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JP4893479B2 - 生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットおよび体脂肪測定装置 - Google Patents

生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットおよび体脂肪測定装置 Download PDF

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JP4893479B2 JP2007147370A JP2007147370A JP4893479B2 JP 4893479 B2 JP4893479 B2 JP 4893479B2 JP 2007147370 A JP2007147370 A JP 2007147370A JP 2007147370 A JP2007147370 A JP 2007147370A JP 4893479 B2 JP4893479 B2 JP 4893479B2
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Description

本発明は、生体インピーダンスを測定するために被験者の胴部に巻き回されて装着される生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットおよび当該生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを用いて生体インピーダンスを測定することにより被験者の体脂肪量を算出する体脂肪測定装置に関する。
近年、被験者の健康状態を知る一つの指標として、体脂肪量が注目されている。特に、内臓脂肪量は、内臓脂肪型肥満であるか否かの判断を行なうための指標として注目されている。この内臓脂肪型肥満は、糖尿病、高血圧症、高脂血症といった動脈硬化を引き起こし易い生活習慣病を誘発すると言われており、これら疾病の予防の観点から上記指標の活用が期待されている。ここで、内臓脂肪とは、腹筋の内側において内臓の周囲に蓄積した脂肪のことであり、腹部の表層に蓄積する皮下脂肪と区別されるものである。なお、内臓脂肪量を示す指標としては、臍位置に対応する部分の腹部断面において内臓脂肪が占める面積(以下、内臓脂肪面積と称する)を採用することが一般的である。
通常、内臓脂肪量を測定するためには、X線CT(computed tomography)あるいはMRI(magnetic resonance imaging)を用いて撮影された腹部の断層画像を用いた画像解析法が採用されている。この画像解析法においては、取得した腹部の断層画像から内臓脂肪面積が算出される。しかしながら、このような手法を用いるためには、上記X線CTやMRI等、医療施設に設置される如くの大型の設備が必要であり、日常的に内臓脂肪量を測定することは非常に困難である。また、X線CTを利用した場合には被爆の問題もあり、好ましい測定方法とは必ずしも言えない。
これに代わる測定方法として、生体インピーダンス法を応用することが検討されている。生体インピーダンス法は、家庭用の体脂肪測定装置において広く利用されている体脂肪量の測定方法であり、四肢に電極を接触させ、これら電極を用いて生体インピーダンスを測定することにより、測定された生体インピーダンスから体脂肪量を算出するものである。上述の体脂肪測定装置は、全身または四肢、胴部(体幹部)といった身体の部位別の体脂肪の蓄積度合いを正確に測定できるものであり、上述の通り家庭等において広く普及している。
しかしながら、従来の体脂肪測定装置は、上述したように全身または四肢、胴部といった身体の部位別の体脂肪の蓄積度合いを測定するためのものであり、内臓脂肪の蓄積度合いや皮下脂肪の蓄積度合いを個別に抽出して正確に測定できるものではない。これは、上述したように、胴部には内臓脂肪のみならず皮下脂肪も含まれるためであり、そのため内臓脂肪量や皮下脂肪量を個別に精度よく測定することは、上述の体脂肪測定装置においては困難であった。
そこで、このような問題を解決するために、直接胴部に電極を接触させ、当該電極を用いて生体インピーダンスを測定し、これに基づいて内臓脂肪量や皮下脂肪量を個別に精度よく測定することが検討されている。たとえば、特開2002−369806号公報(特許文献1)には、ベルト部材の内周面上に電極を設け、当該ベルト部材を胴部に巻き回して固定することにより、電極が胴部に対して接触配置されるように構成された体脂肪測定装置が開示されている。この特許文献1に開示の体脂肪測定装置においては、ベルト部材を用いて被験者の胴部に接触配置させた電極を利用して生体インピーダンスを測定することにより、従来においては困難であった高精度の内臓脂肪量や皮下脂肪量の測定を可能に
しようとしている。
特開2002−369806号公報
ところで、上述の生体インピーダンス法を用いて生体インピーダンスを測定する場合には、被験者の身体の一部に直接電極を接触させて測定を行なうため、電極の体表面に対する押し付け強さを測定の度毎に一定に安定的に保つことが重要になる。しかしながら、被験者の身体の形状や大きさは人によってまちまちであり、これを実現することは容易なことではない。特に、胴部の形状や大きさには個人差が大きく、上述の如くのベルト部材からなる生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを用いて電極を被験者の胴部に接触配置する場合には、当該電極の胴部に対する押し付け強さを安定的に確保することは非常に困難である。
たとえば、上記特許文献1に開示の体脂肪測定装置に具備される生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットにおいては、ベルト部材の胴部への装着作業が人手に委ねられているため、ベルト部材の巻き付け強さが装着の度毎に異なるものとなってしまい、その結果、電極の胴部に対する押し付け強さも装着の度毎に異なるものとなってしまう。
このような電極の体表面に対する押し付け強さにばらつきが生じた場合には、そのばらつきが電極と体表面との間の接触抵抗のばらつきとなって現れ、測定精度を低下させてしまうという問題がある。したがって、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットとしては、測定の度毎に被験者の別を問わず常に一定の荷重で安定的に電極が被験者の胴部に押し当て可能となるように構成されていることが非常に重要である。
その一方で、電極の胴部に対する押し付け強さを確保するためにベルト部材を被験者の胴部に強く巻き付けることとした場合には、ベルト部材によって被験者の胴部が締め付けられることになり、被験者に苦痛を与えてしまうことになる。特に、胴部(特に胴部のうちの腹部)は、呼吸動作に伴ってその形状が変動する(通常は、吸気動作によって胴部周囲長が増加し、呼気動作によって胴部周囲長が減少する)ため、吸気動作時に使用者に強い圧迫感を与えてしまうおそれがあり、被験者に大きな苦痛を強いることにもなりかねない。
また、被験者の胴部に電極を接触させて生体インピーダンスを測定する場合には、測定される生体インピーダンスの値が被験者の呼吸動作に伴って変動することが知られている。その主たる要因としては、呼吸動作に伴って胴部の形状が変化し、これに伴って胴部に接触配置した電極間における体組成に変動が生じることや、上記胴部の形状の変化に伴って電極間距離が変動したり、電極と体表面との間の接触状態が変動して接触抵抗が変化したりすること等が挙げられる。このような呼吸動作に伴う生体インピーダンスの値の変動は、高精度の内臓脂肪量や皮下脂肪量の測定の妨げとなり、何らかの対策を行なうことが必要である。
そこで、本発明は、上述の問題を解決すべくなされたものであり、装着状態において一定の荷重で電極が被験者の胴部に対して再現性よく押し当て可能で、かつ被験者に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用装着ユニットおよびこれを備えた体脂肪測定装置を提供することを目的とし、また、被験者の呼吸状態を高精度に検出することが可能で、そのため高精度に体脂肪量、特に内臓脂肪量や皮下脂肪量等を測定することができる体脂肪測定装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットは、生体インピーダンスを測定するために被験者の胴部に装着されるものであって、被験者の胴部の表面に接触配置される複数の電極と、上記複数の電極を支持する電極支持部と、上記電極支持部を被験者の胴部に装着するために装着状態において被験者の胴部に巻き回される長尺状のベルト部とを備えている。上記電極支持部は、上記ベルト部の一端部が当該電極支持部に対して相対的に移動不能に固定された固定部と、装着状態において上記ベルト部の他端部寄りの部分を当該電極支持部に対して相対的に移動可能に保持する保持部とを含んでいる。上記保持部は、上記ベルト部の上記他端部寄りの部分の任意の位置に着脱自在に取付け可能な取付け部と、装着状態において当該取付け部と上記電極支持部とを連結し、これら取付け部と電極支持部とを近づける方向に付勢する付勢手段とを有している。
このように構成することにより、装着状態において、ベルト部の他端部寄りの部分の任意の位置に取付けられた取付け部と電極支持部とが付勢手段によって連結されることになるため、付勢手段による付勢力に基づいてベルト部の他端部寄りの部分が電極支持部側に向けて常時引っ張られた状態とすることができる。そのため、この付勢手段による付勢力に基づいて、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットによって被験者の胴部がほぼ一定の締め付け強さで締め付けられることになり、被験者の胴部に対して概ね一定の荷重で電極を押し当てることが可能になる。また、上記構成を採用することにより、上述のように取付け部をベルト部の他端部寄りの部分の任意の位置に取付けることが可能になるため、ベルト部の適切な位置に取付け部を取付けることにより、被験者の胴部周囲長の如何によらず、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを被験者の胴部に再現性よく密着した状態で装着させることができる。さらには、上記構成を採用することにより、付勢手段の付勢力を適切に調節することによって被験者の呼吸動作に追従して生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットの巻き回し長さが変化するようになるため、被験者に過度の圧迫感を与えることがなくなり、被験者に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットとすることができる。
上記本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットにあっては、上記付勢手段が上記取付け部および上記電極支持部のいずれか一方に設けられていることが好ましく、その場合に、上記付勢手段が上記取付け部および上記電極支持部の他方に対して着脱自在に取付けられるように構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットの装着に際して、ベルト部の適切な位置に取付け部を取付けた後に取付け部と電極支持部とを付勢手段によって連結することが可能になるため、装着作業が大幅に容易化し、取扱い性に優れた生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットとすることができる。
上記本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットにあっては、上記付勢手段が付勢力発現部材としてのバネ部材またはゴム部材を含んでいることが好ましい。
このように、付勢手段としてバネ部材またはゴム部材を用いることにより、非常に簡素な構成で装着状態における被験者の胴部に対する締め付け強さを適切に設定することが可能になる。
上記本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットにあっては、上記付勢手段が装着状態において被験者の胴部に巻き回された上記ベルト部の張力を一定に保つ機構を有していることが好ましい。
このように構成することにより、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットによって被験者の胴部が常に一定の締め付け強さで締め付けられることになるため、被験者の胴部
に対して常に一定の荷重で電極を押し当てることが可能になる。
上記本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットにあっては、上記付勢手段が付勢力発現部材としての定荷重バネを含んでいることが好ましい。
このように付勢手段として定荷重バネを利用すれば、容易に装着状態における被験者の胴部に対する締め付け強さを一定に設定することが可能になる。
本発明に基づく体脂肪測定装置は、上述の本発明に基づく生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットと、上記複数の電極を用いて被験者の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、上記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスに基づいて被験者の体脂肪量を算出する体脂肪量算出部とを備えている。
このように構成することにより、装着状態においてほぼ一定の荷重で電極が被験者の胴部に対して再現性よく押し当て可能で、かつ被験者に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用装着ユニットを備えた体脂肪測定装置とすることができる。したがって、高精度に体脂肪量を算出することができる体脂肪測定装置とすることができる。
上記本発明に基づく体脂肪測定装置は、上記生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを被験者の胴部に装着させた状態において、被験者の胴部に巻き回された上記ベルト部の巻き回し長さを検出することによって被験者の胴部周囲長を計測する胴部周囲長計測部をさらに備えていることが好ましく、その場合に、上記体脂肪量算出部が、上記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスおよび上記胴部周囲長計測部によって計測された被験者の胴部周囲長に基づいて被験者の体脂肪量を算出することが好ましい。
このように構成することにより、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを装着することによって容易に被験者の胴部周囲長を自動計測することが可能になり、得られた胴部周囲長を利用して体脂肪量を算出することにより高精度に体脂肪測定が行なえるようになる。
上記本発明に基づく体脂肪測定装置は、上記生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを被験者の胴部に装着させた状態において、被験者の胴部に巻き回された上記ベルト部の巻き回し長さの変動を検出することによって被験者の胴部周囲長の変動を検出する胴部周囲長変動量計測部と、上記胴部周囲長変動量計測部によって計測された被験者の胴部周囲長の変動に基づき、被験者の呼吸状態を検出する呼吸状態検出部とをさらに備えていることが好ましく、その場合に、上記体脂肪量算出部が、上記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスおよび上記呼吸状態検出部によって検出された呼吸状態の情報に基づいて被験者の体脂肪量を算出することが好ましい。
このように構成することにより、測定時において生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットのベルト部の巻き回し長さの変動を検出するという簡便な構成にて被験者の呼吸状態を高精度に検出することが可能になる。このような検出方法を用いれば、呼吸動作に伴う被験者の胴部周囲長の変化を高精度に捉えることができるため、高精度に体脂肪量を算出することが可能な体脂肪測定装置とすることができる。
上記本発明に基づく体脂肪測定装置においては、上記体脂肪量算出部が、上記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスの時系列データから、上記呼吸状態検出部によって検出された呼気動作から吸気動作への移行のタイミングにおいて測定された生体インピーダンスを抽出し、抽出した生体インピーダンスから被験者の体脂肪量を算
出することが好ましい。
このように構成することにより、呼吸動作に伴って生じる生体インピーダンスの変動の影響を除外して生体インピーダンスを測定することができるため、高精度に体脂肪量を算出することが可能になる。
上記本発明に基づく体脂肪測定装置においては、上記体脂肪量算出部が被験者の内臓脂肪量を算出する内臓脂肪量算出部を含んでいることが好ましい。
内臓脂肪量を高精度に測定するためには、被験者の胴部に電極を接触配置して生体インピーダンスの測定を行なうことが必須になるため、このような構成の体脂肪測定装置とすることにより、特に高精度に内臓脂肪量を算出することが可能になる。
上記本発明に基づく体脂肪測定装置においては、上記体脂肪量算出部が被験者の腹部における皮下脂肪量を算出する皮下脂肪量算出部を含んでいることが好ましい。
腹部における皮下脂肪量を高精度に測定するためには、被験者の胴部に電極を接触配置して生体インピーダンスの測定を行なうことが必須になるため、このような構成の体脂肪測定装置とすることにより、特に高精度に腹部における皮下脂肪量を算出することが可能になる。
本発明によれば、装着状態において一定の荷重で電極が被験者の胴部に対して再現性よく押し当て可能で、かつ被験者に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用装着ユニットおよびこれを備えた体脂肪測定装置とすることができ、また、被験者の呼吸状態を高精度に検出することが可能で、そのため高精度に体脂肪量、特に内臓脂肪量や皮下脂肪量等を測定することができる体脂肪測定装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す各実施の形態においては、本発明が適用された生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットとして、被験者の腹部に装着されることが企図されたものを例示して説明を行なう。そのため、以下に示す各実施の形態においては、本発明が適用された生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを特に「生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット」と称する。また、以下に示す各実施の形態における体脂肪測定装置は、上述の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットとしての生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットを具備してなるものである。なお、以下に示す各実施の形態における体脂肪測定装置は、内臓脂肪量および皮下脂肪量を個別に測定することが可能に構成されたものであるが、これら内臓脂肪量および皮下脂肪量の測定のみならず、全身の脂肪量(総脂肪量)や身体の特定の部位別の脂肪量(上肢、下肢それぞれの脂肪量や胴部の脂肪量等)の測定をも可能に構成された体脂肪測定装置である。
まず、本発明の各実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットおよびこれを備えた体脂肪測定装置について説明するに先立ち、身体の部位を表す各種用語の定義を行なう。「胴部」とは、身体の頭部、頸部および四肢を除く部分であり、胸部と腹部とを含むいわゆる体幹部に相当する部分である。「腹部」とは、胴部を頸部側に位置する部分(すなわち胸部)と下肢側に位置する部分とに分けたうちの下肢側に位置する部分であり、腹部前面と腹部背面とを含む。「腹部前面」とは、被験者の腹部の表面のうち、被験者を正面側から観察した場合に視認可能な部分の体表面を言う。「腹部背面」とは、被験者の腹部の表面のうち、被験者を背面側から観察した場合に視認可能な部分の体表面
を言う。「腹部より離れた部位」とは、上腕、前腕、手首および手指からなる上肢と、横隔膜が位置する部分より所定の距離(たとえば略10cm)以上離れた胸部と、頸部および頭部と、大腿、下腿、足首および足指からなる下肢とを含む。また、「体軸」とは、被験者の腹部の横断面に対し略垂直方向に延びる軸を言う。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における体脂肪測定装置の機能ブロックを示す図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aの機能ブロックの構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aは、制御部10と、定電流生成部21と、端子切替部22と、電位差検出部23と、体格情報計測部24と、被験者情報入力部25と、表示部26と、操作部27と、電源部28と、メモリ部29と、身体に装着される複数の電極A11,A12,A21,A22,H11,H12,H21,H22,F11,F12,F21,F22とを主として備えている。制御部10は、演算処理部11を含んでいる。演算処理部11は、インピーダンス測定部12と、体脂肪量算出部13とを有している。
制御部10は、たとえばCPU(central processor unit)によって構成され、体脂肪測定装置1Aの全体的な制御を行なう。具体的には、制御部10は、上述した各種機能ブロックに対して指令を送出したり、得られた情報に基づいて各種の演算処理を行なったりする。このうち各種の演算処理については、上述の制御部10に設けられた演算処理部11によって行なわれる。
上記複数の電極は、被験者の腹部に装着される腹部電極A11,A12,A21,A22と、被験者の上肢に装着される上肢電極H11,H12,H21,H22と、被験者の下肢に装着される下肢電極F11,F12,F21,F22とを含んでいる。
腹部電極A11,A12,A21,A22は、被験者の腹部を含む部分の胴部に巻き回される帯状部材を含む生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット(本実施の形態における生体インピーダンス腹部装着ユニット)100Aに設けられ、当該生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを被験者の腹部に装着することにより、それぞれの電極が体軸方向に沿って整列した状態で被験者の腹部の表面に装着される。ここで、腹部電極A11,A12,A21,A22は、被験者の腹部前面に装着されてもよいし、被験者の腹部背面に装着されてもよい。また、上記4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群が互いに平行に複数組、腹部に装着される構成としてもよい。その場合には、すべての組の腹部電極群が腹部前面あるいは腹部背面のいずれか一方にのみ装着されるように構成してもよいし、一部の組の腹部電極群が腹部前面に、残りの組の腹部電極群が腹部背面に装着されるように構成してもよい。
上肢電極H11,H12,H21,H22は、被験者の腹部から離れた部位に相当する上肢のいずれかの部位に装着されるものであり、好適には右手の手首の表面と左手の手首の表面とにそれぞれ一対ずつ装着される。下肢電極F11,F12,F21,F22は、被験者の腹部から離れた部位に相当する下肢のいずれかの部位に装着されるものであり、好適には右足の足首の表面と左足の足首の表面とにそれぞれ一対ずつ装着される。上記した腹部電極A11,A12,A21,A22、上肢電極H11,H12,H21,H22、および下肢電極F11,F12,F21,F22は、それぞれ端子切替部22に電気的に接続されている。
端子切替部22は、たとえばリレー回路によって構成され、制御部10から入力される
指令に基づき、上述した複数の電極のうちから選択した特定の電極と定電流生成部21とを電気的に接続するとともに、上述した複数の電極のうちから選択した特定の電極と電位差検出部23とを電気的に接続する。これにより、端子切替部22によって定電流生成部21に電気的に接続された電極が定電流印加電極として機能するようになり、また端子切替部22によって電位差検出部23に電気的に接続された電極が電位差検出電極として機能するようになる。上記端子切替部22による電気的な接続は、測定動作中において種々切替えられる。なお、通常、定電流印加電極と電位差検出電極とは、それぞれ一対の電極によって構成されるが、ここで言う一対の電極のそれぞれには、単数の電極または複数の電極の両者が含まれる。すなわち、別個独立して設けられた電極であっても電気的に等価に扱うことにより、一対の電極のそれぞれを構成する場合がある。
定電流生成部21は、制御部10から入力される指令に基づいて定電流を生成し、生成した定電流を端子切替部22を介して上述の定電流印加電極に供給する。定電流生成部21において生成される定電流としては、体組成情報を測定するために好適に使用される高周波電流(たとえば、50kHz,500μA)が選択される。これにより、定電流印加電極を介して定電流が被験者に印加されることになる。
電位差検出部23は、端子切替部22によって電位差検出部23に電気的に接続された電極(すなわち電位差検出電極)間における電位差を検出し、検出した電位差を制御部10に対して出力する。これにより、上述した定電流が被験者に印加された状態における電位差検出電極間の電位差が検出されることになる。
体格情報計測部24および被験者情報入力部25は、演算処理部11に含まれる体脂肪量算出部13において行なわれる演算処理に利用される被験者情報を得るための部位である。ここで、「被験者情報」とは、被験者に関する情報を意味し、たとえば年齢や性別あるいは体格情報等の情報のうちの少なくとも1つを含む。また、「体格情報」とは、被験者の身体の特定の部位におけるサイズに関する情報(たとえば、腹部周囲長(ウエスト長)や腹部横幅、腹部厚み、身長等のうちの少なくとも1つを含む情報)や体重等の情報を含む。体格情報計測部24は、被験者の体格情報を自動計測する部位であり、検出された体格情報を制御部10に対して出力する。一方、被験者情報入力部25は、被験者情報を入力するための部位であり、入力された被験者情報を制御部10に対して出力する。
なお、図1に示される機能ブロック図においては、体格情報計測部24および被験者情報入力部25の両方が体脂肪測定装置1Aに設けられた場合を例示しているが、これら体格情報計測部24および被験者情報入力部25は、いずれも必須の構成となるものではない。体格情報計測部24および/または被験者情報入力部25を設けるか否かについては、制御部10の演算処理部11において行なわれる演算処理に利用される被験者情報の種類に基づいて適宜選択される。また、上述の被験者情報のうち、体格情報については、体格情報計測部24を用いて自動計測し、その計測データを利用するように構成してもよいし、体格情報計測部24を設けずに被験者情報入力部25において被験者自らが情報を入力し、当該入力データを利用する構成としてもよい。
演算処理部11は、上述したようにインピーダンス測定部12と、体脂肪量算出部13とを含んでいる。インピーダンス測定部12は、上述した定電流生成部21によって生成された定電流の電流値と、上述した電位差検出部23において検出されて制御部10に入力された電位差情報とに基づいて各種の生体インピーダンスを算出する。体脂肪量算出部13は、上記インピーダンス測定部12において得られた生体インピーダンスと、体格情報計測部24および/または被験者情報入力部25から入力された被験者情報とに基づいて体脂肪量を算出する。体脂肪量算出部13は、たとえば被験者の全身の体脂肪量を算出する総脂肪量算出部14、被験者の身体の特定の部位別の脂肪量を算出する部位別脂肪量
算出部15、被験者の内臓脂肪量を算出する内臓脂肪量算出部16および被験者の腹部における皮下脂肪量を算出する皮下脂肪量算出部17の少なくとも1つを含む。
表示部26は、上述の体脂肪量算出部13において算出された各種の体脂肪量の情報を表示する。表示部26としては、たとえばLCD(liquid crystal display)が利用可能である。なお、表示部26において表示される脂肪量としては、たとえば被験者の全身の脂肪量である総脂肪量や被験者の身体の特定の部位別の脂肪量である部位別脂肪量、内臓脂肪量、腹部における皮下脂肪量等が挙げられる。ここで、「脂肪量」とは、たとえば脂肪重量、脂肪面積、脂肪体積、脂肪レベル等に代表される脂肪の量を指し示す指標を意味する。特に「内臓脂肪量」は、内臓脂肪重量、内臓脂肪面積、内臓脂肪体積および内臓脂肪レベルの少なくともいずれかで表現される指標を意味し、「皮下脂肪量」は皮下脂肪重量、皮下脂肪面積、皮下脂肪体積および皮下脂肪レベルの少なくともいずれかで表現される指標を意味する。
操作部27は、体脂肪測定装置1Aに対して被験者が命令を入力するための部位であり、たとえば被験者が押下可能なキー等によって構成される。
電源部28は、制御部10に電力を供給するための部位であり、バッテリ等の内部電源や商用電源等の外部電源等が含まれる。
メモリ部29は、体脂肪測定装置1Aに関する各種のデータやプログラムを記憶するための部位であり、たとえば上述した被験者情報や算出された各種の体脂肪量、後述する体脂肪測定処理を実行するための体脂肪測定プログラム等を記憶している。
次に、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aにおいて行なわれる演算処理の一例について説明する。上述したように、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aにおいては、体脂肪量算出部13において各種の体脂肪量が測定可能であるが、以下においては、内臓脂肪量を示す指標としての内臓脂肪面積、皮下脂肪量を示す指標としての皮下脂肪面積および体脂肪量と体重との関係を示す指標としての体脂肪率のそれぞれの算出の際に実施される演算処理を特に例示して説明を行なう。
図1を参照して、インピーダンス測定部12は、定電流生成部21において生成される定電流の電流値と、電位差検出部23において検出される電位差とに基づいて、2種類の生体インピーダンスを算出する。2種類の生体インピーダンスの一方は、被験者の腹部における除脂肪量を反映する生体インピーダンスZtである。他方の生体インピーダンスは、被験者の腹部における皮下脂肪量を反映する生体インピーダンスZsである。
内臓脂肪量算出部16は、算出された2種類の生体インピーダンスZt,Zsと、被験者の体格情報の1つであるウエスト長Wとに基づいて、被験者の内臓脂肪面積Sv(単位:cm2)を算出する。具体的には、たとえば、2種類の生体インピーダンスZt,Zsおよび被験者のウエスト長Wと内臓脂肪面積Svとの関係を表わす以下のような式(1)によって、内臓脂肪面積Svが算出される。
Sv=a×W2−b×(1/Zt)−c×W×Zs−d …(1)
(ただし、a,b,c,d:係数)
また、皮下脂肪量算出部17は、算出された生体インピーダンスZsと、被験者の体格情報の1つであるウエスト長Wとに基づいて、被験者の皮下脂肪面積Ss(単位:cm2)を算出する。具体的には、たとえば、生体インピーダンスZsおよび被験者のウエスト長Wと皮下脂肪面積Ssとの関係を表わす以下のような式(2)によって、皮下脂肪面積Ssが算出される。
Ss=e×W×Zs+f …(2)
(ただし、e,f:係数)
また、総脂肪量算出部14は、算出された生体インピーダンスZtと、被験者の体格情報の1つである身長Hとに基づいて、除脂肪量FFM(単位:kg)を算出する。具体的には、たとえば、生体インピーダンスZtおよび被験者の身長Hと除脂肪量FFMとの関係を表わす以下のような式(3)によって、除脂肪量FFMが算出される。
FFM=i×H2/Zt+j …(3)
(ただし、i,j:係数)
上記のような式(1),(2),(3)の各々における係数は、たとえばMRIによる測定結果に基づく回帰式により定められる。また、式(1),(2),(3)の各々における係数は、年齢および/または性別ごとに定められてもよい。
なお、上述した内臓脂肪面積Svの算出や皮下脂肪面積Ssの算出とは直接関係しないが、被験者の全身の体脂肪量を算出する場合には、総脂肪量算出部14は、算出された除脂肪量FFMと、体格情報である体重Wtとに基づいて、被験者の体脂肪量、たとえば体脂肪率(%)を算出する。具体的には、たとえば、体脂肪率は、除脂肪量FFMと被験者の体重Wtとに基づいて、以下のような式(4)により算出される。
体脂肪率=(Wt−FFM)/Wt×100 …(4)
また、具体的な説明は省略するが、身体の部位別の体脂肪量についても、電流印加電極および電位差検出電極を種々切替えて得られた生体インピーダンスと、被験者の体格情報とに基づいて、その算出が可能である。
図2は、本実施の形態における体脂肪測定装置を用いて内臓脂肪面積、皮下脂肪面積および体脂肪率を測定する際の体脂肪測定装置の動作手順を定めたフローチャートである。次に、この図2を参照して、体脂肪測定装置1Aを用いて内臓脂肪面積、皮下脂肪面積および体脂肪率を測定する際の体脂肪測定装置1Aの動作について説明する。
図2のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部29に格納されており、演算処理部11を含む制御部10がこのプログラムを読み出して実行することにより、内臓脂肪面積測定処理、皮下脂肪面積測定処理および体脂肪率測定処理の機能が実現される。なお、以下に示す動作手順は、図1に示す体脂肪測定装置において、図示される4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合の動作手順である。
図2を参照して、制御部10は、体格情報としてのウエスト長Wや身長H、体重Wt等を含む被験者情報の入力を受け付ける(ステップS1)。ここで受け付けた被験者情報は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。なお、体格情報計測部24を用いて被験者情報のうちの特定の体格情報を自動計測する構成を採用した場合には、体格情報計測部24にて計測された体格情報が制御部10に対して入力される。
次に、制御部10は、測定開始の指示があったか否かを判断する(ステップS2)。制御部10は、測定開始の指示があるまで待機する(ステップS2においてNO)。制御部10は、測定開始の指示を検知した場合に(ステップS2においてYES)、電極の設定を行なう(ステップS3)。
ここで、ステップS3において、制御部10は、たとえば一対の上肢電極H11,下肢電極F11および一対の上肢電極H21,下肢電極F21をそれぞれ電流印加電極対とし
て選択し、4組ある腹部電極群のうちの1の腹部電極群に含まれる一対の腹部電極A11,A21を電位差検出電極対として選択する。端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、一対の上肢電極H11,下肢電極F11および一対の上肢電極H21,下肢電極F21を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ一対の腹部電極A11,A21を電位差検出部23と電気的に接続する。ここで、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、選択されていない電極と定電流生成部21および電位差検出部23との電気的な接続を切断する。
定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、上肢と下肢との間に定電流を流す。たとえば、定電流生成部21は、上肢電極H11および上肢電極H21から下肢電極F11および下肢電極F21へ定電流を流す(ステップS4)。この場合、端子切替部22は、上肢電極H11と上肢電極H21とを短絡し、かつ下肢電極F11と下肢電極F21とを短絡させる構成であることが好ましい。なお、定電流生成部21および端子切替部22は、上肢電極H11,H21のいずれか1つから下肢電極F11,F21のいずれか1つへ定電流を流す構成であってもよい。
この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極A11,A21間の電位差を検出する(ステップS5)。
次に、制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了したか否かを判断する(ステップS6)。制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了していないと判断した場合に(ステップS6においてNO)、上述のステップS3へと移行する。制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了したと判断した場合に(ステップS6においてYES)、後述するステップS7へと移行する。
このようにして、制御部10は、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21を順番に電位差検出電極対として選択していく。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21を順番に電位差検出部23と電気的に接続する(ステップS3)。そして、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21間の電位差を各々順番に検出する(ステップS5)。
インピーダンス測定部12は、すべての腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21の組み合わせに対する電位差の検出が終了した後に(ステップS6においてYES)、定電流生成部21が生成し身体に流した定電流の電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差とに基づいて、生体インピーダンスZt1〜Zt4を算出する(ステップS7)。インピーダンス測定部12が算出した生体インピーダンスZt1〜Zt4の値は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、制御部10は、改めて電極の設定を行なう(ステップS8)。より具体的には、制御部10は、4組ある腹部電極群のうちの1つの腹部電極群に含まれる一対の腹部電極A11,A21を電流印加電極対として選択し、当該腹部電極群に含まれる一対の腹部電極A12,A22を電位差検出電極対として選択する。端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、一対の腹部電極A11,A21を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ一対の腹部電極A12,A22を電位差検出部23と電気的に接続する。ここで、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、選択されていない腹部電極、上肢電極および下肢電極と、定電流生成部21および電位差検出部23との電気的な接続を切断する。
定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極A11,A21間に定電流を流す(ステップS9)。
この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極A12,A22間の電位差を検出する(ステップS10)。
次に、制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了したか否かを判断する(ステップS11)。制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了していないと判断した場合に(ステップS11においてNO)、上述のステップS8へと移行する。制御部10は、予め定めたすべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了したと判断した場合に(ステップS11においてYES)、後述するステップS12へと移行する。
このようにして、制御部10は、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21を電流印加電極として選択するとともに、当該腹部電極群に含まれる腹部電極A12,A22を順番に電位差検出電極対として選択していく。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21を順番に定電流生成部21と電気的に接続するとともに、当該腹部電極群に含まれる腹部電極A12,A22を順番に電位差検出部23と電気的に接続する(ステップS8)。そして、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、他の腹部電極群に含まれる腹部電極A11,A21間に定電流を流し(ステップS9)、当該腹部電極群に含まれる腹部電極A12,A22間の電位差を各々順番に検出する(ステップS10)。
インピーダンス測定部12は、すべての腹部電極群に含まれる電極対の組み合わせに対する電流の印加および電位差の検出が終了した後に(ステップS11においてYES)、定電流生成部21が生成し身体に流した定電流の電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差とに基づいて、生体インピーダンスZs1〜Zs4を算出する(ステップS12)。インピーダンス測定部12が算出した生体インピーダンスZs1〜Zs4の値は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、内臓脂肪量算出部16は、ステップS1で制御部10が受け付けた体格情報のうちのウエスト長Wと、算出された生体インピーダンスZt1〜Zt4および生体インピーダンスZs1〜Zs4とに基づいて、内臓脂肪面積Svを算出する(ステップS13)。内臓脂肪面積Svは、上述の式(1)により算出される。なお、上述のように4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合には、たとえば、4つの生体インピーダンスZt1〜Zt4の平均値および4つの生体インピーダンスZs1〜Zs4の平均値が、それぞれ式(1)に代入される。
次に、皮下脂肪量算出部17は、ステップS1で制御部10が受け付けた体格情報のうちのウエスト長Wと、算出された生体インピーダンスZs1〜Zs4とに基づいて、皮下脂肪面積Ssを算出する(ステップS14)。皮下脂肪面積Ssは、上述の式(2)にウエスト長Wおよび算出された生体インピーダンスZsを代入することによって算出される。なお、上述のように4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合には、たとえば、4個の生体インピーダンスZs1〜Zs4の平均値が、式(2)における生体インピーダンスZsに代入される。
次に、総脂肪量算出部14は、ステップS1において制御部10が受け付けた体格情報のうちの身長Hと、算出された生体インピーダンスZtとに基づいて、除脂肪量FFMを
算出する(ステップS15)。除脂肪量FFMは、上述の式(3)により算出される。
また、総脂肪量算出部14は、ステップS1で制御部10が受け付けた体格情報のうちの体重Wtと、ステップS15で総脂肪量算出部14が算出した除脂肪量FFMとに基づいて、体脂肪率を算出する(ステップS16)。体脂肪率は、上述の式(4)により算出される。
そして、表示部26は、制御部10の制御に基づいて、各測定結果を表示する(ステップS17)。
以上で体脂肪測定装置1Aは、内臓脂肪面積測定処理、皮下脂肪面積測定処理および体脂肪率測定処理を含む体脂肪量測定処理を終了する。なお、生体インピーダンスZt1〜Zt4の典型的な値は、それぞれ約5Ω程度である。また、生体インピーダンスZs1〜Zs4の典型的な値は、それぞれ約80Ω程度である。
図3は、本実施の形態における体脂肪測定装置の外観構造を示す図であり、体脂肪測定装置に含まれる各種装着ユニットを被験者に装着した状態を示す斜視図である。次に、この図3を参照して、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aの外観構造および測定の際に被験者がとるべき姿勢について説明する。なお、以下に示す体脂肪測定装置1Aは、図1に示す体脂肪測定装置において、図示される4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群が互いに平行に4組配置されてなるものである。
図3に示すように、本実施の形態における体脂肪測定装置1Aは、被験者300の腹部301に装着される生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット(本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット)100Aと、被験者300の上肢に装着される一対の生体インピーダンス測定用上肢装着ユニット172A,172Bと、被験者300の下肢に装着される一対の生体インピーダンス測定用下肢装着ユニット173A,173Bと、これら各種装着ユニット100A,172A,172B,173A,173Bに接続ケーブル180を介して接続された装置本体165とを備えている。
生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aは、腹部301に巻き回し可能な帯状部材にて構成されている。生体インピーダンス測定用上肢装着ユニット172A,172Bおよび生体インピーダンス測定用下肢装着ユニット173A,173Bのそれぞれは、被験者300の上肢または下肢を挟持可能なクリップ状の部材にて構成されている。生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aは、被験者の腹部の表面に接触配置可能な腹部電極(上述の腹部電極A11,A12,A21,A22)を有している。また、生体インピーダンス測定用上肢装着ユニット172A,172Bのそれぞれは、被験者の上肢の表面に接触配置可能な上肢電極(上述の上肢電極H11,H12,H21,H22)を有している。また、生体インピーダンス測定用下肢装着ユニット173A,173Bのそれぞれは、被験者の下肢の表面に接触配置可能な下肢電極(上述の下肢電極F11,F12,F21,F22)を有している。なお、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aの具体的な構成については、後述することとする。
装置本体165は、上述した制御部10、定電流生成部21、端子切替部22、電位差検出部23、被験者情報入力部25、表示部26、操作部27およびメモリ部29等を含んでいる。なお、装置本体165に設けられた定電流生成部21、端子切替部22および電位差検出部23等は、必要に応じて生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aに設けることも可能である。
図3に示すように、各種の体脂肪量の測定を行なうに際しては、被験者300はベッド
面400上において仰臥位(すなわち仰向けに寝転んだ姿勢)をとる。そして、被験者300の腹部301に生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを装着し、生体インピーダンス測定用上肢装着ユニット172A,172Bを被験者300の上肢(好適には手首302A,302B)に装着し、生体インピーダンス測定用下肢装着ユニット173A,173Bを被験者300の下肢(好適には足首303A,303B)に装着する。この各種装着ユニット100A,172A,172B,173A,173Bの装着により、これら各種装着ユニット100A,172A,172B,173A,173Bに設けられた電極が、被験者300の体表面に接触させられる。なお、各種の体脂肪量の測定中においては、被験者300は上述の仰臥位を維持する。
図4および図5は、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの外観構造を示す図であり、図4は斜視図、図5は下面図である。また、図6は、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの図4および図5中に示すVI−VI線に沿った断面図である。次に、これら図4ないし図6を参照して、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aの構造について詳説する。
図4および図5に示すように、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aは、電極支持部110と、ベルト部140とを主として備えている。電極支持部110は、平面視略矩形状のシート状の部材からなるシート状部111と、シート状部111の上面に設けられた電極支持機構収容部112と、シート状部111の下面にその一部が露出するように配置された複数の電極113と、シート状部111の長尺方向の一端部に設けられた固定部114と、シート状部111の長尺方向の他端部に設けられた保持部115とを含んでいる。
図4に示すように、ベルト部140の一端部141は、上述した固定部114によって電極支持部110に対して相対移動不能に固定されている。このベルト部140の電極支持部110に対する固定は、たとえばベルト部140の一端部141を、シート状部111と当該シート状部111にビス止め等される板状部材とによって挟持すること等で行なわれる。これにより、これら電極支持部110およびベルト部140によって被験者の腹部に巻き回される帯状の部材が構成されることになる。
シート状部111は、実質的に伸縮性を有さない部材にて構成されており、装着状態において被験者の腹部の表面にフィットするように柔軟な材料にて形成されている。一方、ベルト部140は、シート状部111に比較して幅の狭い長尺状の形状を有しており、その長尺方向に伸縮性を実質的に有さない部材にて構成されている。ベルト部140は、その一面(装着状態において被験者の腹部に面しない側の主面)に歯が形成された歯付きベルト(タイミングベルト)にて構成されている。ベルト部140は、装着状態において被験者の腹部の表面にフィットするように柔軟な材料にて形成されている。
図6に示すように、電極支持部110に設けられた複数の電極113のそれぞれは、棒状に伸びるロッド部113aと、当該ロッド部113aの先端に設けられた板状部113bとを有している。ロッド部113aは、シート状部111に設けられた挿通孔に差し込まれている。板状部113bは、シート状部111の下面側において露出している。この板状部113bのロッド部113aに連結されていない側の主面が、被験者の腹部に接触する接触面となる。複数の電極113のそれぞれは、生体適合性に優れた金属材料にて形成されている。なお、複数の電極113は、電極支持部110の下面において行列状に配置されるが、これら電極113のそれぞれは、上述の腹部電極A11,A12,A21,A22のそれぞれに相当する。
図4を参照して、電極支持機構収容部112は、箱状の形状を有する部材にて構成されており、複数の電極113のそれぞれを特定の方向に可動支持するための電極支持機構をその内部に有している。電極支持機構収容部112は、上述した腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする4つの腹部電極群のそれぞれについて設けられている。
図6に示すように、電極支持機構収容部112の内部に設けられた電極支持機構は、シート状部111に固定された基体116aおよび当該基体116aにビス等によって固定された蓋体116bからなるガイド枠116と、ガイド枠116の内部に形成された空間内に配置されたコイルバネ117とによって構成されている。ガイド枠116を構成する基体116aおよび蓋体116bのそれぞれには挿通孔が設けられており、当該挿通孔に電極113のロッド部113aが挿通されることにより、コイルバネ117の中空部に電極113のロッド部113aが挿通配置されている。コイルバネ117は、その一端が蓋体116bに当接しており、他端が電極113のロッド部113aに設けられた鍔部113a1に当接している。これにより、複数の電極113は、電極支持機構によって可動支持され、装着状態において被験者の腹部表面と略垂直方向にのみ可動するとともに、コイルバネ117の付勢力によって腹部側に向けて付勢されることになる。
図4に示すように、シート状部111の長尺方向の他端部(固定部114が設けられていない側の端部)に設けられた保持部115は、ベルト送り部120と、取付け部130とを有している。ベルト送り部120および取付け部130は、いずれもその所定位置にベルト部140が挿通される挿通路を含んでいる。ベルト送り部120は、シート状部111に固定されており、挿し込まれたベルト部140を出入り可能に保持する。一方、取付け部130は、当該取付け部130を挿し込まれたベルト部140の任意の位置に固定的に取付け可能な固定機構を内部に有しており(詳細は後述)、これによりベルト部140の任意の位置に着脱自在に取付けられる。保持部115は、装着状態においてベルト部140の他端部142寄りの部分を電極支持部110に対して相対的に移動可能に保持する役目を果たすが、その詳細な構成および機能については後述することとする。
図4に示すように、シート状部111の所定位置には、上述した各種装着ユニットおよび装置本体とを中継する接続ケーブル180を取付けるためのコネクタ118が設けられている。また、図5に示すように、シート状部111の略中央部には、装着の際に腹部に対して電極113を位置決めするために被験者の臍位置に位置合わせされる位置決め用貫通穴119が設けられている。
図7は、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットを被験者の腹部に装着した状態を示す模式断面図である。次に、この図7を参照して、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを被験者の腹部に装着した状態について説明する。
図7に示すように、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを被験者300の腹部301に装着した状態においては、帯状の部材からなる生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aが被験者300の腹部301に巻き回された状態で取付けられる。ここで、装着に際しては、電極支持部110に設けられた位置決め用貫通穴119が被験者300の臍位置に合致するように電極支持部110が位置決めされて被験者300の腹部301上に載置され、当該位置決めが行なわれた状態でベルト部140が被験者300の側腹および腹部背面に巻き付けられる。そして、ベルト部140の他端部142寄りの部分が電極支持部110に設けられた保持部115によって保持されることにより、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aが被験者300の腹部301に装着される。これにより、電極支持部110の下面側(装着状態において内周面側)に設けられた複数の電極113が被験者300の腹部前面に接触配置され
ることになる。
図8(A)および図8(B)は、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの保持部の詳細な構造を説明するための斜視図である。また、図9は、当該保持部のうちの取付け部の内部構造を示す模式図である。以下においては、これら図8(A)、図8(B)および図9を参照して、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aの保持部の詳細な構造および当該保持部によってベルト部が保持される仕組みについて説明する。なお、図8(A)、図8(B)および図9においては、理解を容易とするために、ベルト送り部および取付け部の双方についてそのケーシングの図示を一部または全部省略している。
図8(A)および図8(B)に示すように、電極支持部110のシート状部111に設けられたベルト送り部120は、その内部に歯付きプーリ121を有している。歯付きプーリ121は、ベルト送り部120に設けられた挿通路に面した状態で回転可能に軸支されており、挿通路内に挿通されたベルト部140の歯に噛合する。また、ベルト送り部120の外表面には、鈎状に形成されたフック部122が設けられている。
一方、図8(A)、図8(B)および図9に示すように、ベルト部140に着脱自在に取付けられる取付け部130は、バンド巻取り機構131と、固定機構136とを主として有している。
バンド巻取り機構131は、装着状態において取付け部130とベルト送り部120とを近づける方向に付勢するための付勢手段に相当する機構である。具体的には、図8(A)、図8(B)および図9に示すように、バンド巻き付け機構131は、リール体132と、バンド133と、バネ収容部134に収容された発条バネ134aとを主として備えている。リール体132は、取付け部130内において回転可能に軸支されている。バンド133は、非伸縮性の長尺状の帯状部材からなり、その一端がリール体132に固定されるとともにリール体132に巻き回されている。バネ収容部134内には、バネ部材としての発条バネ134aが収容されており、発条バネ134aの一端部はバネ収容部134のケーシングに固定され、他端はリール体132の回転軸に固定されている。
これらリール体132、バンド133および発条バネ134aによってバンド巻取り機構131が構成されることになる。これにより、バンド133は、リール体132から引き出し可能に構成されるとともに、バンド133に力が加えられていない状態において弾性力発現部材として機能する発条バネ134aの弾性力によってバンド133がリール体132に巻き取られることになる。なお、バンド133のリール体132に固定されていない側の端部には、バックル部135が取付けられている。バックル部135は、上述したベルト送り部120に設けられたフック部122に係合可能な係止穴を有している。
固定機構136は、上述したように、取付け部130をベルト部140の任意の位置に固定的に取付けるための機構である。具体的には、図8(A)、図8(B)および図9に示すように、固定機構136は、押し釦137と、当該押し釦137に連動して上下動する中継部材138と、その一端が中継部材138に当接するように配置された回動ロック部材139と、中継部材を付勢するバネ138aとによって主として構成されている。回動ロック部材139の先端には、ベルト部140の表面に設けられた歯に噛合可能な係止爪部139aが設けられている。回動ロック部材139は、押し釦137の操作に連動して上下動する中継部材138によってその動作が制御されて回動し、その先端に設けられた係止爪部139aがベルト部140の歯に噛合したり歯合しなかったりすることによって、取付け部130をベルト部140の任意の位置に固定的に取付ける。
次に、図8(A)および図8(B)を参照して、電極支持部に設けられた保持部によってベルト部の他端部寄りの部分を保持させるための作業手順について説明する。なお、以下に示す作業手順は、被験者の腹部に生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを巻き付けた後に行なうものであり、当該作業手順を経ることによりはじめて上述した図3および図7に示す如くの装着状態が実現される。
保持部115によってベルト部140の他端部142寄りの部分を保持させるためには、まず図8(A)に示すように、予め取付け部130の挿通路に挿通されたベルト部140の他端部142を、ベルト送り部120の挿通路に図中矢印A方向に向けて挿し込む。これにより、挿し込まれたベルト部140に設けられた歯は、ベルト送り部120に設けられた歯付きプーリ121の歯に噛合することになる。
次に、図8(A)に示すように、予めベルト部140に対して移動自在に取付けられてあった取付け部130をベルト部140の所定の位置に固定機構136を用いて固定的に取付ける。その際、図中矢印B方向に取付け部130の位置を調整することになるが、その取付け位置はベルト送り部120に対して十分な距離を隔てた位置とする。
次に、図8(B)に示すように、取付け部130に設けられたバンド133を図中矢印C方向に向かって引き出し、当該バンド133の先端に取付けられたバックル部135をベルト送り部120に設けられたフック部122に係止させる。その際の係止は、鈎状のフック部122にバックル部135に設けられた係止穴が引っ掛けられることによって行なわれる。
以上の作業手順を経ることにより、保持部115によるベルト部140の他端部142寄りの部分の保持が完了する。上述の作業手順を経て実現された装着状態においては、ベルト部140の他端部142寄りの部分が、ベルト部140の所定位置に固定的に取付けられた取付け部130およびこの取付け部130に弾性接続されたベルト送り部120を介して電極支持部110に固定されることになる。
当該装着状態においては、被験者が吸気動作を行なった場合に被験者のウエスト長が増加し、これに伴って弾性力発現部材としての発条バネ134aの付勢力に抗してバンド133がリール体132から引き出されることになる。これに伴い、ベルト送り部120からベルト部140が図8(B)中に示す矢印D1方向に向かって送り出されることになり、取付け部130とベルト送り部120との距離が遠ざかることによってベルト部140の被験者の腹部に対する巻き回し長さが増加することになる。
一方、被験者が呼気動作を行なった場合には、被験者のウエスト長は減少し、これに伴って弾性力発現部材としての発条バネ134aの付勢力によってバンド133がリール体132に巻き取られることになる。これに伴い、ベルト送り部120からベルト部140が図8(B)中に示す矢印D2方向に向かって送り出されることになり、取付け部130とベルト送り部120との距離が近づくことによってベルト部140の被験者の腹部に対する巻き回し長さが減少することになる。
以上において説明した本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aの如くの構成とすることにより、装着状態において、ベルト部140の他端部142寄りの部分の任意の位置に取付けられた取付け部130と電極支持部110に設けられたベルト送り部120とが取付け部130に設けられた発条バネ134aを含む付勢手段としての巻き取り装置によって連結されることになるため、巻き取り装置による付勢力(すなわち発条バネ134aの弾性力)に基づいてベルト部140の他端部142寄りの部分がベルト送り部120側(すなわち電極支持部110側)に向けて常時引っ張られ
た状態とすることができる。そのため、この発条バネ134aによる付勢力に基づいて、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aによって被験者300の腹部301がほぼ一定の締め付け強さで締め付けられることになり、被験者300の腹部301に対して概ね一定の荷重で複数の電極113を押し当てることが可能になる。なお、電極113の被験者300の腹部301に対する押し付け力が最適化された場合にシート状部111およびベルト部140からなる帯状部材に加えられる引っ張り荷重としては、概ね1.0kgf〜2.0kgf程度であり、好ましくは1.5kgfである。
また、上記構成を採用することにより、上述のように取付け部130をベルト部140の他端部142寄りの部分の任意の位置に取付けることが可能になるため、ベルト部140の適切な位置に取付け部130を取付けることにより、被験者300のウエスト長の如何によらず、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを被験者300の腹部301に再現性よく密着した状態で装着させることができる。
さらには、上記構成を採用することにより、巻き取り装置による付勢力(すなわち発条バネ134aの弾性力)を適切に調節することによって被験者300の呼吸動作に追従して生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aの巻き回し長さが変化するようになるため、被験者300に過度の圧迫感を与えることがなくなり、被験者300に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットとすることができる。
したがって、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aとすることにより、装着状態において一定の荷重で電極が被験者の胴部に対して再現性よく押し当て可能で、かつ被験者に苦痛を与えることのない生体インピーダンス測定用装着ユニットとすることができる。また、当該生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Aを備えた体脂肪測定装置1Aとすることにより、高精度に体脂肪量を算出することができる体脂肪測定装置とすることができる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における体脂肪測定装置の機能ブロックを示す図である。まず、この図10を参照して、本実施の形態における体脂肪測定装置1Bの機能ブロックの構成について説明する。なお、上述の実施の形態1と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図10に示すように、本実施の形態における体脂肪測定装置1Bは、体格情報計測部としてのウエスト長計測部30を有している。ウエスト長計測部30は、被験者のウエスト長を自動計測する部位であり、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット(本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット)100Bに設けられた各種センサの出力に基づいて被験者のウエスト長を計測する。被験者のウエスト長は、呼吸動作に伴って僅かではあるが常時変動する。ウエスト長計測部30は、測定中においてこの変動するウエスト長を常時計測するものであり、被験者の胴部に巻き回されたベルト部の巻き回し長さを検出することによって被験者のウエスト長を計測するとともに、被験者の胴部に巻き回されたベルト部の巻き回し長さの変動を検出することによって被験者のウエスト長の変動を計測する。ウエスト長計測部30は、計測したウエスト長の情報およびその変動の情報を制御部10に対して出力する。なお、ウエスト長とは、被験者の臍位置を含む部分の胴部周囲長である。
また、本実施の形態における体脂肪測定装置1Bにおいては、演算処理部11が、インピーダンス測定部12および体脂肪量算出部13に加え、呼吸状態検出部18を有している。呼吸状態検出部18は、上述したウエスト長計測部30によって計測されて制御部10に入力された被験者のウエスト長の情報に基づいて測定動作中における被験者の呼吸状
態を検出する。体脂肪量算出部13は、上記インピーダンス測定部12において得られた生体インピーダンスと、上記呼吸状態検出部18において得られた呼吸状態の情報と、体格情報計測部24および/または被験者情報入力部25から入力された被験者情報とに基づいて体脂肪量を算出する。
図11は、本実施の形態における体脂肪測定装置のウエスト長計測部の具体的な構成を示す機能ブロック図である。また、図12は、本実施の形態における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットのベルト部の下面図であり、図13は、保持部の構造を示す斜視図である。さらに、図14は、図13に示す保持部に含まれるベルト送り部の模式断面図である。次に、これら図11ないし図14を参照して、本実施の形態におけるウエスト長計測部の具体的な構成について詳説する。なお、上述の実施の形態1と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図11に示すように、ウエスト長計測部30は、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Bのベルト部140の位置を検出するためのセンサとしての光電センサ124およびロータリエンコーダ125と、ウエスト長計測回路151とを備えている。光電センサ124およびロータリエンコーダ125のそれぞれは、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Bの保持部115のうち、電極支持部110に固定されたベルト送り部120内に設けられている。具体的には、図14に示すように、光電センサ124は、電極支持部110側に固定されるベルト送り部120のケーシングの底面上に配置されており、その上方をベルト部140が通過するように構成されている。また、図13および図14に示すように、ロータリエンコーダ125は、その検出軸126がベルト送り部120の歯付きプーリ121に固定されるべく、ベルト送り部120内に配置されている。
図12に示すように、ベルト部140の下面(装着状態において被験者の腹部に面する側の主面であり、歯が設けられていない側の面)には、エンコーダストリップ144が取付けられている。エンコーダストリップ144は、ベルト部140の他端部142から一端部141の所定位置にまで延在するように設けられており、当該ベルト部140の絶対的な位置を示す識別子(ここでは、バーコード要素145a,145b等)がその表面に設けられている。このエンコーダストリップ144は、ベルト送り部120内において上述した光電センサ124に対面配置されることになる。
光電センサ124は、発光部と受光部とを備えており、発光部から出射された光が上述のエンコーダストリップ144に照射され、その反射光が受光部によって受光される。光電センサ124は、受光した光を光電変換することによって電気信号を出力し、ウエスト長計測回路151に入力する。ウエスト長計測回路151は、入力された電気信号に基づいて、光電センサ124に対向配置された部分のベルト部140の位置を検出し、この位置情報に基づいて被験者の腹部に巻き回されたベルト部140の巻き回し長さを検出し、これに基づいて被験者のウエスト長を特定する。
ロータリエンコーダ125は、ベルト部140が送り出されることに伴って回転する歯付きプーリ121の回転角をその検出軸126が回転することによって検出する。ロータリエンコーダ125は、検出した回転角に応じた電気信号を出力し、ウエスト長計測回路151に入力する。ウエスト長計測回路151は、入力された電気信号に基づいてベルト部140の送り出し量を検出し、これに基づいて被験者の腹部に巻き回されたベルト部140の呼吸動作に伴う巻き回し長さの変動量を特定する。
ウエスト長計測回路151は、光電センサ124およびロータリエンコーダ125を用いて特定したウエスト長および巻き回し長さの変動量を制御部10に出力する。
なお、本実施の形態においては、光電センサ124よって検出された情報に基づいて被験者のウエスト長を特定することとし、またロータリエンコーダ125によって検出された情報に基づいて被験者のウエスト長の変動量を特定することとしたが、被験者のウエスト長の特定にロータリエンコーダ125によって検出された情報を用いてもよく、また被験者のウエスト長の変動量の特定に光電センサ124よって検出された情報を用いてもよい。
次に、本実施の形態における体脂肪測定装置1Bにおいて行なわれる演算処理の一例について説明する。本実施の形態における体脂肪測定装置1Bにおいても、上述の実施の形態1における体脂肪測定装置1Aと基本的に同様の演算処理が行なわれるが、そのうちのウエスト長Wの値として上述のウエスト長計測部30によって実測されたウエスト長の値が用いられ、また各種演算処理に用いられる生体インピーダンスZt,Zsの値として上述の呼吸状態検出部18によって検出された呼吸状態の情報に関連付けて得られた生体インピーダンスZt,Zsの値が用いられる点において相違している。
インピーダンス測定部12は、定電流生成部21において生成される定電流の電流値と、電位差検出部23において検出される電位差とに基づいて、2種類の生体インピーダンスZt,Zsを算出するが、被験者の腹部における除脂肪量を反映する生体インピーダンスZtおよび被験者の腹部における皮下脂肪量を反映する生体インピーダンスZsは、いずれも被験者の呼吸動作に応じて時々刻々と変化する。
図15は、被験者のウエスト長の変動と、時々刻々と変化する生体インピーダンスとの関係を示すグラフである。なお、図15においては、横軸が時間を示しており、(A)の縦軸がウエスト長を、(B)の縦軸が生体インピーダンスをそれぞれ示している。
図15(A)に示すように、被験者のウエスト長Wは、被験者の呼吸動作に応じて変動し、被験者が吸気動作を行なった場合にウエスト長Wは増加し、被験者が呼気動作を行なった場合にウエスト長Wは減少する。これに対し、図15(B)に示すように、生体インピーダンスZも被験者の呼吸動作に応じて変動し、被験者が吸気動作を行なった場合に一般的にその値が減少し、被験者が呼気動作を行なった場合に一般的にその値が増加する。
本実施の形態における体脂肪測定装置1Bにおいては、このような生体インピーダンスZの呼吸動作に伴う変動を誤差成分として除外するため、たとえば取得データに対して以下のような処理を行う。まず、予め定められた所定の期間、所定のインターバルで複数回にわたって電位差検出電極間の電位差を電位差検出部23によって測定し、得られた電位差のデータを時系列データとして取得する。次に、インピーダンス測定部12によって得られた電位差の時系列データから生体インピーダンスZの時系列データを得る。また、これと並行して、当該電位差の検出を行なった期間と同じ期間の被験者のウエスト長Wをウエスト長計測部30によって時系列データとして取得する。
次に、取得した生体インピーダンスZの時系列データとウエスト長Wの時系列データとを同期させる。つづいて、呼吸状態検出部18において、ウエスト長Wの時系列データに基づいて、各時間におけるdW/dtを算出する。算出したdW/dtが正の値をとる場合(すなわちdW/dt>0の場合)には、被験者は呼気動作にあると判断し(たとえば図15(A)に示すt2〜t3の期間)、算出したdW/dtが負の値をとる場合(すなわちdW/dt<0の場合)には、被験者は吸気動作にあると判断する(たとえば図15(A)に示すt1〜t2,t3〜t4の期間)。そして、呼気動作から吸気動作に移行した時間(すなわちdW/dt=0である時間、あるいはdW/dtが負の値から正の値に転じた時間)を特定する(たとえば図15(A)に示す時間t2,t4)。
次に、この呼気動作から吸気動作に移行した時間に最も近い時間あるいは同じ時間に取得された生体インピーダンス(たとえば図15(B)中において白抜きの丸印で示す生体インピーダンス)を上述の生体インピーダンスZの時系列データから抽出し、抽出したデータの平均値を生体インピーダンスZの代表値として決定する。また、この呼気動作から吸気動作に移行した時間に最も近い時間あるいは同じ時間に取得されたウエスト長の平均値を被験者のウエスト長Wの代表値として決定する。
なお、上記において示した生体インピーダンスZの代表値の決定方法は、あくまでもその一例を示したものに過ぎない。上記においては、呼気動作から吸気動作に移行したタイミングに取得された生体インピーダンスを代表値として採用する場合を例示したが、たとえば吸気動作から呼気動作に移行したタイミングに取得された生体インピーダンスを代表値として採用することも可能である。また、上記のように単に生体インピーダンスZの時系列データから特定のデータを抽出してその平均値を求めて代表値を決定するのではなく、他の演算等を加えてその代表値を決定することとしてもよい。いずれにしても被験者のウエスト長の変動から検出された被験者の呼吸動作に関連付けられて生体インピーダンスZの代表値が決定されればよい。
本実施の形態における体脂肪測定装置1Bにあっては、このようにして得られたウエスト長Wの代表値および生体インピーダンスZt,Zsそれぞれの代表値を用いて各種脂肪量を算出する。なお、その算出のための式としては、上述の実施の形態1において例示した式(1)〜(4)が利用される。
図16は、本実施の形態における体脂肪測定装置を用いて内臓脂肪面積、皮下脂肪面積および体脂肪率を測定する際の体脂肪測定装置の動作手順を定めたフローチャートである。なお、上述の実施の形態1と同様のステップについては図中同一のステップ番号を付し、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
図16を参照して、制御部10は、ウエスト長Wを除く体格情報としての身長Hや体重Wt等を含む被験者情報の入力を受け付ける(ステップS1)。ここで受け付けた被験者情報は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、制御部10は、ウエスト長計測部30に対してウエスト長計測開始の指令を出力し、これに基づいてウエスト長計測部30は、ウエスト長Wの計測を開始する(ステップS1A)。
次に、制御部10は、測定開始の指示があったか否かを判断する(ステップS2)。制御部10は、測定開始の指示があるまで待機する(ステップS2においてNO)。制御部10は、測定開始の指示を検知した場合に(ステップS2においてYES)、ステップS3へと移行する。
次に、制御部10は、電極の設定を行ない(ステップS3)、定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、上肢と下肢との間に定電流を流す(ステップS4)。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、予め定められた所定の期間、所定のインターバルで複数回にわたり、選択した電位差検出電極としての腹部電極間における電位差を検出する(ステップS5)。
次に、制御部10は、予め定めた電位差検出電極対としてのすべての腹部電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了したか否かを判断する(ステップS6)。制御部10は、予め定めた電位差検出電極対としてのすべての腹部電極対の組み合わせに対して電位
差の検出が終了していないと判断した場合に(ステップS6においてNO)、上述のステップS3の処理へと移行し、未選択の腹部電極対の選択を行なう。このようにして、制御部10は、複数対ある電位差検出電極対のそれぞれに含まれる腹部電極間における電位差を各々順番に検出する。
インピーダンス測定部12は、予め定めた電位差検出電極対としてのすべての腹部電極対の組み合わせに対する電位差の検出が終了した後に(ステップS6においてYES)、定電流生成部21が生成し身体に流した定電流の電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差の時系列データとに基づいて、生体インピーダンスZt1〜Zt4の時系列データを算出する(ステップS7)。インピーダンス測定部12が算出した生体インピーダンスZt1〜Zt4の時系列データは、ウエスト長計測部30によって計測されたウエスト長Wの時系列データと関連付けられてたとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、制御部10は、改めて電極の設定を行ない(ステップS8)、定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、選択した定電流印加電極としての腹部電極間に定電流を流す(ステップS9)。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、予め定められた所定の期間、所定のインターバルで複数回にわたり、選択した電位差検出電極としての腹部電極間の電位差を検出する(ステップS10)。
次に、制御部10は、予め定めた定電流印加電極対および電位差検出電極対のすべての組み合わせに対して定電流印加および電位差の検出が終了したか否かを判断する(ステップS11)。制御部10は、予め定めた定電流印加電極対および電位差検出電極対のすべての組み合わせに対して定電流の印加および電位差の検出が終了していないと判断した場合に(ステップS11においてNO)、上述のステップS8の処理へと移行し、未選択の電極対の選択を行なう。このようにして、制御部10は、予め定めた定電流印加電極対および電位差検出電極対のすべての組み合わせに対して定電流印加および電位差検出を各々順番に行なう。
インピーダンス測定部12は、予め定めた定電流印加電極対および電位差検出電極対のすべての組み合わせに対して定電流印加および電位差の検出が終了した後に(ステップS11においてYES)、定電流生成部21が生成し身体に流した定電流の電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差の時系列データとに基づいて、生体インピーダンスZs1〜Zs4の時系列データを算出する(ステップS12)。インピーダンス測定部12が算出した生体インピーダンスZs1〜Zs4の時系列データは、ウエスト長計測部30によって計測されたウエスト長Wの時系列データと関連付けられてたとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、制御部10は、ウエスト長計測部30に対してウエスト長計測終了の指令を出力し、これに基づいてウエスト長計測部30は、ウエスト長Wの計測を終了する(ステップS12A)。その後、体脂肪量算出部13は、メモリ部29に一時的に保存された、ウエスト長Wの時系列データと関連付けられた生体インピーダンスZt1〜Zt4の時系列データおよび生体インピーダンスZs1〜Zs4の時系列データに基づき、生体インピーダンスZt1〜Zt4および生体インピーダンスZs1〜Zs4の代表値を決定するとともに、ウエスト長Wの代表値を決定する(ステップS12B)。なお、その代表値の決定方法については前述のとおりである。
次に、内臓脂肪量算出部16は、実測されたウエスト長Wの代表値と、算出された生体インピーダンスZt1〜Zt4の代表値および生体インピーダンスZs1〜Zs4の代表値とに基づいて、内臓脂肪面積Svを算出する(ステップS13)。内臓脂肪面積Svは、上述の式(1)により算出される。なお、上述のように4つの腹部電極A11,A12
,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合には、たとえば、4つの生体インピーダンスZt1〜Zt4の代表値の平均値および4つの生体インピーダンスZs1〜Zs4の代表値の平均値が、それぞれ式(1)に代入される。
次に、皮下脂肪量算出部17は、実測されたウエスト長Wの代表値と、算出された生体インピーダンスZs1〜Zs4の代表値とに基づいて、皮下脂肪面積Ssを算出する(ステップS14)。皮下脂肪面積Ssは、上述の式(2)にウエスト長Wおよび算出された生体インピーダンスZsを代入することによって算出される。なお、上述のように4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合には、たとえば、4個の生体インピーダンスZs1〜Zs4の代表値の平均値が、式(2)における生体インピーダンスZsに代入される。
次に、総脂肪量算出部14は、ステップS1において制御部10が受け付けた体格情報のうちの身長Hと、算出された生体インピーダンスZtの代表値とに基づいて、除脂肪量FFMを算出する(ステップS15)。除脂肪量FFMは、上述の式(3)により算出される。なお、上述のように4つの腹部電極A11,A12,A21,A22を1組とする腹部電極群を互いに平行に4組配置した構成とした場合には、たとえば、4個の生体インピーダンスZt1〜Zt4の代表値の平均値が、式(3)における生体インピーダンスZtに代入される。
また、総脂肪量算出部14は、ステップS1で制御部10が受け付けた体格情報のうちの体重Wtと、ステップS15で総脂肪量算出部14が算出した除脂肪量FFMとに基づいて、体脂肪率を算出する(ステップS16)。体脂肪率は、上述の式(4)により算出される。
そして、表示部26は、制御部10の制御に基づいて、各測定結果を表示する(ステップS17)。
以上で体脂肪測定装置1Bは、内臓脂肪面積測定処理、皮下脂肪面積測定処理および体脂肪率測定処理を含む体脂肪量測定処理を終了する。
以上において説明した本実施の形態における体脂肪測定装置1Bの如くの構成を採用することにより、測定時において生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Bのベルト部140の巻き回し長さを検出するという簡便な構成にて被験者300のウエスト長を自動計測することができる。したがって、実測されたウエスト長の情報を利用して体脂肪量を算出することにより高精度に体脂肪測定が行なえる体脂肪測定装置とすることができる。
また、上記構成を採用することにより、測定時において生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット100Bのベルト部140の巻き回し長さの変動を検出するという簡便な構成にて被験者300の呼吸状態を高精度に検出することが可能になる。このような検出方法を用いれば、呼吸動作に伴う被験者300のウエスト長の変化を高精度に捉えることができる。そのため、上述の検出方法を採用して生体インピーダンスの値を時系列データとして取得し、これを被験者300の呼吸動作と関連付けて生体インピーダンスの代表値を決定することにより、呼吸動作に伴って生じる生体インピーダンスの変動の影響を除外して生体インピーダンスを正確に測定することができる。その結果、高精度に体脂肪量を測定することが可能な体脂肪測定装置を安価に製作することが可能になる。特に、内臓脂肪量や腹部における皮下脂肪量を高精度に測定するためには、被験者300の腹部301に電極113を接触配置して生体インピーダンスの測定を行なうことが必須になるため、こ
のような構成の体脂肪測定装置1Bとすることにより、特に高精度に内臓脂肪量や腹部における皮下脂肪量を算出することができる。
以上において説明した本発明の実施の形態1および2においては、付勢手段として発条バネを含むバンド巻取り機構を採用した場合を例示したが、発条バネに代えてゴム部材や定荷重バネ等と利用することが可能である。特に定荷重バネを利用した場合には、バンドの引き出し量の如何に関わらずバンドを巻き取ろうとする力、すなわち電極支持部と取付け部とを近付ける方向に作用する力が一定に保たれるため、生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットによって被験者の腹部が常に一定の締め付け強さで締め付けられることになるため、被験者の腹部に対して常に一定の荷重で電極を押し当てることが可能になる。
また、上述の本発明の実施の形態1および2においては、ベルト部として歯付きベルトを利用した場合を例示して説明を行なったが、ベルト部として歯を有しないベルトを利用することも当然に可能である。その場合には、ベルト送り部に設けられるプーリとして歯を有しないプーリが利用されることになり、また取付け部に設けられる固定機構としては、ベルト部を摩擦によって固定する機構等が採用されることになる。
また、上述の本発明の実施の形態2においては、ウエスト長計測部として被験者のウエスト長のみならずその変動量についても検出可能な構成とした場合を例示して説明を行なったが、ウエスト長の変動量までをも捉える構成とする必要は必ずしもなく、装置の簡素化のためにはこれを行なわない構成としてもよい。
また、上述の本発明の実施の形態1および2においては、電極が被験者の腹部前面に接触配置される場合を例示して説明を行なったが、電極が被験者の腹部背面や脇腹(側腹)に接触配置されるように構成された体脂肪測定装置およびこれに具備される生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットに本発明を適用することも当然に可能である。
また、上述の本発明の実施の形態1および2においては、インピーダンス測定用上肢側着ユニットおよび下肢装着ユニットを用いて電極が被験者の四肢に接触配置されることが企図された体脂肪測定装置を例示して説明を行なったが、本発明の適用はこのような体脂肪測定装置に限られるものではなく、四肢に電極が接触配置されず胴部(腹部)にのみ電極が接触配置されることが企図された体脂肪測定装置にも当然に適用が可能である。
さらには、上述の本発明の実施の形態1および2においては、測定時において被験者が仰臥位をとることが企図された体脂肪測定装置およびこれに具備される生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、被験者が伏臥位や横臥位、立位、座位など、仰臥位以外の姿勢をとることが企図された体脂肪測定装置およびこれに具備される生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットに本発明を適用することも当然に可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における体脂肪測定装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態1における体脂肪測定装置を用いて内臓脂肪面積、皮下脂肪面積および体脂肪率を測定する際の体脂肪測定装置の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態1における体脂肪測定装置の外観構造を示す図であり、当該体脂肪測定装置に含まれる各種装着ユニットを被験者に装着した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの外観構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの外観構造を示す下面図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの図4および図5中に示すVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットを被験者の腹部に装着した状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの保持部の詳細な構造を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態1における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの保持部のうちの取付け部の内部構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における体脂肪測定装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態2における体脂肪測定装置のウエスト長計測部の具体的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットのベルト部の下面図である。 本発明の実施の形態2における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの保持部の構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における生体インピーダンス測定用腹部装着ユニットの保持部に含まれるベルト送り部の模式断面図である。 被験者のウエスト長の変動と、時々刻々と変化する生体インピーダンスとの関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2における体脂肪測定装置を用いて内臓脂肪面積、皮下脂肪面積および体脂肪率を測定する際の体脂肪測定装置の動作手順を定めたフローチャートである。
符号の説明
1A,1B 体脂肪測定装置、10 制御部、11 演算処理部、12 インピーダンス測定部、13 体脂肪量算出部、14 総脂肪量算出部、15 部位別脂肪量算出部、16 内臓脂肪量算出部、17 皮下脂肪量算出部、18 呼吸状態検出部、21 定電流生成部、22 端子切替部、23 電位差検出部、24 体格情報計測部、25 被験者情報入力部、26 表示部、27 操作部、28 電源部、29 メモリ部、30 ウエスト長計測部、100A,100B 生体インピーダンス測定用腹部装着ユニット、110 電極支持部、111 シート状部、112 電極支持機構収容部、113 電極、113a ロッド部、113a1 鍔部、113b 板状部、114 固定部、115 保持部、116 ガイド枠、116a 基体、116b 蓋体、117 コイルバネ、118 コネクタ、119 位置決め用貫通穴、120 ベルト送り部、121 歯付きプーリ、122 フック部、124 光電センサ、125 ロータリエンコーダ、126 検出軸、130 取付け部、131 バンド巻取り機構、132 リール体、133 バンド、134 バネ収容部、134a 発条バネ、135 バックル部、136 固定機構、137 押し釦、138 中継部材、138a バネ、139 回動ロック部材、139a 係止爪部、140 ベルト部、141 一端部、142 他端部、144 エンコーダストリップ、145a,145b バーコード要素、151 ウエスト長計測回路、165 装置本体、172A,172B 生体インピーダンス測定用上肢装着ユニット、173A,173B 生体インピーダンス測定用下肢装着ユニット、180 接続ケー
ブル、300 被験者、301 腹部、302A,302B 手首、303A,303B
足首、400 ベッド面、A11,A12,A21,A22 腹部電極、F11,F12,F21,F22 下肢電極、H11,H12,H21,H22 上肢電極。

Claims (11)

  1. 生体インピーダンスを測定するために被験者の胴部に装着される生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットであって、
    被験者の胴部の表面に接触配置される複数の電極と、
    前記複数の電極を支持する電極支持部と、
    前記電極支持部を被験者の胴部に装着するために装着状態において被験者の胴部に巻き回される長尺状のベルト部とを備え、
    前記電極支持部は、前記ベルト部の一端部が当該電極支持部に対して相対的に移動不能に固定された固定部と、装着状態において前記ベルト部の他端部寄りの部分を当該電極支持部に対して相対的に移動可能に保持する保持部とを含み、
    前記保持部は、前記ベルト部の前記他端部寄りの部分の任意の位置に着脱自在に取付け可能な取付け部と、装着状態において当該取付け部と前記電極支持部とを連結し、これら取付け部と電極支持部とを近づける方向に付勢する付勢手段とを有する、生体インピーダンス測定用胴部装着ユニット。
  2. 前記付勢手段は、前記取付け部および前記電極支持部のいずれか一方に設けられ、前記取付け部および前記電極支持部の他方に対して着脱自在に取付けられる、請求項1に記載の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニット。
  3. 前記付勢手段は、付勢力発現部材としてのバネ部材またはゴム部材を含む、請求項1または2に記載の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニット。
  4. 前記付勢手段は、装着状態において被験者の胴部に巻き回された前記ベルト部の張力を一定に保つ機構を有している、請求項1または2に記載の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニット。
  5. 前記付勢手段は、付勢力発現部材としての定荷重バネを含む、請求項4に記載の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットと、
    前記複数の電極を用いて被験者の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスに基づいて被験者の体脂肪量を算出する体脂肪量算出部とを備えた、体脂肪測定装置。
  7. 前記生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを被験者の胴部に装着させた状態において、被験者の胴部に巻き回された前記ベルト部の巻き回し長さを検出することによって被験者の胴部周囲長を計測する胴部周囲長計測部をさらに備え、
    前記体脂肪量算出部は、前記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスおよび前記胴部周囲長計測部によって計測された被験者の胴部周囲長に基づいて被験者の体脂肪量を算出する、請求項6に記載の体脂肪測定装置。
  8. 前記生体インピーダンス測定用胴部装着ユニットを被験者の胴部に装着させた状態において、被験者の胴部に巻き回された前記ベルト部の巻き回し長さの変動を検出することによって被験者の胴部周囲長の変動を検出する胴部周囲長変動量計測部と、
    前記胴部周囲長変動量計測部によって計測された被験者の胴部周囲長の変動に基づき、被験者の呼吸状態を検出する呼吸状態検出部とをさらに備え、
    前記体脂肪量算出部は、前記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスおよび前記呼吸状態検出部によって検出された呼吸状態の情報に基づいて被験者の体
    脂肪量を算出する、請求項6に記載の体脂肪測定装置。
  9. 前記体脂肪量算出部は、前記インピーダンス測定部によって測定された生体インピーダンスの時系列データから、前記呼吸状態検出部によって検出された呼気動作から吸気動作への移行のタイミングにおいて測定された生体インピーダンスを抽出し、抽出した生体インピーダンスから被験者の体脂肪量を算出する、請求項8に記載の体脂肪測定装置。
  10. 前記体脂肪量算出部は、被験者の内臓脂肪量を算出する内臓脂肪量算出部を含む、請求項6から9のいずれかに記載の体脂肪測定装置。
  11. 前記体脂肪量算出部は、被験者の腹部における皮下脂肪量を算出する皮下脂肪量算出部を含む、請求項6から10のいずれかに記載の体脂肪測定装置。
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