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JP3989258B2 - ジェット推進艇の冷却システム - Google Patents

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JP3989258B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンでジェット推進機を駆動して推進用の噴射水を噴射し、この噴射水の一部を冷却水として利用してエンジンを冷却するジェット推進艇の冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジェット推進艇は、艇体の後部にジェット推進機を取付け、ジェット推進機をエンジンで駆動することにより艇底から水を吸込み、吸込んだ水を後方に噴射して推進する船艇である。このジェット推進艇には、推進中にエンジンや排気系を水冷する冷却システムを備える。
ジェット推進艇の冷却システムとして、例えば特開平10−238358号公報「4サイクルエンジンおよびこれを備えた小型滑走艇」が知られている。以下、同公報の内容を次図に簡略化して示し、ジェット推進艇の冷却システムについて説明する。
【0003】
図13は従来のジェット推進艇の冷却システムの要部を示す概略図である。
ジェット推進艇150は、エンジン151を冷却するエンジン冷却用流路152を備えており、このエンジン冷却用流路152は、噴射水の一部を冷却水として取入れる導入流路153を備え、この導入流路153をエンジン冷却路(一例として、ジャケットウォータ)につなぎ、エンジン冷却路の後端部154にサーモスタット弁155及びリリーフ弁156を備え、さらにエンジン冷却路の後端部には常開排水流路157及びリリーフ排水流路158を備える。
【0004】
エンジン冷却用流路152は、導入流路153の導入口153aをジェット推進機160の内部に臨ませることで、ジェット推進機160から噴射した噴射水の一部を冷却水として取入れ、取入れた冷却水をエンジン冷却路に導き、エンジン冷却路に導いた冷却水を常開排水流路157から矢印aの如く排出するように構成した流路である。
【0005】
このジェット推進艇150によれば、エンジン151を駆動してジェット推進機160の羽根161を回転することにより、ステアリングノズル162から水ジェットを噴射してジェット推進艇150を推進させる。
このとき、ジェット推進機160で噴射した噴射水の一部を冷却水として導入流路153の導入口153aから取入れ、取入れた冷却水をエンジン冷却路に導き、導いた冷却水でエンジン151を冷却し、エンジン151を冷却した後、冷却水を常開排水流路157から矢印aの如く外部に排出する。
【0006】
エンジン151の冷却中に、冷却水の温度がしきい値を越えると、サーモスタット弁155が開いて冷却水をリリーフ排水流路158から矢印bの如く排出することにより、エンジン冷却用流路152を流れる冷却水を好適な水温に保つ。
また、冷却水の水圧がしきい値を越えると、リリーフ弁156が開いて冷却水をリリーフ排水流路157から矢印bの如く排出することにより、エンジン冷却用流路152を流れる冷却水を好適な水圧に保つ。
このように、エンジン冷却用流路152にサーモスタット弁155やリリーフ弁56を備えることにより、冷却水の水温や水圧を好適な状態に保ちながらエンジン151を冷却することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のジェット推進艇150のエンジン冷却システムは、冷却水の水温や水圧を好適に保つためにサーモスタット弁155やリリーフ弁156を必要とし、加えて冷却水を排水するために常開排水流路157及びリリーフ排水流路158の2本の排水流路を必要とする。
【0008】
このため、エンジン冷却用流路152の部品点数が多くなり、そのことがコストを下げる妨げになる。
さらに、部品点数が多くなることで構成が煩雑になるため、ジェット推進艇150のエンジン冷却システムの組立に時間がかかり、そのことが生産性を上げる妨げになる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、部品点数を減らして構成の簡素化を図ることができるジェット推進艇の冷却システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、艇体の後部にジェット推進機を設け、このジェット推進機をエンジンで駆動することにより推進用の噴射水を噴射し、この噴射水の一部を冷却水としてエンジン冷却用流路に流すことによりエンジンを冷却するジェット推進艇において、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路と、冷却水の一次圧が所定値を越えたとき弁体が開いて冷却水の流量を増加させる流量調整弁とを備え、開いた弁体の開度が一次圧に応じて変化することによりエンジン冷却用流路の断面積を変化させることを特徴とする。
【0011】
一般に、ジェット推進艇は、エンジン冷却用水路に流す冷却水として、ジェット推進機から噴射した噴射水の一部を使用している。噴射水の水量はエンジンの回転数に応じて変化するので、冷却水の水量をエンジンの回転数に対応して変化させることができる。
【0012】
しかし、噴射水の一部を冷却水として使用すると、アイドル走行時(エンジンアイドリング状態)のエンジン回転数から全開走行時(エンジン全開状態)のエンジン回転数の全領域においてエンジンを好適に冷却することが難しいとされている。
【0013】
詳細には、冷却水の水量を設定する際に、一般に全開走行時のエンジン回転数に合せて冷却水の水量を設定するが、このように冷却水の水量を設定した場合には、エンジン回転数が低下してアイドル走行に近づくにしたがって、エンジンを必要以上に冷却した状態、すなわちオーバークール状態になる虞れがあることが知られている。
【0014】
そこで、請求項1において、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路を備え、一次圧が所定値を越えたら開き且つ一次圧に応じて弁開度が変る流量調整弁とを備えた。このように、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路を備えることで、エンジンアイドル走行の近傍領域においては、常開流路に冷却水を流すことにより、エンジン冷却用流路に比較的少量の冷却水を流すようにした。
これにより、アイドル走行のようなエンジン回転数の比較的低い領域(以下、「低回転領域」という)において、エンジンのオーバークールを防止して、エンジンを好適に冷却することができる。
【0015】
一方、エンジン冷却用流路に流量調整弁を備えることで、一次圧が所定値を越えたとき弁体を開くとともに、開いた弁体の開度が一次圧に応じて変化させることができる。
ここで、一次圧が所定値を越えるということは、エンジン回転数が比較的高いことを示す。すなわち、エンジン回転数を比較的高くしてジェット推進機による噴射水の水圧を上げることにより、一次圧が上昇して所定値を越えることになる。
【0016】
これにより、エンジン回転数の比較的高い領域(以下、「高回転領域」という)においては、流量調整弁を開いて冷却水の水量を比較的多量に流すことができる。冷却水の水量を比較的多量に流すことで、エンジンの発熱量に合せた冷却水の水量を流すことが可能になり、エンジンを好適に冷却することができる。
このように、エンジン冷却用流路に常開流路及び流量調整弁を備えるだけの簡単な構成で、低回転領域及び高回転領域において、それぞれの発熱量に合せて好適な冷却水量を流すことができる。
【0017】
請求項2は、常開流路を前記流量調整弁の弁体に設けたことを特徴とする。
常開流路を流量調整弁の弁体に設けたので、常開流路を流量調整弁の内部に組込むことができ、流量調整弁の他に常開流路を個別に設ける必要はない。
加えて、常開流路を流量調整弁に組込むことで、常開流路を通過した冷却水を流量調整弁の排水流路を利用して排水することができる。これにより、常開流路の排水流路を流量調整弁の排水流路と併用することができる。
【0018】
請求項3は、請求項1または請求項2において、前記流量調整弁の弁本体部は、外周を円形とするとともに、弁座に当接する面をテーパー面で形成したことを特徴とする。
請求項4は、請求項3において、前記弁本体部の前記テーパー面から下方に延びた断面十字形の下リブ部と、弁本体部の上面から上方に向けて延びた断面十字形の上リブ部とを設けたことを特徴とする。
請求項4では、下リブ部及び上リブ部を断面略十字形に形成することで、下リブ部に流路及び上リブ部の流路を確保して、冷却水を流れやすくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は本発明に係る冷却システムを備えたジェット推進艇の側面図である。
ジェット推進艇10は、艇体11をハル12にデッキ13を重ねて構成し、この艇体11の前部11aに取付けた燃料タンク14と、この燃料タンク14の後方に設けたエンジン15と、このエンジン15の後方に設けたジェットポンプ室16と、このジェットポンプ室16に設けたジェット推進機(すなわち、ジェットポンプ)20と、燃料タンク14の上方に取付けた操舵ハンドル28と、この操舵ハンドル28の後方に取付けた跨座式シート29と、ジェット推進艇の冷却システム(後述する)を備える。
【0020】
ジェット推進機20は、ハル12を構成する艇底12aの開口12bから後方へ延びたハウジング21を有し、このハウジング21内にインペラ22を回転自在に取り付け、インペラ22をエンジン15の駆動軸23に連結したものである。
ジェット推進機20によれば、エンジン15を駆動してインペラ22を回転させることにより、艇底12aの開口12bから吸引した水をハウジング21を介してステアリングノズル25から噴射する。
ステアリングノズル25をジェットポンプ室16の後端開口17に配置することで、ステアリングノズル25からの噴射水は、ジェットポンプ室16の後端開口17から艇体11の後方に噴射することができる。
【0021】
ステアリングノズル25は、ハウジング21の後端に左右方向にスイング自在に取付けたノズルである。このステアリングノズル25は、操舵ハンドル28の操作で左右方向にスイングすることにより艇体11の操舵方向をコントロールする操舵用のノズルである。
【0022】
このジェット推進艇10によれば、燃料タンク14からエンジン15に燃料を供給してエンジン15を駆動し、このエンジン15の駆動力を駆動軸23を介してインペラ24に伝え、インペラ24を回転することにより艇底12aの開口12bから水を吸引し、吸引した水をハウジング21の後端を通してステアリングノズル25から噴射水を噴射して推進することができる。
【0023】
図2は本発明に係る冷却システムを備えたジェット推進艇の平面図であり、デッキ13の上面前部13aに操舵ハンドル28を備え、この操舵ハンドル28の後方で、かつデッキ13の上面中央13b(左右方向の中央)に前後に延びる跨座式シート29を備え、この跨座式シート29の左右に足載せデッキ部18を備えるとともに、艇体11の内部にエンジン15及び排気系30を備え、エンジン15及び排気系30を冷却するジェット推進艇の冷却システム(後述する)を備えた状態を示す。
【0024】
図3は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムのブロック図である。
ジェット推進艇の冷却システム40は、ジェット推進機20(図1に示す)から噴射した噴射水の一部を冷却水として導入流路41に取入れ、この導入流路41に取入れた冷却水をワンウェイバルブ・ユニット42の分岐路50で分岐してエンジン冷却用流路60及び排気系冷却用流路70に流すことにより、エンジン15を強制冷却するとともに排気系30を強制冷却するものである。
【0025】
導入流路41の排出口41aにはワンウェイバルブ・ユニット42を備え、このワンウェイバルブ・ユニット42は、導入流路41側にワンウェイバルブ43を内蔵し、導入流路41の反対側に分岐路50を一体に備える。
この分岐路50で分岐した第1分岐排出口51にエンジン冷却用流路60を接続し、分岐路50で分岐した第2分岐排出口52に排気系冷却用流路70を接続する。
【0026】
エンジン冷却用流路60は、第1分岐排出口51に第1エンジン冷却流路61を介してオイルクーラー冷却路(冷却水ジャケット)62の供給口を連結し、オイルクーラー冷却路62の排出口を第2エンジン冷却流路63を介してシリンダブロック冷却路(冷却水ジャケット)64の供給口に連結し、シリンダブロック冷却路64の排出口をシリンダヘッド冷却路(冷却水ジャケット)65の供給口に連結し、シリンダヘッド冷却路65の排出口を流量調整弁66に接続し、流量調整弁66をエンジン冷却水用の排水流路67の取入口に接続し、この排水流路67の冷却水排出口68をジェットポンプ室16(図1参照)の内部に臨ませたものである。
【0027】
排気系冷却用流路70は、第2分岐排出口52に第1排気系冷却流路71を経てインタークーラー冷却路(冷却水ジャケット)72の供給口を連結し、インタークーラー冷却路72の排出口を第2排気系冷却流路73を介してエキゾーストマニホールド冷却路(冷却水ジャケット)74の供給口に連結し、エキゾーストマニホールド冷却路74の排出口を第3排気系冷却流路75を経てターボチャージャ冷却路(冷却水ジャケット)76の供給口に連結し、ターボチャージャ冷却路76の排出口を第4排気系冷却流路77を介してエキゾーストパイプ冷却路(冷却水ジャケット)78の供給口に連結し、エキゾーストパイプ冷却路78の排出口に排気系冷却水用の排水流路79の取入口を接続し、排水流路79の後端79bの冷却水排水口80を艇体11の後面11bに設けたものである。
なお、81は冷却水の流量を好適に調整するためのバイパス流路である。
【0028】
図4は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムの平面図であり、艇体11の後部11cにジェットポンプ室16を設け、このジェットポンプ室16にジェット推進機20を設け、このジェット推進機20の前方にエンジン15を設け、このエンジン15の駆動軸23(図1に示す)をジェット推進機20に連結し、このジェット推進機20のステアリングノズル25をジェットポンプ室16の後端開口17に臨ませた状態を示す。
【0029】
このジェット推進艇10によれば、エンジン15でジェット推進機20を駆動することによりステアリングノズル25から噴射水を噴射し、この噴射水をジェットポンプ室16の後端開口17から艇体11の後方に吹出してジェット推進艇10を推進させることができる。
【0030】
この際に、ジェット推進艇の冷却システム40により、ジェット推進機20から噴射した噴射水の一部を冷却水として導入流路41に取入れ、この導入流路41に取入れた冷却水をワンウェイバルブ・ユニット42の分岐路50で分岐してエンジン冷却用流路60及び排気系冷却用流路70に流すことにより、エンジン15及び排気系30をそれぞれ強制冷却することができる。
【0031】
導入流路41は、後端41aをジェットポンプ室16の前壁16aに取付けるとともに、後端(すなわち、噴射水取入口)41bをジェット推進機20に連結したもので、ジェット推進機20の左側面及びエンジン15の左側面に沿って前方に延ばし、前端41aの排出口をエンジン15の前端近傍に配置したものである。
【0032】
導入流路41の前端41aにはワンウェイバルブ・ユニット42を備える。このワンウェイバルブ・ユニット42は、導入流路41側にワンウェイバルブ43を備えるとともに、導入流路41の反対側に分岐路50を一体に備える。
この分岐路50で分岐した第1分岐排出口51にエンジン冷却用流路60を接続し、この分岐路50で分岐した第2分岐排出口52に排気系冷却用流路70を接続する。
【0033】
エンジン冷却用流路60は、第1分岐排出口51に第1エンジン冷却流路61を介してオイルクーラー19の冷却路に連結し、オイルクーラー19の冷却路を第2エンジン冷却流路63を介してシリンダブロック15aの冷却路に連結し、シリンダブロック15aの冷却路をシリンダヘッド15bの冷却路に連結し、シリンダヘッド15bの冷却路を流量調整弁66に接続し、流量調整弁66をエンジン冷却水用の排水流路67の取入口に接続し、排水流路67の後端67aをジェットポンプ室16の左側壁16bに取付けることにより、後端67aの冷却水排出口68をジェットポンプ室16の内部に臨ませるとともに、ジェットポンプ室16の後端開口17近傍に配置したものである。
【0034】
排気系冷却用流路70は、第2分岐排出口52に第1排気系冷却流路71を介してインタークーラー31の冷却路を連結し、インタークーラー31の冷却路を第2排気系冷却流路73を介してエキゾーストマニホールド32の冷却路に連結し、エキゾーストマニホールド32の冷却路を第3排気系冷却流路75を介してターボチャージャ33の冷却路に連結し、ターボチャージャ33の冷却路を第4排気系冷却流路77を介してエキゾーストパイプ34の冷却路に連結し、エキゾーストパイプ34の冷却路に排水流路79の取入口を接続し、排水流路79の後端79aの冷却水排水口80を、跨座式シート29(図2に示す)の直後部29aを除いた艇体11の後面11bに設けたものである。
【0035】
図5(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成するワンウェイバルブ・ユニットの断面図であり、(b)は(a)のb−b線断面図である。
ワンウェイバルブ・ユニット42は、ワンウェイバルブ43の弁体44をケーシング47に収容し、ケーシング47の右端部に導入口48を備えるとともに、左端部に分岐路50を介して第1分岐排出口51及び第2分岐排出口52を備える。
【0036】
弁体44は、芯部45の先端部45aを先細円錐状に形成し、この円錐状の先端部45aから基端部45bに向けて芯部45を漸次縮径するように形成し、芯部45の外周から複数(6枚)の羽根46・・・を放射状に延ばし、これら複数の羽根46・・・の先端面46a・・・は円錐状の先端部45aの外周と面一の傾斜面に形成したものである。
【0037】
ケーシング47の導入口48は導入流路41の排出口に接続するものである。また、第1分岐排出口51はエンジン冷却用流路60に接続するもので、第2分岐排出口52は排気系冷却用流路70に接続するものである。
【0038】
ワンウェイバルブ43は、導入流路41から導入口48を介して弁体44に向けて冷却水が流れると、冷却水の水圧で弁体44を弁座47aから離れる方向に移動させて段部47bに当接する。これにより、弁体44を弁座47aから離した状態(図示の状態)に静止させることができる。
弁体44を弁座47aから離すことで、羽根46と羽根46との間の空間54・・・に冷却水を流すことができるので、導入流路41から分岐路50に向けて冷却水を流すことができる。
【0039】
一方、ワンウェイバルブ43は、第1分岐排出口51から弁体44に向けて洗浄水が流れると、洗浄水の水圧で弁体44を弁座47aに向けて移動させて、弁体44を弁座47aに押付けることができる。
弁体44を弁座47aに押付けることで、第1分岐排出口51から分岐路50まで流れた洗浄水が導入流路41に流入することを阻止することができる。
なお、第1分岐排出口51の内径d1は、一例として8mmであり、第2分岐排出口52の内径d2は、一例として10mmである。内径d1と内径d2との関係はd1<d2が成立する。
【0040】
ところで、(b)に示すように、弁体44の先端部45aの最大幅Wを導入口48の内径d3より小さく設定することにより、弁体44の羽根46・・・と羽根46・・・との間の空間54・・・の一部(微細な流路)54a・・・を導入口48内に位置させることができる。なお、内径d3は、一例として12mmが該当する。
【0041】
このように弁体44を構成することで、弁体44を弁座47aに当接したときに、弁座47aと弁体44との間に、「少量の洗浄水を流す流路」としての微細な流路54a・・・を開けることができる。
よって、第1分岐排出口51から分岐路50まで流れた洗浄水のうちの少量の洗浄水を、微細な流路54a・・・を通して導入流路41側に流すことができる。
【0042】
これにより、微細な流路54a・・・を通った少量の洗浄水でジェット推進機20(図1に示す)の内部を簡単に洗浄することができる。このため、ジェット推進艇10(図1に示す)の洗浄を手間をかけないでより効率よくおこなうことができる。
加えて、微細な流路54a・・・を通過する洗浄水は少量なので、エンジン冷却用流路60の冷却に使用した冷却水のうち殆どの量を、排気系冷却用流路70に供給することができる。このため、排気系冷却用流路70を十分に洗浄することも可能である。
【0043】
図6は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成する流量調整弁の断面図である。
ジェット推進艇の冷却システム40は、エンジン冷却用流路60に、流量調整弁66を備える。この流量調整弁66は、シリンダヘッド15bに下フランジ部85aをボルト86,86で固定したエルボーケーシング85と、このエルボーケーシング85の上フランジ部85bにフランジ部87aをボルト88(図4に示す)で固定したボディ87と、このボディ87内の収容部87bに弁体91を配置し、この弁体91の中央に形成した弁本体部92及びボディ87の天井部87c間に配置した圧縮ばね95と、この圧縮ばね95の付勢力に抗して弁体91をボディ87内に保持する支持リング96と、弁本体部92に形成した常開流路93とからなる。
【0044】
すなわち、ジェット推進艇の冷却システム40は、エンジン冷却用流路60に、断面積が一定の常開流路93と、一次圧が所定値Pを越えたとき弁体91が開く流量調整弁66とを備え、開いた弁体91の開度が一次圧に応じて変化することによりエンジン冷却用流路60の断面積を変化させるように構成した。
【0045】
流量調整弁66は、シリンダヘッド15bにエルボーケーシング85の下フランジ部85aをボルト86,86で取付けることにより、シリンダヘッド冷却路65(冷却水ジャケット)の排出口にエルボーケーシング85の取入口85cを連通することができる。
【0046】
このエルボーケーシング85の取入口85cは、弁体91が開いているときにはボディ87の収容部87bに連通し、また弁体91が閉じている場合にも常開流路93を介してボディ87の収容部87bに連通している。
ボディ87には収容部87cに連通する排出口87dを備え、この排出口87dにエンジン冷却水用の排水流路67を差込み、この排水流路67をバンド101で排出口87dに固定している。
【0047】
これにより、弁体91が開いているときには、シリンダヘッド15bのシリンダヘッド冷却路65からエルボーケーシング85の取入口85cに流入した冷却水を、収容部87b及び排出口87dを介して排水流路67に矢印の如く流すことができる。
【0048】
一方、弁体91が閉じている場合には、シリンダヘッド15bのシリンダヘッド冷却路65からエルボーケーシング85の取入口85cに流入した冷却水を、常開流路93に流し、常開流路93を通過した冷却水を収容部87b及び排出口87dを介して排水流路67に矢印の如く流すことができる。
【0049】
なお、102はOリングであり、このOリング102でシリンダヘッド15bとエルボーケーシング85の下フランジ部85aとの接続部のシール性を保つ。
また、103はOリングであり、このOリング103でエルボーケーシング85の上フランジ部85bとボディ87のフランジ部87aとの接続部のシール性を保つ。
【0050】
図7は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成する流量調整弁の分解斜視図であり、流量調整弁66をエルボーケーシング85、ボディ87、弁体91、圧縮ばね95及び支持リング96を分解した状態を示す。
支持リング96は、ボディ87の拡径部87eにカラー97を嵌入し、このカラー97の内周に断面略コ字形のパッキン98を取付けたものである。
【0051】
また、弁体91は、中央に弁本体部92を備え、この弁本体部92の下方に下リブ部94aを備えるとともに、弁本体部92の上方に上リブ部94bを備える。弁本体部92は、外周を円形に形成するとともに、下面を中央から外周に向けて上り勾配のテーパ面92aに形成し、テーパ面92aから上面92b(図6参照)まで常開流路93を貫通させたものである。
【0052】
ここで、支持リング96を構成するパッキン98の内径dを、弁本体部92の外径Dより小さく設定することで、パッキン98の内側コーナ部98a(図6に示す)を弁本体部92のテーパ面92aに当接することができる。すなわち、パッキン98の内側コーナ部98aは弁座の役割を果たす。
【0053】
弁本体部92のテーパ面92aから下方に向けて延びた下リブ部94aは、断面略十字形に形成され、弁本体部の上面から上方に向けて延びた上リブ部94bは、断面略十字形に形成されている。
このように、下リブ部94a及び上リブ部94bを断面略十字形に形成することで、下リブ部94aに流路99a及び上リブ部94bの流路99bを確保して、冷却水を流れやすくすることができる。
【0054】
図6に戻って、このように構成した流量調整弁66によれば、弁本体部92を圧縮ばね95で付勢することにより、弁本体部92のテーパ面92aを支持リング96のパッキン98の内側コーナ部98aに押付けて流量調整弁66を閉じることができる。従って、この状態においては、常開流路93のみが流量調整弁66の取入口85cと排出口87dとを連通することになる。
この常開流路93は、断面積が一定で比較的小径の貫通孔なので、冷却水の流量を比較的少量に抑えることができる。
【0055】
一方、流量調整弁66の取入口85c側の水圧(以下、「一次圧」という)が所定値Pを越えた場合には圧縮ばね95の付勢力に抗して弁体91が上昇して弁本体部92のテーパ面92aがパッキン98から離れ、流量調整弁66を開放することができる。
加えて、流量調整弁66が開放した状態において、弁体91の開度を一次圧の変化に対応させて変えることができる。
【0056】
この流量調整弁66によれば、エンジン冷却用流路60に断面積が一定の常開流路93を設け、かつ一次圧が所定値Pを越えたとき弁体91が開くとともに、開いた弁体91の開度が一次圧に応じて変化するように構成した。
このように、エンジン冷却用流路60に、断面積が一定の常開流路93を備えることで、図1に示すジェット推進艇10をアイドル走行する場合などのエンジン低回転領域においては、常開流路93に冷却水を流してエンジン冷却用流路60に比較的少量の冷却水を流すことができる。
【0057】
一方、一次圧が所定値Pを越えたとき流量調整弁66の弁体91が開くとともに、開いた弁体91の開度を一次圧に応じて変化させることができる。ここで、一次圧が所定値Pを越えるということは、エンジン回転数が比較的高いことを示す。すなわち、エンジン回転数を比較的高くしてジェット推進機20(図1参照)による噴射水の水圧を上げることにより、一次圧が上昇して所定値Pを越えることになる。
【0058】
これにより、エンジン回転数の比較的高い領域(高回転領域)においては、流量調整弁66を開いて冷却水の水量を比較的多量に流すことができる。冷却水の水量を比較的多量に流すことで、エンジン15(図1参照)の発熱量に合せた冷却水の水量を流すことが可能になり、エンジン15を好適に冷却することができる。
このように、流量調整弁66及び常開流路93を備えるだけの簡単な構成で、エンジン15の低回転領域及び高回転領域において、それぞれの発熱量に合せて冷却水を流すことができる。
【0059】
加えて、常開流路93を流量調整弁66の弁本体部92に設けたので、常開流路93を流量調整弁66の内部に組込むことができる。このため、エンジン冷却用流路60に流量調整弁66とは別に、常開流路93を個別に設ける必要がなく構成の簡素化を図ることができる。
【0060】
加えて、常開流路93を流量調整弁66に組込むことで、常開流路93を通過した冷却水を流量調整弁66の排水流路67を通して排水することができる。このように、常開流路93の排水流路を流量調整弁66の排水流路67と併用することができるので排水流路を減らすことができる。
【0061】
次に、ジェット推進艇の冷却システムの作用を図8〜図12に基づいて説明する。
図8(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン及び排気系を冷却する例を説明する第1作用説明図である。
ジェット推進艇10を運転する際に、ジェット推進機20から噴射した噴射水の一部を冷却水として導入流路41に取入れ、この導入流路41に取入れた冷却水をワンウェイバルブ・ユニット42のワンウェイバルブ43を通して分岐路50に向けて流す。
分岐路50まで流れた冷却水を、第1分岐排出口51と第2分岐排出口52とに分岐する。第1分岐排出口51に分岐した冷却水は、エンジン冷却用流路60に流入し、第2分岐排出口52に分岐した冷却水は、排気系冷却用流路70に流入する。
【0062】
エンジン冷却用流路60に流入した冷却水は、第1エンジン冷却流路61を経てオイルクーラー冷却路62の供給口に流れ、この供給からオイルクーラー冷却路62に流入することでオイルクーラー19を冷却する。オイルクーラー19を冷却した冷却水は、オイルクーラー冷却路62の排出口及び第2エンジン冷却流路63を経てシリンダブロック冷却路64の供給口に流れ、この供給からシリンダブロック冷却路64に流入することでシリンダブロック15aを冷却する。
【0063】
シリンダブロック15aを冷却した冷却水は、シリンダブロック冷却路64の排出口を経てシリンダヘッド冷却路65の供給口に流れ、この供給からシリンダヘッド冷却路65に流入することでシリンダヘッド15bを冷却する。
シリンダヘッド15bを冷却した冷却水は、シリンダヘッド冷却路65の排出口から流量調整弁66に流入し、流量調整弁66を通過した冷却水は排水流路67に流入し、排水流路67を経て冷却水排出口68から外部に流出する。これにより、エンジン15を冷却水で強制冷却することができる。
【0064】
一方、排気系冷却用流路70に流入した冷却水は、第1排気系冷却流路71を経てインタークーラー冷却路72の供給口に流れ、この供給からインタークーラー冷却路72を流入することでインタークーラー31を冷却する。
インタークーラー31を冷却した冷却水は、インタークーラー冷却路72の排出口及び第2排気系冷却流路73を経てエキゾーストマニホールド冷却路74の供給口に流れ、この供給からエキゾーストマニホールド冷却路74に流入してエキゾーストマニホールド32を冷却する。
【0065】
エキゾーストマニホールド32を冷却した冷却水は、エキゾーストマニホールド冷却路74の排出口及び第3排気系冷却流路75を経てターボチャージャ冷却路76の供給口に流れ、この供給からターボチャージャ冷却路76に流入してターボチャージャ33を冷却する。
【0066】
ターボチャージャ冷却路76を冷却した冷却水は、ターボチャージャ冷却路76の排出口及び第4排気系冷却流路77を介してエキゾーストパイプ冷却路78の供給口に流れ、この供給からエキゾーストパイプ冷却路78に流入してエキゾーストパイプ34を冷却する。
【0067】
エキゾーストパイプ34を冷却した冷却水は、エキゾーストパイプ冷却路78の排出口及び排水流路79の取入口に流れ、この取入口から排水流路79を経て冷却水排水口80から外部に流出する。これにより、排気系30を冷却水で強制冷却することができる。
【0068】
図9(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン及び排気系を冷却する例を説明する第2作用説明図であり、(a)は流量調整弁66を閉じた例を示し、(b)は流量調整弁66を開放した例を示す。
(a)において、エンジン回転数が比較的低い低回転領域において、図1に示すジェット推進艇10を推進する際には、ジェット推進機20の回転数も低いために、ジェット推進機20から噴射する噴射水の水圧は比較的低い。
【0069】
このため、エンジン冷却用流路60を流れる冷却水の水圧、すなわち一次圧は所定値Pより低い。このため、圧縮ばね95の付勢力で弁体91の弁本体部92のテーパ面92aをパッキン98の内側コーナ部98aに押圧することにより、流量調整弁66は閉じた状態になる。
【0070】
よって、シリンダヘッド冷却路65の排出口から冷却水が矢印▲1▼の如く流量調整弁66の取入口85cに流入し、流入した冷却水は常開流路93を矢印▲2▼の如く通過して排出口87dまで流れる。その後、排出口87dまで流れた冷却水は排水流路67に流入する。
【0071】
このため、エンジン回転数が比較的低い低回転領域においては、エンジン冷却用流路60内に比較的少量の冷却水を流すことができる。これにより、ジェット推進艇10をアイドル走行を含む低回転領域で推進する際に、エンジン15のオーバークールを防止して、エンジン15を好適に冷却することができる。
【0072】
(b)において、図1示すジェット推進艇10を、エンジン回転数が比較的高い高回転領域において推進する際には、ジェット推進機20の回転数も高くなり、ジェット推進機20から噴射する噴射水の水圧が比較的高くなる。
よって、エンジン冷却用流路60を流れる冷却水の水圧、すなわち一次圧は所定値Pを越える。
【0073】
これにより、弁体91にかかる水圧が大きくなり、圧縮ばね95の付勢力に抗して弁体91を上方に持上げる。このため、弁体91を構成する弁本体部92のテーパ面92aをパッキン98の内側コーナ部98aから離し、流量調整弁66を開放した状態にできる。
【0074】
よって、シリンダヘッド冷却路65の排出口から冷却水が矢印▲1▼の如く流量調整弁66の取入口85cに流入し、流入した冷却水は常開流路93を矢印▲2▼の如く通過して排出口87dまで流入すると同時に、弁本体部92とパッキン98との間の隙間を矢印▲4▼の如く通過して排出口87dまで流入する。
その後、それぞれのルートで排出口87dまで流入した冷却水は、排出口87dで合流して矢印▲5▼の如く排水流路67に流入する。
【0075】
このように、エンジン回転数が比較的高い高回転領域においては、常開流路93と、弁本体部92及びパッキン98間の隙間との2つのルートで冷却水を流すことができるので 、エンジン冷却用流路60内に比較的多量の冷却水を流すことができる。
【0076】
さらに、流量調整弁66は、一次圧が所定値Pを越えたとき弁体91が開くとともに、開いた弁体91の開度を一次圧に応じて変化させることができる。
これにより、ジェット推進艇10の推進の際に、エンジン全開走行を含む高回転領域においても、図1に示すエンジン15の発熱量に合せた冷却水量を流すことができるので、エンジン15を好適に冷却することができる。
【0077】
図10(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムにおいてエンジン冷却用流路を流れる冷却水とエンジン回転数との関係を示すグラフであり、(a)は流量調整弁を未装着状態としたときの冷却水量のカーブを比較例として示し、(b)は流量調整弁を装着状態としたときの冷却水量のカーブを実施例として示した。
【0078】
(a)及び(b)において、縦軸はエンジン冷却用流路60を流れる冷却水の水量(Q)を示し、横軸はエンジン回転数(Ne)を示す。破線のグラフG1は理想値のカーブを示し、実線G2,G3は現実のカーブを示す。
ここで、一般に、図1に示すジェット推進艇10は、エンジン冷却用流路60に流すための冷却水として、ジェット推進機20から噴射した噴射水の一部を使用している。この噴射水の水量は、エンジン15の回転数に応じて変化する。
【0079】
(a)において、ジェット推進艇10を推進する際に、エンジン15の回転数をアイドル走行Ne1から全開走行Ne2に向けて増加するにしたがって噴射水量も増加する。このため、冷却水の水量はエンジン15の回転数に応じて変化する。
【0080】
一方、エンジン15の発熱量は、エンジン回転数が低い場合には比較的低く抑えることができるが、エンジン回転数が高くなるにしたがって上昇する。このため、ジェット推進機20の噴射水の一部を冷却水として使用すれば、グラフG1に示すようにエンジン15の発熱量に合せた冷却水量を流すことが可能なように思われる。
【0081】
しかしながら、ジェット推進艇10を実際に推進した場合の冷却水量はグラフG2で示すようになる。すなわち、冷却水量Qを、全開走行時のエンジン回転数Ne2に必要な冷却水量Q2に合せて設定すると、エンジン回転数がNe3まで下がると、理想値の冷却水量Q4に対して現実の冷却水量はQ5と高くなる。
【0082】
さらに、エンジン回転数がNe1まで下がった場合でも、理想値の冷却水量Q1に対して現実の冷却水量はQ3と高くなる。
このため、冷却水量Qをエンジン全開走行時の冷却水量Q2に合せて設定した場合には、エンジン回転数が低下してアイドル走行に近づくにしたがって、エンジン15を必要以上に冷却した状態、すなわちオーバークール状態になる虞れがある。
【0083】
(b)において、図6に示すエンジン冷却用流路60に流量調整弁66を設けることで、エンジン冷却用流路60に断面積が一定の常開流路93を備えることができ、かつ流量調整弁66を一次圧が所定値Pを越えたら開くようにし、さらに一次圧に応じて弁体91の弁開度を変ることができるようにした。
これにより、現実の冷却水量QをグラフG3に示すように流すことができる。
以下、グラフG3について詳しく説明する。
【0084】
エンジン冷却用流路60に、断面積が一定の常開流路93を備えることで、アイドル走行時のエンジン回転数Ne1からエンジン回転数Ne3の低回転領域においては、常開流路93に冷却水を流すことにより、エンジン冷却用流路60に比較的少量の冷却水を流すことができる。
【0085】
これにより、グラフG3に示すようにエンジン回転数Ne1のときの実際の冷却水量Qを、グラフG1に示す理想値の冷却水量Q1に合わせることができ、エンジン回転数Ne3のときの実際の冷却水量Q6を理想値の冷却水量Q4に近づけることができる。
従って、エンジン回転数が低回転領域において、エンジン15のオーバークールを防止して、エンジン15を好適に冷却することができる。
【0086】
一方、エンジン冷却用流路60に流量調整弁66を備えることで、一次圧が所定値Pを越えたとき弁体91(図6参照)を開くようにするとともに、開いた弁体91の開度が一次圧に応じて変化させることができる。
ここで、一次圧が所定値Pを越えるということは、エンジン回転数が比較的高いことであり、エンジン回転数Ne3から全開走行時のエンジン回転数Ne2の高回転領域において、冷却水量Qを比較的多量に流すことができる。
【0087】
これにより、グラフG3に示すように全開走行におけるエンジン回転数Ne2のときの実際の冷却水量Qを、グラフG1に示す理想値の冷却水量Q2に合わせることができる。従って、エンジン全開走行を含む高回転領域においても、エンジン15の発熱量に合せた冷却水量を流すことができるので、エンジン15を好適に冷却することができる。
【0088】
図11(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン冷却用流路及び排気系冷却用流路を洗浄する例を説明する第1作用説明図である。
水道水(洗浄水)を供給する水道ホース69aを冷却水排出口68に取付け、水道ホース69aから洗浄水を冷却水排出口68を経て排水流路67に流す。排水流路67を流れた洗浄水は、流量調整弁66に流入し、流量調整弁66の常開流路93(図6に示す)を通過した後、シリンダヘッド冷却路65に流入してシリンダヘッド冷却路65を洗浄する。
シリンダヘッド冷却路65を洗浄した洗浄水は、シリンダブロック冷却路64に流入してシリンダブロック冷却路64を洗浄する。
【0089】
シリンダブロック冷却路64を洗浄した洗浄水は、第2エンジン冷却流路63を経てオイルクーラー冷却路62に流入してオイルクーラー冷却路62を洗浄する。オイルクーラー冷却路62を洗浄した洗浄水は第1エンジン冷却流路61に流入し、第1エンジン冷却流路61から第1分岐排出口51を経て分岐路50に到達する。
【0090】
分岐路50に到達した洗浄水のうちの殆どの冷却水は、第1排気系冷却流路71を介してインタークーラー冷却路72の供給口に流れ、インタークーラー冷却路72を流れることでインタークーラー冷却路72を洗浄する。
インタークーラー冷却路72を洗浄した洗浄水は、第2排気系冷却流路73を経てエキゾーストマニホールド冷却路74に流れ、エキゾーストマニホールド冷却路74を洗浄する。
【0091】
エキゾーストマニホールド冷却路74を洗浄した洗浄水は、第3排気系冷却流路75を経てターボチャージャ冷却路76に流れ、ターボチャージャ冷却路76を洗浄する。ターボチャージャ冷却路76を洗浄した洗浄水は、第4排気系冷却流路77を経てエキゾーストパイプ冷却路78に流れ、エキゾーストパイプ冷却路78を洗浄する。
エキゾーストパイプ冷却路78を洗浄した洗浄水は、排水流路79の取入口に流れ、排水流路79を経て冷却水排水口80から外部に排出する。
【0092】
一方、分岐路50に到達した洗浄水のうち少量の洗浄水は、ワンウェイバルブ43の微細な流路54a・・・(図6(b)に示す)を通して導入流路41側に向けて流れる。これにより、微細な流路54a・・・を通った少量の洗浄水でジェット推進機20の内部を簡単に洗浄することができる。
【0093】
図12は本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン冷却用流路及び排気系冷却用流路を洗浄する例を説明する第2作用説明図であり、流量調整弁66内を冷却水が流れる状態を説明した図である。
流量調整弁66は圧縮ばね95の付勢力で弁体91を構成する弁本体部92のテーパ面92aをパッキン98の内側コーナ部98aに押圧した状態に保たれている。
【0094】
このため、洗浄水が排水流路67から矢印▲6▼の如く流量調整弁66の排出口87dに流入した際には、洗浄水は流量調整弁66の常開流路93を矢印▲7▼の如く通過する。
そして、常開流路93を通過した洗浄水は、流量調整弁66の取入口85cを経てシリンダヘッド15bのシリンダヘッド冷却路65(図11も参照)に流入する。
【0095】
なお、前記実施形態では、ジェット推進艇の冷却システムとしてエンジン冷却用流路60及び排気系冷却用流路70の2つの冷却用流路を備えたものを例に説明したが、ジェット推進艇の冷却システムをエンジン冷却用流路60のみの1つの冷却用流路を備えたものとすることも可能である。
【0096】
また、前記実施形態では、流量調整弁66に常開流路93を一個設けた例について説明したが、常開流路93の個数は任意に設定することができる。加えて、常開流路93の孔径も任意に設定することができる。
【0097】
さらに、前記実施形態では、流量調整弁66を弁体91が開いた後、開いた弁体91の開度が一次圧に応じて変化するように構成した例について説明したが、これに限らないで、一次圧が所定値Pを越えたとき弁体91を全開させることも可能である。
【0098】
また、前記実施形態では、エンジン冷却用流路60でオイルクーラー19、シリンダブロック15a及びシリンダヘッド15bを冷却し、排気系冷却用流路70でインタークーラー31、エキゾーストマニホールド32、ターボチャージャ33及びエキゾーストパイプ34を冷却する例について説明したが、冷却する部品はこれに限らないで、ジェット推進艇10の構成に合せて適宜決めることができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、艇体の後部にジェット推進機を設け、このジェット推進機をエンジンで駆動することにより推進用の噴射水を噴射し、この噴射水の一部を冷却水としてエンジン冷却用流路に流すことによりエンジンを冷却するジェット推進艇において、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路と、冷却水の一次圧が所定値を越えたとき弁体が開いて冷却水の流量を増加させる流量調整弁とを備え、開いた弁体の開度が一次圧に応じて変化することによりエンジン冷却用流路の断面積を変化させるようにした。
従って、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路を備え、一次圧が所定値を越えたら開き且つ一次圧に応じて弁開度が変る流量調整弁とを備えたこととなる。このように、エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路を備えることで、エンジンアイドル走行の近傍領域においては、常開流路に冷却水を流すことにより、エンジン冷却用流路に比較的少量の冷却水を流すようにした。
これにより、アイドル走行のようなエンジン回転数の比較的低い領域(低回転領域)において、エンジンのオーバークールを防止して、エンジンを好適に冷却することができる。
【0100】
一方、エンジン冷却用流路に流量調整弁を備えることで、一次圧が所定値を越えたとき弁体を開くとともに、開いた弁体の開度が一次圧に応じて変化させることができる。ここで、一次圧が所定値を越えるということは、エンジン回転数が比較的高いことを示す。すなわち、エンジン回転数を比較的高くしてジェット推進機による噴射水の水圧を上げることにより、一次圧が上昇して所定値を越えることになる。
【0101】
これにより、エンジン回転数の比較的高い領域(高回転領域)においては、流量調整弁を開いて冷却水の水量を比較的多量に流すことができる。冷却水の水量を比較的多量に流すことで、エンジンの発熱量に合せた冷却水の水量を流すことが可能になり、エンジンを好適に冷却することができる。
【0102】
このように、エンジン冷却用流路に常開流路及び流量調整弁を備えるだけの簡単な構成で、低回転領域及び高回転領域において、それぞれの発熱量に合せて好適な冷却水量を流すことができるので、部品点数を減らしてコストを下げることができる。
加えて、部品点数を減らすことで構成の簡素化を図り、組立作業を時間をかけないでおこなうことができ生産性の向上を図ることができる。
【0103】
請求項2は、常開流路を流量調整弁の弁体に設けたので、常開流路を流量調整弁の内部に組込むことができる。このため、流量調整弁の他に常開流路を個別に設ける必要がなく構成の簡素化を図ることができる。
加えて、常開流路を流量調整弁に組込むことで、常開流路を通過した冷却水を流量調整弁の排水流路を利用して排水することができる。これにより、常開流路の排水流路を流量調整弁の排水流路と併用することができるので、排水流路を減らして構成のより一層の簡素化を図ることができる。
請求項3は、請求項1または請求項2において、前記流量調整弁の弁本体部は、外周を円形とするとともに、弁座に当接する面をテーパー面で形成したことを特徴とする。
請求項4は、請求項3において、前記弁本体部の前記テーパー面から下方に延びた断面十字形の下リブ部と、弁本体部の上面から上方に向けて延びた断面十字形の上リブ部とを設けたことを特徴とする。
請求項4では、下リブ部及び上リブ部を断面略十字形に形成することで、下リブ部に流路及び上リブ部の流路を確保して、冷却水を流れやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却システムを備えたジェット推進艇の側面図
【図2】本発明に係る冷却システムを備えたジェット推進艇の平面図
【図3】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムのブロック図
【図4】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムの平面図
【図5】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成するワンウェイバルブ・ユニットの断面図
【図6】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成する流量調整弁の断面図
【図7】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムを構成する流量調整弁の分解斜視図
【図8】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン及び排気系を冷却する例を説明する第1作用説明図
【図9】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン及び排気系を冷却する例を説明する第2作用説明図
【図10】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムにおいてエンジン冷却用流路を流れる冷却水とエンジン回転数との関係を示すグラフ
【図11】 本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン冷却用流路及び排気系冷却用流路を洗浄する例を説明する第1作用説明図
【図12】本発明に係るジェット推進艇の冷却システムでエンジン冷却用流路及び排気系冷却用流路を洗浄する例を説明する第2作用説明図
【図13】従来のジェット推進艇の冷却システムの要部を示す概略図
【符号の説明】
10…ジェット推進艇、11…艇体、15…エンジン、20…ジェット推進機、40…ジェット推進艇の冷却システム、60…エンジン冷却流路、66…流量調整弁、91…弁体、93…常開流路。

Claims (4)

  1. 艇体の後部にジェット推進機を設け、このジェット推進機をエンジンで駆動することにより推進用の噴射水を噴射し、この噴射水の一部を冷却水としてエンジン冷却用流路に流すことによりエンジンを冷却するジェット推進艇において、
    前記エンジン冷却用流路に、断面積が一定の常開流路と、冷却水の一次圧が所定値を越えたとき弁体が開いて冷却水の流量を増加させる流量調整弁とを備え、開いた弁体の開度が一次圧に応じて変化することによりエンジン冷却用流路の断面積を変化させることを特徴とするジェット推進艇の冷却システム。
  2. 前記常開流路を前記流量調整弁の弁体に設けたことを特徴とする請求項1記載のジェット推進艇の冷却システム。
  3. 前記流量調整弁の弁本体部は、外周を円形とするとともに、弁座に当接する面をテーパー面で形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジェット推進艇の冷却システム。
  4. 前記弁本体部の前記テーパー面から下方に延びた断面十字形の下リブ部と、弁本体部の上面から上方に向けて延びた断面十字形の上リブ部とを設けたことを特徴とする請求項3に記載のジェット推進艇の冷却システム。
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