JP4300804B2 - 圧縮機構の均油回路、冷凍装置の熱源ユニット及びそれを備えた冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機構の均油回路、冷凍装置の熱源ユニット及びそれを備えた冷凍装置、特に、冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構を備えた蒸気圧縮式の冷凍装置において複数の圧縮機構間の均油を行うための均油回路、冷凍装置の熱源ユニット及びそれを備えた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の圧縮機構を備えた蒸気圧縮式の冷凍装置の一例として、ビル等の空気調和に使用される空気調和装置がある。このような空気調和装置は、複数の利用ユニットと、これらの利用ユニットの冷暖房負荷に対応可能な熱源ユニットとを備えている。この熱源ユニットは、部分負荷運転を可能にするために、複数の比較的小容量の圧縮機構を並列に接続した回路構成を備えている。そして、圧縮機構は、圧縮機構の吐出側に接続された油分離器と、油分離器で分離された油を各圧縮機構に戻すための油戻し管と、各圧縮機構における油量の偏りを少なくするために各圧縮機構間を接続するように設けられた均油管とからなる均油回路を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平8−20133号公報(第2−4頁、第1図及び第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の均油回路では、各圧縮機構における油量の確保を油戻し管と均油管とを設けることによって実現している。しかし、複数の圧縮機構を備えた空気調和装置では、運転中の圧縮機構と停止中の圧縮機構とが混在した部分負荷運転やインバータ制御等により一部の圧縮機構の運転負荷を小さくするような部分負荷運転を行うことがあり、このような様々な運転パターンにおいて、運転中の圧縮機構に十分に油を供給することが困難になる場合がある。このため、従来の均油回路では、油供給に対する信頼性が十分ではない。
【0005】
本発明の課題は、各圧縮機構への油供給の信頼性を向上させることができる均油回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の圧縮機構の均油回路は、冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構を備えた蒸気圧縮式の冷凍装置において、複数の圧縮機構間の均油を行うための均油回路であって、油分離器と、油戻し管と、連通管と、油開閉手段と、減圧手段とを備えている。油分離器は、複数の圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離する。油戻し管は、油分離器と各圧縮機構の吸入側とを接続し、油分離器において分離された油を各圧縮機構の吸入側に送ることが可能である。連通管は、各油戻し管同士を連通させるために各油戻し管に接続されている。油開閉手段は、各油戻し管に設けられ、油分離器から連通管への油の流れを確保するとともに、油分離器から各圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断するように開閉操作される。減圧手段は、各油戻し管又は連通管に設けられ、油分離器から各圧縮機構の吸入側及び連通管へ流す油を減圧する。しかも、油分離器は、圧縮機構の吐出側に接続され冷媒ガス中の油を分離する前段側油分離器と、前段側油分離器に接続され前段側油分離器で分離された油を溜める後段側油分離器とを有している。油戻し管は、後段側油分離器に接続されている。
【0007】
この圧縮機構の均油回路では、油戻し管に設けられた油開閉手段を開状態として、油分離器で分離された油を圧縮機構の吸入側に供給することが可能である。また、油開閉手段を閉状態にして、油供給を遮断することも可能である。これにより、停止中の圧縮機構に油供給しないようにするとともに、運転中の圧縮機構に十分な油量を供給することができるため、圧縮機構への油供給の信頼性を向上させることができる。
【0008】
しかも、この圧縮機構の均油回路では、前段側油分離器において冷媒ガス中から分離された油を速やかに後段側油分離器に送ることができるため、前段側油分離器から流出する冷媒ガスへの油の混入を少なくすることができる。
【0009】
請求項2に記載の圧縮機構の均油回路は、請求項1において、油分離器は各圧縮機構に対応するように設けられている。
【0010】
請求項3に記載の圧縮機構の均油回路は、請求項1又は2において、後段側油分離器のガス相部と圧縮機構の吸入側とを接続するガス戻し管をさらに備えている。
【0011】
この圧縮機構の均油回路では、前段側油分離器から後段側油分離器に送られて溜められた油中に混入した冷媒ガス等のガス成分を圧縮機構の吸入側に戻すことが可能となり、油分離器全体として油の分離能力を高めることができる。
【0012】
請求項4に記載の圧縮機構の均油回路は、請求項1〜3のいずれかにおいて、油開閉手段は、油戻し管の連通管との接続部の下流側に設けられている。
【0013】
この圧縮機構の均油回路では、油開閉手段を油戻し管の連通管との接続部の下流側に設けているため、圧縮機構の吸入側への油の供給/遮断する機能と、各油分離器から連通管への油の流れを確保する機能との両方を単一の油開閉手段によって実現することができ、均油回路を構成する部品点数を少なくできる。
【0014】
請求項5に記載の圧縮機構の均油回路は、請求項1〜4のいずれかにおいて、減圧手段は各油戻し管の連通管との接続部の上流側に設けられている。
【0015】
この圧縮機構の均油回路では、減圧手段を各油戻し管の連通管との接続部の上流側に設けているため、圧縮機構の吸入側へ流れる油の減圧機能と、連通管に向かって流れる油の減圧機能との両方を単一の減圧手段によって実現することができ、均油回路を構成する部品点数を少なくできる。
【0016】
請求項6に記載の圧縮機構の均油回路は、請求項1〜5のいずれかにおいて、減圧手段はキャピラリである。
【0017】
この圧縮機構の均油回路では、減圧手段としてキャピラリを用いているため、構成が簡単である。
【0018】
請求項7に記載の冷凍装置は、冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構と、複数の圧縮機構間の均油を行うために設けられた請求項1〜6のいずれかに記載の均油回路と、均油制御手段とを備えている。均油制御手段は、複数の圧縮機構の運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機構に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機構の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機構に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御する。
【0019】
この冷凍装置では、均油回路を制御するための均油制御手段を備えているため、複数の圧縮機構の運転/停止状態に応じて圧縮機構の油開閉手段を開閉操作することによって、運転中の圧縮機構のみに油を供給することが可能である。これにより、圧縮機構の油供給に対する信頼性を向上させることができる。
【0020】
請求項8に記載の冷凍装置は、冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構と、複数の圧縮機構間の均油を行うための均油回路と、均油制御手段とを備えている。均油回路は、油分離器と、油戻し管と、連通管と、油開閉手段と、減圧手段とを有している。油分離器は、複数の圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離する。油戻し管は、油分離器と各圧縮機構の吸入側とを接続し、油分離器において分離された油を各圧縮機構の吸入側に送ることが可能である。連通管は、各油戻し管同士を連通させるために各油戻し管に接続されている。油開閉手段は、各油戻し管に設けられ、油分離器から連通管への油の流れを確保するとともに、油分離器から各圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断するように開閉操作される。減圧手段は、各油戻し管又は連通管に設けられ、油分離器から各圧縮機構の吸入側及び連通管へ流す油を減圧する。均油制御手段は、複数の圧縮機構の運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機構に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機構の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機構が1台の場合、運転中の圧縮機構に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御する。また、運転中の圧縮機構が2台以上の場合、運転中の各圧縮機構に対応する油開閉手段間において、各油開閉手段のいずれか1つを所定時間にわたって開状態とし、かつ、他の油開閉手段を閉状態とするような開閉操作を所定時間の間隔で周期的に行うことによって、運転中の各圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御する。しかも、均油制御手段は、運転中の各圧縮機構に対応する油開閉手段を開閉操作する際に、開状態から閉状態へ操作しようとする油開閉手段と、閉状態から開状態へ操作しようとする油開閉手段とが過渡的に同時に開状態になるように制御する。
【0021】
この冷凍装置では、均油回路を制御するための均油制御手段によって、次のような均油運転を実現できるようになっている。運転中の圧縮機構が1台の場合、運転中の圧縮機構に対応する油開閉手段のみを開操作することによって油を供給する。運転中の圧縮機構が2台以上の場合、運転中の圧縮機構のいずれか1台に油を供給する操作を運転中の複数の圧縮機構間で所定時間の間隔で周期的に行うことによって、運転中の各圧縮機構に油を供給する。このように、運転中の圧縮機構が複数台存在する場合においても、複数の圧縮機構のいずれか1台のみに断続的に油戻し管を通じて油が供給されるため、結果的に、運転中の全ての圧縮機構に確実に油が供給される。これにより、圧縮機構の油供給に対する信頼性を向上させることができる。
【0022】
しかも、この冷凍装置では、均油回路を制御するための均油制御手段によって、開状態から閉状態へ操作しようとする油開閉手段と、閉状態から開状態へ操作しようとする油開閉手段とが過渡的に同時に開状態になるように制御しているため、油開閉手段が全て閉状態になって油分離器からの油の排出を阻害してしまう等の不具合を防ぐことができる。これにより、均油回路内の油の流れの切り換えを確実に行うことができる。
【0023】
請求項9に記載の冷凍装置の熱源ユニットは、冷媒を圧縮するための圧縮機構を備えた冷凍装置の熱源ユニットであって、油分離器と、油戻し管と、接続管とを備えている。油分離器は、圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離する。油戻し管は、油分離器から圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断可能な油開閉手段を有する。接続管は、油戻し管の油分離器と油開閉手段との間に設けられ、他の熱源ユニットの圧縮機構の油戻し管と接続可能にする。しかも、油分離器は、圧縮機構の吐出側に接続され冷媒ガス中の油を分離する前段側油分離器と、前段側油分離器に接続され前段側油分離器で分離された油を溜める後段側油分離器とを有している。油戻し管は、後段側油分離器に接続されている。
【0024】
この冷凍装置の熱源ユニットでは、複数の熱源ユニットを並列に接続した際に、熱源ユニットの油戻し管の油開閉手段を開状態にして、熱源ユニットの圧縮機構の吸入側に油分離器で分離された油を供給することが可能である。また、熱源ユニットの油戻し管の油開閉手段を閉状態にして、熱源ユニットの圧縮機構の吸入側への油供給を遮断することも可能である。これにより、停止中の圧縮機構に油供給しないようにするとともに、運転中の圧縮機構のみに油を供給することができるため、圧縮機構への油供給の信頼性を向上させることができる。
【0025】
しかも、この冷凍装置の熱源ユニットでは、前段側油分離器において冷媒ガス中から分離された油を速やかに後段側油分離器に送ることができるため、前段側油分離器から流出する冷媒ガスへの油の混入を少なくすることができる。
【0026】
請求項10に記載の冷凍装置の熱源ユニットは、請求項9において、後段側油分離器のガス相部と圧縮機構の吸入側とを接続するガス戻し管をさらに備えている。
【0027】
この冷凍装置の熱源ユニットでは、前段側油分離器から後段側油分離器に送られて溜められた油中に混入した冷媒ガス等のガス成分を圧縮機構の吸入側に戻すことが可能となり、油分離器全体として油の分離能力を高めることができる。
【0028】
請求項11に記載の冷凍装置は、請求項9又は10に記載の複数の熱源ユニットと、各熱源ユニットの接続管同士を接続する連通管とを備えている。
【0029】
この冷凍装置では、各熱源ユニットが油分離器と油戻し管と接続部とを備えているため、熱源ユニット間における均油が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて、本発明の圧縮機構の均油回路及びそれを備えた冷凍装置の実施形態について説明する。
【0031】
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の冷媒回路及び均油回路の構成
図1は、本発明の圧縮機構の均油回路及びそれを備えた冷凍装置の一例としての第1実施形態の空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、1台の熱源ユニット2と、それに並列に接続された複数台(本実施形態では、2台)の利用ユニット5とを備えており、例えば、ビル等の空気調和に用いられるものである。熱源ユニット2は、主に、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cと、四路切換弁12と、熱源側熱交換器13とを有している。本実施形態において、熱源側熱交換器13は、空気や水を熱源として冷媒と熱交換する熱交換器である。利用ユニット5は、主に、膨張弁14と、利用側熱交換器15とを有している。これらの機器12〜15、21a〜21cは、順に冷媒配管によって接続されて空気調和装置1の冷媒回路を構成している。
【0032】
第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cは、利用ユニット5の利用側熱交換器15にて熱交換されて熱源ユニット2に戻された冷媒ガスを圧縮するための圧縮機構であり、互いが並列に接続されて、圧縮機群11を構成している。本実施形態では、第1圧縮機21aは、回転数制御により運転容量を変更可能なインバータ内蔵の圧縮機であり、第2及び第3圧縮機21b、21cは、インバータを内蔵していない一定容量で運転を行う圧縮機である。
【0033】
圧縮機群11は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cと、冷媒吸入母管22と、第1、第2及び第3分岐吸入配管23a〜23cと、均油回路42と、吐出合流配管31とを備えている。冷媒吸入母管22は、四路切換弁12の出口に接続されている。吐出合流配管31は、四路切換弁12の入口に接続されている。第1、第2及び第3分岐吸入配管23a〜23cは、冷媒吸入母管22から並列に分岐され、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの吸入側にそれぞれ接続されている。また、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの吐出側は、後述の第1、第2及び第3油分離器24a〜24cを介して、吐出合流配管31に接続されている。ここで、第2及び第3油分離器24b、24cの下流側には、逆止弁29、30がそれぞれ設けられている。
【0034】
均油回路42は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21c間の均油を行うための均油回路であって、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cと、第1、第2及び第3油戻し管25a〜25cと、連通管26と、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cと、第1、第2及び第3減圧手段28a〜28cとを備えている。第1、第2及び第3油分離器24a〜24cは、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの吐出側にそれぞれ設けられており、冷媒ガス中の油を分離するための機器である。第1、第2及び第3油戻し管25a〜25cは、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cと、各圧縮機21a〜21cの吸入側(具体的には、第1、第2及び第3分岐吸入配管23a〜23c)とをそれぞれ接続し、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cにおいて分離された油を各圧縮機21a〜21cの吸入側に送るためのものである。連通管26は、各油戻し管25a〜25c同士を連通させるために各油戻し管25a〜25cに接続されている。第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cは、各油戻し管25a〜25cにそれぞれ設けられ、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cから連通管26への油の流れを確保するとともに、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cから各圧縮機21a〜21cの吸入側へ油を供給/遮断するための手段である。具体的には、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cは、各油戻し管25a〜25cの連通管26との接続部の下流側に設けられた電磁弁である。第1、第2及び第3減圧手段28a〜28cは、各油戻し管25a〜25c又は連通管26に設けられ、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cから各圧縮機21a〜21cの吸入側及び連通管26へ流す油を減圧するための手段である。具体的には、第1、第2及び第3減圧手段28a〜28cは、各油戻し管25a〜25cの連通管26との接続部の上流側に設けられたキャピラリである。
【0035】
また、空気調和装置1は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの運転/停止状態を検知して、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cを開閉操作するための均油制御手段41をさらに備えている。具体的には、均油制御手段41は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機の吸入側に油が供給されるように制御するための手段である。本実施形態では、均油制御手段41は、熱源ユニット2に内蔵されている。
【0036】
(2)空気調和装置及び均油回路の動作
次に、本実施形態の空気調和装置1及び均油回路42の動作について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図2は、圧縮機21a〜21cの運転パターンに応じた均油回路42の油開閉手段27a〜27cの制御状態を示す図である。
【0037】
<1>部分負荷運転(第1圧縮機を運転)
空気調和装置1を運転する場合、まず、インバータ制御が可能な第1圧縮機21aを起動する。すると、冷媒吸入母管22から冷媒ガスとともに油が第1分岐吸入配管23aを経由して第1圧縮機21aに吸入される。そして、第1圧縮機21aに吸入された冷媒ガスは、圧縮・吐出され、第1油分離器24aに流入する。このとき、第1圧縮機21aから吐出された冷媒ガスには、余剰の油が同伴しているため、第1油分離器24aにおいて、この余剰の油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第1油分離器24aの出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管31に流入し、空気調和装置1の冷媒回路内を循環する。
【0038】
このとき、均油制御手段41は、第1圧縮機21aの運転状態及び第2及び第3圧縮機21b、21cの停止状態を検知して、第1油開閉手段27aに開指令を出し、かつ、他の停止中の第2及び第3圧縮機21b、21cに対応する第2及び第3油開閉手段27b、27cに閉指令を出している(図2の丸付き文字の1を参照)。この制御により、第1油分離器24aにおいて分離された油は、第1油戻し管25aを介して、第1分岐吸入配管23aに戻されて、再度、冷媒ガスとともに第1圧縮機21aに吸入される。また、第2及び第3圧縮機21b、21cが停止しているため、第2及び第3油戻し管25b、25cの連通管26との接続部における油圧は、第1油戻し管25aの連通管26との接続部における油圧よりも高圧に保たれ、第2及び第3油分離器24b、24cと第2及び第3油戻し管25b、25cとに滞留する油が連通管26を介して第1油戻し管25aに流入するようになる。このようにして、第1圧縮機21aのみが運転する場合は、第1圧縮機21aのみに冷媒回路内の油が供給されるようになる。
【0039】
<2>部分負荷運転(第1及び第2圧縮機を運転)
第1圧縮機21aの起動に続いて、さらに運転負荷を増加させるために、第2圧縮機21bを起動する。すると、冷媒吸入母管22を流れる冷媒ガスは、第1圧縮機21a及び第2圧縮機21bの両方に吸入される。そして、第2圧縮機21bに吸入された冷媒ガスは、第1圧縮機21aと同様に、圧縮・吐出され、第2油分離器24bに流入し、第2油分離器24bにおいて、余剰の油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第2油分離器24bの出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管31に流入して、第1圧縮機21aから吐出される冷媒ガスと合流して、空気調和装置1の冷媒回路内を循環する。
【0040】
このとき、均油制御手段41は、第1及び第2圧縮機21a、21bの運転状態及び第3圧縮機21cの停止状態を検知して、第1及び第2油開閉手段27a、27bに開指令を出し、かつ、第3油開閉手段27cに閉指令を出している。そして、均油制御手段41は、運転中の第1及び第2圧縮機21a、21bに対応する第1及び第2油開閉手段27a、27b間において、第1油開閉手段27aを所定時間t1にわたって開状態とするとともに第2油開閉手段27bを閉状態とし、次に、第2油開閉手段27bを所定時間t1にわたって開状態とするとともに第1油開閉手段27aを閉状態とするような開閉操作を所定時間t1の間隔で交互に(周期的に)繰り返し行うことによって、運転中の第1及び第2圧縮機21a、21bの吸入側に油が供給されるように制御している(図2の丸付き文字の2参照)。これにより、第1及び第2圧縮機21a、21bには、断続的ではあるが確実に油が供給されるようになる。ここで、所定時間t1は、運転中の圧縮機21a、21b内の油の滞留時間等を考慮して、油を供給しなくても各圧縮機21a、21bにおける油不足が生じない時間間隔に設定されている。さらに、均油制御手段41は、第1及び第2油開閉手段27a、27bを開閉操作する際に、例えば、開状態から閉状態へ操作しようとする第1油開閉手段27aと、閉状態から開状態へ操作しようとする第2油開閉手段27bとが過渡的に同時に時間Δt1だけ開状態になるように制御している(図2の丸付き文字の2参照)。具体的には、第1及び第2油開閉手段27a、27bの一方が開状態、かつ、第1及び第2油開閉手段27a、27bの他方が閉状態から逆の開閉状態に切り換えする場合、第1及び第2油開閉手段27a、27bの一方を開状態にしたまま、第1及び第2油開閉手段27a、27bの他方を閉状態から開状態に操作して、時間Δt1経過後、第1及び第2油開閉手段27a、27bの一方を閉操作することによって行われる(図2の丸付き文字の2参照)。
【0041】
<3>全負荷運転(第1、第2及び第3圧縮機を運転)
第2圧縮機21bに起動に続いて、全負荷運転にするために、第3圧縮機21cを起動する。すると、冷媒吸入母管22を流れる冷媒ガスは、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの全てに吸入される。そして、第3圧縮機21cに吸入された冷媒ガスは、第1及び第2圧縮機21a、21bと同様に、圧縮・吐出され、第3油分離器24cに流入し、第3油分離器24cにおいて、余剰の油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第3油分離器24cの出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管31に流入して、第1及び第2圧縮機21a、21bから吐出される冷媒ガスと合流して、空気調和装置1の冷媒回路内を循環する。
【0042】
このとき、均油制御手段41は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの運転状態を検知して、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cに開指令を出している。そして、均油制御手段41は、第1及び第2圧縮機21a、21bの2台運転の場合と同様に、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27c間において、第1油開閉手段27aを所定時間t2にわたって開状態とするとともに第2及び第3油開閉手段27b、27cを閉状態とし、次に、第2油開閉手段27bを所定時間t2にわたって開状態とするとともに第1及び第3油開閉手段27a、27cを閉状態とし、次に、第3油開閉手段27cを所定時間t2にわたって開状態とするとともに第1及び第2油開閉手段27a、27bを閉状態とするような開閉操作を所定時間t2の間隔で周期的に繰り返し行うことによって、運転中の第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの吸入側に油が供給されるように制御している(図2の丸付き文字の3参照)。これにより、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cには、断続的ではあるが確実に油が供給されるようになる。ここで、所定時間t2は、上記t1と同様に、運転中の圧縮機21a〜21c内の油の滞留時間等を考慮して、油を供給しなくても圧縮機21a〜21cにおける油不足が生じない時間間隔に設定されている。
【0043】
さらに、均油制御手段41は、第1及び第2圧縮機21a、21bを運転している場合と同様に、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cを開閉操作する際に、開状態から閉状態へ操作しようとする第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cのいずれか1つと、閉状態から開状態へ操作しようとする第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cのいずれか1つとが過渡的に同時に時間Δt2だけ開状態になるように制御している(図2の丸付き文字の3参照)。
【0044】
(3)空気調和装置及び均油回路の特徴
本実施形態の均油回路42には、以下のような特徴がある。
【0045】
<1>各圧縮機への油供給の信頼性の向上
本実施形態の均油回路42では、第1、第2及び第3油戻し管25a〜25cに設けられた第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cを開状態にして、第1、第2及び第3油分離器24a〜24cで分離された油を各圧縮機21a〜21cの吸入側に供給することが可能である。また、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cを閉状態にして、各圧縮機21a〜21cへの油供給を遮断することも可能である。さらに、油戻し管25a〜25c同士が連通管26によって接続されているため、油開閉手段を閉状態にしている油戻し管の油は、連通管26を通じて油開閉手段を開状態にしている油戻し管に流れ込むようになる。これにより、停止中の圧縮機に油供給しないようにするとともに、運転中の圧縮機に十分な油量を供給することができるため、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cへの油供給の信頼性を向上させることができる。
【0046】
また、油戻し管25a〜25cは、減圧手段28a〜28cの下流側で連通管26に接続されているため、油開閉手段を閉状態にしている側の油戻し配管の油圧は、油開閉手段を開状態にしている側の油戻し管の圧力よりも高圧になっているため、油開閉手段27a〜27cを閉状態にしている側の油分離器や油戻し管に滞留する油が連通管26を通じて、油開閉手段を開状態にしている油戻し配管に流入するようになる。これにより、運転中の圧縮機に確実に油を供給することができる。
【0047】
<2>簡単な均油回路の構成
本実施形態の均油回路42では、第1、第2及び第3油開閉手段27a〜27cを油戻し管25a〜25cの連通管26との接続部の下流側に設けているため、各圧縮機21a〜21cの吸入側への油の供給/遮断する機能と、各油分離器24a〜24cから連通管26への油の流れを確保する機能との両方を実現することができ、均油回路42を構成する部品点数を少なくできる。
【0048】
また、均油回路42では、第1、第2及び第3減圧手段28a〜28cを各油戻し管25a〜25cの連通管26との接続部の上流側に設けているため、各圧縮機21a〜21cの吸入側へ流れる油の減圧機能と、連通管26に向かって流れる油の減圧機能との両方を実現することができ、均油回路42を構成する部品点数を少なくできる。さらに、第1、第2及び第3減圧手段28a〜28cは、キャピラリを用いているため、構成が簡単である。
【0049】
<3>運転中の圧縮機に対応する油開閉手段を周期的に開閉操作する均油制御
本実施形態の空気調和装置1では、均油制御手段41によって、次のような均油運転を実現できるようになっている。例えば、第1圧縮機21aが運転し、かつ、第2及び第3圧縮機21b、21cが停止している場合(すなわち、運転中の圧縮機が1台の場合)、第1圧縮機21aに対応する第1油開閉手段27aのみを開操作することによって油を供給することができる(図2の丸付き文字の1参照)。また、第1及び第2圧縮機21a、21bが運転し、かつ、第3圧縮機21cが停止している場合、運転中の第1及び第2圧縮機21a、21bのいずれか1台に油を供給する操作を運転中の圧縮機21a、21b間で所定時間t1の間隔で周期的に行うことによって、各圧縮機21a、21bに油を供給する。同様に、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cが全て運転している場合、運転中の第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cのいずれか1台に油を供給する操作を運転中の圧縮機21a〜21c間で所定時間t2の間隔で周期的に行うことによって、各圧縮機21a〜21cに油を供給することができる。このように、運転中の圧縮機が複数台の場合においても、複数の圧縮機のいずれか1台のみに断続的に油戻し配管を通じて油が供給されるため、結果的に、運転中の全ての圧縮機に確実に油が供給される。これにより、圧縮機の油供給に対する信頼性を向上させることができる。
【0050】
また、均油制御手段41は、開状態から閉状態へ操作しようとする油開閉手段と、閉状態から開状態へ操作しようとする油開閉手段とが過渡的に同時に開状態になるように制御しているため、油開閉手段が全て閉状態になって油分離器からの油の排出を阻害してしまう等の不具合を防ぐことができる。これにより、均油回路42内の油の流れの切り換えを確実に行うことができる。
【0051】
さらに、均油制御手段41は、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cの運転状態を検知して、油開閉手段27a〜27cを操作するようになっているため、第1、第2及び第3圧縮機21a〜21cのうち、任意の圧縮機が運転する場合についても制御可能である。例えば、2台運転の場合に、第1及び第2圧縮機21a、21bの組合せで運転する場合だけでなく、第1及び第3圧縮機21a、21cの組合せで運転する場合においても、油供給を確実に行うことができる。これにより、圧縮機の寿命を延ばすことが可能になる。
【0052】
[第2実施形態]
(1)空気調和装置の冷媒回路及び均油回路の構成
図3は、本発明の圧縮機構の均油回路及びそれを備えた冷凍装置の一例としての第2実施形態の空気調和装置101の冷媒回路の概略図である。ここで、空気調和装置101は、複数台(本実施形態では、3台)の第1、第2及び第3熱源ユニット102a〜102cと、それに並列に接続された複数台の利用ユニット(図示せず)を備えている。この空気調和装置101は、複数の圧縮機を備えた第1、第2及び第3熱源ユニット102a〜102cを並列に接続することによって、大容量の空気調和システムを構成している。
【0053】
次に、第1、第2及び第3熱源ユニット102a〜102cについて説明する。ここで、第2及び第3熱源ユニット102b、102cは、第1熱源ユニット102aと同じ構成であるため、以下の説明では、第1熱源ユニット102aの詳細についてのみ記載し、第2及び第3熱源ユニット102b、102cの説明を省略する。
【0054】
第1熱源ユニット102aは、主に、第1圧縮機構111aと、四路切換弁112と、熱源側熱交換器113とを有している。これらの機器111a、112、113は、利用ユニット(図示せず)とともに、冷媒配管によって接続されて空気調和装置101の冷媒回路を構成している。
【0055】
第1圧縮機構111aは、利用ユニット(図示せず)から熱源ユニット102aに戻された冷媒ガスを圧縮するための機構であり、第1、第2及び第3圧縮機121a、122、123と、冷媒吸入母管124と、第1、第2及び第3分岐吸入配管125、126、127と、第1、第2及び第3油分離器128a、129、130と、第1、第2及び第3油戻し管131a、132、133とを備えている。冷媒吸入母管124は、四路切換弁112の出口に接続されている。第1、第2及び第3油分離器128a、129、130の各出口の冷媒配管は、吐出合流配管139に合流されている。吐出合流配管139は、四路切換弁112の入口に接続されている。
【0056】
第1、第2及び第3圧縮機121a、122、123のうち、第1圧縮機121aは、熱源ユニット102aの運転中、常時運転する圧縮機であり、第2及び第3圧縮機122、123は、第1熱源ユニット102aの運転負荷に応じて、起動・停止を行う圧縮機である。
【0057】
第2分岐吸入配管126は、冷媒吸入母管124から分岐され、第2圧縮機122の吸入側に対応するように接続されている。第3分岐吸入配管127は、第2分岐吸入配管126の下流側の位置において冷媒吸入母管124から分岐され、第3圧縮機123の吸入側に対応するように接続されている。第1分岐吸入配管125は、第3分岐吸入配管127の下流側の位置において冷媒吸入母管124から分岐され、第1圧縮機121aの吸入側に接続されている。また、冷媒吸入母管124は、第2及び第3分岐吸入配管126、127との接続部から第1分岐吸入配管125との接続部に向かって下り勾配になるように配置されている。
【0058】
第1、第2及び第3油分離器128a、129、130は、第1、第2及び第3圧縮機121a、122、123によって圧縮された冷媒ガス中の油を分離するために、第1、第2及び第3圧縮機121a、122、123の吐出側にそれぞれ接続されている。
【0059】
第1及び第2油戻し管131a、132は、第1及び第2油分離器128a、129の油出口から第2及び第3圧縮機122、123の吸入側にそれぞれ接続されている。第3油戻し管133は、第3油分離器130から第1圧縮機121aの吸入側に接続されている。具体的には、第1及び第2油戻し管131a、132は第2及び第3分岐吸入配管126、127にそれぞれ接続されており、第3油戻し管133は冷媒吸入母管124の第2分岐吸入配管126の下流側の位置に接続されている。
【0060】
第1油戻し管131aは、第1圧縮機121aが運転し、かつ、第2及び第3圧縮機122、123が停止している際に、重力によって冷媒吸入母管124に油が送られるように、第2圧縮機122の吸入側に接続されている。第2油戻し管132は、第1及び第2圧縮機121a、122が運転し、かつ、第3圧縮機123が停止している際に、重力によって冷媒吸入母管124に油が送られるように、第3圧縮機123の吸入側に接続されている。具体的には、第2及び第3分岐吸入配管126、127は、それぞれ、第1及び第2油戻し管131a、132との接続部から冷媒吸入母管124との接続部に向かって下り勾配になるように配置されている。
【0061】
第2熱源ユニット102bは、第1熱源ユニット102aの第1圧縮機構111a、第1圧縮機121a、第1油分離器128a及び第1油戻し管131aと同様、第2圧縮機構111b、第1圧縮機121b、第1油分離器128b及び第1油戻し管131bを有している。同様に、第3熱源ユニット102cは、第3圧縮機構111c、第1圧縮機121c、第1油分離器128c及び第1油戻し管131cを有している。
【0062】
空気調和装置101は、各熱源ユニット102a〜102cの圧縮機構111a〜111c間を均油するための均油回路142をさらに備えている。均油回路142は、第1熱源ユニット102aの第1油分離器128a及び第1油戻し管131aと、第2熱源ユニット102bの第1油分離器128b及び第1油戻し管131bと、第3熱源ユニット102cの第1油分離器128c及び第1油戻し管131cと、連通管134と、第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cと、第1、第2及び第3減圧手段136a〜136cとから構成されている。
【0063】
油分離器128a〜128cは、第1圧縮機構111aの第1圧縮機121a、第2圧縮機構111bの第1圧縮機121b及び第3圧縮機構111cの第1圧縮機121cの吐出側にそれぞれ設けられており、冷媒ガス中の油を分離するための機器である。油戻し管131a〜131cは、上記のように、各熱源ユニット102a〜102cの第1油分離器128a〜128cと、各圧縮機121a〜121cの吸入側とをそれぞれ接続し、油分離器128a〜128cにおいて分離された油を各圧縮機121a〜121cの吸入側に送るためのものである。連通管134は、各油戻し管131a〜131c同士を連通させるために各油戻し管131a〜131cに接続されている。具体的には、油戻し管131a〜131cの油分離器128a〜128cと第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cとの間には、それぞれ、連通管134と接続するための接続管137a〜137cが設けられており、これらの接続管137a〜137cを介して、各熱源ユニット102a〜102cの油戻し管131a〜131c同士が連通されている。
【0064】
第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cは、各油戻し管131a〜131cにそれぞれ設けられ、油分離器128a〜128cから連通管134への油の流れを確保するとともに、油分離器128a〜128cから各圧縮機121a〜121cの吸入側へ油を供給/遮断するための手段である。具体的には、第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cは、各油戻し管131a〜131cの連通管134との接続部の下流側に設けられた電磁弁である。
【0065】
第1、第2及び第3減圧手段136a〜136cは、各油戻し管131a〜131c又は連通管134に設けられ、油分離器128a〜128cから各圧縮機121a〜121cの吸入側及び連通管134へ流す油を減圧するための手段である。具体的には、第1、第2及び第3減圧手段136a〜136cは、各油戻し管131a〜131cの連通管134との接続部の上流側に設けられたキャピラリである。
【0066】
また、空気調和装置101は、各圧縮機構111a〜111cの運転/停止状態(具体的には、第1圧縮機構111aの第1圧縮機121a、第2圧縮機構111bの第1圧縮機121b及び第3圧縮機構111cの第1圧縮機121c)を検知して、第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cを開閉操作するための均油制御手段141をさらに備えている。具体的には、均油制御手段141は、第1、第2及び第3圧縮機構111a〜111cの運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機の吸入側に油が供給されるように制御するための手段である。本実施形態では、均油制御手段141は、均油回路142の連通管134等とともに、均油ユニット140に組み込まれている。
【0067】
(2)空気調和装置及び均油回路の動作
次に、本実施形態の空気調和装置101及び均油回路142の動作について、図3〜図5を用いて説明する。ここで、図4は、第1熱源ユニット102a内の圧縮機構111aの冷媒回路及び油回路を示す図である。図5は、図3の圧縮機構及び均油回路の部分のみを簡略化して示した図であって、熱源ユニット102a〜102cの各圧縮機構111a〜111cと均油回路142との接続状態を示している。
【0068】
<1>部分負荷運転(第1熱源ユニットのみを運転)
空気調和装置101の第1熱源ユニット102aのみを運転する場合、圧縮機構111aを構成する第1圧縮機121aを起動する。すると、冷媒吸入母管124から冷媒ガスとともに油が第1分岐吸入配管125を経由して第1圧縮機121aに吸入される。そして、第1圧縮機121aに吸入された冷媒ガスは、圧縮・吐出され、第1油分離器128aに流入する。このとき、第1圧縮機121aから吐出された冷媒ガスには、余剰の油が同伴しているため、第1油分離器128aにおいて、この余剰の油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第1油分離器128aの出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管139に流入する。
【0069】
このとき、均油制御手段141は、第1熱源ユニット102aの第1圧縮機構111aの運転状態(具体的には、第1圧縮機121aの運転状態)と、第2熱源ユニット102bの第2圧縮機構111b及び第3熱源ユニット102cの第3圧縮機構111cの停止状態とを検知して、第1油開閉手段135aに開指令を出し、かつ、第2及び第3油開閉手段135b、135cに閉指令を出している。この制御により、第1実施形態と同様、第1油分離器128aにおいて分離された油は、第1油戻し管131aを介して、第1分岐吸入配管125に戻されて、再度、冷媒ガスとともに第1圧縮機構111a(具体的には、第1圧縮機121a)に吸入される。このように、第1圧縮機構111aのみが運転する場合は、第1圧縮機構111aに油が供給され、他の圧縮機構111b、111cには油が供給されないようになっている。
【0070】
ここで、熱源ユニット102aにおいて、第1油分離器128aで分離された油は、第1油分離器128aの油出口から第1油戻し管131aを経由して、第2分岐吸入配管126に流入する。そして、第2分岐吸入配管126は、第1油戻し管131aとの接続部から冷媒吸入母管124との接続部に向かって下り勾配になるように設けられているため、第1油戻し管131aから第2分岐吸入配管126に流入する油には、重力が作用して、第2分岐吸入配管126内を下降して冷媒吸入母管124に送られる。そして、この冷媒吸入母管124に流入した油は、冷媒吸入母管124を流れる冷媒ガスに同伴して、再び、第1圧縮機121aに吸入される。また、冷媒吸入母管124は、第1分岐吸入配管125に向かって下り勾配になるように設けられているため、冷媒吸入母管124に流入した油が第1分岐吸入配管125の方向に流れやすくなっている。このようにして、第1圧縮機121aのみに油が供給されるような油供給の回路が形成される。
【0071】
次に、第1圧縮機121aの起動に続いて、さらに第1熱源ユニット102aの運転負荷を増加するために、第2圧縮機122を起動する。冷媒吸入母管124を流れる冷媒ガスの一部は、第2分岐吸入配管126を経由して第2圧縮機122に吸入される。このとき、第1油戻し管131aから第2分岐吸入配管126に送られる油は、第2分岐吸入配管126を流れる冷媒ガスに同伴して第2圧縮機122に吸入される。そして、第2圧縮機122に吸入された冷媒ガスは、第1圧縮機121aと同様に、圧縮・吐出され、第2油分離器129において、冷媒ガスと油とに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第2油分離器129の出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管139に流入する。
【0072】
ここで、第1熱源ユニット102aにおいて、第2油分離器129で分離された油は、第2油分離器129の油出口から第2油戻し管132を経由して、第3分岐吸入配管127に流入する。そして、第3分岐吸入配管127は、第2分岐吸入配管126と同様に、第2油戻し管132との接続部から冷媒吸入母管124との接続部に向かって下り勾配になるように設けられているため、第2油戻し管132から第3分岐吸入配管127に流入する油には、重力が作用して、冷媒吸入母管124に送られる。ここで、第3分岐吸入配管127は、第2分岐吸入配管126よりも第1分岐吸入配管125側、すなわち、冷媒ガスの流れの下流側に接続されている。このため、第3分岐吸入配管127から冷媒吸入母管124に流入した油は、冷媒吸入母管124を流れる冷媒ガスに同伴して、再び、第1圧縮機121aに吸入されて、第2圧縮機122に流入することがないようになっている。このようにして、第1圧縮機構111a内において、第1及び第2圧縮機121a、122のみに油が順に供給されるような油供給の回路が形成される。
【0073】
次に、第2圧縮機122の起動に続いて、第1熱源ユニット102aを全負荷運転にするために、第3圧縮機123を起動する。すると、冷媒吸入母管124を流れる冷媒ガスの一部は、第3分岐吸入配管127を経由して第3圧縮機123に吸入される。このとき、第2油戻し管132から第3分岐吸入配管127に送られる油は、第3分岐吸入配管127を流れる冷媒ガスに同伴して第3圧縮機123に吸入される。そして、第3圧縮機123に吸入された冷媒ガスは、第1及び第2圧縮機121a、122と同様に、圧縮・吐出され、第3油分離器130において、冷媒ガスと油とに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第3油分離器130の出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管139に流入する。
【0074】
ここで、第1熱源ユニット102aにおいて、第3油分離器130で分離された油は、第3油分離器130の油出口から第3油戻し管133を経由して、冷媒吸入母管124の第1分岐吸入配管125との接続部と、第3分岐吸入配管127との接続部との間の位置に流入する。このようにして、第1圧縮機構111aの第1、第2及び第3圧縮機121a、122、123の全てに油が順に供給されるような油供給の回路が形成される。
【0075】
<2>部分負荷運転(第1及び第2熱源ユニットを運転)
第1熱源ユニット102aの起動に続いて、さらに運転負荷を増加させるために、第2熱源ユニット102bの第2圧縮機構111bを起動する。ここで、第2圧縮機構111bを構成する圧縮機の動作は、第1圧縮機構111aの動作と同様であるので、説明を省略する。
【0076】
ここで、第1及び第2圧縮機構111a、111bが運転する場合、均油制御手段141は、第1及び第2圧縮機構111a、111bの運転状態と、第3圧縮機構111cの停止状態とを検知して、第1及び第2油開閉手段135a、135bに開指令を出し、かつ、第3油開閉手段135cに閉指令を出している。この制御により、第1実施形態における圧縮機21a、21b間の均油制御と同様に、第1及び第2圧縮機構111a、111b間で均油が行われて、運転中の第1及び第2圧縮機構111a、111bに油が供給される。
【0077】
<3>全負荷運転(第1、第2及び第3熱源ユニット102a〜102cを運転)
第2圧縮機構111bの起動に続いて、全負荷運転にするために、第3熱源ユニット102cの第3圧縮機構111cを起動する。ここで、第3圧縮機構111cを構成する圧縮機の動作は、第1及び第2圧縮機構111a、111bの動作と同様であるので、説明を省略する。
【0078】
ここで、圧縮機構111a〜111cが運転する場合、均油制御手段141は、圧縮機構111a〜111cの運転状態を検知して、第1、第2及び第3油開閉手段135a〜135cに開指令を出している。この制御により、第1実施形態における圧縮機21a〜21c間の均油制御と同様に、圧縮機構111a〜111c間で均油が行われて、運転中の圧縮機構111a〜111cに油が供給される。
【0079】
(3)空気調和装置及び均油回路の特徴
本実施形態の均油回路142では、第1実施形態の均油回路42と同様な均油制御を熱源ユニット102a〜102c間で行っている。
【0080】
このように、熱源ユニット102a〜102c間で均油制御を行うことによって、複数の熱源ユニットを備えた大容量の空気調和システムにおける均油制御の信頼性を向上させることができる。
【0081】
また、従来においては、ユーザーの要求に対応できるように、小容量から大容量にわたる多種類の熱源ユニットを製品化する必要があったが、複数台の小容量の熱源ユニットを上記の均油回路によって接続することによって、均油制御に対する信頼性の高い大容量の空気調和システムを構成することが可能になるため、多種類の容量の熱源ユニットを製品化する必要がなくなり、製作側でのコストダウンを図ることができる。
【0082】
さらに、各熱源ユニット102a〜102cには、連通管134を接続するための配管ノズルである接続管137a〜137cが設けられているため、熱源ユニット102a〜102cを並列接続する際に、連通管134をこれらの接続管137a〜137cに接続するだけで容易に均油回路142を設けることができる。
【0083】
また、上記のような均油回路142の一部(連通管134等)と均油制御手段141とをユニット化した均油ユニット140とを製品化しておくことで、現地施工を容易にできる。
【0084】
[第3実施形態]
(1)空気調和装置の冷媒回路及び均油回路の構成
図6は、本発明の圧縮機構の均油回路及びそれを備えた冷凍装置の一例としての第3実施形態の空気調和装置201の冷媒回路の概略図である。ここで、空気調和装置201は、複数台(本実施形態では、3台)の第1、第2及び第3熱源ユニット202a〜202cと、それに並列に接続された複数台の利用ユニット(図示せず)を備えている。この空気調和装置201は、第2実施形態の空気調和装置101と同様、複数の圧縮機を備えた第1、第2及び第3熱源ユニット202a〜202cを並列に接続することによって、大容量の空気調和システムを構成している。
【0085】
次に、第1、第2及び第3熱源ユニット202a〜202cについて説明する。ここで、第2及び第3熱源ユニット202b、202cは、第1熱源ユニット202aと同じ構成であるため、以下の説明では、第1熱源ユニット202aの詳細についてのみ記載し、第2及び第3熱源ユニット202b、202cの説明を省略する(図6中においても、第2及び第3熱源ユニット202b、202cの圧縮機構の一部を簡略化して図示している)。
【0086】
第1熱源ユニット202aは、主に、第1圧縮機構211aと、四路切換弁212と、熱源側熱交換器213とを有している。これらの機器211a、212、213は、利用ユニットとともに、冷媒配管によって接続されて空気調和装置201の冷媒回路を構成している。
【0087】
第1圧縮機構211aは、図6及び図7に示すように、利用ユニットから熱源ユニット202aに戻された冷媒ガスを圧縮するための機構であり、第1、第2及び第3圧縮機221a、222、223と、冷媒吸入母管224と、第1、第2及び第3分岐吸入配管225、226、227と、第1、第2及び第3油分離器228a、229、230と、分離器側油戻し管231a、232、233とを備えている。冷媒吸入母管224は、四路切換弁212の出口に接続されている。第1、第2及び第3油分離器228a、229、230の各出口の冷媒配管は、吐出合流配管239に合流されている。吐出合流配管239は、四路切換弁212の入口に接続されている。
【0088】
第1、第2及び第3圧縮機221a、222、223のうち、第1圧縮機221aは、熱源ユニット202aの運転中、常時運転する圧縮機であり、第2及び第3圧縮機222、223は、第1熱源ユニット202aの運転負荷に応じて、起動・停止を行う圧縮機である。
【0089】
第2分岐吸入配管226は、冷媒吸入母管224から分岐され、第2圧縮機222の吸入側に対応するように接続されている。第1分岐吸入配管225及び第3分岐吸入配管227は、第2分岐吸入配管226が冷媒吸入母管224から分岐された位置よりも下流側の位置で分岐され、第1圧縮機221a及び第3圧縮機223の吸入側に対応するように、それぞれ接続されている。また、第1、第2及び第3分岐吸入配管225、226、227は、冷媒吸入母管224との接続部に向かって下り勾配になるように設けられている。
【0090】
第1、第2及び第3油分離器228a、229、230は、第1、第2及び第3圧縮機221a、222、223によって圧縮された冷媒ガス中の油を分離するために、第1、第2及び第3圧縮機221a、222、223の吐出側にそれぞれ接続されている。ここで、第1油分離器228aは、2段階に油を分離するように構成されており、第1圧縮機221aの吐出側に接続され冷媒ガス中の油を分離する前段側油分離器251aと、前段側油分離器251aに接続され前段側油分離器251aで分離された油を溜める後段側油分離器252aとを有している。これにより、第1油分離器228aは、前段側油分離器251aにおいて冷媒ガス中から分離された油を速やかに後段側油分離器252aに送ることができるため、前段側油分離器251aから流出する冷媒ガスへの油の混入を少なくすることができるようになっている。
【0091】
分離器側油戻し管231aは、第1油分離器228aの油出口から第2圧縮機222の吸入側に接続されている。具体的には、分離器側油戻し管231aは、第1油分離器228aの後段側油分離器252aに接続されている。そして、分離器側油戻し管231aは、分離器側油開閉手段253aと、分離器側逆止手段254aと、分離器側減圧手段255aとを有している。分離器側油開閉手段253aは、第1油分離器228aから圧縮機222の吸入側へ油を供給/遮断するための電磁弁である。分離器側逆止手段254aは、第1油分離器228aから圧縮機222の吸入側への油の流れのみを許容する逆止弁である。分離器側減圧手段255aは、第1油分離器228aから第2圧縮機222の吸入側へ流す油を減圧するためのキャピラリである。
【0092】
また、第1油分離器228aの後段側油分離器252aには、後段側油分離器252a内のガス相部と第2圧縮機222の吸入側とを接続するガス戻し管259aが接続されており、前段側油分離器251aから後段側油分離器252aに送られて溜められた油中に混入した冷媒ガス等のガス成分を第2圧縮機222の吸入側に戻すことが可能となっている。そして、ガス戻し管259aは、後段側油分離器252aから第2圧縮機222の吸入側へ流す油を減圧するためのキャピラリからなる減圧手段260aを有している。
【0093】
分離器側油戻し管232は、第2油分離器229の油出口から第3圧縮機223の吸入側に接続されている。そして、分離器側油戻し管232は、第2油分離器229から第3圧縮機223の吸入側へ流す油を減圧するためのキャピラリからなる分離器側減圧手段237を有している。
【0094】
分離器側油戻し管233は、第3油分離器230から第1圧縮機221aの吸入側に接続されている。そして、分離器側油戻し管233は、第3油分離器230から第1圧縮機221aの吸入側へ流す油を減圧するためのキャピラリからなる分離器側減圧手段238を有している。
【0095】
分離器側油戻し管231aは、第1圧縮機221aが運転し、かつ、第2及び第3圧縮機222、223が停止している際に、重力によって冷媒吸入母管224に油が送られるように、第2圧縮機222の吸入側に接続されている。分離器側油戻し管232は、第1及び第2圧縮機221a、222が運転し、かつ、第3圧縮機223が停止している際に、重力によって冷媒吸入母管224に油が送られるように、第3圧縮機223の吸入側に接続されている。具体的には、第2及び第3分岐吸入配管226、227は、それぞれ、分離器側油戻し管231a、232との接続部から冷媒吸入母管224との接続部に向かって下り勾配になるように設けられている。
【0096】
以上のように第1熱源ユニット202aの構成について説明したが、第2熱源ユニット202bについても、第1熱源ユニット202aが第1圧縮機221aを含む第1圧縮機構211a、前段側油分離器251aと後段側油分離器252aとから構成された第1油分離器228a、ガス戻し管259a及び分離器側油開閉手段253aを有する分離器側油戻し管231aを備えているのと同様に、第1圧縮機221bを含む第2圧縮機構211b、前段側油分離器251bと後段側油分離器252bとから構成された第1油分離器228b、ガス戻し管259b及び分離器側油開閉手段253bを有する分離器側油戻し管231bを備えている。また、第3熱源ユニット202cについても、第1圧縮機221cを含む第3圧縮機構211c、前段側油分離器251cと後段側油分離器252cとから構成された第1油分離器228c、ガス戻し管259c及び分離器側油開閉手段253cを有する分離器側油戻し管231cを備えている。
【0097】
空気調和装置201は、各熱源ユニット202a〜202cの圧縮機構211a〜211c間を均油するための均油回路242をさらに備えている。均油回路242は、連通管234と、第1熱源ユニット202aの第1油分離器228a、均油側油戻し管235a及び接続管236aと、第2熱源ユニット202bの第1油分離器228b、均油側油戻し管235b及び接続管236bと、第3熱源ユニット202cの第1油分離器228c、均油側油戻し管235c及び接続管236cとから構成されている。
【0098】
均油側油戻し管235a〜235cは、熱源ユニット202a〜202cにそれぞれ設けられており、熱源ユニット202a〜202cの後段側油分離器252a〜252cと、第1圧縮機221a〜221cの吸入側とをそれぞれ接続し、第1油分離器228a〜228cにおいて分離された油を圧縮機構211a〜211cの吸入側(具体的には、冷媒吸入母管224)に送るための回路である。具体的には、均油側油戻し管235a〜235cは、各熱源ユニット202a〜202cの第1油分離器228a〜228cを構成する後段側油分離器252a〜252cに接続されており、均油側減圧手段256a〜256cと、第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cと、均油側逆止手段258a〜258cとを有している。
【0099】
連通管234は、均油側油戻し管235a〜235c同士を連通させるために、均油側油戻し管235a〜235cに設けられている。具体的には、接続管236a〜236cは、均油用油戻し管235a〜235cの第1油分離器228a〜228cと均油側油開閉手段257a〜257cとの間に設けられており、これらの接続管236a〜236cと連通管234とを接続することよって、各熱源ユニット202a〜202cの均油側油戻し管235a〜235c同士が連通されている。
【0100】
均油側減圧手段256a〜256cは、均油側油戻し管235a〜235cに設けられ、第1油分離器228a〜228cから圧縮機構211a〜211cの吸入側及び連通管234へ流す油を減圧するための手段である。具体的には、均油側減圧手段256a〜256cは、後段側油分離器252a〜252cと接続管236a〜236cとの間に設けられたキャピラリである。
【0101】
第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cは、均油側油戻し管235a〜235cにそれぞれ設けられ、第1油分離器228a〜228cから連通管234への油の流れを確保するとともに、第1油分離器228a〜228cから圧縮機構211a〜211cの吸入側へ油を供給/遮断するための手段である。具体的には、第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cは、均油側油戻し管235a〜235cの連通管234との接続部の下流側に設けられた電磁弁である。
【0102】
均油側逆止手段258a〜258cは、第1油分離器228a〜228cから圧縮機構211a〜211cの吸入側への油の流れのみを許容する逆止弁である。
【0103】
また、空気調和装置201は、各圧縮機構211a〜211cの運転/停止状態(具体的には、第1圧縮機構211aの第1圧縮機221a、第2圧縮機構211bの第1圧縮機221b及び第3圧縮機構211cの第1圧縮機221c)を検知して、第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cを開閉操作するための均油制御手段241をさらに備えている。具体的には、均油制御手段241は、第1、第2及び第3圧縮機構211a〜211cの運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機の吸入側に油が供給されるように制御するための手段である。
【0104】
(2)空気調和装置及び均油回路の動作
次に、本実施形態の空気調和装置201及び均油回路242の動作について、図6及び図7を用いて説明する。
【0105】
<1>部分負荷運転(第1熱源ユニットのみを運転)
空気調和装置201の第1熱源ユニット202aのみを運転する場合、圧縮機構211aを構成する第1圧縮機221aを起動する。すると、冷媒吸入母管224から冷媒ガスとともに油が第1分岐吸入配管225を経由して第1圧縮機221aに吸入される。そして、第1圧縮機221aに吸入された冷媒ガスは、圧縮・吐出され、第1油分離器228aに流入する。このとき、第1圧縮機221aから吐出された冷媒ガスには、余剰の油が同伴しているため、第1油分離器228aにおいて、この余剰の油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第1油分離器228aの出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管239に流入する。ここで、第1油分離器228aは、前段側油分離器251aと、後段側油分離器252aとから構成されているため、前段側油分離器251aにおいて冷媒ガス中から分離された油は、速やかに後段側油分離器252aに送られて、前段側油分離器251aから流出する冷媒ガスへの油の混入が少なくなっている。
【0106】
このとき、均油制御手段241は、第1熱源ユニット202aの第1圧縮機構211aの運転状態(具体的には、第1圧縮機221aの運転状態)と、第2熱源ユニット202bの第2圧縮機構211b及び第3熱源ユニット202cの第3圧縮機構211cの停止状態とを検知して、第1均油側油開閉手段257aに開指令を出し、かつ、第2及び第3均油側油開閉手段257b、257cに閉指令を出している。この制御により、第1油分離器228aにおいて分離された油は、均油側油戻し管235aを介して、第1圧縮機構211aの吸入側に戻されて、再度、冷媒ガスとともに第1圧縮機構211a(具体的には、第1圧縮機221a)に吸入される。このように、第1圧縮機構211aのみが運転する場合は、第1圧縮機構211aに油が供給され、他の第2及び第3圧縮機構211b、211cには油が供給されないようになっている。
【0107】
また、均油制御手段241は、第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cに対して、上記のような開閉指令を出すとともに、運転中の第1熱源ユニット202aの分離器側油開閉手段253aには開指令を出し、停止中の第2及び第3熱源ユニットの分離器側油開閉手段253b、253cには閉指令を出している。これにより、停止中の熱源ユニット202b、202cの油分離器228b、228c(具体的には、後段側油分離器252b、252c)内に溜まった油は、均油側油戻し管235b、235c及び連通管234を介して、第1熱源ユニット202aの均油側油戻し管235aに送られて、第1熱源ユニット202aの第1圧縮機構211aの吸入側に供給されるため、停止中の熱源ユニット202b、202cの圧縮機構211b、211cの吸入側に溜まらないようになっている。
【0108】
ここで、熱源ユニット202aにおいて、第1油分離器228aの後段側油分離器252aに送られた油は、後段側油分離器252aに一時的に溜められた後、油中に混入した冷媒ガス等のガス成分については、ガス戻し管259aを通じて第2圧縮機222の吸入側に送られ、他の液成分については、分離器側油開閉手段253aが開状態であるため、分離器側油戻し管231aを通じて第2圧縮機222の吸入側に送られる。そして、後段側油分離器252aから分離器側油戻し管231aを経由して、第2分岐吸入配管226に流入した油は、重力の作用により、第2分岐吸入配管226内を下降して冷媒吸入母管224に送られる。そして、この冷媒吸入母管224に流入した油は、他の圧縮機構211b、211cから連通管234を介して供給された油とともに、冷媒吸入母管224を流れる冷媒ガスに同伴して、再び、第1圧縮機221aに吸入される。
【0109】
次に、第1圧縮機221aの起動に続いて、さらに第1熱源ユニット202aの運転負荷を増加するために、第2圧縮機222を起動する。冷媒吸入母管224を流れる冷媒ガスの一部は、第2分岐吸入配管226を経由して第2圧縮機222に吸入される。このとき、ガス戻し管259a及び分離器側油戻し管231aから第2分岐吸入配管226に送られる油は、第2分岐吸入配管226を流れる冷媒ガスに同伴して第2圧縮機222に吸入される。そして、第2圧縮機222に吸入された冷媒ガスは、第1圧縮機221aと同様に、圧縮・吐出され、第2油分離器229において、冷媒ガスと油とに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第2油分離器229の出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管239に流入する。
【0110】
ここで、第1熱源ユニット202aにおいて、第2油分離器229で分離された油は、第2油分離器229の油出口から分離器側油戻し管232を経由して、第3分岐吸入配管227に流入する。そして、分離器側油戻し管232から第3分岐吸入配管227に流入する油は、重力の作用により、冷媒吸入母管224に送られる。そして、第3分岐吸入配管227から冷媒吸入母管224に流入した油は、冷媒吸入母管224を流れる冷媒ガスに同伴して、再び、第1圧縮機221aに吸入されて、第2圧縮機222に流入することがないようになっている。
【0111】
次に、第2圧縮機222の起動に続いて、第1熱源ユニット202aを全負荷運転にするために、第3圧縮機223を起動する。すると、冷媒吸入母管224を流れる冷媒ガスの一部は、第3分岐吸入配管227を経由して第3圧縮機223に吸入される。このとき、分離器側油戻し管232から第3分岐吸入配管227に送られる油は、第3分岐吸入配管227を流れる冷媒ガスに同伴して第3圧縮機223に吸入される。そして、第3圧縮機223に吸入された冷媒ガスは、第2圧縮機222と同様に、圧縮・吐出され、第3油分離器230において、冷媒ガスと油とに気液分離される。その後、冷媒ガスは、第3油分離器230の出口の冷媒配管を経由して吐出合流配管239に流入する。
【0112】
ここで、第1熱源ユニット202aにおいて、第3油分離器230で分離された油は、第3油分離器230の油出口から分離器側油戻し管233を経由して、第1分岐吸入配管225に流入する。このようにして、第1圧縮機構211aの第1、第2及び第3圧縮機221a、222、223の全てに油が順に供給される。
【0113】
<2>部分負荷運転(第1及び第2熱源ユニットを運転)
第1熱源ユニット202aの起動に続いて、さらに運転負荷を増加させるために、第2熱源ユニット202bの第2圧縮機構211bを起動する。ここで、第2圧縮機構211bを構成する圧縮機の動作は、第1圧縮機構211aの動作と同様であるので、説明を省略する。
【0114】
ここで、第1及び第2圧縮機構211a、211bが運転する場合、均油制御手段241は、第1及び第2圧縮機構211a、211bの運転状態と、第3圧縮機構211cの停止状態とを検知して、第1及び第2均油側油開閉手段257a、257bに開指令を出し、かつ、第3均油側油開閉手段257cに閉指令を出している。また、均油制御手段241は、運転中の第1及び第2熱源ユニット202a、202bの分離器側油開閉手段253a、253bに開指令を出す。この制御により、第1実施形態における圧縮機21a、21b間の均油制御と同様に、第1及び第2圧縮機構211a、211b間で均油が行われて、運転中の第1及び第2圧縮機構211a、211bに油が供給される。
【0115】
<3>全負荷運転(第1、第2及び第3熱源ユニットを運転)
第2圧縮機構211bの起動に続いて、全負荷運転にするために、第3熱源ユニット202cの第3圧縮機構211cを起動する。ここで、第3圧縮機構211cを構成する圧縮機の動作は、第1及び第2圧縮機構211a、211bの動作と同様であるので、説明を省略する。
【0116】
ここで、圧縮機構211a〜211cが運転する場合、均油制御手段241は、圧縮機構211a〜211cの運転状態を検知して、第1、第2及び第3均油側油開閉手段257a〜257cに開指令を出し、また、運転中の第1、第2及び第3熱源ユニット202a〜202cの分離器側油開閉手段253a〜253cに開指令を出す。この制御により、第1実施形態における圧縮機21a〜21c間の均油制御と同様に、圧縮機構211a〜211c間で均油が行われて、運転中の圧縮機構211a〜211cに油が供給される。
【0117】
(3)空気調和装置及び均油回路の特徴
本実施形態の均油回路242では、第2実施形態の均油回路142と同様な均油制御を熱源ユニット202a〜202c間で行っており、第2実施形態と同様な効果が得られる。
【0118】
また、本実施形態の均油回路では、熱源ユニット202a〜202cの第1油分離器228a〜228cを前段側油分離器251a〜251cと後段側油分離器252a〜252cとからなる2段分離式の油分離器にしているため、油分離器全体としての分離能力が向上している。
【0119】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0120】
(1)第1実施形態の油分離器を複数の圧縮機に対して共通に設けてもよい。
【0121】
(2)圧縮機の台数や型式は、第1、第2及び第3実施形態に限定されない。また、熱源ユニットの台数や各熱源ユニットの運転容量は、第2及び第3実施形態に限定されない。
【0122】
(3)第2実施形態において、熱源ユニット間を接続する連通管及び均油制御手段は、熱源ユニットと別のユニットで構成されているが、熱源ユニットに組み込まれてもよい。
【0123】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0124】
請求項1及び請求項2にかかる発明では、油分離器、油戻し配管、油開閉手段及び減圧手段を備えた均油回路によって、停止中の圧縮機構に油供給しないようにするとともに、運転中の圧縮機構に十分な油量を供給することができる。これにより、圧縮機構への油供給の信頼性を向上させることができる。しかも、前段側油分離器において冷媒ガス中から分離された油を速やかに後段側油分離器に送ることができるため、前段側油分離器から流出する冷媒ガスへの油の混入を少なくすることができる。
【0125】
請求項3にかかる発明では、前段側油分離器から後段側油分離器に送られて溜められた油中に混入した冷媒ガス等のガス成分を圧縮機構の吸入側に戻すことが可能となり、油分離器全体として油の分離能力を高めることができる。
【0126】
請求項4にかかる発明では、油開閉手段を油戻し管の連通管との接続部の下流側に設けているため、均油回路を構成する部品点数を少なくできる。
【0127】
請求項5にかかる発明では、減圧手段を各油戻し管の連通管との接続部の上流側に設けているため、均油回路を構成する部品点数を少なくできる。
【0128】
請求項6にかかる発明では、減圧手段としてキャピラリを用いているため、構成が簡単である。
【0129】
請求項7にかかる発明では、均油回路を制御するための均油制御手段を備えているため、複数の圧縮機構の運転/停止状態に応じて圧縮機構の油開閉手段を開閉操作することによって運転中の圧縮機構のみに油を供給することが可能である。これにより、圧縮機構の油供給に対する信頼性を向上させることができる。
【0130】
請求項8にかかる発明では、均油回路を制御するための均油制御手段によって、運転中の圧縮機構が複数台存在する場合においても、複数の圧縮機構のいずれか1台のみに断続的に油戻し配管を通じて油が供給されるため、結果的に、運転中の全ての圧縮機構に確実に油が供給される。これにより、圧縮機構の油供給に対する信頼性を向上させることができる。しかも、均油制御手段によって、開状態から閉状態へ操作しようとする油開閉手段と、閉状態から開状態へ操作しようとする油開閉手段とが過渡的に同時に開状態になるように制御しているため、油開閉手段が全て閉状態になって油分離器からの油の排出を阻害してしまう等の不具合を防ぐことができる。これにより、均油回路内の油の流れの切り換えを確実に行うことができる。
【0131】
請求項9にかかる発明では、複数の熱源ユニットを並列に接続した際に、停止中の圧縮機構に油供給しないようにするとともに、運転中の圧縮機構のみに油を供給することができるため、圧縮機構への油供給の信頼性を向上させることができる。しかも、前段側油分離器において冷媒ガス中から分離された油を速やかに後段側油分離器に送ることができるため、前段側油分離器から流出する冷媒ガスへの油の混入を少なくすることができる。
【0132】
請求項10にかかる発明では、前段側油分離器から後段側油分離器に送られて溜められた油中に混入した冷媒ガス等のガス成分を圧縮機構の吸入側に戻すことが可能となり、油分離器全体として油の分離能力を高めることができる。
【0133】
請求項11にかかる発明では、各熱源ユニットが油分離器と油戻し管と接続部とを備えているため、熱源ユニット間における均油が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる均油回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図2】 第1実施形態の均油回路の油開閉手段の制御状態を示す図。
【図3】 第2実施形態の均油回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図4】 第2実施形態の熱源ユニット内の圧縮機構の冷媒回路及び油回路を示す図。
【図5】 図3の各熱源ユニットの圧縮機構と均油ユニットとの接続状態を示す図。
【図6】 第3実施形態の均油回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図7】 第3実施形態の熱源ユニット内の圧縮機構の冷媒回路及び油回路を示す図。
【符号の説明】
1、101、201 空気調和装置(冷凍装置)
21a〜21c、111a〜111c、211a〜211c 圧縮機、圧縮機構
24a〜24c、128a〜128c、228a〜228c 油分離器
25a〜25c、131a〜131c、235a〜235c 油戻し管、均油側油戻し管
26、134、234 連通管
27a〜27c、135a〜135c、257a〜257c 油開閉手段、均油側油開閉手段
28a〜28c、136a〜136c、256a〜256c 減圧手段、均油側減圧手段
41、141、241 均油制御手段
42、142、242 均油回路
Claims (11)
- 冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構(211a〜211c)を備えた蒸気圧縮式の冷凍装置(201)において、前記複数の圧縮機構間の均油を行うための均油回路(242)であって、
前記複数の圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離するための油分離器(228a〜228c)と、
前記油分離器と前記各圧縮機構の吸入側とを接続し、前記油分離器において分離された油を前記各圧縮機構の吸入側に送ることが可能な油戻し管(235a〜235c)と、
前記各油戻し管同士を連通させるために前記各油戻し管に接続される連通管(234)と、
前記各油戻し管に設けられ、前記油分離器から前記連通管への油の流れを確保するとともに、前記油分離器から前記各圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断するように開閉操作される油開閉手段(257a〜257c)と、
前記各油戻し管又は前記連通管に設けられ、前記油分離器から前記各圧縮機構の吸入側及び前記連通管へ流す油を減圧するための減圧手段(256a〜256c)とを備え、
前記油分離器は、前記圧縮機構の吐出側に接続され冷媒ガス中の油を分離する前段側油分離器(251a〜251c)と、前記前段側油分離器に接続され前記前段側油分離器で分離された油を溜める後段側油分離器(252a〜252c)とを有しており、
前記油戻し管は、前記後段側油分離器に接続されている、
圧縮機構の均油回路(242)。 - 前記油分離器(228a〜228c)は、前記各圧縮機構(211a〜211c)に対応するように設けられている、請求項1に記載の圧縮機構の均油回路(242)。
- 前記後段側油分離器(252a〜252c)のガス相部と前記圧縮機構(211a〜211c)の吸入側とを接続するガス戻し管(259a〜259c)をさらに備えている、請求項1又は2に記載の圧縮機構の均油回路(242)。
- 前記油開閉手段(257a〜257c)は、前記油戻し管(235a〜235c)の前記連通管(234)との接続部の下流側に設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の圧縮機構の均油回路(242)。
- 前記減圧手段(256a〜256c)は、前記各油戻し管(235a〜235c)の前記連通管(234)との接続部の上流側に設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の圧縮機構の均油回路(242)。
- 前記減圧手段(256a〜256c)は、キャピラリである、請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮機構の均油回路(242)。
- 冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構(211a〜211c)と、
前記複数の圧縮機構間の均油を行うために設けられた請求項1〜6のいずれかに記載の均油回路(242)と、
前記複数の圧縮機構の運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機構に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機構の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機構に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御する均油制御手段(241)と、
を備えた冷凍装置(201)。 - 冷媒を圧縮するための複数の圧縮機構(21a〜21c、111a〜111c、211a〜211c)と、
前記複数の圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離するための油分離器(24a〜24c、128a〜128c、228a〜228c)と、前記油分離器と前記各圧縮機構の吸入側とを接続し、前記油分離器において分離された油を前記各圧縮機構の吸入側に送ることが可能な油戻し管(25a〜25c、131a〜131c、235a〜235c)と、前記各油戻し管同士を連通させるために前記各油戻し管に接続される連通管(26、134、234)と、前記各油戻し管に設けられ、前記油分離器から前記連通管への油の流れを確保するとともに、前記油分離器から前記各圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断するように開閉操作される油開閉手段(27a〜27c、135a〜135c、257a〜257c)と、前記各油戻し管又は前記連通管に設けられ、前記油分離器から前記各圧縮機構の吸入側及び前記連通管へ流す油を減圧するための減圧手段(28a〜28c、136a〜136c、256a〜256c)とを有しており、前記複数の圧縮機構間の均油を行うための均油回路(42、142、242)と、
前記複数の圧縮機構の運転/停止状態を検知して、停止中の圧縮機構に対応する油開閉手段を閉操作することによって、停止中の圧縮機構の吸入側に油が流れないように制御するとともに、運転中の圧縮機構が1台の場合、運転中の圧縮機構に対応する油開閉手段を開操作することによって、運転中の圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御し、運転中の圧縮機構が2台以上の場合、運転中の各圧縮機構に対応する油開閉手段間において、各油開閉手段のいずれか1つを所定時間にわたって開状態とし、かつ、他の油開閉手段を閉状態とするような開閉操作を所定時間の間隔で周期的に行うことによって、運転中の各圧縮機構の吸入側に油が供給されるように制御する均油制御手段(41、141、241)とを備え、
前記均油制御手段は、運転中の各圧縮機構に対応する油開閉手段を開閉操作する際に、開状態から閉状態へ操作しようとする油開閉手段と、閉状態から開状態へ操作しようとする油開閉手段とが過渡的に同時に開状態になるように制御する、
冷凍装置(1、101、201)。 - 冷媒を圧縮するための圧縮機構(211a〜211c)を備えた冷凍装置の熱源ユニット(202a〜202c)であって、
前記圧縮機構の吐出側に設けられ、冷媒ガス中の油を分離するための油分離器(228a〜228c)と、
前記油分離器から前記圧縮機構の吸入側へ油を供給/遮断可能な油開閉手段(257a〜257c)を有する油戻し管(235a〜235c)と、
前記油戻し管の前記油分離器と前記油開閉手段との間に設けられ、他の熱源ユニットの圧縮機構の油戻し管と接続可能にするための接続管(236a〜236c)とを備え、
前記油分離器は、前記圧縮機構の吐出側に接続され冷媒ガス中の油を分離する前段側油分離器(251a〜251c)と、前記前段側油分離器に接続され前記前段側油分離器で分離された油を溜める後段側油分離器(252a〜252c)とを有しており、
前記油戻し管は、前記後段側油分離器に接続されている、
冷凍装置の熱源ユニット(202a〜202c)。 - 前記後段側油分離器(252a〜252c)のガス相部と前記圧縮機構(211a〜211c)の吸入側とを接続するガス戻し管(259a〜259c)をさらに備えている、請求項9に記載の冷凍装置の熱源ユニット(202a〜202c)。
- 請求項9又は10に記載の複数の熱源ユニット(202a〜202c)と、
前記各熱源ユニットの接続管同士を接続する連通管(234)と、
を備えた冷凍装置(201)。
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