JP4226253B2 - 重合開始剤としてのペルフルオロジアシルペルオキシド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、重合開始剤として広範な温度で使用されるペルフルオロジアシルペルオキシドに関する。
特に、この発明は、それぞれのペルフルオロアシルフルオライドから高収率で得られ、特に水性媒体中で重合開始剤として使用するとき高い加水分解安定性を有するペルフルオロジアシルペルオキシドに関する。重合開始剤の高い加水分解安定性は、重合方法に収率の改良を与え、一方重合開始剤のペルフルオル化構造が安定なペルフルオロアルキル末端基を有するポリマーを得させる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
ハロゲン化ジアシルペルオキシドを重合開始剤として使用することが従来技術で知られている。これらの化合物は、文献記載の各種方法を使用してそれぞれのアシルハライドからの合成で得ることができる。それぞれのペルフルオロアシルハライドから、H2O2とNaOHの存在下でのペルフルオロジアシルペルオキシドの合成が、例えばH.沢田、ケミカル レビュー 1996, 96巻1779〜1808頁に記載されている。ペルフルオロジアシルペルオキシドを合成する従来技術で、ペルフルオロアシルクロライドが、対応するペルフルオロアシルフルオライドより反応性であるため好んで使用されている。実際に、ペルフルオロアシルフルオライドは、対応するクロライドより合成収率が低い。他に、得られたペルフルオロジアシルペルオキシドが、その製造の反応媒体中で容易に加水分解をされることから、副反応を起こす。
【0003】
従来技術で重合開始剤として例示されたペルフルオロジアシルペルオキシドは水性媒体での重合法に使用されると低収率である。この欠点を克服するには、溶剤の存在下で重合させることであろう。しかし、溶剤中での重合は、水性媒体より、費用がかかる。加えて、環境上の影響がない特定の溶剤を使用する必要があり、そうでない溶剤ではその処理のための付加ユニットを必要とするであろう。さらに、水性媒体での重合は、一般に高い重合収率を与え、ポリマーの分子量の良好なコントロールがされる。
【0004】
従って、工業的見地から反応媒体中で加水分解されない開始剤を使用して水性媒体中で重合させるのが有利である。一方、非フルオル化開始剤、例えば過硫酸アンモニウムが知られ、このものは加水分解安定性が良好で、そのため水中の重合で良好な収率を与える。しかし、これらの開始剤は、不安定な末端基を有するポリマーを与える欠点があり、そのため最終ポリマーの高い安定性と高い純度を必要とする例えば光学的応用のような応用には使用できない。その使用には安定な末端基を得るための処理を必要とするであろう。
【0005】
英国特許第781,532号には、ペルフルオロ化またはクロロフルオロ化溶剤を使用し、開始剤の存在下でのペルフルオロオレフィンの重合が記載されている。その特許では、ペルフルオロ化ペルオキシドを水性媒体中で重合開始剤として使用することは、水の存在が、0℃以上の温度でペルオキシドそれ自体の不活性化をするためできないことを指摘している。
米国特許第3,671,510号には、どのようにペルフルオロジアシルペルオキシドが水の存在下で加水分解されるかを指摘し、そこでは開始剤の効力が強く拘束されそのためモノマーの変換が著しく減少する。これらの不都合を克服するため、この特許では、水性媒体中での重合開始剤として(ペルクロロフルオロ)ジアシルペルオキシドを使用することを示唆している。しかし、このペルオキシドの使用は、上記の不利益を有する不安定な末端基を有するポリマーを与える欠点を含む。
【0006】
ヨーロッパ特許第606,492号は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロペンの水性相での重合法に関して、ジフルオロアシルペルオキシドが、適当なペルフルオロアルキルカルボン酸の存在下での重合開始剤として使用されている。このペルフルオロアルキルカルボン酸は、ペルフルオロアシルペルオキシドの加水分解傾向を減少させる。しかし酸性媒体中での操作により、得られたポリマーラテックスの安定性が悪い欠点がある。
【0007】
ペルフルオロジアシルペルオキシドの加水分解のし易さは、低分子量の化合物でより強調される、沢田ら、Chem. Abs. vol. 112:117996bとWO 97/08142号参照。この特許出願には、得られたペルフルオロジアシルペルオキシドの加水分解傾向を制限する合成法を述べている。この方法の変数、例えば反応温度、反応剤の接触時間、反応剤の混合と割合を、十分に注意して決定し、反応中一定に厳密に維持しなければならない。これらの変数を加水分解を避けるのに有用な狭い範囲に維持するのに、超音波システムやマイクロエジェクターのような複雑な装置を使用する。この方法の欠点は、工業的スケールで行うのが難しいことである。
本出願人は、水性媒体中熱分解に対応する温度で長時間加水分解されない、分枝または環状構造の末端基を有するペルフルオロジアシルペルオキシドを意外にも見出した。それらの分解温度に従属し、−20℃〜200℃の広い温度範囲で、重合開始剤として使用でき、かつ改良収率(参考例を参照)を与える。
【0008】
【課題を解決するための手段】
従って、この発明の目的は、次の構造
【化6】
(式中、RfがFのとき、Rf'とRf''は共に−CF3であり、
Rfが−CF3のとき、Rf'とRf''はC1〜C3の線状または分枝状ペルフルオロオキシアルキル基である);
【0009】
【化7】
(式中、RvはF、ペルフルオロオキシアルキル、C1〜C3の線状または分枝状ペルフルオロアルキル基から選択され、
X1とX2はF、ペルフルオロアルキル、C1〜C3の線状または分枝状ペルフルオロオキシアルキル基から選択される);
【0010】
【化8】
(式中、n=1〜3、
X3はF、C1〜C3の線状または分枝状ペルフルオロアルキル基である、但し、n=3のとき、X3はFではない)
を有するペルフルオロジアシルペルオキシドで、
このペルフルオロジアシルペルオキシドは、水の存在下の熱分解定数Kd(sec-1)は、水の非存在下の熱分解定数に対し、実質的に変動しない条件を満たすものである。
【0011】
このことは、この発明のペルフルオロジアシルペルオキシドが、無水条件下で測定した半減時間の変動がなく、水性重合での開始剤として使用できることを意味する。そのため、この発明の化合物は、加水分解することなく、長時間2〜3日以上でも水性エマルジョン中での貯蔵後でも使用できる。これは、従来技術で知られたアシルペルオキシドに起こったことと異なり、アシルペルオキシドを直ちに用いる必要がないことから、工業的見地からのさらなる利点である。
【0012】
この発明のペルフルオロジアシルペルオキシドは、H2O2とNaOHの存在下、対応するペルフルオロアシルハライドから合成で得られる。特に、ペルフルオロアシルフルオライドをハロゲン化溶媒とH2O2と水酸化アルカリ金属(例えばNaOH、KOH)を含む水溶液で形成された二相系に添加して作られる。ハロゲン化溶媒は、1,1,2−トリクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、トリクロロフルオロメタン、ペルフルオロヘプタン、ペルフルオロポリエーテルであることができる。ペルフルオロアシルフルオライドの供給量はH2O2のモル当たり0.5〜2モルで、アルカリ金属水酸化物の量は、ペルフルオロアシルフルオライドのモル当たり0.8〜1.5モルの範囲である。系は、−15℃〜+20℃好ましくは−5℃〜+5℃の温度範囲に撹拌下に維持される。溶液における反応生成物含有の有機相を水相から分離して回収される。有機相を水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで無水化する。
【0013】
この発明のさらなる目的は、重合開始剤として上記のペルフルオロジアシルペルオキシドを使用する、1以上のフッ素化モノマーを溶媒または水性媒体中での重合方法である。
重合溶媒としては、フッ素化溶媒、好ましくは(ペル)フルオロアルカンまたは(ペル)フルオロポリエーテルが使用される。
上記のように、この発明の化合物は、重合タイプにより広い温度範囲で使用できる。これは、この発明のペルフルオロジアシルペルオキシドが意外に広い温度範囲で分解することから可能なことである。例えば、ビニリデンフルオライド(VDF)−ベースのポリマーの製造では低い重合温度(0℃〜10℃)を用いるのが好ましい。逆にあまり反応性でないモノマーの高含量を有するコポリマーの場合、例えば2,2,3−トリフルオロ−4−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(TTD)のコポリマーの場合、より高い温度(50℃以上)で重合を行うことが好ましい。
【0014】
特に、50℃〜80℃のオーダーの温度での重合反応には、構造(C)の化合物または、次式の構造(A)の化合物
【化9】
を用いるのが好ましい。
【0015】
−20℃〜+25℃のオーダーの低い温度での重合反応には、次式
【化10】
(式中、Rfが−CF3のとき、Rf'とRf''はC1〜C3の線状または分枝状(ペルフルオロオキシアルキル基)の構造(A)の化合物を使用するのが好ましい。さらに、(A)のアシルペルオキシドは、0℃より低い温度で溶媒中、重合開始剤として使用できる。
【0016】
この発明のペルフルオロジアシルペルオキシドの存在下で重合できるフッ素化モノマーとしては、次のものを挙げることができる。
− C2〜C8ペルフルオロオレフィン、例えばテトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HEP);
− C2〜C8水素化フルオロオレフィン、例えばビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、CH2=CH−Rfペルフルオロアルキルエチレン(式中RfがC1〜C6ペルフルオロアルキル)、ヘキサフルオロイソブテン;
− C2〜C8クロロフルオロオレフィン、例えばクロロトリフルオロエチレン(CTFE);
− CF2=CFORf(ペル)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)
(式中RfはC1〜C6(ペル)フルオロアルキル、例えばCF3、C2F5、C3F7);
− CF2=CFOX(ペル)フルオロオキシアルキルビニルエーテル
(式中XはC1〜C12アルキルまたは、C1〜C12オキシアルキルまたは、1以上のエーテル基を有するC1〜C12(ペル)フルオロオキシアルキル、例えばペルフルオロ−2−プロポキシプロピル);
− ペルフルオロジオキソール、例えば2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(TTD)、2,2−ビス−トリフルオロメチル−4,5−ジフルオロジオキソール(PPD);
− スルホン性モノマー、例えばCF2=CFOCF2CF2SO2F;
− フッ素化ジエン、例えばCF2=CFOCF2CF2CF=CF2、CF2=CFOCCl2CF2CF=CF2、CF2=CFOCF2OCF=CF2、CF2=CFOCF2OCCl=CF2、CF2=CFOC(CF3)2OCF=CF2 。
【0017】
水性媒体中での重合は、開始剤として作用するこの発明のペルフルオロジアシルペルオキシドの存在下での懸濁液、エマルジョンまたはマイクロエマルジョン中で行うことができる。開始剤の供給方法は連続でまたは重合開始時に単一添加ができる。ペルフルオロジアシルペルオキシド開始剤の量は、供給モノマー量に対し0.0001%〜5%(モル)の範囲である。
重合温度は2〜50barの圧下で−20℃〜80℃の範囲とすることができる。
【0018】
水性エマルジョン中の重合の場合には、界面活性剤の存在を必要とし、ペルフルオロオクタノエートあるいはアンモニウム、カリウムもしくはナトリウムペルフルオロオクタノエートの混合物、ペルフルオロノナノエート、ペルフルオロデカノエートのようなフッ素化界面活性剤が特に好ましい。特に、水性相での重合を界面活性剤としてペルフルオロポリエーテルの存在下で行うのが好ましい。このペルフルオロポリエーテルは、USP4,864,006に記載のようにマイクロエマルジョンの形で反応媒体に添加できる。
この発明を次の具体的実施例でさらに例証するかこれは単なる指示目的で発明の範囲を限定するものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施例1
化合物
【化11】
の合成
蒸留水15mlに溶解のNaOHの48.7mmol(1.95g)を機械的撹拌器、固体CO2コンデンサー、温度計と滴下ロートを備えた4頸フラスコに導入する。CCl2FCClF2溶媒の50mlを添加し、次いで系の温度を冷浴で約0℃に低下させる。57.5%のH2O2の4.6ml(H2O2の94mmolに相当)を導入し、次いで滴下ロートから(CF3)2CFCOFの47mmol(10.2g)を導入する。系の温度は0℃から8℃になる。反応の発熱量を冷浴でコントロールし、約2℃に維持する。10分後にフラスコの内容物を分液ロートに移し、有機層を中性になるまで蒸留水で洗浄し、無水NaSO4で脱水する。CCl2FCClF2中のペルオキシド濃度をヨウ素滴定で測定する。反応収率は70%。
【0020】
化合物[(CF3)2CFCOO]2の特徴付け
NMR19F スペクトル(CFCl3=0に関して):
−184ppm 1F;−75ppm 6F
IRスペクトル主要バンド(cm-1)
強度:(w)=弱;(m)=中位;(s)=強;(vs)=非常に強:
1853(m)、1824(m)、1309(m)、1264(s)
マススペクトル(E.I電子衝撃)、主要ピークとそれぞれの強度:
319(3)、281(3)、231(5)、181(5)、131(5)、69(100)
【0021】
分解定数
この発明のペルフルオロジアシルペルオキシドの熱分解定数Kd(sec-1)を、60℃、70℃、80℃に等しい異なる温度で、無水条件下で測定する。
溶媒としてのCCl2FCClF2を、6重量%に等しい過酸化物濃度を使用して、次の結果を得る。
Kd=4.4・10-5(60℃);16.2・10-5(70℃);57.8・10-5(80℃)
磁気撹拌下に過酸化物溶液ml当たりH2Oの0.5mlを導入し、有機層を滴定し、60℃、70℃と80℃の同温度で測定した分解定数は、それぞれの上記の熱分解定数と有意な変動をしないことが結果として見られた。
その他、上記の加水分解中、水性層のpHは、不変で、分解産物はCO2と(CF3)2CFCF(CF3)2のみである。
【0022】
実施例2
化合物
【化12】
の合成
合成法は実施例1に使用したものと等しく、但し次の量的変更をする。
(CF3)(CF3O)2CCOFを26mmol(7.8g)、NaOHを35mmol(1.39g)、蒸留水を15ml、57.5%H2O2を3.0ml(62mmol)、CCl2FCClF2溶媒を50ml。
90分の反応後IR分析でアシルフルオロイドの消失をみる。反応収率は46%
【0023】
化合物[(CF3)(CF3O)2CCOO]2の特徴付け
NMR19F スペクトル(CFCl3=0に関して):
−59ppm 6F;82ppm 3F
IRスペクトル主要バンド(cm-1)
強度:(w)=弱;(m)=中位;(s)=強;(vs)=非常に強:
1854(m)、1828(m)、1287(m)、1254(s)
マススペクトル(E.I電子衝撃)、主要ピークとそれぞれの強度:
263(6)、251(3)、135(2)、97(4)、69(100)
【0024】
分解定数
分解定数Kd(sec-1)をそれぞれの温度を無水条件下(溶媒としてCCl2FCClF2)で測定する。
Kd=1.8・10-5(5℃);7.6・10-5(15℃);46.2・10-5(25℃)
水の存在下の分解定数は、15℃の温度で、8mlの過酸化物溶液と8mlの水を磁気撹拌をし、有機層を滴定して測定する。水の非存在下のそれぞれの熱分解定数に対して意味のある変動は認められない。
【0025】
実施例3
化合物
【化13】
の合成
合成法は実施例1に使用したものと等しく、但し次の量的変更をする。
23mmolのアシルフルオライド(6.4g)、25mmolのNaOH(0.99g)、16mlの2回蒸留した水、2.1mlの57.5%H2O2(43mmol)と45mlのCCl2FCClF2溶媒。収率は56%である。
【0026】
化合物の特徴付け
NMR19F スペクトル(CFCl3=0に関して):
−55ppm 1F、−56ppm 3F、−59ppm 1F、−75ppm
1F、−90ppm 1F
IRスペクトル主要バンド(cm-1)
強度:(w)=弱;(m)=中位;(s)=強;(vs)=非常に強:
1857(m)、1828(m)、1349(m)、1236(s)
マススペクトル(E.I電子衝撃)、主要ピークとそれぞれの強度:
229(42)、163(21)、135(7)、116(3)、97(30)、78(4)、69(100)、50(6)
【0027】
分解定数
分解定数Kd(sec-1)をそれぞれの温度を無水条件下(溶媒としてCCl2FCClF2)で測定する。
Kd=3.1・10-5(20℃);11.7・10-5(30℃);50.2・10-5(40℃)
水の存在下の分解定数は、30℃の温度で、8mlの過酸化物溶液と8mlの水を磁気撹拌をし、有機層を滴定して測定する。水の非存在下のそれぞれの熱分解定数に対して意味のある変動は認められない。
【0028】
実施例4
実施例1で得たペルフルオロジアシルペルオキシド[(CF3)2CFCOO]2を、フッ化ビニリデン(VDF)ホモポリマーの製造用の懸濁液に重合開始剤として使用する。
1.2mlのCCl2FCClF2と20mlの2回蒸留した水に溶解した0.12mmolの[(CF3)2CFCOO]2を、磁気撹拌器を備えた50mlのスチール製反応器に導入する。充填したスチール製反応器を、室温にし、液体窒素中での濃縮および酸素の痕跡を除去するため10-3mbarの圧での蒸発を3サイクル行う。この工程の終わりに、22atmのVDFを反応器に導入し、この系を磁気撹拌下に57℃の温度に維持する。
オートクレーブの圧が15atmに減少したとき、20atmの値までモノマーの追加(restoration)をする。48時間後に、未反応モノマーを除去し、90%収率に等しいホモポリマー3.3gを得る。
【0029】
実施例5(比較)
この発明のペルフルオロアシルペルオキシド[(CF3)2CFCOO]2の代わりに線状構造の過酸化物[CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)COO]2を使用して実施例4のように行う。全ての他の反応パラメータを維持し、収率16%に等しいVDFホモポリマー0.5gを得る。
【0030】
実施例6
実施例2で得られた式[(CF3O)2(CF3)CCOO]2のペルフルオロジアシルペルオキシドをフッ化ビニリデン(VDF)ホモポリマーの製造用の溶液で重合開始剤として使用する。
1.4mlのCCl2FCClF2と8.6mlのペルフルオロポリエーテル溶媒(ガルデン(登録商標)LS−155)に溶解した0.15mmolの[(CF3O)2(CF3)CCOO]2を磁気撹拌器付きの50mlのスチール製反応器に導入する。充填した反応器を室温にし、液体窒素中での濃縮および酸素の痕跡を除去するため10-3mbarの圧での蒸発を3サイクル行う。これらの工程の終わりに、反応器を5℃に加熱、次いで気体VDFを溶媒に溶解したモノマーが気体モノマーの15atmの圧と平衡になるまで導入する。この系を磁気撹拌下5℃の温度で1時間維持し、その終わりに未反応モノマーを排気する。真空下120℃で5時間の熱処理後に65%の収率に相当するVDFホモポリマー3.3gを得る。
【0031】
実施例7(比較)
この発明の過酸化物[(CF3O)2(CF3)CCOO]2の代わりに線状構造の過酸化物[CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)COO]2を使用して実施例6のように行う。全ての他の反応パラメータを維持し、29%の収率に相当するVDFホモポリマー1.5gを得る。
【0032】
実施例8
実施例1で得た過酸化物[(CF3)2CFCOO]2をVDFホモポリマーの製造のためエマルジョン中、重合開始剤として使用する。
この実施例および続く全ての実施例でのエマルジョン中での重合において、「乳化剤」とはナトリウムで塩にしたマイクロエマルジョンで本出願人名のUSP4,846,006により作られるものを意味する。
0.106gの乳化剤と10.030gの2回蒸留した水、次いで短時間撹拌後に、CCl2FCClF2溶媒中0.15mmolの[(CF3)2CFCOO]2を含有する過酸化物溶液の1mlを、磁気撹拌器付の50mlのスチール製反応器に導入する。充填した反応器を、室温にし、液体窒素中の濃縮と酸素の痕跡を除去するため10-3mbar圧での蒸発を2サイクル行う。これらの工程の終わりに、25atmのVDFを反応器に導入し、次いで系を磁気撹拌下に、57℃の温度に維持する。6時間後に、未反応のVDFを脱気し、58%の収率に相当のホモポリマー2.1gを得る。
【0033】
実施例9(比較)
線状構造の過酸化物[CF3CF2CF2COO]2をVDFホモポリマーを作るエマルジョンでの重合開始剤として使用する。
0.104gの乳化剤、10.431gの2回蒸留した水と、次いで短時間撹拌後に、CCl2FCClF2溶媒中0.15mmolの[CF3CF2CF2COO]2を含有する過酸化物溶液1mlを、磁気撹拌器付50mlのスチール製反応器に導入する。充填した反応器を、室温にし、液体窒素中での濃縮、酸素痕跡を除去するため10-3mbar圧での蒸発を2サイクル行う。これら工程の終わりに、25atmのVDFを反応器に導入し、系を磁気撹拌下57℃の温度に維持する。6時間後に、未反応VDFを脱気し、14%の収率に相当のホモポリマー0.5gを得る。
【0034】
実施例10
実施例3で得た過酸化物[(CF3O)2(CF3)CCOO]2をフッ化ビニリデンホモポリマーの製造用エマルジョンでの重合開始剤として用いる。
0.108gの乳化剤と10.042gの2回蒸留した水、および短時間撹拌後に、CCl2FCClF2中0.15mmolの[(CF3)(CF3O)2CCOO]2を含有する1mlの過酸化物溶液を、磁気撹拌器付50mlのスチール製反応器に導入する。充填した反応器を、室温に到達させ、液体窒素中濃縮し、酸素痕跡の除去のため10-3mbar圧での蒸発を2サイクルに付す。この工程の終わりに反応器に25atmのVDFを導入し、次いで系を6℃の温度で磁気撹拌下に維持する。6時間後に未反応VDFを脱気し、78%収率に相当の2.8gのホモポリマーを得る。
【0035】
実施例11
800rpmで作動する撹拌器付の500ccのハステロイ(Hastelloy)オートクレーブを真空にし、300ccの水、本出願人名のUSP4,864,006によって作ったアンモニウム塩にしたマイクロエマルジョンの水1リットル当たり5.3gを順次導入する。
次いでオートクレーブを60℃にし、その温度に達したら、65gの2,2,3−トリフルオロ−4−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(TTD)を導入し、次いでテトラフルオロエチレン(TFE)を9絶対バールに達するまで導入する。ガルデン(登録商標)080に溶解した実施例1で得た過酸化物[(CF3)2CFCOO]20.6g(液濃度は0.1g/cc)を供給する。
反応開始後、TTD/TFE重量比18.9でTTDとTFEとを供給して圧を一定に維持する。220分後に反応を中止し、ラテックスを排出する。生成物をHNO3で凝固させ、ポリマーをオーブン中120℃で18時間乾燥し、次いで230℃2時間処理する。
【0036】
TTD/TFEコポリマーの特徴付け
ポリマーに導入されたモノマーのモル組成は、48%TTDと52%TFEである。全てのポリマー鎖と基はペルフルオロ化される。1780〜1880の吸収帯の赤外スペクトルでカルボニルとカルボキシル基が実質的に存在しないことが分かる。ポリマーは非晶質で、DSC分析で106.4℃の唯一のTgを示す。
【0037】
実施例12
化合物(c−C4F7COO)2の合成
【化14】
合成法は実施例1に使用したのと同じで、但し次の量的変更をする。
30mmolのc−C4F7COF(6.8g)、33mmolのNaOH(1.32g)10mlの2回蒸留した水、6.0mlの30%H2O2(60mmol)と30mlのCCl2FCClF2溶媒。10分間反応させ、IR分析でアシルフルオライドの消失を併う。反応収率は55%。
【0038】
化合物(c−C4F7COO)2の特徴付け
NMR19F スペクトル(CFCl3=0に関して):
−126ppm 2F、−130ppm 2F、−131ppm 2F、−188pp 1F
IRスペクトル主要バンド(cm-1)
強度:(w)=弱;(m)=中位;(s)=強;(vs)=非常に強:
1843(m)、1817(m)、1289(m)、1232(s)
マススペクトル(E.I電子衝撃)、主要ピークとそれぞれの強度:
293(25)、262(12)、243(20)、193(29)、162(47)、100(100)、69(37)
分解定数
分解定数Kd(sec-1)とそれぞれの温度を無水条件下(溶媒としてCCl2FCClF2)で測定する。
Kd=11×10-5(70℃);36×10-5(80℃)
【0039】
実施例13
実施例1で得たペルフルオロジアシルペルオキシド[(CF3)2CFCOO]2をTTD(2,2,3−トリフルオロ−4−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール)の重合開始剤として使用する。
9.3g(44mmol)のTTDと、CCl2FCClF2中に溶解した0.044mmolの[(CF3)2CFCOO]2を、磁気撹拌器付の50ml重合用ガラス反応器に導入する。充填した反応器を室温に達し、液体窒素中の濃縮と酸素痕跡の除去のため10-3mbarの圧での蒸発を3サイクル行う。この工程の終わりに、系を磁気撹拌下、57℃の温度に24時間維持する。
【0040】
次に同量の開始剤を反応器に導入し、系を24時間再び反応させ、同じ操作を第3日も繰り返す。57℃での3日後に、未反応モノマーを、反応器を130℃の温度と10-3mbarの圧に維持しながら1時間かけて除去し、39%収率に相当の3.6gのホモポリマーを得る。
TTDホモポリマーの特徴付け
DSC:Tg=176.1℃
TGA=−1%332℃、−2%356℃、−10%399℃、−50%432℃
【0041】
実施例14(比較)
この発明のペルフルオロジアシルペルオキシド[(CF3)2CFCOO]2の代わりに過酸化物[CF3CF2C(O)O]2を用い、実施例13のように行う。反応温度(27℃である)以外の全ての反応パラメータを等しく保ち、5%の収率に相当の0.3gのTTDホモポリマーを得る。
【0042】
【発明の効果】
上記のように、本発明の重合開始剤を用いると、水の非存在下の熱分解定数に対し実質的に変動しない、水の存在下の熱分解定数Kd(sec-1)を有するペルフルオロジアシルペルオキシドが得られ、該ペルオキシドを用いてより良い収率で重合を行うことができた。
Claims (9)
- 請求項1又は2によるペルフルオロジアシルペルオキシドを重合開始剤として使用し、
− C2〜C8ペルフルオロオレフィン;
− C2〜C8水素化フルオロオレフィン;
− C2〜C8クロロフルオロオレフィン;
− CF2=CFORf(ペル)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)
(式中RfはC1〜C6(ペル)フルオロアルキル);
− CF2=CFOX(ペル)フルオロオキシアルキルビニルエーテル
(式中XはC1〜C12アルキルまたは、C1〜C12オキシアルキルまたは、1以上のエーテル基を有するC1〜C12(ペル)フルオロオキシアルキル;
− ペルフルオロジオキソール;
− スルホン性モノマー;
− フッ素化ジエン
から選択される1以上のフッ素化モノマーを、−20℃〜80℃の温度で重合する、1以上のフッ素化モノマーの重合方法。 - C2〜C8ペルフルオロオレフィンが、テトラフルオロエチレン(TFE)及びヘキサフルオロプロペン(HEP)から選択され;
C2〜C8水素化フルオロオレフィンが、ビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、CH2=CH−Rfペルフルオロアルキルエチレン(式中RfがC1〜C6ペルフルオロアルキル)及びヘキサフルオロイソブテンから選択され;
C2〜C8クロロフルオロオレフィンが、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)であり;
式CF2=CFORf中、RfがCF3、C2F5及びC3F7から選択され;
ペルフルオロジオキソールが、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(TTD)及び2,2−ビス−トリフルオロメチル−4,5−ジフルオロジオキソール(PPD)から選択され;
スルホン性モノマーが、CF2=CFOCF2CF2SO2Fであり;
フッ素化ジエンが、CF2=CFOCF2CF2CF=CF2、CF2=CFOCCl2CF2CF=CF2、CF2=CFOCF2OCF=CF2、CF2=CFOCF2OCCl=CF2及びCF2=CFOC(CF3)2OCF=CF2から選択される、請求項3による重合方法。 - 重合が、水性媒体、懸濁液、エマルジョンまたはマイクロエマルジョンで行われる、請求項3又は4による重合方法。
- ペルフルオロジアシルペルオキシド開始剤が、連続的に、または重合開始時に1回添加で供給される請求項3〜7のいずれか一つによる重合方法。
- ペルフルオロジアシルペルオキシド開始剤の量が、供給モノマー量に対して0.0001〜5モル%の範囲である請求項3〜8のいずれか一つによる重合方法。
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