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JP3781718B2 - 射出成形機のデータ表示方法 - Google Patents

射出成形機のデータ表示方法 Download PDF

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JP3781718B2
JP3781718B2 JP2002324038A JP2002324038A JP3781718B2 JP 3781718 B2 JP3781718 B2 JP 3781718B2 JP 2002324038 A JP2002324038 A JP 2002324038A JP 2002324038 A JP2002324038 A JP 2002324038A JP 3781718 B2 JP3781718 B2 JP 3781718B2
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千春 西沢
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイの画面に、メモデータと一緒に画像データを表示する際に用いて好適な射出成形機のデータ表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスプレイの画面に、メモデータと一緒に画像データを表示できるようにした射出成形機は、既に、本出願人が提案した特開2002−86530号公報開示の射出成形機(制御装置)が知られている。
【0003】
この射出成形機では、金型毎の条件メモデータを表示する第一のメモ画面に加えて第二のメモ画面を設け、第二のメモ画面に、条件メモデータ以外の汎用メモデータを入力して表示する表示処理機能を設けるとともに、汎用メモデータを、条件メモデータを含む他のデータに対して独立してデータ処理するデータ処理機能を設けたものであり、汎用メモデータに画像データを含ませることにより、画像データを汎用メモデータと一緒に第二のメモ画面に表示することができる。
【特許文献1】
特開2002−86530号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、射出成形機に備えるディスプレイは、配設するスペースが制約されるため、画面サイズが限定されてしまうとともに、通常、前述したメモデータは、成形条件の設定や段取り等を行う際の参考情報として利用されるため、設定画面や段取り画面の一部に設けたメモ表示部に表示されることも多く、メモデータが表示される実質的(絶対的)な表示面積はかなり小さくなる。しかも、テキスト形式を用いるメモデータに対して、JPEG形式等の異なるデータ形式で作成される画像データを一緒に表示する際には、画像データをメモ表示部の一部に貼付けて表示するため、メモデータ及び画像データのそれぞれが表示される実質的な表示面積はさらに小さくなってしまう。
【0005】
結局、画像データを含むメモデータを表示する従来のデータ表示方法では、ディスプレイに表示される画像データ及びメモデータの双方がかなり小さくなり、オペレータは、成形品等の画像内容を十分に認識できないとともに、メモも見えにくくなるなどの解決すべき課題が存在した。
【0006】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、画面サイズが制約される場合であっても視認性を向上させることにより、画像内容及びメモ内容を容易かつ確実(十分)に認識できるとともに、更なる利便性の向上を図ることができる射出成形機のデータ表示方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係る射出成形機のデータ表示方法は、メモデータDmを表示する際に、当該メモデータDmに関係する画像データDvの有無を判別し、当該画像データDvが有るときは、画像データDvにメモデータDmを重ね合わせて表示するとともに、メモデータDmの背景Bsを、全部が透明となる第一画面V1又は少なくとも一部が非透明となる第二画面V2に選択できるようにしたことを特徴とする。
【0008】
この場合、好適な実施の態様により、画像データDv及びメモデータDmは、ディスプレイ2の画面Vaの一部に設けたメモ表示部Vmに表示することができる。また、メモデータDmには、成形条件に係わるメモデータを適用できる。さらに、第二画面V2は、メモデータDmを表示しない罫線の部分を所定幅のスリット状部Es…により透明にすることができる。なお、メモデータDmを表示する際に、画像データDvが無いときは、第二画面V2と同一色のダミー画面V3にメモデータDmを重ね合わせて表示することが望ましい。
【0009】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
まず、本実施例に係るデータ表示方法を実施できる射出成形機Mの構成について、図2及び図3を参照して説明する。
【0011】
図2中、仮想線で示すMは射出成形機であり、機台Mbと、この機台Mb上に設置された射出装置Mi及び型締装置Mcを備える。射出装置Miは、加熱筒10を備え、この加熱筒10の前端に図に現れない射出ノズルを有するとともに、加熱筒10の後部には材料を供給するホッパ11を備える。一方、型締装置Mcには可動型と固定型からなる金型12を備える。また、機台Mb上には側面パネル13を起設し、この側面パネル13にディスプレイユニット15を配設する。このディスプレイユニット15は、タッチパネル2tを付設したカラー液晶ディスプレイ等のディスプレイ2を備え、このディスプレイユニット15は、機台Mbに内蔵したコントローラ20(図3)に接続する。
【0012】
図3は、コントローラ20のブロック系統図を示す。21はCPUであり、このCPU21には内部バス22を介してチップセット23を接続する。また、チップセット23には、PCIバス等のローカルバスを用いたバスライン24を接続してHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)制御系を構成する。このため、バスライン24には、RAM,ROM等の各種メモリ類を総括する内部メモリ25を接続する。さらに、バスライン24には、表示インタフェース26を介して上述したディスプレイユニット15を接続するとともに、入出力インターフェイス27を介してメモリカード等の記憶メディア28(外部メモリ)に対する読出及び書込を行うドライブユニット29を接続する。
【0013】
一方、チップセット23には、バスライン24と同様のバスライン30を接続してPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)制御系を構成する。このため、バスライン30には、スイッチ等の切換データDiをCPU21に付与し、かつCPU21から得る制御指令データDoを対応するアクチュエータに付与する入出力インターフェイス31を接続するとともに、各種センサの検出信号Siを、アナログ−ディジタル変換してCPU21に付与し、かつCPU21から得る制御指令データをディジタル−アナログ変換して得た制御信号Soを対応するアクチュエータに付与する入出力インターフェイス32を接続する。これにより、所定のフィードバック制御系及びオープンループ制御系が構成される。
【0014】
したがって、前述した内部メモリ25には、PLCプログラムとHMIプログラムを格納するとともに、各種処理プログラムを格納する。なお、PLCプログラムは、射出成形機Mにおける各種工程のシーケンス動作や射出成形機Mの監視等を実現するためのソフトウェアであり、HMIプログラムは、射出成形機Mの動作パラメータの設定及び表示,射出成形機Mの動作監視データの表示等を実現するためのソフトウェアである。これらのソフトウェアは、コントローラ20を搭載する射出成形機Mの固有アーキテクチャとして構築され、特に、本実施例に係るデータ表示方法の処理を実行することができる。
【0015】
次に、本実施例に係るデータ表示方法について、図1〜図10を参照して説明する。
【0016】
最初に、本実施例に係るデータ表示方法に用いる段取り画面について説明する。図1はディスプレイ2に表示される段取り画面Vaを示す。この段取り画面Vaには、上段と下段に、各種画面Va…を切換える画面項目毎に設けた複数の画面切換キーK1,K2,K3…を表示する。この画面切換キーK1…は、使用頻度の高さを考慮してランク分けされ、上段に、型開閉画面切換キーK1,エジェクタ画面切換キーK2,射出・計量画面切換キーK3,温度画面切換キーK4,モニタ画面切換キーK5,主要条件画面切換キーK6,条件切換画面切換キーK7を有する成形機の動作条件の設定に係わる第一のグループGaを横一列に配するとともに、下段に、これ以外となる段取り画面切換キーK8,工程監視画面切換キーK9,生産情報画面切換キーK10,波形画面切換キーK11,統計画面切換キーK12,トレンド画面切換キーK13を有する第二のグループGbを横一列に配する。
【0017】
各画面切換キーK1…は、段取り画面Vaを他の画面に切換えた場合でも同様に表示される。例えば、図2は工程監視画面切換キーK9を選択した場合の工程監視画面Vcの概要を示し、図5は条件切換画面切換キーK7を選択した場合の条件切換画面Vbaを示すが、各画面切換キーK1…は、図1に示した段取り画面Vaと同じ位置に同じ形状で表示される。なお、図1に表示される第二のグループGbは、第一階層が表示された状態であるが、画面右端の階層画面切換キーKcをタッチすることにより、第二階層における履歴画面切換キー,プログラム画面切換キー,信号レコーダ画面切換キー,診断画面切換キー等が、画面切換キーK8〜K13と入れ替わる形で同様に表示される。また、コントローラ20には、画面切換キーK1…の配列をユーザサイドで任意に変更できる配列変更機能及び変更後の配列を記憶する配列記憶機能を備えている。これにより、ユーザ自身が使い勝手を考慮して画面切換キーK1…の配列(順番)を任意に変更することができる。このようなレイアウト表示により、各画面切換キーK1…に表示される名称表示を変更する場合でも、ソフトウェアにより容易に対処でき、変更に伴う工数の削減及びコストダウンを図れるとともに、各画面切換キーK1…に対する視認性及び操作性を高めることができる。
【0018】
そして、上段の画面切換キーK1…と下段の画面切換キーK8…の間には、段取り画面Vaの主要部分を表示する。主要部分に係る段取り画面Vaは、上側にガイダンス表示部51を有するとともに、このガイダンス表示部51の下側に、複数の項目選択ボタンB1…を有する。この項目選択ボタンB1…は段取りの種類に対応して設けられており、項目選択ボタンB1により「型取付」を、同ボタンB2により「自動型厚調整」を、同ボタンB3により「パージ」を、同ボタンB4により「型温調器」を、同ボタンB5により「オート起動設定」をそれぞれ選択できる。
【0019】
また、項目選択ボタンB1…の下側には、メモ表示欄52を有する。メモ表示欄52は、汎用メモ表示部Veと成形条件メモ表示部Vmを有し、汎用メモ表示部Veには、コントローラ20に記憶した汎用メモデータDeを表示するとともに、成形条件メモ表示部Vmには、前述した記憶メディア28から読出してコントローラ20側に読込んだ成形条件データDsと対で保存される成形条件メモデータDm及び画像データDvを後述する本実施例に係るデータ表示方法により表示する。さらに、成形条件メモ表示部Vmの下側には、画像データDvを表示させるか否かの選択を行う画像データ表示選択部53を有する。この場合、チェックボックスにチェックマークを入れることにより画像データDvの表示を行うことができるとともに、チェックマークを外すことにより画像データDvの表示をマスキングできる。
【0020】
ところで、成形条件メモ表示部Vmに表示する成形条件メモデータDm及び画像データDvは、成形条件データ(ファイルデータ)Dsと一緒に、外部メモリとなる前述した記憶メディア28に保存されているため、成形を行うに際しては、予め、記憶メディア28から、目的の成形条件データDsと、この成形条件データDsに対応する成形条件メモデータDm及び画像データDvを読出し、コントローラ20に内蔵する内部メモリ25のデータ格納エリアに読込む処理を行う。以下、この読込処理について、図5〜図7を参照しつつ図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0021】
まず、コントローラ20におけるドライブユニット27に、記憶メディア28をセットする。この記憶メディア28には、多数の成形条件データDs…がファイル名を付して保存されている。成形条件データDs…は、通常、テキスト形式により作成されるため、各成形条件データDs…には、テキスト形式により作成された対応する成形条件メモデータDm…が含まれる。また、各成形条件データDs…に対応する画像データDv…が存在する場合には、対応する成形条件データDs…と同一のファイル名を使用し、拡張子部分に「.JPEG」又は「.BMP」を使用することにより、対応する成形条件データDs…と同一フォルダに保存する。なお、「.JPEG」はJPEG形式の画像データDvに使用し、「.BMP」はBMP形式の画像データDvに使用する。
【0022】
一方、コントローラ20のディスプレイ2に表示される条件切換画面切換キーK7をタッチして(ステップS1)、ディスプレイ2に、図5に示す条件切換画面Vbaを表示させる(ステップS2)。この条件切換画面Vbaは、上半部に、コントローラ20の内部メモリ25に保存されている全成形条件データDs…のファイル名の一覧を表示する内部メディア表示欄55を有するとともに、下半部に、記憶メディア28に保存されている全成形条件データDs…のファイル名の一覧を表示する外部メディア表示欄56を有する。また、内部メディア表示欄55の右側には、この内部メディア表示欄55に用いる読込ボタン57a,保存ボタン57b及び削除ボタン57cを有するとともに、外部メディア表示欄56の右側には、この外部メディア表示欄56に用いる読込ボタン58a,保存ボタン58b及び削除ボタン58cを有する。これにより、保存ボタン57b及び58bをタッチすれば、成形条件データDs及び関係する画像データDv(フォルダ)の保存処理を行うことができるとともに、削除ボタン57c及び58cをタッチすれば、成形条件データDs及び関係する画像データDv(フォルダ)の削除処理を行うことができる(ステップS3,S4,S5)。
【0023】
そして、成形条件データDsを読込む際には、外部メディア表示欄56の読込ボタン58aをタッチする(ステップS3,S6)。これにより、ディスプレイ2には、図6に示す読込初期画面Vbbが表示される(ステップS7)。この初期画面Vbbには、現在の成形条件を表示する現成形条件表示部61,記憶メディア28に保存されている全成形条件データDs…のファイル名の一覧を表示するメディア表示欄62,プレビュー表示を行うプレビュー画面63,選択されたファイル名を表示するファイル名表示部64,プレビュー選択キー65,読込キー66,EXITキー67等を有している。
【0024】
次いで、読込初期画面Vbbのメディア表示欄62から、読込む成形条件データDsを選択する(ステップS8)。この場合、ファイル名をタッチすることにより選択することができる。実施例では、図7に示すように、ファイル名のタッチにより、対応するチェックボックスにチェックマークが入る例を挙げたが、選択したファイル名の表示を白黒反転させてもよい。これにより、ファイル名表示部64にはファイル名が表示される。
【0025】
また、この選択した成形条件データDsを、直接読込むか或いはプレビュー表示した後に読込むかのいずれかを選択できる(ステップS9)。直接読込む場合には、読込キー66をタッチすることにより、内部メモリ25のデータ格納エリアに対する読込処理が直ちに行われる(ステップS13)。この結果、既に読込まれている成形条件データ、即ち、現成形条件表示部61に表示されている成形条件データに対する書換が行われる。
【0026】
他方、プレビュー表示を行う場合には、プレビュー選択キー65をタッチする(ステップS10)。これにより、選択したファイル名に係る成形条件データDs及び関係する画像データDvを含むフォルダが、内部メモリ25内の一時記憶エリアに書込まれるとともに、プレビュー表示が行われる(ステップS11)。図7がプレビュー選択キー65をタッチした後の読込表示画面Vbcを示している。プレビュー表示の目的は、成形条件データDsの内容を確認できれば足りるため、プレビュー画面63には、成形条件データDsを構成する個々のデータの中から成形条件データDsの内容を確認するためのデータのみを表示、即ち、成形条件データDsにおける一部のデータのみを表示する。なお、プレビュー表示するデータは、必要に応じて加工することができる。また、プレビュー表示には、成形条件データDsに付加された成形条件メモデータDmも一緒に表示される。さらに、成形条件データDsのフォルダ内には、この成形条件データDsに関係する図面や写真等の画像データDvも一緒に保存されているため、図7に示すように、別途のウィンドウ表示画面68により画像データDvを表示させる。
【0027】
そして、オペレータは、プレビュー表示された内容を確認し、目的の成形条件データDsであると確認できれば、読込キー66をタッチする(ステップS12,S13)。これにより、内部メモリ25の一時記憶エリアからデータ格納エリアへの読込処理(書替処理)が行われる。これに対して、プレビュー表示された内容を確認し、目的の成形条件データDsでない合には、再度、上述したステップS8に戻り、読込初期画面Vbbのメディア表示欄62から他の成形条件データを選択する。これにより、再選択した成形条件データDsに対して上述した手順に従って同様の確認を行うことができる(ステップS12,S8〜)。以上により、記憶メディア28からコントロール20側への成形条件メモデータDmを含む成形条件データDs及び関係する画像データDvの読込処理が終了する。
【0028】
次に、段取り画面Vaを用いた本実施例に係るデータ表示方法について、図1,図8及び図10を参照しつつ図9に示すフローチャートに従って説明する。なお、図9に示すフローチャートにおいて、ステップS21とS22は、前述した読込処理を示している。
【0029】
まず、段取り画面切換キーK8をタッチすることにより、図1に示す段取り画面Vaが表示される。段取り画面Vaには、前述した成形条件メモ表示部Vmを有するため、この成形条件メモ表示部Vmに、本実施例に係るデータ表示方法によって画像データDvと成形条件メモデータDmの表示処理が行われる。
【0030】
ところで、本実施例に係るデータ表示方法では、予め成形条件メモデータ(テキストデータ)Dmを表示するための背景Bsを二種類設定する。即ち、全部が透明となる第一画面(第一レイヤ)V1と、少なくとも一部が非透明となる第二画面(第二レイヤ)V2を設定する。図8は、イメージ化した第一画面V1と第二画面V2を示している。背景Bsに第一画面V1を設定した場合には、全面が透明になり、他方、背景Bsに第二画面V2を設定した場合には、全面が白色で非透明になるとともに、成形条件メモデータDmが表示されない罫線の部分が所定幅のスリット状部Es…により透明になる。また、第二画面V2と同一色に選定した全面が白色で非透明となるダミー画面(第三レイヤ)V3を設定する。
【0031】
そして、表示処理に際しては、最初に、内部メモリ25のデータ格納エリアに格納された成形条件データDsに係わるフォルダから、画像データDvの有無を判別する(ステップS23)。この際、画像データDvが無ければ、第二画面V2を使用し、成形条件メモデータDmの背景を白に設定するとともに、ダミー画面V3を使用し、このダミー画面V3に対して第二画面V2を背景Bsにした成形条件メモデータDmを重ね合わせて表示する(ステップS24,S25,S26)。この状態を図8に矢印F1で示す。これにより、第二画面V2のスリット状部Es…には、この第二画面V2と同一色となるダミー画面V3が表示される。よって、全面が白色となる背景に、成形条件メモデータDmがいわば普通の状態で表示されるため、画像データDvが無いときの表示品質をより高めることができる。
【0032】
一方、画像データDvの有無を判別した際に(ステップS23)、画像データDvが存在するときは、次の表示処理を行う。まず、画像データ表示選択部53におけるチェックボックスにチェックマークを入れ、画像データDvを表示する選択を行った場合には(ステップS27)、成形条件メモデータDmと画像データDvの双方を表示する。この場合、第一画面V1を使用して成形条件メモデータDmの背景を透明に設定するとともに、表示する際には、画像データDvに対して、第一画面V1を背景Bsにした成形条件メモデータDmを重ね合わせて表示する(ステップS28,S29,S26)。この状態を図8に矢印F2で示す。したがって、画像データDvと成形条件メモデータDmは、図1に示すように、重なった状態に表示され、双方とも成形条件メモ表示部Vmに対しては、最大の大きさで表示されることになる。
【0033】
ところで、画像データDvと成形条件メモデータDmが重なって表示された場合、重なった部分は見えにくくなる。通常、成形条件メモデータDmを表示する色は、赤色等の比較的目立つ色を使用することにより、重なった場合であっても見易いように考慮するが、成形条件メモデータDmと画像データDvの色が略同一となった場合、成形条件メモデータDmが読みにくくなることは避けられない。そこで、この場合には、画像データ表示選択部53におけるチェックボックスからチェックマークを外し、画像データDvを表示しない選択を行う(ステップS27)。この結果、成形条件メモデータDmと画像データDvは共に表示されるも、成形条件メモデータDmの背景は第二画面V2に変更される(ステップS30,S29,S26)。この状態を図8に矢印F3で示す。したがって、この場合、メモデータDmはそのまま表示されるも、図10に示すように、画像データDvは、第二画面V2により、そのほとんどがマスキングされることになり、第二画面V2におけるスリット状部Es…に位置する部分Dvp…のみが表示される。
【0034】
よって、成形条件メモデータDmの表示部位の背景は白になるため、成形条件メモデータDmが読みにくくなる不具合は回避される。しかも、所定幅のスリット状部Es…は、成形条件メモデータDmが表示されない罫線の部分にのみ設けられるため、成形条件メモデータDmには全く影響を与えない。他方、画像データDvの一部は、成形条件メモデータDmが存在しない罫線の部分におけるスリット状部Es…を通して表示されるため、画像データDvの存在を知ることができる。例えば、オペレータが途中で交替しても、後退後のオペレータが画像データDvの存在を知ることができるため、画像データ表示選択部53におけるチェックボックスにチェックマークを入れ、画像データDvを再表示させることができる。
【0035】
本実施例に係るデータ表示方法によれば、成形条件メモデータDmを表示する際に、この成形条件メモデータDmに関係する画像データDvの有無を判別し、画像データDvが有るときは、画像データDvに成形条件メモデータDmを重ね合わせて表示するとともに、成形条件メモデータDmの背景Bsを、全部が透明となる第一画面V1又は透明なスリット状部Es…を有する白色(非透明)の第二画面V2に選択可能にしたため、サイズが制約された成形条件メモ表示部Vmに対しても、画像データDvと成形条件メモデータDmの双方を最大の大きさで表示することができる。よって、視認性が向上し、オペレータは画像内容及びメモ内容を容易かつ確実(十分)に認識できる。特に、成形条件メモデータDmと画像データDvが重なり、成形条件メモデータDmが見にくいときには、第二画面V2を選択することにより、成形条件メモデータDmを見やすくすることができる。しかも、成形条件メモデータDmと画像データDvが重なることから、成形条件メモデータDmに、画像データDvの特定個所を直接説明することができる簡単な画像説明(コメント)を含ませることができるなど、更なる利便性向上を図ることができる。
【0036】
そして、このような成形条件メモデータDmには、図1に示すような「色替えをしっかり行う」,「型温調:80℃」等の成形条件データDsに関係する注意点や各種情報を含めることができるとともに、画像データDvには、成形品の外観写真や図面等に係わる画像、更には生産計画書,指示書等の各種書類に係わる画像を含ませることができる。したがって、工場内における紙類を不要又は削減することができる。
【0037】
他方、汎用メモ表示部Veには、コントローラ20に記憶した汎用メモデータDeを表示する。汎用メモデータDeには、「工具類整理整頓」,「グリス残量注意」等の射出成形機Mの使用に対する汎用的なメッセージや次回メンテナンス実施日等の汎用的なデータ等を含めることができる。
【0038】
なお、段取り画面Vaでは、オペレータは表示されるガイダンスに従って容易に段取りを行うことができる。特に、各メモデータDm,Dv及びDeは、段取り画面Va上に一緒に表示されるため、オペレータは、周辺機器の情報や微妙な調整に係わる留意点等に関するコメントを、重要な参考情報として利用できる。そして、段取り時には、段取り画面Vaにおける段取りの種類に対応して設けた複数の項目選択ボタンB1,B2,B3,B4…の選択を行えば、選択された所定の段取りに係わる個々の作業のガイダンスメッセージが、作業手順に沿って順次ガイダンス表示部等に表示されるため、オペレータは、ガイダンスに従って、容易かつ確実に段取り作業を行うことができる。
【0039】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,配置,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、第二画面V2は、メモデータDmを表示しない罫線の部分を所定幅のスリット状部Es…により透明にした場合を例示したが、全体を非透明にする場合を排除するものではない。また、背景Bsの色として白を例示したが任意の色を用いることができる。一方、画像データDv及びメモデータDmは、段取り画面Vaの成形条件メモ表示部Vmに表示した場合を示したが、必要により任意の画面上の全部又は一部に表示することができる。さらに、メモデータDmとして、成形条件に係わるメモデータを挙げるとともに、画像データDvとして成形品に係わる画像及び書類に係わる画像を挙げたが、これらに限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】
このように、本発明に係るデータ表示方法は、メモデータを表示する際に、当該メモデータに関係する画像データの有無を判別し、当該画像データが有るときは、画像データにメモデータを重ね合わせて表示するとともに、メモデータの背景を、全部が透明となる第一画面又は少なくとも一部が非透明となる第二画面に選択可能にしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0041】
(1) 画面サイズが制約される場合であっても画像データとメモデータの双方を最大の大きさで表示することができる。したがって、視認性が向上し、オペレータは、画像内容及びメモ内容を容易かつ確実(十分)に認識できる。特に、メモデータと画像データが重なり、メモデータが見にくいときには、第二画面の選択によってメモデータを見易くすることができる。
【0042】
(2) メモデータと画像データが重なるため、メモデータに、画像データの特定個所を直接説明することができる簡単な画像説明(コメント)を含ませることができるなど、更なる利便性向上を図ることができる。
【0043】
(3) 好適な実施の態様により、画像データに、少なくとも成形品に係わる画像又は書類に係わる画像の一方又は双方を含ませれば、工場内における紙類を不要又は削減することができる。
【0044】
(4) 好適な実施の態様により、メモデータを表示しない罫線の部分を所定幅のスリット状部により透明にした第二画面を用いれば、メモデータに全く影響を与えることなく画像データの一部を表示させることができる。
【0045】
(5) 好適な実施の態様により、メモデータを表示する際に、画像データが無いときは、第二画面と同一色のダミー画面にメモデータを重ね合わせて表示すれば、画像データが無いときの表示品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るデータ表示方法により表示した段取り画面図、
【図2】同データ表示方法を実施できる射出成形機の概要図、
【図3】同射出成形機に備えるコントローラの機能ブロック図、
【図4】同コントローラにデータを読込む際の処理手順を示すフローチャート、
【図5】同コントローラにデータを読込む際に用いる条件切換画面図、
【図6】同コントローラにデータを読込む際に用いる読込初期画面図、
【図7】同コントローラにデータを読込む際に用いる読込表示画面図、
【図8】同データ表示方法に用いる第一画面,第二画面,画像データ及びダミー画面の関係をイメージで示した作用説明図、
【図9】同データ表示方法の処理手順を示すフローチャート、
【図10】同データ表示方法に用いる段取り画面の一部を示す作用説明図、
【符号の説明】
2 ディスプレイ
Dm メモデータ
Dv 画像データ
Bs 背景
V1 第一画面
V2 第二画面
Va 画面(段取り画面)
Vm メモ表示部(成形条件メモ表示部)
Es… スリット状部
V3 ダミー画面

Claims (5)

  1. ディスプレイの画面に、メモデータと一緒に画像データを表示する射出成形機のデータ表示方法において、前記メモデータを表示する際に、当該メモデータに関係する前記画像データの有無を判別し、当該画像データが有るときは、前記画像データに前記メモデータを重ね合わせて表示するとともに、前記メモデータの背景を、全部が透明となる第一画面又は少なくとも一部が非透明となる第二画面に選択可能にしたことを特徴とする射出成形機のデータ表示方法。
  2. 前記画像データ及び前記メモデータは、前記ディスプレイの画面の一部に設けたメモ表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の射出成形機のデータ表示方法。
  3. 前記メモデータは、成形条件に係わるメモデータであることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のデータ表示方法。
  4. 前記第二画面は、メモデータを表示しない罫線の部分を、所定幅のスリット状部により透明にすることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のデータ表示方法。
  5. 前記メモデータを表示する際に、前記画像データが無いときは、前記第二画面と同一色のダミー画面に前記メモデータを重ね合わせて表示することを特徴とする請求項1記載の射出成形機のデータ表示方法。
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