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JP3721702B2 - 回転駆動機構及びディスク装置 - Google Patents

回転駆動機構及びディスク装置 Download PDF

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JP3721702B2
JP3721702B2 JP09623297A JP9623297A JP3721702B2 JP 3721702 B2 JP3721702 B2 JP 3721702B2 JP 09623297 A JP09623297 A JP 09623297A JP 9623297 A JP9623297 A JP 9623297A JP 3721702 B2 JP3721702 B2 JP 3721702B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置に関する。詳しくは、バランス部材をケース体に対して移動させることにより回転駆動手段によって行われる回転が回転中心の偏心を生じない状態で為されるようにすると共に移動空間内に配設されたマグネットの薄型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンピュータに備えられ光ディスクや光磁気ディスク等の記録ディスクに対する再生や記録を行うディスクドライブ装置は、記録ディスクを回転駆動機構によって回転させている。この回転駆動機構は、回転駆動手段となるスピンドルモータと該スピンドルモータのスピンドル軸の先端側に固定され記録ディスクの中心部分を保持するディスクテーブルとを有している。そして、このような回転駆動機構によって回転される記録ディスクは、光学ピックアップや磁気ヘッド装置により、情報信号の記録及び/又は再生が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した光ディスク等の記録ディスクは、製造時等に重量的なアンバランスを生じてしまう場合がある。このような重量的なアンバランスがある記録ディスクを回転駆動機構によって回転させると、回転中心と重心とが一致しないため記録ディスクがディスクテーブルと共に振動してしまう。そして、この振動により、光学ピックアップ装置による記録ディスクの信号記録面に対するフォーカシングやトラッキング、磁気ヘッド装置による記録ディスクの記録トラックへの追従が良好に行われなくなってしまう。
【0004】
また、通常、記録ディスクに生じるアンバランスの量は記録ディスクによって差がある。
【0005】
さらに、近時、記録ディスクへのデータの記録又は再生を高速回転で行うことが可能になっており、回転速度の増加と共に記録ディスクの振動は大きくなってしまうという問題もある。
【0006】
従って、記録ディスクごとにこれらの重量的なアンバランスの量或は回転速度に応じて随時対応可能な振動抑制手段がなければ、記録ディスクの振動を抑えることができない。
【0007】
そこで、本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置は、上記した問題点を克服し、回転駆動手段によって行われる回転が回転中心の偏心を生じない状態で為されるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置は、上記した課題を解決するために、回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、磁性材料により形成されケース体に接触すると共に移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、移動空間内の中心部に配設されバランス部材を吸着するマグネットと、移動空間内に配設されるヨークとを備え、ケース体の非回転時にはマグネットの外周部に上記バランス部材が吸着されており、ケース体の回転時には遠心力により上記バランス部材が上記マグネットの外周部から離間され、バランス部材がケース体の回転に伴って回転されて、回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにしたものである。または、回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、磁性材料により形成されケース体に接触すると共に移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、移動空間内の外周部に配設されバランス部材を吸着するマグネットと、移動空間内に配設されるヨークとを備え、ケース体の非回転時にはマグネットの内周部にバランス部材が吸着されており、ケース体の回転時にはバランス部材がマグネットの内周部に吸着された状態で周方向に移動され、バランス部材がケース体の回転に伴って回転されて、回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにしたものである。
【0009】
従って、本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置にあっては、バランス部材がケース体の回転に伴って回転されると共にケース体に対して移動し、回転駆動手段によって回転する部材及び回転駆動手段に含まれる回転する部材(合成回転体)の重心(合成重心)が回転軸上に位置される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置の実施の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した実施の形態は、本発明を光ディスクや光磁気ディスクの如き記録ディスクに対する再生や記録を行うディスクドライブ装置に適用したものである。
【0011】
記録ディスク1は、例えば、ポリカーボネートの如き合成樹脂材料によって直径120mmの円盤状に形成された透明基板に信号記録面が形成されて構成されている。そして、記録ディスク1には、その中心部に円形開口部(チャッキング孔)1aが設けられている。記録ディスク1は円形開口部1aに後述するディスクテーブルの位置決め突起が嵌合されることにより位置決めされる。
【0012】
ディスクドライブ装置2は回転駆動手段となるスピンドルモータ3及び光学ピックアップ装置4が載置されるメカシャーシ5と、図示しないベースシャーシに対してメカシャーシ5をフローティング支持する複数のダンパ6、6、・・・とを備えて構成されている(図1参照)。
【0013】
光学ピックアップ装置4は上記メカシャーシ5にガイドシャフト7、7を介してディスクテーブルに装着された記録ディスク1の半径方向に移動自在に支持されている。そして、光学ピックアップ装置4は、レーザダイオードの如き図示しない光源及び光検出器を有し、光源より発せられるレーザ光を対物レンズ8を介して記録ディスク1に照射し、また、レーザ光の記録ディスク1よりの反射光を光検出器によって検出するように構成されている。
【0014】
回転駆動機構9は、上記スピンドルモータ3と該スピンドルモータ3によって回転される支軸(スピンドル軸)10の上端寄りの位置に固定されたケース体11と同じく支軸10の上端部に固定されたディスクテーブル(ターンテーブル)12とを備えている(図3参照)。
【0015】
支軸10はメカシャーシ5上に固定されたモータ基板13に対して、回転軸受け14、14を介して軸回りに回転可能に支持されている。支軸10にはスピンドルモータ3を構成するモータロータ15が取り付けられ、該モータロータ15は略円筒状に形成され内面部に駆動マグネット16が固定されている。そして、駆動マグネット16は、モータ基板13上に固定されたステータコイル17に対向している。
【0016】
しかして、スピンドルモータ3において、ステータコイル17に駆動電流が供給されると、該ステータコイル17が発生する磁界が駆動マグネット16に作用し、該駆動マグネット16及びモータロータ15が支軸10と共に回転され、これにより上記ケース体11及びディスクテーブル12が一体となって回転される。即ち、支軸10はスピンドルモータ3の駆動軸となっている。
【0017】
ディスクテーブル12は略円板状に形成され、中央部に形成された支軸圧入孔に支軸10の先端部が圧入されることにより、該支軸10に固定されている。そして、ディスクテーブル12はその中央部に記録ディスク1の位置決めを行うための位置決め突起12aが設けられている。位置決め突起12aは略円錐台形状に突出して設けられ、記録ディスク1の円形開口部1aに嵌合して記録ディスク1を位置決めする。また、位置決め突起12a内には磁石が内蔵されており、磁性材料を有する図示しないチャッキング部材(クランパ)が吸着されるようになっている。即ち、記録ディスク1は位置決め突起12aがチャッキング部材を吸着することでディスクテーブル12とチャッキング部材との間に挟まれて確実に保持される。
【0018】
ケース体11は制振材料、例えば、制振鋼板、かつ、非磁性材料により形成され、モータロータ15とディスクテーブル12との間に支軸10に固定された状態で位置されている。そして、ケース体11は収容部18と該収容部18を覆う天板部19とから成り、中心部分が支軸10に該支軸10と同軸状に固定されている。
【0019】
収容部18は円環状を為す底面壁18aと該底面壁18aの外周縁から立設された外周壁18bと底面壁18aの内周縁から立設された内周壁18cとから成り、外周壁18bと内周壁18cの高さが同じにされている。
【0020】
天板部19は薄い円環状に形成され、収容部18の開口面を覆い、これによりケース体11内には円環状の移動空間11aが形成される。
【0021】
移動空間11a内には、バランス部材となる、例えば、6個のバランス球20、20、・・・が収納されている。バランス球20、20、・・・は、鉄やニッケルの如き磁性材料により球状に形成され、それぞれ移動空間11a内において、支軸10の近傍より収容部18の外周壁18bの内面(外側内周面)21に当接する位置までに亘る径方向及び支軸10の回りを回る周方向に移動可能とされている。即ち、各バランス球20、20、・・・は外側内周面21によって支軸10の回転軸から一定の距離以下の領域内に移動を制限されている。また、バランス球20、20、・・・は、それぞれケース体11の収容部18の底面壁18a及び天板部19によって支軸10の軸方向への移動を阻止されている。尚、各バランス球20、20、・・・の直径は、底面壁18aと天板部19の下面との間の間隔より僅かに小さくされている。
【0022】
また、移動空間11a内の中央部には、磁界発生手段となるマグネット(永久磁石)22が配設されている。マグネット22は、円環状に形成され収容部18の内周壁18cに外嵌状に設けられており、支軸10に対して同軸状に配設されている。そして、マグネット22は、図3に示すように、主面部に垂直な方向に2極着磁され、即ち、表面側及び裏面側がそれぞれ磁極とされている。また、マグネット22の上下には薄い円環状のヨーク23、23が配設されている。
【0023】
しかして、マグネット22は支軸10の停止時において、該支軸10の方向に拘わらず移動空間11a内の各バランス球20、20、・・・を吸引してその外周囲部に接触させた状態に保持する。即ち、マグネット22は収容部18の外側内周面21に接触する位置にあるバランス球20、20、・・・を鉛直に引き上げてその外周囲部に吸着させるだけの磁力を発生している。特に、マグネット22の上下に配置されたヨーク23、23によってマグネット22の外周囲部の付近においては磁束密度が高くされている。
【0024】
移動空間11a内の各バランス球20、20、・・・は、マグネット22より発せられた磁束が各バランス球20、20、・・・内を空気中よりも高い密度で通過していることにより、互いに等間隔に配置された状態となる。即ち、図2に示すように、各バランス球20、20、・・・間の支軸10の中心軸回りの角度ψ1乃至ψ6は互いに等しくなる。このようにバランス球20、20、・・・がマグネット22の外周囲部に吸着されているときの支軸10の回転軸(中心軸)よりバランス球20、20、・・・の中心までの距離をr1とする(図3参照)。この距離r1は、マグネット22の半径R1とバランス球20、20、・・・の半径との和に等しい。そして、このときマグネット22の発する磁力によるバランス球20、20、・・・に対する吸引力をf1とする。
【0025】
スピンドルモータ3のステータコイル17に駆動電流が供給されモータロータ15が回転されると、該モータロータ15と共に支軸10、ケース体11、ディスクテーブル12、チャッキング部材及びディスクテーブル12に装着された記録ディスク1が一体的に回転され、また、各バランス球20、20、・・・も移動空間11a内で支軸10の回転軸回りに回転される。即ち、これらのモータロータ15、支軸10、ケース体11、ディスクテーブル12、チャッキング部材、記録ディスク1及びバランス球20、20、・・・は合成回転体を構成する(以下、これらの各部材の全体の重心、即ち、合成回転体の重心を「合成重心」という。)。
【0026】
スピンドルモータ3の回転によって記録ディスク1の回転速度が使用回転域に達したときには、各バランス球20、20、・・・は、図4及び図5に示すように、遠心力によって移動空間11aの外側内周面21に当接する位置に到達している。
【0027】
このようにバランス球20、20、・・・が外側内周面21に当接しているときの支軸10の回転軸(中心軸)よりバランス球20、20、・・・の中心までの距離を、図5に示すように、r2とする。この距離r2は、移動空間11aの半径R2よりバランス球20、20、・・・の半径を差し引いた距離に等しい。そして、このときマグネット22の発する磁力によるバランス球20、20、・・・に対する吸引力をf2とする。この吸引力f2はバランス球20、20、・・・に作用している遠心力よりも小さい力である。
【0028】
回転される記録ディスク1に重量的なアンバランス(偏重心)がない場合、または、記録ディスク1がディスクテーブル12に装着されていない場合には、各バランス球20、20、・・・は、図4に示すように、支軸10の回転軸回りに等角度間隔となるように位置する。
【0029】
記録ディスク1には、製造時に重量的なアンバランスを生じている場合がある。ここで、アンバランスとは記録ディスク1の中心に該記録ディスク1の重心が位置していないことをいい、例えば、アンバランスは記録ディスク1の基板厚さが不均一のとき或いは密度が不均一のときに生じる。
【0030】
このようなアンバランスが生じた記録ディスク1をディスクテーブル12と共に回転させてしまうと、記録ディスク1を回転させているスピンドルモータ3等がメカシャーシ5を含めて振動してしまう。そして、このような重量的なアンバランスがある記録ディスク1がディスクテーブル12に装着されて回転されている場合には、各バランス球20、20、・・・は、図6に示すように、アンバランスの方向及びアンバランスの量Dに応じて、このアンバランスを打ち消すこととなる位置に移動空間11a内において移動する。即ち、各バランス球20、20、・・・は、上記ケース体11が回転されても該ケース体11とは別体で回転するが、やがてケース体11に対して相対的に静止して該ケース体11と共に回転するようになる。そして、各バランス球20、20、・・・は記録ディスク1のアンバランス方向に対向する位置に徐々に移動する。
【0031】
各バランス球20、20、・・・がアンバランスを打ち消した状態における各バランス球20、20、・・・の位置は、図6に示すように、アンバランスの方向(即ち、支軸10の回転中心から見て記録ディスク1の重心が存在する方向)に対して角度+θnの位置よりこのアンバランスの方向の反対側を経て角度−θnの位置までの範囲に、等間隔で配置されることとなる(即ち、アンバランスの方向に対して角度±θnの範囲には、バランス球20、20、・・・が存在しない状態となる。)。ここで、バランス球20、20、・・・の質量をmとすると、角度θnは、以下の数式が満たされる角度となっている。
【0032】
【数1】
Figure 0003721702
【0033】
【数2】
Figure 0003721702
【0034】
このとき、各バランス球20、20、・・・の全体の重心は、回転中心を介して上記アンバランス方向に対向する位置であって、その対向線上に位置している。
【0035】
この状態では、記録ディスク1のアンバランスにより回転中心からずれたケース体11と各バランス球20、20、・・・との全体の重心は、合成回転体の回転軸上に位置している。
【0036】
このように、各バランス球20、20、・・・はアンバランスを有する記録ディスク1が回転された場合、所謂自動調心作用により自己が適宜に移動し、これにより、合成重心の位置が回転軸上に位置する。従って、合成回転体は振動することなく回転し、従って、アンバランスを有する記録ディスク1をその重心を回転軸上に位置させた状態で回転させることができる。
【0037】
このような自動調心作用は、合成回転体の回転周波数がダンパ6、6、・・・の共振周波数(合成回転体の回転軸に垂直な面(図1中のx,y平面)内の方向についての共振周波数)以上となったときに、効果的に発生する。即ち、高速度で情報信号の記録または再生を行う記録ディスクについては、効果的に発生させることができる。
【0038】
尚、上記した回転駆動機構9においては、ケース体11の停止時において各バランス球20、20、・・・が互いに等角度間隔に配置されているため、ケース体11の回転の開始時において、各バランス球20、20、・・・によってアンバランスの原因が生じることはない。
【0039】
従って、上記のように、バランス球20、20、・・・を備えた回転駆動機構9によって、重量的なアンバランスを有する記録ディスク1を回転させても合成回転体に振動を生ずることがない。即ち、ディスクドライブ装置2においては、重量的なアンバランスを有する記録ディスク1の信号記録面に対して良好に情報信号の書き込み又は読み出しができる。
【0040】
このようにして記録ディスク1が回転されると、光学ピックアップ装置4は記録ディスク1にレーザ光を照射し、その反射光を受光して検出する。光学ピックアップ装置4はガイドシャフト7、7に沿って移動されることにより、支軸10に対する離接方向、即ち、ディスクテーブル12に装着された記録ディスク1の半径方向に移動され、記録ディスク1の内外周に亘って移動される。そして、光学ピックアップ装置4によって、記録ディスク1に対する情報信号の書き込み又は読み出しが行われる。
【0041】
ところで、回転駆動機構9においては、スピンドルモータ3の起動時、即ち、ケース体11が停止状態から回転を開始するときにおいては、各バランス球20、20、・・・がケース体11に対して相対移動することなく、同期して起動されたほうが自動調心作用の効果を迅速に得ることができる。即ち、図7に示すように、ケース体11の回転速度と各バランス球20、20、・・・の回転速度との差は、少なくともケース体11の回転速度が使用回転域(ダンパ6、6、・・・の共振周波数以上の回転周波数)に達したときには、0となっていることが望ましい。
【0042】
ここで、ケース体11の起動時に各バランス球20、20、・・・がケース体11に対して相対移動せずに同期して起動する条件は、次のようになる。即ち、ケース体11からバランス球20、20、・・・に対して伝達される回転トルクを伝達トルクT0とし、バランス球20、20、・・・の慣性モーメントをJとし、バランス球20、20、・・・の回転角加速度をβとして、起動トルクT1=J・βとおく。そして、バランス球20、20、・・・の質量をmとし、回転軸よりバランス球20、20、・・・までの距離をRとして、T2=m・Rとおく。すると、ケース体11が停止状態より回転を開始するときに、図8に示すように、
1+T2<T0
が成立していれば、支軸10の方向(傾き)に依らずに、各バランス球20、20、・・・はケース体11の起動に同期して起動される(尚、支軸10の軸方向を鉛直として使用する場合のみを考えるならば、T1<T0が成立していればよい。)。
【0043】
そして、ケース体11の回転周波数がダンパ6、6、・・・の共振周波数(ケース体11の回転軸に垂直な面内の方向についての共振周波数)以上となったときには、バランス球20、20、・・・をケース体11に対して該ケース体11の回転軸回りの周方向に移動させるトルクとしてバランス球20、20、・・・に働くトルクを調整トルクT3としたとき、図8に示すように、
0<T3
が成立している必要がある。この条件が成立していないと、自動調心が行われない。ここで、ケース体11からバランス球20、20、・・・に対して伝達される回転トルクを伝達トルクT0がケース体11の回転速度に依らずに一定の場合には、
1+T2<T0<T3
が成立している必要がある。従って、伝達トルクT0は、低回転速度域において大きく、高回転速度域(使用回転域ω、ω1≦ω≦ω2)において小さくなるようにしておけば、上述の条件を満足し易くなる。
【0044】
上記した回転駆動機構9においては、各バランス球20、20、・・・は、ケース体11が停止状態より回転を開始するときには、バランス球20、20、・・・がマグネット22側に吸引されていることに起因してケース体11より各バランス球20、20、・・・に伝達される起動トルクによってケース体11に追従してこのケース体11と共に回転を開始する。即ち、各バランス球20、20、・・・は、ケース体11の停止時において、マグネット22の外周囲部に吸着されており、このときのバランス球20、20、・・・とマグネット12の外周囲部との間の転がり摩擦係数をμ1とすると、ケース体11よりバランス球20、20、・・・に伝達される伝達トルクT0は、
0=μ1・f1・r1
となる。そして、起動時の角加速度をβとした場合の起動トルクT1は、
1=m・r1 2・β
となる。T1<T0であることが必要なので、
m・r1 2・β<μ1・f1・r1
m・r1・β<μ1・f1
となる。また、バランス球20、20、・・・中にマグネット22により発生された磁束が通過していることによる磁気抵抗も、伝達トルクT0を増加させる作用をする。
【0045】
そして、支軸10を水平にした場合のバランス球20、20、・・・の自重、及び、使用回転域ω(ω1≦ω≦ω2)においてバランス球20、20、・・・がマグネット22より遠心力により離間されなければならないことを考慮すると、
m・g<f1<m・r1・ω1 2−m・g(但し、gは重力加速度)
が成立している必要がある。この条件により、各バランス球20、20、・・・は、ケース体11が高速回転されたときには、遠心力によりマグネット22の外周囲部より離間する。このとき、伝達トルクT0が減少して、自動調心が行われるための条件が満足され易くなる。即ち、バランス球20、20、・・・と移動空間11aの外側内周面21との間の転がり摩擦係数をμ2とすると、バランス球20、20、・・・が外側内周面21に当接しているときの伝達トルクT0は、
0=μ2・r2(m・r2・ω2 2−f2+m・g)
であり、この伝達トルクT0が、調整トルクT3よりも小さくなっていればよい。また、ケース体11の回転速度が使用回転域よりも低速となったときに、各バランス球20、20、・・・が再びマグネット22の外周囲部に吸着されるためには、
m・g<f2<m・r2・ω1 2−m・g
が満足される必要がある。
【0046】
尚、調心作用は、図7に示すように、バランス球20、20、・・・がケース体11と同期して回転されているときに行われ、ケース体11が停止状態から回転を開始するときにおいては、各バランス球20、20、・・・がケース体11に対して相対移動することなく、同期して起動されたほうが自動調心作用の効果を迅速に得ることができる。従って、バランス球20、20、・・・は使用回転数に達するまでは遠心力に抗してできるだけ長時間マグネット22に吸着されていることが望ましく、これを達成するためにはマグネット22の磁力を大きくする必要がある。
【0047】
マグネット22の磁力を大きくするための手段として、マグネット22を大型化することが考えられるが、マグネット22を大型化してしまうと、その分回転駆動機構が大型化し、延いてはディスクドライブ装置が大型となってしまう。
【0048】
そこで、上記した回転駆動機構9にあっては、ヨーク23、23をマグネット22の上下に配置して該マグネット22による吸着力を高めているため、ケース体11が回転されたときにバランス球20、20、・・・が長時間吸着され、該バランス球20、20、・・・が遠心力によってマグネット22から離間されるときにその回転がケース体11の回転に同期して行われている確率が高い。
【0049】
従って、その分マグネット22を薄型化することが可能となり、これによりディスクドライブ装置2の薄型化を図ることができる。
【0050】
また、バランス球20、20、・・・が遠心力によりマグネット22から離れた後において、調心作用を迅速に実行させるようにするためには、バランス球20、20、・・・のケース体11に対する相対的な回転が、抵抗のない状態で行われるようにしておく必要がある。即ち、バランス球20、20、・・・のケース体11に対する回転に伴ってバランス球20、20、・・・とケース体11との間に生ずる摩擦力は小さいことが望ましい。
【0051】
そこで、上記した回転駆動機構9にあっては、バランス部材として球状体であるバランス球20、20、・・・を用い、バランス球20、20、・・・とケース体11の内面との間に生じる摩擦力を小さくしている。
【0052】
従って、バランス球20、20、・・・がマグネット22から離れた後に該バランス球20、20、・・・のケース体11に対する相対的な回転が抵抗の小さい状態で行われ、調心作用が迅速に実行される。
【0053】
上記にはマグネット22を移動空間11aの中央部に設けたものを示したが、マグネット22Aを移動空間11aの外周部に設けるようにしてもよい(図9及び図10参照)。
【0054】
このようにマグネット22Aを移動空間11aの外周部に設けた場合には、各バランス球20、20、・・・は、ケース体11の回転速度に依らず、常に、マグネット22Aの内周面22aに接していることになるが、バランス球20、20、・・・がマグネット22Aの内周面22aに沿って移動されることにより、自動調心作用を発生する(図10参照)。
【0055】
また、上記にはケース体11に各バランス部材を配置するものを示したが、各バランス部材が配置される移動空間11aを、図11に示すように、ディスクテーブル12A内に形成してもよい。そして、この場合にはディスクテーブル12Aがケース体としての機能を有する。
【0056】
このように移動空間11aをディスクテーブル12A内に形成すれば、各バランス部材を配置するための別部材としてのケース体11を設ける必要がなく、回転駆動機構の部品点数が少なくなり、コストの低減に寄与する。
【0057】
また、図12に示すように、ディスクテーブルではなく、移動空間11aをチャッキング部材24内に形成してもよい。そして、この場合にはチャッキング部材24がケース体としての機能を有する。
【0058】
このように移動空間11aをチャッキング部材24内に形成すれば、ディスクテーブル12A内に移動空間11aを形成した場合と同様に、各バランス部材を配置するための別部材としてのケース体11を設ける必要がなく、回転駆動機構の部品点数が少なくなり、コストの低減に寄与する。
【0059】
尚、上記した実施の形態においては、アンバランスを有する記録ディスク1をディスクテーブルに装着したときに、合成回転体に対して自動調心作用を実行させる例を示したが、合成回転体のうちの記録ディスク1以外の部材がアンバランスを有する場合においても、回転駆動機構9によって自動調心作用を実行させて回転時の振動を抑制することができる。
【0060】
また、上記した実施の形態においては、本発明を光ディスクや光磁気ディスクの如き記録ディスクに対する再生や記録を行うディスクドライブ装置に適用したものを説明したが、本発明は、産業用機械や他の電化製品に適用することもできる。
【0061】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかな通り、本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置にあっては、回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、磁性材料により形成されケース体に接触すると共に移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、移動空間内の中心部に配設されバランス部材を吸着するマグネットと、移動空間内に配設されるヨークとを備え、ケース体の非回転時にはマグネットの外周部に上記バランス部材が吸着されており、ケース体の回転時には遠心力により上記バランス部材が上記マグネットの外周部から離間され、バランス部材がケース体の回転に伴って回転されて、回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにしたので、または、回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、磁性材料により形成されケース体に接触すると共に移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、移動空間内の外周部に配設されバランス部材を吸着するマグネットと、移動空間内に配設されるヨークとを備え、ケース体の非回転時にはマグネットの内周部にバランス部材が吸着されており、ケース体の回転時にはバランス部材がマグネットの内周部に吸着された状態で周方向に移動され、バランス部材がケース体の回転に伴って回転されて、回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにしたので、合成回転体は振動を生じさせることなく回転することができ該回転が回転中心の偏心を生じない状態で為されると共に、移動空間内にヨークが設けられているためマグネットによる吸着力が高まり、その分マグネットを薄型化することができ、回転駆動機構の小型化に寄与する。
【0062】
請求項2に記載した発明にあっては、マグネットは移動空間の中心部に位置され、バランス部材は球状体として形成され、ケース体の非回転時にはマグネットの外周部に球状体が吸着されており、ケース体の回転時には遠心力により球状体がマグネットの外周部から離間されるようにしたので、ケース体が停止状態より回転を開始するときに該ケース体から起動トルクが伝達されバランス部材がケース体に追従し該ケース体と共に回転を開始し、自動調心作用が迅速に実行される。
【0063】
請求項3に記載した発明にあっては、マグネットは移動空間の外周部に位置され、バランス部材は球状体として形成され、ケース体の非回転時にはマグネットの内周部に球状体が停止された状態で吸着されており、ケース体の回転時には球状体がマグネットの内周部に吸着された状態で周方向に移動されるようにしたので、ケース体が停止状態より回転を開始するときに該ケース体から起動トルクが伝達されバランス部材がケース体に追従し該ケース体と共に回転を開始し、自動調心作用が迅速に実行される。
【0064】
尚、上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2乃至図8と共に本発明回転駆動機構及び回転駆動機構を備えたディスク装置の実施の形態を示すものであり、本図は回転駆動機構を備えるディスクドライブ装置を示す概略斜視図である。
【図2】 ケース体を示す拡大水平断面図である。
【図3】 合成回転体を示す拡大縦断面図である。
【図4】 ケース体が回転された状態を示す拡大水平断面図である。
【図5】 ケース体が回転された状態を示す拡大縦断面図である。
【図6】 自動調心作用が実行された状態を示すケース体の拡大水平断面図である。
【図7】 回転駆動機構において、ケース体及びバランス部材の回転速度の変化を示すグラフである。
【図8】 回転駆動機構において、ケース体からバランス部材に伝達される回転トルクの変化を示すグラフである。
【図9】 図10と共に回転駆動機構の別の形態を示すものであり、本図は自動調心作用が実行される前の状態を示すケース体の拡大水平断面図である。
【図10】 自動調心作用が実行された状態を示すケース体の拡大水平断面図である。
【図11】 ケース体の別の形態を示す拡大縦断面図である。
【図12】 ケース体のさらに別の形態を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
2…ディスクドライブ装置(ディスク装置)、3…スピンドルモータ(回転駆動手段)、9…回転駆動機構、10…支軸、11…ケース体、11a…移動空間、20…バランス球(バランス部材)、22…マグネット、23…ヨーク、12A…ディスクテーブル(ケース体)、22A…マグネット、24…チャッキング部材(ケース体)

Claims (5)

  1. 回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、
    該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、
    磁性材料により形成されケース体に接触すると共に上記移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、
    上記移動空間内の中心部に配設され上記バランス部材を吸着するマグネットと、
    上記移動空間内に配設されるヨークとを備え、
    上記ケース体の非回転時には上記マグネットの外周部に上記バランス部材が吸着されており、上記ケース体の回転時には遠心力により上記バランス部材が上記マグネットの外周部から離間され、
    上記バランス部材が上記ケース体の回転に伴って回転されて、上記回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにした
    ことを特徴とする回転駆動機構。
  2. 回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、
    該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、
    磁性材料により形成されケース体に接触すると共に上記移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、
    上記移動空間内の外周部に配設され上記バランス部材を吸着するマグネットと、
    上記移動空間内に配設されるヨークとを備え、
    上記ケース体の非回転時には上記マグネットの内周部に上記バランス部材が吸着されており、上記ケース体の回転時には上記バランス部材が上記マグネットの内周部に吸着された状態で周方向に移動され、
    上記バランス部材が上記ケース体の回転に伴って回転されて、上記回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにした
    ことを特徴とする回転駆動機構。
  3. 上記バランス部材は球状体として形成された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転駆動機構。
  4. 上記ヨークは上記マグネットの上下に配置された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転駆動機構。
  5. 回転駆動手段により支軸を介して回転されるケース体と、
    該ケース体に形成され軸方向に直交する方向の断面形状が円環状を為す移動空間と、
    磁性材料により形成されケース体に接触すると共に上記移動空間内に移動可能に配設されたバランス部材と、
    上記移動空間内に配設され上記バランス部材を吸着するマグネットと、
    上記移動空間内に配設されるヨークとを備え、
    上記バランス部材が上記ケース体の回転に伴って回転され、上記回転駆動手段によって回転する部材の合成重心が回転軸上に位置するようにした回転駆動機構を備えたディスク装置。
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