JP4675408B2 - 内燃機関のオイルポンプ構造 - Google Patents
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Description
トロコイドポンプは、ポンプハウジング内に回転自在に嵌合されるアウタロータとポンプ駆動軸と一体に回転するインナロータとを偏心して噛み合せて組み込みポンプカバーで覆って構成されるものである。
特許文献1に開示されたトロコイドポンプは、円筒状のポンプ駆動軸の端部に外周部を平面状に切欠いた切欠きが形成されており、同切欠きを有する端部をインナロータの円孔の一部を塞いだ軸孔に嵌入することで、一体に回転できるようにしている。
小組み体で、ポンプ駆動軸に突設されたインナロータ側突起がインナロータの側面に形成された嵌合溝に嵌合するので、ポンプ駆動軸に一体にインナロータは回転する構成となっている。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の側面図である。
すなわち車体前部1fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、同ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は該連結部から斜め後方に立ち上がって所定高さで水平に屈曲して後方に延びている。
一方車体前部1fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル11が設けられ、下方にフロントフォーク12が延びてその下端に前輪13が軸支されている。
パワーユニット20は、その前部が単気筒4ストロークの水冷式内燃機関30であり、シリンダブロック32を略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢にあって、そのクランクケース31の上端から前方に突出したハンガーブラケット18の端部が前記リンク部材16にピボット軸(枢支)19を介して連結されている。
この減速ギヤ機構110のあるパワーユニット20の後部に立設された支持ブラケット29と前記メインパイプ4の後部間にリヤクッション22が介装されている。
一方、シリンダヘッド33の下部から下方に延出した排気管27は、後方へ屈曲し右側に偏って後方に延びて後輪21の右側のマフラ(図示せず)に接続される。
フロア部1cはサイドカバー9eにより覆われ、また車体後部1rは左右側方からボデイカバー10によって覆われる。
内燃機関30は、シリンダブロック32のシリンダライナ32l内を往復動するピストン42とクランクシャフト40のクランクピン40pとをコネクティングロッド43が連結している。
クランクケース31は、左右割りの左クランクケース31Lと右クランクケース31Rとを合体して構成されるもので、右クランクケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左クランクケース31Lは、前部がクランクケース部の半体をなすとともに、後方に膨出して前後に長尺のベルト式無段変速機80を収容する伝動ケースを兼ねる。
クランクシャフト40の左右水平方向に延びた外側軸部のうち右外側軸部にはカムチェーン駆動スプロケット44とオイルポンプ駆動ギヤ45が一体に回転可能に嵌着されるとともに、右端にACジェネレータ70が設けられ、左外側軸部にはベルト式無段変速機80の遠心ウエイト82と駆動プーリ85が設けられる。
カムシャフト53の吸気カム面と排気カム面に吸気ロッカアーム56と排気ロッカアーム57の端部の各ローラが接する。
なお、シリンダヘッド33においてカムチェーン室52と反対側(左側)から燃焼室35に向かって点火プラグ36が嵌挿されている(図2,図3参照)。
隔壁65はカムチェーン室52とともにクランク室を形成する。
したがって、可動プーリ半体90dは、固定プーリ半体90sに対して共に回転するが、軸方向に移動して接近したり離れたりすることができる。
減速ギヤカバー111に嵌着された中間大径ギヤ113が従動軸101に形成された小径ギヤ101gと噛合している。
したがって、従動軸101の回転は、減速ギヤ機構110の小径ギヤ101gと中間大径ギヤ113の噛合および小径ギヤ112gと後車軸大径ギヤ114の噛合を介して減速されて後車軸115に伝達されて後輪21が回転される。
キック軸181の外側突出部にはキックアーム186の基端が嵌着され、同キックアーム186の先端にキックペダル187が設けられる。
円穴であるポンプハウジング141内にアウタロータ143とインナロータ144を互いに噛み合わせた状態で組み込まれ、ポンプカバー142が被せられている。
なお、ポンプ駆動軸145は、左端がインナロータ144を相対回転を規制して軸支し、右端が隔壁65の軸受ボス部65bに回転自在に軸支される。
ポンプハウジング141の円穴に被せられるポンプカバー142は、中心の軸孔142cの周囲の円板の2か所が外側に延出してボルト孔142h,142hを有する取付ボス部142b,142bが形成された外形をした板部材であり、軸孔142cの周辺に円弧状の吸入ポート142iと吐出ポート142eがポンプハウジング141側の側面に形成されている(図7参照)。
ポンプ駆動軸145のインナロータ144側(左側)の端部と中央より若干右寄り位置にそれぞれピン孔が直径方向に穿孔され、左側ピン孔にはインナロータ側ピン146が貫通され、右側ピン孔にはポンプカバー側ピン147が貫通される。
また、ポンプ駆動軸145の中央より若干右寄り位置を貫通したポンプカバー側ピン147は、外側に突出した両端(ポンプカバー側突起)がポンプカバー142のインナロータ144と接する側面と反対側の側面に沿って突出している(図6参照)。
小組み体140aは、ポンプ駆動軸145の左端部の端面はインナロータ144の左側面に対して略同一面に位置し、右端部はポンプカバー142より右方に大きく突出している(図6参照)。
また、ポンプカバー142のポンプカバー142が被せられる合せ面141sにボルト孔142h,142hに対応するボルトねじ孔141h,141hが形成されている。
そして、ポンプハウジング141内に嵌合されたアウタロータ143の内側に小組み体140aのインナロータ144を噛み合わせるようにしてポンプカバー142をポンプハウジング141の円穴に被せる。
このときのインナロータ144とアウタロータ143との噛み合わせは、互いが1周相対回転する間に複数回機会があるので、僅かな相対回転で簡単に噛み合わせることができる。
オイルポンプ被動ギヤ149は、中央部分は厚肉に形成されていて、その中心に軸孔149cが穿孔され、ポンプカバー142側の側面に軸孔149cから直径方向の両方に延長する長孔形状の嵌合溝149v,149vが形成されている。
その際、ポンプカバー142の右側側面に沿ってポンプ駆動軸145に貫通されたポンプカバー側ピン147の両端を嵌合溝149v,149vに嵌合させ、オイルポンプ被動ギヤ149をポンプカバー142に近接させ、簡易でコンパクトな構成でポンプ駆動軸145をオイルポンプ被動ギヤ149と一体に回転させることができる。
オイルポンプ被動ギヤ149は、ポンプ駆動軸145上でポンプカバー側ピン147と隔壁65の軸受ボス部65bに挟まれ、簡易な構成でオイルポンプ被動ギヤ149の軸方向の移動を規制することができる。
油溝65vは、軸受ボス部65bの端面に径方向に指向して車載時に上向きに開口するように形成されるとともに、軸受凹部の内周面に屈曲して軸方向に延び、軸受凹部の端面をその中心の油溜まりに向けて屈曲して連続して形成されており、油溝65vのオイルポンプ被動ギヤ149の右側面との間に構成される上向きの捕集口に入ったオイルがポンプ駆動軸145に沿って軸受凹部の端面の油溜まりまで供給されて、ポンプ駆動軸145の軸受の潤滑に供せられる。
140…オイルポンプ、140a…小組み体、141…ポンプハウジング、142…ポンプカバー、143…アウタロータ、144…インナロータ、144v…嵌合溝、145…ポンプ駆動軸、146…インナロータ側ピン、147…ポンプカバー側ピン(ポンプカバー側突起)、148…ボルト、149…オイルポンプ被動ギヤ、149v…嵌合溝。
Claims (4)
- 内燃機関の機関ケースに設けられる円形に凹出したポンプハウジング内に回転自在に嵌合されるアウタロータとポンプ駆動軸と一体に回転するインナロータとを偏心して噛み合せて組み込みポンプカバーで覆って構成されるトロコイドポンプであって、
前記ポンプカバーと前記インナロータとを摺動自在に重ね合わせて互いの合致した軸孔を前記ポンプ駆動軸が貫通し、前記ポンプ駆動軸に互いに軸方向に所要間隔離れて径方向に突設された一対の突起が前記ポンプカバーと前記インナロータとを両側から挟み、前記インナロータ側の一方の前記インナロータ側突起が同インナロータの側面に形成された嵌合溝に嵌合し、前記ポンプカバー側の他方の前記ポンプカバー側突起が同ポンプカバーの側面に沿って突設して小組み体とし、
前記ポンプハウジング内に嵌合されたアウタロータの内側に、小組み体の前記インナロータを噛み合わせるようにして前記ポンプカバーを被せることでオイルポンプが構成されることを特徴とする内燃機関のオイルポンプ構造。 - 前記一対の突起は、それぞれ前記ポンプ駆動軸に直径方向に穿孔されたピン孔を貫通したピンの外部に突出した端部であり、
前記インナロータに形成された嵌合溝は、前記ポンプカバーと反対側の側面に軸孔から直径方向に延長して形成された溝であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のオイルポンプ構造。 - 前記ポンプ駆動軸に軸支されるポンプ被動ギヤが前記ポンプカバーに隣接して設けられ、
前記ポンプ被動ギヤの前記ポンプカバーに隣接する側面に形成された嵌合溝に前記ポンプカバー側突起が嵌合されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のオイルポンプ構造。 - 前記ポンプ駆動軸は、クランク室を形成する隔壁部材に形成された軸受ボス部に回転自在に軸支され、
前記ポンプ被動ギヤは、前記ポンプカバー側突起と前記軸受ボス部に挟まれることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
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