JP3569371B2 - 中継装置のテストシステム及びテスト方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の端末装置が接続されたネットワークを具備する中継装置のテスト方式に係り、特に試験環境設備のテスト用のネットワーク媒体、テスト用端末装置を物理的に設備、構成することなく、被試験装置である中継装置の中継機能をテストしたり、各種プロトコルデータのテスト等各種中継データの検証を行う等の評価を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に例えば新しく開発された中継装置の評価を、例えば工場において製品出荷時に行う場合、図11(A)に示す如く、被テスト用の中継装置100を、中継装置110、111、112、113・・・及びネットワーク媒体を介して各種の外部テスト端末装置A、B、C、D・・・、E、F、G、H・・・を組み合わせて、データを折り返し可能状態にし、例えば外部テスト端末装置Bから中継装置100を経由して外部テスト端末装置Gに送信し、これを外部テスト端末装置Gから返信させ、この返信結果を外部テスト端末装置Bにおいてチェックし、この返信結果により中継装置100の中継接続機能を検証していた。
【0003】
このとき、外部テスト端末装置Bにおける受信データを予め用意している期待値データと比較することにより、中継装置100の送受信機能の検証とデータ化けの検出を行っていた。
【0004】
図11(A)において、中継装置100は、経路制御を行う経路制御部101と、送受信パスP0 〜P3 を有する送受信部102と、送受信パスP4 〜P7 を有する送受信部103が設けられている。
【0005】
経路制御部101は、送信先の端末に対応する送受信部102、103の送受信パスを指示する経路制御テーブルの作成を制御するものであり、例えばテスト端末装置B−G間でデータの送受信を行うとき、送受信部102には経路制御部101からの指示に基づき経路制御情報としてテスト端末装置G−送受信パスP5 が記載された経路制御テーブル(図示省略)が作成され、送受信部103には、同様に経路制御情報としてテスト端末装置B−送受信パスP2 が記載された経路制御テーブル(図示省略)が作成される。
【0006】
中継装置100では、テスト端末装置Bからテスト端末装置G宛のデータが伝達されたとき、送受信部102は前記経路制御テーブルを参照して送出先の送受信パスがP5 であることを認識し、これを付加してシステムバス104上に送出する。これにより送受信部103がこのデータを取り込み、送受信パスP5 よりテスト端末装置Gに送出する。
【0007】
テスト端末装置Gではこのデータを受信後、これをテスト端末B宛に折り返し送信する。このとき、中継装置100の送受信部103が前記経路制御テーブルを参照して、送出先の送受信パスがP2 であることを認識し、これを付加してシステムバス104上に送出する。これにより送受信部102がこのデータを取り込み、送受信パスP2 よりテスト端末装置Bに送出する。
【0008】
このようにしてテスト端末装置Bでは、この折り返し状態で受信した試験データの戻ってきた結果により中継装置100の中継機能を検証し、また受信した試験データを予め用意した期待値データと比較することにより送受信機能の検証とデータ化けの検出を行っていた。
【0009】
現在の中継装置のテストは、中継装置の全ての送受信パスに各種ネットワーク媒体を洩れなく接続してテストを行っているが、中継装置の大容量化や高機能化に伴って送受信パスの増加と、送受信機能の種類が増し、テスト設備をネットワーク媒体数と種類及びテスト端末装置数と種類を全て用意することは試験設備コストと設置スペースコスト面から不可能である。また中継装置の送受信パスにネットワーク媒体及びテスト端末装置をただ単に接続しただけでは中継装置の接続機能の全てを評価することは出来ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のテストでは、被テスト用の中継装置100の送受信部101、102の各送受信パスP0 〜P3 、P4 〜P7 に物理的なネットワーク媒体とテスト端末装置を接続してテストを行っていたが、テスト環境に設置できるネットワーク媒体の本数やこれに接続されるテスト端末装置の数には限界があった。
【0011】
このため中継装置の経路制御情報の最大パス数、あるいはそれを越えた中継機能のテストを行うことが出来なかった。また経路制御情報は例えば30秒に1回の間隔で動的に変更されるが、前記最大パス数とこの動的変更の重なった状態の中継機能のテストを行うことが出来なかった。
【0012】
従来のテストにおけるプロトコルのテストは、中継装置に異なるプロトコルが動作する端末装置を2台以上接続設置し、人手でそのプロトコルをサポートしたOSを操作し、テストを行っていたが、人手ではテストデータの作成やそのデータの確認作用が煩雑であり、作業ミスが起きる。またネットワークプロトコルは数10種あり、それぞれのプロトコルをサポートした端末装置を試験環境として常時設置することやそのOSを操作することには限界がある。
【0013】
さらに、中継装置はそれら各種プロトコルを並行動作させる機能を持っているが、上記の人手操作でテストすると、それぞれのプロトコル間の干渉テストは毎回マチマチであり、かつ障害時の再現は困難であった。
【0014】
なお、端末装置に各種プロトコル毎のテストツールを作成することは、ツールの開発環境がそれぞれのプロトコルをサポートしているOSにより異なるので開発工数が高くなり、部分的にしかできず全てのプロトコルのテストの実現が困難である。
【0015】
従来の試験データのテストは発信端末装置から被テスト中継装置を経由して送信し、受信端末装置でこの受信した試験データを折り返し返信することで、元の発信端末装置においてこの折り返された試験データを確認していた。
【0016】
しかしネットワーク媒体や中継装置のデータの輻輳で試験データが破棄されることがあり、その破棄される確率は、往路方式に比較して往路/復路で2倍となり、テスト効率が悪い。しかもデータ障害を検出したとき、この障害が往路あるいは復路のいずれで発生したのか特定することが困難である。
【0017】
従来の試験データのテストは、テスト端末装置つまり発信端末装置から発信した試験データ(パケット)は、対向する受信端末装置からの折り返しで元の発信端末装置に戻り、この発信端末装置で折り返された試験データの確認が行われる。そしてこの確認後次の試験データの発信処理が行われる。
【0018】
このため発信端末装置における受信処理とデータ確認処理によるオーバヘッドのため、最初の試験データの発信から次の試験データの発信処理の間に遊びつまり処理待ちが発生する。このため被テスト中継装置に対してほぼ連続的に試験データを送信することにより被テスト中継装置に受信の負荷を大きく掛けるという状態でのテストを行うことが出来なかった。
【0019】
また、テスト端末装置でデータを受信するには物理層(ハード)→ドライバ層→ディスパッチャ(スケジュラ)→ネットワークカーネル層を経由する。ところで、これらの層間で受信データの受渡しが行われる度にメモリコピー処理のためのオーバヘッドが入るため、テスト端末装置の処理性能が低下し、各層でデータの輻輳が発生する。そしてこれにより試験データ(パケット)が破棄されるので、テスト効率が悪いという問題もある。
【0020】
従来のプロトコル受信データの確認は、図11(B)に示す如く、例えばテスト端末装置Gにプリンタ装置120を接続して、このプリンタ装置120に前記受信データを印刷し、オペレータが目視で確認していた。あるいは、テスト端末装置Gに設けた、図示省略したディスク装置に格納された受信データをディスプレイ装置に表示し、これをオペレータが目視で確認していた。
【0021】
従って、目視のためデータの確認に時間がかかること、及び単調作業であるため、確認洩れミスがあった。さらに試験データの如き大量のデータに対しては全数の確認はしきれなく、しかも連続送受信時のデータの確認が出来なかった。
【0022】
またパケット喪失率は試験データ折り返し方式で算出すると、往路あるいは復路のいずれにおけるパケット喪失なのか判別することが出来なかった。なお従来ではデータ往路方式でパケットの喪失率を算出しようとしても、全パケット送信数(母数)が受信側のデータ端末装置のみでは認識できないため、その算出が出来なかった。
【0023】
ところで、従来では、一度に中継できるネットワーク数の検証は、表示テスト用の中継装置で受信したパケット送信先アドレスをテーブルに記録したり、あるいはプリント印刷して、試験の終了後に送信先アドレスを目視で計算していた。しかしネットワーク数は数千〜数万本もあり、記録するためのテーブル容量が大きくなるとともに、またこのテーブルの更新処理に時間がかかっていた。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明では、図1に示す如く、経路制御部2、送受信部3、4、システムバス5を具備する被テスト中継装置1をテストするとき、例えば送受信部3の送受信パスP2 に、テスト装置10を接続し、送受信部4の送受信パスP5 にテスト装置11を接続する。テスト装置10にはコンソール12が接続され、テスト装置11にはコンソール13が接続されている。また仮想ネットワーク16は例えば疑似ネットワークa、b、c、dで構成され、仮想ネットワーク17は例えば疑似ネットワークe、f、g、hで構成される。
【0025】
被テスト中継装置1のテストを行うとき、コンソール13からテスト装置11に例えば仮想ネットワーク17の疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスを入力し、テスト装置11はこれを被テスト中継装置1に送出する。
【0026】
これにより、経路制御部2は、送受信部4の送受信パスP5 に仮想ネットワーク17の疑似ネットワークe、f、g、hが接続されていることを認識し、図示省略した送受信部3、4の経路制御テーブルに送受信パスP5 に疑似ネットワークe、f、g、hが接続されたことを示す経路制御情報を設定する。またテスト装置10に対し、この疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスを送出する。
【0027】
テスト装置10側では、これら疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスを受信したとき、予め用意してある期待値と比較し、一致するか否か確認する。一致すると、コンソール12よりテストデータを入力し、これに前記仮想ネットワーク17の疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスを順次付加して被テスト中継装置1に順次送出する。被テスト中継装置1の送受信部3ではその疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスにより前記経路制御テーブルをアクセスし、疑似ネットワークe、f、g、hが送受信部4の送受信パスP5 に接続されていることを認識し、経路制御部2がこのテストデータを送受信部4へ転送し、送受信パスP5 より順次送出する。
【0028】
これによりテストデータはテスト装置11に受信される。テスト装置11では、テスト装置10から送出される前記テストデータを事前に保持しているので、受信したテストデータをこれと比較することにより、受信データの正常性を検出できる。あるいは、後述する如く、テストデータに期待値コードを記入し、論理的に正常性を確認することができる。
【0029】
この場合、テスト装置11から、送信先として疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスを一定時間毎に被テスト中継装置1及び送受信部3を経由してテスト装置10に送出する。これにより被テスト中継装置1では、前記経路制御テーブルを一定時間毎にチェックし、テスト装置10ではこれらの受信した疑似ネットワークe、f、g、hのアドレスが期待値と一致するか否かチェックするので、復路をテストすることもできる。
【0030】
このようにして、仮想的なネットワーク環境下で被テスト用の中継装置のデータ中継機能に、更に送信及び受信機能を付加した端末機能を作り、この端末間で被テスト用中継装置を経由してテストデータを送受信し、中継パスの認識機能と通信データの正常性を検証することができる。
【0031】
しかもこの場合、疑似ネットワークアドレスを入力操作することにより、大規模な実ネットワークと大量の実端末装置を設備することなく、少数の実ネットワークと少数の中継装置を設備するだけで被テスト用中継装置のテストを可能とすることが出来る。
【0032】
またテスト装置から経路制御情報を被テスト用の中継装置へ疑似情報として強制的に送出することによりその経路制御機能をテストすることができる。
勿論さらに送受信部3の送受信パスP0 にテスト装置10と同様に構成されたテスト装置14を接続し、送受信部4の送受信パスP6 にテスト装置11と同様に構成されたテスト装置15を接続した状態で、同様のテストを行うこともできる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図2に基づき、他図を参照して説明する。図2は本発明の一実施の形態構成図であり、図中他図と同記号は同一部分を示し、1は被テスト中継装置、2は経路制御部、3は送受信部、4は送受信部、5はシステムバス、10はテスト装置、11はテスト装置、12はコンソール、13はコンソール、21は制御部、22はテストパケット送信部、23は経路制御情報受信部、24はヒューマン・マシン・インタフェース処理部、31は制御部、32は経路制御情報送信部、33はテストパケット受信・確認部、34はヒューマン・マシン・インタフェース処理部である。
【0034】
被テスト中継装置1は、その機能が正常であるか否かをテストされるものであり、システムバス5により経路制御部2、送受信部3、4が接続されている。
テスト装置10は、テスト装置11に仮想的に接続された疑似ネットワークに対し、テストデータを送出したり、テスト装置11から受信した疑似ネットワーク・アドレスが正確か否かチェックするものであり、テストプログラムAを動作する制御部21、テストデータをパケットとして送出するテストパケット送信部22、ネットワークNTAより伝達された経路制御情報を受信する経路制御情報部23、コンソール12から入力されたデータを受信してこれを制御部21、テストパケット送信部22に伝達したり、テスト装置10からコンソール12に対して伝達すべきデータを出力するヒューマン・マシン・インタフェース処理部24等を具備している。
【0035】
テスト装置11は、被テスト中継装置1をテストするために必要なテストデータの宛先である疑似ネットワーク・アドレスを送信したり、被テスト中継装置1を経由して伝達されたテストデータを受信して、受信したテストデータが正確か否か等の後述する種々のチェックを行うものであり、テストプログラムBを動作する制御部31、疑似ネットワークe、f、g、h等のアドレスを送出する経路制御情報送信部32、被テスト中継装置1を経由して伝送されたテストパケットを受信し、その内容を確認するテストパケット受信・確認部33、コンソール13から入力されたデータを受信してこれを制御部31、経路制御情報送信部32に伝達したり、テスト装置11からコンソール13に対し伝達すべきデータを出力するヒューマン・マシン・インタフェース処理部34等を具備している。
【0036】
コンソール12はテスト装置10に対してテスト対象の疑似ネットワーク・アドレスを入力したり、コマンドを入力する等、テストに必要な各種データを入力するものであり、キーボードの如きテストパラメータ入力部12−1や表示部12−2等を具備するものである。
【0037】
コンソール13はテスト装置11に対してテスト対象の疑似ネットワーク・アドレスを入力したり、コマンドを入力する等、テストに必要な各種データを入力したり、テスト結果を表示するものであり、キーボードの如きテストパラメータ入力部13−1や表示部13−2等を具備するものである。
【0038】
次に本発明の特徴的な動作について説明する。
(1) 仮想ネットワーク下のデータ通信テスト
データ通信テストを行う場合、図3(A)に示す如く、▲1▼例えばテスト装置11のコンソール13からオペレータがテスト装置11の配下の仮想ネットワークを構成する疑似ネットワークe、f、g、hの疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、haを入力し、これらをテスト装置11より被テスト中継装置1の経路制御部2に対し経路制御プロトコルにより、送信する。経路制御部2では、テスト装置11から伝達された疑似ネットワークe、f、g、hの疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、haが、送受信部4の送受信パスP5 から入力されたことを判断して、送受信部3に、前記疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、haで示される疑似ネットワークがそれぞれ送受信パスP5 に接続されていることを示す、図3(B)に示す如き経路制御テーブルPT1 を設定する。
【0039】
また、経路制御部2は、テスト装置10に対して、これら疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、haを送受信部3を経由して送出する。テスト装置10では、これを経路制御受信部23が受信して、これら疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、haを制御部21に送る。制御部21では、これらのものが正確か否か、予め保持している期待値と比較してチェックし、そのチェック結果をHMI処理部24を経由して表示部12−2に表示する。これにより、オペレータがテスト装置11から経路制御情報が正確に伝送されたか否かをチェックすることができる。
【0040】
▲2▼次に、テスト装置10のコンソール12からオペレータがテスト装置10の配下の仮想ネットワークを構成する疑似ネットワークa、b、c、dの疑似ネットワーク・アドレスaa、ba、ca、daを入力し、同様にしてこれらをテスト装置10より被テスト中継装置1の経路制御部2に送信する。経路制御部2では、テスト装置10から伝達された疑似ネットワークa、b、c、dの疑似ネットワーク・アドレスaa、ba、ca、daで示される疑似ネットワークがそれぞれ送受信パスP2 から入力されたことを判断して、送受信部4に、前記疑似ネットワーク・アドレスaa、ba、ca、daで示される疑似ネットワークがそれぞれ送受信パスP2 に接続されていることを示す、図3(C)に示す如き経路制御テーブルPT2 を設定する。
【0041】
▲3▼それから、例えばテスト装置10のコンソール12より、テストデータを例えば疑似ネットワーク・アドレスeaを付加して送信する。この送信されたテストデータは被テスト中継装置1の送受信部5で受信され、その疑似ネットワーク・アドレスeaに基づき経路制御テーブルPT1 がアクセスされて、送受信パスP5 より送信されるべきことが認識され、送受信部4の送受信パスP5 よりこのテストデータがテスト装置11に送出される。そしてこの受信されたテストデータが後述されるように種々のチェックを受け、被テスト中継装置1のテストを行う。同様にしてテスト装置11からテスト装置10に対しテストデータを送り被テスト中継装置1のテストを行うことができる。
【0042】
このように多数の疑似ネットワークを有する仮想ネットワークを使用することで、高価でかつスペースを必要とするネットワーク媒体を設備することなく、被テスト中継装置が許容するネットワーク・アドレス数の最大を越えるまで増やした状態で被テスト中継装置を評価することができる。
【0043】
しかも、テスト装置10側から経路制御情報を強制要求し、短時間で受信する場合には、
イ.被テスト中継装置の送信処理負荷が増す、
ロ.期待するエントリを範囲指定で持つことにより、正確に短時間で確認できる、
ハ.他のテスト装置11からの経路制御情報の受信と送信処理の衝突が被テスト中継装置1内で促進され、きびしい環境下でのテストを行うことができる、
等の効果がある。
【0044】
(2) 仮想端末による各種プロトコルテスト
中継装置は他装置から送られてくるデータを束ねる機能とそのデータを目的装置に分配する2つの機能を持つ。そこでテスト装置11として中継装置を使用すると、被テスト中継装置1から送られてくるデータは、テスト装置に集約されるので、例えばテスト装置11では、そのテストパケット受信・確認部33の受信部における集約機能部において集約したところで一括して受信部33−1で受信し、そのデータを確認部33−2で確認できるようにした。
【0045】
さらに中継装置が持つ各種プロトコル送信機能に自己でデータを発信できるようにして、中継装置に自己送受信機能を持たせテスト端末装置として使えるようにした。これにより各種プロトコル毎のOSを搭載した入手困難かつ高価な端末装置をプロトコルの種類に対応する数だけ多数設備することなく、被テスト中継装置が持つ各種プロトコル機能を評価することができる。またテスト機能の開発は中継装置の一装置で限定開発でき、開発工数も削減可能である。
【0046】
(3) 往路一方向テスト
本発明では、受信側がテストデータを受信したとき、これを送信側に返送することなく、受信側でテストデータを確認するものである。
【0047】
図5に示す如く、テスト装置10から被テスト中継装置1を経由してテスト装置11にテストデータを送信するとき、テストデータTDは、例えば輻輳のため、被テスト中継装置1の受信側L1 及び送信側L2 でパケット喪失が存在する。
【0048】
従来の場合、テストデータのチェックは、送信したテストデータを受信側から折り返し返送させ、送信側でこれをチェックしていた。そのためそれぞれ往路、復路で個別にデータのチェックが行われず、喪失したデータが往路、復路のいずれで失われたのか検証ができず、しかも往路があるためパケット喪失量は片側の2倍になり、テスト効率が低下していた。
【0049】
本発明では、▲1▼テスト装置10から送信したテストデータを被テスト中継装置1を経由してテスト装置11に送信し、▲2▼テスト装置11でテストデータを受信し、▲3▼受信したテストデータをテスト装置11で確認する。勿論テスト装置11では、テスト装置10から送信されるテストデータと同一のものを保持し、比較することにより確認する。或いは後述する如く、期待値コードを持ち論理的確認を行うことができる。
【0050】
これにより往路で喪失したパケットを明確にすることができ、テスト効率を改善できる。かつ障害箇所の特定は往路の一方向に限定できる。
(4) 発信専用端末の使用
従来のテストでは、図6(A)に示す如く、▲1▼送信側のテスト端末装置からテストデータを被テスト中継装置を経由して送信し、受信側のテスト端末装置でこれを受信して送信側に折り返し返送し、▲2▼これを送信側のテスト端末装置で受信し、▲3▼受信したテストデータの確認を行い、▲4▼再び次のテストデータの送信を行っていた。
【0051】
そのため送信側のテスト端末装置では、最初のテストデータの送信後、これが受信側で受信され、折り返し返信されてこれを受信するまで、受信待ち時間が存在し、送信側よりテストデータが出力されないため、被テスト中継装置における負荷が軽くなるという状態となっていた。
【0052】
本発明では、テストデータ( パケット) の送受信について、テスト装置10、11をそれぞれ単機能で使用して、送信テスト装置と受信テスト装置に機能分担したものである。
【0053】
これによりテスト装置10のテストパケット送信部22は、図6(B)に示す如く、テストデータTD0 、TD1 、TD2 ・・・を短い区切り時間t0 を介して送信する。これにより、被テスト中継装置1に送信の負荷を大きくかけることが可能となり、重負荷状態下でのテストを行うことができる。この場合、プログラムにタイマを設け、区切り時間を可変に制御することもできる。
【0054】
(5) 受信性能向上機能
通常の端末装置では、図7に示す如く、ネットワーク・インタフェースを、下位から物理層、ドライバ層、スケジューラ層、ネットワークカーネル層、ソケット層、アプリケーション層の6層構造で構成されている。
【0055】
本発明のテスト装置11ではこのうちのスケジューラ層に、テスト用の受信機能とデータ確認機能を有する受信/データ確認手段を設ける。そしてソケット層とアプリケーション層は省略する。
【0056】
従って、本発明では物理層から伝達されたテストデータは、その種類に応じてドライバ層のファイバ分散データインタフェース用ドライバFDDI、イーサーネット用ドライバEthr、高度情報通信システム用ドライバINS、非同期伝送モード用ドライバATM・・・で増幅されたあと、スケジューラ層に設けられたディスパッチャ/スケジューラ手段により受信/データ確認手段に伝達されて受信され、その確認が行われる。
【0057】
なお、ディスパッチャ/スケジューラ手段、伝達されたデータがプロトコルの場合は、ネットワークカーネル層に設けられた、そのプロトコルに対応したプロトコル・タスクA、B、C、D・・・に振り分ける。
【0058】
このように、本発明では、スケジューラ層にテストデータ用の受信機能とデータ確認機能を内蔵することにより、従来必要であったネットワークカーネル層→ソケット→受信部へのデータ伝送のための、それぞれのメモリ・コピーが省けるので、メモリ・コピー処理によるオーバヘッドが軽減され、テスト装置としての総合性能を高めることができる。
【0059】
またドライバ層の直後に受信/データ確認手段を設けることにより、2重パケットを検出可能にすることができる。即ち、被テスト中継装置1のハード面における何等かの理由で2重パケットが発生しても、従来のテスト装置では、アプリケーション層でこれを受信しており、2重パケットを受信したときその一方を自動的に捨てるため、2重パケットが発生してもこれを検出することができなかった。
【0060】
しかし、本発明では、アプリケーション層の下位の層でこれを受信しているので、2重パケットを受信したとき、その一方を捨てることがなく、これをそのまま伝達するので、2重パケットの検出を可能にすることができる。
【0061】
これによりテスト端末装置の受信性能が上がり、テストデータのパケットの破棄が少なくなり、テスト効率が向上する。また被テスト中継装置のハード面のチェックも、さらに正確にできる。
【0062】
(6) テストデータの論理的確認
テストデータの確認の手法について説明する。テストデータは、例えば図8(A)に示す如きフォーマット構成である。初めの部分に、パケットがテストデータであることを示すパケット識別コードKと、受信先ネットワーク・アドレスPと、発信元ネットワーク・アドレスSと、パケットの大きさ(バイト長)を示すパケットサイズLと、発信時のタイムスタンプ(年月日時分秒・・・)Tと、パケット発信追番Bと、期待値コードCからなる、例えば7バイトのヘッダと、これに続く試験データTESと、最終データEから構成されている。
【0063】
そして試験データTESとして、図8(C)に示す如く、期待値コードCの次の数値を順番に記入する。この例ではC=13であり、パケットの大きさが20バイトであるから、試験データTESは「14」、「15」、「16」・・・「25」までの数値が記入されることになる。従って、期待値コードCから最終データEまでは13〜26の連続した数値となる。
【0064】
このようなテストデータを受信したとき、図8(B)に示す数式により期待値コードCの正常性を判断する。この例では、正常に受信されたとき、C=13、L=20、E=26であるので、
C+(L−7)=13+(20−7)=26=E
となり、期待値コードCが正常であると判断される。
【0065】
このように、受信した期待値コードCが正常であれば、これに+1した値つまりC+1=14を、次の試験データの最初の値TES1 と比較する。一致していれば、さらに+1して次のTES2 と一致するか比較確認する。これを順次行い、最終データまで一致確認を行う。そしてすべて一致したとき、受信したテストデータが正常であると確認する。
【0066】
このようにテストデータに期待値情報を持たせることで、受信側だけでテストデータの正常性を論理的にプログラムで確認することができる。これにより予め期待値を格納するメモリ領域を必要とせず、かつテストデータはレジスタ上でロジックで比較するため、メモリアクセスが受信したテストデータのみでよく、期待値のメモリアクセスがないため、テスト時間が半減する。また端末装置に格納あるいは印刷出力されたテストデータを目視で確認する必要がなくなったこと、かつ単時間に大量のデータを正確に確認できる。
【0067】
勿論テストデータとして固定データパターンを持たせ、単に照合することにより障害解析時の調査の手間を大幅に軽減することができる。またテストデータに格子データパターンを持つことにより、クロストーク障害を促進させ、これにもとづくテストを行うことができる。
【0068】
(7) 追番付与によるパケット喪失率の算出
本発明では、図8(A)に示す如く、テストデータにはパケット発信追番が記入されている。これにより受信部側だけで、破棄されたパケット数の評価を行うことができる。
【0069】
受信側におけるパケット喪失率は下記のようにして得ることができる。
▲1▼受信側では受信パケット数をカウントし、記録する。
▲2▼現在、受信した最新のパケットが持つパケット発信追番を送信パケット数の母数として次式でパケット喪失率を求める。
【0070】
【数1】
【0071】
▲3▼算出は、例えば追番が千或いは1万単位に行う。
このように、パケットに発信追番を持たせることにより、受信部だけで破棄されたパケット率を求めることができる。しかも往路だけで求めているため、従来のように往路、復路の合計で破棄されたパケット率を求めた場合に比べて2倍の評価精度が上がるのみならず、障害箇所の特定範囲を狭めることができる。
【0072】
(8) ネットワーク容量の検証
被テスト中継装置1が一度に中継可能なネットワーク数つまりネットワーク容量の検証を行うために、本発明では、受信側の端末装置、例えばテスト装置11に、図9に示す如く、ネットワーク本数カウンタNCTと、最高値カウンタMACTを設ける。
【0073】
被テスト用中継装置1を経由して、図8(A)に示す如き、テストデータが伝達されると、テスト装置11ではその受信先ネットワーク・アドレスPを読み、この受信先ネットワーク・アドレスを記入した受信エントリテーブルRETを作成する。
【0074】
この受信エントリテーブルRETに、前記テストデータの受信にともなって受信先ネットワーク・アドレスを記入するとき、同時にネットワーク本数カウンタNCTを+1する。このようにしてテスト装置11にテストデータが順次受信されて受信エントリテーブルRETにエントリーが追加記入される度にネットワーク本数カウンタNCTも順次+1される。
【0075】
そしてテスト装置11においてテストデータのチェックが終了し、受信エントリテーブルRETにおけるエントリーが1つずつ消滅される度にネットワーク本数カウンタNCTは−1ずつ減算される。
【0076】
このネットワーク本数カウンタNCTの出力は最高値カウンタMACTに出力されており、ネットワーク本数カウンタNCTの最高値を記録保持する。これにより被テスト中継装置1の通過ネットワーク本数の許容ピーク値が検証できる。
【0077】
図2に示す本発明の実施の形態の動作について説明する。図2に示す如く、被テスト中継装置1は、例えばLAN(Local Area Network)より低速なWAN(Wide Area Network)回線よりなるネットワークNTA、NTBに接続され、ネットワークNTAにはテスト装置10が接続され、ネットワークNTBにはテスト装置11が接続される。図2には省略されているが、テスト装置10には、図1に示す如く疑似ネットワークa、b、c、d・・・が仮想的に接続され、テスト装置11には、疑似ネットワークe、f、g、h・・・が仮想的に接続されている。
【0078】
A.被テスト中継装置1のテストに際し、オペレータは、テスト装置11に接続されたコンソール13のテストパラメータ入力部13−1より、疑似ネットワークe、f、g、h・・・の疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、ha・・・を入力し、被テスト中継装置1のテストを行うテストプログラムBを起動する。
【0079】
これによりテストプログラムBに基づき、制御部31は、オペレータから入力されたテスト対象の疑似ネットワーク・アドレスea、fa、ga、ha・・・を経路制御情報送信部32より、被テスト中継装置1を含むネットワークNTBへブロード・キャストする。このようにして経路制御情報を送信する。
【0080】
B.被テスト中継装置1の経路制御部2は、前記Aにおいて送信された疑似ネットワーク・アドレスすなわち経路制御情報を受け取る。
C.経路制御部2は、送受信部3内の経路制御テーブルPT1 に、図3(B)に示す如き、送受信部2側の経路制御情報を設定する。これによりテスト対象の仮想ネットワークが構築される。このとき、経路制御部2はテスト装置10に対して送受信部3を経由して送出する。テスト装置10では、これを経路制御情報受信部23が受信し、制御部21において期待値と比較し、これらが正確か否かチェックし、チェック結果をHMI処理部24を経由して表示部12−2に表示し、オペレータに認識させる。
【0081】
D.次にテスト装置10では、これに接続されたコンソール12のテストパラメータ入力部12−1より、オペレータが送受信部4に接続されている疑似ネットワーク・アドレスを入力し、これに対してテストデータを送信するようテストプログラムAを起動する。これにより制御部21は、オペレータが指示した例えば疑似ネットワーク・アドレスeaに対してテストデータを送信する。
【0082】
この送受信部3では、図3(B)に示す経路制御テーブルPT1 が参照されて疑似ネットワーク・アドレスeaへのテストデータは送受信パスP5 に送出されるものであることを認識し、送受信パスP5 が設けられている送受信部4に伝送されて送受信パスP5 より送信される。このようにしてテスト装置11にテストデータが送信される。
【0083】
E.このようにテスト装置11では、伝達されたテストデータをテストパケット受信・確認部33において一括受信する。
F.テスト装置11では、テストパケット受信・確認部33が、例えば図8に示したような論理的手法により確認する。すなわちテストパケット受信・確認部33は、受信したテストデータから期待値コードCの正常性を確認し、これをもとにして、図8(A)に示すテストデータを1パケットずつ確認する。
【0084】
G.このテストデータの確認の時、エラーが検出されれば、制御部31はこれをヒューマン・マシン・インタフェース処理部34を経由してコンソール13の表示部13−2に表示し、オペレータに通知する。
【0085】
H.なお、前記テストデータの受信において、制御部31では、図9に示すように、受信エントリテーブルRETを作成し、そのエントリ毎にネットワーク本数カウンタNCTを+1する。そしてテストデータの確認終了により受信エントリテーブルRETよりエントリを消滅するとともに、ネットワーク本数カウンタNCTを−1する。また、ネットワーク本数カウンタNCTの最高値を最高値カウンタMACTで保持する。これにより被テスト中継装置1の通過ネットワーク本数の許容ピーク値が検証できる。
【0086】
I.また、制御部31では、このテストデータの受信において一定パケット数あるいは一定経過時間単位に、前記(7)の手法で、パケット喪失率を計算し、ヒューマン・マシン・インタフェース処理部34を経由して、これをコンソール13の表示部13−2に表示する。
【0087】
J.制御部31では、前記経路制御情報の送信を、例えば1〜3秒間隔で繰り返し行う。このとき、一定時間間隔に送信する経路制御情報のエントリを落とすことで被テスト中継装置の経路制御処理に擾乱を与え、これによりトリガードアップデート機能を検証することができる。
【0088】
K.テスト装置10では、制御部21が、テストデータの送信間隔をオペレータからの指示入力による一定時間間隔に変えたり、あるいは、テストプログラムAにおけるプログラムタイマを動的に可変に設定することによりダイナミックに可変することができる。また、テストデータの送信間隔を長くすることにより、WAN回線の中継装置をテストすることができる。
【0089】
L.前記AにおけるテストプログラムBにもとづく経路制御情報の送信は、例えば1〜3秒間隔で繰り返し行う。
M.そして、このようなテストは、オペレータの指示があるまで繰り返し実行する。
【0090】
本発明では、テスト装置に仮想ネットワーク、仮想端末を接続して中継装置のテストを行うことができるので、実際のネットワーク媒体を設備することなく、仮想ネットワークのアドレス数を、被テスト中継装置が許容する数まで増やした状態で、被テスト中継装置の評価テストを行うことができる。
【0091】
本発明では、テスト装置10、11として中継装置を使用し、この中継装置を通過するパケットを受信し、被テスト中継装置の評価テストを行うことができる。
【0092】
またテストデータとして、図10に示す如き、格子データを使用する場合には、被テスト中継装置1内のシステムバス5上のデータにクロストーク障害の発生を促進することができるので、クロストークの影響をテストすることができる。
【0093】
いまテスト装置10から被テスト中継装置1の送受信部3に、図10(A)に示す如く、16進表示で例えば「6AB7」のパターンを繰り返し送信する。送受信部3ではこのシリアルデータを受信してパラレルデータに変換し、例えば8ビット単位でシステムバス5上にパラレル出力する。
【0094】
これにより時刻t1 では、伝送路0〜伝送路3には「6」即ち「0110」が、伝送路4〜伝送路7には「A」即ち「1010」が出力する。そして時刻t2 では伝送路0〜伝送路3には「B」即ち「1011」が、伝送路4〜伝送路7には「7」即ち「0111」が出力する。
【0095】
このようにして、図10(B)に、G1 、G2 として示す如く、例えばシステムバス上のデータ「0」が「1」で囲まれるように図示される状態が発生し易くなり、この場合、G1 、G2 の内部の「0」がクロストークに基づき「1」に変化する可能性が高くなる。従って、このような格子データパターンを用いることにより隣接する伝送路の値の組み合わせが常に整列し、出現することで、被テスト中継装置の内部バス、例えばシステムバス5上のデータにクロストーク障害発生促進テストを行うことができ、クロストークテストを行うことができる。なお格子データパターンは図10に示すものに限定されるものではない。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のテストにおけるように、数百本のネットワーク、数千台の端末装置を用意する必要がなく、テストは数本のネットワークと、数台の中継装置(テスト装置も中継装置で構成するとき)あるいはテスト端末装置を設置するだけで、被テスト中継装置の中継機能(パス)の最大ネットワーク構成の検証が可能である。これにより設備費用、設置スペースの大幅な軽減をはかることができる。しかも大規模ネットワーク環境下での中継装置の性能評価ができる。
【0097】
本発明によれば、各種プロトコルを同時に走行させることができるので、プロトコル間の相互干渉を検証することができる。また各種プロトコル毎のOSを搭載した人手困難かつ高価な端末装置を多数設備することなく、被テスト中継装置が持つ各種プロトコル機能を評価できる。
【0098】
本発明によれば、受信側はテストデータを送信側に返送せず、受信先でテストデータを確認するので、従来のように受信データを送信元に返送し、送信元でテストデータを検証していたものにおいては復路時にパケット喪失したデータに対する検証ができなかったものに比較して、復路時のパケット喪失のない状態でテスト可能となり、テスト効率の低下を改善できる。またパケット喪失の如き障害箇所の特定は、往路の一方向に限定できるので、その特定が容易なものとなる。
【0099】
本発明によれば、テスト装置から送信されるテストデータの送信間隔をオペレータの指示により、あるいはプログラム等により一定の間隔にしたりあるいは動的に可変間隔にしたりすることが可能である。これにより被テスト中継装置に送信の大きな負荷を掛けることができる。
【0100】
本発明によれば、スケジューラ層においてテストデータを受信し、これを確認することができるので、従来のようにアプリケーション層に受信部が存在する場合に比較して、従来必要としたネットワークカーネル層→ソケット層→受信部へのそれぞれの転送ステップ毎に必要としたメモリコピーが省けるので、メモリコピー処理によるオーバヘッドが軽減され、テスト端末装置の総合性能を高めることができ、受信性能が向上し、パケットの破棄が少なくなり、テスト効率が向上する。
【0101】
本発明によれば、テストデータ内に期待値コードを持つことにより、受信側だけでテストデータの正常性を論理的にプログラムで確認することができる。これにより予め期待値を格納するメモリ領域を必要とせず、かつテストデータをレジスタ上でロジックで比較するので、メモリアクセスが受信したテストデータのみでよく、期待値のメモリアクセスがないためテスト時間が半減する。しかも受信したテストデータを目視確認する必要もない。これらにより、短時間に大量のテストデータを正確に確認することができる。
【0102】
本発明によれば、テストデータ内にパケット発信追番を持たせているので、受信部だけで破棄されたパケット数の評価ができる。
本発明によれば、被テスト中継装置における通過ネットワーク本数の最高値を自動的に記録することが可能になり、通過ネットワーク本数の許容ピーク値を容易に検証することができる。
【0103】
本発明によれば、経路制御情報データをテストデータを送出するテスト装置側でそれが正確か否かチェックすることができる。
本発明によれば、WAN回線用の、中継対象端末装置の数が非常に多い中継装置に対するテストを正確に行うことができる。
【0104】
本発明によれば、2重パケットの検出が可能になるので、被テスト中継装置ハード面での一層正確な検証ができる。
本発明によれば、被テスト中継装置の経路制御処理に擾乱を与えることができるので、そのトリガードアップデート機能の検証を行うことが可能となり、テスト内容を充実させることができる。
【0105】
本発明によれば、テストデータに固定データパターンを持たせたので、受信側ではこれに対応する比較パターンを用意することで、きわめて簡単にチェックすることが可能となり、障害解析時の調査の手間を大きく軽減することができる。
【0106】
本発明によれば、テストデータに格子データパターンを持つことにより、クロストーク障害を促進させることが可能となり、これまたテスト内容を充実させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施の形態である。
【図3】本発明の仮想ネットワークテスト説明図である。
【図4】テスト装置のテストパケット受信・確認部の動作説明図である。
【図5】本発明における往路一方向テスト説明図である。
【図6】発信専用端末動作説明図である。
【図7】本発明における受信性能向上状態説明図である。
【図8】本発明におけるテストデータの論理的確認説明図である。
【図9】本発明におけるネットワーク容量検証説明図である。
【図10】格子データにもとづくクロストーク促進状態説明図である。
【図11】従来例説明図である。
【符号の説明】
1 被テスト中継装置
2 経路制御部
3、4 送受信部
5 システムバス
10、11 テスト装置
12、13 コンソール
Claims (2)
- 経路制御テーブルを備えた複数の送受信部と、経路制御部とから成る被テスト中継装置と、
この送受信部の1つに接続された第1のテスト装置と、
該送受信部とは異なる送受信部に接続された第2のテスト装置と、を備え、
前記第1のテスト装置は物理的に存在しない第1の仮想ネットワーク又は仮想端末のアドレスを保持し、
前記第2のテスト装置は物理的に存在しない第2の仮想ネットワーク又は仮想端末のアドレスを保持し、
前記第1のテスト装置から前記第2のテスト装置に設定された仮想ネットワーク又は仮想端末あてに送出されるテストデータは、前記被テスト中継装置を経由して伝達されること、
を特徴とする中継装置のテストシステム。 - 経路制御テーブルを備えた複数の送受信部と、経路制御部とから成る被テスト中継装置と、
この送受信部の1つに接続された第1のテスト装置と、
該送受信部とは異なる送受信部に接続された第2のテスト装置と、を備えた中継装置のテスト方法において、
第1のテスト装置から第2のテスト装置における仮想ネットワーク又は仮想端末あてに送出されたテストデータを、被テスト中継装置を経由して第2のテスト装置で受信し、この受信したテストデータを確認することを特徴とする中継装置のテスト方法。
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