JP2000335402A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
ブレーキ制御装置Info
- Publication number
- JP2000335402A JP2000335402A JP11151006A JP15100699A JP2000335402A JP 2000335402 A JP2000335402 A JP 2000335402A JP 11151006 A JP11151006 A JP 11151006A JP 15100699 A JP15100699 A JP 15100699A JP 2000335402 A JP2000335402 A JP 2000335402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic pressure
- brake
- pressure
- brake pedal
- stroke simulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特別な制御を用いることなく踏み込み操作速
度に応じて応答性よくブレーキ系に加えるブレーキ力を
制御する。 【解決手段】 ストロークシミュレータ3の上流にオリ
フィス14を設け、速いブレーキ操作時にはオリフィス
14の上流のブレーキ液を流れにくくして抵抗となるよ
うにし、運転者が踏力を大きく発生する状態にして圧力
センサ11の検知結果に反映させ、大きなブレーキ力を
得て、応答性のよいブレーキ操作を可能にし、特別な制
御を用いることなく踏み込み操作速度に応じて応答性よ
くブレーキ系に加えるブレーキ力を制御する。
度に応じて応答性よくブレーキ系に加えるブレーキ力を
制御する。 【解決手段】 ストロークシミュレータ3の上流にオリ
フィス14を設け、速いブレーキ操作時にはオリフィス
14の上流のブレーキ液を流れにくくして抵抗となるよ
うにし、運転者が踏力を大きく発生する状態にして圧力
センサ11の検知結果に反映させ、大きなブレーキ力を
得て、応答性のよいブレーキ操作を可能にし、特別な制
御を用いることなく踏み込み操作速度に応じて応答性よ
くブレーキ系に加えるブレーキ力を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキペダルの
踏み込み操作により生じる液圧に応じて電気的にブレー
キ力を制御するブレーキ制御装置に関する。
踏み込み操作により生じる液圧に応じて電気的にブレー
キ力を制御するブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキペダルの踏み込み操作により生
じる液圧に応じて電気的にブレーキ力を制御するブレー
キ制御装置として、例えば、特開平5-85351 号公報等に
開示された技術が知られている。従来のブレーキ制御装
置は、ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて液圧を発
生させるマスタシリンダを備え、ブレーキペダルの踏み
込み操作状況をストロークシミュレータでシミュレート
する一方、マスタシリンダで発生する圧力を圧力センサ
で検知し、アキュムレータ等のパワー液圧源からブレー
キ系に加えるブレーキ液の圧力を圧力センサの検知情報
に応じて制御するようになっている。
じる液圧に応じて電気的にブレーキ力を制御するブレー
キ制御装置として、例えば、特開平5-85351 号公報等に
開示された技術が知られている。従来のブレーキ制御装
置は、ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて液圧を発
生させるマスタシリンダを備え、ブレーキペダルの踏み
込み操作状況をストロークシミュレータでシミュレート
する一方、マスタシリンダで発生する圧力を圧力センサ
で検知し、アキュムレータ等のパワー液圧源からブレー
キ系に加えるブレーキ液の圧力を圧力センサの検知情報
に応じて制御するようになっている。
【0003】これにより、ブレーキペダルの踏み込み操
作中に、エンジンブレーキや回生ブレーキ等のブレーキ
力が生じた場合であっても、ブレーキ系に加えるブレー
キ液の圧力を電気的に制御する(低下させる)ことで、
ブレーキペダルの踏み込みに応じたブレーキ力を保持す
ることができる。これにより、車両のブレーキ力の急変
を抑制することができ、運転者に違和感を与えることな
く所定のブレーキ力を維持することができる。
作中に、エンジンブレーキや回生ブレーキ等のブレーキ
力が生じた場合であっても、ブレーキ系に加えるブレー
キ液の圧力を電気的に制御する(低下させる)ことで、
ブレーキペダルの踏み込みに応じたブレーキ力を保持す
ることができる。これにより、車両のブレーキ力の急変
を抑制することができ、運転者に違和感を与えることな
く所定のブレーキ力を維持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のストロークシミ
ュレータは、踏力とストロークの関係で通常のブレーキ
ペダルの踏み込み操作をシミュレートするものであるた
め、圧力センサで検知される圧力は、踏み込み操作の速
度に関係なくブレーキペダルのストロークによって決め
られてしまう。このため、速い踏み込み操作の時であっ
ても、圧力センサ値に大きな圧力が反映されるのはある
程度ストロークが生じた後になり、踏み込み操作が速い
場合、ブレーキ系に加えるブレーキ液の圧力上昇が遅れ
てしまう。
ュレータは、踏力とストロークの関係で通常のブレーキ
ペダルの踏み込み操作をシミュレートするものであるた
め、圧力センサで検知される圧力は、踏み込み操作の速
度に関係なくブレーキペダルのストロークによって決め
られてしまう。このため、速い踏み込み操作の時であっ
ても、圧力センサ値に大きな圧力が反映されるのはある
程度ストロークが生じた後になり、踏み込み操作が速い
場合、ブレーキ系に加えるブレーキ液の圧力上昇が遅れ
てしまう。
【0005】そこで、ブレーキペダルの踏み込み操作の
速度の状態をセンサで検知したり、圧力センサ値や踏み
込み操作の変化率等によって検知し、踏み込み操作速度
に応じてブレーキ液の圧力上昇を補正することが考えら
れている。しかし、この場合には、踏み込み操作速度を
検知するためのセンサや、踏み込み操作速度を検知する
ための制御が必要になり、コスト高や信頼性の低下につ
ながってしまう。
速度の状態をセンサで検知したり、圧力センサ値や踏み
込み操作の変化率等によって検知し、踏み込み操作速度
に応じてブレーキ液の圧力上昇を補正することが考えら
れている。しかし、この場合には、踏み込み操作速度を
検知するためのセンサや、踏み込み操作速度を検知する
ための制御が必要になり、コスト高や信頼性の低下につ
ながってしまう。
【0006】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、特別な制御を用いることなく踏み込み操作速度に応
じて応答性よくブレーキ系に加えるブレーキ力を制御す
ることができるブレーキ制御装置を提供することを目的
とする。
で、特別な制御を用いることなく踏み込み操作速度に応
じて応答性よくブレーキ系に加えるブレーキ力を制御す
ることができるブレーキ制御装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、ブレーキペダルの踏み込み操作に応
じて液圧を発生させる液圧発生手段からの液圧を検知す
る液圧検知手段を備え、ブレーキペダルの操作状況をシ
ミュレートするストロークシミュレータと液圧発生手段
との間の流路に流通抵抗手段を設け、ブレーキ液を所定
の圧力に昇圧してパワー液圧を発生させるパワー液圧源
からブレーキ系に加えるブレーキ液の圧力を液圧検知手
段の検知信号に基づいて制御する制御手段を備え、速い
ブレーキペダルの操作の場合には流通抵抗手段により抵
抗が与えられるようにし、大きな踏力が生じる状態にし
て液圧検知手段の検知結果に反映させ、ブレーキ液の圧
力を高めて応答性を高める。
の本発明の構成は、ブレーキペダルの踏み込み操作に応
じて液圧を発生させる液圧発生手段からの液圧を検知す
る液圧検知手段を備え、ブレーキペダルの操作状況をシ
ミュレートするストロークシミュレータと液圧発生手段
との間の流路に流通抵抗手段を設け、ブレーキ液を所定
の圧力に昇圧してパワー液圧を発生させるパワー液圧源
からブレーキ系に加えるブレーキ液の圧力を液圧検知手
段の検知信号に基づいて制御する制御手段を備え、速い
ブレーキペダルの操作の場合には流通抵抗手段により抵
抗が与えられるようにし、大きな踏力が生じる状態にし
て液圧検知手段の検知結果に反映させ、ブレーキ液の圧
力を高めて応答性を高める。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係るブレーキ制御装置の系統説明を示してある。
係るブレーキ制御装置の系統説明を示してある。
【0009】図に示すように、ブレーキペダル1の踏み
込み操作に応じて液圧を発生させる液圧発生手段として
のマスタシリンダ2が備えられ、マスタシリンダ2はス
トロークシミュレータ3につながっている。ストローク
シミュレータ3は、ブレーキペダル1の操作状況をスト
ロークと踏力の関係でシミュレートするようになってい
る。
込み操作に応じて液圧を発生させる液圧発生手段として
のマスタシリンダ2が備えられ、マスタシリンダ2はス
トロークシミュレータ3につながっている。ストローク
シミュレータ3は、ブレーキペダル1の操作状況をスト
ロークと踏力の関係でシミュレートするようになってい
る。
【0010】また、マスタシリンダ2は励磁状態で遮断
される一対の切替電磁弁4を介してABS ユニット5(ブ
レーキ系)につながり、切替電磁弁4が非励磁状態にな
った時にマスタシリンダ2からの液圧がABS ユニット5
に送られてホイールシリンダに液圧が作用し、ブレーキ
ペダル1の踏み込み操作に連動したブレーキ力が得られ
るようになっている。
される一対の切替電磁弁4を介してABS ユニット5(ブ
レーキ系)につながり、切替電磁弁4が非励磁状態にな
った時にマスタシリンダ2からの液圧がABS ユニット5
に送られてホイールシリンダに液圧が作用し、ブレーキ
ペダル1の踏み込み操作に連動したブレーキ力が得られ
るようになっている。
【0011】一方、マスタシリンダ2は励磁状態で連通
する漏れ止め電磁弁6を介して液圧制御弁7につなが
り、漏れ止め電磁弁6が非励磁状態になった時にマスタ
シリンダ2から液圧制御弁7への液圧が遮断される。マ
スタシリンダ2と漏れ止め弁6との間にはポンプ8及び
アキュムレータ9が設けられ、ポンプ8及びアキュムレ
ータ9によりブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー
液圧を発生させるようになっている(パワー液圧源)。
する漏れ止め電磁弁6を介して液圧制御弁7につなが
り、漏れ止め電磁弁6が非励磁状態になった時にマスタ
シリンダ2から液圧制御弁7への液圧が遮断される。マ
スタシリンダ2と漏れ止め弁6との間にはポンプ8及び
アキュムレータ9が設けられ、ポンプ8及びアキュムレ
ータ9によりブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー
液圧を発生させるようになっている(パワー液圧源)。
【0012】液圧制御弁7は励磁状態で連通される一対
の切替電磁弁10を介してABS ユニット5につながり、
切替電磁弁10が励磁状態の時に液圧制御弁7からの液
圧がABS ユニット5に送られてホイールシリンダに液圧
が作用し、ブレーキ力が得られるようになっている。
の切替電磁弁10を介してABS ユニット5につながり、
切替電磁弁10が励磁状態の時に液圧制御弁7からの液
圧がABS ユニット5に送られてホイールシリンダに液圧
が作用し、ブレーキ力が得られるようになっている。
【0013】マスタシリンダ2とストロークシミュレー
タ3とをつなぐ流路には液圧検知手段としての圧力セン
サ11が設けられ、圧力センサ11によってブレーキペ
ダル1を踏み込んだ際のマスタシリンダ2からストロー
クシミュレータ3に送られる液圧が検知される。圧力セ
ンサ11の検知情報はECU12に送られ、ECU12
からは圧力センサ11の検知情報に応じた制御指令が液
圧制御弁7に出力される。
タ3とをつなぐ流路には液圧検知手段としての圧力セン
サ11が設けられ、圧力センサ11によってブレーキペ
ダル1を踏み込んだ際のマスタシリンダ2からストロー
クシミュレータ3に送られる液圧が検知される。圧力セ
ンサ11の検知情報はECU12に送られ、ECU12
からは圧力センサ11の検知情報に応じた制御指令が液
圧制御弁7に出力される。
【0014】つまり、ポンプ8及びアキュムレータ9か
らABS ユニット5に加わるブレーキ液の圧力が圧力セン
サ11の検知信号に応じて液圧制御弁7で制御され、圧
力センサ11の検知情報に応じたブレーキ力が得られる
ようになっている。尚、図中の符号で13は、ポンプ8
及びアキュムレータ9で得られる液圧を検知する圧力セ
ンサである。
らABS ユニット5に加わるブレーキ液の圧力が圧力セン
サ11の検知信号に応じて液圧制御弁7で制御され、圧
力センサ11の検知情報に応じたブレーキ力が得られる
ようになっている。尚、図中の符号で13は、ポンプ8
及びアキュムレータ9で得られる液圧を検知する圧力セ
ンサである。
【0015】圧力センサ11の後流におけるストローク
シミュレータ3の上流には、ブレーキ液の流通抵抗とな
る流通抵抗手段としてのオリフィス14が設けられてい
る。ブレーキペダル1の踏み込み操作が遅い場合、マス
タシリンダ2からのブレーキ液はオリフィス14で抵抗
にならずにストロークシミュレータ3に送られる。ブレ
ーキペダル1の踏み込み操作が速い場合、マスタシリン
ダ2からのブレーキ液はオリフィス14で抵抗になりス
トロークシミュレータ3の剛性が高くなった状態にな
る。このため、ブレーキペダル1の速い操作の場合に
は、大きな踏力が生じる状態になり圧力センサ11で検
知される圧力値が高くなって、液圧制御弁7からABS ユ
ニット5に送られるブレーキ液圧が高くなって大きなブ
レーキ力が得られる。
シミュレータ3の上流には、ブレーキ液の流通抵抗とな
る流通抵抗手段としてのオリフィス14が設けられてい
る。ブレーキペダル1の踏み込み操作が遅い場合、マス
タシリンダ2からのブレーキ液はオリフィス14で抵抗
にならずにストロークシミュレータ3に送られる。ブレ
ーキペダル1の踏み込み操作が速い場合、マスタシリン
ダ2からのブレーキ液はオリフィス14で抵抗になりス
トロークシミュレータ3の剛性が高くなった状態にな
る。このため、ブレーキペダル1の速い操作の場合に
は、大きな踏力が生じる状態になり圧力センサ11で検
知される圧力値が高くなって、液圧制御弁7からABS ユ
ニット5に送られるブレーキ液圧が高くなって大きなブ
レーキ力が得られる。
【0016】尚、流通抵抗手段としてのオリフィス14
は、抵抗が可変にされて運転者の操作特性に応じて流路
の絞り状況が変更できるものを適用してもよい。また、
手動で段階的に絞り状況を変更できるチョーク機構等の
流通抵抗手段を適用するようにしてもよい。また、一対
の切替電磁弁4及び切替電磁弁10を設けた例を示した
が、一方をフェールセーフのために使用することが可能
であり、切替電磁弁4及び切替電磁弁10は、少なくと
も一つ設けられていればよい。
は、抵抗が可変にされて運転者の操作特性に応じて流路
の絞り状況が変更できるものを適用してもよい。また、
手動で段階的に絞り状況を変更できるチョーク機構等の
流通抵抗手段を適用するようにしてもよい。また、一対
の切替電磁弁4及び切替電磁弁10を設けた例を示した
が、一方をフェールセーフのために使用することが可能
であり、切替電磁弁4及び切替電磁弁10は、少なくと
も一つ設けられていればよい。
【0017】上記構成のブレーキ制御装置の作用を説明
する。
する。
【0018】通常運転時、切替電磁弁4,10及び漏れ
止め電磁弁6は励磁状態になっている(図1の状態)。
つまり、切替電磁弁4は非連通状態となり、切替電磁弁
4及び漏れ止め電磁弁6は連通状態となっている。この
状態で、ブレーキペダル1が踏み込み操作されると、マ
スタシリンダ2を介してストロークシミュレータ3に液
圧が供給され、ストロークシミュレータ3で踏力とスト
ロークに応じたストロークが得られる。また、マスタシ
リンダ2からの液圧はポンプ8及びアキュムレータ9を
介して液圧制御弁7に送られる。
止め電磁弁6は励磁状態になっている(図1の状態)。
つまり、切替電磁弁4は非連通状態となり、切替電磁弁
4及び漏れ止め電磁弁6は連通状態となっている。この
状態で、ブレーキペダル1が踏み込み操作されると、マ
スタシリンダ2を介してストロークシミュレータ3に液
圧が供給され、ストロークシミュレータ3で踏力とスト
ロークに応じたストロークが得られる。また、マスタシ
リンダ2からの液圧はポンプ8及びアキュムレータ9を
介して液圧制御弁7に送られる。
【0019】一方、マスタシリンダ2からストロークシ
ミュレータ3に供給されるブレーキ液の液圧が圧力セン
サ11で検知され、圧力センサ11の検知信号はECU
12に入力される。ECU12からは圧力センサ11の
検知情報に応じた制御指令が液圧制御弁7に出力され、
ポンプ8及びアキュムレータ9からABS ユニット5に加
わるブレーキ液の圧力が圧力センサ11の検知信号に応
じて液圧制御弁7で制御される。これにより、圧力セン
サ11の検知情報に応じた、即ち、ブレーキペダル1の
踏み込み状態に応じたブレーキ力が得られるようになっ
ている。
ミュレータ3に供給されるブレーキ液の液圧が圧力セン
サ11で検知され、圧力センサ11の検知信号はECU
12に入力される。ECU12からは圧力センサ11の
検知情報に応じた制御指令が液圧制御弁7に出力され、
ポンプ8及びアキュムレータ9からABS ユニット5に加
わるブレーキ液の圧力が圧力センサ11の検知信号に応
じて液圧制御弁7で制御される。これにより、圧力セン
サ11の検知情報に応じた、即ち、ブレーキペダル1の
踏み込み状態に応じたブレーキ力が得られるようになっ
ている。
【0020】ストロークシミュレータ3の上流にはオリ
フィス14が設けられているが、ブレーキペダル1の踏
み込み操作が遅い場合、液圧は抵抗をほとんど受けずに
ストロークシミュレータ3に供給される。このため、ブ
レーキペダル1の踏み込み操作がストロークシミュレー
タ3でそのままシミュレートされ、通常なブレーキ力が
得られる。つまり、圧力センサ11の検知値の変化状況
を表す図2に点線で示すように、圧力センサ11の検知
値は時間と共に徐々に上昇するようになる。
フィス14が設けられているが、ブレーキペダル1の踏
み込み操作が遅い場合、液圧は抵抗をほとんど受けずに
ストロークシミュレータ3に供給される。このため、ブ
レーキペダル1の踏み込み操作がストロークシミュレー
タ3でそのままシミュレートされ、通常なブレーキ力が
得られる。つまり、圧力センサ11の検知値の変化状況
を表す図2に点線で示すように、圧力センサ11の検知
値は時間と共に徐々に上昇するようになる。
【0021】ブレーキペダル1の踏み込み操作が速い場
合、ストロークシミュレータ3に供給されるブレーキ液
はオリフィス14により抵抗となり、過渡的にブレーキ
ペダル1が踏み込み難くなる。運転者は抵抗感を受けて
更に強い力でブレーキペダル1を踏み込み操作するた
め、大きな液圧が発生して圧力センサ11で検知される
液圧の値が高くなる。これにより、液圧制御弁7で制御
される液圧が高くなり、大きなブレーキ力が得られ、応
答性が良くなる。つまり、図2に実線で示すように、圧
力センサ11の検知値は踏み込み始めに急上昇するよう
になる。
合、ストロークシミュレータ3に供給されるブレーキ液
はオリフィス14により抵抗となり、過渡的にブレーキ
ペダル1が踏み込み難くなる。運転者は抵抗感を受けて
更に強い力でブレーキペダル1を踏み込み操作するた
め、大きな液圧が発生して圧力センサ11で検知される
液圧の値が高くなる。これにより、液圧制御弁7で制御
される液圧が高くなり、大きなブレーキ力が得られ、応
答性が良くなる。つまり、図2に実線で示すように、圧
力センサ11の検知値は踏み込み始めに急上昇するよう
になる。
【0022】ペダル等を足で踏み込み操作する場合、人
間の特性として、同じ操作力で踏み込み操作したつもり
でも、実際は、ペダルが手前にあるほど操作力は強く、
ペダルが奥にあると操作力は弱くなる。このため、オリ
フィス14により過渡的にブレーキペダル1が踏み込み
にくくなった場合、ブレーキペダル1が手前に位置する
ので、運転者は強い操作力で踏み込み操作することにな
る。この結果として、速いブレーキペダル1の踏み込み
操作の場合には、大きな踏み込み力が生じて圧力センサ
11の検知結果に反映され、大きなブレーキ力が得ら
れ、応答性のよいブレーキ操作が可能となる。
間の特性として、同じ操作力で踏み込み操作したつもり
でも、実際は、ペダルが手前にあるほど操作力は強く、
ペダルが奥にあると操作力は弱くなる。このため、オリ
フィス14により過渡的にブレーキペダル1が踏み込み
にくくなった場合、ブレーキペダル1が手前に位置する
ので、運転者は強い操作力で踏み込み操作することにな
る。この結果として、速いブレーキペダル1の踏み込み
操作の場合には、大きな踏み込み力が生じて圧力センサ
11の検知結果に反映され、大きなブレーキ力が得ら
れ、応答性のよいブレーキ操作が可能となる。
【0023】上述したブレーキ制御装置では、ストロー
クシミュレータ3の上流にオリフィス14を設けたの
で、通常のブレーキ操作時には抵抗にならず、緊急時等
の速いブレーキ操作時には抵抗となる。このため、速い
ブレーキ操作時にはオリフィス14の上流のブレーキ液
が流れにくくなり、過渡的にブレーキペダル1のストロ
ークが生じなくなる。これにより、運転者は踏力を大き
く発生することになり圧力センサ11の検知結果に反映
され、大きなブレーキ力が得られ、応答性のよいブレー
キ操作が可能となる。
クシミュレータ3の上流にオリフィス14を設けたの
で、通常のブレーキ操作時には抵抗にならず、緊急時等
の速いブレーキ操作時には抵抗となる。このため、速い
ブレーキ操作時にはオリフィス14の上流のブレーキ液
が流れにくくなり、過渡的にブレーキペダル1のストロ
ークが生じなくなる。これにより、運転者は踏力を大き
く発生することになり圧力センサ11の検知結果に反映
され、大きなブレーキ力が得られ、応答性のよいブレー
キ操作が可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明のブレーキ制御装置は、ブレーキ
ペダルの踏み込み操作に応じて液圧を発生させる液圧発
生手段からの液圧を検知する液圧検知手段を備え、ブレ
ーキペダルの操作状況をシミュレートするストロークシ
ミュレータと液圧発生手段との間の流路に流通抵抗手段
を設け、ブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧
を発生させるパワー液圧源からブレーキ系に加えるブレ
ーキ液の圧力を液圧検知手段の検知信号に基づいて制御
する制御手段を備えたので、速いブレーキペダルの操作
の場合には流通抵抗手段により抵抗が与えられるように
し、大きな踏力が生じる状態にして液圧検知手段の検知
結果に反映させることができ、ブレーキ液の圧力を高め
て応答性を高めることができ、応答性のよいブレーキ操
作が可能となる。この結果、特別な制御を用いることな
く踏み込み操作速度に応じて応答性よくブレーキ系に加
えるブレーキ力を制御することが可能になる。
ペダルの踏み込み操作に応じて液圧を発生させる液圧発
生手段からの液圧を検知する液圧検知手段を備え、ブレ
ーキペダルの操作状況をシミュレートするストロークシ
ミュレータと液圧発生手段との間の流路に流通抵抗手段
を設け、ブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧
を発生させるパワー液圧源からブレーキ系に加えるブレ
ーキ液の圧力を液圧検知手段の検知信号に基づいて制御
する制御手段を備えたので、速いブレーキペダルの操作
の場合には流通抵抗手段により抵抗が与えられるように
し、大きな踏力が生じる状態にして液圧検知手段の検知
結果に反映させることができ、ブレーキ液の圧力を高め
て応答性を高めることができ、応答性のよいブレーキ操
作が可能となる。この結果、特別な制御を用いることな
く踏み込み操作速度に応じて応答性よくブレーキ系に加
えるブレーキ力を制御することが可能になる。
【図1】本発明の一実施形態例に係るブレーキ制御装置
の系統説明図。
の系統説明図。
【図2】圧力センサ11の検知値の変化状況を表すグラ
フ。
フ。
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 ストロークシミュレータ 4 切替電磁弁 5 ABS ユニット 6 漏れ止め電磁弁 7 液圧制御弁 8 ポンプ 9 アキュムレータ 10 切替電磁弁 11 圧力センサ 12 ECU 14 オリフィス
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて
液圧を発生させる液圧発生手段と、前記液圧発生手段か
らの液圧を検知する液圧検知手段と、前記液圧発生手段
の後流側に設けられブレーキペダルの操作状況をシミュ
レートするストロークシミュレータと、前記液圧検知手
段と前記ストロークシミュレータの間の流路に設けられ
流体の流通抵抗となる流通抵抗手段と、ブレーキ液を所
定の圧力に昇圧してパワー液圧を発生させるパワー液圧
源と、前記パワー液圧源からブレーキ系に加えるブレー
キ液の圧力を前記液圧検知手段の検知信号に基づいて制
御する制御手段とを備えたことを特徴とするブレーキ制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151006A JP2000335402A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151006A JP2000335402A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000335402A true JP2000335402A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15509241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11151006A Pending JP2000335402A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000335402A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001301591A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-31 | Bayerische Motoren Werke Ag | 「ブレーキバイワイヤ」式の自動車両用制動装置のための操作装置 |
JP2006199265A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置 |
JP2007182210A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ブレーキ装置 |
JP2008265728A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ装置 |
CN108501921A (zh) * | 2018-05-04 | 2018-09-07 | 吉林大学 | 一种具有双压力源的液压线控制动系统及其制动控制方法 |
WO2019088296A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | 株式会社アドヴィックス | 車両用制動装置 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11151006A patent/JP2000335402A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001301591A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-31 | Bayerische Motoren Werke Ag | 「ブレーキバイワイヤ」式の自動車両用制動装置のための操作装置 |
JP2006199265A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置 |
JP2007182210A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ブレーキ装置 |
US8210621B2 (en) | 2005-12-08 | 2012-07-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle brake device |
JP2008265728A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ装置 |
WO2019088296A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | 株式会社アドヴィックス | 車両用制動装置 |
CN111315621A (zh) * | 2017-11-06 | 2020-06-19 | 株式会社爱德克斯 | 车辆用制动装置 |
CN111315621B (zh) * | 2017-11-06 | 2022-07-15 | 株式会社爱德克斯 | 车辆用制动装置 |
CN108501921A (zh) * | 2018-05-04 | 2018-09-07 | 吉林大学 | 一种具有双压力源的液压线控制动系统及其制动控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10800389B2 (en) | Haptic feedback for decoupled brake system | |
US8052226B2 (en) | Electronic control brake system having simulation function | |
JP2004338492A (ja) | ストロークシミュレータ | |
JP2006193136A (ja) | 車両のブレーキ装置 | |
JP3528418B2 (ja) | 制動力制御装置 | |
JP2002501855A (ja) | 自動車用のブレーキ力昇圧装置 | |
JPH0584264B2 (ja) | ||
JPH09315279A (ja) | 制動力制御装置 | |
JP2000335402A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP2001310717A (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP5407107B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
JP4668380B2 (ja) | 電子制御ブレーキシステム | |
JP2653224B2 (ja) | 車両用ブレーキシステム | |
JPH11263211A (ja) | 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法 | |
JP3550974B2 (ja) | ブレーキ液圧制御装置 | |
JP3168180B2 (ja) | 電動車両の制動装置 | |
JP4017359B2 (ja) | アンチスキッド装置 | |
JP2004291778A (ja) | 車両用制動制御装置 | |
JP4399947B2 (ja) | 車両用液圧ブレーキシステムの制御方法 | |
JPH10273023A (ja) | 制動力制御装置 | |
JP4325398B2 (ja) | 電動ブレーキ装置およびペダルシミュレータ | |
JPH1086801A (ja) | 制動力配分システム | |
JPH11278249A (ja) | 電気制御ブレーキシステムのブレーキ力制御方法 | |
JP2008195378A (ja) | 制動装置 | |
JPH02274647A (ja) | 車両用液圧ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060307 |