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JP4682425B2 - ノイズフィルタおよびこのノイズフィルタを用いた電子機器 - Google Patents

ノイズフィルタおよびこのノイズフィルタを用いた電子機器 Download PDF

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JP4682425B2 JP2001006028A JP2001006028A JP4682425B2 JP 4682425 B2 JP4682425 B2 JP 4682425B2 JP 2001006028 A JP2001006028 A JP 2001006028A JP 2001006028 A JP2001006028 A JP 2001006028A JP 4682425 B2 JP4682425 B2 JP 4682425B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話、情報機器等のノイズ対策として使用されるノイズフィルタおよびこのノイズフィルタを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のノイズフィルタは特開昭62−257709号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
図7は従来のノイズフィルタの一例である積層トランスの平面図である。
【0004】
図7において、1は複数の磁性体シートである。2は第1のコイルパターン、3は第2のコイルパターンで、それぞれ1個の磁性体シート1の上面に1個ずつ設けられている。
【0005】
また、各磁性体シート1に設けられた第1、第2のコイルパターン2,3はそれぞれ上面視にて同方向の約0.25〜0.75ターンの螺旋状となっており、第1、第2のコイルパターン2,3同士は略平行となるように設けられている。
【0006】
さらに、複数の磁性体シート1を積層し、図7(b)〜(f)に示すように、各磁性体シート1に設けられた複数の第1のコイルパターン2同士をそれぞれ接続して第1のコイル4が、複数の第2のコイルパターン3同士をそれぞれ接続して第2のコイル5がそれぞれ形成されている。
【0007】
このとき、各磁性体シート1に形成された第1、第2のコイルパターン2,3の両端部にそれぞれバイア電極6,7が設けられ、バイア電極6同士、バイア電極7同士が、それぞれ磁性体シート1に形成されたバイアホール8を介して電気的に接続されている。
【0008】
なお、第1、第2のコイル4,5の両端部、すなわち最下層、最上層のコイルパターン2,3には、図7(b),(f)に示すような引出電極9a〜9dが設けられ、この最下層、最上層のコイルパターン2,3は、引出電極9a〜9dおよびその付近を除いて約0.5ターンの螺旋状となっている。
【0009】
そして、図7(a),(g)に示すように、第1、第2のコイル4,5の上面、下面に必要に応じて所定枚数の磁性体シート1が備えられている。
【0010】
これらの第1、第2のコイル4,5、複数の磁性体シート1を積層して一体化することによって従来のノイズフィルタが得られる。
【0011】
この従来のノイズフィルタは、第1のコイル4、第2コイル5にコモンモードのノイズが印加されたとき、各コイル4,5を流れる電流の方向が上面視にて同方向となるため、インピーダンスが高くなり、これにより、コモンモードのノイズを除去することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のノイズフィルタは、コモンモードのインピーダンスをより高くできないという課題を有していた。
【0013】
すなわち、1枚の同じ磁性体シート1に形成される第1のコイルパターン2と第2のコイルパターン3は約0.25〜0.75ターンであるため、隣り合い影響を及ぼし合う第1のコイルパターン2と第2のコイルパターン3の長さが短く、これにより、第1のコイル4で発生する磁束と第2のコイル5で発生する磁束とが互いにより効率的に強め合うことができないからである。
【0014】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、コモンモードのインピーダンスをより高くでき、コモンモードのノイズ除去特性の高いノイズフィルタおよびこのノイズフィルタを用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0016】
本発明の請求項1記載の発明は、特に、第1の内部導体の上面に、第2の磁性体シートを介して第1の内部導体と接続されたスパイラル状の第3の内部導体のみが、下面には第2の内部導体と接続されたスパイラル状の第4の内部導体のみがそれぞれ設けられるという構成を有しており、これにより、同一の磁性体シートに備えられた影響を及ぼし合う第1の内部導体と第2の内部導体の長さが長くなり、また、このような第1、第2の内部導体が備えられた磁性体シートを複数設けることによって、さらに影響を及ぼし合う第1の内部導体と第2の内部導体の長さが長くなり、これにより、コモンモードのノイズが印加されたとき、インピーダンスをより高くでき、また、ノーマルモードのノイズが印加されても、第3の内部導体、第4の内部導体によってインピーダンスを高くできるという作用効果が得られる。
【0017】
請求項記載の発明は、特に、第1の内部導体および第3の内部導体からなる第1のコイルの長さが、第2の内部導体および第4の内部導体からなる第2のコイルの長さと同一になるという構成を有しており、これにより、第1、第2のコイルにおけるインピーダンスを同一にできるという作用効果が得られる。
【0018】
請求項記載の発明は、特に、第3の内部導体の上面と第4の内部導体の下面の少なくとも一方に非磁性物を設けるという構成を有しており、これにより、第3の内部導体及び/又は第4の内部導体でそれぞれ発生する磁束を小さくできるため、第3の内部導体及び/又は第4の内部導体におけるノーマルモード、コモンモードのインピーダンスを低くでき、これにより、磁性体シートに設けられた第1の内部導体および第2の内部導体で発生するノーマルモード、コモンモードのインピーダンスを安定させることができるという作用効果を得られる。
【0019】
請求項記載の発明は、特に、フッ素系シランカップリング剤に含浸された磁性体を使用するという構成を有しており、これにより、磁性体内に存在する微細な細孔が撥水性のあるフッ素系シランカップリング剤で充填されているため、耐湿性を向上させることができるという作用効果が得られる。
【0020】
請求項記載の発明は、特に、無線通信機器における一対の信号ラインに、それぞれ第1の内部導体、第2の内部導体を接続するようにしたノイズフィルタを用いるという構成を有しており、これにより、コモンモード、ノーマルモードのノイズが印加される一対の信号ラインにおいて、コモンモード、ノーマルモードのインピーダンス値をさらに高くできるため、例えば一対の信号ラインとしてのオーディオラインにおいては可聴雑音を低減できるという作用効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて本発明の特に請求項に記載の発明について説明する。
【0022】
図1(a),(b)は本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの平面図、図2は同斜視図である。
【0023】
図1、図2において、11a,11bは第1の磁性体シートで、それぞれ上面に第1の内部導体12、第2の内部導体13が1個ずつ備えられている。また、第1の磁性体シート11a,11bの各端面には引出電極14a〜14dが、中央付近にはバイア電極15a〜15dが設けられている。そしてこの第1の磁性体シート11a,11bはフェライトなどの磁性材料からなる。
【0024】
第1の内部導体12、第2の内部導体13は、それぞれ銀などの導電体からなる1ターン以上の渦巻き状となっており、第1の内部導体12の内側に第2の内部導体13が互いに短絡しないように設けられている。すなわち、第1の内部導体12と第2の内部導体13とを1つの組とした場合、この1組が渦巻き状になっている。また、渦巻きの方向は、上面視にて第1の内部導体12、第2の内部導体13共同じ方向になっている。
【0025】
第1の内部導体12、第2の内部導体13の一端はそれぞれ引出電極14a〜14dと接続され、他端、すなわち渦巻きの中心はそれぞれバイア電極15a〜15dとなっている。
【0026】
このとき、第1の磁性体シート11aに形成された第1の内部導体12には引出電極14a、第2の内部導体13には引出電極14cが、他の第1の磁性体シート11bに形成された第1の内部導体12には引出電極14b、第2の内部導体13には引出電極14dがそれぞれ接続されている。なお、引出電極14a〜14dは銀などの導電体からなる。
【0027】
バイア電極15aは第1の磁性体シート11aに、バイア電極15bは他の第1の磁性体シート11bにそれぞれ備えられ、バイア電極15aと15bは、他の第1の磁性体シート11bに設けられたスルーホール16aを介して接続され、これにより、第1の内部導体12同士が電気的に接続されて第1のコイル17が構成される。
【0028】
同様に、バイア電極15cは第1の磁性体シート11aに、バイア電極15dは他の第1の磁性体シート11bにそれぞれ備えられ、バイア電極15cと15dは、他の第1の磁性体シート11bに設けられたスルーホール16bを介して接続され、これにより、第1の内部導体13同士が電気的に接続されて第2のコイル18が構成される。
【0029】
なお、バイア電極15aはバイア電極15cの近傍、バイア電極15bはバイア電極15dの近傍にそれぞれ互いに短絡しない程度の距離を置いて配置されている。
【0030】
また、第1の内部導体12、第2の内部導体13を備えた他の第1の磁性体シート11bの上面、あるいは必要に応じて第1の磁性体シート11aの下面に所定枚数のダミー磁性体シート19(図示せず)が設けられている。そして、上記した構成になるように積層することによって磁性体20が形成される。
【0031】
さらに、磁性体20の一端面には、外部電極21a,21cが形成され、外部電極21aには引出電極14a、外部電極21cには引出電極14cがそれぞれ接続されている。同様に、磁性体20の他の一端面には、外部電極21b,21dが形成され、外部電極21bには引出電極14b、外部電極21dには引出電極14dがそれぞれ接続されている。
【0032】
以上のように構成された本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタについて、以下にその製造方法を図面を参照しながら説明する。
【0033】
図3(a)〜(c)、図4(a)〜(d)は本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの製造方法を示す斜視図である。
【0034】
まず、フェライト粉体の酸化物および樹脂からなる混合物から、方形の第1の磁性体シート11a,11bを作製する。
【0035】
次に、図3(a)に示すように、磁性体シート11bに、レーザ、パンチングなどで穴あけ加工して、第1の内部導体12、第2の内部導体13の他端となる渦巻きの中心部付近に第1、第2のバイアホール16a,16bを複数設ける。また、第1のバイアホール16aは、16bの近傍に形成する。
【0036】
次に、図3(b)に示すように、第1、第2のバイアホール16a,16bを有する他の第1の磁性体シート11b上面に、それぞれ1ターン以上の渦巻き状の第1の内部導体12、第2の内部導体13を印刷、めっきなどによって形成する。また、第1の内部導体12の内側に第2の内部導体13が互いに短絡しないように形成する。さらに、第1、第2のバイアホール16a,16bと接続されるように第1の内部導体12、第2の内部導体13の他端にバイア電極15b,15d(図示せず)をそれぞれ形成する。
【0037】
なお、第1の内部導体12、第2の内部導体13の一端はそれぞれ引出電極14b〜14d(図示せず)と接続されている。
【0038】
また、同時に第1、第2のバイアホール16a,16bに銀などの導電材料を充填する。
【0039】
同様にして、第1の磁性体シート11a上面に、それぞれ1ターン以上の渦巻き状の第1の内部導体12、第2の内部導体13を形成する。
【0040】
次に、第1の磁性体シート11aの上に他の第1の磁性体シート11bを積層して、図3(c)に示すような配置関係にする。すなわち、下からダミー磁性体シート19、第1の内部導体12、第2の内部導体13が形成された第1の磁性体シート11a、第1の内部導体12、第2の内部導体13が形成された他の第1の磁性体シート11b、ダミー磁性体シート19の順に積層する。なお、ダミー磁性体シート19は、他の第1の磁性体シート11bに形成された第1の内部導体12、第2の内部導体13の上面、および必要に応じて第1の磁性体シート11aの下面に所定枚数形成する。
【0041】
このとき、第1、第2のバイアホール16a,16bを介して第1の内部導体12同士、第2の内部導体13同士をそれぞれ電気的に接続する。
【0042】
なお、各内部導体12,13、引出電極14a〜14d(図示せず)は、印刷、めっき、蒸着、スパッタなどの方法で形成する。
【0043】
次に、図4(a)に示すように、1つのノイズフィルタに第1の内部導体12、第2の内部導体13がそれぞれ1つ内設されるようにダイシングなどで切断して、図4(b)に示すような1つの積層物22を得る。このとき、積層物22の両端面から引出電極14aと14cが、他の端面には引出電極14bと14dがそれぞれ露出している。
【0044】
次に、この積層物22を所定の温度、時間焼成して磁性体20を形成する。
【0045】
次に、図4(c)に示すように、バレルなどによって磁性体20を面取りする。
【0046】
最後に、図4(d)に示すように、磁性体20の両端面に露出した引出電極14a〜14dと接続するように銀などの導電体からなる外部電極21a〜21dをそれぞれ形成し、本発明の一実施の形態におけるノイズフィルタを製造する。
【0047】
なお、外部電極21a〜21dは銀などの導電体の上面に、めっきによってニッケルめっきを、ニッケルめっきの表面にめっきによってすずやはんだの低融点金属めっきをそれぞれ設けてもよい。
【0048】
また、銀などで導電体を形成した後、かつニッケルめっきを形成する前に真空中で磁性体20をフッ素系シランカップリング剤に含浸してもよい。このようにすることによって、撥水性のあるフッ素系シランカップリング剤を磁性体20内に存在する微細な細孔に充填させることができるため、ノイズフィルタ自身の耐湿性を向上させることができる。
【0049】
上記したように、本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタは、第1の磁性体シート11aに設けられた第1、第2の内部導体12,13はそれぞれ1ターン以上の渦巻き状で第1の内部導体12の内側に第2の内部導体13が互いに短絡しないように設けられ、かつ第1の内部導体12の他端は第2の内部導体13の他端近傍に備えられ、さらに第1、第2の内部導体12,13の各他端は他の第1の磁性体シート11bに設けられた第1、第2の内部導体12,13の各他端と接続するように構成されているため、同一の第1の磁性体シート11a,11bに備えられた影響を及ぼし合う第1の内部導体12と第2の内部導体13の長さが長くなり、また、このような第1、第2の内部導体12,13が備えられた第1の磁性体シート11a,11bを複数設けることによって、さらに影響を及ぼし合う第1の内部導体12と第2の内部導体13の長さが長くなり、これにより、コモンモードのノイズが印加されたとき、インピーダンスをより高くできる。この結果、コモンモードのノイズ除去特性の高いノイズフィルタが得られるという効果が得られる。
【0050】
すなわち、第1のコイル17と第2のコイル18とに同方向、つまり磁性体20の上面視にて時計回り、あるいは反時計回りの電流が流れた場合、第1の内部導体12および第2の内部導体13でそれぞれ発生する磁束を互いに強め合うことができるため、コモンモードのインピーダンス値を図7で示した従来のノイズフィルタより高くできる。
【0051】
従って、第1のコイル17と第2のコイル18とに同方向の電流が流れた場合、第1の内部導体12と第2の内部導体13のインピーダンスが高くなり、これらの内部導体がコモンモードのノイズを低減する。
【0052】
また、第1の内部導体12と第2の内部導体13とを1ターン以上の渦巻き状としたため、螺旋状、蛇行状などの他の形状より、隣接する第1の内部導体12と第2の内部導体13の長さを長くでき、これにより、コモンモードのインピーダンスを高くすることができる。
【0053】
さらに、第1の内部導体12と第2の内部導体13とを、互いに短絡しない程度にその間の距離を最短にすれば、第1の内部導体12と第2の内部導体13とでそれぞれ発生する磁界が互いにより強め合い、これにより、コモンモードのインピーダンスをより高くすることができる。
【0054】
なお、第1の内部導体12と第2の内部導体13とが設けられた第1の磁性体シートは、磁性体シート11a,11bのみの2枚ではなく、3枚以上あれば、第1の内部導体12と第2の内部導体13とでそれぞれ発生する磁界が互いにさらに強め合い、これにより、コモンモードのインピーダンスをさらに高くすることができる。
【0055】
一方、渦巻き状の第1の内部導体12の内側、または外側に第2の内部導体13が位置しないように、つまり、第1の内部導体12と第2の内部導体13とをオーバーラップすることなく別個に配置すれば、渦巻き状であっても、第1の内部導体12と第2の内部導体13との間の距離が長くなり、それぞれで発生する磁界が互いに強め合うことがなくなり、コモンモードのインピータンスを高くすることができない。
【0056】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて本発明の特に請求項1〜3,5に記載の発明について説明する。
【0057】
図5(a)〜(c)は本発明の実施の形態2におけるノイズフィルタの平面図である。
【0058】
なお、実施の形態1と同様の構成を有するものについては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
図5(a)〜(c)において、実施の形態1と異なる点は、第1の内部導体12および第2の内部導体13が形成された第1の磁性体シート11bあるいは11aの上面に、第1の内部導体12と接続された第3の内部導体24のみを有する第2の磁性体シート25が、下面には第2の内部導体13と接続された第4の内部導体26のみを有する第3の磁性体シート27がそれぞれ設けられている点である。
【0060】
なお、第4の内部導体26は第3の磁性体シート27ではなく、ダミー磁性体シート19に直接設けてもよい。
【0061】
このようにすれば、第2の磁性体シート25に形成された第3の内部導体24、および第3の磁性体シート27に形成された第4の内部導体26は、第1の内部導体12および第2の内部導体13の両方が形成された第1の磁性体シート11bを介して距離が離れるため、第1のコイル17と第2のコイル18とに逆方向の電流が流れた場合でもそれぞれ発生する磁束を互いに弱め合うことがなく、これにより、ノーマルモードのインピーダンスを高くできるという効果が得られる。
【0062】
また、第1のコイル17と第2のコイル18とに同方向の電流が流れた場合は、実施の形態1で説明したように、第1の磁性体シート11bに設けられた内部導体12および第2の内部導体13によってコモンモードのインピーダンスを高くできる。
【0063】
すなわち、上記した図5の構成にすれば、コモンモード、ノーマルモード両方のインピーダンスを高くできる。
【0064】
なお、このとき、第1の内部導体12と第3の内部導体24とで第1のコイル17が構成され、第2の内部導体13と第4の内部導体26とで第のコイル18が構成される。
【0065】
このとき、第3の内部導体24、第4の内部導体26は螺旋状、渦巻き状などのスパイラル状となっている。これにより、直線状などに比べて発生する磁束が強くなるため、ノーマルモードのインピーダンスを高くすることができる。
【0066】
また、第2の磁性体シート25に形成された第3の内部導体24、第3の磁性体シート27に形成された第4の内部導体26の長さをそれぞれ所定の長さに調整すれば、第1のコイル17、第2のコイル18のそれぞれの全長、つまり引出電極間の長さをそれぞれ同一にすることができ、これにより、第1のコイル17、第2のコイル18の抵抗値、インピーダンス値を同一にすることができる。
【0067】
さらに、上記したように第1のコイル17、第2のコイル18の抵抗値、インピーダンスを同一にするために、第3の内部導体24、第4の内部導体26を設ける場合、第3の内部導体24の上面と第4の内部導体26の下面の少なくとも一方に非磁性物を設ければ、第3の内部導体24及び/又は第4の内部導体26でそれぞれ発生する磁束を小さくできるため、第3の内部導体24及び/又は第4の内部導体26におけるノーマルモード、コモンモードのインピーダンスを低くでき、これにより、第1の磁性体シート11bに設けられた第1の内部導体12および第2の内部導体13で発生するノーマルモード、コモンモードのインピーダンスを安定させることができる。
【0068】
非磁性物としては、第3の内部導体24上面及び/又は第4の内部導体26下面に、何も設けないようにしてもよいが、ガラス、樹脂などを設ければ、第3の内部導体24、第4の内部導体26の絶縁性、耐湿性の向上を図ることができる。
【0069】
なお、第1の磁性体シート11bに形成された第1の内部導体12および第2の内部導体13の下面に第3の内部導体24のみを有する第2の磁性体シート25を、上面に第4の内部導体26のみを有する第3の磁性体シート27をそれぞれ設けてもよい。
【0070】
一方、図7に示した従来のノイズフィルタは第1のコイルパターン2が第2のコイルパターン3の外側に常に形成されるため、第1のコイル4、第2のコイル5の抵抗値、インピーダンスを同一にすることが不可能であった。
【0071】
なお、第1の内部導体12と第2の内部導体13の両方が設けられた第1の磁性体シートは、11bのみ1枚ではなく、2枚以上であっても構わない。
【0072】
以下、本発明の実施の形態1および2におけるノイズフィルタを、電子機器の一例として携帯電話などの無線通信機器における一対の信号ラインに使用する方について説明する。
【0073】
例えば携帯電話のヘッドセットなどの通信線の信号ラインは通常一対のケーブル、つまり信号ラインで構成されており、携帯電話の搬送波などの高周波信号が輻射ノイズとして前記ケーブルに対して同時に同位相で重畳しやすくなるため、この信号ラインにはコモンモードの高周波ノイズが入力される。一方、携帯電話の音声信号や制御信号はノーマルモードの信号となる。
【0074】
ノーマルモードの信号がコモンモードの高周波ノイズによって障害を受けるのは、回路中の非線型素子と静電容量により、信号の中にあった低い周波数成分が検出されて、通常のノーマルモードの信号に重畳されるためである。
【0075】
ここで、本発明の実施の形態1および2におけるノイズフィルタの使われ方の一例を図6(a)に示す。このとき、本発明のノイズフィルタ33は、ヘッドホン35に接続されている携帯電話のヘッドセットの2本の信号ライン34に、図1に示した両端部の外部電極21a〜21dを介して接続されている。すなわち、第1のコイル17、第2のコイル18にそれぞれ信号ライン34が接続されている。
【0076】
このとき、図6(b)に示すような、TDMA方式の携帯電話の送受信回路における900MHzの搬送波31(TDMAキャリア)が、217Hzのバースト周波数32で送受信されている場合、217Hzが検波され、ノーマルモードの音声信号に重畳されて可聴雑音が聞こえるようになる。従って、ノーマルモード、誘起されるコモンモードの電流を抑制できれば、音声出力などのノイズが低減できる。
【0077】
図6(c)は本発明の実施の形態1および2におけるノイズフィルタの減衰特性、つまり周波数と減衰量との関係を示す図である。
【0078】
図6(c)から明らかなように、携帯電話の搬送波900MHzでもコモンモード、ノーマルモードのノイズが減衰されている。従って、搬送波900MHzとともに検波されたバースト周波数32の217Hzの信号を低減でき、可聴雑音が聞こえなくなる。
【0079】
このように、本発明のノイズフィルタを携帯電話などの無線通信機器における一対の信号ラインに、それぞれ第1のコイル17、第2のコイル18に接続させれば、コモンモードのノイズが印加される一対の信号ラインにおいてコモンモード、ノーマルモードの両方のインピーダンスを高くでき信号を減衰できるため、例えば一対の信号ラインとしてのオーディオラインにおいては可聴雑音を低減できるという効果が得られる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明のノイズフィルタは、第1、第2の磁性体シートからなる磁性体と、前記磁性体の両端面に形成された複数の外部電極と、前記第1の磁性体シートに設けられた第1の内部導体および第2の内部導体と、前記第1の磁性体シートの端部に前記外部電極と前記第1、第2の内部導体の各一端とを接続する引出電極とを有し、前記第1の磁性体シートに設けられた前記第1、第2の内部導体はそれぞれ1ターン以上の渦巻き状で前記第1の内部導体の内側に前記第2の内部導体が互いに短絡しないように設けられ、かつ第1の内部導体の他端は第2の内部導体の他端近傍に備えられ、前記第1の内部導体の上面に、前記第2の磁性体シートを介して前記第1の内部導体と接続されたスパイラル状の第3の内部導体のみが、下面には前記第2の内部導体と接続されたスパイラル状の第4の内部導体のみがそれぞれ設けられるように構成されており、これにより、同一の磁性体シートに備えられた影響を及ぼし合う第1の内部導体と第2の内部導体の長さが長くなり、また、このような第1、第2の内部導体が備えられた磁性体シートを複数設けることによって、さらに影響を及ぼし合う第1の内部導体と第2の内部導体の長さが長くなり、これにより、コモンモードのノイズが印加されたとき、インピーダンスをより高くできる。これに加え、ノーマルモードのノイズが印加されても、第3の内部導体、第4の内部導体によってインピーダンスを高くできるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの平面図
【図2】 同斜視図
【図3】 (a)〜(c)同製造方法を示す斜視図
【図4】 (a)〜(d)同製造方法を示す斜視図
【図5】 (a)〜(c)本発明の実施の形態2におけるノイズフィルタの平面図
【図6】 (a)本発明の実施の形態1および2におけるノイズフィルタの使われ方の一例を示す図
(b)携帯電話の一対の信号ラインにおける搬送波の波形を示す図
(c)本発明の実施の形態1および2におけるノイズフィルタが携帯電話の一対の信号ラインに使用されたときの周波数と減衰量との関係を示す図
【図7】 従来の積層トランスの平面図
【符号の説明】
11a,11b 第1の磁性体シート
12 第1の内部導体
13 第2の内部導体
14a〜14d 引出電極
17 第1のコイル
18 第2のコイル
20 磁性体
21a〜21d 外部電極
24 第3の内部導体
25 第2の磁性体シート
26 第4の内部導体

Claims (5)

  1. 第1、第2の磁性体シートからなる磁性体と、前記磁性体の両端面に形成された複数の外部電極と、前記第1の磁性体シートに設けられた第1の内部導体および第2の内部導体と、前記第1の磁性体シートの端部に前記外部電極と前記第1、第2の内部導体の各一端とを接続する引出電極とを有し、前記第1の磁性体シートに設けられた前記第1、第2の内部導体はそれぞれ1ターン以上の渦巻き状で前記第1の内部導体の内側に前記第2の内部導体が互いに短絡しないように設けられ、かつ第1の内部導体の他端は第2の内部導体の他端近傍に備えられ、前記第1の内部導体の上面に、前記第2の磁性体シートを介して前記第1の内部導体と接続されたスパイラル状の第3の内部導体のみが、下面には前記第2の内部導体と接続されたスパイラル状の第4の内部導体のみがそれぞれ設けられたノイズフィルタ。
  2. 第1の内部導体および第3の内部導体からなる第1のコイルの長さが、第2の内部導体および第4の内部導体からなる第2のコイルの長さと同一になるようにした請求項記載のノイズフィルタ。
  3. 第3の内部導体の上面と第4の内部導体の下面の少なくともいずれか一方に、非磁性物を設けた請求項記載のノイズフィルタ。
  4. フッ素系シランカップリング剤に含浸された磁性体を使用した請求項1記載のノイズフィルタ。
  5. 第1、第2の磁性体シートからなる磁性体と、前記磁性体の両端面に形成された複数の外部電極と、前記第1の磁性体シートに設けられた第1の内部導体および第2の内部導体と、前記第1の磁性体シートの端部に前記外部電極と前記第1、第2の内部導体の各一端とを接続する引出電極とを有し、前記第1の磁性体シートに設けられた前記第1、第2の内部導体はそれぞれ1ターン以上の渦巻き状で前記第1の内部導体の内側に前記第2の内部導体が互いに短絡しないように設けられ、かつ第1の内部導体の他端は第2の内部導体の他端近傍に備えられ、前記第1の内部導体の上面に、前記第2の磁性体シートを介して前記第1の内部導体と接続されたスパイラル状の第3の内部導体のみが、下面には前記第2の内部導体と接続されたスパイラル状の第4の内部導体のみがそれぞれ設けられたノイズフィルタを、無線通信機器における一対の信号ラインに、それぞれ前記第1の導体、第2の導体を接続するようにしたノイズフィルタを用いた電子機器。
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