JP4474044B2 - 差込み式管継手、及び差込み式管継手への管差込み方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯・給水配管などに用いられ、管の一端部をシール状にかつ抜止め状に簡易迅速に差し込むことのできる差込み式管継手、及び差込み式管継手への管差込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の差込み式管継手は、例えば、特開平11−2377号公報や特開平11−118081号公報などに公知である。特開平11−2377号公報に開示されている差込み式管継手は、継手本体の内部に、差し込まれる管の外周面に密接するシール用ゴムリングと、管の外周面に食い込む食込み部を一体に形成したコレットとが組み込まれている。特開平11−118081号公報に記載された差込み式管継手においても継手本体の内部に、差し込まれる管の外周面に密接する弾性シールリング、及びコレットが組み込まれるが、管の外周面に食い込む食込み爪を有するロックリングはコレットとは別体に形成されて組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前出のいずれの差込み式管継手においても、シール用ゴムリングまたは弾性シールリングを継手本体の内周に嵌め込まなければならず、この嵌め込みは容易でなかった。
【0004】
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたもので、管の一端部をシール状にかつ抜止め状に簡易迅速に差し込むことができ、しかも弾性シールリングの組込みの容易化を図れる差込み式管継手及び差込み式管継手への管差込み方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明の差込み式管継手は、筒状の継手本体(1)、弾性シールリング(2)、ロックリング(3)、コレット(4)、及びテ−パ付リング(22)を備える。前記継手本体(1)は軸心方向一端部に内外二重筒体(5),(6)を有しており、そのうち内筒体(5)は継手本体(1)と一体に形成され、外筒体(6)は、継手本体(1)とは別体に形成されて、内筒体(5)の外周との間に管差込み間隙(12)を形成するよう継手本体(1)に着脱可能にねじ込み結合されている。前記内筒体(5)の外周には複数のシールリング(13)を軸方向に等間隔で列設し、各シールリング溝(13)に、前記管差込み間隙(12)内に差し込まれる管(P)の内周面に密接する前記弾性シールリング(2)が嵌め込まれている。前記コレット(4)は前記外筒体(6)に内嵌され、前記管(P)を内部に挿通し、円周に軸方向に沿う切欠部(14)を列設した拡縮径変形自在な中空軸(15)と、この中空軸(15)の後端外周に張り出し形成されて前記外筒体(6)の開口端の外部へ突出する鍔部(16)とを有しており、このコレット(4)の中空軸(15)の先端に、前記管(P)の外周面に食い込む食込み歯(17)を有する拡縮径変形自在な前記ロックリング(3)が一体に形成されている。前記外筒体(6)の内周面には、前記管(P)が抜け出し方向に移動したときに前記ロックリング(3)に縮径方向の力を作用させる外窄まりテ−パ状の押圧面(19)が形成されている。前記外筒体(6)の開口端部の外周面に雄ねじ(8)を切り、この雄ねじ(8)にロックナット(18)が前記鍔部(16)と接離するよう進退動自在に螺合されている。前記テ−パ付リング(22)は、前記弾性シールリング(2)の外径よりも小さい内径を有しかつ前端部の内周面に外方へ拡がり状のテ−パ(24)を付けていて、前記内筒体(5)の外周の前記弾性シールリング(2)より軸方向外方部位と、前記コレット(4)の中空軸(15)の内周との間に、前記管(P)の一端部で押されるまま前記テ−パ(24)を前記管差込み間隙(12)の内奥へ向けて軸方向内方へ移動するように嵌め込まれている。軸方向内外に隣り合う前記弾性シールリング(2)…において、軸方向内方側の弾性シールリング(2)と前記テ−パ付リング(22)のテ−パ(24)との接点(c)と、該テ−パ付リング(22)の後端面(22b)との間の間隔寸法L2 が、前記接点(c)と軸方向外方側の弾性シールリング(2)の中心点(O)との間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定されている。
【0006】
この請求項1に係る発明によれば、継手本体(1)の組立てに際し外筒体(6)を継手本体(1)にねじ込み結合する前の状態では、内筒体(5)の外周面が外部に露出状態にあるため、この内筒体(5)の外周に弾性シールリング(2)を容易に嵌め込むことができる。弾性シールリング(2)の嵌め込み後、外筒体(6)を継手本体(1)にねじ込み結合すれば、この内外筒体(5),(6)間に管差込み間隙(12)を形成するよう継手本体(1)を組み上げることができる。
【0007】
この組み上げた継手本体(1)の管差込み間隙(12)内に管(P)の一端部を差し込むに際し、現場施工で管(P)を所定長さに切断するときに管(P)の一端部の内周を外方へ拡がり状のテ−パに面取り加工しておけば、管(P)の一端部が内筒体(5)のシールリング溝(13)から突出する弾性シールリング(2)に突っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。しかし、かかる面取り加工は面倒であり、そればかりか面取り屑が管(P)内に付着残存していると、継手本体(1)内でのシール部に異物として挟まるおそれがあるという不具合が生じる。
そこで、上記構成のようにテ−パ付リング(22)をセットしておくと、管(P)の一端部を管差込み間隙(12)内に差し込むに伴い、テ−パ付リング(22)が管差込み間隙(12)の内奥へ向けて軸方向内方へ押し込まれ、そのテ−パ(24)で弾性シールリング(2)が圧縮変形を加えられながら内筒体(5)のシールリング溝(13)内に押し込まれるため、それに続いて差し込まれる管(P)の一端部は弾性シールリング(2)に突っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。とくに、管(P)の内周面に対する弾性シールリング(2)の密着度を高めるために弾性シールリング(2)のシールリング溝(13)からの突出量を増やした場合にも管(P)の一端部の差し込みが難なく行えて有利である。
【0008】
管(P)の一端部を差し込むと、弾性シールリング(2)にて管(P)の内周面と内筒体(5)の外周面との間がシールされ、ロックリング(3)の食込み歯(17)が管(P)の外周面に軽く食い込む。次いで管(P)を抜き出し方向に引っ張ると、ロックリング(3)の外周面が外筒体(6)の外窄まりテ−パ状の押圧面(19)に当接することにより、ロックリング(3)が縮径して、管(P)の外周面への食込み歯(17)の食い込みが増す。これにより管(P)が継手本体(1)の管差込み間隙(12)から抜け出るのを防止できる。
【0009】
管(P)の差し込み後、管(P)を抜き出し方向に引っ張るとロックリング(3)及びコレット(4)が管(P)と共にそれと同一方向に後退移動し、このコレット(4)の後退により鍔部(16)がロックナット(18)から後方へ離れるが、このときロックナット(18)を外筒体(6)の外周面から抜け出る方向に回転移動させて鍔部(16)に当接させる。これによりコレット(4)が継手本体(1)内に押し込み前進するのを防止できる。したがって、不慮の外力の作用によりコレット(4)が継手本体(1)内に押し込まれてロックリング(3)の食込み歯(17)の管(P)への食い込みが解除されるのを防止でき、不慮に管(P)が継手本体(1)から抜け出るのを防止できる。
【0010】
差込みのやり直しなどに際して、管(P)を継手本体(1)から取り外すときは、ロックナット(18)を外筒体(6)の外周面上の元の位置に戻し、コレット(4)を前進させることにより食込み歯(17)の管(P)への食込みが解除されるため、管(P)を継手本体(1)から取り外すことができる。
【0011】
管(P)の差込み操作は作業者によって速い速度で行われる場合とゆっくり遅い速度で行う場合がある。管(P)が速い速度で差し込まれる場合はテ−パ付リング(22)が軸方向外方側の弾性シールリング(2)を通過するに引き続いて管Pが該弾性シールリング(2)を通過するため問題ないが、ゆっくりと差し込まれる場合に次のような問題を生じることがある。テ−パ付リング(22)において、図19に比較例を示すように、軸方向内方側の弾性シールリング(2)とテ−パ付リング(22)のテ−パ(24)との接点cと、テ−パ付リング(22)の後端面(22b)との間の間隔寸法L2 が、前記接点(c)と軸方向外方側の弾性シールリング(2)の中心点(O)との間の間隔寸法L1 よりも小さく設定されていると、継手本体(1)の管差込み間隙(12)に管(P)がゆっくり遅い速度で差し込み操作された場合、テ−パ付リング(22)のみが軸方向外方側の弾性シールリング(2)を圧縮させながら内奥方向へ飛び出すように通過するや否や該弾性シールリング(2)が素早く復元し、この復元する弾性シールリング(2)に管(P)の一端部がつかえて管(P)が該弾性シールリング(2)を通過することができなくなるという不具合な事態が生じることがある。
【0012】
しかし、本発明では、軸方向内方側の弾性シールリング(2)とテ−パ付リング(22)のテ−パ(24)との接点(c)と、該テ−パ付リング(22)の後端面(22b)との間の間隔寸法L2 が、前記接点(c)と軸方向外方側の弾性シールリング(2)の中心点(O)との間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定されている。したがって、管(P)の一端部で押し込まれるテ−パ付リング(22)のテ−パ(24)が軸方向外方側の弾性シールリング(2)を圧縮変形させながら該弾性シールリング(2)を通過して軸方向内方側の弾性シールリング(2)に押圧接当し、この接当作用により軸方向内方側の弾性シールリング(2)が反発し、この反発作用を受けてテ−パ付リング(22)が軸方向外方側の弾性シールリング(2)に圧縮変形を加えたままの状態を維持することになるため、管(P)は差し込み速度に関係なく押し込まれるまま軸方向外方側の弾性シールリング(2)をスムーズに通過することができる。
【0013】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の差込み式管継手において、前記内筒体(5)の外周の軸方向内方側の最奥部の弾性シールリング(2)より軸方向内方側には、テ−パ付リング(22)の前端部を受け止める環状リテーナ(34)が、この環状リテーナ(34)の軸方向内方側に配された圧縮コイルばね(35)で弾性シールリング(2)に押し付けられるよう設置されているものである。
これによれば、管(P)の一端部で押し込まれるテ−パ付リング(22)が軸方向内方側の最奥部の弾性シールリング(2)を通過するとき、圧縮コイルばね(35)の反力によりテ−パ付リング(22)に管(P)の一端部がくっついている状態が維持されるため、前述した図17に示すように弾性シールリング(2)の復元作用でテ−パ付リング(22)のみが内奥方向へ飛び出し通過するという不具合な事態が生じることがなく、つまり弾性シールリング(2)の復元作用でテ−パ付リング(22)のみが管(P)の一端部から離れて内奥方向へ飛び出すのを防止することができる。したがって、テ−パ付リング(22)の飛び出しに伴い最奥部の弾性シールリング(2)が復元して管(P)の一端部が該弾性シールリング(2)につかえて通過できなくなるという不具合が無くなる。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の差込み式管継手において、前記テ−パ付リング(22)はこれの外周に前記コレット(4)の切欠部(14)内の基端部に係合する弾性係止爪(25)を設け、この弾性係止爪(25)の係合により軸方向外方へ抜け出ることのないようにしたものである。これによれば、使用するまでにテ−パ付リング(22)が管差込み間隙(12)から不測に脱落するのを防止でき、またテ−パ付リング(22)の位置決めができる。
この場合において、請求項4に記載の発明のように、テ−パ付リング(22)は樹脂成形品であって弾性係止爪(25)を一体に成形することができる。これにより樹脂製の弾性係止爪(25)を有するテ−パ付リング(22)を簡単に成形することができる。また、請求項5に記載の発明のように、テ−パ付リング(22)は板金素材で内リング部(26)とこの内リング部(26)の一端につながる外リング部(27)を有する断面V形状に形成され、内リング部(26)の内周面に前記テ−パ(24)が形成され、外リング部(27)に前記弾性係止爪(25)が切り起されたものとすることができる。これにより金属製の弾性係止爪(25)を有するテ−パ付リング(22)を簡単に成形できる。
【0015】
管差込み間隙(12)からテ−パ付リング(22)が脱落するのを防止する手段としては、そのほかに、請求項6に記載の発明のように、複数個の弾性変形自在な係止突起(31)を列設した脱落防止リング(30)が、前記テ−パ付リング(22)の後端面(22b)の内周寄り部位に前記係止突起(31)の先端を接当係合するように、前記内筒体(5)の外周のシールリング溝(13)より軸方向外方部位に設けた周溝(32)に嵌め込まれたものとすることができる。また、請求項7に記載の発明のように、内周に複数個の弾性変形自在な係止突起(31)を列設した脱落防止リング(30)が、前記テ−パ付リング(22)の後端面(22b)の外周寄り部位に前記係止突起(31)の先端を接当係合するように、前記コレット(4)の中空軸(15)の後端側の内周に設けた内周溝(33)に嵌め込まれたものとすることもできる。
これら脱落防止リング(30)によっても、使用するまでにテ−パ付リング(22)が管差込み間隙(12)から不測に脱落するのを確実に防止することができ、またテ−パ付リング(22)の位置決めができる。
【0016】
前記テ−パ付リング(22)の前端部の外周には、請求項8に記載の発明のように、アールをつけておくと、テ−パ付リング(22)が管(P)の一端部で押されるままコレット(4)の中空軸(15)及びロックリング(3)を拡げ易くし、テ−パ付リング(22)が通過し易くなる。
【0017】
請求項9に係る発明の差込み式管継手への管差込み方法は、上記テ−パ付リング(22)を継手本体(1)内に予め組み込んでおくことに代えて、管(P)を継手本体(1)に差し込むときに始めて、内筒体(5)の外周の弾性シールリング(2)より軸方向外方部位と、コレット(4)の中空軸(15)の内周との間に、テ−パ付リング(22)をテ−パ(24)が管差込み間隙(12)の内奥へ向くよう嵌め込むというものである。これにおいても、管(P)の一端部を管差込み間隙(12)内に差し込むに伴い、テ−パ付リング(22)が管差込み間隙(12)の内奥へ向けて軸方向内方へ押し込まれ、そのテ−パ(24)で弾性シールリング(2)が内筒体(5)のシールリング溝(13)内に押し込まれるため、管(P)の一端部は面取り不要にして弾性シールリング(2)に突っ掛かることなくスムーズに差し込むことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1は一実施例の差込み式管継手の半欠截断面図、図2は差込み式管継手に組み込まれるコレットの正面図、図3は図2のコレットの半欠截断面図、図4は差込み式管継手に組み込まれるテ−パ付リングの背面図、図5は図4のテ−パ付リングの半欠截断面図、図6はテ−パ付リングの長さと弾性シールリング間の間隔寸法との関係を示す説明図、図7は図1の差込み式管継手への管の差込み始め状態を示す半欠截断面図、図8は管を最も深く差し込んだ状態を示す要部断面図、図9は管を差込み後に抜き出し方向に引っ張った状態の要部断面図、図10は管の差込み完了状態の要部拡大断面図、図11は管を抜き出し可能にした状態の要部断面図、図12はテ−パ付リングの他例を示す背面図、図13は図12のテ−パ付リングの半欠截断面図である。
【0019】
図1において、図示例の差込み式管継手は、継手本体1、弾性シールリング2、ロックリング3、コレット4、及びテ−パ付リング22を備える。
継手本体1は青銅鋳物等で筒状に形成されており、その軸心方向一端部に内外二重筒体5,6を有する構造としてある。そのうち、内筒体5は継手本体1と一体に形成されるが、外筒体6は、継手本体1とは別体に形成されて、その一端部内周に雌ねじ7を、他端部外周に雄ねじ8をそれぞれ切っている。
継手本体1の内筒体5の付け根部の外周には外筒体保持ボス9を間隙10をおいて内筒体5と同心に突設し、この外筒体保持ボス9の外周に雄ねじ11を切り、この雄ねじ11に外筒体6の一端部の雌ねじ7をねじ込むことによって、外筒体6が内筒体5の外周との間に管差込み間隙12を形成するよう継手本体1に着脱可能にねじ込み結合される。その際、外筒体保持ボス9の内周と内筒体5の外周との間に形成される前記間隙10は管差込み間隙12の内奥部と連通状態とされる。
【0020】
内筒体5の外周には複数(図示例では2本)のシールリング溝13を軸方向に等間隔を置いて列設し、各シールリング溝13に、管差込み間隙12内に差し込まれる管Pの内周面に密接するOリング等よりなる弾性シールリング2が嵌め込まれる。この嵌め込みは、外筒体6を継手本体1にねじ込み結合する前に行うことにより容易に行える。外筒体6は、弾性シールリング2の嵌め込み後に、継手本体1にねじ込み結合される。
【0021】
図2、図3に示すように、ロックリング3とコレット4とは一体に形成されており、コレット4はステンレスまたは黄銅製のものであって、中空軸15と、この中空軸15の後端外周に張り出し形成された鍔部16とを有しており、中空軸15は円周に複数の軸方向に沿う切欠部14を円周方向に所定間隔で列設して拡縮径変形自在に形成し、中空軸15の先端にはロックリング3を一体に形成している。ロックリング3の内周には管差込み間隙12内に差し込まれる管Pの外周面に食い込む食込み歯17を有し、ロックリング3の円周には前記切欠部14が延長する形の切り割り延長部14aが形成されている。
【0022】
図1に示すように、コレット4は、ロックリング3が外筒体6の内奥に挿入するとともに、鍔部16が外筒体6の開口端の外部へ突出するように外筒体6に内嵌される。外筒体6の開口端部の外周面の雄ねじ8にはダブルナットよりなるロックナット18,18が螺合される。
【0023】
前記外筒体6の内周面には、外筒体6の開口端に向かい窄まる外窄まりテ−パ状の押圧面19が形成されている。
【0024】
継手本体1の外筒体保持ボス9の外周一部には管端末部視認用穴20が管差込み間隙12の内奥部と連通状に形成されている。コレット4の鍔部16の外周面16a及びロックナット18の外周面18aはこれらを指でつかんで操作するときに滑ることのないようにローレット加工などにより滑止めが施されている。
【0025】
図4、図5に示すように、テ−パ付リング22は樹脂成形品であり、管Pの外径より小さい外径を有し、かつ内筒体5に隙間少なく摺動可能に挿入されるとともに弾性シールリング2の外径よりも小径の中心孔23を有し、この中心孔23の軸方向一端の前端部の内周面に外拡がり状のテ−パ24を形成している。テ−パ付リング22の後端部の外周には複数の弾性係止爪25をコレット4の切欠部14の円周方向ピッチに対応する定ピッチで、かつ径方向外方へ切り起す形で列設している。
【0026】
図1に示すように、テ−パ付リング22は内筒体5の外周の弾性シールリング2より軸方向外方部位にテ−パ24が管差込み間隙12の内奥へ向くように挿入される。その際、テ−パ付リング22の弾性係止爪25はコレット4の切欠部14内をスライド自在に、かつ該切欠部14内の基端部に係合させて軸方向外方へ不用意に抜け出ることのないようにかつ位置決め状態に組み込まれる。
かかるテ−パ付リング22は、軸方向内外に隣り合う2個の弾性シールリング2,2を跨ぎ得る所定長さに設定されている。すなわち、図6に示すように、軸方向内方側の弾性シールリング2とテ−パ付リング22のテ−パ24との接点cと、該テ−パ付リング22の後端面22bとの間の間隔寸法L2 が、前記接点cと軸方向外方側の弾性シールリング2の中心点Oとの間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定される。L1 ≦L2
【0027】
図1に示すように、継手本体1の内筒体5の外周の、軸方向内方側の最奥部の弾性シールリング2より軸方向内方側には、テ−パ付リング22の前端部を受け止める断面角形の環状リテーナ34が、この環状リテーナ34の軸方向内方側で間隙10内に配された圧縮コイルばね35で前記弾性シールリング2に押し付けられるよう設置される。
尚、継手本体1の軸方向他端部の外周には雄ねじ21を切っており、この雄ねじ21には、金属製で雌ねじ付きの水栓やエルボなどがねじ込み接続される。
【0028】
次に、図1に示す差込み式管継手の使用態様を図7ないし図11を参照にして説明する。現場施工において、先ず、ポリブテン管等よりなる樹脂製の管Pは所要長さに切断される。この切断された管Pの一端部は、図7に示すように、コレット4の中空軸15に差し込む。この差込みに伴い管Pの一端部の端末部P´でテ−パ付リング22が管差込み間隙12の内奥方向へ押し込まれ、テ−パ付リング22のテ−パ24が内筒体5のシールリング溝13から突出している弾性シールリング2の外周部に当接し該リング2を圧縮させてシールリング溝13内に押し込みながら通過する。したがって、これに引き続いて移動してくる管Pの端末部P´は、図7中に破線Tで示すごとく面取りされていなくて軸心に対し直角に切断されたまま(実線状態)でも弾性シールリング2に突っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。
【0029】
その際、テ−パ付リング22において、図19に比較例を示すように、軸方向内方側の弾性シールリング2とテ−パ付リング22のテ−パ24との接点cと、テ−パ付リング22の後端面22bとの間の間隔寸法L2 が、前記接点cと軸方向外方側の弾性シールリング2の中心点Oとの間の間隔寸法L1 よりも小さく設定されていると、継手本体1の管差込み間隙12に管Pがゆっくり遅い速度で差し込まれた場合、前述したように、管Pの端末部P´が軸方向外方側の弾性シールリング2を通過するよりも該弾性シールリング2の復元速度の方が速く、テ−パ付リング22のみが該弾性シールリング2を通過して、管Pが通過できないことがある。
【0030】
その点、図6に示すように、軸方向内方側の弾性シールリング2とテ−パ付リング22のテ−パ24との接点cと、該テ−パ付リング22の後端面22aとの間の間隔寸法L2 が、前記接点cと軸方向外方側の弾性シールリング2の中心点Oとの間の間隔寸法L1 以上に設定されていると、管Pの端末部P´で押し込まれるテ−パ付リング22のテ−パ24が軸方向外方側の弾性シールリング2を圧縮変形させながら該弾性シールリング2を通過して軸方向内方側の弾性シールリング2に押圧接当することになり、この接当作用を受けて軸方向内方側の弾性シールリング2が反発するので、テ−パ付リング22は軸方向外方側の弾性シールリング2に圧縮変形を加えた状態を維持することになり、このため管Pは差し込み速度に関係なく押し込まれるまま軸方向外方側の弾性シールリング2をスムーズに通過することができる。
【0031】
そして、管Pの端末部P´で押し込まれるテ−パ付リング22が軸方向内方側の最奥部の弾性シールリング2を通過しながら環状リテーナ34を介して圧縮コイルばね35を圧縮変形させるが、このときは圧縮コイルばね35の反力によりテ−パ付リング22の後端面22bに管Pの端末部P´がくっついた状態が維持されるため、テ−パ付リング22のみが単独で最奥部の弾性シールリング2より内奥方向へ飛び出し通過するのを防止することができる。したがって、管Pは最奥部の弾性シールリング2をもスムーズに通過することができる。
【0032】
図8のように、管Pが最も深く差し込まれた時点では、テ−パ付リング22は弾性係止爪25が外筒体保持ボス9の内周面に当接することにより畳まれた状態で管差込み間隙12の最奥部に納められる。管Pの端末部P´が最も深く差し込まれているか否かの確認は、管端末部視認用穴20から容易に確認することができる。
【0033】
継手本体1内に所定深さにまで差し込まれた管Pの内周面には弾性シールリング2が圧縮状に密接し、この弾性シールリング2により管Pの内周面と内筒体5の外周面との間がシールされる。また、このときロックリング3の食込み歯17が管Pの外周面に軽く食い込む。
【0034】
次いで、図9に示すように、管Pを抜き出す方向aに引っ張ると、管Pと共に同一方向に移動するロックリング3の外周面が外筒体6の押圧面19と当接することにより、ロックリング3が縮径して、管Pの外周面への食込み歯17の食込みが増す。このようにロックリング3の外周面が外筒体6の押圧面19と当接するとともにロックリング3の食込み歯17が管Pの外周面に食い込むことにより、管Pの管差込み間隙12からの抜け出しが阻止される状態となる。このとき、コレット4の鍔部16は外筒体6の開口端部及びロックナット18から後方へ離された状態となる。
【0035】
このように管Pをa方向に引っ張った状態下で、図10に示すように、ロックナット18を外筒体6の外周面から後方へ回転移動させてコレット4の鍔部16に当接させる。これによりコレット4が管差込み間隙12内に前進するのを防止できる。したがって、不慮の外力の作用によりコレット4が管差込み間隙12内に押し込まれ、ロックリング3の食込み歯17の管Pの外周面への食い込みが解除されるようなことがなく、不慮に管Pが継手本体1から抜け出るのをよく防止できる。
【0036】
そして、管Pを継手本体1から取り外すときには、図11に示すように、ロックナット18を元の位置に戻し、鍔部16をつかんでコレット4を二点鎖線Qで示すごとく管差込み間隙12内に押し込み前進させると、ロックリング3の食込み歯17の管Pの外周面への食込みを外すことができるので、管Pを管差込み間隙12から取り外すことができる。
【0037】
上記実施例では、予めテ−パ付リング22を継手本体1内に組み込んであるが、これに代えて、現場で管Pを管差込み間隙12内に差し込むときに始めて、そのテ−パ付リング22を内筒体5の外周の弾性シールリング2より軸方向外方部位に、テ−パ24が管差込み間隙12の内奥へ向くよう嵌め込み、しかる後、管Pの一端部を管差込み間隙12内に差し込んでテ−パ付リング22を上記のように軸方向内方へ押し込むこともできる。これにおいても、テ−パ付リング22のテ−パ24で弾性シールリング2が内筒体5の外周面に押し付けられるため、管Pの一端部は面取り不要にして弾性シールリング2に突っ掛かることなくスムーズに差し込むことができる。
【0038】
上記テ−パ付リング22は樹脂成形品であるものに限られず、図12、図13に示すように板金素材を用いてプレス加工したものを使用することもできる。この金属製のテ−パ付リング22は、内筒体5に隙間少なく摺動可能に挿入される中心孔23を有する内リング部26と、この内リング部26の一端につながる外リング部27を有する断面V形状に形成されている。内リング部26の中心孔23の軸方向一端の前端部の内周面に外拡がり状のテ−パ24が形成され、外リング部27に弾性係止爪25が切り起されている。そして、このテ−パ付リング22は内リング部26の他端縁28の端面が管Pの端末部P´で押されることになるが、この場合内リング部26の他端縁28の端面厚が薄くても管Pの端末部P´で確実に押されるように、内リング部26の他端縁28の数箇所は径方向外方に折り曲げられて管Pの端末部P´を受けるための突片29が他端縁28の端面と面一に形成されていることが好ましい。
【0039】
継手本体1内に予め組み込まれたテ−パ付リング22が継手本体1の管差込み間隙12から軸方向外方へ脱落するのを防止する手段としては、テ−パ付リング22に設けた弾性係止爪25をコレット4の切欠部14内に係合させるという上記実施例のものに代えて、次のような手段を採用することもできる。
所定長さに形成されたテ−パ付リング22とは別体に、図14に示すように、外周に複数個の弾性変形自在な係止突起31を所定間隔置きに列設したゴム等弾性材料からなる脱落防止リング30を形成し、この脱落防止リング30を図15に示すごとく内筒体5の外周のシールリング溝13より軸方向外方部位に設けた周溝32に嵌め込み固定する。そして、継手本体1内に組み込まれるテ−パ付リング22の後端面22bの内周寄り部位に前記係止突起31の先端を接当係合させることにより、テ−パ付リング22が継手本体1の管差込み間隙12から軸方向外方へ脱落するのを防止する。その際、係止突起31はテ−パ付リング22の後端面22bの内周寄り部位のみに接当係合させてあるので、図16に示すように、そのテ−パ付リング22の後端面22bを差し込まれる管Pの端末部P´で押すときに係止突起31が邪魔になるようことはなく、管Pの端末部P´でテ−パ付リング22の後端面22bを支障なく押すことができる。また弾性変形自在な係止突起31の先端は、差し込まれる管Pの内面に対し撓み自在に擦接するので、管Pの差し込みに何等障害を来すことはない。
【0040】
上記脱落防止リング30は、図17に示すように、コレット4の中空軸15の後端側の内周に設けた内周溝33に嵌め込み固定することもできる。この場合、脱落防止リング30はこれの内周に複数個の弾性変形自在な係止突起31を所定間隔置きに列設する形に形成している。そして、係止突起31の先端をテ−パ付リング22の後端面22bの外周寄り部位に接当係合させる。これにおいても、係止突起31の先端はテ−パ付リング22の後端面22bの外周寄り部位のみに接当係合させてあり、また係止突起31の先端は管Pの外面に対し撓み自在に擦接するので、管Pの端末部P´でテ−パ付リング22の後端面22bを押しながら差し込むのに何等支障を来すようなことはない。
【0041】
上記テ−パ付リング22の前端部の外周には、図18に示すように、アールrをつけておくことが、コレット4の中空軸15及びロックリング3を拡げ易くし、テ−パ付リング22が通過し易くなる点で好ましい。この場合、テ−パ付リング22の外径は管Pの外径と等しいかそれよりも少し小さく設定する。
【0042】
なお、本発明では、環状リテーナ34及び圧縮コイルばね35を組み込みことが望ましいのであるが、それらを組み込まない図18に示すごとき構造とするものであってもよい。また、継手本体1の内筒体5に、弾性シールリング2が2個装着される場合のみならず、弾性シールリング2が3個以上等間隔で並列状に装着される場合にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、管の一端部をシール状にかつ抜止め状に簡易迅速に差し込むことができ、また継手本体に弾性シールリングを容易に組込むことができて組立て性にも優れる。しかも、差し込まれる管の切断端部には敢えて面取り加工を施さなくても弾性シールリングを有する内筒体にテ−パ付リングを介してスムーズに差し込むことができる。とくに、管は差込み速度に関係なく、つまり急速に差し込む場合はもとより、徐々に差し込む場合もテ−パ付リングを介してスムーズに差し込むことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の差込み式管継手の半欠截断面図である。
【図2】図1の差込み式管継手に組み込まれるコレットの正面図である。
【図3】図2に示すコレットの半欠截断面図である。
【図4】図1の差込み式管継手に組み込まれるテ−パ付リングの背面図である。
【図5】図4のテ−パ付リングの半欠截断面図である。
【図6】テ−パ付リングの長さと弾性シールリング間の間隔寸法との関係を示す説明図である。
【図7】図1の差込み式管継手への管の差込み始め状態を示す半欠截断面図である。
【図8】管を最も深く差し込んだ状態を示す要部断面図である。
【図9】管を差し込み後に抜き出し方向に引っ張った状態の要部断面図である。
【図10】コレットの戻り止めをした状態の要部断面図である。
【図11】管を抜き出し可能にした状態の要部断面図である。
【図12】テ−パ付リングの他例を示す背面図である。
【図13】図12のテ−パ付リングの半欠截断面図である。
【図14】他の実施例の脱落防止リングを示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】図14の脱落防止リングを組み込んだ差込み式管継手の半欠截断面図である。
【図16】図15の差込み式管継手への管の差込み途上の状態を示す半欠截断面図である。
【図17】更に他の実施例の差込み式管継手の半欠截断面図である。
【図18】更に又、他の実施例の差込み式管継手の半欠截断面図である。
【図19】比較例の差込み式管継手の半欠截断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体
2 弾性シールリング
3 ロックリング
4 コレット
5 内筒体
6 外筒体
8 外筒体の雄ねじ
12 管差込み間隙
13 シールリング溝
14 切欠部
15 中空軸
16 鍔部
17 食込み歯
18 ロックナット
19 押圧面
22 テ−パ付リング
24 テ−パ
25 弾性係止爪
26 内リング部
27 外リング部
30 脱落防止リング
31 係止突起
32 周溝
33 内周溝
34 環状リテーナ
35 圧縮コイルばね
Claims (9)
- 筒状の継手本体、弾性シールリング、ロックリング、コレット、及びテ−パ付リングを備えており、
前記継手本体は軸心方向一端部に内外二重筒体を有しており、そのうち内筒体は継手本体と一体に形成され、外筒体は、継手本体とは別体に形成されて、内筒体の外周との間に管差込み間隙を形成するよう継手本体に着脱可能にねじ込み結合されており、
前記内筒体の外周には複数のシールリング溝を軸方向に等間隔で列設し、各シールリング溝に、前記管差込み間隙内に差し込まれる管の内周面に密接する前記弾性シールリングが嵌め込まれており、
前記コレットは前記外筒体に内嵌され、前記管を内部に挿通し、円周に軸方向に沿う切欠部を列設した拡縮径変形自在な中空軸と、この中空軸の後端外周に張り出し形成されて前記外筒体の開口端の外部へ突出する鍔部とを有しており、このコレットの中空軸の先端に、前記管の外周面に食い込む食込み歯を有する拡縮径変形自在な前記ロックリングが一体に形成されており、
前記外筒体の内周面には、前記管が抜け出し方向に移動したときに前記ロックリングに縮径方向の力を作用させる外窄まりテ−パ状の押圧面が形成されており、
前記外筒体の開口端部の外周面には雄ねじを切り、この雄ねじにロックナットが前記鍔部と接離するよう進退動自在に螺合されており、
前記テ−パ付リングは、前記弾性シールリングの外径よりも小さい内径を有しかつ前端部の内周面に外方へ拡がり状のテ−パを付けていて、前記内筒体の外周の前記弾性シールリングより軸方向外方部位と、前記コレットの中空軸の内周との間に、前記管の一端部で押されるまま前記テ−パを前記管差込み間隙の内奥へ向けて軸方向内方へ移動するように嵌め込まれており、
軸方向内外に隣り合う前記弾性シールリングにおいて、軸方向内方側の弾性シールリングと前記テ−パ付リングのテ−パとの接点と、該テ−パ付リングの後端面との間の間隔寸法L2 が、前記接点と軸方向外方側の弾性シールリングの中心点との間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定されていることを特徴とする差込み式管継手。 - 前記内筒体の外周の軸方向内方側の最奥部の弾性シールリングより軸方向内方側には、テ−パ付リングの前端部を受け止める環状リテーナが、この環状リテーナの軸方向内方側に配された圧縮コイルばねで前記弾性シールリングに押し付けられるよう設置されている請求項1記載の差込み式管継手。
- 前記テ−パ付リングはこれの外周に前記コレットの切欠部内の基端部に係合する弾性係止爪を設け、この弾性係止爪の係合により軸方向外方へ抜け出ることのないようにしてある請求項1又は2記載の差込み式管継手。
- 前記テ−パ付リングは樹脂成形品であって弾性係止爪が一体に成形されている請求項3記載の差込み式管継手。
- 前記テ−パ付リングは板金材で内リング部とこの内リング部の一端につながる外リング部を有する断面V形状に形成され、内リング部の内周面に前記テ−パが形成され、外リング部に弾性係止爪が切り起されている請求項3記載の差込み式管継手。
- 外周に複数個の弾性変形自在な係止突起を列設した脱落防止リングが、前記テ−パ付リングの後端面の内周寄り部位に前記係止突起の先端を接当係合するように、前記内筒体の外周のシールリング溝より軸方向外方部位に設けた周溝に嵌め込まれている請求項1又は2記載の差込み式管継手。
- 内周に複数個の弾性変形自在な係止突起を列設した脱落防止リングが、前記テ−パ付リングの後端面の外周寄り部位に前記係止突起の先端を接当係合するように、前記コレットの中空軸の後端側の内周に設けた内周溝に嵌め込まれている請求項1又は2記載の差込み式管継手。
- 前記テ−パ付リングがこれの前端部の外周にアールをつけている請求項1ないし7のいずれかに記載の差込み式管継手。
- 筒状の継手本体、弾性シールリング、ロックリング、及びコレットを備えており、
前記継手本体は軸心方向一端部に内外二重筒体を有しており、この内外二重筒体間に管差込み間隙を形成しており、
前記内筒体の外周には複数のシールリング溝を軸方向に等間隔で列設し、各シールリング溝に、前記管差込み間隙内に差し込まれる管の内周面に密接する前記弾性シールリングが嵌め込まれており、
前記コレットは前記外筒体に内嵌され、前記管を内部に挿通し、円周に軸方向に沿う切欠部を列設した拡縮径変形自在な中空軸と、この中空軸の後端外周に張り出し形成されて前記外筒体の開口端の外部へ突出する鍔部とを有しており、このコレットの中空軸の先端に、前記管の外周面に食い込む食込み歯を有する拡縮径変形自在な前記ロックリングが一体に形成されており、
前記外筒体の内周面には、前記管が抜け出し方向に移動したときに前記ロックリングに縮径方向の力を作用させる外窄まりテ−パ状の押圧面が形成されており、
前記外筒体の開口端部の外周面には雄ねじを切り、この雄ねじにロックナットが前記鍔部と接離するよう進退動自在に螺合されており、
このように構成された差込み式管継手へ管を差し込むに際し、前記弾性シールリングの外径よりも小さい内径を有するとともに前端部の内周面に外方へ拡がり状のテ−パを付け、かつ、軸方向内方側の弾性シールリングと前記テ−パとの接点と、後端面との間の間隔寸法L2 が、前記接点と軸方向外方側の弾性シールリングの中心点との間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定されているテ−パ付リングを用意し、前記管差込み間隙内に管を差し込むに先立って、前記内筒体の外周の前記弾性シールリングより軸方向外方部位と、前記コレットの中空軸の内周との間に、前記テ−パ付リングをそのテ−パが前記管差込み間隙の内奥へ向くよう嵌め込み、次いで前記管の一端部で前記テ−パ付リングを前記管差込み間隙の内奥方向へ押し込み、該テ−パ付リングのテ−パで前記弾性シールリングを前記内筒体の外周に押し付けながら前記管を前記管差込み間隙内に差し込むことを特徴とする差込み式管継手への管差込み方法。
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