JP3864567B2 - テープ印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテープ印刷装置に関し、特に積層テープをハーフカットすることが可能なテープ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
幅10mm〜20mm程度のテープに所望の文字列を印刷するための小型のテープ印刷装置が知られている。かかるテープ印刷装置の印刷媒体であるテープとしては、印刷後に任意の場所に貼付しやすいように、例えば被印刷テープと剥離テープとが粘着層を介して積層された積層テープが用いられることが多い。このようにすることで、印刷されたテープを剥離テープを剥がすだけで簡単に所望の位置に貼り付けることができる。積層テープとしては当初から積層されたものをテープ印刷装置に収容して用いるようにしてもよいし、被印刷テープと剥離テープとを別々にテープ印刷装置に収容し、例えば印刷後に装置内においてこれらを積層するようにしてもよい。
【0003】
しかしながら、積層テープから剥離テープを剥がす作業は、ともに厚さ1mm足らずの剥離テープと被印刷テープとを引き離す細かい作業であって時間を要し非常に面倒である。そこで、積層テープを完全に切断分離するフルカッターだけでなく、積層テープのうち被印刷テープまたは剥離テープだけを例えばテープの幅方向に沿って切断(いわゆるハーフカット)するハーフカッターをも有するテープ印刷装置が提案されている(例えば、特開平6−286241号公報参照)。このようなハーフカットを行うことにより、例えば積層テープをハーフカットライン近傍において折り曲げるだけで、被印刷テープまたは剥離テープを短時間で容易に積層テープから剥がすことが可能となる。
【0004】
上述したようなハーフカットを行うことのできるテープ印刷装置には、装置構成上、ハーフカットを被印刷テープ側にしか施すことができないものがある。また、テープ印刷装置によってテープに印刷を行う際、印刷部分の前後に所定長さの余白を設けることが装置使用者によって要求されることがある。従って、図17に示すように、ハーフカットが施されてテープ印刷装置から排出された所定長さの積層テープ100(以下、本明細書において、テープ印刷装置から排出された印刷済みの所定長さの積層テープを「ラベル」という)は、ハーフカットライン101に対して印刷されていない側である廃棄される剥離部102と、印刷部分106と、印刷部分106の両側に所望の長さに設定された余白部104、108とを通常有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなハーフカットを行うことができるテープ印刷装置で複数枚のラベルを連続して印刷する場合、図18に示すように、個々のラベル110にハーフカットが施されることとなる。しかし、このようにハーフカットが個々のラベル110に施されると、剥離されて無駄に廃棄される剥離部102も個々のラベル110に形成されることになる。従って、多数のラベルが形成される場合には無駄に廃棄される積層テープの累積量は無視できないほど多くなり、一定長さのテープが巻回収納されたカセットを用いて形成することができるラベル枚数が著しく減少してしまうことになる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ハーフカッターによるハーフカットを行うテープ印刷装置において、複数のラベルが連続して印刷されるときに無駄に廃棄される積層テープをできるだけ少なくすることが可能なテープ印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願請求項1のテープ印刷装置は、第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段と、前記印刷手段により連続印刷されるラベル枚数を設定するラベル枚数設定手段と、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が複数であるかどうかを判断するラベル枚数判断手段と、前記印刷手段によって連続印刷されるラベルのうち印刷が済んだラベルの枚数を記憶する印刷済みラベル枚数記憶手段と、前記ラベル枚数判断手段により複数ラベルの連続印刷が行われると判断された場合に、前記印刷済みラベル枚数記憶手段に記憶された印刷済みラベル枚数に基づいて、前記積層テープが、2n−1(nは自然数)番目のラベルと2n番目のラベルとの間において前記第1の切断手段により切断されるとともに、2n番目のラベルと2n+1番目のラベルとの間において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う制御手段とを備えている。そして、前記制御手段は、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が奇数の場合には前記積層テープの最初のラベルが、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が偶数の場合には前記積層テープの最初のラベルと最後のラベルとが印刷部分以外の個所において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う。
【0008】
【0009】
請求項1のテープ印刷装置によると、まず積層テープが第1の切断手段で切断されて最初のラベルが形成されてから、ラベル2枚ごとに第1の切断手段で積層テープが切断されるとともにつながった2枚のラベルの間が第2の切断手段でいわゆるハーフカットされるので、これら2枚のラベルについて第1のテープを容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとに第1の切断手段で切断分離し個々のラベルを第2の切断手段でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じる第1のテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0010】
また、2番目のラベル以降は積層テープがラベル2枚を一組として第1の切断手段で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組として第1の切断手段で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その取り扱いが容易となる。
【0011】
さらに、最初のラベルを1枚単独で形成しその後ラベル2枚の組を作ることにより、以下のような有利な点がある。つまり、テープ印刷装置により新たな複数印刷を開始する際、印刷手段と、積層テープの送り方向について印刷手段の下流側に設けられた第1の切断手段との間には、前回印刷された部分を含む積層テープの第1の切断手段による切断分離に起因して、未印刷の積層テープ(積層される前の段階のテープをも含む)が既に存在している。従って、最初のラベルに関しては、印刷部分の前側に設定される余白部分の長さが、この長さが印刷手段と第1の切断手段との間の距離以下である場合、必然的に他のラベルよりも長くなる。そのため、最初のラベルと2番目のラベルとの組を形成するための制御が2番目以降の組を形成するための制御と異なることになり、複数ラベルを形成するための制御が複雑になってしまう。すなわち、本発明のように、最初のラベルをまず2番目のラベルと切断分離してからラベル2枚の組を順次形成することにより、同様の制御を連続して行うことでラベル2枚の組を形成でき、最初のラベルからラベル2枚の組を形成する場合と比較して制御を比較的簡単なものにすることができるという利点が得られる。また、得られたラベル2枚の組のそれぞれの長さが同一になるので、形成されたラベルの組を重ねたときにラベルが1枚だけ突出しているということも起こらないので、ラベルの取り扱いも容易となる。
【0012】
【0013】
さらに、ハーフカットされてつながっている2枚で一組となったラベル以外の1枚単独のラベルをハーフカットするので、これらのラベルについても第1のテープを容易に剥離できるようになる。
【0014】
また、請求項2のテープ印刷装置は、第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段と、前記印刷手段により連続印刷されるラベル枚数を設定するラベル枚数設定手段と、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が複数であるかどうかを判断するラベル枚数判断手段と、前記印刷手段によって連続印刷されるラベルのうち印刷が済んだラベルの枚数を記憶する印刷済みラベル枚数記憶手段と、前記ラベル枚数判断手段により複数ラベルの連続印刷が行われると判断された場合に、前記印刷済みラベル枚数記憶手段に記憶された印刷済みラベル枚数に基づいて、前記積層テープが、2n(nは自然数)番目のラベルと2n+1番目のラベルとの間において前記第1の切断手段により切断されるとともに、2n−1番目のラベルと2n番目のラベルとの間において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う制御手段とを備えている。そして、前記制御手段は、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が奇数の場合には前記積層テープの最後のラベルが印刷部分以外の個所において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う。
【0015】
請求項2のテープ印刷装置によると、最初のラベルからラベル2枚ごとに第1の切断手段で積層テープが切断分離されるとともに、つながった2枚のラベルの間が第2の切断手段でハーフカットされるので、これら2枚のラベルの第1のテープを容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとに第1の切断手段で切断分離し個々のラベルを第2の切断手段でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じる第1のテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0016】
また、積層テープがラベル2枚を一組として第1の切断手段で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組として第1の切断手段で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その取り扱いが容易となる。
さらに、ハーフカットされてつながっている2枚で一組となったラベル以外の1枚単独の最後のラベルをハーフカットするので、最後のラベルについても第1のテープを容易に剥離できるようになる。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態のテープ印刷装置の平面図である。図1に示すように、テープ印刷装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設されている。キーボード3の後方で本体フレーム2内には、印刷済みの積層テープ5を作成し、その積層テープ5を排出する印刷ユニット4が配設されている。また、キーボード3の後方には、文字、記号、画像などの印刷内容を表示可能な液晶ディスプレイ6が設けられている。キーボード3には、アルファベットや平仮名や片仮名を入力するための文字キー、数字キー等のほか、リターンキー、印刷を実行するための印刷キー、積層テープ5をテープ送りするためのテープ送りキー、余白設定モードを選択するための余白設定キーなどが設けられている。
【0021】
図2は、図1の印刷ユニット4の内部構造を詳細に示す図である。本体フレーム2内のカセット収納部フレーム17には、後述する複数種類のテープを収納したテープカセット7が着脱自在に装着されている。このテープカセット7内には、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の透明な表層テープ8(被印刷テープ)が巻装されたテープスプール9と、インクリボン10が巻装されたリボン供給スプール11と、このインクリボン10を巻き取る巻取りスプール12と、表層テープ8と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープ13が剥離テープ14(図3参照)を外側にして巻装された両面接着テープ供給スプール15と、両面接着テープ13と表層テープ8とを重ねて接合させる接合ローラ16とが回転自在に設けられている。
【0022】
表層テープ8とインクリボン10とが重なる位置の近傍には、図示しない発熱素子群が列設されたサーマルヘッド18がカセット収納部フレーム17に取り付けられている。サーマルヘッド18の発熱素子と対向する位置には、カセット収納部フレーム17に対して回動可能に立設されたローラホルダ20にプラテンローラ21が設けられている。表層テープ8はインクリボン10と重なった状態でサーマルヘッド18とプラテンローラ21との間を通過し、このときプラテンローラ21がサーマルヘッド18に向かって付勢されるとともに発熱素子が選択的に通電駆動されることにより、所望のパターンのインクがインクリボン10から表層テープ8に転写されて表層テープ8への印刷が行われる。
【0023】
使用済みのインクリボン10は、サーマルヘッド18の下流側において巻取りスプール12に巻き取られる。そして、サーマルヘッド18を出た印刷済み表層テープ8は、両面接着テープ13と重ねられて送りローラ22と接合ローラ16との間を通過する。このとき、ローラホルダ20の先端側に装着された送りローラ22が接合ローラ16に向かって付勢されることにより、表層テープ8と両面接着テープ13とが接着させられる。そして、表層テープ8と両面接着テープ13とは接着し、積層された積層テープ24となる。この積層テープ24は、フルカッター部23およびハーフカッター部26を経て、所定長さに切断され且つハーフカットが施されて本体フレーム2の排紙部27から排出される。なお、巻取りスプール12、送りローラ22および接合ローラ16は、テープ送りモータ25により図示しないギヤ機構を介して同期的に回転駆動され、このテープ送りモータ25の回転を制御することにより表層テープ8、インクリボン10、両面接着テープ13および積層テープ24がフィード制御される。
【0024】
図3は、排紙部27から排出された印刷済みの積層テープ24の拡大断面図である。積層テープ24は、上から順番に、表層テープ8、両面接着テープ13および剥離テープ14が積層されて構成されている。PETフィルム等の透明な表層テープ8の裏面には、サーマルヘッド18にて印刷されたインク29のドット列が文字などの印刷パターンの鏡像となって付着している。両面接着テープ13は、基材テープ13aとその両側に設けられた2つの接着剤層13b、13cとからなっている。接着剤層13bは表層テープ8のインク29側に貼り付けられ、接着剤層13cには剥離テープ14が貼り付けられている。本実施の形態のテープ印刷装置1を用いてこの積層テープ24に対してハーフカットが行われる際は、後述するように、表層テープ8から接着剤層13cまでの厚さT1の部分だけが切断され、厚さT2の剥離テープ14は切断されない。なお、無色透明な表層テープ8と対峙する基材テープ13aの表面を種々の色に着色することにより、表層テープ8の背景色を様々に変更することができる。
【0025】
図2に示されたフルカッター部23は、固定刃23aと、固定刃23aの一端側を支点として回動する回動刃23bとにより剪断を行う鋏形式である。本実施の形態において、フルカッター部23による積層テープ24の切断分離は、後述するように、CPUからの命令によりフルカット用モータ66(図6参照)により自動的に行われる。或いは、フルカッター部23は、ユーザがレバー(図示せず)を用いて手動により回動刃23bを回動させて積層テープ24を切断分離するものであってもよい。
【0026】
次に、ハーフカッター部26について、図2、図4および図5を参照して説明する。図4は、ハーフカッター部26の開いた状態での部分正面図であり、図5は、ハーフカッター部26の閉じた状態での部分背面図である。フルカッター部23よりも下流側に設けられたハーフカッター部26は、図2、図4および図5に示すように、カセット収納部フレーム17等に固定された金属製の厚板状の受け台33と、受け台33の基部に対してカシメピン34を中心に回動可能に装着された支持部材35と、この支持部材35にスポット溶接部37にて固定された切断刃36と、支持部材35を回動させる駆動手段(ハーフカット用モータ68およびハーフカット用モータ駆動回路69:図6参照)とを有している。
【0027】
受け台33は、その深さが剥離テープ14の厚さT2より僅かに小さい寸法H2であり且つ剥離テープ14(積層テープ24)の幅寸法より広幅の段差部39と、段差部39の両側部に設けられた一対の端部33a、33bとを有している。支持部材35は、その深さが積層テープ24の全体の厚さT3(=T1+T2)よりも深く且つ積層テープ24の幅寸法より広幅の段差部40と、段差部40の一端で端部33aと対向するように設けられた足部35aとを有している。切断刃36は、支持部材35の足部35aが端部33aと当接するときに同じく端部33a、33bと当接するように位置合わせされている。
【0028】
ハーフカッター部26で積層テープ24をハーフカットする際は、積層テープ24は剥離テープ14側が受け台33の段差部39と当接して配置されるようになっている。従って、支持部材35を駆動手段により回動させてハーフカッター26を閉じると、積層テープ24のうち、端部33a、33bの縁面を結ぶ線よりも支持部材35方向に突出している部分、すなわち厚さT1の部分だけが切断される。これにより、積層テープ24のハーフカットが実現される。
【0029】
また、ハーフカッター部26は、切断刃36を回動中心であるカシメピン34の回りに回動させて積層テープ24をハーフカットするものであるから、切断時には切断刃36の刃先と積層テープ24との隙間がカシメピン34に近い側から順に狭くなっていく。従って、切断刃36の刃先は積層テープ24のカシメピン34に近い側の縁から順に積層テープ24に当たって、いわば鋏のように積層テープ24を切断できる。よって、切断刃36の刃先が積層テープ24の幅方向全体にわたって同時に当たって切断する、いわゆる押し切りの場合に比べて、積層テープ24の切断に要する駆動力が少なくて済む。そのため、本実施の形態のテープ印刷装置1は、ハーフカッター部26の駆動手段がコンパクトとなり、その駆動モータを出力の小さいものにできて、低コスト化を図ることができるという顕著な効果を奏する。
【0030】
図6は、本実施の形態のテープ印刷装置1のブロック図である。テープ印刷装置1の動作は、制御部50によって制御される。制御部50は、CPU(制御手段、ラベル枚数判断手段)52、ROM53、RAM(ラベル枚数記憶手段)54、CGROM55および入出力インターフェイス56を含んでおり、これらはバス57を介して互いに接続されている。ROM(プログラムメモリ)53には、液晶ディスプレイ6の表示制御プログラム、サーマルヘッド18やテープ送りモータ25などの駆動制御プログラムなどテープ印刷装置1を動作させるために必要なプログラムやその他必要なデータなどが格納されている。CGROM(パターンデータメモリ)55には、多数のキャラクタに関するドットパターンデータが格納されている。RAM54には、設定されたラベル枚数を記憶する印刷枚数設定バッファ領域および印刷済みのラベル枚数を記憶する印刷カウンタ領域とを備える印刷枚数バッファ、印刷内容を記憶する印刷バッファおよびCPU52の演算結果を一時的に格納するバッファなどが設けられる。
【0031】
入出力インターフェイス56には、キーボード(ラベル枚数設定手段)3、テープカセット7の種別を検出するための第1および第2センサ60、61、フルカッター部23の回動刃23bの位置を検出するためのカッターセンサ62、液晶ディスプレイ6に接続されたディスプレイコントローラ(LCDC)63、サーマルヘッド18を駆動するヘッド駆動回路64、テープ送りのためのテープ送りモータ25を駆動するテープ送り用モータ駆動回路65、フルカッター部23のフルカット用モータ66を駆動するフルカット用モータ駆動回路67、ハーフカッター部26のハーフカット用モータ68を駆動するハーフカット用モータ駆動回路69とがそれぞれ接続されている。なお、入出力インターフェイス56に接続された上述の各部材は、キーボード3を除いて図1〜図5には示されていない。
【0032】
次に、本実施の形態のテープ印刷装置1の動作を、図7〜図11をさらに参照して説明する。図7〜図9は、本実施の形態のテープ印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートであり、図10は、図7〜図9に対応してテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。ここでは、「ABC」というテキストを印刷する場合を例に説明する。なお、図10において、テープ上の白抜き文字は未だ印刷が行われていない印刷予定文字を示す。図11は、本実施の形態のテープ印刷装置により連続印刷された複数のラベル(ここでは8枚)を示す図である。また、以下の説明におけるSi(i=1,2,3…)はフローチャートにおける各ステップを示す。
【0033】
なお、以下に説明する動作は、特に記載する場合を除いて、図6のROM53から供給されたプログラムなどに基づいてCPU52からの命令によって行われる。また、以下の説明では、説明を簡略化するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間にある積層テープ24または表層テープ8を包括的に単に「テープ」ということがある。本実施の形態のテープ印刷装置1では新たな印刷が開始される際には、図10(a)に示すように、テープの先端部がフルカッター部23と対向する位置にあって、サーマルヘッド18とフルカッター部23の間にあるテープには何ら印刷がなされていないものとする。このような状態は、例えば新たな印刷動作での印刷内容が決定していない段階で前回の印刷が終了した場合や、テープカセット7が装置1に新たに装着された場合などに発生する。
【0034】
まず、テープ印刷装置1の電源スイッチがオンされると、ステップS1に示すように、テープ印刷装置1は、キーボード3からのキー入力があったかどうかを常にCPU52で監視する。そして、キー入力があった場合には(S1:YES)、ステップS2において、それが文字キーであるかどうかが判定される。もし文字キーの入力があれば(S2:YES)、ステップS3において、入力されたテキストデータ(例えば、「ABC」の先頭の文字「A」)がRAM54の印刷内容バッファ領域に格納され、さらに液晶ディスプレイ6に表示されるなどの文字入力処理が行われる。そして、ステップS3が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。なお、ここで文字キーは、漢字、平仮名、数字、記号など印刷対象となるもののほか、印刷される文字の両側に使用者の所望の長さで形成される余白(スペース)を含んでいるとする。ただし、余白は別のステップにおいてその長さが設定されてもよい。
【0035】
ステップS2においてキー入力が文字キー入力でないと判断されると(S2:NO)、ステップS4において、それが印刷設定キーであるかどうかが判定される。もし印刷設定キーの入力があれば(S4:YES)、ステップS5において、印刷枚数設定サブルーチンが行われる。ステップS5の印刷枚数設定サブルーチンでは、使用者の要求により1回のみまたは連続して行われる印刷枚数を使用者に尋ねるべく、例えば液晶ディスプレイ6に印刷枚数の入力を促すような表示がなされる。そして、使用者がキーボード3の数字キーを押下して連続印刷枚数を入力すると、その印刷枚数がRAM54の印刷枚数設定バッファ領域に記憶される。なお、キーボード3に使用頻度が高い複数種類の印刷枚数に対応したキーが予め準備されており、ユーザがそのうちのいずれかのキーを押すことにより連続印刷枚数が設定されてもよい。そして、ステップS5が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。
【0036】
本実施の形態において、「連続印刷」とは、次回の印刷内容が予め判明しており次々と印刷動作が繰り返されることをいい、例えば、同一印刷内容のものが複数枚繰り返し印刷される場合のほか、数字が連番または一定の規則性で印刷されるような場合を含んでいる。
【0037】
ステップS4において、キー入力が印刷設定キーでないと判断されると(S4:NO)、ステップS6において、それが印刷キーであるかどうかが判定される。もし入力されたキーが印刷キーでなければ(S6:NO)、それぞれのキー入力内容に対応した処理がステップS7においてなされる。例えば、入力されたキーが削除キーであれば、その時点でのカーソル位置に対応するRAM54に記憶された入力済みの文字が1つ削除され、ディスプレイコントローラ63を介して液晶ディスプレイ6からも対応した文字の表示がクリアされる。その他ステップS7で行われる処理としては、液晶ディスプレイ6上のカーソル移動、バックスペースなどがある。そして、ステップS7が終了すると、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。
【0038】
ステップS6においてキー入力が印刷キー入力であると判断されると(S6:YES)、ステップS8において、RAM54の印刷枚数設定バッファ領域に記憶された印刷枚数データが読み出され、それが2以上の枚数を表しているか、つまり複数の連続印刷が行われるかどうかが判断される。
【0039】
もし、RAM54の印刷枚数設定バッファ領域に記憶された印刷枚数データが2以上の枚数を表しておらず、ステップS8において複数印刷ではない、すなわち1ラベルだけの印刷であると判断されると(S8:NO)、ステップS9において、RAM54の印刷内容バッファに記憶されている印刷内容に対応するテキスト「ABC」(余白を含む)がサーマルヘッド18によって印刷される。次に、ステップS10において、次のステップS11でテキストの右端部にハーフカットを形成するために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけ、テープをテープ送りモータ25でフィードする。
【0040】
次に、ステップS11では、ハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。このとき、ハーフカット用モータ駆動回路69でハーフカット用モータ68を駆動することにより、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。
【0041】
そして、ステップS12では、フルカッター部23により積層テープ24にフルカットが施される。すなわち、フルカット用モータ駆動回路67でフルカット用モータ66を駆動することにより、積層テープ24はその幅方向に沿った方向に切断分離される。これにより、印刷されたテキストの右端部にハーフカットが施された印刷済みの1枚のラベルが得られる。
【0042】
もし、ステップS8において複数印刷である、すなわち2枚以上のラベルが連続印刷されると判断されると(S8:YES)、ステップS13において、RAM54の印刷枚数設定バッファ領域の記憶内容と印刷カウンタ領域の記憶内容とに基づいて、設定された枚数のラベルの印刷が終了しているかどうかが判断される。もし、前記両領域の記憶内容が一致しており、設定された枚数の印刷が終了していれば(S13:YES)、再びステップS1に戻ってキーボード3からのキー入力を監視する状態になる。そして、前記両領域の記憶内容が不一致であり、設定された枚数のラベル印刷が終了していなければ(S13:NO)、ステップS14に進んで、RAM54の印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて、次回の印刷が最初のラベルに関する印刷であるかどうか、つまり連続印刷の第1回目かどうかが判断される。
【0043】
印刷カウンタ領域の記憶内容が「0」であり、ステップS14で連続印刷の第1回目であると判断されると(S14:YES)、ステップS15において、第1のラベルにテキスト「ABC」(余白を含む)が印刷される。このときの状態を図10(b)に示す。
【0044】
次に、ステップS16において、テープに印刷されたテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部に後のステップS21でハーフカットラインを形成するために、フルカッター部23とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけテープをフィードする。このときの状態を図10(c)に示す。
【0045】
次に、ステップS17において、RAM54に設けられた前記印刷カウンタ領域の記憶内容つまり印刷済みラベル枚数を表すデータが、更新すなわち1だけインクリメントされる。そして、ステップS13に戻って前述と同様に全枚数の印刷が終了したかどうかが再び判断される。
【0046】
ステップS14で、連続印刷の第1回目ではないと判断されると(S14:NO)、図8のステップS18に進んで、次回の印刷が最終のラベルに関する印刷であるかどうか、つまりステップS5で設定された連続印刷の最終回かどうかが判断される。この判断は、印刷カウンタ領域の記憶内容が表す印刷済みラベル枚数が、印刷枚数設定バッファ領域の記憶内容が表す設定枚数よりも「1」だけ小さいか否かに基づいて行われる。
【0047】
もし印刷枚数設定バッファ領域の記憶内容が表す設定枚数が印刷カウンタ領域の記憶内容が表す印刷済みラベル枚数よりも2以上大きく、ステップS18で最終印刷ではないと判断されると(S18:NO)、ステップS19に進んで、次回の印刷が2枚目のラベルに関する印刷であるかどうかが判断される。この判断は、印刷カウンタ領域の記憶内容が「1」であるか否かに基づいて行われる。そして、印刷カウンタ領域の記憶内容が「1」であり、次回の印刷が2枚目印刷であると判断されると(S19:YES)、ステップS20に進む。ステップS20では、最初のラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部にハーフカットを施し且つこの右端部からフルカッター部23とハーフカッター部26の距離だけ離れた位置でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードしつつ第2のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。このときの状態を図10(d)に示す。この状態で前記最初のラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部がハーフカッター部26と相対し、2枚目のラベルの左端部がフルカッター部23と相対する。
【0048】
次に、ステップS21では、図10(d)に示された位置においてハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。このとき、ハーフカット用モータ駆動回路69でハーフカット用モータ68を駆動することにより、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。そして、ステップS22では、図10(d)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットを施す。すなわち、フルカット用モータ駆動回路67でフルカット用モータ66を駆動することにより、積層テープ24はその幅方向に沿った方向に切断分離される。これにより、図10(e)に示すように、テキスト「ABC」が印刷されその右端部にハーフカットが施された1枚単独の第1のラベルが得られる。このとき、得られたラベルにおけるハーフカットラインの位置とテープ後側端部との距離は、ハーフカッター部26とフルカッター部23の間の距離に等しく、この長さが無駄に廃棄される表層テープ8の長さになる。なお、フルカットとハーフカットは、図10(d)に示された位置において同時に行ってもよい。
【0049】
次に、ステップS20ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS23において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。このときの状態を図10(f)に示す。
【0050】
次に、ステップS17に戻って印刷カウンタ領域の記憶内容が更新された後、その記憶内容が先頭、2枚目、最終の各ラベルを表していないので、ステップS13、S14、S18およびS19の各ステップにおいて「NO」と判断され、ステップS24において、印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて次回の印刷が奇数枚目のラベルに関する印刷であるかどうかが判断される。そして、印刷カウンタの内容により次回の印刷ラベルが3枚目のラベルであることが判り、奇数枚目印刷であると判断されると(S24:YES)、ステップS25に進んで、次のステップS26で第2のラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部にハーフカットを形成するために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけ、テープをテープ送りモータ25でフィードしつつ第3のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。このときの状態を図10(g)に示す。この状態で第2のラベルの右端部がハーフカッター部26と相対する。
【0051】
次に、ステップS26では、図10(g)に示された位置においてハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。つまり、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。
【0052】
次に、ステップS25ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS27において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。このときの状態を図10(h)に示す。
【0053】
次に、ステップS17に戻って印刷カウンタ領域の記憶内容が更新された後、その記憶内容が先頭、2枚目、最終の各ラベルを表していないので、ステップS13、S14、S18およびS19の各ステップにおいて「NO」と判断され、ステップS24において、印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて次回の印刷が奇数枚目のラベルに関する印刷であるかどうかが判断される。そして、印刷カウンタ領域の記憶内容から次回の印刷ラベルが4枚目のラベルであることが判り、奇数枚目印刷でないと判断されると(S24:NO)、ステップS28に進んで、3番目のラベルに印刷されたテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードしつつ4枚目のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とフルカッター部23の長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。このときの状態を図10(i)に示す。この状態で3番目のラベルの右端部がフルカッター部23と相対する。
【0054】
次に、ステップS29では、図10(i)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットが施される。これにより、図10(j)に示すように、ともにテキスト「ABC」が印刷された2番目および3番目のラベルの間にハーフカットが施された一組のラベルが得られる。
【0055】
次に、ステップS28ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS30において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。次に、ステップS17に戻って印刷カウンタ領域の記憶内容が更新された後、その記憶内容が最終ラベルの直前のラベルを表すまで同様のステップが繰り返される。
【0056】
そして、印刷枚数設定バッファ領域の記憶内容が表す設定枚数と印刷カウンタ領域の記憶内容が表す印刷済ラベル枚数との差が「1」となり、ステップS18において最終印刷である、つまり次回印刷されるラベルが設定された最後のラベルであると判断されると(S18:YES)、図9のステップS31に進む。ステップS31では印刷カウンタの記憶内容に基づいて最終ラベルが奇数枚目のラベルかどうかが判断され、奇数枚目のラベルであれば(S31:YES)、テープは図10(f)に示す状態となっているので、最終ラベルとその1つ前のラベルとの間にハーフカットを施すために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードしつつ最終のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とハーフカッター部26の長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。
【0057】
次に、ステップS33でハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施された後、ステップS20ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS34において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。
【0058】
次に、ステップS35において、最終ラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードする。そして、ステップS36において、フルカッター部23により、積層テープ24にフルカットが施される。これにより、上述したのと同様のハーフカットラインでつながった2枚のラベルの組が得られる。この後、ステップS17に戻って印刷カウンタが更新されてから、ステップS13で設定された全枚数のラベルの印刷が終了したと判断され、再びステップS1に戻る。
【0059】
また、ステップS31において、印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて最終ラベルが奇数枚目のラベルではない、つまり偶数番目のラベルであると判断された場合は、ステップS37に進む。そして、最終ラベルの1つ前のラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードしつつ最終のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とフルカッター部23の長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。
【0060】
次に、ステップS38では、フルカッター部23により、積層テープ24にフルカットが施される。これにより、ともにテキスト「ABC」が印刷された最終ラベルの1つ前および2つ前のラベルの間にハーフカットが施された一組のラベルが得られる。
【0061】
次に、ステップS37ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS39において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。
【0062】
次に、ステップS40では、テキスト「ABC」(余白を含む)の右端部にハーフカットを施し且つこの右端部からフルカッター部23とハーフカッター部26の距離だけ離れた位置でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードする。
【0063】
次に、ステップS41では、ハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。そして、ステップS42では、フルカッター部23により、積層テープ24にフルカットが施される。これにより、テキスト「ABC」が印刷されその右余白部の後側にハーフカットが施された複数連続印刷の最終ラベルが得られる。このとき、得られたラベルにおけるハーフカットラインの位置とテープ後側端部との距離は、ハーフカッター部26とフルカッター部23の間の距離に等しく、この長さが無駄に廃棄される表層テープ8の長さになる。なお、ステップS42のフルカットは、ステップS41のハーフカットと同時に行ってもよい。この後、ステップS17に戻って印刷カウンタが更新されてから、ステップS13で設定された全枚数のラベルの印刷が終了したと判断され、再びステップS1に戻る。
【0064】
以上のような複数連続印刷過程で得たれた8枚のラベルが図11に示すものである。このように、本実施の形態のテープ印刷装置1は、まず積層テープ24がフルカッター部23で切断されて第1のラベルが形成されてから、ラベル2枚ごとにフルカッター部23で積層テープが切断されるとともにつながった2枚のラベルの間がハーフカッター部26でハーフカットされるので、これらつながった2枚のラベルについて表層テープ8を容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとにフルカッター部23で切断分離し個々のラベルをハーフカッター部26でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じるテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0065】
また、2番目のラベル以降は積層テープがラベル2枚を一組としてフルカッター部23で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組としてフルカッター部23で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その取り扱いが容易となる。
【0066】
さらに、本実施の形態のテープ印刷装置1によると、最初のラベルが1枚単独で形成されその後ラベル2枚の組が順次形成されるので、ラベル2枚の組を形成するための手順が統一できる。なぜなら、テープ印刷装置1により新たな複数印刷を開始する際、サーマルヘッド18と、積層テープ24の送り方向についてサーマルヘッド18の下流側に設けられたフルカッター部23との間には、前回形成したラベルをフルカッター部23で切断分離するのに起因して、未印刷の積層テープが既に存在している。従って、最初のラベルに関しては、テキスト「ABC」の前側に設定される余白部分の長さが、この長さがサーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離以下に設定された場合、必然的に他のラベルよりも長くなる。そのため、この不可避的な余白部分の長さの差によって、最初のラベルと2番目のラベルとの組を形成するための制御が2番目以降の組を形成するための制御と異なってしまい、複数ラベルを形成するための制御が複雑になってしまう。すなわち、本実施の形態のように、最初のラベルをまず2番目のラベルと切断分離してからラベル2枚の組を順次形成することにより、同様の制御を連続して行うことでラベル2枚の組を形成でき、最初のラベルからラベル2枚の組を形成する場合と比較して制御を比較的簡単なものにすることができるという利点が得られる。
【0067】
また、本実施の形態のテープ印刷装置1で得られたラベル2枚の組のそれぞれの長さは同一になるので、形成されたラベルの組を重ねたときにラベルが1枚だけ突出しているということも起こらない。従って、印刷されて装置1から排出されたラベルの取り扱いも容易である。
【0068】
また、本実施の形態のテープ印刷装置では、例えば図11のように8枚のラベルを形成する際には最初のラベルと最後のラベルとがテキスト「ABC」部分以外の個所においてハーフカットされる。従って、これらのラベルについても表層テープ8を容易に剥離することが可能である。
【0069】
次に、本発明の別の実施の形態のテープ印刷装置について説明する。本実施の形態のテープ印刷装置の装置構成は、図1〜図6で説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。本実施の形態のテープ印刷装置の動作を、図12〜図16をさらに参照して説明する。図12〜図14は、本実施の形態のテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図15は、図12〜図14に対応してテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。ここでは、「ABC」というテキストを印刷する場合を例に説明する。なお、図15において、テープ上の白抜き文字は未だ印刷が行われていない印刷予定文字を示す。図16は、本実施の形態のテープ印刷装置により連続印刷された複数のラベル(ここでは8枚)を示す図である。
【0070】
本実施の形態のテープ印刷装置1では新たな印刷が開始される際には、図15(a)に示すように、テープの先端部がフルカッター部23と対向する位置にあって、サーマルヘッド18とフルカッター部23の間にあるテープには何ら印刷がなされていないものとする。また、図12に示した本実施の形態のテープ印刷装置の動作ステップS101〜S114は、図7のステップS1〜S14とそれぞれ対応した同一の動作であるので、ここではその説明を省略する。従って、ここではステップS114から説明を開始する。
【0071】
ステップS114で印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて連続印刷の第1回目であると判断されると(S114:YES)、ステップS115において、第1のラベルにテキスト「ABC」(余白を含む)が印刷される。このときの状態を図15(b)に示す。
【0072】
次に、ステップS117において、RAM54に設けられた印刷カウンタ領域の記憶内容つまり印刷済みラベル枚数を表すデータが、更新すなわち1だけインクリメントされる。そして、印刷枚数設定バッファ領域と印刷カウンタ領域との各々の記憶内容に基づいて、ステップS113に戻って全枚数の印刷が終了したかどうかが再び判断される。
【0073】
印刷カウンタ領域の記憶内容が「0」ではなく、ステップS114で、連続印刷の第1回目ではないと判断されると(S114:NO)、図13のステップS118に進んで、次回の印刷が最終のラベルに関する印刷であるかどうか、つまりステップS105で設定された連続印刷の最終回かどうかが判断される。この判断は、図8のステップS18における判断と同様である。
【0074】
印刷枚数設定バッファ領域と印刷カウンタ領域との各々の記憶内容に基づいて、もしステップS118で最終印刷ではないと判断されると(S118:NO)、ステップS124に進んで、印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて、次回の印刷が偶数枚目のラベルに関する印刷であるかどうかが判断される。そして、偶数枚目印刷であると判断されると(S124:YES)、ステップS125に進んで、次のステップS126で第2のラベルのテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部にハーフカットを形成するために、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけ、テープをテープ送りモータ25でフィードしつつ第2のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とハーフカッター部26との間の距離と同じ長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。このときの状態を図15(c)に示す。この状態で第1のラベルの右端部がハーフカッター部26と相対している。
【0075】
次に、ステップS126では、図15(c)に示された位置においてハーフカッター部26により積層テープ24にハーフカットが施される。つまり、積層テープ24は上述したように厚さT2の剥離テープ14だけを残してその幅方向に沿った方向にハーフカットされる。
【0076】
次に、ステップS125ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS127において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。このときの状態を図15(d)に示す。
【0077】
次に、ステップS117に戻って印刷カウンタ領域の記憶内容が更新された後、その記憶内容が先頭や最後のラベルを表すものでないならば、ステップS113、S114およびS118の各ステップで「NO」と判断され、ステップS124において、再び、印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいて次回の印刷が偶枚目のラベルに関する印刷であるかどうかが判断される。そして、偶数枚目印刷でないと判断されると(S124:NO)、ステップS128に進んで、2番目のラベルに印刷されたテキスト「ABC」(余白を含む)の右端部でテープをフルカッター部23により切断除去するために、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけテープをテープ送りモータ25でフィードしつつ3枚目のラベルを印刷する。この印刷は、サーマルヘッド18とフルカッター部23との間の距離と同じ長さだけのフィードが終了した時点においてまだすべてのテキストの印刷分のフィードが終了していなければ、一旦中断される。このときの状態を図15(e)に示す。この状態で第2のラベルの右端部がフルカッター部23と相対する。
【0078】
次に、ステップS129では、図15(e)に示された位置においてフルカッター部23により、積層テープ24にフルカットが施される。これにより、図15(f)に示すように、ともにテキスト「ABC」が印刷された1番目および2番目のラベルの間にハーフカットが施された一組のラベルが得られる。なお、1番目のラベルのテキスト「ABC」の前方余白は、印刷開始時にサーマルヘッド18とフルカッター部23との間にテープがすでに存在していたことに起因して、第2のラベルの対応部分よりも長くなっている。
【0079】
次に、ステップS128ですべてのテキストの印刷分のフィードが完了していなければ、ステップS130において未印刷テキストが印刷されるとともに右余白分の必要なフィードが行われる。次に、ステップS117に戻って印刷カウンタ領域の記憶内容が更新された後、その記憶内容が最終ラベルの直前のラベルを表すまで同様のステップが繰り返される。
【0080】
そして、印刷枚数設定バッファ領域の記憶内容が表す設定枚数と印刷カウンタ領域の記憶内容が表す印刷済ラベル枚数との差が「1」となり、ステップS118において最終印刷である、つまり次回印刷されるラベルが設定された最後のラベルであると判断されると(S118:YES)、図14のステップS131に進む。印刷カウンタ領域の記憶内容に基づいてステップS131では最終ラベルが偶数枚目のラベルかどうかが判断され、偶数枚目のラベルであれば(S131:YES)、ステップS132〜S136に進み、奇数枚目のラベルであれば(S131:NO)、ステップS137〜S142に進む。これらステップS132〜S136およびステップS137〜S142は、図9のステップS32〜S36およびステップS37〜S42とそれぞれ同様のステップであるので、ここではその説明を省略する。
【0081】
以上のような複数連続印刷過程で得たれた8枚のラベルが図16に示すものである。このように、本実施の形態のテープ印刷装置は、最初のラベルからラベル2枚ごとに積層テープ24がフルカッター部23で切断されるとともにつながった2枚のラベルの間がハーフカッター部26でハーフカットされるので、これらつながった2枚のラベルについて表層テープ8を容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとにフルカッター部23で切断分離し個々のラベルをハーフカッター部26でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じるテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0082】
また、積層テープがラベル2枚を一組としてフルカッター部23で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組としてフルカッター部23で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その取り扱いが容易となる。ただし、本実施の形態では、テキスト「ABC」の前方に設定された余白長さがフルカッター部23とサーマルヘッド18間の距離よりも短い場合には、第1のラベルを含む最初の組の長さが他の組よりも長くなるので、これらを重ねたときに最初の組だけが突出することになり、取り扱いに不便となる。
【0083】
また、本実施の形態のテープ印刷装置では、奇数枚のラベルを形成する際には上述のステップS141で説明したように、最後のラベルがテキスト「ABC」部分以外の個所においてハーフカットされる。従って、最終ラベルについても表層テープ8を容易に剥離することが可能である。
【0084】
以上、本発明を好適な実施の形態について説明したが、本発明には様々な設計変更を施すことが可能である。例えば、本実施の形態では、印刷後に表層テープ8と両面接着テープ13とが積層される構成であったが、最初から積層されたテープを用いるような構成であってもよい。また、図11において、1枚目のラベルおよび最終の8枚目のラベルは、印刷されたテキスト「ABC」の前方においてハーフカットされるようになっていてもよい。
【0085】
また、上述の実施の形態では、フルカッター部23およびハーフカッター部26でテープを所望の一で自動的に切断するようにしていたが、テープが所定位置にまでフィードされたときに装置がフルカッター部23またはハーフカッター部26によるテープの切断を促すような表示などを使用者に対して行い、使用者がそれに応じて手動でテープを切断するようにしてもよい。
【0086】
また、上述の実施の形態では、ハーフカッター部26がテープ送り方向についてフルカッター部23の下流側に設けられていた。しかしながら、本発明は、ハーフカッター部26がフルカッター部23とサーマルヘッド18との間に設けられているようなテープ印刷装置についても同様に実施可能であり、その場合にも上述したような効果を奏するものである。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のテープ印刷装置によると、まず積層テープが第1の切断手段で切断されて最初のラベルが形成されてから、ラベル2枚ごとに第1の切断手段で積層テープが切断されるとともにつながった2枚のラベルの間が第2の切断手段でいわゆるハーフカットされるので、これら2枚のラベルについて第1のテープを容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとに第1の切断手段で切断分離し個々のラベルを第2の切断手段でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じる第1のテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0088】
また、2番目のラベル以降は積層テープがラベル2枚を一組として第1の切断手段で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組として第1の切断手段で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その印刷されて装置から排出されたラベルの取り扱いが容易となる。
【0089】
さらに、最初のラベルをまず2番目のラベルと切断分離してからラベル2枚の組が順次形成されるので、同様の制御を連続して行うことでラベル2枚の組を形成でき、最初のラベルからラベル2枚の組を形成する場合と比較して制御を比較的簡単なものにすることができる。また、得られたラベル2枚の組のそれぞれの長さが同一になるので、形成されたラベルの組を重ねたときにラベルが1枚だけ突出しているということも起こらないので、ラベルの取り扱いも容易となる。
【0090】
加えて、ハーフカットされてつながっている2枚で一組となったラベル以外の1枚単独のラベルがハーフカットされるので、これらのラベルについても第1のテープを容易に剥離できるようになる。
【0091】
また、請求項2のテープ印刷装置によると、最初のラベルからラベル2枚ごとに第1の切断手段で積層テープが切断分離されるとともに、つながった2枚のラベルの間が第2の切断手段でハーフカットされるので、これら2枚のラベルの第1のテープを容易に剥離することができるようになる。また、ラベルを1枚ごとに第1の切断手段で切断分離し個々のラベルを第2の切断手段でハーフカットする場合と比較すると、ハーフカットにより生じる第1のテープの無駄を大幅に減少させることができる。
【0092】
また、積層テープがラベル2枚を一組として第1の切断手段で切断分離されるので、ラベルが例えば3枚以上を一組として第1の切断手段で切断分離される場合と比較すると、テープ印刷装置から排出されたラベルが比較的短くて丸まったりすることが少なく、その取り扱いが容易となる。さらに、ハーフカットされてつながっている2枚で一組となったラベル以外の1枚単独の最後のラベルをハーフカットするので、最後のラベルについても第1のテープを容易に剥離できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のテープ印刷装置の平面図である。
【図2】 図1に示された印刷ユニットの内部構造を詳細に示す図である。
【図3】 印刷済みの積層テープの拡大断面図である。
【図4】 図2に示されたハーフカッター部の開いた状態での部分正面図である。
【図5】 図2に示されたハーフカッター部の閉じた状態での部分背面図である。
【図6】 図1のテープ印刷装置のブロック図である。
【図7】 図1のテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 図1のテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 図1のテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 図1のテープ印刷装置によりテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。
【図11】 図1のテープ印刷装置から連続印刷されて排出された8枚のラベルを模式的に示した図である。
【図12】 本発明の別の実施の形態によるテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の別の実施の形態によるテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】 本発明の別の実施の形態によるテープ印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】 本発明の別の実施の形態によるテープ印刷装置によりテープに印刷並びにフルカットおよびハーフカットが施される様子を模式的に示した図である。
【図16】 本発明の別の実施の形態によるテープ印刷装置から連続印刷されて排出された8枚のラベルを模式的に示した図である。
【図17】 従来のテープ印刷装置により印刷されたテープの平面図である。
【図18】 従来のテープ印刷装置により連続印刷された4枚のラベルの平面図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
3 キーボード
4 印刷ユニット
7 テープカセット
8 表層テープ
13 両面接着テープ
18 サーマルヘッド
23 フルカッター部
24 積層テープ
26 ハーフカッター部
Claims (2)
- 第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、
少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、
前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段と、
前記印刷手段により連続印刷されるラベル枚数を設定するラベル枚数設定手段と、
前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が複数であるかどうかを判断するラベル枚数判断手段と、
前記印刷手段によって連続印刷されるラベルのうち印刷が済んだラベルの枚数を記憶する印刷済みラベル枚数記憶手段と、
前記ラベル枚数判断手段により複数ラベルの連続印刷が行われると判断された場合に、前記印刷済みラベル枚数記憶手段に記憶された印刷済みラベル枚数に基づいて、前記積層テープが、2n−1(nは自然数)番目のラベルと2n番目のラベルとの間において前記第1の切断手段により切断されるとともに、2n番目のラベルと2n+1番目のラベルとの間において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う制御手段とを備えており、
前記制御手段は、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が奇数の場合には前記積層テープの最初のラベルが、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が偶数の場合には前記積層テープの最初のラベルと最後のラベルとが印刷部分以外の個所において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行うことを特徴とするテープ印刷装置。 - 第1のテープに印刷を行うための印刷手段と、
少なくとも前記第1のテープと第2のテープとが剥離可能に積層された積層テープを切断分離するための第1の切断手段と、
前記積層テープのうち前記第2のテープだけが切断分離されないように前記積層テープをその厚みの途中まで切断する第2の切断手段と、
前記印刷手段により連続印刷されるラベル枚数を設定するラベル枚数設定手段と、
前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が複数であるかどうかを判断するラベル枚数判断手段と、
前記印刷手段によって連続印刷されるラベルのうち印刷が済んだラベルの枚数を記憶する印刷済みラベル枚数記憶手段と、
前記ラベル枚数判断手段により複数ラベルの連続印刷が行われると判断された場合に、前記印刷済みラベル枚数記憶手段に記憶された印刷済みラベル枚数に基づいて、前記積層テープが、2n(nは自然数)番目のラベルと2n+1番目のラベルとの間において前記第1の切断手段により切断されるとともに、2n−1番目のラベルと2n番目のラベルとの間において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行う制御手段とを備えており、
前記制御手段は、前記ラベル枚数設定手段で設定されたラベル枚数が奇数の場合には前記積層テープの最後のラベルが印刷部分以外の個所において前記第2の切断手段により切断されるように制御を行うことを特徴とするテープ印刷装置。
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