JP3563494B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は優れた洗浄力を有し、洗浄時の皮膚への感触が良好で、しかも洗浄後にさっぱり感が得られるボディー用、洗顔用、手洗い用などの用途に適する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体用液体洗浄剤としては高級脂肪酸石鹸を主成分とし、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤を組み合わせて使用されてきた。これは脂肪酸石鹸だけでは泡量等が十分でないためで、例えば脂肪酸石鹸と両性界面活性剤とを併用することにより、起泡力や、洗浄力を改良することが提案されている(特開昭51−31706号公報、特開昭51−31707号公報)。
また、脂肪酸石鹸とアルキロイルアルキルタウリン、トリアルキルアミノ酢酸ベタインを併用することにより、起泡性、洗浄性が良好で、洗浄後のしっとり感の良好な洗浄剤が提案されている(特開平6−88100号公報)。
また、特定の脂肪酸組成を有する脂肪酸石鹸と、アミドアミノ酸系界面活性剤、アシルアルキルタウリンを併用することにより、色相が安定で、泡量が良好で、かつ洗浄後の濯ぎ性の良好な洗浄剤が提案されている(特開平6−248298号公報)。
しかし、これらの洗浄剤はいずれも、起泡力、泡質、洗浄時の皮膚への感触、洗浄後の感触、特にさっぱり感という点で十分満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、従来の脂肪酸石鹸の安価な点を維持しながら、起泡性に優れ、細かな泡質で、しかも洗浄時、洗浄後の感触が特に良好な洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような実情において、本発明者らは鋭意研究の結果、特定の脂肪酸又はその塩と特定のアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤及び特定のエーテル型酢酸系界面活性剤を組み合わせれば、起泡性に優れ、洗浄時の泡質が細かく皮膚への感触が良好で、洗浄後のさっぱり感等の感触が良好な洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C):
(A)一般式 R1COOX1(1)(式中、R1 は平均炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X1 は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示す)で表される脂肪酸又はその塩14〜25重量%、
(B)一般式(2)
【0006】
【化2】
【0007】
(式中、R2CO−は平均炭素数10〜22の脂肪族アシル基を、R3 は炭素数1〜3のアルキル基を、X2 はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示す)で表されるアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤0.3〜6重量%、
(C)一般式 R4O−(CH2CH2O)p−CH2COOX3 (3)(式中、R4は平均炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X3は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示し、pは3〜15の数を示す)で表されるエーテル型酢酸系界面活性剤0.25〜5重量%
を含有し、成分(A)〜(C)の含有量の合計が15〜50重量%であることを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【0008】
本発明で使用される成分(A)の脂肪酸又はその塩において、R1 で示される平均炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基としては、例えばカプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基、ステアリル基、リノール基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜17のものが好ましく、特に炭素数12〜14のものが最も好ましい。X1 としては、例えば水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アンモニウム等の基が挙げられ、そのうちでもアルカリ金属原子及びトリエタノールアンモニウム基が好ましく、特に起泡性等の点からカリウムが好ましい。
【0009】
本発明で使用される成分(B)のアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤において、R2CO−で示される平均炭素数10〜22の脂肪族アシル基としては、例えばラウリル基、ココイル基、ミリスチル基、パルミチル基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜14のものが好ましく、特に炭素数12のラウリル基が最も好ましい。また、R3 で示される炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられるが、特にメチル基が好ましい。X2 としては、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アンモニウム等の基が挙げられ、そのうちでもアルカリ金属原子及びトリエタノールアンモニウム基が好ましく、特に、溶解性、起泡性等の点からナトリウムが最も好ましい。
【0010】
本発明に使用される成分(C)のエーテル型酢酸系界面活性剤において、R4 で示される平均炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基としては、例えばラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基、ステアリル基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜16のものが好ましく、特に炭素数12〜14のものが好ましい。また、pはエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、3〜15、特に8〜12が好ましい。
かかるエーテル型酢酸系界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(8)ミリスチルエーテル酢酸等が挙げられる。また、X3 としてはアルカリ金属原子が好ましく、特にカリウムが好ましい。
【0011】
成分(A)、(B)及び(C)の本洗浄剤組成物中への配合量は、成分(A)が10〜30重量%、成分(B)が0.2〜10重量%、成分(C)が0.2〜10重量%で、成分(A)、(B)及び(C)の合計が15〜50重量%であることが好ましく、特に成分(A)が14〜25重量%、成分(B)が0.3〜6重量%、成分(C)が0.25〜5重量%であることが好ましい。
成分(A)を10重量%以上とすることにより十分な洗浄性、起泡性が得られる。一方、30重量%以下にすることにより脱脂力を適切な範囲に抑えることができる。
また、成分(B)を0.2重量%以上とすることで良好な泡質が得られる。一方、10重量%以下にすることにより洗浄後の感触を特によくすることが可能となる。
更にまた、成分(C)を0.2重量%以上とすることにより、洗浄時の泡質、感触を優れたものにすることができ、一方、10重量%以下にすることにより、洗浄後の感触を特に良好にすることができる。
【0012】
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、更に他の皮膚洗浄剤や毛髪洗浄剤に配合されているアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びコンディショニング成分等の各種成分を配合することができる。
【0013】
このような成分のうち、アニオン性界面活性剤成分としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩、スルホコハク酸系界面活性剤、ポリオキシアルキレンアミドエーテル硫酸塩、モノグリセライド硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテル酢酸塩等が;非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪族アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸多価アルコールエステル等が;カチオン性界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖のモノ又はジ長鎖アルキル第3級アミン等が;両性界面活性剤としては、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0014】
また、コンディショニング成分としては、高級アルコール、シリコーン及びシリコーン誘導体、ラノリン、スクワレン、炭化水素、蛋白誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル等の油剤;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガムやマーコート550(メルク社製)等のカチオンポリマーなどが挙げられる。
【0015】
更に、洗浄剤組成物において通常使用されているその他の成分、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の多糖類等の水溶性高分子;ポリオキシアルキレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤;エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)、ホスホン酸塩類等のキレート剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;ビタミンやその前駆体等の有効成分;レシチン、ゼラチン等の動植物抽出物又はその誘導体;ナイロンやポリエチレン等のポリマーの微粉体;グリチルリチン酸ジカリウム等の消炎剤;トリクロサン、トリクロロカルバン、オクトピロックス、ジンクピリチオン等の殺菌剤や抗フケ剤;ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;パール化剤;紫外線吸収剤;pH調整剤;色素;香料;水などを、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて配合することができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄力を有し、洗浄時の起泡性に優れ、洗浄時の皮膚への感触が良好であり、洗浄後のさっぱり感が得られ、特に皮膚、手洗い用洗浄剤として有用である。
【0017】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】
実施例1
表1及び表2に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、その起泡量、泡質、濯ぎ性、洗浄後の皮膚のなめらかさについて下記の方法により評価した。その結果を表1及び表2に示す。
【0019】
(評価方法)
専門パネラーにより洗浄剤組成物3mlを用いて手、腕を洗浄したときの起泡量、泡質、濯ぎ性、洗浄後の皮膚のなめらかさについて、下記基準に従って官能評価した。
【0020】
(1)起泡量:
◎;泡量が非常に多い。
○;泡量が多い。
△;泡量がやや少ない。
×;泡量が少ない。
【0021】
(2)泡質:
◎;きめが細かく、かつ柔らかい良好な泡質。
○;柔らかい良好な泡質。
△;やや柔らかい泡質。
×;粗い泡質。
【0022】
(3)濯ぎ性:
◎;濯ぎが非常に速くぬめり感がない。
○;濯ぎが比較的速い。
△;やや濯ぎが悪い。
×;濯ぎが悪く、めぬり感がある。
【0023】
(4)洗浄後の皮膚のなめらかさ:
◎;つっぱり感があまりなく、皮膚がなめらかである。
○;ややつっぱるが、皮膚はなめらか。
△;つっぱり感あり、皮膚がややかさつく。
×;非常につっぱり、皮膚がかさつく。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
実施例2 ボディーシャンプー
下記に示す処方のボディーシャンプーを調製した。得られたボディーシャンプーは起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0027】
【表3】
【0028】
実施例3 ハンドソープ
下記に示す処方のハンドソープを調製した。得られたハンドソープは起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0029】
【表4】
【0030】
下記に示す処方の洗顔料を調製した。得られた洗顔料は起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0031】
【表5】
【産業上の利用分野】
本発明は優れた洗浄力を有し、洗浄時の皮膚への感触が良好で、しかも洗浄後にさっぱり感が得られるボディー用、洗顔用、手洗い用などの用途に適する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体用液体洗浄剤としては高級脂肪酸石鹸を主成分とし、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤を組み合わせて使用されてきた。これは脂肪酸石鹸だけでは泡量等が十分でないためで、例えば脂肪酸石鹸と両性界面活性剤とを併用することにより、起泡力や、洗浄力を改良することが提案されている(特開昭51−31706号公報、特開昭51−31707号公報)。
また、脂肪酸石鹸とアルキロイルアルキルタウリン、トリアルキルアミノ酢酸ベタインを併用することにより、起泡性、洗浄性が良好で、洗浄後のしっとり感の良好な洗浄剤が提案されている(特開平6−88100号公報)。
また、特定の脂肪酸組成を有する脂肪酸石鹸と、アミドアミノ酸系界面活性剤、アシルアルキルタウリンを併用することにより、色相が安定で、泡量が良好で、かつ洗浄後の濯ぎ性の良好な洗浄剤が提案されている(特開平6−248298号公報)。
しかし、これらの洗浄剤はいずれも、起泡力、泡質、洗浄時の皮膚への感触、洗浄後の感触、特にさっぱり感という点で十分満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、従来の脂肪酸石鹸の安価な点を維持しながら、起泡性に優れ、細かな泡質で、しかも洗浄時、洗浄後の感触が特に良好な洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような実情において、本発明者らは鋭意研究の結果、特定の脂肪酸又はその塩と特定のアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤及び特定のエーテル型酢酸系界面活性剤を組み合わせれば、起泡性に優れ、洗浄時の泡質が細かく皮膚への感触が良好で、洗浄後のさっぱり感等の感触が良好な洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C):
(A)一般式 R1COOX1(1)(式中、R1 は平均炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X1 は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示す)で表される脂肪酸又はその塩14〜25重量%、
(B)一般式(2)
【0006】
【化2】
【0007】
(式中、R2CO−は平均炭素数10〜22の脂肪族アシル基を、R3 は炭素数1〜3のアルキル基を、X2 はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示す)で表されるアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤0.3〜6重量%、
(C)一般式 R4O−(CH2CH2O)p−CH2COOX3 (3)(式中、R4は平均炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X3は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示し、pは3〜15の数を示す)で表されるエーテル型酢酸系界面活性剤0.25〜5重量%
を含有し、成分(A)〜(C)の含有量の合計が15〜50重量%であることを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【0008】
本発明で使用される成分(A)の脂肪酸又はその塩において、R1 で示される平均炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基としては、例えばカプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基、ステアリル基、リノール基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜17のものが好ましく、特に炭素数12〜14のものが最も好ましい。X1 としては、例えば水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アンモニウム等の基が挙げられ、そのうちでもアルカリ金属原子及びトリエタノールアンモニウム基が好ましく、特に起泡性等の点からカリウムが好ましい。
【0009】
本発明で使用される成分(B)のアシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤において、R2CO−で示される平均炭素数10〜22の脂肪族アシル基としては、例えばラウリル基、ココイル基、ミリスチル基、パルミチル基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜14のものが好ましく、特に炭素数12のラウリル基が最も好ましい。また、R3 で示される炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられるが、特にメチル基が好ましい。X2 としては、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アンモニウム等の基が挙げられ、そのうちでもアルカリ金属原子及びトリエタノールアンモニウム基が好ましく、特に、溶解性、起泡性等の点からナトリウムが最も好ましい。
【0010】
本発明に使用される成分(C)のエーテル型酢酸系界面活性剤において、R4 で示される平均炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基としては、例えばラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基、ステアリル基等が挙げられ、そのうちでも炭素数12〜16のものが好ましく、特に炭素数12〜14のものが好ましい。また、pはエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、3〜15、特に8〜12が好ましい。
かかるエーテル型酢酸系界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(8)ミリスチルエーテル酢酸等が挙げられる。また、X3 としてはアルカリ金属原子が好ましく、特にカリウムが好ましい。
【0011】
成分(A)、(B)及び(C)の本洗浄剤組成物中への配合量は、成分(A)が10〜30重量%、成分(B)が0.2〜10重量%、成分(C)が0.2〜10重量%で、成分(A)、(B)及び(C)の合計が15〜50重量%であることが好ましく、特に成分(A)が14〜25重量%、成分(B)が0.3〜6重量%、成分(C)が0.25〜5重量%であることが好ましい。
成分(A)を10重量%以上とすることにより十分な洗浄性、起泡性が得られる。一方、30重量%以下にすることにより脱脂力を適切な範囲に抑えることができる。
また、成分(B)を0.2重量%以上とすることで良好な泡質が得られる。一方、10重量%以下にすることにより洗浄後の感触を特によくすることが可能となる。
更にまた、成分(C)を0.2重量%以上とすることにより、洗浄時の泡質、感触を優れたものにすることができ、一方、10重量%以下にすることにより、洗浄後の感触を特に良好にすることができる。
【0012】
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、更に他の皮膚洗浄剤や毛髪洗浄剤に配合されているアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びコンディショニング成分等の各種成分を配合することができる。
【0013】
このような成分のうち、アニオン性界面活性剤成分としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩、スルホコハク酸系界面活性剤、ポリオキシアルキレンアミドエーテル硫酸塩、モノグリセライド硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテル酢酸塩等が;非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪族アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸多価アルコールエステル等が;カチオン性界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖のモノ又はジ長鎖アルキル第3級アミン等が;両性界面活性剤としては、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0014】
また、コンディショニング成分としては、高級アルコール、シリコーン及びシリコーン誘導体、ラノリン、スクワレン、炭化水素、蛋白誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル等の油剤;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガムやマーコート550(メルク社製)等のカチオンポリマーなどが挙げられる。
【0015】
更に、洗浄剤組成物において通常使用されているその他の成分、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の多糖類等の水溶性高分子;ポリオキシアルキレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤;エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)、ホスホン酸塩類等のキレート剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;ビタミンやその前駆体等の有効成分;レシチン、ゼラチン等の動植物抽出物又はその誘導体;ナイロンやポリエチレン等のポリマーの微粉体;グリチルリチン酸ジカリウム等の消炎剤;トリクロサン、トリクロロカルバン、オクトピロックス、ジンクピリチオン等の殺菌剤や抗フケ剤;ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;パール化剤;紫外線吸収剤;pH調整剤;色素;香料;水などを、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて配合することができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄力を有し、洗浄時の起泡性に優れ、洗浄時の皮膚への感触が良好であり、洗浄後のさっぱり感が得られ、特に皮膚、手洗い用洗浄剤として有用である。
【0017】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】
実施例1
表1及び表2に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、その起泡量、泡質、濯ぎ性、洗浄後の皮膚のなめらかさについて下記の方法により評価した。その結果を表1及び表2に示す。
【0019】
(評価方法)
専門パネラーにより洗浄剤組成物3mlを用いて手、腕を洗浄したときの起泡量、泡質、濯ぎ性、洗浄後の皮膚のなめらかさについて、下記基準に従って官能評価した。
【0020】
(1)起泡量:
◎;泡量が非常に多い。
○;泡量が多い。
△;泡量がやや少ない。
×;泡量が少ない。
【0021】
(2)泡質:
◎;きめが細かく、かつ柔らかい良好な泡質。
○;柔らかい良好な泡質。
△;やや柔らかい泡質。
×;粗い泡質。
【0022】
(3)濯ぎ性:
◎;濯ぎが非常に速くぬめり感がない。
○;濯ぎが比較的速い。
△;やや濯ぎが悪い。
×;濯ぎが悪く、めぬり感がある。
【0023】
(4)洗浄後の皮膚のなめらかさ:
◎;つっぱり感があまりなく、皮膚がなめらかである。
○;ややつっぱるが、皮膚はなめらか。
△;つっぱり感あり、皮膚がややかさつく。
×;非常につっぱり、皮膚がかさつく。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
実施例2 ボディーシャンプー
下記に示す処方のボディーシャンプーを調製した。得られたボディーシャンプーは起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0027】
【表3】
【0028】
実施例3 ハンドソープ
下記に示す処方のハンドソープを調製した。得られたハンドソープは起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0029】
【表4】
【0030】
下記に示す処方の洗顔料を調製した。得られた洗顔料は起泡量が豊かで、きめ細かく、濯ぎも良好で、皮膚への感触も優れたものであった。
【0031】
【表5】
Claims (1)
- 次の成分(A)〜(C):
(A)一般式 R1COOX1(1)(式中、R1 は平均炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X1 は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示す)で表される脂肪酸又はその塩14〜25重量%、
(B)一般式(2)
(C)一般式 R4O−(CH2CH2O)p−CH2COOX3 (3)(式中、R4は平均炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を、X3は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示し、pは3〜15の数を示す)で表されるエーテル型酢酸系界面活性剤0.25〜5重量%
を含有し、成分(A)〜(C)の含有量の合計が15〜50重量%であることを特徴とする洗浄剤組成物。
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---|---|---|---|
JP16520595A JP3563494B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 洗浄剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16520595A JP3563494B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
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---|---|
JPH0912444A JPH0912444A (ja) | 1997-01-14 |
JP3563494B2 true JP3563494B2 (ja) | 2004-09-08 |
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ID=15807840
Family Applications (1)
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