JP2005053592A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性にも優れ、小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置を提供する。
【構成】装置外装に、複数段の排紙トレイ1、2、3から成る排紙トレイユニット55を引き出し可能に収納するトレイ格納部5aと、カバー部材4で開閉される開口部56とを設け、所定の開き位置に保持されたカバー部材の裏面側で引き出された排紙トレイを保持し、トレイ格納部の両側部に、排紙トレイに設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5kを形成する。
【選択図】 図19
【構成】装置外装に、複数段の排紙トレイ1、2、3から成る排紙トレイユニット55を引き出し可能に収納するトレイ格納部5aと、カバー部材4で開閉される開口部56とを設け、所定の開き位置に保持されたカバー部材の裏面側で引き出された排紙トレイを保持し、トレイ格納部の両側部に、排紙トレイに設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5kを形成する。
【選択図】 図19
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録情報に基づいて記録媒体に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ワープロ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等の記録装置においては、記録情報(画像情報等)に基づいて記録された記録紙等の記録媒体(以下記録シートと呼ぶこともある)を装置外部へ排出するための排紙機構が設けられており、通常、この排紙機構には排出された記録シートを保持するための排出トレイ(排紙トレイユニット)が設けられている。図22は従来の記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を例示する模式的斜視図であり、図23は従来の記録装置における排紙トレイの技術的課題を説明するための模式的側面図であり、図24は図22の記録装置のフロントカバーを閉じたときの模式的斜視図であり、図25は図22の記録装置を下ケースのトレイ格納部の構造を中心に示す模式的縦断面図である。
【0003】
図22〜図25において、記録装置は、下ケース18と、上ケース19と、アクセスカバー23と、排紙トレイユニットと、装置外装の内部に収納された不図示のプリンタユニットとから構成されており、排紙トレイユニットは、図22に示すように第1排紙トレイ20、第2排紙トレイ21及び第3排紙トレイ22の3部品から構成されている。これら排紙トレイのそれぞれの両側面には溝あるいはリブが形成されており、お互いが係合することにより第1排紙トレイ20、第2排紙トレイ21及び第3排紙トレイ22は互いに摺動可能にかつ装置本体から出し入れ可能に装着されている。この排紙トレイユニットは、非使用時には下ケース18底部のトレイ格納部に収納されている。
【0004】
第1排紙トレイ20の表面後部の左右2箇所に形成されたは爪(不図示)は、下ケース18のトレイ格納部の前部及び後部の左右2箇所に形成された爪に嵌合可能に構成されている。第1排紙トレイ20の裏面の前部に凹凸部を有するリブが形成され、第2排紙トレイ21の裏面の前後部の左右両側に形成された凸部が該リブと嵌合可能になっている。第2排紙トレイ21の裏面の前後部の左右には爪(不図示)が形成され、第3排紙トレイ22の表面の左右に形成された溝22a、22bの内部にも爪(不図示)が形成されており、これらの爪が互いに嵌合するように構成されている。
【0005】
上記構成において、記録(プリント)する際は先ずフロントカバー27を回転させて記録装置前面に排紙口(開口部)を露呈させる。このとき、フロントカバー27は、下ケース18に固定されたトレイレールによって、記録装置が設置された床面(載置面)から適度の隙間を保ちながら所定の角度で保持される。次に第3排紙トレイ22の前方に形成された手掛かり部22cに指を引っ掛けて手前に引き出すと、第2排紙トレイ21及び第1排紙トレイ20が順次に装置本体より引き出され、上記爪により所定の長さまで引き出され、図22に示すような状態で保持固定される。なお、第3排紙トレイ22の先端高さは、フロントカバー27の高さ調整リブ(不図示)に第1排紙トレイ20の底面が当接することにより、排紙経路と略一致する高さ位置に維持される。こうして、記録装置から排出された記録媒体としての記録シートは排紙トレイユニットの上に順次積載される。
【0006】
記録(印刷)の作業が終了すると、第3排紙トレイ22を後方に移動させると上述した各爪の嵌合が開放され、第2排紙トレイ21及び第1排紙トレイ20も次々と後退させられ、3枚の排紙トレイから成る排紙トレイユニットは下ケース18のトレイ格納部に収納される。ところで、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置などにおいては、記録処理速度を速めるために記録装置から排出される記録シートの排出速度を高速にすると、先に記録した記録媒体(記録シート)のインクが乾かないうちに次の記録シートが積載されることになり、そのため、後から排出されてくる記録シートによって先に排出された記録シートがインクで汚染されたり、記録インク(付着インク)が擦れてしまうなどの不都合が発生する場合がある。
【0007】
このような不都合を解消するために、第3排紙トレイ22の先端形状を円弧形状にすることにより、排出された記録シートを曲率を付与した状態で保持する(記録シートに腰をつける)ようにし、それによって、前述した先の記録シートのインク汚れ等を防止することが提案されている。また、第3排紙トレイ22の先端高さを記録装置の排紙経路に略一致させることにより、剛性の強い記録シートに対しても上記同様に排出することが可能となり、排紙時における記録シート先端部の引っ掛かりを防ぐことができる。そのため、上述した排紙機能(排紙性能)を確保するためには、第3排紙トレイ22の先端形状の曲率の程度や、排紙トレイを引き出したときの保持姿勢(高さ)は、所定の数値内に精度良くおさめる必要がある。以上説明したような従来の技術又は類似技術を開示する特許文献には、例えば特開2003−054070を挙げることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−054070
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録装置においては、記録装置を使用しないときには排紙トレイユニットを本体底部に格納する手段を採るが、第3排紙トレイ22の先端部が曲率を呈しているため、高さ方向に制限があり、下ケース18のトレイ格納部に排紙トレイユニットを完全に収納することができないという技術的課題があった。また、装置本体の高さ寸法を押さえるためには、図25に示すように、第3排紙トレイ22の先端部をトレイ格納部からはみ出させた状態で収納せざるを得ないという技術的課題もあった。つまり、記録装置の外観のデザイン上、記録装置の前面をすっきり表現するためには、第3排紙トレイ22の先端部がはみ出した分だけ記録装置本体の前部を延長する手法を採るしかなかった。そのため、デザイン性を良くしようとすると、勢い、記録装置の全体構成が大型化してしまうという不都合があった。
【0010】
一方、記録装置本体の前後方向の長さを押さえるために第3排紙トレイ22を完全にトレイ格納部に収納してしまうと、該トレイの先端が曲率を呈している高さ分だけ記録装置本体の高さが増大(高く)してしまうことになり、やはり、記録装置の全体構成が大型化してしまうという不都合があった。ところで、前述したような排紙トレイの保持姿勢(高さ)は、第1排紙トレイの一部をフロントカバーの高さ調整リブに当接させることにより規制することができる。
【0011】
記録装置本体(装置外装)の前部が丸みを帯びたデザインの場合には、フロントカバーのシルエットも丸みを帯びた造形にするのが一般的である。図23から明らかなように、フロントカバー27の曲率が大きくなる(丸みを帯びる、曲率半径が小さくなる)と、フロントカバー27を開いたとき、床面からフロントカバー27の先端部までの高さH1は略平面状のフロントカバーの場合に比べて高くなってしまう。すると、第1排紙トレイ20の底面がフロントカバー27の前部に当接し、結果として第3排紙トレイ22の先端が排紙経路より上方に距離H2だけ離れてしまい(H2だけ高くなってしまい)、前述した腰の強い記録シートを排出する場合に不都合が生じることになる。
【0012】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性にも優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による記録装置は、上記目的を達成するため、記録された記録媒体を排出するための開口部を有する装置外装と、前記開口部から排出された記録媒体を積載保持するための複数の排紙トレイから成る排紙トレイユニットと、前記開口部を開閉するために前記装置外装に回動可能に取り付けられたカバー部材と、前記排紙トレイユニットを引き出し可能に収納するために前記装置外装の底部に設けられたトレイ格納部と、前記排紙トレイを引き出し収納方向に案内するとともに、前記カバー部材を所定位置に保持する案内手段と、を備え、前記トレイ格納部から引き出された排紙トレイは前記カバー部材の裏面側で所定の開き位置に保持され、前記トレイ格納部の両側部に、前記排紙トレイユニットに設けられたガイド用突出部が摺動するための高低差を有する階段状の溝が形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態(実施例)を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図であり、図2は図1の記録装置の排紙トレイを引き出した状態を示す模式的側面図であり、図3は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を閉じて排紙トレイを収納したときの状態を示す模式的斜視図であり、図4は図3の記録装置でカバー部材を開けたときの状態を示す模式的斜視図である。
【0015】
図1〜図4において、1は第1排紙トレイ、2は第2排紙トレイ、3は第3排紙トレイ、4はカバー部材としてのフロントカバー、5は下ケース、6は上ケース、7は給紙カバー、8はアクセスカバー、9は化粧カバー、10はアクセスウインドウ、11は電源キー(電源スイッチボタン)、12はリセットキー(リセットボタン)、16はLED(発光素子)、26はカメラダイレクトコネクタ、56はカバー部材4によって開閉される装置外装の開口部である。本実施例の記録装置は、装置外装をなす下ケース5及び上ケース6と、アクセスカバー8に化粧カバー9及びアクセスウインドウ10を組み込むことにより構成されるアクセスカバーユニットと、下ケース5に回転自在に保持固定されるカバー部材としてのフロントカバー4と、自動給送装置(不図示)を覆う給紙カバー7と、これらの外装部材で形成される装置外装内に収納されたプリンタユニットと、から構成される。
【0016】
アクセスウインドウ10は、透明部材で形成されており、記録手段としての記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジ(不図示)に取り付けられたLED等の発光源の光を透過させることにより、記録中などでアクセスウインドウが光ることで上記キャリッジが正常に動いていることをオペレータに知らせる。本実施例の記録装置は、第1排紙トレイ1、第2排紙トレイ2及び第3排紙トレイ3により構成される排紙トレイユニット55(図15)を備えている。この排紙トレイユニット55は、下ケース5の底部に設けられたトレイ格納部5a(図6)に引き出し収納可能に格納(収納)される。
【0017】
下ケース5は装置外装の略下半部を、上ケース6は装置外装の略上半部をそれぞれ形成している。これら両ケース5、6を互いに組み付けることにより、プリンタユニットを収納する収納空間を有する中空構造体が形成される。この中空構造体の前部にはカバー部材(フロントカバー)4によって開閉される開口部56が形成されてのおり、この中空構造体の上部にも開口部が形成されている。なお、記録装置の内部構成(記録機構部)については詳細に示していないが、本記録装置は、給紙カバー7を開き内部に取り付けられた複数枚の補助トレイで形成される給紙トレイ(不図示)を引き出し、該給紙トレイ上にセットされた記録媒体としての記録シートを1枚ずつ分離給送し、該記録シートに対して記録手段により記録を行い、記録された記録シートを排紙トレイユニット55上に排出するように構成されている。
【0018】
次に記録手段の構成について簡単に説明する。本実施例の記録装置は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録するインクジェット記録装置である。前記記録手段のしての記録ヘッドは、複数の微細な吐出口を配列して形成された吐出口列と、各吐出口に通じる液路と、各液路に共通に通じる共通液室と、各液路内に配置されたインク吐出エネルギー発生手段と、を備えている。このエネルギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる手段、レーザー等の電磁波を照射して発熱させたときの発熱による作用で液滴を吐出させ手段、発熱抵抗体等の電気熱変換体を用いる手段などが使用される。その中でも、熱エネルギーによって液体を吐出させる電気熱変換体を用いる記録手段は、吐出用液滴を形成するための吐出口を高密度に配列することができるため、高解像度の記録をすることが可能である。
【0019】
すなわち、上記電気熱変換体を用いる記録ヘッドを備えた記録装置は、コンパクト化が容易であり、高密度実装化が容易であり、製造コストも安価であるという利点を有している。そして、この電気熱変換体を用いる記録手段の場合、記録信号に応じて電気熱変換体にパルス電圧を印加し、その熱エネルギーによって液路中のインクに生じる膜沸騰を利用してインクに生じる気泡の成長、収縮により、吐出口からインクを吐出して記録を行うように動作する。
【0020】
図5は本発明の第1実施例に係る記録装置(図3の状態)を底面側から見て示す模式的斜視図であり、図6は図5の記録装置の下ケースを底面側から見て示す模式的斜視図であり、図7は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる左トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図であり、図8は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる右トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図であり、図9は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を裏側から見た模式的斜視図である。
【0021】
図5〜図9において、下ケース5の底部には後述する排紙トレイユニット55が収納されるトレイ格納部5aが形成されており、該トレイ格納部5aの左側の所定位置には案内手段としての左トレイレール13が固定され、該トレイ格納部5aの右側の所定位置には案内手段としての右トレイレール14が固定されるようになっている。これらのトレイレール13、14はネジ15a〜15dによって下ケース5の所定位置に固定されるようになっている。トレイ格納部5aの左右には、後述する排紙トレイユニット55の第1排紙トレイ1の凹部1i及び1j(図11)が係合する凸部(突部)5dが形成されている。
【0022】
排紙機構の装置組み立てに際しては、排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに格納した後に、下ケース5(トレイ格納部5a)の左右に左トレイレール13及び右トレイレール14をネジ15によってネジ止めするので、排紙トレイユニット55が下ケース5(トレイ格納部5a)から脱落することはない。一方、下ケース5の左右前部には回転軸5g、5hが形成され、これらの回転軸5g、5hにはフロントカバー4の軸受4a、4b(図9)が挿入され、これによって、フロントカバー4は下ケース5に回動自在にに取り付けられる。なお、排紙トレイユニット55は、その底面を前記左右のトレイレール13、14の摺動部13b、14bによって摺動可能に案内支持されている。
【0023】
排紙トレイユニット55が左トレイレール13及び右トレイレール14により摺動可能に保持されているため、記録動作を実行する際にフロントカバー4を前方へ回動させて開口部56を開け、トレイ格納部5aより排紙トレイユニット55を引き出すと、後述する排紙トレイ保持手段によって各排紙トレイ1、2、3が所定の角度に保持される。これによって、記録シートが排出可能となり、排出される記録シートは引き出された排紙トレイ上に順次積載されていく。図示の排紙トレイユニット55においては、各排紙トレイ1、2、3を手前に引き出したり、第3排紙トレイ3を回転させる操作を適宜組み合わせることにより、記録シートの支持面積を3段階に拡大、縮小することができる。第3排紙トレイ3の先頭部(端部)は記録シートの排出性能を維持するため円弧状にされている。
【0024】
図1〜図4において、アクセスカバー8はその一端部が上ケース6に回転自在に保持され、装置本体の上面に形成される開口部を開閉する構成になっている。このアクセスカバー8と化粧カバー9とアクセスウインドウ10を一体化したアクセスカバーユニットを開くことによって本体内部に収納されている記録手段としての記録ヘッド(ヘッドカートリッジを含む)あるいはインクタンク(不図示)等の交換や、記録シートのジャム処理等が可能となる。化粧カバー9は、アルミの薄板材で形成され、その周囲には取り付け足(不図示)が形成されており、アクセスカバー8の所定の位置に前記取り付け足を挿入するとともに該取り付け足を折り曲げることによりアクセスカバー8に固定される。
【0025】
さらにその上にアクセスウインドウ10の底部に形成された爪(不図示)をアクセスカバー8の所定位置に形成された穴に挿入し、該爪をアクセスカバー8の裏面に引っ掛けることにより、アクセスウインドウ10が化粧カバー9の上から固定される。このようにして前記アクセスカバーユニットが構成される。また、上記アクセスカバーユニットを開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバー(不図示)を回転移動させる構成となっており、該カバー開閉レバーがマイクロスイッチを押圧することにより、アクセスカバーユニットの開閉状態を検知することができる。
【0026】
図1〜図4において、給紙カバー7の裏面には2枚の補助トレイから成る給紙トレイ(不図示)が出し入れ可能に装着されており、オペレータは、記録(印刷)を行う際に給紙カバー7を回転させ、各補助トレイを給紙カバー7から引き出す。これによって、記録を行う記録シートを自動給送装置(不図示)の所定位置に保持できる状態になる。上ケース6の本体前面には、電源キー11及びリセットキー12が押下可能に設けられており、電源キー12を押下すると、同じく上ケース6の本体前面に設けられたLED16が点灯し、記録可能であることをオペレータに知らせる。
【0027】
詳しくは、LED16の点滅の仕方や色を変化させたり、ブザー(不図示)を鳴らすことにより、記録装置の動作状態やトラブルなどをオペレータに知らせる等、種々の表示機能を持たせることができる。トラブル等が解決した場合には、リセットキー12を押下することによって記録を再開することができる。電源キー11の下方にはカメラダイレクトコネクタ26が配設されており、デジタルカメラ(以下デジカメと呼ぶ場合もある)をケーブルにてコネクタ26に接続することにより、パソコン等を起動させなくても、デジカメ内に記録された写真等を記録装置で直接プリントできるようになっている。
【0028】
図10は本発明の第1実施例に係る記録装置の第1排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図であり、図11は図10の第1排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図12は本発明の第1実施例に係る記録装置の第2排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図13は図12の第2排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図であり、図14は本発明の第1実施例に係る記録装置の第3排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図15は本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイユニットの模式的斜視図である。
【0029】
図10〜図15において、第1排紙トレイ1の左右の側面部には内側へ張り出したレール部1g、1hが形成されており、これらのレール部1g、1hの内面に沿って第2排紙トレイ2の左右端縁部分が案内されて摺動することにより、第2排紙トレイ2を第1排紙トレイ1に対して出し入れできる構造になっている。レール部1g、1hの前部(手前側)には嵌合部1k、1lが形成されている。これらの嵌合部1k、1lは、第2排紙トレイ2の突起部2e、2fと係合可能に形成されており、それによって、オペレータが第2排紙トレイ2を力強く引き出した際に、第2排紙トレイ2が第1排紙トレイ1から飛び出さないように(外れないように)、第2排紙トレイ2の移動量が規制されている。また、第1排紙トレイ1の裏面には爪部1c、1d、1e、1fが形成され、これらの爪部は第2排紙トレイ2の突起部2c、2dと係合することにより第2排紙トレイ2を所定位置で保持固定するように配置されている。
【0030】
第1排紙トレイ1のシート積載面は適度な負荷で変形するように曲率を有する広い平面で形成されており、これによって、第2排紙トレイ2を引き出し収納する際に適度なクリック感を持たせることができる。第1排紙トレイ1の後部両側にはガイド用突出部1a、1bが形成されており、これらのガイド用突出部1a、1bは排紙トレイユニット55を出し入れする際に下ケース5のトレイ格納部5aに形成された階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5k(図17)に沿って摺動する。さらに、ガイド用突出部1a、1bのシート積載面側には凹部1i、1jが形成されている。これらの凹部1i、1jは、排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに格納したときに前記階段状の溝に形成された凹凸部((凸部5dを含む)に係合するようになっており、該排紙トレイユニット55が格納されたときのガタつきを無くすためのものである。
【0031】
図12及び図13において、第2排紙トレイ2の前部の両側には軸受部2a、2bが張り出して形成されており、第3排紙トレイ3の後部両側に形成された回転軸3a、3bが前記軸受部2a、2bに対して適度な摩擦力を保ちながら挿入される。第2排紙トレイ2のシート積載面には2本の溝が形成され、各溝の後部には第1排紙トレイ1の爪部1c〜1fと嵌合可能な突起部2c、2dが形成されている。第2排紙トレイ2の側面形状は、第1排紙トレイ1の張り出しレール部1g、1hに挿入されることで、前後方向に摺動自在に保持される形状になっている。第2排紙トレイ2の裏面の前部の左右には、突起部2j、2kが形成されている(図13)。
【0032】
前記突起部2j、2kが第3排紙トレイ3のシート積載面に当接することで、第3排紙トレイ3の角度を調整するものである。これら突起部2j、2kは当初では低く形成しておき、排紙トレイのガタ、自重による変形、部品自体の反り、各部品の公差等の影響により、第3排紙トレイ3の先端高さが目的の値に到達しないとき、該突起部2j、2kを高くすることで微調整を図る。前記突起部2j、2kは排紙トレイの角度を調整するためのものであり、このような角度調整用の突起部は、本実施例では第2排紙トレイ2に設けられているが、逆に第3排紙トレイ3に設けても良い。なお、上記突起部2j、2kの高さを微調整するための作業は、型構造上から型を削る方向であるので、型修正が容易である。さらに、突起部2j、2kを入れ子構造にしておけば、型修正をさらに簡略化することができる。また、第2排紙トレイ2の裏面の後部両側には、第1排紙トレイ1の嵌合部1k、1lに係合する突起部2e、2fが形成されている。
【0033】
図10〜図15において、第3排紙トレイ3の前部は円弧状の凹形状に形成されており、その一部に排紙トレイを引き出すための手掛かり部3eが形成されている。第3排紙トレイ3の後部両側には、第2排紙トレイ2の前部両側に形成された軸受部2a、2b及び回転軸3a、3bは、第3排紙トレイ3を第2排紙トレイ2対して回転するときの回転中心を形成するものである。第3排紙トレイ3のシート積載面(表面)の左右両側にはリブ3c、3dが形成されている。これらのリブ3c、3dは、記録シートが排出されて第3排紙トレイ上に積載されたときに該記録シートの両端を持ち上げることにより、該記録シートに一層のカールを付けて(カールを形成して)排出不良を防止するためのものである。第3排紙トレイ3における、第2排紙トレイ2の前部の左右の突起部2j、2kが当接する部位は、図14中に示すシート積載面上の部位3f、3g又はその付近となる。
【0034】
図15に示す排紙トレイユニット55においては、第3排紙トレイ3が回転可能に取り付けられた第2排紙トレイ2が、第1排紙トレイ1の内部に挿入(収納)されている。排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに収納した状態からフロントカバー4を開くことにより第3排紙トレイ3を手前に回転させれば、第3排紙トレイ3の積載面のみから成る排紙トレイが形成され、この状態から第1排紙トレイ1に第2排紙トレイを収納した状態のまま引き出すことにより第1排紙トレイ1及び第3排紙トレイ2の積載面から成る排紙トレイが形成され、さらに第2排紙トレイ2を第1排紙トレイ1から引き出すことにより第1、第2及び第3排紙トレイの3つの積載面から成る排紙トレイが形成される。
【0035】
図16は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材を開けたときの状態を上側から見て示す模式的斜視図であり、図17は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部を含む下ケースの内部を示す模式的縦断面図であり、図18は本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部に排紙トレイを収納したときの下ケースの内部の状態を示す模式的縦断面図であり、図19は本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部から排紙トレイを引き出したときの状態を下ケースと共に示す模式的縦断面図である。
【0036】
図16において、排紙トレイユニット55を下ケース5のトレイ格納部5aに収納した後、該トレイ格納部5aの両側に案内手段としての左トレイレール13及び右案内手段14が固定され、次いでカバー部材としてのフロントカバー4が回動可能に取り付けられる。図16においては、フロントカバー4は、左トレイレール13の突出部13aと右トレイレール14の突出部14aとによって所定の開口角度で保持されている。図17は排紙トレイユニット55、左右のトレイレール13、14及びフロントカバー4を装着する前の下ケース内のトレイ格納部5aの構造を示す縦断面図である。図18は、図17の状態から、トレイ格納部5aに排紙トレイユニット55を収納し、左右のトレイレール13、14を固定し、そしてフロントカバー4を装着した組み立て後の状態を示す。図19は図18の状態からフロントカバー4を開いて排紙トレイユニット55を引き出したときの状態を示す。
【0037】
排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに収納したときは、第1排紙トレイ1のガイド用突出部1a、1bの凹部1i、1jに、トレイ格納部5aの両側の天面5bに形成された凸部(突部)5dが係合することにより、排紙トレイユニット55はガタがなくトレイ格納部5aに保持される。オペレータが記録(印刷)しようとすると、フロントカバー4の幅広開口から成る把持部4eに手あるいは指を掛けて手前側に回転させる。すると、フロントカバー4の回動に伴って、第3排紙トレイ3も同時に自重でゆっくりと回動し、図4に示すような第3排紙トレイ3の手掛かり部3eが露出された状態となる。次いで、第3排紙トレイ3の手掛かり部3eを指に引っ掛けて手前に引き出す。
【0038】
すると、第1排紙トレイ1の凹部1i、1jとトレイ格納部5aの凸部5d、5dとの嵌合が離脱され、ガイド用突出部1a、1bがトレイ格納部5aの両側の天面5bに当接しながら図17〜図19中の左方向に摺動し境点5iに到達する。さらに排紙トレイユニット55を引き出すと、両側のガイド用突出部1a、1bは、トレイ格納部5aの階段状の溝を構成する斜面5j、5jを登り始め、そして、盛り上がり部5e、5eを乗り越えて受容部5c、5cに到達する。受容部5c、5cの図示左側の位置にはストッパ部(壁部)5k、5kが形成されているため、ガイド用突出部1a、1bが受容部5c、5cの位置に到達すると、第1排紙トレイ1はそれ以上手前側(図中左方向)に移動できなくなる。
【0039】
本実施例においては、排紙トレイユニット55(その第1排紙トレイ1)に設けられたガイド用突出部1a、1bを摺動させるためにトレイ格納部5aの両側部に形成される高低差を有する階段状の溝は、天面5b、境点5i、斜面5j、盛り上がり部5e、受容部5c、壁部(ストッパ部)5kなどで構成されている。さらに、第3排紙トレイ1を手前に引き出そうとすると、今度は第1排紙トレイ1の爪部1d、1fと第2排紙トレイ2の突起部2c、2dとの係合が外れ、第2排紙トレイ2が手前に引き出される。さらに、手前側に引き出すと、第2排紙トレイ2の突起部2c、2dが第1排紙トレイ1の前部左右に形成された爪部1c、1eに係合され、ついには第2排紙トレイ2もそれ以上手前に引き出すことができない状態になる。
【0040】
そこで、オペレータが第3排紙トレイ3の手掛かり部3eから指を離すと、ガイド用突出部1a、1bを回転中心として、第3排紙トレイ3及び第2排紙トレイ2の自重により排紙トレイユニット55が下方に下がってくる。そして、フロントカバー4に形成された高さ調整リブ4c、4dの天面に第1排紙トレイ1の底面が当接し、排紙トレイユニットはが所定角度で保持される。下ケース5には左トレイレール13及び右トレイレール18が装着されており、第1排紙トレイ1の底面が左トレイレール13の摺動部13b及び右トレイレール14の摺動部14bによって案内保持されるので、排紙トレイユニット55を引き出す過程で、排紙トレイユニット55がトレイ格納部5aより脱落することはない。
【0041】
以上の説明からも明らかなように、トレイ格納部5a及び排紙トレイユニット55は実質的に左右対称な形状構造を有しているので、左右両側における動き等は実質的に同じである。図17を参照して前述したように、本実施例の構成においては、トレイ格納部5aの両側部に、排紙トレイユニット55に設けられた左右のガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝が形成されており、図示の構造では、この階段状の溝は、天面5b、境点5i、斜面5j、盛り上がり部5e、受容部5c及び壁部(ストッパ部)5kで形成されている。このような高低差を有する階段状の溝に第1排紙トレイ1のガイド用突出部1a、1bを摺動させることにより、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構が得られる。
【0042】
また、カバー部材としてのフロントカバー4には幅広開口から成る把持部4eが形成されているので、オペレータが誤ってフロントカバー4を閉じた状態で記録開始操作を行った場合でも、把持部4eを通して記録シートが排出されるので紙ジャム等の不都合を回避することができる。フロントカバー4の高さ調整リブ4c、4dの頂部が円弧状をしており、フロントカバー4を閉じると高さ調整リブ4c、4dが第1排紙トレイ1の底部を摺動するので、第1排紙トレイ1がトレイ格納部5aから飛び出していてもフロントカバー4の閉じ動作に連動して第1排紙トレイ1を収納方向へ移動させることができ、フロントカバー4を完全に閉じることができる。
【0043】
さらに、フロントカバー4の裏面にはリブ4f、4g(図9)が形成されており、フロントカバー4を開いたとき第3排紙トレイ3の裏面前部がリブ4f、4gに当接し、第3排紙トレイ3をフロントカバー4から浮き上がらせた状態で保持することができる。それによって、フロントカバー4と第3排紙トレイ3との間に適度な隙間(クリアランス)を確保することで、オペレータが第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに容易に指を入れることが可能となり、操作性の向上を図ることができる。
【0044】
上述したように、図1〜図19で説明した実施例によれば、下ケース5のトレイ格納部5aに、排紙トレイユニット55の出し入れ時に第1排紙トレイ1の後部両側に設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動する階段状の溝が設けられ、かつ第3排紙トレイ3が第2排紙トレイ2の前部を中心に回転自在に装着されるので、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性にも優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置を構成することができる。
【0045】
図20は本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を示す模式的斜視図であり、図21は本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材を閉じたときの状態を示す模式的斜視図である。図20及び図21において、記録装置の装置外装の前部に形成される開口部56には、該開口部56を開閉するためのカバー部材としてのフロントカバー17が回動可能に取り付けられている。そして、このフロントカバー17の前部(閉じたときの上部)には、該フロントカバー4を閉じた状態でも第3排紙トレイ3の手掛かり部3eにアクセスするための切欠き部17aが形成されている。図20及び図21の第2実施例は、上記フロントカバーの構造の点で図1〜図19の第1実施例と相違しているが、その他の点では実質的に同じ構成を有している。
【0046】
図1〜図19の第1実施例においては、オペレータが記録操作をするときは、先ずフロントカバーを回動させ、このフロントカバー4の回動に連動して第3排紙トレイ3がゆっくり前方へ回転し、手掛かり部3eが前面に露呈される。次いで、オペレータは、この手掛かり部3eに指を引っ掛け、排紙トレイを手前側に引き出す操作を行う。すなわち、図1〜図19の第1実施例では、オペレータは、排紙トレイユニット55を引き出すためにフロントカバーから第3排紙トレイ3へ指の位置を変えるので、排紙トレイの引き出し動作を2段階の動作(2アクション)を行うことになる。
【0047】
これに対し、図20及び図21の第2実施例では、フロントカバー17の前部にオペレータの指が入る程度の最小の切欠き部17aを設けることにより、フロントカバー17を閉じた状態でも第3排紙トレイ3の手掛かり部3eが常に露呈されるように構成されている。従って、記録を行う際には、オペレータは指を第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに直接指を引っ掛けることができるので、手掛かり部3eに指を引っ掛けて第3排紙トレイ3を前方へ回動させることにより、フロントカバー17も同時に前方へ回動させることができる。すなわち、第2実施例によれば、記録を開始するに際に、第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに指を引っ掛けて手前へ回動させるだけの1動作(1アクション)で、指の位置を変えることなく、そのまま排紙トレイユニット55を引き出すことができる。つまり、第2実施例の構成によれば、前述の第1実施例の場合と同様の効果が得られる他に、オペレータは指の位置を変えることなく1動作(1アクション)により排紙トレイを引き出すことが可能となり、前述の第1実施例に比べ、一層の操作性の向上を図ることができる。
【0048】
以上説明した実施例においては、記録された記録媒体を排出するための開口部56を有する装置外装と、前記開口部から排出された記録媒体を積載保持するための複数の排紙トレイ1、2、3から成る排紙トレイユニット55と、前記開口部を開閉するために前記装置外装に回動可能に取り付けられたカバー部材4(17)と、前記排紙トレイユニットを引き出し可能に収納するために前記装置外装の底部に設けられたトレイ格納部5aと、前記排紙トレイを引き出し収納方向に案内するとともに、前記カバー部材を所定位置に保持する案内手段13、14と、を備え、前記トレイ格納部から引き出された排紙トレイは前記カバー部材の裏面側で所定の開き位置に保持され、前記トレイ格納部の両側部に、前記排紙トレイユニットに設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5kが形成されている。このような構成によれば、排紙トレイ1、2、3の出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置が提供される。
【0049】
また、前述の実施例では、排紙トレイユニット55は、トレイ格納部5aに対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第1排紙トレイ1と、第1排紙トレイに対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第2排紙トレイ2と、第2排紙トレイに対して回動可能に連結された第3排紙トレイ3とを有する構成が採られている。また、前述の実施例では、ガイド用突出部1a、1bは第1排紙トレイ1の両側後部に形成されており、第2排紙トレイ2の後部に第1排紙トレイ1の爪部1c、1eと係合する突起部2c、2dが形成されており、第2排紙トレイ2の両側前部に第3排紙トレイ3の回転軸3a、3bが挿入される軸受部2a、2bが設けられている構成が採られている。さらに、前述の実施例では、第3排紙トレイ3の両側後部に第2排紙トレイの軸受部2a、2bに挿入される回転軸3a、3bが設けられ、第3排紙トレイ3の前部に円弧状の湾曲面58が形成されている。
【0050】
前述の実施例では、第2排紙トレイ2又は第3排紙トレイ3に排紙トレイの角度を調整するための突起2j、2kが形成されている。また、カバー部材4(17)の排紙トレイユニット55との当接面側に排紙トレイユニットの高さを調整するための高さ調整リブ4c、4dが設けられており、カバー部材4(17)の開閉に連動して第3排紙トレイ3が第2排紙トレイ2に対して回動するように構成されている。そして、装置外装は下ケース5と上ケース6とを組み付けて構成されている。また、前述の第1実施例では、カバー部材4の前部に開閉操作用の把持部4eが形成されているが、これに代えて、前述の第2実施例では、カバー部材17の前部にオペレータが指を挿入できる大きさの切欠き部17aが形成されており、1動作で排紙トレイを引き出せる構成が採られている。
【0051】
なお、以上の実施例では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ワイヤドット式、感熱式、レーザービーム式、あるいは電子写真式の記録装置など、他の記録方式を用いる記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の作用効果を達成するできるものである。また、前述の実施例では、記録ヘッドの種類や数などの内部構成については具体的に説明しなかったが、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数個の記録ヘッドを用いるカラー記録用のインクジェット記録装置、あるいは同一色彩で濃度の異なるインクで記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録装置など、記録ヘッドの種類や数に関係なく適用ができ、前述した作用効果を達成し得る。
【0052】
また、本発明は、記録手段としての記録ヘッドを主走査方向に移動させながら記録するシリアル型記録装置、あるいは、被記録材の全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式(ライン型記録装置)の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化したカートリッジタイプのもの、あるいは記録ヘッドとインクタンクを別体としこれらをインク供給チューブで接続する構成のものなど、記録手段(記録ヘッド)及びインクタンクの構成がどのような場合でも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得る。
【0053】
なお、本発明をインクジェット記録装置に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図2】図1の記録装置の排紙トレイを引き出した状態を示す模式的側面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を閉じて排紙トレイを収納したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図4】図3の記録装置でカバー部材を開けたときの状態を示す模式的斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る記録装置(図3の状態)を底面側から見て示す模式的斜視図である。
【図6】図5の記録装置の下ケースを底面側から見て示す模式的斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる左トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる右トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を裏側から見た模式的斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例に係る記録装置の第1排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図である。
【図11】図10の第1排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図12】本発明の第1実施例に係る記録装置の第2排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図13】図12の第2排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図である。
【図14】本発明の第1実施例に係る記録装置の第3排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図15】本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイユニットの模式的斜視図である。
【図16】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材を開けたときの状態を上側から見て示す模式的斜視図である。
【図17】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部を含む下ケースの内部を示す模式的縦断面図である。
【図18】本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部に排紙トレイを収納したときの下ケースの内部の状態を示す模式的縦断面図である。
【図19】本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部から排紙トレイを引き出したときの状態を下ケースと共に示す模式的縦断面図である。
【図20】本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を示す模式的斜視図である。
【図21】本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材を閉じたときの状態を示す模式的斜視図である。
【図22】従来の記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図23】従来の記録装置における排紙トレイの技術的課題を説明するための模式的側面図である。
【図24】従来の記録装置のフロントカバーを閉じたときの模式的斜視図である。
【図25】従来の記録装置を下ケースのトレイ格納部の構造を中心に示す模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1排出トレイ
1a、1b ガイド用突出部
1c、1d、1e、1f 爪部
1g、1h レール部
1i、1j 凹部
1k、1l 嵌合部
2 第2排出トレイ
2a、2b 軸受部
2c、2d 突起部
2e、2f 突起部
2j、2k 突起部
3 第3排出トレイ
3a、3b 回転軸
3c、3d リブ
3e 手掛かり部
3f、3g 当接部位
4 フロントカバー(カバー部材)
4a、4b 軸受
4c、4d 高さ調整リブ
4e 把持部(幅広開口)
4f、4g リブ
5 下ケース
5a トレイ格納部
5b 天面
5c 受容部
5d、5f 凸部(突部)
5e 盛り上がり部
5g、5h 回転軸
5i 境点
5j 斜面
5k 壁部(ストッパ部)
6 上ケース
7 給紙カバー
8 アクセスカバー
9 化粧カバー
10 アクセスウインドウ
11 電源キー
12 リセットキー
13 左トレイレール(案内手段)
13a 突出部
13b 摺動部
14 右トレイレール(案内手段)
14a 突出部
14b 摺動部
15(15a、15b、15c、15d) ネジ
16 LED
17 カバー部材(フロントカバー)
17a 切欠き部
26 カメラダイレクトコネクタ
55 排紙トレイユニット
56 開口部(装置外装)
57 電源パック
58 円弧状の湾曲面(第3排紙トレイ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録情報に基づいて記録媒体に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ワープロ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等の記録装置においては、記録情報(画像情報等)に基づいて記録された記録紙等の記録媒体(以下記録シートと呼ぶこともある)を装置外部へ排出するための排紙機構が設けられており、通常、この排紙機構には排出された記録シートを保持するための排出トレイ(排紙トレイユニット)が設けられている。図22は従来の記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を例示する模式的斜視図であり、図23は従来の記録装置における排紙トレイの技術的課題を説明するための模式的側面図であり、図24は図22の記録装置のフロントカバーを閉じたときの模式的斜視図であり、図25は図22の記録装置を下ケースのトレイ格納部の構造を中心に示す模式的縦断面図である。
【0003】
図22〜図25において、記録装置は、下ケース18と、上ケース19と、アクセスカバー23と、排紙トレイユニットと、装置外装の内部に収納された不図示のプリンタユニットとから構成されており、排紙トレイユニットは、図22に示すように第1排紙トレイ20、第2排紙トレイ21及び第3排紙トレイ22の3部品から構成されている。これら排紙トレイのそれぞれの両側面には溝あるいはリブが形成されており、お互いが係合することにより第1排紙トレイ20、第2排紙トレイ21及び第3排紙トレイ22は互いに摺動可能にかつ装置本体から出し入れ可能に装着されている。この排紙トレイユニットは、非使用時には下ケース18底部のトレイ格納部に収納されている。
【0004】
第1排紙トレイ20の表面後部の左右2箇所に形成されたは爪(不図示)は、下ケース18のトレイ格納部の前部及び後部の左右2箇所に形成された爪に嵌合可能に構成されている。第1排紙トレイ20の裏面の前部に凹凸部を有するリブが形成され、第2排紙トレイ21の裏面の前後部の左右両側に形成された凸部が該リブと嵌合可能になっている。第2排紙トレイ21の裏面の前後部の左右には爪(不図示)が形成され、第3排紙トレイ22の表面の左右に形成された溝22a、22bの内部にも爪(不図示)が形成されており、これらの爪が互いに嵌合するように構成されている。
【0005】
上記構成において、記録(プリント)する際は先ずフロントカバー27を回転させて記録装置前面に排紙口(開口部)を露呈させる。このとき、フロントカバー27は、下ケース18に固定されたトレイレールによって、記録装置が設置された床面(載置面)から適度の隙間を保ちながら所定の角度で保持される。次に第3排紙トレイ22の前方に形成された手掛かり部22cに指を引っ掛けて手前に引き出すと、第2排紙トレイ21及び第1排紙トレイ20が順次に装置本体より引き出され、上記爪により所定の長さまで引き出され、図22に示すような状態で保持固定される。なお、第3排紙トレイ22の先端高さは、フロントカバー27の高さ調整リブ(不図示)に第1排紙トレイ20の底面が当接することにより、排紙経路と略一致する高さ位置に維持される。こうして、記録装置から排出された記録媒体としての記録シートは排紙トレイユニットの上に順次積載される。
【0006】
記録(印刷)の作業が終了すると、第3排紙トレイ22を後方に移動させると上述した各爪の嵌合が開放され、第2排紙トレイ21及び第1排紙トレイ20も次々と後退させられ、3枚の排紙トレイから成る排紙トレイユニットは下ケース18のトレイ格納部に収納される。ところで、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置などにおいては、記録処理速度を速めるために記録装置から排出される記録シートの排出速度を高速にすると、先に記録した記録媒体(記録シート)のインクが乾かないうちに次の記録シートが積載されることになり、そのため、後から排出されてくる記録シートによって先に排出された記録シートがインクで汚染されたり、記録インク(付着インク)が擦れてしまうなどの不都合が発生する場合がある。
【0007】
このような不都合を解消するために、第3排紙トレイ22の先端形状を円弧形状にすることにより、排出された記録シートを曲率を付与した状態で保持する(記録シートに腰をつける)ようにし、それによって、前述した先の記録シートのインク汚れ等を防止することが提案されている。また、第3排紙トレイ22の先端高さを記録装置の排紙経路に略一致させることにより、剛性の強い記録シートに対しても上記同様に排出することが可能となり、排紙時における記録シート先端部の引っ掛かりを防ぐことができる。そのため、上述した排紙機能(排紙性能)を確保するためには、第3排紙トレイ22の先端形状の曲率の程度や、排紙トレイを引き出したときの保持姿勢(高さ)は、所定の数値内に精度良くおさめる必要がある。以上説明したような従来の技術又は類似技術を開示する特許文献には、例えば特開2003−054070を挙げることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−054070
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録装置においては、記録装置を使用しないときには排紙トレイユニットを本体底部に格納する手段を採るが、第3排紙トレイ22の先端部が曲率を呈しているため、高さ方向に制限があり、下ケース18のトレイ格納部に排紙トレイユニットを完全に収納することができないという技術的課題があった。また、装置本体の高さ寸法を押さえるためには、図25に示すように、第3排紙トレイ22の先端部をトレイ格納部からはみ出させた状態で収納せざるを得ないという技術的課題もあった。つまり、記録装置の外観のデザイン上、記録装置の前面をすっきり表現するためには、第3排紙トレイ22の先端部がはみ出した分だけ記録装置本体の前部を延長する手法を採るしかなかった。そのため、デザイン性を良くしようとすると、勢い、記録装置の全体構成が大型化してしまうという不都合があった。
【0010】
一方、記録装置本体の前後方向の長さを押さえるために第3排紙トレイ22を完全にトレイ格納部に収納してしまうと、該トレイの先端が曲率を呈している高さ分だけ記録装置本体の高さが増大(高く)してしまうことになり、やはり、記録装置の全体構成が大型化してしまうという不都合があった。ところで、前述したような排紙トレイの保持姿勢(高さ)は、第1排紙トレイの一部をフロントカバーの高さ調整リブに当接させることにより規制することができる。
【0011】
記録装置本体(装置外装)の前部が丸みを帯びたデザインの場合には、フロントカバーのシルエットも丸みを帯びた造形にするのが一般的である。図23から明らかなように、フロントカバー27の曲率が大きくなる(丸みを帯びる、曲率半径が小さくなる)と、フロントカバー27を開いたとき、床面からフロントカバー27の先端部までの高さH1は略平面状のフロントカバーの場合に比べて高くなってしまう。すると、第1排紙トレイ20の底面がフロントカバー27の前部に当接し、結果として第3排紙トレイ22の先端が排紙経路より上方に距離H2だけ離れてしまい(H2だけ高くなってしまい)、前述した腰の強い記録シートを排出する場合に不都合が生じることになる。
【0012】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性にも優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による記録装置は、上記目的を達成するため、記録された記録媒体を排出するための開口部を有する装置外装と、前記開口部から排出された記録媒体を積載保持するための複数の排紙トレイから成る排紙トレイユニットと、前記開口部を開閉するために前記装置外装に回動可能に取り付けられたカバー部材と、前記排紙トレイユニットを引き出し可能に収納するために前記装置外装の底部に設けられたトレイ格納部と、前記排紙トレイを引き出し収納方向に案内するとともに、前記カバー部材を所定位置に保持する案内手段と、を備え、前記トレイ格納部から引き出された排紙トレイは前記カバー部材の裏面側で所定の開き位置に保持され、前記トレイ格納部の両側部に、前記排紙トレイユニットに設けられたガイド用突出部が摺動するための高低差を有する階段状の溝が形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態(実施例)を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図であり、図2は図1の記録装置の排紙トレイを引き出した状態を示す模式的側面図であり、図3は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を閉じて排紙トレイを収納したときの状態を示す模式的斜視図であり、図4は図3の記録装置でカバー部材を開けたときの状態を示す模式的斜視図である。
【0015】
図1〜図4において、1は第1排紙トレイ、2は第2排紙トレイ、3は第3排紙トレイ、4はカバー部材としてのフロントカバー、5は下ケース、6は上ケース、7は給紙カバー、8はアクセスカバー、9は化粧カバー、10はアクセスウインドウ、11は電源キー(電源スイッチボタン)、12はリセットキー(リセットボタン)、16はLED(発光素子)、26はカメラダイレクトコネクタ、56はカバー部材4によって開閉される装置外装の開口部である。本実施例の記録装置は、装置外装をなす下ケース5及び上ケース6と、アクセスカバー8に化粧カバー9及びアクセスウインドウ10を組み込むことにより構成されるアクセスカバーユニットと、下ケース5に回転自在に保持固定されるカバー部材としてのフロントカバー4と、自動給送装置(不図示)を覆う給紙カバー7と、これらの外装部材で形成される装置外装内に収納されたプリンタユニットと、から構成される。
【0016】
アクセスウインドウ10は、透明部材で形成されており、記録手段としての記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジ(不図示)に取り付けられたLED等の発光源の光を透過させることにより、記録中などでアクセスウインドウが光ることで上記キャリッジが正常に動いていることをオペレータに知らせる。本実施例の記録装置は、第1排紙トレイ1、第2排紙トレイ2及び第3排紙トレイ3により構成される排紙トレイユニット55(図15)を備えている。この排紙トレイユニット55は、下ケース5の底部に設けられたトレイ格納部5a(図6)に引き出し収納可能に格納(収納)される。
【0017】
下ケース5は装置外装の略下半部を、上ケース6は装置外装の略上半部をそれぞれ形成している。これら両ケース5、6を互いに組み付けることにより、プリンタユニットを収納する収納空間を有する中空構造体が形成される。この中空構造体の前部にはカバー部材(フロントカバー)4によって開閉される開口部56が形成されてのおり、この中空構造体の上部にも開口部が形成されている。なお、記録装置の内部構成(記録機構部)については詳細に示していないが、本記録装置は、給紙カバー7を開き内部に取り付けられた複数枚の補助トレイで形成される給紙トレイ(不図示)を引き出し、該給紙トレイ上にセットされた記録媒体としての記録シートを1枚ずつ分離給送し、該記録シートに対して記録手段により記録を行い、記録された記録シートを排紙トレイユニット55上に排出するように構成されている。
【0018】
次に記録手段の構成について簡単に説明する。本実施例の記録装置は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録するインクジェット記録装置である。前記記録手段のしての記録ヘッドは、複数の微細な吐出口を配列して形成された吐出口列と、各吐出口に通じる液路と、各液路に共通に通じる共通液室と、各液路内に配置されたインク吐出エネルギー発生手段と、を備えている。このエネルギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる手段、レーザー等の電磁波を照射して発熱させたときの発熱による作用で液滴を吐出させ手段、発熱抵抗体等の電気熱変換体を用いる手段などが使用される。その中でも、熱エネルギーによって液体を吐出させる電気熱変換体を用いる記録手段は、吐出用液滴を形成するための吐出口を高密度に配列することができるため、高解像度の記録をすることが可能である。
【0019】
すなわち、上記電気熱変換体を用いる記録ヘッドを備えた記録装置は、コンパクト化が容易であり、高密度実装化が容易であり、製造コストも安価であるという利点を有している。そして、この電気熱変換体を用いる記録手段の場合、記録信号に応じて電気熱変換体にパルス電圧を印加し、その熱エネルギーによって液路中のインクに生じる膜沸騰を利用してインクに生じる気泡の成長、収縮により、吐出口からインクを吐出して記録を行うように動作する。
【0020】
図5は本発明の第1実施例に係る記録装置(図3の状態)を底面側から見て示す模式的斜視図であり、図6は図5の記録装置の下ケースを底面側から見て示す模式的斜視図であり、図7は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる左トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図であり、図8は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる右トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図であり、図9は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を裏側から見た模式的斜視図である。
【0021】
図5〜図9において、下ケース5の底部には後述する排紙トレイユニット55が収納されるトレイ格納部5aが形成されており、該トレイ格納部5aの左側の所定位置には案内手段としての左トレイレール13が固定され、該トレイ格納部5aの右側の所定位置には案内手段としての右トレイレール14が固定されるようになっている。これらのトレイレール13、14はネジ15a〜15dによって下ケース5の所定位置に固定されるようになっている。トレイ格納部5aの左右には、後述する排紙トレイユニット55の第1排紙トレイ1の凹部1i及び1j(図11)が係合する凸部(突部)5dが形成されている。
【0022】
排紙機構の装置組み立てに際しては、排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに格納した後に、下ケース5(トレイ格納部5a)の左右に左トレイレール13及び右トレイレール14をネジ15によってネジ止めするので、排紙トレイユニット55が下ケース5(トレイ格納部5a)から脱落することはない。一方、下ケース5の左右前部には回転軸5g、5hが形成され、これらの回転軸5g、5hにはフロントカバー4の軸受4a、4b(図9)が挿入され、これによって、フロントカバー4は下ケース5に回動自在にに取り付けられる。なお、排紙トレイユニット55は、その底面を前記左右のトレイレール13、14の摺動部13b、14bによって摺動可能に案内支持されている。
【0023】
排紙トレイユニット55が左トレイレール13及び右トレイレール14により摺動可能に保持されているため、記録動作を実行する際にフロントカバー4を前方へ回動させて開口部56を開け、トレイ格納部5aより排紙トレイユニット55を引き出すと、後述する排紙トレイ保持手段によって各排紙トレイ1、2、3が所定の角度に保持される。これによって、記録シートが排出可能となり、排出される記録シートは引き出された排紙トレイ上に順次積載されていく。図示の排紙トレイユニット55においては、各排紙トレイ1、2、3を手前に引き出したり、第3排紙トレイ3を回転させる操作を適宜組み合わせることにより、記録シートの支持面積を3段階に拡大、縮小することができる。第3排紙トレイ3の先頭部(端部)は記録シートの排出性能を維持するため円弧状にされている。
【0024】
図1〜図4において、アクセスカバー8はその一端部が上ケース6に回転自在に保持され、装置本体の上面に形成される開口部を開閉する構成になっている。このアクセスカバー8と化粧カバー9とアクセスウインドウ10を一体化したアクセスカバーユニットを開くことによって本体内部に収納されている記録手段としての記録ヘッド(ヘッドカートリッジを含む)あるいはインクタンク(不図示)等の交換や、記録シートのジャム処理等が可能となる。化粧カバー9は、アルミの薄板材で形成され、その周囲には取り付け足(不図示)が形成されており、アクセスカバー8の所定の位置に前記取り付け足を挿入するとともに該取り付け足を折り曲げることによりアクセスカバー8に固定される。
【0025】
さらにその上にアクセスウインドウ10の底部に形成された爪(不図示)をアクセスカバー8の所定位置に形成された穴に挿入し、該爪をアクセスカバー8の裏面に引っ掛けることにより、アクセスウインドウ10が化粧カバー9の上から固定される。このようにして前記アクセスカバーユニットが構成される。また、上記アクセスカバーユニットを開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバー(不図示)を回転移動させる構成となっており、該カバー開閉レバーがマイクロスイッチを押圧することにより、アクセスカバーユニットの開閉状態を検知することができる。
【0026】
図1〜図4において、給紙カバー7の裏面には2枚の補助トレイから成る給紙トレイ(不図示)が出し入れ可能に装着されており、オペレータは、記録(印刷)を行う際に給紙カバー7を回転させ、各補助トレイを給紙カバー7から引き出す。これによって、記録を行う記録シートを自動給送装置(不図示)の所定位置に保持できる状態になる。上ケース6の本体前面には、電源キー11及びリセットキー12が押下可能に設けられており、電源キー12を押下すると、同じく上ケース6の本体前面に設けられたLED16が点灯し、記録可能であることをオペレータに知らせる。
【0027】
詳しくは、LED16の点滅の仕方や色を変化させたり、ブザー(不図示)を鳴らすことにより、記録装置の動作状態やトラブルなどをオペレータに知らせる等、種々の表示機能を持たせることができる。トラブル等が解決した場合には、リセットキー12を押下することによって記録を再開することができる。電源キー11の下方にはカメラダイレクトコネクタ26が配設されており、デジタルカメラ(以下デジカメと呼ぶ場合もある)をケーブルにてコネクタ26に接続することにより、パソコン等を起動させなくても、デジカメ内に記録された写真等を記録装置で直接プリントできるようになっている。
【0028】
図10は本発明の第1実施例に係る記録装置の第1排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図であり、図11は図10の第1排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図12は本発明の第1実施例に係る記録装置の第2排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図13は図12の第2排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図であり、図14は本発明の第1実施例に係る記録装置の第3排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図であり、図15は本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイユニットの模式的斜視図である。
【0029】
図10〜図15において、第1排紙トレイ1の左右の側面部には内側へ張り出したレール部1g、1hが形成されており、これらのレール部1g、1hの内面に沿って第2排紙トレイ2の左右端縁部分が案内されて摺動することにより、第2排紙トレイ2を第1排紙トレイ1に対して出し入れできる構造になっている。レール部1g、1hの前部(手前側)には嵌合部1k、1lが形成されている。これらの嵌合部1k、1lは、第2排紙トレイ2の突起部2e、2fと係合可能に形成されており、それによって、オペレータが第2排紙トレイ2を力強く引き出した際に、第2排紙トレイ2が第1排紙トレイ1から飛び出さないように(外れないように)、第2排紙トレイ2の移動量が規制されている。また、第1排紙トレイ1の裏面には爪部1c、1d、1e、1fが形成され、これらの爪部は第2排紙トレイ2の突起部2c、2dと係合することにより第2排紙トレイ2を所定位置で保持固定するように配置されている。
【0030】
第1排紙トレイ1のシート積載面は適度な負荷で変形するように曲率を有する広い平面で形成されており、これによって、第2排紙トレイ2を引き出し収納する際に適度なクリック感を持たせることができる。第1排紙トレイ1の後部両側にはガイド用突出部1a、1bが形成されており、これらのガイド用突出部1a、1bは排紙トレイユニット55を出し入れする際に下ケース5のトレイ格納部5aに形成された階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5k(図17)に沿って摺動する。さらに、ガイド用突出部1a、1bのシート積載面側には凹部1i、1jが形成されている。これらの凹部1i、1jは、排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに格納したときに前記階段状の溝に形成された凹凸部((凸部5dを含む)に係合するようになっており、該排紙トレイユニット55が格納されたときのガタつきを無くすためのものである。
【0031】
図12及び図13において、第2排紙トレイ2の前部の両側には軸受部2a、2bが張り出して形成されており、第3排紙トレイ3の後部両側に形成された回転軸3a、3bが前記軸受部2a、2bに対して適度な摩擦力を保ちながら挿入される。第2排紙トレイ2のシート積載面には2本の溝が形成され、各溝の後部には第1排紙トレイ1の爪部1c〜1fと嵌合可能な突起部2c、2dが形成されている。第2排紙トレイ2の側面形状は、第1排紙トレイ1の張り出しレール部1g、1hに挿入されることで、前後方向に摺動自在に保持される形状になっている。第2排紙トレイ2の裏面の前部の左右には、突起部2j、2kが形成されている(図13)。
【0032】
前記突起部2j、2kが第3排紙トレイ3のシート積載面に当接することで、第3排紙トレイ3の角度を調整するものである。これら突起部2j、2kは当初では低く形成しておき、排紙トレイのガタ、自重による変形、部品自体の反り、各部品の公差等の影響により、第3排紙トレイ3の先端高さが目的の値に到達しないとき、該突起部2j、2kを高くすることで微調整を図る。前記突起部2j、2kは排紙トレイの角度を調整するためのものであり、このような角度調整用の突起部は、本実施例では第2排紙トレイ2に設けられているが、逆に第3排紙トレイ3に設けても良い。なお、上記突起部2j、2kの高さを微調整するための作業は、型構造上から型を削る方向であるので、型修正が容易である。さらに、突起部2j、2kを入れ子構造にしておけば、型修正をさらに簡略化することができる。また、第2排紙トレイ2の裏面の後部両側には、第1排紙トレイ1の嵌合部1k、1lに係合する突起部2e、2fが形成されている。
【0033】
図10〜図15において、第3排紙トレイ3の前部は円弧状の凹形状に形成されており、その一部に排紙トレイを引き出すための手掛かり部3eが形成されている。第3排紙トレイ3の後部両側には、第2排紙トレイ2の前部両側に形成された軸受部2a、2b及び回転軸3a、3bは、第3排紙トレイ3を第2排紙トレイ2対して回転するときの回転中心を形成するものである。第3排紙トレイ3のシート積載面(表面)の左右両側にはリブ3c、3dが形成されている。これらのリブ3c、3dは、記録シートが排出されて第3排紙トレイ上に積載されたときに該記録シートの両端を持ち上げることにより、該記録シートに一層のカールを付けて(カールを形成して)排出不良を防止するためのものである。第3排紙トレイ3における、第2排紙トレイ2の前部の左右の突起部2j、2kが当接する部位は、図14中に示すシート積載面上の部位3f、3g又はその付近となる。
【0034】
図15に示す排紙トレイユニット55においては、第3排紙トレイ3が回転可能に取り付けられた第2排紙トレイ2が、第1排紙トレイ1の内部に挿入(収納)されている。排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに収納した状態からフロントカバー4を開くことにより第3排紙トレイ3を手前に回転させれば、第3排紙トレイ3の積載面のみから成る排紙トレイが形成され、この状態から第1排紙トレイ1に第2排紙トレイを収納した状態のまま引き出すことにより第1排紙トレイ1及び第3排紙トレイ2の積載面から成る排紙トレイが形成され、さらに第2排紙トレイ2を第1排紙トレイ1から引き出すことにより第1、第2及び第3排紙トレイの3つの積載面から成る排紙トレイが形成される。
【0035】
図16は本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材を開けたときの状態を上側から見て示す模式的斜視図であり、図17は本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部を含む下ケースの内部を示す模式的縦断面図であり、図18は本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部に排紙トレイを収納したときの下ケースの内部の状態を示す模式的縦断面図であり、図19は本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部から排紙トレイを引き出したときの状態を下ケースと共に示す模式的縦断面図である。
【0036】
図16において、排紙トレイユニット55を下ケース5のトレイ格納部5aに収納した後、該トレイ格納部5aの両側に案内手段としての左トレイレール13及び右案内手段14が固定され、次いでカバー部材としてのフロントカバー4が回動可能に取り付けられる。図16においては、フロントカバー4は、左トレイレール13の突出部13aと右トレイレール14の突出部14aとによって所定の開口角度で保持されている。図17は排紙トレイユニット55、左右のトレイレール13、14及びフロントカバー4を装着する前の下ケース内のトレイ格納部5aの構造を示す縦断面図である。図18は、図17の状態から、トレイ格納部5aに排紙トレイユニット55を収納し、左右のトレイレール13、14を固定し、そしてフロントカバー4を装着した組み立て後の状態を示す。図19は図18の状態からフロントカバー4を開いて排紙トレイユニット55を引き出したときの状態を示す。
【0037】
排紙トレイユニット55をトレイ格納部5aに収納したときは、第1排紙トレイ1のガイド用突出部1a、1bの凹部1i、1jに、トレイ格納部5aの両側の天面5bに形成された凸部(突部)5dが係合することにより、排紙トレイユニット55はガタがなくトレイ格納部5aに保持される。オペレータが記録(印刷)しようとすると、フロントカバー4の幅広開口から成る把持部4eに手あるいは指を掛けて手前側に回転させる。すると、フロントカバー4の回動に伴って、第3排紙トレイ3も同時に自重でゆっくりと回動し、図4に示すような第3排紙トレイ3の手掛かり部3eが露出された状態となる。次いで、第3排紙トレイ3の手掛かり部3eを指に引っ掛けて手前に引き出す。
【0038】
すると、第1排紙トレイ1の凹部1i、1jとトレイ格納部5aの凸部5d、5dとの嵌合が離脱され、ガイド用突出部1a、1bがトレイ格納部5aの両側の天面5bに当接しながら図17〜図19中の左方向に摺動し境点5iに到達する。さらに排紙トレイユニット55を引き出すと、両側のガイド用突出部1a、1bは、トレイ格納部5aの階段状の溝を構成する斜面5j、5jを登り始め、そして、盛り上がり部5e、5eを乗り越えて受容部5c、5cに到達する。受容部5c、5cの図示左側の位置にはストッパ部(壁部)5k、5kが形成されているため、ガイド用突出部1a、1bが受容部5c、5cの位置に到達すると、第1排紙トレイ1はそれ以上手前側(図中左方向)に移動できなくなる。
【0039】
本実施例においては、排紙トレイユニット55(その第1排紙トレイ1)に設けられたガイド用突出部1a、1bを摺動させるためにトレイ格納部5aの両側部に形成される高低差を有する階段状の溝は、天面5b、境点5i、斜面5j、盛り上がり部5e、受容部5c、壁部(ストッパ部)5kなどで構成されている。さらに、第3排紙トレイ1を手前に引き出そうとすると、今度は第1排紙トレイ1の爪部1d、1fと第2排紙トレイ2の突起部2c、2dとの係合が外れ、第2排紙トレイ2が手前に引き出される。さらに、手前側に引き出すと、第2排紙トレイ2の突起部2c、2dが第1排紙トレイ1の前部左右に形成された爪部1c、1eに係合され、ついには第2排紙トレイ2もそれ以上手前に引き出すことができない状態になる。
【0040】
そこで、オペレータが第3排紙トレイ3の手掛かり部3eから指を離すと、ガイド用突出部1a、1bを回転中心として、第3排紙トレイ3及び第2排紙トレイ2の自重により排紙トレイユニット55が下方に下がってくる。そして、フロントカバー4に形成された高さ調整リブ4c、4dの天面に第1排紙トレイ1の底面が当接し、排紙トレイユニットはが所定角度で保持される。下ケース5には左トレイレール13及び右トレイレール18が装着されており、第1排紙トレイ1の底面が左トレイレール13の摺動部13b及び右トレイレール14の摺動部14bによって案内保持されるので、排紙トレイユニット55を引き出す過程で、排紙トレイユニット55がトレイ格納部5aより脱落することはない。
【0041】
以上の説明からも明らかなように、トレイ格納部5a及び排紙トレイユニット55は実質的に左右対称な形状構造を有しているので、左右両側における動き等は実質的に同じである。図17を参照して前述したように、本実施例の構成においては、トレイ格納部5aの両側部に、排紙トレイユニット55に設けられた左右のガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝が形成されており、図示の構造では、この階段状の溝は、天面5b、境点5i、斜面5j、盛り上がり部5e、受容部5c及び壁部(ストッパ部)5kで形成されている。このような高低差を有する階段状の溝に第1排紙トレイ1のガイド用突出部1a、1bを摺動させることにより、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構が得られる。
【0042】
また、カバー部材としてのフロントカバー4には幅広開口から成る把持部4eが形成されているので、オペレータが誤ってフロントカバー4を閉じた状態で記録開始操作を行った場合でも、把持部4eを通して記録シートが排出されるので紙ジャム等の不都合を回避することができる。フロントカバー4の高さ調整リブ4c、4dの頂部が円弧状をしており、フロントカバー4を閉じると高さ調整リブ4c、4dが第1排紙トレイ1の底部を摺動するので、第1排紙トレイ1がトレイ格納部5aから飛び出していてもフロントカバー4の閉じ動作に連動して第1排紙トレイ1を収納方向へ移動させることができ、フロントカバー4を完全に閉じることができる。
【0043】
さらに、フロントカバー4の裏面にはリブ4f、4g(図9)が形成されており、フロントカバー4を開いたとき第3排紙トレイ3の裏面前部がリブ4f、4gに当接し、第3排紙トレイ3をフロントカバー4から浮き上がらせた状態で保持することができる。それによって、フロントカバー4と第3排紙トレイ3との間に適度な隙間(クリアランス)を確保することで、オペレータが第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに容易に指を入れることが可能となり、操作性の向上を図ることができる。
【0044】
上述したように、図1〜図19で説明した実施例によれば、下ケース5のトレイ格納部5aに、排紙トレイユニット55の出し入れ時に第1排紙トレイ1の後部両側に設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動する階段状の溝が設けられ、かつ第3排紙トレイ3が第2排紙トレイ2の前部を中心に回転自在に装着されるので、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性にも優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置を構成することができる。
【0045】
図20は本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を示す模式的斜視図であり、図21は本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材を閉じたときの状態を示す模式的斜視図である。図20及び図21において、記録装置の装置外装の前部に形成される開口部56には、該開口部56を開閉するためのカバー部材としてのフロントカバー17が回動可能に取り付けられている。そして、このフロントカバー17の前部(閉じたときの上部)には、該フロントカバー4を閉じた状態でも第3排紙トレイ3の手掛かり部3eにアクセスするための切欠き部17aが形成されている。図20及び図21の第2実施例は、上記フロントカバーの構造の点で図1〜図19の第1実施例と相違しているが、その他の点では実質的に同じ構成を有している。
【0046】
図1〜図19の第1実施例においては、オペレータが記録操作をするときは、先ずフロントカバーを回動させ、このフロントカバー4の回動に連動して第3排紙トレイ3がゆっくり前方へ回転し、手掛かり部3eが前面に露呈される。次いで、オペレータは、この手掛かり部3eに指を引っ掛け、排紙トレイを手前側に引き出す操作を行う。すなわち、図1〜図19の第1実施例では、オペレータは、排紙トレイユニット55を引き出すためにフロントカバーから第3排紙トレイ3へ指の位置を変えるので、排紙トレイの引き出し動作を2段階の動作(2アクション)を行うことになる。
【0047】
これに対し、図20及び図21の第2実施例では、フロントカバー17の前部にオペレータの指が入る程度の最小の切欠き部17aを設けることにより、フロントカバー17を閉じた状態でも第3排紙トレイ3の手掛かり部3eが常に露呈されるように構成されている。従って、記録を行う際には、オペレータは指を第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに直接指を引っ掛けることができるので、手掛かり部3eに指を引っ掛けて第3排紙トレイ3を前方へ回動させることにより、フロントカバー17も同時に前方へ回動させることができる。すなわち、第2実施例によれば、記録を開始するに際に、第3排紙トレイ3の手掛かり部3eに指を引っ掛けて手前へ回動させるだけの1動作(1アクション)で、指の位置を変えることなく、そのまま排紙トレイユニット55を引き出すことができる。つまり、第2実施例の構成によれば、前述の第1実施例の場合と同様の効果が得られる他に、オペレータは指の位置を変えることなく1動作(1アクション)により排紙トレイを引き出すことが可能となり、前述の第1実施例に比べ、一層の操作性の向上を図ることができる。
【0048】
以上説明した実施例においては、記録された記録媒体を排出するための開口部56を有する装置外装と、前記開口部から排出された記録媒体を積載保持するための複数の排紙トレイ1、2、3から成る排紙トレイユニット55と、前記開口部を開閉するために前記装置外装に回動可能に取り付けられたカバー部材4(17)と、前記排紙トレイユニットを引き出し可能に収納するために前記装置外装の底部に設けられたトレイ格納部5aと、前記排紙トレイを引き出し収納方向に案内するとともに、前記カバー部材を所定位置に保持する案内手段13、14と、を備え、前記トレイ格納部から引き出された排紙トレイは前記カバー部材の裏面側で所定の開き位置に保持され、前記トレイ格納部の両側部に、前記排紙トレイユニットに設けられたガイド用突出部1a、1bが摺動するための高低差を有する階段状の溝5b、5i、5j、5e、5c、5kが形成されている。このような構成によれば、排紙トレイ1、2、3の出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置が提供される。
【0049】
また、前述の実施例では、排紙トレイユニット55は、トレイ格納部5aに対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第1排紙トレイ1と、第1排紙トレイに対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第2排紙トレイ2と、第2排紙トレイに対して回動可能に連結された第3排紙トレイ3とを有する構成が採られている。また、前述の実施例では、ガイド用突出部1a、1bは第1排紙トレイ1の両側後部に形成されており、第2排紙トレイ2の後部に第1排紙トレイ1の爪部1c、1eと係合する突起部2c、2dが形成されており、第2排紙トレイ2の両側前部に第3排紙トレイ3の回転軸3a、3bが挿入される軸受部2a、2bが設けられている構成が採られている。さらに、前述の実施例では、第3排紙トレイ3の両側後部に第2排紙トレイの軸受部2a、2bに挿入される回転軸3a、3bが設けられ、第3排紙トレイ3の前部に円弧状の湾曲面58が形成されている。
【0050】
前述の実施例では、第2排紙トレイ2又は第3排紙トレイ3に排紙トレイの角度を調整するための突起2j、2kが形成されている。また、カバー部材4(17)の排紙トレイユニット55との当接面側に排紙トレイユニットの高さを調整するための高さ調整リブ4c、4dが設けられており、カバー部材4(17)の開閉に連動して第3排紙トレイ3が第2排紙トレイ2に対して回動するように構成されている。そして、装置外装は下ケース5と上ケース6とを組み付けて構成されている。また、前述の第1実施例では、カバー部材4の前部に開閉操作用の把持部4eが形成されているが、これに代えて、前述の第2実施例では、カバー部材17の前部にオペレータが指を挿入できる大きさの切欠き部17aが形成されており、1動作で排紙トレイを引き出せる構成が採られている。
【0051】
なお、以上の実施例では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ワイヤドット式、感熱式、レーザービーム式、あるいは電子写真式の記録装置など、他の記録方式を用いる記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の作用効果を達成するできるものである。また、前述の実施例では、記録ヘッドの種類や数などの内部構成については具体的に説明しなかったが、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数個の記録ヘッドを用いるカラー記録用のインクジェット記録装置、あるいは同一色彩で濃度の異なるインクで記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録装置など、記録ヘッドの種類や数に関係なく適用ができ、前述した作用効果を達成し得る。
【0052】
また、本発明は、記録手段としての記録ヘッドを主走査方向に移動させながら記録するシリアル型記録装置、あるいは、被記録材の全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式(ライン型記録装置)の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化したカートリッジタイプのもの、あるいは記録ヘッドとインクタンクを別体としこれらをインク供給チューブで接続する構成のものなど、記録手段(記録ヘッド)及びインクタンクの構成がどのような場合でも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得る。
【0053】
なお、本発明をインクジェット記録装置に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、排紙トレイの出し入れの操作性に優れ、排紙トレイ収納時のデザイン性に優れ、記録装置の小型化及び高性能化にとって有利な排紙機構を備えた記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図2】図1の記録装置の排紙トレイを引き出した状態を示す模式的側面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を閉じて排紙トレイを収納したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図4】図3の記録装置でカバー部材を開けたときの状態を示す模式的斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る記録装置(図3の状態)を底面側から見て示す模式的斜視図である。
【図6】図5の記録装置の下ケースを底面側から見て示す模式的斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる左トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部に取り付けられる右トレイレールを上側から見て示す模式的斜視図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を裏側から見た模式的斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例に係る記録装置の第1排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図である。
【図11】図10の第1排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図12】本発明の第1実施例に係る記録装置の第2排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図13】図12の第2排紙トレイを裏面側から見た模式的斜視図である。
【図14】本発明の第1実施例に係る記録装置の第3排紙トレイを表面側から見た模式的斜視図である。
【図15】本発明の第1実施例に係る記録装置の排紙トレイユニットの模式的斜視図である。
【図16】本発明の第1実施例に係る記録装置のカバー部材を開けたときの状態を上側から見て示す模式的斜視図である。
【図17】本発明の第1実施例に係る記録装置のトレイ格納部を含む下ケースの内部を示す模式的縦断面図である。
【図18】本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部に排紙トレイを収納したときの下ケースの内部の状態を示す模式的縦断面図である。
【図19】本発明の第1実施例に係る記録装置においてトレイ格納部から排紙トレイを引き出したときの状態を下ケースと共に示す模式的縦断面図である。
【図20】本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材(フロントカバー)を示す模式的斜視図である。
【図21】本発明の第2実施例に係る記録装置のカバー部材を閉じたときの状態を示す模式的斜視図である。
【図22】従来の記録装置の排紙トレイを引き出したときの状態を示す模式的斜視図である。
【図23】従来の記録装置における排紙トレイの技術的課題を説明するための模式的側面図である。
【図24】従来の記録装置のフロントカバーを閉じたときの模式的斜視図である。
【図25】従来の記録装置を下ケースのトレイ格納部の構造を中心に示す模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1排出トレイ
1a、1b ガイド用突出部
1c、1d、1e、1f 爪部
1g、1h レール部
1i、1j 凹部
1k、1l 嵌合部
2 第2排出トレイ
2a、2b 軸受部
2c、2d 突起部
2e、2f 突起部
2j、2k 突起部
3 第3排出トレイ
3a、3b 回転軸
3c、3d リブ
3e 手掛かり部
3f、3g 当接部位
4 フロントカバー(カバー部材)
4a、4b 軸受
4c、4d 高さ調整リブ
4e 把持部(幅広開口)
4f、4g リブ
5 下ケース
5a トレイ格納部
5b 天面
5c 受容部
5d、5f 凸部(突部)
5e 盛り上がり部
5g、5h 回転軸
5i 境点
5j 斜面
5k 壁部(ストッパ部)
6 上ケース
7 給紙カバー
8 アクセスカバー
9 化粧カバー
10 アクセスウインドウ
11 電源キー
12 リセットキー
13 左トレイレール(案内手段)
13a 突出部
13b 摺動部
14 右トレイレール(案内手段)
14a 突出部
14b 摺動部
15(15a、15b、15c、15d) ネジ
16 LED
17 カバー部材(フロントカバー)
17a 切欠き部
26 カメラダイレクトコネクタ
55 排紙トレイユニット
56 開口部(装置外装)
57 電源パック
58 円弧状の湾曲面(第3排紙トレイ)
Claims (11)
- 記録された記録媒体を排出するための開口部を有する装置外装と、前記開口部から排出された記録媒体を積載保持するための複数の排紙トレイから成る排紙トレイユニットと、前記開口部を開閉するために前記装置外装に回動可能に取り付けられたカバー部材と、前記排紙トレイユニットを引き出し可能に収納するために前記装置外装の底部に設けられたトレイ格納部と、前記排紙トレイを引き出し収納方向に案内するとともに、前記カバー部材を所定位置に保持する案内手段と、を備え、
前記トレイ格納部から引き出された排紙トレイは前記カバー部材の裏面側で所定の開き位置に保持され、
前記トレイ格納部の両側部に、前記排紙トレイユニットに設けられたガイド用突出部が摺動するための高低差を有する階段状の溝が形成されていることを特徴とする記録装置。 - 前記排紙トレイユニットは、前記トレイ格納部に対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第1排紙トレイと、該第1排紙トレイに対して出し入れ方向に摺動可能に連結された第2排紙トレイと、該第2排紙トレイに対して回動可能に連結された第3排紙トレイとを有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記ガイド用突出部は前記第1排紙トレイの両側後部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記第2排紙トレイの後部に前記第1排紙トレイの爪部と係合する突起部が形成され、前記第2排紙トレイの両側前部に前記第3排紙トレイの回転軸が挿入される軸受部が設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
- 前記第3排紙トレイの両側後部に前記第2排紙トレイの軸受部に挿入される回転軸が設けられ、前記第3排紙トレイの前部に円弧状の湾曲面が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記第2排紙トレイ又は第3排紙トレイに排紙トレイの角度を調整するための突起部が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の記録装置。
- 前記カバー部材の前部に開閉操作用の把持部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記録装置。
- 前記カバー部材の前記排紙トレイユニットとの当接面側に該排紙トレイユニットの高さを調整するための高さ調整リブが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
- 前記カバー部材の前部にオペレータが指を挿入できる大きさの切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の記録装置。
- 前記カバー部材の開閉に連動して前記第3排紙トレイが前記第2排紙トレイに対して回動することを特徴とする請求項2〜9のいずれに記載の記録装置。
- 前記装置外装は下ケースと上ケースとを組み付けて構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の記録装置。
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