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JP4635970B2 - 照明制御装置 - Google Patents

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JP4635970B2
JP4635970B2 JP2006177052A JP2006177052A JP4635970B2 JP 4635970 B2 JP4635970 B2 JP 4635970B2 JP 2006177052 A JP2006177052 A JP 2006177052A JP 2006177052 A JP2006177052 A JP 2006177052A JP 4635970 B2 JP4635970 B2 JP 4635970B2
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Description

本発明は、照明制御装置に関するものである。
従来から、光源により照明される机上面、床面等の被照射面の照度を反射光によって測定する照度センサと、照度センサが測定した照度レベルを記憶する記憶部と、被照射面の照度が目標レベルとなる方向に明るさフィードバック制御を行う制御部とを備えた照明装置に関する発明は多く成されている(例えば、特許文献1参照)。
図14は、明るさフィードバック制御を行う従来の照明装置の構成を示しており、天井面に設置した調光端末11と、調光端末11によって光出力を制御される照明器具12とで構成される。この照明装置は、壁に設けた窓W等の開口部から光が入射する環境に設置され、このような環境条件下で外光利用による省エネルギーを目的とした照明制御を行う。
図15は、調光端末11、照明器具12の各構成を示すブロック図であり、調光端末11は、制御部11aと、照度センサ11bと、記憶部11cと、リモコン送受信部11dとを備え、照明器具12は、光源12aと、光源12aへ点灯電力を供給する点灯回路12bとを備える。
調光端末11の照度センサ11bは、固有の光学系を有して一定の視野の照度を常時測定し、測定した照度を電圧信号に変換して制御部11aへ連続してセンサ電圧として出力する。この電圧信号は、照度から一意に決定され、照度と略比例の関係にある。ここで、図14において天井面に設置した調光端末11の真下には机Dが配置されており、照度センサ11bには、照明器具11の光源11aが発する光H1aにより照明される机上面からの反射光H1bと、窓Wを介した外光H2aにより照明される机上面からの反射光H2bとが入射する。
記憶部11cには、机上面の目標照度に対応したセンサ電圧の目標値(以後、目標センサ電圧と称す)が1点記憶されており、この目標センサ電圧は、外部のリモコン送信器(図示なし)からの目標値設定信号をリモコン送受信部11dが受け取り、記憶部11cに格納される。
そして、制御部11aは、記憶部11cから目標センサ電圧を読み出し、照度センサ11bから送信されるセンサ電圧がこの目標センサ電圧となるように光源12aに供給する点灯電力を制御する。具体的には、調光端末11の制御部11aから照明器具12の点灯回路12bへPWM信号が送信され、点灯回路12bは、このPWM信号に応じた点灯電力を光源12aへ供給しており、制御部11aはPWM信号のパルス幅を変化させることで、光源12aの光出力を変化させている。なお、本発明において点灯電力は、光源に供給されている電力を光源の定格電力で除した値(0〜100%)で表す。
図16は、照度センサ11bが出力するセンサ電圧と、光源12aに供給される点灯電力との関係を示しており、特性Y11(実線)は外光のない環境においての相関を示し、特性Y12(破線)は外光の入射が比較的少ない環境においての相関を示し、特性Y13(一点鎖線)は外光の入射が比較的多い環境においての相関を示している。例えば、目標センサ電圧をVpとすると、外光がない環境では光源12aを70%の点灯電力で点灯させることで、光源12aによる反射光H1bのみでセンサ電圧が目標センサ電圧Vpに一致する。この状態で外光が少量入射すると、外光による反射光H2bが加わるため、センサ電圧は目標センサ電圧Vpを上回る。そこで、調光端末11の制御部11aは、外光による反射光H2bに相当する分、光源12aに供給する点灯電力を減少させることで、センサ電圧が目標センサ電圧Vpとなるように制御する。すなわち、図16では点灯電力を50%に設定する。外光が多量入射した場合も同様であり、センサ電圧が目標センサ電圧Vpを維持するように、点灯電力を45%に設定する。このように、天井面の照度センサ11bのセンサ電圧を一定に維持することで、所定の明るさを保ちつつ、外光を利用した省エネルギーの照明制御を行う。
しかしながら、上記照明装置では、リモコン送信器等の外部設定手段によって、照明制御ブロック毎に施工者が目標値を設定する必要がある。また、レイアウト変更等があると環境条件が変わって、被照射面の反射率が変化するため、適切な明るさを確保するには目標値を再度設定する必要があった。
そこで、上記問題を解決するために、以下の照明制御装置が提案された。図17に示すように、照明制御装置21は天井面に設置されて、制御部21aと、照度センサ21bと、記憶部21cと、光源21dと、光源21dに点灯電力を供給する点灯回路21eとを備える。
まず、電源を最初に投入する出荷時状態において、照明制御装置21の制御部21aは、光源21dを所定の点灯電力、例えば70%の点灯電力で点灯させる。このとき、制御部21aは、照度センサ21bのセンサ電圧、および点灯電力(0%〜100%)を所定間隔で取得し、得られたセンサ電圧を点灯電力で除した値(以後、演算値と称す)を算出する。
[演算値]=[センサ電圧/点灯電力]………(1)
そして、この通電期間中(電源投入〜電源停止に至る期間)における演算値の最小値(演算最小値)を記憶部21cに記憶させる。ここで、演算値が最小になるのは、外光がなくてセンサ電圧が最小となる夜間である。
[演算最小値]=Min[センサ電圧/点灯電力]………(2)
そして、次回の通電期間においては、前回の通電期間に取得した演算最小値に、明るさフィードバック制御上限値を乗じた値を目標センサ電圧に設定し、明るさフィードバック制御を行う。
[目標センサ電圧]=Min[センサ電圧/点灯電力]×[明るさフィードバック制御上限値]………(3)
ここで、明るさフィードバック制御上限値とは、時間経過による光源21aの光束減退(図18(a)参照)を補正して略一定の設計照度P(図18(c)参照)を補償できる特性を有する出力曲線のことであり、図18(b)に示すように出荷時の70%から寿命末期時の100%に向かって累積点灯時間の増大に伴い増加する関数で、光源に供給される点灯電力の上限値を累積点灯時間に応じて示している。なお、この明るさフィードバック制御上限値の特性は記憶部21cに格納されている。
この制御ロジックでは、外光のない夜間時に、照度センサ21bに入射する光が減少してセンサ電圧が最小になるとともに、点灯電力が増加して明るさフィードバック制御上限値(当初は約70%)に設定されるため、演算値は夜間において最小になる。このとき、[夜間の点灯電力]=[明るさフィードバック制御上限値]であるので、最小演算値に明るさフィードバック制御上限値を乗ずれば、
[目標センサ電圧]=[夜間の約70%の点灯電力によるセンサ電圧]………(4)
となる。
そして以降は、電源投入毎に、そのときの累積点灯時間に応じたフィードバック制御上限値を用いて、上記同様に目標センサ電圧を計算し、制御部21aは、センサ電圧がこの目標センサ電圧を維持するように点灯電力を制御する。
また、目標センサ電圧を求めるために明るさフィードバック制御上限値を乗ずることには、もう1つ理由がある。仮に外光のない夜間に明るさフィードバック制御によって、明るさフィードバック制御上限値にて決められている上限である70%まで点灯電力が上昇せず、例えば65%までしか上昇しなかった場合、そのときの演算最小値は、
[演算最小値]=Min[65%の点灯電力によるセンサ電圧/点灯電力(=65%)]
となり、この演算最小値に基づいて、次回の通電期間における目標センサ電圧を決定すると、
[目標センサ電圧]=[65%の点灯電力によるセンサ電圧/点灯電力(=65%)]×[明るさフィードバック制御上限値(=70%)]
となる。
すなわち、点灯電力とセンサ電圧との比例関係が成立していれば、前回の通電期間における点灯電力65%での演算最小値に明るさフィードバック制御上限値を乗ずることによって、点灯電力70%による演算最小値に基づく目標センサ電圧に補正され、次回の通電期間に用いることができる。(例えば、特許文献2参照)
上記特許文献2のような制御を行うメリットとして、レイアウト変更等で環境条件が変わって、机上面、床面等の反射率が変化した場合においても、レイアウト変更後の夜間の演算最小値を取得することで、その演算最小値を基に翌日または翌々日の電源投入時にはレイアウト変更に対応した目標センサ電圧を設定できる点がある。すなわち、特許文献1のように目標値を設定するのに人の手を煩わせることなく、照明装置が演算値を取得し、翌日または翌々日の電源投入時に目標センサ電圧を自動的に設定することができる。
特開平11−185974号公報 特開2006−40731号公報
しかしながら、上記特許文献2の照明制御装置では、以下の課題がある。まず、通電期間中に演算最小値を計算するにあたり、極めて瞬間的な照度低下によるセンサ電圧が入力された場合、次回の通電期間の目標センサ電圧が、意図しない低い値に設定される可能性がある。したがって、外光量のわずかな増大によって、光源の光出力を低減する方向にフィードバック制御が行われて被反射面が暗くなり、さらには照度の安定性を確保することが難しくなる。
また、上記とは逆に、通電期間中に演算最小値を計算するにあたり、極めて瞬間的な照度増加によるセンサ電圧や、昼光がある状態でのセンサ電圧が入力された場合、次回の通電期間の目標センサ電圧が、意図しない高い値に設定される可能性がある。したがって、必要以上に点灯電力が大きくなってエネルギー消費が大きくなり、さらには照度の安定性を確保することが難しくなる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、瞬間的な照度変化の影響を受けることなく、適切な目標照度を設定することができる照明制御装置を提供することにある。
請求項1の発明は、点灯電力を供給されて点灯する光源と、光源により照明される被照射面の照度を反射光により測定する照度センサと、所定時間毎に照度センサの測定値および点灯電力を取得して照度センサの測定値を点灯電力で除した演算値を算出する制御部と、前記所定時間毎の演算値を格納する記憶部とを備え、制御部は、前記所定時間毎の演算値の移動平均を計算して、移動平均の最小値に基づいて目標照度を設定し、照度センサの測定値が当該目標照度となるように光源に供給する点灯電力をフィードバック制御し、点灯電力の供給を開始してから所定時間内に点灯電力の供給を停止した場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする。
この発明によれば、演算値の移動平均に基づいて目標照度を設定するので、瞬間的な照度低下および照度増加による照度センサの測定値が入力された場合であっても、適切な目標照度を設定することができ、照度の安定性を確保することができる。また、通電期間が短くて演算値の移動平均を計算することができない場合であっても、次の通電期間に被照射面の照度を適切に制御することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記目標照度が、照度センサの測定上限値以上、または照度センサの測定下限値以下に存在する場合、前記制御部は、前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする。
この発明によれば、目標照度が、照度センサの測定可能範囲外に存在する場合でも、被照射面の照度を適切に制御することができる
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記制御部は、点灯電力の供給を開始してから停止するまでの通電期間で、各移動平均と当該移動平均の次に計算した移動平均との差分を計算し、前記通電期間内において差分の正負の符号が正または負に所定比率以上偏った場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする。
この発明によれば、外光の影響下において誤って演算値の移動平均を取得することを防止し、さらに次回の通電期間においても適切に点灯電力を制御できる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記制御部は、所定時間以上に亘って点灯電力の下限値を供給した場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする。
この発明によれば、外光の影響下において誤って演算値の移動平均を取得することを防止し、さらに次回の通電期間においても適切に点灯電力を制御できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記制御部は、点灯電力の供給を開始する電源投入時に、前回の通電期間に計算した移動平均の最小値に基づいて目標照度を設定し、目標照度を前回の通電期間の目標照度から変更する場合、複数回の電源投入が行われた時点で目標照度の変更が完了するように、電源投入毎に段階的に目標照度を増加または減少させることを特徴とする。
この発明によれば、レイアウト変更によって目標照度に変更があった場合でも、光源の輝度を段階的に変化させることでユーザに不快感、違和感を与えることなく点灯制御することができる。
以上説明したように、本発明では、瞬間的な照度変化の影響を受けることなく、適切な目標照度を設定することができるという効果がある。また、通電期間が短くて演算値の移動平均を計算することができない場合であっても、次の通電期間に被照射面の照度を適切に制御することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
基本構成1
基本構成の照明制御装置1は天井面に設置されており、図1に示すように、制御部1aと、照度センサ1bと、記憶部1cと、光源1dと、点灯回路1eと、操作部1fとを備える。
そして、照度センサ1bは、固有の光学系を有して一定の視野の照度を常時測定し、測定した照度を電圧信号に変換して制御部1aへ連続してセンサ電圧として出力する。この電圧信号は、照度から一意に決定され、照度と略比例の関係にある。ここで、図2において天井面Bに設置した照明制御装置1の真下には机上面、床面などの被照射面Fがあり、照度センサ1bには、光源1dから出力された光の被照射面Fでの反射光以外に、窓を通して入り込む昼光などの外光の被照射面Fでの反射光も入射されて、被照射面Fの照度を反射光により検出する。
図3に示すように、照明制御装置1は、その下面に反射板1pと光源1dたる2本の蛍光灯を取り付けており、照度センサ1bは、反射板1pの略中央に設けた開口部1qからその受光面を露出させている。このとき、光源1dが発する照明光が照度センサ1bに直接入射しないように、照度センサ1bは反射板1pの内側に配置されている。また、照度センサ1bの検知範囲は、図14に示すような1台の調光端末11が複数の照明器具12を制御する構成では、直径約4mの範囲であったが、本基本構成のように光源と制御部とを一体化したものでは、直径約2mの範囲となっており、自己が発する反射光はより感度よく認識し、隣接する照明器具の照明光の影響が少なくなるように構成されている。
次に、制御部1aは、照度センサ1bからのセンサ電圧を増幅する増幅回路1gと、照明制御の目標照度となる照度センサ1bの出力電圧(目標センサ電圧)を計算する演算部1hと、光源1dに調光制御のためのPWM信号を出力する調光信号出力部1jとを備え、演算部1hはCPU1kで構成されている。
記憶部1cは、EEPROMのような不揮発性メモリで構成され、CPU1kからの各データ、設定値を記憶する。
点灯回路1eは、商用電源ACを入力として、PWM信号に応じた点灯電力を光源1dへ供給しており、光源1dは、例えば1乃至複数の蛍光灯で構成される。
操作部1fは、ユーザが操作することで、点灯回路1eから光源1dへの電力供給をオン・オフするスイッチで構成され、部屋の壁面等に設けられる。
以下、本基本構成の照明制御装置1の動作について説明する。まず、通常、制御部1aのCPU1kは、昼夜を問わず、増幅回路1gを介した照度センサ1bのセンサ電圧が、演算部1hで演算した目標センサ電圧となるように光源1dへ供給する点灯電力を制御する。すなわち、照度センサ1bのセンサ電圧に基づいて被照射面の照度が略一定となるように光源1dへの供給電力を制御するのである。
この目標センサ電圧は、以下のように設定される。まず、操作部1fが操作されて光源1dへの点灯電力の供給が開始されると(電源投入時)、演算部1hは、照度センサ1bのセンサ電圧、および点灯電力(0%〜100%)を1分毎に取得し、得られたセンサ電圧を点灯電力で除した演算値を求めて、当該演算値を記憶部1cに格納する。
[演算値]=[センサ電圧/点灯電力]………(5)
電源投入後、10分が経過して10個の演算値が記憶部1cに格納されると、演算部1hは、記憶部1cから10個の演算値を読み出し、10個の演算値の平均値を求めて記憶部1cに格納する。以後、最新の10個の演算値の平均値を求めることで、演算値の移動平均(演算移動平均値)を1分毎に求め、最小の演算移動平均値(演算移動平均最小値)のみを記憶部1cに格納して更新する。
[演算移動平均最小値]=Min[(演算値1+演算値2+………+演算値10)/10]………(6)
そして、操作部1fが操作されて光源1dへの点灯電力の供給を停止して今回の通電期間が終了した後、次回の電源投入時に演算部1hは、前回の通電期間に取得した演算移動平均最小値に、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値を乗じた値を目標センサ電圧に設定し、CPU1kが明るさフィードバック制御を行う。
[目標センサ電圧]=[演算移動平均最小値]×[明るさフィードバック制御上限値]………(7)
なお、明るさフィードバック制御上限値の特性は記憶部1cに格納されており、この特性については、上記背景技術にて詳述しており、説明は省略する。
図4(a)〜(d)は、照明制御装置1が朝5時に電源がオンされ、夜22時に電源がオフされるまでの通電期間における各値の推移を示す。
まず、照明制御装置1は、朝5時に電源が投入されると、外光がないため点灯電力が増加し、そのときの累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値(例えば約70%)に点灯電力が設定されて光源1dが点灯する。このときの目標センサ電圧は、外光がない条件下で、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値で光源1dが点灯しているときのセンサ電圧が設定されているとする。そして、朝9時までは外光がないため、点灯電力は上記明るさフィードバック制御上限値を維持する。この間、照明制御装置1の真下にある被照射面の照度は、外光の影響がなく、光源1dのみで決まるので、一定値を維持し、被照射面の反射光による天井面の照度も一定値を維持する。
次に、9時〜11時までは外光量が徐々に大きくなる時間帯であり、照明制御装置1は、外光量の増加に伴い、明るさフィードバック制御によってセンサ電圧が目標センサ電圧に近付くように光源1dの点灯電力を減少させるため、被照射面照度および天井面照度は一定値となる。そして、天井面照度が一定であるのでセンサ電圧は一定となるが、点灯電力は徐々に低減するため、上記(5)式による演算値は徐々に大きくなる。
次に、11時〜13時では外光量が大きくなって点灯電力は下限値PLにまで低下して、光源1dには点灯電力の下限値PLが供給されている状態となり、明るさフィードバック制御の範囲外となる。しかし、この間も外光量は増加し続けており、外光量の増加に伴って被照射面照度および天井面照度も増加する。演算値も、点灯電力が下限値PLを保ち、且つセンサ電圧が増加する一方なので、増加する傾向となるが、センサ電圧はある値で飽和し、演算値も一定となる。
次に、13時〜17時では外光量がピークを過ぎて低下し始め、被照射面照度および天井面照度も低下し始める時間帯である。しかしながら、目標センサ電圧に対して外光量が大きいため、点灯電力はまだ下限値PLを維持している。演算値は、外光量がある値以下にまで低下すると、飽和状態から徐々に低下する。
次に、17時〜19時では、外光量の低下に伴って被照射面照度および天井面照度も低下し、センサ電圧が目標センサ電圧を下回るので、明るさフィードバック制御の範囲内となり、明るさフィードバック制御によってセンサ電圧が目標センサ電圧に近付くように光源1dの点灯電力が徐々に増加し、被照射面照度および天井面照度は一定値となる。演算値は、センサ電圧が一定であり、且つ点灯電力が徐々に増加するので、減少する傾向となる。
次に、19時〜22時では外光の影響が全くなくなり、そのときの累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力が設定されて、光源1dが点灯する。この間、明るさフィードバック制御によって、被照射面照度、天井面照度、点灯電力、演算値は一定となる。この時間帯で得られた演算値を基に計算した目標センサ電圧を用いて明るさフィードバック制御を行えば、確実に設計照度を得ることができる照明空間となる。
次に、急激な外光変化があった場合の動作について説明する。まず、従来のように、通電期間において最も小さい演算値である演算最小値に基づいて目標センサ電圧を設定した場合(上記式(3)参照)、急激な外光量の低下によるセンサ電圧の瞬間的な低下が発生したときのイレギュラーな演算値が、夜間に得られる演算値よりも小さければ(図5(a)の部位Z1参照)、そのイレギュラーな演算値に基づいて次回の通電期間における目標センサ電圧が設定される。このように設定された目標センサ電圧は、意図せずに小さい値に設定され、明るさフィードバック制御によって設計照度を確保することができないという不具合が生じる。
一方、本基本構成では、演算値の移動平均(演算移動平均値)を1分毎に求め、最小の演算移動平均値である演算移動平均最小値に基づいて目標センサ電圧を設定しており(上記式(7)参照)、センサ電圧の瞬間的な低下が発生した場合でも、演算値の移動平均を算出することで瞬間的な変化を吸収でき、次回の通電期間における適切な目標センサ電圧を設定することができる。すなわち、外光量の瞬間的な増加、低下が発生した場合でも、演算移動平均最小値はその影響を受けにくいので(図5(b)の部位Z2参照)、瞬間的な照度変化の影響を受けることなく、適切な目標センサ電圧を設定することができるのである。
基本構成2
基本構成の照明制御装置の構成は、基本構成1と同様に図1で示され、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
以下、本基本構成の動作について図6を用いて説明する。まず、照度センサ1bは、測定可能な範囲である測定レンジが予め設定されている。そして、上記式(7)のように、演算移動平均最小値に基づいて求めた目標センサ電圧が、測定上限値VH以上または測定下限値VL以下であれば、目標センサ電圧として設定せず、そのときの累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値(図18(b)参照)に点灯電力を制御する(以後、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を設定する制御をタイマー制御と称する)。
ここで明るさフィードバック制御を行う場合、目標センサ電圧を設定するが、目標値に幅がないとフィードバック制御を行う上での安定性を確保することが難しいので、通常、目標センサ電圧に一定比率の幅±Va(以降、補正幅と称す)を設け、センサ電圧が目標センサ電圧の補正幅±Va内にあれば、目標値に制御されているとみなして点灯電力を変化させない。すなわち、センサ電圧の変化が微小の場合には、この微小変化に合わせて明るさフィードバック制御を行うよりも、一定状態を維持したほうがユーザにとって光出力が安定していると感じさせて好ましいことから、センサ電圧が目標センサ電圧に対して補正幅Va内に入っていれば微小変化として扱い、明るさフィードバック制御を行わない。すなわち、補正幅±Vaによって、センサ電圧の微小変化では光出力が変化しない遊びを設定しているといえる。本基本構成では、補正幅±Vaを目標センサ電圧の±5%に設定する。
一方、CPU1kが認識可能なセンサ電圧の範囲は、一般に0〜Vcc(Vccは、CPU1kの電源電圧)であり、補正幅±Vaを確保できるセンサ電圧には制約がある。例えば、センサ電圧の上限は電源電圧Vccで決まるため、±5%の補正幅を考慮した場合、目標センサ電圧の上限値VHは、VH=Vcc/1.05となる。
また、センサ電圧は制御部1aでA/D変換を施され、制御部1a内ではデジタル値で扱われており、目標センサ電圧の下限値VLは、下限値VLをA/D変換したデジタル値が、負荷出力の最低制御単位である1%だけ点灯電力を変化させたときのセンサ電圧の変化分をA/D変換したデジタル値よりも大きくなるように設定される。
そして、電源投入時に算出された目標センサ電圧が、測定上限値VH以上または測定下限値VL以下になった場合は、補正幅±Vaを確保することができない。そこで、このような場合には、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで、光源1dの光束減退を補正しながら点灯電力を制御し、このタイマー制御中に取得した演算移動平均最小値に基づいて次回の電源投入時に目標センサ電圧を設定する。
実施形態1
本実施形態の照明制御装置の構成は、基本構成1と同様に図1で示され、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
基本構成1では、演算部1hが、1分毎に取得した照度センサ1bのセンサ電圧、および点灯電力(0%〜100%)に基づいて演算値を求め、さらに10個の演算値の移動平均を1分毎に求めることで、センサ電圧の瞬間的な低下が発生した場合でも、演算値の移動平均を算出することで瞬間的な変化を吸収している。すなわち、電源投入後、10分経過した後に、1分毎に演算値の移動平均を求めている。
しかし、電源投入後、10分が経過しないうちに電源をオフした場合には、移動平均を求めることができないので、このような場合には、次の通電期間において、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで、光源1dの光束減退を補正しながら点灯電力を制御し、このタイマー制御中に取得した演算移動平均最小値に基づいて次々回の電源投入時に目標センサ電圧を設定する。
実施形態2
本実施形態の照明制御装置の構成は図7で示され、基本構成1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
通電期間中に求めた演算移動平均値が、夜間のデータに基づくものではなく、外光のある状態で算出された値である場合、このような演算移動平均値を基に次回の通電期間の目標センサ電圧を設定すると、目標センサ電圧が意図しない高い値に設定される可能性があり、必要以上に点灯電力が大きくなってエネルギー消費が大きくなる虞がある。そこで、演算移動平均値が外光のある状態で算出されたか否かを判別するために、最小の演算移動平均値(演算移動平均最小値)だけでなく、その通電期間中の全ての演算移動平均値を記憶部1cに格納し、格納した全ての演算移動平均値に基づいて外光がある条件下でのデータか否かを判別する外光判別部1mを制御部1aに設けている。なお、外光判別部1mは演算部1hと同様にCPU1kで構成される。
まず、太陽高度が上昇するにつれて外光の影響で被照射面の照度が増加し、太陽高度のピークを過ぎた後、照度が低減するような通常の日照環境では、図8(a)〜(d)に示すように各値が推移する(なお、各値の推移は図4(a)〜(d)と同様である)。
ここで、演算移動平均値の時間推移は、図8(d)に示すように、
1.単調増加(例えば、期間T1)
2.単調減少(例えば、期間T2)
3.一定値(例えば、期間T3)
4.1.〜3.以外の変則的な特性
の4つのパターンに分類される。
上記1.〜4.のパターンのうち、4.のパターンは、外光がある条件下での演算移動平均値なのか、あるいは一定照度で点灯している隣接した照明器具の影響下での演算移動平均値なのかを判断することは困難であるが、上記1.2.のパターンについては、演算移動平均値および点灯電力の各時間推移に基づいて、外光がある条件下での演算移動平均値であるか否かを判定できる。
判定方法は、制御部1aにおいて以下の処理を行うことで実現できる。まず通電期間中において、演算部1hが1分毎に算出した演算移動平均値の時間推移を記憶部1cに格納し、外光判別部1mは、今回格納した演算移動平均値と1分前に格納した演算移動平均値との大小を比較し、その比較結果を記憶部1cに格納しておく。そして、1回の通電期間における全比較回数のうち、演算移動平均値が1分前の演算移動平均値よりも大きい回数が70%以上の比率であれば、外光によって演算移動平均値が単調増加していると判断して(上記1.のパターン)、この通電期間中に取得した演算移動平均値を破棄する。また、1回の通電期間における全比較回数のうち、演算移動平均値が1分前の演算移動平均値よりも小さい回数が70%以上の比率であれば、外光によって演算移動平均値が単調減少していると判断して(上記2.のパターン)、この通電期間中に取得した演算移動平均値を破棄する。
外光の影響で演算移動平均値が単調増加しているまたは単調減少していると判断して演算移動平均値を破棄した場合、次回の電源投入時に目標センサ電圧を設定することはできない。そこで、次回の通電時には、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで、光源1dの光束減退を補正しながら点灯電力を制御し、このタイマー制御中に取得した演算移動平均最小値に基づいて次々回の電源投入時に目標センサ電圧を設定する。
したがって、外光の影響がある場合には演算移動平均値を破棄することで、外光の影響下で誤って演算移動平均値を取得することを防止し、演算移動平均値を破棄した場合には、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで次回の通電期間においても適切に点灯電力を制御できる。
また、1回の通電期間における全比較回数のうち、演算移動平均値が1分前の演算移動平均値よりも大きい回数が70%未満であり、且つ演算移動平均値が1分前の演算移動平均値よりも小さい回数が70%未満であれば、外光判別部1mは外光なしと判断し、通電期間中に取得した演算移動平均値を有効として、これらの演算移動平均値のうち最小の演算移動平均値を用いて、目標センサ電圧を算出する。
実施形態3
本実施形態の照明制御装置の構成は図9で示され、基本構成1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
通電期間中に求めた演算移動平均値が、夜間のデータに基づくものではなく、外光のある状態で算出された値である場合、このような演算移動平均値を基に次回の通電期間の目標センサ電圧を設定すると、目標センサ電圧が意図しない高い値に設定される可能性があり、必要以上に点灯電力が大きくなってエネルギー消費が大きくなる虞がある。そこで、演算移動平均値が外光のある状態で算出されたか否かを判別するために、外光がある条件下でのデータか否かを判別する外光判別部1nを制御部1aに設けている。なお、外光判別部1nは演算部1hと同様にCPU1kで構成される。
外光量の増加に伴い、明るさフィードバック制御によってセンサ電圧が目標センサ電圧に近付くように光源1dの点灯電力は減少し、外光量がさらに増加すると点灯電力は下限値PLにまで低下する(図4(b)参照)。そこで外光判別部1nは、外光の影響によって点灯電力が下限値PLにまで低下した状態が所定時間継続したか否かを判別し、所定時間継続した場合に外光ありと判断して、この通電期間中に取得した演算移動平均値を破棄する。
外光判別部1nが外光ありと判断して演算移動平均値を破棄した場合、演算移動平均最小値を算出することができず、したがって次回の電源投入時に目標センサ電圧を設定することはできない。そこで、次回の通電時には、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで、光源1dの光束減退を補正しながら点灯電力を制御し、このタイマー制御中に取得した演算移動平均最小値に基づいて次々回の電源投入時に目標センサ電圧を設定する。
したがって、外光の影響がある場合には演算移動平均値を破棄することで、外光の影響下で誤って演算移動平均値を取得することを防止し、演算移動平均値を破棄した場合には、累積点灯時間に応じた明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するタイマー制御を行うことで次回の通電期間においても適切に点灯電力を制御できる。
実施形態4
本実施形態の照明制御装置の構成は図10で示され、基本構成1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
基本構成1では、演算値の移動平均(演算移動平均値)を1分毎に求めて、最小の演算移動平均値(演算移動平均最小値)のみを記憶部1cに格納して更新し、次の電源投入時に、上記式(7)のように演算移動平均最小値に明るさフィードバック制御上限値を乗じて目標センサ電圧を設定している(以後、第1の学習制御と称す)。しかし、図11(a)(b)に示すようにレイアウト変更時t20の前後で演算移動平均値が増加して、次々回の電源投入時に目標センサ電圧が大幅に変化した場合、レイアウト変更前の光源1dの輝度と、レイアウト変更後の光源1dの輝度との差が顕著に発生して、ユーザに不快感、違和感を与える可能性がある。そこで、本実施形態では、演算部1hが目標センサ電圧を段階的に変更することで、ユーザに不快感、違和感を与えないようにする。
そこで、レイアウト変更後の目標センサ電圧の最終値(最終の目標センサ電圧)を求め、
[最終の目標センサ電圧]=[演算移動平均最小値]×[明るさフィードバック制御上限値] ………(8)
最終の目標センサ電圧とレイアウト変更前の目標センサ電圧との差を3で除して補正値を求める。
[補正値]={[最終の目標センサ電圧]−[前回の目標センサ電圧]}/3………(9)
3で除するのは、目標センサ電圧を3段階で変更させるためである。
そして、前回の目標センサ電圧に補正値を加算して、今回の目標センサ電圧を設定する。
[今回の目標センサ電圧]=[前回の目標センサ電圧]+[補正値]………(10)
この処理を電源投入毎に行うことで目標センサ電圧が3段階に変化し、3回目の電源投入時には最終の目標センサ電圧となり、目標センサ電圧の変更が終了する(以後、第2の学習制御と称す)。
本実施形態では、上記第1の学習制御、第2の学習制御、タイマー制御の3つの制御モードを有し、ユーザがモード切替部1rを操作することによっていずれかの制御モードに切替可能である。
第1の学習モードについては基本構成1で説明しており、タイマー制御については基本構成2で説明しているので、以下、床材を低反射率から高反射率に変更した場合の第2の学習制御について図12(a)〜(c)を用いて説明する。
まず、制御モードを第1の学習制御に設定した状態で、出荷後の電源投入1回目は、CPU1kが累積点灯時間「0」に対応した明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するとともに(図18(b)に示す高出力タイプの点灯回路の特性では73%、図示しない定格出力タイプの点灯回路の特性では50%)、演算部1hは通電期間中の演算移動平均値を1分毎に求め、最小の演算移動平均値(演算移動平均最小値)Xaを記憶部1cに格納する。そして、夜中に電源がオフされて消灯する。
2回目の電源投入がなされると、演算部1hは、上記(7)式に基づき、1回目の通電期間に記憶部1cに格納した演算移動平均最小値Xaを用いて
[目標センサ電圧Vs2]=[演算移動平均最小値Xa]×[明るさフィードバック制御上限値]
を求め、CPU1kは、センサ電圧がこの目標センサ電圧Vs2となるように点灯電力を制御する。この通電期間中の時間t1に、光源1d直下の床材を低反射率のものから高反射率のものに変更するレイアウト変更が行われると、照度センサ1bに入射する反射光の量が増えるため、設定された目標センサ電圧Vs2に対して、レイアウト変更後の点灯電力は、レイアウト変更前の点灯電力に比べて低減する方向に制御され、被照射面の照度は暗くなる。この2回目の通電期間中は、被照射面の照度が暗い状態が継続する。そして、この2回目の通電期間中も、上記(6)式により算出された演算移動平均最小値が記憶部1cに格納されるのであるが、レイアウト変更前の演算値の移動平均値Xaは、点灯電力が低減したレイアウト変更後の演算値の移動平均値Xbよりも小さいので、記憶部1cにはレイアウト変更前に取得した移動平均値Xaが演算移動平均最小値として格納される。
3回目の電源投入は、ユーザによって制御モードを第2の学習制御に切り替えた後になされ(時間t2)、前回のレイアウト変更によって床面の反射率が高い状態で点灯制御が行われる。そして、2回目の通電期間において、記憶部1cにはレイアウト変更前に取得した演算移動平均最小値Xaが格納されており、最終の目標センサ電圧Vsaは、レイアウト変更前に取得した演算移動平均最小値Xaに基づいて、上記(8)式より、
[最終の目標センサ電圧Vsa]=[演算移動平均最小値Xa]×[明るさフィードバック制御上限値]
で算出される。このとき、前回の目標センサ電圧Vs2と最終の目標センサ電圧Vsaとの間には差がないため、上記(9)式より、
[補正値H3]={[最終の目標センサ電圧Vsa]−[前回の目標センサ電圧Vs2]}/3=0
となり、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs3]=[前回の目標センサ電圧Vs2]
となる。
したがって、3回目の通電期間では前回と同様に、被照射面の照度が暗い状態に制御される。また、演算移動平均最小値としては、レイアウト変更後の移動平均値であるXbが記憶部1cに格納される。
4回目の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされ、レイアウト変更による被照射面の反射率変化を目標センサ電圧に反映させる。まず、最終の目標センサ電圧Vsbは、レイアウト変更後に取得した演算移動平均最小値Xbに基づいて
[最終の目標センサ電圧Vsb]=[演算移動平均最小値Xb]×[明るさフィードバック制御上限値]
で算出され、上記(9)式より
[補正値H4]={[最終の目標センサ電圧Vsb]−[前回の目標センサ電圧Vs3]}/3
となり、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs4]=[前回の目標センサ電圧Vs3]+[補正値H4]
となる。
したがって、4回目の通電期間では、目標センサ電圧が前回より大きくなるため、点灯電力が増加し、被照射面の照度も明るくなる。
5回目の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされ、前回の演算移動平均最小値がXbであることから、最終の目標センサ電圧は前回と同様にVsbに設定され、上記(9)式より
[補正値H5]={[目標センサ電圧Vsb]−[前回の目標センサ電圧Vs4]}/3
となる。
ここで、4回目の通電期間でも補正値H4を算出しており、補正値H4と補正値H5のどちらを採用するかは以下のように決定される。前回算出された補正値H4と今回算出された補正値H5との各符号が同一で、且つ補正値H5が補正値H4より絶対値が大きい場合や、前回算出された補正値H4と今回算出された補正値H5との各符号が異なる場合には、補正値H5が採用される。上記以外の場合は、補正値H4が採用される。この処理に従うと、前回算出された補正値H4は今回算出された補正値H5と同符号且つ、補正値H5より絶対値が大きいため、補正値H4が採用される。
したがって、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs5]=[前回の目標センサ電圧Vs4]+[補正値H4]
となり、目標センサ電圧が前回よりさらに大きくなるため、点灯電力がさらに増加し、被照射面の照度も明るくなる。
6回目の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされ、前回の演算移動平均最小値がXbであることから、最終の目標センサ電圧は前回と同様にVsbに設定され、上記(9)式より
[補正値H6]={[目標センサ電圧Vsb]−[前回の目標センサ電圧Vs5]}/3
となる。
そして、補正値H4は今回算出された補正値H6と同符号且つ、補正値H6より絶対値が大きいため、補正値H4が採用され、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs6]=[前回の目標センサ電圧Vs5]+[補正値H4]
となり、目標センサ電圧が前回よりさらに大きくなるため、点灯電力がさらに増加し、被照射面の照度も明るくなる。そして、今回の目標センサ電圧Vs6=最終の目標センサ電圧Vsbとなり、目標センサ電圧の段階的な変更処理が完了する。
7回目以降の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされるが、演算部1hは、採用すべき補正値が決定されてからの演算回数を記憶しており、この演算回数が3回に達した7回目以降の電源投入時には補正値を採用することなく、次のレイアウト変更まで前回と同じ目標センサ電圧(例えば、[今回の目標センサ電圧Vs7]=[前回の目標センサ電圧Vs6])に設定される。
このように、4回目の電源投入時に決定した最終の目標センサ電圧に向かって、目標センサ電圧を3段階で更新し、被照射面の照度を明るさフィードバック制御によって徐々に明るくすることで、光源1dの輝度を段階的に変化させてユーザに不快感、違和感を与えることなく点灯制御している。
実施形態5
本実施形態の照明制御装置の構成は図10で示され、実施形態4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
実施形態4では、床材を低反射率から高反射率に変更した場合の第2の学習制御を説明したが(図12(a)〜(c)参照)、本実施形態では、床材を高反射率から低反射率に変更した場合の第2の学習制御について図13(a)〜(c)を用いて説明する。
まず、制御モードを第1の学習制御に設定した状態で、出荷後の電源投入1回目は、CPU1kが累積点灯時間「0」に対応した明るさフィードバック制御上限値に点灯電力を制御するとともに、演算部1hは通電期間中の演算移動平均値を1分毎に求め、最小の演算移動平均値(演算移動平均最小値)Xcを記憶部1cに格納する。そして、夜中に電源がオフされて消灯する。
2回目の電源投入がなされると、演算部1hは、上記(7)式に基づき、1回目の通電期間に記憶部1cに格納した演算移動平均最小値Xcを用いて
[目標センサ電圧Vs12]=[演算移動平均最小値Xc]×[明るさフィードバック制御上限値]
を求め、CPU1kは、センサ電圧がこの目標センサ電圧Vs12となるように点灯電力を制御する。この通電期間中の時間t11に、光源1d直下の床材を高反射率のものから低反射率のものに変更するレイアウト変更が行われると、照度センサ1bに入射する反射光の量が減るため、設定された目標センサ電圧Vs12に対して、レイアウト変更後の点灯電力は、レイアウト変更前の点灯電力に比べて増加する方向に制御され、被照射面の照度は明るくなる。この2回目の通電期間中は、被照射面の照度が明るい状態が継続する。そして、この2回目の通電期間中も、上記(6)式により算出された演算移動平均最小値が記憶部1cに格納されるのであるが、点灯電力が増加したレイアウト変更後の演算値の移動平均値Xdは、レイアウト変更前の演算値の移動平均値Xcよりも小さいので、記憶部1cにはレイアウト変更後に取得した移動平均値Xdが演算移動平均最小値Xdとして格納される。
3回目の電源投入は、ユーザによって制御モードを第2の学習制御に切り替えた後になされ(時間t12)、前回のレイアウト変更によって床面の反射率が低い状態で点灯制御が行われる。そして、2回目の通電期間において、記憶部1cにはレイアウト変更後に取得した演算移動平均最小値Xdが格納されており、最終の目標センサ電圧Vsdは、レイアウト変更後に取得した演算移動平均最小値Xdに基づいて、上記(8)式より、
[最終の目標センサ電圧Vsd]=[演算移動平均最小値Xd]×[明るさフィードバック制御上限値]
で算出される。
そして、上記(9)式より、
[補正値H13]={[最終の目標センサ電圧Vsd]−[前回の目標センサ電圧Vs12]}/3
となり、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs13]=[前回の目標センサ電圧Vs12]+[補正値H13]
となって、レイアウト変更による被照射面の反射率変化が目標センサ電圧に反映される。
したがって、3回目の通電期間では、目標センサ電圧が前回より小さくなるため、点灯電力が減少し、被照射面の照度も暗くなる。
4回目の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされ、前回の演算移動平均最小値がXdであることから、最終の目標センサ電圧は前回と同様にVsdに設定され、上記(9)式より
[補正値H14]={[目標センサ電圧Vsd]−[前回の目標センサ電圧Vs13]}/3
となる。
そして、補正値H13は今回算出された補正値H14と同符号且つ、補正値H14より絶対値が大きいため、補正値H13が採用され、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs14]=[前回の目標センサ電圧Vs13]+[補正値H13]
となる。
したがって、4回目の通電期間では、目標センサ電圧が前回よりさらに小さくなるため、点灯電力がさらに減少し、被照射面の照度も暗くなる。
5回目の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされ、前回の演算移動平均最小値がXdであることから、最終の目標センサ電圧は前回と同様にVsdに設定され、上記(9)式より
[補正値H15]={[目標センサ電圧Vsd]−[前回の目標センサ電圧Vs14]}/3
となる。
そして、補正値H13は今回算出された補正値H15と同符号、且つ補正値H15より絶対値が大きいため、補正値H13が採用され、上記(10)式より、
[今回の目標センサ電圧Vs15]=[前回の目標センサ電圧Vs14]+[補正値H13]
となり、目標センサ電圧が前回よりさらに小さくなるため、点灯電力がさらに減少し、被照射面の照度も暗くなる。そして、今回の目標センサ電圧Vs15=最終の目標センサ電圧Vsdとなり、目標センサ電圧の段階的な変更処理が完了する。
6回目以降の電源投入は、制御モードを第2の学習制御に設定した状態でなされるが、演算部1hは、採用すべき補正値が決定されてからの演算回数を記憶しており、この演算回数が3回に達した6回目以降の電源投入時には補正値を採用することなく、次のレイアウト変更まで前回と同じ目標センサ電圧(例えば、[今回の目標センサ電圧Vs16]=[前回の目標センサ電圧Vs15])に設定される。
このように、3回目の電源投入時に決定した最終の目標センサ電圧に向かって、目標センサ電圧を3段階で更新し、被照射面の照度を明るさフィードバック制御によって徐々に暗くすることで、光源1dの輝度を段階的に変化させてユーザに不快感、違和感を与えることなく点灯制御している。
なお、上記基本構成1,2、実施形態1〜5を適宜組み合わせれば、各々の効果を1つの照明制御装置で得ることができる。
基本構成1の照明制御装置のブロック構成を示す図である。 同上の設置状態を示す図である。 同上の下面から見た外観を示す図である。 (a)〜(d)同上の各値の時間推移を示す図である。 (a)(b)同上の外光変化に対する動作を示す図である。 同上の照度センサの測定レンジを示す図である。 実施形態2の照明制御装置のブロック構成を示す図である。 (a)〜(d)同上の各値の時間推移を示す図である。 実施形態3の照明制御装置のブロック構成を示す図である。 実施形態4の照明制御装置のブロック構成を示す図である。 (a)(b)同上の第1の学習制御における各値の時間推移を示す図である。 (a)〜(c)同上の第2の学習制御における各値の時間推移を示す図である。 (a)〜(c)実施形態5の照明制御装置の第2の学習制御における各値の時間推移を示す図である。 従来の照明装置の設置状態を示す図である。 同上のブロック構成を示す図である。 同上のセンサ電圧と点灯電力との関係を示す図である。 従来の照明制御装置のブロック構成を示す図である。 (a)〜(c)同上の光束減退を補正する明るさフィードバック制御上限値を示す図である。
1 照明制御装置
1a 制御部
1b 照度センサ
1c 記憶部
1d 光源
1e 点灯回路
1h 演算部

Claims (5)

  1. 点灯電力を供給されて点灯する光源と、光源により照明される被照射面の照度を反射光により測定する照度センサと、所定時間毎に照度センサの測定値および点灯電力を取得して照度センサの測定値を点灯電力で除した演算値を算出する制御部と、前記所定時間毎の演算値を格納する記憶部とを備え、
    制御部は、前記所定時間毎の演算値の移動平均を計算して、移動平均の最小値に基づいて目標照度を設定し、照度センサの測定値が当該目標照度となるように光源に供給する点灯電力をフィードバック制御し、
    点灯電力の供給を開始してから所定時間内に点灯電力の供給を停止した場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御する
    ことを特徴とする照明制御装置。
  2. 前記目標照度が、照度センサの測定上限値以上、または照度センサの測定下限値以下に存在する場合、前記制御部は、前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
  3. 前記制御部は、点灯電力の供給を開始してから停止するまでの通電期間で、各移動平均と当該移動平均の次に計算した移動平均との差分を計算し、前記通電期間内において差分の正負の符号が正または負に所定比率以上偏った場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする請求項1または2記載の照明制御装置。
  4. 前記制御部は、所定時間以上に亘って点灯電力の下限値を供給した場合、次に点灯電力の供給を開始したときに前記フィードバック制御を行わず、累積点灯時間に応じた光源の光束減退を補正するように点灯電力を制御することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の照明制御装置。
  5. 前記制御部は、点灯電力の供給を開始する電源投入時に、前回の通電期間に計算した移動平均の最小値に基づいて目標照度を設定し、目標照度を前回の通電期間の目標照度から変更する場合、複数回の電源投入が行われた時点で目標照度の変更が完了するように、電源投入毎に段階的に目標照度を増加または減少させることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の照明制御装置。
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