JP3650988B2 - コーティング剤用ポリウレタン系樹脂及びコーティング剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の材料のフィルムに塗布できるコーティング剤用ポリウレタン系樹脂及びコーティング組成物に関するものである。更に詳しくは、酸性雨・地球温暖化等の環境問題からプラスチック容器及び建装材に用いられるプラスチック基材が、ポリ塩化ビニルからポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンに変換されつつある昨今の流れに沿った、すなわち、脱塩ビに対応した環境に優しく、ポリオレフィンの弱点でもある耐擦傷性をカバーするためのコーティング剤用ポリウレタン系樹脂及びコーティング剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン樹脂は、ポリ塩化ビニルと比較し耐擦傷性に劣っている。これを改善するために、ポリオレフィン樹脂の表面に保護層としてアクリル系樹脂等をコーティングすることが提案されている。例えば、特開平4−294141号公報には、重量平均分子量1,000〜10,000のウレタンアクリレートプレポリマーを単官能アクリル系モノマー中に混合させて得られるコーティング剤を塗工した後、これを電子線によって硬化させることにより表面保護層を形成させる技術が記載されている。
【0003】
しかしながら、特開平4−294141号公報記載のアクリル−ウレタン系コーティング剤は、耐候性は優れているが、耐擦傷性は満足できるものではなかった。また、電子線や紫外線によって硬化させるタイプのアクリル系樹脂は、原料が安価という長所を有するものの、電子線照射設備や紫外線照射設備が必須条件で、かつ、アクリル系モノマーの臭気問題等があり、作業性や環境面に対しても満足するものではなかった。
また、1分子中に2個以上の反応性官能基を有するアクリル系樹脂は、ポリイソシアネート硬化剤と硬化させるため、臭気という点では問題がないが、ウレタン樹脂との相溶性の問題、ポットライフが短いという短所があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、最近の環境問題を配慮してハロゲン系原料を用いないで、かつ、臭気等の作業性や環境面を損なわない、また、ポリオレフィン系基材を含めたあらゆる基材への密着性、耐擦傷性、耐ブロッキング性、耐屈曲性等の諸物性に優れたコーティング剤用ポリウレタン系樹脂及びコーティング剤用組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記事情に鑑み、汎用的なプラスチックフィルム、特にポリオレフィン系フィルムへの密着性を十分に満足させ、かつ、耐擦傷性、耐ブロッキング性、耐屈曲性等の諸物性に優れた、作業性や環境に優しいコーティング剤用ポリウレタン系樹脂について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下の(1)〜(2)である。
(1)コーティング剤として用いられる樹脂の一部又は全部が、以下の(A)〜(E)を反応させて得られるポリウレタン系樹脂であって、該ポリウレタン系樹脂のアクリルポリオール含有量が5〜70質量%であり、Si原子含有量が0.05〜1質量%であり、かつ、ガラス転移温度が20〜70℃であることを特徴とするコーティング剤用ポリウレタン系樹脂。
(A)数平均分子量500〜3,000の長鎖ポリオール。
(B)数平均分子量5,000〜30,000のアクリルポリオール。
(C)1分子中に水酸基を2個含有するシリコーン化合物
(D)炭素数20以下の鎖延長剤。
(E)有機ジイソシアネート。
【0007】
(2) 前記(1)のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂100質量部と、ポリイソシアネート硬化剤1〜20質量部を用いることを特徴とするコーティング剤組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のコーティング剤として用いられるポリウレタン系樹脂は、ガラス転移温度が20〜70℃、好ましくは30〜60℃のものである。
ガラス転移温度が下限未満の場合は、耐ブロッキング性が不足する。また、上限を越える場合は、密着性が不足する。塗布工程において、長い原反に塗布してから巻き取る場合があるので、耐ブロッキング性は、コーティング剤用樹脂の重要な性能の一つである。
【0009】
なお、本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂のガラス転移温度とは、動的粘弾性におけるE″(損失弾性率)が極大となった時の温度であり、その測定条件は、周波数:35Hz、昇温速度:2℃毎分である。
【0010】
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の数平均分子量は、ポリスチレン検量線によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって測定されるが、好ましくは5,000〜100,000であり、特に8,000〜50,000が好ましい。数平均分子量が5,000未満の場合は、耐久性が低下する。数平均分子量が100,000を越える場合は、流動性等の作業性に劣る。
【0011】
続いて、本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の原料(A)〜(D)について説明する。
本発明で用いられる(A)長鎖ポリオールは、数平均分子量500〜10,000、好ましくは、800〜5,000のポリエステルポリオール、ポリアミドエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリオレフィンポリオール、動植物系ポリオール等が挙げられる。
(A)長鎖ポリオールの数平均分子量が下限未満の場合は、得られるポリウレタン系樹脂の溶液粘度が高くなりすぎて作業性が悪くなりやすい。また、下限未満の場合は、耐ブロッキング性が悪くなりやすい。
なお、本発明においては、密着性を重視する場合はポリエステルポリオールが好ましく、耐久性を重視する場合はポリカーボネートポリオールが好ましい。
【0012】
このポリエステルポリオールとしては、公知のフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、クルタコン酸、アゼライン酸、セバシン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸、α−ハイドロムコン酸、β−ハイドロムコン酸、α−ブチル−α−エチルグルタル酸、α,β−ジエチルサクシン酸、マレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸又は無水物等の1種類以上と、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ダイマー酸ジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド付加物、ビス(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン、キシリレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の低分子ポリオール類の1種類以上との縮重合反応から得られる。更に、ε−カプロラクトン、アルキル置換ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、アルキル置換δ−バレロラクトン等の環状エステル(いわゆるラクトン)モノマーの開環重合から得られるラクトン系ポリエステルポリオール等がある。更に、低分子ポリオールの一部をヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、モノエタノールアミン等の低分子ポリアミンや低分子アミノアルコールを用いてもよい。この場合は、ポリエステル−アミドポリオールが得られることになる。
本発明において、好ましいポリエステルポリオールは、炭素数2〜10のジカルボン酸及び炭素数2〜8の低分子ジオールから得られるポリエステルポリオールである。
【0013】
ポリカーボネートポリオールとしては、前述のポリエステルポリオール源の低分子ジオール、低分子トリオール1種類以上と、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネートとの脱アルコール反応や脱フェノール反応から得られる。
本発明において、好ましいポリカーボネートポリオールは、炭素数2〜8の低分子ジオールから得られるポリカーボネートポリオールである。
【0014】
ポリエーテルポリオールとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等のエポキサイドや環状エーテルのホモポリマーやコポリマーがある。
【0015】
ポリエーテルエステルポリオールとしては、前述のポリエーテルポリオールと前述のジカルボン酸等から得られるコポリオールがある。また、前述のポリエステルやポリカーボネートと、エポキサイドや環状エーテルとの反応で得られるものがある。
【0016】
ポリオレフィンポリオールとしては、水酸基を2個以上有するポリブタジエン、水素添加ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素添加ポリイソプレン等が挙げられる。
【0017】
動植物系ポリオールとしてはヒマシ油系ポリオール、絹フィブロイン等が挙げられる。
【0018】
また、数平均分子量が500〜10,000で、かつ、1分子中に活性水素基を平均1個以上有するものであれば、ダイマー酸系ポリオール、水素添加ダイマー酸系ポリオールの他にエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ロジン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、ポリビニルアルコール等の活性水素基含有樹脂も使用できる。
【0019】
本発明で用いられる(B)アクリルポリオールは、数平均分子量5,000〜30,000が好ましく、更には8,000〜28,000が好ましい。水酸基価は3〜12KOHmg/gが好ましく、更には、3.5〜11.5KOHmg/gである。平均官能基数は、1〜2.2が好ましく、更には1.5〜2が好ましい。
(B)アクリルポリオールの数平均分子量が上限を越える場合は、得られるポリウレタン系樹脂が硬くなりすぎて密着性が低下しやすい。また、下限未満の場合は、得られるポリウレタン系樹脂の耐ブロッキング性が低下しやすい。
平均官能基数が下限未満の場合は、得られるポリウレタン系樹脂の分子量が小さくなりやすく、耐擦傷性が低下しやすい。また、上限を越える場合は、ポリウレタン系樹脂の製造時においてゲル化しやすい。
【0020】
(B)アクリルポリオールは、不飽和二重結合含有化合物(アクリルモノマー)の重合反応によって得られる。このアクリルモノマーとしては、アクリル酸アルキル、アクリル酸シクロアルキル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸グリシジル等のアクリル酸エステル類、メタアクリル酸アルキル、メタアクリル酸シクロアルキル、メタアクリル酸フェニル、メタアクリル酸ベンジル、メタアクリル酸グリシジル等のメタアクリル酸エステル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系化合物、ビニルメチルエーテル等のビニルアルキルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニルベンジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル等のビニルエーテル系化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシアニド系化合物類、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のエチレン性不飽和二重結合含有芳香族化合物類、マレイン酸ジアルキル等のマレイン酸ジエステル類、フマル酸ジアルキル等のフマル酸ジエステル類、イタコン酸ジメチル等のイタコン酸ジエステル類、N,N−ジメチルアクリルアミド等のジアルキルアクリルアミド類、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン等の複素環ビニル化合物類等、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートのε−カプロラクトン付加物、2−ヒドロキシエチルメタアクリレートのβ−メチル−バレロラクトン付加物、グリセロールモノアクリレート、グリセロールジアクリレート等のアクリレート類、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキシプロピルメタアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのε−カプロラクトン付加物、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのβ−メチル−バレロラクトン付加物、グリセロールモノメタクリレート、グリセロールジメタクリレート等のメタクリレート類、アリルアルコール、グリセロールモノアリルエーテル、グリセロールジアリルエーテル等のアリル化合物類等が挙げられる。これらの中で好ましいものとしては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートのε−カプロラクトン付加物、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのβ−メチル−バレロラクトン付加物等の活性水素基含有のエチレン性不飽和モノマー類が挙げられる。
本発明で使用されるアクリルポリオールは、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートから選択されるアクリルモノマー、及び、メチルアクリレート及びメチルメタクリレートから選択されるアクリルモノマーの2グループのアクリルモノマーを必須成分としているものが好ましい。
【0021】
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂のアクリルポリオールの含有量は5〜70質量%であり、更には10〜65質量%が好ましい。
下限未満の場合は、得られるポリウレタン系樹脂の耐ブロッキング、耐擦傷性が悪くなる。また、上限を越える場合は、ポリウレタン系樹脂のガラス転移点が必要以上に高くなり、折り曲げ等で塗膜にクラックが発生しやすい傾向にある。
【0022】
本発明で使用される(C)シリコーン化合物は、1分子中に水酸基を2個含有するシリコーン化合物である。具体的には、下記の構造式(1)〜(3)等で示されるものが挙げられる。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0033】
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂におけるSi原子含有量は、0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜0.9質量%がより好ましい。更には、ポリウレタン系樹脂における(C)シリコーン化合物の含有量としては、0.05〜3質量%であり、0.1〜2質量%がより好ましい。Si原子含有量が下限未満では、耐摩耗性、耐汚染性が悪くなり、上限を越えると基材との密着性、透明性が低下する。
【0034】
本発明で使用される(D)鎖延長剤は、炭素数20以下で、かつ、活性水素基を1分子中に2個以上有するものである。具体的には前述のポリエステルポリオールに用いられる低分子ポリオールや、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジプロパノールアミン、N−エチルジエタノールアミン等のN−アルキルジアルカノールアミン類、N−フェニルジエタノールアミン、N−フェニルジプロパノールアミン等のN−アリールジアルカノールアミン類、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジプロパノールアミン、N−エチルジエタノールアミン等のN−アルキルジアルカノールアミン類、N−フェニルジエタノールアミン、N−フェニルジプロパノールアミン等のN−アリールジアルカノールアミン類等の低分子ポリアミン、低分子アミノアルコール等が挙げられる。これらは1種類又は2種類以上の混合物として使用できる。本発明で好ましい鎖延長剤は、溶解性が良好で、かつ、耐久性を付与できる脂環族ジオール及び/又は脂環族ジアミンであり、具体的には、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、イソホロンジアミン、水素添加メチレンビスアニリン、水素添加キシリレンジアミン等であり、特にシクロヘキサン−1,4−ジメタノール、イソホロンジアミンが好ましい。
【0035】
本発明で用いられる(E)有機ジイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、o−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートや、これらの2種類以上の混合物、これらの有機ジイソシアネートのウレタン変性体、アロファネート変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ウレトジオン変性体、ウレトイミン変性体、イソシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体等、公知のあらゆる有機ジイソシアネートであってもよい。
【0036】
本発明では、イソシアネート成分における脂肪族ジイソシアネート及び/又は脂環族ジイソシアネートが50〜100モル%含有するものが好ましく、特に80〜100モル%のものが好ましい。脂肪族ジイソシアネート及び/又は脂環族ジイソシアネートが下限未満の場合、塗膜が黄変しやすくなり、また、密着性も低下する。上記の有機ジイソシアネートの中では、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートが好ましい。
【0037】
なお、必要に応じて反応停止剤を用いてもよい。反応停止剤としては、メタノール、エタノール等のようなモノアルコール、エチルアミン、プロピルアミン、ジブチルアミン等のようなモノアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−フェニルジプロパノールアミン等のアミノアルコールがある。また、場合によっては、前述のポリエステルポリオールやポリエステル−アミドポリオールに用いられる低分子ポリオールや低分子ポリアミンも使用できる。
【0038】
本発明におけるコーティング剤用ポリウレタン系樹脂を合成する際の反応触媒としては、公知のいわゆるウレタン化触媒を用いることができる。具体的には、ジブチルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレート等の有機金属化合物や、トリエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機アミンやその塩等が挙げられる。
【0039】
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の合成方法は、公知の方法が用いられる。すなわち、(1)活性水素基成分と有機ジイソシアネートを、活性水素基過剰の条件で所定分子量に達するまで反応させる方法(ワンショット法)、(2)ポリオール成分と有機ジイソシアネートを、イソシアネート基過剰の条件で反応させ、イソシアネート基含有のプレポリマーを得て、次にこのプレポリマーを低分子グリコールや低分子ジアミンで鎖延長させて所定分子量に達するまで反応させる方法(プレポリマー法)等がある。
【0040】
また、必要に応じて有機溶剤を用いることができる。この有機溶剤は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン系溶剤、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のセロソルブ系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等の一塩基酸エステル系溶剤、アジピン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等の二塩基酸エステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のイソシアネート基に不活性なものであれば特に制限はない。また、条件によっては、イソプロパノールのようなアルコール系溶剤も用いることができる。
【0041】
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の反応装置としては、上記の反応が達成できればいかなる装置でもよく、例えば、攪拌装置の付いた反応釜やニーダー、一軸又は多軸押出し反応装置等の混合混練装置が挙げられる。
本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の好ましい合成方法は、溶液中でのプレポリマー法である。
【0042】
溶液中でのプレポリマー法について、更に詳しく述べる。
コーティング剤用ポリウレタン系樹脂を製造するに当たって、まず、活性水素基を有する原料を混合し、必要により活性水素基を持たないケトンやエステル、炭化水素系の溶剤等で適宜希釈する。
【0043】
この活性水素基成分の混合物に有機ジイソシアネートを加え、必要に応じてウレタン化触媒を添加した後、反応温度を30〜100℃、好ましくは50〜80℃にて、数時間反応させ、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー溶液を合成する。このときのイソシアネート基/水酸基のモル比(R値)は1.1〜2.5が好ましく、特に1.1〜2が好ましい。
【0044】
R値が1.1未満の場合は、最終的に得られるコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の耐久性や耐ブロッキング性が低下する。また、R値が2.5を越える場合は、最終的に得られるコーティング剤用ポリウレタン系樹脂の溶剤への溶解性や密着性が低下する。
【0045】
このようにして得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー溶液に、低分子グリコールや低分子ジアミンのような鎖延長剤及び必要に応じて反応停止剤を加えて、反応温度を30〜80℃、好ましくは30〜50℃にて、イソシアネート基が消失するまで鎖延長反応させることにより、目的とするコーティング剤用ポリウレタン系樹脂が得られる。
【0046】
本発明のコーティング組成物は、上述のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂に、顔料、染料、溶剤、揺変剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、界面活性剤、防かび剤、抗菌剤、防腐剤、触媒、充填剤等のような添加剤や硝化綿等の副バインダーを添加し、混練、分散して製造されたものにポリイソシアネート硬化剤を配合したものである。
【0047】
ポリイソシアネート硬化剤の添加量は、コーティング剤用ポリウレタン系樹脂100質量部に対して、1〜20質量部である。(各固形分換算)ポリイソシアネート硬化剤としては、例えば、日本ポリウレタン工業(株)の商品で、ヘキサメチレンジイソシアネート変性タイプのコロネートHX、コロネートHL、トリレンジイソシアネート変性タイプのコロネートL、コロネート2030、コロネート2031等が挙げられ、これらは単独あるいは混合して用いてもよい。
【0048】
本発明のコーティング剤組成物は、フィルムやシートに塗布後に巻き取ってもブロッキングを起こさないので、巻き取りロールの形での保管が可能であり、作業性に優れ、また、従来のポリウレタン系樹脂のコーティング剤と比較して、耐擦傷性、耐屈曲性、耐候性に優れ、また、ポリオレフィンを含めたあらゆる種類のプラスチックフィルムやシートへの密着性に優れたものであった。
【0049】
【実施例】
以下に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、例中における「部」とは質量部、「%」は質量%をそれぞれ示す。
【0050】
実施例1
攪拌機、温度計、アリーン冷却管、窒素ガス導入管を組んだ反応装置に、ポリオールAを118部、MA−01を89.5部、SI−01を1.8部、CHDMを34.4部、MEKを100部仕込み、均一に攪拌した。このポリオール溶液にIPDIを46.7部、H12MDIを55.0部仕込み、DBTDLを0.06部仕込み、70℃にて3時間反応させて、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー溶液を得た。このプレポリマー溶液に、MEKを300部加え均一にした後、MEKを250部とIPDAを9.1部とMEAを0.7部とを混合したアミン液を一気に加え、40℃で、FT−IRによるイソシアネート基のピークが消失するまで反応させ、コーティング剤用ポリウレタン系樹脂PU−1を得た。PU−1の固形分は29.8%、25℃での粘度は2,200mPa・s、数平均分子量は28,000、ガラス転移温度は30℃であった。また、PU−1をフィルム化後の外観は透明であった。
【0051】
実施例2〜6、比較例1〜4
実施例1と同様な装置と反応方法で、表1、2に記載した原料量を使用してコーティング剤用ポリウレタン系樹脂PU−2〜6、7〜10を得た。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
実施例1〜6、比較例1〜4、及び表1、2における原料を以下に示す。
ポリオールA:アジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールからなるポリ エステルジオール
数平均分子量=1,000
ポリオールB:アジピン酸と1,6−へキサンジオールからなるポリエステルジ オール
数平均分子量=1,000
ポリオールC:1,6−へキサンジオールとジフェニルカーボネートからなるポ リカーボネートジオール
数平均分子量=2,000
MA−01 :メタクリル酸メチル/2−ヒドロキシエチルアクリレート系アク リルポリオール
数平均分子量=20,000
平均官能基数=1.98
固形分40%のトルエン溶液
SI−01 :構造式(1)タイプのアルキルシリコーンジオール
数平均分子量=2,000
CHDM :シクロヘキサン−1,4−ジメタノール
IPDI :イソホロンジイソシアネート
H12MDI :水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート
IPDA :イソホロンジアミン
MEA :モノエタノールアミン
DBTDL :ジブチルチンジラウレート
MEK :メチルエチルケトン
数平均分子量測定方法
:ポリスチレン検量線によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー法
ガラス転移温度測定法
:動的粘弾性におけるE″が極大となった時の温度
測定条件 周波数:35Hz 昇温速度:2℃毎分
アクリルポリオール含有量
:仕込み量から算出した。
シリコーン化合物含有量
:仕込み量から算出した。
フィルム外観
:ポリウレタン系樹脂溶液を離型紙に50μm(Dry)になるように塗布し、60℃で1時間乾燥させ、得られたフィルムの外観を観察した。
【0055】
〔コーティング剤評価〕
実施例7
PU−1を容器に以下に示す割合で混合し、コーティング剤Aを得た。このコーティング剤の密着性、耐ブロッキング性、耐擦傷性、耐候性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐汚染性を評価した。
ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト変成ポリイソシアネート
【0056】
(1)密着性
コーティング剤Aをグラビア印刷機にて、印刷速度20m/分、乾燥後の塗布厚1μになるように、厚さ15μmのコロナ放電処理延伸ポリプロピレン(以後OPPと略称する)フィルムの放電処理面、厚さ15μmのコロナ放電処理ポリエチレンテレフタレートフィルムの放電処理面、厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロンフィルムの放電処理面に塗布し、40℃で7日エージングした後、塗布面にセロハンテープを貼り付け、これを急速に剥がした。
塗布量:ドライで3g/m2
【0057】
(2)耐ブロッキング性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、面−裏に重ね、50℃、80RH%にて24時間、ブロッキングテスターで0.5MPaの荷重をかけて、耐ブロッキング性を評価した。
【0058】
(3)耐擦傷性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、コーティング面に直径0.5mmの鉄球に200gの荷重をかけ毎分100mmの速度で滑らせた後、東京精密製の表面粗さ形状測定機サーフコム570Aにて、耐擦傷性を評価した。
【0059】
(4)耐候性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、室温にて1日静置してから、Q−PANEL社製のQUV試験機にセットして、以下のサイクルを10回繰り返した後、塗布面にセロテープを貼り付け、これを急速に剥がした。
QUV試験機による1サイクルの条件:
70℃×8時間(Dry)+50℃×4時間(Wet)
コーティング量:ドライで3g/m2
【0060】
(5)耐屈曲性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、室温にて1日静置してから、フィルムを90°に折り曲げエッジ部分を顕微鏡にて評価した。
【0061】
(6)耐摩耗性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、室温にて1日静置してから、スガ試験機(株)製の摩耗試験機NUS−ISO−3型にて、研磨紙SiC#180、荷重200g、摩耗回数500回の条件下でコーティング被膜の摩耗量(mg)を測定した。
【0062】
(7)耐汚染性
コーティング剤AをOPPフィルムの放電処理面に上記と同様な方法で塗布し、40℃で7日エージングした後、室温にて1日静置してから、塗布面に寺岡化学工業製の油性マジックインキを用いて書き込みを行い、5時間後に石油ベンジンで拭取り、汚染性を評価した。
【0063】
実施例8〜12、比較例5〜8
実施例7におけるPU−1をPU−2〜10に置き換えること以外は、実施例7と同様の方法でコーティング剤を調製し、同様に評価した。
密着性、耐ブロッキング性、耐擦傷性、耐候性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐汚染性の評価結果を表3、4に示す。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
表3、4において
OPP:厚さ15μmのコロナ放電処理延伸ポリプロピレン
PET:厚さ15μmのコロナ放電処理ポリエチレンテレフタレート
NY :厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロン
【0067】
【発明の効果】
以上説明してきた通り、本発明のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂は、特にポリオレフィンフィルムを含めたあらゆる種類のプラスチックフィルムに良好な密着性を示し、フィルム塗布後の巻き取り後の耐ブロッキング性、建装材として用いたときの耐擦傷性、耐候性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐汚染性等に優れていることが判明した。
Claims (2)
- コーティング剤として用いられる樹脂の一部又は全部が、以下の(A)〜(E)を反応させて得られるポリウレタン系樹脂であって、該ポリウレタン系樹脂のアクリルポリオール含有量が5〜70質量%であり、Si原子含有量が0.05〜1質量%であり、かつ、ガラス転移温度が20〜70℃であることを特徴とするコーティング剤用ポリウレタン系樹脂。
(A)数平均分子量500〜3,000の長鎖ポリオール。
(B)数平均分子量5,000〜30,000のアクリルポリオール。
(C)1分子中に水酸基を2個含有するシリコーン化合物
(D)炭素数20以下の鎖延長剤。
(E)有機ジイソシアネート。 - 請求項1記載のコーティング剤用ポリウレタン系樹脂100質量部と、ポリイソシアネート硬化剤1〜20質量部を用いることを特徴とするコーティング剤組成物。
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