JP3728280B2 - 記録装置 - Google Patents
記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3728280B2 JP3728280B2 JP2002201036A JP2002201036A JP3728280B2 JP 3728280 B2 JP3728280 B2 JP 3728280B2 JP 2002201036 A JP2002201036 A JP 2002201036A JP 2002201036 A JP2002201036 A JP 2002201036A JP 3728280 B2 JP3728280 B2 JP 3728280B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- guide shaft
- tray
- height
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J25/00—Actions or mechanisms not otherwise provided for
- B41J25/304—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface
- B41J25/308—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface with print gap adjustment mechanisms
- B41J25/3088—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface with print gap adjustment mechanisms with print gap adjustment means on the printer frame, e.g. for rotation of an eccentric carriage guide shaft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J25/00—Actions or mechanisms not otherwise provided for
- B41J25/304—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface
- B41J25/308—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface with print gap adjustment mechanisms
Landscapes
- Common Mechanisms (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置や画像形成装置等の記録装置に関するものであり、様々な厚さの被記録材に対して記録を行う際に記録ヘッド等の記録手段と被記録材とのギャップを適正なものに変化させて記録を行うことができる記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷装置や画像形成装置等の記録装置によって記録される被記録材として、様々なものが提案されている。その中には、CD−RやDVDやカードのように小型で厚みのある被記録材がある(以下、まとめてコンパクトディスク又はCDで表現する)。現行の汎用記録装置において、CD等の被記録材に記録する場合、単票用紙の搬送経路を使うと、CDの剛性が高いことに起因して、搬送性が悪くなったり、傷が発生したり、搬送ローラ間の距離の関係で搬送不能になるなどの不具合が発生する。そこで、CD等の小型で厚みのある被記録材を搬送する場合は、トレイを使用し、単票用紙の搬送経路とは異なる経路を通して搬送することが行われている。
【0003】
前記トレイは一般的な単票用紙より厚みがあるので、搬送ローラ対への挿入、搬送ローラ対による挟持、記録ヘッドと被記録材との間の適正ギャップの確保などに十分な配慮をする必要がある。そのための1つの手段として、記録装置に操作レバーを設け、該操作レバーの動きに連動して搬送部材の押圧を解除する方法がある。そして、ユーザが、トレイを所定位置まで挿入して位置を合わせたところで前記レバーを操作して再び搬送部材を押圧状態にセットする。
【0004】
図32は従来例の偏心カムとガイドシャフトを示す説明図であり、さらに、記録ヘッドを搭載しているキャリッジを操作レバーの操作によって上昇させることで、記録ヘッドと被記録材との間に適正ギャッを確保することも行われている。この場合は、図31に示すように、キャリッジを走査させるためのガイドシャフト52の両端に偏心カム524が設けられており、その偏心カムは操作レバーに連動している。
また、CD(コンパクトディスク)等の被記録材の位置検出については、特に行わずに記録を開始するか、あるいは、キャリッジ上に搭載されたセンサーによって直接CDの記録範囲の白色部位置を検出して記録を行うことが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、記録ヘッドと被記録材との間に適正ギャッを確保するための従来例には、次のような技術的課題があった。
(a)図32中の(1)及び(3)に示すように、操作レバーにより、ガイドシャフト52の両端の偏心カム524を回転させて該ガイドシャフトを昇降させる際、キャリッジの通常の印刷高さと最も上昇させた印刷高さの2つの印刷高さに変化させる場合は、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置、つまりキャリッジの被記録材搬送方向位置は変化しない。しかし、図32(2)に示されるように、その中間の印刷高さに変化させようとするとキャリッジの被記録材搬送方向の位置が変化してしまうため、正確な記録を行うためには被記録材への記録開始位置を変化させる必要があり、煩雑な制御が必要となってしまう。
【0006】
(b)ガイドシャフト52は両端の偏心カム524を介して本体シャーシに支持されているので、同じく本体シャーシに支持されている被記録材搬送用の搬送ローラとガイドシャフトとの間の平行度は、ガイドシャフトを直接本体シャーシに固定した場合より偏心カムを介して支持する場合の方が、部品公差が加わってしまう分劣化してしまう。そのため、ガイドシャフトで規制されるキャリッジ走査方向と搬送ローラ軸によって規制される被記録材搬送方向との間の直角度が劣化し、記録品位が劣化してしまう場合がある。
(c)ユーザーのレバー操作により被記録材と記録ヘッドとの間ギャップ(紙間)を選択していたので、ユーザーがレバー操作を誤ると、ギャップ量が不適切な値になってしまい、記録品位を低下させたり、被記録材と記録ヘッドとが接触して被記録材を汚してしまうなどの不都合が発生することがある。
【0007】
(d)ガイドシャフトの高さ位置の検出を、偏心カムの回転位置をセンサ等で検出することで行っているので、センサ等のコストが嵩んでしまう。
(e)紙間調整板などにより通常印刷高さの微調整を行う際、ガイドシャフトにカムを介した状態で微調整を行っていたので、カムが経時変化した場合に、被記録材とのギャップが変化してしまい、特に、最も高画質を必要とする通常印刷高さにおいて記録品位を劣化させる場合がある。
(f)紙間調整板などにより通常印刷高さの微調整を行い、かつ、ガイドシャフトの被記録材搬送方向を変化させずにガイドシャフトの高さを3段階以上に変化させる構成は未だ存在しなかった。
【0008】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ガイドシャフトに配された偏心カムと装置本体側に該偏心カムと当接可能に配された調整部材とにより記録ヘッドと被記録材とのギャップを変更する構成において、最も高画質を必要とする通常印刷のときには、偏心カムの経時変化の影響を受けることなく、被記録材と適切なギャップをとることができる記録装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、記録手段を搭載し被記録材の搬送方向と交差する方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジの移動を案内するガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに配された偏心カムと、装置本体のシャーシに配され前記偏心カムと当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置を変更する調整部材と、を備え、前記偏心カムを回転させることにより前記ガイドシャフトの位置を通常印刷高さおよびCD印刷高さに変更可能な記録装置であって、前記通常印刷高さでは前記偏心カムと前記調整部材とが当接することなく、前記ガイドシャフトと前記調整部材とが当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置が規定されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。
図1は本発明を適用した記録装置の一実施例を示す斜視図であり、図2は図1の記録装置で給紙トレイ及び排紙トレイを開いた状態を示す斜視図であり、図3は図1の記録装置の内部機構を右前方から見て示す斜視図であり、図4は図3の記録装置の内部機構を左前方から見て示す斜視図であり、図5は図3の記録装置の縦断面図であり、図6は図1の記録装置にCD搬送部8を装着する前後の状態を示す斜視図であり、図7は図1の記録装置に装着可能なCD搬送部8を示す斜視図である。
図1〜図5において、本実施例に係る記録装置1は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、回復機構部(クリーニング部)6、記録手段(記録ヘッド)7、CD搬送部8、及び電気部9を備えている。以下にこれらの各部について項目に分けて概略を順次述べていく。
【0015】
(A)給紙部
給紙部2は、シート材Pを積載する圧板21、シート材Pを給紙する給紙ローラ28、シート材Pを分離する分離ローラ241、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー22などをベース20に取り付けて構成されている。積載されたシート材Pを保持するための給紙トレイ26は前記ベース20または記録装置の外装に取り付けられている。給紙トレイ26は、図2に示すように多段式であり、使用時には引出して使用される。
【0016】
前記給紙ローラ28は断面円弧の棒状をしており、該給紙ローラ28には用紙基準よりに1つの分離ローラーゴム(給紙ローラゴム)281が設けられている。このような給紙ローラ28によってシート材の給紙(送り出し)が行われる。前記給紙ローラ28の駆動は、給紙部2に設けられた給紙モータ273から駆動伝達ギア271及び遊星ギア272を介して伝達される駆動力によって行われる。前記圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられ、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給紙ローラ28に向けて付勢されている。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には、積載された複数枚のシート材Pのうちの最上位の数枚の重送を防止するために、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シート213が設けられている。圧板21は、圧板カム214によって、給紙ローラ28に対して当接、離間できるように構成されている。
【0017】
さらに、ベース20には、シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラ241が取り付けられた分離ローラホルダ24が、該ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、かつ分離ローラばね242により給紙ローラ28に付勢された状態で取り付けられている。分離ローラ241には分離ローラクラッチ(クラッチばね)243が取り付けられており、該分離ローラ241に所定以上の負荷がかかると、該分離ローラ241が取り付けられた部分が回転できるように構成されている。分離ローラ241は、分離ローラリリースシャフト244とコントロールカム25とによって、給紙ローラ28に対して当接、離間できるように構成されている。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置はASFセンサ29によって検知されている。
また、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー22は、ベース20に回転可能に取り付けられ、解除方向に戻しレバーバネ221で付勢されている。この戻しレバー22は、シート材Pを積載位置に戻す時は、前記コントロールカム25によって回転するように構成されている。
【0018】
以上の構成を用いて給紙する状態を以下に説明する。
通常の待機状態では、圧板21は圧板カム214でリリースされ、分離ローラ241はコントロールカム25でリリースされ、さらに、戻しレバー22は、シート材Pを積載位置に戻すとともに、積載時にシート材Pが奥に入らないように積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。
この状態から、給紙が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で、シート材Pの給紙が開始される。シート材Pはベース20に設けられた前段分離部201で制限され、シート材Pの所定枚数のみが給紙ローラ28と分離ローラ241とで形成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位のシート材Pのみが搬送(給紙)される。
【0019】
シート材Pが後述の搬送ローラ36及びピンチローラ37から成る搬送ローラ対まで到達すると、圧板21は圧板カム214によって、分離ローラ28はコントロールカム25によって、それぞれリリースされる。また、戻しレバー22はコントロールカム25によって積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241との間のニップ部に到達していたシート材Pを積載位置まで戻すことができる。
【0020】
(B)送紙部
曲げ起こした板金からなるシャーシ11に送紙部3が取り付けられている。送紙部3はシート材Pを搬送する搬送ローラ36とPEセンサ32を有している。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両軸の金属部分を軸受38で受けることでシャーシ11に取り付けられている。搬送ローラ36に回転時の負荷を与えることで安定した搬送を行うために、軸受38と搬送ローラ36との間に搬送ローラテンションばね381が設けられ、該搬送ローラ36を付勢することで所定の負荷を与えるように構成されている。
【0021】
搬送ローラ36には、従動回転する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37は、ピンチローラホルダ30に保持され、ピンチロラーばね31で付勢することでピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接され、シート材Pの搬送力を生み出している。ここで、ピンチローラホルダ30は、その回転軸がシャーシ11の軸受に取り付けられ、該回転軸を中心に回動する。さらに、シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入口には、シート材Pをガイドするペーパーガイドフラッパー33及びプラテン34が配設されている。また、ピンチローラホルダ30には、シート材Pの先端及び後端の検出をPEセンサ32に伝えるためのPEセンサレバー321が設けられている。プラテン34は、シャーシ11に取り付けられて位置決めされている。ペーパーガイドフラッパー33は、搬送ローラー36と嵌合し、摺動する軸受部331を中心に回転可能であり、シャーシ11に当接することで位置決めされる。
【0022】
また、プラテン34の紙基準側にはシート材Pの端部を覆う紙押さえ341が設けられている。これによって、端部か変形したシート材Pやカールしたシート材Pの場合でも、該シート材Pの端部が浮き上がってキャリッジ50もしくは記録ヘッド7と干渉することがないようにしている。さらに、搬送ローラ36のシート材搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。
【0023】
上記構成において、送紙部3に送られたシート材Pは、ピンチローラホルダ30及びペーパーガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対へ送り込まれる。この時、PEセンサレバー321により搬送されてきたシート材Pの先端を検知し、これによりシート材Pの記録位置(印刷位置、画像形成位置)を求めている。また、シート材Pは、搬送モータ35によりローラ対36、37が回転することで、プラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されている。このリブは、記録ヘッド7とのギャップを管理するとともに、後述の排紙部と合わせて、シート材Pの浪打を制御することにより該浪打が大きくならないようにするためのものである。
【0024】
搬送ローラ36の駆動は、DCモータからなる搬送モータ35の回転力をタイミングベルトで搬送ローラ36の軸上に設けたプーリ361に伝達することで行われる。
また、搬送ローラ36の軸上には、該搬送ローラ36による搬送量を検出するためのコードホイール362が設けられている。このコードホイール362には150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されている。そして、前記コードホイール362に隣接する位置のシャーシ11の部位には、前記マーキングを読み取るためのエンコーダーセンサが取り付けられている。
【0025】
なお、前記記録手段(記録ヘッド)7としては、インクジェット記録ヘッドが使用されている。この記録ヘッド7には、各インク色ごとに別体のインクタンクが交換可能に装着されるようになっている。また、この記録ヘッド7は、記録データに基づいてヒータ(発熱素子)等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクが膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7の吐出口からインクを吐出し、吐出されたインク滴によってシート材P上に画像を形成するように構成されている。
【0026】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7が取り付けられるキャリッジ50を有している。このキャリッジ50は、シート材Pの搬送方向と直交する方向に設置されたガイドシャフト52及びガイドレール111によって主走査方向に往復移動可能に案内支持されている。前記ガイドレール111は、キャリッジ50の後端を保持することで、記録ヘッド7とシート材Pとの隙間(紙間)を適正値に維持する機能も有している。なお、前記ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられており、前記ガイドレール111はシャーシ11と一体に形成されている。前記ガイドレール111のキャリッジ50との摺動側には、SUS等の薄板の摺動シート53が張設され、摺動音の低減が図られている。
【0027】
また、キャリッジ50は、シャーシ11に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541はアイドルプーリ542によって張設支持されている。タイミングベルト541とキャリッジ50とはゴム等からなるダンパー55を介して結合されており、キャリッジモーター54等の振動を減衰することで、画像ムラ等を低減している。そして、キャリッジ50の位置を検出するために、150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、該コードストリップ561を読み取るためのエンコーダーセンサ56が、キャリッジ50に搭載したキャリッジ基板92に設けられている。このキャリッジ基板92には、記録ヘッド7と電気的な接続を行うためのコンタクト921も設けられている。また、キャリッジ50には、電気部(電気基板)9から記録ヘッド7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板57が設けられている。
【0028】
記録手段としての記録ヘッド7をキャリッジ50に固定するために、該キャリッジ50には位置決めのための突き当て部501並びに記録ヘッド7を押し付けて固定するための押圧手段(ヘッド押圧手段)511が設けられている。この押圧手段511はヘッドセットレバー51に搭載されており、該ヘッドセットレバー51を回転支点を中心に回動して記録ヘッド7をセットする際に、該記録ヘッド7に押し付け力が作用する構成になっている。
また、ガイドシャフト52の両端には偏心カムR(右側の偏心カム)521及び偏心カムL(左側の偏心カム)522が設けられており、キャリッジ昇降モータ58の駆動により、ギア列581を介して偏心カムR521まで駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このガイドシャフト52の昇降に応じてキャリッジ50も同様に昇降させられ、厚みの異なるシート材Pに対しても最適なギャップを形成することができる。
【0029】
さらに、キャリッジ50には、CD−R等の小型で厚肉の被記録材の表示部に記録(印刷)するためのCD印刷用トレイ83の位置検出用のマーク834を検出するための反射型光センサからなるトレイ位置検出センサ59が取り付けられている。このトレイ位置検出センサ59は、発光素子より発光し、その反射光を受光することでトレイ83の位置を検出することができる。
上記構成において、シート材Pに画像を形成する時は、ローラ対(搬送ローラとピンチローラ)36、37によって、記録する行の位置(シート材Pの搬送方向の位置)にシート材Pを搬送するとともに、キャリッジモータ54によりキャリッジ50を記録(画像形成)位置(シート材Pの搬送方向と垂直な方向の位置)に移動させ、記録ヘッド7を記録位置(画像形成位置)に対向させる。その後、電気部(電気基板)9からの信号により記録ヘッド7がシート材Pに向けてインクを吐出することにより、記録(画像形成)が行われる。
【0030】
(D)排紙部
排紙部4は、2本の排紙ローラ40、41と、該排紙ローラー40、41に所定圧で当接することで従動回転可能な拍車42と、搬送ローラ36の駆動を排紙ローラ40、41伝達するためのギア列と、を備えている。
排紙ローラ40、41はプラテン34に取り付けられている。搬送方向上流側の排紙ローラ40は金属軸に複数のゴム部(排紙ローラゴム)401を設けて構成されている。排紙ローラ40は、搬送ローラ36からの駆動がアイドラギアを介して伝達されることにより駆動される。排紙ローラ41は樹脂の軸に複数のエラストマー等の弾性体411を取り付けた構成になっている。排紙ローラ41は、排紙ローラ40からアイドラギアを介して駆動を伝達されることにより駆動される。
【0031】
拍車42としては、例えば、SUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型したものが使用される。このような拍車42は拍車ホルダ43に取り付けられている。本実施例では、コイルばねを棒状に設けた拍車ばね44によって、拍車42の拍車ホルダー43への取り付けと排紙ローラ40、41への圧接等が行われている。拍車42には、主にシート材Pの搬送力を生み出すものと、主に記録される時のシート材Pの浮き上がりを阻止するものとがある。搬送力を生み出す拍車は、排紙ローラ40、41のゴム部(排紙ローラゴム部、弾性体部)に対応する位置に配設されている。一方、シート材Pの浮き上がりを阻止するための拍車は、排紙ローラ40、41のゴム部401が無い位置(ゴム部401とゴム部401との間など)に配設されている。
【0032】
前記排紙ローラ40、41の間には紙端サポート45が設けられている。この紙端サポート45は、シート材Pの両端を持ち上げ、排紙ローラー40、41の先でシート材Pを保持することにより、先出のシート材P上の画像記録部を擦ることによる記録画像のダメージ又は品位低下を防止するためのものである。前記紙端サポート45は、先端にコロ451が設けられた樹脂部材を紙端サポートばね452によって付勢することで、該コロ451を所定の押圧力でシート材Pに押し付けることにより、該シート材Pの両端を持ち上げて該シート材Pの腰を作ることで該シート材Pを保持できるように構成されている。
【0033】
以上の構成によって、キャリッジ部5で記録(画像形成)されたシート材Pは、排紙ローラ41と拍車42とのニップ部に挟まれ、搬送されて排紙トレイ46に排出される。排紙トレイ46は、複数の部材から成る分割構造を有し、記録装置の下ケース99の下部に収納できる構成になっている。この排紙トレイ46は、使用時には引出して使用する。図示の排紙トレイ46においては、その先端に向けて高さが高くなるように形成され、その両側端縁も高さが高く形成されており、それによって、排出されたシート材Pの積載性向上並びに該シート材Pの記録面の擦れ防止が図られている。
【0034】
(E)回復機構部(クリ−ニング部)
回復機構部(クリーニング部)6は、記録ヘッド7の吐出性能の維持回復のための吸引回復処理(クリーニング操作)を行うためのポンプ(負圧発生源としての吸引ポンプ等)60と、記録ヘッド7の吐出口面の保護及び乾燥防止を行うためのキャップ61と、記録ヘッド7の吐出口面の吐出口周辺部分のインクや埃等の付着物を拭掃除去(クリーニングするためのワイピング手段(ブレード)62と、を備えている。
上記回復機構部6は専用の回復モータ69を備えている。また、回復機構部6においては、回復モータ69の一方向の回転で前記ポンプ60を作動させ、別のもう一方向の回転(逆回転)でブレード62の拭掃動作及びキャップ61の昇降動作を作動させるように、ワンウェイクラッチ691が設けられている。
【0035】
本実施例では、前記ポンプ60は2本のチューブ67をポンプコロ68でしごくことで負圧を発生させるように構成され、キャップ61からポンプ60へ至る吸引経路(チューブ等)の途中には弁65などが設けられている。この吸引回復手段は、キャップ61を記録ヘッド7の吐出口面に密着させた状態(キャッピング状態)でポンプ60を作用させることにより、該キャップ61内に負圧を発生させ、該負圧によって記録ヘッド7の吐出口からインクと共に増粘インクや気泡や埃等の異物を吸引排出させるように構成されている。
【0036】
前記キャップ61の内部には、吸引後の記録ヘッド7の吐出口面上の残留インク(付着インク)の量を軽減するためのキャップ吸収体611が設けられている。また、キャップ吸収体611を設けることから、該キャップ吸収体611に残留インクが固着する弊害を防ぐために、キャップ61を開けた状態で前記吸引ポンプ60を作動させることにより該キャップ61内の残留インクを吸引除去する空吸引動作を行うように構成されている。前記ポンプ60で吸引された廃インクは、後述の下ケース99に設けられた廃インク吸収体991に吸収・保持される。
【0037】
回復機構部6における各種の回復処理動作、すなわちブレード62による拭掃動作、キャップ61の接離動作(昇降動作)、キャップ61とポンプ60との間の弁65の開閉動作などの一連の回復動作は、同一軸上に複数のカムを設けたメインカム63によって制御される。各回復処理動作のそれぞれに対応する部位のカムやアーム(レバー)等をメインカム63によって作動させることにより、所定の回復処理動作が実行される。
前記メインカム63の位置(回動位置等)は、フォトインタラプタ等の位置検出センサ64で検出することができる。また、キャップ61が記録ヘッドから離間している時(本実施例では下降時)に、キャリッジ5の主走査方向と直交する方向にブレード62が移動することで、記録ヘッド7の吐出口面を拭掃(クリーニング)する。また、本実施例では、記録ヘッド7の吐出口近傍を拭掃するブレード並びに吐出口面全体を拭掃するブレードから成る複数のブレード62が設けられている。そして、一番奥に移動した際に、ブレード62をブレードクリーナー66へ当接させることにより、ブレード62自身へ付着したインク(転写インク)などを除去し、該ブレード62の拭掃性能を回復させることができる。
【0038】
(F)外装部
以上説明した各機能部や各機構部(各ユニット)は、記録装置1のシャーシ11に組み込まれることで記録装置の機構部分を形成している。これらの機構部分の周囲を覆うようにして外装部が取り付けられている。外装部は、主として、下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー96、フロントカバー95から構成されている。
下ケース99の下部には、排紙トレイレール992が設けられ、分割された排紙トレイ46が収納可能に構成されている。また、フロントカバー95は非使用時に排紙口を塞ぐ構成になっている。
【0039】
上ケース98には、アクセスカバー97が回動可能に取り付けられている。上ケース98の上面の一部には開口部が形成されており、この開口部を通して、インクタンク71及び記録ヘッド7等を交換することができる。
また、上ケース98には、アクセスカバー97の開閉を検知するためのドアスイッチレバー981、LEDの光を伝達・表示するためのLEDガイド982、電気部(回路基板)6のSWに作用するキースイッチ983等などが設けられている。
さらに、上ケース98には、多段式の給紙トレイ26が回動可能に取り付けられている。給紙部が使われない時に給紙トレイ26を収納すれば、該給紙トレイ26は給紙部のカバーとして機能するように構成されている。また、上ケース98と下ケース99は、弾性を持った嵌合爪で取り付けられている。該上ケース98と該下ケース99との間のコネクタ部分が設けられている部位は、コネクタカバー96によって覆われている。
【0040】
次に、本発明を適用した記録装置において、CD(compact disc コンパクト・ディスク)搬送部8を用いる場合の構成及びCD印刷の詳細について、図6〜図19を用いて説明する。
図6は図1の記録装置にCD搬送部8を装着する前後の状態を示す斜視図であり、図7は図1の記録装置に装着可能なCD搬送部8を示す斜視図でり、図8は下ケース99のCD搬送部取付け部及び取付け検出部を示す部分斜視図であり、図9は下ケース99とCD搬送部8のフック84の装着状態を示す部分縦断面図であり、図10はCD搬送部8の装着前後においてスライドカバーを81を移動させたときの状態を示す斜視図であり、図11は下ケース99からCD搬送部8のフック84を解除したときの状態を示す部分縦断面図であり、図12はCD搬送部8のスライドカバー81移動前後におけるアーム85の状態を示す部分縦断面図である。
【0041】
さらに、図13はCD搬送部8のトレイ83の平面図であり、図14は図13のトレイ83の位置検出部の凹部形状を示す模式的断面図であり、図15は図13のトレイとトレイ位置検出センサ59との相対位置の各種の状態を示す模式的平面図であり、図16は記録装置に装着されたCD搬送部8にトレイ83を挿入しセットした状態を示す斜視図であり、図17は記録装置内を通してトレイ83が搬送される状態を示す部分縦断面図であり、図18はキャリッジ50のガイドシャフト52を昇降させるためのシャフト昇降機構のキャリッジ下降時及びキャリッジ上昇時の状態を示す部分縦断面図であり、図19はCD搬送部8の押圧コロ811及び側圧コロ824を示すために該CD搬送部8の一部を破断して示す斜視図である。
【0042】
図6に示すように、CD搬送部8を図示の矢印Y方向に真っ直ぐにスライドさせると、該CD搬送部8は記録装置の下ケース99に装着される。この時、図8及び図9に示す下ケース99の両側に設けたガイドレール993に沿って、トレイガイド82の両端の嵌合部822が挿入されることによって、CD搬送部8の位置決めが行われる。トレイガイド82の左右両側の端部には回動可能なフック84が設けられ、該フック84は一方向に付勢されている。CD搬送部8は、スライドさせて所定位置まで挿入されると、ある部位に突き当たり、それ以上挿入されなくなる。そして、フック84がガイドレール993のストッパーに作用し、CD搬送部8がスライドしてきた方向にも戻らないようにロックがかかる。
トレイガイド82(CD搬送部8)が記録装置の所定位置に装着された状態を機械的に検出するためのトレイガイド検出センサ344がプラテン34に設けられており、トレイガイド82が記録装置本体に装着されると、トレイガイド82の一部がトレイガイド検出センサ344を押すことで、CD搬送部8(トレイガイド82)が装着されたことを検知できるように構成されている。
【0043】
次に、図10及び図12に示すように、スライドカバー81を記録装置の本体方向へ(本体側へ向けて)移動させると、該スライドカバー81と連動してアーム85が記録装置の本体方向へ突出する。拍車42を搭載した拍車ホルダ43はプラテン34に対し上下方向にスライド可能に装着されており、所定圧のばね力で下方向に付勢されている。従って、アーム85が拍車ホルダ43とプラテン34との間に入り込むことで、拍車ホルダ43は上方へ所定量だけ持ち上げられる。この際、アーム85の先端に形成された傾斜部851によって該アーム85はスムーズにプラテン34と拍車ホルダ43との間に入り込むことができる。このことにより、プラテン34と拍車ホルダ43との間に、記憶媒体としてのCD(CD−R等)が搭載されるトレイ83を通過させるためのスペースを形成することができる。
【0044】
また、前記アーム85は、プラテン34と拍車ホルダ43との間に挿入された状態で位置決めされるようになっており、突出する(前進する)前のトレイガイド82内に収納された状態では該トレイガイド82に対しガタを持った状態で収納されている。
また、当初、スライドカバー81を記録装置の本体方向へ移動させない状態では、CD搬送部8の開口部821が閉じられているため、トレイ83を挿入することはできない。そして、スライドカバー81を記録装置の本体方向へ移動させると、スライドカバー81が斜め上方向に移動する構成になっているので、該スライドカバー81とトレイガイド82との間にトレイ挿入用の開口部821が形成される。この状態にすれば、図16に示すように、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。
このような構成にする理由は、前記拍車ホルダ43が上昇されていない状態でトレイ83が挿入された場合に、該トレイ83と拍車42とが干渉して該トレイ83の先端のトレイシート831や拍車42が破損することを防止するためである。
【0045】
図11に示すように、トレイガイド82が装着された状態でスライドカバー81を本体から引出すと、該スライドカバー81と連動してアーム85が拍車ホルダ43から外れ、拍車ホルダ43及び拍車44が元の所定位置に下降する。この時、トレイ83が装着されたままであると、スライドカバー81とトレイガイド82との間の開口部821にトレイ83が挟まり、スライドカバー81をそれ以上引出せない構成になっている。これによって、CD−R等の記憶媒体が記録装置本体内に残されたまま拍車44が下がって該CDにダメージを与えるという不具合発生を防いでいる。
さらに、スライドカバー81を引くと、図11に示すように、スライドカバー81がフック84に作用することで、該フック84が下ケース99のガイドレール993から外れることにより、CD搬送部8の記録装置本体への装着が解除される。
【0046】
本実施例に係るトレイ83は板厚2〜3mm程度の樹脂板で構成され、該樹脂板には、図13に示すように、CD取り付け部832、トレイの出し入れに操作者が掴む操作部833、位置検出マーク834(図13では、834a、834b、834cの3箇所)、CD取り出し用穴835、挿入位置合わせマーク836、側圧コロ逃げ部387、メディア有無検知マーク838、並びに、トレイアダプタの種類を判別するために設けられたトレイアダプタ種検知用マーク838aが設けられている。
また、上記トレイ83の先端部には、搬送ローラ36及びピンチローラ37へのトレイ83の噛み込みを確実にするためのトレイシート831が取り付けられている。
【0047】
前記位置検出マーク834は、トレイ83のCD取り付け部分の先端側の2箇所(834a、834b)と、その反対側の1箇所(834c)とに設けられている。各位置検出マーク834は3〜10mm程度の正方形に反射性能が高い部材が設けられている。ここでは、ホットスタンプを用いて形成されている。
前記位置検出マーク834の周囲には、図13及び図14に示すように、凹部839が設けられており、樹脂部品の位置検出マーク834部分の形状に沿った形で反射材料を形成できる構成になっている。また、図14に示すように、凹部839の底部は高い表面性を有し所定角度を持って形成されているので、キャリッジ50に設けたトレイ位置検出センサ59の発光が位置検出マーク834以外で反射されても、該反射光が受光部に戻らないように構成されている。これによって、トレイ83の位置検知における誤検知を防ぐことができる。
【0048】
以上のように、トレイ83上の位置検出マーク834の反射率が高いので、高性能のセンサを搭載する必要がなく、補正などの処理を少なくすることができ、コストアップや記録時間(印刷時間)の増大を避けることができる。
また、CDの印刷領域(記録領域)のエッジを直接読み取る方式に比べて、色付きのCDへ印刷したり、一度印刷したCDへ再印刷したりする時でも、CDの位置検出を正確に行うことができる。
前記CD取り付け部832には複数のモールド爪が設けられており、これによって、CDを取り付けた場合の位置決めとがた取りを行っている。操作者は、CDの中央部の穴を前記CD取り付け部832に合わせることにより該CDを取り付ける。CDを取り外す時は、2箇所のCD取り出し用穴835を利用し、操作者がCDの外周エッジを持って取り外すことができる。また、CD取り付け部832は、それ以外のトレイ83の面より一段低くなっている。その低い面にメディア有無検知マーク838が設けられている。このメディア有無検知マーク838は、所定幅のホットスタンプの中に所定幅の穴を設け、この穴幅が検知された場合にメディア無しと判断するように構成されている。
【0049】
図13に示すように、前記トレイ83の先端には、搬送ローラ36及びピンチローラ37への該トレイ83の噛み込みを確実にするために、トレイシート831が取り付けられている。このトレイシート831は、厚み0.1〜0.3mm程度のPET等からなるシート材で形成され、所定の摩擦係数と硬度を有している。また、トレイ83自身にも、その先端部にテーパー部830が設けられている。従って、先ず、トレイシート831が搬送ローラー36及びピンチローラー37に噛みこまれることで搬送力が生まれ、次いで、トレイ83の先端のテーパー部830がピンチローラー37を持ち上げることで、厚みがあるトレイ83を搬送ローラー36及びピンチローラー37の間で挟持することにより、トレイ83の正確な搬送が可能になる。
なお、前記位置検出マーク834はピンチローラ37の間に設けられている。従って、前記位置検出マーク834がピンチローラ37と当接することが防止され、これによって、該位置検出マーク834の表面に傷が付くことを防止している。
【0050】
図19において、CD搬送部8を構成するトレイガイド82には、図13に示すようなトレイ83を該トレイガイド82の基準823に押し付けるための側圧コロ824が設けられており、コロばね825によって所定圧でトレイ83を基準823に押し付けることで位置決めを行っている。前記側圧コロ824は、操作者が所定位置にトレイ83をセットするところまでは作用する。しかし、トレイ83が搬送ローラ36及びピンチローラ37により搬送される時には、側圧コロ824が作用する位置に側圧コロ逃げ部387(図13)が来るので、側圧コロ824はトレイ83に作用しなくなる。このように構成する理由は、トレイ83に余計なバックテンションなどが作用することを無くすことにより、該トレイ83の搬送精度の低下を防止するためである。
【0051】
図19に示すように、前記スライドカバー81には左右の押圧コロ811が設けられており、コロばね812によってトレイ83を所定圧で排紙ローラ41に押し付けることで該トレイ83の搬送力を生み出している。この搬送力によって、記録(印刷)開始時にトレイ83をセット位置から搬送ローラー36及びピンチローラー37のニップ部まで搬送することができる。さらに、記録(印刷)終了時には、操作者が取り出す所定位置までトレイ83を搬送することができる。この場合も、前記位置検出マーク834の位置と押圧コロ811の位置とは異なるように構成されており、これによって、前記位置検出マーク834が押圧コロ811と当接してその表面が傷付くことを防いでいる。
そして、所定位置に搬送されたトレイ83を引出すことで、トレイガイド82からトレイ83を取り出すことができる。さらに、2箇所のCD取り出し用穴835を利用することで、操作者はCDの外周エッジを持って該CDを外すことができる。
【0052】
次に、以上説明した構成を有する記録装置によってCDに記録する場合の動作について説明する。
先ず、CD搬送部8を記録装置1の本体に向けて真っ直ぐにスライドさせて下ケース99に装着する。この時、トレイガイド検出センサ344(図8)により、トレイガイド82が記録装置本体に装着されたことを検知する。次いで、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、図10に示すように、該スライドカバー81と連動してアーム85が記録装置本体方向へ突出する。そして、アーム85が拍車ホルダ43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ホルダ43を上方へ所定量だけ持ち上げる。
【0053】
このようにスライドカバー81を記録装置本体方向へ移動さると、該スライドカバー81は斜め上方向に移動する構成になっているのでトレイガイド82との間に開口部821(図6)が形成される。この状態で、図16に示すように、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。
そして、CDをトレイ83のCD取り付け部832(図13)に装着する。操作者は、操作部833(図13)を持って、挿入位置合わせマーク836(図13、図16)がトレイガイド82のトレイセットマーク826(図16)と一致するところまでトレイ83を挿入する。
【0054】
この状態で、ホストから記録信号(印字信号、画像信号)が送られてくると、記録動作(印字動作)が開始される。まず、図17に示すように、搬送ローラ36、排紙ローラ40及び排紙ローラー41が逆転する。つまり、図17において、押圧コロ811(図19)及びコロばね812によってトレイ83を所定圧で排紙ローラ40及び排紙ローラ41に押し付けることで該トレイ83の搬送力を生み出しているので、排紙ローラ40及び排紙ローラ41の逆転に応じてトレイ83は記録装置内部へ搬送される。
そして、トレイ83の先端部のトレイシート831(図13)が搬送ローラ36及びピンチローラ37に噛み込まれることで所定の搬送力が生まれ、トレイ83の先端部のテーパ部830がピンチローラ37を持ち上げることにより、トレイ83が搬送ローラ36及びピンチローラ37に挟持される。
【0055】
次に、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ50が、トレイ83を検出するためにホームポジションから記録領域(印字領域)に移動する。この時に、図18に示すように、キャリッジ昇降モータ58(図3)が作動してガイドシャフト52を上昇させ、記録ヘッド7とトレイ83との間に最適なギャップ(紙間距離)を形成することができる。
図15の(a)及び(b)に示すように、キャリッジ50は該キャリッジ上のトレイ位置検出センサ59を前記トレイ83の位置検出マーク834a(図13)の位置に合わせて停止する。そして、トレイ83を搬送し、位置検出マーク834aの上端(先端)のエッジ位置を検出する。そのまま、搬送を続け、マーク834aの下端エッジ(後端エッジ)を検出する。
【0056】
次に、図15の(c)に示すように、キャリッジ50上のトレイ位置検出センサ59がトレイ83の位置検出マーク834aの略中央に来るようにトレイ83を戻す。そして、キャリッジ50を左右に移動させ、位置検出マーク834a右端のエッジ位置及び左端のエッジ位置を検出する。以上より、位置検出マーク834aの中心位置834ac(図13)を算出することができ、該中心位置834acより、トレイ83に搭載されたCDの正確な記録位置(印刷位置)を求めることができる。以上のように、本実施例においては、トレイ83自身の位置検出を行うので、検出を行わずに機械的(メカ的)な精度のみで印刷を行う場合に比べて、部品精度のバラツキやトレイの状態などの影響を受けてCDに対する記録位置(印刷)がずれることを無くすことができる。
【0057】
トレイ83の位置検出マーク834aの位置(その中心位置834ac)を検出した後に、キャリッジ50は図15の(d)に示すように、位置検出マーク834bを検出するために移動する。この位置検出マーク834bの両端のエッジを検出することで、先程検出した位置検出マーク834aが間違いないことを確認する。このような操作を行う理由は、トレイ83が正規のセット位置よりも奥に挿入された場合に、図15の(e)に示すように、位置検出マーク834cの位置を検出しても、位置検出マーク834bを検出するために移動する動作によって、位置検出マーク834aでは無いことを検知することができるようにするためである。
【0058】
トレイ83の位置が検出された後に、図15の(f)に示すように、トレイ83の搬送方向に、キャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置とトレイ83のメディア有無検出マーク838(図13)の位置が一致するようにトレイ83を搬送する。
この時に、メディア有無検出マーク838の検出穴のエッジを検出し、所定穴幅と一致すると、CDが搭載されていないと判断し、記録動作(印刷作業)を中断し、トレイ83を所定位置まで排出し、エラーを表示する。ここで、上記メディア有無検出マーク838が検出できなければ、CDが搭載されていると判断し、記録動作を継続する。
【0059】
以上の一連の初期動作が終了したところで、トレイ83を記録装置(プリンタ等)の奥のCD全体を記録(印字)できる所定位置まで搬送する。その後、ホストからの送られる記録データに応じて記録(印字、印刷)を開始する。記録される画像に関しては、複数走査で画像を形成するいわゆるマルチパス印字を用いることにより、CDの搬送精度及びヘッド7の着弾精度による記録画像のバンドムラ等を軽減することができる。
【0060】
記録(印刷)が終了した後に、トレイ83を、前述の印刷前に操作者がトレイガイド82にトレイ83をセットした位置まで搬送する。この状態で、操作者は印刷が行われたCDが搭載されたトレイ83を取り出すことができる。さらに、スライドカバー81を手前に引く(記録装置本体から離れる方向へ移動させる)ことで、アーム85が拍車ホルダ43から解除され、フック84が下ケース99から解除されることで、CD搬送部8が記録装置本体から解除され、取り外すことができる。
以上説明した記録装置(画像形成装置)の構成及び動作(作用)により、簡単な操作で、CD上に精度良く記録(印刷)を行うことができる。
【0061】
図20の(1)及び図21の(1)は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト52を昇降させるためのガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト左側の支持状態で偏心カムを取り付けた状態を示す部分斜視図であり、図20の(2)及び図22は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト右側の支持状態を示す部分斜視図であり、図21の(2)は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト右側の支持状態で偏心カムを取り付けた状態を示す部分斜視図であり、図23の(1)及び(2)は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の偏心カム521を両側から見て模式的に示す斜視図である。
【0062】
次に、本発明を適用した記録装置のガイドシャフト52を昇降させるためのガイドシャフト昇降手段の第1実施例について説明する。
図20〜図22において、通常記録時(通常印刷時)のガイドシャフト52の高さ位置(記録ヘッド7と被記録材としてのシート材PやCDとの間の間隔を規制するためのキャリッジ50の高さ位置)は、ギャップ調整部材L(紙間調整板L)503とギャップ調整部材R(紙間調整板R)504とによって位置決めされている。また、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置は、記録装置の骨格となるシャーシ11の鉛直面505にガイドシャフトばね502によって該ガイドシャフト52を付勢することにより、位置決めされている。そのため、ガイドシャフト52の高さが変化しても、該ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置は、変化せずに、常に記録装置の骨格となるシャーシ11の鉛直面505により一定の位置に精確に位置決めされるように構成されている。
【0063】
なお、紙間調整板L(ギャップ調整部材L)503のガイドシャフト(下面)支持部503a及び紙間調整板R(ギャップ調整部材R)504のガイドシャフト(下面)支持部504aは、いずれも傾斜面となっており、紙間調整板L503及び紙間調整板R504を前後にスライドさせることにより、通常記録時のガイドシャフト52の高さ(通常印刷高さ、最低高さ位置、初期高さ位置)を微調整できる構成となっている。また、紙間調整板L503及び紙間調整板R504ともに、ガイドシャフト支持部503a及び504aに平行な偏心カム突き当て部(カム突き当て面)503b、504bを備えている。ガイドシャフト52の右端には偏心カムR521が設けられ、偏心カムR521はカム面とギア部とを有し、該ギア部に対してキャリッジ昇降モータ58から駆動ギア列を介して駆動(回動)が伝達されるようになっている。
【0064】
つまり、キャリッジ昇降モータ58により偏心カムR521の回動位置を制御することにより、ガイドシャフト52の高さ位置(記録ヘッド7の被記録材に対する紙間距離)を調整できるように構成されている。
また、ガイドシャフト52の左端部のシャーシ11の内側の位置には偏心カムL522が設けられており、該偏心カムL522には、キャリッジ50に突き当てて該偏心カムL522の回転を規制するための回転規制部L522aが設けられている。
【0065】
図24の(1)は偏心カムL522の通常記録時の高さ位置(通常印刷高さ)を模式的に示す側面図であり、図24の(2)は偏心カムR521の通常記録時の位置(通常印刷高さ)を模式的に示す側面図である。
図25の(1)は偏心カムL522のCD印刷時の高さ位置(CD印刷高さ)を模式的に示す側面図であり、図25の(2)は偏心カムR521のCD印刷時の高さ位置(CD印刷高さ)を模式的に示す側面図である。
通常記録時の高さ位置(通常印刷高さ位置、最低高さ位置、初期高さ位置)では、偏心カムL522及び偏心カムR521ともに、それらのカム面はギャップ調整部材L(紙間調整板L)503及びギャップ調整部材R(紙間調整板R)504の偏心カム突き当て部503b、504bには接触しておらず、ガイドシャフト52(その下面)はその両端部を最低高さ位置規定部としてのガイドシャフト支持部503a及び504aで支持されることにより高さ方向に位置決めされている。また、偏心カムR521の回転位置は、回転規制部521aをシャーシ11のシャーシ突き当て部525(図24の(b)参照)に突き当てることで位置決めされている。
【0066】
次にCDへ記録を行う場合について説明する。
図24の(1)及び(2)に示すようなガイドシャフト52が通常記録時の高さ位置にある状態(通常印刷高さ、本実施例では最低高さ位置又は初期高さ位置)から、DCモータであるキャリッジ昇降モータ58に所定時間の電流を与えて回転させることにより、偏心カムR521を右側面(図24中)からみて反時計回りに回転させる。偏心カムR、Lのカム面は、ギャップ調整部材L、R(紙間調整板L、R)503、504のカム突き当て部(カム突き当て面)503b、504bに突き当たることで、ガイドシャフト52の高さ位置は上昇し始める。そして、図25の(2)に示すように、偏心カムR521の回転規制部521bがシャーシ突き当て部525に突き当たることで、偏心カムR521の回転位置は位置決めされる。
【0067】
その結果、偏心カムL522は図25の(1)に示すような状態となり、偏心カムR521は図25の(2)に示すような状態となる。つまり、ガイドシャフト52(キャリッジ50及び記録ヘッド7)は、CD印刷高さ位置(CDに記録するのに最適な紙間間隔を形成する高さ位置)となり、トレイ83上のCDに記録を行うのに適切なギャップを形成することができる。
このとき、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置はシャーシ11の鉛直面505(図22)によって一定の位置に位置決めされているので、ガイドシャフト52が通常印刷高さ位置(本実施例における最低高さ位置、初期高さ位置)からCD印刷位置へ上昇しても、該ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置は、変化することなく、シャーシ11によって位置決めされた状態のままに維持される。
【0068】
CDへの記録が終了し、ガイドシャフト52を通常印刷高さ位置(本実施例の最低高さ位置又は初期高さ位置)へ戻す場合は、CD印刷高さ位置から、キャリッジ昇降モータ58に所定時間の電流を与えて回転させることで、偏心カムR521を図25の(2)に示す右側面から見て時計回り方向に回転させる。ここで、偏心カムR521及び偏心カムL522は前述のようにガイドシャフト52の両端部に回転方向に固定されているので、偏心カムR521の時計回り方向の回転に同期して、ガイドシャフト52及び偏心カムL522も時計回り方向に同様に回転する。
そして、偏心カムR、Lのカム面は、紙間調整板L、Rのカム突き当て部(カム突き当て面)503b、504bを下り始め(ガイドシャフト52の軸心と紙間調整板L、Rのカム突き当て部503b、504bとの間隔が減少し始め)、ガイドシャフト52の高さ位置は下降し始める。そして、再び図24の(2)に示すように、偏心カムR521の回転規制部521aがシャーシ突き当て部525に突き当たることで、偏心カムR521の回転位置が位置決めされ、通常印刷高さの位置(図24の(1)及び(2)に示す位置、本実施例における最低高さ位置)に戻される。
【0069】
図26は本発明を適用した記録装置においてキャリッジを利用して偏心カムLを通常印刷高さ位置(1)から厚紙印刷高さ位置(2)へ回動させる状態を示す斜視図である。
図27の(1)は偏心カムL522の厚紙印刷時の高さ位置(厚紙印刷高さ)を模式的に示す側面図であり、図27の(2)は偏心カムR521の厚紙印刷時の高さ位置(厚紙印刷高さ)を模式的に示す側面図である。
続いて、通常印刷高さ位置(本実施例の最低高さ位置)から、CD印刷高さ位置より低い厚紙印刷高さ位置へキャリッジ50(ガイドシャフト52)を上昇させる場合について説明する。
【0070】
先ず、キャリッジ50を図24の(1)及び(2)に示すような通常印刷高さ位置にセットする。そして、図26に示すように、キャリッジ50をガイドシャフト52の左端の偏心カムL522の近傍の切替位置へ移動させる。そこで、キャリッジ昇降モータ58に所定時間の電流を与えて該モータ58を回転させることで、偏心カムR521を図24の(2)に示す右側面からみて反時計方向に回転させる。すると、ガイドシャフト52とともに偏心カムL522も同方向に回転し、図26の(1)の状態から図26の(2)の状態へ回転することで、偏心カムL522の回転規制部L522aがキャリッジ50に突き当たる。
【0071】
これによって、偏心カムL522は図27の(1)に示すような状態(図24の(1)と図25の(1)との間の中間位置の状態)に位置決めされ、偏心カムR521は図27の(2)のような状態(図24の(2)と図25の(2)との間の中間位置の状態)に位置決めされる。こうして、キャリッジ50(ガイドシャフト52)を、CD印刷位置より低い高さ位置である厚紙印刷高さ位置へ上昇させることができる。
このとき、図32で説明した従来例とは異なり、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置はシャーシ11の鉛直面505(図22)によって一定の位置に位置決めされているので、ガイドシャフト52が通常印刷高さからCD印刷高さよりも低い厚紙印刷高さへ上昇しても、該ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置は、変化することなく、シャーシ11によって位置決めされた状態のままに維持される。
【0072】
以上説明したようなガイドシャフト52を昇降させるためのガイドシャフト昇降手段(本実施例に係るガイドシャフト昇降手段)によれば、ガイドシャフト52を通常印刷高さ、厚紙印刷高さ、及びCD印刷高さの3つの異なる高さに位置決めすることができ、これらの高さ位置の選択は、ホストから送られる記録データの被記録材に関する情報により、記録ヘッド7と被記録材とのギャップが最適値になるように、ユーザーが操作することなしに、自動的に正確に選択することができる。
以上述べたような実施例の構成を採ることにより、図32の従来例とは異なり、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置を変化させずに、通常印刷高さ、厚紙印刷高さ、及びCD印刷高さの3つの高さ位置へガイドシャフト52を変化させることができるため、いかなる高さ位置を選択する場合でも、被記録材への記録開始位置を変化させる制御を全く必要とせずに、被記録材上の精確な位置に高品位の記録を行うことが可能になる。
【0073】
さらに、ガイドシャフト52は、どの高さ位置においても、シャーシ11の鉛直面505(図22)によって被記録材搬送方向位置を位置決めされているので、図32に示す従来例の偏心カム524を介してシャーシに位置決めする場合よりも、当該偏心カム524等の部品公差が加わらない分、被記録材搬送方向と直交する方向の搬送ローラ36及びガイドシャフト52の平行度を向上させることができる。それによって、キャリッジ走査方向と被記録材搬送方向との直角度の劣化を防ぐことができ、その分、被記録材上の録品位の向上を図ることができる。また、ガイドシャフト52を3つの異なる高さ位置へ昇降させる動作は、ユーザーの操作なしに、自動的に行うことができる。
【0074】
加えて、前述の実施例によれば、ガイドシャフト52の高さ位置の制御を、センサ等による位置検出を使用せずに、通常印刷高さ及びCD印刷高さの場合は偏心カムR521とシャーシ突き当て部525との突き当てによって行い、厚紙印刷高さの場合は偏心カムL522とキャリッジ50との突き当てによって行っているので、センサ等を使用する場合よりも、簡単かつ安価な構成でガイドシャフト52の高さ位置の制御を実現することができる。従って、センサ等を使用する場合よりも、コストダウンの効果を得ることができる。
また、以上説明した実施例によれば、紙間調整板L(ギャップ調整部材L)503、紙間調整板R(ギャップ調整部材R)504ともに、ガイドシャフト支持部503a、504aの傾斜面と偏心カム突き当て部(面)503b、504bとは平行となっているので、ガイドシャフト52の通常印刷高さを前記紙間調整板で微調整しても通常印刷高さから厚紙印刷高さへの変化量、通常印刷高さからCD印刷高さへの変化量ともに誤差のない正確な値になる。よって、ガイドシャフト52のどの高さ位置でも、被記録材と適切なギャップをとることができ、記録品位の向上を図ることができる。
【0075】
また、最も高画質を必要とする通常印刷高さ位置では、ガイドシャフト52は、偏心カム521に関係なく、紙間調整板504に当接することで高さが規定されるので、偏心カム521の経時変化の影響を受けることなく、被記録材と適切なギャップ(紙間)をとることができる。
さらに、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置を変化させずに、通常印刷高さ、厚紙印刷高さ、CD印刷高さの3つの高さ位置へガイドシャフト52を変化させることができるため、被記録材の記録開始位置を変化させる制御が不必要となる。
加えて、ガイドシャフト52は、どの高さ位置でもシャーシ11の鉛直面505によって被記録材搬送方向位置を位置決めされているので、従来例の偏心カム524を介してシャーシに位置決めする場合よりも、偏心カム524の部品公差が加わらない分、搬送ローラ36とガイドシャフト52との平行度を向上させることができる。よって、キャリッジ走査方向と被記録材搬送方向との間の直角度を向上させることができ、記録品位の更なる向上を図ることができる。
【0076】
図28は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第2実施例の通常印刷高さの状態を模式的に示す側面図であり、図29は図28の第2実施例の一部を変更した変更例を模式的に示す側面図である。
前述の第1実施例では、ガイドシャフト52の高さ位置の制御を行うに際し、センサ等による位置検出を用いることなく、通常印刷高さ及びCD印刷高さの場合は、偏心カムR521とシャーシ突き当て部525との突き当てで行い、厚紙印刷高さの場合は偏心カムL522とキャリッジ50との突き当てで行うように構成した。
これに対し、図28の第2実施例では、偏心カムL522及び偏心カムR521の突き当てによる位置検出ではなく、偏心カムR521の回転位置を3つのカム回転位置センサ523によって検出するように構成されている。図28の第2実施例は、この点で図1〜図27で説明した第1実施例と相違しており、その他の点では実質上同じ構成を有している。
【0077】
図28の第2実施例のような構成を採ることにより、前述の第1実施例によって得られる効果、すなわち、被記録材への記録開始位置を変化させる制御が不必要となる効果と、キャリッジ走査方向と被記録材搬送方向との間の直角度が劣化することを防ぎ、記録品位の向上を図ることができる効果に加えて、キャリッジ50を中間の厚紙印刷高さに上昇させる場合に、キャリッジ50をガイドシャフト52の端部近傍の切り替え位置(図26)まで移動させずに、上昇させることができるという効果が得られる。
このことにより、ガイドシャフト52の昇降を、キャリッジ50を同一の位置で行うことができ、それによって、キャリッジ50の余分な動きを省くことができる。
【0078】
また、図29に第2実施例の一部変形例として示すように、ガイドシャフト52の高さ位置の制御を、通常印刷高さ及びCD印刷高さの場合は前述の実施例1と同様に偏心カムR521とシャーシ11の突き当て部525との突き当てで行い、厚紙印刷高さの検出のみをカム回転位置センサ523で検出するように構成しても良い。このような構成によれば、前述の第1実施例の効果に加えて、ガイドシャフト52の昇降の制御をキャリッジ50の同一位置で行うことができることから、キャリッジ50の余分な動きを省くことができる効果が得られる他に、カム回転位置センサ523の使用個数を減らすことによるコストダウンを図ることができるという効果が得られる。
【0079】
図30は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第3実施例の通常印刷高さの状態を模式的に示す側面図である。
図30の第3実施例では、ガイドシャフト52の通常印刷高さの位置をカム回転位置センサ523で検出するとともに、キャリッジ昇降モータ58としてパルスモータを使用するように構成されている。図30の第3実施例は、この点で前述の第1実施例又は第2実施例と相違しており、その他の点では実質上同じ構成を有している。
図30の第3実施例によれば、通常印刷高さを検出してからのガイドシャフト52の高さ位置の制御を、パルスモータであるキャリッジ昇降モータ58に与えるパルス数によって任意の高さに変化させる制御で行うことが可能となる。また、ガイドシャフト52の高さ位置の制御を3段階以上の複数段階の位置決め制御で容易にかつ精確に行うことも可能となる。
このことにより、前述の第2実施例によって得られる効果に加えて、様々な厚さの被記録材に適したギャップ(記録ヘッド7と被記録材との間隔)を容易に精確に確保することができるため、効率よく更なる記録品位の向上を図ることができる記録装置が得られる。
【0080】
図31は本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第4実施例におけるギャップ調整部材としての紙間調整板を示す模式的側面図である。
前述の第1実施例では、ガイドシャフト支持部503a、504aは直線的な傾斜面にされ、偏心カム突き当て部503b、504bはこれらのガイドシャフト支持部に平行な平面で形成され、紙間調整板L503及び紙間調整板R504を前後にスライドさせることでガイドシャフト52の通常印刷高さ位置における高さの微調整を行っていた。
しかし、前述の第1実施例のように紙間調整板を前後にスライドさせて微調整を行う構成では、作業性があまり良くなく、作業者が微調整しにくいという不都合があった。
【0081】
そこで、図31の第4実施例では、紙間調整板504のガイドシャフト支持部504aを円弧状にし、該紙間調整板504を回転させることにより、通常印刷高さにおけるガイドシャフト52の高さを微調整するように構成されている。その場合、偏心突き当て面(偏心突き当て部)504bも円弧状にし、紙間調整板504を回転させても、ガイドシャフト支持部504aと偏心突き当て部504bとの間の距離が変化しないような関係にされている。
図31の第4実施例のその他の構成は、前述の第1実施例の場合と実質的に同じであり、それぞれ対応する部分を同じ符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
このような構成を採ることにより、紙間調整板504を回転させることで、ガイドシャフト52の通常高さ位置(各実施例における初期高さ位置又は最低高さ位置)の微調整が行えるので、前述の第1実施例の効果に加えて、通常高さ位置を調節するときの作業性が向上し、作業者が微調整しやすくなるという利点が得られる。
【0082】
以上説明した実施例によれば、ガイドシャフト52の被記録材搬送方向位置を変化させずに、通常印刷高さ、厚紙印刷高さ、CD印刷高さを含む3段階以上の高さ位置へ該ガイドシャフト52を昇降させることができるため、CDやシート材等の被記録材への記録開始位置を変化させる制御を省略しても、容易に該被記録材上の精確な位置に高品位の記録を行うことが可能となる。
また、ガイドシャフト52は、どの高さ位置でもシャーシ11の鉛直面505によって被記録材搬送方向位置が位置決め(位置規定)されているので、従来例の偏心カムを介してシャーシに位置決めする場合よりも、偏心カムの部品公差が加わらない分、搬送ローラ36とガイドシャフト52との平行度を向上させることができる。そのため、キャリッジ走査方向と被記録材搬送方向との交叉角度(直角度)の精度を向上させることができ、それによって、被記録材上の記録品位の向上を図ることができる。
【0083】
さらに、記録データに応じてガイドシャフトの高さ位置を設定し、該高さ設定に基づいてガイドシャフトの昇降を行うので、ユーザーの操作なしで様々な厚さの被記録材に対して適正なギャップ(紙間)で記録を行うことができる。
また、ガイドシャフトの昇降をセンサ等による位置検出を使用せずに、安価な構成で実現しているので、コストダウンの効果を得ることができる。また、記録データに応じてガイドシャフトの高さ位置を設定し、昇降を行うので、ユーザーの操作なしで様々な厚さの被記録材に対して適切なギャップで記録を行うことができる。
また、ガイドシャフトの初期高さ位置をギャップ調整部材(紙間調整板)で微調整を行っても、初期高さ位置から複数の各印刷高さ位置への変化量は誤差のない正確な値になり、どのガイドシャフトの印刷高さ位置でも、被記録材と適切なギャップをとることができ、記録品位の向上を図ることができる。これと同時に、ガイドシャフトの被記録材搬送方向位置を変化させずに、3段階以上の高さ位置にガイドシャフトを変化させることができるため、被記録材の記録開始位置を変化させる制御を不必要にすることができる。
【0084】
なお、以上の実施例では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ワイヤドット式、感熱式、レーザービーム式の記録装置など、他の記録方式を用いる記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の作用効果を達成するできるものである。また、本発明は、単色記録を行う記録装置、1個または複数個の記録ヘッドを用いて複数の異なる色で記録するカラー記録装置、同一色彩で異なる濃度の複数濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置などの場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成しうるものである。
【0085】
また、本発明は、液体インクを用いて記録するインクジェット記録装置の場合、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
さらに、本発明は、インクジェット記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の発明によれば、記録手段を搭載し被記録材の搬送方向と交差する方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジの移動を案内するガイドシャフトと、前記ガイドシャフトに配された偏心カムと、装置本体のシャーシに配され前記偏心カムと当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置を変更する調整部材と、を備え、前記偏心カムを回転させることにより前記ガイドシャフトの位置を通常印刷高さおよびCD印刷高さに変更可能な記録装置であって、前記通常印刷高さでは前記偏心カムと前記調整部材とが当接することなく、前記ガイドシャフトと前記調整部材とが当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置が規定される構成としたので、
最も高画質を必要とする通常印刷のときに、偏心カムの経時変化の影響を受けることなく、被記録材と適切なギャップをとることができる記録装置が提供される。
【0087】
請求項2及び3の発明によれば、上記構成に加えて、前記調整部材は、傾斜面により前記ガイドシャフトと当接する構成、あるいは、前記シャーシに対して前記傾斜面をスライドすることにより、前記ガイドシャフトの前記通常印刷高さの位置を調整する構成としたので、一層効率よく上記効果を達成することができる。
請求項4の発明によれば、上記構成に加えて、前記ガイドシャフトと前記シャーシに配された鉛直面とが当接することにより、前記ガイドシャフトの高さ位置を変更しても前記ガイドシャフトの前記搬送方向における位置は位置決めされる構成としたので、上記効果に加えて、搬送ローラとガイドシャフトとの平行度を向上させることにより、キャリッジ走査方向と被記録材搬送方向との交叉角度の精度を向上させることができ、それによって、被記録材上の記録品位の向上を図ることができる。
【0088】
請求項5の発明によれば、上記構成に加えて、前記偏心カムと前記キャリッジとが当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置を厚紙印刷高さに規定する構成としたので、上記効果に加えて、ガイドシャフトの厚紙印刷高さへの調整を安価な構成で実現することができる。
請求項6の発明によれば、上記構成に加えて、記録データの被記録材に関する情報により前記ガイドシャフトの高さ位置を設定する構成としたので、一層効率よく上記効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の記録装置で給紙トレイ及び排紙トレイを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の記録装置の内部機構を右前方から見て示す斜視図である。
【図4】図3の記録装置の内部機構を左前方から見て示す斜視図である。
【図5】図3の記録装置の縦断面図である。
【図6】図1の記録装置にCD搬送部を装着する前後の状態を示す斜視図である。
【図7】図1の記録装置に装着可能なCD搬送部を示す斜視図である。
【図8】本発明を適用した記録装置の下ケースのCD搬送部取付け部及び取付け検出部を示す部分斜視図である。
【図9】本発明を適用した記録装置の下ケースとCD搬送部のフックの装着状態を示す部分縦断面図である。
【図10】本発明を適用した記録装置に装着可能なCD搬送部の装着前後においてスライドカバーを移動させたときの状態を示す斜視図である。
【図11】本発明を適用した記録装置の下ケースからCD搬送部のフックを解除したときの状態を示す部分縦断面図である。
【図12】本発明を適用した記録装置におけるCD搬送部のスライドカバー移動前後におけるアームの状態を示す部分縦断面図である。
【図13】本発明を適用した記録装置のCD搬送部のトレイの平面図である。
【図14】図13のトレイの位置検出部の凹部形状を示す模式的断面図である。
【図15】図13のトレイとトレイ位置検出センサとの相対位置の各種の状態を示す模式的平面図である。
【図16】本発明を適用した記録装置に装着されたCD搬送部にトレイを挿入しセットした状態を示す斜視図である。
【図17】本発明を適用した記録装置内を通してトレイが搬送される状態を示す部分縦断面図である。
【図18】本発明を適用した記録装置におけるキャリッジのガイドシャフトを昇降させるためのシャフト昇降機構のキャリッジ下降時及びキャリッジ上昇時の状態を示す部分縦断面図である。
【図19】本発明を適用した記録装置に装着されるCD搬送部の押圧コロ及び側圧コロを示すために該CD搬送部の一部を破断して示す斜視図である。
【図20】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト左側の支持状態を示す部分斜視図(1)と通常のガイドシャフト右側の支持状態を示す部分斜視図(2)である。
【図21】本発明を適用した記録装置のガイドシャフトを昇降させるためのガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト左側の支持状態で偏心カムを取り付けた状態を示す部分斜視図(1)と通常のガイドシャフト右側の支持状態で偏心カムを取り付けた状態を示す部分斜視図(2)である。
【図22】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の通常のガイドシャフト右側の支持状態を示す部分斜視図である。
【図23】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の偏心カムを内側及び外側から見て模式的に示す斜視図(1)及び(2)である。
【図24】偏心カムLの通常記録時の高さ位置(通常印刷高さ)を模式的に示す側面図(1)と偏心カムRの通常記録時の位置(通常印刷高さ)を模式的に示す側面図(2)である。
【図25】偏心カムLのCD印刷時の高さ位置(CD印刷高さ)を模式的に示す側面図(1)と偏心カムRのCD印刷時の高さ位置(CD印刷高さ)を模式的に示す側面図(2)である。
【図26】本発明を適用した記録装置においてキャリッジを利用して偏心カムLを通常印刷高さ位置(1)から厚紙印刷高さ位置(2)へ回動させる状態を示す斜視図である。
【図27】偏心カムLの厚紙印刷時の高さ位置(厚紙印刷高さ)を模式的に示す側面図(1)と偏心カムRの厚紙印刷時の高さ位置(厚紙印刷高さ)を模式的に示す側面図(2)である。
【図28】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第2実施例の通常印刷高さの状態を模式的に示す側面図である。
【図29】図28の第2実施例の一部を変更した変更例を模式的に示す側面図である。
【図30】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第3実施例の通常印刷高さの状態を模式的に示す側面図である。
【図31】本発明を適用した記録装置のガイドシャフト昇降手段の第4実施例におけるギャップ調整部材としての紙間調整板を示す模式的側面図である。
【図32】従来の記録装置の偏心カムとガイドシャフトを示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録装置
2 給紙部
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 回復機構部(クリーニング部)
7 記録手段(記録ヘッド)
8 CD搬送部
9 電気部
11 シャーシ
111 ガイドレール
20 ベース
201 前段分離部
21 圧板
211 ローレット部
212 圧板ばね
213 分離シート
214 圧板カム
22 戻しレバー
221 戻しレバーばね
23 可動サイドガイド
231 シートガイド部
232 ローレット対応部
233 操作部
24 分離ローラーホルダ
241 分離ローラ
242 分離ローラばね
243 分離ローラクラッチ
244 分離ローラリリースシャフト
245 分離ローラ軸
25 コントロールカム
26 給紙トレイ
27 駆動部
271 駆動伝達ギア
272 遊星ギア
273 給紙モータ
28 給紙ローラ
281 給紙ローラゴム
29 ASFセンサ
30 ピンチローラホルダ
31 ピンチローラばね
32 PEセンサ
321 PEセンサレバー
33 ペーパーガイドフラッパー
331 軸受部
34 プラテン
341 紙押さえ
342 搬送ローラ取り付け部
343 シャーシ取り付け軸
344 トレイガイド検出センサ
35 搬送モータ
36 搬送ローラ
361 プーリ
362 コードホイール
37 ピンチローラ
38 軸受
381 ローラテンションばね
39 エンコーダーセンサ
40 排紙ローラ
41 排紙ローラ
42 拍車
43 拍車ホルダ
44 拍車ばね
45 紙端サポート
451 紙端サポートコロ
452 紙端サポートばね
46 排紙トレイ
50 キャリッジ
501 突き当て部
502 ガイドシャフトばね
503 ギャップ調整部材L(紙間調整板L)
503a 最低高さ(初期高さ)位置規定部(ガイドシャフト支持部)
503b カム突き当て部(カム突き当て面)
504 ギャップ調整部材R(紙間調整板R)
504a 最低高さ(初期高さ)位置規定部(ガイドシャフト支持部)
504b カム突き当て部(カム突き当て面)
505 シャーシの鉛直面
51 ヘッドセットレバー
511 ヘッド押圧手段
52 ガイドシャフト
521 偏心カムR
521a 回転規制部
521b 回転規制部
522 偏心カムL
522a 回転規制部L
523 カム回転位置センサ
524 偏心カム
525 シャーシ突き当て部
53 摺動シート
54 キャリッジモータ
541 タイミングベルト
542 アイドルプーリ
55 キャリッジダンパー
56 エンコーダーセンサ
561 コードストリップ
57 フレキシブル基板
58 キャリッジ昇降モータ
581 駆動ギア列
59 トレイ位置検出センサ
60 ポンプ
61 キャップ
611 キャップ吸収体
62 ブレード
63 メインカム
64 位置検出センサ
65 弁
66 ブレードクリーナー
67 チューブ
68 ポンプコロ
69 回復モータ
691 ワンウェイクラッチ
7 記録手段(記録ヘッド)
71 インクタンク
8 CD搬送部
81 スライドカバー
811 押圧コロ
812 コロばね
82 トレイガイド
821 開口部
822 嵌合部
823 基準
824 側圧コロ
825 コロばね
826 トレイセットマーク
83 トレイ(CD印刷用)
830 テーパー部
831 トレイシート
832 CD取り付け部
833 操作部
834 位置検出マーク
835 CD取り出し用穴
836 トレイ挿入位置合わせ用マーク
837 側圧コロ逃げ部
838 メディア有無検知用マーク
839 位置検出マークの凹部
84 フック
85 アーム
851 傾斜部
91 メイン基板
92 キャリッジ基板
921 コンタクト
95 フロントカバー
96 コネクタカバー
97 アクセスカバー
98 上ケース
981 ドアスイッチレバー
982 LEDガイド
983 キースイッチ
99 下ケース
991 廃インク吸収体
992 排紙トレイレール
993 CD搬送部のガイドレール
Claims (6)
- 記録手段を搭載し被記録材の搬送方向と交差する方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジの移動を案内するガイドシャフトと、
前記ガイドシャフトに配された偏心カムと、
装置本体のシャーシに配され前記偏心カムと当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置を変更する調整部材と、を備え、
前記偏心カムを回転させることにより前記ガイドシャフトの位置を通常印刷高さおよびCD印刷高さに変更可能な記録装置であって、
前記通常印刷高さでは前記偏心カムと前記調整部材とが当接することなく、前記ガイドシャフトと前記調整部材とが当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置が規定されることを特徴とする記録装置。 - 前記調整部材は、傾斜面により前記ガイドシャフトと当接することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記シャーシに対して前記傾斜面をスライドすることにより、前記ガイドシャフトの前記通常印刷高さの位置を調整することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記ガイドシャフトと前記シャーシに配された鉛直面とが当接することにより、前記ガイドシャフトの高さ位置を変更しても前記ガイドシャフトの前記搬送方向における位置は位置決めされることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記偏心カムと前記キャリッジとが当接することにより前記ガイドシャフトの高さ位置を厚紙印刷高さに規定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 記録データの被記録材に関する情報により前記ガイドシャフトの高さ位置を設定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201036A JP3728280B2 (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 記録装置 |
US10/614,005 US6899474B2 (en) | 2002-07-10 | 2003-07-08 | Recording apparatus |
DE60327287T DE60327287D1 (de) | 2002-07-10 | 2003-07-09 | Aufzeichnungsgerät |
CN03147417.9A CN1251883C (zh) | 2002-07-10 | 2003-07-09 | 记录装置 |
EP03015458A EP1380437B1 (en) | 2002-07-10 | 2003-07-09 | Recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201036A JP3728280B2 (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004042346A JP2004042346A (ja) | 2004-02-12 |
JP3728280B2 true JP3728280B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=29728452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002201036A Expired - Fee Related JP3728280B2 (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 記録装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6899474B2 (ja) |
EP (1) | EP1380437B1 (ja) |
JP (1) | JP3728280B2 (ja) |
CN (1) | CN1251883C (ja) |
DE (1) | DE60327287D1 (ja) |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4115207B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2008-07-09 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2005053592A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Canon Inc | 記録装置 |
KR100619024B1 (ko) * | 2004-05-29 | 2006-08-31 | 삼성전자주식회사 | 배지 트레이 및 이를 구비한 화상형성장치 |
JP4667300B2 (ja) * | 2006-05-11 | 2011-04-06 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
US8057115B2 (en) * | 2006-07-28 | 2011-11-15 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Media carrier |
JP4174534B2 (ja) * | 2006-08-01 | 2008-11-05 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP2008168620A (ja) | 2006-12-11 | 2008-07-24 | Canon Inc | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
JP5127580B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2013-01-23 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP5132242B2 (ja) * | 2007-10-16 | 2013-01-30 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
US7976231B2 (en) * | 2007-12-13 | 2011-07-12 | International Business Machines Corporation | Method and apparatus for adjusting a gap in a printer |
JP5171236B2 (ja) * | 2007-12-14 | 2013-03-27 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP5159434B2 (ja) | 2008-05-28 | 2013-03-06 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP5111248B2 (ja) * | 2008-06-16 | 2013-01-09 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
US20090309921A1 (en) * | 2008-06-16 | 2009-12-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus |
USD616889S1 (en) | 2008-09-05 | 2010-06-01 | Pfu Limited | Scanner |
KR200458542Y1 (ko) * | 2010-03-17 | 2012-02-27 | 조용석 | 핸드 마킹 |
USD637191S1 (en) * | 2010-04-07 | 2011-05-03 | Pfu Limited | Scanner |
USD636776S1 (en) * | 2010-04-07 | 2011-04-26 | Pfu Limited | Scanner |
USD636775S1 (en) * | 2010-04-07 | 2011-04-26 | Pfu Limited | Scanner |
USD638018S1 (en) | 2010-04-07 | 2011-05-17 | Pfu Limited | Scanner |
JP5531856B2 (ja) * | 2010-08-18 | 2014-06-25 | セイコーエプソン株式会社 | 位置調整機構及び記録装置 |
JP1438725S (ja) * | 2011-09-07 | 2015-04-06 | ||
JP1437655S (ja) * | 2011-09-07 | 2015-03-30 | ||
USD690304S1 (en) * | 2011-11-30 | 2013-09-24 | Kenxen Limited | Scanner |
USD716305S1 (en) * | 2012-04-27 | 2014-10-28 | Panasonic Corporation | Scanner |
USD700908S1 (en) * | 2012-09-27 | 2014-03-11 | Pfu Limited | Scanner |
USD692891S1 (en) * | 2012-12-12 | 2013-11-05 | Pfu Limited | Scanner |
CN104070854B (zh) * | 2013-03-27 | 2016-03-09 | 精工爱普生株式会社 | 打印机 |
JP6136443B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | プリンター |
CN103253012A (zh) * | 2013-05-15 | 2013-08-21 | 珠海天威飞马打印耗材有限公司 | 间隙调节装置、喷墨打印机及其改装方法 |
JP2017140812A (ja) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
BR112019013110A2 (pt) * | 2016-12-30 | 2019-12-17 | Avery Dennison Retail Information Services Llc | mecanismo de ajuste tangencial de cabeça de impressão |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5000590A (en) | 1989-06-29 | 1991-03-19 | Itt Corporation | Print head adjustment mechanism |
US5135316A (en) | 1990-05-29 | 1992-08-04 | Juki Corporation | Automatic print head position adjusting mechanism |
JPH0592638A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-04-16 | Hitachi Ltd | プリンタの印字ヘツドギヤツプ調整装置 |
JP2823753B2 (ja) * | 1992-10-28 | 1998-11-11 | 株式会社テック | プリンタのギャップ調整装置 |
JPH0740533A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンタ |
US5721581A (en) | 1993-11-30 | 1998-02-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus |
JP3655345B2 (ja) | 1995-04-12 | 2005-06-02 | シチズン時計株式会社 | インパクトドットプリンタのギャップ調整装置 |
JP3326780B2 (ja) | 1995-04-28 | 2002-09-24 | セイコーエプソン株式会社 | プリンタ |
US6102509A (en) | 1996-05-30 | 2000-08-15 | Hewlett-Packard Company | Adaptive method for handling inkjet printing media |
JPH10109458A (ja) * | 1996-08-14 | 1998-04-28 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録装置における記録ヘッドの位置調整機構 |
US6315468B2 (en) | 1997-01-30 | 2001-11-13 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording apparatus with a platen gap regulator |
JPH11138942A (ja) | 1997-11-06 | 1999-05-25 | Oki Data Corp | シリアルプリンタのヘッドギャップ調整機構 |
US6293669B1 (en) | 1999-02-17 | 2001-09-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus |
US6652060B2 (en) | 2000-07-12 | 2003-11-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image recording apparatus, image recording method, storage medium which stores computer-readable program and the same program |
JP3945154B2 (ja) * | 2000-12-05 | 2007-07-18 | 富士ゼロックス株式会社 | シャフト位置調整装置及び画像処理装置 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201036A patent/JP3728280B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-07-08 US US10/614,005 patent/US6899474B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-07-09 EP EP03015458A patent/EP1380437B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-09 DE DE60327287T patent/DE60327287D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-09 CN CN03147417.9A patent/CN1251883C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6899474B2 (en) | 2005-05-31 |
CN1251883C (zh) | 2006-04-19 |
CN1472077A (zh) | 2004-02-04 |
EP1380437B1 (en) | 2009-04-22 |
EP1380437A3 (en) | 2004-05-12 |
JP2004042346A (ja) | 2004-02-12 |
EP1380437A2 (en) | 2004-01-14 |
DE60327287D1 (de) | 2009-06-04 |
US20040062587A1 (en) | 2004-04-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3728280B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3728283B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3780232B2 (ja) | 記録装置 | |
JP4115207B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3768929B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3840153B2 (ja) | 記録装置 | |
JP4012130B2 (ja) | 記録装置及びトレイ | |
US6945714B2 (en) | Recording apparatus | |
JP4027185B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2006036516A (ja) | 記録装置 | |
JP2005212432A (ja) | 記録装置 | |
JP2005104112A (ja) | 記録装置 | |
JP3913136B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3768928B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2009137122A (ja) | 記録装置 | |
JP2006043892A (ja) | 記録装置 | |
JP5043327B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2004042382A (ja) | 記録装置 | |
JP2005335911A (ja) | 記録装置 | |
JP2007118437A (ja) | 記録装置 | |
JP2006347119A (ja) | 記録装置 | |
JP2006110891A (ja) | 記録装置 | |
JP2005144672A (ja) | 記録装置 | |
JP2006168850A (ja) | 記録装置 | |
JP2006205568A (ja) | 記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040705 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041022 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050927 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050930 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131007 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |