JP4248188B2 - コントローラ付き装置及び薬液注入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体と可動機構と駆動回路とを有する可動装置を動作制御するためのコントローラ技術に関し、特に、コントローラを常時清浄に維持することが容易なコントローラ付き装置及び薬液注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、医療現場で利用されているアンギオ装置は、レントゲン撮影の応用により被験者の血管画像を撮像することができ、CT(Computed Tomography)スキャナは、レントゲン撮影の応用により被験者の断層画像を撮像することができ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置は、磁気共鳴効果により被験者の断層画像をリアルタイムに撮像することができる。
【0003】
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を機械的に実行する可動装置として薬液注入装置も実用化されている。この薬液注入装置は注入ヘッドを有しており、この注入ヘッドにシリンジが着脱自在に装着される。
【0004】
シリンジは、薬液が充填されるシリンダ部材を有しており、このシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されている。一般的にシリンダ部材の末端外周にはシリンダフランジが形成されており、ピストン部材の末端外周にはピストンフランジが形成されている。
【0005】
薬液注入装置を使用する場合、薬液が充填されているシリンジのシリンダ部材を延長チューブで被験者に連結し、そのシリンダ部材を注入ヘッドに装着する。さらに、注入ヘッドは可動機構であるスライダ機構によりピストンフランジをシリンダ部材とは別個に保持し、そのスライダ機構でピストン部材をスライドさせる。これでシリンジから薬液が被験者に注入され、必要により吸引される。
【0006】
上述のような薬液注入装置には、最初の設定に対応して注入を自動的に実行するものもあるが、注入をリアルタイムに動作制御できるものもある。注入をリアルタイムに動作制御する薬液注入装置は、その装置本体にコントローラ部が一体に搭載されている製品もあるが、装置本体にコントローラユニットが有線接続されている製品もある。
【0007】
このようなコントローラユニットでは、例えば、コントローラ本体に操作部材がスライド自在に装着されており、この操作部材に連結された信号生成回路がコントローラ本体に内蔵されている。信号生成回路は、例えば、可変抵抗器からなり、操作部材のスライドに対応した駆動制御信号を生成する。
【0008】
コントローラ本体には、導線が被覆された湾曲自在な配線ケーブルの一端が装着されており、この配線ケーブルの他端が薬液注入装置の装置本体に装着されている。この装置本体にはスライダ機構を駆動する駆動回路が内蔵されており、この駆動回路とコントローラユニットの信号生成回路とが配線ケーブルの導線で結線されている。
【0009】
このような薬液注入装置では、作業者がコントローラユニットのコントローラ本体を把持して操作部材をスライドさせると、これに対応した駆動制御信号を信号生成回路が生成して配線ケーブルで装置本体の駆動回路に供給する。この駆動回路は供給される駆動制御信号に対応してスライダ機構を動作制御するので、これでシリンジのピストン部材がコントローラユニットの操作部材に対応してスライドされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような薬液注入装置では、別体の装置本体とコントローラ本体とが湾曲自在な配線ケーブルで接続されており、装置本体での注入動作をコントローラ本体で手動操作できるので操作性が良好である。
【0011】
しかし、前述のように薬液注入装置を使用する医療現場では、薬液注入装置を操作する手指を常時清浄に維持することが要望されている。これを実現するためには、少なくともコントローラユニットを消毒する必要があるが、信号生成回路を内蔵したコントローラ本体を消毒液や薫蒸などで消毒することは困難である。
【0012】
例えば、コントローラユニットの配線ケーブルを装置本体に着脱自在とし、コントローラユニットをディスポーザブルとすれば、コントローラユニットを常時清浄とすることは可能である。しかし、配線ケーブルや信号生成回路を有するコントローラユニットは安価ではなく、これをディスポーザブルとすることは実際には困難である。
【0013】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、常時清浄に維持することが容易なコントローラ付き装置及び薬液注入装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のコントローラ付き装置は、注入ヘッドの動作を制御する装置本体、及び、該装置本体を操作するためのコントローラユニット、を備えたコントローラ付き装置であって、
前記コントローラユニットは、
コントローラ本体と、
このコントローラ本体にスライド自在に装着されている操作部材と、
前記コントローラ本体に一端が装着されていて他端が前記装置本体に装着されている湾曲自在なアウターチューブと、
このアウターチューブの内部にスライド自在に配置されて一端が前記操作部材に装着されている湾曲自在なインナーワイヤと、
このインナーワイヤの他端に装着されていてスライド自在なスライダ部材と、
を有し、前記装置本体に着脱自在に装着されるように構成され、
前記装置本体は、
前記スライダ部材のスライドを検出するスライドセンサと、
このスライドセンサの検出結果に基づいて、前記注入ヘッドの動作を制御するための駆動制御信号を生成する信号生成手段と、を有している。
【0016】
このため、可動装置の装置本体とコントローラ装置のコントローラ本体とが湾曲自在なアウターチューブで接続されており、作業者がコントローラ本体の操作部材をスライドさせることで可動装置の駆動回路により可動機構が動作制御される。しかし、コントローラ本体にはスライドセンサおよび信号生成手段などの回路部品は搭載されていないので、例えば、コントローラ本体を消毒液や薫蒸などで消毒することが容易である。
【0017】
上述のようなコントローラ付き装置において、前記コントローラユニットが前記装置本体に着脱自在に装着されるものとすることも可能である。
【0018】
本発明の薬液注入装置は、シリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンジの前記シリンダ部材を保持するシリンダ保持機構、及び、保持された前記シリンジの前記ピストン部材を保持してスライドさせる可動機構、を有する注入ヘッドと、
該注入ヘッドの動作を制御するための、上記何れかのコントローラ付き装置と、を備えている。
【0019】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置の内部に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等で良い。
【0020】
また、本発明で云う各種手段は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の手段が1個の装置として形成されていること、ある手段が他の手段の一部であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複していること、等も可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
図2に示すように、本形態の可動装置である薬液注入装置100は、主要要素として注入ヘッド101と装置本体102を有しており、この装置本体102はスタンド103の上端に装着されている。装置本体102の側部にはアーム104が装着されており、このアーム104の先端に注入ヘッド101が装着されている。
【0022】
この注入ヘッド101は、図3に示すように、シリンダ保持機構となる凹部106が上面に形成されており、この凹部106で交換自在なシリンジ200のシリンダ部材201を保持する。凹部106の後方にはスライダ機構107が形成されており、このスライダ機構107は、凹部106に保持されたシリンジ200のピストン部材202を把持してスライドさせる。
【0023】
注入ヘッド101の後部には、可動機構として超音波モータ108が内蔵されており、この超音波モータ108のロータ部はネジ機構などによりスライダ機構107に連結されているので(図示せず)、このスライダ機構107は超音波モータ108の回転によりスライドする。
【0024】
本形態の薬液注入装置100では、図2に示すように、装置本体102に操作パネル121とディスプレイパネル122とが一体に搭載されており、後述するコントローラ装置130のコントローラユニット131が着脱自在に装着されている。
【0025】
図4に示すように、本形態の薬液注入装置100は、信号生成手段である統合制御回路123を有しており、この統合制御回路123に、操作パネル121とディスプレイパネル122とが接続されている。さらに、統合制御回路123には、モータ駆動回路124が接続されており、このモータ駆動回路124が超音波モータ108に接続されている。この超音波モータ108のロータ部にはロータリエンコーダ125が装着されており、このロータリエンコーダ125は統合制御回路123にフィードバック接続されている。
【0026】
モータ駆動回路124は、統合制御回路123から供給される駆動制御信号に対応して超音波モータ108を駆動し、ロータリエンコーダ125は、超音波モータ108の回転に対応した回転検出信号を統合制御回路123にフィードバック出力する。
【0027】
本形態の薬液注入装置100は、図1に示すように、コントローラ装置130を有しており、このコントローラ装置130は、薬液注入装置100の装置本体102に着脱自在なコントローラユニット131を有している。このコントローラユニット131は、樹脂製のボックス状のコントローラ本体132を有しており、このコントローラ本体132に操作部材133がスライド自在に装着されている。
【0028】
コントローラ本体132には、アウターチューブ135の一端が装着されており、このアウターチューブ135の他端には着脱ボックス136が装着されている。アウターチューブ135の内部には、インナーワイヤ137がスライド自在に配置されており、このインナーワイヤ137の一端が操作部材133に接続されている。例えば、アウターチューブ135は、湾曲自在で伸縮困難かつ高耐食性のビニルチューブなどからなり、インナーワイヤ137は、湾曲自在で伸縮困難かつ高耐食性のステンレスワイヤなどからなる。
【0029】
図5に示すように、着脱ボックス136および装置本体102の外面には、着脱自在に相互に係合する係合爪138,139が形成されているので、図1に示すように、コントローラユニット131の着脱ボックス136が装置本体102に着脱自在に装着されている。この装置本体102には、着脱ボックス136が装着される位置の内側にセンサボックス141が一体に形成されており、このセンサボックス141の内部にスライドセンサ142が装着されている。
【0030】
また、インナーワイヤ137の他端には平板状のスライダ部材143が装着されており、このスライダ部材143がセンサボックス141の内部にスライド自在に配置されている。スライダ部材143は、樹脂製の平板からなり、一面に第1ストライプ145が形成されているとともに、他面に第2ストライプ146が形成されている。
【0031】
これら第1および第2ストライプ145,146は、黒色バーと白色バーとが所定周期で交互に位置する光学ストライプからなり、図7(a)(b)に示すように、第1ストライプ145と第2ストライプ146とは、周期は同一であるが位相は1/4周期だけ相互に変位している。
【0032】
スライドセンサ141は、図6に示すように、スライダ部材143がスライド自在に位置する凹形状に形成されており、図4に示すように、スライダ部材143を介して相対する位置に第1センサ147と第2センサ148とが配置されている。
【0033】
これら第1および第2センサ147,148は、黒色と白色とを光学的に検出する光学センサからなり、図7(a)(c)に示すように、第1センサ147は、第1ストライプ145に対応した2値の第1検出信号を出力し、第2センサ148は、第2ストライプ146に対応した2値の第2検出信号を出力する。
【0034】
図4に示すように、スライドセンサ141の第1および第2センサ147,148は統合制御回路123に接続されており、この統合制御回路123は、第1および第2センサ147,148の第1および第2検出信号とロータリエンコーダ125の回転検出信号とから、駆動制御信号を生成してモータ駆動回路124に供給する。
【0035】
なお、本形態の薬液注入装置100は、図8に示すように、MRI装置300の撮像ユニット301の近傍で使用され、必要によりMRI装置300を制御するコンピュータシステム302に接続される。このコンピュータシステム302は、いわゆるパーソナルコンピュータからなり、データ処理装置であるコンピュータ本体311、データ表示装置であるディスプレイユニット312、キーボードユニット313、等を有している。
【0036】
[実施の形態の動作]
上述のような構成において、本形態の薬液注入装置100を使用する場合、作業者はMRI装置300の撮像ユニット301に位置する被験者に延長チューブでシリンジ200を連結し(図示せず)、図3に示すように、そのシリンジ200のシリンダ部材201を注入ヘッド101の凹部106に保持させるとともにピストン部材202をスライダ機構107に把持させる。
【0037】
また、上記の作業とは別個に、図5に示すように、消毒してあるコントローラユニット131を用意し、図6に示すように、そのスライダ部材143を薬液注入装置100のスライドセンサ142の凹溝に挿入させながら、図1に示すように、着脱ボックス136を装置本体102に装着する。
【0038】
つぎに、コントローラユニット131の操作部材133をコントローラ本体132の最後部に位置させてから、装置本体102の操作パネル121に初期設定の実行を入力操作することにより、スライダ部材143の初期位置をスライドセンサ142に検出させて統合制御回路123に初期設定する。
【0039】
このような状態で、作業者がコントローラ本体132を把持して操作部材133を前方にスライドさせると、これに対応してアウターチューブ135の内部をインナーワイヤ137がスライドし、スライダ部材143がスライドセンサ142に対してスライドする。
【0040】
すると、図7に示すように、このスライドセンサ141の第1および第2センサ147,148が、スライドするスライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146に対応した第1および第2検出信号を統合制御回路123に出力するので、この統合制御回路123は、第1および第2検出信号から駆動制御信号を生成してモータ駆動回路124に出力する。
【0041】
このモータ駆動回路124は、駆動制御信号に対応して超音波モータ108を駆動し、この超音波モータ108は、駆動制御信号に対応してロータ部が回転する。この超音波モータ108の回転に対応して注入ヘッド101のスライダ機構107がシリンジ200のピストン部材202を前方にスライドさせるので、これでシリンジ200のシリンダ部材201から被験者に薬液が注入されることになる。
【0042】
なお、上述のように統合制御回路123がモータ駆動回路124を介して超音波モータ108を駆動するとき、その回転に対応してロータリエンコーダ125が回転検出信号を統合制御回路123にフィードバック出力する。この統合制御回路123は、回転検出信号に対応して駆動制御信号を調整するので、コントローラユニット131の操作部材133のスライドに良好に対応してシリンジ200のピストン部材202がスライドされる。
【0043】
ただし、本形態の薬液注入装置100では、超音波モータ108の回転速度に予め上限が設定されているので、シリンジ200のピストン部材202をスライドさせる速度に上限が設定されている。このため、作業者がコントローラユニット131の操作部材133を無用に高速にスライドさせても、注入ヘッド101は上限以下の速度でしかシリンジ200のピストン部材202をスライドさせない。
【0044】
また、作業者がコントローラユニット131の操作部材133を後方にスライドさせると、注入ヘッド101がシリンジ200のピストン部材202を後方にスライドさせるので、例えば、被験者などからシリンジ200に薬液を吸引することも可能である。
【0045】
[実施の形態の効果]
本形態の薬液注入装置100は、上述のように装置本体102に有線接続されているコントローラ本体132の操作部材133を手動操作することで、注入ヘッド101のスライダ機構107を遠隔操作することができるので、その操作性が良好である。
【0046】
それでいて、装置本体102に着脱自在なコントローラユニット131に、スライドセンサ142や統合制御回路123などの回路部品が搭載されていないので、コントローラユニット131を消毒することが容易であり、コントローラユニット131を手動操作する作業者の手指を常時清浄に維持することができる。
【0047】
特に、コントローラ本体132やスライダ部材143などは高耐食性の樹脂などからなり、アウターチューブ135は高耐食性のビニルチューブなどからなり、インナーワイヤ137は高耐食性のステンレスワイヤなどからなるので、コントローラユニット131は溶液などで消毒しても腐食することがない。
【0048】
しかも、上述のように回路部品が搭載されていないコントローラユニット131は構造が簡単で安価なので、ディスポーザブルとして1回ないし数回の使用で廃棄することも容易であり、より確実にコントローラユニット131を清浄に維持することが可能である。
【0049】
さらに、スライドセンサ142や統合制御回路123などの回路部品は、磁気シールドされた装置本体102に内蔵されていてコントローラユニット131には搭載されていないので、本形態の薬液注入装置100は、MRI装置300の磁場に影響する磁気ノイズを発生することがない。
【0050】
しかも、コントローラユニット131のスライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146をスライドセンサ141の第1および第2センサ147,148が検出するので、簡単な構造で操作部材133のスライドを統合制御回路123が検出することができる。
【0051】
特に、スライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146は周期が同一で位相が相互に1/4周期だけ変位しているので、統合制御回路123は第1および第2センサ147,148の第1および第2検出信号からスライダ部材143のスライド方向も確実に検出することができる。
【0052】
さらに、作業者がコントローラユニット131の操作部材133を無用に高速にスライドさせても、注入ヘッド101は上限以下の速度でしかシリンジ200のピストン部材202をスライドさせないので、異常な圧力によるシリンジ200の破損を防止することができる。
【0053】
[実施の形態の変形例]
本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、本形態ではスライダ部材143の移動方向も検出するため、周期が同一で位相が相互に1/4周期だけ変位している第1および第2ストライプ145,146を、相対する位置に配置された第1および第2センサ147,148で個々に検出することを例示した。
【0054】
しかし、スライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146の周期および位相を同一としておき、その1/4周期だけ相互に変位した位置に第1および第2センサ147,148を配置しておくことも可能である(図示せず)。さらに、スライダ部材のストライプを1つのみとし、その1つのストライプを1/4周期だけ変位して並設された第1および第2センサで検出することも可能である(図示せず)。
【0055】
また、上記形態ではスライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146が光学ストライプからなり、スライドセンサ142の第1および第2センサ147,148が光学センサからなることを例示したが、例えば、第1および第2ストライプを磁気ストライプとして第1および第2センサを磁気センサとすることも可能である(図示せず)。
【0056】
さらに、上記形態ではインナーワイヤ137とスライダ部材143とが一体に固定されていることを例示したが、例えば、インナーワイヤ137とスライダ部材143とを着脱自在としておき、スライダ部材143を装置本体102に常駐させるようなことも可能である。
【0057】
その場合、インナーワイヤ137とスライダ部材143とを機械的な着脱機構や磁気的な着脱機構で装着することも可能であり、スプリングなどで装置本体102の外側に付勢したスライダ部材143を、インナーワイヤ137の先端に装着した部材で内側に押圧するようなことも可能である(図示せず)。
【0058】
また、上記形態では移動自在なスライダ部材143の第1および第2ストライプ145,146をスライドセンサ142の第1および第2センサ147,148で検出することを例示した。しかし、センサボックス141の一方の内側面に1個のストライプを形成するとともに他方の内側面にラインセンサからなるスライドセンサを配置しておき、このスライドセンサとストライプとの間隙に白紙状態のスライダ部材を移動自在に位置させることも可能である(図示せず)。この場合、スライドセンサが検出するストライプがスライダ部材により部分的に遮蔽されるので、これでスライドセンサがスライダ部材のスライドを検出することができる。
【0059】
さらに、上記形態ではコントローラユニット131を装着して動作制御する可動装置として薬液注入装置100を例示したが、本発明は各種の可動装置に適用可能である。また、上記形態では注入ヘッド101にシリンジ200が1個だけ装着され、コントローラ本体132に操作部材133が1個だけ装着されていることを例示したが、注入ヘッドに装着されるシリンジ200の個数を複数とし、それに対応した個数まで操作部材133がコントローラ本体132に装着されていることも可能である。
【0060】
例えば、実際にMRI装置300に使用されている薬液注入装置では(図示せず)、注入ヘッドに造影剤のシリンジと生理食塩水のシリンジとを並列に装着するものがある。このような場合、1個のコントローラ本体に2個の操作部材を装着することにより、注入ヘッドの2個のシリンジを個々に遠隔操作することが可能となる。
【0061】
また、上記形態ではコントローラユニット131の操作部材133のスライド位置に注入ヘッド101でのピストン部材202のスライド位置を同期させることを例示したが、例えば、コントローラユニット131の操作部材133のスライド位置に注入ヘッド101でのピストン部材202のスライド速度を対応させるようなことも可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明の薬液注入装置では、可動装置の装置本体とコントローラ装置のコントローラ本体とが湾曲自在なアウターチューブで接続されており、作業者がコントローラ本体の操作部材をスライドさせることで可動装置の駆動回路により可動機構が動作制御されるが、コントローラ本体にはスライドセンサおよび信号生成手段などの回路部品は搭載されていないので、例えば、容易にコントローラ本体を消毒することができ、コントローラ本体をディスポーザブルとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコントローラ装置の内部構造を示す模式的な縦断側面図である。
【図2】可動装置である薬液注入装置の外観を示す斜視図である。
【図3】シリンジを注入ヘッドに装着する状態を示す斜視図である。
【図4】薬液注入装置の回路構造を示す模式的なブロック図である。
【図5】薬液注入装置の装置本体からコントローラユニットを取り外した状態を示す模式的な縦断側面図である。
【図6】スライダ部材とスライドセンサとの位置関係を示す斜視図である。
【図7】第1および第2ストライプと第1および第2検出信号との関係を示す模式図である。
【図8】MRI装置の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 可動装置である薬液注入装置
102 装置本体
108 可動機構である超音波モータ
130 コントローラ装置
131 コントローラユニット
132 コントローラ本体
133 操作部材
135 アウターチューブ
137 インナーワイヤ
142 スライドセンサ
143 スライダ部材
145 第1ストライプ
146 第2ストライプ
147 第1センサ
148 第2センサ
200 シリンジ
201 シリンダ部材
202 ピストン部材
300 MRI装置
Claims (5)
- 薬液を注入するための注入ヘッドの動作を制御する装置本体、及び、該装置本体を操作するためのコントローラユニット、を備えたコントローラ付き装置であって、
前記コントローラユニットは、
コントローラ本体と、
このコントローラ本体にスライド自在に装着されている操作部材と、
前記コントローラ本体に一端が装着されていて他端が前記装置本体に装着されている湾曲自在なアウターチューブと、
このアウターチューブの内部にスライド自在に配置されて一端が前記操作部材に装着されている湾曲自在なインナーワイヤと、
このインナーワイヤの他端に装着されていてスライド自在なスライダ部材と、
を有し、前記装置本体に着脱自在に装着されるように構成され、
前記装置本体は、
前記スライダ部材のスライドを検出するスライドセンサと、
このスライドセンサの検出結果に基づいて、前記注入ヘッドの動作を制御するための駆動制御信号を生成する信号生成手段と、を有しているコントローラ付き装置。 - 前記スライダ部材は、所定周期の第1ストライプが一面に形成されているとともに前記第1ストライプと周期が同一で位相が1/4周期だけ変位した第2ストライプが他面に形成されている平板からなり、
前記スライドセンサは、相対する位置に配置されて前記第1ストライプに対応した2値の第1検出信号を出力する第1センサと前記第2ストライプに対応した2値の第2検出信号を出力する第2センサとを有しており、
信号生成手段は、前記第1検出信号と前記第2検出信号とから前記駆動制御信号を生成する請求項1に記載のコントローラ付き装置。 - 前記スライダ部材は、周期および位相が同一の第1ストライプと第2ストライプとが両面に個々に形成されている平板からなり、
前記スライドセンサは、前記第1および第2ストライプの1/4周期だけ相互に変位して相対する位置に配置されていて前記第1ストライプに対応した2値の第1検出信号を出力する第1センサと前記第2ストライプに対応した2値の第2検出信号を出力する第2センサとを有しており、
信号生成手段は、前記第1検出信号と前記第2検出信号とから前記駆動制御信号を生成する請求項1に記載のコントローラ付き装置。 - 前記スライダ部材は、所定の周期のストライプが一面に形成されている平板からなり、
前記スライドセンサは、前記ストライプの1/4周期だけ相互に変位した位置に並設されていて前記ストライプに対応した2値の第1検出信号を出力する第1センサと第2検出信号を出力する第2センサとを有しており、
信号生成手段は、前記第1検出信号と前記第2検出信号とから前記駆動制御信号を生成する請求項1に記載のコントローラ付き装置。 - シリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンジの前記シリンダ部材を保持するシリンダ保持機構、及び、保持された前記シリンジの前記ピストン部材を保持してスライドさせる可動機構、を有する注入ヘッドと、
該注入ヘッドの動作を制御するための、請求項1ないし4の何れか一項に記載のコントローラ付き装置と、
を備えた薬液注入装置。
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