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JP4887975B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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JP4887975B2
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Description

本発明は、ブレーキバイワイヤを行う車両用ブレーキ装置に関する。
特許文献1では、マスターシリンダ圧力とブレーキペダルのストロークとに基づいて目標減速度を算出し、この目標減速度に応じて車両の制動力を制御することが提案されている。ここで、目標減速度に対するマスターシリンダ圧力とペダルストロークとの寄与度合は、マスターシリンダ圧力及びペダルストロークに応じて変更され、特にペダル踏込みの初期には、ペダルストロークの寄与度合の方が大きくなるようにしている。これは、運転者には、所望する減速度が低い領域では主にペダルストロークを調整しようとし、逆に所望する減速度が高い領域では主にペダル踏力を調整しようとする一般的な傾向があるからである。
特開平11−301434号公報
ところで、ブレーキバイワイヤを行う場合、少なくともマスターシリンダ圧力に基づいて目標減速度を算出し、この目標減速度に応じて車両の制動力を制御する。しかし、マスターシリンダには、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を演出するためのストロークシミュレータあるいは車両を制動させるべくホイールシリンダ等にブレーキ液が流通する流路が備えられている。
ここで、マスターシリンダよりブレーキ液が流出する際には、流路がオリフィスとなる。したがって、運転者が急減速をしようと、ブレーキペダルを速い操作速度で踏込むと、そのブレーキペダルの踏込みの初期には、マスターシリンダから流出するブレーキ液の流路抵抗により、ブレーキペダルを遅い操作速度で踏込んだときよりも、マスターシリンダ圧力が大きくなる。一方、ブレーキペダルを速い操作速度で踏込み、発生した流路抵抗によりブレーキペダルは、運転者の意図通りストロークし難くなる。
そこで、ブレーキ操作の初期から、運転者の意思を反映させるために、運転者がブレーキペダルを速い操作速度で踏込むほど、目標減速度に対するマスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくして、ペダルストロークが大きくなくとも運転者が望むような値まで目標減速度を増加させることが考えられる。
しかしながら、流路抵抗によりストロークしにくくなるとマスターシリンダから流出するブレーキ液の流量が徐々に減少することにより、その流路抵抗により一旦、増加したマスターシリンダ圧力が低下するので、このときに目標減速度に対するマスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくしておくと、一時的に目標減速度が低下してしまい、ペダルを踏み増しているのにもかかわらず車体に発生する制動力が逆に低下する特性となり(運転者の操作と反対方向に目標減速度が出力され)、運転者が望むような制動効果を得られない可能性がある。
本発明は前記の点に着目してなされたものであり、その課題は、急減速がなされたときに、運転者の意思を反映させて充分な制動効果を得ることである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両用ブレーキ装置は、運転者によって操作されるブレーキ操作子と、そのブレーキ操作子の操作に応じた流体圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダの流体圧に応じて目標減速度を算出し、当該目標減速度を最終目標減速度として車両の制動力を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、急減速時には前記最終目標減速度の低下量を制限値に制限することを特徴とする。
本発明に係る車両用ブレーキ装置によれば、例えば、運転者により急減速がなされたときは、目標減速度の低下量を制限値に制限することで、運転者の操作と反対方向に制動操作要求が出力されることに伴う違和感の発生を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を実施するための裁量の形態を図面に基づいて説明する。
(構成)
図1は、ブレーキシステムの概略構成図である。ブレーキペダル1(ブレーキ操作子)に入力される運転者のペダル踏力を液圧に変換するマスターシリンダ2は、プライマリ側がリア左右のホイールシリンダ3RL・3RRに連通され、セカンダリ側がフロント左右のホイールシリンダ3FL・3FRに連通されている。ここでは、ブレーキ系統を前後輪で分割する前後スプリット方式を採用しているが、勿論、前左と後右そして前右と後左で分割するダイアゴナルスプリット方式を採用してもよい。
各ホイールシリンダ3FL〜3RRは、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキや、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキに内蔵されている。
プライマリ側の液圧系統では、マスターシリンダ2及びホイールシリンダ3RL・3RR間の流路を閉鎖可能なゲートバルブ4rと、ゲートバルブ4r及びホイールシリンダ3RL(3RR)間の流路を閉鎖可能なインレットバルブ5RL(5RR)と、インレットバルブ5RL(5RR)及びホイールシリンダ3RL(3RR)間とマスターシリンダ2のリザーバタンク2aとを連通した流路を開放可能なアウトレットバルブ6RL(6RR)と、アウトレットバルブ6RL・6RR及びリザーバタンク2a間に吸入側を連通し、且つゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RR間に吐出側を連通したポンプ7rと、を備えている。
ここで、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL・5RR、及びアウトレットバルブ6RL・6RRは、夫々、2ポート2ポジション切換/スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成されている。なお、各バルブは、流路の開閉を行うことができればよいので、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRが、励磁したオフセット位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・6RRが、励磁したオフセット位置で流路を閉鎖するようにしてもよい。
また、ポンプ7rは、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ピストンポンプ等、容積型のポンプで構成されている。
以上の構成により、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4rを励磁して閉鎖すると共に、ポンプ7rを駆動することで、リザーバタンク2aのブレーキ液を吸入し、その吐出圧によって、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を増圧することができる。
また、アウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)からリザーバタンク2a及びポンプ7rへの各流路を遮断し、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を保持することができる。
さらに、アウトレットバルブ6RL(6RR)を励磁して開放すると共に、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧をリザーバタンク2aに開放して減圧することができる。
さらに、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)の全てを非励磁のノーマル位置にすることで、マスターシリンダ2からの液圧がホイールシリンダ3RL(3RR)に伝達され、通常ブレーキとなる。
なお、セカンダリ側の液圧系統でも、プライマリ側と同様のゲートバルブ4f、インレットバルブ5FL・5FR、アウトレットバルブ6FL・6FR、及びポンプ7fを備えており、各動作に関してもプライマリ側と同様であるため、その詳細説明は省略する。
そして、マスターシリンダ2のセカンダリ側には、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を演出するために、ストロークシミュレータ8が接続されている。このストロークシミュレータ8は、マスターシリンダ2からの液圧に応じて弾性的にストロークする単動シリンダである。すなわち、シリンダの底部とピストンとの間に圧縮バネ8aを介装したバネ形のアキュムレータで構成されており、液圧の上昇に伴って圧縮バネ8aが弾性収縮するときに、ペダルストロークやペダル反力が演出される。
前記のゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rは、コントローラ9によって駆動制御される。
このコントローラ9は、通常時には、後述する図2の制動力制御処理を実行することにより、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、ストロークセンサ10で検出したペダルストロークSsと、圧力センサ11で検出したマスターシリンダ圧力Pmとに基づいてブレーキバイワイヤを実行する。また、ポンプ故障等のフェールセーフ時には、ゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2からの液圧をホイールシリンダ3FL〜3RRに伝達して通常ブレーキとする。
次に、コントローラ9で実行する制動力制御処理を、図2のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込みで実行される。
先ずステップS1で、ペダルストロークSsとマスターシリンダ圧力Pmとを読込む。
続くステップS2では、図3の制御マップを参照し、ペダルストロークSsに応じて目標減速度Gsを算出する。この制御マップは、横軸をペダルストロークSs、縦軸を目標減速度Gsとし、ペダルストロークSsが0から増加するときに目標減速度Gsが0から増加し、ペダルストロークSsが大きいほど目標減速度Gsの増加率が大きくなるように設定されている。
続くステップS3では、図4の制御マップを参照し、マスターシリンダ圧力Pmに応じて目標減速度Gpを算出する。この制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を目標減速度Gpとし、マスターシリンダ圧力Pmが0から増加するときに目標減速度Gpが0から比例して増加するように設定されている。
続くステップS4では、下記(1)式に示すように、目標減速度Gp及びGsの差分ΔGを算出する。
ΔG=Gp−Gs ………(1)
続くステップS5では、下記(2)式に示すように、今回サンプリングしたペダルストロークSs(n)から前回サンプリングしたペダルストロークSs(n−1)を減じて、ペダルストロークSsの増加量ΔSsを算出する。
ΔSs=Ss(n)−Ss(n−1) ………(2)
続くステップS6では、差分ΔGが0以下、又は増加量ΔSsが0以下であるか否かを判定する。
ところで、マスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液にとっては、主にマスターシリンダ2とストロークシミュレータ8とを連通した流路12がオリフィスとなる。したがって、運転者が大きな減速度を望んでブレーキペダル1を急に踏込むほど、そのペダル踏込みの初期には、流路12の流路抵抗によってマスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液の流速が制限されるので、ブレーキペダル1を徐々に踏込むときよりもマスターシリンダ圧力Pmが大きくなる。すなわち、ペダルストロークSsとマスターシリンダ圧力Pmとの関係は、図5に示すように、ペダルストロークSsが同一であっても、ブレーキ操作が遅いときよりもブレーキ操作が速いときの方が、マスターシリンダ圧力Pmが大きくなる。
そこで、判定結果が『ΔG>0且つΔSs>0』である、つまりGs<Gpの状態で、ペダルストロークSsが増加傾向にあるときには、運転者によって急なブレーキ操作がなされていると判断して後述するステップS10に移行する。一方、判定結果が『ΔG≦0又はΔSs≦0』である、つまりGs≧Gpの状態である、又はペダルストロークSsが増加傾向にないときには、急なブレーキ操作はなされていないと判断してステップS7に移行する。
ステップS7では、図6の制御マップを参照し、最終目標減速度Gfに対する目標減速度Gs及びGpの寄与度合αを、マスターシリンダ圧力Pmに応じて算出する。この制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を寄与度合αとし、マスターシリンダ圧力Pmの増加に応じて寄与度合αが0から1の範囲で増加するように設定されている。
続くステップS8では、下記(3)式に示すように、目標減速度Gp及びGsと、寄与度合αとに応じて最終目標減速度Gfを算出する。
Gf=α・Gp+(α−1)Gs ………(3)
ここで、前記(3)式によれば、寄与度合αが大きいほど、最終目標減速度Gfに対するペダルストロークSsの寄与度合は大きくなり、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合は小さくなる。逆に、寄与度合αが小さいほど、最終目標減速度Gfに対するペダルストロークSsの寄与度合は小さくなり、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合は大きくなる。
続くステップS9では、最終目標減速度Gfを達成するのに必要な制動力が発生するように、ゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御して、所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS10では、図7の制御マップを参照し、最終目標減速度Gfに対する目標減速度Gs及びGpの寄与度合αを、マスターシリンダ圧力Pmに応じて算出する。
この制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を寄与度合αとし、マスターシリンダ圧力Pmの発生に伴って直ちに寄与度合αが1となるように設定されている。
続くステップS11では、図8の制御マップを参照し、マスターシリンダ圧力Pmの低下に対する制限値βを、ペダルストロークSsとその増加量ΔSsとに応じて算出する。
この制御マップは、横軸を増加量ΔSs、縦軸を制限値βとし、増加量ΔSsの増加に応じて制限値βが減少すると共に、ペダルストロークSsが所定値S1よりも大きいときには、所定値S1より小さいときと比べて制限値βが小さくなるように設定されている。
続くステップS12では、下記(4)式に示すように、前回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n−1)から今回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n)を減じて、マスターシリンダ圧力Pmの減少量ΔPmを算出する。
ΔPm=Pm(n−1)−Pm(n) ………(4)
続くステップS13では、減少量ΔPmが制限値βより大きいか否かを判定する。この判定結果が『ΔPm≦β』であるときには、マスターシリンダ圧力Pmの低下が許容範囲であると判断してステップS14に移行する。一方、判定結果が『ΔPm>β』であるときには、マスターシリンダ圧力Pmの低下が許容範囲を超えていると判断してステップS15に移行する。
ステップS14では、下記(5)式に示すように、今回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n)を、そのままマスターシリンダ圧力Pm′に置き換えてからステップS16に移行する。すなわち、マスターシリンダ圧力Pmには何ら制限を加えない。
Pm′ ← Pm(n) ………(5)
ステップS15では、下記(6)式に示すように、前回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n−1)からβを減じて、新たなマスターシリンダ圧力Pm′に補正してからステップS16に移行する。すなわち、マスターシリンダ圧力Pmの低下をβで制限する。
Pm′ ← Pm(n−1)−β ………(6)
ステップS16では、図9の制御マップを参照し、マスターシリンダ圧力Pm′に応じて目標減速度Gp′を算出する。この制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm′、縦軸を目標減速度Gp′とし、前述した図4の制御マップと同様に、マスターシリンダ圧力Pm′が0から増加するときに目標減速度Gp′が0から比例して増加するように設定されている。なお、次回の演算処理では、今回のPm′をPm(n−1)として用いる。
続くステップS17では、下記(7)式に示すように、目標減速度Gp′及びGsと、寄与度合αとに応じて最終目標減速度Gfを算出してから前記ステップS9に移行する。
Gf=α・Gp′+(α−1)Gs ………(7)
以上より、図2の制動力制御処理が「制御手段」に対応している。また、目標減速度Gsが「第1の目標減速度」に対応し、目標減速度Gpが「第2の仮目標減速度」に対応し、最終目標減速度Gfが「最終目標減速度」に対応している。
(作用効果)
次に、前記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、通常のブレーキバイワイヤを行っているとする。すなわち、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御し、運転者のブレーキ操作に応じた制動力制御を行う。
すなわち、ペダルストロークSsに基づいた目標減速度Gsとマスターシリンダ圧力Pmに基づいた目標減速度Gpとを算出し(ステップS2、S3)、これら目標減速度Gs及びGpに基づいて最終目標減速度Gfを算出し(ステップS8)、この最終目標減速度Gfに従って制動力制御を行う(ステップS9)。
ところで、前述したように、運転者が急な減速度を望んで速い操作速度でブレーキペダル1を踏込むほど、図10(a)に示すように、そのペダル踏込みの初期には、流路12の流路抵抗によってマスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液の流速が制限されるので、ブレーキペダル1を徐々に踏込むときよりもマスターシリンダ圧力Pmが大きくなる。また、ペダルストロークは思うほど大きくならない。
したがって、運転者が速い踏込み速度でブレーキ操作を行ったペダル踏込みの初期には、ペダルストロークSsの寄与度合を大きくして最終目標減速度Gfを算出すると、マスターシリンダ圧力Pmの増加が最終目標減速度Gfの増加に寄与する度合が低くなる。その結果、運転者が急な減速を望んでブレーキペダル1を速い操作速度で踏込んでいるのに、流路12の流路抵抗によってブレーキペダル1が思うようにストロークしないことで、そのペダル踏込みの初期には、運転者が望んでいるほど最終目標減速度Gfが増加せず、運転者の操作と反対方向に減速度要求が出力されることに伴う違和感の発生を抑えることができる。
そのため、ブレーキ操作の初期から運転者の意思を反映させるために、運転者がブレーキペダル1を速く踏込むほど、最終目標減速度Gfに対するマスターシリンダ圧力Pmの寄与度合αを大きくして、ペダルストロークSsが大きくなくとも運転者が望むような値まで最終目標減速度Gfを増加させることが考えられる。
しかしながら、図10(b)に示すように、ストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液の流速は徐々に早くなり、流量が増加することになる。したがって、図11に示すように、マスターシリンダ圧力Pmを時系列で観測すると、ブレーキペダル1の踏込みを開始した時点では一旦、大きく立ち上がるが、流路抵抗によりストロークが制限されブレーキ液の流れが低下してくると、マスターシリンダ圧力Pmは低下してゆく。ここで、図11のタイムチャートに示す(a)及び(b)の領域は、夫々、図10の(a)及び(b)の状態に対応しており、この図10(b)及び図11(b)のときに最終目標減速度Gfに対するマスターシリンダ圧力の寄与度合αを大きくしておくと、一時的にではあるが最終目標減速度Gfが低下してしまい、ペダルを踏み増しているのに車体に発生する減速度が逆に減少するという特性が生じる。
そこで、本実施形態では、目標減速度Gsよりも目標減速度Gpが大きい状態で、且つペダルストロークSsが増加傾向となるときには(ステップS6の判定が"No")、運転者によって速いブレーキ操作がなされたことで、マスターシリンダ圧力Pmが減少傾向になると判断して、最終目標減速度Gfの低下を制限する。
具体的には、先ず目標減速度Gpがそのまま最終目標減速度Gfとなるように、寄与度合αを1に設定し(ステップS10)、演算周期毎におけるマスターシリンダ圧力の低下をβ以下に制限する(ステップS13〜S15)。こうして制限したマスターシリンダ圧力Pm′に応じて改めて目標減速度Gp′を算出し(ステップS16)、この目標減速度Gp′を最終目標減速度Gfとすることにより(ステップS17)、最終目標減速度Gfの低下を制限する。
これにより、図12に示すように、実際のマスターシリンダ圧力Pmが一時的に低下したとしても、目標減速度Gpの低下を制限したGp′を用いることで、最終目標減速度Gfの低下が制限されて、実際に発生する車両減速度の応答性を向上させ、制動力の効き遅れを防止でき、ブレーキペダル1を踏み増しているのに車体へ発生する減速度が低下することがなく、運転者の操作と反対方向に減速度要求が出力されることに伴う違和感の発生を抑えることができる。なお、最終目標減速度Gfや目標減速度Gpの低下の制限の範囲は、運転者が車体へ発生する減速度の低下を感じとれない程度であれば、GfやGpの低下は許容できる範囲である。
また、ペダルストロークSsの増加速度が速いほど、運転者の制動要求は高く、継続して大きな減速度を望んでいると判断することができる。そこで、図13に示すように、ペダルストロークSsの増加速度が速いほど、つまり演算周期毎の増加量ΔSsが大きいほど、制限値βを小さな値に設定して制限を強める(ステップS11)。
これにより、運転者が高い踏力で素早くブレーキペダル1を踏込むようなときに、例えば制限値βを0に設定すると、運転者の制動意思と合致して最終目標減速度Gfの低下を防止できる、つまりマスターシリンダ圧力Pmが低下し始める直前の最終目標減速度Gfを維持できるので(ピークホールド)、充分な制動効果を得ることができる。逆に、踏力が弱くペダル踏込み速度が遅いときには、マスターシリンダ圧力Pmの低下が運転者の意思である可能性があるので、このような場合には、制限値βを0まで小さな値にはせず、最終目標減速度Gfのある程度の低下を許容することで、運転者の制動意思に同調することができる。
また、ブレーキペダル1は、ペダルストロークSsが小さな領域では大きくストローク変化するが、ペダルストロークSsが大きな領域ではストローク変化が小さくなる。したがって、運転者が一定の踏力でブレーキペダル1を踏込んだとしても、ペダルストロークSsが大きくなるほど、その増加量ΔSsは減少すると考えられる。そこで、ペダルストロークSsが所定値S1よりも大きいときには、所定値S1より小さいときと比べて制限値βを小さな値に設定して制限を強める(ステップS11)。
これにより、運転者が依然として大きな減速度を望んでブレーキペダル1を踏み増しているのに、徐々に増加量ΔSsが小さくなることで、最終目標減速度Gfの低下に対する制限が弱まる。
さらに、本実施形態のように、ポンプ7f・7rの吐出圧をそのまま利用して制動力を発生させるような所謂ポンプアップ式のブレーキアクチュエータの場合、最終目標減速度Gfの変化に応じて、駆動モータの回転を変化させることになる。したがって、図12に示す従来技術のように、最終目標減速度Gfが変動すると、駆動モータは高回転の状態から一時的に低回転に落込み、それから再び高回転へと変動することになるので、このときのモータ音の変化が運転者に違和感を与えかねない。しかしながら、前述したように、最終目標減速度Gfの低下を制限することにより、こうしたモータ音の変化をも軽減することができるので、運転者に違和感を与えることがない。但し、図14に示すように、ポンプ7f・7rの吐出側流路にアキュムレータ13f・13rを備えた構成であれば、最終
目標減速度Gfの変化に応じて、必ずしも駆動モータの回転を変化させる必要はない。
なお、前記の第1実施形態では、ペダルストロークSsやその増加量ΔSsに応じて制限値βを変化させているが、これに限定されるものではなく、制限値βは0に固定してもよい。これによれば、最終目標減速度Gfの低下を禁止できる、つまりマスターシリンダ圧力Pmが低下し始める直前の最終目標減速度Gfを確実に維持することができる(ピークホールド)。
また、前記の第1実施形態では、ステップS11の処理で、増加量ΔSsに応じて連続的に制限値βを変化させているが、これに限定されるものではなく、増加量ΔSsに応じてステップ状に制限値βを変化させてもよく、それは1段階だけでもよい。また、ペダルストロークSsが所定値S1より大きいか否かで、『ΔSs‐β』の特性を切換えるように設定しているが、勿論、ペダルストロークSsに応じて多段階に、『ΔSs‐β』の特性を切換えるようにしてもよい。
また、前記の第1実施形態では、演算周期毎におけるマスターシリンダ圧力の低下をβ以下に制限し、このマスターシリンダ圧力Pm′に応じて改めて目標減速度Gp′を算出することにより、最終目標減速度Gfの低下を制限しているが、これに限定されるものではない。要は、最終目標減速度Gfの低下を制限できればよいので、ステップS3で算出した目標減速度Gpを最終目標減速度Gfとし、この最終目標減速度Gfに対してステップS11〜S14に相当する制限処理を実行すればよい。
また、前記の第1実施形態では、ステップS7の処理で、マスターシリンダ圧力Pmに応じて連続的に寄与度合αを変化させているが、これに限定されるものではなく、マスターシリンダ圧力Pmに応じてステップ状に寄与度合αを変化させてもよく、それは1段階だけでもよい。また、寄与度合αは、配分比率を例としているが、αと1−αとの和は必ずしも一定でなくても構わない。例えば、一方の寄与度合が増加し、他方の寄与度合はそのままとし、和が増加する形態であってもよい。
また、前記の第1実施形態では、ステップS10の処理で、マスターシリンダ圧力Pmのみに応じて寄与度合αを算出しているが、これに限定されるものではない。すなわち、ペダルストロークSsのみに応じて寄与度合αを算出したり、ペダルストロークSsとマスターシリンダ圧力Pmの双方に応じて寄与度合αを算出したりしてもよい。
さらに、前記の第1実施形態では、液圧を伝達媒体にしたハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、圧縮空気を伝達媒体にしたエアブレーキを採用してもよい。
また、前記の第1実施形態では、流体圧を利用したブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではない。ブレーキバイワイヤに関しては制動力制御を行うことができればよいので、電動アクチュエータを駆動制御することで、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧したり、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧したりする電動ブレーキや、回生モータブレーキ等、電子制御可能なエネルギー源を備えていれば、如何なるブレーキでもよい。
また、ストロークシミュレータが設けられていなくても、急ブレーキ時に流路抵抗により同様な課題を生じる場合があるので、ストロークシミュレータの有無は問わない。
参考実施形態)
次に、参考実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、前記第1実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。
参考実施形態の基本構成は、前記第1実施形態と同様である。コントローラ9で実行する制動力制御処理が、異なる。
次に、本参考実施形態の制動力制御処理について、図15のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込みで実行される。
先ずステップS100で、ペダルストロークSsとマスターシリンダ圧力Pmとを読込み、ステップS100に移行する。
ステップS110では、図3の制御マップを参照し、ペダルストロークSsに応じて目標減速度Gsを算出して、ステップS120に移行する。この制御マップは、横軸をペダルストロークSs、縦軸を目標減速度Gsとし、ペダルストロークSsが0から増加するときに目標減速度Gsが0から増加し、ペダルストロークSsが大きいほど目標減速度Gsの増加率が大きくなるように設定されている。もっとも、ペダルストロークSsが0のときに目標減速度Gsが0でなくても良い。
ステップS120では、図4の制御マップを参照し、マスターシリンダ圧力Pmに応じて目標減速度Gpを算出して、ステップS130に移行する。この制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を目標減速度Gpとし、マスターシリンダ圧力Pmが0から増加するときに目標減速度Gpが0から比例して増加するように設定されている。もっとも、マスターシリンダ圧力Pmが0のときに目標減速度Gpが0でなくても良い。
ステップS130では、下記式に示すように、今回サンプリングしたペダルストロークSs(n)から前回サンプリングしたペダルストロークSs(n−1)を減じて、ペダルストロークSsの増加量ΔSsを算出して、ステップS140に移行する。
ΔSs=Ss(n)−Ss(n−1)
ステップS140では、下記式に示すように、今回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n)から前回サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n−1)を減じて、マスターシリンダ圧力Pmの増加量ΔPを算出して、ステップS150に移行する。
ΔP =Pm(n) −Pm(n−1)
ステップS150では、増加量ΔSsが0より大きいか否かを判定し、「0」より大きい場合にはステップS160に移行する。増加量ΔSsが0以下の場合には、ステップS270に移行してGaddをゼロクリアしてステップS280に移行する。
ステップS160では、増加量ΔPが0より小さいか否かを判定する。増加量ΔPが0より小さい、つまりブレーキペダル1のペダルストロークSsが増加しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが減少していると判定した場合には、ステップS170に移行する。そうでない場合にはステップS220に移行する。
ステップS170では、FRS−FLGが「0」であるか否かを判定し、「0」つまり、「ペダルストロークSsが増加しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが減少」して初めてステップS150からの移行と判定した場合には、ステップS190に移行する。FRS−FLGが「1」、つまり2回目以降と判定した場合にはステップS200に移行する。
ステップS180では、加算値Gaddをゼロクリアし、続いてステップS190にて、FRS−FLGに「1」を代入してステップS200に移行する。
ステップS200では、下記式に示すように、今回算出したペダルストロークSsに基づく目標減速度Gs(n)から、前回算出したペダルストロークSsに基づく目標減速度Gs(n−1)を減じて、目標減速度Gsの増加量ΔGsを算出して、ステップS210に移行する。
ΔGs =Gs(n) −Gs(n−1)
ステップS210では、下記式に示すように、加算値を増加量ΔGsだけ増分してステップS280に移行する。
Gadd =Gadd +ΔGs
一方、ステップS160にて増加量ΔP≧0と判定されてステップS220に移行すると、FRS−FLGに「0」を代入してステップS230に移行する。
ステップS230では、下記式に示すように、今回算出したマスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gp(n)から、前回算出したマスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gp(n−1)を減じて、目標減速度Gpの増加量ΔGpを算出して、ステップS240に移行する。
ΔGp =Gp(n) −Gp(n−1)
ステップS240では、増加量ΔGpが所定値α1(:>0)よりも大きいか否かを判定し、所定値α1よりも大きいと判定した場合にはステップS250に移行し、所定値α1以下と判定した場合にはステップS260に移行する。
ステップS250では、下記式に示すように、加算値Gaddを所定値α1だけ減じてステップS280に移行する。ただし、減じてGaddが0より小さくなった場合にGaddを0に設定する。
Gadd =Gadd −α1
ステップS260では、下記式のように、加算値Gaddを増加量ΔGpだけ減じてステップS280に移行する。ただし、減じてGaddが0より小さくなった場合にGaddを0に設定する。
Gadd =Gadd −ΔGp
ステップS280では、下記式のように、マスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gpに加算値Gaddを加算して最終目標減速度Gfを算出してステップS290に移行する。
Gf =Gp +Gadd
ステップS290では、最終目標減速度Gfを達成するのに必要な制動力が発生するように、ゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御して、所定のメインプログラムに復帰する。
(作用効果)
本実施形態によれば、マスターシリンダ圧力Pmに基づき算出した目標減速度Gpを最終目標減速度とすることで、ブレーキペダル1が速踏込みされたときに、マスターシリンダ圧力PmがペダルストロークSsよりも速く立ち上がることから、ブレーキペダル1を速踏込みされたときの制動の応答性が良い。
また、ブレーキペダル1が速く踏込まれた場合には、前述のように、ペダルストロークSsが増大しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが一時的に低下することがある。このとき、本実施形態では、必ず増加しているペダルストロークSsに基づく目標減速度Gsの増加分を加算することで、マスターシリンダ圧力Pmの低下による最終目標減速度Gfの低下が制限される。すなわち、目標減速度が低下することによる応答性の低下を抑制することが出来る。
なお、本実施形態では、ステップS200,S210にて、各サイクルの目標減速度Gsの差分(増加量)ΔGsを積算して、ペダルストロークSsに基づく目標減速度Gsの増加分を求めているが、マスターシリンダ圧力Pmが低下する直前と目標減速度Gsと今回の目標減速度Gsの差から、ペダルストロークSsに基づく目標減速度Gsの増加分である加算値Gaddを算出しても良い。
上述のシーンに続いてマスターシリンダ圧力Pmが上昇となる、つまり、ペダルストロークSsが増加しており、かつマスターシリンダ圧力Pmも上昇しているときに、補正値である加算値Gaddを徐々に減じることで、マスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gpを最終目標減速度Gfとすることが出来る結果、運転者のブレーキ意思を正確に制動制御に反映することが出来る。またこのとき、徐々に加算値Gaddを徐々にゼロに向けて減じているので、最終目標減速度Gfの急激な変化を避けることができ、補正値である加算値Gaddをゼロに戻すまでの間のブレーキフィーリング違和感を無くすことが出来る。
またペダルストロークSsが増加しており、且つマスターシリンダ圧力Pmも上昇しているときは、最終目標減速度Gfが増加勾配を維持出来る範囲で加算値Gaddを徐々に減らすようにすることで、運転者の操作と反対方向に減速度要求が出力されることに伴う違和感の発生を抑えることが出来る。
すなわち、本実施形態では、マスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gpの増加量ΔGpが所定値α1以上の場合には、加算値Gaddを、増加量ΔGpより小さなαだけ減じているので、所定以上の速度でペダル踏込みがある場合には、確実に最終目標減速度Gfが増加勾配となる。また、運転者がブレーキペダル1の踏込み速度が遅い場合、つまり、増加量ΔGpが所定値α1未満の小さい場合には、加算値Gaddを増加量ΔGpだけ減じて目標減速度Gfが減少勾配となることを防止している。なお、ステップS240を省略して、ステップS250で加算値Gaddを減じても良い。この場合に、例えば下記式のように、減算する量を増加量ΔGpよりも小さく設定する。
Gadd =Gadd −(ΔGp−γ)
ただし、ΔGp≦γの場合には、たとえばγを0とする。
図16に上述の動作例を示すタイムチャートを示す。図16において、基本的には最終目標減速度Gf=目標減速度Gpであるが、ペダルストロークSsが増大しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが低下して目標減速度Gpが低下するシーンでは、破線のように加算値Gaddで最終目標減速度Gfが補正されることで当該最終目標減速度Gfの低下が制限される。また、図16のように、加算値Gaddは、マスタしーシリンダ圧力Pmが低下するにつれて増加し、続いて当該マスターシリンダ圧力Pmが増加に転じると徐々に小さくなってゼロとなる。
ここで、上述のように本実施形態では、運転者がブレーキペダル1を速踏込みすることで一時的にペダルストロークSsが増加しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが減少しているときには、上述のように加算値Gaddが、ペダルストロークSsに基づく目標減速度Gsの増加量ΔGsを加算して積算増加することで、最終目標減速度の低下を抑え、続けてペダルストロークSsの増加に伴いマスターシリンダ圧力Pmが増加している状態では前記加算値Gaddをゼロに向けて減じている。このとき、ペダルストロークSsの増加中の途中で再び運転者が速踏込みをすることで、ステップS200,210の処理が行われて、そのまま加算値Gaddに対し増加量ΔGsを積算して加算する処理を行うと、必要以上に積算増加が行われる結果、必要以上に最終目標減速度Gfの補正が行われてしまう。本実施形態では、そのような過剰な補正を防止している。すなわち、運転者がブレーキペダル1を踏込んでいるときに、「運転者がペダルを速踏込みすることで一時的にペダルストロークSsが増加しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが減少する」状況が2度以上発生することがあっても、ステップS250やS260で、加算値Gaddを減算する処理を行って再度の「運転者がペダルを速踏込みすることで一時的にペダルストロークSsが増加しているにも関わらずマスターシリンダ圧力Pmが減少する」状況となったときに、加算値Gaddをゼロ若しくはゼロに近づけると共に、ステップS170〜S190の処理で確実に、加算値Gaddをゼロクリアして必要以上の積算増加を防止している。
ここで、本実施形態では、ステップS150にてペダルストロークSsがゼロ若しくは負の場合、つまりブレーキペダル1の位置が保持若しくは戻されている場合には、無条件に前記加算値Gaddをゼロクリアしているが、これに限定されない。マスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gpの増加量ΔG(この状況では通常負値)の絶対値、若しくは下記式のように若干ΔGよりも大きな値ずつ、徐々に前記加算値Gaddを減算するようにしても良い。
Gadd = Gadd −|ΔG| −δ (δ>0)
ブレーキシステムの概略構成である。 第1実施形態における制動力制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における目標減速度Gsの算出に用いる制御マップである。 第1実施形態における目標減速度Gpの算出に用いる制御マップである。 ペダルストロークSsとマスターシリンダ圧力Pmとの関係である。 第1実施形態における寄与度合αの算出に用いる制御マップである(通常時)。 第1実施形態における寄与度合αの算出に用いる制御マップである(急操作時)。 第1実施形態における制限値βの算出に用いる制御マップである。 第1実施形態における目標減速度Gp′の算出に用いる制御マップである。 課題を説明した図である。 課題を説明するタイムチャートである。 作用効果を説明するタイムチャートである。 作用効果を説明するタイムチャートである。 アキュムレータを備えたブレーキシステムの概略構成である。 参考実施形態における制動力制御処理を示すフローチャートである。 参考実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1 ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
2 マスターシリンダ
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4f・4r ゲートバルブ
5FL〜5RR インレットバルブ
6FL〜6RR アウトレットバルブ
7f・7r ポンプ
8 ストロークシミュレータ
9 コントローラ
10 ストロークセンサ
11 圧力センサ
12 流路
13f・13r アキュムレータ
Gs ペダルストロークに基づく目標減速度
Gp マスターシリンダ圧力に基づく目標減速度
Ss ペダルストローク
Pm マスターシリンダ圧力
Gadd 加算値

Claims (4)

  1. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、そのブレーキ操作子の操作に応じた流体圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダの流体圧に応じて目標減速度を算出し、当該目標減速度に応じて車両の制動力を制御する制御手段と、を備え、
    前記マスターシリンダと、ストロークシミュレータまたはホイールシリンダとが接続された構成を有する車両用ブレーキ装置であって、
    前記制御手段は、急減速時には前記目標減速度の低下量を制限値に制限し、且つ前記ブレーキ操作子の操作量が大きいときほど前記制限値を小さくすることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、そのブレーキ操作子の操作に応じた流体圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダの流体圧に応じて目標減速度を算出し、当該目標減速度に応じて車両の制動力を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、急減速時には前記目標減速度の低下量を制限値に制限し、且つ前記ブレーキ操作子の操作量が大きいときほど前記制限値を小さくし、
    さらに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作子の操作量が増加しているにもかかわらず、前記流体圧が減少しているときは急減速時であると判断することを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  3. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、そのブレーキ操作子の操作に応じた流体圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダの流体圧に応じて目標減速度を算出し、当該目標減速度に応じて車両の制動力を制御する制御手段と、を備え、
    前記マスターシリンダと、ストロークシミュレータまたはホイールシリンダとが接続された構成を有する車両用ブレーキ装置であって、
    前記制御手段は、急減速時には前記目標減速度の低下量を制限値に制限し、且つ前記ブレーキ操作子の操作量の増加速度が大きいときほど前記制限値を小さくすることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  4. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、そのブレーキ操作子の操作に応じた流体圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダの流体圧に応じて目標減速度を算出し、当該目標減速度に応じて車両の制動力を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、急減速時には前記目標減速度の低下量を制限値に制限し、且つ前記ブレーキ操作子の操作量の増加速度が大きいときほど前記制限値を小さくし、
    さらに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作子の操作量の増加速度が所定値より大きいときに、急減速時と判断することを特徴とする車両用ブレーキ装置。
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