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JP4585163B2 - ハイドロタルサイト系水和金属化合物とその製造方法、及びこの化合物を焼成したアルキレンオキサイドの付加反応触媒、並びにこの触媒の評価方法 - Google Patents

ハイドロタルサイト系水和金属化合物とその製造方法、及びこの化合物を焼成したアルキレンオキサイドの付加反応触媒、並びにこの触媒の評価方法 Download PDF

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JP4585163B2
JP4585163B2 JP2002135531A JP2002135531A JP4585163B2 JP 4585163 B2 JP4585163 B2 JP 4585163B2 JP 2002135531 A JP2002135531 A JP 2002135531A JP 2002135531 A JP2002135531 A JP 2002135531A JP 4585163 B2 JP4585163 B2 JP 4585163B2
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Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明は、アルキレンオキサイドの付加反応触媒の前駆体などに用いられるハイドロタルサイト系水和金属化合物と、その製造方法、及びこの化合物を焼成したアルキレンオキサイドの付加反応触媒、並びにこの触媒の性能評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイドロタルサイト系水和金属化合物を焼成して脱水すると、アルキレンオキサイドの付加反応触媒が得られる。この触媒は高級アルコールなどへのアルキレンオキサイドの付加反応触媒などに用いられる。
【0003】
ハイドロタルサイト系水和金属化合物を出発材料とするアルキレンオキサイドの付加反応触媒の製造方法は、特開2000−212272号特開2001−38212号などで提案されている。しかし、この触媒の前駆体であるハイドロタルサイト系水和金属化合物の表面性状と、触媒活性との関係を検討したものは知られていない。
【0004】
【発明の課題】
発明者は、前駆体のハイドロタルサイト系水和金属化合物を電位差滴定した際の結果により、この前駆体を焼成したアルキレンオキサイドの付加反応触媒の性能を評価できることを見出した。また前記の電位差滴定で優れた結果を示し、従ってアルキレンオキサイドの付加反応触媒の前駆体として優れた、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の製造方法を見出した。そして発明者は、このハイドロタルサイト系水和金属化合物からの触媒の製造方法を開発した。この触媒の性能はハイドロタルサイト系水和金属化合物の電位差滴定で評価でき、発明者は触媒性能の評価方法も開発した。
【0005】
以上のように、この発明の課題は、新規なハイドロタルサイト系水和金属化合物とその製造方法、及び前記水和金属化合物を前駆体とするアルキレンオキサイドの付加反応触媒、並びにこの触媒の評価方法を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】
この発明のハイドロタルサイト系水和金属化合物は、式(1)で表され、
水酸化マグネシウム、塩基性または中性の炭酸マグネシウム、及び水酸化アルミニウムの少なくとも一種以上の固体原料を用い、マグネシウム源またはアルミニウム源の残部を可溶性のマグネシウム塩またはアルミニウム塩とした水性スラリーを、120℃以上300℃以下で水熱反応させることにより得られ、
規定濃度で0.001〜0.1mol/Lに調製した酸性水溶液中に、前記水和金属化合物を0.05〜2wt%の濃度になるように添加した懸濁液に、0.1〜10mol/Lの強塩基滴定剤を滴下して、懸濁液のpHをガラス電極で電位差滴定した際に、pH=7からpH=10.3の変曲点までに要した水酸化物イオン消費量が、ハイドロタルサイト系水和金属化合物1g当たり、2mmol以下であることを特徴とする。
Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2+δ ・mH2O (0<x<0.5,δは非化学量論的パラメータ,0<m<2) (1)
なお強塩基滴定剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びアンモニアやアンモニアのアルキル誘導体からなる群の少なくとも1種が好ましい。
【0007】
またこの発明のアルキレンオキサイドの付加反応触媒は、式(1)で表されるハイドロタルサイト系水和金属化合物で、規定濃度で0.001〜0.1mol/Lに調製した酸性水溶液中に、前記水和金属化合物を0.05〜2wt%の濃度になるように添加した懸濁液に、0.1〜10mol/Lの強塩基滴定剤を滴下して、懸濁液のpHをガラス電極で電位差滴定した際に、pH=7からpH=10.3の変曲点までに要した水酸化物イオン消費量が、ハイドロタルサイト系水和金属化合物1g当たり2mmol以下であるものを、400〜800℃で焼成して得られるもので、式(2)で表されるものである。
Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2+δ・mH2O (0<x<0.5,δは非化学量論的パラメータ,0<m<2) (1)
Mg1-xAlxx/2O(2+x)/2 (ただし0<x<0.5で、□は陽イオン空孔を示す) (2)
なお強塩基滴定剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びアンモニアやアンモニアのアルキル誘導体からなる群の少なくとも1種が好ましい。
このアルキレンオキサイドの付加反応触媒は、例えば高級アルコールへの、アルキレンオキサイドの付加反応触媒として有効である。
【0008】
この発明のハイドロタルサイト系水和金属化合物は、例えば、水酸化マグネシウム、塩基性または中性の炭酸マグネシウム、及び水酸化アルミニウムの少なくとも一種以上の固体原料を用い、マグネシウム源またはアルミニウム源の残部を可溶性のマグネシウム塩またはアルミニウム塩とした水性スラリーを、120℃以上300℃以下で水熱反応させて製造される。
【0009】
この発明のアルキレンオキサイドの付加反応触媒の評価方法では、規定濃度で0.001〜0.1mol/Lに調製した酸性水溶液中に、焼成前のハイドロタルサイト系水和金属化合物を0.05〜2wt%の濃度になるように添加した懸濁液に、0.1〜10mol/Lの強塩基滴定剤を滴下して、懸濁液のpHをガラス電極で測定して電位差滴定を行い、
pH=7からpH=10.3の変曲点までに要した水酸化物イオン消費量が、ハイドロタルサイト系水和金属化合物1g当たり、2mmmol以下である際に反応率及び反応選択性が良好とし、水酸化物イオン消費量が2mmmol超である際に反応率及び反応選択性が不良であるとする。
(ただしハイドロタルサイト系水和金属化合物は式(1)で表され、アルキレンオキサイドの付加反応触媒はこれを400〜800℃で焼成したもので式(2)で表され、該触媒は高級アルコールへのアルキレンオキサイドの付加反応触媒である)
なお強塩基滴定剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びアンモニアやアンモニアのアルキル誘導体からなる群の少なくとも1種が好ましい。
Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2+δ・mH2O (0<x<0.5,δは非化学量論的パラメータ,0<m<2) (1)
Mg1-xAlxx/2O(2+x)/2 (ただし0<x<0.5で、□は陽イオン空孔を示す) (2)
【0010】
【発明の作用効果】
図4,図5に例示するように、アルキレンオキサイドの付加反応触媒の触媒性能は、前駆体のハイドロタルサイト系水和金属化合物の電位差滴定により評価することができる。言い換えると、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の電位差滴定で、所定の条件で測定した水酸化物イオン消費量が2mmol/[gハイドロタルサイト系水和金属化合物]以下であれば良好な触媒性能が得られ、水酸化物イオン消費量が2mmol/[gハイドロタルサイト系水和金属化合物]を越えると、良好な触媒性能が得られない。このようにハイドロタルサイト系水和金属化合物の性質は、その主な用途であるアルキレンオキサイドの付加反応触媒の側から見た場合に、請求項1に記載の条件で測定した水酸化物イオン消費量が2mmol/[gハイドロタルサイト系水和金属化合物]以下かどうかで変化する。そしてこの発明のハイドロタルサイト系水和金属化合物は、例えばアルキレンオキサイドの付加反応触媒に用いた場合に、優れた反応率と反応選択性とが得られる。
【0011】
この発明のハイドロタルサイト系水和金属化合物をアルキレンオキサイドの付加反応触媒に転化するには、例えば400〜800℃で焼成すればよく、焼成雰囲気は不活性雰囲気中や真空中などが好ましい。400〜800℃での焼成により、ハイドロタルサイト系水和金属化合物は層状の構造を保ったまま脱水かつ脱炭酸されて、アルキレンオキサイドの付加反応触媒となり、この触媒を用いると高い反応率や高い反応選択性が得られる。
【0012】
この発明のアルキレンオキサイドの付加反応触媒の評価方法では、焼成前のハイドロタルサイト系水和金属化合物を所定の条件で電位差滴定することにより、アルキレンオキサイドの付加反応触媒としての性能を予測できるので、アルキレンオキサイドの付加反応触媒の製造時の品質管理や評価などに有効である。
【0013】
【実施例】
【0014】
【ハイドロタルサイト系水和金属化合物と付加反応触媒の調製】
以下に、実施例1〜実施例7として、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の調製と、得られたハイドロタルサイト系水和金属化合物を焼成したアルキレンオキサイドの付加反応触媒とを示す。ハイドロタルサイト系水和金属化合物は水熱反応で調製し、原材料のマグネシウム源及びアルミニウム源に反応温度で適度の可溶性のある固体原料を用いる。好ましくはマグネシウム源とアルミニウム源の双方を適度の可溶性のある固体原料とするが、一方のみを固体原料とし、他方を可溶性の塩として加えてもよい。比較例1〜4として、水熱反応温度を同じにして、マグネシウム源とアルミニウム源の双方を可溶性塩とした例を示す。
【0015】
【実施例1】
水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]粉末56g、塩基性炭酸マグネシウム[Mg5(CO3)4(OH)2・4H2O]粉末60g、及び水酸化アルミニウム[Al(OH)3]粉末54gを純水に添加して、混合スラリー1.5Lを調製した(Mg/Al仕込モル比:2.3、CO2/Al仕込モル比:0.75)。これを2Lオートクレーブに仕込み、180℃まで昇温し、攪拌しながら、5時間水熱反応を行った。反応終了後、スラリーを室温まで冷却し、吸引濾過および水洗を行い、120℃で24時間乾燥後、粉砕してハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-1)を得た。また、ハイドロタルサイト焼成金属酸化物触媒(B-1)は、得られたハイドロタルサイト系水和金属化合物を窒素雰囲気下、500℃で3時間焼成することにより得た。
【0016】
なお水熱反応温度を100℃にすると固体の未反応残査が残り、後述のように水熱反応温度120℃では固体残査が生じず、投入原料を全量ハイドロタルサイト系水和金属化合物に転化できたので、水熱反応温度は120℃以上が好ましい。また水熱反応温度が300℃を越えると、反応時の圧力が高くなりすぎることを考慮して、水熱反応温度は120℃〜300℃が好ましく、特に好ましくは120〜250℃とする。
【0017】
投入した水酸化マグネシウムや塩基性炭酸マグネシウム、あるいは水酸化アルミニウムでは、結晶水や炭酸基と水酸基との比のばらつき等のために、微妙に組成が異なることがあるが、そのこと自体は重要ではない。また水酸化マグネシウムや塩基性炭酸マグネシウム、あるいは水酸化アルミニウムの組成を、例えば金属成分や水酸基あるいは炭酸基を、10mol%以下の割合で置換してもよい。オートクレーブ中での水熱反応は、マグネシウム源(水酸化マグネシウムや塩基性炭酸マグネシウム、中性炭酸マグネシウム)やアルミニウム源(水酸化アルミニウム)が水熱反応により徐々に溶出して、ハイドロタルサイト系水和金属化合物へと転化するものと考えられる。
【0018】
オートクレーブ中での水熱反応時間は1〜24時間程度が好ましく、スラリーの濃度は上記の濃度(ハイドロタルサイト系水和金属化合物換算で1.5mol/L)の1/5〜5倍程度の範囲で変化させてもよく、特に1/3〜3倍程度の範囲で変化させてもよい。後述のように、所望のハイドロタルサイト系水和金属化合物を得るには、マグネシウム源及びアルミニウム源に関して少なくとも一種の固体原料を用いる必要があり、特にアルミニウム源をほぼ(90mol%以上)全量固体とするか、マグネシウム源をほぼ(90mol%以上)全量固体とすることが好ましい。具体的な結果は示さないが、マグネシウム源としてマグネサイト(MgCO3)を用いると水熱反応時に固体残査が残り、アルミニウム源としてベーマイト(AlOOH)を用いても固体残査が残った。これはマグネサイトやベーマイトが水熱条件下で安定で、溶解度が低いためと考えられる。
【0019】
焼成温度は例えば400〜800℃とし、焼成雰囲気は窒素中の他にAr中などの不活性雰囲気中(CO2中を除く)や真空中などでも良く、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の層状構造を破壊せずに脱水かつ脱炭酸して、アルキレンオキサイドの付加反応触媒に転化し得る雰囲気であればよい。この触媒は岩塩型の酸化マグネシウムと酸化アルミニウムの固溶体である。また焼成温度が800℃を越えると、スピネルへの転化などが生じるので、焼成温度は400〜800℃とする。
【0020】
【実施例2】
水酸化マグネシウム粉末66g、中性炭酸マグネシウム[MgCO3・3H2O 粉末56g、及び水酸化アルミニウム粉末60gを固体原料に使用し(Mg/Al仕込モル比:2.0、CO2/Al仕込モル比:0.53)、オートクレーブ中で実施例1と同様に180℃で5時間水熱反応させた。他の反応条件は実施例1と同様にして、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-2)及び焼成金属酸化物触媒(B-2)を得た。
【0021】
【実施例3】
水酸化マグネシウム粉末16g、塩基性炭酸マグネシウム粉末95g、及び水酸化アルミニウム粉末59gを固体原料に使用した(Mg/Al仕込モル比:1.7、CO2/Al仕込モル比:1.07)。これ以外は、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-3)及び焼成金属酸化物触媒(B-3)を得た。
【0022】
【実施例4】
オートクレーブ中での反応温度を120℃にした以外は、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-4)及び焼成金属酸化物触媒(B-4)を得た。この条件でも、原材料は全量ハイドロタルサイト系水和金属化合物に転化した。
【0023】
【実施例5】
オートクレーブ中での反応温度を240℃にした以外は、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-5)及び焼成金属酸化物触媒(B-5)を得た。
【0024】
【実施例6】
MgO換算で5.9wt%濃度の塩化マグネシウム溶液1Lを攪拌しながら、水酸化アルミニウム[Al(OH)3]粉末54gを添加後、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液880mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:2.1、CO2/Al仕込モル比:0.60)。このスラリー1.5Lを、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-6)及び焼成金属酸化物触媒(B-6)を得た。
【0025】
【実施例7】
Al2O3換算で3.9wt%の塩化アルミニウム溶液1Lを攪拌しながら、水酸化マグネシウム粉末83gを添加後、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液980mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:1.9、CO2/Al仕込モル比:0.60)。このスラリー1.5Lを、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(A-7)及び焼成金属酸化物触媒(B-7)を得た。
【0026】
【比較例1】
MgO換算で5.9wt%濃度の塩化マグネシウム溶液1Lを攪拌しながら、Al2O3換算で20.0wt%濃度のアルミン酸ソーダを159gを滴下した後、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液700mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:2.5、CO2/Al仕込モル比:0.53)。得られた白色沈殿スラリー1.5Lに対して、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(C-1)及び焼成金属酸化物触媒(D-1)を得た。
【0027】
【比較例2】
MgO換算で5.4wt%濃度の塩化マグネシウム溶液1Lを攪拌しながら、Al2O3換算で20.0wt%濃度のアルミン酸ソーダを191gを滴下した後、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液1150mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:1.9、CO2/Al仕込モル比:0.70)。得られた白色沈殿スラリー1.5Lを、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(C-2)及び焼成金属酸化物触媒(D-2)を得た。
【0028】
【比較例3】
MgO換算で5.7wt%濃度及びAl2O3換算で3.5wt%の塩化マグネシウム及び塩化アルミニウム混合溶液1Lを攪拌しながら、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液1400mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:2.0、CO2/Al仕込モル比:0.98)。得られた白色沈殿スラリー1.5Lを、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(C-3)及び焼成金属酸化物触媒(D-3)を得た。
【0029】
【比較例4】
MgO換算で5.7wt%濃度の塩化マグネシウムとAl2O3換算で3.5wt%の塩化アルミニウムとの混合溶液1Lを攪拌しながら、25wt%の水酸化ナトリウム溶液でpH=10に保つようにして、5wt%濃度の炭酸ナトリウム溶液930mLを徐々に加えた(Mg/Al仕込モル比:2.0、CO2/Al仕込モル比:0.65)。その後、得られた白色沈殿スラリー1.5Lを40℃で5時間攪拌養生した以外は、実施例1と同じ操作を行って、ハイドロタルサイト系水和金属化合物(C-4)及び焼成金属酸化物触媒(D-4)を得た。
【0030】
実施例及び比較例で調製したハイドロタルサイト系水和金属化合物の粉末(A-1〜A-7及びC-1〜C-4)をX線回折測定した。全サンプルについてハイドロタルサイト[Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2・mH2O]のピークパターンが確認でき、ほぼ全量がハイドロタルサイト系水和金属化合物に転化したことが判明した。
【0031】
実施例及び比較例で調製したハイドロタルサイト系水和金属化合物の粉末(A-1〜A-7及びC-1〜C-4)に含有されるMgO、Al2O3、CO2量を化学分析した。結果を表1に示す。ハイドロタルサイト系水和金属化合物の組成式(1)での、炭酸根含有量はAl含有量xのほぼ1/2である。
【0032】
【表1】
Figure 0004585163
【0033】
【電位差滴定法によるハイドロタルサイト系水和金属化合物の評価】
実施例及び比較例で調製したハイドロタルサイト系水和金属化合物の粉末(A-1〜A-7及びC-1〜C-4)各0.5gを、0.015mol/Lに調製した硝酸水溶液200ml中に添加し、10分間攪拌した。攪拌後この懸濁液のpHをガラス電極で測定しながら、自動滴定装置(京都電子工業株式会社製AT-400)を用いて1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を0.1ml/minの速度でpHが約11に到達するまで滴下して、滴定曲線を得た。なお、滴定中は懸濁液を恒温槽で25℃に保持し、窒素ガスでバブリングしながら行った。得られた滴定曲線を図1〜図3に示す。
【0034】
上記の測定条件は、酸性水溶液の規定濃度を0.001〜0.1mol/Lの範囲で変化させても、電位差滴定での結果は同様で、酸性水溶液中でのハイドロタルサイト系水和金属化合物の濃度を0.05〜2wt%の範囲で変化させても、電位差滴定での結果は同様である。また強塩基滴定剤は水酸化ナトリウムの他に、例えば水酸化カリウム、アンモニアやモノメチル〜トリメチルなどのアンモニアのアルキル誘導体を用いればよい。強塩基滴定剤の濃度を0.1〜10mol/Lの範囲で変化させても、電位差滴定の結果への影響は小さい。そしてpH=7からの水酸化物イオン消費量を問題にするので、滴定開始前のPHの影響を除くことができ、pH=10.3で滴定曲線に変曲点が表れ、pH=7からpH=10.3までの水酸化物イオン消費量はハイドロタルサイト系水和金属化合物の表面の性状を表している。
【0035】
得られた滴定曲線より、pH=7及びpH=10.3の変曲点における1mol/L水酸化ナトリウム溶液の滴下量をそれぞれ読み取り、pH=7からpH=10.3までに要した水酸化物イオン消費量(mmol/0.5gハイドロタルサイト)をそれぞれ算出した。結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
Figure 0004585163
【0037】
【アルキレンオキサイド付加物の合成】
3Lオートクレーブに活性水素含有化合物として、ラウリルアルコール188g(1モル)と実施例及び比較例で調製したハイドロタルサイト焼成金属酸化物触媒(B-1〜B-7及びD-1〜D-4)1.88gを仕込み、窒素置換後、攪拌しながら150℃まで昇温した。昇温後、エチレンオキサイド264g(3モル)を徐々に導入し、2時間後に圧力の低下が終了した時点で、同温度において1時間熟成して、トータル3時間反応させた。その後室温まで冷却し、粗製物中に残留する焼成金属酸化物触媒を濾過分離して精製物を得た。ガスクロマトグラフィーより、エチレンオキサイドの付加重合度分布を測定し、反応率および反応選択性を下の(式3)及び(式4)より算出した。結果を表3に示す。
反応率(%)=(全化学量-エチレンオキサイド付加モル数が0である未反応物化学量)/(全化学量)×100 (式3)
反応選択性(%)=(エチレンオキサイド付加モル数がn-1〜n+1である反応生成物化学量)/(全化学量)×100 (式4)
なおnは、ラウリルアルコール1モルに対し、付加エチレンオキサイドの仕込モル数を示し、ここでは3である。
【0038】
【表3】
Figure 0004585163
【0039】
【電位差滴定データと反応率及び反応選択性の相関】
電位差滴定曲線から求めたpH=7からpH=10.3までの水酸化物イオン消費量(mmol)と、エチレンオキサイド付加反応における反応率及び反応選択性との相関を、図4及び図5に示す。図4及び図5から良い相関性があることが見られ、電位差滴定法により触媒性能を簡単に評価できることが分かった。また実施例のように、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、中性炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウムからなる固体粉末を出発原料に用いて、120〜300℃で水熱合成すれば、反応率及び反応選択性の高い触媒の前駆体が得られることが明らかになった。そしてこれを400〜800℃で焼成すると、反応率及び反応選択性の高い触媒が得られる。
【0040】
実施例では、ハイドロタルサイト系水和金属化合物をアルキレンオキサイドの付加反応触媒の前駆体として用いたが、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の用途はこれに限るものではない。例えば、塩素イオンなどのアニオンの吸着剤として、ポリ塩化ビニルの加工などに用いることができる。実施例では水熱反応を用いたハイドロタルサイト系水和金属化合物の製造法を示したが、触媒の前駆体に適したハイドロタルサイト系水和金属化合物は、水熱合成で製造されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のハイドロタルサイト系水和金属化合物での電位差滴定曲線を示す特性図
【図2】実施例のハイドロタルサイト系水和金属化合物での電位差滴定曲線を示す特性図
【図3】実施例のハイドロタルサイト系水和金属化合物での電位差滴定曲線を示す特性図
【図4】ハイドロタルサイト系水和金属化合物での電位差滴定時の水酸化物イオン消費量と、ラウリルアルコールに対するエチレンオキサイドの付加反応の反応率との関係を示す特性図
【図5】ハイドロタルサイト系水和金属化合物での電位差滴定時の水酸化物イオン消費量と、ラウリルアルコールに対するエチレンオキサイドの付加反応の反応選択性との関係を示す特性図

Claims (5)

  1. 式(1)で表されるハイドロタルサイト系水和金属化合物であって、
    水酸化マグネシウム、塩基性または中性の炭酸マグネシウム、及び水酸化アルミニウムの少なくとも一種以上の固体原料を用い、マグネシウム源またはアルミニウム源の残部を可溶性のマグネシウム塩またはアルミニウム塩とした水性スラリーを、120℃以上300℃以下で水熱反応させることにより得られ、
    規定濃度で0.001〜0.1mol/Lに調製した酸性水溶液中に、前記水和金属化合物を0.05〜2wt%の濃度になるように添加した懸濁液に、0.1〜10mol/Lの強塩基滴定剤を滴下して、懸濁液のpHをガラス電極で電位差滴定した際に、pH=7からpH=10.3の変曲点までに要した水酸化物イオン消費量が、ハイドロタルサイト系水和金属化合物1g当たり、2mmol以下であることを特徴とするハイドロタルサイト系水和金属化合物。
    Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2+δ・mH2O (0<x<0.5,δは非化学量論的パラメータ,0<m<2) (1)
  2. 請求項1のハイドロタルサイト系水和金属化合物を、400〜800℃で焼成して得られた、式(2)で表されるアルキレンオキサイドの付加反応触媒。
    Mg1-xAlxx/2O(2+x)/2 (ただし0<x<0.5で、□は陽イオン空孔を示す) (2)
  3. 水酸化マグネシウム、塩基性または中性の炭酸マグネシウム、及び水酸化アルミニウムの少なくとも一種以上の固体原料を用い、マグネシウム源またはアルミニウム源の残部を可溶性のマグネシウム塩またはアルミニウム塩とした水性スラリーを、
    120℃以上300℃以下で水熱反応させて、請求項1の化合物とすることを特徴とする、ハイドロタルサイト系水和金属化合物の製造方法。
  4. 前記アルキレンオキサイドの付加反応触媒は、高級アルコールへのアルキレンオキサイドの付加反応触媒であることを特徴とする、請求項2のアルキレンオキサイドの付加反応触媒。
  5. 規定濃度で0.001〜0.1mol/Lに調製した酸性水溶液中に、焼成前のハイドロタルサイト系水和金属化合物を0.05〜2wt%の濃度になるように添加した懸濁液に、0.1〜10mol/Lの強塩基滴定剤を滴下して、懸濁液のpHをガラス電極で測定して電位差滴定を行い、
    pH=7からpH=10.3の変曲点までに要した水酸化物イオン消費量が、ハイドロタルサイト系水和金属化合物1g当たり、2mmmol以下である際に反応率及び反応選択性が良好とし、水酸化物イオン消費量が2mmmol超である際に反応率及び反応選択性が不良であるとする、アルキレンオキサイドの付加反応触媒の評価方法。
    (ただしハイドロタルサイト系水和金属化合物は式(1)で表され、アルキレンオキサイドの付加反応触媒はこれを400〜800℃で焼成したもので式(2)で表され、該触媒は高級アルコールへのアルキレンオキサイドの付加反応触媒である)
    Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2+δ・mH2O (0<x<0.5,δは非化学量論的パラメータ,0<m<2) (1)
    Mg1-xAlxx/2O(2+x)/2 (ただし0<x<0.5で、□は陽イオン空孔を示す) (2)
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