JP4259094B2 - 車両の上部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、センタピラーレスのドア開口を観音開き構造のフロントドア、リヤドアにより開閉可能に覆うと共に、ルーフ部に設けられたルーフ開口を開閉部材にて開閉可能に覆ったような車両の上部車体構造。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の側部車体としては次のような構造がある。すなわち、車体側部に仕切りのない連続したドア開口を設け、このドア開口をフロントドアとリヤドアとで開閉可能に覆い、フロントドアはその前部をフロントドアヒンジを介して車体に枢着し、リヤドアはその後部をリヤドアヒンジを介して車体に枢着し、これらフロントドアとリヤドアとからなるサイドドアを所謂観音開き構造に構成すると共に、フロントドアの後端部をリヤドアの前端部外側に重合させ、かつリヤドアの前端部内部には上下方向に延びる補強部材を設けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、車両の上部車体構造としては、車体のルーフ部に車室内と車外側とを連通するルーフ開口を設け、このルーフ開口を開閉部材で開閉可能に覆うと共に、上述の開閉部材を支持するルーフ開口フレームを設けた一般的なサンルーフがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−138864号公報
【特許文献2】
特開平10−297284号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の各従来構造を組合わせると、センタピラーレスのドア開口を、観音開き構造のフロントドア、リヤドアにより開閉可能に覆うと共に、ルーフ開口を開閉部材で開閉可能に覆った車両を構成することができる。
【0006】
上述のセンタピラーレスの車両は、センタピラーを有する車両に対して車体剛性が低いうえ、ルーフ開口が形成されると、車体剛性がさらに低下する問題点があり、このような車両においては車体剛性の確保および向上が要請されるものである。
【0007】
この発明は、ルーフ開口フレーム(サンルーフとキャンバストップの双方を含む)の側辺部に、該ルーフ開口フレームと、閉鎖状態のフロントドア、リヤドア自由端上部に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する荷重伝達部材を設けることで、この荷重伝達部材によりドア閉時の荷重(車幅方向外側から内側へ向かう荷重)を受止めてルーフ開口フレームに伝達して、荷重分散を図り、ルーフ開口を有するセンタピラーレス車両の車体剛性の確保、向上を図ることができる車両の上部車体構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両の上部車体構造は、車体側部の仕切りのない連続したドア開口を、前部が車体に開閉可能に枢着されたフロントドアと、後部が車体に開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆う一方、車体のルーフ部に設けられて車室と車外とを連通するルーフ開口と、上記ルーフ開口を開閉可能に覆う開閉部材と、上記開閉部材を支持するルーフ開口フレームとが設けられた車両の上部車体構造であって、上記ルーフ開口フレームの側辺部に、該ルーフ開口フレームと、閉鎖状態の両ドア自由端上部に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する荷重伝達部材が設けられたものである。
【0009】
上記構成のルーフ開口フレームは、サンルーフ用のフレームまたはキャンバストップ用のフレームの何れに設定されてもよく、また荷重伝達部材は真横に向けて設けてもよく、傾斜させて設けてもよい。
【0010】
上記構成によれば、上述の荷重伝達部材によりドア閉時の荷重(車幅方向外側から内側へ向かう荷重)を受止めてルーフ開口フレームに伝達して、荷重分散を図るので、ルーフ開口を有するセンタピラーレス車両の車体剛性の確保、向上を図ることができ、側突に対しても有利となる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記荷重伝達部材は側面から見てドア開口を閉鎖した状態下の両ドアの自由端部と車両の前後方向で重なるように設けられたものである。
【0012】
上記構成によれば、荷重伝達部材とドア自由端上部とが車両の前後方向で重なっているので、ドア閉時の荷重をルーフ開口フレームに伝達しやすく、このため、より一層効率的に荷重分散を図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記荷重伝達部材の一端はルーフ開口フレームに結合され、他端は両ドア閉鎖状態におけるルーフレールのドア自由端近傍に結合されたものである。
【0014】
上記構成によれば、荷重伝達部材を介してルーフ開口フレームとルーフレールとが一体化されるので、車幅方向に作用する荷重の外向き内向きにかかわらず、ルーフ開口フレームにて荷重を受止めることができ、この結果、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記両ドアの少なくとも何れか一方には、その自由端近傍に略上下方向に延設されたレインフォースメントが設けられ、上記両ドア閉鎖状態において荷重伝達部材はレインフォースメントの上部と側面視で車両の前後方向に重なるようにルーフレールに結合されたものである。
【0016】
上記構成のレインフォースメントは、縦インパクトバーまたはバーチカルレインフォースメントの何れに設定してもよい。
上記構成によれば、ドアの自由端近傍を補強するレインフォースメントを設けたので、車幅方向に作用するドア荷重をさらに良好に受止めて、車体剛性および側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0017】
この発明の一実施態様においては、上記両ドアの少なくとも一方には、該ドア自由端近傍上部に設けられたドア側ロック部と、ルーフレールのドア閉鎖時にドア側ロック部と対向する位置に設けられた車体側ロック部とが互いに係脱可能に構成され、ドアを車体にロック可能に構成されるドア上部ロック機構が設けられ、上記荷重伝達部材はドア上部ロック機構の車体側ロック部と結合されたものである。
【0018】
上記構成のドア側ロック部はドアラッチに設定し、車体側ロック部はストライカに設定してもよい。
上記構成によれば、荷重伝達部材はドア上部ロック機構の車体側ロック部と結合されているので、ドア閉時の荷重がルーフ開口フレームに効率よく伝達され、車体剛性がさらに向上すると共に、ドアの閉じ込み剛性感が向上する。
【0019】
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントの上部はドア側ロック部と結合されたものである。
上記構成のレインフォースメントは、縦インパクトバーに設定してもよい。
上記構成によれば、ドア閉時に上述のレインフォースメントと荷重伝達部材とがロックされるので、より一層良好な荷重伝達を図ることができ、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0020】
この発明の一実施態様においては、上記ドア上部ロック機構は、ルーフレールに設けられて下方へ突出したアームバーを有するストライカと、ドア自由端側上部に設けられてストライカのアームバーを係脱可能に受止めるドアラッチとを備え、上記荷重伝達部材はストライカに一端が結合され、ルーフ開口フレームに他端が結合されるガセットに設定されたものである。
【0021】
上記構成によれば、ルーフ開口がない車両に対して上述のガセットのみを交換するとよく、ドアラッチおよびストライカの部品共通化を図ることができ、また、デザイン自由度が高く、コストダウンを図ることができる。
【0022】
この発明の一実施態様においては、上記ストライカとガセットの一端とがルーフレールに共締めされたものである。
上記構成によれば、車体およびストライカにガセット結合のための変更が不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0023】
この発明の一実施態様においては、上記ドア自由端の下部がサイドシルにロックされるドア下部ロック機構を備えたものである。
上記構成によれば、ドア自由端の上部および下部がドア開口の上下両縁部にそれぞれロックされるので、ドア閉時においてドアがルーフ開口フレームおよびサイドシルに一体化され、これにより車体のねじり剛性などの車体剛性が向上し、側突に対する安全性を確保、向上させることができる。
【0024】
この発明の一実施態様においては、上記両ドアの少なくとも何れか一方には、その自由端近傍に略上下方向に延設されたレインフォースメントが設けられ、上記ドア下部ロック機構はレインフォースメント下部と結合されたものである。
上記構成によれば、車体剛性および側突に対する剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0025】
この発明の一実施態様においては、上記リヤドアの自由端上部とルーフ開口フレームとの間に荷重伝達部材が設けられ、リヤドア前部にフロントドア後部がロックされるロック機構を備えたものである。
【0026】
上記構成によれば、乗員の位置に対して望ましい位置にルーフ開口フレームを配設することができ、車体剛性を確保しつつ、開閉部材の配設自由度向上を図ることができる。
【0027】
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ開口フレームはフロントヘッダに対して前後方向に所定間隔を隔てて配設され、上記ルーフ開口フレームの前端部がフロントヘッダに連結部材を介して連結されたものである。
【0028】
上記構成によれば、ルーフ開口フレームとフロントヘッダとの間に、開閉部材を駆動する駆動手段(モータ、ハンドル参照)の配置スペースを確保しつつ、荷重をフロントヘッダにも伝達することができて、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0029】
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ開口フレームの両側には車両の前後方向に延設されて開閉部材の支持部を摺動可能に支持するレール部を有し、上記ルーフ開口フレームにおけるレール部の延長線上に上記連結部材が設けられたものである。
【0030】
上記構成によれば、ルーフ開口フレームの高剛性のレール部から連結部材を介してフロントヘッダに荷重を伝達、分散することができるので、車体剛性がさらに向上する。
【0031】
この発明の一実施態様においては、上記連結部材は、その他端が車体のフロントヘッダと、該フロントヘッダの車幅方向端部に隣接するルーフ部構成部材とに跨って結合されたものである。
【0032】
上記構成によれば、フロントヘッダに伝達された荷重をさらにルーフ部に伝達することができるので、荷重分散性がさらに向上し、より一層良好に車体剛性の向上を図ることができる。
【0033】
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ開口フレームは前後辺部および車幅方向辺部を有する略矩形状の開口を備え、上記開口の後辺部が荷重伝達部材の前端部より後方に位置し、かつ、荷重伝達部材の後端部に対して前側へオーバラップするように構成されたものである。
【0034】
上記構成によれば、上述のオーバラップ構造により、車幅方向の荷重が荷重伝達部材を介してルーフ開口フレームの全体に伝達されるので、荷重分散性がさらに向上して、車体剛性をさらに向上させることができる。
【0035】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の上部車体構造を示すが、まず図1〜図8を参照して車両のサイドドア構造について説明する。図1、図2において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。上述の各ドアヒンジ4,5はドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットを有するものである。
【0036】
上述のフロントドア2は、フロントドアヒンジ4,4を介して車体剛性部材としてのヒンジピラーに開閉可能に枢着され、上述のリヤドア3は、リヤドアヒンジ5,5を介してリヤボディに開閉可能に枢着され、これらの両ドア2,3により車両側部の仕切りのない連続したドア開口部15、つまり、センタピラーレスのドア開口部15を開閉可能に覆っている。
【0037】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドア本体6,7とドアサッシュ部8,9とウインドガラス10(但し、樹脂製のものも含む),フリップウインド部材11とで構成され、このうちドア本体6,7の内部には車両の前後方向に延びるインパクトバー12,13、横インパクトバー14が設けられている。
【0038】
この実施例の観音開き構造のドア2,3はフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0039】
上述の各ドア2,3はセンタピラーレスのドア開口部15を開閉するもので、図1、図2に示すようにフロントドア2の後端部にはリヤドア3に対して係脱可能なドアラッチ16(フロント側ロック部)を設け、このドアラッチ16がリヤドア3の前端部に設けられたストライカ29(リヤ側ロック部)でロックされ、リヤドア3の自由端部としての前端部上下には車体に対して係脱可能なドアラッチ17,18を設け、これらドアラッチ17,18はドア開口部15の上辺部および下辺部に設けた後述するボディ側のストライカ19,20(図7参照)でそれぞれロックされるように構成している。
【0040】
すなわち、フロントドア2後部のドアラッチ16と、リヤドア3前部のストライカ29とでロック機構が構成され、リヤドア3自由端上部のドアラッチ17(ドア側ロック部)とボディ側のストライカ19(車体側ロック部)とで、ドア上部ロック機構が構成され、リヤドア3自由端下部のドアラッチ18(ドア側ロック部)とボディ側のストライカ20(車体側ロック部)とで、ドア下部ロック機構が構成されている。
【0041】
図3は右側のサイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図、図4は図3のA−A線に沿う部分断面図であって、フロントドア2とリヤドア3との閉鎖時には図4に示すように、リヤドア3の前部外側に対してフロントドア2の後部が所定量重なり合うようなオーバラップ構造となる。
【0042】
上述のフロントドア2はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを備え、ドアインナパネル22には図3に示すように2つの開口部23,24(ドアモジュール取付け用の開口部)と、これら開口部23,24間に位置して斜め方向つまり前高後低状に傾斜して上下方向に延びる仕切り部25とが形成されている。
【0043】
上述のリヤドア3は、2部材に分割形成されたドアアウタパネル26,28と、ドアインナパネル27とを備え、これらの各パネル26,27,28はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金にて形成されると共に、リヤドア3の前部縦辺部を構成するドアアウタパネル28の所定部には、フロントドア2のドアラッチ16に対応するようにストライカ29が取付けられて、リヤドア3前部にフロントドア2後部がロックされるように構成している。
【0044】
図5は右側のフロントドア2を車室内側から見た状熊で示す側面図であって、図5および図4に示すように、フロントドア2の後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのフロントドアリヤレインフォースメント30が設けられており、このフロントドアリヤレインフォースメント30によりドア剛性の向上を図ると共に、側突に対する剛性を向上させて、車両の側突時のフロントドア2の車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0045】
また、上述のフロントドアリヤレインフォースメント30の上端部はドアサッシュ部8の後部縦辺部8a内に連続して延びる延出部31を備え、サッシュ剛性の向上を図り、高速走行時の負圧により、シール部材が車外側へ吸い出されるのを防止すべく構成している。
【0046】
さらに、上述のフロントドアリヤレインフォースメント30の下端部にはフロントドア2の下部の前後辺に沿って前方に延びる延長部32を備えて、フロントドアリヤレインフォースメント30それ自体の剛性向上を図ると共に、フロントドア2下部の剛性向上を図るように構成している。
【0047】
そして、この延長部32から車体側のサイドシル33のサイドシルアウタ34(図7参照)に向けて凸状に突出したキャッチャピン35を設けている。
【0048】
このキャッチャピンはフロントドア2のみならず図3に示すようにリヤドア3の下部にも設けられており、各キャッチャピン35,36,37が略等間隔で前後方向に並ぶように構成されている。
【0049】
図6は右側のリヤドア3を車室内側から見た状態で示す側面図、図7は図6のB−B線矢視断面図であって、図6、図7に示すようにリヤドア3下部におけるドアインナパネル27の所定部にはシートベルトリトラクタ38のブラケット39を取付けるための開口部40が形成されている。
【0050】
また、図4、図6、図7に示すようにリヤドア3の前部縦辺部には該リヤドア3のドアサッシュ部9を含む略全高にわたって上下方向に沿って延びる補強部材としてのバーチカルレインフォースメント41が配設されている。
【0051】
このバーチカルレインフォースメント41(剛性部材)はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて形成されると共に、図4に示すように車内側前部において車両の前後方向に延びる前部片41aと、この前部片41aの後端から車幅方向に延びる前面片41bと、この前面片41bの外端から車両前後方向後方に延びる側面片41cと、この側面片41cの後端から車両の前後方向後方で、かつ車幅方向内方に延びる後面片41dと、この後面片41dの内端から車両の前後方向後方に延びる後部片41eとを有するように断面略ハット状に形成されている。
【0052】
そして、上述の前部片41aはドアインナパネル27と、ドアアウタパネル28との間にサンドイッチ状に挟持固定され、前面片41bとドアアウタパネル28とが重合する部分には前述のストライカ29が取付けられ、後部片41eはドアインナパネル27の前後方向中間部内面に接合されている。
【0053】
さらに、図4に示すように、リヤドア3の後部縦辺部には該リヤドア3の上下方向に沿って延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント42が配設されている。
【0054】
このヒンジレインフォースメント42は車内側において車両の前後方向に延びる前部片42aと、車外側において車両の前後方向に延びる後部片42bと、これら両片42a,42bを接続して車幅方向に延びる接続片42cとを有するように、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて、断面略Z字状に形成されている。
【0055】
図4、図6、図7に示すように前述の横インパクトバー14はバーチカルレインフォースメント41の側面片41cと、ヒンジレインフォースメント42の後部片42bとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、この横インパクトバー14はその前後両端部がバーチカルレインフォースメント41、ヒンジレインフォースメント42と重合するように設けられており、この重合構造により、リヤドア3の側突に対する剛性の向上を図るように構成している。
【0056】
また、上述の横インパクトバー14は図7に断面形状にて示すように凹凸状に形成されていて、この凹凸構造により横インパクトバー14それ自体の剛性向上を図るように構成している。
【0057】
図6に示すように、上述のリヤドア3はその前部縦辺部が後傾するように形成されており、この前部縦辺部の前上角部3U(前側上部コーナ部)と、前下角部3D(前側下部コーナ部)より離間した部位と、の間を上下方向に略垂直に延びる縦インパクトバー43を設けている。
【0058】
この縦インパクトバー43は、高張力鋼のパイプ部材(剛性パイプ部材)にて形成されている。
また、図6に示すように上述のバーチカルレインフォースメント41は側面視において縦インパクトバー43と車両の前後方向にオーバラップするように配設されている。さらに詳しくは、図4に示すように上述のバーチカルレインフォースメント41とリヤドア本体7のドアインナパネル27との間には閉断面44が形成され、縦インパクトバー43はこの閉断面44内部に配設されたものである。
【0059】
さらに、上述の横インパクトバー14は図4、図6に示すように、その前部が縦インパクトバー43と車両の前後方向にてオーバラップすべく配設されている。
しかも、図4にフロントドア2およびリヤドア3をそれぞれ閉鎖状態で示すように、両ドア2,3の閉鎖時にはフロントドアリヤレインフォースメント30がリヤドア3の前部縦辺部に設けられたバーチカルレインフォースメント41と重なり合うように配設されており、この重合構造により、該重合部の剛性向上を図って、側突時のサイドドアの車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0060】
ところで、図7に示すように、リヤドア3内の下部には断面凹状のドアラッチレインフォースメント45を設けている。
このドアラッチレインフォースメント45の車外側立上り片はリベット46(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント41の下部に固定する一方、車内側立上り片はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材47を用いて、ブラケット39および後述する縦インパクトバー43の下端ブラケット50と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0061】
上述の縦インパクトバー43は図7、図8に示すように上端ブラケット48、中間ブラケット49、下端ブラケット50を用いて、バーチカルレインフォースメント41およびドアインナパネル27に固定されている。
【0062】
ここで、上端ブラケット48は断面略半円形状の保持部48aを有する外部ブラケット48Aと、断面略半円形状の保持部48b有する内部ブラケット48Bとの2部材から成り、これら両ブラケット48A,48Bを接合して、縦インパクトバー43の上端部を保持すると共に、外部ブラケット48Aはリベット51(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント41の上部に固定し、内部ブラケット48Bはボルト、ナット等の取付け部材52…を用いて、ドアラッチ17およびショルダベルトアンカ用のアンカブラケット53と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0063】
また、中間ブラケット49は断面略半円形状の保持部49aと、上部取付け片49bと、下部取付け片49cとを備え、図4にも示すように、保持部49aで縦インパクトバー43の中間部を保持すると共に、上部取付け片49bはボルト、ナット等の取付け部材54を用いて、ブラケット39と共にドアインナパネル27に共締め固定し、下部取付け片49cはリベット55(取付け部材)を用いて横インパクトバー14と共にバーチカルレインフォースメント41に共締め固定している。
【0064】
すなわち、縦インパクトバー43の上下方向の中間部は、バーチカルレインフォースメント41とドアインナパネル27との双方に接続される中間ブラケット49によって支持されたものである。また横インパクトバー14と、バーチカルレインフォースメント41と、中間ブラケット49とが上述のリベット55にて共締め固定されたものである。
【0065】
さらに、下端ブラケット50は断面略半円形状の保持部50aと前後の取付け片50b,50cとを備え、保持部50aで縦インパクトバー43の下端部を保持すると共に、前後の取付け片50b,50cはボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材47を用いて、ドアラッチレインフォースメント45およびブラケット39と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
なお、上述の上端ブラケット48、中間プラケット49、下端ブラケット50の所定部は縦インパクトバー43の外周部に溶接固定されている。
【0066】
ここで、図7に示すようにリヤドア3のロック機構、つまり上部のドアラッチ17と下部のドアラッチ18とは縦インパクトバー43の上下両端部に取付けられている。詳しくは、上部のドアラッチ17は縦インパクトバー43の上端部に内部ブラケット48Bを介して取付けられており、下部のドアラッチ18は縦インパクトバー43の下端部に下端ブラケット50およびドアラッチレインフォースメント45を介して取付けられている。
【0067】
図7において車体側上部のルーフパネル56の側部にはルーフレールアウタ57とルーフレールインナ58とを接合すると共に、このルーフレールインナ58には前述のストライカ19を取付けている。
【0068】
また、車体側下部のフロアパネル59の側部には、サイドシルインナ60とサイドシルアウタ34とから成るサイドシル33を接合すると共に、上述のサイドシルアウタ34の所定部には前述のストライカ20を取付けていて、車体側のこれらの各ストライカ19,20にリヤドア3の縦インパクトバー41の上下両端部に取付けたドアラッチ17,18が係合するように構成している。
【0069】
すなわち、リヤドア3の自由端近傍上部に設けられたドア側ロック部としてのドアラッチ17と、このドアラッチ17に対向してボディ側に設けられた車体側ロック部としてのストライカ19とが互いに係脱可能に構成されて、リヤドア3を車体にロック可能と成すドア上部ロック機構が構成されている。
【0070】
また、リヤドア3の自由端近傍下部に設けられたドア側ロック部としてのドアラッチ18と、このドアラッチ18に対向してサイドシル33側に設けられた車体側ロック部としてのストライカ20とが互いに係脱可能に構成されて、リヤドア3を車体にロック可能と成すドア下部ロック機構が構成されている。
【0071】
ところで、図1に示すようにルーフ部を構成するルーフパネル56には、車室内と車外部とを連通するルーフ開口61を設け、このルーフ開口61を開閉部材の一例としてのパネル状のルーフガラス62(但し、樹脂製パネルを含む)で開閉可能に覆うように構成している。
【0072】
また、上述のルーフガラス62を支持する開口フレームの一例としてのスライディングルーフユニット63(図9参照)を設けている。
このスライディングルーフユニット63を取付けるためにルーフパネル56の下面には図10、図11に示すようにフィキシングプレート64を取付けている。
【0073】
図10はルーフ部を車室内側から見た状態で示す説明図、図11は図10のC−C線矢視に相当する断面図であって、上述のフィキシングプレート64は前辺部64Fと、後辺部64Rと、右辺部64Aと、左辺部64Bとを方形枠状に一体形成して構成され、ルーフ開口61の周辺部におけるルーフパネル56下面に固定されている。
【0074】
また、ルーフパネル56の前端部下面には車幅方向に延びるフロントヘッダ65を接合する一方、ルーフパネル56の後端部下面には車幅方向に延びるリヤヘッダ66を接合して、ルーフパネル56と各ヘッダ65,66との間には車幅方向に延びる閉断面を構成している。
【0075】
図12はフィキシングプレート64にスライディングルーフユニット63を取付けた状態で示す図10のD−D線矢視に相当する断面図、図13は図12の構成を車室内側から見た状態で示す説明図である。
【0076】
図9、図12、図13に示すように、上述のスライディングルーフユニット63は、その前辺部を構成する前側のクロスメンバ67と、その後辺部を構成する後側のクロスメンバ68と、左右側辺部を構成する支持フレーム69,69とを組合わせて略矩形状の開口70を有すると共に、上述の支持フレーム69,69の上部には車両の前後方向に延設されてルーフガラス62の支持部を摺動可能に支持する左右のレール部71,71を備えている。
【0077】
また、図9、図12に示すように、前後のクロスメンバ67,68と対応して、その上部には前後のアッパクロスメンバ72,73を一体的に形成すると共に、スライディングルーフユニット63の左右両側部にはスライディング機構74を設けている。
【0078】
図14は図7の要部拡大図、図15は図13のE−E線矢視断面図、図16は図13のG−G線矢視断面図、図17は図13のH−H線矢視断面図、図18は図13のJ−J線に沿う矢視断面図である。
【0079】
図7、図13、図14に示すように、スライディングユニット63の左右の両側辺部を構成する支持フレーム69,69には、該スライディングルーフユニット63と、閉鎖状態の両ドア2,3自由端上端に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する左右の荷重伝達部材75,75を設けている。
【0080】
図13から明らかなように、上述の左右の荷重伝達部材75,75は側面から見てドア開口部15を閉鎖した状態下の両ドア2,3の自由端部と車両の前後方向で重なるように設けられている。この実施例では、同図に示すように、リヤドア3の自由端上部とスライディングルーフユニット63の支持フレーム69との間に上述の荷重伝達部材75を略真横に向けて取付けている。
【0081】
また、図14に示すように、上述の荷重伝達部材75の上端部75aは、リベット等の複数の取付け部材76を用いて、フィキシングプレート64、レール部71の延長部71a、支持フレーム69の三者と共締め固定され、荷重伝達部材75の下端部75bは、ボルト77、ナット78等の取付け部材を用いて、ルーフレールインナ58における両ドア2,3閉鎖状態下のドア自由端近傍に結合されている。
【0082】
この実施例では、上述の荷重伝達部材75は逆L字形状のガセットにて構成され、この荷重伝達部材75の下端部75bは、ストライカ19のベース部19bおよびルーフレールインナ58と共締め固定されている。
【0083】
すなわち、図19に分解図で示すように、上述のストライカ19は取付け孔19c,19d,19eを有するベース部19bと、このベース部19bに一体固定された略U字状のアームバー19aとを備え、このアームバー19aが図7、図14に示すように下方へ突出すべく構成されている。
【0084】
また、荷重伝達部材75は上端部75aと下端部75bとを有し、下端部75bにはストライカ19の取付け孔19c,19d,19eと一致する取付け孔75c,75d,75eが形成され、上端部75aには上述のリベット76用の結合孔75f,75gが形成されている。
【0085】
さらに、ルーフレールインナ58にはストライカ19側の取付け孔19c,19d,19eおよび荷重伝達部材75側の取付け孔75c,75d,75eと一致する取付け孔58c,58d,58eが設けられている。
【0086】
そして、図14、図19に示す如く、予めルーフレールインナ58の閉断面側に溶接固定したナット78に対して、それぞれ一致する取付け孔19c,75c,58c、19d,75d,58d、19e,75e,58eからボルト77…を締付けることで、ルーフレールインナ58とストライカ19と、荷重伝達部材75との三者を共締め固定したものである。つまり、荷重伝達部材75はドア上部ロック機構の車体側ロック部としてのストライカ19と結合されたものである。
【0087】
また、上述の荷重伝達部材75は図1に示すように両ドア2,3の閉鎖状態下において、レインフォースメントとしての縦インパクトバー43の上部と側面視で車両の前後方向に重なるようにルーフレールインナ58に結合されたものである。
【0088】
一方、図12、図13に示すように、上述のスライディングルーフユニット63はフロントヘッダ65に対して車両の前後方向に所定間隔を隔てて配設されており、このスライディングルーフユニット63の前端部としての前側のクロスメンバ67の左右コーナ部がフロントヘッダ65に対して左右の連結部材79,79を介して連結されている。
【0089】
この実施例では、図13に示すように上述の連結部材79,79はスライディングルーフユニット63における左右のレール部71,71の延長線上に設けられている。
【0090】
また、図13の要部拡大図を図20に示すように、フロントピラーインナ80とフロントヘッダ65と、ルーフレールインナ58との車室内側には略T字状のフロントピラーレインフォースメント81を設け、上述の連結部材79の後端部79aは溶接等の結合手段によりレール部71の延長線上におけるスライディングルーフユニット63のクロスメンバ67に結合され、連結部材79の前端部79bはボルト、ナット等の結合部材82,82を用いて、フロントヘッダ65とフロントピラーレインフォースメント81との両者に跨って結合されている。
【0091】
一方、図13に示す如く、スライディングルーフユニット63の略矩形状の開口70の後辺部を構成する後側のクロスメンバ68は、同図に示すように荷重伝達部材75の前端部よりも後方に位置し、かつ荷重伝達部材75の後端部に対して前側へオーバラップするように構成されている。
【0092】
図13、図17に示すように上述の後側のクロスメンバ68の直後部におけるレール部71には断面略Z字状の取付けブラケット83を設け、この取付けブラケット83の車外側端部とルーフレールインナ58との間には連結ガセット84を取付けている。
【0093】
この連結ガセット84の車内側端部は図17に示すようにボルト85、ナット86等の取付け部材を用いて、フィキシングプレート64および取付けブラケット83と共締め固定され、連結ガセット84の車外側端部は同図に示すようにボルト87、ナット88等の取付け部材を用いて、ルーフレールインナ58に締結固定されている。
【0094】
上述のレール部71は図14、図15、図16、図17に示すように車外側に延長部71aを有すると共に、内端部からルーフ開口61の内方に向けて略水平に突出し、かつ前後方向に延びる3本の平行なガイド片71b,71c,71dを有し、上部のガイド片71bと中間部のガイド片71cとの間の凹部には、図14に示すようにサンシェード89が配設されている。
【0095】
また、下部のガイド片71dにはモール部材90を用いてトップシーリング91の内端部を固定する一方、このトップシーリング91の外端部は、図14に示す如く、ルーフレールアウタ57とルーフレールインナ58との下側の接合部に嵌着したウエザストリップ92のリップ部92a上部に配設固定されている。
【0096】
なお、図中、93はルーフガラス62の周辺部に設けられたシール部材、図18の94,95はクロスメンバ67とフィキシングプレート64とを連結するためのボルト、ナット等の取付け部材である。また、以上の説明においては主として右側のサイドドア構造および車体構造について述べたが、左側の構造は右側のそれと対称に構成されている。さらに図中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示し、INは車両内方を示し、OUTは車両外方を示すものである。
【0097】
このように上記実施例の車両の上部車体構造は、車体側部の仕切りのない連続したドア開口部15を、前部が車体に開閉可能に枢着されたフロントドア2と、後部が車体に開閉可能に枢着されたリヤドア3とによって開閉可能に覆う一方、車体のルーフ部に設けられて車室と車外とを連通するルーフ開口61と、上記ルーフ開口61を開閉可能に覆う開閉部材(ルーフガラス62参照)と、上記開閉部材(ルーフガラス62参照)を支持するルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレームとしてのクロスメンバ67,68、支持フレーム69参照)とが設けられた車両の上部車体構造であって、上記ルーフ開口フレームの側辺部(支持フレーム69参照)に、該ルーフ開口フレームと、閉鎖状態の両ドア2,3自由端上部に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する荷重伝達部材75が設けられたものである。
【0098】
この構成によれば、上述の荷重伝達部材75によりドア閉時の荷重(車幅方向外側から内側へ向かう荷重)を受止めてルーフ開口フレーム(各要素67,68,69参照)に伝達して、荷重分散を図るので、ルーフ開口61を有するセンタピラーレス車両の車体剛性の確保、向上を図ることができ、側突に対しても有利となる。
【0099】
また、上記荷重伝達部材75は側面から見てドア開口部15を閉鎖した状態下の両ドア2,3の自由端部と車両の前後方向で重なるように設けられたものである。
【0100】
この構成によれば、荷重伝達部材75とドア自由端上部とが車両の前後方向で重なっているので、ドア閉時の荷重をルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)に伝達しやすく、このため、より一層効率的に荷重分散を図ることができる。
【0101】
さらに、上記荷重伝達部材75の一端はルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)に結合され、他端は両ドア2,3閉鎖状態におけるルーフレール(ルーフレールインナ58参照)のドア自由端近傍に結合されたものである。
【0102】
この構成によれば、荷重伝達部材75を介してルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)とルーフレール(ルーフレールインナ58参照)とが一体化されるので、車幅方向に作用する荷重の外向き内向きにかかわらず、ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)にて荷重を受止めることができ、この結果、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0103】
加えて、上記両ドア2,3の少なくとも何れか一方(この実施例ではリヤドア3)には、その自由端近傍に略上下方向に延設されたレインフォースメント(縦インパクトバー43参照)が設けられ、上記両ドア2,3閉鎖状態において荷重伝達部材75はレインフォースメント(縦インパクトバー43参照)の上部と側面視で車両の前後方向に重なるようにルーフレール(ルーフレールインナ58参照)に結合されたものである。
【0104】
この構成によれば、リヤドア3の自由端近傍を補強するレインフォースメント(縦インパクトバー43参照)を設けたので、車幅方向に作用するドア荷重をさらに良好に受止めて、車体剛性および側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0105】
また、上記両ドア2,3の少なくとも一方(この実施例ではリヤドア3)には、該ドア自由端近傍上部に設けられたドア側ロック部(ドアラッチ17参照)と、ルーフレール(ルーフレールインナ58参照)のドア閉鎖時にドア側ロック部(ドアラッチ17参照)と対向する位置に設けられた車体側ロック部(ストライカ19参照)とが互いに係脱可能に構成され、リヤドア3を車体にロック可能に構成されるドア上部ロック機構が設けられ、上記荷重伝達部材75はドア上部ロック機構の車体側ロック部(ストライカ19参照)と結合されたものである。
【0106】
この構成によれば、荷重伝達部材75はドア上部ロック機構の車体側ロック部(ストライカ19参照)と結合されているので、リヤドア3閉時の荷重がルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)に効率よく伝達され、車体剛性がさらに向上すると共に、リヤドア3の閉じ込み剛性感が向上する。
【0107】
さらに、上記レインフォースメント(縦インパクトバー43参照)の上部はドア側ロック部(ドアラッチ17参照)と結合されたものである。
この構成によれば、リヤドア3閉時に上述のレインフォースメント(縦インパクトバー43参照)と荷重伝達部材75とがロックされるので、より一層良好な荷重伝達を図ることができ、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0108】
加えて、上記ドア上部ロック機構は、ルーフレール(ルーフレールインナ58参照)に設けられて下方へ突出したアームバー19aを有するストライカ19と、ドア自由端側上部に設けられてストライカ19のアームバー19aを係脱可能に受止めるドアラッチ17とを備え、上記荷重伝達部材75はストライカ19に一端が結合され、ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)に他端が結合されるガセットに設定されたものである。
【0109】
この構成によれば、ルーフ開口61がない車両に対して上述のガセット(荷重伝達部材75参照)のみを交換するとよく、ドアラッチ17およびストライカ19の部品共通化を図ることができ、またデザイン自由度が高く、コストダウンを図ることができる。
【0110】
また、上記ストライカ19とガセット(荷重伝達部材75参照)の一端とがルーフレール(ルーフレールインナ58参照)に共締めされたものである。
この構成によれば、車体およびストライカ19にガセット(荷重伝達部材75参照)結合のための変更が不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0111】
さらに、上記リヤドア3自由端の下部がサイドシル33にロックされるドア下部ロック機構を備えたものである。
この構成によれば、リヤドア3自由端の上部および下部がドア開後部15の上下両縁部にそれぞれロックされるので、リヤドア3閉時においてドアがルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)およびサイドシル33に一体化され、これにより車体のねじり剛性などの車体剛性が向上し、側突に対する安全性を確保、向上させることができる。
【0112】
加えて、上記ドア下部ロック機構はレインフォースメント(縦インパクトバー43参照)下部と結合されたものである。
この構成によれば、車体剛性および側突に対する剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0113】
また、上記リヤドア3の自由端上部とルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)との間に荷重伝達部材75が設けられ、リヤドア3前部にフロントドア2後部がロックされるロック機構(ストライカ29参照)を備えたものである。
【0114】
この構成によれば、乗員の位置に対して望ましい位置にルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)を配設することができ、車体剛性を確保しつつ、開閉部材の配設自由度向上を図ることができる。
【0115】
さらに、上記ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)はフロントヘッダ65に対して前後方向に所定間隔を隔てて配設され、上記ルーフ開口フレームの前端部がフロントヘッダ65に連結部材79を介して連結されたものである。
【0116】
この構成によれば、ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)とフロントヘッダ65との間に、開閉部材(ルーフガラス62参照)を駆動する駆動手段(モータ、ハンドル参照)の配置スペースを確保しつつ、荷重をフロントヘッダ65にも伝達することができて、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0117】
加えて、上記ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)の両側には車両の前後方向に延設されて開閉部材(ルーフガラス62参照)の支持部を摺動可能に支持するレール部71を有し、上記ルーフ開口フレームにおけるレール部71の延長線上に上記連結部材79が設けられたものである。
【0118】
この構成によれば、ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)の高剛性のレール部71から連結部材79を介してフロントヘッダ65に荷重を伝達、分散することができるので、車体剛性がさらに向上する。
【0119】
また、上記連結部材79は、その他端が車体のフロントヘッダ65と該フロントヘッダ65の車幅方向端部に隣接するルーフ部構成部材(フロントピラーレインフォースメント81参照)とに跨って結合されたものである。
【0120】
この構成によれば、フロントヘッダ65に伝達された荷重をさらにルーフ部のルーフパネルに伝達することができるので、荷重分散性がさらに向上し、より一層良好に車体剛性の向上を図ることができる。
【0121】
さらに、上記ルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)は前後辺部および車幅方向辺部を有する略矩形状の開口70を備え、上記開口70の後辺部(クロスメンバ68参照)が荷重伝達部材75の前端部より後方に位置し、かつ、荷重伝達部材75の後端部に対して前側へオーバラップするように構成されたものである。
【0122】
この構成によれば、上述のオーバラップ構造により、車幅方向の荷重が荷重伝達部材75を介してルーフ開口フレーム(スライディングルーフユニット63のフレーム参照)の全体に伝達されるので、荷重分散性がさらに向上して、車体剛性をさらに向上させることができる。
【0123】
図21は車両の上部車体構造の他の実施例を示し、この実施例では、フロントヘッダ65とスライディングルーフユニット63の前側のクロスメンバ67とを接続する連結部材79に、該連結部材79の長手方向に沿い、かつ車室内側方向に突出するリブ79cを一体形成し、この連結部材79の剛性向上を図ると共に、荷重伝達効率の向上を図ったものである。
【0124】
このように構成しても、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図21において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0125】
図22は車両の上部車体構造のさらに他の実施例を示し、図13の構成に加えて、フロントヘッダ65の車幅方向中間部と、スライディングルーフユニット63の前側のクロスメンバ67の車幅方向中間部とを接続する連結部材79を設け、合計3つの連結部材79にて、フロントヘッダ65はクロスメンバ67とを連結して、荷重伝達効率の向上を図ったものである。
【0126】
図22の実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図22において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0127】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車体側部の仕切りのない連続したドア開口は、実施例のセンタピラーレスのドア開口部15に対応し、
以下同様に、
開閉部材は、パネル状のルーフガラス62に対応し、
ルーフ開口フレームは、スライディングルーフユニット63のフレーム(クロスメンバ67,68、支持フレーム69参照)に対応し、
ルーフ開口フレームの側辺部は、支持フレーム69に対応し、
ルーフレールは、ルーフレールインナ58に対応し、
レインフォースメントは、縦インパクトバー43に対応し、
ドアロック部は、ドアラッチ17に対応し、
車体側ロック部は、ストライカ19に対応し、
ドア下部ロック機構は、ドアラッチ18およびストライカ20に対応し、
リヤドア前部のロック機構は、ストライカ29に対応し、
開口の後辺部は、後側のクロスメンバ68に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0128】
例えば、スライディングルーフユニットに代えてキャンバストップ構造を採用してもよいことは勿論である。
【0129】
【発明の効果】
この発明によれば、ルーフ開口フレーム(サンルーフとキャンバストップの双方を含む)の側辺部に、該ルーフ開口フレームと、閉鎖状態のフロントドア、リヤドア自由端上部に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する荷重伝達部材を設けたので、この荷重伝達部材によりドア閉時の荷重(車幅方向外側から内側へ向かう荷重)を受止めてルーフ開口フレームに伝達して、荷重分散を図り、ルーフ開口を有するセンタピラーレス車両の車体剛性の確保、向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の上部車体構造を備えた車両の斜視図。
【図2】 車両の側面図。
【図3】 サイドドア構造を車室内側から見た状態で示す側面図。
【図4】 図3のA−A線矢視断面図。
【図5】 フロントドアの側面図。
【図6】 リヤドアの側面図。
【図7】 図6のB−B線矢視断面図。
【図8】 縦インパクトバーとブラケットの分解斜視図。
【図9】 スライディングルーフユニットの斜視図。
【図10】 ルーフ部を車室内側から見た状態で示す説明図。
【図11】 図10のC−C線矢視断面図。
【図12】 図10のD−D線矢視に相当する断面図。
【図13】 図12の構成を車室内側から見た状態で示す説明図。
【図14】 図7の要部拡大断面図。
【図15】 図13のE−E線矢視断面図。
【図16】 図13のG−G線矢視断面図。
【図17】 図13のH−H線矢視断面図。
【図18】 図13のJ−J線に沿う部分断面図。
【図19】 ストライカと荷重伝達部材とルーフレールインナの分解説明図。
【図20】 図13の要部拡大図。
【図21】 車両の上部車体構造の他の実施例を示す断面図。
【図22】 車両の上部車体構造のさらに他の実施例を車室内側から見た状態で示す説明図。
【符号の説明】
2…フロントドア
3…リヤドア
15…ドア開口部(ドア開口)
17,18…ドアラッチ(ドア側ロック部)
19,20…ストライカ(車体側ロック部)
19a…アームバー
29…ストライカ(ロック機構)
33…サイドシル
43…縦インパクトバー(レインフォースメント)
56…ルーフパネル(ルーフ部)
58…ルーフレールインナ(ルーフレール)
61…ルーフ開口
62…ルーフガラス(開閉部材)
63…スライディングルーフユニット
65…フロントヘッダ
67,68…クロスメンバ(フレーム)
69…支持フレーム(フレーム)
70…開口
71…レール部
75…荷重伝達部材
79…連結部材
81…フロントピラーレインフォースメント(ルーフ部構成部材)
Claims (15)
- 車体側部の仕切りのない連続したドア開口を、前部が車体に開閉可能に枢着されたフロントドアと、後部が車体に開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆う一方、
車体のルーフ部に設けられて車室と車外とを連通するルーフ開口と、
上記ルーフ開口を開閉可能に覆う開閉部材と、
上記開閉部材を支持するルーフ開口フレームとが設けられた車両の上部車体構造であって、
上記ルーフ開口フレームの側辺部に、該ルーフ開口フレームと、閉鎖状態の両ドア自由端上部に対応する部位との間に、車幅方向の荷重を伝達する荷重伝達部材が設けられた
車両の上部車体構造。 - 上記荷重伝達部材は側面から見てドア開口を閉鎖した状態下の両ドアの自由端部と車両の前後方向で重なるように設けられた
請求項1記載の車両の上部車体構造。 - 上記荷重伝達部材の一端はルーフ開口フレームに結合され、他端は両ドア閉鎖状態におけるルーフレールのドア自由端近傍に結合された
請求項1または2記載の車両の上部車体構造。 - 上記両ドアの少なくとも何れか一方には、その自由端近傍に略上下方向に延設されたレインフォースメントが設けられ、
上記両ドア閉鎖状態において荷重伝達部材はレインフォースメントの上部と側面視で車両の前後方向に重なるようにルーフレールに結合された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記両ドアの少なくとも一方には、該ドア自由端近傍上部に設けられたドア側ロック部と、ルーフレールのドア閉鎖時にドア側ロック部と対向する位置に設けられた車体側ロック部とが互いに係脱可能に構成され、
ドアを車体にロック可能に構成されるドア上部ロック機構が設けられ、
上記荷重伝達部材はドア上部ロック機構の車体側ロック部と結合された
請求項1〜4の何れか1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記レインフォースメントの上部はドア側ロック部と結合された
請求項4記載の車両の上部車体構造。 - 上記ドア上部ロック機構は、ルーフレールに設けられて下方へ突出したアームバーを有するストライカと、ドア自由端側上部に設けられてストライカのアームバーを係脱可能に受止めるドアラッチとを備え、
上記荷重伝達部材はストライカに一端が結合され、ルーフ開口フレームに他端が結合されるガセットに設定された
請求項5または6記載の車両の上部車体構造。 - 上記ストライカとガセットの一端とがルーフレールに共締めされた
請求項7記載の車両の上部車体構造。 - 上記ドア自由端の下部がサイドシルにロックされるドア下部ロック機構を備えた
請求項5〜8の何れか1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記両ドアの少なくとも何れか一方には、その自由端近傍に略上下方向に延設されたレインフォースメントが設けられ、
上記ドア下部ロック機構はレインフォースメント下部と結合された
請求項9記載の車両の上部車体構造。 - 上記リヤドアの自由端上部とルーフ開口フレームとの間に荷重伝達部材が設けられ、
リヤドア前部にフロントドア後部がロックされるロック機構を備えた
請求項1〜10の何れか1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記ルーフ開口フレームはフロントヘッダに対して前後方向に所定間隔を隔てて配設され、
上記ルーフ開口フレームの前端部がフロントヘッダに連結部材を介して連結された
請求項1〜11の何れか1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記ルーフ開口フレームの両側には車両の前後方向に延設されて開閉部材の支持部を摺動可能に支持するレール部を有し、
上記ルーフ開口フレームにおけるレール部の延長線上に上記連結部材が設けられた
請求項12記載の車両の上部車体構造。 - 上記連結部材は、その他端が車体のフロントヘッダと該フロントヘッダの車幅方向端部に隣接するルーフ部構成部材とに跨って結合された
請求項13記載の車両の上部車体構造。 - 上記ルーフ開口フレームは前後辺部および車幅方向辺部を有する略矩形状の開口を備え、
上記開口の後辺部が荷重伝達部材の前端部より後方に位置し、かつ、荷重伝達部材の後端部に対して前側へオーバラップするように構成された
請求項1〜14の何れか1に記載の車両の上部車体構造。
Priority Applications (5)
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