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JP4786319B2 - 乗客コンベア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばエスカレータや動く歩道等の乗客コンベア装置に関するものである。
従来の乗客コンベア装置では、例えば乗客の人数が多い場合に輸送効率を向上させる等の目的で、踏段の移動速度が可変とされる。そして、電力変換器から電動機に対する出力電流値が検出されることで総運転負荷が検出され、その総運転負荷と予め登録されている基準負荷との比較結果に基づいて踏段の移動速度が切り替えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−335270号公報
ところで、総運転負荷には、乗客の利用による乗客重量負荷と、移動手摺や踏段が駆動される際の損失である運転抵抗負荷とが含まれている。この運転抵抗負荷は、例えば季節の変化による温度変化等の影響を受けて変動する。従って、上記のような従来の乗客コンベア装置では、例えば季節の変化による温度変化等の影響を受けて適切な速度切り替えが行われないことがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、踏段の移動速度の切り替えをより適切に行うことができる乗客コンベア装置を提供することである。
この発明に係る乗客コンベア装置は、乗客を輸送するための複数の踏段、及び踏段の運転時の総運転負荷を検出するとともに、検出した総運転負荷から長期的に変動する運転抵抗負荷を求め、運転抵抗負荷の変動の影響を排除した基準負荷と総運転負荷との比較結果に応じて踏段の移動速度を切り替える運転制御装置を備える。
この発明の乗客コンベア装置によれば、運転制御装置は、踏段の運転時の総運転負荷を検出するとともに、検出した総運転負荷から長期的に変動する運転抵抗負荷を求め、運転抵抗負荷の変動の影響を排除した基準負荷と総運転負荷との比較結果に応じて踏段の移動速度を切り替えるので、例えば季節の変化による温度変化等の影響を排除することができ、踏段の移動速度の切り替えをより適切に行うことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータ装置を示す構成図である。図において、エスカレータ本体1には、乗客を輸送するための複数の踏段2と、一対の移動手摺3と、踏段2及び移動手摺3を循環させる駆動装置である第1及び第2のモータ4,5と、例えば注意情報及び案内情報等の情報を放送するためのアナウンス装置6とが組み込まれている。第1及び第2のモータ4,5には、インバータ7及び回生コンバータ8を介して三相電源9が接続されている。第1及び第2のモータ4,5は、インバータ7及び回生コンバータ8を介して供給される電力によって動作される。
第1のモータ4には、その回転数を検出するためのエンコーダ4aが取り付けられている。エンコーダ4aが発する信号は、運転制御装置10に入力される。運転制御装置10は、エンコーダ4aからの情報に基づいて、踏段2及び移動手摺3の移動速度を監視している。
エスカレータ本体1の上下部には、一対の光電ポスト11がそれぞれ配置されている。光電ポスト11には、乗客を検出するための乗客検出センサである光電センサ11aと、注意情報及び案内情報等の情報を表示するための表示器11bとが取り付けられている。運転制御装置10は、光電センサ11aからの情報に基づいて、順方向及び逆方向から乗り込む乗客の有無を判定する。
エスカレータ本体1の動作は、運転制御装置10によって制御される。なお、運転制御装置10は、プログラム等の情報が格納されている記憶部(ROM及びRAM)と、記憶部に格納されているプログラムに基づいて演算処理を行う処理部(CPU)とを有しているコンピュータである。
運転制御装置10は、通信制御部14、コンバータ制御部15、及びインバータ制御部16を有している。通信制御部14は、アナウンス装置6及び表示器11bに対して注意情報及び案内情報を入力し、アナウンス装置6及び表示器11bにそれら情報を報知させる。
コンバータ制御部15は、三相電源9及び回生コンバータ8間の電源電流帰還を監視する。また、コンバータ制御部15は、回生コンバータ8及びインバータ7間の母線電圧帰還を監視する。さらに、コンバータ制御部15は、電源電流帰還及び母線電圧帰還に基づいてPWM指令(パルス幅変調指令)を演算する。回生コンバータ8は、コンバータ制御部15からのPWM指令に基づいて、三相電源9から供給される三相交流電力を所定電圧値の直流電力に変換する。即ち、コンバータ制御部15は母線電圧値を制御する。また、回生コンバータ8は、第1及び第2のモータ4,5の回生動作時に、第1及び第2のモータ4,5から供給される回生電力を三相電源9に返還する。
インバータ制御部16は、速度指令演算部16aと電流制御演算部16bとを含んでいる。速度指令演算部16aは、踏段2及び移動手摺3の目的移動速度を示す速度指令を演算する。電流制御演算部16bは、速度指令演算部16aからの速度指令と、エンコーダ4aからの速度帰還とに基づいて、踏段2及び移動手摺3の移動速度を目的速度にするために必要な第1及び第2のモータ4,5の駆動力(トルク量)を示すモータトルク指令を演算する。また、電流制御演算部16bは、モータトルク指令と、インバータ7及び第2のモータ5間のモータ電流帰還とに基づいてPWM指令を演算する。インバータ7は、電流制御演算部16bからのPWM指令に基づいて、回生コンバータ8からの直流電力を、所定位相差、周波数、及び電流値の三相交流電力に変換する。第1及び第2のモータ4,5の回転数及び駆動力は、インバータ7から供給される三相交流電力の位相差、周波数、及び電流値に基づいて変化される。即ち、インバータ制御部16は、インバータ7の動作を制御することで、第1及び第2のモータ4,5の回転数及び駆動力を制御する。
運転制御装置10による踏段2及び移動手摺3の運転設定には、踏段2及び移動手摺3の移動速度を手動で設定する手動設定と、光電センサ11aからの情報に基づいて踏段2及び移動手摺3の移動速度を切り替える自動設定とが含まれている。
手動設定には、中速運転モードと高速運転モードとが含まれている。速度指令演算部16aは、運転設定が中速運転モードにされている場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を第1の速度である中速度(20m/min)とする。また、速度指令演算部16aは、運転設定が高速運転モードにされている場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を第2の速度である高速度(30m/min)とする。
自動設定には、待機中速可変モードと、待機高速可変モードと、3速可変モードとが含まれている。速度指令演算部16aは、運転設定が待機中速可変モードにされている場合、光電センサ11aからの情報に基づいて、踏段2及び移動手摺3の移動速度を、待機速度と中速度とで切り替える。なお、待機速度は、停止又は低速度(10m/min)とで予め指定できる。また、速度指令演算部16aは、運転設定が待機高速可変モードにされている場合、光電センサ11aからの情報に基づいて、踏段2及び移動手摺3の移動速度を、待機速度と高速度とで切り替える。具体的には、速度指令演算部16aは、運転設定が待機中速可変モード(又は待機高速可変モード)にされている場合、通常は踏段2及び移動手摺3の移動速度を待機速度とし、光電センサ11aによって乗客が検出された場合に移動速度を中速度(又は高速度)とする。また、速度指令演算部16aは、乗客が光電センサ11aによって最後に検出されてからの経過時間が所定時間に達した場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を待機速度に戻す。
さらに、速度指令演算部16aは、運転設定が3速可変モードにされている場合、光電センサ11aからの情報と、インバータ7及び第2のモータ5間の供給電流であるモータ電流帰還と、そのモータ電流帰還に対応する基準負荷と、エンコーダ4aからの速度帰還とに基づいて、踏段2及び移動手摺3の移動速度を、待機速度と中速度と高速度とで切り替える。なお、各運転モードは、エスカレータ本体1に組み込まれた操作装置(図示せず)によって切り替えられる。
以下、3速可変モードでの運転制御について詳しく説明する。まずは、モータ電流帰還に対応する基準負荷について詳しく説明する。図2は、図1のエスカレータ本体1の上昇運転時の総運転負荷を示す説明図であり、数ヶ月間の総運転負荷の変化を示している。図3は、図2の総運転負荷に含まれている運転抵抗負荷を示す説明図である。図において、踏段2及び移動手摺3を駆動するために必要な総運転負荷20には、乗客の利用による乗客重量負荷21と、踏段2及び移動手摺3が駆動される際に発生される損失である運転抵抗負荷22とが含まれている。図3に示すように、運転抵抗負荷22は、例えば季節の変化による温度変化、及び移動手摺3が交換される等の原因で変化してしまう。
速度指令演算部16aは、インバータ7及び第2のモータ5間のモータ電流帰還を検出するとともに、そのモータ電流帰還を総運転負荷20と認識する。つまり、モータ電流帰還の変化量が、総運転負荷20の変化量と認識される。また、速度指令演算部16aは、総運転負荷20のデータを所定期間蓄積するとともに、過去一定期間内の総運転負荷20のデータから無負荷時運転負荷(無負荷時モータ電流)を検出し、その無負荷時総運転負荷を運転抵抗負荷22とする。具体的には、速度指令演算部16aは、過去一定期間内の上昇運転時の最低負荷付近値を運転抵抗負荷22とする。また、速度指令演算部16aは、過去一定期間内の下降運転時の最高負荷付近値を運転抵抗負荷22とする。さらに具体的に説明すると、速度指令演算部16aは、前日の上昇運転時の最低負荷値と複数の付近値との平均値を運転抵抗負荷22とする。また、速度指令演算部16aは、前日の下降運転時の最高負荷値と複数の付近値との平均値を運転抵抗負荷22とする。つまり、例えばノイズ等の影響を受けて突発的に発生した最低負荷値及び最高負荷値は、運転抵抗負荷22とされない。
次に、図4は、図1のエスカレータ本体1における第1及び第2のモータ4,5の負荷特性を示す説明図である。図において、横軸はモータ負荷率を示し、縦軸は第1及び第2のモータ4,5で消費されるモータ電力を示している。図4では、モータ負荷率10%の負荷は、10人の乗客(600kg)程度の負荷である。図4に示すように、踏段2及び移動手摺3の移動速度が高速度である場合、モータ負荷率が10%変化する度にモータ電力が1.5kW変化し、踏段2及び移動手摺3の移動速度が中速度である場合、モータ負荷率が10%変化する度にモータ電力が1.0kW変化している。このモータ電力の変化量は、モータ電流の変化量に予め換算できる。つまり、踏段2及び移動手摺3の各移動速度において、所定人数の乗客の利用によるモータ電流の変化量を予め求めることができる。
速度指令演算部16aは、無負荷時モータ電流である運転抵抗負荷22に、所定人数の乗客が踏段2に乗っている際のモータ電流の変化量(設定負荷)を加算することで、基準負荷を求める。つまり、速度指令演算部16aは、現在の総運転負荷20と基準負荷との比較結果に基づいて踏段2及び移動手摺3の速度を切り替える。
基準負荷には、第1の基準負荷である高基準負荷と、第2の基準負荷である低基準負荷とが含まれている。高基準負荷は、10人程度の乗客が踏段2に乗っている際のモータ電流の変化量(第1の設定負荷)が無負荷時モータ電流に加算されたものである。低基準負荷は、8人程度の乗客が踏段2に乗っている際のモータ電流の変化量(第2の設定負荷)が無負荷時モータ電流に加算されたものである。
次に、図5は、図1の運転制御装置10の運転設定が3速可変モードにされている際の踏段2及び移動手摺3の速度変化とモータ電流との関係を示す説明図である。図5(a)は踏段2及び移動手摺3の速度変化を示し、図5の(b)は乗客の人数変化によるモータ電流の変化を示している。ここで、正確を期すならば、図5の(b)では、踏段2及び移動手摺3の移動速度が切り替えられる際に、モータ電流の変化率が変わらなければならないが、理解を容易にするために、移動速度の切り替えによるモータ電流の変化は省略している。
速度指令演算部16aは、踏段2及び移動手摺3の移動速度を通常は待機速度とする。また、速度指令演算部16aは、光電センサ11aによって乗客が検出されると、踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度に切り替える。さらに、速度指令演算部16aは、踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度に切り替えた後に、モータ電流が高基準負荷を超えるかどうかを判定する。さらにまた、速度指令演算部16aは、モータ電流が高基準負荷を超えた場合、モータ電流が高基準負荷を超えている状態が、例えば2秒間程度の第1の所定時間継続するかどうかを判定し、モータ電流が高基準負荷を超えている状態が第1の所定時間継続したと判定した場合に、踏段2及び移動手摺3の移動速度を高速度に切り替える。
また、速度指令演算部16aは、踏段2及び移動手摺3の移動速度を高速度に切り替えた後に、モータ電流が低基準負荷よりも小さくなるかどうかを判定する。さらに、速度指令演算部16aは、モータ電流が低基準負荷よりも小さくなった場合、モータ電流が低基準負荷よりも小さくなっている状態が、例えば45秒程度である第2の所定時間継続されるかどうかを判定する。さらにまた、速度指令演算部16aは、モータ電流が低基準負荷よりも小さくなっている状態が第2の所定時間継続したと判定した場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度に切り替える。つまり、速度指令演算部16aは、乗客が踏段2に乗った際に踏段2及び移動手摺3の移動速度が高速度に切り替わった場合、その乗客が降りるまでの時間、即ち少なくとも踏段2が全行程の半周分移動される時間は、高速度での踏段2及び移動手摺3の運転を維持する。
さらに、速度指令演算部16aは、光電センサ11aによって最後の乗客が検出されてからの時間が、例えば3分間程度である第3の所定時間に達した場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を待機速度に切り替える。つまり、速度指令演算部16aは、少なくとも踏段2が全行程の半周分移動される時間は、中速度での踏段2及び移動手摺3の運転を維持する。
次に、動作について説明する。図6は、図1の運転制御装置10によって行われる運転制御動作を示すフローチャートである。図において、運転制御装置10の電源が投入されると、運転設定が自動運転設定にされているかどうかが判定され(ステップS1)、運転設定が自動運転設定にされていないと判定された場合、運転設定が高速運転モードにされているかどうかが判定される(ステップS2)。このとき、運転設定が高速運転モードにされていると判定された場合、高速度で踏段2及び移動手摺3が運転され(ステップS3)、運転設定が高速運転モードでなく、中速運転モードにされていると判定された場合、中速度で踏段2及び移動手摺3が運転される(ステップS4)。次に、運転終了指令が入力されているかどうかが判定され(ステップS5)、運転終了指令が入力されていないと判定された場合、運転設定が自動運転設定にされているかどうかが再度判定され、運転終了指令が入力されていると判定された場合、踏段2及び移動手摺3が停止されるとともに、運転制御動作が終了される。
これに対して、運転設定が自動運転設定にされていると判定された場合、光電センサ11aからの情報を受信するとともに、順方向乗り込みの乗客検出から一定時間内であるかどうかが判定され(ステップS6)、順方向乗り込みの乗客検出から一定時間内でないと判定されると、逆方向乗り込みの乗客検出から一定時間内であるかどうかが判定される(ステップS7)。このとき、逆方向乗り込みの乗客検出から一定時間内でないと判定された場合、待機速度設定が低速度に設定されているかどうかが判定され(ステップS8)、待機速度設定が低速度に設定されていると判定された場合、低速度で踏段2及び移動手摺3が運転され(ステップS9)、待機速度設定が低速度でなく停止に設定されていると判定された場合、踏段2及び移動手摺3が停止される(ステップS10)。これに対して、逆方向乗り込みの乗客検出から一定時間内であると判定された場合、逆方向からの乗客の乗り込みを防止するために、案内情報及び注意情報を報知するとともに、運転設定が中速運転モードにされているかどうかが判定され、中速度又は高速度で踏段2及び移動手摺3が運転される。
一方、運転設定が自動運転設定にされていると判定された後に、順方向乗り込み乗客の検出から一定時間内であると判定された場合、運転設定が3速可変モードにされているかどうかが判定される(ステップS11)。このとき、運転設定が3速可変モードにされていないと判定されると、運転設定が待機高速可変モードにされているかどうかが判定され(ステップS12)、運転設定が待機高速可変モードにされていると判定された場合、高速度で踏段2及び移動手摺3が運転され、運転設定が待機高速可変モードでなく待機中速可変モードにされていると判定された場合、中速度で踏段2及び移動手摺3が運転される。
これに対して、運転設定が3速可変モードにされていると判定された場合、踏段2及び移動手摺3が加速又は減速中であるかどうかが判定され(ステップS13)、加速又は減速中であると判定された場合、目的の速度まで加速又は減速される(ステップS14)。一方、加速又は減速中でないと判定された場合、モータ電流が高基準負荷を超えている状態が2秒間継続するかどうかが判定され(ステップS15)、モータ電流が高基準負荷を超えている状態が2秒間継続しないと判定された場合、中速度で踏段2及び移動手摺3が運転される。
一方、モータ電流が高基準負荷を超えている状態が2秒継続したと判定された場合、高速度で踏段2及び移動手摺3が運転されるとともに、モータ電流が低基準負荷よりも小さい状態が45秒間継続するかどうかが判定される(ステップS16)。このとき、モータ電流が低基準負荷よりも小さい状態が45秒間継続していないと判定された場合、高速度での踏段2及び移動手摺3の運転が継続され、モータ電流が低基準負荷よりも小さい状態が45秒間継続したと判定された場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度が中速度に切り替えられる。
このような乗客コンベア装置では、運転制御装置10は、踏段2及び移動手摺3の運転時の総運転負荷20を検出するとともに、その総運転負荷20から運転抵抗負荷22を求め、運転抵抗負荷22の変動の影響を排除した基準負荷と総運転負荷20との比較結果に応じて踏段2及び移動手摺3の移動速度を切り替えるので、例えば季節の変化による温度変化等の影響を排除することができ、踏段2及び移動手摺3の移動速度の切り替えをより適切に行うことができる。
また、運転制御装置10は、過去一定期間蓄積されたモータ電流のデータから無負荷時モータ電流を検出するとともに、その無負荷時モータ電流に所定人数の乗客の乗車によるモータ電流の変化量を加算することで基準負荷を求め、その基準負荷と現在のモータ電流とを比較し、その比較結果に基づいて踏段2及び移動手摺3の移動速度を切り替えるので、より確実に総運転負荷20から運転抵抗負荷22を排除することができ、乗客重量負荷21に基づく踏段2及び移動手摺3の移動速度の切り替えをより適切にすることができる。
さらに、運転制御装置10は、モータ電流が高基準負荷以下の場合に踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度とするとともに、モータ電流が高基準負荷を超えた場合に踏段2及び移動手摺3の移動速度を高速度とするので、乗客の人数が少ない場合に電力消費量を抑えることができるとともに、乗客の人数が多い場合に輸送効率を向上させることができる。
さらにまた、運転制御装置10は、踏段2及び移動手摺3の移動速度を高速度とした後にモータ電流が低基準負荷よりも小さくなった場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度に戻す前に、少なくとも踏段2及び移動手摺3が全行程の半周分移動される時間は高速度を維持するので、大人数の乗客が集団で利用する場合にも、より確実にその集団の利用が終わるまで高速度での運転を維持でき、輸送効率を向上させることができるとともに、乗客の利便性を向上させることができる。
また、運転制御装置10は、踏段2及び移動手摺3の移動速度を中速度とした後に無乗客状態と判定した場合、踏段2及び移動手摺3の移動速度を待機速度に戻す前に、少なくとも踏段2及び移動手摺3が全行程の半周分移動される時間は中速度を第1次するので、踏段2及び移動手摺3の移動速度が乗客利用中に待機速度になることをより確実に防ぐことができ、乗客の利便性を向上させることができる。
さらに、運転制御装置10の運転設定は、3速可変モードと待機中速可変モードと待機高速可変モードとで切り替え可能となっているので、エスカレータ本体1の設置条件に応じた運転設定を選択でき、管理者の利便性を向上させることができる。
なお、実施の形態1では、エレベータ装置について説明したが、この発明は動く歩道等の乗客コンベア装置にも適用できる。
また、実施の形態1では、高基準負荷は、10人程度の乗客が踏段2に乗っている際のモータ電流の変化量(第1の設定負荷)が無負荷時モータ電流に加算されたものであると説明したが、第1の設定負荷の値は、10人程度の乗客による変化量に限定されず任意である。第2の設定負荷の値も同様に任意である。
さらに、実施の形態1では、第1の基準負荷と第2の基準負荷とは互いに異なる値であると説明したが、それら第1の設定負荷と第2の設定負荷とは互いに同じ値でもよい。
この発明の実施の形態1によるエスカレータ装置を示す構成図である。 図1のエスカレータ本体の上昇運転時の総運転負荷を示す説明図である。 図2の総運転負荷に含まれている運転抵抗負荷を示す説明図である。 図1のエスカレータ本体における第1及び第2のモータの負荷特性を示す説明図である。 図1の運転制御装置の運転設定が3速可変モードにされている際の踏段及び移動手摺の速度変化とモータ電流との関係を示す説明図である。 図1の運転制御装置によって行われる運転制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
2 踏段、4,5 第1及び第2のモータ(第1及び第2の駆動装置)、10 運転制御装置、11a 光電センサ(乗客検出センサ)、20 総運転負荷、21 乗客重量負荷、22 運転抵抗負荷。

Claims (8)

  1. 乗客を輸送するための複数の踏段、及び
    上記踏段の運転時の総運転負荷を検出するとともに、検出した総運転負荷から長期的に変動する運転抵抗負荷を求め、運転抵抗負荷の変動の影響を排除した基準負荷と総運転負荷との比較結果に応じて上記踏段の移動速度を切り替える運転制御装置
    を備えていることを特徴とする乗客コンベア装置。
  2. 上記運転制御装置は、検出した総運転負荷の情報を所定期間蓄積するとともに、蓄積された総運転負荷の情報から無負荷時運転負荷を検出し、その無負荷時運転負荷を運転抵抗負荷とすることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア装置。
  3. 上記運転制御装置は、所定人数の乗客利用による設定負荷を、検出した総運転負荷から求めた運転抵抗負荷に加算することで基準負荷を求めることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア装置。
  4. 上記運転制御装置は、上記踏段を駆動する駆動装置への供給電流を検出するとともに、上記踏段の運転時の総運転負荷をその供給電流に基づいて求めることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の乗客コンベア装置。
  5. 上記運転制御装置は、総運転負荷が第1の基準負荷以下の場合に上記踏段の移動速度を第1の速度とするとともに、総運転負荷が上記第1の基準負荷を超えた場合に、上記踏段の移動速度を第1の速度よりも速い第2の速度とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の乗客コンベア装置。
  6. 上記運転制御装置は、総運転負荷が上記第1の基準負荷を超えたことにより上記踏段の移動速度を第2の速度とした後に、上記総運転負荷が上記第1の基準負荷以下の第2の基準負荷よりも小さくなるかどうかを判定し、上記総運転負荷が上記第2の基準負荷よりも小さくなった場合、上記踏段の移動速度を第1の速度とする前に、少なくとも上記踏段が全行程の半周分移動される時間は第2の速度での運転を維持することを特徴とする請求項5記載の乗客コンベア装置。
  7. 乗客の有無を検出するための乗客検出センサ
    をさらに備え、
    上記運転制御装置は、上記乗客検出センサからの情報に基づいて乗客の有無を判定するとともに、乗客がいると判定した場合に上記踏段の速度を第1の速度とし、上記踏段の速度を第1の速度とした後に無乗客状態と判定した場合、上記踏段の速度を第1の速度よりも遅い待機速度とする前に、少なくとも上記踏段が全行程の半周分移動される間は第1の速度での運転を維持することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の乗客コンベア装置。
  8. 乗客の有無を検出するための乗客検出センサ
    をさらに備え、
    上記運転制御装置による上記踏段の運転モードは、基準負荷及び総運転負荷の比較結果と上記乗客検出センサからの情報とに基づいて上記踏段の移動速度を第1及び第2の速度と第1の速度よりも遅い待機速度とで切り替える3速可変モード、上記乗客検出センサからの情報に基づいて上記踏段の移動速度を待機速度と第1の速度とで切り替える待機中速可変モード、及び上記乗客検出センサからの情報に基づいて上記踏段の移動速度を待機速度と第2の速度とで切り替える待機高速可変モードで切り替え可能となっていることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の乗客コンベア装置。
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