JP2025008150A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
電子部品の周辺の配線や部品搭載を邪魔することなく、不要電磁放射を少ない部品数で効率的に抑制できる電子制御装置を提供する。
【解決手段】
電子部品201を搭載した回路基板102と、回路基板102を収容する筐体103、104と、を有する電子制御装置101であって、回路基板102は、GNDパターンを有し、筐体103は、回路基板102側に凸となった導電性の第一の凸部301および第二の凸部302を有し、第一の凸部301は、電子部品201と接続され、第二の凸部302は、第一の凸部301の外周面に接続された第一の接続部と、GNDパターンに直接または接続部材203を介して接続された第二の接続部303とを有し、第二の凸部302は、電子部品201と第二の接続部303との間において、第二の凸部302の凸面が第一の凸部301の凸面と同じかそれ以上に回路基板102に近接する形状である。
【選択図】図1
電子部品の周辺の配線や部品搭載を邪魔することなく、不要電磁放射を少ない部品数で効率的に抑制できる電子制御装置を提供する。
【解決手段】
電子部品201を搭載した回路基板102と、回路基板102を収容する筐体103、104と、を有する電子制御装置101であって、回路基板102は、GNDパターンを有し、筐体103は、回路基板102側に凸となった導電性の第一の凸部301および第二の凸部302を有し、第一の凸部301は、電子部品201と接続され、第二の凸部302は、第一の凸部301の外周面に接続された第一の接続部と、GNDパターンに直接または接続部材203を介して接続された第二の接続部303とを有し、第二の凸部302は、電子部品201と第二の接続部303との間において、第二の凸部302の凸面が第一の凸部301の凸面と同じかそれ以上に回路基板102に近接する形状である。
【選択図】図1
Description
本発明は電子制御装置に関する。
運転支援システムや自動運転用の電子制御装置では、カメラに代表されるセンサモジュールからの大容量情報を高速に処理する必要があるため、高性能なLSIが搭載される傾向にある。
LSIの高性能化に伴い高周波ノイズが増加すること加え、放熱のための経路を介してノイズが伝わりやすくなることで、不要電磁放射の増加が課題の一つとなっている。また、その経路を逆に外来ノイズが伝わってくることで、耐ノイズ性の低下も課題となっている。
特許文献1の図2等には、装置内部から外部にノイズが伝わる際の経路になりやすい外部接続コネクタの付近に筐体と基板のGNDパターンとを結合させる構造を設けることで、金属筐体内にノイズを閉じ込め、不要電磁放射を抑制する構造が示されている。
また、特許文献2の図3等には、LSIを含む電子部品を囲うように金属筐体と基板の導通点を設けることで、電磁シールド効果を高める構造が示されている。
特許文献1の技術は、LSIから放熱経路を介して筐体に伝わったノイズが筐体開口部となっているコネクタ周辺に到達するのを防ぐための構造を、コネクタ周辺部を囲むように設けることで、コネクタ周辺の筐体開口部からノイズが外に出ていくのを抑制している。
しかしながら、特許文献1の技術では、コネクタを囲うように基板のGNDパターンと筐体とを結合させる必要があるため、装置に接続されるセンサ類や他装置の増加に伴ってコネクタ数が増加すると、全てのコネクタを囲うように多数のEMIガスケットなどの部材・材料が必要になり、コストが増加するという問題がある。
少ない部材で電磁シールドを実現するには、LSIからノイズが筐体内部に広がる前にノイズ源近傍にてシールド構造を構成するのが望ましく、特許文献2の技術がその一例となる。
しかしながら、LSI近傍には多数の信号配線や部品が配置される必要があるが、特許文献2の技術のようにLSI近傍に筐体との導通点をとることは、配線や部品配置を阻害することになるため、基板設計の制約となり、基板サイズや基板層数の増加につながり、コストが増加するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、電子部品の周辺の配線や部品搭載を邪魔することなく、不要電磁放射を少ない部品数で効率的に抑制できる電子制御装置を提供することである。
上記した課題を解決するために、本発明の電子制御装置は、電子部品を搭載した回路基板と、前記回路基板を収容する筐体と、を有する電子制御装置であって、前記回路基板は、GNDパターンを有し、前記筐体は、前記回路基板側に凸となった導電性の第一の凸部および第二の凸部を有し、前記第一の凸部は、前記電子部品と接続され、前記第二の凸部は、前記第一の凸部の外周面に接続された第一の接続部と、前記GNDパターンに直接または接続部材を介して接続された第二の接続部とを有し、前記第二の凸部は、前記電子部品と前記第二の接続部との間において、前記第二の凸部の凸面が前記第一の凸部の凸面と同じかそれ以上に前記回路基板に近接する形状であることを特徴とする。
本発明の電子制御装置によれば、電子部品の周辺の配線や部品搭載を邪魔することなく、不要電磁放射を少ない部品数で効率的に抑制できる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。各図、各実施例において、同一または類似の構成要素については同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
図1は、実施例1の電子制御装置の断面図である。図2は、実施例1の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図3は、実施例1の電子制御装置の筐体ベースの斜視図である。図4は、実施例1の電子制御装置の斜視図である。図1および図2では、本実施例における要部以外は単純化して示している。図1の断面図は、図2のA-A’部分に対応する。図2は、筐体ベース103の内側の平面図であり、図1では下から、図3では上から見た場合に対応する。
図1に示すように、本実施例の電子制御装置101は、電子部品201を搭載した回路基板102と、回路基板102を収容する筐体とを有する。
筐体は、筐体ベース103と筐体カバー104とで構成されており、金属製で導電性を有する。回路基板102は、筐体ベース103と筐体カバー104とによって上下から覆われている。
回路基板102には、発熱源かつノイズ源でもある電子部品201が搭載されている。電子部品は、例えばLSIやICなどである。なお、回路基板102には、図1に示した電子部品201以外にも電子部品201が搭載されているが、図示を省略している。
回路基板102は、図示しない配線パターンを有している。この配線パターンには、信号配線の引き回しのパターンや、基準電位となるGNDパターン(グランドパターン)も含まれている。なお、GNDパターンは、コンデンサ等を介してDC的に分離されているパターンを含んでいてもよい。
回路基板102の端部には、外部接続コネクタ204が搭載されている。外部接続コネクタ204は、複数かつ異なる形状のものが搭載されていてもよい。外部接続コネクタ204の一部は、図3に示すような筐体ベース103に設けられたコネクタ用筐体開口部306を介して筐体の外部に露出している。
回路基板102は、ネジ105によって筐体ベース103に固定される。また、筐体カバー104もネジ105により筐体ベース103に固定される。そのために、筐体ベース103は、図3に示すように、回路基板102を固定するためのネジ105が挿入される基板固定ネジ穴305が形成された基板固定ネジ用ボス310と、筐体カバー104を固定するためのネジ105が挿入される筐体カバー固定ネジ穴が形成されたカバー固定ネジ用ボス311とを有する。
図1に示すように、本実施例の筐体ベース103は、回路基板102側に凸となった導電性の第一の凸部(放熱用凸部301)および第二の凸部(ノイズガイド凸部302)を有する。本実施例では、放熱用凸部301およびノイズガイド凸部302が、筐体ベース103に一体的に形成されている例を示しているが、これに限られない。
第一の凸部である放熱用凸部301は、電子部品201と接続されている。これにより、電子部品201から放熱用凸部301を介して筐体ベース103に放熱することができる。なお、放熱用凸部301と電子部品201との間には、放熱グリス202が挿入されていることが望ましい。
第二の凸部であるノイズガイド凸部302は、図1、図2、図3に示すように、放熱用凸部301の外周面に接続された第一の接続部と、回路基板102のGNDパターンに直接または接続部材を介して接続された第二の接続部(GNDパターン接続部303)とを有する。図1では、接続部材としてEMIガスケット203を用いた例を示している。EMIガスケット203は、弾力のある導電性部材である。なお、接続部材として、EMIガスケット203の代わりにネジなどの導電性の金属部材を用いても良い。また、筐体ベース103と回路基板102のGNDパターンとが導通されることによる意図しないDC電流経路の発生を避けるため、EMIガスケット203の接続先のGNDパターンは、回路基板102上の回路が接続されるGNDパターンとコンデンサを介してDC的には分離されたパターンであってもよい。
図1、図2、図3に示すように、ノイズガイド凸部302は、放熱用凸部301の隅から外側に伸びており、その先のGNDパターン接続部303において回路基板102のGNDパターンと接続されている。放熱用凸部301の隅から外側に伸びていることで、ノイズガイド凸部302は、放熱用凸部301が接続された電子部品201の角部分を起点に電子部品201から離れる方向へ延伸する部分を有する。
そして、ノイズガイド凸部302は、電子部品201とGNDパターン接続部303との間において、ノイズガイド凸部302の凸面が放熱用凸部301の凸面と同じかそれ以上に回路基板102に近接する形状となっている。
一般に、電子部品201から放熱グリス202を介して筐体ベース103に伝わったノイズ電流は、キルヒホッフの電流則により、どこかを通って回路基板102上の電子部品201に戻ってくるが、戻るまでに広い範囲にノイズ電流が広がるほど空間への電磁放射につながることになる。本実施例では、ノイズガイド凸部302が回路基板102に近接するように形成されており、その先のGNDパターン接続部303において回路基板102のGNDパターンと接続されているため、電流ループ400を小さくすることができる。その結果、電子部品201からみた電流ループ400のインピーダンスが小さくなっており、ノイズ電流はこの経路に集中し、広範囲に広がることを抑制できる。これにより、不要電磁放射を抑制することができる。同時に、相反定理により、外来ノイズが電子部品201に及ぼす影響も低減することができる。
また、GNDパターンと接続するためのEMIガスケット203を電子部品201から離れた位置に配置することが可能となるため、電子部品201に接続される信号配線の引き回しや、電子部品201の周辺の部品の配置を阻害することがないため、回路基板102の基板層数やサイズ増加を避けることができ、コスト低減の効果も得られる。また、ノイズ源近傍にてシールド構造を構成できるので、少ないEMIガスケット203の数で効率的に不要電磁放射を抑制できる。さらに、電子部品201に接続される信号配線や周辺の部品は電子部品201の辺の部分に多く配置されるため、ノイズガイド凸部302を電子部品201の隅の部分から斜めに引き出すことで、信号配線や周辺の部品の配置に対する影響をより回避することができる。
なお、本実施例では一つの電子部品201に対して4つのノイズガイド凸部302とEMIガスケット203を配置しているが、必要に応じて個数は増減させて良い。
また、本実施例では電子部品201が筐体ベース103側に搭載されている例を用いて説明したが、これに限られず、電子部品201が筐体カバー104側に搭載されている場合には、筐体カバー104が放熱用凸部301およびノイズガイド凸部302を有する構成としてもよい。
実施例2以降は、実施例1の変形例であり、実施例1との相違点を中心に説明する。それ以外は実施例1と同じであるため、重複する説明を省略する。
図5は、実施例2の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図5は、図2に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、平面視したときに延伸方向が変化する屈曲部を有する実施例と、ノイズガイド凸部302が電子部品201の角部分ではなく電子部品201の辺から引き出された実施例である。
本実施例では、ノイズガイド凸部302は電子部品201の四隅から斜めに引き出されず、辺の中央から辺に対して直角に引き出されたり、辺の端から辺に対して直角に引き出されたり、斜めに引き出されるが曲げて辺に対して直角方向に屈曲したりなどの形状をとる。
回路基板102の端部やネジ105との位置関係や回路基板102上の配線パターンとの位置関係などから、実施例1のように電子部品201の四隅から斜めに引き出すことが困難な場合は、本実施例のような形態をとることでも不要放射低減効果を得ることができる。
図6は、実施例3の電子制御装置の断面図である。図6は、図1に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、回路基板102上に搭載された部品(例えば表面実装部品205)と位置が重なる部位に切り欠き307を有する実施例である。
本実施例では、ノイズガイド凸部302の直下に表面実装部品205が配置される場合などにおいて、干渉を避けるためにノイズガイド凸部302に切り欠き307を設けることで、回路基板102上の部品配置の阻害を回避することができる。なお、切り欠き307の部分においても、放熱用凸部301の凸面と同じかそれ以上に回路基板102に近接する形状とすることで、図1と同様に電流ループ400を小さくすることができる。
図7は、実施例4の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図7は、図2に対応する図である。
本実施例は、放熱用凸部301を複数有し、一方の放熱用凸部301に接続されたノイズガイド凸部302と、他方の放熱用凸部301に接続されたノイズガイド凸部302とが、共通のGNDパターン接続部303を有する実施例である。
本実施例によれば、GNDパターン接続部303を共通化できるので、少ないEMIガスケット203で不要放射を低減することができる。
図8は、実施例5の電子制御装置の断面図である。図8は、図1に対応する図である。
本実施例は、回路基板102が、電子部品201を両面に搭載し、筐体が、回路基板102の一方の主面に対向し、放熱用凸部301およびノイズガイド凸部302を有する筐体ベース103(第一の筐体)と、回路基板102の他方の主面に対向し、放熱用凸部301およびノイズガイド凸部302を有する筐体カバー104(第二の筐体)とを有する実施例である。
本実施例によれば、回路基板102の両面にノイズ源である電子部品201が配置された場合にも対応が可能となる。なお、図8では、板状部材をプレス加工して筐体カバー104を製造しているため、放熱用凸部301およびノイズガイド凸部302が、中空の構造となっている例を示している。したがって、放熱用凸部301は、ノイズガイド凸部302に比べると凹部のように見えるが、筐体カバー104の他の部分からみれば凸部となっている。
図9は、実施例6の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図9は、図2に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、放熱用凸部301との接続部(第一の接続部)側からGNDパターン接続部303(第二の接続部)側に向かうにしたがって幅が狭くなる実施例である。
本実施例では、ノイズガイド凸部302が放熱用凸部301に近い位置では幅が広くなっており、GNDパターン接続部303に近づくにしたがって狭くなる先細りの形状となっている。この際、図9の下側のノイズガイド凸部302のように、放熱用凸部301に近い位置では、ノイズガイド凸部302同士が繋がった形状であってもよい。
本実施例によれば、ノイズガイド凸部302をノイズ源である電子部品201側で広くし、それをGNDパターン接続部303側に導くように狭くすることで、より効率的にシールド効果を高めることが可能となる。これにより、不要電磁放射の抑制やEMIガスケット203の削減効果が得られる。
図10は、実施例7の電子制御装置のノイズガイド構造の斜視図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、回路基板102から遠い側よりも、回路基板102と近接する側の方が細い実施例である。
本実施例によれば、ノイズガイド凸部302の断面の形状が、先端が細くなった形状となっているので、回路基板102の部品との干渉が起こりにくいという効果が得られる。
図11は、実施例8の電子制御装置の断面図である。図11は、図1に対応する図である。
本実施例は、GNDパターン接続部303(第二の接続部)が、ノイズガイド凸部302の表面に形成された突起308であり、この突起308が、回路基板102のGNDパターンに直接または誘電体206で構成された接続部材を介して接続されている実施例である。
本実施例では、誘電体206として、例えば回路基板102上のレジスト材や固定用の接着剤などを用いることができる。誘電体206を介する場合は、誘電体206を介した容量性の結合により、高周波では導通をとったのと同等の効果が得られる。
本実施例によれば、導電性の接続部材であるEMIガスケット203やネジなどを減らすことができ、コスト低減の効果が見込める。
図12は、実施例9の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図12は、図2に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、放熱用凸部301から離れた位置から放熱用凸部301の方向を見たときに放熱用凸部301の少なくとも一つ以上の辺を遮る位置に配置された壁状部分を有する実施例である。
本実施例では、ノイズガイド凸部302が放熱用凸部301のうち少なくとも一部の方向を遮るように壁状に配置され、その先あるいは途中でGNDパターン接続部303に接続されている。ノイズガイド凸部302は、分岐部や屈曲部を有していてもよい。
本実施例によれば、ノイズガイド凸部302でシールドするエリアを広げることができ、効果的に不要電磁放射を抑制することができ、また少ない個数のEMIガスケット203での対策が可能となることで、低コスト化のメリットがある。
図13は、実施例10の電子制御装置の筐体ベースの平面図である。図14は、実施例10の電子制御装置の断面図である。図13は、図2に対応する図であり、図14は、図1に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、回路基板102を固定するネジ105、または、筐体ベース103と回路基板102とを接続する構造(コネクタ周辺のガスケット接続部309およびEMIガスケット203)に接続されている
本実施例では、ノイズガイド凸部302が、基板固定ネジ用ボス310と接続されることで、回路基板102を固定するネジ105に接続されている。これによりネジ105をEMIガスケット203の代わりに用いることができる。
本実施例では、ノイズガイド凸部302が、基板固定ネジ用ボス310と接続されることで、回路基板102を固定するネジ105に接続されている。これによりネジ105をEMIガスケット203の代わりに用いることができる。
また、本実施例では、筐体ベース103が、外部接続コネクタ204の周辺部を囲む凸部であるコネクタ周辺のガスケット接続部309を有し、コネクタ周辺のガスケット接続部309が、直接またはEMIガスケット203やネジなどの接続部材を介して回路基板102のGNDパターンに接続されている。これにより、外部接続コネクタ204からのノイズのシールドをすることができる。さらに、ノイズガイド凸部302が、コネクタ周辺のガスケット接続部309に接続されている。これにより、コネクタ周辺のガスケット接続部309の接続に用いられるEMIガスケット203と、GNDパターン接続部303の接続に用いられるEMIガスケット203とを共用化することができるので、装置全体でみてより少ない個数のEMIガスケット203で対応することが可能となる。
図15は、実施例11の電子制御装置の断面図である。図15は、図1に対応する図である。
本実施例は、ノイズガイド凸部302が、筐体ベース103とは別部材(ノイズガイド凸部用部材312)によって構成されている実施例である。
本実施例では、筐体ベース103と一体的に形成されたノイズガイド凸部302の代わりに、板状部材を折り曲げて形成したノイズガイド凸部用部材312によってノイズガイド部が形成されて。一体部材で形成しないことにより、回路基板102の設計の変更などに応じて凸部の位置を容易に変更可能となるメリットがある。
なお、本実施例では、ノイズガイド凸部用部材312を、板状部材を折り曲げた部材で形成しているが、板状以外の部材で形成しても良い。
図16は、実施例12の電子制御装置の断面図である。図16は、図1に対応する図である。
本実施例は、回路基板102を複数有し、少なくとも1つの回路基板102が、ノイズガイド凸部302に接続されている実施例である。
本実施例では、電子制御装置101が複数の回路基板102を有し、そのそれぞれに電子部品201が搭載されている。回路基板102同士は、基板間接続コネクタ207により接続されている。筐体ベース103は、水冷によって冷却するための水路313を有しており、放熱用凸部301と放熱グリス202により電子部品201の熱を放熱する。筐体ベース103は、各放熱用凸部301に接続されたノイズガイド凸部302を有し、ノイズガイド凸部302のGNDパターン接続部303においてEMIガスケット203を介して回路基板102のGNDパターンと接続されている。
本実施例によれば、電子制御装置101の高性能化のため、複数の回路基板102を有する構成にする場合に対応することが可能となる。なお、冷却方式は、水冷でなく、強制空冷・自然空冷でも構わない。また、回路基板102の枚数がさらに増えても構わない。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例に記載された構成に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。また、各実施例で説明した構成の一部または全部を組み合わせて適用してもよい。例えば、実施例1に、実施例2と実施例3を組み合わせて適用するなど、実施例同士を組み合わせて適用してもよい。
101:電子制御装置
102:回路基板
103:筐体ベース
104:筐体カバー
105:ネジ
201:電子部品
202:放熱グリス
203:EMIガスケット(接続部材)
204:外部接続コネクタ
205:表面実装部品
206:誘電体(接続部材)
207:基板間接続コネクタ
301:放熱用凸部(第一の凸部)
302:ノイズガイド凸部(第二の凸部)
303:GNDパターン接続部(第二の接続部)
304:筐体カバー固定ネジ穴
305:基板固定ネジ穴
306:コネクタ用筐体開口部
307:切り欠き
308:突起(第二の接続部)
309:コネクタ周辺のガスケット接続部
310:基板固定ネジ用ボス
311:カバー固定ネジ用ボス
312:ノイズガイド凸部用部材(第二の凸部)
313:水路
400:電流ループ
102:回路基板
103:筐体ベース
104:筐体カバー
105:ネジ
201:電子部品
202:放熱グリス
203:EMIガスケット(接続部材)
204:外部接続コネクタ
205:表面実装部品
206:誘電体(接続部材)
207:基板間接続コネクタ
301:放熱用凸部(第一の凸部)
302:ノイズガイド凸部(第二の凸部)
303:GNDパターン接続部(第二の接続部)
304:筐体カバー固定ネジ穴
305:基板固定ネジ穴
306:コネクタ用筐体開口部
307:切り欠き
308:突起(第二の接続部)
309:コネクタ周辺のガスケット接続部
310:基板固定ネジ用ボス
311:カバー固定ネジ用ボス
312:ノイズガイド凸部用部材(第二の凸部)
313:水路
400:電流ループ
Claims (14)
- 電子部品を搭載した回路基板と、前記回路基板を収容する筐体と、を有する電子制御装置であって、
前記回路基板は、GNDパターンを有し、
前記筐体は、前記回路基板側に凸となった導電性の第一の凸部および第二の凸部を有し、
前記第一の凸部は、前記電子部品と接続され、
前記第二の凸部は、前記第一の凸部の外周面に接続された第一の接続部と、前記GNDパターンに直接または接続部材を介して接続された第二の接続部とを有し、
前記第二の凸部は、前記電子部品と前記第二の接続部との間において、前記第二の凸部の凸面が前記第一の凸部の凸面と同じかそれ以上に前記回路基板に近接する形状であることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記接続部材は、EMIガスケットまたはネジであることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記第一の凸部が接続された前記電子部品の角部分を起点に前記電子部品から離れる方向へ延伸する部分を有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、平面視したときに延伸方向が変化する屈曲部を有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記回路基板上に搭載された部品と位置が重なる部位に切り欠きを有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第一の凸部を複数有し、
一方の前記第一の凸部に接続された前記第二の凸部と、他方の前記第一の凸部に接続された前記第二の凸部とが、共通の前記第二の接続部を有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記回路基板は、前記電子部品を両面に搭載し、
前記筐体は、前記回路基板の一方の主面に対向し、前記第一の凸部および前記第二の凸部を有する第一の筐体と、前記回路基板の他方の主面に対向し、前記第一の凸部および前記第二の凸部を有する第二の筐体とを有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記第一の接続部側から前記第二の接続部側に向かうにしたがって幅が狭くなることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記回路基板から遠い側よりも、前記回路基板と近接する側の方が細いことを特徴とすることを電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の接続部は、前記第二の凸部の表面に形成された突起であり、
前記第二の接続部は、前記GNDパターンに直接または誘電体で構成された前記接続部材を介して接続されていることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記第一の凸部から離れた位置から前記第一の凸部の方向を見たときに前記第一の凸部の少なくとも一つ以上の辺を遮る位置に配置された壁状部分を有することを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部は、前記回路基板を固定するネジ、または、前記筐体と前記回路基板とを接続する構造に接続されていることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記第二の凸部が、前記筐体とは別部材によって構成されていることを特徴とする電子制御装置。 - 請求項1において、
前記回路基板を複数有し、
少なくとも1つの前記回路基板が、前記第二の凸部に接続されていることを特徴とする電子制御装置。
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JP2023110074A JP2025008150A (ja) | 2023-07-04 | 2023-07-04 | 電子制御装置 |
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