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JP4735283B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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JP4735283B2 JP2006013124A JP2006013124A JP4735283B2 JP 4735283 B2 JP4735283 B2 JP 4735283B2 JP 2006013124 A JP2006013124 A JP 2006013124A JP 2006013124 A JP2006013124 A JP 2006013124A JP 4735283 B2 JP4735283 B2 JP 4735283B2
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Description

本発明は、紙葉類を所定の搬送経路に沿って搬送すると共に、その搬送経路の途中の処理用基準面上に搬送された紙葉類に対して、例えば所望の情報を形成、若しくは前記紙用類の情報を読み取る等の情報処理を実施する紙葉類処理装置に関する。
紙葉類を所定の搬送経路に沿って搬送すると共に、その搬送経路の途中の処理用基準面上に搬送された紙葉類に対して、情報処理を実施する紙葉類処理装置の一例としては、パソコン等に接続されるプリンタが挙げられる。
このようなプリンタでは、外観を提供する装置ケース内に、紙葉類である用紙を積層収容する給紙部や、該給紙部から用紙を一枚ずつ繰り出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構や、前記搬送経路の途中に設定されたプラテン面(処理用基準面)に搬送されてきた用紙の表面に文字や図形等の画像印刷を行う印字ヘッド(処理機構)や、前記印字ヘッドに所定の移動力を付与するキャリッジ等の各種の動作機器が組み込まれている。
最近のプリンタでは、紙葉類処理装置のコンパクト化や省スペース化のために、用紙の給紙部や印刷処理した用紙の排出部をいずれも装置の前面側に配置したフロント給・排紙タイプのものが各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなフロント給・排紙タイプのプリンタでは、給紙用に用紙を積層収容した用紙カセットが装置前面の下部に配置されると共に、印刷処理後の用紙を排出する排紙トレイが用紙カセットの上方に配置されており、用紙カセットと排紙トレイとの間を結ぶU字状搬送経路が装置ケース内に構築されると共に、U字状搬送経路を構成する直線状搬送経路の途中にプラテン面が設定されることにより、そのプラテン面の上方に印字ヘッドが配置されている。
そして、フロント給・排紙タイプのプリンタのU字状搬送経路には、用紙をその搬送経路上の下流側に設けられたプラテン面に挟持搬送する為の紙送りローラ及び従動ローラや、前記搬送経路に送り込まれた用紙をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙送りローラ及び従動ローラに挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラや、前記プラテン面に上に搬送されてきた用紙に対して印刷処理を行う印字ヘッドや、この印字ヘッドにより印刷処理された用紙を搬送経路出口の排紙トレイに排出する排紙ローラ及びスターホイールなどが配置される。
また、近年のプリンタの場合は、例えば、普通紙、はがき等の厚紙、CD−Rなどの厚さの異なる各種メディアに対して安定した印刷ができるように、プラテン面と印字ヘッドとの間のギャップを調整する処理ギャップ調整機構や、搬送経路上の紙送りローラ及び従動ローラにおいて用紙を挟持するローラ間のギャップを調整可能にしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照、特許文献3参照、特許文献4参照)。
ところで、フロント給・排紙タイプのプリンタの場合、一般には搬送経路内での紙ジャムにより詰まった用紙の除去のために、U字状搬送経路を構成する搬送機構の一部を開閉可能とする搬送経路開閉機構が設けられており、紙ジャムの発生時には、該搬送経路開閉機構を開くことで、紙ジャム状態になった用紙の少なくとも一部を外部に露出できるようにしている。
特許第3520469号公報 特開2003−266856号公報 特開2002−356036号公報 特開平5−309909号公報
ところが、プリンタにおける紙ジャム対策として、紙ジャム状態になった用紙の少なくとも一部を外部に露出させる搬送経路開閉機構を設けただけでは、詰まった用紙の除去が簡単にできない場合が少なくなく、更に別の問題を生む可能性もあった。
即ち、詰まった紙の一部が搬送経路の各ローラ対に挟持された状態にあるために小さな力では抜き取りが困難となったり、無理に詰まっている用紙を引き抜くとローラ対に挟持されている一部がちぎれ、ちぎれた小片が搬送経路内に残って次の搬送処理時に新たな障害を招いたりする虞があった。
また、詰まった用紙の一部が、印字用基準面と印字ヘッドとの間にある場合には、詰まった用紙を引き抜く際に、用紙が印字ヘッドに擦れることによって、印字ヘッドの破損又は汚損を招く可能性があった。
更に、紙ジャムによって詰まった用紙を引き出す際に、用紙との摩擦力で各ローラ対の駆動ローラが回転させられると、駆動ローラの回転が動力伝達系を逆進して駆動モータに回転力を入力し、駆動モータの発電現象が発生するので、この駆動モータの発電によって回路が破損する可能性もあった。
一方、このような不具合の発生を防止するために、新たに紙ジャム対策用の機構を追加装備する構成にすると、構成の煩雑化によるコストアップが避けられない。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、紙ジャム対策用の機構を追加装備せずとも、装置内で紙ジャムが発生したときには、詰まった紙葉類の除去作業を容易にでき、取り扱い性及び保守性に優れた紙葉類処理装置を提供することである。
発明の上記目的は、紙葉類をその搬送経路上に設けられた処理用基準面に挟持搬送する為の紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材を有する搬送機構と、前記搬送経路の途中に設定された処理用基準面と、前記処理用基準面上に搬送されてきた紙葉類に対して情報処理を行う処理機構と、前記搬送機構によって挟持された前記紙葉類を前記搬送機構から開放するための紙葉類リリース機構と、前記搬送経路を構成する機構の一部を開閉可能にした搬送経路開閉機構と、前記搬送経路内での前記紙葉類の紙ジャムを検出する検知機構と、前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙葉類リリース機構を作動して前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離して紙葉類に対する挟持を開放する制御部と、を備え
前記搬送機構が、搬送経路に送り込まれた紙葉類をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材に挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラを有すると共に、前記中間ローラへの動力伝達が、前記紙葉類駆動ローラの駆動源を兼用する紙送りモータから該紙送りモータの正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構を介して行われており、前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙送りモータを逆転動作させて前記紙送りモータと前記中間ローラとの間の動力伝達を遮断することを特徴とする紙葉類処理装置により達成される。
上記構成の紙葉類処理装置によれば、装置内で紙ジャムが発生したときには、自動的に紙葉類リリース機構が作動して、押圧付勢部材が紙葉類駆動ローラから離れて紙葉類に対する挟持を開放する。
そこで、搬送経路開閉機構を開いて、詰まっている紙葉類を引き出す際には、詰まった紙葉類から押圧付勢部材が離脱して紙葉類に対する挟持力が作用しないため、詰まっている紙葉類を小さな操作力でも容易に引き出すことができ、更に、詰まった紙葉類の一部が引き出す際にちぎれて小片として装置内に残存してしまうこともなくなる。
従って、紙ジャムにより詰まった紙葉類の除去作業を容易にでき、紙ジャム発生時における装置の取り扱い性、保守性を向上させることができる。
この構成によれば、詰まっている紙葉類を引き出す際に紙送りモータ側の負荷がかからず、用紙の引き出し操作が小さな操作力で済む。また、引き出す紙葉類との摩擦力で中間ローラに作用する回転力が逆に紙送りモータに伝達されることがなくなり、紙送りモータの発電による装置内の回路破損の可能性があるという不都合を回避でき、装置の信頼性、耐久性を向上させることができる。
また、本発明の上記目的は、紙葉類をその搬送経路上に設けられた処理用基準面に挟持搬送する為の紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材を有する搬送機構と、前記搬送経路の途中に設定された処理用基準面と、前記処理用基準面上に搬送されてきた紙葉類に対して情報処理を行う処理機構と、前記処理用基準面と前記処理機構との間のギャップを調整する処理ギャップ調整機構と、前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離脱する方向に退避させる紙葉類リリース機構と、前記搬送経路を構成する機構の一部を開閉可能にした搬送経路開閉機構と、前記搬送経路内での前記紙葉類の紙ジャムを検出する検知機構と、前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記処理ギャップ調整機構を作動して前記処理用基準面と前記処理機構との間のギャップを拡げると共に、前記紙葉類リリース機構を作動して前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離して紙葉類に対する挟持を開放する制御部と、を備え
前記搬送機構が、搬送経路に送り込まれた紙葉類をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材に挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラを有すると共に、前記中間ローラへの動力伝達が、前記紙葉類駆動ローラの駆動源を兼用する紙送りモータから該紙送りモータの正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構を介して行われており、前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙送りモータを逆転動作させて前記紙送りモータと前記中間ローラとの間の動力伝達を遮断することを特徴とする紙葉類処理装置により達成される。
上記構成の紙葉類処理装置によれば、装置内で紙ジャムが発生したときには、自動的に処理ギャップ調整機構及び紙葉類リリース機構が作動して、処理用基準面と処理機構との間のギャップが拡げられると共に、押圧付勢部材が紙葉類駆動ローラから離れて紙葉類に対する挟持を開放する。
そこで、搬送経路開閉機構を開いて、詰まっている紙葉類を引き出す際には、詰まっていた紙葉類が処理機構に擦れて処理機構を汚損したり、詰まった紙葉類の一部が引き出す際にちぎれて小片として装置内に残存したりすることがなくなる。また、詰まっている紙葉類を小さな操作力でも容易に引き出すことができ、紙ジャム発生時における装置の取り扱い性、保守性を向上させることができる。
また、紙ジャムの発生時に自動的に動作させる処理ギャップ調整機構は、厚さの異なる紙葉類の処理を可能にするために装備されていたものを紙ジャム対策に共用するものであるので、新たに紙ジャム対策用の機構を追加装備する必要がなく、紙ジャムにより詰まった紙葉類の除去時における処理機構の保護を低コストで実現することができる。
この構成によれば、詰まっている紙葉類を引き出す際に紙送りモータ側の負荷がかからず、用紙の引き出し操作が小さな操作力で済む。また、引き出す紙葉類との摩擦力で中間ローラに作用する回転力が逆に紙送りモータに伝達されることがなくなり、紙送りモータの発電による装置内の回路破損の可能性があるという不都合を回避でき、装置の信頼性、耐久性を向上させることができる。
尚、上記構成の紙葉類処理装置において、前記紙葉類リリース機構が、前記処理ギャップ調整機構に連動して作動されることが望ましい。
この構成によれば、紙葉類リリース機構に独自の駆動機構や制御部を設ける必要がなく、紙葉類リリース機構の構成を簡単にできる。
また、上記構成の紙葉類処理装置において、前記搬送機構が、搬送経路に送り込まれた紙葉類をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材に挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラを有すると共に、前記中間ローラへの動力伝達が、前記紙葉類駆動ローラの駆動源を兼用する紙送りモータから該紙送りモータの正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構を介して行われており、前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙送りモータを逆転動作させて前記紙送りモータと前記中間ローラとの間の動力伝達を遮断することが望ましい。
この構成によれば、詰まっている紙葉類を引き出す際に紙送りモータ側の負荷がかからず、用紙の引き出し操作が小さな操作力で済む。また、引き出す紙葉類との摩擦力で中間ローラに作用する回転力が逆に紙送りモータに伝達されることがなくなり、紙送りモータの発電による装置内の回路破損の可能性があるという不都合を回避でき、装置の信頼性、耐久性を向上させることができる。
また、本発明の上記目的は、上記構成の紙葉類処理装置において、前記紙葉類を積層収容した用紙カセットが装置前面の下部に配置されると共に、情報処理後の紙葉類を排出する排紙トレイが前記用紙カセットの上方に配置されており、前記用紙カセットと前記排紙トレイとの間を結ぶ前記搬送経路がU字状搬送経路とされると共に、前記U字状搬送経路を構成する直線状搬送経路の途中に前記処理用基準面が設定され、その処理用基準面の上方に前記処理機構が配置されることを特徴とする紙葉類処理装置により達成される。
この構成によれば、紙葉類処理装置のコンパクト化や省スペース化が可能となる。
更に、上記構成の紙葉類処理装置において、前記処理機構が、印字ヘッドを有することが望ましい。
この構成によれば、紙ジャム対策用の機構を追加装備せずとも、装置内で紙ジャムが発生したときには、詰まった紙葉類の除去作業を容易にでき、取り扱い性及び保守性に優れたプリンタを提供できる。
上述した本発明の紙葉類処理装置によれば、紙ジャムの発生時には、自動的に処理ギャップ調整機構や紙葉類リリース機構が作動し、処理用基準面と処理機構との間のギャップが拡げられたり、押圧付勢部材が紙葉類駆動ローラから離れて紙葉類に対する挟持を開放したりするので、搬送経路開閉機構を開いて詰まっている紙葉類を引き出す際には、詰まっていた紙葉類が処理機構に擦れて処理機構を汚損したり、詰まった紙葉類の一部が引き出す際にちぎれて小片として装置内に残存したりすることがなくなり、詰まっている紙葉類を小さな操作力でも容易に引き出すことができる。
従って、紙ジャム対策用の機構を追加装備せずとも、装置内で紙ジャムが発生したときには、詰まった紙葉類の除去作業を容易にでき、取り扱い性及び保守性に優れた紙葉類処理装置を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る紙葉類処理装置を詳細に説明する。
尚、本実施形態では、紙葉類処理装置として図1に示すインクジェットプリンタ1を例に説明するが、本発明に係る紙葉類処理装置としては、例えばプリンタの他に、複写機、ファクシミリ、紙幣両替機等が挙げられる。
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの外観斜視図、図2及び図3は図1に示したインクジェットプリンタから排紙トレイ及び上部ケースを取り外した状態の外観斜視図、図4乃至図6は図1に示したインクジェットプリンタにおける用紙の搬送経路を説明する側断面図、図7乃至図10は図1に示したインクジェットプリンタにおける用紙の搬送経路の要部側断面図、図11は図1に示したインクジェットプリンタにおける紙ジャム発生時の動作を示すフローチャートである。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、フロント給・排紙タイプのプリンタであり、図1に示すように、上部ケース2と下部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、紙葉類である用紙Pを積層収容した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が装備されている。
更に、装置ケース4の前面左右には、インジケータ等の表示部7や電源スイッチ等の操作部8が配設されている。また、装置ケース4の前面左右に配設された黒インクカートリッジ装着部及びカラーインクカートリッジ装着部は、それぞれ開閉自在な黒インクカバー9及びカラーインクカバー10によって覆われている。
装置ケース4の内部には、図2及び図3に示すように、後述する給紙ユニット22のピックアップローラ(給紙ローラ)21によって用紙カセット5から一枚ずつ繰り出される用紙PをU字状搬送経路(搬送経路)に沿って搬送する搬送機構11と、この搬送機構11によるU字状搬送経路の途中に用紙Pの搬送方向と直交する方向へ往復移動自在に装備されたキャリッジ13と、このキャリッジ13に搭載されて用紙Pに記録用インクの微少粒を噴射して印刷(情報処理)を行う印字ヘッド(処理機構)44と、その印字ヘッド44に供給する記録用インクを貯留したインクタンク15,16と、搬送機構11による用紙Pの搬送速度やキャリッジ13の移動速度や印字ヘッド44のインク噴射動作等を制御する不図示の制御部(CPU)とが設けられている。
キャリッジ13は、図2及び図3に示すように、用紙幅方向に延在する一対のキャリッジ軸53,53により用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、キャリッジモータ14によって駆動されるタイミングベルト54に固定されて、タイミングベルト54の走行に応じて用紙幅方向に往復移動させられる。
このインクジェットプリンタ1は、用紙Pの搬送方向を副走査方向、キャリッジ13の移動方向を主走査方向として、キャリッジ13に搭載された印字ヘッド44からのインク吐出を制御することで、用紙Pに文字や図形等の画像記録(印刷)を行う。
本実施形態のインクジェットプリンタ1の場合、搬送機構11によって用紙Pが搬送されるU字状搬送経路は、図4に示すように、用紙カセット5から繰り出された用紙Pを搬送する円弧状搬送経路Aと、この円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へ繋がる直線状搬送経路Bとから構成されている。
また、U字状搬送経路の円弧状搬送経路Aを構成する機構の一部であるガイド部34が、図3に示す後部開閉カバー17に組み付けられており、円弧状搬送経路Aを構成するガイド部34を開閉可能にした該後部開閉カバー17は、紙ジャムにより円弧状搬送経路Aに詰まった用紙Pの一部を外部に露出させる搬送経路開閉機構を構成している。
更に、搬送機構11は、オートシートフィーダ(ASF)部と紙送り部とを有している。
オートシートフィーダ部は、用紙カセット5に積層収容されている複数枚の用紙Pを一枚ずつ装置後方の円弧状搬送経路Aの入口に繰り出す給紙ユニット22と、円弧状搬送経路Aに装備されて給紙ユニット22が繰り出した用紙Pを下流側に所定距離だけ離れた紙送りローラ41及び従動ローラ42に挟持搬送する為の中間ローラ31及びアシストローラ33と、中間ローラ31の外周に沿って送られる用紙Pの搬送方向を円弧状搬送経路Aの出口に至る円弧状に規制するガイド部34と、から構成されている。
駆動ローラとしての中間ローラ31は、従動ローラとしてアシストローラ33との間に用紙Pを挟むことで、用紙Pを挟持搬送する。アシストローラ33の上流側には、リタードローラ32が設けられており、複数枚の用紙Pが円弧状搬送経路Aに繰り出されるのを防止している。
紙送り部は、直線状搬送経路B上に設定された紙送りローラ41及び従動ローラ42により、円弧状搬送経路Aから搬送されてきた用紙Pをその下流に設定されたプラテン面(処理用基準面)91aを備えたプラテン91に搬送する紙送り部である(図7、参照)。
本実施形態の場合、用紙Pの下面に接触する駆動ローラとしての紙送りローラ41に、従動ローラ42が用紙Pの上面を押圧付勢することにより、該用紙Pを挟持搬送する。
また、装置ケース4の内部には、プラテン91のプラテン面91a上に搬送されてきた用紙Pに対して文字や図形等の画像を印刷する処理機構としての印字ヘッド44を備えた印刷処理機構43が組み込まれている。該印刷処理機構43によって印刷処理が済んだ用紙Pは、駆動ローラである排紙ローラ48aと従動ローラであるスターホイール48bとによって挟持搬送され、U字状搬送経路出口の排紙トレイ6に排出される。
給紙ユニット22は、図4に示すように、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えた給紙レバー25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この給紙ユニット22は、給紙レバー25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。
給紙ユニット22は、当該インクジェットプリンタ1の休止時には図4に示すように給紙レバー25が略水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。
そして給紙時には、支持ピン24を中心とする給紙レバー25の下方への回動によって、図5に示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5内の最上部の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5内の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接し、その摩擦力と用紙Pの腰の強さによって分離されながら、一枚ずつ円弧状搬送経路Aに繰り出される。
この際、リタードローラ32は、用紙Pに用紙カセット5へ押し戻す方向の力を付与しつつ、中間ローラ31との間に挟むことで、用紙Pを1枚ずつ分離して下流の円弧状搬送経路Aに分離搬送する。
給紙が済んで、印刷処理機構43によって印刷が開始される時には、図6に示すように、給紙レバー25は元の水平状態に戻される。
ガイド部34の上方側には、搬送されてきた用紙Pを直線状搬送経路B側に向けて送るアシストローラ33と共に補助ガイド部材35が設けられている。
この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動自在とされている。
そして、図6に示すように、この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを上方側から自重により押さえ、該用紙Pを直線状搬送経路Bに沿ってインクジェットプリンタ1の前方側に案内する。
紙送りローラ(紙葉類駆動ローラ)41及び従動ローラ(押圧付勢部材)42は、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れて設けられており、図6に示すように、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bに送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷処理機構43の下に搬送する。そして、紙送りローラ41の回転駆動量を制御することにより、用紙Pを印刷処理機構43に対して位置決めすることが可能である。
印刷処理機構43の印字ヘッド44は、図4に示すように、用紙Pに向かってインクを吐出させる吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対するインクジェットプリンタ1の前方側には、用紙Pを検出すると共にその幅を検出するPWセンサ47が設けられている。
このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ13の移動により用紙Pの幅を検出する。
なお、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、用紙Pの有無を検出する用紙検出センサが、搬送経路の適宜複数箇所に設置されている。この場合、透過型のセンサでも構わない。
更に、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、厚さの異なる用紙Pへの印刷処理やCD−R表面への直接印刷処理のために、プラテン面91aと印字ヘッド44との間のギャップを調整する処理ギャップ調整機構(APG=Auto Platen Gap機構)51を備えている。
この処理ギャップ調整機構51は、図7乃至図10に示すように、キャリッジ13を用紙Pの幅方向に移動自在に支持する一対のキャリッジ軸53,53の各端部に回転自在に装備された伝達ギヤ55と、円筒部57aの外周の一部に隆起したカム面57bを備えて前記伝達ギヤ55に一体形成されたカム57と、前記カム57の外周面が当接するように装置ケース4側の筐体に支持されたリング状のカム受け59と、伝達ギヤ55に回転力を入力するギャップ調整用輪列61(図2参照)と、このギャップ調整用輪列61を回転駆動するギャップ調整用モータ63とを備えている。
上記構成の処理ギャップ調整機構51は、ギャップ調整用モータ63の出力する回転駆動力がギャップ調整用輪列61を介して伝達ギヤ55に入力され、伝達ギヤ55が図7の矢印X方向へ所定角度回転すると、図8に示すように、カム57のカム面57bがカム受け59に乗り上げることで、各キャリッジ軸53を上方に移動させる。キャリッジ軸53の上方への移動により、キャリッジ13と一体に印刷処理機構43の印字ヘッド44が上昇して、プラテン91のプラテン面91aとの間のギャップPGが拡がる。
カム57の円筒部57aは、カム受け59との接触によりプラテン91と印字ヘッド44との間のギャップPGを最小限に調整するもので、印刷対象となっている用紙種類の中で厚さが一番薄い用紙Pを印刷する時に使用される。
カム57のカム面57bは、図9にも示したように、回転中心からの突出量が徐々に変化する傾斜部58aと、この傾斜部58aの最大突出量を維持した円弧部58bとを備えており、傾斜部58aははがき等の異なる厚みの用紙PやCD−ROMに印刷する場合のギャップ調整に使用され、円弧部58bは紙ジャムの発生時等にプラテン91と印字ヘッド44との間のギャップPGを最大限に調整する場合に使用される。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1において、紙送りローラ41は、図3に示したように、紙送り軸71の回転により回転伝達を行う輪列(ギヤ列)がその軸端に連結されており、該紙送り軸71の回転により駆動される。
紙送り軸71の外周には大径のベルト車72が固着されている。また、インクジェットプリンタ1の左側面側の下部に装備された紙送りモータ(PFモータ)73の出力軸には、小径のベルト車74が装備されており、このベルト車74と大径のベルト車72との間にタイミングベルト75が巻き掛けられている。即ち、紙送りローラ41は、紙送りモータ73により回転駆動されるようになっている。
一方、紙送りローラ41と対を成す従動ローラ42は、図8に示すように、支持軸76により揺動自在に支持された揺動アーム77の先端(揺動端)に回転自在に装備されており、通常は押圧付勢部材としての従動ローラ42が紙葉類駆動ローラである紙送りローラ41に押圧接触した状態を維持するように、揺動アーム77の寸法及び装備位置が設定されている。
そして、本実施形態の場合は、図8に示すように、ギャップ調整用モータ63の駆動によって印字ヘッド44とプラテン91とのギャップ調整が成されるとき、連動して揺動アーム77の先端を上方に揺動変位させて、従動ローラ42を紙送りローラ41から離脱する方向に退避させる紙葉類リリース機構78が設けられている。
紙葉類リリース機構78は、ギャップ調整用モータ63の回転が伝達されて図8の矢印Y方向に回転する回転軸81の外周に、回転軸81の回転量が所定角度に達した時に揺動アーム77の後端を押し下げて揺動アーム77の先端を上方に揺動させるリリース突起82を突設した構成である。
そこで、回転軸81の回転によりリリース突起82が揺動アーム77の後端を押し下げると、図9の矢印Zに示すように、揺動アーム77の先端が上方に揺動変位して、従動ローラ42が紙送りローラ41から離反(リリース)される。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、紙送りローラ41の駆動源を兼用する紙送りモータ73からベルト車74、タイミングベルト75及び大径のベルト車72を介して紙送り軸71に入力された回転駆動力が、該紙送り軸71に接続された不図示の輪列を介して中間ローラ31及び排紙ローラ48aに伝達されるようになっている。
但し、中間ローラ31の場合は、紙送り軸71に接続された輪列との間に、紙送りモータ73の正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構84が介在している。
本実施形態の一方向クラッチ機構84は、図7に示すように、枢軸83に回転自在に支持されて紙送りローラ41の回転力が伝達される中継歯車85と、この中継歯車85と中間ローラ31との間に配置された枢軸86により中間部が回転自在に支持されたフレーム87と、このフレーム87の一端側にトルクリミッタを介して回転自在に支持され、中間ローラ31に固設された歯車31aに噛合可能な遊星歯車88と、枢軸86上に中心軸が一致するように配置されて中継歯車85から受ける回転力の向きに応じて、噛合した遊星歯車88を中間ローラ31の歯車31aと係脱する方向に揺動させると共に回転力を伝達可能な伝達ギヤ89と、を備えている。
用紙Pが正常に搬送される方向に紙送りローラ41が回転駆動される時(即ち、紙送りモータ73の正回転時)、伝達ギヤ89は、遊星歯車88を中間ローラ31の歯車31aに噛合させる方向(図10に示す矢印Dとは逆方向)に揺動付勢して噛合状態を維持しながら、該遊星歯車88を介して中間ローラ31の歯車31aに回転力を伝達する。
一方、紙送りモータ73の逆転駆動により、図7及び図10の矢印Eに示すように紙送りローラ41が逆転駆動される時には、伝達ギヤ89が、遊星歯車88を中間ローラ31の歯車31aから離脱させる方向(図10に示す矢印D方向)に揺動付勢して噛合状態を解除するので、遊星歯車88は空転するだけで中間ローラ31歯車31aに回転力を伝達することができない。これにより、一方向クラッチ機構84を介した中間ローラ31への動力伝達は遮断される。
そして、一方向クラッチ機構84を中間ローラ31へ動力伝達可能な元の状態に戻すには、紙送りモータ73を正回転させ、伝達ギヤ89を介して遊星歯車88を中間ローラ31の歯車31aに噛合する方向に揺動付勢すれば良い。
尚、遊星歯車88の揺動範囲は、フレーム87の他端側に設けた一対の係合部87a,87bが枢軸83に係止されて規定される。
更に、本実施形態のインクジェットプリンタ1において各部の動作を制御する不図示の制御部は、給紙動作時及び印刷処理時に、印字ヘッド44に装備されたPWセンサ47や、搬送経路に装備された用紙検出センサの信号を監視している。
そして、上記制御部は、これらの検出信号に基づいて搬送経路における用紙Pの有無を検知すると共に、搬送経路内での用紙Pの紙ジャムを検出する検知機構がキャリッジ13の移動途中での動作停止を検知しており、検知機構が紙ジャムを検出すると、制御部は紙ジャムが発生したものと判定し、図11に示すフローチャートに沿った動作処理をする。
即ち、制御部は、印字中のキャリッジ13の1パス毎に、キャリッジ(CR)13が停止したか否かの判定処理をし(ステップS101)、キャリッジ13の停止が検出されない場合には、キャリッジ13の用紙幅方向への移動による1パス印字が正常に終了したものと見なして、ステップS101に戻る。
ステップS101で、キャリッジ13の停止が検出された場合には、紙ジャムが発生したと判定して、ステップS102の処理に進む。ステップS102では、処理ギャップ調整機構(APG)51を作動させて、図7に示したように、カム57のカム面57bをカム受け59に乗り上げさせ、プラテン91のプラテン面91aと印刷処理機構43の印字ヘッド44との間のギャップPGを最大位置にする。
なお、紙葉類リリース機構78は、処理ギャップ調整機構51に連動して作動するので、このステップS102では、処理ギャップ調整機構51によるギャップ調整だけでなく、紙葉類リリース機構78の作動によって、従動ローラ42が紙送りローラ41から離れて用紙Pの挟持を開放するリリース動作が実施される。
次のステップS103では、紙送りモータ(PFモータ)73を逆回転させることにより、図10に示した一方向クラッチ機構84の遊星歯車88を中間ローラ31の歯車31aから離脱させる矢印D方向に揺動させて噛合状態を解除するので、紙送りローラ41と中間ローラ31との間の動力伝達は遮断される。
次いで、紙ジャムエラーの発生をユーザに知らせるインジケータ点灯等の表示処理を実施して、プリンタを動作停止にする(ステップS104)。
即ち、装置内で紙ジャムが発生した時には、自動的に処理ギャップ調整機構51及び紙葉類リリース機構78を作動させ、更に、紙送りモータ73の逆転駆動により紙送りモータ73と中間ローラ31との間の動力伝達を遮断し、その後、紙ジャムエラーの発生を通知する。
上述したように、本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、装置内で紙ジャムが発生したときには、自動的に処理ギャップ調整機構51が作動して、プラテン面91aと印字ヘッド44との間のギャップGPが最大限に拡げられる。
そこで、搬送経路開閉機構である後部開閉カバー17を開いて、詰まっている用紙Pを引き出す際には、詰まっていた用紙Pが印刷処理機構43の印字ヘッド44に擦れて、該印字ヘッド44を汚損する虞がなく、詰まっていた用紙Pを安全に除去することができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1において、紙ジャムの発生時に制御部が自動的に動作させる処理ギャップ調整機構51は、例えば厚さの異なる用紙Pの処理を可能にする目的などで装備されていたものを紙ジャム対策に共用するものであり、新たな紙ジャム対策用機構を追加装備する必要がないため構成が煩雑化することもなく、紙ジャムにより詰まった用紙Pの除去作業をコストを掛けずに容易にすることができる。
また、詰まっている用紙Pを引き出す際には、処理ギャップ調整機構51に連動して作動された紙葉類リリース機構78によって、従動ローラ42が詰まった用紙Pから離脱して用紙Pに対する挟持を開放しているので、詰まっている用紙Pを小さな操作力でも容易に引き出すことができ、更に、詰まった用紙Pの一部が引き出す際にちぎれて、小片として装置内に残存してしまうこともなくなる。
従って、紙ジャムにより詰まった用紙Pの除去作業を容易にでき、紙ジャム発生時におけるインクジェットプリンタ1の取り扱い性、保守性を向上させることができる。
更に、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1の場合は、詰まっている用紙Pに中間ローラ31が接触している場合でも、紙ジャムの発生を判定した後、自動的に紙送りモータ73の逆転作動がなされて、一方向クラッチ機構84により紙送りモータ73と中間ローラ31との間の動力伝達が遮断されるため、詰まっている用紙Pを引き出す際に紙送りモータ73側の負荷がかからず、用紙Pの引き出し操作が小さな操作力で済む。
また、一方向クラッチ機構84により動力伝達が遮断された状態では、引き出す用紙Pとの摩擦力で中間ローラ31に作用する回転力が逆に紙送りモータ73に伝達されることがなくなり、紙送り紙送りモータ73の発電による装置内の回路破損を招くという不都合を回避でき、インクジェットプリンタ1の信頼性、耐久性を向上させることができる。
また、本発明に係る紙葉類処理装置は、上記実施形態に例示したインクジェットプリンタに限らない。例えば、サーマルプリンタ、コピー機、ファックス、スキャナー、磁気情報読取装置、磁気情報記録装置、紙幣両替機などの紙葉類を搬送する同様の搬送経路を持つ各種の機器に適用可能である。磁気情報読取装置のように、処理機構の処理部である磁気ヘッドが紙葉類である媒体と接触して処理している場合も、ジャムが検出されたなら磁気ヘッド若しくは磁気ヘッドに媒体を付勢している付勢部材が搬送経路から退避する方向に移動して、ギャップを設けることは、詰まっている媒体を引き出し易くする上述の実施形態と同様の効果がある。
また、紙ジャムを検出する検知機構は、キャリッジ13が移動途中で動作停止した場合に紙ジャムとして検出しているが、例えば用紙Pの移動量を検知し所定時間内に所定量送られなかった場合や、更には、紙送りモータやキャリッジモータが直流モータの場合にその電流値が異常に大きくなり所定値を超えた場合に紙ジャムとして検出するものでも良い。
更には、本実施形態では、紙ジャムが発生したときに、処理ギャップ調整機構51がプラテン面91aと印字ヘッド44との間のギャップGPを最大限に拡げるとしたが、最大限でなくとも構わない。
また更には、処理用基準面として平板状のプラテン91を例に説明したが、ローラプラテンであっても構わない。
又更には、本実施形態では、搬送機構における押圧付勢部材として、従動ローラを例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、紙葉類としての記録紙を積層して収容している給紙カセットから最上位の記録紙を送り出しローラによって搬送する機構においては、送り出しローラに記録紙を付勢している給紙カセット等も含まれる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの外観斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタから排紙トレイ及び上部ケースを取り外した状態の外観斜視図である。 図2に示したインクジェットプリンタをその後面側上方から見た外観斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタにおける用紙の搬送経路を示す側断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタの給紙状態を示す側断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタの用紙搬送状態を示す側断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタにおける用紙の搬送経路の要部側断面図である。 図7に示した搬送経路における用紙の正常搬送状態を説明する側断面図である。 図8に示した搬送経路における紙ジャム発生時の処理ギャップ調整機構の動作を説明する側断面図である。 図9に示した搬送経路における駆動モータと中間ローラとの間の動力伝達を遮断した状態を説明する側断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタにおける紙ジャム発生時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ(紙葉類処理装置)、2…上部ケース、3…下部ケース、4…装置ケース、5…用紙カセット、6…排紙トレイ、11…搬送機構、13…キャリッジ、14…キャリッジモータ、17…後部開閉カバー(搬送経路開閉機構)、31…中間ローラ、32…リタードローラ(従動ローラ)、41…紙送りローラ(紙葉類駆動ローラ)、42…従動ローラ(押圧付勢部材)、43…印刷処理機構、44…印字ヘッド(処理機構)、48a…排紙ローラ、48b…従動ローラ、51…処理ギャップ調整機構、53…キャリッジ軸、55…伝達ギヤ、57…カム、59…カム受け、63…ギャップ調整用モータ、73…紙送りモータ、78…紙葉類リリース機構、84…一方向クラッチ機構、91…プラテン、91a…プラテン面(処理用基準面)、A…円弧状搬送経路、B…直線状搬送経路、P…用紙(紙葉類)

Claims (5)

  1. 紙葉類をその搬送経路上に設けられた処理用基準面に挟持搬送する為の紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材を有する搬送機構と、
    前記搬送経路の途中に設定された処理用基準面と、
    前記処理用基準面上に搬送されてきた紙葉類に対して情報処理を行う処理機構と、
    前記搬送機構によって挟持された前記紙葉類を前記搬送機構から開放するための紙葉類リリース機構と、
    前記搬送経路を構成する機構の一部を開閉可能にした搬送経路開閉機構と、
    前記搬送経路内での前記紙葉類の紙ジャムを検出する検知機構と、
    前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙葉類リリース機構を作動して前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離して紙葉類に対する挟持を開放する制御部と、
    を備え
    前記搬送機構が、搬送経路に送り込まれた紙葉類をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材に挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラを有すると共に、
    前記中間ローラへの動力伝達が、前記紙葉類駆動ローラの駆動源を兼用する紙送りモータから該紙送りモータの正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構を介して行われており、
    前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙送りモータを逆転動作させて前記紙送りモータと前記中間ローラとの間の動力伝達を遮断することを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 紙葉類をその搬送経路上に設けられた処理用基準面に挟持搬送する為の紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材を有する搬送機構と、
    前記搬送経路の途中に設定された処理用基準面と、
    前記処理用基準面上に搬送されてきた紙葉類に対して情報処理を行う処理機構と、
    前記処理用基準面と前記処理機構との間のギャップを調整する処理ギャップ調整機構と、
    前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離脱する方向に退避させる紙葉類リリース機構と、
    前記搬送経路を構成する機構の一部を開閉可能にした搬送経路開閉機構と、
    前記搬送経路内での前記紙葉類の紙ジャムを検出する検知機構と、
    前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記処理ギャップ調整機構を作動して前記処理用基準面と前記処理機構との間のギャップを拡げると共に、前記紙葉類リリース機構を作動して前記押圧付勢部材を前記紙葉類駆動ローラから離して紙葉類に対する挟持を開放する制御部と、
    を備え
    前記搬送機構が、搬送経路に送り込まれた紙葉類をその搬送経路上の下流側に所定距離だけ離れた前記紙葉類駆動ローラ及び押圧付勢部材に挟持搬送する為の中間ローラ及びアシストローラを有すると共に、
    前記中間ローラへの動力伝達が、前記紙葉類駆動ローラの駆動源を兼用する紙送りモータから該紙送りモータの正回転時にのみ動力伝達を可能とする一方向クラッチ機構を介して行われており、
    前記検知機構が紙ジャムを検出した際には、前記紙送りモータを逆転動作させて前記紙送りモータと前記中間ローラとの間の動力伝達を遮断することを特徴とする紙葉類処理装置。
  3. 前記紙葉類リリース機構が、前記処理ギャップ調整機構に連動して作動されることを特徴とする請求項に記載の紙葉類処理装置。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の紙葉類処理装置において、
    前記紙葉類を積層収容した用紙カセットが装置前面の下部に配置されると共に、情報処理後の紙葉類を排出する排紙トレイが前記用紙カセットの上方に配置されており、
    前記用紙カセットと前記排紙トレイとの間を結ぶ前記搬送経路がU字状搬送経路とされると共に、前記U字状搬送経路を構成する直線状搬送経路の途中に前記処理用基準面が設定され、その処理用基準面の上方に前記処理機構が配置されることを特徴とする紙葉類処理装置。
  5. 前記処理機構が、印字ヘッドを有することを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の紙葉類処理装置。
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