[go: up one dir, main page]

JP4450806B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP4450806B2
JP4450806B2 JP2006091116A JP2006091116A JP4450806B2 JP 4450806 B2 JP4450806 B2 JP 4450806B2 JP 2006091116 A JP2006091116 A JP 2006091116A JP 2006091116 A JP2006091116 A JP 2006091116A JP 4450806 B2 JP4450806 B2 JP 4450806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
coil
heating coil
heated
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006091116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007265877A (ja
Inventor
智 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2006091116A priority Critical patent/JP4450806B2/ja
Publication of JP2007265877A publication Critical patent/JP2007265877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4450806B2 publication Critical patent/JP4450806B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Description

本発明は、加熱コイルが内加熱コイルと外加熱コイルに分割された誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器は、内加熱コイルおよび外加熱コイルと、各加熱コイルに高周波電流を流すインバータ回路と、被加熱物である鍋と各加熱コイルとの誘導結合状態を検知して各加熱コイルへの通電を制御する制御装置を備え、小径鍋を誘導加熱する場合、小径鍋とほぼ全面的に誘導結合した内加熱コイルに通電し、誘導結合の弱い外加熱コイルへの通電を停止して漏洩磁束を低減させ、電波の妨害雑音を抑制し、加熱効率の向上を図ったものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59−114789号公報(第3−4頁、第6図)
前述した従来の誘導加熱調理器では、鍋に対してほぼ全面的に誘導結合した加熱コイルに通電し、誘導結合の弱い加熱コイルへの通電を停止するため、使用者の操作によらず自動的に通電加熱コイルが切り替わり、鍋の加熱分布が使用者の知らないうちに変わってしまうことがあった。特に鍋の一時的な移動や鍋のあおり動作など、何らかの要因により内加熱コイルのみの通電状態となると、内・外加熱コイルの通電状態に復帰せず、加熱分布に偏りができて鍋の加熱むらが大きくなり、使用者の思い通りの調理ができないことがあった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、被加熱物である鍋の大きさに応じて内加熱コイル、あるいは内加熱コイルと外加熱コイルへの通電を切り替えると共に、その通電状態を使用者に報知し、また、鍋の大きさに関わりなく内加熱コイルと外加熱コイルへの通電を行ってその通電状態を使用者に報知する誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、トッププレートの下面に設置された第1の加熱コイルと、第1の加熱コイルの外周に取り囲むように配設された第2の加熱コイルと、第1および第2の加熱コイルに高周波電流を流し、トッププレート上の被加熱物を誘導加熱させるインバータ回路と、トッププレート上の被加熱物のサイズを判別する被加熱物判別手段と、被加熱物判別手段により判別された被加熱物のサイズに応じて前記第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする通電コイル選択手段と、通電コイル選択手段の選択に基づいて通電状態を報知する報知手段と、全面加熱スイッチとを備え、通電コイル選択手段は、全面加熱スイッチの操作を検知したときに第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れていた場合、被加熱物のサイズに関わりなく第1および第2の加熱コイルに高周波電流が流れるようにし、その後、全面加熱スイッチの再操作を検知したときは、被加熱物のサイズに応じて第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする。
また、本発明に係る誘導加熱調理器は、トッププレートの下面に設置された第1の加熱コイルと、第1の加熱コイルの外周に取り囲むように配設された第2の加熱コイルと、第1および第2の加熱コイルに高周波電流を流し、トッププレート上の被加熱物を誘導加熱させるインバータ回路と、トッププレート上の被加熱物のサイズを判別する被加熱物判別手段と、被加熱物判別手段により判別された被加熱物のサイズに応じて第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする通電コイル選択手段と、通電コイル選択手段の選択に基づいて通電状態を報知する報知手段と、全面加熱スイッチとを備え、通電コイル選択手段は、全面加熱スイッチが操作されたとき、被加熱物のサイズに関わりなく第1および第2の加熱コイルに高周波電流が流れるようにするとともに、所定時間後に、被加熱物のサイズに応じて第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする。
本発明においては、被加熱物のサイズに応じて第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流を流した際に、その通電状態を報知するので、使用者にとってトッププレート3上の鍋の加熱分布状態を把握することができ、また、全面加熱スイッチが操作されたとき、被加熱物のサイズに関わりなく第1および第2の加熱コイルに高周波電流が流れるようにしたので、思い通りに調理ができるという効果がある。
以下、本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す外観斜視図である。
誘導加熱調理器1の筐体2の上部には、枠体4によって固定されたトッププレート3が設けられ、筐体2の前面には、調理庫内の上下に抵抗発熱体が配置された両面焼きロースター7が設けられている。前述したトッププレート3は、非磁性材からなる耐熱ガラスにて形成され、このトッププレート3の下面の手前側左右に被加熱物である鍋を誘導加熱する加熱コイル5が2口分配置され、これら中間の奥にヒータ6が設置されている。各加熱コイル5は、後述するが、外径の小さい第1の加熱コイル(以下、「内加熱コイル5a」という)と、その内加熱コイル5aの外周側に配設された第2の加熱コイル(以下、「外加熱コイル5b」という)とでなっている。
トッププレート3の上面には、2口分の加熱コイル5およびロースター7の火力などを設定するための上面操作部8と、各加熱コイル5の近傍にそれぞれ設けられた上面表示部9と、ヒータ表示部10aおよびヒータ火力表示部10bとが配置されている。上面操作部8には、各加熱コイル5の火力をそれぞれワンタッチで設定するための火力スイッチや、図3(a)(b)に示す全面加熱スイッチ8a、全面加熱LED8bなどが設けられている。上面表示部9は、液晶表示部9aと加熱コイル5の通電状態および火力を表示するための火力表示部9bとからなっている。また、筐体2の前面に前面操作部11および前面表示部12が設けられている。前面操作部11には、本調理器1の電源スイッチや、各加熱コイル5およびヒータ6の火力を調節するためのダイヤルなどが配置されており、前面表示部12には、ロースター7用の液晶表示部や、電源ランプなどが設けられている。
前述した全面加熱スイッチ8aは、鍋の大きさに関わらず強制的に内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電するためのもので、押下したときにその通電が行われ、再びその操作を行ったときは通電を解除する。全面加熱LED8bは、全面加熱スイッチ8aの操作で内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電されているときに点灯し、解除時には消灯する。火力表示部9bは、例えば図4に示すように、予め設定された火力に対応して配列された複数のLEDからなり、加熱コイル5の内加熱コイル5aと外加熱コイル5bとが通電されているとき、同図(a)に示すように設定火力分のLEDが点灯し、内加熱コイル5aのみに通電されているときは、(b)に示すように発光色を切り替えて点灯する。また逆に、内加熱コイル5aのみに通電されているときに外加熱コイル5bにも通電されたときは、(b)の状態から(a)に切り替わる。
次に、図2を用いて誘導加熱調理器の回路を説明する。図2は実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す加熱1口分の回路構成図である。
直流電源回路22は、整流ダイオードブリッジ23、リアクトル24および平滑コンデンサ25から構成されており、商用電源21から供給される交流電力を直流電力に変換する。インバータ回路28は、直流電源回路22の正負母線間に直列に接続された2つのスイッチング素子29,30と、各スイッチング素子29,30にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード31,32とによって構成され、後述するインバータ駆動部33からのスイッチ駆動信号に基づいて直流電力を高周波電力に変換する。インバータ駆動部33は、スイッチング素子29をオンしている間はスイッチング素子30をオフに、このスイッチング素子30をオンしている間はスイッチング素子29をオフにし、これを交互に高周波のスイッチ駆動信号を出力する。インバータ回路28の出力端に接続されたスナバコンデンサ34は、スイッチング素子29,30のスイッチング損失を低減するためのものである。
加熱コイル5の内加熱コイル5aは、コイルがリング状に巻回されてなり、鍋底の中心部分を誘導加熱するためのものである。外加熱コイル5bは、内加熱コイル5aの外周にコイルがリング状に巻回されてなり、鍋底の中心部分を除く部分を誘導加熱するためのものである。内加熱コイル5aに接続された切替スイッチ35は、例えばリレー(図示せず)の接点で、通常は内加熱コイル5aを共振コンデンサ36と直列に接続しており、リレー駆動部38が作動したときに内加熱コイル5aと外加熱コイル5bとを接続し、一つの加熱コイル5として共振コンデンサ37と直列に接続させる。温度検出部41は、トッププレート3の裏面に配置された内サーミスタ39および外サーミスタ40を介してトッププレート3上の鍋の温度を検出する。
ブザー音出力部42は、加熱コイル5への通電が切り替わったときに報知音を発する報知手段で、例えば、内加熱コイル5aのみに通電されているときに外加熱コイル5bにも通電されたときは、図5(a)に示すように所定時間断続的に報知音を発し、内・外加熱コイル5a,5bに通電されているときに内加熱コイル5aのみに通電が切り替わったときは、同図(b)に示すように所定時間連続的に報知音を発する。なお、これら報知音については、周波数を変えるなどして音程を変化させるようにしてもよく、また、音声により報知するようにしてもよい。
制御部43は、本調理器1全体を制御する主要部材で、被加熱物判別手段および通電コイル選択手段を有する例えばマイコンからなり、内・外加熱コイル5a,5bへの通電制御および通電状態を示す表示制御については動作説明時に詳述するが、内加熱コイル5aのみ、あるいは内・外加熱コイル5a,5bに通電しているときは、電流検出部26の検出電流および電圧検出部27の検出電圧に基づいて入力電力を算出し、かつ、その入力電力が上面操作部8あるいは前面操作部11により設定された火力(電力)になるようにインバータ駆動回路33を介してインバータ回路28を制御する。
次に、図6乃至図8を用いて実施の形態1の誘導加熱調理器の動作について説明する。図6は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャート、図7は実施の形態1における内・外加熱コイルと内・外サーミスタとの位置関係および内・外サーミスタと鍋との位置関係を示す側面配置図、図8は実施の形態1における内・外サーミスタの各検出温度の相関から鍋の大きさを判別するための図である。
本調理器1に電源が印加されると、制御部43は、まず、前面操作部11のダイヤルのオン操作による加熱開始の指示があったかどうかを判定し(ステップ1)、その指示がなかったときはここで待機し、加熱開始の指示を受けたときは、リレー駆動部38を作動して、その切替スイッチ35の接続を切り替え、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードに設定し(ステップ2)、インバータ駆動部33を制御してインバータ回路28の駆動を開始させる(ステップ3)。そして、使用者によって設定された火力および内・外コイルモード設定に応じて火力表示部9bのLEDを点灯すると共に(図4(a))、断続的な報知音(図5(a))をブザー音出力部42から発生させ(ステップ4)、使用者に内・外コイルモード設定の旨を知らせる。
その後、電流検出部26の検出電流と電圧検出部27の検出電圧とに基づいて入力電力を算出し、かつ、その入力電力が設定火力になるようにインバータ駆動部33を介してインバータ回路28を駆動する(ステップ5)。そして、上面操作部8に設けられた全面加熱スイッチ8aのオン操作による全面加熱指示入力が前回にあったかどうかを判定する(ステップ6)。加熱開始時にはないので、ステップ7において全面加熱スイッチ8aのオン操作による全面加熱指示入力があったかどうかを判定し、その入力があるときはステップ8に進むが、全面加熱指示入力がないときは、全面加熱フラグがオン状態かオフ状態かを判定する(ステップ16)。当初はオフにしているため、ステップ17に進んで内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードか、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードかの通電コイルモードの判定をする。この場合は、ステップ2において内・外コイルモードが設定されているため、ステップ18に進んで鍋サイズの判定に入る。
この判定は、温度検出部41によって検出される内サーミスタ39および外サーミスタ40の各温度に基づいて行っている。例えば図7(a)に示すように、トッププレート3上に鍋がない場合には、内サーミスタ39および外サーミスタ40の各検出温度は低く、図8で(a)の領域となるので、鍋が載置されていないと判断される。一方、図7(b)に示すように、トッププレート3上に大径鍋が載置されていた場合には、内加熱コイル5aに対向する鍋底内周部だけでなく、外加熱コイル5bに対向する鍋底外周部も発熱するので、内サーミスタ39および外サーミスタ40の各検出温度が高くなる。この場合、図8において内サーミスタ39および外サーミスタ40の各検出温度は(b)に示す領域に入るので、非小径鍋と判断される。また、図7(c)に示すように、トッププレート3上に小径鍋が載置されていた場合には、内加熱コイル5aに対向する部分に発熱する鍋底が存在するが、外加熱コイル5bに対向する部分には鍋底が存在しないため、内サーミスタ39においては高い温度が検出され、外サーミスタ40へは鍋底の温度が伝達されにくく、内サーミスタ39と大きな温度差が生じる。この場合は、図8において内サーミスタ39および外サーミスタ40の検出温度は斜線部分で示す(c)の領域に入るので、小径鍋が載置されているものと判断される。なお、検出温度ではなく、検出温度上昇度を用いて、内サーミスタ39の検出温度の上昇度のみ大きい場合に小径鍋が載置されているものと判断するようにしてもよい。
制御部43は、ステップ18において、鍋サイズが大径鍋と判断したときは、ステップ2で既に内・外コイルモードに設定しているのでステップ23に進み、また、鍋サイズが小径鍋と判断したときは、インバータ回路28の駆動を一旦停止し(ステップ19)、切替スイッチ35を復帰させて内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードに設定し(ステップ20)、次いで、インバータ回路28の駆動を再開する(ステップ21)。そして、火力表示部9bのLEDの発光色を内コイルモード用に切り替えると共に(図4(b))、連続的な報知音(図5(b))をブザー音出力部42から発生させ(ステップ22)、使用者に内コイルモード設定に切り替えた旨を知らせる。
その後、火力設定が変更されたかどうかを判定し(ステップ23)、火力が変更されていないときはステップ26に進み、また、火力が変更されているときは、現コイルモードによる火力表示の更新、即ち、変更された火力に応じて火力表示部9bのLEDの点灯数を更新し(ステップ24)、変更された火力を目標電力として変更する(ステップ25)。次いで、加熱停止の指示が入力されたかどうかを判定し(ステップ26)、加熱停止の指示があるときはステップ27に進むが、その指示がないときはステップ5に戻る。このステップ5からの動作は、全面加熱指示入力がなく(ステップ7)、加熱停止指示入力(ステップ26)のないときに繰り返し行われる。なお、この動作を繰り返すとき、ステップ17で内コイルモードを選択している場合にはステップ23に進む。この動作を繰り返しているときに、前面操作部11のダイヤルのオフ操作による加熱停止指示を検知したときは、インバータ回路28の駆動を停止し(ステップ27)、火力表示部9bのLEDを消灯して、加熱停止状態である旨を示し(ステップ28)、加熱開始の指示入力待ち状態に戻る(ステップ1)。
また、制御部43は、ステップ7において上面操作部8に設けられた全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力を検知すると、全面加熱フラグがオン状態かオフ状態かを判定する(ステップ8)。前述の如く全面加熱フラグの状態がオフであるため、そのフラグをオフからオンにし(ステップ10)、全面加熱LED8bを点灯して使用者に強制的に全面加熱に入る旨を知らせる。そして、通電コイルモードが内・外コイルモードか内コイルモードかを判定し(ステップ11)、内・外コイルモードのときはステップ23に進むが、既にステップ20において内コイルモードを設定しているので、ステップ12に進んでインバータ回路28の駆動を一旦停止し、切替スイッチ35を切り替えて内加熱コイル5aと外加熱コイル5bとを接続し、内・外コイルモードに設定する(ステップ13)。そして、インバータ回路28の駆動を再開し(ステップ14)、火力表示部9bのLEDの発光色を内・外コイルモード用に切り替えると共に(図4(a))、断続的な報知音(図5(a))をブザー音出力部42から発生させ(ステップ15)、使用者に強制的に内・外コイルモード設定に切り替えた旨を知らせる。その後は、火力設定が変更されているかどうかを判定し(ステップ23)、変更されていなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、停止指示入力がないと判断したときはステップ5に戻る。
この時、入力電力が設定電力になるようにインバータ回路28を駆動し、前回全面加熱指示入力があったかどうかを判定する(ステップ6)。前回において、全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力があったので、ステップ16に進んで全面加熱フラグの状態を判定する。この場合は、ステップ10でそのフラグをオン状態にしているため、ステップ23に進んで火力設定が変更されているかどうかを判定し、変更されていなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、停止指示入力がないと判断したときはステップ5に戻る。
そして、前記と同様に入力電力が設定電力になるようにインバータ回路28を駆動し、前回全面加熱指示入力があったかどうかを判定する(ステップ6)。この時は、前回にはその指示入力がないので、ステップ7に進んで再び全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力があったかどうかを判定する。その指示入力がないときは、全面加熱フラグの状態を判定し(ステップ16)、前回と同じオン状態のときは火力設定に変更があったかどうかを判定し(ステップ23)、変更がなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、その指示入力がないときはステップ5に戻って、この一連の動作を繰り返し行う。この動作により、小径鍋が内加熱コイル5aと外加熱コイル5bとで強制的に誘導加熱(全面加熱)される。
小径鍋を内加熱コイル5aと外加熱コイル5bとで強制的に誘導加熱しているときに、ステップ7において、全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力を再び検知したときは、全面加熱解除と判断して全面加熱フラグの状態を判定する(ステップ8)。この場合は、前述した如くステップ10においてそのフラグをオン状態にしているので、ステップ9に進んで全面加熱フラグをオンからオフに設定し(ステップ9)、鍋サイズの判定に入る(ステップ18)。鍋サイズは、前述したように小径鍋であるため、ステップ19,20,21を順に進んで、内加熱コイル5aのみでの誘導加熱に切り替え、次いで、火力表示部9bのLEDの発光色を内コイルモード用に切り替えると共に(図4(b))、連続的な報知音(図5(b))をブザー音出力部42から発生させ(ステップ22)、使用者に内コイルモード設定の旨を知らせる。その後は、火力設定が変更されているかどうかを判定し(ステップ23)、変更されていなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、停止指示入力がないと判断したときはステップ5に戻る。
この時、入力電力が設定電力になるようにインバータ回路28を駆動し、前回全面加熱指示入力があったかどうかを判定する(ステップ6)。前回において、全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱解除入力があったので、ステップ16に進んで全面加熱フラグの状態を判定する。この場合は、ステップ9でそのフラグをオフ状態にしているため、ステップ17に進んで通電コイルモードを判定する。この場合は、内コイルモードにしているため、ステップ23において火力設定が変更されているかどうかを判定し、変更されていなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、停止指示入力がないと判断したときはステップ5に戻る。
そして、前記と同様に入力電力が設定電力になるようにインバータ回路28を駆動し、前回全面加熱指示入力があったかどうかを判定する(ステップ6)。この時は、前回にはその指示入力がないので、ステップ7に進んで全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力があったかどうかを判定する。その指示入力がないときは、全面加熱フラグの状態を判定し(ステップ16)、前回と同じオフ状態であるため、ステップ17に進んで通電コイルモードを判定し、前記と同様に内コイルモードであるため、ステップ23に進んで火力設定に変更があったかどうかを判定し、変更がなければ加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ26)、その指示入力がないときはステップ5に戻って、この一連の動作を繰り返し行う。この動作により、小径鍋が内加熱コイル5aによって誘導加熱される。
以上のように実施の形態1によれば、加熱開始時に内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードに設定して、設定火力および内・外コイルモードに応じて火力表示部9bのLEDを点灯すると共に、断続的な報知音をブザー音出力部42から発生させ、その後、全面加熱指示入力がないときは鍋サイズを判定し、判定結果が小径鍋の場合は、内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードに切り替えて、火力表示部9bのLEDの発光色を内コイルモード用に切り替えると共に、連続的な報知音をブザー音出力部42から発生させるようにしたので、使用者にとってトッププレート3上の鍋の加熱分布状態を把握することができる。
また、内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードに入っている際に、全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示入力を検知したときは、強制的に内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードに切り替えて、火力表示部9bのLEDを内・外コイルモード用に点灯すると共に、断続的な報知音をブザー音出力部42から発生させるようにし、さらに、全面加熱スイッチ8aの押下による全面加熱指示の解除を検知したときは、内コイルモードに復帰して、その旨を火力表示部9bのLEDおよびブザー音出力部42を通じて知らせるようにしたので、強制的に全面加熱が行われていることや、全面加熱の解除を容易に確認でき、思い通りに調理ができるという効果がある。
なお、本実施の形態では、トッププレート3の下面に設けた内サーミスタ39および外サーミスタ40の検出温度により大径鍋と小径鍋を判別するようにしたが、これらサーミスタ39,40の代わりに赤外線センサを設けて、その検出値により鍋の大きさを判別するようにしてもよい。また、LED等の発光源とその光の鍋底での反射光を検出する光センサを設け、その検出値によって鍋の大きさを判別してもよい。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を示す加熱1口分の回路構成図、図10は加熱コイルの通電時の表示パターンを示す図である。なお、図1、2で説明した実施の形態1と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
実施の形態2における加熱コイル5の内加熱コイル5aは、共振コンデンサ36に直列に接続され、外加熱コイル5bは、リレー接点からなる切替スイッチ35と共振コンデンサ37との間に挿入され、内加熱コイル5aと並列状態になっている。共振電圧検出部44は、共振コンデンサ36,37に発生する電圧を検出して制御部43aに出力する。この制御部43aについては、動作説明時に詳述する。
上面操作部9に設けられた液晶表示部9aは、本調理器1に電源が印加されたとき、図10(c)に示す2重円のアイコンを表示し、内加熱コイル5aのみに通電されたときは、(a)に示すように内側の円のみに色を付けて表示し、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電されたときは、(b)に示すように内側の円と外側の円の両方に色を付けて表示し、また、全面加熱スイッチ8aの操作による内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに強制的に通電(全面加熱)されたときは、内側の円と外側の円の両方に(b)と異なる色で表示する(d)。
次に、図11を用いて実施の形態2の誘導加熱調理器の動作について説明する。図11は実施の形態2に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
本調理器1に電源が印加されると、制御部43aは、まず、上面操作部9に設けられた液晶表示部9aに2重円のアイコンを表示し(図10(c))、前面操作部11のダイヤルのオン操作による加熱開始の指示があったかどうかを判定する(ステップ101)。その指示がなかったときはここで待機し、加熱開始の指示を受けたときは、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードに設定し(ステップ102)、インバータ駆動部33を制御してインバータ回路28の駆動を開始させ(ステップ103)、内・外コイルモード表示にする(ステップ104)。これは、液晶表示部9aに表示したアイコンの内側の円と外側の円の両方に色を付けて表示し、使用者に内・外コイルモード設定の旨を知らせる。
その後、電流検出部26の検出電流と電圧検出部27の検出電圧とに基づいて入力電力を算出し、かつ、その入力電力が設定火力になるようにインバータ駆動部33を介してインバータ回路28を駆動する(ステップ105)。次いで、火力設定が変更されたかどうかを判定し(ステップ106)、火力が変更されていないときはステップ109に進み、また、火力が変更されているときは、変更された火力に応じて火力表示部9bのLEDの点灯数を更新し(ステップ107)、変更された火力を目標電力として変更する(ステップ108)。なお、本実施の形態の火力表示部9bは、通電コイルモードの選択に応じて発光色を変えるようになっておらず、単に火力に応じたLEDを点灯するだけである。
そして、全面加熱フラグがオン状態かオフ状態かを判定し(ステップ109)、当初はオフにしているため、ステップ113に進んで内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードか、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードかの通電コイルモードの判定をする。この場合は、ステップ102において内・外コイルモードを設定しているため、ステップ114に進んで鍋サイズの判定に入る。この判定は、電流検出部26の検出電流と、共振電圧検出部44によって検出された共振コンデンサ36,37の各電圧とに基づいて行っている。例えば、電流検出部26の検出電流が大きく、共振コンデンサ36,37の各電圧が共に高いときは大径鍋と判断し、また、電流検出部26の検出電流が前記電流よりも小さく、共振コンデンサ37の電圧が低く、かつ、共振コンデンサ36の電圧がその共振コンデンサ37の電圧よりも高いときに小径鍋と判断する。
制御部43aは、ステップ114において、鍋サイズが大径鍋と判断したときは、全面加熱スイッチ8aの操作による全面加熱指示入力があったかどうかを判定し(ステップ115)、その指示入力がないと判断したときは、加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ128)、停止指示入力を検知したときはステップ129に進むが、その指示入力がないと判断したときは、ステップ105に戻って、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモード設定を維持する。
また、ステップ115において、全面加熱指示入力を検知したときは、全面加熱フラグをオフからオンに設定し(ステップ116)、全面加熱モード表示に切り替える(ステップ117)。この場合は、液晶表示部9aに表示したアイコンの内側と外側の各円の表示色を切り替え(図10(d))、使用者に強制的に全面加熱に切り替えた旨を知らせる。そして、前記と同様に加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ128)、その指示入力がないと判断したときは、ステップ105に戻って、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する全面加熱を維持する。この場合、全面加熱フラグをオンに設定しているので、ステップ109においてステップ110を選択し、再び全面加熱指示入力があったかどうかを判定し、その指示入力がなければ全面加熱を維持する。また、全面加熱を維持しているときに、ステップ110において、全面加熱指示入力を検知すると、全面加熱フラグをオンからオフにし(ステップ111)、内・外コイルモード表示(図10(b))に切り替えて、内・外コイルモード設定にする。
また、制御部43aは、ステップ114において、鍋サイズが小径鍋と判断したときは、インバータ回路28の駆動を一旦停止し(ステップ118)、切替スイッチ35をオフにして内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードに設定し(ステップ119)、次いで、インバータ回路28の駆動を再開する(ステップ120)。そして、ステップ104で設定した内・外コイルモード表示から内コイルモード表示に切り替える(ステップ121)。この場合は、液晶表示部9aに表示したアイコンの内側の円のみに色を付けて表示し(図10(a))、使用者に内コイルモード設定に切り替えた旨を知らせる。その後は、全面加熱スイッチ8aの操作による全面加熱指示入力があったかどうかを判定し(ステップ122)、その指示入力がないと判断したときは、加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ128)、停止指示入力を検知したときはステップ129に進むが、その指示入力がないと判断したときは、ステップ105に戻って、内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモード設定を維持する。この場合、全面加熱フラグは、全面加熱指示入力がないのでオフのままであり、このため、ステップ109でステップ113を選択し、ステップ122に進むことになる。
また、内コイルモード設定を維持しているときに、ステップ122で全面加熱指示入力ありと判断したときは、インバータ回路28の駆動を一旦停止し(ステップ123)、切替スイッチ35をオフ状態からオンにして外加熱コイル5bを接続状態にし、内・外コイルモードに設定する(ステップ124)。そして、全面加熱フラグをオフからオンに設定し(ステップ125)、インバータ回路28の駆動を再開し(ステップ126)、内コイルモード表示から全面加熱モード表示に切り替える(ステップ127)。この場合は、液晶表示部9a上のアイコンを図10(a)から(d)に切り替え、内側と外側の各円を(b)と異なる色で表示し、使用者に強制的に内・外コイルモード設定にした旨を知らせる。そして、加熱停止指示入力がないときに(ステップ128)、ステップ105に戻って強制による内・外コイルモード設定を維持する。この場合は、全面加熱フラグをオンに設定しているので、ステップ109でステップ110を選択し、全面加熱指示入力のないときのみ強制による内・外コイルモード設定を維持する。
そして、内・外コイルモード表示による内・外コイルモード設定を維持しているとき、全面加熱モード表示による強制の内・外コイルモード設定を維持しているとき、又は内コイルモード表示による内コイルモード設定を維持しているときに、ステップ128において加熱停止指示入力を検知すると、インバータ回路28の駆動を停止し(ステップ129)、液晶表示部9a上に加熱停止の旨を表示し(ステップ130)、加熱開始の指示入力待ち状態に戻る(ステップ101)。
以上のように実施の形態2においては、加熱開始時に内・外コイルモードに設定して2重円アイコンの内側と外側の各円に色付けてその旨を表示し、その後、鍋サイズ判定により大径鍋と判断したときはその表示を維持し、小径鍋と判断したときは内コイルモードに切り替えてアイコンの内側の円のみに色付けてその旨を表示し、また、大径鍋と判断した後に全面加熱指示入力を検知したときは全面加熱フラグをオンに設定して加熱開始時と異なる色でアイコンの内側と外側の各円に色付けてその旨を表示し、内コイルモード設定の後に全面加熱指示入力を検知したときは強制的に内・外コイルモードに設定すると共に、全面加熱フラグをオンに設定して加熱開始時と異なる色でアイコンの内側と外側の各円に色付けてその旨を表示し、全面加熱フラグをオンに設定した後に再び全面加熱指示入力を検知したときはそのフラグをクリアにして加熱開始時と同じ色でアイコンの内側と外側の各円に色付けてその旨を表示するようにしたので、使用者にとってトッププレート3上の鍋の加熱分布状態を把握することができ、また、強制的に全面加熱が行われていることや、全面加熱の解除を容易に確認でき、思い通りに調理ができるという効果がある。
なお、本実施の形態では、外加熱コイル5bのみに切替スイッチ35を接続したことを述べたが、内加熱コイル5aにも切替スイッチ35を接続して、外加熱コイル5bのみに通電するモードで動作させるようにしてもよい。外加熱コイル5bで誘導加熱している場合、アイコンの外側の円のみに色を付けてその旨を表示する。
実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を示す加熱1口分の回路構成図である。なお、図1、2で説明した実施の形態1と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
実施の形態3におけるインバータ回路28’は、直流母線間にそれぞれ直列に接続された3本のアーム(V相アーム28a,W相アーム28b,U相アーム28c)により構成されている。V相アーム28aは、直流母線間に直列に接続された2つのスイッチング素子29a,30aおよび各スイッチング素子29a,30aに逆並列に接続されたダイオード31a,32aからなり、W相アーム28bは、直流母線間に直列に接続された2つのスイッチング素子29b,30bおよび各スイッチング素子29b,30bに逆並列に接続されたダイオード31b,32bからなり、U相アーム28cは、直流母線間に直列に接続された2つのスイッチング素子29c,30cおよび各スイッチング素子29c,30cに逆並列に接続されたダイオード31c,32cからなっている。さらに、V相アーム28aおよびU相アーム28cにより内加熱コイル5aと共振コンデンサ36の直列共振回路に高周波電圧を印加するフルブリッジ型インバータが構成され、W相アーム28bおよびU相アーム28cにより外加熱コイル5bと共振コンデンサ37の直列共振回路に高周波電圧を印加するフルブリッジ型インバータが構成されている。
インバータ駆動部33aは、V相アーム28aのスイッチング素子29a,30aを交互に高周波でオン・オフする駆動信号を出力し、インバータ駆動部33bは、W相アーム28bのスイッチング素子29b,30bを交互に高周波でオン・オフする駆動信号を出力し、インバータ駆動部33cは、U相アーム28cのスイッチング素子29c,30cを交互に高周波でオン・オフする駆動信号を出力する。これらインバータ駆動部33a,33b,33cは、制御部43bからの制御に基づいて行っている。各アーム28a,28b,28cの出力側に設けたスナバコンデンサ34a,34b,34cは、各アーム28a,28b,28cにおけるスイッチング損失を低減するために接続されている。電流検出部26aは内加熱コイル5aに流れる電流を検出するためのものであり、電流検出部26bは外加熱コイル5bに流れる電流を検出するためのものである。制御部43bに設けられたタイマ45は、全面加熱時の時間をカウントするためのものである。なお、制御部43bについては、後述する動作説明時に詳述する。
次に、図13乃至図15を用いて実施の形態3の誘導加熱調理器の動作を説明する。図13は実施の形態3に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャート、図14は各アームのスイッチング素子を駆動するスイッチ駆動信号の波形図、図15は鍋サイズの判定例を示す図である。
本調理器1に電源が印加されると、制御部43bは、まず、前面操作部11のダイヤルのオン操作による加熱開始の指示があったかどうかを判定し(ステップ201)、その指示がなかったときはここで待機し、加熱開始の指示を受けたときは、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードに設定し(ステップ202)、全面加熱のタイマ45をクリアにする(ステップ203)。次いで、インバータ駆動部33a,33b,33cを制御してインバータ回路28’の各アーム28a,28b,28cの駆動を開始させる(ステップ204)。インバータ駆動部33a,33b,33cによる各アーム28a,28b,28cの駆動は、図14(a)に示すとおりである。そして、使用者によって設定された火力に応じて上面表示部9の火力表示部9bのLEDを点灯する。なお、本実施の形態の火力表示部9bは、前述したように通電コイルモードの選択に応じて発光色を変えるようになっておらず、単に火力に応じたLEDを点灯するだけである。
その後、電流検出部26の検出電流と電圧検出部27の検出電圧とに基づいて入力電力を算出し、かつ、その入力電力が設定火力になるように各インバータ駆動部33a,33b,33cを介してインバータ回路28’の各アーム28a,28b,28cを駆動する(ステップ205)。そして、全面加熱のタイマ45が「0」かどうかを判定し(ステップ206)、そのタイマ値が「0」でないときは、内・外加熱コイル5a,5bに強制的に通電する全面加熱に入っていると判断して、タイマ値をデクリメントし(ステップ207)、タイマ値が「0」のときは、通電コイルモードを判定する(ステップ208)。内コイルモードと判断したときはステップ212に進むが、ステップ202で内・外コイルモード設定を行っているため、ステップ209において鍋サイズの判定に入る。鍋サイズの判定は、入力電圧、入力電流、内加熱コイル電流、外加熱コイル電流を用いて判定する。例えば図15に示すように、電流検出器26aの検出電流(内加熱コイル5aの電流)が縦の閾値ラインよりも大きく、電流検出器26bの検出電流(外加熱コイル5bの電流)が斜めの閾値ラインよりも小さいとき小径鍋と判断し、また、電流検出器26aの検出電流(内加熱コイル5aの電流)が縦の閾値ラインよりも大きく、電流検出器26bの検出電流(外加熱コイル5bの電流)が斜めの閾値ラインよりも大きいとき大径鍋と判断する。なお、同じ周波数の上・下スイッチ駆動信号で誘導加熱しているときに電圧検出器27の検出電圧(入力電圧)が高くなった場合、縦の閾値ラインを右側に、斜めの閾値ラインを上方にそれぞれ移動させて大きくする。また、火力設定に応じて上・下スイッチ駆動信号の周波数が高くなって電流検出器26の検出電流(入力電流)が小さくなった場合は、縦の閾値ラインを左側に、斜めの閾値ラインを下方にそれぞれ移動させて小さくする。
大径鍋と判断したときはステップ212に進み、小径鍋と判断したときは、通電コイルモードを内コイルモードに切替設定をし(ステップ210)、図14(b)に示すように、Wアーム28bへのスイッチ駆動信号の出力を停止して、内加熱コイル5aのみに高周波電圧を印加させる。次いで、ブザー音出力部42から高いブザー音(高周波音)を発し(ステップ211)、使用者に内コイルモード設定に切り替えた旨を知らせる。そして、火力設定が変更されたかどうかを判定し(ステップ212)、火力が変更されていないときはステップ218に進み、また、火力が変更されているときは、変更された火力に応じて火力表示部9bのLEDの点灯数を更新し(ステップ213)、変更された火力を目標電力として変更する(ステップ214)。次いで、再び通電コイルモードを判定し(ステップ215)、内・外コイルモードであれば低いブザー音(低周波音)を発して、内・外コイルモードであることと設定火力の変更が受け付けられたことを報知する(ステップ216)。また、通電コイルモードが内コイルモードの場合は、高いブザー音を発して、内コイルモードであることと設定火力の変更が受け付けられたことを報知する(ステップ217)。
その後は、上面操作部8に設けられた全面加熱スイッチ8aのオン操作による全面加熱指示入力の有無を判定し(ステップ218)、その指示入力があったときはステップ219に進み、全面加熱指示入力がなかったときは、ステップ223に進んで加熱停止指示入力があったかどうかを判定し、停止指示入力を検知したときはステップ224に進むが、その指示入力がないと判断したときは、ステップ205に戻って、通電コイルモードの判定結果に基づく動作を繰り返す。大径鍋による内・外コイルモード設定で動作を繰り返しているときに、ステップ223において停止指示入力を検知したときは、各アーム28a,28b,28cへのスイッチ駆動信号の出力を停止してインバータ回路28’の駆動を停止し(ステップ224)、また、小径鍋による内コイルモード設定で動作を繰り返しているときに、ステップ223において停止指示入力を検知したときは、V相アーム28aとU相アーム28cへのスイッチ駆動信号の出力を停止してインバータ回路28’の駆動を停止する(ステップ224)。そして、上面表示部9の液晶表示部9a上に加熱停止の旨を表示し(ステップ225)、加熱開始の指示入力待ち状態に戻る(ステップ201)。
また、ステップ218において全面加熱指示入力を検知したときは、鍋サイズに関わりなく強制的に内・外加熱コイルに通電する所定時間を全面加熱のタイマ45に設定し(ステップ219)、通電コイルモードを判定する(ステップ220)。内・外コイルモードであればステップ223に進み、内コイルモードと判断したときは、再び内・外コイルモードに設定し(ステップ221)、W相アーム28bへのスイッチ駆動信号の出力を再開して(図15(a))、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに高周波電圧を印加する。そして、ブザー音出力部42から低いブザー音(低周波音)を発して(ステップ222)、内・外コイルモード設定の旨を報知する。
その後は、前記と同様に、加熱停止指示入力があったかどうかを判定し(ステップ223)、停止指示入力を検知したときはステップ224に進むが、その指示入力がないと判断したときは、ステップ205に戻って、タイマ4の所定時間が「0」になるまで動作を繰り返す。その時間が「0」になった後は、鍋サイズの判定結果に基づいて動作し、加熱停止指示入力を検知したときは、各アーム28a,28b,28cへのスイッチ駆動信号の出力を停止してインバータ回路28’の駆動を停止し(ステップ224)、上面表示部9の液晶表示部9a上に加熱停止の旨を表示し(ステップ225)、加熱開始の指示入力待ち状態に戻る(ステップ201)。
以上のように実施の形態3によれば、報知音により通電する加熱コイル5が内加熱コイル5aのみの状態か、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bの両方を通電する状態かを使用者は知ることができるので、特別に追加の表示手段等が無くても鍋の加熱分布を把握することができる。また、使用者の意図に反して内加熱コイル5aのみに通電する状態となっても、全面加熱指示入力により所定時間継続して内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードとすることができ、所定時間経過後には鍋サイズに応じた通電コイルモード状態に復帰するので、小径鍋に対しても加熱効率がよく、漏洩磁束を低減するするとともに、使用者の思い通りの調理が可能となる。
また、インバータ回路28’の駆動を停止することなく、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードと、内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードとを切り替えることができ、スムーズな調理操作が可能となっている。
なお、前述した3つの実施の形態では、内加熱コイル5aと外加熱コイル5bの通電状態を表示と音で報知する形態と、表示だけで報知する形態と、音のみで報知する形態を示したが、何れの実施の形態においても他の実施の形態における報知手段を使用することとしてもよい。
また、内加熱コイル5aおよび外加熱コイル5bに通電する内・外コイルモードと、内加熱コイル5aのみに通電する内コイルモードを切り替える動作例を示したが、外加熱コイル5bのみに通電するモードを設けて報知できるようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す外観斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱1口分を示す回路図である。 実施の形態1における全面加熱スイッチおよび全面加熱表示用のLEDを示す図である。 実施の形態1における内・外加熱コイルの通電切替時の火力表示の例を示す図である。 実施の形態1における内・外加熱コイルの通電切替時のブザー音の例を示す波形図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における内・外加熱コイルと内・外サーミスタとの位置関係および内・外サーミスタと鍋との位置関係を示す側面配置図である。 実施の形態1における内・外サーミスタの各検出温度の相関から鍋の外径を判別するための図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を示す加熱1口分の回路構成図である。 加熱コイルの通電時の表示パターンを示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を示す加熱1口分の回路構成図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 各アームのスイッチング素子を駆動するスイッチ駆動信号の波形図である。 鍋サイズの判定例を示す図である。
符号の説明
5 加熱コイル、5a 内加熱コイル、5b 外加熱コイル、8 上面操作部、8a 全面加熱スイッチ、8b 全面加熱LED、9 上面表示部、9a 液晶表示部、9b 火力表示部、11 前面操作部、28,28’ インバータ回路、33 インバータ駆動部、35 切替スイッチ、36,37 共振コンデンサ、38 リレー駆動部、39 内サーミスタ、40 外サーミスタ、41 温度検出部、42 ブザー音出力部、43,43a,43b 制御部、44 共振電圧検出部、45 タイマ。

Claims (3)

  1. トッププレートの下面に設置された第1の加熱コイルと、
    該第1の加熱コイルの外周に取り囲むように配設された第2の加熱コイルと、
    前記第1および第2の加熱コイルに高周波電流を流し、トッププレート上の被加熱物を誘導加熱させるインバータ回路と、
    トッププレート上の被加熱物のサイズを判別する被加熱物判別手段と、
    該被加熱物判別手段により判別された被加熱物のサイズに応じて前記第1および第2の加熱コイル、あるいは前記第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする通電コイル選択手段と、
    該通電コイル選択手段の選択に基づいて通電状態を報知する報知手段と
    全面加熱スイッチとを備え、
    前記通電コイル選択手段は、前記全面加熱スイッチの操作を検知したときに前記第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れていた場合、被加熱物のサイズに関わりなく前記第1および第2の加熱コイルに高周波電流が流れるようにし、その後、前記全面加熱スイッチの再操作を検知したときは、被加熱物のサイズに応じて前記第1および第2の加熱コイル、あるいは前記第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにすることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. トッププレートの下面に設置された第1の加熱コイルと、
    該第1の加熱コイルの外周に取り囲むように配設された第2の加熱コイルと、
    前記第1および第2の加熱コイルに高周波電流を流し、トッププレート上の被加熱物を誘導加熱させるインバータ回路と、
    トッププレート上の被加熱物のサイズを判別する被加熱物判別手段と、
    該被加熱物判別手段により判別された被加熱物のサイズに応じて前記第1および第2の加熱コイル、あるいは前記第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにする通電コイル選択手段と、
    該通電コイル選択手段の選択に基づいて通電状態を報知する報知手段と、
    全面加熱スイッチとを備え、
    前記通電コイル選択手段は、前記全面加熱スイッチが操作されたとき、被加熱物のサイズに関わりなく前記第1および第2の加熱コイルに高周波電流が流れるようにするとともに、所定時間後に、被加熱物のサイズに応じて前記第1および第2の加熱コイル、あるいは第1の加熱コイルのみに高周波電流が流れるようにすることを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 前記報知手段は、前記全面加熱スイッチが操作されたとき、前記第1および第2の加熱コイルへの通電が強制的に行われた旨を報知することを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
JP2006091116A 2006-03-29 2006-03-29 誘導加熱調理器 Active JP4450806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091116A JP4450806B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091116A JP4450806B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007265877A JP2007265877A (ja) 2007-10-11
JP4450806B2 true JP4450806B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=38638662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006091116A Active JP4450806B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4450806B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5203752B2 (ja) * 2008-03-10 2013-06-05 パナソニック株式会社 誘導加熱調理器
JP4879222B2 (ja) * 2008-06-06 2012-02-22 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP5395533B2 (ja) * 2009-06-25 2014-01-22 パナソニック株式会社 コンロ装置及びコンロ付き調理台装置
JP5487837B2 (ja) * 2009-09-18 2014-05-14 パナソニック株式会社 誘導加熱調理器
JP5625296B2 (ja) * 2009-09-25 2014-11-19 パナソニック株式会社 誘導加熱装置
JP5073019B2 (ja) * 2010-07-12 2012-11-14 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP2012074343A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
JP5734390B2 (ja) * 2013-10-29 2015-06-17 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007265877A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4450806B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5358673B2 (ja) 誘導加熱調理器
CN102047755B (zh) 电磁烹调器
EP2549830A1 (en) Induction cooking appliance
WO2011148568A1 (ja) 誘導加熱調理器
JP6723432B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP6591049B2 (ja) 加熱調理システム及び調理装置
JP5423260B2 (ja) 電磁調理器
JP2009295330A (ja) 誘導加熱調理装置
JP6843267B2 (ja) 誘導加熱調理器
US11818824B2 (en) Induction heating cooking apparatus
JP5036755B2 (ja) 加熱調理器
JP4915278B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2003007441A (ja) 加熱調理器
JP4980414B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5642271B2 (ja) 誘導加熱調理器及びそのプログラム
KR101919893B1 (ko) 인덕션 렌지의 구동 장치 및 방법
JP5233890B2 (ja) 電磁調理器
JP4654735B2 (ja) 誘導加熱装置
JP5083418B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5355197B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP3893924B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006004630A (ja) 加熱調理器
JP2005019178A (ja) 誘導加熱調理器
JP2005123054A (ja) 誘導加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4450806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250