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JP4136193B2 - 液晶ポリマー組成物、位相差板および楕円偏光板 - Google Patents

液晶ポリマー組成物、位相差板および楕円偏光板 Download PDF

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JP4136193B2
JP4136193B2 JP14456799A JP14456799A JP4136193B2 JP 4136193 B2 JP4136193 B2 JP 4136193B2 JP 14456799 A JP14456799 A JP 14456799A JP 14456799 A JP14456799 A JP 14456799A JP 4136193 B2 JP4136193 B2 JP 4136193B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、傾斜配向性を有する液晶ポリマー組成物、当該液晶ポリマー組成物で形成したフィルムからなる位相差板、およびそれを用いた楕円偏光板に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイは表示性能の向上とともに電卓、時計といった小型モノクロ表示からノートパソコン、テレビ、モニター等の大型カラー表示へと応用商品領域を拡大してきた。最近では一部の特性、例えば精細度ではCRTを超えるものも現れている。
【0003】
しかしながら、液晶ディスプレイにはCRTに比べて視野角が狭いという短所がある。このため液晶ディスプレイの広視野角化技術として、これまでにいくつかの方式が提案されている。たとえば、配向分割法、ハーフトーン方式などの画素を液晶分子の配向方向が異なる複数の領域に分けて平均化する方法、IPS、MVA、OCBといった液晶動作モードの改良する方法、集光レンズや拡散レンズを用いる方法、視野角補償フィルムとなる位相差板を用いる方法などが提案されている。
【0004】
これらの方法の中で液晶動作モードを改良する方法と位相差板を用いる方法が実用化されている。特に、位相差板を用いる方法は、液晶パネルには変更を加えずに、液晶パネルに偏光板と位相差板を一体化したものを貼り合わせるだけで広視野角化が可能なため、液晶ディスプレイの製造ラインを変更する必要がなく、液晶モードを改良する方法に比べて、低コストである。
【0005】
このような位相差板としてはディスコチック液晶を傾斜させたものや棒状ネマチック液晶を傾斜させたものが知られており、いずれの場合にも液晶ポリマーを傾斜配向させたものが使用されている。傾斜配向させた液晶ポリマーよりなる位相差板に関しては、特開平8−5838号公報、特開平7−20434号公報などに種々の液晶ポリマーが開示されており、前者には主に側鎖型液晶ポリマーが、後者には主に主鎖型液晶ポリマーが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、液晶ポリマーを傾斜配向させた位相差板を用いて視野角を改善する方法は、当該位相差板の傾斜配向に起因する板面に非対称な位相差特性により、液晶セルの視角変化に伴う非対称な視認性の変化等を補償して視野角を向上させるものである。従って、位相差板の非対称な位相差特性を3次元的に制御する上で、傾斜配向の角度を制御する技術が重要となる。
【0007】
しかしながら、前記の公報を含めて、液晶ポリマー組成物の成分調整により、傾斜配向の角度を調整する技術は現在まで存在しなかった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、傾斜配向した液晶フィルムを製造する際に、傾斜配向の角度を制御することができる液晶ポリマー組成物、当該液晶ポリマー組成物で形成したフィルムからなる位相差板、およびそれを用いた楕円偏光板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題解決のため鋭意検討を重ねた結果、液晶性側鎖の末端に水酸基を有するモノマーユニットを含有する側鎖型液晶ポリマー(A)に、末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物(B)を配合した液晶ポリマー組成物により、前記目的に合致する位相差板が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の液晶ポリマー組成物は、液晶性側鎖の末端に水酸基を有するモノマーユニットを含有する側鎖型液晶ポリマー(A)100重量部に対して、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物(B)5重量部以上50重量部以下を含有してなる。ここで、液晶性低分子化合物とは、その化合物のみでも液晶性を示すものの他、側鎖型液晶ポリマー(A)との混合時に液晶性を示すものも含まれる。
【0011】
上記において、前記水酸基を有するモノマーユニットが、後記の一般式(a1)で表されるモノマーユニットであることが好ましい。
【0012】
また、前記液晶性低分子化合物(B)が、後記の一般式(B1)で表される化合物であることが好ましい。
【0013】
一方、本発明の位相差板は、上記いずれかに記載の液晶ポリマー組成物からなるフィルムであって、当該フィルムのフィルム面に対し、液晶ポリマー組成物の配向方向が傾斜しているフィルムを用いたものである。
【0014】
他方、本発明の楕円偏光板は、上記の位相差板を、偏光板に積層一体化してなるものである。
【0015】
〔作用効果〕
本発明の液晶ポリマー組成物は、実施例の結果が示すように、傾斜配向性を有すると共に、添加する液晶性低分子化合物の添加量によって傾斜度合いを制御することができる。従って、かかる液晶ポリマー組成物を用いることにより、視野角補償に有効な、光軸が傾斜した位相差板および楕円偏光板を得ることができる。なお、液晶性低分子化合物の添加量によって傾斜度合いが変化する理由の詳細は明らかでないが、次のように推測される。つまり、製膜時に液晶性側鎖の末端水酸基が空気側界面に局在することで傾斜配向が生じると考えられ、その際、液晶性低分子化合物の末端アクリロイル基も、空気側界面に局在し易いため、両者の相互作用によって液晶性低分子化合物の量が大きい程、傾斜配向の角度が大きくなると考えられる。
【0016】
前記水酸基を有するモノマーユニットが、後記の一般式(a1)で表されるモノマーユニットである場合、側鎖型液晶ポリマーが傾斜配向性を示し易くなり、液晶性低分子化合物(B)による傾斜配向の制御も容易になる。
【0017】
また、前記液晶性低分子化合物(B)が、後記の一般式(B1)で表される化合物である場合、両末端のアクリロイル基の中間に適当なスペーサ部と液晶セグメントを有するため、側鎖型液晶ポリマー(A)に添加することで、より確実に上記の如き作用効果を得ることができる。
【0018】
一方、本発明の位相差板は、上記の如き液晶ポリマー組成物からなるため、傾斜配向の角度を制御できるので、視野角補償に有効な、光軸が適度に傾斜した位相差板とすることができる。
【0019】
他方、本発明の楕円偏光板によると、上記の位相差板を偏光板に積層してなるため、液晶パネルに貼り合わせるだけで、上記の如く好適に視野角補償を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の側鎖型液晶ポリマー(A)は、液晶性側鎖の末端に水酸基を有するモノマーユニットを含有する側鎖型液晶ポリマーであれば、特に制限なく使用できる。
【0021】
当該モノマーユニットとしては、たとえば、一般式(a1):
【化3】
Figure 0004136193
(式中、R1 は水素原子またはメチル基を、X1 は−COO−基または−OCO−基を、mおよびnはそれぞれ独立に1〜6の整数を、pとqはそれぞれ独立に1または2(ただし、p+q≦3を満足する。)を、rは0または1を示す。)で表されるモノマーユニットがあげられる。上記の一般式(a1)で表されるモノマーユニットとしては、R1 が水素原子、X1 が−COO−基、mが2〜6の整数、nが1または2、pが1、qが2、rが0または1のものが好ましい。
【0022】
本発明の側鎖型液晶ポリマー(A)中の水酸基を有するモノマーユニットの割合は特に制限されないが、通常、側鎖型液晶ポリマー(A)を構成する液晶性の側鎖を有するモノマーユニットの10モル%以上50モル%以下とするのが好ましい。また、末端に水酸基を有するモノマーユニットの割合が少なくなると側鎖型液晶ポリマー(A)が傾斜配向を取り難くなる傾向があることから、当該モノマーユニットの割合は、20モル%以上とするのがより好ましい。一方、当該モノマーユニットの割合が多くなると側鎖型液晶ポリマー(A)の配向性が低下し均一性を維持できなくなる傾向があることから、40モル%以下とするのがより好ましい。
【0023】
前記モノマーユニットとともに側鎖型液晶ポリマー(A)を構成する液晶性の側鎖を有するモノマーユニットは、特に制限されないが、本発明の側鎖型液晶ポリマー(A)は、正の誘電異方性を有するネマチック液晶性を示すことが好ましいため、ネマチック液晶性を示すモノマーユニットとして、特に、(b)末端にシアノ基を有するモノマーユニットが好ましい。なお、(b)末端にシアノ基を有するモノマーユニット以外のネマチック液晶性を示すモノマーユニットとしては、(c)光学活性基を有するモノマーユニットや(d)末端架橋基を有するモノマーユニツトがあげられ、これらのモノマーユニットは、必要に応じて、側鎖型液晶ポリマー(A)のモノマーユニツトとするのが好ましい。
【0024】
前記(b)末端にシアノ基を有するモノマーユニットとしては、たとえば、一般式(b1):
【化4】
Figure 0004136193
(式中、R2 は水素原子またはメチル基を、X2 は−COO−基または−OCO−基を、j はl〜6の正の整数を、sおよびtはそれぞれ独立に1または2(ただし、s+t≦3を満足する。)を示す)で表されるモノマーユニットがあげられる。
【0025】
また、(c)光学活性基を有するモノマーユニットとしては、たとえば、一般式(c1):
【化5】
Figure 0004136193
(式中、R3 は水素原子またはメチル基を、R4
【化6】
Figure 0004136193
(式中、R5
【化7】
Figure 0004136193
を示す)を、X3 は−COO−基または−OCO−基を、kは1〜6の整数、を示す)で表されるモノマーユニットがあげられる。
【0026】
また、(d)末端架橋基を有するモノマーユニツトとしては、モノマーユニットの側鎖の末端にアクリロイル基やシクロヘキセン環等の不飽和二重結合を有するものがあげられる。
【0027】
側鎖型液晶ポリマー(A)の調製は、前記各モノマーユニットに対応する各種アクリル系またはメタクリル系液晶モノマー(以下、これらを単に(メタ)アクリル系液晶モノマーという)を、例えばラジカル重合方式、カチオン重合方式、アニオン重合方式などの通例の(メタ)アクリル系液晶モノマーの重合方式に準じて共重合することにより行うことができる。ただし、末端に水酸基を有するモノマーユニットに対応する(メタ)アクリル系液晶モノマーの調製段階で、末端水酸基を保護する必要があるときは、水酸基を保護した形態の(メタ)アクリル系液晶モノマーを共重合して側鎖型液晶ポリマーを製造した後に、当該保護基の脱離をすることにより、末端に水酸基を有するモノマーユニットを側鎖型液晶ポリマー(A)に導入することもできる。また、前記(d)末端架橋基を有するモノマーユニツトは、対応する(メタ)アクリル系液晶モノマーを重合すると末端架橋基も同時に重合するため、(メタ)アクリル系液晶モノマーを共重合して側鎖型液晶ポリマーを製造した後に、末端に水酸基を有するモノマーユニットの水酸基に塩化アクリロイル等を反応させることにより、側鎖型液晶ポリマー(A)中に(d)末端架橋基を有するモノマーユニツトを導入するのが好ましい。
【0028】
なお、ラジカル重合方式を適用する場合、各種の重合開始剤を用いうるが、そのうちアゾビスイソブチロニトリルや過酸化ベンゾイルなどの分解温度が高くもなく、かつ低くもない中間的温度で分解するものが好ましい。
【0029】
側鎖型液晶ポリマー(A)の分子量は、通常、重量平均分子量に基づき2千〜10万程度とされる。また、重量平均分子量が過少では、位相差板を調製する際に基板上に形成される液晶ポリマー組成物からなるフィルムの成膜性が乏しくなることから、重量平均分子量は2.5千以上とするのが好ましい。一方、重量平均分子量が過多では液晶としての配向性、特にラビング配向膜等を介したモノドメイン化に乏しくなって均一な配向状態を形成しにくくなることから、重量平均分子量は5万以下とするのが好ましい。
【0030】
側鎖型液晶ポリマー(A)に混合する、末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物(B)は、液晶性を有し、かつ分子末端の両端にアクリロイル基を有する低分子化合物であればその骨格に特に限定はないが、側鎖型液晶ポリマー(A)に混合した場合に、側鎖型液晶ポリマー(A)の配向を乱さないような骨格のものが望ましい。
【0031】
かかる液晶性低分子化合物(B)としては、たとえば、一般式(B1):
【化8】
Figure 0004136193
(式中、AおよびDはそれぞれ独立して1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキシレン基を、Bは1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、4,4' −ビフェニレン基または4,4' −ビシクロヘキシレン基を、X4 およびX5 はそれぞれ独立して−COO−基、−OCO−基または−O−基を、gおよびhはそれぞれ独立して2〜6の整数を示す)で表される化合物があげられる。かかる一般式(B1)で表される化合物としては、A、BおよびDがいずれも1,4−フェニレン基、X4 が−COO−基、X5 が−OCO−基、gおよびhがいずれも2の化合物が好ましい。
【0032】
本発明の液晶ポリマー組成物は、側鎖型液晶ポリマー(A)および液晶性低分子化合物(B)を含有してなり、側鎖型液晶ポリマー(A)に混合する液晶性低分子化合物(B)の添加量により、当該液晶ポリマー組成物からなるフィルムの傾斜配向の度合い(平均傾斜角)を連続的に制御可能としたものである。
【0033】
側鎖型液晶ポリマー(A)に混合する液晶性低分子化合物(B)の添加量は、側鎖型液晶ポリマー(A)100重量部に対して、5重量部以上50重量部以下である。液晶性低分子化合物(B)の添加量が少ないと、本発明の液晶ポリマー組成物からなるフィルムが十分な傾斜配向をとり難いため、液晶性低分子化合物(B)の添加量は10重量部以上とするのがより好ましい。一方、液晶性低分子化合物(B)の添加量が多くなると本発明の液晶ポリマー組成物からなるフィルムの配向性が低下し均一性に劣るため、液晶性低分子化合物(B)の添加量は40重量部以下とするのがより好ましい。
【0034】
本発明の液晶ポリマー組成物から、得られるフィルム面に対し液晶ポリマー組成物の配向方向が傾斜しているフィルムを形成する方法は、従来の配向処理に準じた方法を採用できる。
【0035】
かかる方法としては、たとえば、基板上にポリイミドやポリビニルアルコール等からなる配向膜を形成してそれをレーヨン布等でラビング処理した後、その上に液晶ポリマー組成物を展開し、次いで液晶ポリマー組成物のガラス転移温度以上、等方相転移温度未満に加熱して液晶ポリマー組成物の分子を傾斜配向させた後、その傾斜配向した状態でガラス転移温度未満に冷却してガラス状態とし、当該液晶ポリマー組成物の配向を固定化してフィルムを形成する方法等が挙げられる。かかる方法において配向処理効率の点から配向処理温度は、液晶ポリマー組成物のガラス転移温度よりも30〜70℃、就中、約50℃高い温度に加熱してするのが好ましい。
【0036】
前記基板としてはガラス板等の無機質材料や、プラスチックフィルム等の高分子材料を使用できる。プラスチック基板としては、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレートなどが好ましい。
【0037】
また、液晶ポリマー組成物の配向処理方法としては、上記配向膜をラビングする方法の代わりに、延伸フィルムを配向膜として用いる方法や、シンナメートやアゾベンゼンを有するポリマーまたはポリイミドに偏光紫外線を照射して配向膜として用いる方法を採用することもできる。
【0038】
液晶ポリマー組成物の基板上への展開は、加熱溶融方式によってもよいし、溶剤に溶解した溶液として展開することもできる。当該溶剤としては、例えば塩化メチレンやシクロヘキサノン、トリクロロエチレンやテトラクロロエタン、N−メチルピロリドンやテトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミドなどを適宜に選択して使用できる。展開にあたっては、ノアーコーターやスピナー、ロールコーターなどの塗工機を適宜に使用することができる。
【0039】
なお、液晶ポリマー組成物をフィルム化し、次いで配向させたのち、必要に応じて、(d)末端架橋基を有するモノマーユニツトの末端架橋基や、液晶性低分子化合物(B)の末端アクリロイル基を架橋させて、液晶ポリマー組成物の配向をさらに固定化することもできる。架橋させるにはUV、電子線などの電磁波が使用できる。特に電子線照射による架橋は、液晶ポリマー組成物の配向性低下を招きやすい開始剤を必要としないので有利である。
【0040】
基板上に形成する液晶ポリマー組成物からなるフィルムの厚さは、補償すべき液晶セルの特性によって適宜に調整すればよいが、通常0.1〜10μm程度、就中0.2〜3μmが好ましい。
【0041】
このように配向処理して基板上に形成した液晶ポリマー組成物からなるフィルムは、液晶ポリマー組成物の配向方向がフィルム面に対し傾斜しており、液晶セルの視野角を補償するための位相差板として使用される。位相差板は液晶セルの片側または両側に配置される。また、複数の位相差板を積層した構造としてもよく、その場合、板面の遅相軸の方向をずらして積層してもよい(例えば2枚の位相差板を直交させる)。
【0042】
かかる位相差板は、単独で液晶セルに適用することもできるが、偏光板と貼り合わせ積層体とした楕円偏光板として使用することもできる。楕円偏光板の液晶セルに対する配置位置は特に制限されないが、位相差板が偏光板と液晶セルの間になるように配置するのが一般的である。
【0043】
偏光板としては、偏光機能を有するものを特に制限なく使用できる。具体的には、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等を吸収させ延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン配向フィルム等にトリアセチルセルロース等の保護フィルム層を設けたものがあげられ、これらを適宜に選択して使用できる。偏光板の厚さは、特に制限されないが、通常100〜250μm程度とするのが好ましい。
【0044】
位相差板と偏光板と貼り合わせは、通常、当該位相差板を形成した配向膜に複屈折が生じている場合には、転写により、位相差板を偏光板に貼り合わせる。一方、位相差板を形成した配向膜がトリアセチルセルロース等のように複屈折が小さい基材の場合には、基材上に形成したフィルムをそのまま位相差板として、偏光板に貼り合わせて用いることもできる。位相差板とともに偏光板に貼り合わされたトリアセチルセルロース等の基板は偏光板の保護フィルムとして使用される。なお、楕円偏光板の作製にあたっての、偏光板と位相差板との貼り合わせ角度は任意に選ぶことができる。また、位相差板と偏光板との貼り合わせには、必要に応じて接着剤を使用できる。
【0045】
また、楕円偏光板は、偏光板に、直接、位相差板(傾斜配向したフィルム)を形成することにより作製することもできる。
【0046】
【実施例】
以下に、合成例および実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら各例に制限されるものではない。
【0047】
合成例1
(1):末端に水酸基を有するモノマーの合成
【化9】
Figure 0004136193
3リットル容の3つ口フラスコ中で、4,4' −ビフェノール(200g,1.08モル)をテトラヒドロフラン(以下、THFという)2リットルに溶解させ、室温で攪拌しているところへ、12N塩酸を10滴加えた。そこへ、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(90.3g,1.08モル,式中のDHP)を45分かけて滴下し終夜攪拌した。次いで、反応溶液にトリエチルアミンを加えて、pH8程度に調製してから溶媒のTHFを4/5ほど留去した後、塩化メチレン2リットルを加えた。さらに、2N水酸化ナトリウム水溶液2リットルを加えて攪拌すると光沢のある白い沈殿が生じた。この沈殿を濾別し、再び塩化メチレンに分散させた後、酢酸30mlを加えて塩を中和させpH4にした。完全に溶解するように更に塩化メチレンとTHFを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水(各1リットル)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、4−(4' −ヒドロキシビフェニル)テトラヒドロピラニルエーテル(式中、THPはテトラヒドロピラニル基を示す)の白色粉末を得た(収量290.4g,収率58%,純度92%)。
【0048】
次いで、3リットル容のナスフラスコに、4−(4' −ヒドロキシビフェニル)テトラヒドロピラニルエーテル(170.7g,631ミリモル)、4−(2−プロペノイルオキシエトキシ)安息香酸(158.1g,669ミリモル)、ジメチルアミノピリジン(8.07g,66ミリモル,式中DMAP)、少量の重合禁止剤としてブチルヒドロキシトルエンおよび塩化メチレン2.5リットルを仕込んで溶液とした後、塩化メチレン150mlで希釈したジシクロヘキシルカルボジイミド(138.0g,669ミリモル、式中DCC)を少量ずつ加え終夜攪拌した。析出したDCウレアをろ別した後、塩化メチレンを加えて全量を1リットルにしてから、ろ液を0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をイソプロピルアルコール2.5リットルとトルエン250mlからなる加熱した混合溶媒に溶解し、セライトろ過した後、室温に冷却させることで再結晶させて、化9に示す、末端水酸基をTHPで保護したモノマーの沈殿を得た(収量186.3g,収率57%,純度96%)
(2):(b)末端にシアノ基を有するモノマーの合成
【化10】
Figure 0004136193
水酸化カリウムアルコール性水溶液(水酸化カリウム300g,エタノール700ml,水300ml)に、4−ヒドロキシ安息香酸(276g,2モル)と触媒量の沃化カリウムを加えて溶解した。加温状態でエチレンクロロヒドリン(177g,2.2モル)をゆっくり加えて、約15時間還流した。反応とともに塩化カリウムが析出した。反応終了後、エタノールを留去し、水2リットル中に反応溶液を加えた。この反応水溶液をジエチルエーテルで2回洗浄後、水層を4N塩酸で酸性とした。得られた沈殿物をろ過、乾燥後、エタノールで再結晶し、4−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(収量290g,収率82%,純度98%)を得た。
【0049】
次いで、4−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(182g,1モル)、ヒドロキノン(40g)、p−トルエンスルホン酸(40g)およびアクリル酸(600ml)をベンゼン/トルエンの1/1混合溶媒(600ml)に溶解した溶液を、Dean−Stark管を用いて理論量の水が分離されるまで還流(約15時間)した。反応溶液をジエチルエーテル4リットルに入れ、温水洗浄を行なった。さらに飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体をアセトン/ヘキサンで再結晶し、4−(2−プロペノイルオキシエトキシ)安息香酸(収量153g,収率65%,純度97%)を得た。
【0050】
次いで、4−(2−プロペノイルオキシエトキシ)安息香酸(23.6g,0.1モル)にアセトン400mlに加えて溶解した後、さらにトリフルオロ酢酸無水物(20.8ml,0.15モル)を加えて攪拌した。当該反応溶液に、4−シアノ−4' −ヒドロキシビフェニル(19.5g,0.1モル)を加え室温で6時間反応させた。反応溶液からアセトンを留去し、ジエチルエーテルを加えて溶解した後、水、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液及び飽和食塩水で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体をアセトニトリル600mlで再結晶し、化10に示す、末端にシアノ基を有するモノマー(収量29.3g,収率71%,純度99%)を得た。
【0051】
(3):側鎖型液晶ポリマー(A)の合成
【化11】
Figure 0004136193
合成例1(1)で得られた末端水酸基をTHPで保護したモノマー(3.5g,6.9ミリモル)と合成例1(2)で得られた末端にシアノ基を有するモノマー(11.8g,27.4ミリモル)をTHF300mlに加え、窒素気流下で還流攪拌して各モノマーをTHFに完全に溶解した。そこへ、少量のTHFに溶解したアゾビスイソブチロニトリル(0.589g,式中AIBN)を滴下した。4時間還流した後、p−トルエンスルホン酸一水和物(3.5g,式中p−TsOH)を加え、さらに1時間還流した。加熱を止め反応溶液を室温に戻した後、メタノール3リットル中へ、反応溶液を滴下してポリマーを再沈殿させた。ポリマーをろ別し、メタノール/THF=3/2(重量比)の混合溶媒100mlで2回洗浄した後、乾燥して、化11(なお、化11は便宜的にブロック体として記載したものである)に示す、目的とする側鎖型液晶ポリマーを得た(収量12.4g,収率81%,重量平均分子量4500)。
【0052】
合成例2:末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物(B)の合成
【化12】
Figure 0004136193
4−(2−プロペノイルオキシエトキシ)安息香酸(18.9g,80ミリモル)、ヒドロキノン(4.4g,40ミリモル)およびジメチルアミノピリジン(1.95g,16ミリモル,式中DMAP)をジクロロメタン200gに溶解した溶液に、氷浴中で、ジシクロヘキシルカルボジイミド(19.8g,96ミリモル,式中DCC)をジクロロメタン50gに溶解した溶液を滴下した。氷浴を除去した後、20時間反応させた。反応溶液から析出したDCウレアをろ別により除去した後、ろ液にジクロロメタンを加え800mlとした。さらに、0.5N塩酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水(各800ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。シリカゲル380g、展開溶媒ジクロロメタン/ジエチルエーテル=100:3でカラムクロマトグラフィーを行ない、化12に示す、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物を得た(収量15.1g,収率69%,純度99%)
実施例1
(1)液晶ポリマー組成物の調製
合成例1(3)で得られた側鎖型液晶ポリマー100重量部および合成例2で得られた両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物20重量部をテトラクロロエタンに溶解した液晶ポリマー組成物の溶液(14重量%)を得た。
【0053】
(2)傾斜配向位相差板の調製
ガラス基板上に、ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製,商品名:NH−18)の5重量%水溶液を2000rpm、20秒の条件でスピンコートし、150℃で30分加熱した後、ラビングして配向膜を形成した。前記(1)で得られた液晶ポリマー組成物の溶液を、配向膜上にスピンコートし、160℃で5分加熱して、液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムの膜厚は1.3μmであった。
【0054】
実施例2
実施例1(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を10重量部にした以外は実施例1(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例1(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0055】
実施例3
実施例1(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を5重量部にした以外は実施例1(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例1(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0056】
合成例3
(1):末端に水酸基を有するモノマーの合成
【化13】
Figure 0004136193
スリーワンモータ一を備えた1リットル容の3口フラスコに、ヒドロキノン(136.8g,1.24モル)、水酸化カリウムアルコール性水溶液(170g,3.03モル窒素バブリングしたエタノール400ml、蒸留水100ml)および触媒量のヨウ化カリウムを仕込んだ後、窒素バブリングしながら還流加熱条件でエチレンクロロヒドリン(100g,1.24ミリモル)を30分かけて滴下した。約15時間還流をした後、減圧下でエタノールを留去すると光沢のある沈殿が析出した。この沈殿をろ別し、ろ液をジエチルエーテル500mlで2回洗浄した後、4Nの塩酸を500ml加えて酸性にした。この酸性水溶液をジエチルエーテル500mlで4回抽出し、集めた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水(各300mlで2回ずつ)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1(重量比))で精製し、ヒドロキノンの片方の水酸基だけをエーテル化したエチレングリコール−(4−ヒドロキシフェニル)エーテルを得た(収量50.0g,収率26%,純度99%)
次いで、3リットル容のナスフラスコに、エチレングリコール−(4−ヒドロキシフェニル)エーテル(50.0g,324ミリモル)、4−(2−プロペノイルオキシエトキシ)安息香酸(80.4g,340ミリモル)、ジメチルアミノピリジン(1.3g,11ミリモル、式中DMAP)、少量の重合禁止剤ブチルヒドロキシトルエンおよび塩化メチレン1.5リットルを仕込んで溶液とした後、塩化メチレン50mlで希釈したジシクロヘキシルカルボジイミド(73.6g,357ミリモル,式中DCC)を少量ずつ加え室温で終夜攪拌した。析出したDCウレアをろ別し、ろ液に塩化メチレンを加えて全量を4リットルにした後、0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水(それぞれ1リットルで2回ずつ)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクトマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/エーテル=10/1(重量比))により精製した後、減圧濃縮した。得られた白色沈殿を塩化メチレン300mlに溶解させ不溶物をろ別し、ヘキサン1リットルを加えて析出した白色沈殿を乾燥して、化13に示す、目的とする末端フェニルエタノール型モノマーを得た(収量80.8g,収率67%、純度99%以上)。
【0057】
(2):側鎖型液晶ポリマー(A)の合成
【化14】
Figure 0004136193
合成例3(1)で得られた末端フェニルエタノール型モノマー(8.38g,22.5ミリモル)と合成例1(2)で得られたネマチック液晶性を有するモノマー(21,7g,52.5ミリモル)をTHF680mlに加え、窒素気流下で還流攪拌してモノマーをTHFに完全に溶解した。そこへ、少量のTHFに溶解したアゾビスイソブチロニトリル(1.27g,7.7ミリモル,式中AIBN)を滴下した。4時間還流した後、加熱を止め反応液を室温に戻した後、メタノール2.2リットル中へ、反応溶液を滴下してポリマーを再沈殿させた。ポリマーをろ別し、メタノール/THF=3/2(重量比)の混合溶媒100mlで2回洗浄した後、乾燥して、化14(なお、化14は便宜的にブロック体として記載したものである)に示す、目的とする側鎖型液晶ポリマーを得た(収量19.3g,収率64%,重量平均分子量4100)。
【0058】
実施例4
(1)液晶ポリマー組成物の調製
合成例3(2)で得られた側鎖型液晶ポリマー100重量部および合成例2で得られた両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物40重量部をテトラクロロエタンに溶解した液晶ポリマー組成物の溶液(12重量%)を得た。
【0059】
(2)傾斜配向位相差板の調製
ガラス基板上に、ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製,商品名:NH−18)の5%水溶液を2000rpm、20秒の条件でスピンコートし、150℃で30分加熱した後、ラビングして配向膜を形成した。前記(1)で得られて液晶ポリマー組成物の溶液を、配向膜上にスピンコートし、160℃で5分加熱して、液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムの膜厚は1.0μmであった。
【0060】
実施例5
実施例4(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を30重量部にした以外は実施例4(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例4(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0061】
実施例6
実施例4(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を20重量部にした以外は実施例4(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例4(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0062】
実施例7
実施例4(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を10重量部にした以外は実施例4(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例4(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0063】
比較例1
実施例4(1)において、両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物を添加しないこと以外は実施例4(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例4(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0064】
比較例2
実施例1(1)において、合成例1(3)で得られた側鎖型液晶ポリマーの代わりに、合成例1(2)で得られた末端にシアノ基を有するモノマーを重合して得たホモポリマーを用い、合成例2で得られた両末端にアクリロイル基を有する液晶性低分子化合物の使用量を30重量部にした以外は実施例1(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例1(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0065】
比較例3
実施例1(1)において、下記構造の液晶性低分子化合物を使用した以外は実施例1(1)と同様にして液晶ポリマー組成物を調製し、また実施例1(2)と同様にして液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムを得た。
【0066】
【化15】
Figure 0004136193
試験例(位相差測定)
実施例および比較例で得られた液晶ポリマー組成物を配向させたフィルムの位相差の視角依存性を評価した。評価は、液晶ポリマー組成物の傾斜度を下記式で算出し、傾斜度合いの指標とした。評価結果を表1に示す。なお、正面の位相差を△nd(0)、遅早軸方向に±30°傾斜したときの位相差をそれぞれ△nd(+30)、△nd(−30)とした。
【0067】
傾斜度=(△nd(−30)−△nd(+30))/△nd(0)
傾斜していない水平配向のとき、傾斜度=0となる。
【0068】
【表1】
Figure 0004136193

Claims (5)

  1. 液晶性側鎖の末端に水酸基を有するモノマーユニットを含有する側鎖型液晶ポリマー(A)100重量部に対して、両末端にアクリロイル基を有し分子量662以下の液晶性低分子化合物(B)5重量部以上50重量部以下を含有してなる液晶ポリマー組成物。
  2. 前記水酸基を有するモノマーユニットが一般式(a1):
    Figure 0004136193
    (式中、R1 は水素原子またはメチル基を、X1 は−COO−基または−OCO−基を、mおよびnはそれぞれ独立に1〜6の整数を、pとqはそれぞれ独立に1または2(ただし、p+q≦3を満足する。)を、rは0または1を示す。)で表されるモノマーユニットである請求項1記載の液晶ポリマー組成物。
  3. 前記液晶性低分子化合物(B)が、一般式(B1):
    Figure 0004136193
    (式中、AおよびDはそれぞれ独立して1,4−フェニレン基または1,4−シクロヘキシレン基を、Bは1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、4,4' −ビフェニレン基または4,4' −ビシクロヘキシレン基を、X4 およびX5 はそれぞれ独立して−COO−基、−OCO−基または−O−基を、gおよびhはそれぞれ独立して2〜6の整数を示す)で表される化合物である請求項1または2記載の液晶ポリマー組成物。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の液晶ポリマー組成物からなるフィルムであって、当該フィルムのフィルム面に対し、液晶ポリマー組成物の配向方向が傾斜しているフィルムを用いた位相差板。
  5. 請求項4記載の位相差板を、偏光板に積層一体化してなる楕円偏光板。
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