JP3887155B2 - 成形性に優れた鋼管及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のパネル類、足廻り、メンバーなどに用いられる鋼管およびその製造方法に関するものである。特にハイドロフォーム成形(特開平10-175027号公報参照)の用途に好適であり、ハイドロフォーム成形時の自動車用部品の製造効率を向上させることができる。本発明の鋼管は、表面処理をしないものと、防錆のために溶融めっき、電気めっきなどの表面処理を施したものの両方を含む。めっきの種類は、純亜鉛のほか、主成分が亜鉛である合金、Alなどである。本発明によれば、高強度鋼管にも適用できるため部品の板厚を低減させることが可能となり、本発明は、地球環境保全に寄与できるものと考えられる。
【0002】
【従来の技術】
自動車の軽量化ニーズに伴い、鋼板の高強度化が望まれている。鋼板を高強度化することで、板厚減少による軽量化や衝突時の安全性向上が可能となる。また、最近では、複雑な形状の部位について、高強度鋼の鋼管をハイドロフォーム法を用いて成形加工する試みが行われている。これは、自動車の軽量化や低コスト化のニーズに伴い、部品数の減少や溶接フランジ箇所の削減などを狙ったものである。このように、ハイドロフォーム成形などの新しい成形加工方法が実際に採用されれば、コストの削減や設計の自由度が拡大するなどの大きなメリットが期待される。
【0003】
このようなハイドロフォーム成形のメリットを充分に生かすためには、これらの新しい成形法に適した材料が必要となる。本発明者らは、特願2000-52574号により、縮径加工により集合組織を制御した成形性に優れた鋼管に係る発明について出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
良好なr値を得るためには、α+γ域またはα域における縮径加工が有効であるが、通常の鋼では、わずかに縮径加工温度が低くなると、加工組織が残存して、n値が低下するという問題が生ずる。また、高強度化のためTiやNbを添加すると、この傾向はより顕著となる。ハイドロフォーム成形を用いて、高強度部品や難成形部品を製造する際には、鋼管の成形性が従来以上に問題となってくることは間違いない。本発明はより一層成形性の良好な鋼管およびそれを安定的に製造する方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、次のとおりである。
(1)質量%で、C:0.0001〜0.30%、Si:0.001〜2.5%、Mn:0.01〜2.5%、P:0.005〜0.20%、S:0.03%以下、Al:0.01〜2.5%、N:0.01%以下、O:0.01%以下を含有し、更に、Ti:0.2%以下、Nb:0.2%以下、B:0.007%以下、V:0.2%以下、の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3)
(2)質量%で、C:0.0001〜0.30%、Si:0.001〜2.5%、Mn:0.01〜2.5%、P:0.005〜0.20%、S:0.03%以下、Al:0.01〜2.5%、N:0.01%以下、O:0.01%以下を含有し、更に、Mo:1%以下、Cu:2%以下、Ni:1%以下、Sn:0.2%以下、Cr:2.0%以下、Ca:0.01%以下、Mg:0.5%以下の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3)
(3)質量%で、C:0.0001〜0.30%、Si:0.001〜2.5%、Mn:0.01〜2.5%、P:0.005〜0.20%、S:0.03%以下、Al:0.01〜2.5%、N:0.01%以下、O:0.01%以下を含有し、更に、Ti:0.2%以下、Nb:0.2%以下、B:0.007%以下、V:0.2%以下の1種又は2種以上、及び、Mo:1%以下、Cu:2%以下、Ni:1%以下、Sn:0.2%以下、Cr:2.0%以下、Ca:0.01%以下、Mg:0.5%以下の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3)
【0006】
(4)更に、鋼管の長手方向におけるr値が1.0以上、かつ、少なくとも1/2板厚における{110}<110>〜{332}<110>方位群のX線ランダム強度比の平均値が2.0以上で、{111}<112>のX線ランダム強度比が1.5以下であることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れかに記載の成形性に優れた鋼管。
(5)前記(1)〜(4)の何れかに記載の鋼管にめっきを施したことを特徴とする成形性に優れた鋼管。
(6)前記(1)〜(5)の何れかに記載の鋼管を製造するに当たり、母管を縮径加工するに際して、850℃以上に加熱し、Ar3点未満〜750℃以上の温度範囲での縮径率が20%以上となるように縮径加工を行い、750℃以上で縮径加工を完了することを特徴とする成形性に優れた鋼管の製造方法。
(7)前記縮径加工において、母管に対する縮径加工後の鋼管の板厚変化率が+5〜−30%となる縮径加工を施すことを特徴とする前記(6)に記載の成形性に優れた鋼管の製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。まず前記(1)〜(3)の発明に用いる鋼の成分限定理由及び(1)式〜(3)式について説明する。
C:高強度化に有効で0.0001%以上の添加とするが、過度に添加すると成形性が劣化するため上限を0.30%とする。0.001〜0.15%が好ましく、0.001〜0.05%がさらに好ましい範囲である。
【0008】
Si:本発明において重要な元素である。すなわち、γ→α変態温度を上昇させ、α+γ2相温度域を拡大するので、縮径加工の最適温度域が高温側にシフトする。そのため、縮径加工完了時に十分に再結晶が進行し、良好な成形性を得ることが可能となる。このような効果はSiだけでなくAlやPにも認められる。Siは、安価に機械的強度を高める元素でもあるので、その添加量は、要求される強度レベルや、Al及びPとのバランスを考慮して添加すればよいが、過剰の添加はメッキのぬれ性や加工性の劣化を招くばかりか、良好な集合組織形成を阻害するので、上限を2.5%とした。下限を0.001%としたのは、これ未満とするのが製鋼技術上困難なためである。0.3〜1.2%が好ましい範囲である。
【0009】
Mn:高強度化に有効な元素であるため下限を0.01%とした。Sに起因する熱間割れを防止する目的から、Mn/S≧15となるように添加することが好ましい。しかし、過剰の添加はγ→α変態温度を低くしたり、延性の低下を招いたりするため、上限を2.5%とする。0.05〜0.50%がより好ましい範囲である。
【0010】
P:Siと同様に重要な元素である。すなわち、γ→α変態温度を上昇させ、α+γ2相温度域を拡大する効果を有する。また、高強度化に有効な元素でもある。その添加量は、要求される強度レベルや、SiやAlとのバランスを考慮して添加すればよいが、0.20%超を添加すると、熱間圧延や縮径加工時に欠陥が発生したり、成形性が劣化したりするので、0.20%を上限とする。また、0.005%未満とするには、製鋼コストが高くなるので、0.005%を下限とする。0.02〜0.12%がより好ましい範囲である。
【0011】
S:不純物であり含有量は低いほど好ましく、熱間割れを防止するために、0.03%以下とする。好ましくは0.015%以下である。
Al:Si、Pと同様に重要な元素である。すなわち、γ→α変態温度を上昇させ、α+γ2相温度域を拡大する効果を有する。また、Alは機械的強度をほとんど変化させないので、比較的強度が低く成形性の優れた鋼管を得るのに有効な元素でもある。その添加量は、要求される強度レベルや、SiやPとのバランスを考慮して添加すればよいが、2.5%超を添加すると、めっき濡れ性が劣化したり、合金化反応の進行が著しく抑制されるので、2.5%を上限とする。また、脱酸元素として0.01%は必要であるので、0.01%を下限とする。0.1〜1.5%がより好ましい範囲である。
【0012】
N:不純物であり含有量は低いほど好ましい。加工性を劣化させるので、上限を0.01%とする。0.005%以下がより好ましい範囲である。
O:あまり多いと加工性を劣化させるので、上限を0.01%とする。
Ti、Nb、B、V:Ti、Nb、Vは、それぞれ0.005%以上の添加で機械的強度を高くすることが可能であるので、必要とする強度レベルに応じて添加する。しかし、それぞれの添加量が0.2%を超えると、γ→α変態点が極端に低下して縮径加工後に加工組織が残存し、n値が低下するので、いずれも0.2%を上限とする。好ましくは0.1%以下とする。Bも0.0005%以上の添加で、組織を微細化して強度を上昇させたり、粒界強度を高めたりするので、必要に応じて添加する。しかし、0.007%を超えると、γ→α変態点が極端に低下して縮径加工後に加工組織が残存し、n値が低下するので、0.007%を上限とする。0.005%がより好ましい上限である。
Mo、Cu、Ni、Cr、Sn:これらは強化元素であり、必要に応じてそれぞれ0.005%以上、0.03%以上、0.01%以上、0.05%以上、0.005%以上添加する。Mo、Cu、Ni、Cr及びSnの各添加量の上限は加工性の確保とコスト上昇を抑える観点から、それぞれ、1%、2%、1%、2%及び0.2%とする。
Ca、Mg:これらは、介在物制御のほか脱酸に有効な元素で、必要に応じて、それぞれ、0.001%以上、0.0005%以上添加する。適量の添加は熱間加工性を向上させるが、Caの過剰の添加は逆に熱間脆化を助長させるので、上限は0.01%とした。Mgも脱酸材として有効で、適量の添加は加工性を向上させるが、過剰の添加は、加工性を劣化させたりコストアップとなるので、上限を0.5%とした。
また、不可避的不純物として、Zn、Pb、As、Sb、Wなどを、それぞれ、0.01%以下の範囲で含んでも、本発明の効果を失するものではない。
(1)式及び(2)式は本発明において非常に重要な式である。すなわち、(1)式は、鋼管のγ→α変態点を純鉄のそれよりも高くするという観点から決定される。(2)式は、γ→α変態点を上昇させるべく、Si、P及びAlを積極的に活用することを意味する。(1)式及び(2)式を同時に満たすことによって、極めて優れた成形性を得ることが初めて可能となる。
【0013】
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
γ→α変態点を高くし、より一層の良好な成形性を得るために、以下の(1´)式及び(2´)式がより好ましい限定式である。
【0014】
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−50…(1´)
44.7Si+700P+200Al>110 …(2´)
本発明の鋼管のn値と引張強度TS(MPa)は、(3)式を満たさねばならない。
【0015】
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 … (3)
すなわち、成形性の指標であるn値はTSに応じて変化するので、TS毎にn値を規定する必要がある。たとえば、TSが350MPaの鋼管は、約0.20以上のn値を有していなくてはならない。より好ましくは、
n≧−0.126×ln(TS)+0.96
である。
【0016】
なお、TSとn値はJIS11号管状試験片又はJIS12号弧状試験片による引張試験によって測定する。n値は、5%及び15%歪みで評価すればよいが、均一伸びが15%未満の時には、5%及び10%の歪みで、また、均一伸びが10%に満たないときには、3%及び5%の歪みで評価する。
次に、組織に関する限定理由について述べる。本発明の鋼管の組織は、75%以上のフェライト相からなる。これが75%未満では、良好な成形性を確保できなくなるためである。85%以上が好ましく、さらには、90%以上であれば一層好ましい。フェライト相の体積率は100%でも本発明の効果を得ることができるが、特に強度を高める必要のある場合には、第2相を適度に分散させることが好ましい。フェライト相以外の第2相は、パーライト、セメンタイト、オーステナイト、ベイナイト、アシキュラーフェライト、マルテンサイト、炭窒化物、金属間化合物のうちの1種または2種類以上からなるものである。
【0017】
フェライトの平均結晶粒径は、10μm以上である。10μm未満では良好な延性を確保することが困難となる。より好ましくは20μm以上、さらに好ましくは30μm以上である。フェライトの平均粒径の上限は特に定めないが、極端に大きすぎるとむしろ延性が劣化したり、肌荒れの原因となるので、200μm以下とすることが好ましい。
【0018】
フェライトの平均粒径は、圧延方向に平行でかつ板面に垂直な鋼板の断面(L断面)を鏡面に研磨後、適当な腐食液によりエッチングした後、板厚の1/8〜7/8の範囲における2mm2以上の範囲を無作為に選択、観察して、点算法などにより決定すればよい。
また、フェライトは、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒によって90%以上を占められるものである。本発明の鋼管の組織は、最終的には再結晶によって形成されるので、フェライト組織は整粒となり、上記のアスペクト比を有する結晶粒が大半を占めることになる。95%以上が好ましく、98%以上がさらに望ましい。100%でも本発明の効果は当然得られる。また、より好ましいアスペクト比は0.7〜2.0である。
【0019】
なお、アスペクト比は以下のように定義される。すなわち、圧延方向に平行でかつ板面に垂直な鋼板の断面(L断面)において、結晶粒の板厚方向の最大長さ(Y)で圧延方向の最大長さ(X)を除した値(X/Y)である。上記アスペクト比の範囲を有する結晶粒の体積率は、面積率によって代表され、面積率の決定は、L断面を適当な腐食液によりエッチングした後、板厚の1/8〜7/8の範囲における2mm2以上の範囲を無作為に選択、観察して、点算法などにより決定すればよい。
【0020】
次に、前記(4)の発明について説明する。
鋼管のr値は、集合組織の変化によって種々変化するが、鋼管の長手方向におけるr値は1.0以上となることが好ましい。1.5以上であればさらに望ましい。製造条件によっては軸方向のr値が2.5を越える場合もある。r値の異方性については特に限定するものではない。すなわち、軸方向のr値が円周方向や半径方向のr値よりも小さい場合もあれば、その逆の場合もある。
【0021】
なお、たとえば、高r値冷延鋼板を単に電縫溶接により鋼管とした場合、必然的に軸方向のr値が1.0以上となる場合が多い。しかしながら、本発明は以下に述べる集合組織を有し、同時にr値が1.0以上である点において、そのような鋼管とは明瞭に区別されるものである。
r値の評価は、JIS11号管状試験片又はJIS12号弧状試験片によって行えばよい。そのときの歪量は伸び率15%で評価するが、均一伸びが15%未満のときには、均一伸びの範囲内の歪量で評価する。なお、試験片はシーム部以外から試料を採取することが望ましい。JIS12号弧状試験片に歪みゲージを装着してr値を測定するのが最も信頼性の高い評価方法である。なぜなら、JIS11号管状試験片やJIS12号弧状試験片は試験片形状が板材とは異なるため、形状の影響でr値が低くなってしまうことがあるからである。JIS12号弧状試験片を用いる際には、試験片の弧と同様の形状を有するチャックを用いて引張試験を行うことが必要である。
【0022】
鋼板1/2板厚での板面の{110}<110>〜{332}<110>の方位群、及び、[111]<112>のX線ランダム強度比:ハイドロフォーム成形等を行う上で重要な特性値である。板厚中心位置での板面のX線回折を行い、ランダム試料に対する各方位の強度比を求めたときの、{110}<110>〜{332}<110>の方位群での平均値を2.0以上とした。この方位群に含まれる主な方位は、{110}<110>、{661}<110>、{441}<110>、{331}<110>、{221}<110>、{332}<110>である。
【0023】
本発明の鋼管には{443}<110>、{554}<110>及び{111}<110>も発達する場合があり、かつ、これらはハイドフォーム成形にとって好ましい方位であるが、深絞り用冷延鋼板に一般に認められる方位でもあるので、区別する意味であえて除外した。
すなわち、深絞り冷延鋼板を素材として電縫溶接などによって単に鋼管にしたのでは得られない結晶方位群を、本発明の鋼管は有するのである。
【0024】
また、本発明では、高r値冷延鋼板の代表的な結晶方位である{111}<112>はほとんどなく、これらは1.5以下、さらに好ましくは1.0未満である。これらの各方位のX線ランダム強度比は、{110}、{100}、{211}及び{310}の各極点図のうち、複数の極点図を基に級数展開法で計算した3次元集合組織から求めればよい。すなわち、各結晶方位のX線ランダム強度比を求めるには、3次元集合組織のφ2=45°断面における(110)[1−10]、(661)[1−10]、(441)[1−10]、(331)[1−10]、(221)[1−10]、(332)[1−10]の強度で代表させる。
【0025】
なお、本発明の集合組織は通常の場合、φ2=45°断面において上記の方位群の範囲内に最高強度を有し、この方位群から離れるにしたがって徐々に強度レベルが低下するが、X線の測定精度の問題や鋼管製造時の軸周りのねじれの問題、X線試料作製の精度の問題などを考慮すると、最高強度を示す方位が、これらの方位群から±5°ないし10°程度ずれる場合も有りうる。
【0026】
{110}<110>〜{332}<110>方位群の平均X線ランダム強度比とは、上記の各方位のX線ランダム強度比の相加平均である。上記方位のすべての強度が得られない場合には{110}<110>、{441}<110>及び{221}<110>の方位における強度比の相加平均で代替してもよい。{110}<110>〜{332}<110>方位群の平均強度比が3.0以上であれば、特にハイドロフォーム用鋼管としては更に好適であることは言うまでもない。
【0027】
また、成形困難な場合には、上記方位群の平均強度比が4.0以上であることが望ましい。その他の方位、たとえば、{001}<110>、{116}<110>、{114}<110>、{113}<110>、{112}<110>、{223}<110>などの強度は、製造条件によって種々変化するので特に限定しないが、これらの平均強度が3.0以下であることが好ましい。
【0028】
鋼管のX線回折を行う場合には、鋼管より弧状試験片を切り出し、これをプレスして平板としX線解析を行う。また、弧状試験片から平板とするときは、試験片加工による結晶回転の影響を避けるため極力低歪みで行うことが好ましい。
このようにして得られた板状の試料について機械研磨や化学研磨などによって板厚中心付近まで研磨し、バフ研磨によって鏡面に仕上げた後、電解研磨や化学研磨によって歪みを除去すると同時に、板厚中心層が測定面となるように調整する。
【0029】
なお、鋼板の板厚中心層に偏析帯が認められる場合には、板厚の3/8〜5/8の範囲で偏析帯のない場所について測定すればよい。さらにX線測定が困難な場合には、EBSP法やECP法により統計的に十分な数の測定を行う。
本発明の集合組織は、上述のとおり、板厚中心又は板厚中心近傍の面におけるX線測定結果により規定されるが、中心付近以外の板厚においても同様の集合組織を有することが好ましい。
【0030】
しかしながら、鋼管の外側表面〜板厚1/4程度までは後述する縮径加工によるせん断変形に起因して集合組織が変化し、上記の集合組織の要件を満たさない場合もあり得る。なお、{hkl}<uvw>とは、上述の方法でX線用試料を採取したとき、板面に垂直な結晶方位が<hkl>で、鋼管の長手方向が<uvw>であることを意味する。
【0031】
本発明の集合組織に関する特徴は、通常の逆極点図や正極点図だけでは表すことができないが、たとえば、鋼管の半径方向の方位を表す逆極点図を板厚の中心付近に関して測定した場合、各方位のX線ランダム強度比は以下のようになることが好ましい。
<100>:2以下、<411>:2以下、<211>:4以下、<111>:8以下、<332>:10以下、<221>:15.0以下、<110>:20.0以下。
【0032】
また、軸方向を表す逆極点図においては、<110>:8以上、上記の<110>以外の全ての方位:3以下。
【0035】
さらに鋼の製造にあたっては、高炉、転炉、電炉等による溶製に続き各種の2次製錬を行いインゴット鋳造や連続鋳造を行い、連続鋳造の場合には室温付近まで冷却することなく熱間圧延するCC−DRなどの製造方法を組み合わせて製造してもかまわない。
【0036】
鋳造インゴットや鋳造スラブを再加熱して熱間圧延を行ってもよいのは言うまでもない。熱間圧延の加熱温度は特に限定するものではなく、目的とする仕上げ温度を具現化するのに適切な温度であればよい。熱延の仕上げ温度は、通常のγ単相域のほか、α+γ2相域やα単相域、α+パーライト、α+セメンタイトのいずれの温度域の温度でもよい。ただし、縮径加工前の加熱温度が、α+γ域又はα域の場合には、熱延の仕上げ温度をγ単相域とすることが好ましい。熱間圧延の1パス以上について潤滑を施してもよい。また、粗圧延バーを互いに接合し、連続的に仕上げ熱延を行ってもよい。粗圧延バーは、一度巻き取っても再度巻き戻してから仕上げ熱延に供してもかまわない。熱延後の冷却速度や巻き取り温度は特に限定するものではない。熱間圧延後は酸洗することが望ましい。さらに、スキンパス圧延や、95%以下の圧下率の冷間圧延をしてもよく、圧延に引き続き焼鈍を施してもよい。
【0037】
鋼管の製造にあたっては、通常は電縫溶接を用いるが、TIG、MIG、レーザー溶接、UOや鍛接等の溶接・造管手法等を用いることもできる。これらの溶接鋼管製造において、溶接熱影響部に対し、必要とする特性に応じて局部的な固溶化熱処理を、単独あるいは複合して、場合によっては、複数回重ねて施してもよく、本発明の効果をさらに高める。この熱処理は溶接部と溶接熱影響部のみに付加することが目的であって、製造時にオンラインであるいはオフラインで施行できる。
【0038】
次に、前記(6)の発明及び(7)の発明について説明する。
鋼管を縮径加工する前の加熱温度は、良好なn値を得るために重要である。これが850℃未満の温度では、縮径加工完了後に加工組織が残存しやすくなり、n値が低下する。加熱温度が850℃未満の時には、縮径加工の途中でインダクションヒーターなどによって再度加熱すれば、n値を確保することが可能となるがコストアップとなってしまう。900℃以上がより好ましい。また、良好なr値が必要な場合には、加熱温度をγ単相域とすることが好ましい。加熱温度の上限は特に設けないが、加熱温度が1200℃超では、鋼管表面に過度にスケールが生成し、表面性状が劣悪になるばかりか成形性も劣化する。1050℃以下がより好ましい上限である。また、加熱の方法は特に限定するものではないが、スケールの生成を抑制し、表面性状を良好に保つためにはインダクションヒーターで短時間のうちに加熱することが好ましい。
【0039】
加熱後のデスケーリングは水などによって必要に応じて適宜行う。
縮径加工は、Ar3変態点未満〜750℃以上の温度域での縮径率が少なくとも20%以上となるように行う。この縮径率が20%未満では、良好なr値や集合組織を得ることが困難であるばかりか、粗大粒が発生して成形性も劣化する。50%以上が好ましく、65%以上がさらに好ましい。縮径率の上限を特に定めることなく本発明の効果を得ることができるが、生産性の観点から、90%以下とすることが好ましい。なお、Ar3点未満での縮径に先立って、Ar3以上での縮径を行っても構わない。これによってさらに良好なr値を得ることが可能となる。縮径加工の完了温度も極めて重要である。すなわち、下限を750℃とする。縮径の完了温度が750℃未満となると、加工組織が残存しやすくなり、n値が劣悪となる。780℃以上がより好ましい。
【0040】
なお、Ar3変態点未満での縮径率は、{(Ar3変態点未満での縮径加工直前の鋼管の直径−縮径完了後の鋼管の直径)/Ar3変態点未満での縮径加工直前の鋼管の直径}×100(%)で定義される。
板厚変化率が+5%〜−30%となるように縮径する。板厚の変化率がこの範囲にないと、良好な集合組織およびr値を得ることが困難となる。−5〜−20%がより好ましい範囲である。
【0041】
板厚変化率は{(縮径完了後の母管の板厚−縮径加工前の鋼管の板厚)/縮径完了後の母管の板厚}×100(%)で定義される。
なお、鋼管の直径は鋼管の外形を測定する。縮径完了温度はα+γ域であることが望ましい。これは上記の縮径加工がα相に一定量以上加わることが良好な集合組織を得るために必要だからである。
【0042】
また、縮径時に潤滑を施すことは成形性向上の点で望ましい。
縮径加工は、複数のロールを組み合わせて多段パスのラインを通板することによって行ってもよいし、ダイスを用いて引き抜いて行ってもよい。
【0043】
【実施例】
表1に示す成分を有する熱延鋼板を酸洗し、引き続き電縫溶接により外径100〜200mmに造管した後、所定の温度に加熱して、縮径加工を行った。
得られた鋼管の加工性の評価は以下の方法で行った。前もって鋼管に10mmφのスクライブドサークルを転写し、内圧と軸押し量を制御して、円周方向への張り出し成形を行った。バースト直前での最大拡管率を示す部位(拡管率=成形後の最大周長/母管の周長)の軸方向の歪εΦと円周方向の歪εθを測定した。
【0044】
この2つの歪の比ρ=εΦ/εθと最大拡管率をプロットし、ρ=−0.5となる拡管率Reをもってハイドロフォームの成形性指標とした。機械的性質の評価はJIS12号弧状試験片を用いて行った。r値は試験片形状に影響されるため、同試験片に歪みゲージを貼り付けて評価した。X線測定は、縮径後の鋼管から弧状試験片を切り出し、プレスして平板として行った。(110)、(200)、(211)、(310)の各極点図を測定し、これらを用いて級数展開法により3次元集合組織を計算し、φ2=45°断面における各結晶方位のX線ランダム強度比を求めた。
【0045】
表2及び表3に、縮径加工前の加熱温度、縮径完了温度、縮径率、板厚変化率、鋼管の引張強度、n値、フェライト分率、平均結晶粒径、アスペクト比、軸方向のr値、ハイドロフォーム成形における最大拡管率、さらには、母管の板厚中心における{111}<112>、{110}<110>、{441}<110>、{221}<110>及び{110}<110>〜{332}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値、を示す。本発明の例ではいずれも良好な成形性を有し、最大拡管率も高いのに対して、本発明外の例では、最大拡管率が低い。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】
本発明では、ハイドロフォーム等の成形性に優れた材料の集合組織およびその制御方法を見出し、ハイドロフォーム等の成形性に優れた鋼管とその製造方法を提供するものである。
Claims (7)
- 質量%で、
C:0.0001〜0.30%、
Si:0.001〜2.5%、
Mn:0.01〜2.5%、
P:0.005〜0.20%、
S:0.03%以下、
Al:0.01〜2.5%、
N:0.01%以下、
O:0.01%以下、
を含有し、更に、
Ti:0.2%以下、
Nb:0.2%以下、
B:0.007%以下、
V:0.2%以下、
の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3) - 質量%で、
C:0.0001〜0.30%、
Si:0.001〜2.5%、
Mn:0.01〜2.5%、
P:0.005〜0.20%、
S:0.03%以下、
Al:0.01〜2.5%、
N:0.01%以下、
O:0.01%以下、
を含有し、更に、
Mo:1%以下、
Cu:2%以下、
Ni:1%以下、
Sn:0.2%以下、
Cr:2.0%以下、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.5%以下、
の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3) - 質量%で、
C:0.0001〜0.30%、
Si:0.001〜2.5%、
Mn:0.01〜2.5%、
P:0.005〜0.20%、
S:0.03%以下、
Al:0.01〜2.5%、
N:0.01%以下、
O:0.01%以下、
を含有し、更に、
Ti:0.2%以下、
Nb:0.2%以下、
B:0.007%以下、
V:0.2%以下、
の1種又は2種以上、及び、
Mo:1%以下、
Cu:2%以下、
Ni:1%以下、
Sn:0.2%以下、
Cr:2.0%以下、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.5%以下、
の1種又は2種以上を含有し、(1)式と(2)式に示した質量%で表現した鋼の成分より求まる関係をいずれも満足し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、かつ、引張強度(TS[MPa])とn値の関係が(3)式を満たし、また、フェライト相の体積率が75%以上で、フェライトの平均結晶粒径が10μm以上、さらに、フェライトを構成する結晶粒のうち、アスペクト比が0.5〜3.0の結晶粒が面積率で90%以上であることを特徴とする成形性に優れた鋼管。
203√C+15.2Ni−44.7Si−104V−31.5Mo
+30Mn+11Cr+20Cu−700P−200Al<−20 …(1)
44.7Si+700P+200Al>80 …(2)
n≧−0.126×ln(TS)+0.94 …(3) - 更に、鋼管の長手方向におけるr値が1.0以上、かつ、少なくとも1/2板厚における{110}<110>〜{332}<110>方位群のX線ランダム強度比の平均値が2.0以上で、{111}<112>のX線ランダム強度比が1.5以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の成形性に優れた鋼管。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の鋼管にめっきを施したことを特徴とする成形性に優れた鋼管。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の鋼管を製造するに当たり、母管を縮径加工するに際して、850℃以上に加熱し、Ar3点未満〜750℃以上の温度範囲での縮径率が20%以上となるように縮径加工を行い、750℃以上で縮径加工を完了することを特徴とする成形性に優れた鋼管の製造方法。
- 前記縮径加工において、母管に対する縮径加工後の鋼管の板厚変化率が+5〜−30%となる縮径加工を施すことを特徴とする請求項6に記載の成形性に優れた鋼管の製造方法。
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