JP3605732B2 - ピロメリット酸誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は一般式(I’)
【化6】
(式中、R’は水素原子又は低級アルキル基を示し、R1’及びR2’は同一又は異なっても良い低級アルキル基又は低級フルオロアルキル基を示す。
但し、R1’及びR2’が同時にトリフルオロメチル基を示す場合を除く。)
で表されるピロメリット酸誘導体及びその酸無水物並びにこれらの化合物を包含する一般式(I)
【化7】
(式中、Rは低級アルキル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異なっても良く、水素原子、シアノ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ基又は低級ハロアルコキシ基を示す。)
で表されるピロメリット酸誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピロメリット酸の製造方法としては、例えばメリット酸を硫酸水素カリウム及び硫酸で処理することにより製造する方法(化学大辞典7、共立出版株式会社)、1,2,4,5−テトラメチルベンゼン誘導体を酸化してピロメリット酸誘導体とし、更に酸化してピロメリット酸誘導体無水物を製造する方法(特開平2−15084号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は新規なピロメリット酸に関して鋭意研究を重ねた結果、本発明の一般式(I) で表されるピロメリット酸の製造方法を見出し、発明を完成させたものであり、本製造方法による一部の一般式(I’)で表されるピロメリット酸誘導体及び一般式(I’’) で表される酸無水物は文献未記載の新規化合物であり、ポリイミドのモノマ−等として有用な化合物である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のピロメリット酸誘導体としては、例えば下記に図示する方法により製造することができる。
【化8】
(式中、Rは低級アルキル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異なっても良く、水素原子、シアノ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ基又は低級ハロアルコキシ基を示し、R1’及びR2’は同一又は異なっても良い低級アルキル基を示す。)
【0005】
一般式(III) で表される芳香族塩素化物を、触媒としてパラジウム化合物及びホスフィン化合物の存在下及び塩基の存在下に一酸化炭素と一般式(II)で表される化合物類と反応させることにより一般式(I) で表されるピロメリット酸誘導体を製造することができ、該化合物(I) を単離し又は単離せずして加水分解反応を行い、一般式(I’’’)で表されるピロメリット酸誘導体とし、該化合物(I’’’)を単離し、又は単離せずして脱水反応することにより一般式(I’’) で表されるピロメリット酸誘導体無水物を製造することができる。
【0006】
1.一般式(III) → 一般式(I)
本反応で触媒として使用するパラジウム化合物はホスフィン化合物と組み合わせて使用すれば良く、パラジウム化合物としては、例えば金属パラジウム、パラジウムカ−ボン、パラジウムアルミナ、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビスシアノフェニルパラジウム、ジクロロビストリフェニルパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウム等を使用することができる。
【0007】
パラジウム化合物と組み合わせて使用するホスフィン化合物としては、例えばトリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、1,1−ビス(ジメチルホスフィノ)メタン、1,1−ビス(ジエチルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジエチルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジメチルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジメチルホスフィノ)ブタン、1,4−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)ブタン等のビス(ジアルキルホスフィノ)アルカン類、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ビス(ジフェニルホスフィノ)ビナフチル、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン、メチルジベンゾホスホ−ル、エチルジベンゾホスホ−ル、プロピルジベンゾホスホ−ル、ブチルジベンゾホスホ−ル、ペンチルジベンゾホスホ−ル、フェニルジベンゾホスホ−ル、1,1−ビス(ジベンゾホスホリル)メタン、1,2−ビス(ジベンゾホスホリル)エタン、1,3−ビス(ジベンゾホスホリル)プロパン、1,4−ビス(ジベンゾホスホリル)ブタン、1,5−ビス(ジベンゾホスホリル)ペンタン、ジフェニルホスフィノベンゼン−m−モノスルホン酸ナトリウム塩等を例示することができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0008】
ホスフィン化合物の添加量はパラジウム化合物に対して0.01〜10000倍モルの範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは0.1〜100倍モルの範囲で使用すれば良い。
本反応はパラジウム化合物及びホスフィン化合物を組み合わせて使用すれば良く、反応系にそれぞれ単独で使用しても良く、予め錯体の形に調製して使用しても良い。
パラジウム化合物及びホスフィン化合物の添加量は特に限定されるものではないが、一般式(III) で表される芳香族塩素化物1モルに対して0.0001モル乃至0.5モルの範囲で使用すれば良く、好ましくは0.001〜0.1モルの範囲である。
【0009】
本反応で使用できる塩基としては無機塩基又は有機塩基を使用することができ、無機塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリイソオクチルアミン、ピリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等の有機塩基を使用することができる。
使用する塩基の量としては、生成する塩化水素を中和するのに必要な量を使用すれば良いが、この量より多くても良い。
【0010】
本反応は不活性溶媒の存在下又は不存在下で行うことができ、使用できる不活性溶媒としては本反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒であれば良く、例えばヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、アセトン、水等の不活性溶媒を例示することができる。
本反応は常圧〜加圧下に行われ、一酸化炭素の圧力は1〜200気圧の範囲で適宜選択すれば良く、好ましくは1〜50気圧の範囲である。
本発明の反応温度は通常100℃〜300℃の範囲から選択され、好ましくは150℃〜250℃の範囲である。
本反応で用いられる反応容器としては、通常用いられるものであれば良く、加圧反応の場合には反応圧力に耐え得るものであれば良く、通常金属製又はガラス製の容器が用いられる。
【0011】
反応時間は反応剤の量及び反応温度等により一定しないが、数分〜48時間の範囲から選択すれば良い。
反応終了後、常法により反応系から目的物を単離すれば良く、単離せずに次の反応に供しても良い。
【0012】
2.一般式(I) → 一般式(I’’’)
本反応は一般式(I’)で表されるピロメリット酸誘導体を常法の加水分解反応、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を使用してのアルカリ加水分解反応することにより一般式(I’’’)で表されるピロメリット酸誘導体を製造することができる。
【0013】
3.一般式(I’’’) → 一般式(I’’)
本脱水反応は通常の脱水環化反応で行えば良く、例えば無水酢酸法、加熱脱水法による酸無水物化法で一般式(I’’) で表されるピロメリット酸誘導体無水物を製造することができる。
【0014】
【実施例】
以下に本発明の代表的な実施例を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】
実施例1. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
【化9】
【0016】
1−1.
ハステロイ製オ−トクレ−ブ中にテトラクロロ−p−キシレン20.7g(0.09モル)、エタノ−ル41.4g(0.9モル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.63g(0.0009モル)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1.54g(0.0036モル)、炭酸ナトリウム28.6g(0.27モル)及びトルエン90mlを加え密封した後、一酸化炭素(5kg/cm2 )で3回置換後、40kg/cm2 に充填し、200℃で3時間反応を行った。
反応終了後、反応系を冷却しガスを抜いた後に反応液を濾過し、不溶物を除去し、濾液を濃縮してイソプロパノ−ル及び酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶することにより、目的物9.2gを得た。
物性 m.p.111−112℃ 収率 25.9%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
4.32(q、8H)、2.34(s、6H)、1.33(t、12H)
【0017】
1−2.
実施例1−1で使用したジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム0.35g(0.0009モル)を使用して、実施例1−1と同様にすることにより目的物7.4gを得た。(収率20.9%)
【0018】
1−3.
実施例1−1で使用したジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、ジクロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウム0.54g(0.0009モル)を使用して、実施例1−1と同様にすることにより目的物10.5gを得た。(収率29.6%)
【0019】
1−4.
実施例1−1のジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、塩化パラジウム0.16g(0.0009モル)を使用して、実施例1と同様に行うことにより目的物を5.3g得た。(収率 14.9%)
【0020】
実施例2. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラメチルの製造
【化10】
実施例1−1で使用したエタノ−ルにかえて、メタノ−ル28.8g(0.9モル)を使用して、実施例1−1と同様にし、反応終了後、反応系を冷却しガスを抜いた後に反応液を濾過し、不溶物を除去し、濾液を濃縮して残渣を湿式カラムクロマトグラフィ−により生成することにより目的物を6.9g得た。
物性 m.p.146−147℃ 収率 22.7%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
2.36(s、6H)、3.88(s、12H)
【0021】
実施例3. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸の製造
【化11】
1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチル14.0g(0.036モル)、85%水酸化カリウム19.0g(0.29モル)及びエタノ−ル100mlを還流下に4時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却し濾過することにより不純物を除去し、濾液を酢酸エチルで洗浄した後、塩酸を加えて酸性とし、析出する結晶を濾過、水洗し乾燥することにより目的物を7.1g得た。
物性: 本化合物は熱分析(TG−DTA)で135℃より脱水反応が起こり、無水物になった後、279℃で昇華した。
収率70.0%
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
2.29(s)。
【0022】
実施例4. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物の製造
【化12】
1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸1.41g(0.005モル)及び無水酢酸2.6g(0.025モル)をアルゴン雰囲気下及び還流下に2時間攪拌し反応を行った。
反応終了後、析出した結晶を濾過し、エ−テルで洗浄することにより目的物1.06g得た。
物性 290.6℃で昇華(TG−DTA) 収率 52.1%
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
2.88(s)。
【0023】
実施例5. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
5−1. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼンの製造
【化13】
ハステロイ製オ−トクレ−ブ中に1,4−ビス(ジクロロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼン19.1g(0.05モル)、五塩化タンタル1.79g(0.005モル)及び無水フッ化水素50ml(2.5モル)を入れて密封した後、160℃で5時間反応を行った。
反応終了後、無水フッ化水素を除去した後、反応液を氷水中に注いで炭酸水素ナトリウムで中和し、目的物をジクロロメタンで抽出し、抽出液を濃縮して残渣を湿式カラムクロマトグラフィ−により精製して目的物8.3gを得た。
物性 m.p.101−103℃ 収率 52.5%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
7.32(t,J(H−F) =52.8Hz)
【0024】
5−2. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
【化14】
100mlのオ−トクレ−ブ中に1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼン1.00g(3.16ミリモル)、エタノ−ル1.46g(32ミリモル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.011g(0.0158ミリモル)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン0.027g(0.0633ミリモル)、炭酸ナトリウム0.74g(6.96ミリモル)及びトルエン5mlを入れて密封した後、一酸化炭素(5kg/cm2 )で3回置換し、40kg/cm2 に充填し、4.5時間反応を行った。
反応終了後、反応系を冷却し、ガスを除去した後に反応液を濾過し、不溶物を除去して得られる濾液を濃縮し、湿式カラムクロマトグラフィ−により目的物0.4gを得た。
物性 m.p.101−103℃ 収率 27.2%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
1.37(t,12H),4.38(q,8H),6.97(t,2H,J(H−F) =54.0Hz).
【0025】
又、副生物として1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリエチル0.3gを得た。
物性 nD1.4742(20℃) 収率 24.1%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
1.38(m,9H),4.38(m,6H),7.07(t,1H,J (H−F) =56.1Hz),7.37(t,1H,J(H−F) =53.7Hz),8.21(s,1H).
【0026】
実施例6. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸の製造
【化15】
1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチル0.35g(0.75ミリモル)、85%水酸化カリウム0.40g(6.0ミリモル)及びエタノ−ル3mlを還流下に4時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却して濃縮し、濃縮物を水に溶解させて塩酸を加えて酸性とし、目的物を酢酸エチルで抽出して水洗し濃縮することにより目的物を0.18g得た。
物性 本化合物は熱分析(TG−DTA)で151℃より脱水反応が起こり、無水物となった後、285℃じ昇華した。
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
7.32(t,J(H−F) =52.8Hz)
収率 66.7%
【0027】
実施例7. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物の製造
【化16】
1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸0.10g(0.28ミリモル)及び無水酢酸3mlをアルゴン雰囲気及び還流下に2時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却して濃縮し、残渣を昇華精製することにより目的物0.05g得た。
物性 291℃で昇華(TG−DTA)
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
7.28(t,J(H−F) =52.8Hz)
収率 55.7%
【産業上の利用分野】
本発明は一般式(I’)
【化6】
(式中、R’は水素原子又は低級アルキル基を示し、R1’及びR2’は同一又は異なっても良い低級アルキル基又は低級フルオロアルキル基を示す。
但し、R1’及びR2’が同時にトリフルオロメチル基を示す場合を除く。)
で表されるピロメリット酸誘導体及びその酸無水物並びにこれらの化合物を包含する一般式(I)
【化7】
(式中、Rは低級アルキル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異なっても良く、水素原子、シアノ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ基又は低級ハロアルコキシ基を示す。)
で表されるピロメリット酸誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピロメリット酸の製造方法としては、例えばメリット酸を硫酸水素カリウム及び硫酸で処理することにより製造する方法(化学大辞典7、共立出版株式会社)、1,2,4,5−テトラメチルベンゼン誘導体を酸化してピロメリット酸誘導体とし、更に酸化してピロメリット酸誘導体無水物を製造する方法(特開平2−15084号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は新規なピロメリット酸に関して鋭意研究を重ねた結果、本発明の一般式(I) で表されるピロメリット酸の製造方法を見出し、発明を完成させたものであり、本製造方法による一部の一般式(I’)で表されるピロメリット酸誘導体及び一般式(I’’) で表される酸無水物は文献未記載の新規化合物であり、ポリイミドのモノマ−等として有用な化合物である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のピロメリット酸誘導体としては、例えば下記に図示する方法により製造することができる。
【化8】
(式中、Rは低級アルキル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異なっても良く、水素原子、シアノ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ基又は低級ハロアルコキシ基を示し、R1’及びR2’は同一又は異なっても良い低級アルキル基を示す。)
【0005】
一般式(III) で表される芳香族塩素化物を、触媒としてパラジウム化合物及びホスフィン化合物の存在下及び塩基の存在下に一酸化炭素と一般式(II)で表される化合物類と反応させることにより一般式(I) で表されるピロメリット酸誘導体を製造することができ、該化合物(I) を単離し又は単離せずして加水分解反応を行い、一般式(I’’’)で表されるピロメリット酸誘導体とし、該化合物(I’’’)を単離し、又は単離せずして脱水反応することにより一般式(I’’) で表されるピロメリット酸誘導体無水物を製造することができる。
【0006】
1.一般式(III) → 一般式(I)
本反応で触媒として使用するパラジウム化合物はホスフィン化合物と組み合わせて使用すれば良く、パラジウム化合物としては、例えば金属パラジウム、パラジウムカ−ボン、パラジウムアルミナ、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビスシアノフェニルパラジウム、ジクロロビストリフェニルパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウム等を使用することができる。
【0007】
パラジウム化合物と組み合わせて使用するホスフィン化合物としては、例えばトリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、1,1−ビス(ジメチルホスフィノ)メタン、1,1−ビス(ジエチルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジエチルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジメチルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジメチルホスフィノ)ブタン、1,4−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)ブタン等のビス(ジアルキルホスフィノ)アルカン類、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ビス(ジフェニルホスフィノ)ビナフチル、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン、メチルジベンゾホスホ−ル、エチルジベンゾホスホ−ル、プロピルジベンゾホスホ−ル、ブチルジベンゾホスホ−ル、ペンチルジベンゾホスホ−ル、フェニルジベンゾホスホ−ル、1,1−ビス(ジベンゾホスホリル)メタン、1,2−ビス(ジベンゾホスホリル)エタン、1,3−ビス(ジベンゾホスホリル)プロパン、1,4−ビス(ジベンゾホスホリル)ブタン、1,5−ビス(ジベンゾホスホリル)ペンタン、ジフェニルホスフィノベンゼン−m−モノスルホン酸ナトリウム塩等を例示することができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0008】
ホスフィン化合物の添加量はパラジウム化合物に対して0.01〜10000倍モルの範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは0.1〜100倍モルの範囲で使用すれば良い。
本反応はパラジウム化合物及びホスフィン化合物を組み合わせて使用すれば良く、反応系にそれぞれ単独で使用しても良く、予め錯体の形に調製して使用しても良い。
パラジウム化合物及びホスフィン化合物の添加量は特に限定されるものではないが、一般式(III) で表される芳香族塩素化物1モルに対して0.0001モル乃至0.5モルの範囲で使用すれば良く、好ましくは0.001〜0.1モルの範囲である。
【0009】
本反応で使用できる塩基としては無機塩基又は有機塩基を使用することができ、無機塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリイソオクチルアミン、ピリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等の有機塩基を使用することができる。
使用する塩基の量としては、生成する塩化水素を中和するのに必要な量を使用すれば良いが、この量より多くても良い。
【0010】
本反応は不活性溶媒の存在下又は不存在下で行うことができ、使用できる不活性溶媒としては本反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒であれば良く、例えばヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、アセトン、水等の不活性溶媒を例示することができる。
本反応は常圧〜加圧下に行われ、一酸化炭素の圧力は1〜200気圧の範囲で適宜選択すれば良く、好ましくは1〜50気圧の範囲である。
本発明の反応温度は通常100℃〜300℃の範囲から選択され、好ましくは150℃〜250℃の範囲である。
本反応で用いられる反応容器としては、通常用いられるものであれば良く、加圧反応の場合には反応圧力に耐え得るものであれば良く、通常金属製又はガラス製の容器が用いられる。
【0011】
反応時間は反応剤の量及び反応温度等により一定しないが、数分〜48時間の範囲から選択すれば良い。
反応終了後、常法により反応系から目的物を単離すれば良く、単離せずに次の反応に供しても良い。
【0012】
2.一般式(I) → 一般式(I’’’)
本反応は一般式(I’)で表されるピロメリット酸誘導体を常法の加水分解反応、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を使用してのアルカリ加水分解反応することにより一般式(I’’’)で表されるピロメリット酸誘導体を製造することができる。
【0013】
3.一般式(I’’’) → 一般式(I’’)
本脱水反応は通常の脱水環化反応で行えば良く、例えば無水酢酸法、加熱脱水法による酸無水物化法で一般式(I’’) で表されるピロメリット酸誘導体無水物を製造することができる。
【0014】
【実施例】
以下に本発明の代表的な実施例を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】
実施例1. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
【化9】
【0016】
1−1.
ハステロイ製オ−トクレ−ブ中にテトラクロロ−p−キシレン20.7g(0.09モル)、エタノ−ル41.4g(0.9モル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.63g(0.0009モル)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1.54g(0.0036モル)、炭酸ナトリウム28.6g(0.27モル)及びトルエン90mlを加え密封した後、一酸化炭素(5kg/cm2 )で3回置換後、40kg/cm2 に充填し、200℃で3時間反応を行った。
反応終了後、反応系を冷却しガスを抜いた後に反応液を濾過し、不溶物を除去し、濾液を濃縮してイソプロパノ−ル及び酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶することにより、目的物9.2gを得た。
物性 m.p.111−112℃ 収率 25.9%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
4.32(q、8H)、2.34(s、6H)、1.33(t、12H)
【0017】
1−2.
実施例1−1で使用したジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム0.35g(0.0009モル)を使用して、実施例1−1と同様にすることにより目的物7.4gを得た。(収率20.9%)
【0018】
1−3.
実施例1−1で使用したジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、ジクロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウム0.54g(0.0009モル)を使用して、実施例1−1と同様にすることにより目的物10.5gを得た。(収率29.6%)
【0019】
1−4.
実施例1−1のジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムにかえて、塩化パラジウム0.16g(0.0009モル)を使用して、実施例1と同様に行うことにより目的物を5.3g得た。(収率 14.9%)
【0020】
実施例2. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラメチルの製造
【化10】
実施例1−1で使用したエタノ−ルにかえて、メタノ−ル28.8g(0.9モル)を使用して、実施例1−1と同様にし、反応終了後、反応系を冷却しガスを抜いた後に反応液を濾過し、不溶物を除去し、濾液を濃縮して残渣を湿式カラムクロマトグラフィ−により生成することにより目的物を6.9g得た。
物性 m.p.146−147℃ 収率 22.7%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
2.36(s、6H)、3.88(s、12H)
【0021】
実施例3. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸の製造
【化11】
1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチル14.0g(0.036モル)、85%水酸化カリウム19.0g(0.29モル)及びエタノ−ル100mlを還流下に4時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却し濾過することにより不純物を除去し、濾液を酢酸エチルで洗浄した後、塩酸を加えて酸性とし、析出する結晶を濾過、水洗し乾燥することにより目的物を7.1g得た。
物性: 本化合物は熱分析(TG−DTA)で135℃より脱水反応が起こり、無水物になった後、279℃で昇華した。
収率70.0%
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
2.29(s)。
【0022】
実施例4. 1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物の製造
【化12】
1,4−ジメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸1.41g(0.005モル)及び無水酢酸2.6g(0.025モル)をアルゴン雰囲気下及び還流下に2時間攪拌し反応を行った。
反応終了後、析出した結晶を濾過し、エ−テルで洗浄することにより目的物1.06g得た。
物性 290.6℃で昇華(TG−DTA) 収率 52.1%
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
2.88(s)。
【0023】
実施例5. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
5−1. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼンの製造
【化13】
ハステロイ製オ−トクレ−ブ中に1,4−ビス(ジクロロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼン19.1g(0.05モル)、五塩化タンタル1.79g(0.005モル)及び無水フッ化水素50ml(2.5モル)を入れて密封した後、160℃で5時間反応を行った。
反応終了後、無水フッ化水素を除去した後、反応液を氷水中に注いで炭酸水素ナトリウムで中和し、目的物をジクロロメタンで抽出し、抽出液を濃縮して残渣を湿式カラムクロマトグラフィ−により精製して目的物8.3gを得た。
物性 m.p.101−103℃ 収率 52.5%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
7.32(t,J(H−F) =52.8Hz)
【0024】
5−2. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチルの製造
【化14】
100mlのオ−トクレ−ブ中に1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−テトラクロロベンゼン1.00g(3.16ミリモル)、エタノ−ル1.46g(32ミリモル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.011g(0.0158ミリモル)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン0.027g(0.0633ミリモル)、炭酸ナトリウム0.74g(6.96ミリモル)及びトルエン5mlを入れて密封した後、一酸化炭素(5kg/cm2 )で3回置換し、40kg/cm2 に充填し、4.5時間反応を行った。
反応終了後、反応系を冷却し、ガスを除去した後に反応液を濾過し、不溶物を除去して得られる濾液を濃縮し、湿式カラムクロマトグラフィ−により目的物0.4gを得た。
物性 m.p.101−103℃ 収率 27.2%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
1.37(t,12H),4.38(q,8H),6.97(t,2H,J(H−F) =54.0Hz).
【0025】
又、副生物として1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリエチル0.3gを得た。
物性 nD1.4742(20℃) 収率 24.1%
1H−NMR(CDCl3 、δ値、ppm)
1.38(m,9H),4.38(m,6H),7.07(t,1H,J (H−F) =56.1Hz),7.37(t,1H,J(H−F) =53.7Hz),8.21(s,1H).
【0026】
実施例6. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸の製造
【化15】
1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸テトラエチル0.35g(0.75ミリモル)、85%水酸化カリウム0.40g(6.0ミリモル)及びエタノ−ル3mlを還流下に4時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却して濃縮し、濃縮物を水に溶解させて塩酸を加えて酸性とし、目的物を酢酸エチルで抽出して水洗し濃縮することにより目的物を0.18g得た。
物性 本化合物は熱分析(TG−DTA)で151℃より脱水反応が起こり、無水物となった後、285℃じ昇華した。
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
7.32(t,J(H−F) =52.8Hz)
収率 66.7%
【0027】
実施例7. 1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物の製造
【化16】
1,4−ビス(ジフルオロメチル)−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸0.10g(0.28ミリモル)及び無水酢酸3mlをアルゴン雰囲気及び還流下に2時間反応を行った。
反応終了後、反応液を冷却して濃縮し、残渣を昇華精製することにより目的物0.05g得た。
物性 291℃で昇華(TG−DTA)
1H−NMR(DMSO−d6 、δ値、ppm)
7.28(t,J(H−F) =52.8Hz)
収率 55.7%
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