JP3930936B2 - プッシュスイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子機器の押しボタン等の接点に用いられるプッシュスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子機器の各接点に用いられ、端子の突出方向に対して略直角に押しボタンが突出したいわゆる縦型のプッシュスイッチ1は、図5に示すようにプラスチック製のケース2内に固定接点と可動接点を有し、ケース2の一側面には可動接点に当接する押しボタン3が突出して設けられている。そして、ケース2の押しボタン3が突出した面及びその両側の2側面を取り囲むようにコ字型の金属板のカバー4が取り付けられ、カバー4の両端部には固定用端子5が下方に延出して形成されている。
【0003】
そして、押しボタン3を押圧する際に押し方向に対してケース2をカバー4に保持する手段の一つとして、実開平3−71520号公報に開示されているように、カバー4の互いに平行な2側面の中央に切起片6を形成し、ケース2の支持面2aに当接するように切起片6を折曲げているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、切起片6を内側に折り曲げる際にケース2の支持面2aの角部にぶつからないように、切起片6の先端が支持面2aからわずかに離間されて形成されているため、切起片6を内側に折り曲げた後に支持面2aと切起片6との間に隙間が形成され、ケース2とカバー4との間にがたつきが生じるという問題があった。従って、ケース2を保持する機械的強度は低くなり、ケース2とカバー4を止めている溶着部が延び、押しボタン3を押圧する際にがたつきが生じることがあった。一方、支持面2aと切起片6の先端を隙間なく当接させようとすると、切起片6を折曲げた状態でその先端が支持面2aを支持するようにすると、切起片6を折り曲げる際に支持面2aの角部を切起片6により削ることとなり、製造の際に削られたプラスチックゴミが発生するという問題がある上、切起片6を折り曲げるために必要な力が大きく、製造コストが高くなるものであった。
【0005】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、押しボタンの押し方向に対して機械的強度が高く、製造も容易なプッシュスイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、押しボタンが突出した絶縁性樹脂のケースと、このケースの上記押しボタンが突出した面及びその両側の側面をコ字型に取り囲み両端部が上記ケースより長く形成されている一枚の金属製のカバーと、上記ケースの上記押しボタンが突出した面とは反対側の一側面に上記カバーの一端を折返して折曲片を当接させ、この折曲片の折返し線は上記押しボタンの押圧方向とほぼ平行であって上記ケースの上記一側面に立てた垂線に対して一定角度斜めに形成され、上記折曲片の上記ケースに当接する側の側縁部は、上記折返し線で折り曲げられる前は上記ケースの上記一側面に対して斜めにまたは切欠き等により離間した位置に形成されているプッシュスイッチである。
【0007】
また、上記折曲片は、上記カバーの両側に形成され、上記カバーの両側部に対しての折り曲げ角度が所定角度以下のときは上記ケースと離間し、折り曲げ角度が所定角度に達したときに、上記ケースの上記押しボタンが突出した面とは反対側の一側面に上記折曲片の側縁部が当接するものである。
【0008】
この発明のプッシュスイッチは、折曲片のケース側の側縁部や折返し線が所定角度を有する斜めに形成されているため、折曲片をカバーから折り曲げる際、折り曲げ角度が所定角度以下の時は上記ケースと離間しており容易に折り曲げられる。そして、折り曲げ角度が所定角度に達したときに、上記ケースの上記押しボタンが突出した面とは反対側の一側面に折曲片の側縁部が当接する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図4は、この実施の形態のプッシュスイッチ10を示すもので、絶縁性の樹脂でできた中空のケース12を有し、内部に固定接点14や可動接点16等のスイッチ機構を内蔵している。ケース12の一側面には、押しボタン18が突出方向に可動接点16により付勢されて設けられ、押しボタン18は可動接点16と接している。
【0010】
また、ケース12の押しボタン18が設けられた面の四隅には、ケース12と一体に形成された溶着突起20が設けられている。そして、ケース12の押しボタン18が設けられた面と、この面に隣接する2側面には、一枚の金属板のカバー22がコ字型に折り曲げられて取り付けられている。カバー22は、鉄板にハンダメッキしたもので、カバー22の中央部には押しボタン18よりわずかに大きい直径の挿通孔24が形成され、挿通孔24の四隅には溶着突起20が挿通する透孔26が形成されている。そしてカバー22は、挿通孔24に押しボタン18が嵌合され、透孔26に溶着突起20が嵌合されて押しつぶされてケース12に固定されている。
【0011】
カバー22の両端部は、図4に示すようにケース12の厚さよりも長く形成されている。そしてケース12より突出した部分では、ケース12の図1の上端面より低い位置に折返し線28が設けられ、折返し線28には折曲片30が隣接して設けられている。折返し線28は、ケース12の押しボタン18が突出した面とは反対側の一側面12aに立てた垂線に対して所定角度α、折曲げ前の折曲片30と反対側に傾斜した斜め線で形成されている。そして、折曲片30の一方の側面部30aはカバー22の側縁部22aと同一面上に形成され、他方の側縁部30bは、ケース12の押しボタン18とは反対側の側面12aに対して所定角度βを有した斜めに傾斜して形成され、そして側縁部30bの中央付近には段部32が形成されている。また、カバー22の側縁部22aには、回路基盤の透孔に挿入される固定用端子34が下方に延出して形成されている。
【0012】
そして折曲片30は図2に示すようにカバー22側面の延長線に対して所定角度γに折り曲げられ、折曲片30の側縁部30bは、ケース12の側面12a表面に当接する。この折曲片30は折返し線28と側縁部30bが、所定角度β斜めに形成されているため、折曲角度がγ以下では側縁部30bとケース12は離間しており容易に折り曲げることができ、所定角度γになると側縁部30bはケース12の側面12aに隙間なく当接する。
【0013】
ケース12の底面12bからは、固定接点14や可動接点16に接続されている一対のリード端子36が下方に延出している。リード端子36は、ケース12にインサート成型され、電気的性能を確保するために表面に銀メッキが施されたフレーム材が用いられている。
【0014】
このプッシュスイッチ10の回路基板への取付方法は、自動装着装置による自動化が可能で、自動装着の場合はまず押しボタン18を有する面が自動給送用テープと平行になるようにしかも一定のピッチで、粘着テープによりリード端子36の先端を自動給送用テープに取り付ける。そして、この状態で自動給送用テープを自動装着装置に装填し、そして所定位置に自動給送用テープが送られると、マシンハンドがプッシュスイッチ10を保持し、カッターがリード端子36を所定の長さで切断する。そして、マシンハンドにより、プッシュスイッチ10を回路基盤の所定に透孔に装着する。
【0015】
この実施形態のプッシュスイッチ10によれば、折曲片30の側縁部30bがケース12に対して長い距離当接するため取付強度が高く、しかも折曲げ線28は押しボタン18の押圧方向に対してほぼ等しいので、折曲げ片30の折曲げ方向に押圧力がかからず、折曲げ位置によるがたつきもほとんど生じない。そして隙間がないため、ケース12とカバー22との間に、押しボタン18の押し方向のがたつきがない。さらに、折曲片30は折り曲げ角度がγ以下の場合はケース12と離間しているため折り曲げに必要な力は小さく、ケース12の表面を傷つけたり削り屑が発生したりすることがない。そして、カバー22の形状は、折曲片30を有する形状に変更するだけなので部品点数が増えることがなく、また製造方法も折曲片30を上方から折り曲げるだけの簡単なもので、特別な器具は不要で、機械による自動化も可能である。
【0016】
なお、この発明のプッシュスイッチは、上記実施の形態に限定されるものではなく、折曲片は、押しボタンの押圧方向に対してわずかに斜めに形成され、折返し線により折返され、折曲片の折曲げ角度が一定角度とななったところで、ケース側面に当接し支持するようにしたものであれば良い。また、素材や各部材の形状等適宜変更可能である。また、この発明のカバーや折曲片等の形状はプッシュスイッチ以外のあらゆる電子部品に使用することができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明のプッシュスイッチは、押しボタンの押し方向に対して機械的強度が高く、簡単な構造で製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプッシュスイッチの一実施形態の縦断面図である。
【図2】この実施形態のプッシュスイッチの背面図である。
【図3】この実施形態のプッシュスイッチの正面図である。
【図4】この実施形態のプッシュスイッチの右側面図である。
【図5】従来の技術のプッシュスイッチの右側面図である。
【符号の説明】
10 プッシュスイッチ
12 ケース
18 押しボタン
22 カバー
28 折返し線
30 折曲片
34 固定用端子
36 リード端子
Claims (2)
- 押しボタンが突出した絶縁性樹脂のケースと、このケースの上記押しボタンが突出した面及びその両側の側面をコ字型に取り囲み両端部が上記ケースより長く形成されている一枚の金属製のカバーと、上記ケースの上記押しボタンが突出した面とは反対側の一側面に上記カバーの一端を折返して折曲片を当接させ、上記折曲片の折返し線は上記押しボタンの押圧方向とほぼ平行であって上記ケースの上記一側面に立てた垂線に対して一定角度斜めに形成され、上記折曲片の上記ケースに当接する側の側縁部は、上記折返し線で折り曲げられる前は上記ケースの上記一側面に対して離間した位置に形成されていることを特徴とするプッシュスイッチ。
- 上記折曲片は、上記カバーの両側に形成され、上記カバーの両側部に対しての折り曲げ角度が所定角度以下のときは上記ケースと離間し、折り曲げ角度が所定角度に達したときに、上記ケースの上記一側面に、上記折曲片の側縁部が当接することを特徴とする請求項1記載のプッシュスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05085697A JP3930936B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | プッシュスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05085697A JP3930936B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | プッシュスイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10233138A JPH10233138A (ja) | 1998-09-02 |
JP3930936B2 true JP3930936B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=12870377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05085697A Expired - Lifetime JP3930936B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | プッシュスイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3930936B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP05085697A patent/JP3930936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10233138A (ja) | 1998-09-02 |
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