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JP4882614B2 - ビットレート混在光通信方法並びに光加入者装置及び光局側装置 - Google Patents

ビットレート混在光通信方法並びに光加入者装置及び光局側装置 Download PDF

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Description

本発明は、ビットレート混在光通信方法並びに光加入者装置及び光局側装置に関し、例えば、受動的光網(PON:Passive Optical Network)を採用したシステムに用いて好適な技術に関する。
現在、一般家庭等の加入者宅を対象とした加入者系光ファイバネットワークシステムとして、例えば電話局等に設置した集約局に設けられた光局側装置(局)と、複数の加入者宅に設置した光加入者装置を光ファイバで接続するシステムが知られている。その中でも、集約局からの光データ信号の入出力を行なう1本の光ファイバを受動素子であるパワースプリッタで複数に分岐し、その分岐先に各加入者宅の光加入者装置を接続する構成をPONシステムと呼ぶ。
このPONシステムは、光局側装置と複数の加入者宅との間で高速のデータ送受を行なうことが可能なシステムとして実用化されている。
そして、PONシステムを用いた通信網の一形態として、例えば、図12に示すようなシステム構成が挙げられる。
この図12に示すPONシステム100は、局(OLT:Optical Line Terminal)101と、N(Nは2以上の整数)の加入者#1〜#Nに対応したN台の光加入者装置(ONU:Optical Network Unit)102−1〜102−N(区別しない場合は、単にONU102と表記する)と、パワースプリッタ104と、OLT101とパワースプリッタ104とを接続する光ファイバ103と、パワースプリッタ104と各ONU102−1〜102−Nとをそれぞれ接続する光ファイバ105−1〜105−N(区別しない場合は、単に光ファイバ105と表記する)とをそなえて構成される。
前記PONシステム100において、OLT101は、情報の配信等を行なうために電気信号を光信号に変換してONU102側に所定の下りフレームフォーマットで送信する、あるいはONU102から所定の上りフレームフォーマットの光信号で送られてきたデータを電気信号に変換する等の所要の通信制御機能を具備する装置である。
OLT101に接続された光ファイバ103は、伝送路途中に設けられたパワースプリッタ104により分岐されており、分岐された光ファイバ105は、それぞれ個別の加入者宅に引き入れられ、各ONU102に接続される。
ONU102は、OLT101との通信、光信号と電気信号との間の変換等の通信制御を行なう装置である。
ここで、OLT101とパワースプリッタ104との間において、上り及び下りのデータ伝送は1本の光ファイバ103を使用して波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)により双方向に行なわれる。なお、OLT101からONU102への方向が下り、ONU102からOLT101への方向が上りである。
例えば、OLT101からONU102への下りフレームは、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)により1.49μm帯の光信号として単一のビットレートAで伝送され、ONU102ではこの下りフレーム中のフレーム同期情報及び管理情報を検出し、これに基づいて、個々に予め割り当てられているタイムスロットのデータを取り出す。一方、ONU102からOLT101への上りフレームは、OLT101により与えられたタイミングでONU102から送信される。即ち、各ONU102からの上りフレームは、それぞれが衝突しないタイミングで、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式により1.31μm帯の光信号として伝送される。
パワースプリッタ104は、1本の光ファイバ103からの下りフレームを複数の光ファイバ105に分配(パワー分岐)し、また複数の光ファイバ105からの上りフレームを1本の光ファイバ103に集約(合波)する役割を果たす。
ところで、PONシステム100は、一般的には、電話程度の低速のサービスの提供を目的として利用することが検討されていたが、近年、電話サービスよりも高速なビデオ電話サービスやテレビ会議サービス等の高速通信サービスの提供が要求されており、低速ビットレートのデータ(電話等の低速のサービス)と、高速ビットレートのデータ(ビデオ電話サービスやテレビ会議サービス等の高速のサービス)とを1つのPONシステム100で提供することが求められている。
例えば、下記特許文献1には、タイムスロットごとに異なる速度の信号を生成するマルチレート・バースト回路を使用することにより、サービス容量の増大を実現するポイント・マルチポイント光伝送システムにおけるサービス容量の増加方式が開示されている。
特開平8−8954号公報
上述した技術によれば、低速ビットレートのデータと高速ビットレートのデータとを1つのPONシステムで提供するために、予め全てのONU102にマルチレート・バースト回路を装備しておき、一つのONU102に割り当てられたタイムスロットの一部に異なる伝送速度(ビットレート)を割り振ることで、低速サービスだけでなく高速サービスへの拡張を可能としている。
しかしながら、既存システム、例えば、ITU(International Telecommunication Union)で標準化されているG−PON(Gigabit-capable Passive Optical Network)等では、物理レイヤでサービス毎にビットレートを変えて伝送する方式を採用していないため、特許文献1記載の方法では、既存システムとの整合性がよくないという課題がある。
ここで、前述の特許文献1は、上述したような既存システムとの整合性については考慮しておらず示唆もしていない。
また、前述の特許文献1記載の技術は、マルチレート・バースト回路を全ONU102に予め用意(装備)しておく必要があるため、高速サービスを望まない加入者であってもONUのアップグレード(マルチレート・バースト回路の装備等)を行なわなければならず、機器更新の煩雑さ及びその費用負担が課題としてある。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、PONシステムなどにおいて、既存システムとの整合性を維持しながらも、光加入者装置のアップグレード費用及びアップグレードに要する労力を軽減しつつ、簡易に異なるビットレートのデータを混在して伝送できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、下記のビットレート混在光通信方法並びに光加入者装置及び光局側装置を特徴とするものである。
(1)本発明のビットレート混在光通信方法は、光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、該光局側装置は、前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信するとともに、該複数の光加入者装置のそれぞれは、該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理することを特徴としている。
(2)ここで、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記設定された通信ビットレートAiの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信し、該光局側装置は、前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうことができる。
(3)この場合において、該光局側装置からの前記時分割多重光信号に割り当てられる光加入者装置毎のタイムスロット、および、各光加入者装置から送信する光信号を、ともに当該光加入者装置に設定される通信ビットレートAiにおける前記最小倍数aiに任意の自然数を乗じたビット数のパケットとすることもできる。
(4)さらに、該光局側装置は、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域に含まれる前記フレーム同期情報および前記管理情報を通じて、前記第2データ領域における各光加入者装置宛のパケットの当該各光加入者装置での受信タイミングとともに、各光加入者装置から該光局側装置に対する光信号の送信タイミングを、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングとなるように割り当てることもできる。
(5)また、好ましくは、該光局側装置は、該複数の光加入者装置から当該光局側装置への光信号の送信タイミングを、前記ビット時間長1/Aiに対する共通の倍数演算値ai/Aiに任意の自然数を乗じた時間を保護時間として間隔を空けながら、順次割り当てる。
(6)さらに、該光局側装置は、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングで、前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて前記ビット同期を確立するとともに、前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうこともできる。
(7)また、本発明のビットレート混在光通信方法は、光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、該光局側装置は、該複数の光加入者装置宛の前記ビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、前記入力された信号のうちで、前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置に送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにしてから、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおける公約数に相当するビットレートを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて前記複数の加入者装置に送信するとともに、該複数の光加入者装置のそれぞれは、該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの値の公約数に相当するビットレートで受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、前記設定された通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおいてビット単位で受信処理する一方、該光局側装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれたパケットについて前記受信処理した光加入者装置においては、前記ビットレートAtjのパケットをもとのビットレートAjに速度変換することを特徴としている。
(8)ここで、好ましくは、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて光信号を送信する際に、前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置においては、該光局側装置へ送信すべきデータのビットレートAjをビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにして、該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信する一方、該光局側装置は、前記合波分岐手段を通じて光信号として伝送されてきた該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjで受信信号処理を行なう一方、前記受信処理した信号において、該光加入者装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれた信号については、前記ビットレートAtjの信号をもとのビットレートAjに速度再変換する。
(9)さらに、本発明の光局側装置は、当該光局側装置と複数の光加入者装置と該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光局側装置であって、前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部と、該多重信号構成部で構成された前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信する送信部と、をそなえたことを特徴としている。
(10)また、本発明の光加入者装置は、上記(9)記載の光局側装置と複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光加入者装置であって、前記光局側装置から該分岐合波手段を介して入力された前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出する同期情報検出部と、該同期情報検出部で前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理する受信処理部と、をそなえたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、当初単一のビットレートA1が設定される光加入者装置を収容している場合において、ビットレートA1とは整数倍の関係に無く異なるビットレートA2が設定される光加入者装置を追加収容するような場合、または既存の光加入者装置をビットレートA2で受信することとする場合においても、光加入者装置やビットレートを変更しない光加入者装置に対する特別な仕様変更を不要としつつ、特に上り伝送方向の光加入者装置からの信号送出タイミング、および、光局側装置での受信タイミングの整合を容易に取ることができ、システム構築の容易化を図ることができる。即ち、既存システムとの整合性を維持しながらも、光加入者装置のアップグレード費用及びアップグレードに要する労力を軽減しつつ、簡易に異なるビットレートのデータを混在して伝送できるようになる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。又、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A〕第1実施形態の説明
図1は、本発明の一実施形態に係るPONシステム(ビットレート混在光通信システム)の要部の構成を示すブロック図である。この図1に示すPONシステム1は、光局側装置(以下、OLTという)3と、N(Nは2以上の整数)の加入者#1〜#Nに対応したN台の光加入者装置(以下、ONUという)2−1〜2−N(区別しない場合は、単にONU2と表記する)と、分岐合波カプラ12と、OLT3と分岐合波カプラ12とを接続する光ファイバ11と、分岐合波カプラ12と各ONU2−1〜2−Nとをそれぞれ接続する光ファイバ13−1〜13−N(区別しない場合は、単に光ファイバ13と表記する)とをそなえて構成される。
ここで、ONU2には、複数(k個)の通信ビットレートAi(i=1,…,k;kは2以上の整数、本実施形態においてはk=2)の少なくとも一つがそれぞれ設定されてOLT3との間ではこの設定された通信ビットレートのデータパケットを送受信するようになっている。例えば本実施形態においては、1GbE[Gigabit Ethernet(登録商標)]系システムに収容される加入者#1,#3〜♯N向けに1GbE信号のビットレートA1が設定されたONU2−1,2−3〜2−Nと、10GbE系システムに収容される加入者#2向けに10GbE信号のビットレートA2が設定されたONU2−2と、がONU2としてそなえられている。
そして、OLT3は、ONU2でそれぞれ設定される通信ビットレートAiに対応して、通信ビットレートが混在した光信号をONU2との間で通信することができるようになっている。この場合においては、OLT3は、1GbE信号とともに、10GbE信号を含んだ光信号をONU2との間で通信するようになっている。
なお、上述の1GbE信号は、1Gb/sのビットレートを有する信号に対して8B10Bのコーディングを行なうことによって生成されるものであって、その通信ビットレートA1は、1Gb/s×10/8=1.25Gb/sである。又、10GbE信号は、10Gb/sのビットレートを有する信号に対して64B66Bのコーディングを行なうことによって生成されるものであって、その通信ビットレートA2は、10Gb/s×66/64=10.3125Gb/sである。
図3に、このOLT3からONU2に対して送信する光信号のフレームフォーマット110を示す。この図3に示すフレームフォーマット110は、例えば、フレーム同期情報及び管理情報を含む第1データ領域111と、例えば低速加入者#1,#3〜♯N向けの1GbE信号(ビットレートA1)のパケット112−1,112−3〜112−Nおよび高速加入者#2向けの10GbE信号(ビットレートA2)のパケット112−2が時分割多重された第2データ領域112と、により構成された時分割多重信号のフォーマットを有している。
すなわち、OLT3から送信される光信号のフォーマットをなす第2データ領域112においては、加入者♯1〜♯N対応のタイムスロットが割り当てられており、これにより、各加入者対応のONU2−1〜2−Nに宛てた光パケット112−1〜112−Nが時分割多重されて送信されるようになっている。
さらに、上述の通信ビットレートA1,A2におけるビット時間長1/A1,1/A2に対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数a1,a2とすると、OLT3からの時分割多重光信号に割り当てられるONU2毎のタイムスロットを、当該ONU2に設定される通信ビットレートA1,A2における前記最小倍数a1,a2に任意の自然数を乗じたビット数のパケットとするようになっている。
換言すれば、OLT3から送出する光信号フレームフォーマットをなす第2データ領域において各ONU2対応に割り当てられるタイムスロット時間長は、当該ONU2に設定される通信ビットレートAiにおける最小倍数aiに任意の自然数を乗じたビット数のパケットとするようになっている。例えば図4に示すように、ONU2−1宛の1GbE信号にn×a1ビット(nは整数)のパケット112−1を、ONU2−2宛の10GbE信号(ビットレートA2)にm×a2ビット(mは整数)のパケット112−2を、ONU2−3宛の1GbE信号にn′×a1ビット(n′は整数)のパケット112−3を、それぞれ構成して対応タイムスロットに挿入する。尚、本実施形態においては、A1=1.25Gb/sで、A2=10.3125Gb/sであり、A2/A1=33/4となる。したがって、a1=4,a2=33となる。
このようにすれば、OLT3では、1GbE信号からなるパケットと10GbE信号からなるパケットとを共通のクロック信号(周波数:A1/a1=A2/a2)を用いることにより、容易に同期を図りながらタイムスロットに挿入していくことができるので、整数倍の関係にない2つのビットレートが混在する時分割多重信号の生成を容易に行なうことができるようになる。
また、第1データ領域におけるフレーム同期情報は、所定のフレーム同期パターンを有しており、管理情報は、少なくとも下りフレームフォーマット中の各ONU2宛データ信号位置(タイムスロット)に関する情報を有しており、各ONU2は、このフレーム同期情報を検出することにより、フレーム同期を確立して、管理情報を読み出すことで、自局2宛のデータ信号を正常な受信タイミングで受信処理することができる。なお、この管理情報は、OLT3が各ONU2に上りデータ信号を送信するタイミング(送信タイミング)を指定するのにも用いられ、各ONU2がこれに従って上りデータ信号をOLT3宛に送信することにより、OLT3は各ONUからの上り信号の衝突を回避しつつ、正常な受信処理を行なうことができる。なお、図3に示すフレームフォーマットでは、フレーム同期情報と管理情報とが同一のタイムスロットに格納されているが、それぞれが異なるタイムスロットに格納されていてもよい。
なお、上述の第1データ領域については、通信ビットレートAiを対応する最小倍数aiで除算したビットレートC=Ai/ai(この場合においてはA1/a1又はA2/a2)で上述のフレーム同期情報および管理情報が書き込まれるようになっており、これにより、1GbE信号と10GbE信号とが混在させた時分割多重信号を、共通クロック(周波数はAi/ai、以下「共通クロックC」という)をベースとして容易に構成して、OLT3から送信しONU2で受信できるようにしている。
なお、第1実施形態においては、2つの異なるビットレートが混在する場合について説明しているが、本発明によれば、3つ以上の異なるビットレートが混在する場合でも、この第1実施形態と同様に、共通クロック信号Cを用いて容易に同期を図りながら時分割多重信号を生成することができる。
また、OLT3は、各ONU2からの上りフレームについて受信処理を行なう機能も具備している。本実施形態においては、1GbE信号を送受信する構成をそなえているONU2−1,2−3〜2−Nから、1GbE光信号を受信し、10GbE信号を送受信する構成をそなえているONU2−2から、10GbE光信号を受信する。
ここで、その受信動作クロックの周波数は、低速加入者♯1,♯3〜♯NのONU2−1,2−3〜2−Nからのデータについては、上述の送信時の共通クロックCのa1倍[(A1/a1)×a1]のビットレートA1に対応するクロック周波数であり、高速加入者#2のONU2−2からのデータについては、上述の送信時の共通クロックCのa2倍[(A2/a2)×a2]のビットレートA2に対応するクロック周波数である。これらのクロック周波数については、前述の共通クロックから周波数分周等により容易に生成することができる。
分岐合波カプラ12は、光ファイバ11と光ファイバ13との間に介装されて、OLT3からの下りフレームをONU2−1〜2−NへN分岐(パワー分岐)する分岐手段として機能するとともに、各ONU2からの上りフレームを合波してOLT3へ伝送する合波手段として機能するものである。
ONU2は、OLT3からの下りフレームに含まれるフレーム同期情報を検出し、これに基づいて管理情報を読み出して自局2宛のデータを読み出す(選択受信する)とともに、OLT3が予め管理情報にて定めたタイミングに従って、OLT3宛のデータを上り方向へ送出する機能を具備するものである。
また、OLT3は、上述の第1データ領域に書き込まれる管理情報により、ONU2から当該OLT2への光信号の送信タイミングを、対応するビット時間長1/Aiに対する共通の倍数演算値ai/Aiに任意の自然数Iを乗じた時間を保護時間として間隔を空けながら、順次割り当てるようになっている。
したがって、OLT3は、第2データ領域における各ONU2宛のパケットの当該OLT3における送信タイミングとともに、各ONU2におけるOLT3に対する光信号の送信タイミングを、通信ビットレートAiをaiで除算した値に相当するクロック周波数に同期させることができるようになる。
これにより、ONU2においては、OLT3から上述の管理情報を通じた指示に基づき、OLT3に向けて順番に送信する一方、それぞれの送信タイミングは、直前のONU2からの送信が終了した時点から、共通クロックの周期であるai/Aiの自然数I倍の保護時間(ガードタイム)が経過した時間が設定されるようになる。これにより、例えば、図5に示すように、ONU2−N,2−1,2−2からOLT3に向けて順次送信される各上り光信号113−N,113−1,113−2の間には、上述のai/AiのI倍のガードタイムGTが与えられる。
上記の機能を実現すべく、OLT3はその要部に着目すると例えば図1中に示すような構成を有し、各ONU2はその要部に着目すると例えば図2に示すような構成を有する。ここで、この図1に示すOLT3は、バッファ301,302,パケット化処理部311,312,フレーム化処理部32,タイミングコントロール部33,電気/光(E/O)変換部34,WDMカプラ35,光/電気(O/E)変換部36,セレクタ37,ビット同期処理部381,382およびデータ処理部39をそなえて構成される。
ここで、バッファ301,302は、ONU2のいずれかに宛てた信号として入力されてくるビットレートA1およびA2のデータをそれぞれ一旦保持するとともに、後述のタイミングコントロール部33からの出力タイミングの制御信号に従って、保持していた信号を出力する。これにより、後段で時分割多重信号としてフレーム化される際の第2データ領域112において、各ONU2割り当ての順序を規定することができる。
また、パケット化処理部311,312は、バッファ301,302からのビットレートA1およびA2のデータを入力されて、後段のフレーム化処理部32で構成する時分割多重信号110(図3参照)をなす第2データ領域112におけるタイムスロット長に応じた長さでパケット化を行なうものである。
たとえば前述の図4に示すように、パケット化処理部311では、ONU2−1,2−3宛のパケット112−1,112−3として、それぞれ、n×a1およびn′×a1ビットのビット長単位でパケットを構成し、パケット化処理部312では、ONU2−2宛てのパケット112−2として、m×a2ビットのビット長単位でパケットを構成する。
また、フレーム化処理部32は、後述のタイミングコントロール部33からの共通クロックに同期したタイミング信号に基づいて、各ONU2へ送信(又は同報)するための下りデータを図3により上述したフォーマットでフレーム化(時分割多重)するためのものである。例えば、フレーム化処理部32は、パケット化処理部311からのONU2−1,2−3〜2−N宛の低速ビットレートA1のデータと、パケット化処理部312からのONU2−2宛の高速ビットレートA2のデータと、を図3に示すようなフォーマットに従い第2データ領域112として時分割多重により構成するとともに、第2データ領域112の先頭に第1データ領域111を付加して時分割多重信号110を構成する。
なお、このフレーム化処理部32で挿入される第1データ領域111に書き込まれているフレーム同期情報により、下りフレームにおける各ONU2宛のデータ位置(タイムスロット)をONU2に通知するとともに、管理情報により、ONU2からの上り方向へのデータ送信タイミング(TDMAによるアクセスタイミング)等をONU2に通知(指定)できるようになっている。
タイミングコントロール部33は、共通クロックC=Ai/aiに同期したタイミング信号をバッファ301,302およびフレーム化処理部32に出力することにより、第2データ領域112(図3参照)における各ONU2宛のパケットの送信タイミングを割り当てるとともに、共通クロックCに同期したタイミング信号をセレクタ37,ビット同期処理部381,382およびデータ処理部39に出力することにより、各ONU2からの光信号の受信タイミングを、上述の共通クロックCに同期して割り当てるものである。
したがって、上述のビットレートAiに応じた系列を有するバッファ301,302およびパケット化処理部311,312並びにフレーム化処理部32およびタイミングコントロール部33により、複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部を構成する。
E/O変換部34は、フレーム化処理部32で生成された下りフレームを電気信号から光信号(例えば、1.49μm帯の光)へ電光(E/O)変換するためのものである。即ち、E/O変換部34においては、フレーム化処理部32からのディジタル電気信号を例えば光強度変調された光信号(波長は1.49μm帯)に変換して出力するようになっている。
WDMカプラ35は、E/O変換部34によりE/O変換された下りフレームを光ファイバ11へと送出する一方、光ファイバ11からの上りフレーム(例えば、1.31μm帯の光)をO/E変換部36へと出力するためのものである。
したがって、上述のE/O変換部34およびWDMカプラ35により、多重信号構成部としてのフレーム化処理部34で構成された時分割多重光信号を、分岐合波カプラ12を通じて複数の光加入者装置2に送信する送信部を構成する。
O/E変換部36は、WDMカプラ35で分波された上りフレームを、光信号から電気信号へ光電(O/E)変換するためのものである。例えば、WDMカプラ35からの光信号(波長1.31μm帯)が、ONU2からの送信データが光強度変調された光信号である場合には、当該光信号を、その光強度に応じた振幅変化を有するアナログ電気信号に変換して後段のセレクタ37に出力するようになっている。
セレクタ37は、タイミングコントロール部33からの共通クロックCに同期した切り替え信号に基づき、O/E変換部36からの電気信号をビット同期処理部381又は382に選択的に出力するものである。具体的には、低速加入者に対応したONU2−1,2−3〜2−Nからの光信号を受信するタイミングにおいては、O/E変換部36からの電気信号をビット同期処理部381に出力する一方、高速加入者に対応したONU2−2からの光信号を受信するタイミングにおいては、O/E変換部36からの電気信号をビット同期処理部382に出力する。
ビット同期処理部381は、低速ビットレートA1に対応するクロック周波数(以下、クロックA1という)でONU2からの上りフレームを受信処理し、上りフレームに含まれるデータの受信タイミングと、OLT3の受信処理動作クロックとをビット同期させるためのものである。又、ビット同期処理部382は、高速ビットレートA2に対応するクロック周波数(以下、クロックA2という)でONU2からの上りフレームを受信処理し、上りフレームに含まれるデータの受信タイミングと、OLT3の受信処理動作クロックとをビット同期させるためのものである。
すなわち、ビット同期処理部381は、セレクタ37からの切り替え信号に連動したタイミング信号を入力されて、ONU2−1,2−3〜2−Nから、セレクタ37を通じて設定された順番で入力されてくる電気信号について、低速ビットレートA1に対応したクロック成分を抽出するとともに、抽出したクロックに同期して符号「0」又は「1」の識別を行ない、OLT3の受信動作クロックである共通クロックCに同期して後段のデータ処理部39に順次出力する。
また、ビット同期処理部382においては、セレクタ37からの切り替え信号に連動したタイミング信号を入力されて、ONU2−2からセレクタ37を通じて設定されたタイミングで入力されてくる電気信号について、高速ビットレートA2に相当するクロック成分を抽出するとともに、抽出したクロックに同期して符号「0」又は「1」の識別を行ない、OLT3の受信動作クロックである共通クロックCに同期して後段のデータ処理部39に出力する。
データ処理部39は、ビット同期処理部381,382において同期処理が行なわれた信号について受信信号処理を行なうものであるが、タイミングコントロール部33から入力されるタイミング信号に基づいて、ビット同期処理部381からの信号を入力されるタイミングにおいてはビットレートA1で受信信号処理を行なうとともに、ビット同期処理部382からの信号を入力されるタイミングにおいてはビットレートA2で受信信号処理を行なうように、動作モードの切り替えがなされるようになっている。
このようにOLT3を構成することにより、図4に示したフレームフォーマットにおいて、低速ONU2−1,2−3〜2−N宛のデータをビットレートA1で送信するとともに、高速ONU2−N宛のデータをビットレートA2で送信し、且つ、フレーム同期情報や管理情報については、これらのビットレートA1,A2を整数分の1(a1又はa2分の1)したビットレートAi/aiで送信することができる。
さらに、ビットレートA1のデータとビットレートA2のデータとが混在した各ONU2からの上りフレームについては、それぞれ、ビット同期処理部381,382において、共通のクロックCに基づくタイミング信号によりビット同期を確立させ、タイミングコントロール部33により動作モードが切り替えられるデータ処理部39で、ビットレートA1,A2のデータを受信信号処理することができる。
つぎに、図2に示すONU2は、例えば、WDMカプラ21,O/E変換部22,Mdown分周回路23,フレーム同期/管理情報処理部24,受信データ処理部25,タイミング制御部26,送信データ処理部27およびE/O変換部28をそなえて構成され、各々に設定された通信ビットレートAiに相当するクロックAiを基本動作クロックとして動作(受信処理)する。
ここで、図2に示すONU2において、WDMカプラ21は、光ファイバ13からの下りフレーム(1.49μm帯の光)をO/E変換部22へ出力するとともに、E/O変換部28からの上り方向へのデータ(1.31μm帯の光)を光ファイバ13へ送出するためのものである。
また、O/E変換部22は、WDMカプラ21で分波された下りフレーム(時分割多重信号110;図3参照)を、光信号から電気信号へO/E変換するためのものである。具体的には、WDMカプラ21からの光信号(波長1.49μm帯)として、OLT3からの送信データが光強度変調されたものを入力されると、当該光信号を、その光強度に応じた振幅変化を有するアナログ電気信号に変換した後、図示しないクロック供給源からの上述の基本動作クロックAiに同期して、変換されたアナログ電気信号についての符号「0」又は「1」の識別を行ない、識別結果となるディジタル電気信号を出力するようになっている。
Mdown分周回路23は、O/E変換部22からのディジタル電気信号の2分岐された一方について、後段のフレーム同期/管理情報処理部24で時分割多重信号110をなす第1データ領域111(図3参照、ビットレートはAi/ai)の内容を読み取る前処理として、Mdown(以下、第1実施形態では単にMと記載する場合がある)分周するためのものである。このMdown分周回路23での分周数であるMdownは、当該ONU2における基本動作クロックAiの周波数に応じた値に設定される。
具体的には、低速ONU2−1,2−3〜2−NにおけるMdown分周回路23においては、基本動作クロックはA1であり、当該ONU2−1,2−3〜2−NにおけるMdown分周回路23においては、ビットレートA1/a1の第1データ領域111の内容を読み取るために入力ディジタル電気信号をM=a1分周する。これに対し、高速ONU2−2においては、基本動作クロックはA2であり、当該ONU2−2のMdown分周回路23においては、ビットレートA2/a2の第1データ領域111の内容を読み取るために入力ディジタル電気信号をM=a2分周する。
この場合においては、前述したように、ONU2−1,2−3〜2−Nにおける基本動作クロックA1に対応するビットレートはA1=1.25Gb/sであり、当該Mdown分周回路23での分周数はM=a1=4である。又、ONU2−2における基本動作クロックA2に対応するビットレートはA2=10.3125Gb/sであり、当該Mdown分周回路23での分周数はM=a2=33である。
言い換えれば、Mdown分周回路23においては、図6に示すように、O/E変換部22からの基本動作クロックAiに対応するビットレートAiのディジタル電気信号について、aiビットごとにデータを読み出してフレーム同期/管理情報検出部24に渡している。尚、本発明によれば、このようにaiビットごとにデータを読み出す構成として分周回路に限定されるものではなく、その他の構成で実現することも、もちろん可能である。
フレーム同期/管理情報処理部24は、下りフレームの第1データ領域111に含まれるフレーム同期情報と管理情報とを検出するためのものである。即ち、Mdown分周回路23とフレーム同期/管理情報処理部24とが協働することにより、O/E変換部22からの下りフレームをMビット周期で受信処理するとともに時分割多重光信号110の第1データ領域111に含まれるフレーム同期情報及び管理情報を検出する。
したがって、上述のMdown分周回路23とフレーム同期/管理情報処理部24により、OLT3から分岐合波カプラ12を介して入力された時分割多重光信号110(図3参照)のうちで、第1データ領域111の内容については、当該ONU2に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、第1データ領域111におけるフレーム同期情報を検出する同期情報検出部を構成する。
そして、タイミング制御部26は、フレーム同期/管理情報処理部24で検出されたフレーム同期情報及び管理情報から得られる自局2宛のフレーム中データ位置に基づいて、後述の受信データ処理部25による受信処理タイミングを制御するとともに、OLT3宛にデータを送信する際には、前記管理情報から得られる送信タイミングに基づいて、後述の送信データ処理部27による送信処理タイミングを制御するためのものでもある。
受信データ処理部25は、上述のタイミング制御部26からのタイミング制御に従って、O/E変換部22からのディジタル電気信号が2分岐された他方の信号としての時分割多重信号110について受信データ処理を行なうものである。即ち、受信データ処理部25は、時分割多重信号110についてのディジタル電気信号を入力されて、この時分割多重信号110における第2データ領域112中の自局2に割り当てられたタイムスロットに挿入されているデータについて受信処理を行なう。
また、送信データ処理部27は、上述のタイミング制御部26からのタイミング制御に従って、OLT3に対するデータの送信処理、即ち、E/O変換部28への出力処理を行なうものである。タイミング制御部26では、前述したように第1データ領域111に書き込まれたOLT3からの送出タイミングについての指示に基づいたタイミングで入力ディジタル電気信号の受信処理を行なうべく、送信データ処理部27を制御するようになっている。これにより、各ONU2においては、OLT3からの指示に応じて、前述の図5に示すように、互いに送出タイミングの重複が発生しないよう、且つガードタイムGTが設けられて、OLT3に向けたデータを送信することができるのである。
なお、受信データ処理部25で受信処理を行なうデータは、自局2宛てのデータであるため、受信データ処理部25では、O/E変換部22からのディジタル電気信号が有する(基本動作クロックAiに同期した)ビットレートAiでそのまま受信信号処理を行なうことができる。送信データ処理部27において送出されるデータについても、(基本動作クロックAiに同期した)ビットレートAiの信号としてE/O変換部28に出力することができる。
そして、E/O変換部28は、送信データ処理部27からの上り方向のデータを電気信号から光信号へE/O変換するためのものである。即ち、E/O変換部28においては、送信データ処理部27からのディジタル電気信号を例えば光強度変調された光信号(波長は1.31μm帯)に変換して出力するようになっている。
上述した構成により、各ONU2では、光ファイバ13を介してOLT3より送信される下りフレームとしての時分割多重信号110を、WDMカプラ21により分波し、O/E変換部22でO/E変換し、各ONU2の基本動作クロックAiに対応するビットレートAiのディジタル電気信号として出力する。
そして、各ONU2の基本動作クロックAiに対応するビットレートAiのディジタル電気信号としての時分割多重信号110について、Mdown分周回路23でM(=ai)分周する。この場合においては、ONU2−1,2−3〜2−NのMdown分周回路23ではM=a1=4分周し、ONU2−2のMdown分周回路23ではM=a2=33分周して、フレーム同期/管理情報検出部24に出力する。
フレーム同期/管理情報検出部24では、上述のMdown分周回路23で分周された信号から、第1データ領域111に書き込まれているフレーム同期情報及び管理情報を検出する。
さらに、タイミング制御部26では、検出されたフレーム同期情報および管理情報から、自局2における受信データ処理部25および送信データ処理部27でのタイミング制御に必要な指示を受け取る。そして、受け取った指示内容に応じて、受信データ処理部25をタイミング制御することにより、自局2宛のデータ信号を正常な受信タイミングで受信処理して下りデータを抽出する。
一方、各ONU2におけるユーザからの上りデータは、前記下りフレームからフレーム同期/管理情報処理部24で検出された管理情報に従い、タイミング制御部26が、送信データ処理部27をタイミング制御することにより、OLT3宛に正常な送信タイミングで送信される。この上りデータは、E/O変換部28でE/O変換されて、WDMカプラ21により光ファイバ13へと出力されて、分岐合波カプラ12および光ファイバ11を通じ、OLT3へと送信される。
このようにONU2を構成することにより、OLT3から送信される下りフレーム中の自局2以外のONUのために設定されているビットレートのデータについては受信処理を行なわずに、自局2宛のデータのみを、自局2のために設定されているビットレートで正確(正常)に受信処理することができる。例えば、ONU2−1,2−3〜2−Nでは、それぞれに設定されるビットレートA1のデータについて当該ONU2−1,2−3〜2−N宛てのデータを受信処理する一方、ビットレートA2のデータについて受信処理を行なうための構成は必要ない。
また、通常は、フレーム同期情報に従って正常なタイミングで受信処理を行なうので、自局2宛のデータ信号のみを受信するようになっているが、何らかの理由によりフレーム同期情報を検出できない場合でも、基本動作クロックA1で動作するONU2−1,2−3〜2−Nは、ビットレートA2のデータを雑音としか捉えることができない。
したがって、ビットレートA1用のONU2−1,2−3〜2−Nにおいては、仕様に一切変更(アップグレード、機器更新)を加えなくとも、ビットレートA1のデータとビットレートA2のデータとが下りフレーム内に混在していても、ビットレートA1のデータを正確(正常)に受信することができる。
また、OLT3としては、異なるビットレートAiが設定されるONU2を収容する場合においても、共通のクロックC=Ai/aiに基づいて、下りフレームを構成し送信するとともに、上りフレームとしての各ONU2からの光信号を受信することができるので、従来技術よりも簡素なシステム構成によって、異なるビットレートAiのONU2を収容するような光通信システムを構築することができるようになる。
このように、第1実施形態によれば、OLT3は、ONU2にそれぞれ対応した複数のタイムスロットが割り当てられた時分割多重光信号110(図3参照)を、分岐合波カプラ12および光ファイバ11,13を通じてONUに送信するとともに、ONU2は、それぞれ、OLT3から割り当てられた送信タイミングで、設定された通信ビットレートAiの光信号を、分岐合波カプラ12および光ファイバ11,13を通じてOLT3に送信し、かつ、複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、OLT3からの時分割多重光信号110に割り当てられるONU2毎のタイムスロット、および、各ONU2から送信する光信号を、ともに当該ONU2に設定される通信ビットレートAiにおける前記最小倍数aiに任意の自然数n,m,n′を乗じたビット数のパケットとすることができるので、当初単一のビットレートA1が設定されるONU2−1,2−3〜2−Nを収容している場合において、A1とは整数倍の関係に無く異なるビットレートA2が設定されるONU2−2を追加収容するような場合、または既存のONU2−2をビットレートA2で受信することとする場合においても、当該ONU2−2やビットレートを変更しないONU2−1,2−3〜2−Nに対する特別な仕様変更を最小限としつつ、特に上り伝送方向のONU2からの信号送出タイミング、および、OLT3での受信タイミングの整合を容易に取ることができ、システム構築の容易化を図ることができる。
また、収容されているONU2−1〜2−Nが当初ビットレートA1が設定されている場合において、本実施形態のようにONU2−2をビットレートA2を設定するアップグレードを行なう場合には、ビットレートA1の光信号(サービス)で十分である(換言すると、ビットレートA2のデータを必要としない)ONU2−1,2−3〜2−Nはそのまま(アップグレードせず)に、ビットレートA2のサービスを必要とするONU2−2のみをアップグレードすることで、ビットレートA1の光信号とビットレートA2の光信号とが時分割多重光信号110(図3参照)内で混在した通信を簡易に実現できるので、システム全体の仕様変更を必要とせず、ONU2のアップグレード費用及び当該アップグレードに要する労力を大幅に軽減することが可能となる。
また、アップグレードしたONU2−2は、分周数の変更およびビットレートAiに相当する基本動作クロックCの変更のみにより、第1データ領域111(図3参照)における管理情報およびビット同期情報を正常に検出できるので、既存システムとの整合性も維持することができる。又、これらのMdown分周回路23についてはMを整数とすることができるので、Mdown分周回路23(フレーム同期処理部)を簡易な回路構成で実現することができるので、回路規模の抑制及びコスト削減に貢献することが可能となる。
さらに、OLT3は、WDMカプラ35からの光信号を、タイミングコントロール部33からのタイミング制御により、各ONU2からの光信号に応じたビットレートAiに対応するクロック周波数で受信処理してビット同期を確立し、ビットレートAiの光信号を対応ビットレートで受信処理することができるので、各ビットレートの光信号別の同期確立を簡易な構成で実現し、各ONU2からのビットレートAiの光信号をそれぞれ正確に受信処理することが可能となる。
〔B〕第2実施形態の説明
図7は本発明の第2実施形態にかかるPONシステム(ビットレート混在光通信システム)の要部の構成を示すブロック図である。この図1に示すPONシステム1Aにおいても、前述の第1実施形態の場合のPONシステム1と同様に、OLT3A,ONU2A−1〜2A−N(区別しない場合は、単にONU2Aと表記する),分岐合波カプラ12および光ファイバ11,13をそなえて構成される。
ここで、第2実施形態にかかるPONシステム1Aにおいては、ONU2Aで設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数;本実施形態の場合にはk=2]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる場合において、これらのビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定されたONU2Aで扱う信号を、ビットレートAjからビットレートAtjに速度変換することにより、複数のONU2Aに送信される信号のビットレートAi[但しi≠j],Atjが自然数倍した関係となるようにして、光ファイバ11,13および分岐合流カプラ12を通じた伝送を行なうようになっている。
具体例として、第2実施形態にかかるPONシステム1Aが、異なり自然数倍の関係にもない複数のビットレートとして、前述の第1実施形態の場合と同様のA1=1.25Gb/s、A2=10.3125Gb/sの2種類のビットレートが設定された、1GbEおよび10GbEを混在適用したONU2Aを収容する場合を想定する。
この場合において、2種類のビットレートA1,A2のうちのビットレートA2のデータを上り/下りの伝送路である光ファイバ11,13および分岐合波カプラ12を通じて伝送する際に、前処理として、ビットレートA2=10.3125Gb/sの信号を10Gb/sのビットレートAt2に速度変換して、これらのビットレートA1とAt2が自然数倍した関係(At2=8×A1)を持つようにしている。
図8に、OLT3Aから上述の自然数倍の関係を持つようになった複数のビットレートAi[但しi≠j],Atjのデータを含んだ光信号(下りフレーム)をONU2A側へ送信するときのフレームフォーマットを示す。OLT3Aからは、この図8に示すフレームフォーマットの時分割多重光信号を構成して、これを各ONU2Aに向けて送信するようになっている。
ここで、この図8に示す時分割多重光信号は、前述の第1実施形態の場合と同様のフレーム同期情報及び管理情報を含む第1データ領域111Aと、第1データ領域111Aに続き、上述の自然数倍した関係となったビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域112Aと、からなるフレーム構成を有している。そして、上述の第1データ領域111Aの内容については、これらの自然数倍の関係のビットレートAi[但しi≠j],Atjにおける公約数に相当するビットレートで書き込まれるようになっている。
なお、図8中においては、第2データ領域112AにおけるONU2A−1宛てのパケットのビットレートを、速度変換されないそのままの低速ビットレートA1とする一方、他のONU2A−2〜2A−Nあてのパケットのビットレートについては、速度変換された高速ビットレートAt2としている。そして、第1データ領域111AにおけるビットレートはA1=1.25Gb/sおよびAt2=10Gb/sの最大公約数である1.25Gb/sのビットレートで書き込まれるようになっている。
これにより、ONU2Aでは、OLT3Aからの下りフレームに含まれるフレーム同期情報および管理情報をビットレートA1で検出し、検出されたフレーム同期情報に基づく受信タイミングで、自局2A宛のデータを読み出す(選択受信する)。
このとき、通信ビットレートA1が設定された光加入者装置2−1においては、第1データ領域111Aにおける情報を検出するためのクロック信号と同一周波数のクロック信号(1.25Gb/s)を用いることにより、自局2A宛てのデータを読み出すことができる一方、ビットレートA2が設定された光加入者装置2A−2〜2A−Nにおいては、速度変換されたAt2のビットレートで自局2宛てのデータを読み出す一方、前述の第1データ領域111Aを読み出すクロックA1は、データ読み出しのためのビットレートAt2の自然数(8)分の1に相当するので、各ONU2Aでの光信号受信のための構成を容易にしている。尚、ビットレートAt2の信号を受信したONU2A−2〜2A−Nにおいては、適宜もとのA2のビットレートの信号に速度再変換される。
また、ONU2Aにおいては、OLT3Aに向けて上りの光信号を送出するようになっているが、前述のOLT3Aからの下りフレームに含まれる第1データ領域111Aにおける管理情報を検出し、これに基づいて、OLT3Aが予め管理情報にて定めたタイミングに従って、OLT3A宛のデータを上り方向へ送出する機能を具備する。尚、ビットレートA2が設定されているONU2A−2〜2A−Nにおいても、OLT3Aに向けた光信号を送信する前処理として、送信すべきデータのビットレートをA2からAt2に速度変換している。
さらに、OLT3Aは、各ONU2Aからの上りフレームについて受信処理を行なう機能も具備しており、その受信動作クロックは、高速加入者#2〜♯NのONU2A−2〜2A−Nからの上り方向のデータのビットレートAt2(=8×A1)に対応するクロック周波数となっている。尚、受信したビットレートAt2の信号については、適宜もとのビットレートA2の信号に速度再変換される。
ここで、OLT3Aは、上記の機能を実現すべく、その要部に着目すると、例えば図7中に示すように、前述の第1実施形態の場合と基本的に同様のバッファ301,302,,フレーム化処理部32,タイミングコントロール部33,E/O変換部34,WDMカプラ35,O/E変換部36およびデータ処理部39をそなえるとともに、第1実施形態とは異なる構成要素となる速度変換部31A,ビット同期処理部37AおよびMup分周回路38Aをそなえて構成される。尚、図7中、図1と同一の符号はほぼ同様の部分を示している。
すなわち、バッファ301,302は、ONU2Aのいずれかに宛てた信号として入力されてくるビットレートA1およびA2のデータをそれぞれ一旦保持するとともに、後述のタイミングコントロール部33からの出力タイミングの制御信号に従って、保持していた信号を出力する。これにより、後段で時分割多重信号としてフレーム化される際の第2データ領域112Aにおいて、各ONU2A割り当ての順序および間隔を規定することができる。
ここで、速度変換部31Aは、バッファ302から出力されたビットレートA2のデータについて、上述のビットレートAt2のデータに速度変換を行なって、フレーム化処理部32に出力する。これにより、フレーム化処理部32においては、ビットレートA2の信号については、ビットレートAt2の信号に速度変換された上で時分割多重信号110A(図8参照)を構成することができる。
具体的には、バッファ302から出力されるビットレートA2の信号(図9の[2]参照)は、速度変換部31Aで速度変換されて、フレーム化処理部32に入力される(図9の[3]参照)。そして、バッファ302から出力されるビットレートA2の信号に前後するタイミングで出力されるバッファ301からの2つのビットレートA1の信号を想定すると(図9の[1]参照)、この2つのビットレートA1の信号の出力間隔Rは、後段のフレーム化処理部32での時分割多重信号を構成する際の、ビットレートA2の信号の速度変換後の間延びした時間長を見込んだものとすることができる(図9の[4]参照)。
したがって、上述のバッファ301,302および速度変換部31Aにより、複数のONU2A宛のビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、入力された信号のうちで、ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定されたONU2A宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、複数のONU2Aに送信される信号のビットレートAi(i≠j),Atjが自然数倍した関係となるようにする速度変換部を構成する。
ここで、フレーム化処理部32は、前述の第1実施形態の場合と同様に、各ONU2Aへ送信(同報)するための下りデータを図8により上述したフォーマットでフレーム化(時分割多重)するためのものである。即ち、このフレーム化処理部32は、フレーム同期情報を含む第1データ領域111Aと、速度変換部31Aでの速度変換により、自然数(第2実施形態の場合には「8」)倍した関係となった通信ビットレートA1,At2の各ONU2A宛のパケットが時分割多重された第2データ領域112Aと、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部として機能する。
また、ビット同期処理部37Aは、高速ビットレートAt2に対応するクロック周波数(以下、クロックAt2という)でONU2Aからの上りフレームを受信処理し、上りフレームに含まれるデータの受信タイミングと、OLT3Aの受信処理動作クロックとをビット同期させるためのものである。具体的には、O/E変換部36から入力されてくる電気信号について、高速ビットレートAt2に相当する受信動作クロックに同期して符号「0」および「1」を識別し、ディジタル電気信号として後段のMup分周回路38Aに出力するようになっている。
Mup分周回路38Aは、タイミングコントロール部33からのタイミング制御、具体的にはオンオフ制御を受けて、OLT3Aの受信処理動作クロックをMup(=M)分周するためのものである。例えば、ビットレートA1(=At2/8)のデータを受信したタイミングでタイミングコントロール部33がMup分周回路38AをONとすることにより、OLT3の受信動作クロック(クロックAt2)をMup(=8)分周するようになっている。
これにより、後述のデータ処理部39では、ビットレートAt2のディジタル電気信号をクロックAt2のMupビット周期(Mupクロックに1回の割合)で受信処理させるようにして、実質的にビットレートA1(=At2/8)のデータについてデータ処理を行なうことができるようになっている。
ここで、ビットレートAt2は、ビットレートA1のMup倍であるため、クロックAt2も、ビットレートA1に対応するクロック周波数(以下、クロックA1という)のMup倍となる。即ち、Mup分周回路38AがON制御されることで、データ処理部39は、ビットレートA1のデータに対してクロックAt2をMup分周したクロックA1で動作することになるのである。
一方、ビットレートAt2のデータを受信したタイミングでは、タイミングコントロール部33がMup分周回路38Aの動作をOFFするので、データ処理部39では、ビットレートAt2のデータをそのままビット単位(即ち、クロックAt2)で正確に受信処理することができる。なお、各ONU2Aの上りデータの送信タイミング(アクセスタイミング)はOLT3Aで管理しているため、上りフレーム同期の検出、確立処理を行なわなくてもOLT3AはビットレートA1,At2のデータ受信タイミングを把握している。また、上記Mupは自然数であるので、Mup分周回路38Aを簡易な回路構成で実現することができ、回路規模の抑制及びコスト削減に貢献することが可能となる。
データ処理部39は、上述したように、Mup分周回路38AのON/OFF状態に応じて、ビットレートA1のデータをクロックA1で、また、ビットレートAt2のデータをクロックAt2でデータ処理するものである。尚、上述のビットレートAt2のデータについては、適宜ビットレートA2に再変換してデータ処理することとしてもよい。
このようにOLT3Aを構成することにより、図8に示したフレームフォーマットにおいて、低速ONU2A−1宛のデータ(図8の符号112A−1参照)をビットレートA1で送信するとともに、高速ONU2A−2〜2A−N宛のデータ(図8の符号112A−2〜112A−N参照)をA2から速度変換されたビットレートAt2で送信することができる。
さらに、ビットレートA1のデータとビットレートAt2のデータとが混在した各ONU2Aからの上りフレームについては、共通のビット同期処理部37Aにおいて、共通の受信動作クロックAt2でビット同期を確立させる一方、タイミングコントロール部33がMup分周回路38AをON/OFF制御することにより、ビットレートA1の低速データはクロックAt2をMup分周したクロックA1(ビットレートAt2のMupビット周期)で、ビットレートAt2の高速データはクロックAt2をそのまま用いビット単位周期で、ともにデータ処理部39での受信データ処理を行なうことができる。尚、この受信データ処理にあたり、10GbEのインタフェースとの接続を行なう場合においては、もとのビットレートであるA2=10.3125Gb/sに速度再変換を行なう。
次に、図10及び図11を用いてONU2Aについて説明する。図10は低速加入者#1用のONU2A−1の要部の構成を示すブロック図であり、図11は高速加入者#2〜♯N用のONU2A−2〜2A−Nの要部の構成を示すブロック図である。
まず、図10に示すように、低速加入者#1用のONU(以下、低速又は既存ONUともいう)2A−1は、例えば、WDMカプラ14と、O/E変換部15と、フレーム同期/管理情報処理部16と、受信データ処理部17と、タイミング制御部18と、送信データ処理部19と、E/O変換部20とをそなえて構成され、クロックA1を基本動作クロックとして動作(受信処理)する。
一方、図11に示すように、高速加入者#2〜#N用のONU2A−2〜2A−N(以下、高速ONUともいう)は、前述の第1実施形態の場合と同様のWDMカプラ21,O/E変換部22,Mdown分周回路23,フレーム同期/管理情報処理部24,受信データ処理部25,タイミング制御部26,送信データ処理部27およびE/O変換部28をそなえるとともに、10GbEとのインタフェースと接続させるための速度再変換部291,速度変換部292をそなえている。
ここで、図10に示すONU2A−1において、WDMカプラ14は、光ファイバ13からの下りフレーム(1.49μm帯の光)をO/E変換部15へ分波するものであるとともに、E/O変換部20からの上り方向へのデータ(1.31μm帯の光)を光ファイバ13へ送出するためのものである。
また、O/E変換部15は、WDMカプラ14で分波された下りフレームを、光信号から電気信号へO/E変換するためのものである。具体的には、WDMカプラ14からの光信号(波長1.49μm帯)として、OLT3Aからの送信データが光強度変調されたものを入力されると、当該光信号を、その光強度に応じた振幅変化を有するアナログ電気信号に変換した後、図示しないクロック供給源からの上述の基本動作クロックA1に同期して、変換されたアナログ電気信号についての符号「0」又は「1」の識別を行ない、識別結果となるディジタル電気信号を出力するようになっている。
フレーム同期/管理情報処理部16は、前記下りフレームの第1データ領域111A(図8参照)に含まれるフレーム同期情報と管理情報とを検出するためのものであり、タイミング制御部18は、検出されたフレーム同期情報及び管理情報から得られる自局2A−1宛のフレーム中データ位置に基づいて、受信データ処理部17による受信処理タイミングを制御するとともに、OLT3A宛にデータを送信する際には、前記管理情報から得られる送信タイミングに基づいて、送信データ処理部19による送信処理タイミングを制御するためのものでもある。
受信データ処理部17及び送信データ処理部19は、それぞれ上述したように、タイミング制御部18からの制御に従って、データ受信処理及びデータ送信処理をONU2A−1の基本動作クロックであるクロックA1に従って行なうためのものである。
そして、E/O変換部20は、送信データ処理部19からの上り方向のデータを電気信号から光信号へE/O変換するためのものである。
上述した構成により、ONU2A−1は、光ファイバ13を介してOLT3Aより送信される下りフレームをWDMカプラ14により分波し、O/E変換部15でO/E変換する。そして、ONU2A−1の基本動作クロックであるクロックA1で、下りフレーム中のフレーム同期情報及び管理情報をフレーム同期/管理情報検出部16が検出し、検出されたフレーム同期情報に従ってタイミング制御部18が、受信データ処理部17をタイミング制御することにより、自局2A−1宛のデータ信号を正常な受信タイミングで受信処理して下りデータを抽出する。
一方、ユーザからの上りデータは、前記検出された管理情報に従ってタイミング制御部18が送信データ処理部19をタイミング制御することにより、OLT3A宛に正常な送信タイミングで送信される。この上りデータは、E/O変換部20でE/O変換されて、WDMカプラ14により光ファイバ13へと合波されて、OLT3Aへと送信される。
このようにONU2A−1を構成することにより、OLT3Aから送信される下りフレーム中のビットレートAt2のデータについては受信処理を行なわずに、自局2A−1宛のビットレートA1のデータのみを正確(正常)に受信処理することができる。
また、通常は、フレーム同期情報に従って正常なタイミングで受信処理を行なうので、自局2A−1宛のデータ信号のみを受信するようになっているが、何らかの理由によりフレーム同期情報を検出できない場合でも、クロックA1で動作するONU2A−1は、ビットレートAt2のデータを雑音としか捉えることができず、秘話性を確保することができる。
したがって、ビットレートA1用の既存のONU2A−1に一切変更(アップグレード、機器更新)を加えずに、ビットレートA1のデータとビットレートAt2のデータとが下りフレーム内に混在していても、ビットレートA1のデータを正確(正常)に受信することができる。
一方、図11に示す、高速ONU2A−2〜2A−Nは、クロックAt2を基本動作クロックとして動作(受信処理)するものであるが、WDMカプラ21,E/O変換部28は、前述したWDMカプラ14,E/O変換部20と同様のものである。
また、O/E変換部22は、WDMカプラ21で分波された下りフレームを、光信号から電気信号へO/E変換するためのものである。具体的には、WDMカプラ21からの光信号(波長1.49μm帯)として、OLT3Aからの送信データが光強度変調されたものを入力されると、当該光信号を、その光強度に応じた振幅変化を有するアナログ電気信号に変換した後、図示しないクロック供給源からの上述の基本動作クロックAt2に同期して、変換されたアナログ電気信号についての符号「0」又は「1」の識別を行ない、識別結果となるディジタル電気信号を出力するようになっている。
Mdown分周回路23は、高速ONU2A−2〜2A−Nの基本動作クロック(クロックAt2)をMdown分周(この場合においては8分周)するためのものであり、フレーム同期/管理情報処理部24は、時分割多重光信号110A(下りフレーム)の第1データ領域111A(図8参照)に含まれるフレーム同期情報と管理情報とを検出するためのものである。即ち、Mdown分周回路23とフレーム同期/管理情報処理部24とが協働することにより、O/E変換部22からの下りフレームをMdownビット周期で受信処理するとともに下りフレームの第1データ領域111Aに含まれるフレーム同期情報及び管理情報を検出する。
タイミング制御部26は、検出されたフレーム同期情報及び管理情報から得られる自局2A−2〜2A−N宛のフレーム中データ位置に基づいて、受信データ処理部25による受信処理タイミングを制御するとともに、OLT3A宛にデータを送信する際には、前記管理情報から得られる送信タイミングに基づいて、送信データ処理部27による送信処理タイミングを制御するためのものでもある。
受信データ処理部25及び送信データ処理部27は、それぞれ上述したように、タイミング制御部26からの制御に従って、データ受信処理及びデータ送信処理をONU2A−2〜2A−Nの基本動作クロックであるクロックAt2に従って行なうためのものである。
また、速度再変換部291は、前述のOLT3Aの速度変換部31Aで速度変換されているビットレートAt2を有する信号を受信データ処理部25から入力されて、この信号について、10GbEのインタフェースに接続させるためにもとのA2=10.3125Gb/sのビットレートに再変換するものである。速度変換部292は、OLT3Aに対して送信すべきビットレートA2を有する信号について、送信前処理としてビットレートAt2=10Gb/sの信号に速度変換してから、上述の送信データ処理部27に供給するものである。
上述した構成により、高速ONU2A−2〜2A−Nは、光ファイバ13を介してOLT3Aより送信される下りフレームをWDMカプラ21により分波し、O/E変換部22でO/E変換する。
そして、ONU2A−2〜2A−Nの基本動作クロックであるクロックAt2をMdown分周回路23がMdown(=8)分周することにより、Mdownビット周期(即ち、クロックA1)で、下りフレーム中のフレーム同期情報及び管理情報をフレーム同期/管理情報検出部24が検出する(図6参照)。更に、タイミング制御部26が、検出されたフレーム同期情報に従って受信データ処理部25をタイミング制御することにより、自局2A−N宛のデータ信号を正常な受信タイミングで受信処理して下りデータを抽出する。
なお、速度再変換部291では、受信データ処理部25からのビットレートAt2の受信信号を有する信号を入力されて、この信号について、A2=10.3125Gb/sのビットレートに再変換して出力する。これにより、伝送路である光ファイバ11,13および分岐合波カプラ12中においては、10Gb/sで伝送される下り信号についても、10GbEのインタフェースに接続させることができるようになる。
一方、ユーザからのビットレートA2を有する上りデータは、速度変換部292でビットレートAt2に変換されたのち、送信データ処理部27に送信用データとして供給する。そして、タイミング制御部26では、前記検出された管理情報に従って送信データ処理部27をタイミング制御することにより、送信データ処理部27では、OLT3A宛の光信号を正常な送信タイミングで送信することができる。この上りデータは、E/O変換部28でE/O変換されて、WDMカプラ21により光ファイバ13へと合波されて、OLT3へと送信される。
したがって、ONU2A−2〜2A−Nは、Mdown分周回路23,速度再変換部291および速度変換部292をそなえることにより、ビットレートA1のデータ信号(フレーム同期情報及び管理情報など)とともに、A1とは自然数倍した関係にないビットレートA2のデータを伝送しようとする場合においても、送信側でA2から速度変換された高速のビットレートAt2でデータを正確(正常)に受信処理してもとのビットレートA2に再変換することができるので、複数のビットレートの値が自然数倍した関係にない場合においても、簡素な構成により、異なるビットレートが設定されたONUを混在させることができるようになる。
このように、第2実施形態によれば、OLT3Aは、複数のONU2A宛のビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、前記入力された信号のうちで、前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定されたONU2A−2〜2A−N宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、複数のONU2Aに送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにしてから、フレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、前記時分割多重光信号を、分岐合波カプラ12を通じて複数のONU2Aに送信するとともに、複数のONU2Aのそれぞれは、分岐合波カプラ12からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域111Aの内容については、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの値の公約数に相当するビットレートで受信処理するとともに、第1データ領域111Aにおける前記フレーム同期情報を検出し、前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域112Aのうち当該光加入者宛のパケットについて、前記設定された通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおいてビット単位で受信処理する一方、OLT3Aにおいて前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれたパケットについて前記受信処理したONU2A−2〜2A−Nにおいては、前記ビットレートAtjのパケットをもとのビットレートAjに速度変換することができるので、PONシステム1Aのビットレートの値が自然数倍した関係にない場合においても、一方を速度変換することにより、ビットレートの値を自然数倍した関係にすることができるので、当初ビットレートA1が設定されるONU2A−1〜2A−Nを収容している場合において、A1とは整数倍の関係に無いビットレートA2が設定されるONUを追加収容する場合、または既設のONU2A−2〜2A−Nにおいて信号のビットレートをA1とは異なり整数倍にもないA2のインタフェースに接続する場合、OLT3AやONU2A−1〜2A−Nに対する仕様変更を最小限のものとしつつ、特に上り伝送方向のONU2からの信号送出タイミング、および、OLT3A側の受信タイミングの整合を容易に取ることができ、システム構築の容易化を図ることができる。
さらに、ビットレートA1の光信号(サービス)で十分である(換言すると、ビットレートAt2のデータを必要としない)ONU2A−1はそのまま(アップグレードせず)に、ビットレートAt2(A2)のサービスを必要とするONU2A−2〜2A−Nのみを速度変換機能を含めてアップグレードすることで、ビットレートA1の光信号とビットレートAt2の光信号とが時分割多重光信号内で混在した通信を簡易に実現できるので、ONU2Aのアップグレード費用及び当該アップグレードに要する労力を大幅に軽減することが可能となる。
また、アップグレードしたONU2A−2〜2A−Nは、Mdownビット周期の受信処理によりビットレートA1の信号を正常に処理できるので、既存システムとの整合性も維持することができる。なお、このとき上記Mdownは自然数であるので、ビットレートAt2をビットレートA1の自然数倍とすることができ、これにより、Mdown分周回路23を簡易な回路構成で実現することができるので、回路規模の抑制及びコスト削減に貢献することが可能となる。
さらに、OLT3Aは、WDMカプラ6からの光信号をビットレートAt2に対応するクロック周波数で受信処理してビット同期を確立し、各ONU2Aについての規定の送信タイミングに基づいて、ビットレートA1の光信号をMupビット周期で受信処理し、ビットレートAt2の光信号をビット単位で受信処理するので、各レートの光信号別の同期確立を要することなく簡易な構成で、各ONU2AからのビットレートA1の光信号及びビットレートAt2の光信号をそれぞれ正確に受信処理することが可能となる。
また、OLT3A,ONU2A−2〜2A−Nでの速度変換、速度再変換機能により(符号31A,291,292参照)、例えば1GbE信号および10GbE信号のように、ビットレートの値が自然数倍した関係にない複数のビットレートの信号を伝送する場合においても、少なくとも一つを速度変換することにより、ビットレートの値を自然数倍した関係することができるので、既存のONU2A−1に仕様の変更を一切加えることなく、OLT3AおよびONU2A双方での送受信タイミングを整合させることができる。
〔C〕その他
上述した実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することができる。
例えば、上述の各実施形態においては、2つの異なるビットレートA1,A2を伝送する場合について説明したが、本発明によれば、3つ以上の異なるビットレートAi(iを1から3以上の範囲の整数)とした場合においても、上述した各実施形態に倣ってシステム構築することは可能である。
さらに、上述した実施形態の開示により、当業者であれば本発明の装置を製造することは可能である。
〔D〕付記
(付記1)
光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、
該光局側装置は、
前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、
前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信するとともに、
該複数の光加入者装置のそれぞれは、
該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、
前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理することを特徴とする、ビットレート混在光通信方法。
(付記2)
各光加入者装置は、前記時分割多重光信号を、当該光加入者装置に設定される通信ビットレートAiで識別しディジタル電気信号に変換した後、前記第1データ領域については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット数ごとに読み出すことを特徴とする、付記1記載のビットレート混在光通信方法。
(付記3)
該光局側装置は、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域に含まれる前記フレーム同期情報を通じて、前記第2データ領域における各光加入者装置宛のパケットの当該各光加入者装置での受信タイミングを、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングとなるように割り当てることを特徴とする、付記1記載のビットレート混在光通信方法。
(付記4)
前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、
該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記設定された通信ビットレートAiの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信し、
該光局側装置は、
前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、
前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうことを特徴とする、付記1記載のビットレート混在光通信方法。
(付記5)
該光局側装置からの前記時分割多重光信号に割り当てられる光加入者装置毎のタイムスロット、および、各光加入者装置から送信する光信号を、ともに当該光加入者装置に設定される通信ビットレートAiにおける前記最小倍数aiに任意の自然数を乗じたビット数のパケットとすることを特徴とする、付記4記載のビットレート混在光通信方法。
(付記6)
該光局側装置は、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域に含まれる前記フレーム同期情報および前記管理情報を通じて、前記第2データ領域における各光加入者装置宛のパケットの当該各光加入者装置での受信タイミングとともに、各光加入者装置から該光局側装置に対する光信号の送信タイミングを、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングとなるように割り当てることを特徴とする、付記4記載のビットレート混在光通信方法。
(付記7)
該光局側装置は、該複数の光加入者装置から当該光局側装置への光信号の送信タイミングを、前記ビット時間長1/Aiに対する共通の倍数演算値ai/Aiに任意の自然数を乗じた時間を保護時間として間隔を空けながら、順次割り当てることを特徴とする、付記4記載のビットレート混在光通信方法。
(付記8)
該光局側装置は、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングで、
前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて前記ビット同期を確立するとともに、前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうことを特徴とする、付記4記載のビットレート混在光通信方法。
(付記9)
光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、
該光局側装置は、
該複数の光加入者装置宛の前記ビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、前記入力された信号のうちで、前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置に送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにしてから、
フレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、
前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて前記複数の加入者装置に送信するとともに、
該複数の光加入者装置のそれぞれは、
該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの値の公約数に相当するビットレートで受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、
前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、前記設定された通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおいてビット単位で受信処理する一方、
該光局側装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれたパケットについて前記受信処理した光加入者装置においては、前記ビットレートAtjのパケットをもとのビットレートAjに速度変換することを特徴とする、ビットレート混在光通信方法。
(付記10)
前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、
該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて光信号を送信する際に、
前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置においては、該光局側装置へ送信すべきデータのビットレートAjをビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにして、
該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信する一方、
該光局側装置は、
前記合波分岐手段を通じて光信号として伝送されてきた該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、
前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjで受信信号処理を行なう一方、
前記受信処理した信号において、該光加入者装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれた信号については、前記ビットレートAtjの信号をもとのビットレートAjに速度再変換することを特徴とする、付記9記載のビットレート混在光通信方法。
(付記11)
光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光局側装置であって、
前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部と、
該多重信号構成部で構成された前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信する送信部と、をそなえたことを特徴とする、光局側装置。
(付記12)
付記11記載の光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光加入者装置であって、
前記光局側装置から該分岐合波手段を介して入力された前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出する同期情報検出部と、
該同期情報検出部で前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理する受信処理部と、をそなえたことを特徴とする、光加入者装置。
(付記13)
光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光局側装置であって、
該複数の光加入者装置宛の前記ビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、前記入力された信号のうちで、前記ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置に送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにする速度変換部と、
フレーム同期情報を含む第1データ領域と、該速度変換部での前記速度変換により、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部と、
該多重信号構成部で構成された前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて前記複数の加入者装置に送信する送信部と、をそなえたことを特徴とする、光局側装置。
(付記14)
付記13記載の光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光加入者装置であって、
前記光局側装置から該分岐合波手段を介して入力された前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの値の公約数に相当するビットレートで受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出する同期情報検出部と、
前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、前記設定された通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおいてビット単位で受信処理する受信処理部と、
該光局側装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれたパケットについて前記受信処理した光加入者装置においては、前記ビットレートAtjのパケットをもとのビットレートAjに速度変換する速度再変換部と、をそなえたことを特徴とする、光加入者装置。
本発明の第1実施形態におけるPONシステムをOLTの要部構成とともに示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるONUの要部構成を示すブロック図である。 時分割多重信号をなすフレームフォーマットを示す図である。 時分割多重で整列された各ONU宛のパケットについて説明するための図である。 複数のONUからOLTに向けて順次送信される各上り光信号を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるONUの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態におけるPONシステムをOLTの要部構成とともに示すブロック図である。 時分割多重信号をなすフレームフォーマットを示す図である。 本発明の第2実施形態における速度変換部の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態におけるONUの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態におけるONUの要部構成を示すブロック図である。 PONシステムを用いた通信網の一形態を示す図である。
符号の説明
1,1A PONシステム
2,2−1〜2−N,2A,2A−1〜2A−N ONU(光加入者装置)
3,3A OLT(光局側装置)
20,28,34 E/O変換部
14,21,35 WDMカプラ
15,22,36 O/E変換部
8 ビット同期処理部
9 Mup分周回路
10 データ処理部
11,13−1〜13−N 光ファイバ
12 パワースプリッタ
16,24 フレーム同期/管理情報処理部
17,25 受信データ処理部
18,26 タイミング制御部
19,27 送信データ処理部
23 Mdown分周回路
31A,292 速度変換部
32 フレーム化処理部
33 タイミングコントロール部
37 セレクタ
37A ビット同期処理部
38A Mup分周回路
39 データ処理部
100 PONシステム
101 OLT
102−1〜102−N ONU
103,105−1〜105−N 光ファイバ
104 パワースプリッタ
110,110A 時分割多重信号
111,111A 第1データ領域
112,112A 第2データ領域
112−1〜112−N,112A−1〜112A−N ONU宛データ
291 速度再変換部
301,302 バッファ
311,312 パケット化処理部
381,382 ビット同期処理部

Claims (10)

  1. 光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、
    該光局側装置は、
    前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、
    前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信するとともに、
    該複数の光加入者装置のそれぞれは、
    該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、
    前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理することを特徴とする、ビットレート混在光通信方法。
  2. 前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、
    該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記設定された通信ビットレートAiの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信し、
    該光局側装置は、
    前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、
    前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうことを特徴とする、請求項1記載のビットレート混在光通信方法。
  3. 該光局側装置からの前記時分割多重光信号に割り当てられる光加入者装置毎のタイムスロット、および、各光加入者装置から送信する光信号を、ともに当該光加入者装置に設定される通信ビットレートAiにおける前記最小倍数aiに任意の自然数を乗じたビット数のパケットとすることを特徴とする、請求項2記載のビットレート混在光通信方法。
  4. 該光局側装置は、前記時分割多重光信号の前記第1データ領域に含まれる前記フレーム同期情報および前記管理情報を通じて、前記第2データ領域における各光加入者装置宛のパケットの当該各光加入者装置での受信タイミングとともに、各光加入者装置から該光局側装置に対する光信号の送信タイミングを、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングとなるように割り当てることを特徴とする、請求項2記載のビットレート混在光通信方法。
  5. 該光局側装置は、該複数の光加入者装置から当該光局側装置への光信号の送信タイミングを、前記ビット時間長1/Aiに対する共通の倍数演算値ai/Aiに任意の自然数を乗じた時間を保護時間として間隔を空けながら、順次割り当てることを特徴とする、請求項2記載のビットレート混在光通信方法。
  6. 該光局側装置は、前記通信ビットレートAiを前記aiで除算した値に相当するクロック周波数に同期したタイミングで、
    前記合波分岐手段を通じて伝送されてきた該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて前記ビット同期を確立するとともに、前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの光信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAiで受信信号処理を行なうことを特徴とする、請求項2記載のビットレート混在光通信方法。
  7. 光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定される通信ビットレートが、自然数倍した関係にない異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおけるビットレート混在光通信方法であって、
    該光局側装置は、
    該複数の光加入者装置宛の前記ビットレートAiを有する信号を入力されるとともに、前記入力された信号のうちで、前記通信ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置宛の信号をビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置に送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにしてから、
    前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおける公約数に相当するビットレートを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成して、
    前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて前記複数の加入者装置に送信するとともに、
    該複数の光加入者装置のそれぞれは、
    該分岐合波手段からの前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、前記自然数倍した関係となった前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの値の公約数に相当するビットレートで受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出し、
    前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、前記設定された通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjにおいてビット単位で受信処理する一方、
    該光局側装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれたパケットについて前記受信処理した光加入者装置においては、前記ビットレートAtjのパケットをもとのビットレートAjに速度変換することを特徴とする、ビットレート混在光通信方法。
  8. 前記時分割多重光信号の前記第1データ領域には、該複数の光加入者装置のそれぞれから該光局側装置に対する光信号の送信タイミングについて指示する管理情報が含まれ、
    該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて光信号を送信する際に、
    前記通信ビットレートAiに属する少なくとも一つのビットレートAj[j∈i]が設定された光加入者装置においては、該光局側装置へ送信すべきデータのビットレートAjをビットレートAtjに速度変換することにより、該複数の光加入者装置から該光局側装置に向けて送信される信号のビットレートが自然数倍した関係となるようにして、
    該複数の光加入者装置は、それぞれ、該光局側装置から前記管理情報により割り当てられた送信タイミングで、前記通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjの光信号を、前記分岐合波手段を通じて該光局側装置に送信する一方、
    該光局側装置は、
    前記合波分岐手段を通じて光信号として伝送されてきた該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、前記管理情報における該当光加入者装置の前記送信タイミングに対応した受信タイミングで、ビット同期を確立するとともに、
    前記ビット同期を確立した該複数の光加入者装置からの信号のそれぞれについて、対応する通信ビットレートAi[但しi≠j],Atjで受信信号処理を行なう一方、
    前記受信処理した信号において、該光加入者装置において前記ビットレートAtjに速度変換が行なわれた信号については、前記ビットレートAtjの信号をもとのビットレートAjに速度再変換することを特徴とする、請求項7記載のビットレート混在光通信方法。
  9. 光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光局側装置であって、
    前記複数の通信ビットレートAiにおけるビット時間長1/Aiに対する倍数演算値が共通となる正の最小の倍数をそれぞれ最小倍数aiとすると、ビットレートAi/aiを有しフレーム同期情報を含む第1データ領域と、前記通信ビットレートAiの各光加入者装置宛のパケットが時分割多重された第2データ領域と、からなる時分割多重光信号を構成する多重信号構成部と、
    該多重信号構成部で構成された前記時分割多重光信号を、前記分岐合波手段を通じて該複数の光加入者装置に送信する送信部と、をそなえたことを特徴とする、光局側装置。
  10. 請求項9記載の光局側装置と、複数の光加入者装置と、該光局側装置からの光信号を前記複数の光加入者装置へ分岐するとともに前記複数の光加入者装置からの光信号を合波して該光局側装置へ出力する分岐合波手段とをそなえ、該複数の光加入者装置で設定されるビットレートが、異なるk[kは2以上の整数]種類の通信ビットレートAi[i=1,…,k]が混在してなる光通信システムにおける光加入者装置であって、
    前記光局側装置から該分岐合波手段を介して入力された前記時分割多重光信号のうちで、前記第1データ領域の内容については、当該光加入者装置に設定されるビットレートAiに対応する前記aiのビット周期で受信処理するとともに、前記第1データ領域における前記フレーム同期情報を検出する同期情報検出部と、
    該同期情報検出部で前記検出したフレーム同期情報に基づいて、前記時分割多重光信号の第2データ領域のうち当該光加入者宛のパケットについて、ビット単位で受信処理する受信処理部と、をそなえたことを特徴とする、光加入者装置。
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