JPH08151845A - 多節ヒンジ装置 - Google Patents
多節ヒンジ装置Info
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- JPH08151845A JPH08151845A JP6294108A JP29410894A JPH08151845A JP H08151845 A JPH08151845 A JP H08151845A JP 6294108 A JP6294108 A JP 6294108A JP 29410894 A JP29410894 A JP 29410894A JP H08151845 A JPH08151845 A JP H08151845A
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- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 3
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Abstract
に近く活用することができる多節ヒンジ装置を提供す
る。 【構成】 筺体の内側面に固定された筺体連結部材と、
扉の内側面に固定された扉連結部材と、該扉連結部材と
前記筺体連結部材を揺動可能に連結する複数のリンクと
を備えたヒンジ装置において、前記リンクはアーム20
にピン33で連結する第1リンク31と、該リンク31
にピン38で連結する第2リンク36と、該リンク36
にピン44で連結する第3リンク42と、該リンク42
をピン50で連結してカップ52にピン57で連結する
第4リンク48とからなり、かつ、第2リンク36はカ
ップ52とピン41で、及び、第3リンク42はアーム
20とピン46でそれぞれ回動可能に連結し、カップ5
2は前記複数のリンクを折畳み収納するスペースを持つ
構成とした。
Description
体とを回動可能に連結するヒンジ装置に係り、特に、筺
体の収納スペースと間口スペースを最大限度まで有効に
活用できるようにした多節ヒンジ装置に関する。
るスライド蝶番は、筺体の内側面に固定する筺体連結部
材と、扉の内側面に固定する扉連結部材と、該扉連結部
材と前記筺体連結部材を揺動可能に連結するリンクとを
備え、該リンクは扉の開き角度を大きくするために、通
例、複数個の構成からなる。
の側板1にプレート2をねじ3で固定し、このプレート
2に調整座4をねじ5にて冠着し、この調整座4にアー
ム6をねじ7にて連結する一方、このアーム6にはリン
クCとリンクBをそれぞれピン8,9にて回動可能に軸
着し、かつ、リンクCにはピン10を介してリンクAの
一端部を、またリンクBにはピン11を介してリンクA
をそれぞれ回動可能に軸着するとともに、リンクBには
ピン12を介してリンクDと回動可能に連結され、カッ
プ14にはリンクAとリンクDがそれぞれピン13とピ
ン15で回動可能に軸着され、カップ14は扉16の内
側面に穿たれた穴17に埋め込まれてなる多節ヒンジ装
置がある。
18は扉16を開いた状態を、それぞれ示し、リンク
A,B,C,Dを有することにより扉16が略180度
開き、したがって、筺体の開口部がほぼ完全に開けるの
で、筺体内部への収納物の出し入れに有利である。ま
た、扉16を閉じた場合において、リンクA,B,C,
Dは互いに隣接するように折り畳まれてカップ14とア
ーム6との間から略45度の方向で筺体内部へ突出して
いる。
ヒンジ装置として実開昭52−7736号公報、実開昭
55−21498号公報、実開昭48−17566号公
報及び特開昭49−1329号公報等に記載された考案
・発明がある。
17,18や公開公報記載の考案等におけるヒンジ装置
は、扉16を閉じた場合において、リンク(A〜D)が
筺体内部に突出して残り、したがって、そのリンクがあ
る部分は物が収納できないほか、図17に示すように、
プレート2にリンクAが折り畳まれて筺体内部に突出し
ているために、仮想線にて囲んだ部分Zは、筺体内部の
収納スペースを狭くする。したがって、筺体内部の収納
スペースを最大限度まで有効に活用できない欠点があ
る。
80度開いて開口部をほぼ完全に開いても、側板1から
プレート2やリンクAが筺体内部側へ突出する高さY部
分は、開口部の間口を狭くするために、物の出し入れを
する際に不便となる。
によれば、家具内へ本体側ヒンジを出張らすことなく扉
を取り付けることができ、家具等の有効面積(容積)を
増加できることを目的としたスライドヒンジが開示され
ている。すなわち、家具本体の側板の内面に埋設される
ヒンジブラケットに前後スライド可能にスライド支点金
具を支持した本体側ヒンジと、扉の内面に取り付けられ
る扉側ヒンジとの間を複数のリンク(多節リンク)で回
動可能に連結してなる。
は、本体側ヒンジ及び扉側ヒンジを側板及び扉の内面に
埋め込むことで家具等の有効面積を増加できることを骨
子とするものというべく、その点において有効面積の増
加という目的は達成しているものの、ヒンジブラケット
を側板及び扉に埋め込むことについては、前記従来例が
既に開示しているところである。
は、第1リンク及び第2リンクが依然として家具内の収
納スペースに出張っている構造なので、前記従来例と全
く同じ構成というべく、しかも、多節リンクが有効面積
を減少させることについては何らの解決もなされていな
い。
扉を開くときに、その操作によりスライド支点金具がヒ
ンジブラケットと平行に側板から引き出され、その引き
出されたスライド支点金具の端部を中心として多節リン
クが回動する構造であるから、扉が側板の端面に擦過し
てこれを損傷させるから家具の見栄えが低下する。
よれば、扉の内面近くまで収納物を収納した場合、収納
空間にリンク機構が突出して収納物を損傷させないよう
にして収納空間を最大限有効に活用するヒンジが開示さ
れている。
の発明では、扉60を閉じたときは、図19に示すよう
に、前後平行リンク61,62の支持板63側端部が後
方に傾斜した状態となり、また、扉60を開いたとき
は、図20に示すように、前後平行リンク61,62が
それぞれ回動して支持板63が連結用突縁64から所定
幅Wにて収納空間65側へ突出した状態となる。
発明では、支持板63が動き得る所定幅Wが収納空間6
5内に必要となり、その分、収納空間65が制約される
こととなって、収納空間65の最大限の有効活用を果し
得ていないほか、図19の状態において、収納空間65
内に収納された収納物66(2点鎖線図示)が振動等に
より倒れ込んで支持板63に当接している場合には、扉
60を開こうとしても支持板63の動きができなくて開
扉できなくなるるか、若しくは、収納物66を支持板6
3が摺動して損傷したりする、等の欠点がある。
扉時に多節リンクが完全に筺体内部の収納スペースから
無くなるようにし、かつ、開扉時には扉の一部が開口部
の間口を狭くすることなく、しかも、多節リンクが筺体
内側に残らず最大限度又はそれに近く活用できる多節ヒ
ンジ装置を提供する。
ジ装置は、請求項1によれば、筺体の内側面に固定され
た筺体連結部材と、扉の内側面に固定された扉連結部材
と、該扉連結部材と前記筺体連結部材を揺動可能に連結
する複数のリンクとを備えたヒンジ装置において、前記
リンクは一端部が前記筺体連結部材に回動可能に連結さ
れた第1リンクと、該第1リンクの他端部に回動可能に
連結された第2リンクと、該第2リンクの所定位置に回
動可能に連結された第3リンクと、一端部が該第3リン
クの一端部に回動可能に連結され、他端部が前記扉連結
部材に回動可能に連結された第4リンクとからなり、前
記第2リンクの他端部が枢軸を介して前記扉連結部材に
回転自在に連結されているとともに、第3リンクの他端
部が前記筺体連結部材にそれぞれ回動可能に連結され、
かつ、前記扉連結部材は前記複数のリンクを折り畳んで
収納できるスペースを有し、閉扉時には前記第1〜第4
リンクの全体を前記扉連結部材の収納スペース内に折畳
み収納したことを特徴とする。
結部材から引き出された前記第1〜第4リンクが前記筺
体連結部材の長手方向の延長線よりも外方側へ折曲回動
するように構成したことを特徴とする。
記第1〜第4リンクが扉連結部材の収納スペース内に折
り畳まれて収納されるため、開扉時には、筺体内側に突
出して回動するリンクが存しないようにしたことを特徴
とする。
筺体と扉は板金からなるキャビネット及びその扉であ
り、キャビネットの側板には前記筺体連結部材を、ま
た、扉には前記扉連結部材を嵌合する取付用穴がそれぞ
れ開設され、筺体連結部材と扉連結部材はそれぞれの内
張板にねじ止めされることを特徴とする。
〜第4のリンクが扉連結部材内に折り畳み込まれて収納
される。したがって、扉連結部材を扉に埋め込むととも
に、筺体の内側面に埋め込むか、又は、筺体連結部材を
薄く形成することにより、筺体の収納スペースにおける
ヒンジ装置の占有スペースは皆無又はそれに近くなる。
のリンクが扉連結部材から引き出されて扉は略180度
開くことができ、したがって、扉の一部が筺体開口部の
間口にせりだすことはなく、筺体への物の出し入れ作業
を容易にする。
する。この発明の第1実施例は、図1〜3に示したよう
に、筺体に固定する筺体連結部材としてのアーム20
は、側板1にねじ3にて固定されたプレート22に冠着
するプレート23を介してねじ24にて位置調節可能に
固定される。プレート22は左右両側に翼状に張り出し
た取付部22aを有する断面コ字形に成形され、取付部
22aには筺体に固定するためのねじの挿通孔22bが
穿設されている。このプレート22は筺体の側板1に穴
1a(図4,5参照)を穿って埋め込み固定する。
形であって、それぞれの一端部がピン25にてかしめて
連結され、他端部はねじ26で締結されており、また、
これらの略中央部にはそれぞれねじ24が貫通する長孔
27,28が形成され、プレート22に対して長手方向
へ移動調節できる。
連結されているが、これらはプレート22とねじ24で
締結されているため、ねじ24を外すと、プレート22
から分離できるので、扉16を筺体の側板1から外して
運搬等ができる。
左右一対の張出部を形成し、該張出部には所定の間隔で
前後する一対の軸穴29,30が穿設されている。軸穴
29には第1リンク31の一端部に穿設した軸穴32を
重ねてピン33を挿通することにより、第1リンク31
がアーム20に回動可能に連結されている。第1リンク
31は断面コ字形であって、両側部に切欠部34を有す
るが、ピン46を短くし、軸穴30の両側から挿通し第
3リンク42を回動可能に連結することにより、前記切
欠部34は不要となる。
5には第2リンク36の一端部に穿設した軸孔37を重
ねてピン38を挿通することにより、第2リンク36が
第1リンク31に回動可能に連結されている。第2リン
ク36は断面コ字形であって、略中央部に軸穴39が穿
設され、この軸穴39の近傍にフック部36aが形成さ
れている。そして、第2リンク36の他端部に穿設した
軸穴40に、カップ52に穿設した軸穴55を重ねてピ
ン41を挿通することにより、第2リンク36はカップ
52に回動可能に連結される。
2の略中央部に穿設した軸穴43を重ねてピン44を挿
通することにより、第3リンク42が第2リンク36と
回動可能に連結されている。この第3リンク42の一端
部に穿設した軸穴45に前記アーム20の軸穴30を重
ねてピン46を挿通することにより、第3リンク42は
アーム20に回動可能に連結されている。
7に第4リンク48の一端部に穿設した軸穴49を重ね
てピン50を挿通することにより、第4リンク48が第
3リンク42に回動可能に連結されている。そして第4
リンク48の他端部に穿設した軸穴51にカップ52に
穿設した軸穴56を重ねてピン57を挿通することによ
り、第4リンク48はカップ52に回動可能に連結され
る。
18に埋め込まれる扉連結部材であり、前記第1〜第4
リンクの全てを収納できる一端部を開口し、他端部を閉
じた所定長さの断面コ字形部材の両側部に、扉16の内
側面と平行の取付部53が形成されている。一端部の開
口52aは扉16の側部に開口し(図4参照)、その開
口部52aにストッパー52bが設けられている。取付
部53にはねじ3aの挿通孔54が穿設されている。ま
た、両側部の略中央部には軸穴55,56が所定の間隔
で穿設されている。
び第2リンク36と、第2リンク36は第3リンク42
及びカップ52と、第3リンク42は第2リンク36,
アーム20及び第4リンク48と、第4リンク48は第
3リンク42及びカップ52と、それぞれ連係してい
る。
最大限度で開いたときは、第1リンク31はアーム20
と略平行になり、第1リンク31と第2リンク36が略
直交、すなわち、筺体連結部材の長手方向の延長線より
も外方側へ折曲回動し、そのフック部36aがストッパ
ー52bに接触し、第3リンク42が第2リンク36に
交叉し、第4リンク48が第3リンク42に略直交し
て、扉16は略180度開くことができる。かくして、
扉16を開いたとき、図4に示すように、リンクの全て
がアームの高さより高くならず、かつ、扉16が側板1
の内側面より筺体内へはみ出て開口部の間口を狭くする
ことはない。
ンク42とアーム20との連結点、すなわちピン46を
中心として扉16は、図4の上方すなわち時計方向へ回
動する。これにより、各ピン38,44,50が円弧状
の軌跡を描きながら移動し、第4リンク48が反対方向
へ回動して押し倒されるとともに、第2リンク36のフ
ック部36aがストッパー52bから離れてピン41を
中心として反時計方向へ回動して第4リンク48側へ押
し倒され、第1リンク31はピン33を中心として時計
方向へ回動して、図5に示すように、第3リンク42と
ともにカップ52の取付部53と同平面となるようにカ
ップ52内に折り畳み込まれる。
すように、第1〜第4リンクは全て扉16に埋め込まれ
たカップ52内に収納され、アーム20側又はカップ5
2とアーム20の交叉部から略45度の方向へ突出して
筺体内部空間を占有するような従来例の不都合が解消さ
れ、したがって、筺体内部の収納スペースをほぼ完全に
利用できるようになる。
したように、筺体に固定する筺体連結部材としてのアー
ム20は、側板1にねじ3にて固定されたプレート22
0に冠着するプレート23を介してねじ24にて位置調
節可能に固定される。プレート220は筺体の内側面に
固定するために略平板状であって、取付部220aには
ねじの挿通孔220bが穿設されている。
形であって、それぞれの一端部がピン25にてかしめて
連結され、他端部はねじ26で締結されており、また、
これらの略中央部にはそれぞれねじ24が貫通する長孔
27,28が形成され、プレート220に対して長手方
向へ移動調節できる。
連結されているが、これらはプレート220とねじ24
で締結されているため、ねじ24を外すと、プレート2
20から分離できるので、扉16を筺体の側板1から外
して運搬等ができる。
左右一対の張出部を形成し、該張出部には所定の間隔で
前後する一対の軸穴29,30が穿設されている。軸穴
29には第1リンク31の一端部に穿設した軸穴32を
重ねてピン33を挿通することにより、第1リンク31
がアーム20に回動可能に連結されている。第1リンク
31は断面コ字形であって、両側部に切欠部34を有す
るが、ピン46を短くし、軸穴30の両側から挿通し第
3リンク42を回動可能に連結することにより、前記切
欠部34は不要となる。
5には第2リンク36の一端部に穿設した軸孔37を重
ねてピン38を挿通することにより、第2リンク36が
第1リンク31に回動可能に連結されている。第2リン
ク36は断面コ字形であって、略中央部に軸穴39が穿
設され、この軸穴39の近傍にフック部36aが形成さ
れている。そして、第2リンク36の他端部に穿設した
軸穴40に、カップ52に穿設した軸穴55を重ねてピ
ン41を挿通することにより、第2リンク36はカップ
52に回動可能に連結される。
2の略中央部に穿設した軸穴43を重ねてピン44を挿
通することにより、第3リンク42が第2リンク36と
回動可能に連結されている。この第3リンク42の一端
部に穿設した軸穴45に前記アーム20の軸穴30を重
ねてピン46を挿通することにより、第3リンク42は
アーム20に回動可能に連結されている。
7に第4リンク48の一端部に穿設した軸穴49を重ね
てピン50を挿通することにより、第4リンク48が第
3リンク42に回動可能に連結されている。そして第4
リンク48の他端部に穿設した軸穴51にカップ52に
穿設した軸穴56を重ねてピン57を挿通することによ
り、第4リンク48はカップ52に回動可能に連結され
る。
18に埋め込まれる扉連結部材であり、前記第1〜第4
リンクの全てを収納できる一端部を開口し、他端部を閉
じた所定長さの断面コ字形部材の両側部に、扉16の内
側面と平行の取付部53が形成されている。一端部の開
口52aは扉16の側部に開口し(図9参照)、その開
口部52aにストッパー52bが設けられている。取付
部53にはねじ3aの挿通孔54が穿設されている。ま
た、両側部の略中央部には軸穴55,56が所定の間隔
で穿設されている。なお、取付部53は前記実施例のそ
れと異なり、開口部52a側へ大きく寄らせてある。
び第2リンク36と、第2リンク36は第3リンク42
及びカップ52と、第3リンク42は第2リンク36,
アーム20及び第4リンク48と、第4リンク48は第
3リンク42及びカップ52と、それぞれ連係してい
る。
最大限度で開いたときは、第1リンク31はアーム20
と略平行になり、第1リンク31と第2リンク36が略
直交、すなわち、筺体連結部材の長手方向の延長線より
も外方側へ折曲回動し、そのフック部36aがストッパ
ー52bに接触し、第3リンク42が第2リンク36に
交叉し、第4リンク48が第3リンク42に略直交し
て、扉16は略180度開くことができる。かくして、
扉16を開いたとき、図9に示すように、リンクの全て
がアームの高さより高くならず、かつ、扉16が側板1
の内側面より筺体内へはみ出て開口部の間口を狭くする
ことはない。
ンク42とアーム20との連結点、すなわちピン46を
中心として扉16は、図9の上方すなわち時計方向へ回
動する。これにより、各ピン38,44,50が円弧状
の軌跡を描きながら移動し、第4リンク48が反対方向
へ回動して押し倒されるとともに、第2リンク36のフ
ック部36aがストッパー52bから離れてピン41を
中心として反時計方向へ回動して第4リンク48側へ押
し倒され、第1リンク31はピン33を中心として時計
方向へ回動して、図10に示すように、第3リンク42
とともにカップ52の取付部53と同平面となるように
カップ52内に折り畳み込まれる。
示すように、第1〜第4リンクは全て扉16に埋め込ま
れたカップ52内に収納され、アーム20側又はカップ
52とアーム20の交叉部から略45度の方向へ突出し
て筺体内部空間を占有するような従来例の不都合が解消
され、したがって、筺体内部の収納スペースをほぼ完全
に利用できるようになる。
示したように、筺体に固定する筺体連結部材としてのア
ーム20は、断面コ字形部材の両端部の側壁に軸穴2
9,30,300が穿設されている。このアーム20内
に嵌合して固定する断面コ字形のプレート221が、底
部に一対のねじ穴222及び両端部に軸穴223,22
4を有して成形される。アーム20にプレート221を
嵌合し、軸穴223,300を合致させ、ピン250を
挿通し、ピン250はかしめられる。このプレート22
1は、図12〜14に示したように、キャビネット70
の側板71に形成された取付用穴72に挿入し、内張板
73に押し込み形成された当接部74のねじ穴75にね
じ76を挿入してねじ穴222を締付固定される。
の軸穴224に、第1リンク31の一端部に穿設した軸
穴32を重ねてピン33を挿通することにより、プレー
ト221はアーム20内に抜落することなく嵌合して固
定され、かつ、第1リンク31がアーム20に回動可能
に連結されている。第1リンク31は断面コ字形であっ
て、両側部に切欠部34を有するが、ピン46を短く
し、軸穴30の両側から挿通し第3リンク42を回動可
能に連結することにより、前記切欠部34は不要とな
る。
5には第2リンク36の一端部に穿設した軸孔37を重
ねてピン38を挿通することにより、第2リンク36が
第1リンク31に回動可能に連結されている。第2リン
ク36は断面コ字形であって、略中央部に軸穴39が穿
設され、この軸穴39の近傍にフック部36aが形成さ
れている。そして、第2リンク36の他端部に穿設した
軸穴40に、カップ52に穿設した軸穴55を重ねてピ
ン41を挿通することにより、第2リンク36はカップ
52に回動可能に連結される。
2の略中央部に穿設した軸穴43を重ねてピン44を挿
通することにより、第3リンク42が第2リンク36と
回動可能に連結されている。この第3リンク42の一端
部に穿設した軸穴45に前記アーム20の軸穴30を重
ねてピン46を挿通することにより、第3リンク42は
アーム20に回動可能に連結されている。
7に第4リンク48の一端部に穿設した軸穴49を重ね
てピン50を挿通することにより、第4リンク48が第
3リンク42に回動可能に連結されている。そして第4
リンク48の他端部に穿設した軸穴51にカップ52に
穿設した軸穴56を重ねてピン57を挿通することによ
り、第4リンク48はカップ52に回動可能に連結され
る。
板77に穿たれた取付用穴79(図12参照)に埋め込
まれる扉連結部材であり、前記第1〜第4リンクの全て
を収納できる一端部を開口し、他端部を閉じた所定長さ
の断面コ字形部材の両側部に、扉160の内張板77と
平行の取付部53が形成されている。一端部の開口52
aは扉160の側部に開口し(図15参照)、その開口
部52aにストッパー52bが設けられている。取付部
53にはねじ76の挿通孔54が穿設されている。ま
た、両側部の略中央部には軸穴55,56が所定の間隔
で穿設されている。挿通孔54は内張板77の穿設した
ねじ穴78に合致し、図13,14に示したように、こ
れらにねじ76を挿通して締結することによりカップ5
2を扉160に固定する。
び第2リンク36と、第2リンク36は第3リンク42
及びカップ52と、第3リンク42は第2リンク36,
アーム20及び第4リンク48と、第4リンク48は第
3リンク42及びカップ52と、それぞれ連係してい
る。
0を最大限度で開いたときは、第1リンク31はアーム
20と略平行になり、第1リンク31と第2リンク36
が略直交、すなわち、筺体連結部材の長手方向の延長線
よりも外方側へ折曲回動し、そのフック部36aがスト
ッパー52bに接触し、第3リンク42が第2リンク3
6に交叉し、第4リンク48が第3リンク42に略直交
して、扉160は略180度開くことができる。かくし
て、扉160を開いたとき、図15に示すように、リン
クの全てがアームの高さより高くならず、かつ、扉16
0が側板71の内側面より筺体内へはみ出て開口部の間
口を狭くすることはない。
リンク42とアーム20との連結点、すなわちピン46
を中心として扉160は、図15の上方すなわち時計方
向へ回動する。これにより、各ピン38,44,50が
円弧状の軌跡を描きながら移動し、第4リンク48が反
対方向へ回動して押し倒されるとともに、第2リンク3
6のフック部36aがストッパー52bから離れてピン
41を中心として反時計方向へ回動して第4リンク48
側へ押し倒され、第1リンク31はピン33を中心とし
て時計方向へ回動して、図16に示すように、第3リン
ク42とともにカップ52の取付部53と同平面となる
ようにカップ52内に折り畳み込まれる。
に示すように、第1〜第4リンクは全て扉160に埋め
込まれたカップ52内に収納され、アーム20側又はカ
ップ52とアーム20の交叉部から略45度の方向へ突
出して筺体内部空間を占有するような従来例の不都合が
解消され、したがって、筺体内部の収納スペースをほぼ
完全に利用できるようになる。
場合に、第1〜第4のリンクは扉連結部材内に折り畳み
込まれて収納されるようにしたから、扉連結部材を扉に
埋め込むとともに、筺体連結部材を薄く形成し又は筺体
の内側面に埋め込むことにより、筺体の収納スペースに
おけるヒンジ装置の占有スペースは皆無に近くなる。
のリンクが扉連結部材から引き出されて扉は略180度
開くとともに、扉の一部が間口にせりだすことはないか
ら、開口部の間口を狭くすることはなく、筺体への物の
出し入れ作業が容易になる。
の開口部を最大にするために、多節リンクを用いた家具
類のヒンジ装置が、筺体の収納スペースを狭くする不都
合を除去でき、筺体の物収納率が向上する。
状態を示す斜視図
状態を示す斜視図
視図
視図
材) 31…第1リンク 33,38,41,44,46,50,57…ピン 36…第2リンク 42…第3リンク 48…第4リンク 52…カップ(扉連結部材) 70…キャビネット 72,79…取付穴 73,77…内張板
Claims (4)
- 【請求項1】 筺体の内側面に固定された筺体連結部材
と、扉の内側面に固定された扉連結部材と、該扉連結部
材と前記筺体連結部材を揺動可能に連結する複数のリン
クとを備えたヒンジ装置において、 前記リンクは一端部が前記筺体連結部材に回動可能に連
結された第1リンクと、該第1リンクの他端部に回動可
能に連結された第2リンクと、該第2リンクの所定位置
に回動可能に連結された第3リンクと、一端部が該第3
リンクの一端部に回動可能に連結され、他端部が前記扉
連結部材に回動可能に連結された第4リンクとからな
り、 前記第2リンクの他端部が枢軸を介して前記扉連結部材
に回転自在に連結されているとともに、第3リンクの他
端部が前記筺体連結部材にそれぞれ回動可能に連結さ
れ、かつ、前記扉連結部材は前記複数のリンクを折り畳
んで収納できるスペースを有し、閉扉時には前記第1〜
第4リンクの全体を前記扉連結部材の収納スペース内に
折畳み収納したことを特徴とする多節ヒンジ装置。 - 【請求項2】 開扉時には、前記扉連結部材から引き出
された第1〜第4リンクが前記筺体連結部材の長手方向
の延長線よりも外方側へ折曲回動するように構成したこ
とを特徴とする請求項1記載の多節ヒンジ装置。 - 【請求項3】 閉扉時においては、前記第1〜第4リン
クが扉連結部材の収納スペース内に折り畳まれて収納さ
れるため、開扉時には、筺体内側に突出して回動するリ
ンクが存しないようにしたことを特徴とする請求項1又
は2記載の多節ヒンジ装置。 - 【請求項4】 前記筺体と扉は板金からなるキャビネッ
ト及びその扉であり、キャビネットの側板には前記筺体
連結部材を挿入する取付用穴が開設され、かつ、扉には
前記扉連結部材を嵌合する取付用穴が開設され、筺体連
結部材と扉連結部材はそれぞれの内張板にねじ止めされ
ることを特徴とする請求項3記載の多節ヒンジ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6294108A JP2746847B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多節ヒンジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6294108A JP2746847B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多節ヒンジ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08151845A true JPH08151845A (ja) | 1996-06-11 |
JP2746847B2 JP2746847B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17803398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6294108A Expired - Fee Related JP2746847B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多節ヒンジ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2746847B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5991727A (en) * | 1996-05-24 | 1999-11-23 | Ono; Kazuhiro | Voice reproducing apparatus for personal use |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5294188B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2013-09-18 | コクヨ株式会社 | 多節ヒンジ装置 |
JP5294189B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2013-09-18 | コクヨ株式会社 | 収納装置、ヒンジ装置、及びカバー体 |
JP5348644B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2013-11-20 | コクヨ株式会社 | 収納装置及びヒンジ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0289175U (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-16 | ||
JPH0630376U (ja) * | 1992-09-28 | 1994-04-19 | 四郎 牛谷 | 蝶 番 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP6294108A patent/JP2746847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0289175U (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-16 | ||
JPH0630376U (ja) * | 1992-09-28 | 1994-04-19 | 四郎 牛谷 | 蝶 番 |
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US5991727A (en) * | 1996-05-24 | 1999-11-23 | Ono; Kazuhiro | Voice reproducing apparatus for personal use |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2746847B2 (ja) | 1998-05-06 |
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