JP4077367B2 - 梱包用緩衝部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被梱包物を梱包箱内に収納する際等に、被梱包物を保持しつつ外部衝撃から保護する梱包用緩衝部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、被梱包物の周りに配設されるとともに、梱包箱に作用する外部衝撃を一部吸収して被梱包物を外部衝撃から有効に保護する梱包用緩衝部材が知られている。
【0003】
このような梱包用緩衝部材としては、例えば特許文献1に開示されているように、被梱包物の側部外形に対応して型成形されることにより表裏各面側に突出する複数の突出部が形成され、表面側に突出する突出部間に被梱包物の側部を嵌め込んで被梱包物を保持するパルプモールド製のものが知られている。
【0004】
この特許文献1に開示の梱包用緩衝部材は、被梱包物側の端部が梱包箱を横切って該梱包箱内を仕切る仕切壁部と、この仕切壁部からその裏面側に凹入する凹部とを有し、この仕切壁部の表面側から凹部に被梱包物を嵌入し得るものとなされている。そして、被梱包物の左右側部に対応して形成された一対の梱包用緩衝部材の間に被梱包物を挟み込んで保持し、この状態で略直方体状の梱包箱内に収納して、被梱包物を外部衝撃等から保護するものとなされている。
【0005】
【特許文献1】
特開平14−293378号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に開示の梱包用緩衝部材を含む梱包箱は、被梱包物の重量が大きくなるにつれ、落下等に伴う衝撃荷重により変形することがあり、機械的強度の面で不満が残るものであった。すなわち、梱包箱の収納空間には梱包用緩衝部材が配設されているものの、該梱包用緩衝部材は、成形上、厚肉に形成し難いパルプモールド製の一体成形品からなり、しかも上記突出部間に間隙が設けられているので、比較的剛性が低く、上記梱包箱を効果的に補強することができないという問題があった。
【0007】
ここで、上記パルプモールド製の梱包用緩衝部材に代えて、梱包箱の空間形状に対応して形成し得る発泡スチロール製の梱包用緩衝部材や、比較的腰の強い段ボール製の梱包用緩衝部材を用いることも考えられるが、発泡スチロール製の梱包用緩衝部材はプラスチックであるため、廃棄処理する上での問題(環境を害し、廃棄コストが高く、リサイクルが困難)がある一方、段ボール製の梱包用緩衝部材は組立作業性及びこの段ボールから生じる粉塵が被梱包物に付着する等の点で問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で梱包箱の機械的強度を効果的に向上させることができる梱包用緩衝部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明に係る梱包用緩衝部材は、被梱包物の一部外形に対応して型成形された凹部と、梱包箱の内部空間を上記凹部の周縁において被梱包物側と反対側とに仕切る仕切壁部と、上記凹部が形成される領域内に設けられた複数の緩衝突出部とを有し、上記凹部内に被梱包物の少なくとも一部を嵌め込んで被梱包物を保持するパルプモールド製の梱包用緩衝部材において、同一方向に突出する上記緩衝突出部間に設けられた少なくとも一部の空隙には段ボール積層体構造からなる補強ブロックが充填され、上記仕切壁部の外周縁の全周に亘って枠縁状の補強鍔部が梱包箱の内壁面に当接する態様で延設されていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、梱包用緩衝部材がパルプモールド材で形成されているので、発泡スチロール製の梱包用緩衝部材と異なり廃棄し易い一方、段ボール製の梱包用緩衝部材と異なり容易に形成することができる。しかも、同一方向に突出する上記緩衝突出部間に設けられた少なくとも一部の空隙には、補強ブロックが充填されるので、緩衝突出部間の空隙があるために生じる剛性の低下を補強ブロックにより補強して、梱包用緩衝部材の保形性を向上させることができる。従って、この梱包用緩衝部材を梱包箱内に配設した場合には、梱包箱の機械的強度を向上させることができる。また、上記補強ブロックは段ボール積層体構造として構成されているので、一定の弾性を有し、梱包用緩衝部材の機能を維持しつつ梱包箱の機械的強度を効果的に向上させることができる一方、発泡スチロール製のものと比較して廃棄し易い。
【0011】
また、仕切壁部が支柱として機能するとともに、枠縁状の補強鍔部が仕切壁部の外周縁の全周に亘って、梱包箱の内壁面に当接する態様で延設されているので、仕切壁部の剛性が飛躍的に向上し、梱包箱の機械的強度を一層向上させることができる。しかも、仕切壁部の外周縁から補強鍔部が梱包箱の内壁面に当接する態様で延設されているので、気密性を向上させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の梱包用緩衝部材において、上記補強ブロックが上記仕切壁部を基準にして被梱包物と反対側の空間に配設されているものである。
【0013】
すなわち、段ボールにより形成される段ボール成形品が梱包箱内に配設されると、段ボール成形品が他の部材と摺接等して、段ボールの中しん等から粉塵が生じることがあり、例えば被梱包物として電子部品が採用されている場合に上記粉塵が電子部品に悪影響を与えることがある。従って、上記のように構成すれば、例え補強ブロックから粉塵が生じたとしても、仕切壁部の外周縁から延設された補強鍔部が梱包箱の内面に当接して気密性が向上されており、補強ブロックが仕切壁部を基準にして被梱包物と反対側の空間に配設されているので、この仕切壁部により粉塵の進入を防いで被梱包物を粉塵から保護することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る梱包箱について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る梱包用緩衝部材を示す斜視図である。図2は、被梱包物を保持した状態で梱包箱内に配設された一対の梱包用緩衝部材を示す縦断面図である。図3は、被梱包物を保持した状態で梱包箱内に配設された一対の梱包用緩衝部材を示す横断面図である。
【0015】
本実施形態に係る梱包箱2は、被梱包物Bを収納する収納空間を有する直方体状の箱体として形成され、その収納空間に被梱包物Bを左右から挟み込んだ状態で保持する一対の梱包用緩衝部材1が配設され、被梱包物Bに対して外部衝撃等が直接伝搬されないようになされている。なお、本実施形態では、被梱包物Bとして複写機における原稿搬送装置が採用されているが、被梱包物Bはこれに限定されるものではない。
【0016】
梱包箱2は、段ボールシートを折り曲げる等して組み立てられた上方開口型の直方体状箱体であり、この上方開口部に設けられた天壁面2bが観音開き状に開閉するように構成されている。そして、この梱包箱2の内部には、被梱包物Bが梱包用緩衝部材1とともに収納されるようになっている。なお、梱包箱2の具体的形状は、直方体状のものに限定されず、公知の箱体形状を採用することができる。
【0017】
梱包用緩衝部材1は、パルプモールド成形により一体形成された張り子状の型成形品であり、被梱包物Bの左右いずれかの側部の外形に対応した形状を有する凹部3が設けられている。
【0018】
この梱包用緩衝部材1は、新聞紙や段ボール等の古紙やパルプを水で溶かして液状にし、これを所定形状の金型に付着させ、脱水、乾燥させて形成されている。本実施形態では新聞紙と段ボールを1対1の割合、ないし7対3の割合で混合した古紙を原料として使用し、肉厚が2〜3mm程度に形成されているが、その原材料及び厚みは特に限定するものではない。
【0019】
このように、梱包用緩衝部材1をパルプモールドにより成形しているので、再利用が可能であり、発泡スチロール製の梱包用緩衝部材と異なり廃棄処理をする上での問題、例えば燃焼ガスによって環境を害したり、廃棄コストが高くついたりする等の問題を生じず、廃棄し易い一方、段ボール製の梱包用緩衝部材と異なり煩雑な組み立て作業等を要さず容易に形成することができる。
【0020】
ここで、被梱包物Bを挟み込む一対の梱包用緩衝部材1は、略左右同様に形成されているので、図1で左側に配置された梱包用緩衝部材1を中心に説明する。
【0021】
すなわち、この梱包用緩衝部材1は、上記梱包箱2の内部を被梱包物側空間とその反対側空間とに仕切る仕切壁部4と、この仕切壁部4の設置部から被梱包物Bと反対側に凹入して被梱包物Bの左側部に対応して型成形された上記凹部3と、この凹部3の奥底部3aから裏面側(図例では左側方)に更に凹入形成された中空の緩衝突出部5とを備え、この凹部3内に被梱包物Bの左側部を嵌め込むことにより、被梱包物Bの壁面と梱包箱2の内壁面とを所定距離を離間させた状態で該被梱包物Bを保持するものとなされている。そして、複数個の緩衝突出部5が所定の間隔で形成されることにより、各緩衝突出部5間には被梱包物B側に相対的に突出する緩衝突出部6が形成される(図1で右側に配置された梱包用緩衝部材1を参照)。
【0022】
仕切壁部4は、梱包箱2の底壁面2aに直交する方向に延設された仕切壁本体4aと、この仕切壁本体4aの外周縁から梱包用緩衝部材1の裏面側に延設され、梱包箱2の内壁面、すなわち底壁面2a、天壁面2b、前後側壁面2c、2dに当接する補強鍔部4bとを備える。
【0023】
この補強鍔部4bは、底壁面2a、天壁面2b、前後側壁面2c、2dに対応して4片形成され、隣接する各片が枠縁状に一体形成されている。そして、この補強鍔部4bを設けることにより仕切壁部4の剛性が飛躍的に向上する。このため、仕切壁部4が梱包箱2に対する骨格部として機能し、梱包用緩衝部材1を梱包箱2内に配設することにより該梱包箱2の強度を向上させることができる。
【0024】
なお、この補強鍔部4bの延設長さは、この補強鍔部4bの先端面が梱包箱2の左側壁面2eに達するまでの範囲内で任意に設定することができるが、仕切壁部4の強度を向上させて梱包箱2の骨格部として十分に機能させるためには5mm以上に設定するのが好ましい。
【0025】
凹部3は、上記したように、その奥底部3aに梱包用緩衝部材1の表裏両面側に突出する複数個の緩衝突出部5,6を有する。そして、表面側緩衝突出部6は、その先端面(凹部3の奥底部3a)が被梱包物Bの側面に当接して被梱包物Bの左右方向への移動を規制するものとなされている。一方、裏面側緩衝突出部5は、その先端面が梱包箱2の左側壁面2eに当接するものとなされている。中空の裏面側緩衝突出部5は、仕切壁部4の裏面側に所定の間隔をおいて突出した状態で形成されている。また、これらの裏面側緩衝突出部5の間に空隙が設けられるとともに、梱包用緩衝部材1の裏面から突出する表面側緩衝突出部6の間にも空隙が設けられる。これらの表裏両面側緩衝突出部5,6により、上記被梱包物Bと梱包箱2との間の衝撃等を吸収・緩和し得るものとなされている。
【0026】
なお、この凹部3は、被梱包物Bの左側部に当接するように形成されている必要はなく、被梱包物Bの左側部に対応してこれを保持可能に形成されていればよい。
【0027】
上記緩衝突出部5,6について具体的に説明すると、図1に示すように、若干形状の異なる複数個(図例では6個)の裏面側緩衝突出部5が、梱包用緩衝部材1の前後方向に沿って所定間隔で設けられ、これらの裏面側緩衝突出部5の一部(図1では手前側から2個目〜4個目の裏面側緩衝突出部5)を互いに連結するようにリブ状の中空突出部9が梱包用緩衝部材1の前後方向に沿って相対的に突設されている。このリブ状の中空突出部9により、梱包用緩衝部材1の剛性を更に向上させている。裏面側緩衝突出部5のうち、梱包用緩衝部材1の前後方向(長手方向)両端に位置する裏面側緩衝突出部5は、上下一対の長尺の裏面側緩衝突出部5a間に短尺の裏面側緩衝突出部5bが突出して形成されており、これらの長尺の裏面側緩衝突出部5a間の空隙であって短尺の裏面側緩衝部材5bの先端面側に、補強ブロック7が充填されている。すなわち、補強ブロック7は、裏面側緩衝部材5同士の間に充填される結果、仕切壁部4を基準にして、被梱包物Bと反対側の位置に配設されている。
【0028】
なお、上記緩衝突出部5,6は、成形時に型抜きが容易なように、先細りテーパー状に形成されている。
【0029】
補強ブロック7は、段ボール紙(特に中しん)により多数のセルの集合体として構成されたハニカムコア7aが所定の形状、大きさに形成され、その周囲に段ボールライナー7bが貼着されて、直方体状のブロック体として構成されている。そして、この補強ブロック7は、ハニカムコア7aを構成するハニカム孔の軸線が上下方向と略一致するような状態で、上記裏面側緩衝突出部5間、より詳しくはこれらの裏面側緩衝突出部5のうち両端に位置する裏面側緩衝突出部5a間に充填され得るようにその大きさ、形状等が設定されている。
【0030】
特に、本実施形態では、梱包用緩衝部材1を梱包箱2内に配設した場合に、梱包箱2の四隅近傍に補強ブロック7が配設されているので、該補強ブロック7が配設されている部分が梱包箱2の支柱として機能し、梱包箱2の強度が効果的に向上させることが可能である。
【0031】
なお、本実施形態では、ハニカムコア7aのハニカム孔の軸線を上下方向に略一致させた状態で裏面側緩衝突出部5間に補強ブロック7を配設しているが、ハニカム孔の軸線を前後方向、或いは左右方向等に略一致させるように補強ブロック7の向きを設定して裏面側緩衝突出部5間に充填するように構成していてもよい。また、補強ブロック7の上下面は開放されてハニカム孔が露出しているが、この上下面に段ボールライナーを貼着して各ハニカム孔を隠蔽するように構成してもよい。このように構成すれば、補強ブロック7内部において発生した粉塵がハニカム孔を通して排出されるのを効果的に防止することができる。
【0032】
また、上記構成の梱包用緩衝部材1と被梱包物Bとが収納された梱包箱2内の空隙には適宜、大きさを除いて補強ブロック7と同様に構成された支柱ブロック8が配設され、梱包箱2の強度をより一層向上させるものとなされている。
【0033】
このように、上記構成の梱包用緩衝部材1によれば、同一方向に突出する上記緩衝突出部5a間の空隙には補強ブロック7が充填されているので、梱包用緩衝部材1の保形性を向上させることができる。これにより、この梱包用緩衝部材1が配設される梱包箱2の機械的強度を向上させることができる。しかも、この補強ブロック7は、段ボール製のハニカムコア7aとして構成されているので、一定の弾性を有し、梱包用緩衝部材1としての衝撃吸収・緩和効果を維持しつつ、相隣接する緩衝突出部5の間に容易且つ適正に嵌入して上記したように梱包箱2の機械的強度の向上させることができる。
【0034】
また、補強ブロック7は、段ボール製であるので、リサイクルが容易で、発泡スチロール製のものと比較して廃棄し易いといったメリットがある。
【0035】
この補強ブロック7を、補強鍔部4bが設けられた仕切壁部4の裏面側、すなわち仕切壁部4を挟んで被梱包物Bと反対側に配設されているので、例え補強ブロック7から段ボール紙の一部が解れて粉塵を生じたとしても、補強鍔部4b付きの仕切壁部4が障壁となって該粉塵が被梱包物側に導出されることが抑制される。従って、被梱包物Bが電子部品等の精密機器などであっても、粉塵に起因する影響を可及的に抑制することができる。
【0036】
なお、以上に本実施形態に係る梱包用緩衝部材1について説明したが、この発明に係る梱包用緩衝部材は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が可能である。
【0037】
(1)上記実施形態では、補強ブロック7は、仕切壁部4の裏面側に突出する緩衝突出部5のうち、梱包用緩衝部材1の前後方向両端に位置する緩衝突出部5a間に充填されているが、補強ブロック7が充填される位置関係はこれに限定されるものではない。例えば、仕切壁部4の裏面側に突出する緩衝突出部5の他の緩衝突出部5間に充填されるものであってもよいし、仕切壁部の表面側に突出する緩衝突出部6間に充填されるものであってもよい。
【0038】
この場合には、補強ブロック7は、これらの緩衝突出部同士の間隙を考慮してその大きさ、形状が決定される。従って、補強ブロック7は、上記実施形態のように直方体状のものに限定されず、その他の形状であってもよい。
【0039】
(2)上記実施形態では、緩衝突出部同士の間隙に補強ブロック7を4個充填するものとなされているが、補強ブロック7の充填個数は特に限定するものではなく、梱包用緩衝部材の強度向上を図る観点から適宜決定される。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明によれば、梱包用緩衝部材を容易に形成することができ、しかもその廃棄が容易である。また、簡単な構造で梱包用緩衝部材の保形性を確保することができ、これによりこの梱包用緩衝部材が配設される梱包箱の機械的強度を向上させることができる。しかも、補強ブロックは段ボール積層体構造により構成されているので、一定の弾性を有し、梱包用緩衝部材の機能を損なうことなく、梱包箱の機械的強度を向上させることができ、その廃棄も容易である。
【0041】
また、仕切壁部が支柱として機能するとともに、仕切壁部の剛性が向上し、梱包箱の機械的強度を一層向上させることができる。しかも、仕切壁部の外周縁から補強鍔部が梱包箱の内壁面に当接する態様で延設されているので、気密性を向上させることができる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、段ボール製の補強ブロックから粉塵が生じても、仕切壁部により粉塵の進入を極力防いで被梱包物を粉塵から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる梱包用緩衝部材の分解斜視図である。
【図2】 同梱包用緩衝部材の縦断面図である。
【図3】 同梱包用緩衝部材の横断面図である。
【符号の説明】
1 梱包用緩衝部材
2 梱包箱
3 凹部
4 仕切壁部
4b 補強鍔部
5 緩衝突出部
6 緩衝突出部
7a ハニカムコア
7 補強ブロック
B 被梱包物
Claims (2)
- 被梱包物の一部外形に対応して型成形された凹部と、梱包箱の内部空間を上記凹部の周縁において被梱包物側と反対側とに仕切る仕切壁部と、上記凹部が形成される領域内に設けられた複数の緩衝突出部とを有し、上記凹部内に被梱包物の少なくとも一部を嵌め込んで被梱包物を保持するパルプモールド製の梱包用緩衝部材において、
同一方向に突出する上記緩衝突出部間に設けられた少なくとも一部の空隙には段ボール積層体構造からなる補強ブロックが充填され、上記仕切壁部の外周縁の全周に亘って枠縁状の補強鍔部が梱包箱の内壁面に当接する態様で延設されていることを特徴とする梱包用緩衝部材。 - 請求項1記載の梱包用緩衝部材において、上記補強ブロックが上記仕切壁部を基準にして被梱包物と反対側の空間に配設されていることを特徴とする梱包用緩衝部材。
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