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JP3584780B2 - 昇降収納装置 - Google Patents

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JP3584780B2
JP3584780B2 JP12767899A JP12767899A JP3584780B2 JP 3584780 B2 JP3584780 B2 JP 3584780B2 JP 12767899 A JP12767899 A JP 12767899A JP 12767899 A JP12767899 A JP 12767899A JP 3584780 B2 JP3584780 B2 JP 3584780B2
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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図11、図15、図16に示すように、前面に開口した外箱2内に収納体6が収納され、外箱2の前面に回転自在に扉3が設けられ、扉3の蝶番4が外箱2の側面部2aの上下両側にそれぞれ取り付けられており、扉3を開いて収納体6をリンク機構5を介して回動することで外箱2内から前下方に引き下ろし自在とした昇降収納装置1が知られている。上記リンク機構5は、一端部を外箱2の側面部2a側に回転自在に軸支すると共に他端部を収納体6の側面部2aに回転自在に軸支した前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクで構成してあり、図12〜図14に示すように、前リンク7及び後リンク8の各上端部7a,8aに設けた軸支板23に収納体6を取り付けている。前リンク7の下端部7bの軸9には渦巻きバネ11(図11)が取り付けられ、後リンク8の下端部8bの軸にはオイルダンパー90が取り付けられ、これら渦巻きバネ11、オイルダンパー90が収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来では、前リンク7及び後リンク8の各上端部に設けた軸支板23に収納体6を取り付けるにあたって、前リンク7及び後リンク8を外箱2内に収納して、収納体6を手で支えながら、前リンク7と後リンク8に取り付けた軸支板23に収納体6の側板21をネジ具で固着する作業を行っているが、収納体6を手で持って外箱2内に入れるときや、収納体6をネジ具で固着する際に、収納体6が外箱2の側面部2aの内面に当って傷が付きやすい。特に外箱2は樹脂成形品で形成されているため強度的にも弱い。このため外箱2の側面部2aの内面に傷が付くと、収納体6を外箱2内から引き下ろしたときに傷が見えてしまい、外箱2の外観が損なわれるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、収納体を外箱内に組み込む際に、収納体が外箱の側面部の内面に当って傷が付くのを防止できるようにした昇降収納装置を提供するにあり、他の目的とするところは、簡単な構造で取付基板とユニット取付板とを容易に固着できるようにした昇降収納装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、前面に開口した外箱2内に収納体6が収納され、収納体6をリンク機構5を介して回動することで外箱2内から前下方に引き下ろし自在とし、リンク機構5は、一端部を外箱2の側面部2a側に回転自在に軸支すると共に他端部を収納体6の側面部2aに回転自在に軸支した前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクにより構成され、前リンク7及び後リンク8の下端部に取り付けた軸9,10を外箱2の側面部2aにそれぞれ回転自在に支持すると共に、前リンク7及び後リンク8の上端部に設けた軸支板23に収納体6を取り付けるようにした昇降収納装置であって、外箱2の側面部2aに取付基板24を取り付け、この取付基板24にリンク機構5が取り付けられるユニット取付板25を固定してなることを特徴としており、このように構成することで、前リンク7及び後リンク8の各上端部に設けた軸支板23に収納体6を取り付けるにあたって、仮りに収納体6を手で持って外箱2内に入れるときや、収納体6をネジ具で固着する際に、収納体6が外箱2の側面部2aの内面に当ったり、擦れたりしたりした場合でも、外箱2の側面部2aの内面には取付基板24が取り付けられているので、外箱2の表面に傷が付くのを防止できる。
【0006】
また上記取付基板24に絞り部26を形成し、絞り部26にバーリング加工を施して孔部27を形成し、この孔部27にユニット取付板25を固定したので、取付基板24の孔部27とユニット取付板25の孔部27とを絞り部26を介して容易に突き合わせてネジ具で固着できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
本例の昇降収納装置1は、図1〜図3に示すように、前面が開口した外箱2と、外箱2の側面部2aに上下の蝶番4を介して回転自在に取り付けられた扉3と、外箱2内に収納される収納体6と、収納体6を外箱2に対して回転自在に軸支して収納体6を前下方に引き下ろし自在とするリンク機構5と、収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となる渦巻きバネ11と、ガススプリング21等のダンパー装置12とで主体が構成されている。
【0009】
上記外箱2は天袋のようなもので、壁の上部や天井の下面部のような部屋の高所に取り付けられるものである。外箱2は前面が開口しており、該前面開口部に回転自在に扉3が設けられている。本例では図1に示すように、扉3の上側の蝶番4と下側の蝶番4とが外箱2の側面部2aの前端部寄りの上下両側に取着されている。外箱2内には収納体6が配置されており、扉3を開いて収納体6をリンク機構5を介して回動することで外箱2内から前下方に引き下ろし自在となっている。
【0010】
収納体6は、図4(b)に示すように、対向する左右の側板21間に、底部及び背部を有する板体22を架設して取り付けたもので、前方と上方とが開口している。収納の側板21の外面上部に、上記前リンク7及び後リンク8の各上端部に取り付けた軸支板23が固着されている。
【0011】
上記外箱2の側面部2aの内面下部には取付基板24が取り付けられている。この取付基板24は、図5及び図6に示すように略三角板状に形成され、この取付基板24の内面にリンク機構5及び軸支ブロック17が取り付けられるユニット取付板25が固着されている。取付基板24は収納体6を外箱2内に組み込む際に、収納体6が外箱2の側面部2aに当たって傷が付くのを防止する働きをする。また本例の取付基板24には絞り部26が形成され、この絞り部26にバーリング加工を施して孔部27が形成されており、この孔部27にてユニット取付板25と取付基板24とがねじ固定されている。絞り部26を設けることによって、取付基板24或いはユニット取付板25に例えば製造上の歪み等が生じている場合であっても、取付基板24の孔部27とユニット取付板25の孔部27とを突き合わせることができ、ねじ具28を用いて容易に固着できるようになっている。なお取付基板24の材料は、収納体6が当たっても容易に傷が付かない材料、例えばアルミニウムなどの金属材料が望ましい。もちろん、金属材料に限定されるものではない。
【0012】
リンク機構5は、図1〜図5に示すように、前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクにより構成してある。前リンク7及び後リンク8の各上端部7a,8aは軸支板23に回転自在に軸支されており、この軸支板23は収納体6の側板21に対して固定されている。また、前リンク7及び後リンク8の下端部7b,8bに取り付けられた各軸9,10は、軸支ブロック17に回転自在に軸支されており、軸支ブロック17は外箱2の側面部2aの内面にねじ具で固定された上記ユニット取付板25に取り付けられている。本例では、前リンク7の下端部7b側にはへ字状に屈曲したへ字状屈曲部7dが形成されており、収納体6を最も引き下ろしたときに、へ字状屈曲部7dの内隅部が外箱2の底面側の先端に対向するようにしてある。また後リンク8の下端部8b側には上記前リンク7のへ字状屈曲部7dと同じ方向に向かってへ字状に屈曲したへ字状屈曲部8dが形成されている。これら屈曲部7d,8dによって、収納体6を最も引き下ろしたときに前リンク7と後リンク8との間に隙間E(図2)が形成され、前リンク7と後リンク8間で指を詰めるのを防止できると共に、前リンク7と後リンク8とが直線状である場合よりも、収納体6の引き下ろし位置を低くできるようになっている。さらに前リンク7及び後リンク8は互いに平行な異なる垂直面内でそれぞれ回動するように横方向にずらして配置されていると共に、図7に示すように、収納体6を外箱2内から前下方に最も引き下ろした状態では、前リンク7或いは後リンク8が収納体6以外の部位に設けたストッパー(図示せず)に当たって、前リンク7の上端部7aが後リンク8の下端部8b(図3)よりも下方に位置した状態で保持できるように構成されている。
【0013】
上記前リンク7の下端部7bに取り付けられた軸9には、従来のように渦巻きバネ等の機構は設けられておらず、軸支ブロック17に対してフリーな状態で軸支されている。前リンク7の下端部7bの枢支部分9aは、図3に示すように、扉3の下側の蝶番4の取り付け部分の後端4aよりも後方に位置しており、これにより前リンク7の下端部7bの枢支部分9aによって扉3の下側の蝶番4の取り付け位置が高くなったり、外箱2の下部に照明器具が組み込まれている場合でも、扉3の下側の蝶番4の取り付け位置が高くなったりするのを防止できる構造となっている。
【0014】
後リンク8の下端部8bに取り付けた軸10には、図2に示すように、収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となる2つの渦巻きバネ11,15が設けられている。ここでは後リンク8の軸10をCリングで抜け止めし、軸10の先端側に渦巻きバネ11,15が設けられている。2つの渦巻きバネ11,15は後リンク8の軸10の長さ方向(図2の紙面に対して垂直方向)に並べて配置されており、いずれも収納体6を外箱2内から前下方に引き下ろす際に抵抗となるようにバネ力を作用するものである。2つの渦巻きバネ11,15は外箱2の側面部2aとリンク機構5との間に配置された軸支ブロック17内に収納されていると共に、この軸支ブロック17に前リンク7及び後リンク8の下端部7b,8bの軸9,10を軸支するための軸受部18,19(図5)がそれぞれ設けられている。これにより軸支ブロック17の軸受部18,19を前リンク7と後リンク8の枢支部分9a,10aに接近させることができる。ちなみに、前リンク7と後リンク8の枢支部分9a,10aと軸受部18,19との間の距離が長いと、軸9,10に対して大きなモーメント荷重がかかり、収納体6の回動動作に支障をきたすこととなる。そこで本例では、渦巻きバネ11を収納する軸支ブロック17の外側面を台座として使用し、この台座に前リンク7と後リンク8の軸9,10を支持する軸受部18,19を設けることによって、軸受部18,19をリンク7,8の枢支部分9a,10aに近づけることができ、従って、リンク7,8の軸9,10に対して大きなモーメント荷重がかかるのを防止できるようになっている。
【0015】
また、図2に示す例では一方の渦巻きバネ11の一端部が軸支ブロック17内に設けたバネ係止部28に係止されており、他端部が後リンク8の軸10に対して固定されており、これにより一方の渦巻きバネ11は後リンク8の軸10に対して常時バネ力を付与している。これに対して、他方の渦巻きバネ15の一端部は後リンク8の軸10の先端部に設けた割り溝部30に係止され、他端部はバネ力調整装置14にて支持されている。このバネ力調整装置14は、他方の渦巻きバネ15の他端を外箱2に対してフリーな状態と外箱2に固定した状態とに切替えるための操作手段16と、操作手段16により回動するフック部31付き回動アーム32と、回動アーム32のフック部31に着脱自在に係止される係止手段33とを備えている。
【0016】
上記操作手段16は、軸支ブロック17の外部に配置された操作部34にロッド35が取り付けられており、このロッド35が軸支ブロック17の孔部にスライド自在に挿入されていると共に、ロッド35に装着した復帰バネ36によって操作部34は常に前方に向かってバネ付勢されている。また軸支ブロック17内部には、ロッド35によって回転する回動アーム32と、回動アーム32のフック部31に対して着脱自在に係止されるラッチ部37とがそれぞれ設けられている。図中の80はラッチ取り付け部である。回動アーム32は軸支ブロック17に取り付けた回動軸38を中心に回転自在とされていると共に、回動軸38に設けたねじりバネ39のバネ力によって回動アーム32の下端部32bがロッド35の先端に向かって常にバネ付勢されている。回動アーム32の下端部32bは操作部34のロッド35に押されることでラッチ部37に近づく方向に回転し、回動アーム32の下端部32bの背面に設けたフック部31がラッチ部37に着脱自在に係止するようになっている。
【0017】
上記ラッチ部31は、図8に示すように、筒形ケース40内にスライド自在に収納されたスライダー41の前端面に薄肉状のヒンジ部42を介して一体に設けられている。スライダー41は筒形ケース40内に設けた圧縮コイルバネ43によって筒形ケース40の前面の開口部44から突出する方向に向かって常にバネ付勢されている。本例では、スライダー41とヒンジ部42と逆U字状のラッチ部37とが樹脂成形により一体成形されており、且つ、自然状態では図8(a)に示すように、ラッチ部37の上面壁37aがスライダー41の上面部に対して傾いた状態となるように成形されている。ここでは、操作部34を押し込んでロッド35の先端が回動アーム32の下端部32bをラッチ部37側に矢印ハで示す方向に押したときに、回動アーム32のフック部31が図8(a)の矢印ニで示す方向に進入して略下向きの姿勢にあるラッチ部37内に入り込んで後面壁37bに当たり、これにより図8(a)の破線ロで示すように、ヒンジ部42が撓んでラッチ部37の上面壁37aがスライダー41の上面部41aと略平行となり、この状態でスライダー41が後方イに移動しはじめて、トーションバネ45によりスライダー41を後方位置で保持した状態(図8(b)の状態)とその保持を解除してスライダー41を前方に戻した状態(図8(a)の状態)とに切り替えることができるようになっている。これらトーションバネ45とラッチ部37とスライダー41等によって係止手段33が構成されている。
【0018】
本例では、筒形ケース40内のスライダー41の側面にハート形カム溝47が設けられており、筒形ケース40の後壁面に取り付けられたトーションバネ45の先端に設けられた移動体46がハート形カム溝47内に挿入されている。本例のハート形カム溝47は、後側の係止溝部48と後側のガイド溝部50aと前側の係止溝部49と前側のガイド溝部50とが連続形成されており、ガイド溝部50,50aによってハート形カム溝47はその両面で異形状となっている。前後のガイド溝部50,50aはトーションバネ45の移動体46をハート形カム溝47内に沿って一方向(本例では時計回り方向)に回転させるためのものであり、図8(a)のように移動体46が後側の係止溝部48に係止している状態(スライダー41が前進位置)から、前記フック部31にてスライダー41が前方から押されると、移動体46は後側のガイド溝部50a内に入り込み、更に図8(b)の矢印方向に向かってガイド溝部50aから前側の係止溝部48へと移動する。このとき圧縮コイルバネ43のバネ力によって移動体46は前側の係止溝部48に係止した状態で保持され、スライダー41は前方に突出した位置で保持される。その後、再度スライダー41が押されると、移動体46は図8(c)のように前側のガイド溝部50内に入り込み、さらにこのガイド溝部50から後側の係止溝部49へと移動して、図8(a)の位置に戻る。このとき圧縮コイルバネ43のバネ力によって移動体46は後側の係止溝部49に係止した状態で保持され、スライダー41は後退位置で保持される。ここで、スライダー41が後方位置で係止されているときには、前記のようにラッチ部37がスライダー41の上面部41aと平行に保持されるため、ラッチ部37に対して回動アーム32の下端部32bに設けたフック部31が係止された状態となり、スライダー41が前方に突出した位置に保持されているときには、前記のようにラッチ部37がスライダー41の上面部41aに対して傾き、ラッチ部37とフック部31との係止が解除されるものである。
【0019】
一方、回動アーム32の上端部32aには、図1に示すように、片面がテーパー面51aとなった係止凸部51が設けられており、この係止凸部51が渦巻きバネ11の他端部に屈曲形成されているく字状屈曲部52に着脱自在となっている。ここでは、係止凸部51がく字状屈曲部52に対して押し付けられたとき(回動アーム32の下端のフック部31がラッチ部37に係止されたとき)には、テーパー面51aがく字状屈曲部52を上方に押し広げることで、係止凸部51がく字状屈曲部52内にはまり込み、従って、2つの渦巻きバネ11,15のバネ力が同時に働く。一方、係止凸部51がく字状屈曲部52から離れる方向に回動したとき(フック部31とラッチ部37との係止が解除されたとき)には、係止凸部51によってく字状屈曲部52が上方に押し広げられて、係止凸部51がく字状屈曲部52から離脱し、これにより渦巻きバネ15はフリーな状態となり、1つの渦巻きバネ11のバネ力のみが働くようになっている。
【0020】
さらに、上記後リンク8の下端部8bには延長部8cが設けられており、この延長部8cと上記外箱2の側面部2aに取り付けた取付基板24との間には、収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となる別のダンパー装置12が設けられられている。この別のダンパー装置12は、例えばガススプリング21で構成されている。ガススプリング21の一端は後リンク8の延長部8cに回転自在に取り付けられており、ガススプリング21の他端は軸受を介して取付基板24に回転自在に取り付けられている。ここではガススプリング21の他端と軸受は板金により一体化されている。ガススプリング21は、外箱2内から前下方に引き下ろす際に抵抗となるようにバネ力を作用すると共に、収納体6の重量が重いときには、渦巻きバネ11にかかる負担を軽減して、渦巻きバネ11の寿命低下を防止する働きをもする。なおダンパー装置12としては、ガススプリング21に限らず、例えばオイルダンパー等であってもよい。
【0021】
しかして、外箱2の側面部2aに取付基板24を取り付け、この取付基板24にリンク機構5が取り付けられるユニット取付板25を固定してなることを特徴としており、このように構成することで、前リンク7及び後リンク8の各上端部に設けた軸支板23に収納体6を取り付けるにあたって、収納体6を手で持って外箱2内に入れるときや、収納体6をネジ具で固着する際に、仮に収納体6が外箱2の側面部2aの内面に当ったり、擦れたりしたりした場合でも、外箱2の側面部2aの内面には取付基板24が取り付けられているので、外箱2の表面に傷が付くのを防止できるようになる。
【0022】
また上記取付基板24に絞り部26を形成し、絞り部26にバーリング加工を施して孔部27を形成し、この孔部27にユニット取付板25を固定してあるので、取付基板24に絞り部26を設けることによって、取付基板24或いはユニット取付板25のいずれかに例えば製造上の歪み等が生じている場合であっても、取付基板24の孔部27とユニット取付板25の孔部27とを絞り部26を介して突き合わせることができ、ねじ具を用いて取付基板24とユニット取付板25とを容易に固着できるものである。
【0023】
また前リンク7の下端部7bに取り付けた軸9,10をフリーな状態で軸支したことによって、従来のように前リンク7の下端部7bの軸9に渦巻きバネ11を取り付けた場合と異なり、渦巻きバネ11を収納する軸支ブロック17が外箱2の側面部2aの前端近くに位置しなくなるため、外箱2の側面部2aに回転自在に設けられる扉3の下側の蝶番4の取り付け部分を軸支ブロック17の前方に位置させることができる。従って、扉3の下側の蝶番4を外箱2の側面部2aの下端側に寄せて取り付けることが可能となるので、外箱2の上下寸法を大きくすることなく、上側の蝶番4と下側の蝶番4との距離Dを広げることができ、扉3の取り付けの安定性が良くなり、そのうえ下側の蝶番4の取り付け位置を統一できるので、扉の種類が増えるのを防止できるものである。
【0024】
さらに図10(a)に示すように、外箱2の下部にシンク用の照明器具13を組み込んだ場合において、照明器具13の高さ分だけ前リンク7の下端部7bの軸9の高さが高くなるが、前述のように前リンク7の軸9には渦巻きバネ等の機構が設けられず、フリーとされているので、下側の蝶番4の取り付け高さを低くできる。つまり外箱2の下部にシンク用の照明器具13を組み込んだものと、図10(b)のように組み込まないものとの間で、外箱2の寸法の統一化及び扉3の上下の蝶番4の取り付け位置の統一化を図ることができ、低コスト化及び組み立て性が向上するという利点がある。
【0025】
また、収納体6の重量が軽いときには、バネ力調整装置14によってバネ力を弱めることができる。先ず操作部34を押し込むと、ロッド35が前進して回動アーム32の下端部32bに設けたフック部31が下向き姿勢にあるラッチ部37内に挿入され、ラッチ部37の後面壁37bを後方に押すことで、ラッチ部37が図8(a)の破線ロで示すように変形した状態となり、スライダー41が後方イに移動してトーションバネ45により後退位置で保持される。これにより、回動アーム32の上端部32aの係止凸部51が渦巻きバネ15のく字状屈曲部52から外れて、渦巻きバネ15がフリーな状態となり、渦巻きバネ11のバネ力のみが収納体6に作用し、バネ力を弱めることができ、軽量時にも収納体6を最下点まで容易に引き下ろすことができる。逆に、収納体6の重量が重いときには、バネ力調整装置14によってバネ力を強めることができる。操作部34を再度押し込むと、ロッド35が前進して回動アーム32の下端部32bに設けたフック部31が下向き姿勢にあるラッチ部37内に挿入され、ラッチ部37の後面壁37bを後方に押すことで、ラッチ部37が再び図8(a)の破線ロで示すように変形した状態となり、スライダー41が後方イに移動する。このとき移動体46は前側の係止溝部49からガイド溝部50に導入される。従って、スライダー41を前方から押すだけでトーションバネ45の移動体46を前側の係止溝部49から後側の係止溝部48へと移動でき、ラッチ部37が下向き姿勢となって回動アーム32のフック部31が外れる。このとき、ねじりバネ39のバネ力によって回動アーム32の上端部32aの係止凸部51が渦巻きバネ15のく字状屈曲部52に係止して、渦巻きバネ11,15の両方のバネ力が収納体6に作用するようになり、バネ力を強めることができる。
【0026】
従って、収納体6の軽量時には、最下点まで収納体6を容易に引き下ろすことができ、重量荷重時にはバネ力調整装置14の切換により荷重以下の力で引き上げ操作ができ、操作性がきわめて良くなる。またバネ力調整装置14をリンク機構5と一体に構成でき、部品点数を削減できると共に、操作部34の押し込み操作だけでバネ力を調整できるので、誤操作しても破損する心配がなく、そのうえバネ力調整装置14の本体部分は軸支ブロック17内に収納されているので外観も良好となる。
【0027】
図9は他の実施形態を示している。本例では、1つの渦巻きバネ11を設け、渦巻きバネ11の一端を後リンク8の軸10に係止させると共に他端をバネ力調整装置14を介して外箱2側に接続した構造を示している。他の構成は図1と同様であり、異なる点だけを述べる。本例のバネ力調整装置14は、軸支ブロック17の外部に配置される操作部34と、操作部34に取り付けられて軸支ブロック17の雌ネジ部17aを貫通して軸支ブロック17内部に螺入される雄ネジ部60aを有する軸部60と、軸部60の先端に設けられて渦巻きバネ11の他端部のく字状屈曲部52に嵌合する嵌合部61とを備えている。操作部60を時計回り方向に回転させると、軸部60の雄ネジ部60aが雌ネジ部17aにネジ込まれて前進して嵌合部61が渦巻きバネ11のく字状屈曲部52を押圧することにより、渦巻きバネ11が締め付けられて収納体6に作用するバネ力が大きくなり、操作部34を逆回転させると、軸部60が戻って渦巻きバネ11のく字状屈曲部52が戻り、渦巻きバネ11が緩んで収納体6に作用するバネ力が小さくなり、渦巻きバネ11のバネ力を容易に調整することができる。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明のうち請求項1の発明は、前面に開口した外箱内に収納体が収納され、収納体をリンク機構を介して回動することで外箱内から前下方に引き下ろし自在とし、リンク機構は、一端部を外箱の側面部側に回転自在に軸支すると共に他端部を収納体の側面部に回転自在に軸支した前リンクと後リンクとよりなる平行リンクにより構成され、前リンク及び後リンクの下端部に取り付けた軸を外箱の側面部にそれぞれ回転自在に支持すると共に、前リンク及び後リンクの上端部に設けた軸支板に収納体を取り付けるようにした昇降収納装置であって、外箱の側面部に取付基板を取り付け、この取付基板にリンク機構が取り付けられるユニット取付板を固定してなるので、前リンク及び後リンクの各上端部に設けた軸支板に収納体を取り付けるにあたって、収納体を手で持って外箱内に入れるときや、収納体をネジ具で固着する際に、仮りに収納体が外箱の側面部の内面に当ったり、擦れたりしたりした場合でも、外箱の側面部の内面には取付基板が取り付けられているので、外箱の側面部の内面に傷が付くのを未然に防止でき、外箱の外観を良好に保つことができる。
【0029】
また請求項1記載の発明は、取付基板に絞り部を形成し、絞り部にバーリング加工を施して孔部を形成し、この孔部にユニット取付板を固定してなるので、取付基板の孔部とユニット取付板の孔部とを絞り部を介して容易に突き合わせることができるようになるので、取付基板の固着作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】同上のリンク機構を説明する側面図である。
【図4】(a)は収納体を収納しない状態の昇降収納装置の正面図、(b)は収納体を収納した状態の昇降収納装置の正面図である。
【図5】同上の軸支ブロック付近の正面図である。
【図6】(a)は同上の取付基板の正面図、(b)は側面図である。
【図7】同上の収納体を最も前下方に引き下ろした状態の説明図である。
【図8】(a)〜(c)は同上の係止手段の動作説明図である。
【図9】他の実施形態の一部破断した側面図である。
【図10】(a)は照明器具付き外箱の側面図、(b)は照明器具のない外箱の側面図である。
【図11】従来の渦巻きバネを収納する軸支ブロックの説明図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】図11の平面図である。
【図14】従来の収納体を説明する側面図である。
【図15】従来の昇降収納装置の平面図である。
【図16】従来の昇降収納装置の正面図である。
【符号の説明】
1 昇降収納装置
2 外箱
2a 側面部
5 リンク機構
6 収納体
7 前リンク
8 後リンク
9,10 軸
23 軸支板
24 取付基板
25 ユニット取付板
26 絞り部
27 孔部

Claims (1)

  1. 前面に開口した外箱内に収納体が収納され、収納体をリンク機構を介して回動することで外箱内から前下方に引き下ろし自在とし、リンク機構は、一端部を外箱の側面部側に回転自在に軸支すると共に他端部を収納体の側面部に回転自在に軸支した前リンクと後リンクとよりなる平行リンクにより構成され、前リンク及び後リンクの下端部に取り付けた軸を外箱の側面部にそれぞれ回転自在に支持すると共に、前リンク及び後リンクの上端部に設けた軸支板に収納体を取り付けるようにした昇降収納装置であって、外箱の側面部に取付基板を取り付け、この取付基板に絞り部を形成し、絞り部にバーリング加工を施して孔部を形成し、この孔部にリンク機構が取り付けられるユニット取付板を固定してなることを特徴とする昇降収納装置。
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