JP3594284B2 - スピンドルモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD、DVD、あるいはCD−ROM、DVD−ROM、その他各種情報記録ディスク(以下、単に「ディスク」という)を回転駆動するスピンドルモータに関するもので、特に、回転時にディスクの偏重心によって生じるシャフトの振れおよび振動を低減することができるスピンドルモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディスクを回転駆動するスピンドルモータは、シャフトの一端にターンテーブルが嵌合されていて、このターンテーブルにディスクが載置される。ターンテーブルの中心には円錐台状あるいは半球状の突起があり、この突起にディスクの中心孔を嵌めることによって中心位置が決められる。
【0003】
スピンドルモータの駆動によってターンテーブルが回転駆動されるとターンテーブルと共にディスクも回転し、ディスクの記録トラックに記録されている信号が光ピックアップ等の読み取り部によって読み取られる。書き換え可能なあるいは書込可能なディスクでは情報信号を書き換えあるいは書き込むこともできる。そして、近年のCD−ROMドライブ装置などに見られるように、ディスクの読み書きの処理速度を高めるために、ディスクの回転を高速化する傾向にあり、高速化に対応することができるスピンドルモータが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスクの回転を高速化すると、ディスクの僅かな偏重心により、ディスク回転時に生じる遠心力のアンバランスが大きくなり、この遠心力のアンバランスによってシャフトが振れながら回転してしまうという問題がある。シャフトが振れながら回転し、振動が大きくなると、ディスクに記録されている情報信号を読み取り部あるいは書き込み部で正確に読み取りあるいは書き込むことができなくなるという問題がある。
【0005】
一般に、ディスクの偏重心によって生じる遠心力は、回転速度の2乗に比例し、回転速度が高速になるほどシャフトの振れおよび振動は極端に大きくなる。従って、ディスクの偏重心によって生じるシャフトの振れおよび振動は、ディスク回転の高速化の大きな弊害になっている。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、ディスクの偏重心によって生じるディスク回転時の遠心力のアンバランスを相殺することにより、ディスクを高速回転させてもシャフトの振れを抑制することができ、振動も低減され、もって、ディスクに対する情報信号の読み取りおよび書き込みを高速かつ正確に行うことができるスピンドルモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、回転自在に支承されたシャフトと、上記シャフトと一体に回転するロータケースと、上記シャフトの一端側に嵌合されてディスクを搭載しながら回転するターンテーブルと、上記ロータケースと上記ターンテーブルとの間に位置し、重心からずれた位置に上記シャフトの直径よりも大径の孔を有し、この孔が上記シャフトに遊嵌され上記ロータケースの回転に伴って回転する偏心部材とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、2個以上の偏心部材が、上記シャフトに遊嵌されていることを特徴とする。
【0009】
上記偏心部材は、請求項3記載の発明のように、上記偏心部材と上記ロータケースとの間に低摩擦係数部材が介在しているとなおよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるスピンドルモータの実施の形態について説明する。
図1には、ディスク10をターンテーブル9上に搭載した状態が示されている。符号1は、鉄板などからなるモータ基板である。このモータ基板1には、その中心部に形成された孔にスラスト受18が嵌められ、このスラスト受け18を囲んで、円筒状に形成された軸受2の一端が載せられ、ネジ3によって軸受2がモータ基板1に固定されている。軸受2は焼結含油メタルからなる。
【0011】
上記軸受2の外周側にはステータコア4が同心状態に嵌められ、上記ネジ3によって軸受2およびモータ基板1に一体に固着されている。ステータコア4は、複数枚のコア素体が積層されることによって形成され、複数の突極を放射状に有し、各突極には駆動コイル5が巻回されている。
【0012】
軸受2の内周側にはシャフト6が嵌められ、シャフト6がこの軸受2により回転自在に支承されている。また、スラスト受け18によってシャフト6のスラスト方向の荷重が支持されている。軸受2の上端面から突出したシャフト6の外周には、カップ状のロータケース7の中心孔が圧入され、シャフト6とロータケース7が一体に結合されている。ロータケース7は、ステータコア4を含むモータのステータを覆っており、ロータケース7の外周壁7aの内側面には駆動マグネット8が固着されている。この駆動マグネット8の内周面は、ステータコア4の外周面である前記各突極の先端面と適宜の間隙をおいて対向している。
【0013】
ロータケース7の上面から突出したシャフト6の一端側の外周には、ディスク10を搭載する円盤状のターンテーブル9の中心孔が圧入され、シャフト6とターンテーブル9が一体に結合されている。ターンテーブル9の上面中心部には、半球状の凸部9aが形成されている。上記凸部9aの外縁の直径は、ディスク10の中心孔の直径とほぼ同じになっている。ディスク10は、その中心孔の縁部が上記凸部9aの外周縁に案内されながらターンテーブル9上に搭載され、ターンテーブル9の中心とディスク10の中心とが合致するように位置決めされる。なお、半径方向に進退可能な付勢部材を凸部9aの外周面部に設けて、この付勢部材を利用してディスクの位置決めを行うようにしてもよい。
また、ターンテーブル9のディスク10を搭載する面には、図示されてはいないが、載置されたディスク10の滑り止め用のラバーが取り付けられる。
【0014】
また、ディスク10の拘束手段として、ターンテーブル9の上方位置に、ターンテーブル9のディスク搭載面に対向させてクランプ部材11をセットしてディスク10を拘束する場合もある。この場合、例えば、クランプ部材またはターンテーブル9の一部に磁石を埋め込み、ターンテーブル9とクランプ部材11相互間の磁気吸引力で、クランプ部材11をターンテーブル9側に吸引させることによってディスク10の拘束することができる。
【0015】
上述のようにして構成されたスピンドルモータは、駆動マグネット8の回転位置に応じて各突極の駆動コイル5への通電を切り換え制御することにより、駆動マグネット8、ロータケース7、シャフト6、およびターンテーブル9が回転駆動され、ターンテーブル9上に搭載されたディスク10を回転駆動することができる。
【0016】
前述のように、ディスク10の記録信号の読み取りあるいは読み書きの処理速度を高めるためにディスク10の回転を高速化すると、遠心力の増大に伴ってディスク10のわずかな偏重心によるアンバランス量が大きくなり、ディスク10およびターンテーブル9の振れが大きくなる。ディスク10の振れが大きくなると、ディスク10に記録されている情報信号を正確に読み取ることができない。また、ディスク10に情報信号を正確に書き込むことも困難になる。
【0017】
そこで図1に示す実施の形態では、上記ロータケース7と上記ターンテーブル9との間に、シャフト6に遊嵌された可動バランス部材としての偏心部材12が配置されている。これをより具体的に述べると、図1および図2(a)に示すように、偏心部材12は金属や樹脂などでできた円盤状のもので、重心からずれた位置にシャフト6の直径よりも大径の孔12aが形成されている。この孔12aがシャフト6によって空間的余裕をもって貫通されていることにより、偏心部材12はシャフト6に遊嵌され、ロータケース7上に載置されている。この実施の形態は、ディスク10の偏重心によってディスク回転時に生じる遠心力のアンバランスを偏心部材12の作用によって相殺し、シャフト6の振れを抑制し、振動の発生を抑えるものである。
【0018】
スピンドルモータの駆動によりロータケース7が回転すると、その上に載っている偏心部材12は、ロータケース7の回転に伴って同じ向きに回転する。ロータケース7の回転開始当初は、偏心部材12は不特定の向きにある。スピンドルモータの回転速度が上がるに従ってディスク10の回転速度も高速になる。ディスク10に偏重心があり、この偏重心がたとえ僅かであったとしても、ディスク10の回転速度が高速になることによって遠心力のアンバランスが大きくなり、仮に偏心部材12がないとすればターンテーブルおよびディスクの振れが大きくなる。しかし、上記実施の形態によれば、図3に示すように、ある瞬間におけるディスク10の偏重心の向きをαとすると、偏心部材12はその孔12aを中心として広い面積を占める広域円弧部12bが上記ディスク10の偏重心の向きαとは正反対の向きβに向く。すなわち、ディスク10の偏重心によって生じる遠心力のアンバランスを相殺する遠心力が偏心部材12に生じる。このようにして、偏心部材12は、ディスク10の偏重心による遠心力のアンバランスを相殺する向きを維持しながらロータケース7、ターンテーブル9、ディスク10と共に回転する。
【0019】
以上のように、偏心部材12の回転によって生じるアンバランスな遠心力によって、ディスク10に生じるアンバランスな遠心力を相殺することができるため、ディスク10を高速回転駆動してもシャフト6、ターンテーブル9およびディスク10の振れが低減される。その結果、ディスク10に記録されている情報信号を図示しない読み取り部で正確に読み取ることができ、また、ディスク10に情報信号を正確に記録することができる。
【0020】
偏心部材12によるアンバランスな遠心力の相殺作用を迅速に発揮させるために、図4に示すような構成にするとよい。図4において、上記偏心部材12と上記ロータケース7との間のシャフト6の外周には、摩擦係数の低い摺動性の良い円盤状の低摩擦係数部材13が取り付けられている。上述の通り、偏心部材12は、ロータケース7の回転速度がある程度の回転速度に達して初めてアンバランスな遠心力の相殺作用を発揮するが、図4に示すように、ロータケース7の偏心部材12を載置する側に、低摩擦係数部材13を取り付けることにより、偏心部材12とロータケース7との摩擦力を小さくすることができるため、ロータケース7の回転速度が比較的低くても、迅速にアンバランスな遠心力の相殺作用を発揮させることができる。
【0021】
図4に示す例では、偏心部材12とロータケース7との間に低摩擦係数部材13を設けているが、図5に示すように、摩擦係数の低い摺動性の良いリング状の部材14を、偏心部材12の孔12aの内周に取り付けるように構成してもよい。この構成により、偏心部材12とロータケース7との摩擦を小さくし、アンバランスな遠心力の相殺作用を迅速に発揮させることができる。上記リング状の部材14は、偏心部材12に嵌め込んでもよいが、偏心部材12に一体に成形してもよい。
【0022】
上記ディスクの偏重心によるアンバランスな遠心力を相殺する偏心部材12の遠心力は、ディスク10の偏重心から生じる遠心力のアンバランスと同等であれば、このアンバランスな遠心力を完全に相殺することができ、遠心力のアンバランスによるシャフト6の振れを完全に防止することができる。上記アンバランスな遠心力を相殺する力がアンバランスな遠心力よりも小さい場合には、アンバランスな遠心力を完全に相殺することはできないが、偏心部材12によって生じるアンバランスな遠心力に相当する分のアンバランスな遠心力を相殺することができるため、シャフト6の振れを大幅に抑制することができる。
【0023】
一方、偏心部材12によるアンバランスな遠心力が上記ディスクの偏重心によるアンバランスな遠心力よりも大きい場合には、偏心部材12による遠心力がディスクのアンバランスな遠心力よりも大きい分だけ遠心力のアンバランスを生じることになるが、ディスクによる遠心力と偏心部材12による遠心力とのアンバランスが所定の小さい範囲内であれば、シャフト6の振れを小さな範囲内に抑制することができる。
【0024】
以上説明した各実施の形態では、偏心部材12を一つ設けた場合について説明したが、偏心部材12を複数設けることもできる。図2(b)には、2個の偏心部材12をシャフト6に遊嵌させた実施の形態を示している。以下、偏心部材12を2つ設けた場合の偏心部材12の作用について説明する。
【0025】
図6に示すように、ディスク10の回転を高速にしてディスク10の偏重心による遠心力のアンバランスが大きくなると、2個の偏心部材12、12は、互いに開角θを保ちながらロータケースと共に回転する。このときの一方の偏心部材12の遠心力をβ’とし、他方の偏心部材12の相殺力をβ”とすると、この相殺力β’と遠心力β”の合力は、ディスク10の偏重心によって生じるアンバランスな遠心力の方向αと正反対の方向に生じると共に、上記ディスク10に生じるアンバランスな遠心力と同等な力となる。
【0026】
従って、偏心部材12を一つ設けた場合と異なり、2個の偏心部材12、12に生じる遠心力β’+β”の合力によって、ディスク10の偏重心によるアンバランスな遠心力を相殺することができるため、ディスク10を高速回転させてもターンテーブル9やシャフト6が振れることはない。その結果、ディスク10上の信号を読み取り部で正確に読み取り、また、正確に書き込むことができる。
【0027】
図2(b)に示す実施の形態において、2個の偏心部材12、12の偏重心によって生じる遠心力の合力をMとすると、M∝k/θ(K=定数)となる。従って、角度θは小さくなるにつれて、遠心力の合力Mが大きくなる。上記ディスク10に偏重心がなく遠心力のアンバランスが生じていない場合には、角度θは180度となる。以上要するに、2個の偏心部材12、12は、互いの遠心力の合力によってディスクのアンバランスな遠心力を相殺するように、相互間の開角θを保ちながらディスクと共に回転する。
【0028】
図2(b)、図6の例では、偏心部材12が2個設けられていたが、3つ以上の複数設けた場合も、各偏心部材12に生じる遠心力の合力でもってディスク10の偏重心によって生じる遠心力のアンバランスを相殺することができる。
【0029】
本発明は、ブラシつきモータや軸受としてボールベアリング等を用いたあらゆる種類のモータにも適用することができる。また、軸受構造、ターンテーブルの構造なども任意に設計変更可能である。図7は、軸受構造やターンテーブルの構造などがこれまでの実施の形態とは異なる実施の形態を示す。
【0030】
図7に示す実施の形態では、モータ基板1の中心部に形成された中心孔に、軸受ホルダー20がかしめ等で固定されている。この軸受ホルダー20の内周面には、円筒状のメタル軸受22、22が上下両端に固定されている。この軸受22、22によってシャフト6は回転自在に支承されている。また、軸受ホルダー20の下端部内周に嵌められたスラスト受18によってシャフト6にかかるスラスト方向の荷重が支持されている。
【0031】
上記軸受ホルダー20の外周側には、ステータコア4がかしめ等によって同心状態に固着されている。ステータコア4の各突極には駆動コイル5が巻回されている。上側の軸受22の上端面から突出したシャフト6の外周には、カップ状のロータケース7の中心孔が圧入され、シャフト6とロータケース7が一体に結合されている。ロータケース7の外周壁7aの内側面には駆動マグネット8が固着されている。この駆動マグネット8の内周面は、ステータコア4の外周面である前記各突極の先端面と適宜の間隙をおいて対向している。
【0032】
ロータケース7の上端面から突出したシャフト6の一端の外周には、ディスク10を搭載する円盤状のターンテーブル29の中心孔が圧入され、シャフト6とターンテーブル29が一体に結合されている。ターンテーブル29の上面中心部には、円錐状の凸部29aが形成され、径方向中心位置に前記中心孔が形成されている。
【0033】
上記凸部29aの中心孔の外周には、リング状の凹嵌部29bが形成されていて、この凹嵌部29b内には磁石30が埋め込まれている。また、ターンテーブル29のディスク10を搭載する面には、搭載されたディスク10の滑り止め用のラバー21が取り付けられている。
【0034】
上記ターンテーブル29の上方位置には、磁性部材からなるクランプ部材11が配置されている。このクランプ部材11はディスク10をチャッキングするためのもので、チャッキング時にターンテーブル29上に搭載されたディスク10をターンテーブル9の搭載面に押圧するものである。チャッキングは、上記磁石29bの磁気吸引力でクランプ部材11を上記ターンテーブル29に吸引させて行うことができる。なお、ディスク10のチャッキングは、磁気的吸引力によるものに限られるものではなく、適宜の機械的押圧力によってチャッキングするものであってもよい。
【0035】
さらに、ロータケース7とターンテーブル29との間には、シャフト6を貫通して遊嵌された2つの偏心部材12、12が設けられている。2つの偏心部材12、12を設ける場合、各偏心部材12、12の孔の周囲に厚肉部12aを形成するとよい。厚肉部12aを形成することによって、偏心部材12とロータケース7との摩擦力を軽減することができる。なお、この実施の形態では、円盤状の部材の中心からずれた位置にシャフト6により貫通される孔を形成しているが、この代わりに円盤状の部材の中心にシャフト6によって貫通される孔を形成するとともに、円盤状部材の重量配分を片寄らせて偏心部材を形成することもできる。
【0036】
【発明の効果】
本願請求項1記載の発明によれば、ロータケースとターンテーブルとの間に、シャフトを中心とするロータケースの回転に伴って上記シャフトを中心とする円周上を移動してディスクの回転バランスを保持する可動バランス部材として偏心部材を設けることによって、ディスクの偏重心により生じるアンバランスな遠心力を上記偏心部材によって相殺することができ、ディスクを高速回転させてもシャフトやターンテーブルの振れが抑制され、かつ振動を低減することができる。その結果、ディスクに記録されている情報信号を正確に読み取り、また、ディスクに情報信号を正確に記録することができる。
【0037】
本願請求項2記載の発明のように、2個以上の偏心部材が、上記シャフトに遊嵌されていると、上記2個以上の偏心部材によって、アンバランスな遠心力をより効果的に相殺することができる。
請求項3記載の発明のように、上記偏心部材と上記ロータケースとの間に低摩擦係数部材を介在させておけば、偏心部材の動作が円滑になり、アンバランスな遠心力をより効果的に相殺することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスピンドルモータの実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明に適用可能な偏心部材の各種の例を示す斜視図である。
【図3】本発明に適用可能な偏心部材の作用を示す簡略図である。
【図4】本発明にかかるスピンドルモータの別の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明にかかるスピンドルモータのさらに別の実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明に適用可能な2つの偏心部材の作用を示す簡略図である。
【図7】本発明にかかるスピンドルモータのさらに別の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 軸受
4 ステータコイル
5 駆動コイル
6 シャフト
7 ロータケース
8 駆動マグネット
9 ターンテーブル
10 ディスク
11 クランプ部材
12 偏心部材
13 低摩擦係数部材
Claims (3)
- 回転自在に支承されたシャフトと、
上記シャフトと一体に回転するロータケースと、
上記シャフトの一端側に嵌合されてディスクを搭載しながら回転するターンテーブルと、
上記ロータケースと上記ターンテーブルとの間に位置し、重心からずれた位置に上記シャフトの直径よりも大径の孔を有し、この孔が上記シャフトに遊嵌され上記ロータケースの回転に伴って回転する偏心部材とを備えてなるスピンドルモータ。 - 2個以上の偏心部材が、上記シャフトに遊嵌されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
- 上記偏心部材と上記ロータケースとの間に低摩擦係数部材が介在していることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
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