JP3716655B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房に際していわゆる低水温起動を行う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
コンプレッサやエバポレータ等を含むエアコンサイクルと、ブロアファンと、エンジン冷却水を用いて空気を加熱するヒータコアとを有する車両用空調装置が知られている。ブロアファンによって発生する空調風は、エバポレータを通過する際に冷媒との熱交換を行って冷却され、その一部がヒータコアでリヒートされて車室内に吹き出される。暖房時にはヒータコアを通過する空気量を増加して吹出空気温度を上昇させるが、エンジン始動直後は冷却水の温度が低いため暖房性能は低く、このときブロアファンが駆動されると冷風が車室内に吹き出されてしまう。この冷風吹き出しを最小限に抑制するために、従来からいわゆる低水温起動制御が行われている。
【0003】
図6は従来の低水温起動制御を示すタイムチャートである。
エンジン始動直後の時点t11でブロアファンを最低速で起動し、次いでエンジンの動力をコンプレッサに伝達してコンプレッサを起動する。所定時間後、エンジン冷却水温がある程度上昇した時点t12からブロアファン風量を徐々に増加し、最終的に最高速で駆動する。
【0004】
図6の制御において、エンジン始動直後にコンプレッサを起動するのは以下の理由による。
車両を長時間放置しておくと液冷媒がコンプレッサに滞留し、この状態で高速回転しているエンジンの動力をコンプレッサに伝達すると、コンプレッサが高速起動されるため液圧縮によるコンプレッサのダメージが大きい。そこで、エンジン始動直後の低回転時(アイドル時)にエンジンの動力をコンプレッサに伝達し、コンプレッサを低速起動することにより液圧縮を防止する。また、コンプレッサの作動時に長時間ブロアファンが作動していないと、空気と冷媒との熱交換が行われずエアコンサイクルに支障が生ずるため、ブロアファンもエンジン始動直後から駆動せざるを得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の低水温起動制御では、コンプレッサをエンジン低回転時に起動する必要性からブロアファンもエンジン始動直後、すなわち冷却水温が低い状態で駆動しなければならない。このときのファン速度は最低速とはいえ、冷風の吹き出しを完全に抑えることはできず、乗員が不快感を感ずるおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、コンプレッサの液圧縮による不具合がなく、かつ低水温時の冷風の吹き出しを完全に防止し得る車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エンジンにより駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサと、前記冷媒と空気との熱交換を行って空気を冷却する熱交換器と、前記冷却された空気をエンジン冷却水を用いて加熱するヒータ手段とを備えた車両用空調装置において、 エンジン始動直後に前記冷却水の水温が所定温度未満の場合には、所定の条件が成立するまでの待機時間中はブロアファンの駆動を禁止し、該待機時間が過ぎると前記ブロアファンの駆動を許容するブロアファン制御手段と、前記待機時間中は、エンジンの始動が検出された後、エンジンの回転が安定する時間として予め設定された期間が経過するまでは前記コンプレッサの駆動を停止し、前記期間が経過した後に所定時間だけ前記コンプレッサを作動するとともに、前記待機時間経過後に前記コンプレッサを駆動するコンプレッサ制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項 1 記載の車両用空調装置において、前記所定時間は、コンプレッサ内に滞留されていた液冷媒を全量排出する時間として予め定められた時間であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項 1 または2記載の車両用空調装置において、前記コンプレッサ制御手段は、所定の暖房開始指令に応答してコンプレッサ作動信号を出力するとともに、エンジンの始動が検出されてから予め決められた第1の時間が経過するとコンプレッサ作動信号の出力を停止する第1の信号出力手段と、エンジンの始動が検出された後、前記期間である第2の時間(<第1の時間)が経過した後に作動許容信号を出力する第2の信号出力手段と、前記作動許容信号と前記コンプレッサ作動信号が共に出力されている間だけ前記コンプレッサを作動させるコンプレッサ作動指示手段とを含み、前記待機時間中は、前記第2の時間が経過して前記作動許容信号が出力されるまでは前記コンプレッサの作動を禁止し、前記作動許容信号が出力されてから、前記第1の時間が経過して前記コンプレッサ作動信号の出力が停止されるまでの前記所定時間は前記コンプレッサを作動させることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、低水温起動制御の待機時間中はブロアファンの駆動を禁止するようにしたので、乗員が冷風吹き出しによる寒さを感ずることがなくなる。また、エンジン始動直後であり、かつ上記待機時間中に、予め決められた所定時間だけコンプレッサを作動せしめるようにしたので、後のエンジン高回転時にコンプレッサを起動しても液圧縮による不都合を防止できる。さらに待機時間中でコンプレッサが作動するのは上記所定時間のみでありそれ以外の時間はコンプレッサが非作動状態に保持されるので、待機時間全体にわたってブロアファンを停止してもエアコンサイクル等に悪影響を及ぼすことはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図5により本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る車両用空調装置の構成を示す概略図である。この空調装置は、エンジンにより駆動されるコンプレッサ1,熱交換器としてのエバポレータ2,不図示のコンデンサ,リキッドタンクおよび膨張弁を備えたエアコンサイクルを有し、コンプレッサ1によって圧送される冷媒は、コンデンサ,リキッドタンク,膨張弁およびエバポレータ2を順に介してコンプレッサ1に戻る。ブロアファン3による送風空気は、エバポレータ2で冷却された後、エアミックスドア4の開度に応じた量の空気がヒータコア5を通過してリヒートされ、ヒータコア5の通過空気とヒータコア5をバイパスした空気との混合空気が不図示の吹出口(ベント吹出口,足下吹出口およびデフロスタ吹出口)から車室内に吹き出される。車室内への空気の吹出温度はエアミックスドア4の開度に依存する。ヒータコア5は、エンジン冷却水の熱によって空気を加熱するタイプのものである。
【0010】
図2は空調装置の制御系を示し、CPU11には、外気温センサ12,室内温度センサ13,日射センサ14およびエンジン冷却水温を検出する水温センサ15等のセンサ類と、エアコンスイッチやエコノミースイッチ等を含むスイッチ群16とが接続されている。エアコンスイッチがオンの場合には通常の空調制御が、エコノミースイッチがオンの場合は通所よりもコンプレッサ1の稼働時間が少ない省燃費空調制御が行われる。またCPU11には、ブロアファンモータ3aのモータ駆動回路17、吹出口設定用のモードドアアクチュエータ18、およびエンジンコンピュータ20も接続される。エンジンコンピュータ20は、エンジン回転数を制御するとともに、CPU11からのA/C信号やその他の条件に応じて電磁クラッチ21をオン・オフし、コンプレッサ1の作動/停止を制御する。
【0011】
以上のように構成された車両用空調装置において、CPU11は、外気温センサ12,室内温度センサ13,日射センサ14および乗員により設定される設定温度(室内温度の目標値)に基づいて目標吹出温度を演算し、この目標吹出温度に基づいてコンプレッサ1,ブロアファン風量,エアミックスドア開度,吹出口などを制御する。吹出口モードとしては、ベント吹出口から空気を吹き出すベントモード(冷房時)、足下吹出口から空気を吹き出すフットモード(暖房時)、デフロスタ吹出口から空気を吹き出すデフロスタモードなどがある。暖房時において、エンジン始動直後はエンジン冷却水温が低いために暖房効果が低く、空気の吹き出しによって却って乗員が寒さを感ずることになるため、これを防止すべく低水温起動制御を行う。
【0012】
図3を参照して本実施の形態における低水温起動制御について説明する。
エアコンスイッチがオンの状態で乗員がエンジン始動操作を行うべくイグニションキーを回すと、まずACC(アクセサリ)スイッチがオンし(t1)、次いでIGN(イグニション)スイッチがオンする(t2)。CPU11は、IGNスイッチのオン(暖房開始指令)に伴って空調制御を開始し、エンジンコンピュータ20にA/C信号(コンプレッサ作動信号)を出力する。また、暖房時でかつ水温センサ15の検出値が所定温度(例えば、56℃)以下であれば、低水温起動制御を行うべく目標吹出温度に基づいてファンオフ時間Toffを求め、IGNスイッチのオンからファンオフ時間Toffが経過するまで(t2〜t7)はブロアファン印加電圧をゼロにしてブロアファン3を停止状態に保持する。
【0013】
時点t1でオンしたACCスイッチは、セルモータの作動中(t3〜t4)はオフし、エンジンが始動して乗員が始動操作を解除すると再びオンする(t4)。このACCスイッチのオンへの切換えをもってエンジンコンピュータ20はエンジンが始動したと判断する。このとき既にCPU11からA/C信号が出力されているが、エンジンコンピュータ20は、ACCスイッチのオン(t4)、すなわちエンジンの始動検出からエンジンの回転が安定する時間(例えば、3秒)が経過するまではコンプレッサ1を停止状態に保持し、時間経過後の時点t5でコンプレッサ1を作動させる。一方、CPU11は、ACCスイッチのオンから所定時間(例えば、6秒)が経過するとA/C信号を断ち(t6)、これに応答してエンジンコンピュータ20はコンプレッサ1を停止させる。その結果、コンプレッサ1は、t5〜t6までの時間(例えば、3秒)だけ作動し、その後は上記ファンオフ時間Toffが満了するまではオフ状態を保持する。
【0014】
このように本実施の形態では、エンジン始動後、エンジンの回転が安定するのに伴ってコンプレッサ1が起動されるので、アイドル状態でコンプレッサ1を起動でき、液圧縮による不都合は発生しない。また、コンプレッサ1の作動時間は3秒程度であるから、この間ブロアファン3を駆動しなくてもエアコンサイクルに悪影響を与えることはない。そして、エンジン冷却水温が暖まるまでブロアファン3の駆動を禁止することにより冷風の吹き出しを完全に防止できる。
【0015】
ファンオフ時間Toffが満了すると、CPU11はエンジン冷却水温がある程度上昇したと判断し、t7においてブロアファン3を駆動するとともに、A/C信号を再度出力してコンプレッサ1を作動せしめる。このとき、エンジンは高速で回転している可能性がありコンプレッサ1は高速起動されるかも知れないが、上記コンプレッサ1の3秒間の作動によりコンプレッサ1内に滞留していた液冷媒が全て排出されているので、液圧縮が生じることは悪影響は全くない。
その後、ブロアファン風量を時間の経過に従って(冷却水温の上昇に従って)徐々に増加させ、最終的に最高風量に設定する。
【0016】
図4および図5は上述の動作を実現するためのフローチャートである。
図4はブロアファン風量制御を、図5はコンプレッサ制御をそれぞれ示すサブルーチンフローチャートであり、いずれも空調装置の稼働中に不図示のメインルーチンから周期的にコールされるものである。
風量制御を示す図4において、ステップS1では吹出口モードがデフロスタモードか否かを、ステップS2では同様にベントモードであるか否かを判定している。そのいずれでもない場合、つまり足下吹出口から空気を吹き出すモードが設定されているとき(暖房が要求されている場合))にはステップS3に進み、ヒータの熱源であるエンジン冷却水温が56℃を超えるか否かを水温センサ15の出力から判定する。56℃未満の場合には、まだ十分な暖房効果が得られないと判断してステップS4に進み、不図示のルーチンで演算された目標吹出温度Xmを判定する。目標吹出温度Xmが所定温度J以上の場合には、強力な暖房が要求されていると判断し、低水温起動制御を行うべくステップS5に進む。
【0017】
ステップS5ではブロアファン印加電圧Vを0Vに設定して車室内への空気の吹き出しを禁止し、ステップS6では目標吹出温度に基づいて上記ファンオフ時間Toffを演算する。ファンオフ時間Toffは目標吹出温度Xmが高いほど長くなるが、150秒以上の場合には150秒未満に制限する。ステップS7では、図示の特性に基づいてブロアファン印加電圧Vを制御する。具体的にはファンオフ時間Toffが経過するまでは印加電圧Vを0Vに保持し、経過すると4Vとし、その後は例えば0.34V/秒で印加電圧Vを増加させる。ブロアファン3は印加電圧Vに応じた速度(風量)で駆動される。
なお図6において、低水温起動以外の制御は従来と同様であるので図示を省略する。
【0018】
次に図5のコンプレッサ制御について説明する。
ステップS11ではブロアファン3が作動しているか否かを判定し、非作動であればステップS12に進む。上述したファンオフ時間の計時中はブロアファン3は作動していないので、ステップS11は否定されることになる。ステップS12では、熱風防止のためのファン停止か否かを判定する。すなわち、例えば炎天下で車両を長時間放置した場合、コンプレッサ1の起動とともにブロアファンを駆動すると、熱風が車室内に吹き出されるおそれがある。これを防止するため、冷房時にはコンプレッサ1が起動されても3秒程度はブロアファン3の駆動を禁止する制御を行っている。上記ステップS12ではこの制御が行われているか否かを判定し、肯定されるとステップS18に進む。
【0019】
ステップS12が否定されるとステップS13に進み、低水温起動制御中であるか否か、つまりファンオフ時間Toffの計時中であるか否かを判定する。低水温起動中でなければステップS29に進んでA/C信号(コンプレッサ作動信号)を解除し、低水温起動制御中であればステップS14でフラグFCOMPを判定する。FCOMPは上述したブロアファン制御で設定されるものであるが、本実施の形態では低水温起動制御中でもFCOMPはオンに設定されている。FCOMPがオフであればステップS29でA/C信号を解除し、オンであればステップS15でACCスイッチのオン・オフを判定する。
【0020】
ACCスイッチがオフであるうちはステップS16でタイマをクリアしてスタートさせ、ステップS29でA/C信号を解除する。ACCスイッチがオフということは、上述したようにセルモータの作動中(図3のt3〜t4)であることを示している。ACCスイッチがオンと判定されると、セルモータの始動前(t1〜t3)か、またはエンジンが始動してキーがACC位置まで戻された(t4以降)と判断し、ステップS17で上記タイマスタートから6秒が経過したか否かを判定する。まだ6秒経過していない場合、およびまだタイマがスタートしていない場合にはステップS30に進んでA/C信号を出力し、6秒経過していればステップS29に進んでA/C信号を解除する。このステップS15〜S17の制御により、図3のt4〜t6の間だけA/C信号が出力されることになるが、上述の如くt4〜t5の間はエンジンコンピュータ20がコンプレッサ1を停止状態に保持しているので、実際にコンプレッサ1が作動するのはt5からt6までである。
【0021】
その後、ファンオフ時間Toffが経過(t7)するとブロアファン3が作動し、ステップS11が肯定されてステップS18に進む。ステップS18以降は従来から行われている通常のコンプレッサオン・オフ制御を示し、ステップS18ではデフロスタモードが設定されているか否かを、ステップS19,S20ではエアコンフラグ,エコノミーフラグの設定の有無をそれぞれ判定している。これらのフラグは、エアコンスイッチ,エコノミースイッチのオンに連動してそれぞれオンするものである。デフロスタモードでなく、かつエアコンフラグおよびエコノミーフラグのいずれもがオフの場合にはステップS29でA/C信号を解除し、それ以外の場合はステップS21に進む。
【0022】
ステップS21では、外気温度Tamに基づいて変数CFを1,2,3のいずれかに設定し、ステップS22ではそのCFを判定する。CF=1、すなわち外気温度がかなり低い場合にはステップS29でA/C信号を解除し、それ以外の場合にはステップS23に進む。ステップS23では、エコノミーフラグがオフか否かを判定し、オフの場合、つまりエアコンフラグがオンの場合はステップS30でA/C信号を出力する。エコノミーフラグがオンの場合には、ステップS24でRECスイッチ(内気循環設定スイッチ)の状態を判定する。RECスイッチがオンの場合、つまり内気循環が設定されているときにはステップS30でA/C信号を出力し、オフの場合はステップS25で外気導入か否かを判定する。内気と外気の双方を導入する状態の時にはステップS30でA/C信号を出力し、完全に外気導入の場合にはステップS26で目標吹出温度Xmを演算し、ステップS27に進む。ステップS27では目標吹出温度Xmと外気温度Tamとの差からON・OFFのいずれかを設定し、ステップS28ではその判定結果によりA/C信号の有無を決定する。すなわち、OFF状態であればA/C信号を解除し、ON状態であればA/C信号を出力する。
【0023】
以上の実施の形態の構成において、CPU11がブロアファン制御手段を、CPU11およびエンジンコンピュータ20がコンプレッサ制御手段をそれぞれ構成する。また、特にCPUが第1の信号出力手段を、エンジンコンピュータ20が第2の信号出力手段を構成する。
【0024】
なお、低水温起動制御時にコンプレッサを作動させる時間帯は、ファンオフ時間Toff内であり、かつエンジン回転数が低い時間帯であればればいつでもよい。エンジン回転数が低ければ低いほどコンプレッサ1の液圧縮による悪影響は小さい。またその際のコンプレッサ作動時間は3秒に限定されず、コンプレッサ内に滞留した液冷媒がほぼ全て排出可能な時間で、かつファンオフ時間Toff(待機時間)より十分短い時間であればよい。さらにファンオフ時間Toffを最初に求めてブロアファンを制御するようにしたが、例えば冷却水温を逐次モニタし、これが所定の温度未満のときにはブロアファンを停止し、所定温度以上になるとブロアファンを駆動するような制御でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用空調装置の構成を示す概略図。
【図2】上記空調装置の制御系を示すブロック図。
【図3】低水温起動制御の内容を説明するタイムチャート。
【図4】ブロアファン制御を示すフローチャート。
【図5】コンプレッサ制御を示すフローチャート。
【図6】従来の低水温起動制御を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 コンプレッサ
2 エバポレータ
3 ブロアファン
4 エアミックスドア
5 ヒータコア
11 CPU
15 水温センサ
16 スイッチ群
17 モータ駆動回路
20 エンジンコンピュータ
21 電磁クラッチ
Claims (3)
- エンジンにより駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサと、前記冷媒と空気との熱交換を行って空気を冷却する熱交換器と、前記冷却された空気をエンジン冷却水を用いて加熱するヒータ手段とを備えた車両用空調装置において、
エンジン始動直後に前記冷却水の水温が所定温度未満の場合には、所定の条件が成立するまでの待機時間中はブロアファンの駆動を禁止し、該待機時間が過ぎると前記ブロアファンの駆動を許容するブロアファン制御手段と、
前記待機時間中は、エンジンの始動が検出された後、エンジンの回転が安定する時間として予め設定された期間が経過するまでは前記コンプレッサの駆動を停止し、前記期間が経過した後に所定時間だけ前記コンプレッサを作動するとともに、前記待機時間経過後に前記コンプレッサを駆動するコンプレッサ制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項 1 記載の車両用空調装置において、
前記所定時間は、コンプレッサ内に滞留されていた液冷媒を全量排出する時間として予め定められた時間であることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項 1 または2記載の車両用空調装置において、
前記コンプレッサ制御手段は、所定の暖房開始指令に応答してコンプレッサ作動信号を出力するとともに、エンジンの始動が検出されてから予め決められた第1の時間が経過するとコンプレッサ作動信号の出力を停止する第1の信号出力手段と、エンジンの始動が検出された後、前記期間である第2の時間(<第1の時間)が経過した後に作動許容信号を出力する第2の信号出力手段と、
前記作動許容信号と前記コンプレッサ作動信号が共に出力されている間だけ前記コンプレッサを作動させるコンプレッサ作動指示手段とを含み、
前記待機時間中は、前記第2の時間が経過して前記作動許容信号が出力されるまでは前記コンプレッサの作動を禁止し、前記作動許容信号が出力されてから、前記第1の時間が経過して前記コンプレッサ作動信号の出力が停止されるまでの前記所定時間は前記コンプレッサを作動させることを特徴とする車両用空調装置。
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