JP4730266B2 - 端子金具 - Google Patents
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Description
本体部における一方の端部を隣接領域より一段内側へ落とすことで段落ち部が形成され、この段落ち部の外面に、他方の端部に形成された押さえ部が重なることで、本体部の開き変形を規制可能としたから、段落ち部の落差分、押さえ部が隣接領域の外面から突出するのを抑えることが可能となり、押さえ部と段落ち部との係合領域に電線等の異物が引っ掛かるのを防止できる。また、本体部の開きを防止する基本構造としては、段落ち部を屈曲形成して、そこに押さえ部を重ねれば済むので、取り付け誤差が生じにくく成形容易となる。
また、本体部において相互の板面方向を直交させた一対の側板の端部同士が係合する一角に、内向きに突出する段部が形成されているから、かかる段部が側板の内面における板幅方向の中間部に形成されている場合に比べ、側板における段部を挟んだ両側の空きスペースを広く確保することができる。その結果、本体部内に段部が形成されているという事情があっても、それが格別設計上の大きな制約となることはない。
さらに、弾性接触片が段部の段差方向に撓み変形されることで、弾性接触片の一側縁が段部の側面に摺接可能となっているから、弾性接触片がタブとの接触に伴って板幅方向外方へ位置ずれ(軸振れ)するのを阻止できるとともに、弾性接触片の撓み動作が円滑に案内される。また、かかる振れ止め等を防止する構造が段部の成形に伴って形成されるから、専用構造を設けなくて済み、構成を簡素化することができる。
押さえ部の外面が隣接領域の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されているから、両外面が段差なくフラットに連なり、ここに電線等の異物が引っ掛かるのを確実に防止できる。
一方の端部には段落ち部の形成に伴って押さえ部が進入する側を除く三方を覆う段差部が形成されており、この段差部に押さえ部の外周縁が当接可能に配置されているから、本体部に対して押さえ部の突出方向と直交する前後方向に沿った外力が加わっても、本体部が前後方向に位置ずれするのを防止できる。結果、相手側の端子金具との接続信頼性が向上する。
弾性接触片には段部との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部が形成されているから、段部の幅寸法を大きく確保することが可能となり、本体部の開きをいっそう確実に抑えることが可能となる。
段部が弾性接触片の支持端と側板との当接位置に近接して形成されているから、弾性接触片の支持端による押圧力によって側板に大きな応力が生じても、それによって本体部が開いてしまうのを防止できる。
弾性接触片は、段部および対向段部の段差方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ段部および対向段部の各側面に摺接可能となっているから、相手側のタブとの接触に伴って板幅方向の両側外方へ位置ずれ(軸振れ)するのを阻止でき、タブとの接触安定性が確保される。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態の端子金具10は、電線の端末に圧着されて、雄側端子金具と電気的に接続される雌側端子金具を例示するものである。以下の説明において前後方向については、雄側端子金具のタブ30が進入する側を前方として説明する。
また、図5に示すように、弾性接触片19の前部は長さ方向にほぼ同幅(板幅が同じ)をもって構成され、弾性接触片19の後部はその一側縁を切り欠くことによって前部よりも板幅を狭めた幅狭部22として構成され、前部と後部との間の一側縁には前部後端から後部前端に向かって下り勾配となる斜辺23が形成されている。弾性接触片19の他側縁(斜辺23が形成された側とは反対側の側縁)は全長に亘って前後方向に真直ぐ延出されている。幅狭部22の一側縁とそれに対向する第3の側板17の内面との間には後述する段部24の収容空間25が保有されている。
詳しく説明すると、第4の側板18の後部には、第2の側板16との折り曲げ端から自由端へ向かう途中に段差部51が形成されており、第4の側板18の自由端部は、段差部51を介して、折り曲げ端側の領域(隣接領域29)よりも一段内側へ落ちて略水平に配置された段落ち部52として構成されている。段差部51は、本体部11(第4の側板18)の板厚に相当する深さ(落差)を有し、段落ち部52の三方(四方のうち後述する押さえ部55の進入する側を除く)を覆うようにして略垂直に切り立っている。段落ち部52は、平面視によると、段差部51によって三方を囲まれることで方形状をなしている。そして、段差部51および段落ち部52は、外側からの叩き出しにより、全体として断面略Lの字に形成されており、この部分における強度が高められている。
本体部11において第4の側板18の端部を隣接領域29より一段落とした段落ち部52となし、この段落ち部52の外面に、第3の側板17の自由端部に形成された押さえ部55を折り重ねるようにしたから、スプリングバッグによって本体部11が開くのを防止できる。
この場合、押さえ部55は、段差部51の落差分だけ隣接領域29の外面から突出するのを抑えられているから、ここに電線等の異物が引っ掛かったりするのを防止できる。しかも、押さえ部55の外面は隣接領域29の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されているから、電線等の異物の引っ掛かりを確実に防止できる。
本体部11における一角の内面に段落ち部52および押さえ部55からなる段部24が段付き状に突出して形成されているから、かかる段部24が側板の内面における板幅方向の中間部に形成される場合に比べ、側板における段部24を挟んだ両側の空きスペースを広く確保することができる。その結果、本体部11内に段部24が形成されているという事情があっても、それが格別設計上の大きな制約となることはなく、設計上の自由度を確保できる。
さらに、弾性接触片19には段部24との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部22が形成されているから、段落ち部52の長さを大きく確保することが可能となり、本体部11の開きをいっそう確実に抑えることが可能となる。
さらにまた、段部24が弾性接触片19の延出端と側板との当接位置に近接して形成されているから、弾性接触片19の延出端による押圧力によって側板に大きな応力が生じても、それによって本体部11が開いてしまうのを確実に防止できる。
次に、本発明の実施形態2を図6および図7によって説明する。なお、図面において、実施形態1と同じ構造部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
また、幅狭部22の両側縁が左右両側から切り欠かれているから、弾性接触片19の撓み動作時におけるバランス性能が良好となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明によれば、弾性接触片の撓み支点が第1の側板に接続されて、弾性接触片の延出端が第1の側板の内面に当接する構成であってもよい。
(2)本発明によれば、押さえ部の外面は、隣接領域の外面より内側へ引っ込んで配置されてもよく、また、隣接領域の外面より少し外側へ突き出して配置されてもよい。
(3)本発明によれば、弾性接触片は、自然状態において前後で二点支持された状態(両持ち梁状態)にあってもよい。
11…本体部
15…第1の側板
16…第2の側板
17…第3の側板
18…第4の側板
19…弾性接触片
22…幅狭部
29…隣接領域
24…段部
51…段差部
52…段落ち部
55…押さえ部
Claims (6)
- 金属板を板厚方向に曲げて筒状に形成される本体部を備え、
前記本体部における曲げの両端部のうちの一方の端部には、この一方の端部の隣接領域よりも一段内側へ落ちた段落ち部が形成されており、他方の端部には、前記隣接領域と並びつつ前記段落ち部の外面に重なることで、前記本体部が開くのを規制する押さえ部が突出して形成され、
前記本体部は、相対向する二組の側板によって四角筒状をなし、相互の板面方向を直交させた一対の側板のうちの一方の側板に、前記段落ち部が設定され、他方の側板に、前記押さえ部が設定されており、前記押さえ部がその折り曲げによって前記段落ち部の外面に当接することで、前記本体部において前記一対の側板の端部同士が係合する一角に、内向きに突出する段部が形成され、
前記本体部内には相手側の端子金具と接触可能とされた板状の弾性接触片が配設されており、前記弾性接触片は、前記段部の段差方向に撓み変形され、且つ板幅方向に位置ずれしようとしたときに、その一側縁が前記段部の側面に摺接可能となっていることを特徴とする端子金具。 - 前記押さえ部の外面は、前記隣接領域の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されることを特徴とする請求項1に記載の端子金具。
- 前記一方の端部には、前記段落ち部の形成に伴って前記押さえ部が進入する側を除く三方を覆う段差部が形成され、この段差部に前記押さえ部の外周縁が当接可能に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子金具。
- 前記弾性接触片には、前記段部との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の端子金具。
- 前記弾性接触片は、前記相手側の端子金具との接続時に、前記一方の端部を有する側板の内面またはこの側板と対向する側板の内面に当接可能とされる支持端を有し、この支持端と側板との当接位置と近接して、前記段部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の端子金具。
- 前記本体部のうち、前記弾性接触片を挟んで前記段部と対向する一角に、前記段部と同様の段差形状をなす対向段部が内向きに突成されており、前記弾性接触片は、前記段部および前記対向段部の段差方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ前記段部および前記対向段部の各側面に摺接可能となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の端子金具。
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