JP4046326B2 - 自動車のニーボルスター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のニーボルスターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突時に乗員の安全を確保するため、シートベルトが従来より広く利用されている。シートベルトは、衝突時に、座席に着座した乗員の体を拘束して衝撃を緩和するものであるが、その効果を高めるために、ニーボルスターを設けることも従来より公知である(例えば、特許文献1参照)。ニーボルスターは、自動車の衝突時に前席に着座した乗員のひざを受け止めて、そのひざの動きを止め、当該乗員の腰の動きを規制することによって、シートベルトと協働して乗員の体全体をより確実に拘束するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−211456号公報(第1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のニーボルスターは、その構造が複雑で、部品点数が多く、コストが高くなる欠点があった。
【0005】
本発明の目的は、部品点数とコストの低減を図ることのできる自動車のニーボルスターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、車室内に配置された前席よりも前方に位置するインストルメントパネルの車室外側面に固定されているパッドと、ボディに対して固定された補強部材に固着されていて、前記パッドに対向して位置するブラケットとを具備し、前記インストルメントパネルの車室外側面には、該インストルメントパネルと一体のピンが突設され、前記パッドに形成された孔に、前記ピンが嵌合し、該孔から突出したピンの先端部が、その半径方向に膨隆した状態に熱変形されて、前記パッドが前記ピンから抜け出ることが阻止されていることを特徴とする自動車のニーボルスターを提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1は、前席とドアを取り外した状態で自動車の車室前方を見た斜視図であり、車室Rの前部にはインストルメントパネル1が配置されている。図1における矢印Fは自動車の前進方向を示しており、符号Wはその幅方向を示している。本明細書における前方とはこの前進方向Fを基準としたものであり、これとは反対の方向が後方である。
【0009】
図1に示したインストルメントパネル1よりも後方の車室R内には、図1には示していない運転席と助手席の2つの前席が配置されている。図2は、一方の前席2と、この前席2に着座した乗員Pと、インストルメントパネル1の位置関係を示す概略図である。図2には、2つの前席のうち助手席が示されている。
【0010】
図2から判るように、インストルメントパネル1の前方にニーボルスター3が配置されている。ここに示したニーボルスター3は、図3にも示すように、車室R内に配置された前席2よりも前方に位置するインストルメントパネル1の車室外側面11、すなわち車室Rを向いた面とは反対側の前方を向いたインストルメントパネル1の面に固定されているパッド4と、例えば板金により構成された自動車の骨格体を成すボディ(図示せず)に対して固定された補強部材5に固着されているブラケット6とを有している。このブラケット6はパッド4に対向して位置しているが、ブラケット6とパッド4は固着はされておらず、互いに別々の部材として構成されている。ブラケット6とパッド4は、図2に示すように互いに接していてもよいし、わずかに離れていてもよい。また、本例のニーボルスター3は、乗員の各ひざをそれぞれ受け止めることができるように、一対のパッド4と、その各パッド4に対向して位置する一対のブラケット6が設けられているが、その数は適宜設定できる。例えば幅方向Wに長い1つのパッドと、これに対向する1つのブラケットによってニーボルスターを構成することもできる。
【0011】
補強部材5は自動車の幅方向Wに延びており、かかる補強部材5と、これに固着されたブラケット6は、強度の大なる材料、例えば鋼材などの金属により構成される。ブラケット6は例えば溶接によって補強部材5に一体に固着されている。補強部材5として、一般にインパネリインホースメントと称されているインストルメントパネル1の補強部材を用いることもできる。
【0012】
パッド4は、例えば硬質ウレタンの発泡体や、ゴムなどの緩衝機能を有する材料から構成され、かかるパッド4はインストルメントパネル1の車室外側面11に、例えば接着剤や、図3に示す如き両面接着テープ7などによって固定されている。
【0013】
自動車の走行時に、前席2に着座した乗員Pは、図示していないシートベルトを着用する。自動車の衝突時に乗員Pは自動車に対して前方に移動しようとするが、シートベルトによってその移動が拘束される。しかも、乗員Pのひざがインストルメントパネル1を介してパッド4に当たり、ひざの動きが止められる。このとき、パッド4に加えられた外力は、ブラケット6と補強部材5を介してボディに受け止められる。このようにして、乗員Pの腰の動きが規制され、乗員Pはシートベルトとニーボルスター3の協働作用により、確実に体を拘束保持され、当該乗員Pの安全性が確保される。また、パッド4に外力が加えられたとき、そのパッド4が変形してエネルギーを吸収するので、乗員のひざに加えられる衝撃が緩和される。
【0014】
上述のように、本例のニーボルスター3によれば、パッド4によって、乗員のひざに加えられる衝撃を緩和することができると共に、その部品点数を少なくすることができ、その構造の簡素化とコストの低減を達成できる。しかも、パッド4をねじなどによってブラケット6に固定する必要はないので、その組み付け作業性を高めることができる。
【0015】
パッド4をインストルメントパネル1に固定する方法として図4に示す方法を採用することもできる。すなわち、図4の(a)に示すように、インストルメントパネル1の車室外側面11には、そのインストルメントパネル1と一体のピン8が突設され、パッド4に形成された孔9に、上記ピン8が嵌合している。一方、この孔9から突出したピン8の先端部が加熱されて溶融し、該先端部が図4の(b)に示すように、該ピン8の半径方向に膨隆した状態に熱変形される。これにより、パッド4がピン8から抜け出ることが阻止される。
【0016】
本発明に係るニーボルスターは、助手席の前方に配置する代わりに、運転席の前方に配置することもでき、或いは運転席と助手席の両前席の前方に配置することもできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、パッドを有するニーボルスターの部品点数を減少し、その構造の簡素化とコストの低減を達成でき、しかもその組み付け時の作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室内の前部を示す斜視図である。
【図2】前席とインストルメントパネルとニーボルスターの位置関係を示す部分断面概略図である。
【図3】ブラケットとパッドを離して示す斜視図である。
【図4】パッドをインストルメントパネルに固定する方法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 前席
3 ニーボルスター
4 パッド
5 補強部材
6 ブラケット
8 ピン
9 孔
11 車室外側面
R 車室
Claims (1)
- 車室内に配置された前席よりも前方に位置するインストルメントパネルの車室外側面に固定されているパッドと、ボディに対して固定された補強部材に固着されていて、前記パッドに対向して位置するブラケットとを具備し、前記インストルメントパネルの車室外側面には、該インストルメントパネルと一体のピンが突設され、前記パッドに形成された孔に、前記ピンが嵌合し、該孔から突出したピンの先端部が、その半径方向に膨隆した状態に熱変形されて、前記パッドが前記ピンから抜け出ることが阻止されていることを特徴とする自動車のニーボルスター。
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Families Citing this family (2)
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2002
- 2002-10-07 JP JP2002293329A patent/JP4046326B2/ja not_active Expired - Fee Related
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