[go: up one dir, main page]

JP4495705B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4495705B2
JP4495705B2 JP2006236182A JP2006236182A JP4495705B2 JP 4495705 B2 JP4495705 B2 JP 4495705B2 JP 2006236182 A JP2006236182 A JP 2006236182A JP 2006236182 A JP2006236182 A JP 2006236182A JP 4495705 B2 JP4495705 B2 JP 4495705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
magnet
driving device
optical axis
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006236182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008058659A (ja
Inventor
登 大槻
誠 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2006236182A priority Critical patent/JP4495705B2/ja
Priority to TW095139890A priority patent/TW200732727A/zh
Publication of JP2008058659A publication Critical patent/JP2008058659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4495705B2 publication Critical patent/JP4495705B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、レンズを光軸方向に駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関するものである。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、レンズを備えた移動レンズ体と、この移動レンズ体をレンズの光軸方向に移動させる磁気駆動部(マグネットとコイルを備えている)と、移動レンズ体および磁気駆動部の全部又は一部を覆うカバー部とから構成されている。そして、レンズ駆動装置の凡そ中心に位置する移動レンズ体が略円筒形状であることから、その周辺を囲む部品(マグネットやコイル)も円環形状(ドーナツ形状)となっている。
特開2005−37865号公報(図7) 特開2004−184779号公報
しかしながら、近年のレンズ駆動装置の外形デザインは位置決め、組立て性を考慮して四角(角柱)形状としているため、上述したようにマグネットやコイルが円環形状では、レンズ駆動装置内の四隅において、無駄な空間が生まれるという欠点があった。すなわち、マグネットやコイルの形状を設計する際には、それらの内周形状をレンズホルダの形状(円筒形状)に沿うような形にする必要がある、との意識のみが先行しているのが実情である。そのため、マグネットやコイルの外周形状も、内周形状と同様に円環形状に形成され、マグネットやコイルと、四角形状に形成されたレンズ駆動装置(カバー部)との間に、無駄な空間が生じてしまっている。
かかる問題点は、移動レンズ体が略角筒形状で、レンズ駆動装置が円柱形状であるなど、移動レンズ体とレンズ駆動装置の形状が相違する場合や、移動レンズ体とレンズ駆動装置の外周形状が同一でも、移動レンズ体の外周面とレンズ駆動装置の外周面との間に幅の狭い部分と広い部分がある場合でも、同様に発生する。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、無駄な空間を少なくして様々な効率性を高めることが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を前記光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材を備えており、前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状は非円形であり、前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、前記付勢部材は、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加するバネ部材、および、前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えていることを特徴とする。
本発明では、マグネットの形状をカバー部の内周形状に沿った形状にしたので、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間をマグネットの配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。また、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間にマグネットを効率よく充填できるので、マグネットとして体積の大きなものを用いることができる分、駆動コイルに鎖交する磁界を効率よく形成することができる。
本発明の別の形態では、レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を前記光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材を備えており、前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状と前記駆動コイルの外周形状は相違しており、前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、前記付勢部材は、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加するバネ部材、および、前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えていることを特徴とする。
本発明では、マグネットの形状をカバー部の内周形状に沿った形状にしたので、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間をマグネットの配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。また、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間にマグネットを効率よく充填できるので、マグネットとして体積の大きなものを用いることができる分、駆動コイルに鎖交する磁界を効率よく形成することができる。
本発明において、前記移動レンズ体では、搭載可能な前記磁性体の数、および搭載可能な前記磁性体の大きさを変更可能であることが好ましい。
本発明において、前記付勢部材は、前記移動レンズ体の前記光軸方向の一方の端部を前記固定体に当接させた状態で当該移動レンズ体を前記所定位置に保持することが好ましい。
本発明において、前記マグネットは、複数が周方向の複数箇所に離間して配置されている構成を採用することができる。
本発明において、前記駆動コイルは、円環状に巻回され、前記カバー部の内周形状は、多角形である場合、前記マグネットは、前記カバー部の内周形状の複数の角部分のうち、少なくとも1つの角部分を含む位置に配置されていることが好ましい。
本発明において、前記カバー部の内周形状は、四角形、あるいは当該四角形の角部分を面取りした多角形である場合、前記マグネットは、前記四角形の角部分に配置されていることが好ましい。
本発明において、前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であることが好ましく、当該バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されていることが好ましい。
本発明において、前記バックヨークは、前記筒状胴部から前記駆動コイルの内側位置まで延びた内ヨーク部を備えていることが好ましい。
本発明において、前記駆動コイルに対しては、前記マグネットが位置する側と反対側にコイルヨークが配置されていることが好ましい。このように構成すると、駆動コイルに鎖交する磁束密度を高めることができる。
本発明において、前記マグネットは、前記駆動コイルの外周側に配置されている構成、および前記駆動コイルに対して光軸方向の一方側に配置されている構成を採用することができる。但し、レンズ駆動装置を薄型化するという観点からすれば、前記マグネットは、前記駆動コイルの外周側に配置されていることが好ましい。
本発明において、前記マグネットが前記駆動コイルの外周側に配置されている場合、前記マグネットは、内外方向で異なる極に着磁されている構成を採用することができる。
本発明において、前記マグネットは、光軸方向で異なる極に着磁された2つのマグネット片を備え、当該2つのマグネット片は、同極が接するように光軸方向に重ねて配置されている構成を採用してもよい。このように構成すると、2つのマグネット片の重なり部分付近では磁力線が高密度に発生するので、駆動コイルに鎖交する磁界を効率よく形成することができる。
本発明において、前記マグネットは、光軸方向に重ねて配置された複数のマグネット片を備えているとともに、前記駆動コイルは、当該複数のマグネット片の各々に対向して光軸方向に複数、配置され、前記複数のマグネット片は、各々が内外方向で異なる極に着磁され、かつ、光軸方向で隣接するマグネット片同士における内外方向での着磁の向きが逆であることが好ましい。このように構成すると、駆動コイルに鎖交する磁束密度を高めることができる。
本発明において、前記マグネットは、光軸方向に並ぶ複数の分割着磁領域を備えているとともに、前記駆動コイルは、当該複数の分割着磁領域の各々に対向して光軸方向に複数、配置され、前記複数の分割着磁領域の各々は、内外方向で異なる極に着磁され、かつ、光軸方向で隣接する着磁領域同士では、内外方向における着磁の向きが逆であることが好ましい。このように構成すると、駆動コイルに鎖交する磁束密度を高めることができる。
本発明において、前記固定体は、前記バックヨークの前記筒状胴部に対して光軸方向の撮像素子側に重ねて配置されたベースと、前記バックヨークの前記筒状胴部に対して光軸方向の被写体側に重ねて配置されたケースとを備え、光軸方向からみたとき、前記バックヨーク、前記ベースおよび前記ケースは略同一の外周形状を備えていることが好ましい。
本発明において、前記固定体は、前記ケースに対して被写体側で被さる板状カバーを備えていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置内にゴミなどの異物が侵入することを防止することができる。
本発明において、前記板状カバーは、前記ベースに向けて延びて当該ベースに係合する係合脚部が延びていることが好ましい。
本発明において、前記駆動コイルは、前記移動レンズ体に対して直巻きされていることが好ましい。このように構成すると、ボビンなどを用いた場合と比較して、駆動コイルが占有するスペースを縮小できる。また、駆動コイルが占有するスペースを同一とした場合、駆動コイルの巻回数を増大させることができる。
次に、本発明の別の形態では、レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加する第1、第2のバネ部材を備えており、前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状は非円形であり、前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、前記第1のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における一方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されており、前記第2のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における他方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されていることを特徴とする。
また、本発明の別の形態では、レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加する第1、第2のバネ部材を備えており、前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状と前記駆動コイルの外周形状は相違しており、前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、前記第1のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における一方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されており、前記第2のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における他方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されていることを特徴とする。
本発明において、前記第1、第2のバネ部材は、前記マグネットよりも外側の位置において前記固定体に取付けられていることが好ましい。
本発明において、前記駆動コイルは環状に巻回され、前記カバー部の内周形状は、四角形、あるいは当該四角形の角部分を面取りした多角形であり、前記マグネットは、前記四角形の角部分に配置されていることが好ましい。
本発明において、前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であり、前記バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されていることが好ましい。
この場合において、前記マグネットは、当該マグネットの前記光軸方向における寸法が前記筒状胴部よりも短く形成されているとともに、前記筒状胴部の内周面の前記光軸方向における中央部分に取付けられており、前記第1、第2のバネ部材は、前記筒状胴部を前記光軸方向の両側から挟むように配置されていることが好ましい。
本発明において、前記第1、第2のバネ部材は、前記駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能であることが望ましい。
本発明において、前記第1、第2のバネ部材は、前記移動レンズ体の前記光軸方向の一方の端部を前記固定体に当接させた状態で当該前記移動レンズ体を前記所定位置に保持することが好ましい。
また、本発明において、前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えており、前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であり、前記バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されており、前記磁性体は、前記移動レンズ体が前記所定位置にあるときに、前記光軸方向において前記筒状胴部とは重ならない位置に配置されていることが好ましい。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、マグネットの形状をカバー部の内周形状に沿った形状にしたので、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間をマグネットの配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。また、カバー部の内周面と駆動コイルの外周面との間にマグネットを効率よく充填できるので、マグネットとして体積の大きなものを用いることができる分、駆動コイルに鎖交する磁界を効率よく形成することができる。それ故、駆動効率や、その他、電流利用効率や省エネ効率を向上することができる。
図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について、説明する。なお、以下に説明するレンズ駆動装置は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS、PDA、バーコードリーダ、薄型のデジタルカメラ、監視カメラ、車の背後確認用カメラ、光学的認証機能を有するドア等に用いることができる。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の外観図、および分解斜視図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置をレンズ光軸に沿って切断したときの断面図である。
図1(a)、(b)および図2において、本形態のレンズ駆動装置10は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話機などの薄型カメラにおいて、3枚のレンズ121、122、123をレンズ光軸Xに沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、概ね、3枚のレンズ121、122、123および固定絞り124を円筒状のレンズホルダ12上に一体に保持した移動レンズ体3と、この移動レンズ体3をレンズ光軸Xに沿って移動させるレンズ駆動機構5と、レンズ駆動機構5および移動レンズ体3が搭載された固定体2とを有している。また、移動レンズ体3は、円筒状のスリーブ15を備えており、その内側に円筒状のレンズホルダ12が固着されている。
本形態において、固定体2は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するためのベース19と、被写体側に位置するケース11とを備えており、ケース11の中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓110が形成されている。また、固定体2は、ベース19とケース11との間に挟持されたバックヨーク16を備えており、バックヨーク16の筒状胴部160は、後述するマグネット17の周りを囲むカバー部として機能するとともに、マグネット17とともに、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体を構成している。
(レンズ駆動機構5の構成)
図3(a)、(b)、(c)は、図1に示すレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、およびマグネットの説明図である。図4は、図1に示すレンズ駆動装置でのレンズ駆動動作を示す説明図であり、図4(a)には、移動レンズ体が撮像素子側に位置している状態を示し、図4(b)には、移動レンズ体が被写体側に位置している状態を示してある。なお、図3(b)、(c)では、マグネットに対する着磁方向を矢印で示してある。
図1(b)、図2、図3(a)、(b)、(c)および図4(a)、(b)に示すように、レンズ駆動機構5は、スリーブ15の外周面に直接、巻回された円環状の駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。また、レンズ駆動装置10には、駆動コイル14に対する給電部(図示せず)が形成されている。
本形態において、鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
バックヨーク16の筒状胴部160は、ベース19とケース11との間に挟持された状態にあり、バックヨーク16の筒状胴部160の撮像素子側端部はベース19に接着固定され、バックヨーク16の筒状胴部160の被写体側端部は、ケース11に接着固定されている。このようにして、バックヨーク16の筒状胴部160は、レンズ駆動装置10の側面で露出し、その側面部を構成している。
また、レンズ駆動機構5は、バックヨーク16の筒状胴部160とベース19との間に挟持された第1の板バネ131を備えているとともに、バックヨーク16の筒状胴部160とケース11との間に挟持された第2の板バネ132を備えている。ここで、第1の板バネ131は、その内側の弾性変形部に小穴136が形成されている一方、スリーブ15の撮像素子側端部には、小穴136に嵌る小突起151が形成されており、第1の板バネ131は、弾性変形部がスリーブ15の撮像素子側端部に連結して移動レンズ体3を光軸方向に付勢可能である。また、第1の板バネ131は、スリーブ15の回転を阻止する機能を担っている。
第2の板バネ132は、その内側の弾性変形部に小穴137が形成されている一方、スリーブ15の被写体側端部には、小穴137に嵌る小突起152が形成されており、第2の板バネ132は、弾性変形部がスリーブ15の被写体側端部に連結して移動レンズ体3を光軸方向に付勢可能である。また、第2の板バネ132も、スリーブ15の回転を阻止する機能を担っている。
なお、図4(a)に示す状態は、駆動コイル14に対する通電が行われていない状態であり、移動レンズ体3の撮像素子側端部がベース19の上面(ストッパ部)に当接した状態にある、かかる移動レンズ体3の位置が原点位置である。
このように構成したレンズ駆動装置10を光軸方向からみたとき、バックヨーク16の筒状胴部160は、二点鎖線で示す四角形50の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。また、ベース19およびケース11も四角形の角部を面取りした形状を備え、かつ、サイズはバックヨーク16の筒状胴部160と同一である。従って、バックヨーク16の筒状胴部160、ベース19およびケース11の外周形状がレンズ駆動装置10の外周形状を規定している。
また、移動レンズ体3では、スリーブ15が円筒体であるため、駆動コイル14は円環状に巻回されている。これに対して、バックヨーク16の筒状胴部160の内周形状は、駆動コイル14の外周形状と相違し、非円形(本形態では、多角形)である。このため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形50の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。
そこで、本形態では、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々に離間して配置してある。また、4つのマグネット17はいずれも、平面的には、内面が駆動コイル14の外周形状に沿う円弧形状を有する一方、外面は、筒状胴部160の角部51、52、53、54の内周面に沿った形状を有している。
(動作)
このように構成したレンズ駆動装置10において、4つのマグネット17はいずれも、内外方向で異なる極に着磁されており、バックヨーク16を介して駆動コイル14に鎖交磁界を形成する。従って、駆動コイル14に対して通電すると、移動レンズ体3は、図2および図3(b)および図4(a)に矢印Aで示すように、被写体側に向かう推力(電磁力)を受け、図4(b)に示すように、被写体側に移動する。その際、第1の板バネ131および第2の板バネ132は、被写体側に撓むので、移動レンズ体3を原点位置に戻そうという付勢力を発揮する。従って、移動レンズ体3に作用する電磁力と、第1の板バネ131および第2の板バネ132による付勢力とが釣り合った位置で移動レンズ体3が停止する。
この状態から、駆動コイル14に対する通電を停止すると、図2および図3(b)および図4(b)に矢印Bで示すように、移動レンズ体3は、第1の板バネ131および第2の板バネ132の付勢力によって原点位置に戻る。その際、駆動コイル14に対しては、移動レンズ体3を被写体側に駆動した際とは逆向きの通電を行ってもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置10では、光軸方向からみたとき、駆動コイル14の外周形状が円形であるのに対して、バックヨーク16の筒状胴部160は、四角形50の角部を面取りした形状を有しているため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形50の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形50の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。かかる構造に対応して、本形態では、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々において、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿うように配置してあるため、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。また、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間にマグネット17を効率よく充填できるので、マグネット17として体積の大きなものを用いることができる分、駆動コイル14に鎖交する磁界を効率よく形成することができる。それ故、駆動効率や、その他、電流利用効率や省エネ効率を向上することができる。
[実施の形態2]
図5(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、およびマグネットの説明図である。なお、本形態2および後述する実施の形態3〜8は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図5(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、レンズ駆動機構5は、スリーブ15の外周面に直接、巻回された円環状の駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160(カバー部)を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
バックヨーク16の筒状胴部160は、実施の形態1と同様、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。これに対して、移動レンズ体3は円筒体であるため、駆動コイル14は円環状に巻回されている。このため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。それ故、本形態でも、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々に離間して配置してある。また、4つのマグネット17はいずれも、平面的には、内面が駆動コイル14の外周形状に沿う円弧形状を有する一方、外面は、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿った形状を有している。
ここで、4つのマグネット17はいずれも、光軸方向で異なる極に着磁された2つのマグネット片170を備え、2つのマグネット片170は、同極が接するように光軸方向に重ねて配置されている。例えば、2つのマグネット片170は、N極が接するように光軸方向に重ねて配置されている。
このように構成したレンズ駆動装置10では、実施の形態1と同様、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々において、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿うように配置してあるため、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。
また、4つのマグネット17はいずれも、光軸方向で異なる極に着磁された2つのマグネット片170を備え、2つのマグネット片170は、同極が接するように光軸方向に重ねて配置されている。このため、2つのマグネット片170の重なり部分付近では磁力線が高密度に発生するので、駆動コイル14に鎖交する磁界を効率よく形成することができる。
[実施の形態3]
図6(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態3に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、およびマグネットの説明図である。
図6(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、レンズ駆動機構5は、スリーブ15の外周面に直接、巻回された円環状の駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160(カバー部)を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
バックヨーク16の筒状胴部160は、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。これに対して、移動レンズ体3は円筒体であるため、駆動コイル14は円環状に巻回されている。このため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。それ故、本形態でも、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々に離間して配置してある。また、4つのマグネット17はいずれも、平面的には、内面が駆動コイル14の外周形状に沿う円弧形状を有する一方、外面は、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿った形状を有している。
ここで、4つのマグネット17はいずれも、内外方向で異なる極に着磁されている。また、バックヨーク16は、筒状胴部160の下端部から、マグネット17が配置された周方向の4箇所で移動レンズ体3の下方を通ってその内側位置まで延びた内ヨーク部161を備えており、内ヨーク部161は、駆動コイル14を間に挟んでマグネット17と対向している。具体的には、例えば、レンズホルダ12とスリーブ15とを半径方向に離間して配置するとともに、レンズホルダ12およびスリーブ15の上端部同士を連結し、レンズホルダ12とスリーブ15との間まで内ヨーク部161を延ばす。また、レンズホルダ12に切り欠きを形成しておき、この切り欠き内に内ヨーク部161を延ばしてもよい。
このように構成したレンズ駆動装置10では、実施の形態1と同様、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々において、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿うように配置してあるため、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。
また、バックヨーク16は、駆動コイル14の内側位置まで延びた内ヨーク部161を備えているため、駆動コイル14に鎖交する磁界を効率よく形成することができる。
[実施の形態4]
図7(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態4に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、およびマグネットの説明図である。
図7(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、レンズ駆動機構5は、移動レンズ体3の外周面に直接、巻回された駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160(カバー部)を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
ここで、移動レンズ体3は、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えているため、駆動コイル14も、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。これに対して、バックヨーク16の筒状胴部160も、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えているが、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。それ故、本形態でも、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部分の各々に離間して配置してある。
4つのマグネット17はいずれも、実施の形態1〜3と同様、外面は、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿った形状を有しているが、本形態では、駆動コイル14の光軸方向に位置している。また、本形態では、バックヨーク16(筒状胴部160)とは別体の内ヨーク162を備えており、かかる内ヨーク162は、マグネット17の内面に固定され、その端部が駆動コイル14を間に挟んでバックヨーク16(筒状胴部160)と対向している。
このように構成したレンズ駆動装置10では、駆動コイル14の外周形状とバックヨーク16の筒状胴部160の内周形状とは略同一であるが、駆動コイル14の外周面とバックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間のうち、幅が広い領域(四角形の角に相当する領域)の各々に対して、マグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿うように配置してある。このため、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。
[実施の形態5]
図8(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態5に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、およびコイルヨークの説明図である。
図8(a)、(b)、(c)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、レンズ駆動機構5は、移動レンズ体3の外周面に直接、巻回された駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160(カバー部)を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
ここで、移動レンズ体3は、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えているため、駆動コイル14も、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。これに対して、バックヨーク16の筒状胴部160も、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えているが、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。それ故、本形態でも、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部分の各々に離間して配置してある。
4つのマグネット17はいずれも、実施の形態1〜3と同様、内外方向で異なる極に着磁されており、バックヨーク16を介して駆動コイル14に鎖交磁界を形成する。また、本形態では、駆動コイル14に対してマグネット17が配置されている側とは反対側(内周側)には、コイルヨーク165が配置されている。このため、マグネット片170から出た磁力線を駆動コイル14と鎖交するように効率よく導くことができるので、鎖交磁束密度が高い。それ故、移動レンズ体3に対して大きな推力を付与することができる。
[実施の形態6]
図9(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の実施の形態6に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、マグネットの説明図、およびその変形例の説明図である。
図9(a)、(b)、(c)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、レンズ駆動機構5は、スリーブ15の外周面に直接、巻回された円環状の駆動コイル14と、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル14および鎖交磁界発生体4により磁気回路が構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル14の外周側に配置されたマグネット17と、鋼板などの強磁性板からなるバックヨーク16とを備えている。バックヨーク16は、駆動コイル14の周りを囲む筒状胴部160(カバー部)を備えており、その内周面にマグネット17が固定されている。
バックヨーク16の筒状胴部160は、実施の形態1と同様、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状を備えている。これに対して、移動レンズ体3は円筒体であるため、駆動コイル14は円環状に巻回されている。このため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角部51、52、53、54に相当する領域で幅が広くなっている。それ故、本形態でも、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部51、52、53、54の各々に離間して配置してある。また、4つのマグネット17はいずれも、平面的には、内面が駆動コイル14の外周形状に沿う円弧形状を有する一方、外面はバックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿った形状を有している。
本形態では、4つのマグネット17はいずれも、レンズ光軸Xの方向に重ねて配置された2つのマグネット片170を備えているとともに、駆動コイル14は、複数のマグネット片170の各々に対向するように2つ配置されている。ここで、2つのマグネット片170は、各々が内外方向で異なる極に着磁され、かつ、2つのマグネット片170は、内外方向での着磁の向きが逆である。このため、2つのマグネット片170のうち、一方のマグネット片170は、S極が駆動コイル14に向いており、他方のマグネット片170は、S極が駆動コイル14に向いている。
このように構成した磁気回路では、2つのマグネット片170から出た磁力線は、図9(c)に模式的に示すように、マグネット17の光軸方向における中心側に集中する。また、2つのマグネット片170から出た磁力線は狭い領域内で回り込むので、漏れ磁束が少ない。従って、駆動コイル14と鎖交する磁束密度が高いので、移動レンズ体3に対して大きな推力を付与することができる。
なお、図9(b)、(c)には、2つのマグネット片170を用いた例を示してあるが、3つ以上のマグネット片170をレンズ光軸Xの方向に重ねて配置してもよい。この場合にも、3つ以上のマグネット片170は、各々が内外方向で異なる極に着磁し、かつ、レンズ光軸Xの方向で隣接するマグネット片170同士における内外方向での着磁の向きを逆とすればよい。
また、図9(b)、(c)には2つのマグネット片170を用いた例を示してあるが、図9(d)に示すように、1つのマグネット170に分極着磁石を施すことにより、図9(b)に示すように磁極を配置してもよい。すなわち、4つのマグネット17は、レンズ光軸Xの方向に並ぶ2つの着磁領域を備えているとともに、駆動コイル14は、2つの着磁領域の各々に対向するようにレンズ光軸Xの方向に2つ配置されている。また、マグネット17では、2つの着磁領域の各々に内外方向で異なる極が形成され、かつ、レンズ光軸Xの方向で隣接する着磁領域同士では、内外方向における着磁の向きが逆になっている。このような構成を採用すれば、1つのマグネット17でも、駆動コイル14と鎖交する磁束密度を高めることができるので、移動レンズ体3に対して大きな推力を付与すことができる。
なお、図9(c)に示した構成と、図9(d)に示した構成とを比較すると、図9(c)に示した構成の方が異なる磁極の境界領域に不安定領域が発生しにくいので、駆動コイル14と鎖交する磁束密度を高めることができるという利点がある。
[実施の形態7]
図10は、本発明の実施の形態7に係るレンズ駆動装置で用いた付勢部材の説明図である。上記実施の形態1〜6では、駆動コイル14への通電の有無にかかわらず、移動レンズ体3を光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材として、移動レンズ体3に機械的な付勢力を印加する第1の板バネ131および第2の板バネ132(バネ部材)を用いたが、図10に示すように、付勢部材としては、第1の板バネ131および第2の板バネ132に加えて、移動レンズ体3にボール状、ワイヤ状、棒状の磁性体138を取り付けてもよい。このように構成すると、磁性体138とマグネット17との間に作用する磁気的な付勢力を移動レンズ体3に印加することができる。なお、付勢部材として磁性体138を用いた場合、第1の板バネ131および第2の板バネ132のうちの一方、あるいは双方を省略し、磁性体138のみで付勢部材を構成してもよい。
[実施の形態8]
図11(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態8に係るレンズ駆動装置の外観図、および分解斜視図である。
図11(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置10も、実施の形態1と同様、概ね、3枚のレンズ121、122、123および固定絞り124を円筒状のレンズホルダ12上に一体に保持した移動レンズ体3と、この移動レンズ体3をレンズ光軸Xに沿って移動させるレンズ駆動機構5と、レンズ駆動機構5および移動レンズ体3が搭載された固定体2とを有している。
本形態において、固定体2は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するためのベース19と、被写体側に位置するケース11とを備えており、ケース11の中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓110が形成されている。また、固定体2は、ベース19とケース11との間に挟持されたバックヨーク16を備えており、バックヨーク16の筒状胴部160は、マグネット17の周りを囲むカバー部として機能するとともに、マグネット17とともに、駆動コイル14に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体を構成している。ここで、バックヨーク16の筒状胴部160の撮像素子側端部はベース19に接着固定され、バックヨーク16の筒状胴部160の被写体側端部は、ケース11に接着固定されている。
本形態において、固定体2は、ケース11に対して被写体側に被せられた金属製の薄板状カバー18を備えており、薄板状カバー18にも、円形の入射窓180が形成されている。また、薄板状カバー18は、相対する2辺からベース19に向けて延びた一対の係合脚部181を備えており、係合脚部181の下端部に形成された穴182にベース19の側面から突出した突起192が嵌っている。さらに、係合脚部181の下端部と突起192とは接着剤によっても固定されている。
このように構成したレンズ駆動装置10を光軸方向からみたとき、バックヨーク16の筒状胴部160は、四角形の角部を面取りした形状を備えている。また、ベース19、ケース11および薄板状カバー18も、四角形の角部を面取りした形状を備え、かつ、サイズはバックヨーク16の筒状胴部160と同一である。従って、バックヨーク16の筒状胴部160、ベース19、ケース11および薄板状カバー18の外周形状がレンズ駆動装置10の外周形状を規定している。
また、移動レンズ体3では、スリーブ15が円筒体であるため、駆動コイル14は円環状に巻回されている。これに対して、バックヨーク16の筒状胴部160の内周形状は、駆動コイル14の外周形状と相違し、非円形(本形態では、多角形)である。このため、駆動コイル14の外周面と、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には、四角形の辺に相当する領域で幅が狭く、四角形の角に相当する領域で幅が広くなっている。そこで、本形態では、4つのマグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の角部の各々に離間して配置してある。また、4つのマグネット17はいずれも、平面的には、内面が駆動コイル14の外周形状に沿う円弧形状を有する一方、外面は、筒状胴部160の角部の内周面に沿った形状を有している。
本形態では、駆動コイル14への通電の有無にかかわらず、移動レンズ体3を光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材として、移動レンズ体3と固定体2との間に配置されて、移動レンズ体3に機械的な付勢力を印加する第1の板バネ131および第2の板バネ132(バネ部材)を備えている。また、本形態では、付勢部材として、移動レンズ体3に保持されたボール状、ワイヤ状、棒状の磁性体138が用いられており、この磁性体138とマグネット17との間に作用する磁気的な付勢力を移動レンズ体3に印加する構成になっている。
本形態では、移動レンズ体3に磁性体138を保持させるにあたって、移動レンズ体3の上端面には、筒状胴部160の4つの角部に相当する各位置に複数の磁性体138を収納可能な凹部158が形成されている。また、上ケース11には、4つの凹部158のうち、対角に位置する2つの凹部158の上方を開放状態とする切り欠き118が形成されている。
このようなレンズ駆動装置1を製造する際には、まず、上ケース11を被せる前に4つの凹部158の各々の内部に磁性体138を1つずつ装着した後、接着固定し、次に上ケース11を被せる。この状態で、移動レンズ体3の駆動状態や傾きを検査し、その検査結果に基づいて、上ケース11の切り欠き118から、対角に位置する2つの凹部158に対して磁性体138を追加した後、接着固定し、移動レンズ体3の駆動状態や傾きを調整する。そして、かかる調整を終えた後、薄板状カバー18を被せれば、凹部138を覆うことができる。また、薄板状カバー18によって、上ケース11の上方で露出する隙間を覆えば、レンズ駆動装置1に異物が侵入することを防止でき、レンズ駆動装置1の信頼性を高めることができる。
なお、本形態では、薄板状カバー18の係合脚部181をベース19に係合させるにあたって、係合脚部181の下端部に形成された穴182を形成し、ベース19の側面に突起192を形成したが、係合脚部181の下端側を内側に突出させ、ベース19の側面に形成した凹部に係合脚部181の下端側を嵌める構造を採用してもよい。また、係合脚部181の下端側を内側に突出させ、ベース19の側面に形成した溝に係合脚部181の下端側をスライドさせて嵌める構造を採用してもよい。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態1〜8では、バックヨーク16の筒状胴部160は、四角形の角部51、52、53、54を面取りした形状と見なしたが、バックヨーク16の筒状胴部160を八角形とみなしてもよい。この場合には、マグネット17は各々、バックヨーク16の筒状胴部160の角部分のうち、2つの角部分を含む位置に配置されているため、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。
また、上記実施の形態1〜8では、移動レンズ体3が円筒形状で、バックヨーク16の筒状胴部160の形状(レンズ駆動装置10の形状)が多角形である例を説明したが、移動レンズ体3が略角筒形状で、バックヨーク16の筒状胴部160の形状(レンズ駆動装置10の形状)が円形の場合にも、駆動コイル14の外周面とバックヨーク16の筒状胴部160の内周面との間には幅の狭い領域と、幅が広い領域とが形成される。このような場合にも、幅が広い領域で、マグネット17をバックヨーク16の筒状胴部160の内周面に沿うように配置すれば、バックヨーク16の筒状胴部160の内周面と駆動コイル14の外周面との間をマグネット17の配置スペースとして有効利用でき、デッドスペースを縮小できる。
さらに、上記形態1〜4では、バックヨーク16の筒状胴部160によってカバー部が構成されている例であったが、ベース19やケース11に形成された筒状胴部によってカバー部が形成されている場合に本発明を適用してもよい。
(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の外観図、および分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置をレンズ光軸に沿って切断したときの断面図である。 (a)、(b)、(c)は、図1に示すレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図およびマグネットの説明図である。 図1に示すレンズ駆動装置でのレンズ駆動動作を示す説明図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図およびマグネットの説明図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態3に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図およびマグネットの説明図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態4に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図およびマグネットの説明図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態5に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図およびコイルヨークの説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の実施の形態6に係るレンズ駆動装置のレンズ駆動機構に用いた磁気回路の平面図、縦断面図、マグネットおよびその変形例の説明図である。 本発明の実施の形態7に係るレンズ駆動装置で用いた付勢部材の説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態8に係るレンズ駆動装置の外観図、および分解斜視図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
2 固定体
3 移動レンズ体
4 鎖交磁界発生体
5 レンズ駆動機構
11 ケース
12 レンズホルダ
14 駆動コイル
15 スリーブ
16 バックヨーク
17 マグネット
18 薄板状カバー
19 ベース
131、132 板バネ(付勢部材)
138 磁性体(付勢部材)
160 バックヨークの筒状胴部(カバー部)
161 内ヨーク部
162 内ヨーク
165 コイルヨーク
170 マグネット片
181 係合脚部

Claims (30)

  1. レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、
    駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を前記光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材を備えており、
    前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状は非円形であり、
    前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、
    前記付勢部材は、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加するバネ部材、および、前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、
    駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を前記光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能な付勢部材を備えており、
    前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状と前記駆動コイルの外周形状は相違しており、
    前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、
    前記付勢部材は、前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加するバネ部材、および、前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記移動レンズ体では、搭載可能な前記磁性体の数、および搭載可能な前記磁性体の大きさを変更可能であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記付勢部材は、前記移動レンズ体の前記光軸方向の一方の端部を前記固定体に当接させた状態で当該移動レンズ体を前記所定位置に保持することを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、複数が周方向の複数箇所に離間して配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記駆動コイルは環状に巻回され、
    前記カバー部の内周形状は、多角形であり、
    前記マグネットは、前記カバー部の内周形状の複数の角部分のうち、少なくとも1つの角部分を含む位置に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記駆動コイルは環状に巻回され、
    前記カバー部の内周形状は、四角形、あるいは当該四角形の角部分を面取りした多角形であり、
    前記マグネットは、前記四角形の角部分に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であり、
    前記バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  9. 請求項8に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記磁性体は、前記移動レンズ体が前記所定位置にあるときに、前記光軸方向において前記筒状胴部とは重ならない位置に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記バックヨークは、前記筒状胴部から前記駆動コイルの内側位置まで延びた内ヨーク部を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  11. 請求項8または請求項9に記載されたレンズ駆動装置において、
    記駆動コイルに対しては、前記マグネットが位置する側と反対側にコイルヨークが配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  12. 請求項8ないし請求項11のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、前記駆動コイルの外周側に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  13. 請求項12に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、内面が前記駆動コイルの外周形状に沿うように配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  14. 請求項12または請求項13に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、内外方向で異なる極に着磁されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  15. 請求項12または請求項13に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、光軸方向で異なる極に着磁された2つのマグネット片を備え、
    当該2つのマグネット片は、同極が接するように光軸方向に重ねて配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  16. 請求項12または請求項13に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、光軸方向に重ねて配置された複数のマグネット片を備えているとともに、前記駆動コイルは、当該複数のマグネット片の各々に対向して光軸方向に複数、配置され、
    前記複数のマグネット片は、各々が内外方向で異なる極に着磁され、かつ、光軸方向で隣接するマグネット片同士における内外方向での着磁の向きが逆であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  17. 請求項12または請求項13に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、光軸方向に並ぶ複数の分割着磁領域を備えているとともに、前記駆動コイルは、当該複数の分割着磁領域の各々に対向して光軸方向に複数、配置され、
    前記複数の分割着磁領域の各々は、内外方向で異なる極に着磁され、かつ、光軸方向で隣接する着磁領域同士では、内外方向における着磁の向きが逆であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  18. 請求項8ないし請求項17のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記固定体は、前記バックヨークの前記筒状胴部に対して光軸方向の撮像素子側に重ねて配置されたベースと、前記バックヨークの前記筒状胴部に対して光軸方向の被写体側に重ねて配置されたケースとを備え、
    光軸方向からみたとき、前記バックヨーク、前記ベースおよび前記ケースは略同一の外周形状を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  19. 請求項18に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記固定体は、前記ケースに対して前記被写体側で被さる板状カバーを備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  20. 請求項19に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記板状カバーは、前記ベースに向けて延びて当該ベースに係合する係合脚部が延びていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  21. 請求項1ないし請求項20のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記駆動コイルは、前記移動レンズ体に対して直巻きされていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  22. レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、
    前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加する第1、第2のバネ部材を備えており、
    前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状は非円形であり、
    前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、
    前記第1のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における一方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されており、
    前記第2のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における他方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  23. レンズを備えるとともに光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、該移動レンズ体の外周側に巻回された駆動コイルと、前記駆動コイルに鎖交磁界を発生させるためのマグネットと、前記移動レンズ体および前記マグネットの周りを囲むカバー部を備えた固定体とを有するレンズ駆動装置において、
    前記移動レンズ体と前記固定体との間に配置されて、前記移動レンズ体に機械的な付勢力を印加する第1、第2のバネ部材を備えており、
    前記光軸方向からみたとき、前記カバー部の内周形状と前記駆動コイルの外周形状は相違しており、
    前記マグネットは、前記カバー部の内周面に沿って配置されており、
    前記第1のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における一方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されており、
    前記第2のバネ部材は、前記マグネットの前記光軸方向における他方の端面との間に隙間が形成されるように対向配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  24. 請求項22または請求項23に記載のレンズ駆動装置において、
    前記第1、第2のバネ部材は、前記マグネットよりも外側の位置において前記固定体に取付けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  25. 請求項22ないし請求項24のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記駆動コイルは環状に巻回され、
    前記カバー部の内周形状は、四角形、あるいは当該四角形の角部分を面取りした多角形であり、
    前記マグネットは、前記四角形の角部分に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  26. 請求項22ないし請求項25のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であり、
    前記バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  27. 請求項26に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記マグネットは、当該マグネットの前記光軸方向における寸法が前記筒状胴部よりも短く形成されているとともに、前記筒状胴部の内周面の前記光軸方向における中央部分に取付けられており、
    前記第1、第2のバネ部材は、前記筒状胴部を前記光軸方向の両側から挟むように配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  28. 請求項22ないし請求項27のうちのいずれか一項に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記第1、第2のバネ部材は、前記駆動コイルへの通電の有無にかかわらず、前記移動レンズ体を光軸方向の所定位置に保持する付勢力を発揮可能であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  29. 請求項28に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記第1、第2のバネ部材は、前記移動レンズ体の前記光軸方向の一方の端部を前記固定体に当接させた状態で当該前記移動レンズ体を前記所定位置に保持することを特徴とするレンズ駆動装置。
  30. 請求項22または請求項23に記載されたレンズ駆動装置において、
    前記移動レンズ体に配置されて、前記マグネットとの間に発生する磁気的な付勢力を前記移動レンズ体に印加する磁性体を備えており、
    前記カバー部は、バックヨークの筒状胴部であり、
    前記バックヨークの前記筒状胴部の内周面に前記マグネットが固着されており、
    前記磁性体は、前記移動レンズ体が前記所定位置にあるときに、前記光軸方向において前記筒状胴部とは重ならない位置に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
JP2006236182A 2005-10-28 2006-08-31 レンズ駆動装置 Expired - Fee Related JP4495705B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236182A JP4495705B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 レンズ駆動装置
TW095139890A TW200732727A (en) 2005-10-28 2006-10-27 Lens drive unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236182A JP4495705B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 レンズ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008058659A JP2008058659A (ja) 2008-03-13
JP4495705B2 true JP4495705B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=39241455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236182A Expired - Fee Related JP4495705B2 (ja) 2005-10-28 2006-08-31 レンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4495705B2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4551863B2 (ja) 2005-10-21 2010-09-29 シコー株式会社 レンズ駆動装置
JP5105080B2 (ja) * 2008-04-01 2012-12-19 ミツミ電機株式会社 レンズ駆動装置
JP2009282090A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Mitsumi Electric Co Ltd レンズ駆動装置
JP5071680B2 (ja) 2008-07-07 2012-11-14 ミツミ電機株式会社 レンズ駆動装置
JP2010085494A (ja) 2008-09-29 2010-04-15 Sony Corp レンズ駆動装置、カメラモジュール、撮像装置、及びカメラ付き携帯端末装置
CN101750708A (zh) 2008-12-12 2010-06-23 日本电产三协株式会社 透镜驱动装置
JP2010169901A (ja) 2009-01-23 2010-08-05 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP2010169900A (ja) 2009-01-23 2010-08-05 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP5359443B2 (ja) * 2009-03-25 2013-12-04 Tdk株式会社 レンズアクチュエータ
JP5378887B2 (ja) * 2009-06-09 2013-12-25 日本電産サンキョー株式会社 レンズ駆動装置
JP2010286507A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP5404242B2 (ja) * 2009-08-18 2014-01-29 日本電産サンキョー株式会社 レンズ駆動装置
JP5346739B2 (ja) * 2009-08-18 2013-11-20 日本電産サンキョー株式会社 レンズ駆動装置
US9042042B2 (en) 2009-11-18 2015-05-26 Nidec Sankyo Corporation Lens drive device
JP5461981B2 (ja) 2009-12-25 2014-04-02 日本電産サンキョー株式会社 レンズ駆動装置
JP2012032778A (ja) * 2010-07-02 2012-02-16 Sharp Corp カメラモジュール
JP5424000B2 (ja) * 2011-12-27 2014-02-19 ミツミ電機株式会社 レンズホルダ駆動装置
JP5779515B2 (ja) * 2012-02-03 2015-09-16 ミツミ電機株式会社 アクチュエータ機構、カメラモジュール、およびカメラ
JP5779514B2 (ja) * 2012-02-03 2015-09-16 ミツミ電機株式会社 アクチュエータ機構
JP2015146056A (ja) * 2015-05-22 2015-08-13 ミツミ電機株式会社 アクチュエータ機構、カメラモジュールおよびカメラ
JP6070765B2 (ja) * 2015-05-22 2017-02-01 ミツミ電機株式会社 アクチュエータ機構、カメラモジュールおよびカメラ
CN111722350A (zh) 2019-03-20 2020-09-29 新思考电机有限公司 驱动装置壳体、驱动装置、照相装置及电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03120599U (ja) * 1990-03-26 1991-12-11
JP2004184779A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置
JP2004343853A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Sony Corp リニアアクチュエータ、レンズ駆動装置、及び撮像装置
JP2005037865A (ja) * 2003-04-16 2005-02-10 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器
JP2005070212A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Sony Corp レンズ装置および電子機器
JP2005250074A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
JP2008020668A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
JP2008040048A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3355785B2 (ja) * 1994-05-16 2002-12-09 ソニー株式会社 光軸補正用レンズの駆動機構
JP2939725B2 (ja) * 1996-11-15 1999-08-25 セイコーインスツルメンツ株式会社 リニアアクチュエータ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03120599U (ja) * 1990-03-26 1991-12-11
JP2004184779A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置
JP2005037865A (ja) * 2003-04-16 2005-02-10 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器
JP2004343853A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Sony Corp リニアアクチュエータ、レンズ駆動装置、及び撮像装置
JP2005070212A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Sony Corp レンズ装置および電子機器
JP2005250074A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
JP2008020668A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
JP2008040048A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008058659A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495705B2 (ja) レンズ駆動装置
US7697216B2 (en) Lens drive device
JP4932591B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4495741B2 (ja) レンズ駆動装置
KR20080046627A (ko) 렌즈 구동장치
JPWO2008129827A1 (ja) レンズ駆動装置
JP4838744B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4612064B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4838754B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2010061030A (ja) レンズ駆動装置
JP5430107B2 (ja) レンズ駆動装置
JP5421782B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2010286507A (ja) レンズ駆動装置
JP4660394B2 (ja) レンズ駆動装置
JP5146951B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4932590B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2010014920A (ja) レンズ駆動装置
JP2009047935A (ja) レンズ駆動装置
JP2008281657A (ja) レンズ駆動装置
WO2010084702A1 (ja) レンズ駆動装置
WO2010084703A1 (ja) レンズ駆動装置
JP2010191143A (ja) レンズ駆動装置
JP2010211180A (ja) レンズ駆動装置
JP2010008947A (ja) レンズ駆動装置
JP2010008946A (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100325

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4495705

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees