JP4013760B2 - 梱包用緩衝材および梱包物 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、外装ケースが厚さ方向の中央部分で変形しやすい被梱包物を梱包するときに用いる梱包用緩衝材およびこの梱包用緩衝材を用いて被梱包物を梱包した梱包物に関するものである。
背景技術
プロジェクタ等といった電子機器をダンボール箱などで梱包して輸送する際、外部からの衝撃によって電子機器が損傷を受けることを防止する必要がある。そこで、従来は、例えば、図7に示すように、上パッド10′および下パッド20′を有する梱包用緩衝材1′が用いられている。すなわち、ダンボール箱2内に、第1の当て板3、下パッド20′、被梱包物としてのプロジェクタ50、上パッド10′、第2の当て板4をこの順に重ねて収納し、ダンボール箱2内の隙間を埋めるように付属品箱5を詰めている。
ここで、上パッド10′および下パッド20′は、いずれもパルプモールドなどの方法で製造されたものであり、プロジェクタ50の収納空間21を囲むように複数の上パッド側中空凸部15および複数の下パッド側中空凸部25がそれぞれ突出している。従って、プロジェクタ50は、図8に示すように、上パッド10′と下パッド20′の間で上パッド側中空凸部15および下パッド側中空凸部25で囲まれた状態で輸送中の振動から保護されている状態にある。なお、図7には図示を省略したが、図8に示すように、下パッド20′の凹部22は、プロジェクタ50の下面を保護する緩衝部として機能する。
しかしながら、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落とすことがあり、このようなとき、ダンボール箱2内でプロジェクタ50には、例えば、矢印A、Bで示すように、ダンボール箱2の底面あるいは側方に向かう大きな衝撃が加わってプロジェクタ50が破損することがある。
そこで、図8に示すように、下パッド20′の凹部22に当接する底面保護用中空凸部31を備える補強パッド30′を下パッド20′の下に重ねる構成が考えられる。このような構成によれば、下パッド20′の凹部22および補強パッド30′の底面保護用中空凸部31が、矢印Aで示す方向への衝撃を吸収してくれるので、プロジェクタ50の下面を保護してくれる。
しかしながら、プロジェクタ50に矢印Bで示す方向の衝撃が加わったとき、上パッド側中空凸部15の基部や下パッド側中空凸部25の基部が潰れて衝撃を吸収できるものの、上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)や下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)は、矢印Bで示す方向からの力に対しては強い剛性を有するため、上パッド側中空凸部15の基部や下パッド側中空凸部25の基部が潰れた以降、再び、衝撃が加わると、プロジェクタ50の外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250に突き当たって大きな力を受けることになる。しかも、プロジェクタ50では、外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、上ケース51や下ケース53は、ダイキャストや厚肉の樹脂ケースなど強固なもので構成されているが、中ケース52は、アルミニウム板金で構成されているなど、外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上下部分に比較して変形しやすい。それ故、変形しやすい中ケース52に上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部250の先端部250が突き当たると、中ケース52が大きく凹んでしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、外装ケースが厚さ方向の中央部分で変形しやすい被梱包物を梱包したときでも、被梱包物の外装ケースが破損することを確実に防止することのできる梱包用緩衝材およびこの梱包用緩衝材を用いた梱包物を提供することにある。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明では、被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、当該下パッドの前記収納空間の底部に相当する領域に下方から部分的に当接する底面保護用中空凸部、および前記下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする。
本発明では、下パッドの下には、底面保護用中空凸部を備える補強パッドが重ねられているので、被梱包物を梱包したダンボール箱を輸送中に誤って落したためダンボール箱内の被梱包物に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このような衝撃は、底面保護用中空凸部によって吸収される。従って、被梱包物の下面を保護することができる。また、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。従って、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分が被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記上パッド側中空凸部の先端部と前記下パッド側中空凸部の先端部との間に隙間が形成されることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たったときでも、上パッド側中空凸部の先端部と下パッド側中空凸部の先端部との間に隙間があるので、先端部が変形して衝撃を吸収しようとするのをお互いが阻害することがない。それ故、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることを防止できるので、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに先端部の変形を容易とする脆弱部が形成された第1の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たったときでも、先端部が容易に変形してくれるので、先端部でも衝撃を吸収することができる。それ故、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがないので、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記脆弱部は、例えば、前記中空凸部の先端部で肉薄の底部をもって外周方向に沿って延びた溝である。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、前記収納空間に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が前記収納空間からみて引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第2の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れても、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくいので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、隣接する中空凸部との連結部に第1の補強用リブが形成された第3の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、隣接する中空凸部の連結部に大きな力が加わっても、連結部が第1の補強用リブで補強されているので、連結部は、潰れることなく被梱包物を支える。それ故、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくくなるので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記第1の補強用リブは、例えば、隣接する中空凸部の連結部分で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブである。
本発明において、前記複数の側面補強用中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに当該中空凸部の先端部が変形するのを防止する第2の補強用リブが形成された第4の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部に大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部の基部は、第2の補強用リブで補強された補強パッドの側面補強用中空凸部で支持され、潰れない。それ故、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくくなるので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記第2の補強用リブは、例えば、前記第4の中空凸部の先端部で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブである。
本発明において、前記複数の側面補強用中空凸部には、前記底面保護用中空凸部との間に凹部が形成された第5の中空凸部が含まれていることが好ましい。このような凹部を形成しておくと、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃などが加わっても、側面補強用中空凸部と底面保護用中空凸部との境界部分が突っ張らないので、この境界部分が破れてしまうことを防止できる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第6の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、前記上パッド側中空凸部の先端部および前記下パッド側中空凸部の先端部は、テーパによってダンボール箱から離れている状態にある。このため、外側ダンボール箱の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部の先端部および下パッド側中空凸部の先端部に伝わらないので、被梱包物の中ケースなどにも伝わらない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、いずれも矩形の平面形状を有し、前記側面補強用中空凸部のうち、前記補強パッドのコーナー部に位置する複数の中空凸部には、該中空凸部の外側に向く面から当該中空凸部よりも低いリブ状中空凸部が外側に向けて延びている第7の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物がコーナー部に移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部がリブ状中空凸部によって補強されているので、コーナー部においても、補強パッドの側面補強用中空凸部が潰れない。従って、コーナー部の下パッド側中空凸部の基部が潰れないので、コーナー部を下にしてダンボール箱が落下しても、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。また、リブ状中空凸部は、背が低いので、ダンボール箱の厚さ方向における中央部分から離れている状態にある。このため、外側ダンボール箱の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部の先端部および下パッド側中空凸部を経由して被梱包物の中ケースなどにも伝わらない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、例えば、パルプモールドにより形成されたパッドである。
本発明において、前記被梱包物は、外装ケースの厚さ方向の中央部分が上下部分に比較して変形しやすい電子機器、例えば、外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、前記中ケースが前記上ケースおよび下ケースに比較して変形しやすいプロジェクタなどの電子機器である。
また、本発明では、被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、前記下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の角部分または稜部分が当接する位置まで、前記下パッド側中空凸部内に入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする。
本発明では、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部の被梱包物の角部分または稜部分が当接する位置まで、下パッド側中空凸部内に入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が下方や側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。従って、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分が被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の下面の角部分または稜部分が当接する面は、先端側が前記収納空間からみてより引っ込むように傾いたテーパ面となっていることが好ましい。さらに、前記被梱包物は、厚さ方向の上下部分と、前記上下部分に挟まれた中央部分とを有し、前記中央部分は前記上下部分に比較して変形しやすい電子機器であり、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記下パッド側中間凸部と前記中央部分との間に隙間が形成されることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れても、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくいので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明に係る梱包物では、前記梱包用緩衝材を用いて前記被梱包物がダンボール箱などに梱包される。
発明を実施するための最良の形態
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図、図2(A)、(B)はそれぞれ、この梱包用緩衝材を構成するのに用いた下パッドおよび補強パッドの説明図である。図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す下パッドの左右側端部に形成されている下パッド側中空凸部の周辺を拡大して示す説明図、この下パッド側中空凸部の先端部の断面図、および図1に示す補強パッドの左右側端部に形成されている側面補強用中空凸部の周辺を拡大して示す説明図である。図4は、図3(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図3(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。図5(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す下パッドの後端部に形成されている下パッド側中空凸部の周辺を拡大して示す説明図、および図1に示す補強パッドの後端部に形成されている側面補強用中空凸部の周辺を拡大して示す説明図である。図6は、図5(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図5(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。なお、図1および図2において、下パッドの凹部などの図示は省略してある。
図1において、本実施の形態に係る梱包用緩衝材1を用いて梱包される被梱包物は、プロジェクタ50である。プロジェクタ50の前端面55では、投写レンズ(図示せず)を内蔵するレンズ筒56が突出しており、左右側面のうち、後方からみて(画像の投写方向に向かって)右側の側面58には取っ手57が取付けられている。
このプロジェクタ50は、外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、上ケース51や下ケース53は、ダイキャストや厚肉の樹脂ケースなど強固なものとして構成されているが、中ケース52は、アルミニウム板金で構成されているため、外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上下部分に比較して変形しやすい。また、プロジェクタ50の後端面において、中ケース52には、光源ランプ(図示せず)を交換するときに開閉される蓋54が取付けられており、この蓋54の部分は特に強度が低い。
このようなプロジェクタ50をダンボール箱2に梱包するにあたって、本形態では、補強パッド30、下パッド20および上パッド10を備えた梱包用緩衝材1を用いる。すなわち、プロジェクタ50をダンボール箱2に梱包する際には、ダンボール箱2内に、第1の当て板3、補強パッド30、下パッド20、シート6で包まれたプロジェクタ50、上パッド10、第2の当て板4をこの順に重ねた状態で収納し、ダンボール箱2内の隙間を埋めるように付属品箱5を詰める。
ここで、上パッド10および下パッド20は、図2(A)、(B)に示すように、パルプモールドで製造されたものであり、プロジェクタ50の収納空間21を囲むように複数の上パッド側中空凸部15および複数の下パッド側中空凸部25がそれぞれ突出している。従って、プロジェクタ50は、上パッド10と下パッド20の間で周りを上パッド側中空凸部15および下パッド側中空凸部25で囲まれて輸送中の振動から保護されることになる。
また、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落とした場合、ダンボール箱2内でプロジェクタ50には、例えば、図4および図6に矢印A、Bで示すように、ダンボール箱2の底面あるいは側方に移動しようとする大きな衝撃が加わる。このようなときでも、プロジェクタ50の下面、あるいは強度が弱い中ケース52や蓋54が破損しないよう、各箇所に適した対策を施してある。
(基本的な対策)
まず、図3(A)、(C)に示すように、プロジェクタ50の左右端部に相当する部分では、下パッド20の収納空間21に凹部22が形成されている一方、補強パッド30には、補強パッド30を下パッド10の下方に重ねたときに、下パッド10の凹部22に下方から当接する底面保護用中空凸部31が形成されている。また、補強パッド30には、下パッド20の下パッド側中空凸部25内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部35も形成されている。
このため、図4に示すように、下パッド20の下に補強パッド30を重ねた状態で、下パッド20と上パッド10との間にプロジェクタ50を収納すると、プロジェクタ50の下面が下パッド20に支持され、かつ、この下パッド20では、補強パッド30の底面保護用中空凸部31で下パッド20の凹部22が下方から支持された状態になる。また、プロジェクタ50の下面の角部分または稜部分は、下パッド側中空凸部25の高さ方向の途中位置で支持され、この位置まで、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が入り込んでいる。さらに、この状態において、下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)と上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)との間には隙間が空いている。
また、図5(A)、(B)に示すように、プロジェクタ50の後端部に相当する部分でも、下パッド20に凹部22が形成されている一方、補強パッド30には、補強パッド30を下パッド20の下方に重ねたときに、下パッド20の凹部22に下方から当接する底面保護用中空凸部31が形成されている。また、補強パッド30には、下パッド20の下パッド側中空凸部25内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部35も形成されている。
このため、図6に示すように、下パッド20の下に補強パッド30を重ねた状態で、下パッド20と上パッド10との間にプロジェクタ50を収納すると、プロジェクタ50の後端部においても、プロジェクタ50の下面が下パッド20に支持され、かつ、この下パッド20では、補強パッド30の底面保護用中空凸部31で下パッド20の凹部22が下方から支持された状態になる。また、プロジェクタ50の下面の角部分または稜部分は、下パッド側中空凸部25の高さ方向の途中位置で支持され、この位置まで、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が入り込んでいる。さらに、この状態において、下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)と上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)との間には隙間が空いている。
このように、本形態では、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落したためダンボール箱2内でプロジェクタ50に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このようは衝撃は、下パッド20の凹部22および補強パッド30の底面保護用中空凸部31によって吸収されるので、プロジェクタ50の下面を保護することができる。
また、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が下パッド側中空凸部25の途中位置まで入り込んでいるため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側面に向かおうとする大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部25の基部は、潰れることがない。従って、下パッド側中空凸部25の先端部250といった横方向からの力に強い剛性を有する部分がプロジェクタ50の中ケース52に突き当たることがない。それ故、プロジェクタ50において外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、中ケース52の強度が弱い場合でも、中ケース50が凹むなどといった問題を回避することができる。
しかも、本実施の形態では、下パッド側中空凸部25の先端部250と上パッド側中空凸部15の先端部150との間には隙間が空いているため、下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れて上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に当たったときでも、先端部150、250同士は互いの変形を妨げない。それ故、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に当たったとき、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250が潰れることによって、中ケース52を凹ませない。
(第1の中空凸部構造)
本形態において、図3(A)に示す下パッド側中空凸部25は、先端部250の変形を容易とする脆弱部28が形成された第1の中空凸部構造を有している。すなわち、図3(B)に示すように、上パッド側中空凸部25の先端部250には、肉薄の底部280をもって外周方向に沿って延びた溝からなる脆弱部28が形成されている。
なお、図示を省略するが、複数の上パッド側中空凸部15の中にも、同様な溝からなる脆弱部が形成された構成の中空凸部が含まれている。
このような第1の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に向かう大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れたため上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に突き当たったときでも、先端部150、250が脆弱部28によって容易に変形してくれるので、先端部150、250が中ケース52を凹ませることがない。
(第2の中空凸部構造)
本形態において、図5(A)、(B)に示す下パッド側中空凸部25では、収納空間21に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が収納空間からみてより引っ込むように斜め上向きに傾いたテーパ面255の形成された第2の中空凸部構造を有している。
なお、図6に示すように、上パッド側中空凸部15の一部も、収納空間に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が収納空間からみてより引っ込むように斜め下向きに傾いたテーパ面19の形成された第2の中空凸部構造を有している。
このような第2の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れても、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250は、テーパ面19、255によって引っ込んでいる分、プロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たらない。それ故、中ケース52や蓋54が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第3の中空凸部構造)
本形態において、図5(A)に示す下パッド側中空凸部25は、隣接する中空凸部との連結部26に第1の補強用リブ260が形成された第3の中空凸部構造を有している。すなわち、隣接する下パッド側中空凸部25の連結部26には、内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブからなる第1の補強用リブ260が形成されている。
なお、図示を省略するが、上パッド側中空凸部15の一部も、隣接する中空凸部との連結部に第1の補強用リブが形成された第3の中空凸部構造を有している。
このような第3の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって連結部26に大きな力が加わっても、連結部26が第1の補強用リブ260で補強されているので、連結部26は、潰れることなくプロジェクタ50の上ケース51あるいは下ケース53に相当する部分を支える。それ故、下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れて上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たることがないので、中ケース52や蓋54が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第4の中空凸部構造)
本形態において、図5(B)に示す側面補強用中空凸部35には、外側に向かう力が加わったときにこの中空凸部の先端部350が変形するのを防止する第2の補強用リブ36が形成された第4の中空凸部構造を有している。すなわち、側面補強用中空凸部35の先端部350には、内側から外側に向かって延びた凹状リブからなる第2の補強用リブ36が形成されている。
このような第4の中空凸部構造を有する側面補強用中空凸部35では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に向かう大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部に大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部25の基部は、第2の補強用リブ36で補強された側面補強用中空凸部35で支持されているので、潰れない。それ故、下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たることがないので、中ケース52や蓋54が凹むといった問題を回避することができる。
なお、第2の補強用リブ36については、凸状リブであってもよい。
(第5の中空凸部構造)
本形態において、図5(B)に示す側面補強用中空凸部35は、底面保護用中空凸部31との間に凹部34が形成された第5の中空凸部構造を有している。このため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部35と底面保護用中空凸部31との境界部分が突っ張らないので、この境界部分が破れてしまうことを防止できる。
(第6の中空凸部構造)
図2に示すように、複数の下パッド側中空凸部25のうち、コーナー部に形成された下パッド側中空凸部25は、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように斜め上向きに傾いたテーパ面29の形成された第6の中空凸部構造を有している。
なお、図示を省略するが、上パッド側中空凸部15の一部も、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように斜め下向きに傾いたテーパ面の形成された第6の中空凸部構造を有している。
このような第6の中空凸部構造の下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、先端部150、250がダンボール箱2の内面から離れている。このため、外側ダンボール箱2の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部15の先端部150および下パッド側中空凸部25の先端部250に伝わらないので、プロジェクタ50の中ケース52にも伝わらない。それ故、中ケース52が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第7の中空凸部構造)
図2に示すように、補強パッド30のコーナー部に位置する側面補強用中空凸部35は、中空凸部の外側に向く面からこの中空凸部よりも低いリブ状中空凸部38が外側に向けて延びている第7の中空凸部構造を有している。
このため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50がコーナー部に向けて移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部35は、リブ状中空凸部38によって支えられているので、側面補強用中空凸部35は強固である。従って、コーナー部を下にしてダンボール箱2を落下させても、コーナー部の側面補強用中空凸部35は潰れることなく、リブ状中空凸部38は、低いので、先端部がダンボール箱2の内面から離れている。このため、外側ダンボール箱2の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、リブ状中空凸部38に伝わらないので、側面補強用中空凸部35を経由してプロジェクタ50の中ケース52に伝わることもない。それ故、中ケース52が凹むなどといった問題を回避することができる。
以上説明したように、本発明において、下パッドの下には、底面保護用中空凸部を備える補強パッドが重ねられているので、被梱包物を梱包したダンボール箱を輸送中に誤って落したためダンボール箱内の被梱包物に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このような衝撃は、底面保護用中空凸部によって吸収される。従って、被梱包物の下面を保護することができる。また、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。このため、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分に被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用した梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図である。
図2(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す梱包用緩衝材を構成するのに用いた下パッドおよび補強パッドの説明図である。
図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す下パッドの左右側端部に形成されている下パッド側中空凸部の一部を拡大して示す説明図、この下パッド側中空凸部の先端部の断面図、および図1に示す補強パッドの左右側端部に形成されている側面補強用中空凸部の一部を拡大して示す説明図である。
図4は、図3(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図3(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。
図5(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す下パッドの後端部に形成されている下パッド側中空凸部の一部を拡大して示す説明図、および図1に示す補強パッドの後端部に形成されている側面補強用中空凸部の一部を拡大して示す説明図である。
図6は、図5(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図5(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。
図7は、従来の梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図である。
図8は、従来の梱包用緩衝材がプロジェクタを挟み込んでいる様子を示す断面図である。
本発明は、外装ケースが厚さ方向の中央部分で変形しやすい被梱包物を梱包するときに用いる梱包用緩衝材およびこの梱包用緩衝材を用いて被梱包物を梱包した梱包物に関するものである。
背景技術
プロジェクタ等といった電子機器をダンボール箱などで梱包して輸送する際、外部からの衝撃によって電子機器が損傷を受けることを防止する必要がある。そこで、従来は、例えば、図7に示すように、上パッド10′および下パッド20′を有する梱包用緩衝材1′が用いられている。すなわち、ダンボール箱2内に、第1の当て板3、下パッド20′、被梱包物としてのプロジェクタ50、上パッド10′、第2の当て板4をこの順に重ねて収納し、ダンボール箱2内の隙間を埋めるように付属品箱5を詰めている。
ここで、上パッド10′および下パッド20′は、いずれもパルプモールドなどの方法で製造されたものであり、プロジェクタ50の収納空間21を囲むように複数の上パッド側中空凸部15および複数の下パッド側中空凸部25がそれぞれ突出している。従って、プロジェクタ50は、図8に示すように、上パッド10′と下パッド20′の間で上パッド側中空凸部15および下パッド側中空凸部25で囲まれた状態で輸送中の振動から保護されている状態にある。なお、図7には図示を省略したが、図8に示すように、下パッド20′の凹部22は、プロジェクタ50の下面を保護する緩衝部として機能する。
しかしながら、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落とすことがあり、このようなとき、ダンボール箱2内でプロジェクタ50には、例えば、矢印A、Bで示すように、ダンボール箱2の底面あるいは側方に向かう大きな衝撃が加わってプロジェクタ50が破損することがある。
そこで、図8に示すように、下パッド20′の凹部22に当接する底面保護用中空凸部31を備える補強パッド30′を下パッド20′の下に重ねる構成が考えられる。このような構成によれば、下パッド20′の凹部22および補強パッド30′の底面保護用中空凸部31が、矢印Aで示す方向への衝撃を吸収してくれるので、プロジェクタ50の下面を保護してくれる。
しかしながら、プロジェクタ50に矢印Bで示す方向の衝撃が加わったとき、上パッド側中空凸部15の基部や下パッド側中空凸部25の基部が潰れて衝撃を吸収できるものの、上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)や下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)は、矢印Bで示す方向からの力に対しては強い剛性を有するため、上パッド側中空凸部15の基部や下パッド側中空凸部25の基部が潰れた以降、再び、衝撃が加わると、プロジェクタ50の外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250に突き当たって大きな力を受けることになる。しかも、プロジェクタ50では、外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、上ケース51や下ケース53は、ダイキャストや厚肉の樹脂ケースなど強固なもので構成されているが、中ケース52は、アルミニウム板金で構成されているなど、外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上下部分に比較して変形しやすい。それ故、変形しやすい中ケース52に上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部250の先端部250が突き当たると、中ケース52が大きく凹んでしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、外装ケースが厚さ方向の中央部分で変形しやすい被梱包物を梱包したときでも、被梱包物の外装ケースが破損することを確実に防止することのできる梱包用緩衝材およびこの梱包用緩衝材を用いた梱包物を提供することにある。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明では、被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、当該下パッドの前記収納空間の底部に相当する領域に下方から部分的に当接する底面保護用中空凸部、および前記下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする。
本発明では、下パッドの下には、底面保護用中空凸部を備える補強パッドが重ねられているので、被梱包物を梱包したダンボール箱を輸送中に誤って落したためダンボール箱内の被梱包物に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このような衝撃は、底面保護用中空凸部によって吸収される。従って、被梱包物の下面を保護することができる。また、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。従って、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分が被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記上パッド側中空凸部の先端部と前記下パッド側中空凸部の先端部との間に隙間が形成されることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たったときでも、上パッド側中空凸部の先端部と下パッド側中空凸部の先端部との間に隙間があるので、先端部が変形して衝撃を吸収しようとするのをお互いが阻害することがない。それ故、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることを防止できるので、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに先端部の変形を容易とする脆弱部が形成された第1の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たったときでも、先端部が容易に変形してくれるので、先端部でも衝撃を吸収することができる。それ故、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがないので、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記脆弱部は、例えば、前記中空凸部の先端部で肉薄の底部をもって外周方向に沿って延びた溝である。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、前記収納空間に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が前記収納空間からみて引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第2の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れても、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくいので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、隣接する中空凸部との連結部に第1の補強用リブが形成された第3の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、隣接する中空凸部の連結部に大きな力が加わっても、連結部が第1の補強用リブで補強されているので、連結部は、潰れることなく被梱包物を支える。それ故、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れて上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくくなるので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記第1の補強用リブは、例えば、隣接する中空凸部の連結部分で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブである。
本発明において、前記複数の側面補強用中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに当該中空凸部の先端部が変形するのを防止する第2の補強用リブが形成された第4の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部に大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部の基部は、第2の補強用リブで補強された補強パッドの側面補強用中空凸部で支持され、潰れない。それ故、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくくなるので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記第2の補強用リブは、例えば、前記第4の中空凸部の先端部で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブである。
本発明において、前記複数の側面補強用中空凸部には、前記底面保護用中空凸部との間に凹部が形成された第5の中空凸部が含まれていることが好ましい。このような凹部を形成しておくと、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃などが加わっても、側面補強用中空凸部と底面保護用中空凸部との境界部分が突っ張らないので、この境界部分が破れてしまうことを防止できる。
本発明において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第6の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、前記上パッド側中空凸部の先端部および前記下パッド側中空凸部の先端部は、テーパによってダンボール箱から離れている状態にある。このため、外側ダンボール箱の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部の先端部および下パッド側中空凸部の先端部に伝わらないので、被梱包物の中ケースなどにも伝わらない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、いずれも矩形の平面形状を有し、前記側面補強用中空凸部のうち、前記補強パッドのコーナー部に位置する複数の中空凸部には、該中空凸部の外側に向く面から当該中空凸部よりも低いリブ状中空凸部が外側に向けて延びている第7の中空凸部が含まれていることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物がコーナー部に移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部がリブ状中空凸部によって補強されているので、コーナー部においても、補強パッドの側面補強用中空凸部が潰れない。従って、コーナー部の下パッド側中空凸部の基部が潰れないので、コーナー部を下にしてダンボール箱が落下しても、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。また、リブ状中空凸部は、背が低いので、ダンボール箱の厚さ方向における中央部分から離れている状態にある。このため、外側ダンボール箱の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部の先端部および下パッド側中空凸部を経由して被梱包物の中ケースなどにも伝わらない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、例えば、パルプモールドにより形成されたパッドである。
本発明において、前記被梱包物は、外装ケースの厚さ方向の中央部分が上下部分に比較して変形しやすい電子機器、例えば、外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、前記中ケースが前記上ケースおよび下ケースに比較して変形しやすいプロジェクタなどの電子機器である。
また、本発明では、被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、前記下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の角部分または稜部分が当接する位置まで、前記下パッド側中空凸部内に入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする。
本発明では、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部の被梱包物の角部分または稜部分が当接する位置まで、下パッド側中空凸部内に入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が下方や側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。従って、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分が被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明において、前記複数の下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の下面の角部分または稜部分が当接する面は、先端側が前記収納空間からみてより引っ込むように傾いたテーパ面となっていることが好ましい。さらに、前記被梱包物は、厚さ方向の上下部分と、前記上下部分に挟まれた中央部分とを有し、前記中央部分は前記上下部分に比較して変形しやすい電子機器であり、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記下パッド側中間凸部と前記中央部分との間に隙間が形成されることが好ましい。このように構成すると、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって、下パッド側中空凸部の基部や上パッド側中空凸部の基部が潰れても、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部が被梱包物の側面に当たりにくいので、被梱包物の中ケースなどに大きな力が集中して加わることがない。それ故、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
本発明に係る梱包物では、前記梱包用緩衝材を用いて前記被梱包物がダンボール箱などに梱包される。
発明を実施するための最良の形態
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図、図2(A)、(B)はそれぞれ、この梱包用緩衝材を構成するのに用いた下パッドおよび補強パッドの説明図である。図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す下パッドの左右側端部に形成されている下パッド側中空凸部の周辺を拡大して示す説明図、この下パッド側中空凸部の先端部の断面図、および図1に示す補強パッドの左右側端部に形成されている側面補強用中空凸部の周辺を拡大して示す説明図である。図4は、図3(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図3(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。図5(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す下パッドの後端部に形成されている下パッド側中空凸部の周辺を拡大して示す説明図、および図1に示す補強パッドの後端部に形成されている側面補強用中空凸部の周辺を拡大して示す説明図である。図6は、図5(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図5(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。なお、図1および図2において、下パッドの凹部などの図示は省略してある。
図1において、本実施の形態に係る梱包用緩衝材1を用いて梱包される被梱包物は、プロジェクタ50である。プロジェクタ50の前端面55では、投写レンズ(図示せず)を内蔵するレンズ筒56が突出しており、左右側面のうち、後方からみて(画像の投写方向に向かって)右側の側面58には取っ手57が取付けられている。
このプロジェクタ50は、外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、上ケース51や下ケース53は、ダイキャストや厚肉の樹脂ケースなど強固なものとして構成されているが、中ケース52は、アルミニウム板金で構成されているため、外装ケースの厚さ方向の中央部分は、上下部分に比較して変形しやすい。また、プロジェクタ50の後端面において、中ケース52には、光源ランプ(図示せず)を交換するときに開閉される蓋54が取付けられており、この蓋54の部分は特に強度が低い。
このようなプロジェクタ50をダンボール箱2に梱包するにあたって、本形態では、補強パッド30、下パッド20および上パッド10を備えた梱包用緩衝材1を用いる。すなわち、プロジェクタ50をダンボール箱2に梱包する際には、ダンボール箱2内に、第1の当て板3、補強パッド30、下パッド20、シート6で包まれたプロジェクタ50、上パッド10、第2の当て板4をこの順に重ねた状態で収納し、ダンボール箱2内の隙間を埋めるように付属品箱5を詰める。
ここで、上パッド10および下パッド20は、図2(A)、(B)に示すように、パルプモールドで製造されたものであり、プロジェクタ50の収納空間21を囲むように複数の上パッド側中空凸部15および複数の下パッド側中空凸部25がそれぞれ突出している。従って、プロジェクタ50は、上パッド10と下パッド20の間で周りを上パッド側中空凸部15および下パッド側中空凸部25で囲まれて輸送中の振動から保護されることになる。
また、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落とした場合、ダンボール箱2内でプロジェクタ50には、例えば、図4および図6に矢印A、Bで示すように、ダンボール箱2の底面あるいは側方に移動しようとする大きな衝撃が加わる。このようなときでも、プロジェクタ50の下面、あるいは強度が弱い中ケース52や蓋54が破損しないよう、各箇所に適した対策を施してある。
(基本的な対策)
まず、図3(A)、(C)に示すように、プロジェクタ50の左右端部に相当する部分では、下パッド20の収納空間21に凹部22が形成されている一方、補強パッド30には、補強パッド30を下パッド10の下方に重ねたときに、下パッド10の凹部22に下方から当接する底面保護用中空凸部31が形成されている。また、補強パッド30には、下パッド20の下パッド側中空凸部25内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部35も形成されている。
このため、図4に示すように、下パッド20の下に補強パッド30を重ねた状態で、下パッド20と上パッド10との間にプロジェクタ50を収納すると、プロジェクタ50の下面が下パッド20に支持され、かつ、この下パッド20では、補強パッド30の底面保護用中空凸部31で下パッド20の凹部22が下方から支持された状態になる。また、プロジェクタ50の下面の角部分または稜部分は、下パッド側中空凸部25の高さ方向の途中位置で支持され、この位置まで、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が入り込んでいる。さらに、この状態において、下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)と上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)との間には隙間が空いている。
また、図5(A)、(B)に示すように、プロジェクタ50の後端部に相当する部分でも、下パッド20に凹部22が形成されている一方、補強パッド30には、補強パッド30を下パッド20の下方に重ねたときに、下パッド20の凹部22に下方から当接する底面保護用中空凸部31が形成されている。また、補強パッド30には、下パッド20の下パッド側中空凸部25内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部35も形成されている。
このため、図6に示すように、下パッド20の下に補強パッド30を重ねた状態で、下パッド20と上パッド10との間にプロジェクタ50を収納すると、プロジェクタ50の後端部においても、プロジェクタ50の下面が下パッド20に支持され、かつ、この下パッド20では、補強パッド30の底面保護用中空凸部31で下パッド20の凹部22が下方から支持された状態になる。また、プロジェクタ50の下面の角部分または稜部分は、下パッド側中空凸部25の高さ方向の途中位置で支持され、この位置まで、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が入り込んでいる。さらに、この状態において、下パッド側中空凸部25の先端部250(上端部)と上パッド側中空凸部15の先端部150(下端部)との間には隙間が空いている。
このように、本形態では、プロジェクタ50を梱包したダンボール箱2を輸送中に誤って落したためダンボール箱2内でプロジェクタ50に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このようは衝撃は、下パッド20の凹部22および補強パッド30の底面保護用中空凸部31によって吸収されるので、プロジェクタ50の下面を保護することができる。
また、補強パッド30の側面補強用中空凸部35が下パッド側中空凸部25の途中位置まで入り込んでいるため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側面に向かおうとする大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部25の基部は、潰れることがない。従って、下パッド側中空凸部25の先端部250といった横方向からの力に強い剛性を有する部分がプロジェクタ50の中ケース52に突き当たることがない。それ故、プロジェクタ50において外装ケースを構成する上ケース51、中ケース52、下ケース53のうち、中ケース52の強度が弱い場合でも、中ケース50が凹むなどといった問題を回避することができる。
しかも、本実施の形態では、下パッド側中空凸部25の先端部250と上パッド側中空凸部15の先端部150との間には隙間が空いているため、下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れて上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に当たったときでも、先端部150、250同士は互いの変形を妨げない。それ故、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に当たったとき、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250が潰れることによって、中ケース52を凹ませない。
(第1の中空凸部構造)
本形態において、図3(A)に示す下パッド側中空凸部25は、先端部250の変形を容易とする脆弱部28が形成された第1の中空凸部構造を有している。すなわち、図3(B)に示すように、上パッド側中空凸部25の先端部250には、肉薄の底部280をもって外周方向に沿って延びた溝からなる脆弱部28が形成されている。
なお、図示を省略するが、複数の上パッド側中空凸部15の中にも、同様な溝からなる脆弱部が形成された構成の中空凸部が含まれている。
このような第1の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に向かう大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れたため上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52に突き当たったときでも、先端部150、250が脆弱部28によって容易に変形してくれるので、先端部150、250が中ケース52を凹ませることがない。
(第2の中空凸部構造)
本形態において、図5(A)、(B)に示す下パッド側中空凸部25では、収納空間21に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が収納空間からみてより引っ込むように斜め上向きに傾いたテーパ面255の形成された第2の中空凸部構造を有している。
なお、図6に示すように、上パッド側中空凸部15の一部も、収納空間に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が収納空間からみてより引っ込むように斜め下向きに傾いたテーパ面19の形成された第2の中空凸部構造を有している。
このような第2の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れても、上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250は、テーパ面19、255によって引っ込んでいる分、プロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たらない。それ故、中ケース52や蓋54が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第3の中空凸部構造)
本形態において、図5(A)に示す下パッド側中空凸部25は、隣接する中空凸部との連結部26に第1の補強用リブ260が形成された第3の中空凸部構造を有している。すなわち、隣接する下パッド側中空凸部25の連結部26には、内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブからなる第1の補強用リブ260が形成されている。
なお、図示を省略するが、上パッド側中空凸部15の一部も、隣接する中空凸部との連結部に第1の補強用リブが形成された第3の中空凸部構造を有している。
このような第3の中空凸部構造を有する下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わって連結部26に大きな力が加わっても、連結部26が第1の補強用リブ260で補強されているので、連結部26は、潰れることなくプロジェクタ50の上ケース51あるいは下ケース53に相当する部分を支える。それ故、下パッド側中空凸部25の基部や上パッド側中空凸部15の基部が潰れて上パッド側中空凸部15の先端部150や下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たることがないので、中ケース52や蓋54が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第4の中空凸部構造)
本形態において、図5(B)に示す側面補強用中空凸部35には、外側に向かう力が加わったときにこの中空凸部の先端部350が変形するのを防止する第2の補強用リブ36が形成された第4の中空凸部構造を有している。すなわち、側面補強用中空凸部35の先端部350には、内側から外側に向かって延びた凹状リブからなる第2の補強用リブ36が形成されている。
このような第4の中空凸部構造を有する側面補強用中空凸部35では、ダンボール箱2内でプロジェクタ50に側方に向かう大きな衝撃が加わって下パッド側中空凸部25の基部に大きな衝撃が加わっても、下パッド側中空凸部25の基部は、第2の補強用リブ36で補強された側面補強用中空凸部35で支持されているので、潰れない。それ故、下パッド側中空凸部25の先端部250がプロジェクタ50の中ケース52や蓋54に突き当たることがないので、中ケース52や蓋54が凹むといった問題を回避することができる。
なお、第2の補強用リブ36については、凸状リブであってもよい。
(第5の中空凸部構造)
本形態において、図5(B)に示す側面補強用中空凸部35は、底面保護用中空凸部31との間に凹部34が形成された第5の中空凸部構造を有している。このため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50が側方に移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部35と底面保護用中空凸部31との境界部分が突っ張らないので、この境界部分が破れてしまうことを防止できる。
(第6の中空凸部構造)
図2に示すように、複数の下パッド側中空凸部25のうち、コーナー部に形成された下パッド側中空凸部25は、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように斜め上向きに傾いたテーパ面29の形成された第6の中空凸部構造を有している。
なお、図示を省略するが、上パッド側中空凸部15の一部も、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように斜め下向きに傾いたテーパ面の形成された第6の中空凸部構造を有している。
このような第6の中空凸部構造の下パッド側中空凸部25あるいは上パッド側中空凸部15では、先端部150、250がダンボール箱2の内面から離れている。このため、外側ダンボール箱2の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、上パッド側中空凸部15の先端部150および下パッド側中空凸部25の先端部250に伝わらないので、プロジェクタ50の中ケース52にも伝わらない。それ故、中ケース52が凹むなどといった問題を回避することができる。
(第7の中空凸部構造)
図2に示すように、補強パッド30のコーナー部に位置する側面補強用中空凸部35は、中空凸部の外側に向く面からこの中空凸部よりも低いリブ状中空凸部38が外側に向けて延びている第7の中空凸部構造を有している。
このため、ダンボール箱2内でプロジェクタ50がコーナー部に向けて移動しようとする大きな衝撃が加わっても、側面補強用中空凸部35は、リブ状中空凸部38によって支えられているので、側面補強用中空凸部35は強固である。従って、コーナー部を下にしてダンボール箱2を落下させても、コーナー部の側面補強用中空凸部35は潰れることなく、リブ状中空凸部38は、低いので、先端部がダンボール箱2の内面から離れている。このため、外側ダンボール箱2の側面のうち、厚さ方向の中央部分に外側から衝撃が加わっても、この衝撃は、リブ状中空凸部38に伝わらないので、側面補強用中空凸部35を経由してプロジェクタ50の中ケース52に伝わることもない。それ故、中ケース52が凹むなどといった問題を回避することができる。
以上説明したように、本発明において、下パッドの下には、底面保護用中空凸部を備える補強パッドが重ねられているので、被梱包物を梱包したダンボール箱を輸送中に誤って落したためダンボール箱内の被梱包物に底面に向かう大きな衝撃が加わっても、このような衝撃は、底面保護用中空凸部によって吸収される。従って、被梱包物の下面を保護することができる。また、補強パッドの側面補強用中空凸部が下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込んでいるので、ダンボール箱内で被梱包物が側方に移動しようとする大きな衝撃が繰り返し加わっても、下パッド側中空凸部の基部は潰れることがない。このため、上パッド側中空凸部の先端部や下パッド側中空凸部の先端部といった強い剛性を有する部分に被梱包物の側面に当たることがない。それ故、被梱包物において外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、中ケースの強度が弱い場合でも、中ケースが凹むなどといった問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用した梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図である。
図2(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す梱包用緩衝材を構成するのに用いた下パッドおよび補強パッドの説明図である。
図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す下パッドの左右側端部に形成されている下パッド側中空凸部の一部を拡大して示す説明図、この下パッド側中空凸部の先端部の断面図、および図1に示す補強パッドの左右側端部に形成されている側面補強用中空凸部の一部を拡大して示す説明図である。
図4は、図3(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図3(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。
図5(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す下パッドの後端部に形成されている下パッド側中空凸部の一部を拡大して示す説明図、および図1に示す補強パッドの後端部に形成されている側面補強用中空凸部の一部を拡大して示す説明図である。
図6は、図5(A)に示す下パッド側中空凸部に対して、図5(B)に示す側面補強用中空凸部が途中位置まで入り込んだ状態でプロジェクタが収納されている状態を示す断面図である。
図7は、従来の梱包用緩衝材を用いて被梱包物としてのプロジェクタ(電子機器)をダンボール箱に梱包する様子を示す説明図である。
図8は、従来の梱包用緩衝材がプロジェクタを挟み込んでいる様子を示す断面図である。
Claims (19)
- 被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、当該下パッドの前記収納空間の底部に相当する領域に下方から部分的に当接する底面保護用中空凸部、および前記下パッド側中空凸部内の途中位置まで入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1において、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記上パッド側中空凸部の先端部と前記下パッド側中空凸部の先端部との間に隙間が形成されることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1または2において、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに先端部の変形を容易とする脆弱部が形成された第1の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項3において、前記脆弱部は、前記中空凸部の先端部で肉薄の底部をもって外周方向に沿って延びた溝であることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、前記収納空間に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が前記収納空間からみてより引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第2の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、隣接する中空凸部との連結部に第1の補強用リブが形成された第3の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項6において、前記第1の補強用リブは、隣接する中空凸部の連結部分で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブであることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし7のいずれかにおいて、前記複数の側面補強用中空凸部には、外側に向かう力が加わったときに当該中空凸部の先端部が変形するのを防止する第2の補強用リブが形成された第4の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項8において、前記第2の補強用リブは、前記第4の中空凸部の先端部で内側から外側に向かって延びた凸状リブあるいは凹状リブであることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし9のいずれかにおいて、前記複数の側面補強用中空凸部には、前記底面保護用中空凸部との間に凹部が形成された第5の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし10のいずれかにおいて、前記複数の上パッド側中空凸部および前記複数の下パッド側中空凸部には、外側に向く面側で高さ方向の途中位置に比較して先端側が外側からみてより引っ込むように傾いたテーパ面の形成された第6の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし11のいずれかにおいて、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、いずれも矩形の平面形状を有し、前記側面補強用中空凸部のうち、前記補強パッドのコーナー部に位置する複数の中空凸部には、該中空凸部の外側に向く面から当該中空凸部よりも低いリブ状中空凸部が外側に向けて延びている第7の中空凸部が含まれていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし12のいずれかにおいて、前記上パッド、前記下パッドおよび前記補強パッドは、いずれもパルプモールドにより形成されたパッドであることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし13のいずれかにおいて、前記被梱包物は、外装ケースの厚さ方向の中央部分が上下部分に比較して変形しやすい電子機器であることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項14において、前記被梱包物は、外装ケースを構成する上ケース、中ケース、下ケースのうち、前記中ケースが前記上ケースおよび下ケースに比較して変形しやすい電子機器であることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 被梱包物の収納空間を囲むように複数の上パッド側中空凸部および複数の下パッド側中空凸部がそれぞれ突出する上パッドおよび下パッドを有する梱包用緩衝材において、前記下パッドの下方に重ねられたときに、前記下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の角部分または稜部分が当接する位置まで、前記下パッド側中空凸部内に入り込む側面補強用中空凸部が形成された補強パッドを有することを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項16において、前記複数の下パッド側中空凸部の、前記被梱包物の下面の角部分または稜部分が当接する面は、先端側が前記収納空間からみてより引っ込むように傾いたテーパ面となっていることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項16または17において、前記被梱包物は、厚さ方向の上下部分と、前記上下部分に挟まれた中央部分とを有し、前記中央部分は前記上下部分に比較して変形しやすい電子機器であり、前記上パッドと下パッドとの間に前記被梱包物を挟み込んだとき、前記下パッド側中間凸部と前記中央部分との間に隙間が形成されることを特徴とする梱包用緩衝材。
- 請求項1ないし18のいずれかに規定する梱包用緩衝材を用いて前記被梱包物をダンボール箱に梱包したことを特徴とする梱包物。
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