JP4321174B2 - 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 - Google Patents
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Description
これに対し、上記従来方法を応用し、かつ多色画像の表示を行う記録方法が種々提案されている。
しかし、サーマルヘッド等の記録熱源による温度コントロールが困難な上、良好なコントラストが得られず、色のかぶりを避けられないという問題を有している。さらには、三色以上の多色化をサーマルヘッド等による加熱温度及び/または加熱後の冷却速度の違いのみでコントロールするのは非常に困難である。
しかしながら、この可逆性感熱多色記録媒体においては、光−熱変換層が、記録層とは別個独立して設けられているため、構成層数が多くなり、製造プロセスが複雑化するという問題を有している。また、レーザー光照射により光−熱変換されたエネルギーが記録層に効率良く伝わらず、充分な発色が得られず、記録に要する時間が長くなる等の問題を有している。
さらには、光−熱変換層(レーザー光の吸収層)が、バインダーを含有せず、有機溶剤に溶解した光吸収材料を被着させることにより形成されているため、極めて広い波長領域においてレーザー光の吸収を有するようになってしまい、表示精度が劣化するという欠点を有している。また、かかる方法において成膜されたレーザー光の吸収層は、可視域においても光吸収を有しているため、消去状態において記録層の透明性が劣化し、記録精度が悪化を招来するという問題も有している。
図1に本発明における可逆性多色記録媒体の概略断面図を示す。
可逆性多色記録媒体10は、支持基板1上に、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13が、それぞれ断熱層14、15を介して積層されており、最上層に保護層16が形成された構成を有している。
第1〜第3の記録層11〜13には、それぞれ異なる波長の赤外線(図1中λ1、λ2、λ3)を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されている。また、 第1〜第3の記録層11〜13には、それぞれ可逆性感熱発色性組成物、すなわち電子供与性を有する呈色性化合物、例えばロイコ染料と、所定の電子受容性を有する顕・減色剤とが含有されてなるものとし、これらを樹脂母材中に分散させた塗料を塗布することによって形成されたものとする。
電子供与性を有する呈色性化合物であるロイコ染料としては、例えば、既存の感熱紙用染料等を適用することができる。
例えば、電子受容性を有する顕・減色剤としては、下記一般式(2)〜(4)で表される化合物を適用できる。
光−熱変換材料としては、例えば、第1の記録層11が波長λ1の赤外線を、第2の記録層12が波長λ2の赤外線を、第3の記録層13が波長λ3の赤外線をそれぞれ吸収して発熱する材料が適用できる。
さらには、任意の光−熱変換材料のみを発熱させるために、光吸収帯が狭く、互いに重なり合わない材料の組み合わせを選択することが好ましい。
また、断熱層14、15は透光性の無機膜を用いて形成することもできる。例えば、多孔質のシリカ、アルミナ、チタニア、カーボン、またはこれらの複合体等を用いると、熱伝導率が低くなり断熱効果が高く好ましい。これらは液層から膜形成できるゾル−ゲル法によって形成することができる。
保護層16の膜厚が0.1μm未満であると充分な保護効果が得られず、一方、20μmを超えた膜厚にすると熱伝導性が悪化するという不都合を生じるためである。
図1に示した可逆性多色記録媒体10を、各記録層が消色する程度の温度、例えば120℃程度の温度で全面加熱し、第1〜第3の記録層11〜13を予め消色状態にしておく。すなわちこの状態においては、支持基板1の色が露出している状態となっているものとする。
例えば第1の記録層11を発色させる場合には、波長λ1の赤外線を第1の記録層11が発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて、電子供与性呈色化合物と電子供与性顕・減色剤との間の発色反応を起こさせ、照射部分を発色させる。
同様に、第2の記録層12及び第3の記録層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を発色温度に達する程度のエネルギーを照射してそれぞれの光−熱変換材料を発熱させて照射部分を発色させる。
上述したように、可逆性多色記録媒体10の任意の部分を発色させることができ、フルカラー画像形成や種々の情報の記録が可能となる。
先ず、図1に示した可逆性多色記録媒体10を、各記録層11〜13が発色する程度の温度、例えば200℃程度の高温で全面加熱し、次に冷却し、第1〜第3の記録層11〜13を全て予め発色状態にしておく。
例えば第1の記録層11を消色させる場合には、波長λ1の赤外線を第1の記録層11が消色する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて記録層11を消色状態とする。
同様に、第2の記録層12及び第3の記録層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を、消色温度に達する程度のエネルギーで照射してそれぞれの光−熱変換材料を発熱させて照射部分を消色させることができる。
上述のようにすることによって、可逆性多色記録媒体10の任意の部分を消色させることができ、フルカラー画像形成や種々の情報の記録が可能となる。
例えば、記録層を高温で発色してそれ以下の温度で消色する、いわゆるポジ型の層として形成してもよく、高温で消色してそれ以下の温度で発色する、いわゆるネガ型の層として形成してもよい(例えば特開平8−197853号公報)。
〔実施例A1〕
この例においては、図1に示したように、支持基板1上に第1の記録層11、断熱層14、第2の記録層12、断熱層15、第3の記録層13、及び保護層16が順次積層された、いわゆる三層の記録層を有する可逆性多色記録媒体を作製する。
第1の記録層11としては、支持基板1上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる記録層を膜厚5μmに形成した。第1の記録層11の波長915nmの光における吸光度は1.0であった。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(5)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク:910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料(山田化学工業製、H−3035):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(5)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料(保土ヶ谷化学社製、Red DCF):2重量部
顕・減色剤(下記化学式(5)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、4-Hydroxybenzoic Acidを13.8g、Stearic Hydrazideを29.9g、N,N’-Diisopropylcarbodiimideを12.6g、1-Hydroxybenzotriazoleを13.5g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。その後、室温まで冷却し、析出物をろ過した。ろ過した反応混合物をIPAにて再結晶し、目的物を得た。収率は85%で、目的物の融点は155℃であった。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(6)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(6)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(5)の顕・減色剤の合成方法における4-Hydroxybenzoic Acidを3-Hydroxybenzoic Acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(7)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(7)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(5)の顕・減色剤の合成方法における4-Hydroxybenzoic Acidを3,5-Dihydroxybenzoic Acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(8)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(8)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(5)の顕・減色剤の合成方法における、4-Hydroxybenzoic Acidを3,4-Dihydroxybenzoic Acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(9)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(9)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(5)の顕・減色剤の合成方法における、4-Hydroxybenzoic Acidを3-Chloro-4-hydroxybenzoic Acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(10)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(10)に示す化合物の合成方法を以下に示す。
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、n-Octadecyl Isocyanateを29.6g、4-Amino-3-Chlorophenolを14.4g、およびテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で5時間還流した。その後、室温まで冷却し、析出物をろ過した。ろ過した反応混合物をIPAにて再結晶し、目的物を得た。収率は95%で、目的物の融点は133℃であった。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(11)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(11)に示す化合物の合成方法を以下に示す。
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、n-Octadecyl Isocyanateを29.6g、2,4-Dihydroxybenzoic acid hydradideを16.8g、およびテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で5時間還流した。その後、室温まで冷却し、析出物をろ過した。ろ過した反応混合物をIPAにて再結晶し、目的物を得た。収率は95%で、目的物の融点は200℃であった。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(12)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(12)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(11)の顕・減色剤の合成方法における、2,4-Dihydroxybenzoic acid hydrazideを3,5-Dihydroxybenzoic acid hydrazideに変更した以外、他は同様とする。
評価方法、及び評価結果について下記に示す。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、300mm/sec速度でスキャンさせながら照射し、その記録線幅を測定した。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。記録したサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。なお、波長785nm、830nm、915nmのレーザー光照射時のピーク波長は、それぞれ490nm、660nm、530nmであった。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときのピーク波長での反射濃度を求めた。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの反射濃度を求めた。
各記録層を単層膜厚6μmで成膜し、目視にて透明性の良いものから、◎、○、△、×と4段階に評価した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
その後サンプルに、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径250μmの半導体レーザー光を、200mm/secの速度でスキャンさせながら照射し、記録部を消去した。
消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
(2)消去時に、半導体レーザー光のスキャン速度を100mm/secとし、記録部の消去を行った。消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
〔実施例A1〜A8〕の記録媒体について、出力70mW、スキャン速度300mm/sec、スポット径80μm、波長915nm、830nm、785nmのレーザー光を用いて、ベタ画像の記録を行ったときの、記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度、及び記録層の透明性の評価結果を下記〔表1〕に示す。
また、出力100mW、スキャン速度300mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表2〕に示す。
さらに、出力70mW、スキャン速度150mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表3〕に示す。
また、ベタ画像の反射濃度についてもいずれの条件においても実用上充分に高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例A1〜A8〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、半導体レーザー光の出力を70mW、スキャン速度を100mm/sとしたときの測定結果を下記〔表5〕に示す。
〔実施例B1〕
この例においては、図1に示すように、支持基板1上に第1の記録層11、断熱層14、第2の記録層12、断熱層15、第3の記録層13、及び保護層16が順次積層された、いわゆる三層の記録層を有する可逆性多色記録媒体を作製した。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(13)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製:H−3035、下記化学式(14)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製:Red DCF(下記化学式(15)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acidを15.3g、Stearic acidを28.4g、1-Hydroxybenzotriazoleを13.5g、N,N'-Diisopropylcarodiimide 12.6g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で5時間還流した。
反応終了後、反応混合物を濾過し、結晶を採取し、その後IPAにて再結晶し目的物を得た。収率は70%であった。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(16)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(16)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(13)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを、4-Aminosalicylic acidに変更した以外、同様とする。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(17)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(17)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(13)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを、3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(18)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(18)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(13)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを、3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例B1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、および第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(19)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(20)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において、顕・減色剤を、下記の化学式(21)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において、顕・減色剤を、下記の化学式(22)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において、顕・減色剤を、下記の化学式(23)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
評価方法、及び評価結果について下記に示す。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、300mm/sec速度でスキャンさせながら照射し、その記録線幅を測定した。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。記録したサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。なお、波長785nm、830nm、915nmのレーザー光照射時のピーク波長は、それぞれ490nm、660nm、530nmであった。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときのピーク波長での反射濃度を求めた。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの反射濃度を求めた。
各記録層を単層膜厚6μmで成膜し、目視にて透明性の良いものから、◎、○、△、×と4段階に評価した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
その後サンプルに、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径250μmの半導体レーザー光を、200mm/secの速度でスキャンさせながら照射し、記録部を消去した。
消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
(2)消去時に、半導体レーザー光のスキャン速度を100mm/secとし、記録部の消去を行った。消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
〔実施例B1〜B4〕、〔試験例B1〜B3〕、〔比較例B1〕の記録媒体について、出力70mW、スポット径80μm、波長915nm、830nm、785nmのレーザー光を用いて、スキャン速度300mm/secにてベタ画像の記録を行ったときの、記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度、及び記録層の透明性の評価結果を下記〔表6〕に示す。
また、出力100mW、スキャン速度300mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表7〕に示す。
さらに、出力70mW、スキャン速度150mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表8〕に示す。
また、ベタ画像の反射濃度についてもいずれの条件においても実用上充分に高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例B1〜B4〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、半導体レーザー光の出力を70mW、スキャン速度を100mm/sとしたときの測定結果を下記〔表10〕に示す。
このようにして得られた画像は、〔実施例B1〕のように予め消色化させた状態から記録した多色記録画像と同等の発色性、コントラスト、精細さを示すことが確認された。
〔実施例C1〕
この例においては、図1に示すように支持基板1上に第1の記録層11、断熱層14、第2の記録層12、断熱層15、第3の記録層13、及び保護層16が順次積層された、いわゆる三層の記録層を有する可逆性多色記録媒体を作製した。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(24)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製:H−3035(下記化学式(25)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製:Red DCF(下記化学式(26)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acidを15.3g、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。
収率は75%で、目的物の融点は210℃であった。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(27)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(27)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを4-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(28)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(28)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(29)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(29)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、および第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(30)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(31)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において、顕・減色剤を、下記の化学式(32)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において、顕・減色剤を、下記の化学式(33)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において、顕・減色剤を、下記の化学式(34)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
評価方法、及び評価結果について下記に示す。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、300mm/sec速度でスキャンさせながら照射し、その記録線幅を測定した。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。記録したサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。なお、波長785nm、830nm、915nmのレーザー光照射時のピーク波長は、それぞれ490nm、660nm、530nmであった。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときのピーク波長での反射濃度を求めた。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの反射濃度を求めた。
各記録層を単層膜厚6μmで成膜し、目視にて透明性の良いものから、◎、○、△、×と4段階に評価した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
その後サンプルに、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径250μmの半導体レーザー光を、200mm/secの速度でスキャンさせながら照射し、記録部を消去した。
消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
(2)消去時に、半導体レーザー光のスキャン速度を100mm/secとし、記録部の消去を行った。消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
〔実施例C1〜C4〕、〔試験例C1〜C3〕、〔比較例C1〕の記録媒体について、出力70mW、スポット径80μm、波長915nm、830nm、785nmのレーザー光を用いて、スキャン速度300mm/secにてベタ画像の記録を行ったときの、記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度、及び記録層の透明性の評価結果を下記〔表11〕に示す。
また、出力100mW、スキャン速度300mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表12〕に示す。
さらに、出力70mW、スキャン速度150mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表13〕に示す。
また、ベタ画像の反射濃度についてもいずれの条件においても実用上充分に高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例C1〜C4〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、半導体レーザー光の出力を70mW、スキャン速度を100mm/sとしたときの測定結果を下記〔表15〕に示す。
このようにして得られた画像は、〔実施例C1〕のように予め消色化させた状態から記録した多色記録画像と同等の発色性、コントラスト、精細さを示すことが確認された。
〔実施例D1〕
この例においては、図1に示すように、支持基板1上に第1の記録層11、断熱層14、第2の記録層12、断熱層15、第3の記録層13、及び保護層16が順次積層された、いわゆる三層の記録層を有する可逆性多色記録媒体を作製する。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(35)に示す物質):4重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製:H−3035(下記化学式(36)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製:Red DCF(下記化学式(37)に示す物質)
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた1000mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acid:15.3g、12-Hydroxystearic acid:30.0g、Diphenylphosphoryl azide:27.5g、Triethylamine:10.1g、およびテトラヒドロフラン(THF):500mlをそれぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。
反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過して得られた結晶物を、IPAにて再結晶して目的物を得た。収率は55%であった。
上述した実施例D1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(38)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(38)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(35)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを4-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例D1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(39)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(39)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(35)に示した顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例D1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(40)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(40)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(35)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを、3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例D1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例D1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(41)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例D1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(42)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例D1において、顕・減色剤を、下記の化学式(43)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例D1において、顕・減色剤を、下記の化学式(44)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例D1において、顕・減色剤を、下記の化学式(45)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例D1において、顕・減色剤を、下記の化学式(46)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例D1と同様としサンプルを作製した。
評価方法、及び評価結果について下記に示す。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、300mm/sec速度でスキャンさせながら照射し、その記録線幅を測定した。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの記録線幅を測定した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。記録したサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。なお、波長785nm、830nm、915nmのレーザー光照射時のピーク波長は、それぞれ490nm、660nm、530nmであった。
(2)また、半導体レーザー光の出力を100mWとし、スキャン速度を300mm/secとしたときの反射濃度を求めた。
(3)さらに、半導体レーザー光の出力を70mWとし、スキャン速度を150mm/secとしたときの反射濃度を求めた。
各記録層を単層膜厚6μmで成膜し、目視にて透明性の良いものから、◎、○、△、×と4段階に評価した。
(1)サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
その後サンプルに、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径250μmの半導体レーザー光を、200mm/secの速度でスキャンさせながら照射し、記録部を消去した。
消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
(2)消去時に、半導体レーザー光のスキャン速度を100mm/secとし、記録部の消去を行った。消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
〔実施例D1〜D4〕、〔試験例D1〜D3〕、〔比較例D1〕の記録媒体について、出力70mW、スポット径80μm、波長915nm、830nm、785nmのレーザー光を用いて、スキャン速度300mm/secにてベタ画像の記録を行ったときの、記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度、及び記録層の透明性の評価結果を下記〔表16〕に示す。
また、出力100mW、スキャン速度300mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表17〕に示す。
さらに、出力70mW、スキャン速度150mm/secとしたときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度の測定結果を下記〔表18〕に示す。
また、ベタ画像の反射濃度についても、いずれの条件においても実用上充分に高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例D1〜D4〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、半導体レーザー光の出力を70mW、スキャン速度を100mm/sとしたときの測定結果を下記〔表20〕に示す。
また、〔試験例D4〕においては、顕・減色剤の化合物のアルキル鎖長が分岐構造を取っており、分子間の凝集力が低下したため消去特性の悪化を招来し、半導体レーザーのスキャン速度を200mm/sとした場合においては、表19に示すように消去特性が悪化したが、スキャン速度を100mm/sとした場合においては、表20に示すように、実用上充分な消去特性が得られた。
Claims (5)
- 支持基板の面方向に、発色色調の異なる複数の可逆性感熱発色性組成物を、それぞれ含有する記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記複数の可逆性感熱発色性組成物は、それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料を含有しており、
上記記録層には、電子供与性を有する呈色性化合物と、電子受容性を有する顕・減色剤とが含有されてなり、
上記電子受容性を有する顕・減色剤の少なくとも一種が、下記一般式(4)で表される化合物であり、
上記電子供与性を有する呈色性化合物と、上記電子受容性を有する顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を発色あるいは消色の二状態に可逆的に変化するようになされている可逆性多色記録媒体。
(R5とR6とは、これらの炭素数の合計が8〜26の炭化水素基、nは5以下の整数。) - 支持基板の面方向に、発色色調の異なる複数の可逆性感熱発色性組成物を、それぞれ含有する記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記複数の可逆性感熱発色性組成物は、それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料を含有しており、
上記記録層には、電子供与性を有する呈色性化合物と、電子受容性を有する顕・減色剤とが含有されてなり、
上記電子受容性を有する顕・減色剤の少なくとも一種が、下記一般式(4)で表される化合物であり、
上記電子供与性を有する呈色性化合物と、上記電子受容性を有する顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を発色あるいは消色の二状態に可逆的に変化するようになされている可逆性多色記録媒体を用いて、
加熱処理を施して予め上記記録層全体を消色状態にしておき、
所望の画像情報に応じ、上記記録層のうちの選択されたものに対応して選択された波長領域の赤外線を照射して露光を行い、
上記記録層を発熱せしめ、選択的に発色化させることにより、上記画像情報の記録を行う可逆性多色記録媒体の記録方法。
(R5とR6とは、これらの炭素数の合計が8〜26の炭化水素基、nは5以下の整数。) - 支持基板の面方向に、発色色調の異なる複数の可逆性感熱発色性組成物を、それぞれ含有する記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記複数の可逆性感熱発色性組成物は、それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料を含有しており、
上記記録層には、電子供与性を有する呈色性化合物と、電子受容性を有する顕・減色剤とが含有されてなり、
上記電子受容性を有する顕・減色剤の少なくとも一種が、下記一般式(4)で表される化合物であり、
上記電子供与性を有する呈色性化合物と、上記電子受容性を有する顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を発色あるいは消色の二状態に可逆的に変化するようになされている可逆性多色記録媒体を用いて、
加熱処理を施して予め上記記録層全体を発色状態にしておき、
所望の画像情報に応じ、上記記録層のうちの選択されたものに対応して選択された波長領域の赤外線を照射して露光を行い、
上記記録層を発熱せしめ、選択的に消色化することにより、上記画像情報の記録を行う可逆性多色記録媒体の記録方法。
(R5とR6とは、これらの炭素数の合計が8〜26の炭化水素基、nは5以下の整数。) - 上記支持基板の面方向に、上記記録層が、それぞれ断熱層を介して積層形成された請求項1に記載の可逆性多色記録媒体。
- 最表面に保護層が形成されている請求項1に記載の可逆性多色記録媒体。
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