JP4425602B2 - ブロック共重合体水添物、又はフィルム - Google Patents
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Description
また、本発明は耐溶剤性、自然収縮性、低温収縮性、剛性、耐ブロッキング性、耐温水融着性及び耐衝撃性等の物性バランスに優れ、ゲルに起因するフィッシュアイ(FE)が少ないシート・フィルム、熱収縮性フィルム及び熱収縮多層フィルムに関する。
下記文献3には機械特性、光学特性、延伸特性及び耐クラック特性等に優れる組成物を得るため、脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体含有量が5〜80重量%で、ビカット軟化点が90℃を超えないビニル芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体共重合体とビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロックからなる共重合体との組成物が開示されている。
下記文献6には低温収縮性、光学特性、耐クラック特性、寸法安定性等に優れる収縮フィルムを得るため、ビニル芳香族炭化水素含有量が95〜20重量%で、ビカット軟化点が90℃を超えないビニル芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体共重合体とビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロックからなる共重合体との組成物を延伸した低温収縮性フィルムが開示されている。
下記文献9には透明性、剛性及び低温面衝撃性をバランスさせた組成物を得るため、特定構造と分子量分布を有するビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロックからなる共重合体とビニル芳香族炭化水素−(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂との組成物が開示されている。下記文献10には透明性と耐衝撃性に優れた樹脂組成物を得るため、特定構造のビニル芳香族炭化水素ブロックビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体ブロックを有するブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルの共重合体を含有する透明高強度樹脂組成物が開示されている。
下記特許文献12には、自然収縮性、強度、表面特性、腰の強さ、低温収縮性等に優れる収縮フィルムを得るため、両外層が特定ブタジエン単位含量のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体とスチレン−ブチルアクリレートの混合物、中間層が特定ブタジエン単位含量のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体とスチレン−ブチルアクリレートの混合物からなる少なくとも3層の多層ポリスチレン系熱収縮フィルムが開示されている。
下記特許文献14には、低温での熱収縮特性、収縮仕上がり性、自然収縮率、熱時、フィルム同士のブロッキングが発生しない熱収縮性フィルムを得るため、中間層が特定のビカット軟化点のスチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とし、内外層が特定のビカット軟化点のスチレン−共役ジエンブロック共重合体を主成分とする特定の熱収縮率を有する多層熱収縮性ポリスチレン系フィルムが開示されている。
しかしながら、これらのビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなるブロック共重合体又は該ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体共重合体の組成物は、耐溶剤性、自然収縮性、低温収縮性、剛性、透明性、耐ブロッキング性、耐温水融着性及び耐衝撃性のバランス及びゲルに起因するフィッシュアイ(FE)が十分でなく、これらの文献にはそれらを改良する方法に関して開示されておらず、依然として市場での問題点が指摘されている。
[1]ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が60/40〜95/5、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による数平均分子量が3〜50万であるブロック共重合体水添物で、該水添物に組み込まれているビニル芳香族炭化水素のブロック率が10〜98重量%であり、しかも該水添物中のビニル芳香族炭化水素重合体ブロックにおいて、分子量35000以下であるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの割合が、全ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの40重量%未満であるブロック共重合体水添物、
[3]前記[1]または[2]のいずれかに記載のブロック共重合体水添物である成分(A)とビニル芳香族炭化水素系重合体である成分(B)とからなり、成分(A)と成分(B)の重量比が99.9/0.1〜20/80である組成物、
[4]前記[1]または[2]のいずれかに記載のブロック共重合体水添物、或いは前記[3]に記載の組成物からなるシート・フィルム、
[6]前記[1]または[2]のいずれかに記載のブロック共重合体水添物、或い前記[3]に記載の組成物からなる層を多層フィルムの少なくとも1つの層とし、延伸方向における80℃の熱収縮率が5〜60%であることを特徴とする熱収縮性多層フィルム、に関する。
本発明のブロック共重合体水添物に組み込まれているビニル芳香族炭化水素のブロック率は10〜98重量%、好ましくは15〜95重量%、更に好ましくは25〜90重量%である。ブロック率が10重量%以上では温水融着性に優れ、85重量%以下で低温収縮性が優れた熱収縮性フィルムを得ることができる。なお、剛性が良好なブロック共重合体水添物を得る場合、ビニル芳香族炭化水素のブロック率は50重量%を超え、98重量%以下、好ましくは60〜95重量%、更に好ましくは65〜90重量%であることが推奨される。
ブロック率(重量%)=(ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの重量/ブロック共重合体中の全ビニル芳香族炭化水素の重量)×100
本発明のブロック共重合体水添物は、分子量35000〜150000、好ましくは35000〜130000、更に好ましくは35000〜100000、とりわけ好ましくは40000〜80000の範囲にピーク分子量を有するビニル芳香族炭化水素重合体ブロックが少なくとも1つ該ブロック共重合体水添物に組み込まれている。
本発明のブロック共重合体水添物は、該ブロック共重合体水添物に組み込まれているビニル芳香族炭化水素重合体ブロックにおいて、分子量35000以下であるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの割合が、全ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの40重量%未満、好ましくは5〜35重量%、更に好ましくは8〜30重量%、とりわけ好ましくは12〜25重量%である。分子量35000以下であるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの割合が、全ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの40重量%未満の場合は耐溶剤性、自然収縮性と低温収縮性に優れた熱収縮性フィルムを得ることができる。
(A−B)n、A−(B−A)n 、B−(A−B)n+1
[(A−B)k]m+1−X 、[(A−B)k−A]m+1−X
[(B−A)k]m+1−X 、[(B−A)k−B]m+1−X
本発明のブロック共重合体水添物において、(i)イソプレンと1,3−ブタジエンからなる共重合体ブロック、(ii)イソプレンとビニル芳香族炭化水素からなる共重合体ブロックおよび(iii)イソプレンと1,3−ブタジエンとビニル芳香族炭化水素からなる共重合体ブロックの(i)〜(iii)の群から選ばれる少なくとも1つの重合体ブロックが組み込まれており、ブタジエンとイソプレンの重量比が3/97〜90/10、好ましくは5/95〜85/15、更に好ましくは10/90〜80/20であるブロック共重合体水添物は、水添率が50重量%以下にあっては熱成形・加工等におけるゲル生成が少ない。
また重合開始剤としては、一般的に共役ジエン及びビニル芳香族化合物に対しアニオン重合活性があることが知られている脂肪族炭化水素アルカリ金属化合物、芳香族炭化水素アルカリ金属化合物、有機アミノアルカリ金属化合物等を用いることができる。アルカリ金属としてはリチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、好適な有機アルカリ金属化合物としては、炭素数1から20の脂肪族及び芳香族炭化水素リチウム化合物であって、1分子中に1個のリチウムを含む化合物や1分子中に複数のリチウムを含むジリチウム化合物、トリリチウム化合物、テトラリチウム化合物が挙げられる。
水添反応は一般的に0〜200℃、より好ましくは30〜150℃の温度範囲で実施される。水添反応に使用される水素の圧力は0.1〜15MPa、好ましくは0.2〜10MPa、更に好ましくは0.3〜7MPaが推奨される。また、水添反応時間は通常3分〜10時間、好ましくは10分〜5時間である。水添反応は、バッチプロセス、連続プロセス、或いはそれらの組み合わせのいずれでも用いることができる。
a)スチレン系重合体
b)ビニル系芳香族炭化水素と脂肪族不飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カルボン酸無水物、脂肪族不飽和カルボン酸エステルから選ばれる少なくとも1種の脂肪族不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
c)ゴム変性スチレン系重合体
特に好ましい脂肪族不飽和カルボン酸エステル−スチレン共重合体はアクリル酸n−ブチルとスチレンを主体とする共重合体であり、アクリル酸n−ブチルとスチレンの合計量が50重量%以上、更に好ましくはアクリル酸n−ブチルとスチレンの合計量が60重量%以上からなる脂肪族不飽和カルボン酸エステル−スチレン共重合体である。アクリル酸n−ブチルとスチレンを主体とする脂肪族不飽和カルボン酸エステル−スチレン共重合体を用いた熱収縮フィルムは収縮性、自然収縮性が良好である。
本発明のブロック共重合体水添物及び組成物には滑剤として脂肪酸アミド、パラフィン、炭化水素系樹脂および脂肪酸から選ばれる少なくとも1種をブロック共重合体水添物100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4重量部、更に好ましくは0.1〜3重量部添加することによって、耐ブロッキング性が良好となる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ・ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ・ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ・ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシ・ベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシ・ベンゾフェノン、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイル酸,n−ヘクサデシルエステル、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)ブタン、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン等がある。
本発明において、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロック共重合体エラストマー又はその水添物は、ビニル芳香族炭化水素含有量が60重量%未満、好ましくは10〜50重量%で、本発明のブロック共重合体水添物と同様の構造を有するものが使用でき、本発明のブロック共重合体水添物100重量部に対して0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重量部配合することにより、耐衝撃性や伸び等を改善することができる。
本発明のブロック共重合体水添物とは異なるビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロック共重合体及び/又はその水添物は、ビニル芳香族炭化水素含有量が60〜95重量%、好ましくは65〜90重量%で、本発明のブロック共重合体水添物と同様の構造を有するものが使用でき、本発明のブロック共重合体水添物100重量部に対して5〜90重量部、好ましくは10〜80重量部配合することにより、耐衝撃性や剛性、伸び等を改善することができる。
本発明のブロック共重合体水添物及びブロック共重合体組成物を用いた熱収縮性1軸又は2軸延伸フィルムは、ブロック共重合体水添物を通常のTダイ又は環状ダイからフラット状又はチューブ状に150〜250℃、好ましくは170〜220℃で押出成形し、得られた未延伸物を実質的に1軸延伸又は2軸延伸する。
例えば1軸延伸の場合、フィルム、シート状の場合はカレンダーロール等で押出方向に、或いはテンター等で押出方向と直交する方向に延伸し、チューブ状の場合はチューブの押出方向又は円周方向に延伸する。2軸延伸の場合、フィルム、シート状の場合には押出フィルム又はシートを金属ロール等で縦方向に延伸した後、テンター等で横方向に延伸し、チューブ状の場合にはチューブの押出方向及びチューブの円周方向、即ちチューブ軸と直角をなす方向にそれぞれ同時に、或いは別々に延伸する。
本発明の1軸延伸又は2軸延伸フィルムを熱収縮性包装材として使用する場合、目的の熱収縮率を達成するために130〜300℃、好ましくは150〜250℃の温度で数秒から数分、好ましくは1〜60秒加熱して熱収縮させることができる。
本発明の熱収縮性多層フィルムは、延伸方向における80℃の熱収縮率が5〜60%、好ましくは10〜55%、更に好ましくは15〜50%であり、延伸方向における引張弾性率が7000〜30000Kg/cm2、好ましくは10000〜25000Kg/cm2である熱収縮性多層フィルムを得ることもできる。
本発明の熱収縮性フィルムは、その特性を生かして種々の用途、例えば生鮮食品、菓子類の包装、衣類、文具等の包装等に利用できる。特に好ましい用途としては、本発明で規定するブロック共重合体の1軸延伸フィルムに文字や図案を印刷した後、プラスチック成形品や金属製品、ガラス容器、磁器等の被包装体表面に熱収縮により密着させて使用する、いわゆる熱収縮性ラベル用素材としての利用が挙げられる。
水添前のブロック共重合体はシクロヘキサン溶媒中n−ブチルリチウムを触媒とし、テトラメチルエチレンジアミンをランダム化剤として、表1及び表2に示したスチレン含有量(重量%)、ブロック率(重量%)及びブロックスチレンの分子量を有するブロック共重合体を製造した。スチレン含有量はスチレンとブタジエン(イソプレンが入る場合はイソプレンも含む)の添加量で、ブロック率はセグメントAとセグメントBのスチレン含有量で、ブロックスチレンの分子量はセグメントAとセグメントBのスチレン含有量、量比で調整した。なお、ブロック共重合体の調製において、モノマーはシクロヘキサンで濃度20重量%に希釈したものを使用した。
また、水添触媒は、窒素置換した反応容器に乾燥、精製したシクロヘキサン1リットルを仕込み、ビス(η5−シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100ミリモルを添加し、十分に攪拌しながらトリメチルアルミニウム200ミリモルを含むn−ヘキサン溶液を添加して、室温にて約3日間反応させた水添触媒を使用した。
攪拌機付きオートクレーブを用い、窒素ガス雰囲気下で1,3−ブタジエン10重量部を含むシクロヘキサン溶液にn−ブチルリチウムを0.055重量部、テトラメチルエチレンジアミンを0.05重量部添加し、70℃で20分間重合した。次にスチレン10重量部と1,3−ブタジエン2重量部を含むシクロヘキサン溶液を15分間連続的に添加して70℃で重合した後、5分間保持する工程を繰り返し5回行った。
次にスチレン30重量部を含むシクロヘキサン溶液を添加して70℃で35分間重合した。次に、上記で得られたブロック共重合体の溶液に、水添触媒をブロック共重合体100重量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度65℃で水添反応を行った。その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートをブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加した後、脱溶媒してブロック共重合体水添物を得た。ブロック共重合体水添物A−1の水添率は、水添率が96%になるように水素量で調整した。
ブロック共重合体水添物A−2〜A−5は、A−1同様の方法で調製した。
3)ブロック共重合体水添物A−6
攪拌機付きオートクレーブを用い、窒素ガス雰囲気下でスチレン15重量部を含むシクロヘキサン溶液とn−ブチルリチウムを全使用モノマー100重量に対して0.065重量部添加し、75℃で30分間重合した。次に、1,3−ブタジエン17重量部を含むシクロヘキサン溶液を添加し、75℃で30分間重合した。次に、先に添加したn−ブチルリチウムに対してテトラメチルエチレンジアミンを0.3倍モル含むシクロヘキサン溶液を添加し、その後スチレン40重量部と1,3−ブタジエン13重量部を含むシクロヘキサン溶液を60分間連続的に添加して70℃で重合した後、10分間保持した、次に、スチレン15重量部を含むシクロヘキサン溶液を添加して70℃で30分間重合した。
得られたブロック共重合体水添物A−7の水添率は98%であり、結晶化ピーク温度は62℃、結晶化ピーク熱量は17.5J/gであった。
スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体B−1及びB−2は、撹拌器付き10Lオートクレーブにスチレンとアクリル酸n−ブチル又はメチルメタアクリレートを表2に示す比率で5kg添加し、同時にエチルベンゼン0.3kgと、MFRを調整するため1,1ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンを所定量仕込み、110〜150℃で2〜10時間重合後、ベント押出機で未反応スチレン、アクリル酸n−ブチル、エチルベンゼンを回収して製造した。得られたB−1のMFRは3.0g/10min、B−2のMFR2.6g/10minであった。
実施例及び比較例に記載した測定、評価は以下の方法で行った。
1)スチレン含有量
ブロック共重合体水添物のスチレン含有量は、紫外分光光度計(装置名:UV−2450;島津製作所製)を用いて測定した。
水添前のブロック共重合体を、四酸化オスミウムを触媒としてターシャリーブチルハイドロパーオキサイドにより酸化分解する方法(I.M.KOLTHOFF,etal.,J.Polym.Sci.1,429(1946)に記載の方法)でブロックスチレン含有量を測定した。また、ブロック率は同法により得たビニル芳香族炭化水素重合体ブロック成分(但し平均重合度が約30以下のビニル芳香族炭化水素重合体成分は除かれている)を用いて、次の式から求めた。
ブロック率(重量%)=(ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの重量/ブロック共重合体中の全ビニル芳香族炭化水素の重量)×100
上記2)で得たビニル芳香族炭化水素重合体ブロック成分をテトラヒドロフラン溶媒に溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、定法により得た。ピーク分子量はGPC用単分散ポリスチレンをGPC測定し、そのピークカウント数と単分散ポリスチレンの数平均分子量との検量線を基に、測定したクロマトチャートからピーク分子量を読み取った。
上記3)で得たクロマトチャートから分子量分布曲線の全面積を求め、分子量35000以下の面積を分子量分布曲線の全面積で除した値を百分率で表した。
5)数平均分子量
ブロック共重合体水添物の分子量は、GPC装置(米国、ウォーターズ製)を用いて測定した。溶媒にはテトラヒドロフランを用い、35℃で測定した。重量平均分子量と数平均分子量が既知の市販の標準ポリスチレンを用いて作成した検量線を使用し、数平均分子量を求めた。
ブロック共重合体水添物を用い,核磁気共鳴装置(装置名:DPX−400;ドイツ国、BRUKER社製)で測定した。
7)結晶化ピーク及び結晶化ピーク熱量
ブロック共重合体水添物の結晶化ピーク及び結晶化ピーク熱量は、DSC(装置名:DSC3200S;マックサイエンス社製)で測定した。室温から30℃/分の昇温速度で150℃まで昇温し、その後10℃/分の降温速度で−100℃まで降温して結晶化カーブを測定して、結晶化ピークの有無を確認した。また、結晶化ピークがある場合、そのピークが現れる温度を結晶化ピーク温度とし、結晶化ピーク熱量を測定した。
80℃収縮率は、延伸フィルムを80℃のシリコーンオイル中に5分間浸漬し、次式により算出した。
熱収縮率(%)=(L−L1)/L×100、
L:収縮前の長さ、L1:収縮後の長さ。
9)自然収縮率
80℃で測定した収縮率が40%の延伸フィルムを35℃で5日間放置し、次式により算出した値である。
自然収縮率(%)=(L2−L3)/L2×100、
L2:放置前の長さ、L3:放置後の長さ。
自然収縮率が小さいほど、自然収縮性は優れる。
また、熱収縮性多層フィルムの自然収縮率は、80℃収縮率が30%の熱収縮多層フィルムを35℃で5日間放置し、次式により算出した。
JIS K−6732に準拠し、引張速度5mm/minでフィルムの延伸方向について測定した。試験片は幅を12.7mm、標線間を50mmとした。測定温度は23℃で行った。単位はKg/cm2。
11)パンクチャー衝撃強度
JIS P−8134に準拠して測定した。単位はKg・cm。
12)Haze
延伸前のシート表面に流動パラフィンを塗布し、ASTM D1003に準拠
して測定した。
縦5cm×横5cmの熱収縮性多層フィルム2枚重ねて100g/cm2Gの加重をかけ、40℃、7日間放置し、フィルムのブロッキング状態を目視判定した。
<判定基準>
○:ブロッキングが認められない。
×:ブロッキングが認められる。
14)温水融着性
延伸フィルムを直径約8cmのガラス瓶に巻き付け、70℃温水中に3本俵積みで5分間放置し、フィルムの融着状態を目視判定した。判定基準は、◎は全く融着していない、○は僅かに融着しているがすぐ離れる、×は融着してすぐには離れない。
酢酸エチルとイソプロピルアルコールの比率が50/50の溶剤を5cm×5cm(タテ×ヨコ)の延伸フィルムを5枚重ねた2枚目と3枚目の間に1mL滴下し、30℃、24時間重ねた状態でフィルム間の融着状態を目視判定した。判定基準は、○は全く融着していない、×は融着して離れない。
16)FE
ブロック共重合体水添物を40mmシート押出機を用いて押出温度240℃の条件で厚さ0.3mmのシートを6時間連続シート成形し、運転開始5分後と6時間後のシート面積300cm2あたりの0.5mm以上のFE個数をそれぞれカウントし、相互のFE個数の差で評価した。
熱収縮性フィルム性能の測定は、表1に示したブロック共重合体:A−1〜A−6、他のブロック共重合体:B−4(旭化成社製スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体タフプレン126)及びB−5(旭化成社製スチレン−ブタジエン系水添ブロック共重合体タフテック1041)、ならびに表2に示したスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体:B−1、B−2、汎用ポリスチレン:B−3(エーアンド・エム スチレン株式会社製 A&Mポリスチレン685)の組成物を表3に示す配合により、40mm押出機を用いて200℃で厚さ0.25mmのシート状に成形し、その後延伸温度を100℃(比較例5は100℃で延伸不可のため、110℃で延伸した)として、テンターを用いて横軸に延伸倍率を5倍に1軸延伸して厚さ約60μmの熱収縮性フィルムを得た。この熱収縮性フィルムのフィルム性能を表3に示した。本発明の熱収縮性フィルムの性能は引張弾性率で表される剛性、80℃収縮率で表される低温収縮性、自然収縮性、パンクチャー衝撃強度で表される耐衝撃性、温水融着性、Hazeで表される透明性に優れていることが分かる。尚、表3に示したシート、フィルム性能は上記の方法で行った。
表4に示した配合組成物を内層、表裏層とした3層シートをTダイより押出し、縦方向に1.2倍の延伸を行い、厚さ0.25mmのシートに成形した。次いで、テンターにより横方向に5倍延伸して厚さ約50μmの熱収縮フィルムを得た。内層と表層・裏層の厚みの比率(%)は15(表層)/70(内層)/15(裏層)であった。得られた3層熱収縮フィルムの性能を表4に示した。尚、紫外線吸収剤としてアデカスタブLA−32(旭電化工業(株)社製)を0.2重量部、滑剤としてステアロアミドを、表裏層の組成物100重量部に対して、それぞれ0.2重量部ずつ添加した。
Claims (15)
- ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が60/40〜95/5、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による数平均分子量が3〜50万であるブロック共重合体水添物で、該水添物に組み込まれているビニル芳香族炭化水素のブロック率が25〜90重量%であり、しかも該水添物中のビニル芳香族炭化水素重合体ブロックにおいて、分子量35000以下であるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの割合が全ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの40重量%未満である熱収縮性フィルム用ブロック共重合体水添物。
- 該ブロック共重合体水添物中に、分子量35000〜150000の範囲にピーク分子量を有するビニル芳香族炭化水素重合体ブロックが少なくとも1つ組み込まれている請求項1に記載の熱収縮性フィルム用ブロック共重合体水添物。
- 該ブロック共重合体水添物を構成するビニル芳香族炭化水素全量に対するビニル芳香族炭化水素単位数が1〜3の範囲である短連鎖ビニル芳香族炭化水素重合部分の含有量が、1〜25重量%である請求項1または2に記載の熱収縮性フィルム用ブロック共重合体水添物。
- ブロック共重合体水添物に、(i)イソプレンと1,3−ブタジエンからなる共重合体ブロック、(ii)イソプレンとビニル芳香族炭化水素からなる共重合体ブロックおよび(iii)イソプレン、1,3−ブタジエンおよびビニル芳香族炭化水素からなる共重合体ブロックの(i)〜(iii)の群から選ばれる少なくとも1つの重合体ブロックが組み込まれており、しかも該ブロック共重合体水添物中のブタジエンとイソプレンの重量比が3/97〜90/10の範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の熱収縮性フィルム用ブロック共重合体水添物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性フィルム用ブロック共重合体水添物からなる熱収縮性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物を延伸してなり、延伸方向における80℃の熱収縮率が5〜60%、延伸方向における引張弾性率が7000〜30000Kg/cm2である熱収縮性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物である成分(A)とビニル芳香族炭化水素系重合体である成分(B)とからなり、成分(A)と成分(B)の重量比が99.9/0.1〜20/80である組成物。
- 請求項7の組成物からなる熱収縮性フィルム。
- 請求項7に記載の組成物を延伸してなり、延伸方向における80℃の熱収縮率が5〜60%、延伸方向における引張弾性率が7000〜30000Kg/cm2である熱収縮性フィルム。
- 成分(B)のビニル芳香族炭化水素系重合体が、下記のa)〜c)から選ばれる少なくとも1種である請求項8又は9に記載の熱収縮性フィルム。
a)スチレン系重合体
b)ビニル系芳香族炭化水素と脂肪族不飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カルボン酸無水物および脂肪族不飽和カルボン酸エステルから選ばれる少なくとも1種の脂肪族不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
c)ゴム変性スチレン系重合体 - 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物100重量部に対して、脂肪酸アミド、パラフィン、炭化水素系樹脂および脂肪酸から選ばれる少なくとも1種の滑剤を0.01〜5重量部添加することを特徴とする請求項5、6、9及び10のいずれかに記載の熱収縮性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物100重量部に対して、2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル〕−o−クレゾールから選ばれる少なくとも1種の安定剤を0.05〜3重量部添加することを特徴とする請求項5、6、9、10及び11のいずれかに記載の熱収縮性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物100重量部に対して、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダード・アミン系光安定剤から選ばれる少なくとも1種の紫外線吸収剤又は光安定剤を0.05〜3重量部添加することを特徴とする請求項5、6、9、10〜12のいずれかに記載の熱収縮性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性用ブロック共重合体水添物、或いは請求項10に記載の組成物からなる層を多層フィルムの少なくとも1つの層とし、延伸方向における80℃の熱収縮率が5〜60%であることを特徴とする熱収縮性多層フィルム。
- 延伸方向における引張弾性率が7000〜30000Kg/cm2である請求項14に記載の熱収縮性多層フィルム。
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