JP4920026B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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Description
この種の車両は、ギヤケース内に潤滑用のオイルが入っており、ギヤケース内の圧力を所定圧力に保持するブリーザ機構を備えたものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、特許文献1記載のブリーザ機構では、ギヤケース本体にケース内を外気に連通するチャンバを設け、このギヤケース本体の後輪側開口を塞ぐケースカバーに斜め上方へ延びる連通路を形成し、この連通路を介してチャンバをギヤケースの内部空間に連通するので、オイルが入るとエアが通る通路が狭くなってしまい、エアと共にオイルが外に排出される場合があり、この対応として、これまではチャンバを大きくしていたため、ギヤケースを大きくする必要が生じていた。
また、特許文献2記載のブリーザ機構は、ギヤケースの上部に略水平方向に延びる短いブリーザ孔を形成し、このブリーザ孔をブリーザチューブを介して外気開放するため、エアが通る通路が狭くなってしまい、この場合も、エアと共にオイルが外に排出される場合があり、この対応としてエアが通る通路を大きくするにはギヤケースを大きくする必要が生じてしまう。
上記構成において、前記スリット(210)は、前記外周壁(110)の内周側部分を後輪幅方向に略一杯に切り欠いた横長のスリットに形成され、前記貫通孔(240)は、前記ブリーザ通路(220)の一端側の開口部近傍であって、その開口部よりも低い位置に設けられるようにしてもよい。
また、上記構成において、前記ブリーザ通路(220)を介して前記ブリーザ室(201)とつながり、前記ブリーザ室(201)を大気に開放させるブリーザチューブ(227)を有し、このブリーザチューブ(227)の下端は、前記後輪(22)の車軸中心よりも上方に位置するようにしてもよい。この構成によれば、水はけの悪い場所を走行した際にもブリーザチューブに水が浸入しないようにすることができる。
また、上記構成において、前記ギヤケースカバー(130)には、一端側の開口部(245A)が前記ブリーザ室(201)の下端に臨み、この一端側の開口部(245A)から前記ギヤケースカバー(130)内を径方向内側に延びて他端の開口部(245B)が前記ギヤ室(63A)に臨む連通路(245)が設けられるようにしてもよい。この構成によれば、ギヤ室からのオイルがスリット以外にも連通路を通って上がってきたとしても、ラビリンス構造のブリーザ室により、オイルが大気開放される前にギヤ室内へ戻すことができる。
また、ギヤケース本体には、ブリーザ室の上端とギヤ室との間を上下に貫通する貫通孔が設けられるので、ブリーザ室の上端に進入したオイルを貫通孔によってギヤ室内に戻すことができる。
また、ブリーザ通路は、上記貫通孔よりも上側でブリーザ室の上端に連通するので、ブリーザ通路に入る直前のオイルを貫通孔によってギヤ室内に戻すことができる。
また、ブリーザ室のラビリンス構造は、スリットに連設され、ブリーザ室内に設けられる第1凸部と、ブリーザ室内で第1凸部と対面する側の壁に設けられる第2凸部とを有するので、オイルをギヤ室内へ戻し易くすることができる。
また、ギヤケースカバーには、一端側の開口部がブリーザ室の下端に臨み、この一端側の開口部からギヤケースカバー内を径方向内側に延びて他端の開口部がギヤ室に臨む連通路が設けられるので、ギヤ室からのオイルがスリット以外にも連通路を通って上がってきたとしても、ラビリンス構造のブリーザ室により、オイルが大気開放される前にギヤ室内へ戻すことができる。
図1は本発明の実施形態に係るクルーザタイプの自動二輪車の側面図である。
この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン(パワーユニット)17と、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリヤスイングアーム(リヤフォークとも称する)21と、このリヤスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪(駆動輪)22と、リヤスイングアーム21と車体フレーム11との間に介挿されたリヤクッション23とを備えている。
なお、図1中、符号29は、車体フレーム11を補強するガセット部材、符号35はヘッドライト、符号36はウインカ、符号37はテールライトである。
図2は、このシャフトドライブ装置50をリヤスイングアーム21等の周辺構成と共に示す断面図である。
リヤスイングアーム21は、左右一対のリヤフレーム28間に支持されるパイプ部21Aと、パイプ部21Aから後方へ延出する左右の延出部22L、22Rを一体に形成した中空部材21Bとを連結して構成されている。
シャフトドライブ装置50は、リヤスイングアーム21の一方の延出部22L内を通って前後に延びるドライブシャフト51を有し、このドライブシャフト51を介してエンジン17の動力を後輪22に伝達する装置である。このシャフトドライブ装置50の構成は、エンジン17の出力軸53に自在継手55を介して前端部51Aが連結されたドライブシャフト51と、このドライブシャフト51の回転を後輪22に伝達するギヤ機構60とに大別される。
ファイナルギヤ61は、スリーブ65に圧入されている。このスリーブ65は、スリーブ65の軸方向(車体左右方向)に間隔を空けてギヤケース63に配置された軸受67、68によって回転自在に支持されている。スリーブ65には、図2に示すように、ダンパ押さえ70が取り付けられてスリーブ65と一体で回転し、このダンパ押さえ70には、ボルト71を介してダンパ部材73とドリブンフランジ74が取り付けられ、ドリブンフランジ74が後輪22のハブ22Aに連結されている。
また、図3に示すように、スリーブ65の内周側には、軸受(ニードルベアリング)75を介してアクスルカラー77が回転自在に支持され、このアクスルカラー77の内部に後輪車軸78が挿通される。また、ギヤケース63の車体外側端部(左端部)にも、軸受79が配置され、この軸受79の内側に後輪車軸78が挿通される。なお、軸受(ニードルベアリング)75以外の軸受は、ボールベアリングが使用されている。
これによって、エンジン17の出力軸の回転がドライブシャフト51を回転させ、このドライブシャフト51の回転がドライブギヤ57を介してファイナルギヤ61を回転させ、ファイナルギヤ61の回転が緩衝装置であるダンパ部材73を介して後輪22に伝達され、後輪22が回転駆動される。
また、このギヤケース63のギヤ室63Aは、複数のシール部材81によってオイル密閉構造に形成されている。つまり、ギヤケース63の前部には、軸受58よりもケース外側(前側)でジョイント56と該ケース63(実際には軸受58の抑え部材59)との間の隙間を閉塞するオイルシール82が設けられ、ギヤケース63の後輪側端部(右端部)には、軸受68よりもケース外側(右側)でスリーブ65と該ケース63との間の隙間を閉塞するオイルシール83が設けられ、ギヤケース63の反対側には、軸受67よりもケース外側(左側)でスリーブ65と該ケース63との間の隙間を閉塞するオイルシール84が設けられる。また、このオイルシール84よりも車体左側に配置された軸受79のケース外側(左側)には、ダストシール85が配設されている。
なお、図2に示すように、後輪22のハブ22A内周には、左右一対の軸受87、88が設けられ、これら軸受87、88を介して後輪車軸78が支持される。また、ハブ22Aのギヤケース63反対側には、シール部材89とディスクブレーキ板90が取り付けられる。なお、図中、符号91は、キャリパであるディスクブレーキユニットを示し、符号92は、後輪車軸78のリヤスイングアーム21に固定するナットを示している。
ギヤケース63は、図1に示すように、後輪車軸78に支持されると共に、リヤスイングアーム21の下方を前後に延びてギヤケース63とリヤスイングアーム21とを連結するトルクロッド38で回り止めが施されている。
図4(A)(B)はギヤケース63を外側(車両左側)と内側(車体右側(後輪側))から見た斜視図を各々示している。
ギヤケース63は、略お椀状のギヤケース本体100と、このギヤケース本体100の後輪側開口を塞ぐ略円板状のギヤケースカバー130とを備えて構成され、ギヤケース本体100が外側カバーとして機能し、ギヤケースカバー130が内側カバーとして機能する左右割り構造に形成されている。
また、ギヤケース63は、ケース63の前下方に突出してトルクロッド38が連結されるトルクロッド連結部104と、後輪車軸78を通す左右一対の中央開口部105、131と、この中央開口部105、131よりも車体後下方に位置するオイル注入孔107とを更に備え、オイル注入孔107からギヤ室63A内に循環用のオイルが注入されて内部に貯留されるようになっている。なお、このオイル注入孔107は、通常、キャップ108(図3参照)で塞がれている。
ギヤケース本体100は、鋳造にて一体に形成され、後輪車軸78の軸線(以下、後輪軸という)L1を中心とする略お椀状に形成されている。このギヤケース本体100は、当該ギヤケース本体100と後輪車軸78との間に配置される軸受69、79やオイルシール84等を支持する部品支持部109と、この部品支持部109の外周側に設けられ、ギヤケース本体100の外縁に沿って環状に連続する比較的肉厚の合わせ部110とを備えている。
図7に示すように、この合わせ部110には、複数(本例では8個)のボルト締結孔111が等間隔(45度間隔)で形成されており、この合わせ部110にギヤケースカバー130を合わせた状態で複数本のボルト101を該ボルト締結孔111に各々締結することによって、ギヤケース本体100にギヤケースカバー130が連結され、この合わせ部110の内周側壁面110Aの内側に上述のギヤ室63Aが形成される。
本実施形態では、図7に示すように、これら溝112のうち、後輪軸L1に対して車体斜め上方向に位置する溝(符号112Aを付して示す)をブリーザ室に兼用しており、このブリーザ室となる溝112Aを介してギヤ室63A内をギヤケース63外の大気に開放し、ギヤケース63内の圧力を所定圧力に保持するブリーザ機構200を構成している。
このように、後輪軸L1に対して車体斜め後方位置の溝112Aをブリーザ室(以下、ブリーザ室201と言う)としたので、ギヤケース63内に貯留されるオイルのオイル面より上方位置にブリーザ室201を設けることができる。また、この溝112Aは車体斜め後方位置で前上がりに連続して延びるので、ファイナルギヤ61の回転方向に沿って上方に延びる通路を備えたブリーザ室201にすることができる。
この合わせ部135には、ギヤケース本体100連結用の上記複数のボルト101が挿通されるボルト挿通孔137が等間隔で形成され、ギヤケース本体100の合わせ部110が合わせられた状態でボルト連結される。
また、このギヤケースカバー130の溝139には、ギヤケース本体100のブリーザ室を兼用する溝112Aに対向する溝(符号139Aを付して示す)があり、この溝139Aも、ギヤケース本体100が連結された際に溝112Aと連通してブリーザ室201の一部として機能する。
このブリーザ室201は、下端がギヤケース本体100の合わせ部110を切り欠いて形成した横長のスリット210(図5、図7参照)を介してギヤ室63Aに連通し、上端がギヤケースカバー130に設けられたブリーザ通路220(図9参照)を介して大気に開放されるようになっている。
詳述すると、図5及び図7に示すように、ギヤケース本体100の合わせ部110には、ブリーザ室201を構成する溝112Aとギヤ室63Aとの間を仕切る仕切り壁として機能する内周側部分(以下、仕切り壁110Bという)を有し、この仕切り壁110Bの溝112下端に対応する部分を幅方向に略一杯に切り欠くことによって、横長のスリット210が形成される。すなわち、ブリーザ室201の略全体を構成する溝112の幅一杯にスリット210を形成するので、ブリーザ室201とギヤ室63Aとを大開口で連通させることができ、ブリーザ室201とギヤ室63Aとの間のエアの流通を円滑にすることができる。
このブリーザチューブ227は、数センチ程度の短いチューブが使用されるため、その下端が後輪軸L1よりも上方に位置しており、このブリーザチューブ227の下端が、ギヤケースカバー130に取り付けられるダストガードプレート86に一体に形成したリング状のチューブ差込部86Aに差し込まれる。このため、ブリーザチューブ227をギヤケースカバー130に沿わせて取り付けでき、後輪22側への張り出しを抑えることができる。
また、このブリーザ室201は、下端から上端へ向かうエア通路がラビリンス状の通路となるラビリンス構造に形成されている。すなわち、図5と図7に示すように、ブリーザ室201には、仕切り壁110Bに一体に設けられ、スリット210の上縁に同幅で連設して後輪軸L1の外周側へ向かって突出する第1凸部230と、この第1凸部230より上方位置で、ブリーザ室201内で第1凸部230と対面する側の壁(合わせ部110の外周側部分)110Cから後輪軸L1側(内周側)へ突出する第2凸部235とが設けられている。このため、各凸部230、235によってブリーザ室201の下端から上端へつながる通路が各々屈曲し、ラビリンス状の通路に形成されている。
また、ギヤケースカバー130には、一端側の開口部245Aがブリーザ室201の下端に位置する第1凸部230の側方に臨み、この一端側の開口部245Aからギヤケースカバー130内を径方向内側に延びて他端の開口部245B(図9(B)(C)参照)がギヤ室63Aに臨む連通路245が設けられている。図9(B)に示すように、この連通路245の内周側の開口部245Bは、ギヤケースカバー130の部品支持部133に連通し、より具体的には、当該ギヤケースカバー130と後輪車軸78との間に配置される軸受68(図2参照)の外周角部につながるようになっている。すなわち、ギヤ室63Aとブリーザ室201とは、上記スリット210を介して連通する通路に加え、ギヤケースカバー130を通る連通路245でも連通している。
エンジン17からドライブシャフト51を介してギヤケース63内のファイナルギヤ61が駆動されて、ギヤケース63内の圧力が大気圧に比して若干高い圧になると、ギヤケース63内のエアは、スリット210を通ってブリーザ室201に入ることになる。この場合、ギヤケース63内には、ファイナルギヤ61の回転によりその回転方向かつ遠心方向に移動するエアの流れが生じているため、このエアは、ファイナルギヤ61の外周に形成された横長のスリット210を介してブリーザ室201へ円滑に入っていく。また、ギヤケース63内には、エアだけでなく潤滑用のオイルも存在するため、潤滑中のオイルもエアと一緒にブリーザ室201へ入る場合がある。
本構成では、このスリット210よりも上流側のブリーザ経路が、スリット210に連設された第1凸部230に沿って大きく屈曲した後、更に、第2凸部235で大きく屈曲するラビリンス状に形成されているので、エアよりも比重が大きいオイルの方が第1凸部230に当たった際にギヤ室63Aへと戻され易い。また、第1凸部230を通りすぎて上流側へ流れたオイルがあっても、第1凸部230及び第2凸部235によるラビリンス構造により、その勢いが更に弱くなり、かつ、第2凸部235によりブリーザ室201の内周側の仕切り壁110Bに案内されるので、上流側への移動を抑制することができる。
一方、エアは、オイルよりも比重が小さいため、オイルほどはその流れが妨げられず、ブリーザ室201を上方に向かって流れて、ブリーザ通路220及びブリーザチューブ227を通って外に排出され、ギヤ室63Aの圧力が略大気圧に調整される。
このように、本構成では、ギヤ室63Aとブリーザ室201とをつなぐオイルとエアの経路を、スリット210を通る経路と、連通路245を通る経路との2経路としているので、ギヤ室63A内の圧力状態に応じて、両方の経路がギヤ室63Aからブリーザ室201へ流れる経路(内部エアを外気に排出する場合)或いはブリーザ室201からギヤ室63Aへ流れる経路(外気をギヤ室63Aに導入する場合)へと切り替わり、又は、一方の経路がギヤ室63Aからブリーザ室201へ流れる経路となり、他方の経路がブリーザ室201からギヤ室63Aへ流れる経路となる、いわゆる循環経路へと切り替わることができる。
一方、ギヤ室63A内の気圧と大気圧との差が小さい場合には、いずれか一方の経路の流れ方向と他方の経路の流れ方向とが逆方向となり、一方の経路からのオイルがブリーザ室201でエアから分離された後に他方の経路を通ってギヤ室63Aへと戻るオイル循環経路を形成することができる。この場合、オイルの流れがエアの流れを妨げないので、エア通路を十分に確保してギヤ室63A内を迅速に大気圧に均衡させることができる。
従って、ブリーザ室201を大型化しなくともエアとオイルとを効率よく分離してエアだけをギヤケース63内外で流通させることができ、外観性も損ねることがない。
また、ブリーザ通路220が、その貫通孔240よりも上側でブリーザ室201の上端に連通するので、このブリーザ通路220に入る直前のオイルを貫通孔240によってギヤ室63A内に戻すことができる。
また、このブリーザ通路220に連結されるブリーザチューブ227の下端を、後輪22の車軸中心(後輪軸L1)よりも上方に位置させたので、水はけの悪い場所を走行した際にもブリーザチューブ227に水が浸入しないようにすることができる。
また、ギヤケースカバー130には、一端側の開口部245Aがブリーザ室201の下端に臨み、この一端側の開口部245Aからギヤケースカバー130内を径方向内側に延びて他端の開口部245Bがギヤ室63Aに臨む連通路245を設けたので、ギヤ室63Aのオイルがスリット210以外にも連通路245を通って上がってきたとしても、ラビリンス構造のブリーザ室201により、オイルが大気開放される前にギヤ室63A内へ戻すことができる。
この場合、ギヤ室63Aとブリーザ室201とをつなぐ経路が、スリット210を通る経路と、連通路245を通る経路との2つの経路となるので、一方の経路からブリーザ室201に入ったオイルを他方の経路を介してギヤ室63Aに戻す経路を形成することができ、ブリーザ経路の容積を十分に確保しつつオイルを戻し易くすることができる。しかも、本構成では、上記連通路245が、ギヤケースカバー130に設けられた軸受68を介してギヤ室63Aへ連通するので、この連通路245を通ってギヤ室63Aに戻るオイルで軸受68を効率よく潤滑することが可能である。
さらに、本実施形態では、図1に示した自動二輪車10のギヤケースブリーザ構造に本発明を適用する場合について説明したが、これ以外の車両にも本発明を広く適用が可能である。
11 車体フレーム
17 エンジン(パワーユニット)
21 リヤスイングアーム
22 後輪(駆動輪)
50 シャフトドライブ装置
51 ドライブシャフト
57 ドライブギヤ
60 ギヤ機構
61 ファイナルギヤ
63 ギヤケース
63A ギヤ室
78 後輪車軸
86 ダストガードプレート
100 ギヤケース本体
109、133 部品支持部
110、135 合わせ部
110B 仕切り壁
112、112A、139、139A 溝
130 ギヤケースカバー
201 ブリーザ室
210 スリット
220 ブリーザ通路
227 ブリーザチューブ
230 第1凸部
235 第2凸部
240 貫通孔(オイル戻し孔)
245 連通路
L1 後輪軸
Claims (5)
- パワーユニット(17)が駆動するドライブシャフト(51)を有し、ドライブシャフト(51)の回転を後輪に伝達するギヤを収容したギヤケース(63)を後輪(22)の側方に備え、ギヤケース(63)にはギヤを収容するギヤ室(63A)内を大気に開放するブリーザ通路(220)を備えた自動二輪車において、
前記ギヤケース(63)は、ギヤケース本体(100)とギヤケースカバー(130)とを備え、ギヤケース本体(100)には、後輪(22)の周方向に連続し、上下に延びるラビリンス構造のブリーザ室(201)と、前記ブリーザ室(201)の上端と前記ギヤ室(63A)との間を上下に貫通する貫通孔(240)とが設けられ、前記ブリーザ室(201)の上端は、前記貫通孔(240)よりも上側で前記ブリーザ通路(220)に連通し、前記ブリーザ室(201)の下端は、後輪(22)の幅方向に延びたスリット(210)を介して、前記ギヤ室(63A)に連通し、
前記ブリーザ室(201)は、径方向で前記ギヤケース本体(100)の外周を形成する外周壁(110)に設けられ、前記貫通孔(240)は、前記スリット(210)の開口面積より小さく、前記スリット(210)よりも上方かつ前記ブリーザ通路(220)に近接して設けられることを特徴とする自動二輪車。 - 前記スリット(210)は、前記外周壁(110)の内周側部分を後輪幅方向に略一杯に切り欠いた横長のスリットに形成され、
前記貫通孔(240)は、前記ブリーザ通路(220)の一端側の開口部近傍であって、その開口部よりも低い位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。 - 前記ブリーザ通路(220)を介して前記ブリーザ室(201)とつながり、前記ブリーザ室(201)を大気に開放させるブリーザチューブ(227)を有し、このブリーザチューブ(227)の下端は、前記後輪(22)の車軸中心よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車。
- 前記ブリーザ室(201)のラビリンス構造は、前記スリット(210)に連設され、前記ブリーザ室(201)内に設けられる第1凸部(230)と、前記ブリーザ室(201)内で前記第1凸部(230)と対面する側の壁に設けられる第2凸部(235)とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動二輪車。
- 前記ギヤケースカバー(130)には、一端側の開口部(245A)が前記ブリーザ室(201)の下端に臨み、この一端側の開口部(245A)から前記ギヤケースカバー(130)内を径方向内側に延びて他端の開口部(245B)が前記ギヤ室(63A)に臨む連通路(245)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動二輪車。
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