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JP4301243B2 - 自動平衡装置、回転装置及びディスク駆動装置 - Google Patents

自動平衡装置、回転装置及びディスク駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転のバランスを保つための自動平衡装置、当該装置を搭載した回転装置、及びディスク駆動装置に関する。
例えばデータを記録/再生する光ディスク装置や磁気ディスク装置等のディスク装置では、記録媒体としてのディスクがターンテーブル上で回転するときに、回転がアンバランスとなり記録/再生の安定性が低下する場合がある。
ディスクの回転のバランスを向上させるための技術として、磁性流体をバランサとし、この磁性流体を収容可能な空間部を有する円板状部材が、モータ軸と一体に回転可能に設けられた技術がある(例えば、特許文献1参照。)。円板状部材はボス部を有しており、ボス部の側周面にはリングマグネットが取り付けられている。これにより、回転軸の回転数が小さいときに、磁性流体をリングマグネットに吸着しておきバランスを崩さないようにしている。
特開平4−312244号公報(段落[0006]、図1)
しかしながら、流体のバランサは、従来からある金属球等でなるバランサに比べ重さが軽いため、静音性は確保されるが、バランスが取りにくいという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、確実にバランスが取れる自動平衡装置、これを搭載した回転装置等を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る自動平衡装置は、バランサとして機能する複数のマグネットと、磁性流体と、前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングとを具備する。
本発明では、マグネットは従来のような金属球等のように比重が高いので、確実にバランスが取れる。また、磁性流体が、バランサとして機能するマグネットに付着してマグネットが滑らかに動くので、従来の金属球が動くことによる騒音を低減することができる。
本発明において、前記ハウジングは、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有する。この移動路の形状、回転径方向の幅、回転軸方向の幅等は、どのような形態であってもよい。
本発明において、前記各マグネットは、前記周方向に沿った円弧ブロック形状でなる。前記各マグネットは、柱形状であってもよい。柱状とは、角柱状または円柱状である。角柱の場合、何角形でもよい。マグネットが柱形状の場合、回転軸方向に沿って立設されるように配置されてもよいし、径方向に沿って延設されるように配置されてもよい。
本発明において、前記ハウジングは、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットの姿勢を保ちながら前記各マグネットが移動可能な移動路を有する。「マグネットの姿勢を保つ」とは、例えばマグネットが左右逆になったり上下が逆になったりして、着磁方向が反転しないようにマグネット単体の姿勢を保つことである。これにより、マグネット同士の吸着を防止することができる。本発明の場合に、前記各マグネットは、前記周方向に沿った円弧ブロック形状であれば、移動路に沿ってマグネットをより滑らかに動かすことが可能となる。
具体的には、例えば前記各マグネットは、前記回転の回転軸にほぼ垂直な面内で、前記回転の径方向に直交する方向の第1の幅を有し、前記移動路は、前記径方向で前記第1の幅より小さく形成された第2の幅を有していればよい。
本発明において、前記各マグネットは、前記移動路に沿って反発するようにそれぞれ着磁されている。これにより、移動路内でマグネット同士が吸着してしまうことを防止することができる。例えば、前記各マグネットは、前記回転の回転軸方向で同じ側に同じ極性が着磁されていればよい。特に、各マグネットが円弧ブロック形状でなる場合、前記周方向で同じ極性同士が対面するように着磁されていてもよいし、あるいは、前記回転の径方向で回転中心に対して対称の極性となるように着磁されていてもよい。
本発明において、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットは、複数対の磁極を有する。磁極が増えるほど磁束が多くなり、回転時にマグネットからすぐに遠心力で磁性流体が離れてしまうことを抑制することができる。また、磁極が増えるほど磁束がマグネットの周囲に均一に発生するようになるので、当該周囲に均一に磁性流体が集まり、各マグネットの動きがより滑らかになる。
本発明において、マグネットは、前記回転の周方向に複数対の磁極を有する。これにより、周方向で磁束が均一になるので、ハウジングの回転時に、マグネットに加わる遠心力に耐え得る磁性流体膜を形成することができる。これにより、マグネットの特に周方向の動きを滑らかにすることができる。その場合に、前記回転の径方向、または軸方向のどちらに着磁されていてもよい。また、本発明では、マグネットは周方向に複数対の磁極を有することから、周方向にも着磁されていることは言うまでもない。
本発明において、自動平衡装置は、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットに設けられたヨークをさらに具備する。これにより、適宜最適な磁界が形成され、バランサとしてのマグネットの動作及びマグネットに付着する磁性流体の動作の最適化が図れる。また、例えば、バランサの外形が複雑な形状でも簡単にバランサを作製することができる。
本発明において、前記ヨークは、前記マグネットの磁束が前記回転の外周側に集中するように形成されている。これにより、ハウジングの回転開始時に、磁性流体に遠心力が加えられてもマグネットの外周側に磁性流体膜が形成され、マグネットが滑らかに動き、平衡状態になる前にマグネットが動かなくなる等の問題を解決することができる。また、外周側に磁束が集中することで、マグネット同士の反発力が軽減され、マグネットが動きやすくなる。
具体的には、前記マグネットは、前記回転の内周側に面する内周面を有し、前記ヨークは、前記内周面のみを被覆するように形成されている。あるいは、前記マグネットは、前記回転の外周側に面する外周面を有し、前記ヨークは、前記マグネットの前記外周面のみが露出するように該マグネットを被覆している。あるいは、前記ヨークは、前記回転の外周側に磁気ギャップを有する。
本発明において、前記ハウジングは、前記回転の周方向に沿って前記各マグネット及び前記磁性流体が移動する移動路を有し、前記各ヨークの外形は、前記周方向に沿った円弧ブロック形状、または柱形状でなる。これにより、マグネットを特別な形状にする必要がなく、ヨークのみを特定の形状にすればよい。これにより、これにより、マグネットを特別な形状にする必要がなく、ヨークのみを特定の形状にすればよい。これによりマグネットの加工、作製が容易になる。
本発明において、自動平衡装置は、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットを被覆する樹脂材をさらに具備する。これにより、例えば、バランサの外形が複雑な形状でも簡単にバランサを作製することができる。また、樹脂材で被覆されたマグネットは、磁性流体と摩擦係数が低い状態で接触し、マグネットは滑らかに動くことができる。
本発明において、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットは、曲面状の表面を有する。本発明では、極力、マグネットの角や平面を減らすことによりマグネットが移動しやすくなり、動作の応答性が向上する。移動路が曲面状の路面を有していても同様の効果を得ることができる。
特に、前記マグネットは、前記曲面状の表面を有する外周部を有する場合、外周部の摩擦係数が減るので、遠心力によりマグネットの外周部が移動路の外周壁面に接触した後でも、平衡状態となるまでのマグネットの所期の動きを確保することができる。
本発明において、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットは、前記回転の外周側に設けられ、前記回転の軸方向の幅が前記外周側に向かうにしたがい徐々に小さくなることで形成されたテーパ面を有していもよい。これにより、上記同様に、外周側での摩擦係数が減るので、平衡状態となるまでのマグネットの所期の動きを確保することができる。「徐々に」とは、連続的、段階的、またはこれらの組み合わせを含む意味である。
前記移動路は、前記回転の外周側に設けられ、前記該移動路の、前記回転の軸方向の幅が前記回転の外周側に向かうにしたがい徐々に小さくなるように形成されたテーパ壁面を有する。これにより、上記同様に、外周側での摩擦係数が減るので、平衡状態となるまでのマグネットの所期の動きを確保することができる。
本発明において、前記移動路は、前記回転の内周側から外周側に延びる通気路を有する。これにより、マグネットが遠心力により外周側に移動しようとするときに、移動路の内周側と外周側とで圧力差をなくし、マグネットを動きやすくすることができる。通気路が延びる方向は、必ずしも回転径方向でなくてもよく、多少斜めになっていてもよい。
本発明において、前記移動路は、前記回転の外周側の外周壁面を有し、前記磁性流体の量は、前記回転の遠心力により前記磁性流体が前記回転の外周側に移動し、前記外周壁面の全周にわたり前記磁性流体の膜が形成されるような量に設定されている。このように、動作時においても、常に移動路の外周壁面の全周に磁性流体膜が形成されていれば、マグネットが滑らかに動く。具体的には、ハウジングの回転時に遠心力が加えられたマグネットにより押圧されている部分の磁性流体は、周りの磁性流体膜からも圧力を受けるので、磁性流体は常にマグネットの外周側にあることになる。したがって、外周側の摩擦を低減することができる。
本発明において、前記磁性流体の量は、前記磁性流体膜のうち前記回転の遠心力により前記各マグネットで押圧されている部分の前記磁性流体の前記回転径方向の膜厚と、前記各マグネットで押圧されている部分以外の部分の前記回転径方向の膜厚とがほぼ同じになるような量に設定されている。マグネットが最終的に移動する方向に磁性流体も集まるので、その集まった部分の膜厚は、他の部分より膜厚が大きくなると考えられる。その場合に、膜厚が大きくなった部分が、遠心力が加わったマグネットにより押圧され、膜厚が全周で均一になるように、磁性流体の量が設定されればよい。これにより、マグネットの遠心力による押圧力により、磁性流体膜がつぶれてなくなってしまうという事態を回避することができる。
本発明において、前記移動路は、前記各マグネットと貼り付くことを防止する貼り付き防止部を有する。これにより、例えば磁性流体の表面張力等によって移動路の路面とマグネットとが貼り付くことを防止でき、マグネットの動きを滑らかにすることができる。
具体的には、前記貼り付き防止部は、前記移動路の路面に形成された溝または凹凸である。あるいは、前記移動路の路面が所定の表面粗さに設定されている。「所定の表面粗さに設定されている」とは、積極的に表面粗さが付くように構成されていることを意味し、上記「凹凸」は、肉眼で見える程度の凹凸であり、「所定の表面粗さに設定されている」という文言の意味には、そのような凹凸が形成されている形態も含まれる。
本発明において、前記各マグネットのうち少なくとも1つは、前記移動路の路面と貼り付くことを防止する貼り付き防止部を有する。具体的には、前記貼り付き防止部は、前記マグネットの表面に形成された溝または凹凸であったり、あるいは、前記マグネットの表面が所定の表面粗さに設定されていればよい。
本発明において、前記移動路は、前記回転の外周側に設けられ、前記回転の径方向で前記各マグネットと対向する外周壁面を有し、前記マグネットと前記外周壁面との間隔が前記回転の周方向で前記マグネットの端部から中心に向かうにしたがい徐々に狭くなるように、前記マグネットが形成されている。これにより、磁性流体の表面張力により、磁性流体が周方向にマグネットと外周壁面との間に入り込む。この磁性流体の作用により、マグネットが外周壁面から剥がされるような楔効果が発生し、マグネットに働く摩擦抵抗を低減することができる。
本発明において、前記移動路は、前記回転の外周側に設けられ、前記ハウジングの回転時に前記磁性流体が退避する退避路を有する。本発明では、これまで述べてきた理由とは逆に、マグネットが遠心力により移動路の外周壁面に接触した後、マグネットに働く摩擦係数が小さすぎる場合に本発明は有利である。つまり、その場合に、磁性流体が外周側へ退避する退避路があれば、マグネットは移動路に接触し摩擦係数を増やすことができる。
本発明において、自動平衡装置は、前記各マグネットの移動力を減衰させる減衰部材をさらに具備する。「移動力」とは、ハウジングが回転するとき、マグネットに働く遠心力等を意味する。マグネットの摩擦係数が小さすぎる場合、マグネットはハウジングに対して移動し続けてしまい、マグネットの自励振動が起こる可能性がある。本発明では、減衰部材が設けられることにより、マグネットに働く総合的な摩擦力、すなわち粘性減衰係数が増え、マグネットが自励振動を起こすことを防止することができる。
本発明において、前記減衰部材は、前記各マグネットの移動により渦電流を発生させる部材である。マグネットが動くことによる磁界の変動を利用して渦電流を発生させればよい。例えば、前記減衰部材は、非磁性体でなる。
本発明において、前記各マグネットは、前記回転の径方向に着磁され、前記減衰部材は、前記各マグネットと前記径方向で並ぶように配置されている。あるいは、前記各マグネットは、前記回転の軸方向に着磁され、前記減衰部材は、前記各マグネットと前記軸方向で並ぶように配置されている。これにより、減衰部材に効率良く渦電流を発生させることができる。
本発明において、前記ハウジングは、前記各マグネットの移動により渦電流を発生する部材である。ハウジングが減衰部材を兼ねるので、自動平衡装置の小型化、薄型化を実現することができる。
本発明に係る回転装置は、バランサとして機能する複数のマグネットと、磁性流体と、前記各マグネット及び前記磁性流体を収容するハウジングと前記ハウジングを回転させる駆動機構とを具備する。
駆動機構の駆動方式としては、様々な形態が考えられる。例えば、電磁モータ、超音波モータ、静電モータ等が挙げられる。あるいはその他の駆動方式が用いられてもよい。
本発明において、前記駆動機構は、前記回転の軸方向で前記ハウジングと並ぶように配置されるとともに、前記軸方向に漏れ磁界を発生し、前記マグネットは、前記回転の径方向に着磁されている。あるいは、前記駆動機構は、前記回転の径方向で前記ハウジングと並ぶように配置されるとともに、前記径方向に漏れ磁界を発生し、前記マグネットは、前記回転の軸方向に着磁されている。これにより、マグネットが受ける、駆動機構による漏れ磁界の影響を軽減することができる。
本発明に係るディスク駆動装置は、信号を記録可能なディスクを保持する保持部と、バランサとして機能する複数のマグネットと、磁性流体と、前記各マグネット及び前記磁性流体を収容するハウジングと、前記保持部と前記ハウジングとを一体的に回転させる駆動機構とを具備する。
「ディスク駆動装置」とは、ディスクに信号を記録すること及び記録された信号を再生することのうち少なくとも一方を行うために、ディスクを回転駆動する装置である。
本発明に係るバランサは、回転のバランスを取る自動平衡装置に用いられるバランサであって、マグネットと、前記マグネットに設けられたヨークとを具備する。本発明では、例えば、自動平衡装置はバランサに付着する磁性流体を備える。これにより、適宜最適な磁界が形成され、バランサとしてのマグネットの動作及びマグネットに付着する磁性流体の動作の最適化が図れる。また、例えば、バランサの外形が複雑な形状でも簡単にバランサを作製することができる。
以上のように、本発明に係る自動平衡装置によれば、確実にバランスを取ることができる。また、静音性も向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動平衡装置を示す分解斜視図である。図2は、図1に示す自動平衡装置の断面図であり、図3は、図2におけるA−A線断面図である。自動平衡装置10は、バランサとして機能するマグネット11を複数内部に収容するケース2を備えている。ケース2は上部に開口を有し、開口にカバー1が装着されてハウジング5が構成される。ハウジング5の内部の中央には、上方に突出したボス部2bが形成されている。ハウジング5内の外周壁面2aと、ボス部2bの側面2fとの間の空間に、マグネット11が移動する移動路14が形成される。移動路14は、下路面2d及び上路面1b(カバー1の裏面)によってその上下の空間が制限されている。
ボス部2bの上面にはフランジ2cが設けられ、フランジ2cに、カバー1のほぼ中心に形成された穴1a(図1参照)が嵌合している。カバー1とケース2とは、例えば、溶着、圧着、レーザ接合等により接合されるが、これらの接合方法に限られない。カバー1やケース2の構成材料としては、後述するマグネット11の磁気の影響を受けない材料で構成される。その材料としては、例えばポリカーボネイト等のプラスチック、アルミ合金、ブロンズ合金、セラミックス等の材料がある。
図3に示すように、マグネット11の径方向の幅aと、移動路14の軸方向の幅(高さ)bとの関係は、a>bに設定されている。このような構成によれば、マグネット11が移動路14内で動いて上下逆になりマグネット11の着磁方向が反転してしまうことを防止することができる。
図2及び図3に示すように、ボス部2bに形成された貫通孔2eに、回転軸部材16が挿入されて固定されている。回転軸部材16は、後述するように、例えば自動平衡装置10が搭載される機器に設けられたモータの回転軸部材、またはそれとは別体の同軸の軸部材である。マグネット11はリングの一部をなす円弧ブロック形状を有している。マグネット11は、例えば2つ設けられているが、2つ以上であれば、バランサとして機能する限り何個でもよい。図48に示すように、マグネット111が4つ設けられていてもよい。2つのマグネット11は、図3に示すように、例えばハウジング5の回転軸方向(Z方向)に着磁され、同じ極が同じ側に向くように着磁されている。これにより、マグネット11が互いに近づくと、反発しあう。マグネット11として、例えばフェライト、あるいはネオジウム等が用いられるが、これらに限られるものではない。
マグネット11の周囲には、磁性流体9がマグネット11の磁力により吸引されてまとわり付いている。磁性流体9の代わりに、磁気抵抗流体(MR流体(Magneto-Rheological Fluid))等が用いられてもよい。磁性流体9の溶媒としては、水、油、ポリタングステン酸ナトリウム等が用いられるが、これらに限られない。磁性流体9がマグネット11にまとわり付くことで、図2及び図3に示すような非動作時には、マグネット11が移動路14内で浮遊する。磁性流体9は、マグネット11が図3に示すように浮遊可能になる程度の量があることが必要である。
図4は、自動平衡装置10が搭載されるディスク駆動装置を示す断面図である。
ディスク駆動装置100は、モータ61を有しておりモータ61の回転軸部材16の上端部には、ディスクDが装着されるターンテーブル65が設けられている。モータ61は、例えば駆動電流が流れるコイル61dが備えられたステータ61bと、マグネット61eが備えられ軸受け61aを介して回転可能に設けられたロータ61cと、回転軸部材16とを有している。上述したように、回転軸部材16には上記自動平衡装置10が装着され、回転軸16と一体に自動平衡装置10が回転可能に構成されている。モータ61はサブシャーシ63により支持されサブシャーシ63はゴム等の高分子材料及び金属製の部材等により構成された弾性体62を介してメインシャーシ64に支持され振動系が構成されている。つまり、ここでいう振動系とは、メインシャーシ64を基準とした、メインシャーシ64より上方にある部材すべての振動である。例えば、弾性体62の変形による振動系の共振周波数は、ディスクDの回転周波数より小さく設定されている。
なお、ディスクとは、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、その他ホログラム等の光学的な方法で信号の記録または再生が可能な光ディスク、MO(Magneto Optical disk)やMD(Mini-Disk)等の光磁気ディスク、ハードディスクのような磁気ディスク等が挙げられる。
次に、自動平衡装置10の動作について説明する。図5は、その動作を順に示す図である。
ターンテーブル65にディスクDがセットされ、モータ61が回転し始めると、上記振動系が振動し始める。図5(A)に示すように、例えばディスクDにアンバランス15が存在し、ディスクDが偏心しているとする。なお、アンバランス15の要因は、ディスクDだけに限られず、ディスク駆動装置100中の他の部位にも存在する可能性がある。モータ61の回転初期(低速回転時)には、マグネット11と磁性流体9とが一体となって回転し始める。これは、磁性流体9の粘性による力や、マグネット11が磁性流体9を介して移動路14の例えば上路面1bまたは下路面2dに対して働く摩擦力が、ハウジング5の回転による遠心力より大きいことによるものである。
モータ61の回転数が上昇すると、マグネット11は磁性流体9とともに遠心力を受けて移動路14内で外周側へ移動し始める。図5(B)に示すように、モータ61の回転周波数が振動系の共振周波数を超え、アンバランス15の位相と振動系の位相とがほぼ反転すると、弾性体62の変位方向A1が、アンバランス15がある位置とはほぼ反対となる。このとき、すべてのマグネット11の総合的な重心位置がそのA1の方向へ力を受け、磁性流体9も移動路14の外周壁面2a側へ移動する。そして、マグネット11がハウジング5の回転に対してほぼ静止状態となった時点、つまり、マグネット11とハウジング5とが一体的に回転するようになった時点でアンバランスが解消され、平衡状態となる。このときのディスクDの回転数は、信号の記録または再生時の回転数であり、例えば3000〜7000rpmであるが、この範囲に限られない。
モータ61の回転数が低下し、動作が終了すると、マグネット11はそのままの位置(図5(B)に示したような位置)に留まるか、または、自動平衡装置10の姿勢によっては、その重力の影響によって任意の位置へ移動する。マグネット11が任意の位置へ移動しても、上述したように、a>b(図3参照)に設定されているので、着磁方向が反転することはなく、マグネット11同士が互いに吸着されることはない。つまり、マグネット11は姿勢を保ちながら移動路14を移動する。
以上のように、本実施の形態に係る自動平衡装置10では、マグネット11は従来のような金属球等のように比重が高いので、確実にバランスを取ることができる。また、磁性流体9が、バランサとして機能するマグネット11に付着してマグネット11が滑らかに動くので、従来の金属球が動くことによる騒音を低減することができる。
特に、自動平衡装置10が搭載される機器が、録音する機能を有する機器の場合、騒音を低減できることは非常に有利なことである。従来のように金属球がバランサとして動く場合、その騒音も録音されてしまう懸念があるからである。録音する機能を有する機器とは、例えばボイスレコーダや、携帯型の音響映像記録機器等がある。
マグネット11の比重が高ければ、ハウジング5の径が小さくても、マグネット11がアンバランス量を打ち消す力を発揮することができる。その結果、自動平衡装置10の小型化を実現することができる。
本実施の形態に係るマグネット11は、円弧ブロック形状でなるので、平面がない。これにより、マグネット11の動きが滑らかになる。
図6、図7及び図8は、上記マグネットの他の実施の形態を示す斜視図である。上記マグネット11は、円弧ブロック形状であったが、図6に示す形態に係るマグネット21は直方体でなる。この場合も、着磁方向はZ方向(回転軸方向)にすればよい。
図7に示す形態に係るマグネット22は円柱形状でなる。この場合も、着磁方向はZ方向(回転軸方向)にすればよい。
図8に示す形態に係るマグネット23は、Z方向である着磁方向に貫通孔23aを有しており、円筒形状でなる。このような構成によれば、自動平衡装置の製造過程において、貫通孔23aの大きさ等が適宜調整されることで、バランス量を制御することができる。孔23aは、貫通していなくてもよく、凹部や溝であってもよい。上述した、円弧ブロック形状等のマグネット11も、中空に形成されていてもよいし、筒状に形成されていてもよい。
マグネットは、これらの形状のほか、球形であってもよいし、四角柱以外の多角柱形状、または、多角錘形状であってもよい。あるいはこれら以外の立体とすることもできる。球形の場合、マグネットは移動路14を移動すると着磁方向が変わり、複数のマグネット同士が吸着することが多い。しかし、その場合、自動平衡装置の動作時に、マグネットの遠心力等によって離れるように、マグネットの磁力、マグネットの個数、磁性流体の粘性等が設定されればよい。
図9は、本発明の他の実施の形態に係る自動平衡装置を示す斜視図である。図10は、図9に示す自動平衡装置の断面図であり、図11は、図10におけるB−B線断面図である。これ以降の説明では、上記実施の形態に係る自動平衡装置10の部材や機能等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
本実施の形態に係る自動平衡装置20のケース12のボス部12bは、図1等に示したボス部2bより径が大きく形成されている。その分、回転の周方向に沿って形成された移動路24は、その径方向の幅が狭くなっている。すなわち、ハウジング25の外周壁面12aとボス部12fとの距離が、図1等に示した移動路14の幅より狭くなっている。移動路24には、円弧ブロック形状でなるマグネット11が配置され、そのマグネット11は、回転軸(回転軸部材16が延びる方向)方向に着磁されている。マグネット11には、磁性流体9が付着している。
特に、本実施の形態では、図10に示すように、マグネット11は、回転軸にほぼ垂直な面内、つまり移動路24が配置される面内で、回転径方向に直交する方向で、幅cを有する。また、移動路24は、回転径方向で幅dを有する。この場合において、c>dを満たせば、マグネット11が上記面内で自転しまうことはなくなる。すなわち、マグネット11は、自転せずに、姿勢を保ちながら移動路24に沿って(周方向に沿って)滑らかに動く。なお、図11に示すように、マグネット11の径方向の幅eと幅dとの関係は、もちろんd>eとなっている。
さらに本実施の形態では、マグネット11は、移動路24のリング形状に合った円弧ブロック形状でなるので、静音性を確保しながら、より滑らかに動く。
円弧ブロック形状のマグネットに限らず、上述した、球形状、柱形状等のマグネットが図9〜図11に示したハウジング25内に配置されてもよい。
図12は、図9〜図11に示したハウジング25に、他の実施形態に係るマグネットが配置された例を示す。なお、磁性流体の図示は省略されている。マグネット26は、例えば移動路24に沿って、つまり回転の周方向に着磁されている。この場合、各マグネット26同士が互いに近づいても反発するように、当該周方向で同じ極同士が対面するように着磁されている。これにより、移動路24内でマグネット26同士が吸着してしまうことを防止することができる。ただし、本実施の形態の場合、マグネット26同士の吸着を防止するためには、マグネット26の数は偶数に限られる。
図13は、図9〜図11に示したハウジング25に、さらに別の実施形態に係るマグネットが配置された自動平衡装置を示す。この自動平衡装置30のマグネット27は、径方向に着磁されている。この場合、各マグネット27同士が互いに近づいても反発するように、図示するように径方向で回転中心に対して対称の極性となるように着磁されている。このような構成によっても、移動路24内でマグネット27同士が吸着してしまうことを防止することができる。
図14(A)〜図14(C)は、さらに別の実施の形態に係るマグネットを示す斜視図である。図14(A)に示すマグネット28は、径方向(X方向)の着磁で、かつ、周方向(Y方向)で2対の磁極28a及び28dを有する。図14(B)に示すマグネット29は、径方向の着磁で、かつ、周方向に3対の磁極29a、29b及び29cを有する。図14(C)に示すマグネット31は、径方向の着磁で、かつ、周方向に4対の磁極31a、31b、31c及び31dを有する。このように磁極が増えるほど磁束が多くなり、回転時にマグネットからすぐに遠心力で磁性流体が離れてしまうことを抑制することができる。また、磁極が増えるほど、磁束がマグネットの周囲に均一に発生するようになり、マグネット28、29及び31の周囲に均一に磁性流体が集まり、マグネット28、29及び31の動きがより滑らかになる。着磁方向が径方向で、かつ、周方向に複数対の磁極が有ることにより、周方向で均一に磁束が発生し、特に周方向のマグネットの動きが滑らかになる。特に、本実施の形態では、マグネット28、29及び31の外周面128、129及び131に磁性流体を付着させることができる。
もちろん径方向の着磁に限らず、図15に示すマグネット32のように、軸方向(Z方向)の着磁で、かつ、周方向に複数対の磁極32a及び32bを有していてもよい。また、マグネット32は、2対の磁極ではなく、3対以上の磁極を有していてもよい。このような構成によっても、図14(A)〜図14(B)に示したマグネット28、29及び31と同様の効果を得ることができる。
図16は、さらに別の実施の形態に係るマグネットが設けられた自動平衡装置を示す断面図である。マグネット33の内周面33aを被覆するようにバックヨーク41が取り付けられることにより、バランサ51が構成される。図17は、そのバランサ51を示す斜視図である。バックヨーク41の材料は、一般的な磁性材料でよい。マグネット33とバックヨーク41とは、例えば接着剤、圧着、溶着、超音波接合、あるいはレーザ接合等により接合することができる。あるいはその他の接合方法であってもよい。
バックヨーク41は、マグネット33の磁束を内周面33a側へ漏らさず、マグネット33の外周面33bに磁束を集中させることができる。これにより、ハウジング25の回転開始時に、磁性流体9に遠心力が加えられてもバランサ51の外周側に磁性流体膜が形成され、静音性を確保しながらバランサ51が滑らかに動く。つまり、平衡状態になる前にマグネット33が移動路24の外周壁面12a等に直接貼り付いて摩擦力が増え、動かなくなる等の問題を解決することができる。また、外周側に磁束が集中することで、各マグネット33同士の反発力が軽減され、各バランサ51が動きやすくなる。
なお、図16及び図17では、図14(A)に示したマグネット28の着磁方向及び磁極対の数と同じであるが、もちろん、図14(B)、(C)等、他の形態であってもかまわない。以下に説明するバックヨークが設けられたマグネットの着磁方向や磁極対の数につついても同様である。
図18は、他の実施の形態に係るバランサを示す斜視図である。図19は、図18に示したバランサを備える自動平衡装置の断面図である。図20は、図19におけるC−C線断面図である。バランサ52のバックヨーク42は、マグネット33の、内周面33a、上面33d、底面33e及び両側面33cを被覆するように設けられている。すなわちマグネット33の外周面33bのみが露出している。このような構成によれば、より外周面33bに磁束が集中し、バランサ52の滑らかな動きを実現することができる。
図21は、さらに別の実施の形態に係るバランサを示す斜視図である。図22は、図21に示したバランサを備える自動平衡装置の一部の断面図である。バランサ53は、外周側に切り欠き43aを有するヨーク43を備えている。この切り欠き43aは、磁気ギャップの機能を果たし、効率良く磁束を外周側に形成し、図22に示すように磁性流体9が、移動路24の外周壁面12aとバランサ53との間に集中する。これにより、バランサ53に働く遠心力が大きくても、静音性を確保しながらバランサ53は滑らかに動く。
図23、図24及び図25は、さらに別の実施の形態に係るバランサをそれぞれ示す断面図である。バランサ54が備えるマグネット34は、円弧ブロック形状ではなく、直方体形状でなる。ヨーク44は、その内面44aがマグネット34の形状に合った直方体形状を有しており、ヨーク44の外形は円弧ブロック形状でなる。これにより、マグネット34を、例えば円弧ブロック形状等の特別な形状にする必要がなく、ヨーク44のみを特定の形状にすればよい。これにより、マグネットの加工、作製が容易になる。
図16〜図22の実施形態についても言えることであるが、このようなヨーク44が設けられること自体、バランサの外形が複雑な形状でも簡単にバランサを作製することができるというメリットがある。
図24に示すバランサ55は、上記直方体形状でなるマグネット34に、図21に示した形態のように、切り欠き45aを外周側に有するヨーク45を備えている。このような構成によっても、効率良く磁束を形成することができ、また、マグネットの加工、作製が容易になる。
図25に示すバランサ56は、ヨーク46内に例えば3つのマグネット35、36及び37が設けられている。マグネット35、36及び37は、ヨーク46の内面に固定されている。このようにマグネットの個数は複数であってもよい。
図16〜図25に示した、ヨークの形状は円弧形状であってが、柱形状、またはその他の形状であってもよい。
図21及び図24に示した磁気ギャップ43a等の数は、2つに限定されない。例えば、マグネット33等の磁極の対の数に応じて数を設定することができる。
図26(A)はさらに別の実施の形態に係るバランサを示す斜視図である。図26(B)は、その断面図である。バランサ57は、上記円弧ブロック形状のマグネット11等を有し、マグネット11は樹脂材47で被覆されている。これにより、バランサ57の外形が複雑な形状でも簡単にバランサ57を作製することができる。また、樹脂材47で被覆されたマグネット11は、磁性流体と摩擦係数が低い状態で接触し、バランサ57は滑らかに動くことができる。
なお、マグネット11と樹脂材47とは、例えば接着剤、圧着、溶着、超音波接合、レーザ接合等により接合することができる。あるいはその他の接合方法であってもよい。
図27(A)〜(C)は、さらに別の形態に係るマグネットを示す斜視図である。
図27(A)に示すマグネット66は、その外周部の表面66aが曲面状に形成されている。図28は、そのマグネット66が、ハウジング25の移動路24に配置された自動平衡装置の一部を示す断面図である。外周部の表面66aが曲面状に形成されていることから、図28に示すように、外周部の表面66aが、移動路24の外周壁面12aに接触する面積が少なくなる。これにより、マグネット66の外周部の摩擦係数が減るので、遠心力により外周部表面66aが外周壁面12aに接触した後でも、平衡状態となるまでのマグネット66の所期の動きを確保することができる。また、外周壁面12aとマグネット66との間にある磁性流体の表面張力等によって、マグネット66が外周壁面12aに貼り付いてしまい、摩擦抵抗が増えるといった事態も避けることができる。
図27(B)に示すマグネット67は、回転軸方向(Z方向)の幅が外周側に向かうにしたがい徐々に小さくなるように形成されたテーパ面67aを有している。このような構成によっても図27(A)に示す形態と同様の効果が得られる。図27(C)に示すマグネット68は、外周部のテーパ面68aだけでなく、内周部にもテーパ面68bを有している。
図27(A)に示したマグネット66が用いられる場合、例えば図29に示すようなケース72内に設けられた移動路114の外周壁面72aが曲面状に形成されていもよい。このような構成によれば、ハウジング85の回転時に外周壁面72aに十分な磁性流体9の膜が形成されれば、マグネット66は滑らかに動く。
図27(A)〜(C)に示したマグネット66等は、上記各実施の形態で示したヨークが装着されていてもよいし、図26に示したように、樹脂材が装着されていてもよい。
図30(A)は、ハウジング内の移動路の他の実施形態を示す断面図である。ハウジング75を構成するケース82内の移動路74は、テーパ壁面82bを有する外周壁面を備えている。テーパ壁面82bは、移動路74の回転軸方向の幅が外周側に向かうにしたがい徐々に小さくなることで形成される。
このように構成された自動平衡装置では、ハウジング75が回転し、マグネット58に遠心力がかかると、図30(B)に示すように、マグネット58は外周側へ移動する。マグネット58は、移動路74のテーパ壁面82bに接触するが、上下のテーパ壁面82bとマグネット58の間には、空間P1が形成されるので、この空間P1を空気が通ることが可能である。テーパ壁面82bがない場合は、移動路の内周側と外周側との圧力差により、マグネット58が外周側に貼り付き、マグネット58に働く摩擦係数が高くなりすぎて動かなくなってしまう場合がある。しかしながら、空間P1が形成されることで空気がそこを通るので、圧力差が抑制され摩擦係数を下げることができる。したがって、平衡状態となるまでのマグネット58の所期の動きを確保することができる。
また、ハウジング75の回転時に、磁性流体9が空間P1へ逃げることで、マグネット58は、磁性流体9の粘性抵抗から解放されマグネットが動きやすくなる。しかも、マグネット58が、遠心力によってテーパ壁面82bを乗り上がるように移動するので、マグネット58は移動路74の上壁面82cまたは下壁面82dに接しなくなり、つまり浮上して動きやすくなるという作用効果もある。
しかし、例えばテーパ壁面82bがない垂直な外周壁面がある場合であって、磁性流体9の粘性が低い場合は、マグネット58が遠心力によりその垂直壁面に接触した後、マグネット58が滑り続ける可能性もある。その場合、上記空間Pは、磁性流体9が退避する退避路としても利用できる。退避路があれば、磁性流体9は遠心力により退避路に逃れ、マグネット58がテーパ壁面82bに接触し、ハウジングに対して静止する。
なお、図30(A)、(B)に示すマグネット58は、角にテーパ面58aが形成されているが、これは積極的に形成されたものでなく製造過程において形成されてしまうものである。しかし、積極的にテーパ面58aを形成してもよい。
図31及び図32は、上記空間P1の変形例を示す断面図である。図31に示す空間P2は、上記の三角形の空間P1と容積(断面の大きさ)が異なる。図32に示す空間P3は、断面の形状が矩形でなる。空間P2及びP3のZ方向の幅は、マグネット59のZ方向の幅より小さく形成されている。これらの構成によっても、空間P2及びP3は、空気の通路、または磁性流体9の退避路として利用することができる。
図33は、さらに別の実施の形態に係る自動平衡装置を示す断面図である。図34は、図33におけるD−D線断面図である。自動平衡装置110は、移動路84の路面に空気が通る通気路92gが径方向に延びるように設けられている。通気路92gがない場合、マグネット11が遠心力により外周側に移動しようとするときに、移動路84の内周側が負圧ぎみになり、マグネット11が動きにくくなる場合がある。しかし、本実施の形態によれば、マグネット11が遠心力により外周側に移動しようとするときに、通気路92gがあるので移動路84の内周側と外周側とで圧力差は生じず、マグネットを動きやすくすることができる。
通気路92gは、径方向でなくても、図33で見て内周側から外周側へ斜めに延びていてもかまわない。なお、移動路84の周方向に沿った通気路92hが設けられていてもよい。
図35は、自動平衡装置の別の実施の形態に係る動作例を示す、当該自動平衡装置の一部の断面図である。この例では、磁性流体9の量は、ハウジング5の回転時、遠心力により磁性流体9が外周側に移動し、移動路4の外周壁面2aの全周にわたり磁性流体9の膜が形成されるような量に設定されている。このように、動作時においても常に移動路4の外周壁面2aの全周に磁性流体膜が形成されていれば、マグネット11が滑らかに動く。ハウジング5の回転時に遠心力が加えられたマグネット11により押圧されている部分の磁性流体9は、周りの磁性流体膜からも圧力を受けるので、磁性流体は常にマグネットの外周側にあることになる。したがって、外周側の摩擦を低減することができる。
あるいは、磁性流体9の量は、磁性流体膜のうち回転の遠心力によりマグネット11で押圧されている部分の磁性流体の回転径方向の膜厚と、マグネット11で押圧されている部分以外の部分の回転径方向の膜厚とがほぼ同じになるような量に設定されていてもよい。マグネット11が最終的に移動する方向に磁性流体9も集まるので、その集まった部分の膜厚は、他の部分より膜厚が大きくなると考えられる。その場合に、膜厚が大きくなった部分が、遠心力が加わったマグネット11により押圧され、膜厚が全周で均一になるように、磁性流体の量が設定されればよい。これにより、マグネット11の遠心力による押圧力により、磁性流体膜がつぶれてなくなってしまうという事態を回避することができる。
図36は、さらに別の実施の形態に係るマグネットを示す斜視図である。図37は、図36に示したマグネットがハウジング25内に配置された状態を示す断面図である。マグネット48の表面には、複数の溝(または凹凸)48aが設けられている。溝48aは、例えば、周方向に延びるように設けられている。溝48aがない場合、磁性流体9の表面張力によって、移動路14の路面に貼り付いてしまい、マグネット48の摩擦係数が高くなってしまうおそれがある。本実施の形態では、そのような懸念を解消することができる。なお、このような溝48aは、周方向に延設される形態に限らず、径方向でもよいし、それら以外の斜め方向でもよい。
図38に示すマグネット49の表面には複数の孔49aが設けられている。孔49aは貫通孔ではなく、凹凸状である。すなわち、「複数の孔」とは、「凹凸」のうちの「凹部」の概念に含まれると考えてもよい。図36に示した溝48aも、同様に、「凹凸」のうちの「凹部」の概念に含まれると考えてもよい。凹凸の形状は、いろいろな形態が考えられる。例えば図39に示すマグネット50が有するような、断面が三角状の凹凸50aも考えられる。あるいは、マグネットの表面が、所定の表面粗さに設定されていてもよい。
さらに、図40に示すように、ハウジングを構成するケース102にも、溝(凹部または孔)102aが形成されていても同様の効果が得られる。カバー101にも溝(凹部または孔)101aが形成されていてもよい。
上記溝または凹凸は、図16〜図26に示した各ヨークや樹脂材にも設けられていてもよい。また、当該各ヨークや樹脂材の表面が、所定の表面粗さに設計されていてもよい。これら、溝や凹凸等は、図33及び図34等に示した「通気路」の概念にも含まれる。
図41は、さらに別の実施の形態に係る自動平衡装置の一部を示す断面図である。この例では、マグネット40と移動路4の外周壁面2aとの間隔が、回転の周方向でマグネット50の端部から中心に向かうにしたがい徐々に狭くなるように、マグネット40が形成されている。すなわち、マグネット40は、その外周部にテーパ面あるいは曲面40aが形成されている。これにより、磁性流体9の表面張力により、磁性流体9が周方向にテーパ面あるいは曲面40aと外周壁面2aとの間に入り込む。この磁性流体9の作用により、マグネット40が外周壁面2aから剥がされるような楔効果が発生し、マグネット40に働く摩擦抵抗を低減することができる。
このような楔効果は、図27(A)〜(C)で示したマグネット66等によっても実現することができる。マグネット66等の場合、図28で示すように、磁性流体9が、上下から、マグネット66と外周壁面12aとの間に入り込む。
図42は、さらに別の実施の形態に係る自動平衡装置を示す断面図である。この自動平衡装置90は、例えば図3に示した自動平衡装置10のハウジング5を備え、そのハウジング5の底部にはマグネット11の移動力を減衰させる減衰部材76が装着されている。図43は、その減衰部材76を示す斜視図である。「移動力」とは、ハウジング5が回転するとき、マグネット11に働く遠心力等を意味する。減衰部材76は、例えば非磁性体でなる。具体的には、アルミニウム、ステンレス、またはアルミニウム等を含む合金でなる。この場合、ハウジング5は、上述したように、樹脂、アルミ合金、ブロンズ合金、セラミックス等の材料のうち、例えば樹脂、またはセラミックス等が用いられる。
ハウジング5の回転により、マグネット11に遠心力が働き、マグネット11が移動すると、その移動により磁界が発生する。減衰部材76はその磁界を受け、渦電流を発生する。渦電流を効率良く発生させるためには、減衰部材76がハウジング5の底部に配置される場合、マグネット11の着磁方向は、回転軸方向がよい。減衰部材76は、つまり、マグネット11と軸方向で並ぶように配置されることが好ましい。渦電流は、マグネット11の磁界の変化を打ち消すように、つまりマグネット11の動きを抑制するように発生する。したがって、マグネット11の移動力が減衰する。マグネット11に働く摩擦力が小さすぎる場合、ハウジング5の回転時にマグネット11はハウジング5に対して移動し続けてしまい、マグネット11の自励振動が起こる可能性がある。減衰部材76が設けられることにより、マグネット11の粘性減衰係数(線形粘性減衰係数)が増え、マグネット11が自励振動を起こすことを防止することができる。
図44は、他の実施形態に係る減衰部材が備えられた自動平衡装置を示す断面図である。図45は、その減衰部材の斜視図である。自動平衡装置60が備える減衰部材77は、例えばリング状でなり、ハウジング25の側面に装着されている。この場合、効率良く渦電流を発生させるため、減衰部材77は、径方向に着磁されたマグネット27と、径方向で並ぶように配置されている。このような構成によっても、上記自動平衡装置90と同様の効果が得られる。
なお、ハウジング5、あるいはケース2自体が、非磁性体、例えばアルミニウム等でなる場合、上記減衰部材76、77と同様の機能を果たす。ハウジング5が減衰部材の機能を果たせば、自動平衡装置の小型化または薄型化を実現することができる。
また、磁性材料の減衰部材を用いることも可能である。その場合、マグネット11等は上記したヨークを用いて磁束がマグネット11の外周面に集中するようにすれば、マグネット11と磁性材料の減衰部材との吸着力は低減されて動くようになり、かつ、減衰部材に渦電流を発生させることができる。
図46及び図47は、他の実施の形態に係るディスク駆動装置を示す断面図である。図46に示すディスク駆動装置70は、図13に示した自動平衡装置30が搭載されている。このように、自動平衡装置30が、モータ61と軸方向で並ぶように配置される場合、自動平衡装置30のマグネット27の着磁方向は径方向がよい。すなわち、着磁方向は軸方向に垂直とすることが好ましい。これにより、モータ61が備える磁気回路(ロータ61やマグネット61e等)による漏れ磁界がマグネット27に与える影響を少なくすることができる。
図47に示すディスク駆動装置80では、自動平衡装置120は、モータ61の外周側に装着されている。この場合、自動平衡装置120のマグネット11の着磁方向は回転軸方向であることが好ましい。このような構成によれば、モータ61が備える磁気回路による漏れ磁界が、マグネット11に与える影響を少なくすることができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記図16〜図25に係る実施の形態では、例えば、1つの自動平衡装置が備える複数のマグネットのすべてにヨークが設けられていた形態を示した。しかし、複数のマグネットのうち、少なくとも1つのマグネットにヨークが設けられる形態も、本発明の範囲に含まれる。
上記各実施の形態に係る自動平衡装置が搭載される機器として、ディスク駆動装置を例に挙げた。しかし、ディスク駆動装置に限られず、回転するロータが備えられたモータが搭載される機器であれば何でもよい。
上記各実施の形態に係る自動平衡装置、マグネット、ヨーク等の特徴部分のうち少なくとも2つを組み合わせた形態も考えられる。
本発明の一実施の形態に係る自動平衡装置を示す分解斜視図である。 図1に示す自動平衡装置の断面図であり、 図2におけるA−A線断面図である。 自動平衡装置が搭載されるディスク駆動装置を示す断面図である。 自動平衡装置の動作を順に示す図である。 マグネットの他の実施の形態を示す斜視図であり、直方体形状でなるマグネットの図である。 マグネットの他の実施の形態を示す斜視図であり、円柱形状でなるマグネットの図である。 マグネットの他の実施の形態を示す斜視図であり、貫通孔を有する筒形状でなるマグネットの図である。 本発明の他の実施の形態に係る自動平衡装置を示す斜視図である。 図9に示す自動平衡装置の断面図であり、 図10におけるB−B線断面図である。 図9〜図11に示したハウジングに、他の実施形態に係るマグネットが配置された例を示す。 図9〜図11に示したハウジングに、さらに別の実施形態に係るマグネットが配置された自動平衡装置を示す。 さらに別の実施の形態に係るマグネットをそれぞれ示す斜視図であり、複数対の磁極を有するマグネットの図である。 図14と同様に、複数対の磁極を有するマグネットを示す斜視図である。 内周側にバックヨークが設けられたマグネット(バランサ)が搭載された自動平衡装置を示す断面図である。 図16に示すバランサの斜視図である。 外周面のみを露出させたマグネットを有するバランサを示す斜視図である。 図18に示したバランサを備える自動平衡装置の断面図である。 図19におけるC−C線断面図である。 外周側に磁気ギャップを有するバランサを示す斜視図である。 図21に示したバランサを備える自動平衡装置の一部の断面図である。 直方体形状のマグネットにバックヨークが設けられたバランサを示す断面図である。 磁気ギャップを有するヨーク、及び直方体形状でなるマグネットを有するバランサを示す断面図である。 ヨーク内に例えば3つのマグネットが設けられたバランサを示す断面図である。 樹脂材で被覆されたマグネットを有するバランサを示す図である。 さらに別の形態に係るマグネットをそれぞれ示す斜視図である。 図27(A)に示すマグネットが、ハウジング内の移動路に配置された自動平衡装置の一部を示す断面図である。 移動路の外周壁面が曲面状に形成されたハウジングを示す断面図である。 ハウジング内の移動路の他の実施形態をそれぞれ示す断面図である。 図30に示すマグネットと外周壁面との間の空間の変形例を示す断面図である。 図30に示すマグネットと外周壁面との間の空間のさらに別の変形例を示す断面図である。 移動路に通気路が設けられた自動平衡装置を示す断面図である。 図34は、図33におけるD−D線断面図である。 磁性流体の膜が外周壁面の全周にわたって形成される例を示す自動平衡装置の一部の断面図である。 表面に複数の溝が設けられたマグネットを示す斜視図である。 図36に示すマグネットがハウジング内に配置された状態を示す断面図である。 表面に複数の孔が設けられたマグネットを示す斜視図である。 断面が三角状の凹凸の表面を有するマグネットを示す図である。 溝が形成されたハウジングを示す断面図である。 外周部にテーパ面あるいは曲面が形成されたマグネットを示す図である。 減衰部材を備える自動平衡装置を示す断面図である。 図42に示す減衰部材の斜視図である。 他の実施形態に係る減衰部材が備えられた自動平衡装置を示す断面図である。 図44に示す減衰部材の斜視図である。 他の実施の形態に係るディスク駆動装置を示す断面図である。 さらに別の実施の形態に係るディスク駆動装置を示す断面図である。 マグネットが4つ設けられる形態を示す自動平衡装置の断面図である。
符号の説明
D…ディスク
2a、12a…外周壁面
4、14、24…移動路
5、25…ハウジング
9…磁性流体
10、20、30…自動平衡装置
11、21、22、23、26、27、28、29、31、33…マグネット
28a、28b、29a、29b、29c…磁極
33a…内周面
33b…外周面
41、42、43、44、45、46…ヨーク
43a…磁気ギャップ
47…樹脂材
48a…溝
49a…孔
50a…凹凸
51、52、53、54、55、56、57…バランサ
58a…テーパ面
61…モータ
66a…外周部の表面
67a…テーパ面
68a、68b…テーパ面
72a…外周壁面
76、77…減衰部材
82b…テーパ壁面
92g、92h…通気路
101a、102a…溝

Claims (17)

  1. 内周部及び外周部を有し、バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングとを具備し、
    前記移動路は、内周側に設けられた内周側壁面と、外周側に設けられた外周側壁面とを有し、
    前記複数のマグネットは、前記ハウジングの回転時に、前記内周部と前記移動路の内周側壁面とが対向した状態で、かつ、前記外周部と前記移動路の外周側壁面とが対向した状態で、前記周方向に前記移動路をそれぞれ移動する自動平衡装置。
  2. 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
    前記複数のマグネットは、前記外周部が前記磁性流体を介して前記移動路の外周側壁面に面接触した状態で、前記周方向に前記移動路をそれぞれ移動する自動平衡装置。
  3. 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
    前記各マグネットは、前記移動路に沿って反発するようにそれぞれ着磁されている自動平衡装置。
  4. 請求項に記載の自動平衡装置であって、
    前記各マグネットは、前記回転の回転軸方向で同じ側に同じ極性が着磁されている自動平衡装置。
  5. 回転の周方向に沿った円弧ブロック形状でなり、バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングと
    を具備する自動平衡装置。
  6. バランサとして機能する複数のマグネットであって、前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットは、複数対の磁極を有する、複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングと
    を具備する自動平衡装置。
  7. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングと、
    前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットに設けられたヨークと
    を具備する自動平衡装置。
  8. 請求項7に記載の自動平衡装置であって、
    前記ハウジングは、
    前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有し、
    前記各ヨークの外形は、前記周方向に沿った円弧ブロック形状、または柱形状でなる自動平衡装置。
  9. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングと、
    前記各マグネットのうち少なくとも1つのマグネットを被覆する樹脂材と
    を具備する自動平衡装置。
  10. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングとを具備し、
    前記移動路は、前記回転の内周側から外周側に延びる通気路を有する自動平衡装置。
  11. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングとを具備し、
    前記移動路は、
    前記回転の外周側に設けられ、前記回転の径方向で前記各マグネットと対向する外周側壁面を有し、
    前記マグネットと前記外周側壁面との間隔が前記回転の周方向で前記マグネットの端部から中心に向かうにしたがい徐々に狭くなるように、前記マグネットが形成されている自動平衡装置。
  12. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、前記回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングとを具備し、
    前記移動路は、
    前記回転の外周側に設けられ、前記ハウジングの回転時に前記磁性流体が退避する退避路を有する自動平衡装置。
  13. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能であり、前記各マグネットの移動により渦電流を発生させるハウジングと
    を具備する自動平衡装置。
  14. 内周部及び外周部を有し、バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングと、
    前記ハウジングを回転させる駆動機構とを具備し、
    前記移動路は、内周側に設けられた内周側壁面と、外周側に設けられた外周側壁面とを有し、
    前記複数のマグネットは、前記ハウジングの回転時に、前記内周部と前記移動路の内周側壁面とが対向した状態で、かつ、前記外周部と前記移動路の外周側壁面とが対向した状態で、前記周方向に前記移動路をそれぞれ移動する回転装置。
  15. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容するハウジングと
    前記ハウジングを回転させ、前記回転の軸方向で前記ハウジングと並ぶように配置されるとともに、前記軸方向に漏れ磁界を発生する駆動機構とを具備し、
    前記マグネットは、前記回転の径方向に着磁されている回転装置。
  16. バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容するハウジングと
    前記ハウジングを回転させ、前記回転の径方向で前記ハウジングと並ぶように配置されるとともに、前記径方向に漏れ磁界を発生する駆動機構とを具備し、
    前記マグネットは、前記回転の軸方向に着磁されている回転装置。
  17. 信号を記録可能なディスクを保持する保持部と、
    内周部及び外周部を有し、バランサとして機能する複数のマグネットと、
    磁性流体と、
    前記各マグネット及び前記磁性流体を収容した回転可能なハウジングであって、回転の周方向に沿って設けられ、前記各マグネットが移動する移動路を有するハウジングと、
    前記保持部と前記ハウジングとを一体的に回転させる駆動機構とを具備し、
    前記移動路は、内周側に設けられた内周側壁面と、外周側に設けられた外周側壁面とを有し、
    前記複数のマグネットは、前記ハウジングの回転時に、前記内周部と前記移動路の内周側壁面とが対向した状態で、かつ、前記外周部と前記移動路の外周側壁面とが対向した状態で、前記周方向に前記移動路をそれぞれ移動するディスク駆動装置。
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