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JP4976788B2 - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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JP4976788B2
JP4976788B2 JP2006239261A JP2006239261A JP4976788B2 JP 4976788 B2 JP4976788 B2 JP 4976788B2 JP 2006239261 A JP2006239261 A JP 2006239261A JP 2006239261 A JP2006239261 A JP 2006239261A JP 4976788 B2 JP4976788 B2 JP 4976788B2
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Description

本発明は、特にトラック・バス用などの重荷重用タイヤとして好適であり、リム着脱時におけるインナーライナのリムフランジとの擦れによる損傷を抑制しうる重荷重用タイヤに関する。
図3に、トラック・バス用などの重荷重用タイヤにおける、従来的なビード構造を示す。図中の符号aは、ブチル系の空気不透過性ゴムからなるインナーライナであり、充填空気に含まれる水分等がタイヤ内部に浸入して腐食損傷を誘発するのを防止するため、このインナーライナaでは、ビードベースラインBLを半径方向内側に超える位置まで延在することが必要である。又符号bは、リムずれ防止用のチェーファゴムであり、ビード底面で露出する基部b1のタイヤ内腔面側には、ビードトウ部分から半径方向外側にのびる内の立上げ部b2を小高さで立ち上げている。この内の立上げ部b2は、前記インナーライナaの半径方向内方部を被覆保護し、リム着脱時に、前記インナーライナaがリムフランジと擦れて損傷を受けるのを防止する。
特開2001−10312号公報
しかし前記インナーライナaをなすブチル系の空気不透過性ゴムは、未加硫時、汎用ゴム(NR、SBR、BR等)に比して粘着性に劣るという特性を有するため、生タイヤ形成の際、前記インナーライナaと立上げ部b2との粘着力が不足する。そのため、前記立上げ部b2が捲れて変形し、立上げ部b2の高さhが部分的に減じるなど、前記高さhのバラツキが大きくなり、適切な高さhを確保することが難しくなる。その結果、インナーライナaへの保護が不充分となり、リム着脱時に、インナーライナaがリムフランジと擦れて損傷するという傾向を招く。
そこで本発明は、前記内の立上げ部とインナーライナとの間に、粘着性に優れる第1のインスレーションゴム層を設けることを基本として、生タイヤ形成の際の立上げ部の捲れを抑制することができ、立上げ部の高さバラツキを抑えて、リム着脱時のインナーライナへの損傷を防止しうる重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、空気不透過性ゴムからなりかつタイヤ内腔面に配されるインナーライナと、硬質のゴムからなりかつビード部に配されるリムずれ防止用のチェーファゴムとを具える重荷重用タイヤであって、前記カーカスは、ビードコア間を跨る本体部の両端に、前記ビードコアの廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折返す折返し部を設けたカーカスプライを有し、前記本体部と折返し部との間には、ビードコアから半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴムが配され、前記インナーライナの半径方向内方部は、ビードベースラインよりも半径方向内側で終端し、かつ前記チェーファゴムは、前記ビードコアの半径方向内側に位置しかつビード底面で露出する基部と、この基部に連なりビードヒール部分からタイヤ外面側を半径方向外側にのびる外の立上げ部と、前記基部に連なりビードトウ部分からタイヤ内腔面側を半径方向外側にのびしかも前記インナーライナの半径方向内方部を被覆する内の立上げ部とを有するとともに、前記内の立上げ部と前記インナーライナの半径方向内方部との間に、粘着性に優れる第1のインスレーションゴム層が設けられ、しかも前記ビード部には、前記カーカスプライの本体部と折返し部とを包むように、ビードコアの廻りでU字に折り返すビード補強層が設けられ、前記ビード補強層と、前記チェーファゴムの外の立上げ部との間には、ビード補強層の外端、折返し部の外端、及び外の立上げ部1の外端を半径方向外方に越えてのびる外の緩衝ゴム、前記折返し部と前記外の緩衝ゴムとの間を、前記折返し部の外端を越えてのびる中の緩衝ゴム、及び前記折返し部とビードエーペックスゴムとの間を、前記折返し部の外端を越えてのびる内の緩衝ゴムとが配され、前記外、中及び内の各緩衝ゴムは、前記チェーファゴム及びビードエーペックスゴムよりも軟質のゴムからなり、しかも各ゴム硬度は、チェーファゴム>外の緩衝ゴム>中の緩衝ゴム>内の緩衝ゴムの順であることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記第1のインスレーションゴム層は、前記内の立上げ部の半径方向外端よりも半径方向外方で終端することを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記第1のインスレーションゴム層は、厚さが0.5〜3.0mmの範囲であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記インナーライナゴムと前記カーカスとの間に、第2のインスレーションゴム層が配されるとともに、前記第1、第2のインスレーションゴム層は、同一配合のゴムからなることを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記第1のインスレーションゴム層には、クマロン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油系炭化水素樹脂又はロジン誘導体からなる粘着付与剤をが2.0〜4.0phr添加されたゴムからなることを特徴としている。
なお本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、非リム組状態において、タイヤサイズで規定されるリム巾に合わせてビード部を保持したときに特定される値とする。又前記「ビードベースライン」とは、タイヤが基づく規格で定められるリム径位置を通るタイヤ軸方向線として定義される。
本発明は叙上の如く、内の立上げ部とインナーライナとの間に、粘着性に優れる第1のインスレーションゴム層を設けている。そのため、生タイヤ形成の際、前記立上げ部の捲れを抑制することができ、この立上げ部の高さバラツキを抑えて、リム着脱時のインナーライナへの損傷を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は本発明の重荷重用タイヤを示す断面図、図2はそのビード部を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の重荷重用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、空気不透過性ゴムからなりかつタイヤ内腔面に配されるインナーライナ10と、硬質のゴムからなりかつビード部4に配されるリムずれ防止用のチェーファゴム12とを具える。
前記カーカス6は、ビードコア5、5間を跨る本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折返す折返し部6bを設けた1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列したいわゆるラジアル構造をなし、カーカスコードとしてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、或いはスチールコードが好適に使用される。
又前記カーカス6の本体部6aの外側かつトレッド部2の内部には、ベルトコードとしてスチールコードを用いた3枚以上のベルトプライからなるベルト層7が配される。このベルト層7として、本例では、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば60±10°程度の角度で配列した最内のベルトプライ7Aと、タイヤ周方向に対して30°以下の小角度で配列したベルトプライ7B、7C、7Dとの4層構造をなすものを例示している。なおベルト層7は、ベルトコードがプライ間で互いに交差する箇所を1箇所以上設けることによりベルト剛性を高め、トレッド部2のほぼ全巾を強固に補強する。
又前記カーカス6の本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴム8が配されるとともに、ビード部4には、前記本体部6aと折返し部6bとを包むように、ビードコア5の廻りでU字に折り返すビード補強層9が設けられる。前記ビードエーペックスゴム8は、半径方向内側の硬質の下エーペックス部8Aと、その半径方向外側の軟質の上エーペックス部8Bとから形成される。又前記ビード補強層9は、スチールコードをタイヤ周方向に対して例えば15〜60゜の角度で配列したスチールコードプライからなり、前記ビードエーペックスゴム8と協働してビード部4を補強し、ビード耐久性及び操縦安定性を向上させる。なお前記ビードコア5は、例えばスチール製のビードワイヤを巻回してなるリング状をなし、本例では、断面横長の偏平六角形状のものを例示するとともに、その半径方向内辺がビード底面4Sに沿ってのびることにより、リムとの嵌合力を広範囲に亘って高めている。
次に、前記カーカス6の本体部6aの内側には、タイヤ内腔面の略全体を形成するインナーライナ10が、第2のインスレーションゴム層11を介して配される。
前記インナーライナ10は、例えばゴム成分100質量部中に、ブチルゴム(又はその誘導体)を60質量部以上、好ましくは80質量部以上、さらに好ましくは100質量部配合させたブチル系ゴムなどの空気不透過性ゴムからなり、1.0〜2.0mmのゴム厚さを有してビード部4、4間を連続してのびる。なおブチル系ゴムでは、ブチルゴム(又はその誘導体)以外の残部ゴムとして、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)等のジエン系ゴムを用いることができ、またブチルゴムの誘導体としては、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等のハロゲン化ブチルゴムが挙げられる。なお前記空気不透過性ゴムとして、前記ブチルゴム(又はその誘導体)に代えて、イソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物を用いることもできる。
ここで、前記インナーライナ10の半径方向内方部は、図2に示すように、ビードベースラインBLよりも半径方向内側で終端している。これにより、タイヤ内腔内の充填空気に含まれる水分等がビード部4内に浸入するのを防ぎ、水分等の浸入に起因するコード腐食やコードルース等の損傷を抑制しうる。
又前記第2のインスレーションゴム層11は、前記インナーライナ10とカーカス6との間に介在することにより、両者間の接着力を高めて層間剥離を防ぐとともに、加硫成形時のゴム流れに起因するインナーライナ10とカーカスコードとの接触を抑制する。そのために、この第2のインスレーションゴム層11は、接着性に優れることが重要であり、本例では、例えばゴム成分100質量部中に、天然ゴム(NR)を60質量部以上、好ましくは80質量部以上、さらに好ましくは100質量部配合させたNR系ゴムを採用している。なお残部ゴムとして、イソプレンゴム(IR)或いはブタジエンゴム(BR)が好適に使用しうる。
この第2のインスレーションゴム層11は、前記インナーライナ10の全長に亘って該インナーライナ10に接して半径方向内外に延在するとともに、その半径方向内端は、前記ビード補強層9に接する(もしビード補強層9が配されない場合はカーカス6に接する)略直線状の下面11Sで終端している。
この下面11Sは、本例では、前記ビード底面4Sと平行をなす。
次に、前記チェーファゴム12は、前記ビードコア5の半径方向内側に位置しかつビード底面4Sで露出する基部12Aと、この基部12Aに連なりビードヒール部分Bhからタイヤ外面側を半径方向外側にのびる外の立上げ部12Bと、前記基部12Aに連なりビードトウ部分Btからタイヤ内腔面側を半径方向外側に先細状にのびる内の立上げ部12Cとを有する。
前記外の立上げ部12Bは、少なくともリムフランジと接触するフランジ接触領域でタイヤ外面に露出し、ビード底面4Sの全面で露出する前記基部12Aと協働して、走行時のリムずれを防止する。
又前記内の立上げ部12Cは、前記インナーライナ10の半径方向内方部を被覆し、リム着脱時、インナーライナ10の半径方向内方部がリムフランジと直接擦れて損傷するのを防止する。そのために、この内の立上げ部12Cは、前記ビードベースラインBLを超えて半径方向外側に延在し、かつその外端の、ビードヒール端からの半径方向高さHbを3.0mm以上としている。なお前記高さHbが高すぎても、タイヤ形成効率を不必要に低下させるため、この高さHbの上限値は35.0mm以下が好ましい。
ここで、チェーファゴム12は、ゴム欠け、圧縮によるゴムの潰れ(へたり)、摩耗損傷などを防止するため、ゴム硬度Hs(デュロメータA硬さ)が70〜85の範囲の硬質のゴムで形成される。このとき、ゴム成分として、ゴム成分100質量部中に、天然ゴム(NR)を20〜60質量部、及びブタジエンゴム(BR)を80〜40質量部を配合したブレンドゴムが、耐磨耗性、反発弾性、耐老化性等の観点から好適に採用しうる。
そして前記内の立上げ部12Cと前記インナーライナ10の半径方向内方部との間には、第1のインスレーションゴム層13が配される。この第1のインスレーションゴム層13は、厚さが0.5〜3.0mmの薄いゴム層であり、その半径方向外端の前記ビードヒール端からの半径方向高さHcを、前記内の立上げ部12Cの高さHbよりも大(Hb<Hc)としている。なお前記高さの差Hc−Hbは、特に規制されないが3〜10mmの範囲が好ましい。この第1のインスレーションゴム層13は、生タイヤ形成の際、内の立上げ部12Cが前記インナーライナ10から捲れて変形するのを防止する。そのために、少なくとも前記チェーファゴム12よりも粘着性に優れるゴムが使用される。
ここで、「粘着性」とは、未加硫状態におけるゴム材料とゴム材料との間の付着力を意味する。この粘着性のために、本例では、ゴム成分100質量部中に、天然ゴム(NR)を60質量部以上、さらに好ましくは80質量部以上配合させたNR系ゴムを採用している。なお残部ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)或いはブタジエンゴム(BR)が好適に使用しうる。このNR系ゴムは、未加硫状態での粘着性に優れるため、生タイヤ形成時、内の立上げ部12Cが捲れて変形し、前記高さHbが減じて不均一にバラ付くのを抑制しうる。その結果、前記高さHbを適切に確保でき、インナーライナ10に対する保護効果を有効に発揮することが可能となる。なおNR系ゴムは、加硫後は高い接着力を発揮するため、この内の立上げ部12Cとインナーライナ10との間の相関剥離等の損傷をも抑えることができる。
なお第1のインスレーションゴム層13の前記厚さが0.5mm未満ではカレンダー工程での不具合(穴あき等)が発生しやすく、又3.0mmを超えるとカレンダー工程での発熱が高まり粘着性が損なわれることとなる。そのため、前記厚さは0.7〜1.5mmの範囲がより好ましい。又粘着性のためには、加硫後の第1のインスレーションゴム層13のゴム硬度が、インナーライナ10のゴム硬度よりも小であるのが好ましい。
なお第1のインスレーションゴム層13には、前記第2のインスレーションゴム層11、インナーライナ10、及びチェーファゴム12などと同様、例えば補強剤、加硫剤、加硫促進剤などの周知のゴム用添加剤を適宜配合することができる。しかし、粘着性をより高めるために、例えばクマロン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油系炭化水素樹脂、ロジン誘導体などである粘着付与剤を例えば2.0〜4.0phr添加するのも好ましい。特に前記第1、第2のインスレーションゴム層13、11を、同一配合のゴムで形成するのが、生産性の観点からも好ましい。
また、本発明の重荷重用タイヤ1においては、前記ビード部4に、
(1) 例えば前記ビード補強層9と、チェーファゴム12の外の立上げ部12Bとの間に、ビード補強層9の外端、カーカス折返し部6bの外端、及び外の立上げ部12Bの外端を半径方向外方に越えてのびる外の緩衝ゴム22、
(2)前記カーカス折返し部6bと前記外の緩衝ゴム22との間を、前記カーカス折返し部6bの外端を越えてのびる中の緩衝ゴム23、及び
(3)前記カーカス折返し部6bと上エイペックス部8Bとの間を、前記カーカス折返し部6bの外端を越えてのびる内の緩衝ゴム24が配されている
この緩衝ゴム22〜24は、前記チェーファゴム12及び上エイペックス部8Bよりも軟質のゴムからなり、ビード補強層9及びカーカス折返し部6bの各外端を被覆保護し、各外端を起点とした損傷を防止している。なお各ゴム硬度は、チェーファゴム>緩衝ゴム22>緩衝ゴム23>緩衝ゴム24>上のエイペックス部8Bの順であり、隣接するゴム間のゴム硬度差を減じて、剪断力を低減している。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のタイヤ構造をなし、第1のインスレーションゴム層を設けた本発明に係わる実施例タイヤと、第1のインスレーションゴム層を設けない従来的な比較例タイヤとを試作した。なお実施例タイヤでは、比較例タイヤの形成に用いるインナーライナ形成用ゴムシートに代えて、このインナーライナ形成用ゴムシートの端部に、第1のインスレーションゴム層形成用ゴムシートを予め貼り合わせた貼合わせシートを用いて生タイヤを形成した以外は、全て同材料、同条件で製造している。なお第1のインスレーションゴム層形成用ゴムシートは、厚さ1.0mm、巾20.0mmのものを使用した。又設計上、各タイヤは、内の立上げ部12Cの高さHbを25mmとしている。又表1に、第1、第2のインスレーションゴム層、インナーライナ、チェーファゴムのゴム組成を示す。
試作した実施例タイヤ、及び比較例タイヤにおいて、それぞれ、タイヤ周上の100箇所の位置で、内の立上げ部12Cの高さHbを測定した。そして、高さHbのバラツキを、その平均値x、範囲R(最大値と最小値との差)、及び標準偏差σで比較した。
実施例タイヤでは、平均値x=25.8mm、範囲R=9mm、標準偏差σ=1.97であり、比較例タイヤでは、平均値x=17.9mm、範囲R=30mm、標準偏差σ=6.42であった。即ち、実施例タイヤでは、内の立上げ部12Cの高さHbのバラツキが低く安定しているため、インナーライナ10に対する保護効果を有効に発揮しうることが確認できる。
Figure 0004976788
本発明の一実施例のタイヤの断面図である。 そのビード部を拡大して示す断面図である。 従来のビード構造を拡大して示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
10 インナーライナ
11 第2のインスレーションゴム層
12 チェーファゴム
12A 基部
12B 外の立上げ部
12C 内の立上げ部
13 第1のインスレーションゴム層
Bh ビードヒール部分
Bt ビードトウ部分
BL ビードベースライン

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、空気不透過性ゴムからなりかつタイヤ内腔面に配されるインナーライナと、硬質のゴムからなりかつビード部に配されるリムずれ防止用のチェーファゴムとを具える重荷重用タイヤであって、
    前記カーカスは、ビードコア間を跨る本体部の両端に、前記ビードコアの廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折返す折返し部を設けたカーカスプライを有し、
    前記本体部と折返し部との間には、ビードコアから半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴムが配され、
    前記インナーライナの半径方向内方部は、ビードベースラインよりも半径方向内側で終端し、
    かつ前記チェーファゴムは、前記ビードコアの半径方向内側に位置しかつビード底面で露出する基部と、この基部に連なりビードヒール部分からタイヤ外面側を半径方向外側にのびる外の立上げ部と、前記基部に連なりビードトウ部分からタイヤ内腔面側を半径方向外側にのびしかも前記インナーライナの半径方向内方部を被覆する内の立上げ部とを有するとともに、
    前記内の立上げ部と前記インナーライナの半径方向内方部との間に、粘着性に優れる第1のインスレーションゴム層が設けられ、
    しかも前記ビード部には、前記カーカスプライの本体部と折返し部とを包むように、ビードコアの廻りでU字に折り返すビード補強層が設けられ、
    前記ビード補強層と、前記チェーファゴムの外の立上げ部との間には、ビード補強層の外端、折返し部の外端、及び外の立上げ部1の外端を半径方向外方に越えてのびる外の緩衝ゴム、
    前記折返し部と前記外の緩衝ゴムとの間を、前記折返し部の外端を越えてのびる中の緩衝ゴム、及び
    前記折返し部とビードエーペックスゴムとの間を、前記折返し部の外端を越えてのびる内の緩衝ゴムとが配され、
    前記外、中及び内の各緩衝ゴムは、前記チェーファゴム及びビードエーペックスゴムよりも軟質のゴムからなり、
    しかも各ゴム硬度は、チェーファゴム>外の緩衝ゴム>中の緩衝ゴム>内の緩衝ゴムの順であることを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記第1のインスレーションゴム層は、前記内の立上げ部の半径方向外端よりも半径方向外方で終端することを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記第1のインスレーションゴム層は、厚さが0.5〜3.0mmの範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
  4. 前記インナーライナゴムと前記カーカスとの間に、第2のインスレーションゴム層が配されるとともに、前記第1、第2のインスレーションゴム層は、同一配合のゴムからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の重荷重用タイヤ。
  5. 前記第1のインスレーションゴム層には、クマロン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油系炭化水素樹脂又はロジン誘導体からなる粘着付与剤をが2.0〜4.0phr添加されたゴムからなる請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
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