JP4182925B2 - センサー及び物質の検出方法 - Google Patents
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Description
(1)比色法は、過酸化水素と反応すると着色する試薬(硫酸チタン溶液やトリンダー試薬)を用いて紫外可視吸収スペクトルを測定し、その吸光度を求めることで濃度を測定する方法である。
(2)電気化学法は、過酸化水素に固有の酸化還元電位に着目した検出方法である。これは、酸化還元反応に伴う電子のやり取りをサイクリックボルタンメトリーなどで測定し、ある電位での電流値から濃度を測定する方法である。例えば、表面にフェロセンを固定した電極を用いて過酸化水素を検出するセンサー(例えば、非特許文献1参照)の例がある。
C.Padeste et.al,"Ferrocene−avidinconjugates for bioelectrochemical applications", Biosensors&Bioelectronics誌,2000年,15巻,p.431−438
すなわち、本発明は、簡易な構成で、かつ精度がよい物質の検出が可能なセンサー、及びそれを利用した物質の検出方法を提供することを目的とする。
本発明のセンサーは、検出対象の物質よって起きる電池反応を利用するものである。例えば、該物質によって生じる電圧・電流を検出することで物質の存在の有無を検出したり、該物質の濃度に依存する電圧・電流特性を測定し、その測定値から逆に濃度を決定するものである。
すなわち、本発明のセンサーは、検出対象物質としての第1の物質及び/又は第2の物質を検出するためのセンサーであり、
酸性媒体と、
該酸性媒体中に配置された第1の電極と、
前記酸性媒体で生成した陰イオンと塩基性媒体中で生成した陽イオンとで塩が形成可能であるように配置された塩基性媒体と、
該塩基性媒体中に配置された第2の電極と、
前記酸性媒体中に含まれる水素イオンを伴って前記第1の電極から電子を奪う反応を生じさせる前記第1の物質と、前記塩基性媒体中に含まれる水酸化物イオンを伴って前記第2の電極へと電子を供与する反応を生じさせる前記第2の物質によって電極間に生じる電圧或いは電流を検出する検出手段と、
を備えることを特徴としている。
<センサー>
本発明のセンサーは、酸性媒体と、酸性媒体中に配置された第1の電極と、酸性媒体で生成した陰イオンと塩基性媒体中で生成した陽イオンとで塩が形成可能であるように配置された塩基性媒体と、塩基性媒体中に配置された第2の電極と、を備えることを特徴とし、さらに、検出対象物質によって前記第1の電極及び第2の電極間に生じる電圧或いは電流を検出するための検出手段も備える。
本発明において、酸性媒体はpH7未満、好ましくはpH3以下である媒体を指し、水素イオンが存在する酸性反応場を形成し得ることが好ましく、また、塩基性媒体はpH7を超える、好ましくはpH11以上の媒体を指し、水酸化物イオンが存在する塩基性反応場を形成し得ることが好ましい。
これらの酸性媒体及び塩基性媒体としては、それぞれが独立に、液体状態、ゲル状態、固体状態のいずれの態様であってもよいが、両媒体が同じ態様であることが好ましい。また、酸性媒体及び塩基性媒体としては、有機化合物、無機化合物の種類に関らず用いることができる。
一方、塩基性媒体としての塩基性のイオン伝導性ゲルは、上記のような塩基性水溶液を、例えば、カルボキシメチルセルロース、架橋ポリアクリル酸やその塩類、をゲル化剤として用いて、ゲル化したものが好ましい。なお、上記の酸や塩基は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、ゲル化剤の使用方法も同様である。
より具体的には、例えば、製品名ダウエックス(Dow社製)や、製品名ダイヤイオン(三菱化学社製)、製品名アンバーライト(Rohm and Hass社製)に代表されるポリビニルスチレン系のイオン交換樹脂や、製品名ナフィオン(DuPont社製)、製品名フレミオン(旭ガラス社製)、製品名アシプレックス(旭化成工業社製)に代表されるポリフルオロヒドロカーボンポリマー系の固体高分子電解質膜、製品名ネオセプタ(トクヤマ社製)、製品名ネオセプタBP−1(トクヤマ社製)に代表されるポリビニルスチレン系のイオン交換膜、ポリスチレン系の繊維状イオネックスイオン交換体で形成されたイオン交換濾紙製品名RX−1(東レ社製)等が挙げられる。
固体超強塩基として好適なものとしては、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウム等が挙げられる。その他、固体塩基として、酸化マグネシウム等の金属酸化物及びそれらを含む複合酸化物、水酸化カルシウムのように水への溶解度の低い水酸化物、アルカリ金属やアルカリ土類金属イオン交換ゼオライト、また塩基性物質を添着した活性炭を用いることもできる。
本発明のセンサーにおいて、第1の物質としては、酸性媒体中で、水素イオンを伴って第1の電極から電子を奪う酸化反応を生成させる物質(酸化剤)であれば、如何なるものをも用いることができるが、水素イオン濃度が高い場合に反応が促進される物質であることが好ましい。具体的には、過酸化水素、酸素、次亜塩素酸、次亜臭素酸、次亜ヨウ素酸等の次亜ハロゲン酸等をもちいることができる。
酸化剤及び還元剤のどちらの役割にもなる検出対象物質としては、特に過酸化水素が好ましい。この理由については後で詳細に説明する。
(1)検出対象物質を含んでいる、または検出対象物質を含んでいるおそれがある(以下、本明細書では単に「検索対象物質を含む」という)液体。
(2)検索対象物質を含む固体。
(3)化学変化や生化学反応によって検索対象物質を放出する物質を含んでいる、あるいは化学変化や生化学反応によって検索対象物質を放出する物質を含んでいるおそれがある(以下、本明細書では単に「化学変化や生化学反応によって検索対象物質を放出する物質を含む」という)液体あるいは固体。
(1)検出対象物質を含有する液体の場合は、単に、酸性及び/または塩基性媒体に含ませる。
(2)検出対象物質を含有する固体の場合は、単に、酸性及び/または塩基性媒体に含ませる。あるいは液体に溶解してその液体を酸性及び/または塩基性媒体に含ませる。
(3)化学変化や生化学反応によって検出対象物質を放出する物質を含有する液体或いは固体の場合は、例えば酵素等の反応物質と接触させて、その結果生成した検出対象物質を含有する液体を、酸性及び/または塩基性媒体に含ませる。
また、これらの両物質は、電極の近傍に設置された流路を通して、或いは、毛細管への染込みを利用して、或いは直接的に媒体へ添加される方式としてもよい。または、センサーの電池反応開始以前から媒体中に混合若しくは分散されてもよい。または、液体状の媒体中に始めから混合若しくは分散されてもよい。
本発明において、第1の電極は正極であり、第2の電極は負極として機能する。これら第1の電極及び第2の電極の材質としては、従来の電池における電極と同様のものを用いることができる。より具体的には、第1の電極(正極)として、白金、白金黒、酸化白金被覆白金、銀、金等が挙げられる。また、表面を不動態化したチタン、ステンレス、ニッケル、アルミニウム等が挙げられる。また、グラファイトやカーボンナノチューブ等の炭素構造体、アモルファスカーボン、グラッシーカーボン等が挙げられる。ただし、耐久性の点から、白金、白金黒、酸化白金被覆白金がより好ましい。
また、第2の電極(負極)としては、白金、白金黒、酸化白金被覆白金、銀、金等が挙げられる。また、表面を不動態化したチタン、ステンレス、ニッケル、アルミニウム等が挙げられる。また、グラファイトやカーボンナノチューブ等の炭素構造体、アモルファスカーボン、グラッシーカーボン等が挙げられる。ただし、耐久性の点から、白金、白金黒、酸化白金被覆白金がより好ましい。
網目状の電極として、具体的には、金属製のメッシュやパンチングメタル板、発泡金属シートに、上記の電極用材料を、無電解メッキ法、蒸着法、又はスパッタ法によって付着させてもよいし、また、セルロースや合成高分子製の紙類に、同様の方法或いはその組合せを用いて上記の電極用材質を付着させてもよい。
本発明のセンサーは、その媒体中に検出対象物質を含有する状態ではバイポーラ型の電池の構成になる。この際に生じる電圧電流の発生機構(発電方法)について、詳細に説明する。
該発電方法は、酸性媒体と、該酸性媒体中に配置された第1の電極と、前記酸性媒体と接する塩基性媒体と、該塩基性媒体中に配置された第2の電極と、を備える電池を用いた発電方法であって、前記酸性媒体に含有される第1の物質が水素イオンを伴って前記第1の電極から電子を奪う反応を生じさせ、かつ、前記塩基性媒体に含有される第2の物質が水酸化物イオンを伴って前記第2の電極へと電子を供与する反応を生じさせて発電することを特徴とする。この反応により、第1物質及び第2の物質が内部エネルギーの低い複数の物質に化学変化することによって、その分のエネルギーを外部に電気エネルギーとして放出して電力を得ることができる。
なお、ここでは、酸性媒体が酸性水溶液、塩基性媒体が塩基性水溶液からなり、第1の物質及び第2の物質が、いずれも過酸化水素である態様について説明するが、これは本発明の最も好ましい態様として示すものであって、本発明をこれに限定するものではない。
H2O2(aq)+2H++2e- → 2H2O (式1)
H2O2(aq)+2OH- → O2+2H2O+2e- (式2)
ここで、(aq)とは水和状態を示す。
H2O2(aq)→H2O+1/2O2 (式3)
熱力学計算によると、この反応のエンタルピー変化(ΔH)、エントロピー変化(ΔS)、ギブスの自由エネルギー変化(ΔG、温度T:単位はケルビン(K))は、それぞれ、ΔH=−94.7kJ/mol、ΔS=28J/Kmol、ΔG=ΔH−TΔS=−103.1kJ/molとなる。また、理論起電力(nは反応に関る電子数、Fはファラデー定数)と理論最大効率(η)は、それぞれ、E=−ΔG/nF=1.07V、η=ΔG/ΔH×100=109%と計算される。この反応の理論的特徴は、過酸化水素分解反応でエントロピーが増加してΔSの符号が正になることである。そのため、ΔGの絶対値がΔHより大きくなり、理論最大効率が100%を超える。これとは異なり、水素−酸素系やダイレクトメタノール系等、他の燃料電池反応では、ΔSの符号は負である。
H2O2(aq)+H++OH-→2H2O+1/2O2 (式4)
熱力学計算によると、この反応のエンタルピー変化(ΔH)、エントロピー変化(ΔS)、ギブスの自由エネルギー変化(ΔG、温度T:単位はケルビン(K))は、それぞれ、ΔH=−150.6kJ/mol、ΔS=108.5J/Kmol、ΔG=ΔH−TΔS=−183.1kJ/molとなる。また、理論起電力(nは反応に関る電子数、Fはファラデー定数)と理論最大効率(η)は、それぞれ、E=−ΔG/nF=1.90V、η=ΔG/ΔH×100=122%と計算される。
このチップ型センサーは、酸性媒体として、硫酸水溶液などの液体を、塩基性媒体として水酸化ナトリウム水溶液などの液体を用いた、酸−塩基バイポーラー反応場を有する。具体的な構成に関して、図2を用いて説明する。
図2(a)は、チップ型センサーの概略上面透視図である。ここに示されるように、チップ型センサーは、スライドガラス11とカバーガラス10との間にスペーサ(図2(b)における部材12)を介し、毛管流路1(深さ50μm、幅1000μm)が形成されている。この毛管流路1は、液体の酸性媒体と、液体の塩基性媒体と、を供給するための入口2及び入口3と、排出するための出口4及び出口5とを有する。例えば、入口2から酸性水溶液aを、入口3から塩基性水溶液bを、毛管流路1に流した時、両液体の粘度やその流速が適当である場合には毛管流路1の合流部分において層流(レイノルズ流)が形成される。
このような層流を形成している毛管流路1の合流部分の底部には、2つの白金電極6及び8が設けられており、それぞれの接続端子7及び9を介して、電圧電流計などの検出手段20と接続されている。そして、酸性水溶液a及び塩基性水溶液bのそれぞれに含まれる検出対象物質によって電極6、8間に生じた電圧・電流が、検出手段により検出(測定)される。なお、検出手段20としては、単に検出対象物質の有無を検出する場合には、電極6、8間に生じた電圧・電流により駆動する検出部材(例えば発光ダイオード、ブザーなど)で構成することもできる。このような検出部材が光や音を発することで、検出対象物質の有無が検出される。
また、例えば、検出対象物質の物質濃度に対する電圧・電気特性(物質濃度に対する検量線)を予め求めておくことで、正確な濃度測定も行うことが可能となる。
また、検出対象物質としての第1の物質と第2の物質が異なる場合、或いは同じ物質でも濃度が異なる場合は、一方の物質(種或いは濃度)を既知とすることで、他方の物質の検出を行うことができる。
図2で表されるチップ型センサーにおいて、下記条件にて出力(発電)実験を行い、過酸化水素濃度−電流・電圧特性を求め、センサーの評価を行った。過酸化水素水溶液(特級35%、関東化学株式会社)に、硫酸(特級96%、関東化学株式会社)及び蒸留水を混合して、試料液Aを調製した。ここで、硫酸濃度は0.1N規定(0.05mol/l)である。また、同過酸化水素水溶液に水酸化ナトリウム(特級97%、関東化学株式会社)及び蒸留水を混合して、試料液Bを調製した。ここで、水酸化ナトリウム濃度は0.1N規定(0.1mol/l)である。試料液Aに含まれる過酸化水素を、0mol/l、10μmol/l、100μmol/l、200μmol/lの各濃度に調製した。また、試料液Bに含まれる過酸化水素濃度は試料液Aと等しくした。
上記の実施例1と同じチップ型センサーを使用して、試料液に含まれる過酸化水素濃度を変え、実施例1と同様の評価を行った。ここで、硫酸濃度は0.1N規定(0.05mol/l)、水酸化ナトリウム濃度は0.1N規定(0.1mol/l)である。試料液AおよびBに含まれる過酸化水素を、0mol/l、0.9mmol/l、9.1mmol/lの各濃度に調製した。なお、流速及び実験温度は実施例1と同一である。かかる実験条件のセンサーを用いて得られた、電流−電圧特性を図7に示す。本実施例の場合、過酸化水素濃度が0.9mmol/lの場合に閉回路電流密度は0.56mA/cm2、9.1mmol/lの場合に閉回路電流密度は1.35mA/cm2が得られた。
上記の実施例1と同じチップ型センサーを使用して、試料液に含まれる過酸化水素濃度を変え、実施例1と同様の評価を行った。ここで、硫酸濃度は0.01N規定(0.005mol/l)、水酸化ナトリウム濃度は0.01N規定(0.01mol/l)である。試料液AおよびBに含まれる過酸化水素を、0.9mmol/l、9.1mmol/lの各濃度に調製した。なお、流速及び実験温度は実施例1と同一である。かかる実験条件のセンサーを用いて得られた、電流−電圧特性を図8に示す。本実施例の場合、過酸化水素濃度が0.9mmol/lの場合に閉回路電流密度は0.18mA/cm2、9.1mmol/lの場合に閉回路電流密度は0.26mA/cm2が得られた。
2、3 入口
4、5 出口
6 電極(第2の電極)
7 接続端子
8 電極(第1の電極)
9 接続端子
10 カバーガラス
11 スライドガラス
12 スペーサ
20 検出手段
a 酸性水溶液
b 塩基性水溶液
L (過酸化水素)水溶液
Claims (17)
- 検出対象物質としての第1の物質及び/又は第2の物質を検出するためのセンサーであって、
酸性媒体と、
該酸性媒体中に配置された第1の電極と、
前記酸性媒体で生成した陰イオンと塩基性媒体中で生成した陽イオンとで塩が形成可能であるように配置された塩基性媒体と、
該塩基性媒体中に配置された第2の電極と、
前記酸性媒体中に含まれる水素イオンを伴って前記第1の電極から電子を奪う反応を生じさせる前記第1の物質と、前記塩基性媒体中に含まれる水酸化物イオンを伴って前記第2の電極へと電子を供与する反応を生じさせる前記第2の物質によって電極間に生じる電圧或いは電流を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とするセンサー。 - 前記第1の物質及び前記第2の物質が同一の物質であることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記第1の物質及び前記第2の物質が、いずれも過酸化水素であることを特徴とする請求項2に記載のセンサー。
- 前記酸性媒体が酸性水溶液からなり、かつ、前記塩基性媒体が塩基性水溶液からなることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記酸性水溶液と前記塩基性水溶液とがその内部で層流を形成する流路構造を備えることを特徴とする請求項4に記載のセンサー。
- 前記酸性水溶液が、硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩化水素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、過塩素酸、過ヨウ素酸、オルトリン酸、ポリリン酸、硝酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロ珪酸、ヘキサフルオロリン酸、ヘキサフルオロ砒酸、ヘキサクロロ白金酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、蓚酸、サリチル酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、フタル酸、フマル酸、及びピクリン酸からなる群より選択される酸を1以上含むことを特徴とする請求項4に記載のセンサー。
- 前記塩基性水溶液が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、及び水酸化テトラブチルアンモニウムを含む群から選択される塩基を1以上含む、又は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、アルミン酸ナトリウム、及びアルミン酸カリウムを含む群から選択される弱酸のアルカリ金属塩を1以上含むことを特徴とする請求項4に記載のセンサー。
- 前記酸性媒体が酸性のイオン交換部材から構成され、かつ、前記塩基性媒体が塩基性のイオン交換部材から構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記イオン交換部材が、ポリビニルスチレン系のイオン交換樹脂、ポリフルオロヒドロカーボンポリマー系の高分子電解質膜、ポリビニルスチレン系のイオン交換膜、及び繊維状ポリスチレン系のイオン交換濾紙からなる群より選択されることを特徴とする請求項8に記載のセンサー。
- 前記酸性媒体が酸性のイオン伝導性ゲルから構成され、かつ、前記塩基性媒体が塩基性のイオン伝導性ゲルから構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記酸性のイオン伝導性ゲルが、酸性水溶液を水ガラス、無水二酸化ケイ素、架橋ポリアクリル酸、寒天、又はその塩類によりゲル化してなることを特徴とする請求項10に記載のセンサー。
- 前記塩基性のイオン伝導性ゲルが、塩基性水溶液をカルボキシメチルセルロース、架橋ポリアクリル酸、又はその塩類によりゲル化してなることを特徴とする請求項10に記載のセンサー。
- 前記第1の電極が、白金、白金黒、酸化白金被覆白金、銀、金、表面を不動態化したチタン、表面を不動態化したステンレス、表面を不動態化したニッケル、表面を不動態化したアルミニウム、炭素構造体、アモルファスカーボン、及びグラッシーカーボンからなる群より選択される1以上の材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記第2の電極が、白金、白金黒、酸化白金被覆白金、銀、金、表面を不動態化したチタン、表面を不動態化したステンレス、表面を不動態化したニッケル、表面を不動態化したアルミニウム、炭素構造体、アモルファスカーボン、及びグラッシーカーボンからなる群より選択される1以上の材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記第1の電極及び第2の電極のいずれもが、板状、薄膜状、網目状、又は繊維状であることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 前記第1の電極及び前記第2の電極が、無電解メッキ法、蒸着法、又はスパッタ法により、酸性媒体及び塩基性媒体にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載のセンサー。
- 酸性媒体と、
該酸性媒体中に配置された第1の電極と、
前記酸性媒体で生成した陰イオンと塩基性媒体中で生成した陽イオンとで塩が形成可能であるように配置された塩基性媒体と、
該塩基性媒体中に配置された第2の電極と、
前記酸性媒体中に含まれる水素イオンを伴って前記第1の電極から電子を奪う反応を生じさせる第1の物質と、前記塩基性媒体中に含まれる水酸化物イオンを伴って第2の電極へと電子を供与する反応を生じさせる前記第2の物質によって電極間に生じる電圧或いは電流を検出する検出手段と、
を備えるセンサーを用いて、検出対象物質としての前記第1及び/又は第2の物質を検出することを特徴とする物質の検出方法。
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