JP3787291B2 - Emcコア支持、シールド、及び放熱の為の構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器におけるEMC(electromagnetic compatibility)コアの支持、シールド及び放熱の為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
EMCコアは、医療機器、OA機器等の電子機器において不要輻射の低減及び耐ノイズ性の向上の為のノイズ対策部品として広く用いられている。特に、これらの電子機器と外部装置との間で用いられるケーブルはノイズの伝送経路となり得るため、電子機器内部では、外部に出るケーブルがプリント基板に接続される基端部分において、EMCコアが用いられる場合が多い。EMCコアはノイズ対策部品として重要である一方で、電子機器内部において専用の取付け構造を必要とし、また、取付け位置も限定されるという側面を持っている。
【0003】
図3(a)は、図4に示される電子内視鏡装置用のスコープユニット50の基端部分に設けられた基端部ユニット90の内部構造を示す斜視図である。基端部ユニット90内のプリント基板89上には、スコープユニット50の先端部に設けられたCCDへ駆動信号を供給する為のCCD駆動回路、CCDからの出力信号に対しCCDプロセス処理を施す信号処理回路等が搭載される。
【0004】
外部コネクタ81は、映像信号生成等を行うプロセッサユニットと接続される部分である。プリント基板89上のコネクタ86及びコネクタ87に接続されるケーブル86c及び87cを介して、プロセッサユニットと基端部ユニット90内のプリント基板89が電気的に接続される。また、プロセッサユニット内部の光源から照明光入射部80に供給される照明光は、ライトガイド75を介してスコープユニット先端部に導かれるように構成されている。
【0005】
プリント基板89上のコネクタ88に接続されるケーブル88cは、スコープユニット先端部のCCDへ接続される複数の信号線がまとめられたケーブルである。スコープユニットの挿入部51は、全長数メートル程度である場合があり、この場合信号ケーブル88cも同様の長さとなる。信号ケーブル88cからの電磁波の不要輻射を防止する為、基端部ユニット90内部において信号ケーブル88cはEMCコア77及び78に挿通されている。EMCコア77及び78は、基端部ユニット90内で位置を固定する必要があり、図3(b)(図3(a)のAA’方向の断面図)に示すように、筐体81の側面にネジ止め固定した専用のEMCコア支持部材79によって支持される。基端部ユニット90は、さらに、金属製のシールドカバー82で覆われ、それによって、プリント基板89からの不要輻射が外部に漏れるのが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示されるように、従来、EMCコアの支持構造は、装置内部におけるEMCコアの支持専用の構造であり、装置のシールド、放熱に貢献するものではなく、またEMCコアは装置内において取付け位置が限定されるものであった。したがって、装置にEMCコアの支持構造を設ける必要がある場合、装置設計の自由度が限定される、小型化の阻害の一因になる等のデメリットがあった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされた。すなわち、本発明は、EMCコアを用いる場合の、装置の小型化、設計自由度の向上を実現可能な、EMCコア支持、シールド及び放熱の為の構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、プリント基板を収容する装置における、EMCコアの支持、シールド及び放熱の為の構造であって、装置内のプリント基板の一方の面側に第1のシールド板を配置し、このプリント基板の反対側の面側にEMCコア支持部材を配置する構造をなす。このEMCコア支持部材は、電磁波シールド機能及び放熱機能を有する板状の部材であって、該板状の部材の一方の面上にEMCコアを支持する支持部が設けられた構造をなす。したがって、第1のシールド板とEMCコア支持部材との間にプリント基板が挟まれた状態となり、プリント基板がシールドされる。EMCコア支持部材上におけるEMCコアが支持される面は、プリント基板に対向している面と反対側になるので、EMCコア及びそれに挿通させるケーブルはプリント基板から遮蔽されることになる。さらに、本発明の構造においては、プリント基板に電気的に接続された少なくとも1つの発熱部品が、EMCコア支持部材のEMCコアが支持されていない面に当接する様に、プリント基板とEMCコア支持部材とが互いに固定される。したがって、EMCコア支持部材は、EMCコアがプリント基板から遮蔽された状態でEMCコアを支持すると共に、プリント基板のシールド板及び放熱板としても機能することになる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明においては、前記構造は、プリント基板を収容する筐体をさらに含み、EMCコア支持部材の端部には前記筐体との接続部が設けられ、EMCコア支持部材は、接続部において筐体に固定される。
【0010】
ここで、前記筐体が、少なくともプリント基板の表面及び裏面と向き合う面以外の面がシールド機能を有する構成であれば、プリント基板は全体的にシールドされることになる(請求項3)。
【0011】
或いは、前記筐体が、金属製である場合には、EMCコア支持部材は、接続部において筐体に固定するとともに電気的に導通或いは絶縁させることができる(請求項4、5)。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の構造を図4に示したような電子内視鏡装置用のスコープユニットの基端部ユニットに適用した場合の、第1の実施形態としての基端部ユニット10の構成を表す図である。図1(a)は、基端部ユニット10の内部構造の斜視図を示し、図1(b)は、図1(a)のAA’方向における断面図を示す。なお、図1において図3に示した従来の基端部ユニットと同等の要素については、同一の符号用いており、その説明は省略する。
【0013】
図1(a)においてプリント基板2は、図3に示した従来の基端部ユニット90のプリント基板89と同様に、スコープユニットの先端部に設けられたCCDを駆動する駆動回路及び信号処理回路が搭載される基板であり、プリント基板2は、コネクタ3及び4に接続される信号ケーブル3c及び4cを介してプロセッサユニットと電気的に接続される。また、プリント基板2とスコープユニットの先端部のCCDとは、コネクタ5に接続された信号ケーブル5cを介して、互いに接続される。信号ケーブル5cは、EMCコア8及び9に1ターン、或いは複数のターン数で挿通され、それによって、信号ケーブル5cを介しての不要輻射及びノイズ侵入が防止されている。
【0014】
図1(b)に示されるように、金属製の部材であるEMCコア支持部材7は、中央部にコの字型のEMCコア支持部7aが固定されており、また、端部には直角に湾曲された接続部7bが形成されている。EMCコア支持部材7は、接続部7bに設けられたネジ孔7dを介して筐体1の側面部1aに固定され且つ電気的に接続される。EMCコア支持部材7の底面7cは、プリント基板2を覆うだけの面積を持つ。プリント基板2の底面側には、プリント基板2を覆う面積を持つシールド板6が配置される。
【0015】
筐体1の側面部1a−1d、EMCコア支持部材7、及びシールド板6によって、プリント基板2が全体的にシールドされる。なお、EMCコア8及び9は、EMCコア支持部材7上において、プリント基板2に対向する面と反対側の面上に配置されているので、EMCコア8及び9に挿通されるケーブル5cに対しプリント基板2からの放射ノイズが伝わらない。
【0016】
また、図1(b)に示すように、EMCコア支持部材7とプリント基板2とは、プリント基板2上の発熱部品(図ではその一つとしてIC1を示している)の上面がEMCコア支持部材7の底面7cと当接する状態で、ネジ18及び19により互いに固定されている。したがって、IC1からの熱が、金属製であり放熱板として十分な広さを持つEMCコア支持部材7に、十分に放熱されることになる。
【0017】
以上のように、EMCコア支持部材7は、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1(b)に示すようにプリント基板2とEMCコア支持部材7とを互いに固定する事で、プリント基板2を筐体1に固定する為の手段を別途設ける必要がなくなることが注目される。また、IC1の上面とEMCコア支持部材7との間に熱伝導性ゴム等を挟み込ませた状態で、EMCコア支持部材7とプリント基板2とを図1(b)のように互いに固定することによって、IC1からの熱が熱伝導性ゴムを介してEMCコア支持部材7に伝わるように構成しても良い。EMCコア支持部材7と筐体1とを接続する為の構成は、図1(b)に示したようなネジ止めによる手段以外に、EMCコア支持部材7を筐体1に固定し且つ電気的に接続する他の手段を用いても良い。
【0018】
図1に示すEMCコア支持部材7の上面上におけるEMCコア支持部7aの位置は、一つの例であって、EMCコア支持部7aの位置をEMCコア支持部材7の上面上で変更した構成を容易に実現可能であることに留意する必要がある。すなわち、装置内に於いてEMCコアを配置する位置の自由度が増すことになるので、EMCコアを用いた基端部ユニット10をデザインする場合のデザインの自由度は、従来に比べて増すことになる。
【0019】
図2は、図1の場合と同様に、本発明の構造を、図4に示したような電子内視鏡装置用のスコープユニットの基端部ユニットに適用した場合の、第2の実施形態としての基端部ユニット10bの構成を表す図である。図2(a)は、基端部ユニット10bの内部構造の斜視図を示し、図2(b)は、図2(a)のAA’方向における断面図を示す。図2は、EMCコア支持部材とプリント基板とを互いに固定する為の構造についてのみ、図1の第1の実施形態の場合と異なっている。その為、図1の構成と同等の部分につては同一の符号を用いており、その詳細な説明は省略する。
【0020】
図2(b)に示されるように、プリント基板12には、リードタイプのICである三端子レギュレータRG1が搭載されている為、EMCコア支持部材7とプリント基板12とは、スペーサ21を挟んだ状態でネジ22により互いに固定されている。また、三端子レギュレータRG1は、ネジ23によりEMCコア支持部材7に密着して固定され、それによって三端子レギュレータRG1の熱がEMCコア支持部材7に放熱される様に構成されている。
【0021】
図2に示す構造の場合も図1の構造の場合と同様に、EMCコア支持部材7は、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ。
【0022】
また、図2の第2の実施形態の変形例として、図5に示すように、三端子レギュレータRG1の端子をリード線L1等を介してプリント基板12の所定箇所に電気的に接続することも可能である。この場合、三端子レギュレータRG1の端子と電気的に接続される所定箇所のプリント基板12上での場所は、EMCコア支持部材7における三端子レギュレータの固定位置に依存しないので、プリント基板設計の自由度が増す。更に、EMCコア支持部材7を筐体1に固定し且つ電気的に絶縁してもよい。この場合、EMC対策効果が向上することがある。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、EMCコア支持部材が、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ為、これらの機能を実現する為の部品点数及びスペースを削減する事が可能になる。また、EMCコアを取り付ける位置の自由度も大きくなる。したがって、EMCコアの支持構造を必要とする場合であっても、装置の小型化、設計自由度の向上を達成する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての、基端部ユニットの構成を表す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態としての、基端部ユニットの構成を表す図である。
【図3】従来のEMCコア支持部材を用いた基端部ユニットの構成を表す図である。
【図4】電子内視鏡装置用のスコープユニットを表す外観図である。
【図5】図2で示す基端部ユニットに関する変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 プリント基板
3,4,5 コネクタ
3c,4c,5c 信号ケーブル
6 シールド板
7 EMCコア支持部材
8,9 EMCコア
10 基端部ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器におけるEMC(electromagnetic compatibility)コアの支持、シールド及び放熱の為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
EMCコアは、医療機器、OA機器等の電子機器において不要輻射の低減及び耐ノイズ性の向上の為のノイズ対策部品として広く用いられている。特に、これらの電子機器と外部装置との間で用いられるケーブルはノイズの伝送経路となり得るため、電子機器内部では、外部に出るケーブルがプリント基板に接続される基端部分において、EMCコアが用いられる場合が多い。EMCコアはノイズ対策部品として重要である一方で、電子機器内部において専用の取付け構造を必要とし、また、取付け位置も限定されるという側面を持っている。
【0003】
図3(a)は、図4に示される電子内視鏡装置用のスコープユニット50の基端部分に設けられた基端部ユニット90の内部構造を示す斜視図である。基端部ユニット90内のプリント基板89上には、スコープユニット50の先端部に設けられたCCDへ駆動信号を供給する為のCCD駆動回路、CCDからの出力信号に対しCCDプロセス処理を施す信号処理回路等が搭載される。
【0004】
外部コネクタ81は、映像信号生成等を行うプロセッサユニットと接続される部分である。プリント基板89上のコネクタ86及びコネクタ87に接続されるケーブル86c及び87cを介して、プロセッサユニットと基端部ユニット90内のプリント基板89が電気的に接続される。また、プロセッサユニット内部の光源から照明光入射部80に供給される照明光は、ライトガイド75を介してスコープユニット先端部に導かれるように構成されている。
【0005】
プリント基板89上のコネクタ88に接続されるケーブル88cは、スコープユニット先端部のCCDへ接続される複数の信号線がまとめられたケーブルである。スコープユニットの挿入部51は、全長数メートル程度である場合があり、この場合信号ケーブル88cも同様の長さとなる。信号ケーブル88cからの電磁波の不要輻射を防止する為、基端部ユニット90内部において信号ケーブル88cはEMCコア77及び78に挿通されている。EMCコア77及び78は、基端部ユニット90内で位置を固定する必要があり、図3(b)(図3(a)のAA’方向の断面図)に示すように、筐体81の側面にネジ止め固定した専用のEMCコア支持部材79によって支持される。基端部ユニット90は、さらに、金属製のシールドカバー82で覆われ、それによって、プリント基板89からの不要輻射が外部に漏れるのが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示されるように、従来、EMCコアの支持構造は、装置内部におけるEMCコアの支持専用の構造であり、装置のシールド、放熱に貢献するものではなく、またEMCコアは装置内において取付け位置が限定されるものであった。したがって、装置にEMCコアの支持構造を設ける必要がある場合、装置設計の自由度が限定される、小型化の阻害の一因になる等のデメリットがあった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされた。すなわち、本発明は、EMCコアを用いる場合の、装置の小型化、設計自由度の向上を実現可能な、EMCコア支持、シールド及び放熱の為の構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、プリント基板を収容する装置における、EMCコアの支持、シールド及び放熱の為の構造であって、装置内のプリント基板の一方の面側に第1のシールド板を配置し、このプリント基板の反対側の面側にEMCコア支持部材を配置する構造をなす。このEMCコア支持部材は、電磁波シールド機能及び放熱機能を有する板状の部材であって、該板状の部材の一方の面上にEMCコアを支持する支持部が設けられた構造をなす。したがって、第1のシールド板とEMCコア支持部材との間にプリント基板が挟まれた状態となり、プリント基板がシールドされる。EMCコア支持部材上におけるEMCコアが支持される面は、プリント基板に対向している面と反対側になるので、EMCコア及びそれに挿通させるケーブルはプリント基板から遮蔽されることになる。さらに、本発明の構造においては、プリント基板に電気的に接続された少なくとも1つの発熱部品が、EMCコア支持部材のEMCコアが支持されていない面に当接する様に、プリント基板とEMCコア支持部材とが互いに固定される。したがって、EMCコア支持部材は、EMCコアがプリント基板から遮蔽された状態でEMCコアを支持すると共に、プリント基板のシールド板及び放熱板としても機能することになる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明においては、前記構造は、プリント基板を収容する筐体をさらに含み、EMCコア支持部材の端部には前記筐体との接続部が設けられ、EMCコア支持部材は、接続部において筐体に固定される。
【0010】
ここで、前記筐体が、少なくともプリント基板の表面及び裏面と向き合う面以外の面がシールド機能を有する構成であれば、プリント基板は全体的にシールドされることになる(請求項3)。
【0011】
或いは、前記筐体が、金属製である場合には、EMCコア支持部材は、接続部において筐体に固定するとともに電気的に導通或いは絶縁させることができる(請求項4、5)。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の構造を図4に示したような電子内視鏡装置用のスコープユニットの基端部ユニットに適用した場合の、第1の実施形態としての基端部ユニット10の構成を表す図である。図1(a)は、基端部ユニット10の内部構造の斜視図を示し、図1(b)は、図1(a)のAA’方向における断面図を示す。なお、図1において図3に示した従来の基端部ユニットと同等の要素については、同一の符号用いており、その説明は省略する。
【0013】
図1(a)においてプリント基板2は、図3に示した従来の基端部ユニット90のプリント基板89と同様に、スコープユニットの先端部に設けられたCCDを駆動する駆動回路及び信号処理回路が搭載される基板であり、プリント基板2は、コネクタ3及び4に接続される信号ケーブル3c及び4cを介してプロセッサユニットと電気的に接続される。また、プリント基板2とスコープユニットの先端部のCCDとは、コネクタ5に接続された信号ケーブル5cを介して、互いに接続される。信号ケーブル5cは、EMCコア8及び9に1ターン、或いは複数のターン数で挿通され、それによって、信号ケーブル5cを介しての不要輻射及びノイズ侵入が防止されている。
【0014】
図1(b)に示されるように、金属製の部材であるEMCコア支持部材7は、中央部にコの字型のEMCコア支持部7aが固定されており、また、端部には直角に湾曲された接続部7bが形成されている。EMCコア支持部材7は、接続部7bに設けられたネジ孔7dを介して筐体1の側面部1aに固定され且つ電気的に接続される。EMCコア支持部材7の底面7cは、プリント基板2を覆うだけの面積を持つ。プリント基板2の底面側には、プリント基板2を覆う面積を持つシールド板6が配置される。
【0015】
筐体1の側面部1a−1d、EMCコア支持部材7、及びシールド板6によって、プリント基板2が全体的にシールドされる。なお、EMCコア8及び9は、EMCコア支持部材7上において、プリント基板2に対向する面と反対側の面上に配置されているので、EMCコア8及び9に挿通されるケーブル5cに対しプリント基板2からの放射ノイズが伝わらない。
【0016】
また、図1(b)に示すように、EMCコア支持部材7とプリント基板2とは、プリント基板2上の発熱部品(図ではその一つとしてIC1を示している)の上面がEMCコア支持部材7の底面7cと当接する状態で、ネジ18及び19により互いに固定されている。したがって、IC1からの熱が、金属製であり放熱板として十分な広さを持つEMCコア支持部材7に、十分に放熱されることになる。
【0017】
以上のように、EMCコア支持部材7は、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1(b)に示すようにプリント基板2とEMCコア支持部材7とを互いに固定する事で、プリント基板2を筐体1に固定する為の手段を別途設ける必要がなくなることが注目される。また、IC1の上面とEMCコア支持部材7との間に熱伝導性ゴム等を挟み込ませた状態で、EMCコア支持部材7とプリント基板2とを図1(b)のように互いに固定することによって、IC1からの熱が熱伝導性ゴムを介してEMCコア支持部材7に伝わるように構成しても良い。EMCコア支持部材7と筐体1とを接続する為の構成は、図1(b)に示したようなネジ止めによる手段以外に、EMCコア支持部材7を筐体1に固定し且つ電気的に接続する他の手段を用いても良い。
【0018】
図1に示すEMCコア支持部材7の上面上におけるEMCコア支持部7aの位置は、一つの例であって、EMCコア支持部7aの位置をEMCコア支持部材7の上面上で変更した構成を容易に実現可能であることに留意する必要がある。すなわち、装置内に於いてEMCコアを配置する位置の自由度が増すことになるので、EMCコアを用いた基端部ユニット10をデザインする場合のデザインの自由度は、従来に比べて増すことになる。
【0019】
図2は、図1の場合と同様に、本発明の構造を、図4に示したような電子内視鏡装置用のスコープユニットの基端部ユニットに適用した場合の、第2の実施形態としての基端部ユニット10bの構成を表す図である。図2(a)は、基端部ユニット10bの内部構造の斜視図を示し、図2(b)は、図2(a)のAA’方向における断面図を示す。図2は、EMCコア支持部材とプリント基板とを互いに固定する為の構造についてのみ、図1の第1の実施形態の場合と異なっている。その為、図1の構成と同等の部分につては同一の符号を用いており、その詳細な説明は省略する。
【0020】
図2(b)に示されるように、プリント基板12には、リードタイプのICである三端子レギュレータRG1が搭載されている為、EMCコア支持部材7とプリント基板12とは、スペーサ21を挟んだ状態でネジ22により互いに固定されている。また、三端子レギュレータRG1は、ネジ23によりEMCコア支持部材7に密着して固定され、それによって三端子レギュレータRG1の熱がEMCコア支持部材7に放熱される様に構成されている。
【0021】
図2に示す構造の場合も図1の構造の場合と同様に、EMCコア支持部材7は、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ。
【0022】
また、図2の第2の実施形態の変形例として、図5に示すように、三端子レギュレータRG1の端子をリード線L1等を介してプリント基板12の所定箇所に電気的に接続することも可能である。この場合、三端子レギュレータRG1の端子と電気的に接続される所定箇所のプリント基板12上での場所は、EMCコア支持部材7における三端子レギュレータの固定位置に依存しないので、プリント基板設計の自由度が増す。更に、EMCコア支持部材7を筐体1に固定し且つ電気的に絶縁してもよい。この場合、EMC対策効果が向上することがある。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、EMCコア支持部材が、EMCコアを支持する機能、シールド板としての機能、及び放熱板としての機能を併せ持つ為、これらの機能を実現する為の部品点数及びスペースを削減する事が可能になる。また、EMCコアを取り付ける位置の自由度も大きくなる。したがって、EMCコアの支持構造を必要とする場合であっても、装置の小型化、設計自由度の向上を達成する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての、基端部ユニットの構成を表す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態としての、基端部ユニットの構成を表す図である。
【図3】従来のEMCコア支持部材を用いた基端部ユニットの構成を表す図である。
【図4】電子内視鏡装置用のスコープユニットを表す外観図である。
【図5】図2で示す基端部ユニットに関する変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 プリント基板
3,4,5 コネクタ
3c,4c,5c 信号ケーブル
6 シールド板
7 EMCコア支持部材
8,9 EMCコア
10 基端部ユニット
Claims (5)
- プリント基板を収容する装置における、EMCコアの支持、シールド及び放熱の為の構造であって、
前記プリント基板の一方の面側に第1のシールド板を配置し、
前記プリント基板の前記一方の面と反対の面側に、電磁波シールド機能及び放熱機能を有する板状の部材であって、該板状の部材の一方の面上に前記EMCコアを支持する支持部が設けられたEMCコア支持部材を、前記EMCコアが支持されていない面を前記プリント基板と対向させて配置し、
さらに、前記プリント基板に電気的に接続された少なくとも1つの発熱部品が前記EMCコア支持部材の前記EMCコアが支持されていない面に当接する様に、前記プリント基板と前記EMCコア支持部材とが互いに固定されること、を特徴とする構造。 - 前記プリント基板を収容する筐体をさらに含み、
前記EMCコア支持部材の端部には前記筐体との接続部が設けられ、
前記EMCコア支持部材は、前記接続部において前記筐体に固定されること、を特徴とする請求項1に記載の構造。 - 前記筐体は、少なくとも前記プリント基板の表面及び裏面と向き合う面以外の面がシールド機能を有すること、を特徴とする請求項2に記載の構造。
- 前記筐体は金属製であり、前記EMCコア支持部材は、前記接続部において前記筐体に固定されるとともに電気的に導通されること、を特徴とする請求項2に記載の構造。
- 前記筐体は金属製であり、前記EMCコア支持部材は、前記接続部において前記筐体に固定されるとともに電気的に絶縁されること、を特徴とする請求項2に記載の構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001251378A JP3787291B2 (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | Emcコア支持、シールド、及び放熱の為の構造 |
US10/224,328 US6687127B2 (en) | 2001-08-22 | 2002-08-21 | EMC core supporting structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001251378A JP3787291B2 (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | Emcコア支持、シールド、及び放熱の為の構造 |
Publications (2)
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