JP3837962B2 - カラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置 - Google Patents
カラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置に関し、特に、RIP(ラスタ・イメージ・プロセッサ)で処理された網点画像データに基づき、波長の異なる複数の光源によって銀塩カラー感光材料を感光させてカラープルーフを作成する方法及びカラープルーフ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷物を作成する際には、原稿フィルムの段階で色校正を行うことがあり、Y(イエロー)版、M(マゼンタ)版、C(シアン)版及びBK(墨色)版に色分解された各色分解網原稿フィルムを使って校正物(カラープルーフ)を作成し、本番の印刷版を作成する前に、原稿フィルムのレイアウトに間違いがないか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するようにしている。
【0003】
近年、カラープルーフの作成は、DDCP(direct digital color proof)方式により行うようになってきた。DDCPの1つの手法として、各色分解網原稿の網点画像データに基づいて、銀塩カラー感光材料に、例えばR,G,B等の波長の異なる複数の光の組み合わせからなる光点を露光して、Y,M,C,BKの各ドットを発色させる手法が用いられる。
【0004】
ところで、近年では、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集,ページ面付けする作業が一般化し、フルディジタルでの編集も珍しくなくなってきている。
【0005】
このような工程では、さらなる効率化を目指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
【0006】
この場合、校正確認の為だけに一端フィルム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダや余計な作業が多くなる問題がある。
【0007】
その為、特に、このようなコンピュータによるフルディジタルの画像作成、編集を行う工程では、DDCP(Direct Digital Color Proof、ないしはDCP(Digital Color Proof))と呼ばれる直接カラー画像出力を行うシステムが求められている。
【0008】
このようなDDCPは、コンピュータ上で加工されたディジタル画像データからイメージセッタなどで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版を作成する最終的な印刷作業を行なったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工されたディジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルーフを作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行なうものである。
【0009】
また、このような印刷工程における校正のプロセスでは、
1)作業現場内部のミスの確認、すなわち内校、
2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提出される外校、
3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供される印刷見本、
の、主として3つの用途にプルーフが作成、使用される。
【0010】
この際、内部の確認用、及び一部の外校用途においては、納期短縮、コスト削減等のニーズから、網点画像再現ができない校正材料、すなわち、昇華転写方式による校正や、インクジェット、電子写真などの出力物を主として体裁確認用の校正として使用するケースがあるが、ハイライト部の再現性や、細かいディティールの確認、印刷時のモアレと呼ばれる網画像の不適切な干渉縞の確認等の為には、やはり印刷網点を忠実に再現するプルーフが強く望まれているのが実状である。
【0011】
このようなニーズに対し、近年ハイパワーヒートモードレーザーを用いて、昇華転写記録材料や、感熱記録材料に画像露光を行い、印刷本紙に転写するタイプのDDCPが普及し始めているが、これらのシステムはレーザーヘッドのコストが高く、機器が高価で、かつ材料も多数の色画像形成シートを利用する為に高価であること、また画像露光→転写というプロセスが色数分だけ必要で長時間を要すことが問題となっており、すべての業務に適用したり、従来の印刷校正のように多数枚複製を作成することが、コスト、時間の点から難しいという問題を有している。
【0012】
そこで、このようなカラープルーフを作成する装置として、外周面から内部に貫通する孔が複数設けられたドラムと、前記ドラムを回転させる回転駆動機構と、を有し、前記ドラム上に前記感光材料を保持しながら、前記回転駆動機構により前記ドラムを回転させながら、ディジタル画像信号に応じて露光し、網点画像を記録する画像記録装置が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年はDTP化が進んでおり、パーソナルコンピュータ上での画像処理ソフトウェアで自由に絵柄を重ねられるようになってきている。このため、ユーザが意識していないにもかかわらず、墨版と他の色の版とが重なる墨画像も増えてきている。
【0014】
この場合、パーソナルコンピュータのディスプレイでは、墨版と他の色版とが重なった領域は全て墨色に見える。このため、ユーザは、墨版に対して実際には不要な他の色の版が重なっている状態には気づかない。
【0015】
また、DDCPにおいても、墨版と他の色の版が重なった画像は墨色で表現しているため、その重なった領域は全て墨色に見えるため、墨版と他の色の版が重なっている状態には気づかない。
【0016】
しかし、実際の印刷をした場合には、墨版だけの部分と、墨版と他の色の版が重なった部分(以下、この明細書では、「墨オーバープリント」と呼ぶ)では見え方が異なるため、墨版に不要な他の色の版が重なっていたことに初めて気づくことになる。すなわち、印刷を実行してみて初めて画像処理の段階のミスに気づき、作業時間や各種材料に大きな無駄を生じさせることになっていた。
【0017】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成するカラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置を実現することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、墨色を含む複数の色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させてカラープルーフを作成する方法であって、墨色のみの画像データに基づく場合には、感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させ、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う、ことを特徴とするカラープルーフ作成方法である。
【0019】
また、請求項3記載の発明は、画像データに基づいて波長の異なる複数の光源からの露光によってカラー感光材料を感光させてることにより発色させてカラープルーフを作成するカラープルーフ作成装置であって、複数色の画像データを受けて露光データを生成する画像処理手段と、前記画像処理手段からの露光データを受けて前記カラー感光材料に露光を行う露光手段と、を備え、前記画像処理手段は、墨色のみの画像データに基づく場合には本来の墨色の濃度より低下させる露光データを作成し、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う露光データを作成する、ことを特徴とするカラープルーフ作成装置である。
【0020】
これらの発明では、墨色のみの画像データに基づく場合には、感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させ、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行うようにしている。
【0021】
このため、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できる。
(2)なお、墨色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させたことに合わせ、墨色を含まないいずれかの色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させる濃度を本来の色の濃度より低下させる。
【0022】
以上のように、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、カラー感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにすることで、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できるようになる。このため、以上のようにDDCPとしての性能・信頼性が向上し、印刷前段階での墨オーバープリントのチェックが可能になった。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例について説明する。なお、本発明は以下に説明される実施の形態例に限られるものではない。また、以下の説明で用語の意義を説明している記載があるが、あくまで実施の形態における用語の意義を説明するものであり、本発明の用語の意義はこの記載に限られない。
【0024】
<構成>
まず、本発明の実施の形態例が適用される画像記録装置の全体構成について説明する。
【0025】
本実施形態例の画像記録装置は、印刷物の仕上がりを事前に確認する校正物を得るためのカラープルーフをディジタル画像信号から得る装置である。具体的には、カラー印刷物を作成するに当たって、ディジタル画像信号から印刷版を作成する前に、ディジタル画像信号からこのディジタル画像信号から作成された印刷版で印刷されて得られる画像をシミュレーションするカラープルーフを作成し、ディジタル画像信号が示す画像にレイアウト、色、文字等の誤りがあるか否かなどの誤りの有無を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するために、カラープルーフを作成する装置である。
【0026】
また、本実施形態の画像記録装置では、感光材料としてロール状のハロゲン化銀カラー写真感光材料をセットして、露光部で、シート状に切断した後、前述のディジタル画像信号に応じて露光し、その後、現像処理部で現像処理して、カラープルーフを作成する。
【0027】
図2乃至図4にカラープルーフ作成装置を示す。図2はカラープルーフ作成装置の斜視図、図3は給紙カバーを開いた状態のカラープルーフ作成装置の斜視図図4は、カラープルーフ作成装置の内部構成の模式図である。
【0028】
カラープルーフ作成装置1の装置本体2には、露光ユニット3および現像処理ユニット4が備えられている。露光ユニット3は、上面パネル5及び前面パネル6が開閉可能に設けられ、メンテナンスが上面及び前面側から行われる。露光ユニット3の上部には、現像部側に紙装填部7が配置され、この紙装填部7の前側の装置本体2の前面側に操作部8が配置されている。紙装填部7には、給紙カバー9が開閉可能に設けられ、給紙カバー9により感光材料(以下、ペーパーまたは感材ともいう)を収納したカートリッジ10がセット可能である。操作部8には、液晶パネル11とタッチパネル12が設けられている。
【0029】
現像処理ユニット4には、上面パネル13及び補給パネル14が開閉可能に設けられ、メンテナンスが上面側から行われ、処理液の補充が前面側から行われる。現像処理ユニット4の側部には排紙部15が設けられ、処理された感光材料が排紙部15に排出される。
【0030】
図4はカラープルーフ作成装置の概略構成を示す図である。露光ユニット3には、給紙部20、主走査部30、副走査部40、排紙部50及びアキューム部60が備えられている。給紙部20には、給紙ローラ21a,21b、カッター22及びドラム給排紙ローラ23が備えられている。給紙ローラ21a,21bによりカートリッジ10からの感光材料を引き出して、カッター22で所定の長さに切断し、ドラム給排紙ローラ23を介して主走査部30へ送る。
【0031】
主走査部30には、ドラム31が回転可能に設けられ、感光材料がドラム31の外表面に吸着されて一体に回転する。ドラム31に対向して光学ユニット32が配置され、光学ユニット32は副走査部40によりドラム軸と平行に移動可能になっている。光学ユニット32は、デジタル画像信号を受けてドラム31に吸着された感光材料にLED発光ビームで露光して画像の書き込みを行う。
【0032】
排紙部50が剥離ガイド51を備え、この剥離ガイド51により、書き込みが終了した感光材料をドラム31から剥離して現像処理ユニット4へ送り込む。このとき、現像処理ユニット4の搬送速度の方が露光ユニット3の排紙速度より遅い場合は、排紙速度が高速のままアキューム部60に送り込み、感光材料をアキューム部60に垂れ下がるようにしてアキュームさせ、現像処理ユニット4との搬送タイミングを合わせ、露光ユニット3の処理能力を落とさないようにしている。
【0033】
現像処理ユニット4には、第2露光部41(以下、反転露光ダイレクトポジ感材の例で記載する)、現像部42、定着部43、安定部44及び乾燥部45が備えられている。第2露光部41により露光ユニット3で露光されなかった部分の感光材料が疑似画像を形成し、第2露光された感光材料は、現像部42、定着部43及び安定部44へ搬送して現像処理され、この処理された感光材料は乾燥部45で乾燥して排紙部15へ送出される。
【0034】
次に、カラープルーフ作成装置の各部構成を図5乃至図7について詳細に説明する。図5は紙装填部及び給紙部を示す側面図、図6は主走査部及び副走査部を示す平面図、図7は排紙部及びアキューム部を示す側面図である。
【0035】
紙装填部7には、給紙カバー9が上面パネル5に開閉可能に設けられ、給紙カバー9を開いた状態で装填口70にカートリッジ10がセットされる。カートリッジ10をセットした状態で給紙カバー9を閉じ、ロック機構71で給紙カバー9がロックされる。ロック機構71はカバーロックモーターM1により作動する。給紙カバー9にはカートリッジ有無センサS1が設けられ、装填口70にはカバー閉検出センサS2及びカバーロック検出センサS3が設けられている。カートリッジ10は、感光材料の先端部を所定長さ引き出した状態で、給紙部20の給紙ローラー21a,21bの位置にセットする。
【0036】
給紙部20には、給紙ローラー21a,21bとカートリッジ10との間にペーパーエンドセンサS4が設けられ、このペーパーエンドセンサS4によりカートリッジ10から引き出される感光材料の終端を検出する。一方の給紙ローラー21aは位置が固定され、他方の給紙ローラー21bはローラ移動機構24により移動可能になっており、ペーパー搬送動作中以外はローラー圧着によるペーパーしわ発生防止のため給紙ローラー21bを待機位置へ移動させる。ローラ移動機構24は、給紙ローラー圧着解除モーターM2により作動する。
【0037】
感光材料の搬送中は、給紙ローラー21bを搬送位置に移動させて感光材料を対向する給紙ローラー21a,21bとの間で圧着する。給紙ローラー21bの位置は、給紙ローラー圧着位置検出センサS5及び給紙ローラー解除位置検出センサS6により検出される。給紙ローラー21aは、給紙モーターM3により作動する。
【0038】
カッター22はカッターモーターM20により作動する。カッター22とドラム給排紙ローラー23との間には、エンコーダーローラー25及びガイド26が設けられている。エンコーダーローラー25は回転により感光材料を送ると共に、感光材料の送り量を検出する。
【0039】
ドラム給排紙ローラー23は、ローラー移動機構27により圧着位置と解除位置へ移動可能になっている。このドラム給排紙ローラー23は、ドラム給排紙モーターM4により駆動される。ドラム給排紙ローラー23の位置は、この図には現れないドラム給排紙ローラー圧着位置検出センサS7及びドラム給排紙ローラー解除位置検出センサS8により検出される。ローラ移動機構27は、ドラム給排紙ローラー圧着解除モーターM5により作動する。
【0040】
主走査部30のドラム31の両端の軸部31a,31bは、軸受33a,33bを介して支持台34a,34bに回転可能に軸支されている。ドラム31の一方の軸部31aには、駆動プーリ35aが設けられ、この駆動プーリ35aはドラム回転モーターM6の出力プーリ35bとベルト36により連結され、ドラム回転モーターM6の駆動によりドラム31が回転する。また、ドラム31の一方の軸部31aには、ロータリーエンコーダー37が設けられ、回転パルスを出力してドラム回転に同期した画素クロック制御に用いる。
【0041】
ドラム31の他方の軸部31bは、吸引ブロアP1に連結されている。ドラム31は中空体で形成され、表面には吸着孔31cが形成され、吸引ブロアP1の駆動によりドラム31の内部が減圧されて感光材料がドラム31の表面に吸着される。
【0042】
光学ユニット32には、レッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322が配置されている。レッドLEDユニット320及びグリーンLEDユニット321からの光ビームは、ミラー325,326を介して、また、ブルーLEDユニット322はミラー327を介して、集光レンズ331からドラム31上の感光材料Pに画像を露光する。露光シャッター332は露光ソレノイド333により開閉することで、露光開始/終了時に光路の開閉を行なう。
【0043】
光学ユニット32は、移動ベルト340に固定され、一対のガイドレール341,342に案内されてドラム軸と平行方向に移動可能に設けられている。移動ベルト340は一対のプーリ343,344に掛け渡され、一方のプーリ344は副走査モーターM7の出力軸345に連結され、副走査モーターM7の駆動により光学ユニット32がドラム軸と平行に移動する。
【0044】
光学ユニット32のドラム軸方向に副走査基準位置検出センサS11、副走査書き込み位置検出センサS12及び副走査オーバーラン位置検出センサS13が配置されている。副走査基準位置検出センサS11の副走査基準位置検出で光学ユニット32が停止しており、この副走査基準位置から副走査が開始され、画像サイズに対応した移動量で副走査が停止されて副走査基準位置へ移動して復帰させる。
【0045】
排紙部50には、搬送ローラー52,53、搬送ガイド54、剥離ガイド51及び出口シャッター55が配置されている。搬送ローラー52,53は搬出モーターM8で連動して駆動される。剥離ガイド51は剥離ガイド上下モーターM9により上下動され、上位置では剥離ガイド51の爪部51aがドラムの感光材料を剥離し、下位置では、感光材料をアキュームさせる。剥離ガイド51の開閉は、剥離ガイド開センサS14と剥離ガイド閉センサS15により検出される。感光材料の排紙路には剥離ジャム検出センサS30が備えられている。
【0046】
出口シャッター55は、出口シャッターモーターM10で開閉される。出口シャッター55の開閉は、出口シャッター開検出センサS16で検出される。出口シャッター55は感光材料の排出タイミングを決定し、所定のタイミングで出口シャッター55を開いて感光材料を現像処理ユニット4へ送出する。また、感光材料が現像処理ユニット4へ送り込まれることを検出する出口センサS31が設けられている。
【0047】
アキューム部60は、排紙部50の下方位置に配置され、剥離ガイド51が下方へ移動することで、感光材料がアキューム部60に垂れ下がる。このようにして高速(現像搬送速度に対し)で感光材料をアキュームさせることで、感光材料を傷つけることなく現像処理ユニット4に送り込むことができる。
【0048】
図8に、本装置の電気的構成をブロック図として示す。この図8に示すように、制御部100は、CPU101、RAM102及びROM103を有し、I/Oポート104,105を介してセンサ類及びアクチュエータ群に接続され、センサ類からの情報に基づきアクチュエータ群を制御する。
【0049】
センサ類としては、前記したカートリッジ有無センサS1、カバー閉検出センサS2、カバーロック検出センサS3、ペーパーエンドセンサS4、給紙ローラー圧着位置検出センサS5、給紙ローラー解除位置検出センサS6、ドラム給排紙ローラー圧着位置検出センサS7、ドラム給排紙ローラー解除位置検出センサS8、ペーパー先端基準位置センサS9、ペーパー送り量検出センサS10、ローターリエンコーダ37、副走査基準位置検出センサS11、副走査書き込み位置検出センサS12、副走査オーバーラン位置検出センサS13、剥離ガイド開センサS14、剥離ガイド閉センサS15、出口シャッター開検出センサS16、剥離ジャム検出センサS30が接続される。また、この図には現れない出口センサS31も接続される。
【0050】
アクチュエータ群としては、カバーロックモーターM1、給紙ローラー圧着解除モーターM2、給紙モーターM3、カッターモーターM20、ドラム給排紙モーターM4、ドラム給排紙ローラー圧着解除モーターM5、ドラム回転モーターM6、副走査モーターM7、露光シャッターソレノイド333、搬出モーターM8、剥離ガイド上下モーターM9、出口シャッターモーターM10が接続され、ドライバD1,D2,D3,D11,D5,D4,D6,D7,D333,D8,D9,D10を介してそれぞれ駆動される。
【0051】
また、操作部8は液晶パネル11がドライバD20により制御され、カラープルーフ作成装置の運転状態を表示する。また、タッチパネル12からの操作による指令は、A/D変換器120によりデジタル情報としてCPU101に送られる。
【0052】
外部接続されたRIP200から、デジタル画像情報が画像データI/F部201を介してデータバッファ204へ送られる。一方、ロータリーエンコーダー37からの感光材料送り情報に基づくPLL202の出力信号に同期させて、ドットクロック生成部203のドットクロックでデジタル画像情報をデータバッファ204からLUT(ルックアップテーブル)205およびD/A変換部206〜208を介してドライバD320,D321,D322に与え、これらドライバD320,D321,D322によりレッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322をそれぞれ駆動する。
【0053】
ここで、RIP200により作成された各色(Y,M,C,BK)の網点画像データは画像データI/F部201に転送され、そこでRIPフォーマットから露光用フォーマットにデータ変換されてデータバッファ204に蓄積されるようになっている。データバッファ204に1枚分の画像データが蓄積された後、全色同時露光される。
【0054】
その際、露光時のLED発光最小打ち込みドット(画素と呼ぶ)に対応し、印刷物のY,M,C,BK版データが図1に示すように16通りの組み合わせで与えられ、この図1に示すように、LUT205にて指定されたR,G,BのLED発光強度の組み合わせに変換され、3波長のLED発光が重なっている画素単位で露光が行なわれる。
【0055】
ここでは、LUT205は、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで異なる露光データを作成する、ことを特徴としている。すなわち、本実施の形態例では、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにしている。これにより、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できる。
【0056】
この図1はダイレクトポジ感光材料を用いた場合の、印刷データとLEDユニットの発光強度とのテーブル内容を示している。なお、LEDユニットの発光量と、その露光によって得られる感光材料の濃度との関係が図9のようであるとする。
【0057】
なお、LUT205は、印刷の基準色すなわちY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブルー)、G(グリーン)、R(レッド)、BK(ブラック)、GY(グレイ)及びW(ホワイト)と、それら基準色を感光材料に露光する光源の光すなわちR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の強度組成との対応を規定するデータを記憶している。
【0058】
ここで、従来は、LEDユニットの駆動がオン・オフのみのデジタル変調であり、LED発光強度は0%(LEDユニットが発光しない)か100%(感材に対する最適発光量でLEDユニットが発光する)のいずれかになっていた(図10参照)。しかし、その場合は、感材のY,M,C,BK発色濃度の種類は固定され、墨版だけの部分と、墨オーバープリント部分とを全て墨版(BK)となるように露光していた(図10▲1▼)。
【0059】
これに対し、本実施の形態例では、図9の発光量0%と100%だけでなく、5%と10%も用いるようにした。そして、BKを再現する場合には、各LEDユニットを5%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD5の濃度を得る。また、BKと重畳した他の色に関しても、従来の0%ではなく、重畳が明らかになるように、5%の発光を行う(図1▲1▼)。なお、この場合、BKにY,M,Cの全てが重畳された場合には、発光量0%として最大濃度を得る。
【0060】
また、以上のように濃度を下げたのに合わせて、BKを含まない色の再現に関しては、各色で従来の0%ではなく、各LEDユニットを10%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD10の濃度を得るようにする(図1▲2▼)。
【0061】
以上のようなLUT205を用いて画像データから露光用のデータを作成することで、BKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度の墨色をカラー感光材料に発生させることができる。また、BKとどの色が重畳しているかも識別できるようになる。
【0062】
図11はネガ感光材料を用いた場合の、印刷データとLEDユニットの発光強度とのテーブル内容を示している。なお、LEDユニットの発光量と、その露光によって得られる感光材料の濃度との関係が図12のようであるとする。
【0063】
このネガ感材の場合も、従来は、LEDユニットの駆動がオン・オフのみのデジタル変調であり、LED発光強度は0%(LEDユニットが発光しない)か100%(感材に対する最適発光量でLEDユニットが発光する)のいずれかになっていた。そして、感材のY,M,C,BK発色濃度の種類は固定され、墨版だけの部分と、墨オーバープリント部分とを全て墨版(BK)となるように露光していた。
【0064】
これに対し、本実施の形態例では、図12の発光量0%と100%だけでなく、90%と95%も用いるようにした。そして、BKを再現する場合には、各LEDユニットを95%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD95の濃度を得る。また、BKと重畳した他の色に関しては、重畳が明らかになるように、100%の発光を行う(図11▲1▼)。なお、この場合、BKにY,M,Cの全てが重畳された場合には、各色で発光量100%として最大濃度を得る。
【0065】
また、以上のように濃度を若干下げたのに合わせて、BKを含まない色の再現に関しては、各色で従来の100%ではなく、各LEDユニットを90%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD90の濃度を得るようにする(図11▲2▼)。
【0066】
以上のようなLUT205を用いて画像データから露光用のデータを作成することで、BKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度の墨色をカラー感光材料に発生させることができる。また、BKとどの色が重畳しているかも識別できるようになる。
【0067】
なお、以上の説明において、発光強度を0%と100%以外に、5%,10%,90%,95%に制御することで、BKに対する他の色の重畳がわかるような露光を行ったが、発光強度を調整する数値はここに示した値に限るものではない。また、インクの色に応じて、0%,5%,10%,90%,95%,100%という値を色毎に、あるいは、ケース毎に変更してもよい。
【0068】
また、BKに他の色が重畳した部分の濃度をBKだけの濃度より上げるように設定したが、これを逆に設定してもよい。
なお、汎色乳剤を使用したポジ感光材料を用いる場合には、BKと他の色とが重畳する場合に従来0%であった発光量を5%にすることで、汎色乳剤の感光層は反応せずに、露光に対応する色の感光光が反応して濃度が下がるようになる。このようにすることでも、BKと他の色との重畳を明確に示すことができるようになる。
【0069】
また、以上の実施の形態例では、網点画像データによって画像記録を行う装置を例にして説明を行ってきたが、本発明は網点画像データに限られず、複数の色に対応した光源で露光を行う画像記録装置に適用することが可能である。
【0070】
<動作>
ここで、本発明の実施の形態例が適用される画像記録装置の動作について説明する。
【0071】
カラープルーフ作成装置の作動を、図13乃至図18に基づいて説明する。図13はカラープルーフ作成装置の作動のメインフローチャート、図14及び図15はカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャート、図16はカラープルーフ作成装置のプリント処理のフローチャート、図17はカラープルーフ作成装置の排紙処理のフローチャート、図18はカラープルーフ作成装置の排出処理のフローチャートである。
【0072】
先ず、カラープルーフ作成装置のメイン作動について説明する。図13のカラープルーフ作成装置の作動のメインフローチャートにおいて、ステップa1でメインスイッチがONされると、ステップb1で装置の初期設定が行われ、さらにステップc1で各機構部の初期設定が行われ、ここでエラーが発生すると機能を停止する。
【0073】
初期設定が終了するとアイドリング運転が行われてリモート処理が可能になる(ステップd1)。このアイドリング運転中に操作部8のタッチパネル12のメニューキーの操作で条件設定を行うことができる(ステップe1)、この条件設定を行うとローカル処理が可能になる。タッチパネル12のメニューキーの操作で条件設定を行わない場合には、RIPからの出力画像を受信して受信画像データのプリントを実行させるリモート処理が行われる。
【0074】
また、アイドリング運転中に感光材料がなくなり補充を行う場合には、給紙カバー9を開けてカートリッジ10をセットして給紙カバー9を閉じて感光材料の先端のカブリ部分を切断する給紙処理を行いアイドリング運転に戻すが(ステップf1)、感光材料の先端のカブリ部分を切断する給紙処理でエラーが生じると機能を停止する。
【0075】
書き込み動作は、給紙(ステップg1)、プリント(ステップh1)、排紙(ステップi1)からなり、この書き込み処理が終了すると、次の感光材料が給送可能となる(ステップj1)。
【0076】
次に、カラープルーフ作成装置の給紙処理について説明する。図14のカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャートにおいて、ステップa2でカートリッジ10の有無の判断を行い、カートリッジ10がない場合にはエラー処理を行う(ステップb2)。
【0077】
カートリッジ10がある場合には、ペーパーエンドセンサS4からの検出信号に基づき感光材料の終端の検出を行い(ステップc2)、感光材料の終端が検出されるとエラー処理を行う(ステップb2)。
【0078】
感光材料の終端が検出されない場合には、給紙カバー9のロックを行い(ステップd2)、給紙ローラー21bを圧着させて(ステップe2)、さらにドラム給排紙ローラー27を圧着させる(ステップf2)。そして、ドラム回転モーターM6の励磁をOFFにしてドラム31を回転可能にし(ステップg2)、給紙モーターM3を回転させて給紙ローラー21a,21bにより感光材料を送る(ステップh2)。
【0079】
感光材料の先端部をペーパー先端基準位置センサS9により検出し(ステップi2)、先端部が検出されると、この検出を基準にしてエンコーダーローラー25の回転により感光材料の長さの計測を開始し(ステップj2)、感光材料を送ると共に、感光材料の送り量から感光材料の長さをカウントし所定長さになると(ステップk2)給紙モーターM3をOFFして(ステップl2)、所定時間の安定待ちを行うとともに(ステップm2)、給紙ローラー21bの圧着解除を行い(ステップn2)、ドラム給排紙ローラー23及びドラム31の回転により感光材料を搬送可能にする。
【0080】
図15のカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャートにおいて、ステップa3でペーパー吸引ブロアP1をONして、その安定を待ち(ステップb3)、安定後にドラム給排紙モーターM4をONする(ステップc3)。これによって、ドラム31にペーパーを吸着しつつ巻着ける。
【0081】
ステップd3でペーパー長計測を開始し、所定長の引出し完了後(ステップe3)、ステップf3でドラム給排紙モーターM4をOFFする。ステップg3で給紙ローラー21bを圧着し、ステップh3でペーパーカットを行い、ステップi3でドラム給排紙モーターM4をONすると共に、ステップj3で給紙ローラー21a,21bの圧着を解除する。
【0082】
ステップk3でドラムへのペーパー巻着完了待ちの後、ステップl3でドラム給排紙モーターM4をOFFし、ステップm3でドラム給排紙ローラー23の圧着を解除する。
【0083】
図16のカラープルーフ作成装置のプリント処理のフローチャートにおいて、ステップa4でドラム回転モーターM6をONしてドラム31の回転が安定するのを待ち(ステップb4)、副走査モーターM7をONし(ステップc4)、露光シャッター332をONし(ステップd4)、光学ユニット32がドラム軸方向へ移動して副走査されるが、ステップe4で副走査書き込み位置を検出し、画像データの出力を行う(ステップf4)。
【0084】
このとき、レッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322が、設定されたチャンネルのLUTのデータに基づいてそれぞれ発光し、印刷時のインクの色および/または印刷用紙の色に対応した色を持つ画像を露光する。
【0085】
なお、この場合、上述したようにBKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度または低濃度の墨色をカラー感光材料に発生させるように露光用のデータを作成する。
【0086】
ステップg4で画像データの書き込みが完了すると、ドラム回転モーターM6をOFFすると共に(ステップh4)、副走査モーターM7をOFFし(ステップi4)、光学ユニット32をホームポジションへ移動させる。(ステップj4)。
【0087】
そして、ステップk4でドラム給排紙ローラー23をドラム31へ圧着させてドラム回転モーターM6の励磁をOFFし(ステップl4)、ドラム給排紙ローラー23の回転によりドラム31をホームポジションに移動させる(ステップm4)。
【0088】
図17のカラープルーフ作成装置の排紙処理のフローチャートにおいて、ステップa5で剥離ガイド51を閉じて剥離位置へセットし、現像処理ユニット4への出口シャッター55を開くと共に(ステップb5)、ドラム給排紙ローラー23に圧着させる(ステップc5)。
【0089】
ステップd5でドラム給排紙モーターM4をONしてドラム給排紙ローラー23が回転し、搬出モーターM8をONして高速搬送して感光材料を送る(ステップe5)。剥離ジャム検出センサS30により感光材料が剥離ジャムを起こしているか否かを判断し(ステップf5)、剥離ジャムを起こしていない場合には、吸引ブロアP1の駆動を停止して感光材料の吸引を解除する(ステップg5)。
【0090】
ステップh5で出口センサS31により感光材料の排出を検出し、搬出モーターM8を定速に切り換えて現像処理ユニット4での処理に合わせる(ステップi5)。そして、ドラム31を1回転させると共に(ステップj5)、剥離ガイド51を開放する(ステップk5)。
【0091】
ステップl5でドラム給排紙モーターM4をOFFし、ドラム回転モーターM6の励磁を行いドラム31が自由に回転しないようにし(ステップm5)、ドラム給排紙ローラー23の圧着を解除して排紙処理を終了する(ステップn5)。
【0092】
図18のカラープルーフ作成装置の排出処理のフローチャートにおいて、ステップa6で出口センサS31により感光材料の排出を検出し、感光材料の後端の検出が行われると、所定時間感光材料の排出完了を待ち(ステップb6)、搬出モーターM8をOFFして(ステップc6)、現像処理ユニット4への出口シャッター55を閉じ(ステップd6)、給紙カバー9のロックを解除して感光材料の排出処理を終了する(ステップe6)。
【0093】
以上は、R光源、G光源及びB光源としてLEDユニットを用いた例であるが、R,G,B各光源はそれに限るものではなく、R,G,B各光源をすべてLD(レーザーダイオード)を用いて構成してもよく、また、R,G,B各光源をAOMとLDを用いて構成してもよいのはいうまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、カラー感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにすることで、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できるようになる。
【0095】
以上のようにDDCPとしての性能・信頼性が向上し、印刷前段階での墨オーバープリントのチェックが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるLUTの一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置の外観斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置の外観斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成を示す模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例の装置における露光量と感光材料の濃度との関係の一例を示す特性図である。
【図10】 従来の装置におけるLUTの一例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態のLUTの他の例を示す説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態の一例の装置における露光量と感光材料の濃度との関係の一例を示す特性図である。
【図13】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラープルーフ作成装置
2 装置本体
3 露光ユニット
4 現像処理ユニット
7 紙装填部
8 操作部
31 ドラム
30 主走査部
40 副走査部
100 制御部
101 CPU
200 RIP
201 画像データI/F部
205 LUT
206〜208 D/A変換部
D320,D321,D322 ドライバ
320 LEDユニット
321 LEDユニット
322 LEDユニット
【発明の属する技術分野】
本発明はカラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置に関し、特に、RIP(ラスタ・イメージ・プロセッサ)で処理された網点画像データに基づき、波長の異なる複数の光源によって銀塩カラー感光材料を感光させてカラープルーフを作成する方法及びカラープルーフ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷物を作成する際には、原稿フィルムの段階で色校正を行うことがあり、Y(イエロー)版、M(マゼンタ)版、C(シアン)版及びBK(墨色)版に色分解された各色分解網原稿フィルムを使って校正物(カラープルーフ)を作成し、本番の印刷版を作成する前に、原稿フィルムのレイアウトに間違いがないか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するようにしている。
【0003】
近年、カラープルーフの作成は、DDCP(direct digital color proof)方式により行うようになってきた。DDCPの1つの手法として、各色分解網原稿の網点画像データに基づいて、銀塩カラー感光材料に、例えばR,G,B等の波長の異なる複数の光の組み合わせからなる光点を露光して、Y,M,C,BKの各ドットを発色させる手法が用いられる。
【0004】
ところで、近年では、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集,ページ面付けする作業が一般化し、フルディジタルでの編集も珍しくなくなってきている。
【0005】
このような工程では、さらなる効率化を目指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
【0006】
この場合、校正確認の為だけに一端フィルム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダや余計な作業が多くなる問題がある。
【0007】
その為、特に、このようなコンピュータによるフルディジタルの画像作成、編集を行う工程では、DDCP(Direct Digital Color Proof、ないしはDCP(Digital Color Proof))と呼ばれる直接カラー画像出力を行うシステムが求められている。
【0008】
このようなDDCPは、コンピュータ上で加工されたディジタル画像データからイメージセッタなどで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版を作成する最終的な印刷作業を行なったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工されたディジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルーフを作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行なうものである。
【0009】
また、このような印刷工程における校正のプロセスでは、
1)作業現場内部のミスの確認、すなわち内校、
2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提出される外校、
3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供される印刷見本、
の、主として3つの用途にプルーフが作成、使用される。
【0010】
この際、内部の確認用、及び一部の外校用途においては、納期短縮、コスト削減等のニーズから、網点画像再現ができない校正材料、すなわち、昇華転写方式による校正や、インクジェット、電子写真などの出力物を主として体裁確認用の校正として使用するケースがあるが、ハイライト部の再現性や、細かいディティールの確認、印刷時のモアレと呼ばれる網画像の不適切な干渉縞の確認等の為には、やはり印刷網点を忠実に再現するプルーフが強く望まれているのが実状である。
【0011】
このようなニーズに対し、近年ハイパワーヒートモードレーザーを用いて、昇華転写記録材料や、感熱記録材料に画像露光を行い、印刷本紙に転写するタイプのDDCPが普及し始めているが、これらのシステムはレーザーヘッドのコストが高く、機器が高価で、かつ材料も多数の色画像形成シートを利用する為に高価であること、また画像露光→転写というプロセスが色数分だけ必要で長時間を要すことが問題となっており、すべての業務に適用したり、従来の印刷校正のように多数枚複製を作成することが、コスト、時間の点から難しいという問題を有している。
【0012】
そこで、このようなカラープルーフを作成する装置として、外周面から内部に貫通する孔が複数設けられたドラムと、前記ドラムを回転させる回転駆動機構と、を有し、前記ドラム上に前記感光材料を保持しながら、前記回転駆動機構により前記ドラムを回転させながら、ディジタル画像信号に応じて露光し、網点画像を記録する画像記録装置が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年はDTP化が進んでおり、パーソナルコンピュータ上での画像処理ソフトウェアで自由に絵柄を重ねられるようになってきている。このため、ユーザが意識していないにもかかわらず、墨版と他の色の版とが重なる墨画像も増えてきている。
【0014】
この場合、パーソナルコンピュータのディスプレイでは、墨版と他の色版とが重なった領域は全て墨色に見える。このため、ユーザは、墨版に対して実際には不要な他の色の版が重なっている状態には気づかない。
【0015】
また、DDCPにおいても、墨版と他の色の版が重なった画像は墨色で表現しているため、その重なった領域は全て墨色に見えるため、墨版と他の色の版が重なっている状態には気づかない。
【0016】
しかし、実際の印刷をした場合には、墨版だけの部分と、墨版と他の色の版が重なった部分(以下、この明細書では、「墨オーバープリント」と呼ぶ)では見え方が異なるため、墨版に不要な他の色の版が重なっていたことに初めて気づくことになる。すなわち、印刷を実行してみて初めて画像処理の段階のミスに気づき、作業時間や各種材料に大きな無駄を生じさせることになっていた。
【0017】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成するカラープルーフ作成方法及びカラープルーフ作成装置を実現することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、墨色を含む複数の色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させてカラープルーフを作成する方法であって、墨色のみの画像データに基づく場合には、感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させ、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う、ことを特徴とするカラープルーフ作成方法である。
【0019】
また、請求項3記載の発明は、画像データに基づいて波長の異なる複数の光源からの露光によってカラー感光材料を感光させてることにより発色させてカラープルーフを作成するカラープルーフ作成装置であって、複数色の画像データを受けて露光データを生成する画像処理手段と、前記画像処理手段からの露光データを受けて前記カラー感光材料に露光を行う露光手段と、を備え、前記画像処理手段は、墨色のみの画像データに基づく場合には本来の墨色の濃度より低下させる露光データを作成し、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う露光データを作成する、ことを特徴とするカラープルーフ作成装置である。
【0020】
これらの発明では、墨色のみの画像データに基づく場合には、感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させ、墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行うようにしている。
【0021】
このため、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できる。
(2)なお、墨色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させたことに合わせ、墨色を含まないいずれかの色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させる濃度を本来の色の濃度より低下させる。
【0022】
以上のように、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、カラー感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにすることで、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できるようになる。このため、以上のようにDDCPとしての性能・信頼性が向上し、印刷前段階での墨オーバープリントのチェックが可能になった。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例について説明する。なお、本発明は以下に説明される実施の形態例に限られるものではない。また、以下の説明で用語の意義を説明している記載があるが、あくまで実施の形態における用語の意義を説明するものであり、本発明の用語の意義はこの記載に限られない。
【0024】
<構成>
まず、本発明の実施の形態例が適用される画像記録装置の全体構成について説明する。
【0025】
本実施形態例の画像記録装置は、印刷物の仕上がりを事前に確認する校正物を得るためのカラープルーフをディジタル画像信号から得る装置である。具体的には、カラー印刷物を作成するに当たって、ディジタル画像信号から印刷版を作成する前に、ディジタル画像信号からこのディジタル画像信号から作成された印刷版で印刷されて得られる画像をシミュレーションするカラープルーフを作成し、ディジタル画像信号が示す画像にレイアウト、色、文字等の誤りがあるか否かなどの誤りの有無を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するために、カラープルーフを作成する装置である。
【0026】
また、本実施形態の画像記録装置では、感光材料としてロール状のハロゲン化銀カラー写真感光材料をセットして、露光部で、シート状に切断した後、前述のディジタル画像信号に応じて露光し、その後、現像処理部で現像処理して、カラープルーフを作成する。
【0027】
図2乃至図4にカラープルーフ作成装置を示す。図2はカラープルーフ作成装置の斜視図、図3は給紙カバーを開いた状態のカラープルーフ作成装置の斜視図図4は、カラープルーフ作成装置の内部構成の模式図である。
【0028】
カラープルーフ作成装置1の装置本体2には、露光ユニット3および現像処理ユニット4が備えられている。露光ユニット3は、上面パネル5及び前面パネル6が開閉可能に設けられ、メンテナンスが上面及び前面側から行われる。露光ユニット3の上部には、現像部側に紙装填部7が配置され、この紙装填部7の前側の装置本体2の前面側に操作部8が配置されている。紙装填部7には、給紙カバー9が開閉可能に設けられ、給紙カバー9により感光材料(以下、ペーパーまたは感材ともいう)を収納したカートリッジ10がセット可能である。操作部8には、液晶パネル11とタッチパネル12が設けられている。
【0029】
現像処理ユニット4には、上面パネル13及び補給パネル14が開閉可能に設けられ、メンテナンスが上面側から行われ、処理液の補充が前面側から行われる。現像処理ユニット4の側部には排紙部15が設けられ、処理された感光材料が排紙部15に排出される。
【0030】
図4はカラープルーフ作成装置の概略構成を示す図である。露光ユニット3には、給紙部20、主走査部30、副走査部40、排紙部50及びアキューム部60が備えられている。給紙部20には、給紙ローラ21a,21b、カッター22及びドラム給排紙ローラ23が備えられている。給紙ローラ21a,21bによりカートリッジ10からの感光材料を引き出して、カッター22で所定の長さに切断し、ドラム給排紙ローラ23を介して主走査部30へ送る。
【0031】
主走査部30には、ドラム31が回転可能に設けられ、感光材料がドラム31の外表面に吸着されて一体に回転する。ドラム31に対向して光学ユニット32が配置され、光学ユニット32は副走査部40によりドラム軸と平行に移動可能になっている。光学ユニット32は、デジタル画像信号を受けてドラム31に吸着された感光材料にLED発光ビームで露光して画像の書き込みを行う。
【0032】
排紙部50が剥離ガイド51を備え、この剥離ガイド51により、書き込みが終了した感光材料をドラム31から剥離して現像処理ユニット4へ送り込む。このとき、現像処理ユニット4の搬送速度の方が露光ユニット3の排紙速度より遅い場合は、排紙速度が高速のままアキューム部60に送り込み、感光材料をアキューム部60に垂れ下がるようにしてアキュームさせ、現像処理ユニット4との搬送タイミングを合わせ、露光ユニット3の処理能力を落とさないようにしている。
【0033】
現像処理ユニット4には、第2露光部41(以下、反転露光ダイレクトポジ感材の例で記載する)、現像部42、定着部43、安定部44及び乾燥部45が備えられている。第2露光部41により露光ユニット3で露光されなかった部分の感光材料が疑似画像を形成し、第2露光された感光材料は、現像部42、定着部43及び安定部44へ搬送して現像処理され、この処理された感光材料は乾燥部45で乾燥して排紙部15へ送出される。
【0034】
次に、カラープルーフ作成装置の各部構成を図5乃至図7について詳細に説明する。図5は紙装填部及び給紙部を示す側面図、図6は主走査部及び副走査部を示す平面図、図7は排紙部及びアキューム部を示す側面図である。
【0035】
紙装填部7には、給紙カバー9が上面パネル5に開閉可能に設けられ、給紙カバー9を開いた状態で装填口70にカートリッジ10がセットされる。カートリッジ10をセットした状態で給紙カバー9を閉じ、ロック機構71で給紙カバー9がロックされる。ロック機構71はカバーロックモーターM1により作動する。給紙カバー9にはカートリッジ有無センサS1が設けられ、装填口70にはカバー閉検出センサS2及びカバーロック検出センサS3が設けられている。カートリッジ10は、感光材料の先端部を所定長さ引き出した状態で、給紙部20の給紙ローラー21a,21bの位置にセットする。
【0036】
給紙部20には、給紙ローラー21a,21bとカートリッジ10との間にペーパーエンドセンサS4が設けられ、このペーパーエンドセンサS4によりカートリッジ10から引き出される感光材料の終端を検出する。一方の給紙ローラー21aは位置が固定され、他方の給紙ローラー21bはローラ移動機構24により移動可能になっており、ペーパー搬送動作中以外はローラー圧着によるペーパーしわ発生防止のため給紙ローラー21bを待機位置へ移動させる。ローラ移動機構24は、給紙ローラー圧着解除モーターM2により作動する。
【0037】
感光材料の搬送中は、給紙ローラー21bを搬送位置に移動させて感光材料を対向する給紙ローラー21a,21bとの間で圧着する。給紙ローラー21bの位置は、給紙ローラー圧着位置検出センサS5及び給紙ローラー解除位置検出センサS6により検出される。給紙ローラー21aは、給紙モーターM3により作動する。
【0038】
カッター22はカッターモーターM20により作動する。カッター22とドラム給排紙ローラー23との間には、エンコーダーローラー25及びガイド26が設けられている。エンコーダーローラー25は回転により感光材料を送ると共に、感光材料の送り量を検出する。
【0039】
ドラム給排紙ローラー23は、ローラー移動機構27により圧着位置と解除位置へ移動可能になっている。このドラム給排紙ローラー23は、ドラム給排紙モーターM4により駆動される。ドラム給排紙ローラー23の位置は、この図には現れないドラム給排紙ローラー圧着位置検出センサS7及びドラム給排紙ローラー解除位置検出センサS8により検出される。ローラ移動機構27は、ドラム給排紙ローラー圧着解除モーターM5により作動する。
【0040】
主走査部30のドラム31の両端の軸部31a,31bは、軸受33a,33bを介して支持台34a,34bに回転可能に軸支されている。ドラム31の一方の軸部31aには、駆動プーリ35aが設けられ、この駆動プーリ35aはドラム回転モーターM6の出力プーリ35bとベルト36により連結され、ドラム回転モーターM6の駆動によりドラム31が回転する。また、ドラム31の一方の軸部31aには、ロータリーエンコーダー37が設けられ、回転パルスを出力してドラム回転に同期した画素クロック制御に用いる。
【0041】
ドラム31の他方の軸部31bは、吸引ブロアP1に連結されている。ドラム31は中空体で形成され、表面には吸着孔31cが形成され、吸引ブロアP1の駆動によりドラム31の内部が減圧されて感光材料がドラム31の表面に吸着される。
【0042】
光学ユニット32には、レッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322が配置されている。レッドLEDユニット320及びグリーンLEDユニット321からの光ビームは、ミラー325,326を介して、また、ブルーLEDユニット322はミラー327を介して、集光レンズ331からドラム31上の感光材料Pに画像を露光する。露光シャッター332は露光ソレノイド333により開閉することで、露光開始/終了時に光路の開閉を行なう。
【0043】
光学ユニット32は、移動ベルト340に固定され、一対のガイドレール341,342に案内されてドラム軸と平行方向に移動可能に設けられている。移動ベルト340は一対のプーリ343,344に掛け渡され、一方のプーリ344は副走査モーターM7の出力軸345に連結され、副走査モーターM7の駆動により光学ユニット32がドラム軸と平行に移動する。
【0044】
光学ユニット32のドラム軸方向に副走査基準位置検出センサS11、副走査書き込み位置検出センサS12及び副走査オーバーラン位置検出センサS13が配置されている。副走査基準位置検出センサS11の副走査基準位置検出で光学ユニット32が停止しており、この副走査基準位置から副走査が開始され、画像サイズに対応した移動量で副走査が停止されて副走査基準位置へ移動して復帰させる。
【0045】
排紙部50には、搬送ローラー52,53、搬送ガイド54、剥離ガイド51及び出口シャッター55が配置されている。搬送ローラー52,53は搬出モーターM8で連動して駆動される。剥離ガイド51は剥離ガイド上下モーターM9により上下動され、上位置では剥離ガイド51の爪部51aがドラムの感光材料を剥離し、下位置では、感光材料をアキュームさせる。剥離ガイド51の開閉は、剥離ガイド開センサS14と剥離ガイド閉センサS15により検出される。感光材料の排紙路には剥離ジャム検出センサS30が備えられている。
【0046】
出口シャッター55は、出口シャッターモーターM10で開閉される。出口シャッター55の開閉は、出口シャッター開検出センサS16で検出される。出口シャッター55は感光材料の排出タイミングを決定し、所定のタイミングで出口シャッター55を開いて感光材料を現像処理ユニット4へ送出する。また、感光材料が現像処理ユニット4へ送り込まれることを検出する出口センサS31が設けられている。
【0047】
アキューム部60は、排紙部50の下方位置に配置され、剥離ガイド51が下方へ移動することで、感光材料がアキューム部60に垂れ下がる。このようにして高速(現像搬送速度に対し)で感光材料をアキュームさせることで、感光材料を傷つけることなく現像処理ユニット4に送り込むことができる。
【0048】
図8に、本装置の電気的構成をブロック図として示す。この図8に示すように、制御部100は、CPU101、RAM102及びROM103を有し、I/Oポート104,105を介してセンサ類及びアクチュエータ群に接続され、センサ類からの情報に基づきアクチュエータ群を制御する。
【0049】
センサ類としては、前記したカートリッジ有無センサS1、カバー閉検出センサS2、カバーロック検出センサS3、ペーパーエンドセンサS4、給紙ローラー圧着位置検出センサS5、給紙ローラー解除位置検出センサS6、ドラム給排紙ローラー圧着位置検出センサS7、ドラム給排紙ローラー解除位置検出センサS8、ペーパー先端基準位置センサS9、ペーパー送り量検出センサS10、ローターリエンコーダ37、副走査基準位置検出センサS11、副走査書き込み位置検出センサS12、副走査オーバーラン位置検出センサS13、剥離ガイド開センサS14、剥離ガイド閉センサS15、出口シャッター開検出センサS16、剥離ジャム検出センサS30が接続される。また、この図には現れない出口センサS31も接続される。
【0050】
アクチュエータ群としては、カバーロックモーターM1、給紙ローラー圧着解除モーターM2、給紙モーターM3、カッターモーターM20、ドラム給排紙モーターM4、ドラム給排紙ローラー圧着解除モーターM5、ドラム回転モーターM6、副走査モーターM7、露光シャッターソレノイド333、搬出モーターM8、剥離ガイド上下モーターM9、出口シャッターモーターM10が接続され、ドライバD1,D2,D3,D11,D5,D4,D6,D7,D333,D8,D9,D10を介してそれぞれ駆動される。
【0051】
また、操作部8は液晶パネル11がドライバD20により制御され、カラープルーフ作成装置の運転状態を表示する。また、タッチパネル12からの操作による指令は、A/D変換器120によりデジタル情報としてCPU101に送られる。
【0052】
外部接続されたRIP200から、デジタル画像情報が画像データI/F部201を介してデータバッファ204へ送られる。一方、ロータリーエンコーダー37からの感光材料送り情報に基づくPLL202の出力信号に同期させて、ドットクロック生成部203のドットクロックでデジタル画像情報をデータバッファ204からLUT(ルックアップテーブル)205およびD/A変換部206〜208を介してドライバD320,D321,D322に与え、これらドライバD320,D321,D322によりレッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322をそれぞれ駆動する。
【0053】
ここで、RIP200により作成された各色(Y,M,C,BK)の網点画像データは画像データI/F部201に転送され、そこでRIPフォーマットから露光用フォーマットにデータ変換されてデータバッファ204に蓄積されるようになっている。データバッファ204に1枚分の画像データが蓄積された後、全色同時露光される。
【0054】
その際、露光時のLED発光最小打ち込みドット(画素と呼ぶ)に対応し、印刷物のY,M,C,BK版データが図1に示すように16通りの組み合わせで与えられ、この図1に示すように、LUT205にて指定されたR,G,BのLED発光強度の組み合わせに変換され、3波長のLED発光が重なっている画素単位で露光が行なわれる。
【0055】
ここでは、LUT205は、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで異なる露光データを作成する、ことを特徴としている。すなわち、本実施の形態例では、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにしている。これにより、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できる。
【0056】
この図1はダイレクトポジ感光材料を用いた場合の、印刷データとLEDユニットの発光強度とのテーブル内容を示している。なお、LEDユニットの発光量と、その露光によって得られる感光材料の濃度との関係が図9のようであるとする。
【0057】
なお、LUT205は、印刷の基準色すなわちY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブルー)、G(グリーン)、R(レッド)、BK(ブラック)、GY(グレイ)及びW(ホワイト)と、それら基準色を感光材料に露光する光源の光すなわちR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の強度組成との対応を規定するデータを記憶している。
【0058】
ここで、従来は、LEDユニットの駆動がオン・オフのみのデジタル変調であり、LED発光強度は0%(LEDユニットが発光しない)か100%(感材に対する最適発光量でLEDユニットが発光する)のいずれかになっていた(図10参照)。しかし、その場合は、感材のY,M,C,BK発色濃度の種類は固定され、墨版だけの部分と、墨オーバープリント部分とを全て墨版(BK)となるように露光していた(図10▲1▼)。
【0059】
これに対し、本実施の形態例では、図9の発光量0%と100%だけでなく、5%と10%も用いるようにした。そして、BKを再現する場合には、各LEDユニットを5%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD5の濃度を得る。また、BKと重畳した他の色に関しても、従来の0%ではなく、重畳が明らかになるように、5%の発光を行う(図1▲1▼)。なお、この場合、BKにY,M,Cの全てが重畳された場合には、発光量0%として最大濃度を得る。
【0060】
また、以上のように濃度を下げたのに合わせて、BKを含まない色の再現に関しては、各色で従来の0%ではなく、各LEDユニットを10%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD10の濃度を得るようにする(図1▲2▼)。
【0061】
以上のようなLUT205を用いて画像データから露光用のデータを作成することで、BKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度の墨色をカラー感光材料に発生させることができる。また、BKとどの色が重畳しているかも識別できるようになる。
【0062】
図11はネガ感光材料を用いた場合の、印刷データとLEDユニットの発光強度とのテーブル内容を示している。なお、LEDユニットの発光量と、その露光によって得られる感光材料の濃度との関係が図12のようであるとする。
【0063】
このネガ感材の場合も、従来は、LEDユニットの駆動がオン・オフのみのデジタル変調であり、LED発光強度は0%(LEDユニットが発光しない)か100%(感材に対する最適発光量でLEDユニットが発光する)のいずれかになっていた。そして、感材のY,M,C,BK発色濃度の種類は固定され、墨版だけの部分と、墨オーバープリント部分とを全て墨版(BK)となるように露光していた。
【0064】
これに対し、本実施の形態例では、図12の発光量0%と100%だけでなく、90%と95%も用いるようにした。そして、BKを再現する場合には、各LEDユニットを95%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD95の濃度を得る。また、BKと重畳した他の色に関しては、重畳が明らかになるように、100%の発光を行う(図11▲1▼)。なお、この場合、BKにY,M,Cの全てが重畳された場合には、各色で発光量100%として最大濃度を得る。
【0065】
また、以上のように濃度を若干下げたのに合わせて、BKを含まない色の再現に関しては、各色で従来の100%ではなく、各LEDユニットを90%ずつ発光させ、各色で従来のDmaxより若干薄いD90の濃度を得るようにする(図11▲2▼)。
【0066】
以上のようなLUT205を用いて画像データから露光用のデータを作成することで、BKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度の墨色をカラー感光材料に発生させることができる。また、BKとどの色が重畳しているかも識別できるようになる。
【0067】
なお、以上の説明において、発光強度を0%と100%以外に、5%,10%,90%,95%に制御することで、BKに対する他の色の重畳がわかるような露光を行ったが、発光強度を調整する数値はここに示した値に限るものではない。また、インクの色に応じて、0%,5%,10%,90%,95%,100%という値を色毎に、あるいは、ケース毎に変更してもよい。
【0068】
また、BKに他の色が重畳した部分の濃度をBKだけの濃度より上げるように設定したが、これを逆に設定してもよい。
なお、汎色乳剤を使用したポジ感光材料を用いる場合には、BKと他の色とが重畳する場合に従来0%であった発光量を5%にすることで、汎色乳剤の感光層は反応せずに、露光に対応する色の感光光が反応して濃度が下がるようになる。このようにすることでも、BKと他の色との重畳を明確に示すことができるようになる。
【0069】
また、以上の実施の形態例では、網点画像データによって画像記録を行う装置を例にして説明を行ってきたが、本発明は網点画像データに限られず、複数の色に対応した光源で露光を行う画像記録装置に適用することが可能である。
【0070】
<動作>
ここで、本発明の実施の形態例が適用される画像記録装置の動作について説明する。
【0071】
カラープルーフ作成装置の作動を、図13乃至図18に基づいて説明する。図13はカラープルーフ作成装置の作動のメインフローチャート、図14及び図15はカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャート、図16はカラープルーフ作成装置のプリント処理のフローチャート、図17はカラープルーフ作成装置の排紙処理のフローチャート、図18はカラープルーフ作成装置の排出処理のフローチャートである。
【0072】
先ず、カラープルーフ作成装置のメイン作動について説明する。図13のカラープルーフ作成装置の作動のメインフローチャートにおいて、ステップa1でメインスイッチがONされると、ステップb1で装置の初期設定が行われ、さらにステップc1で各機構部の初期設定が行われ、ここでエラーが発生すると機能を停止する。
【0073】
初期設定が終了するとアイドリング運転が行われてリモート処理が可能になる(ステップd1)。このアイドリング運転中に操作部8のタッチパネル12のメニューキーの操作で条件設定を行うことができる(ステップe1)、この条件設定を行うとローカル処理が可能になる。タッチパネル12のメニューキーの操作で条件設定を行わない場合には、RIPからの出力画像を受信して受信画像データのプリントを実行させるリモート処理が行われる。
【0074】
また、アイドリング運転中に感光材料がなくなり補充を行う場合には、給紙カバー9を開けてカートリッジ10をセットして給紙カバー9を閉じて感光材料の先端のカブリ部分を切断する給紙処理を行いアイドリング運転に戻すが(ステップf1)、感光材料の先端のカブリ部分を切断する給紙処理でエラーが生じると機能を停止する。
【0075】
書き込み動作は、給紙(ステップg1)、プリント(ステップh1)、排紙(ステップi1)からなり、この書き込み処理が終了すると、次の感光材料が給送可能となる(ステップj1)。
【0076】
次に、カラープルーフ作成装置の給紙処理について説明する。図14のカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャートにおいて、ステップa2でカートリッジ10の有無の判断を行い、カートリッジ10がない場合にはエラー処理を行う(ステップb2)。
【0077】
カートリッジ10がある場合には、ペーパーエンドセンサS4からの検出信号に基づき感光材料の終端の検出を行い(ステップc2)、感光材料の終端が検出されるとエラー処理を行う(ステップb2)。
【0078】
感光材料の終端が検出されない場合には、給紙カバー9のロックを行い(ステップd2)、給紙ローラー21bを圧着させて(ステップe2)、さらにドラム給排紙ローラー27を圧着させる(ステップf2)。そして、ドラム回転モーターM6の励磁をOFFにしてドラム31を回転可能にし(ステップg2)、給紙モーターM3を回転させて給紙ローラー21a,21bにより感光材料を送る(ステップh2)。
【0079】
感光材料の先端部をペーパー先端基準位置センサS9により検出し(ステップi2)、先端部が検出されると、この検出を基準にしてエンコーダーローラー25の回転により感光材料の長さの計測を開始し(ステップj2)、感光材料を送ると共に、感光材料の送り量から感光材料の長さをカウントし所定長さになると(ステップk2)給紙モーターM3をOFFして(ステップl2)、所定時間の安定待ちを行うとともに(ステップm2)、給紙ローラー21bの圧着解除を行い(ステップn2)、ドラム給排紙ローラー23及びドラム31の回転により感光材料を搬送可能にする。
【0080】
図15のカラープルーフ作成装置の給紙処理のフローチャートにおいて、ステップa3でペーパー吸引ブロアP1をONして、その安定を待ち(ステップb3)、安定後にドラム給排紙モーターM4をONする(ステップc3)。これによって、ドラム31にペーパーを吸着しつつ巻着ける。
【0081】
ステップd3でペーパー長計測を開始し、所定長の引出し完了後(ステップe3)、ステップf3でドラム給排紙モーターM4をOFFする。ステップg3で給紙ローラー21bを圧着し、ステップh3でペーパーカットを行い、ステップi3でドラム給排紙モーターM4をONすると共に、ステップj3で給紙ローラー21a,21bの圧着を解除する。
【0082】
ステップk3でドラムへのペーパー巻着完了待ちの後、ステップl3でドラム給排紙モーターM4をOFFし、ステップm3でドラム給排紙ローラー23の圧着を解除する。
【0083】
図16のカラープルーフ作成装置のプリント処理のフローチャートにおいて、ステップa4でドラム回転モーターM6をONしてドラム31の回転が安定するのを待ち(ステップb4)、副走査モーターM7をONし(ステップc4)、露光シャッター332をONし(ステップd4)、光学ユニット32がドラム軸方向へ移動して副走査されるが、ステップe4で副走査書き込み位置を検出し、画像データの出力を行う(ステップf4)。
【0084】
このとき、レッドLEDユニット320、グリーンLEDユニット321、ブルーLEDユニット322が、設定されたチャンネルのLUTのデータに基づいてそれぞれ発光し、印刷時のインクの色および/または印刷用紙の色に対応した色を持つ画像を露光する。
【0085】
なお、この場合、上述したようにBKと他の色(Y,M,C,R,G,B,GY)が重畳した画像データについて、BKだけの画像データの場合よりも高濃度または低濃度の墨色をカラー感光材料に発生させるように露光用のデータを作成する。
【0086】
ステップg4で画像データの書き込みが完了すると、ドラム回転モーターM6をOFFすると共に(ステップh4)、副走査モーターM7をOFFし(ステップi4)、光学ユニット32をホームポジションへ移動させる。(ステップj4)。
【0087】
そして、ステップk4でドラム給排紙ローラー23をドラム31へ圧着させてドラム回転モーターM6の励磁をOFFし(ステップl4)、ドラム給排紙ローラー23の回転によりドラム31をホームポジションに移動させる(ステップm4)。
【0088】
図17のカラープルーフ作成装置の排紙処理のフローチャートにおいて、ステップa5で剥離ガイド51を閉じて剥離位置へセットし、現像処理ユニット4への出口シャッター55を開くと共に(ステップb5)、ドラム給排紙ローラー23に圧着させる(ステップc5)。
【0089】
ステップd5でドラム給排紙モーターM4をONしてドラム給排紙ローラー23が回転し、搬出モーターM8をONして高速搬送して感光材料を送る(ステップe5)。剥離ジャム検出センサS30により感光材料が剥離ジャムを起こしているか否かを判断し(ステップf5)、剥離ジャムを起こしていない場合には、吸引ブロアP1の駆動を停止して感光材料の吸引を解除する(ステップg5)。
【0090】
ステップh5で出口センサS31により感光材料の排出を検出し、搬出モーターM8を定速に切り換えて現像処理ユニット4での処理に合わせる(ステップi5)。そして、ドラム31を1回転させると共に(ステップj5)、剥離ガイド51を開放する(ステップk5)。
【0091】
ステップl5でドラム給排紙モーターM4をOFFし、ドラム回転モーターM6の励磁を行いドラム31が自由に回転しないようにし(ステップm5)、ドラム給排紙ローラー23の圧着を解除して排紙処理を終了する(ステップn5)。
【0092】
図18のカラープルーフ作成装置の排出処理のフローチャートにおいて、ステップa6で出口センサS31により感光材料の排出を検出し、感光材料の後端の検出が行われると、所定時間感光材料の排出完了を待ち(ステップb6)、搬出モーターM8をOFFして(ステップc6)、現像処理ユニット4への出口シャッター55を閉じ(ステップd6)、給紙カバー9のロックを解除して感光材料の排出処理を終了する(ステップe6)。
【0093】
以上は、R光源、G光源及びB光源としてLEDユニットを用いた例であるが、R,G,B各光源はそれに限るものではなく、R,G,B各光源をすべてLD(レーザーダイオード)を用いて構成してもよく、また、R,G,B各光源をAOMとLDを用いて構成してもよいのはいうまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、墨色と他の色が重畳した画像データと墨色だけの画像データとで、異なる露光データを作成して露光を行い、カラー感光材料に対して異なる状態の感光をさせるようにすることで、墨版だけの部分と墨オーバープリントの部分とを識別可能なカラープルーフを作成できるようになる。
【0095】
以上のようにDDCPとしての性能・信頼性が向上し、印刷前段階での墨オーバープリントのチェックが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるLUTの一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置の外観斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置の外観斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成を示す模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の一部を示す模式図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例の装置における露光量と感光材料の濃度との関係の一例を示す特性図である。
【図10】 従来の装置におけるLUTの一例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態のLUTの他の例を示す説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態の一例の装置における露光量と感光材料の濃度との関係の一例を示す特性図である。
【図13】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態の一例の装置の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラープルーフ作成装置
2 装置本体
3 露光ユニット
4 現像処理ユニット
7 紙装填部
8 操作部
31 ドラム
30 主走査部
40 副走査部
100 制御部
101 CPU
200 RIP
201 画像データI/F部
205 LUT
206〜208 D/A変換部
D320,D321,D322 ドライバ
320 LEDユニット
321 LEDユニット
322 LEDユニット
Claims (4)
- 墨色を含む複数の色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させてカラープルーフを作成する方法であって、
墨色のみの画像データに基づく場合には、感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させ、
墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う、
ことを特徴とするカラープルーフ作成方法。 - 前記墨色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させたことに合わせ、
墨色を含まないいずれかの色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させる濃度を本来の色の濃度より低下させる、
ことを特徴とする請求項1記載のカラープルーフ作成方法。 - 画像データに基づいて波長の異なる複数の光源からの露光によってカラー感光材料を感光させてることにより発色させてカラープルーフを作成するカラープルーフ作成装置であって、
複数色の画像データを受けて露光データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段からの露光データを受けて前記カラー感光材料に露光を行う露光手段と、を備え、
前記画像処理手段は、
墨色のみの画像データに基づく場合には本来の墨色の濃度より低下させる露光データを作成し、
墨色と他の色が重畳された複数色の画像データに基づく場合には、墨色の画像データに基づく感光による発色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させると共に、前記低下させた濃度分について重畳された他の色の成分に基づく感光による発色を行う露光データを作成する、
ことを特徴とするカラープルーフ作成装置。 - 前記画像処理手段は、
前記墨色の濃度を本来の墨色の濃度より低下させたことに合わせ、墨色を含まないいずれかの色の画像データに基づいてカラー感光材料を感光させることにより発色させる濃度を本来の色の濃度より低下させる、
ことを特徴とする請求項3記載のカラープルーフ作成装置。
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