JP3747162B2 - 射出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた成形材料としての樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させることによって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】
そのために、前記射出成形機は型締装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用シリンダによって可動プラテンを進退させることにより金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
【0004】
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリューを、後端に連結された駆動部によって前進させることにより射出ノズルから樹脂が射出され、前記駆動部によって回転させることにより樹脂の計量が行われる。
【0005】
図2は従来の射出装置の断面図である。
【0006】
図において、11は加熱シリンダであり、該加熱シリンダ11の前端(図における左端)に射出ノズル12が取り付けられ、加熱シリンダ11の周囲にヒータ13が配設される。また、前記加熱シリンダ11内には、スクリュー14が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリュー14は、フライト部15及びヘッド部16から成り、後端(図における右端)において軸部21を介して駆動部22と連結される。該駆動部22は、図示されない射出用モータ及び計量用モータから成る。また、前記フライト部15の周囲には、螺(ら)旋状のフライト23が形成され、該フライト23によって溝24が形成される。
【0007】
前記ヘッド部16は、円錐(すい)形の形状を有するスクリューヘッド41、該スクリューヘッド41とスクリュー14の本体を構成する前記フライト部15とを連結するロッド42、該ロッド42の外周に配設された環状の逆止リング43、及び該逆止リング43と当接自在に配設され、フライト部15に取り付けられたシールリング44から成る。なお、逆止リング43及びシールリング44は射出工程時に逆流防止手段として機能する。
【0008】
そして、前記加熱シリンダ11の後端の近傍の所定の位置には樹脂供給口25が形成され、該樹脂供給口25に樹脂供給装置71が配設される。該樹脂供給装置71は、前記樹脂供給口25に臨ませて、かつ、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内と連通させて配設され、筒状で、二重管構造を有する吸気部72、該吸気部72の上端に連結され、樹脂を貯蔵する筒状の貯蔵筒29、該貯蔵筒29の上端に連結され、一定量の樹脂を貯蔵筒29に供給する樹脂供給器30、及び前記吸気部72の上方に配設され、かつ、前記樹脂供給器30の上端に連結された漏斗状のホッパ31から成り、該ホッパ31に収容されたペレット状の樹脂は、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内に供給される。
【0009】
そのために、前記樹脂供給器30は、ケース51、及び該ケース51内において回転自在に配設された弁52から成り、前記ケース51の上端部に樹脂入口54が、下端部に樹脂出口55が形成されるとともに、前記弁52にポケット53が形成される。また、前記貯蔵筒29にはレベルセンサ57が配設され、該レベルセンサ57は、前記貯蔵筒29内の樹脂のレベルを検出し、検出信号を図示されない制御装置に送る。該制御装置は、検出信号を受けて、貯蔵筒29内に所定量の樹脂が貯蔵されているかどうかを判断し、貯蔵筒29内の樹脂が少なくなると、図示されない駆動手段としてのモータを駆動することによって前記弁52を回転させ、ポケット53と樹脂入口54及び樹脂出口55とを選択的に連通させることによって、ホッパ31内の樹脂をポケット53に供給し、ポケット53内の樹脂を貯蔵筒29に供給する。そして、貯蔵筒29において貯蔵された樹脂は、吸気部72内の樹脂流路及び樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内に供給される。なお、弁52を手動で回転させることもできる。
【0010】
前記樹脂供給口25は、スクリュー14を加熱シリンダ11内における最も前方(図における左方)の位置に置いた状態において、前記溝24の後端部(図における右端部)と対向する箇所に形成される。そして、前記フライト部15には、後方(図における右方)から前方にかけて、樹脂供給口25を介して樹脂が供給される樹脂供給部P1、供給された樹脂を圧縮させながら溶融させる圧縮部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する計量部P3が順に形成される。
【0011】
前記構成の射出装置において、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって、前記スクリュー14を回転させ、それに伴って後退(図における右方に移動)させると、樹脂供給装置71によって加熱シリンダ11内に供給された樹脂は、前記溝24に沿って前進(図における左方に移動)させられるとともに、前記ヒータ13によって加熱され、溶融させられる。そして、前記スクリュー14が後退させられるのに伴って、前記逆止リング43はロッド42に対して前方に移動させられるので、フライト部15の前端に到達した樹脂はロッド42と逆止リング43との間の樹脂流路を通り、スクリューヘッド41の前方に送られる。したがって、スクリューヘッド41の前方に1ショット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0012】
次に、射出工程時に、前記射出用モータを駆動して、スクリュー14を前進させると、前記スクリューヘッド41の前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル12から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0013】
ところで、樹脂が、加熱され、溶融させられるのに伴ってガスが発生し、該ガスが混入された樹脂が前記キャビティ空間に充填されると、ボイド、樹脂焼け等が発生して成形品の品質を低下させてしまう。そこで、前記貯蔵筒29の下方に吸気部72が配設される。該吸気部72は、内筒73、外筒74、並びに前記内筒73及び外筒74によって形成された環状の集気部75から成る。そして、前記内筒73の下端と樹脂供給口25との間に環状のスリット76が形成され、該スリット76を介して加熱シリンダ11内のガスが吸引される。また、吸気部72とフィルタ装置81とが連通管77を介して接続される。
【0014】
前記フィルタ装置81は、二重管構造を有し、内筒82、外筒83、並びに前記内筒82及び外筒83によって形成された環状の集気部87から成り、前記内筒82に複数の通気孔86が形成される。そして、前記集気部75と内筒82内とが連通管77を介して連通させられる。また、フィルタ装置81は、貯蔵筒29とほぼ同じ高さの位置、すなわち、吸気部72より上方に配設され、連通管77は所定の角度で傾斜させて配設される。そして、前記集気部87は、排気口85を介して図示されない負圧発生源、例えば、真空ポンプと連通させられ、該真空ポンプを駆動することによって加熱シリンダ11内が減圧される。
【0015】
したがって、前記加熱シリンダ11内のガスは、スリット76を介して吸引され、集気部75内に進入した後、連通管77を介して更に吸引され、集気部87に進入した後、排気口85から排出されるので、ボイド、樹脂焼け等が発生することがなくなり、成形品の品質を向上させることができる。
【0016】
ところで、前記吸気部72を介して吸引されたガスには、樹脂の粉、粉砕された樹脂の欠片等の微小粉体が混入されていて、該微小粉体はスリット76を通過して集気部75内に進入することがある。ところが、集気部75の容量が大きいので、集気部75内に進入したガスの流速が低くなる。したがって、集気部75内のほとんどの微小粉体は、重力で落下し、スリット76を通って加熱シリンダ11内に戻る。
【0017】
この場合、スリット76は、吸気部72を加熱シリンダ11に取り付けることによって、内筒73の下端と樹脂供給口25との間に形成されるので、加熱シリンダ11、吸気部72等に外力が加わると、スリット76の幅が変動する。したがって、微小粉体がスリット76に詰まっても該スリット76の幅の変動に伴って自然に落下する。しかも、スリット76が吸気部72の下端に形成されるので、集気部75内を落下した微小粉体を加熱シリンダ11内に円滑に戻すことができる。
【0018】
そして、吸引されたガスに混入している残りの微小粉体は、ガスの流れに乗って連通管77内に進入し、更にフィルタ装置81に到達するが、該フィルタ装置81によって除去される。
【0019】
この場合、吸気部72とフィルタ装置81とが離れているだけでなく、前記連通管77が傾斜させて配設されるので、フィルタ装置81に到達する微小粉体はわずかである。また、連通管77が傾斜させて配設されるとともに、フィルタ装置81が連通管77の上端に接続されているので、連通管77及びフィルタ装置81内に進入した微小粉体のほとんどは、重力で内壁に沿って落下し、集気部75内に戻り、更に加熱シリンダ11内に戻る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出装置においては、吸気部72がレベルセンサ57より下方に配設されているので、内筒73内及びスリット76の部分には常に樹脂が存在することになり、内筒73内及びスリット76の部分において微小粉体が発生しやすい。また、ガスは、吸引されるのに伴って、樹脂間の狭い空間を通過した直後にスリット76を通過することになるので、流速が高いまま集気部75内に進入する。
【0021】
したがって、ガスに混入する微小粉体が多くなるので、連通管77内に進入する微小粉体の量もその分多くなってしまう。その結果、微小粉体がフィルタ装置81に詰まって目詰まりを発生させやすくなり、それに伴ってガスを吸引する際の抵抗が大きくなり、加熱シリンダ11内の真空度が低くなってしまう。
【0022】
本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、フィルタ装置に目詰まりを発生させるのを防止することができ、ガスを吸引する際の抵抗を小さくすることができる射出装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出装置においては、所定の位置に成形材料供給口が形成されたシリンダ部材と、該シリンダ部材内に回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、下端を前記成形材料供給口に臨ませて配設され、ホッパから供給された成形材料を貯蔵するとともに、成形材料の表面のレベルより上方に、成形材料が存在しない空間が形成される貯蔵筒と、該貯蔵筒より上方に配設され、前記シリンダ部材内のガスを吸引するために、筒状で二重管構造を有し、環状の集気部を備えた吸気部と、連通管を介して前記吸気部と接続され、吸気部を介して吸引されたガスに混入している微小粉体を除去するフィルタ装置とを有する。
【0024】
本発明の他の射出装置においては、さらに、前記吸気部は内筒及び外筒から成る。そして、前記集気部は前記内筒及び外筒によって形成される。
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記内筒の下端と貯蔵筒との間に環状のスリットが形成される。そして、該スリットを介して前記シリンダ部材内及び貯蔵筒内のガスが吸引される。
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記貯蔵筒の高さ方向における所定の箇所に配設され、貯蔵筒内の成形材料のレベルを検出するレベルセンサと、該レベルセンサの検出信号に対応させて前記ホッパ内の成形材料を前記貯蔵筒に供給するための成形材料供給器とを有する。
【0025】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、成形材料の上端が常に前記吸気部より下方に位置するように、前記レベルセンサの検出信号に基づいて成形材料供給器の制御を行う。
【0028】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記レベルセンサは前記貯蔵筒の上部及び下部に配設される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の実施の形態における射出装置の断面図である。
【0031】
図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダであり、該加熱シリンダ11の前端(図における左端)に射出ノズル12が取り付けられ、加熱シリンダ11の外周に複数の環状のヒータ13が配設される。また、前記加熱シリンダ11内には、射出部材としてのスクリュー14が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリュー14は、フライト部15及びヘッド部16から成り、後端(図における右端)において軸部21を介して駆動部22と連結される。該駆動部22は、図示されない射出用モータ及び計量用モータから成る。また、前記フライト部15の周囲には、螺旋状のフライト23が形成され、該フライト23によって溝24が形成される。
【0032】
前記ヘッド部16は、円錐形の形状を有するスクリューヘッド41、該スクリューヘッド41とスクリュー14の本体を構成する前記フライト部15とを連結するロッド42、該ロッド42の外周に配設された環状の逆止リング43、及び該逆止リング43と当接自在に配設され、フライト部15に取り付けられたシールリング44から成る。なお、逆止リング43及びシールリング44は射出工程時にスクリューヘッド41の前方に蓄えられた樹脂が逆流するのを防止する逆流防止手段として機能する。
【0033】
そして、前記加熱シリンダ11の後端の近傍の所定の位置には成形材料供給口としての樹脂供給口25が形成され、該樹脂供給口25に成形材料供給装置としての樹脂供給装置71が配設される。該樹脂供給装置71は、前記樹脂供給口25に臨ませて、かつ、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内と連通させて配設され、成形材料としての樹脂を貯蔵する筒状の貯蔵筒29、該貯蔵筒29の上端に連結され、筒状で、二重管構造を有する吸気部72、該吸気部72の上端に連結され、一定量の樹脂を吸気部72を介して貯蔵筒29に供給する成形材料供給器としての樹脂供給器30、及び前記吸気部72の上方に配設され、かつ、前記樹脂供給器30の上端に連結された漏斗状のホッパ31から成り、該ホッパ31に収容されたペレット状の樹脂は、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内に供給される。
【0034】
そのために、前記樹脂供給器30は、ケース51、及び該ケース51内において回転自在に配設された弁52から成り、前記ケース51の上端部に成形材料入口としての樹脂入口54が、下端部に成形材料出口としての樹脂出口55が形成されるとともに、前記弁52にポケット53が形成される。また、前記貯蔵筒29の高さ方向における所定の箇所、本実施の形態においては、貯蔵筒29の下部にはレベルセンサ57が配設され、該レベルセンサ57は、前記貯蔵筒29内の樹脂のレベルを検出し、検出信号を図示されない制御装置に送る。該制御装置は、検出信号を受けて、貯蔵筒29内に所定量の樹脂が貯蔵されているかどうかを判断し、貯蔵筒29内の樹脂が少なくなると、図示されない駆動手段としてのモータを駆動することによって前記弁52を回転させ、ポケット53と樹脂入口54及び樹脂出口55とを選択的に連通させることによって、ホッパ31内の樹脂をポケット53に供給し、ポケット53内の樹脂を吸気部72内の成形材料流路としての樹脂流路を介して貯蔵筒29に供給する。前記制御装置は、貯蔵筒29内における樹脂の上端が、常に前記吸気部72より下方に位置するように樹脂供給器30の制御を行う。そして、貯蔵筒29において貯蔵された樹脂は、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内に供給される。なお、弁52を手動で回転させることもできる。
【0035】
前記樹脂供給口25は、スクリュー14を加熱シリンダ11内における最も前方(図における左方)の位置に置いた状態において、前記溝24の後端部(図における右端部)と対向する箇所に形成される。そして、前記フライト部15には、後方(図における右方)から前方にかけて、樹脂供給口25を介して樹脂が供給される樹脂供給部P1、供給された樹脂を圧縮させながら溶融させる圧縮部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する計量部P3が順に形成される。
【0036】
前記構成の射出装置において、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって、前記スクリュー14を回転させ、それに伴って後退(図における右方に移動)させると、樹脂供給装置71によって加熱シリンダ11内に供給された樹脂は、前記溝24に沿って前進(図における左方に移動)させられるとともに、前記ヒータ13によって加熱され、溶融させられる。そして、前記スクリュー14が後退させられるのに伴って、前記逆止リング43はロッド42に対して前方に移動させられるので、フライト部15の前端に到達した樹脂はロッド42と逆止リング43との間の樹脂流路を通り、スクリューヘッド41の前方に送られる。したがって、スクリューヘッド41の前方に1ショット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0037】
次に、射出工程時に、前記射出用モータを駆動して、スクリュー14を前進させると、前記スクリューヘッド41の前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル12から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0038】
ところで、樹脂が、加熱され、溶融させられるのに伴ってガスが発生し、該ガスが混入された樹脂がキャビティ空間に充填されると、ボイド、樹脂焼け等が発生して成形品の品質を低下させてしまう。そこで、前記貯蔵筒29の上方に、しかも、レベルセンサ57より上方に吸気部72が配設される。該吸気部72は、内筒73、外筒74、並びに前記内筒73及び外筒74によって形成された環状の集気部75から成る。そして、前記内筒73の下端と貯蔵筒29との間に環状のスリット76が形成され、該スリット76を介して加熱シリンダ11内及び貯蔵筒29内のガスが吸引される。また、吸気部72とフィルタ装置81とが連通管77を介して接続される。
【0039】
前記フィルタ装置81は、二重管構造を有し、内筒82、外筒83、並びに前記内筒82及び外筒83によって形成された環状の集気部87から成り、前記内筒82に複数の通気孔86が形成される。そして、前記集気部75と内筒82内とが連通管77を介して連通させられる。また、フィルタ装置81は、吸気部72とほぼ同じ高さの位置、すなわち、貯蔵筒29より上方に配設され、連通管77は水平に配設される。そして、前記集気部87は、排気口85を介して図示されない負圧発生源、例えば、真空ポンプと連通させられ、該真空ポンプを駆動することによって加熱シリンダ11内が減圧される。
【0040】
したがって、前記加熱シリンダ11内のガスは、樹脂供給口25及びスリット76を介して吸引され、集気部75内に進入した後、連通管77を介して更に吸引され、集気部87に進入した後、排気口85から排出されるので、ボイド、樹脂焼け等が発生することがなくなり、成形品の品質を向上させることができる。
【0041】
ところで、前記貯蔵筒29内の樹脂の周囲には、樹脂の粉、粉砕された樹脂の欠片等の微小粉体が存在している。ところが、貯蔵筒29は吸気部72より下方に配設され、レベルセンサ57も吸気部72より下方における貯蔵筒29の下部に配設されるので、樹脂の表面のレベルは、レベルセンサ57の近傍になり、貯蔵筒29内における樹脂の表面のレベルより上方に空間AR1が形成され、該空間AR1、内筒73内及びスリット76の部分に樹脂が存在することがなくなる。したがって、内筒73内及びスリット76の部分に微小粉体が進入するのを抑制することができるので、吸気部72を介してガスを吸引しても、貯蔵筒29内において微小粉体が上昇して連通管77内に進入するのを防止することができる。
【0042】
また、ガスは、吸引されるのに伴って、樹脂間の狭い空間を比較的高い流速で流れ、貯蔵筒29内における樹脂の表面から外へ出るが、前記空間AR1の容量が大きいので、流速が低くなる。そして、集気部75の容量は前記空間AR1より大きいので、スリット76を通過したガスの流速は更に低くなる。したがって、仮に、貯蔵筒29内において微小粉体が上昇しても、微小粉体は重力で前記空間AR1及び集気部75内を落下し、連通管77に進入することはない。
【0043】
その結果、ガスに混入する微小粉体が少なくなるので、連通管77内に進入する微小粉体の量もその分少なくなる。そして、微小粉体がフィルタ装置81に詰まって目詰まりを発生させるのを防止することができるので、ガスを吸引する際の抵抗が小さくなり、加熱シリンダ11内の真空度が高くなる。
【0044】
また、レベルセンサ57を樹脂供給口25の近傍に配設することができるので、成形後に樹脂供給装置71内に残る樹脂が少なくなるだけでなく、連通管77を水平に、かつ、直線状に配設することができる。したがって、連通管77、吸気部72及び貯蔵筒29の清掃を容易に行うことができる。
【0045】
前記実施の形態においては、レベルセンサ57が貯蔵筒29の下部に配設されるようになっている。この場合、樹脂の上端がレベルセンサ57より下方になると、レベルセンサ57の検出信号に基づいて前記樹脂供給器30から樹脂が供給されるが、樹脂の上端が常に吸気部72より下方に位置するように制御が行われる。
【0046】
また、レベルセンサを貯蔵筒29の上部に配設し、レベルセンサの検出信号に基づいて、樹脂の上端がレベルセンサより高くならないように制御を行うことができる。
【0047】
さらに、レベルセンサを貯蔵筒29の上部及び下部に配設し、レベルセンサの検出信号に基づいて、樹脂の上端が上部及び下部のレベルセンサの間の範囲に収まるように制御を行うこともできる。
【0048】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出装置においては、所定の位置に成形材料供給口が形成されたシリンダ部材と、該シリンダ部材内に回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、下端を前記成形材料供給口に臨ませて配設され、ホッパから供給された成形材料を貯蔵するとともに、成形材料の表面のレベルより上方に、成形材料が存在しない空間が形成される貯蔵筒と、該貯蔵筒より上方に配設され、前記シリンダ部材内のガスを吸引するために、筒状で二重管構造を有し、環状の集気部を備えた吸気部と、連通管を介して前記吸気部と接続され、吸気部を介して吸引されたガスに混入している微小粉体を除去するフィルタ装置とを有する。
【0050】
この場合、前記貯蔵筒は吸気部より下方に配設され、貯蔵筒において、成形材料の表面のレベルより上方に、成形材料が存在しない空間が形成されるので、内筒内及びスリットの部分に成形材料が存在することがなくなる。したがって、内筒内及びスリットの部分に微小粉体が進入するのを抑制することができるので、吸気部を介してガスを吸引しても、微小粉体が上昇して連通管内に進入するのを抑制することができる。
【0051】
また、ガスは、吸引されるのに伴って、成形材料間の狭い空間を比較的高い流速で流れ、貯蔵筒内における成形材料の表面から外へ出るが、集気部の容量は大きいので、スリットを通過したガスの流速は低くなる。したがって、仮に、貯蔵筒内において微小粉体が上昇しても、該微小粉体は重力で集気部内に落下するので、連通管内に進入するのが抑制される。
【0052】
その結果、ガスに混入する微小粉体が少なくなるので、連通管内に進入する微小粉体の量もその分少なくなる。そして、微小粉体がフィルタ装置に詰まって目詰まりを発生させるのを防止することができるので、ガスを吸引する際の抵抗が小さくなり、真空度が高くなる。
【0053】
本発明の他の射出装置においては、さらに、前記貯蔵筒の高さ方向における所定の箇所に配設され、貯蔵筒内の成形材料のレベルを検出するレベルセンサと、該レベルセンサの検出信号に対応させて前記ホッパ内の成形材料を前記貯蔵筒に供給するための成形材料供給器とを有する。
【0054】
この場合、ガスは、吸引されるのに伴って、成形材料間の狭い空間を比較的高い流速で流れ、貯蔵筒内における成形材料の表面から外へ出るが、前記空間の容量が大きいので、流速が低くなる。そして、前記集気部の容量は大きいので、スリットを通過したガスの流速は更に低くなる。したがって、仮に、貯蔵筒内において微小粉体が上昇しても、微小粉体は、重力で前記空間及び集気部内に落下するので、連通管内に進入するのが抑制される。
【0055】
また、レベルセンサを樹脂供給口の近傍に配設することができるので、成形後に樹脂供給装置内に残る樹脂が少なくなるだけでなく、連通管を水平に、かつ、直線状に配設することができる。したがって、連通管、吸気部及び貯蔵筒の清掃を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の断面図である。
【図2】従来の射出装置の断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ
14 スクリュー
25 樹脂供給口
29 貯蔵筒
30 樹脂供給器
31 ホッパ
57 レベルセンサ
72 吸気部
77 連通管
81 フィルタ装置
Claims (6)
- (a)所定の位置に成形材料供給口が形成されたシリンダ部材と、
(b)該シリンダ部材内に回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
(c)下端を前記成形材料供給口に臨ませて配設され、ホッパから供給された成形材料を貯蔵するとともに、成形材料の表面のレベルより上方に、成形材料が存在しない空間が形成される貯蔵筒と、
(d)該貯蔵筒より上方に配設され、前記シリンダ部材内のガスを吸引するために、筒状で二重管構造を有し、環状の集気部を備えた吸気部と、
(e)連通管を介して前記吸気部と接続され、吸気部を介して吸引されたガスに混入している微小粉体を除去するフィルタ装置とを有することを特徴とする射出装置。 - (a)前記吸気部は内筒及び外筒から成り、
(b)前記集気部は前記内筒及び外筒によって形成される請求項1に記載の射出装置。 - (a)前記内筒の下端と貯蔵筒との間に環状のスリットが形成され、
(b)該スリットを介して前記シリンダ部材内及び貯蔵筒内のガスが吸引される請求項2に記載の射出装置。 - (a)前記貯蔵筒の高さ方向における所定の箇所に配設され、貯蔵筒内の成形材料のレベルを検出するレベルセンサと、
(b)該レベルセンサの検出信号に対応させて前記ホッパ内の成形材料を前記貯蔵筒に供給するための成形材料供給器とを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出装置。 - 成形材料の上端が常に前記吸気部より下方に位置するように、前記レベルセンサの検出信号に基づいて成形材料供給器の制御を行う請求項4に記載の射出装置。
- 前記レベルセンサは前記貯蔵筒の上部及び下部に配設される請求項5に記載の射出装置。
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