JP4561042B2 - 面発光型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報処理や光通信の光源、あるいは光を用いてなされるデータ記憶の光源として利用される、面発光型半導体レーザおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光通信や光記録等の技術分野において、面発光型半導体レーザ(垂直共振器型面発光レーザ;Vertical-Cavity Surface-Emitting Laser diode 以下VCSELという)への関心が高まっている。この理由の一つに、VCSELは、しきい値電流が低く消費電力が小さい、円形の光スポットが容易に得られる、ウエハ状態での評価や光源の二次元アレイ化が可能である等の優れた特徴が挙げられる。
【0003】
VCSELは、レーザ発振部であるメサ構造あるいはポスト構造が基板から突出して形成されているため、ポスト構造の機械的強度の問題点が指摘されている。例えば特許文献1は、ポスト構造の上面の縁部及び側面を無機絶縁膜であるシリコン酸窒化膜で覆うことにより、メサ構造の脱落を防止し、素子の寿命を改善するVCSELを開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−340565号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のVCSELには次のような課題がある。図10は、従来のVCSELの模式的な構成を示す平面図およびその側面図である。VCSELのメサ構造あるいはポスト構造110は、半導体基板上100に積層された化合物半導体層をエッチングすることによって形成される。ポスト構造110の側面および表面の一部が層間絶縁膜130によって覆われ、層間絶縁膜130を介して所定パターンに加工されたp側電極140が形成される。p側電極140は、ポスト構造110の側面からポスト底部である基板上の電極パッド142に接続される。また、半導体基板100の裏面にn側電極120が形成され、これらの電極から電流を注入することで、メサ構造からレーザ光の発振を得ている。
【0006】
ポスト構造110は、基板から数ミクロン程度突出してるため、レーザ素子の完成までの種々の製造工程において、ポスト構造に不意に外部から機械的な加重や衝撃が加わり、ポスト構造の損傷、ポスト構造の脱落、p側電極の剥離等を引き起こすことがある。例えば、スクライブ工程において個々のレーザ素子をウエハーから切断するとき、ウエハーをポスト構造が下を向くようにシート等の上に配置する必要があるが、このような場合に、ポスト構造が何かの障害物に当たったり、シートからの圧力を受けて破損することがある。同様に、裏面研磨工程においても、ポスト構造をシートやワックスを介して保持具の側に配置するが、このような場合にも、ポスト構造が何かの障害物に当たったり、シートからの圧力を受けて破損することがある。また、電極パッド142にプローブピンを立てて素子の特性を測定するときに、プローブピンがポスト構造に接触して損傷することがある。そして、電極パッド142にワイヤボンディングを行うときに、ワイヤやその保持具がポスト構造に接触して損傷することがある。さらに、ポスト構造が形成されたウエハーレベルで商取引されることがあるが、この場合にも、ウエハーのハンドリングに際してポスト構造に損傷を与えてしまうことがある。上記特許文献1は、メサ構造の層間絶縁膜130に無機絶縁膜を用いてメサ構造の機械的強度を向上しているが、これでも依然としてメサ構造の破損や、製造工程中に起こり得るであろう外力から、メサ構造を十分に保護することができていない。
【0007】
従って本発明の目的は、従来技術の課題を解決し、メサ構造あるいはポスト構造を外部から保護することができる、VCSELを提供することにある。
さらに本発明の目的は、製造工程中におけるメサ構造あるいはポスト構造の損傷を防ぎ、歩留まりおよび素子寿命を改善したVCSELおよびその製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る、ポスト構造を有する選択酸化型の面発光型半導体レーザは以下の構成を有する。表面に半導体層を含む基板と、前記基板上に形成された前記ポスト構造と、前記基板上に離間して形成された複数の突出部とを含み、前記複数の突出部は、前記ポスト構造と同程度の高さを有する。ポスト構造の周囲に複数の突出部を設けることで、ポスト構造を外部からの荷重や衝撃から保護することができる。また、突出部の高さがポスト構造と同程度であることから、ポスト構造の上面の保護も好適に行うことができる。特に、ポスト構造が下向きとなるように基板がハンドリングされた場合であっても、これらの突出部によりポスト構造の破損、損傷を防止することができる。本発明では、製造工程中におけるポスト構造の破損、損傷を効果的に防ぐことで、高歩留まりおよび高寿命の面発光型半導体レーザを提供することができる。
【0009】
好ましくは、ポスト構造と前記複数の突出部は、同一の半導体層を含み、かつ、前記ポスト構造と前記複数の突出部との上面が実質的に同一の高さである。さらに、突出部は、ポスト構造を保護する以外に、突出部の上面に電極層を形成することで電極パッドとしても利用することができる。さらに、突出部の上面に、チップの型番等を示し名前を記入したり、あるいは、突出部をアライメントマークに利用することも可能である。たとえば、突出部の上面に電極パッドとして利用する場合に、同時に、アライメントマークを形成し、ワイヤボンディングのときに利用するようにしてもよい。
【0010】
他の発明に係る選択酸化型の面発光型半導体レーザは、以下の構成を有する。
表面に半導体層を含む基板と、前記基板上に形成される前記ポスト構造と、前記ポスト構造の周囲を包囲するように形成された包囲部とを含み、前記包囲部は、前記ポスト構造と同程度の高さを有する。ポスト構造の周囲を包囲部により包囲することで、ポスト構造を外力から保護することができる。
【0011】
好ましくはポスト構造と前記包囲部は、同一の半導体層を含み、かつ、前記ポスト構造と前記包囲部が実質的に同一の高さを有する。また、包囲部は、ポスト構造の外形に対応した形状を有し、ポスト構造の上面に形成された第1の電極層は、包囲部に形成された開口を通して、包囲部の外側の基板上に形成された電極パッドと接続されるようにしてもよい。
【0012】
他の発明に係る選択酸化型の面発光型半導体レーザは、表面に半導体層を含む基板と、前記基板の外周に沿って形成され、かつその中央部に開口を含む外周部と、前記開口内に配される前記ポスト構造とを含み、前記外周部は、前記ポスト構造と同程度の高さを有する。基板の外周に沿った外周部を形成することによっても、ポスト構造を外力から好適に保護することができる。
【0013】
上述したポスト構造は、好ましくは、活性領域と、該活性領域の両側に配される第1、第2の半導体多層反射膜と、前記第1、第2の半導体多層反射膜の間に配される電流狭窄層とを含む。電流狭窄層は、ポスト構造の側面から酸化された酸化領域をその周縁部に含む。
【0014】
本発明に係る、ポスト構造を有する選択酸化型の面発光型半導体レーザを製造する方法は以下のステップを有する。基板上に複数の半導体層を積層するステップと、前記複数の半導体をエッチングすることにより、基板上に前記ポスト構造と、前記ポスト構造の周囲にポスト構造を保護するための保護構造とを形成するステップと、前記ポスト構造に含まれるAlAsを含む半導体層の一部をポスト構造の側面より酸化させ、前記ポスト構造内に電流狭窄層を形成するステップと、前記ポスト構造および前記保護構造を含む領域に絶縁膜を形成するステップと、前記ポスト構造の上面において前記絶縁膜に開口を形成するステップと、所定形状に加工された電極層を前記ポスト構造および前記保護構造の上面に形成するステップと、を有する。
【0015】
好ましくは保護構造は、前記ポスト構造の周囲に離間して形成された複数の突出部を含む。または保護構造は、前記ポスト構造の外周を包囲する包囲部を含むものでもよい。さらに保護構造は、前記基板の外周に沿って延在する外周部を含むものでもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(a)は第1の実施の形態に係るVCSELの斜視図、同図(b)はその平面図である。同図のVCSELは、ウエハー上に複数形成されたレーザ素子の一つを表し、このレーザ素子に電極が形成された時点を示している。
【0017】
VCSEL1は、基板10と、基板10上に形成された円柱状のポスト構造20と、基板10上に離間して形成された3つのポスト保護用の角柱状の突出部30、31、32が形成されている。なお、本発明における基板とは、ポスト構造20を支持するために必要な半導体層を含む広い概念を意味するものと定義する。
【0018】
基板10およびポスト構造の詳細を説明する。図2は、ポスト構造の中心部を切断したときの断面図である。同図に示すように、基板10は、GaAs基板11上にn型のAlGaAsからなる下部半導体多層反射膜12およびシリコン窒化物等の層間絶縁膜13を含む。図1では、層間絶縁膜13がポスト構造20の周辺の底部を形成する面として露出された状態で示されている。
【0019】
ポスト構造20は、その側面および上面の一部が層間絶縁膜13によって覆われている。ポスト構造20は、n型の下部半導体多層反射膜12の一部と、その上に、アンドープの活性領域14、p型のAlAsを含む電流狭窄層15、p型のAlGaAs層からなる上部半導体多層反射膜16、p型のGaAsからなるコンタクト層17、層間絶縁膜13、およびAuを含むp側の電極層18を含む。層間絶縁膜13は、ポスト構造20の上面において円形状の開口が形成され、この開口を介して環状の電極層18(図1のハッチング領域)がコンタクト層17と電気的に接続される。電極層18の中央の開口がレーザ光の出射窓18aを形成する。また、n側の電極層19は、GaAs基板11の裏面に形成される。
【0020】
一方、突出部30、31、32は、後述するように、ポスト構造と同一の製造プロセスによって形成することができ、従って、突出部30、31、32は、基板10上に、ポスト構造20と同一構成の半導体層を有する。すなわち、突出部30、31、32は、下部半導体多層反射膜12の一部、アンドープの活性領域14、p型のAlAsを含む電流狭窄層15、p型のAlGaAs層からなる上部半導体多層反射膜16、p型のGaAsからなるコンタクト層17、層間絶縁膜13、およびAuを含むp側の電極層18(図1のハッチング領域)を含む。但し、突出部30、31、32の上面において層間絶縁膜13に必ずしも開口を設ける必要はなく、突出部30、31、32の電極層18は平坦である。
【0021】
突出部30は、他の突出部31、32と異なり、その電極層30aがポスト構造20のp側電極層18と接続される。電極層30aは、ボンディングパッド面として利用することができるように、突出部30の上面の面積が所望の大きさに選択される。電極層30aが接続部33を介して電極層18と同時に形成されるように、電極層18のパターンを形成する(図1参照)。
【0022】
このように、基板10上に、ポスト構造20と、その周囲に3つの保護構造としての突出部30、31、32を配置させ、それらの高さを同じくすることで、ポスト構造20を外部からの予期しえない加重や衝撃から保護することができる。特に、スクライブ等の製造プロセス中に、ポスト構造20が下向きとなるようにウエハーを載置する場合、突出部30、31、32が載置面に当接され、ポスト構造20の上面(電極層18)にかかる圧力が分散され、さらに、側面からの他の物体によって破損、損傷、圧壊されることが防止される。
【0023】
突出部30、31、32の形状は、必ずしも角柱状に限るものではなく、円柱状であっても良い。同様に、ポスト構造20も円柱状に限るものではなく、角柱状であってもよい。また、突出部の数を3つとしたのは、ポスト構造が下向きとなるようにウエハーを載置したとき、少なくとも3点で支持すれば安定性が良いが、それ以下の数であると安定性に欠け、ポスト構造の保護に十分ではないためである。但し、突出部の数は、3つ以上であってもよいことは勿論である。好ましくは、ポスト構造が突出部を結ぶ空間の内部に位置されるように、突出部を配置することが望ましい。
【0024】
さらに、突出部30、31、32は、ポスト構造20と同一の製造プロセスにより形成する場合には、その高さが同一となるが、必ずしも、ポスト構造の製造プロセスと同一にし、かつその高さを同一にする必要はない。突出部は、ポスト構造20の周辺に配置されれば、ポスト構造20の側面への加重や衝撃を防止することができるため、突出部の高さは、ポスト構造よりも低くてもよい。この場合には、例えば、突出部の上面の金属層が無いものであっても良いし、層間絶縁膜や、さらには、他の半導体層が無いものであっても良い。
【0025】
さらに、突出部30、31、32の高さを、ポスト構造20よりも高くするものであっても良い。この場合、ウエハーが逆さ向きに載置されたとき、突出部30、31、32の上面が、ウエハーの載置面に当接され、ポスト構造20の電極層18は、その載置面から離間されるため、電極層18を好適に保護することができる。例えば、突出部30、31、32の上面に、さらに他の層を形成することで、ポスト構造20の上面よりも高くすることができる。
【0026】
次に本発明の第2の実施の形態に係るVCSELを図3に示す。第2の実施の形態に係るVCSEL2は、突出部31の上面の電極層31aをn側の電極層(ボンディングパッド面)として利用するものである。この場合、基板の裏面のn側電極層19は不要である。突出部31は、上記第1の実施の態様と同様に、ポスト構造20と同一構成の半導体層を含む。但し、上面に形成された金属層31aは、突出部31の側面から基板10の層間絶縁膜13に形成されたコンタクトホール13aを介してn型の下部半導体多層反射膜12と電気的に接続される。
コンタクトホール13aは、ポスト構造20の上面の層間絶縁膜13の開口と同時に形成することができ、電極層30aのパターンを変更することで、電極層30aとポスト構造20の電極層18とを同時に形成することができる。
【0027】
第2の実施の形態によれば、突出部31をn側の電極パッド31aとして利用することで、n側とp側の電極パッド30a、31aを同一の高さにすることができ、このため、ワイヤボンディングやフリップチップ等の電極配線をするときの操作性が容易となる利点がある。さらに、n側の電極を、n型の下部半導体多層反射膜12と電気的に接続する、いわゆるイントラキャビティ構造とすることでレーザ素子の応答特性を向上させることができる。
【0028】
突出部31に加えて、突出部32の電極層32aを同様のn側電極パッドとして利用することも可能である。あるいは、突出部32の電極層32aを、電極パッドとしてではなく、テスト用の電極面として利用することもできる。この場合、電極層32aには、ワイヤボンディング等の接続は行われない。
【0029】
さらに突出部30、31、32の上面の電極層を利用する場合、突出部の側面を傾斜させることが望ましい。傾斜が直角であるとその部分の電極層のステップカバレッジが悪くなるので、緩やかな傾斜により配線接続を容易にする。
【0030】
次に本発明の第3の実施の形態を図4に示す。第3の実施の形態に係るVCSEL3は、ポスト構造20の外周を包囲するような環状の包囲部40が形成されている。包囲部40は、ポスト構造20と同一のプロセスによって同一構成の半導体層を含むように形成される。ポスト構造20のp側電極層18は、ポスト構造20の側面から接続部33を介して基板10上に延在し、さらに、包囲部40の一部に形成されたスロット状の開口41を介して、p側の電極パッド42に接続される。
【0031】
包囲部40によって、実質的にポスト構造20の側面を包囲し、かつ、その高さをポスト構造20と同じ高さにすることで、第1、第2の実施態様と同様に、ポスト構造20を外力から保護することができる。さらに、p側の電極パッド42が基板10上に形成されているため、電極層18から電極パッド42への配線が平坦な面を利用するため、その配線接続が容易となる。
【0032】
第3の実施の形態において、包囲部40の高さは、ポスト構造20の高さと同程度であれば十分であり、必ずしも、それらが同一の高さである必要はない。包囲部40の高さは、ポスト構造20の高さよりも低くても良いし、それよりも高くても良い。また、ここでは、ポスト構造20が円柱状をしていることに合わせて、包囲部40を環状としてが、この形状も適宜変更可能である。第1および第2の実施の形態のときに利用した突出部30、31、32を追加することも可能である。この場合、突出部30の上面をp側電極パッドに利用し、突出部31の上面をn側電極パッドに利用しても良い。
【0033】
次に本発明の第4の実施の形態を図5に示す。第4の実施の形態に係るVCSEL4は、基板10の外周に沿って突出した面が形成された外周部50を有する。ここでの基板10の外周は、ウエハーのスクライブラインまたはダイシングラインに沿って各レーザ素子を切り出したときのチップの外形を意味する。外周部50の中央には、矩形状の開口51が形成され、開口51内にポスト構造20が配置されている。外周部50の上面には層間絶縁膜13を介して電極パッド52が形成され、電極パッド52は、ポスト構造20のp側電極層18に接続部33を介して接続される。
【0034】
外周部50の上面は、層間絶縁膜13上に形成されている電極パッド52を除き、層間絶縁膜13によって覆われている。層間絶縁膜13の下地は、p型のGaAs層(コンタクト層)でありAlを含まないため(図2参照)、Alが入っている場合に形成されるAl酸化膜による層間絶縁膜13との密着力低下が防止され、層間絶縁膜13の剥離を効果的に抑制することができる。
【0035】
次に本発明の第5の実施の形態を図6に示す。第5の実施の形態に係るVCSEL5は、第4の形態をさらに改良し、外周部60を、基板の外周よりも内側にオフセットされて形成される。オフセット量Sをダイシングまたはスクライブラインの幅に合わせて、その幅と同等もしくはそれよりも大きくすることで、各レーザ素子の切り出しを容易にすることができる。さらに、本発明の第4の実施例と同様に、層間絶縁膜13の下地は、p型のGaAs層(コンタクト層)でありAlを含まないため(図2参照)、Alが入っている場合に形成されるAl酸化膜による層間絶縁膜13との密着力低下が防止され、層間絶縁膜13の剥離を効果的に抑制することができる。
【0036】
次に、図面を参照しながら上記第1の実施の形態に係るVCSELの製造工程を図7の工程断面図を用いて説明する。図7(a)に示すように、有機金属気相成長(MOCVD)法により、半絶縁性GaAs基板11の(100)面上に、n型のAl0.8Ga0.2As層とn型のAl0.1Ga0.9As層との複数層積層体よりなる下部半導体多層反射膜12と、アンドープのAl0.4Ga0.6As層よりなるスペーサ層と、アンドープのAl0.2Ga0.8As層よりなる障壁層とアンドープのGaAs層よりなる量子井戸層との積層体よりなる活性領域14と、p型の電流狭窄層(AlAs層)15と、p型のAl0.8Ga0.2As層とp型のAl0.1Ga0.9As層との複数層積層体よりなる上部半導体多層反射膜16と、p型のGaAsからなるコンタクト層17とを、順次積層する。
【0037】
下部半導体多層反射膜12は、n型のAl0.8Ga0.2As層とn型のAl0.1Ga0.9As層との複数層積層体よりなるが、各層の厚さはλ/4nr(但し、λは発振波長、nrは媒質中の光学屈折率)に相当し、混晶比の異なる層を交互に36.5周期積層してある。n型不純物としてシリコンをドーピングした後のキャリア濃度は3×1018cm−3である。
【0038】
活性領域14は、アンドープのGaAs層よりなる厚さ8nmの量子井戸活性層とアンドープのAl0.2Ga0.8As層よりなる厚さ5nmの障壁層とを交互に積層した積層体(但し、外層は障壁層)が、アンドープのAl0.4Ga0.6As層よりなるスペーサ層の中央部に配置され、量子井戸活性層と障壁層とを含むスペーサ層の膜厚がλ/nrの整数倍となるよう設計されている。このような構成の活性領域14から波長850nmの放射光を得る。
【0039】
上部半導体多層反射膜16はp型のAl0.8Ga0.2As層とp型のAl0.1Ga0.9As層との複数層積層体よりなる複数積層体である。各層の厚さは下部多層反射膜2と同様にλ/4nrであり、混晶比の異なる層を交互に22周期積層してあるが、この周期数は下方に設けた電流狭窄層(AlAs層)15およびコンタクト層17を加えた数である。p型不純物として炭素をドーピングした後のキャリア濃度は4×1018cm-3である。
【0040】
上部半導体多層反射膜16の周期数(層数)を下部半導体多層反射膜12のそれよりも少なくしてある理由は、反射率に差を設けて発振光を基板上面より取り出すためである。また、詳しくは述べないが、素子の直列抵抗を下げるため、上部半導体多層反射膜16中には、Al0.8Ga0.2Asの層とAl0.1Ga0.9Asの層との間に、その中間のアルミニウム組成比を有する中間層を介在させることができる。
【0041】
コンタクト層17は厚さ20nmのp型GaAs層として、p側電極18とコンタクト性の向上を図った。p型不純物として亜鉛をドーピングした後のキャリア濃度は1×1019cm-3である。
【0042】
次に、レーザ基板を成長室から取り出し、基板上に複数のSiO2のマスクパターンを形成する。マスクパターンは、第1の実施の形態(図1)のポスト構造20、および突出部30、31、32の対応する形状を有する。これらをマスクにして、図7(b)に示すように、下部半導体多層反射膜12の一部が露出するまで異方性エッチングが行われ、これにより、ポスト構造20および突出部30、31、32の主要部が構成される。なお、図面では便宜上、ポスト構造20の両側に突出部30、31を示している。
【0043】
次に、基板を、窒素をキャリアガス(流量:2リットル/分)とする350℃の水蒸気雰囲気に30分間晒す。これにより、図7(c)に示すように、ポスト構造20および突出部30、31、32に含まれるAlAs層15が、その側面から酸化開始される。ポスト構造20には、ポスト形状を反映した酸化領域15aが形成される。酸化領域15aは、導電性が低下し電流狭窄部となるが、同時に周囲の半導体層に比べ光学屈折率が半分程度(〜1.6)である関係から、光閉じ込め領域としても機能する。酸化されずに残った非酸化領域は電流注入部となる。突出部30、31、32のAlAs層15の周縁も同時に酸化される。
【0044】
次に、図8(d)に示すように、基板上に層間絶縁膜13が形成される。ポスト構造20および突出部30、31、32が層間絶縁膜13によって覆われる。
そして、図8(e)に示すようにポスト構造20の上面には、電極層18とコンタクト層17の電気的接続のために開口13bが形成される。なお、第2の実施の態様の場合には、基板上のn型の下部半導体多層反射膜12との電気的接続を取るために、層間絶縁膜13にコンタクトホール13a(図3参照)が同時に形成される。
【0045】
次に、基板上に電極層が形成され、図8(f)に示すように、電極層をパターンニングする。ポスト構造20の上面において、コンタクト層17に電気的に接続されたp側電極層18が形成され、この電極層18は、突出部30の上面にまで延在される。同時に、突出部31、32の上面にも金属層が形成される。こうして、ポスト構造20の周囲に、ポスト構造と同じ高さを有する突出部30、31、32が形成される。
【0046】
次に、基板11の裏面側にn側電極層19が形成される。また、第2の実施の形態の場合には、図8(f)に示すp側電極層のパターンニングと同時に、n側電極層19が形成される(図3参照)。以上の工程を経て、図1または図3に示す実施の形態に係るVCSELを得ることができる。
【0047】
第3の実施の形態に係るVCSEL(図4)や第4の実施の形態に係るVCSEL(図5)についての製造工程は、基本的に図7および図8の工程と同じであり、ポスト構造20をエッチングするときのマスク形状を包囲部40や外周部50の形状に合わせればよい。
【0048】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0049】
第1の実施の形態の突出部は、ポスト構造を保護するほかに、電極パッド面として利用することができると述べてが、これ以外にも、たとえばアライメントマークを付すことが可能である。特に、電極パッド面として利用する場合には、ボンディングワイヤの位置決めが必要となるが、電極パッド面にスリット状の切り溝を形成することで、これをアライメントマークとして利用することが可能であるし、電極パッド以外突出部上面に金属層を用いたアライメントマークを形成することも可能である。さらに、突出部の上面に、レーザ素子の型番等の名前や番号を付すことも可能である。
【0050】
さらに上記実施の態様では、ポスト構造と、これを保護する突出部、包囲部および外周部は、いずれもポスト構造から物理的に離間されているが、必ずしもそれに限らず、突出部、包囲部、外周部の一部が、例えば図9に示すよう、ポスト構造20と連結部70により連結されるものであってもよい。この場合でも、ポスト構造20を保護することは勿論可能である。連結部70は、ポスト構造20、突出部、包囲部、外周部と同程度の高さを有していれば良い。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ポスト構造を有する選択酸化型の面発光型半導体レーザにおいて、ポスト構造を保護する保護構造(複数の突出部、包囲部、外周部等)を設けたことにより、製造工程中におけるポスト構造に予期せぬ外力が与えられるような場合であっても、保護構造によってポスト構造が損傷したり圧壊するのを防ぐことができる。この結果、面発光型半導体レーザの歩留まりおよび寿命を従来と比べて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの模式的な斜視図、図1(b)はその平面図である。
【図2】 図2は、ポスト構造の構成をより詳細に示す断面図である。
【図3】 図3(a)は、第2の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの模式的な斜視図、図3(b)はその平面図である。
【図4】 図4(a)は、第3の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの模式的な斜視図、図4(b)はその平面図である。
【図5】 図5(a)は、第4の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの模式的な斜視図、図5(b)はその平面図である。
【図6】 図6(a)は、第5の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの模式的な斜視図、図6(b)はその平面図である。
【図7】 図7(a)、(b)、(c)は、第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの製造工程を示す断面図である。
【図8】 図8(d)、(e)、(f)は、第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザの製造工程を示す断面図である。
【図9】 面発光型半導体レーザの変形例を示す図である。
【図10】 図10(a)は従来のVCSELの模式的な平面図、図10(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 VCSEL 11 GaAs基板
12 下部半導体多層反射膜 13 層間絶縁膜
14 活性領域 15 電流狭窄層
16 上部半導体多層反射膜 17 コンタクト層
18 p側電極層 19 n側電極層
20 ポスト構造 30 突出部
31 突出部 32 突出部
40 包囲部 41 開口
42 電極パッド 50 外周部
51 開口 52 電極パッド
60 外周部 70 連結部
Claims (4)
- ポスト構造を有する選択酸化型の面発光型半導体レーザであって、
表面に半導体層を含む基板と、
前記基板上に形成された単一のポスト構造と、
前記基板上に離間して形成された少なくとも3つの突出部とを含み、
前記少なくとも3つの突出部は、前記ポスト構造と同程度の高さを有し、
前記ポスト構造と前記少なくとも3つの突出部は、同一の半導体層を含み、かつ、前記ポスト構造と前記少なくとも3つの突出部との上面が実質的に同一の高さを有し、
前記ポスト構造は、その上面に第1の電極層を含み、該第1の電極層は、前記少なくとも3つの突出部の少なくとも1つの上面まで延在され、
前記少なくとも3つの突出部の少なくとも1つは、その上面に第2の電極層を含み、
前記第1の電極層は、前記ポスト構造に含まれる第1の導電型の半導体層と電気的に接続され、前記第2の電極層は、前記基板上に含まれる第2の導電型の半導体層と電気的に接続され、前記第1、第2の電極層は、それぞれ電極パッドとして機能し、
前記ポスト構造は、前記少なくとも3つの突出部を結ぶ空間の内部に位置される、
面発光型半導体レーザ。 - 前記ポスト構造は、活性領域と、該活性領域の両側に配される第1、第2の半導体多層反射膜と、前記第1、第2の半導体多層反射膜の間に配される電流狭窄層とを含み、前記電流狭窄層はその周縁部にポスト構造の側面から酸化された酸化領域を含む、請求項1に記載の面発光型半導体レーザ。
- 単一のポスト構造を有する選択酸化型の面発光型半導体レーザを製造する方法であって、
基板上に複数の半導体層を積層するステップと、
前記複数の半導体をエッチングすることにより、基板上に前記ポスト構造と、前記ポスト構造の周囲にポスト構造を保護するための保護構造とを形成するステップと、
前記ポスト構造に含まれるAlAsを含む半導体層の一部をポスト構造の側面より酸化させ、前記ポスト構造内に電流狭窄層を形成するステップと、
前記ポスト構造および前記保護構造を含む領域に絶縁膜を形成するステップと、
前記ポスト構造の上面において前記絶縁膜に開口を形成するステップと、
所定形状に加工された電極層を前記ポスト構造および前記保護構造の上面に形成するステップとを有し、
前記保護構造は、前記ポスト構造の周囲に離間して形成された少なくとも3つの突出部を含み、前記ポスト構造と前記少なくとも3つの突出部は、同一の半導体層を含み、かつ、前記ポスト構造と前記少なくとも3つの突出部との上面が実質的に同一の高さを有し、前記ポスト構造は、前記少なくとも3つの突出部を結ぶ空間の内部に位置される、
面発光型半導体レーザの製造方法。 - 前記製造方法はさらに、前記絶縁膜に開口を形成すると同時に、前記基板上の前記絶縁膜にコンタクトホールを形成し、前記所定形状に加工された電極層が前記コンタクトホールを介して前記基板上の半導体層と電気的に接続される、請求項3に記載の面発光型半導体レーザの製造方法。
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