JP3733102B2 - 射出成形機のゲージ表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目盛部及びこの目盛部を指示する可動指針部を有するゲージをディスプレイに表示する際に用いて好適な射出成形機のゲージ表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、目盛部及びこの目盛部を指示する可動指針部を有するゲージを表示するディスプレイを備える射出成形機の表示装置としては、既に、本出願人が提案した特開平10−249888号公報開示の射出成形機のタッチパネル付表示装置が知られている。
【0003】
この種の表示装置では、例えば、射出装置のスクリュ位置を示すスクリュ位置ゲージをディスプレイの画面上に表示する場合、スクリュ位置を読取る目盛部と、可動変位する先端位置によって当該目盛部を指示するバー状の可動指針部を表示するとともに、スクリュの動作範囲(移動範囲)を示す限界表示マーク(三角マーク)を、目盛部の上限位置(上限値)と下限位置(下限値)にそれぞれ表示していた。
【特許文献1】
特開平10−249888号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した表示装置における従来のゲージ表示方法は、次のような解決すべき課題が存在した。
【0005】
第一に、現在値が動作範囲や設定範囲のどの程度のレベルに達しているのかを視覚的及び感覚的に認識しにくいため、特にリアルタイムの動作状況を正確かつ速やかに把握できない。
【0006】
第二に、設定範囲や動作範囲が狭い場合には、これらの範囲に比べて限界表示マークが相対的に大きくなり、容易に把握できなくなるとともに、上限位置と下限位置に表示する限界表示マーク(三角マーク)が相互に重なってしまうなど、表示に限界があり、汎用性に劣る。
【0007】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、動作状況を正確かつ速やかに把握できるとともに、設定範囲や動作範囲が狭い場合でも制限なく表示できる汎用性に優れた射出成形機のゲージ表示方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係る射出成形機Mのゲージ表示方法は、表示装置1のディスプレイ2に、目盛部Da,Db,Dc,Dw…とこの目盛部Da…,Dw…を指示する可動指針部Pa,Pb,Pc,Pw…を有するゲージ5a,5b,5c,5w,5x,5y,5zを表示するに際し、可動指針部Pa…,Pw…に対する所定の監視範囲を、所定の幅を有し、かつ可動指針部Pa…,Pw…の色とは異なる色のバー表示部6a,6b,6c,6w…により、可動指針部Pa…,Pw…の可動軌跡に沿って表示したことを特徴とする。
【0009】
この場合、好適な実施の態様により、監視範囲には、少なくとも動作位置に対する上限値と下限値により規制される動作範囲を適用できるとともに、少なくとも温度に対する上限値と下限値により規制される設定範囲を適用できる。この際、設定範囲を示すバー表示部6w…の中間部位には、目標値を示すポイント表示部7w…をバー表示部6w…とは異なる色で表示できる。また、可動指針部Pw…が設定範囲に入ったならば、目盛部Dw…を更に小さいレンジの目盛部Dws…に変更表示し、かつ設定範囲を示すバー表示部6w…を当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部6we…に変更表示するとともに、可動指針部Pw…が設定範囲を外れたならば、変更表示前の表示に復帰させることができる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
まず、本実施例に係るゲージ表示方法の実施に用いる表示装置1の構成及びこの表示装置1を備える射出成形機Mの概略構成について、図3及び図4を参照して説明する。
【0012】
図3中、仮想線で示すMは射出成形機であり、機台Mbと、この機台Mb上に設置された射出装置Mi及び型締装置Mcを備える。射出装置Miは、加熱筒10を備え、この加熱筒10の前端に図に現れない射出ノズルを有するとともに、加熱筒10の後部には材料を供給するホッパ11を備える。一方、型締装置Mcには可動型と固定型からなる金型12を備える。また、機台Mb上には、起設した側面パネル13を利用して表示装置1を配設する。この場合、表示装置1は、タッチパネル3を付設したディスプレイ2を有するディスプレイユニット21と、このディスプレイユニット21に接続する表示制御ユニット22(図4)を含むため、ディスプレイユニット21は側面パネル13に配設するとともに、表示制御ユニット22は機台Mbに内蔵させる。
【0013】
図4は、表示装置1の機能ブロック図を示す。表示制御ユニット22は、図示しないCPU,ROM,RAM等を含むコンピュータにより構成され、HMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)プログラムにより機能する。このHMIプログラムは、射出成形機Mの動作条件の設定や表示及び射出成形機Mの動作監視データの表示等を行うソフトウェアである。この表示制御ユニット22には、画像表示データ処理部(制御部)23、各種センサからの検出情報(検出データ),入出力情報及びアナログ情報等の各種情報を書き込むプロセスデータメモリ24、各種画像データを記憶する画像データメモリ27、動作条件等の各種設定データを記憶する設定データメモリ28、タッチパネル3に接続した入力処理部29、ディスプレイ2に接続した画像メモリ30等が含まれる。この場合、ディスプレイ2としてはカラー表示可能なカラー液晶ディスプレイを用いることができる。
【0014】
そして、上述したプロセスデータメモリ24には、本実施例に係るゲージ表示方法により表示する情報として、位置センサ群25から得るスクリュ位置,型位置及びエジェクタ位置に係る位置検出情報(検出データ),温度センサ群26から得る加熱筒温度及び射出ノズル温度に係る温度検出情報(検出データ)が書き込まれる。
【0015】
次に、本実施例に係るゲージ表示方法によりゲージを表示する工程監視画面及び温度画面の概要について、図5及び図6を参照して説明する。
【0016】
まず、動作位置に係わる位置ゲージを表示する工程監視画面の概要について説明する。図5は、ディスプレイ2に表示された工程監視画面Vaを示す。この工程監視画面Vaは、工程及び測定値を表示する工程表示部31,生産進捗度を表示する進捗度表示部32,樹脂圧力を表示する樹脂圧力表示部33及びスクリュ回転速度を表示するスクリュ回転表示部34等を有するとともに、本実施例に係るゲージ表示方法により表示されるスクリュ位置ゲージ5a,型位置ゲージ5b及びエジェクタ位置ゲージ5cを有する。
【0017】
また。工程監視画面Vaの上段と下段には、各種画面Va…を切換える画面項目毎に設けた複数の画面切換キーK1,K2,K3…を表示する。この画面切換キーK1…は、使用頻度の高さを考慮してランク分けされ、上段に、型開閉画面切換キーK1,エジェクタ画面切換キーK2,射出・計量画面切換キーK3,温度画面切換キーK4,モニタ画面切換キーK5,主要条件画面切換キーK6,条件切換画面切換キーK7を有する成形機の動作条件の設定に係わる第一のグループGaを横一列に配するとともに、下段に、これ以外となる段取り画面切換キーK8,工程監視画面切換キーK9,生産情報画面切換キーK10,波形画面切換キーK11,統計画面切換キーK12,トレンド画面切換キーK13を有する第二のグループGbを横一列に配する。
【0018】
各画面切換キーK1…は、工程監視画面Vaを他の画面(温度画面Vb等)に切換えた場合でも同様に表示される。なお、図5に表示される第二のグループGbは、第一階層が表示された状態であるが、画面右端の階層画面切換キーKcをタッチすることにより、第二階層における履歴画面切換キー,プログラム画面切換キー,信号レコーダ画面切換キー,診断画面切換キー等が、画面切換キーK8〜K13と入れ替わる形で同様に表示される。また、表示装置1には、画面切換キーK1…の配列をユーザサイドで任意に変更できる配列変更機能及び変更後の配列を記憶する配列記憶機能を備えている。これにより、ユーザ自身が使い勝手を考慮して画面切換キーK1…の配列(順番)を任意に変更することができる。このようなレイアウト表示により、各画面切換キーK1…に表示される名称表示を変更する場合でも、ソフトウェアにより容易に対処でき、変更に伴う工数の削減及びコストダウンを図れるとともに、各画面切換キーK1…に対する視認性及び操作性を高めることができる。
【0019】
次に、温度に係る温度ゲージを表示する温度画面の概要について説明する。図6は、ディスプレイ2に表示された温度画面Vbを示す。この温度画面Vbは、図5及び図6に示す温度画面切換キーK4のタッチにより表示される。そして、この温度画面Vbは、右上部に、射出ノズルを含む加熱筒10に似せた図形部55を有するとともに、この図形部55の中に、各部位に対応した目標温度を表示する目標温度表示欄56を有する。即ち、この目標温度表示欄56は、図中、左側から射出ノズルの目標温度を表示する第一表示部56w,加熱筒前部の目標温度を表示する第二表示部56x,加熱筒中部の目標温度を表示する第三表示部56y及び加熱筒後部の目標温度を表示する第四表示部56zの計四つの表示部を横方向に配列させてなる。また、この目標温度表示欄56の下側には、各表示部56w…に対応する現在温度をそれぞれ表示する現在温度表示欄57,各表示部56w…に対応する制御出力を表示する制御出力表示欄58,各表示部56w…に対応する保温温度を表示する保温温度表示欄59を有する。
【0020】
さらに、温度画面Vbの右下半部には、本実施例に係るゲージ表示方法により表示される射出ノズル温度ゲージ5w,加熱筒前部温度ゲージ5x,加熱筒中部温度ゲージ5y及び加熱筒後部温度ゲージ5zを有し、各温度ゲージ5w…の位置は、各表示部56w…の位置に対応させて配する。なお、温度画面Vbの上段と下段には、上述した工程監視画面Vaの場合と同様に各画面切換キーK1,K2,K3…が表示される。
【0021】
次に、本実施例に係るゲージ表示方法について、図1〜図7を参照して説明する。
【0022】
図1は、工程監視画面Vaに表示される各位置ゲージ5a,5b及び5cを抽出して示す。まず、スクリュ位置ゲージ5aは、横方向に表示した目盛部Daと、この目盛部Daの下側に表示することにより当該目盛部Daを指示する可動指針部Paを有する。これにより、バー状の可動指針部Paにおける先端位置が可動変位して目盛部Daに付されたスクリュ位置を指示する。一方、可動指針部Paの下側には、可動指針部Paに対する所定の監視範囲、即ち、上限値と下限値により規制される動作範囲(移動範囲)を、所定の幅を有し、かつ可動指針部Paの色とは異なる色(例えば、緑色)のバー表示部6aにより、可動指針部Paの可動軌跡に沿って表示する。なお、51aは、スクリュ位置の現在値表示部(数値表示部)を示す。そして、スクリュ位置ゲージ5aを構成するこれら各部は、加熱筒10の外郭形状に似せた図形部52aの中に表示される。
【0023】
また、型位置ゲージ5bは、横方向に表示した目盛部Dbと、この目盛部Dbの下側に表示することにより当該目盛部Dbを指示する可動指針部Pbを有する。これにより、バー状の可動指針部Pbにおける先端位置が可動変位して目盛部Dbに付された型位置(金型位置)を指示する。一方、可動指針部Pbの下側には、可動指針部Pbに対する所定の監視範囲、即ち、上限値と下限値により規制される動作範囲(移動範囲)を、所定の幅を有し、かつ可動指針部Pbの色とは異なる色(例えば、緑色)のバー表示部6bにより、可動指針部Pbの可動軌跡に沿って表示する。なお、51bは、型位置の現在値表示部(数値表示部)を示す。そして、型位置ゲージ5bを構成するこれら各部は、金型12の外郭形状に似せた図形部52bの中に表示される。
【0024】
さらに、エジェクタ位置ゲージ5cは、横方向に表示した目盛部Dcと、この目盛部Dcの下側に表示することにより当該目盛部Dcを指示する可動指針部Pcを有する。これにより、バー状の可動指針部Pcにおける先端位置が可動変位して目盛部Dcに付されたエジェクタ位置(エジェクタピン位置)を指示する。一方、可動指針部Pcの下側には、可動指針部Pcに対する所定の監視範囲、即ち、上限値と下限値により規制される動作範囲(移動範囲)を、所定の幅を有し、かつ可動指針部Pcの色とは異なる色(例えば、緑色)のバー表示部6cにより、可動指針部Pcの可動軌跡に沿って表示する。なお、51cは、エジェクタ位置の現在値表示部(数値表示部)を示す。そして、エジェクタ位置ゲージ5cを構成するこれら各部は、エジェクタピンの形状に似せた図形部52cの中に表示される。
【0025】
このように、スクリュ位置ゲージ5a,型位置ゲージ5b及びエジェクタ位置ゲージ5cでは、それぞれ可動指針部Pa…に対する上限値と下限値により規制される動作範囲(移動範囲)が、所定の幅を有し、かつ可動指針部Pa…の色とは異なる色のバー表示部6a…によって表示されるため、現在値が動作範囲のどの程度のレベルに達しているのかを視覚的及び感覚的に認識し易く、リアルタイムの動作状況を正確かつ速やかに把握できる。しかも、従来のような上限値と下限値にのみ表示する限界表示マーク(三角マーク)とは異なり、動作範囲が狭い場合でも制限なく表示できるため、汎用性にも優れる。
【0026】
他方、図2は、射出ノズル温度ゲージ5wを抽出して示す。射出ノズル温度ゲージ5wは、縦方向に表示した目盛部Dwと、この目盛部Dwの左側に表示することにより当該目盛部Dwを指示する可動指針部Pwを有する。これにより、バー状の可動指針部Pwにおける上端位置が昇降して目盛部Dwに付した温度を指示する。一方、可動指針部Pwの右側には、可動指針部Pwに対する所定の監視範囲、即ち、上限値と下限値により規制される設定範囲を、所定の幅を有し、かつ可動指針部Pwの色とは異なる色(例えば、緑色)のバー表示部6wにより、可動指針部Pwの可動軌跡に沿って表示する。この場合、設定範囲を示すバー表示部6wの中間部位には、目標値を示すポイント表示部7wをバー表示部6wとは異なる色により表示する。
【0027】
また、射出ノズル温度ゲージ5wは、図2に示すように、移動中の可動指針部Pwが設定範囲(バー表示部6w)に入ったならば、目盛部Dwを更に小さいレンジの目盛部Dwsに変更表示し、かつ設定範囲を示すバー表示部6wを当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部6weに変更表示するとともに、可動指針部Pwが設定範囲を外れたならば、変更表示前の表示に復帰させる表示機能を備えている。以下、この表示機能(表示方法)について、図2を参照しつつ図7に示すフローチャートに従って説明する。
【0028】
今、射出ノズルのヒータ部に給電して射出ノズルの昇温を開始した場合を想定する(ステップS1)。この場合、可動指針部Pwは、低い温度に対応して下降した位置にある。また、図2(a)に示すように、0〜400℃のレンジを有する標準となる目盛部Dwが表示されるとともに(ステップS2)、この目盛部Dwに対応した標準となるバー表示部6wが表示される(ステップS3)。
【0029】
そして、昇温が進行することにより可動指針部Pwが上昇し、図2(a)に示すように、可動指針部Pwの上端位置が設定範囲(バー表示部6w)に入れば、射出ノズル温度ゲージ5wは、図2(b)に示す射出ノズル温度ゲージ5weに変更表示される(ステップS4)。即ち、目盛部Dwは更に小さいレンジの目盛部Dws、実施例では、170〜230℃のレンジを有する目盛部Dwsに変更表示されるとともに(ステップS5)、設定範囲を示すバー表示部6wも当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部6weにより表示される(ステップS6)。一方、射出成形機Mの運転停止により射出ノズルが保温モードに移行した場合や制御上の異常発生等により、可動指針部Pwの上端位置が設定範囲(拡大バー表示部6we)から外れれば、射出ノズル温度ゲージ5wは、図2(a)に示す射出ノズル温度ゲージ5wの表示に復帰する(ステップS7)。即ち、0〜400℃のレンジを有する標準となる目盛部Dwが表示されるとともに、この目盛部Dwに対応した標準となるバー表示部6wが表示されることになる(ステップS2,S3)。なお、射出ノズル温度ゲージ5wの表示方法について詳細に説明したが、図6に示す加熱筒前部温度ゲージ5x,加熱筒中部温度ゲージ5y及び加熱筒後部温度ゲージ5zの表示方法も射出ノズル温度ゲージ5wの場合と同じである。
【0030】
このように、各温度ゲージ5w…においても前述した各位置ゲージ5a,5b及び5cの場合と同様のバー表示部6w…が表示されるため、現在値が設定範囲のどの程度のレベルに達しているのかを視覚的及び感覚的に認識し易く、リアルタイムの動作状況(温度状況)を正確かつ速やかに把握できる。また、従来のような上限値と下限値にのみ表示する限界表示マーク(三角マーク)とは異なり、設定範囲が狭い場合でも制限なく表示できるため、汎用性に優れる。しかも、各温度ゲージ5w…の場合には、設定範囲を示すバー表示部6w…の中間部位に、目標値を示すポイント表示部7w…がバー表示部6w…とは異なる色で表示されるため、上限値,下限値及び目標値を一目で明確に把握できるとともに、可動指針部Pw…が設定範囲(バー表示部6w…)に入ったならば、目盛部Dw…は更に小さいレンジの目盛部Dws…に変更表示されるとともに、バー表示部6w…は当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部6we…で表示されるため、リアルタイムの動作状況を、より正確かつ速やかに把握できる。
【0031】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,配置,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、実施例は、ゲージとして、動作位置(スクリュ位置,型位置及びエジェクタ位置)に係る位置ゲージ5a,5b,5cと温度(射出ノズル温度及び加熱筒温度)に係る温度ゲージ5w,5x,5y,5zを例示したが、圧力,速度等の他の物理量に対しても同様に適用できる。また、監視範囲として、動作範囲と設定範囲を例示したが、他の監視範囲を排除するものではない。さらに、温度ゲージ5w…に対してレンジの変更表示を例示したが、位置ゲージ5a…においても同様の変更表示を行うことができる。なお、ディスプレイ2として液晶ディスプレイを例示したが、CRTやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイを適用できる。
【0032】
【発明の効果】
このように、本発明に係る射出成形機のゲージ表示方法は、表示装置のディスプレイに、目盛部及びこの目盛部を指示する可動指針部を有するゲージを表示するに際し、可動指針部に対する所定の監視範囲を、所定の幅を有し、かつ可動指針部の色とは異なる色のバー表示部により、可動指針部の可動軌跡に沿って表示するようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0033】
(1) 現在値が監視範囲のどの程度のレベルに達しているのかを視覚的及び感覚的に認識し易いため、動作状況を正確かつ速やかに把握できる。
【0034】
(2) 従来のような上限値と下限値にのみ表示する限界表示マーク(三角マーク)とは異なり、動作範囲が狭い場合でも制限なく表示できるため、汎用性に優れる。
【0035】
(3) 好適な実施の態様により、設定範囲を示すバー表示部の中間部位に、目標値を示すポイント表示部をバー表示部とは異なる色により表示れば、上限値,下限値及び目標値を一目で明確に把握することができる。
【0036】
(4) 好適な実施の態様により、可動指針部が設定範囲に入ったならば、目盛部を更に小さいレンジの目盛部に変更表示し、かつ設定範囲を示すバー表示部を当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部に変更表示するとともに、可動指針部が設定範囲を外れたならば、変更表示前の表示に復帰させるようにすれば、動作状況を、より正確かつ速やかに把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るゲージ表示方法により表示したゲージ(位置ゲージ)の画像図、
【図2】同ゲージ表示方法により表示したゲージ(温度ゲージ)の画像図、
【図3】同ゲージ表示方法の実施に用いる表示装置を備える射出成形機の概要図、
【図4】同表示装置の機能ブロック図、
【図5】同ゲージ表示方法により表示したゲージ(位置ゲージ)を含む画面図、
【図6】同ゲージ表示方法により表示したゲージ(温度ゲージ)を含む画面図、
【図7】同ゲージ表示方法によりゲージ(温度ゲージ)を表示する際の処理手順を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 表示装置
2 ディスプレイ
5a… ゲージ(位置ゲージ)
5w… ゲージ(温度ゲージ)
6a… バー表示部
6w… バー表示部
6we… 拡大バー表示部
7w… ポイント表示部
M 射出成形機
Da… 目盛部
Dw… 目盛部
Pa… 可動指針部
Pw… 可動指針部
Dws… 目盛部
Claims (5)
- 表示装置のディスプレイに、目盛部及びこの目盛部を指示する可動指針部を有するゲージを表示する射出成形機のゲージ表示方法において、前記可動指針部に対する所定の監視範囲を、所定の幅を有し、かつ前記可動指針部の色とは異なる色のバー表示部により、前記可動指針部の可動軌跡に沿って表示したことを特徴とする射出成形機のゲージ表示方法。
- 前記監視範囲は、少なくとも動作位置に対する上限値と下限値により規制される動作範囲であることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のゲージ表示方法。
- 前記監視範囲は、少なくとも温度に対する上限値と下限値により規制される設定範囲であることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のゲージ表示方法。
- 前記設定範囲を示すバー表示部の中間部位には、目標値を示すポイント表示部をバー表示部とは異なる色により表示することを特徴とする請求項3記載の射出成形機のゲージ表示方法。
- 前記可動指針部が前記設定範囲に入ったならば、前記目盛部を更に小さいレンジの目盛部に変更表示し、かつ前記設定範囲を示すバー表示部を当該変更表示に対応して拡大した拡大バー表示部に変更表示するとともに、前記可動指針部が前記設定範囲を外れたならば、変更表示前の表示に復帰させることを特徴とする請求項3記載の射出成形機のゲージ表示方法。
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